JP3305296B2 - 枠状治具及び該枠状治具を用いた建築用構造材の製造方法 - Google Patents

枠状治具及び該枠状治具を用いた建築用構造材の製造方法

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JP3305296B2
JP3305296B2 JP2000102491A JP2000102491A JP3305296B2 JP 3305296 B2 JP3305296 B2 JP 3305296B2 JP 2000102491 A JP2000102491 A JP 2000102491A JP 2000102491 A JP2000102491 A JP 2000102491A JP 3305296 B2 JP3305296 B2 JP 3305296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁材や床
材等に用いられる建築用構造材を製造するための枠状治
具及び該枠状治具を用いた建築用構造材の製造方法に関
し、詳しくは、複数枚の金属パネル同士、若しくは折板
状パネルと網板状パネルを、仮溶接等の前工程を要する
ことなく一体に同時製造できる枠状治具及び該枠状治具
を用いた建築用構造材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁や床を構成する在来工法は、
型枠、鉄筋を現場施工しコンクリートを打設するもので
あったが、近年では、工場生産された壁材や床材等を現
場に運搬して組み立てることで、大幅に工期を短縮でき
る工法が普及してきている。この工法に用いられる壁材
や床材等の建築用構造材は、鉄筋を網目状に組んだ2枚
の網板状パネルと、それら網板状パネルの間にサンドイ
ッチ状に配置される折板状パネルとを溶接固定し、各網
板状パネルの周囲に板状にコンクリートを打設するとと
もに、折板状パネルの中空部には発泡スチロールを挿入
することで、軽量、高断熱性、高遮音性、高強度等の秀
でた特性を有するものである。
【0003】しかしながら、上記建築用構造材は、2枚
の網板状パネルの間に折板状パネルを配置して溶接する
際、重ね合わせた前記各パネルを位置決めする作業、及
び位置合わせされた各パネルを蝦蛄万力等で複数箇所挟
持して仮溶接する作業、そして、仮溶接されたパネルを
複数の所定箇所でスポット溶接する作業等を全て手作業
で行っていたため、作業効率が悪く製造時間がかかって
いた。特に、折板状パネルの表裏面は縦断面台形上部形
状の複数の折曲部から形成されているため、前記各折曲
部の表面に網板状パネルの鉄筋を位置合わせする作業は
困難であった。また、前記折板状パネルは、通常、幅方
向に短い複数の折板を上記工程で溶接することにより幅
広のものにしていたため、複数の折板をその端部同士で
重ね合わせた上で、その上下の網板状パネルを位置決め
する作業や挟持して仮溶接する作業は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、生
産性を大幅に向上できる枠状治具及び該枠状治具を用い
た建築用構造材の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、複数枚の金
属製パネルを内側に挿入可能な枠本体と、該枠本体内で
金属製パネルの長さに応じてスライド可能なスライド部
材と、該枠本体内で重ね合わせられた前記複数枚の金属
製パネルの各々に係合することで各金属製パネルのXY
方向の位置決めをする位置決め手段と、前記枠本体を水
平状にローラーコンベヤー上に載置した際に、該枠本体
に上方から着脱されて前記複数枚の金属製パネルを前記
ローラーコンベヤーのローラー面との間に挟持可能な押
さえ部材とを備えた枠状治具であって、前記複数枚の金
属製パネルが、2枚の網板状パネルとそれら網板状パネ
ルの間にサンドイッチ状に配置される折板状パネルであ
り、前記位置決め手段が、下側の前記網板状パネルの端
部に係合すべく設けられた第一位置決め手段と、前記折
板状パネルの折曲部位に係合すべく設けられた第二位置
決め手段と、上側の前記網板状パネルの網目にその上方
側から係合すべく設けられた第三位置決め手段とからな
り、前記複数枚の金属製パネルが、当該枠状治具内に重
ね合わせられて、同枠状治具によって位置決めされると
ともにその厚さ方向に挟持された後に、複数の所定箇所
で溶接されるようにしたことを特徴とする。
【0006】請求項2の建築用構造材の製造方法では、
上記枠状治具を水平状に上記ローラーコンベヤー上に載
置し、その枠状治具内で重ね合わせられた上記複数枚の
金属製パネルを、同枠状治具に係合させて位置決めする
とともに、同枠状治具に上方から着脱すべく備えられた
押さえ部材によって上記ローラーコンベヤーのローラー
面との間に挟持し、前記工程を経た上記金属製パネル
を、上記ローラーコンベヤーで移送し、複数箇所に対し
溶接可能なスポット溶接機における上下の複数の 電極間
を通過させることにより、複数の所定箇所で自動溶接す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0008】図1乃至4は、本発明に係わる枠状治具の
一例を示す。
【0009】枠状治具Aは、複数枚の金属製パネルを重
ね合わせた状態で内側に挿入可能な枠本体30と、該枠
本体30内で上記金属製パネルの長さに応じて前後方向
(図1における上下方向)にスライド可能なスライド部
材40と、前記枠本体30を水平状にローラーコンベヤ
ーB上に載置した際に、該枠本体30に上方から着脱さ
れて上記複数枚の金属製パネルを前記ローラーコンベヤ
ーBのローラー91面との間に挟持する押さえ部材80
と、該枠本体内30で重ね合わせられた前記金属製パネ
ルに各々係合することで各パネルのX及びY方向(図1
における左右及び上下方向)の位置決めをする第一位置
決め手段50、及び第二位置決め手段60、第三位置決
め手段70とを備える。
【0010】上記複数枚の金属製パネルは、図5に示す
ように、本実施の形態では、2枚の網板状パネル10,
10と、それら網板状パネル10,10の間にサンドイ
ッチ状に配置される折板状パネル20とであり、各パネ
ル10,20,10の前後方向の長さは略同一である。
【0011】網板状パネル10は、所定間隔の複数本の
平行な縦筋11に、略直交させて所定間隔の複数本の横
筋12を溶着してなり、前記複数本の縦筋11及び前記
複数本の横筋12の各端部が揃えられている。
【0012】折板状パネル20は、横幅方向が短い複数
枚の折板21からなる。折板21は、略波板状に繰り返
し折り曲げられた板部材であり、詳細にはその折り曲げ
形状が台形の上部形状を呈している。そして、複数枚の
折板21は、後述する枠状治具A内での溶接作業により
横幅方向の端部同士で重ね合わせられ溶着されて一枚の
折板状パネル20となる。
【0013】枠本体30は、縦断面ロの字状の部材を平
面視縦長矩形枠状に組み付けてなり、前後方向に長尺な
左右2本の縦枠部31,31と、これら縦枠部31,3
1の間をその前端部と後端部とで連結している前後2本
の横枠部32,32とから構成される。
【0014】そして、前記各縦枠部31の上面には、後
述するスライド部材40をスライドさせて案内するスラ
イド案内板34が固定され、同縦枠部31の下面には、
後述するローラーコンベヤーBの枠移送ローラー92に
案内移送されるレール板33が固定されている。また、
前側の横枠部32の前端面には、吊り孔35aを有する
吊持部35が固定されている。
【0015】スライド部材40は、枠本体30の左右の
縦枠部31,31の間に横枠部32と略平行に挿入され
て前後にスライド可能な角棒状のスライド棒41と、こ
のスライド棒41の両端部上面に固定されて上記スライ
ド案内板34に係合する係合部42とを備えてなり、係
合部42に貫挿されたねじ42aを上記スライド案内板
34に複数形成されたねじ孔34aの何れかに螺合する
ことで、枠本体30内の前後方向の所望位置に固定でき
るようになっている。
【0016】押さえ部材80は、左右の縦枠部31,3
1にわたって架け渡されるべく上方から着脱される棒状
部材であり、枠本体30の長手方向の複数箇所で着脱さ
れるように複数設けられ、その両端部に固定されている
L字片部82が、着脱可能なクランパー81により縦枠
部31に挟持される。クランパー81は、レバー操作に
よって内臓する押圧軸を上下させ、その押圧軸下端と、
縦枠部31上面との間で押さえ部材80端部の前記L字
片部82を挟持するように構成されており、チェーン等
の紐体によって押さえ部材80に一体的に取り付けてお
いても構わない。
【0017】そして、この押さえ部材80は、枠本体3
0に取り付けられた際、その下面で上側の網板状パネル
10の縦筋11を上方から押さえることで、後述するロ
ーラーコンベヤーBのローラー91面との間に上下の網
板状パネル10,10及びそれらの間の折板状パネル2
0を挟持する。
【0018】第一位置決め手段50は、下側の網板状パ
ネル10のXY方向の位置決めをする手段であり、左右
の縦枠部31,31の各内側面に、ブラケット等を介し
て固定された突状部材51,52と、スライド部材40
のスライド棒41前端面下側と、前側の横枠部32の後
端面下側とのそれぞれに固定された台形状部材53とか
らなる。
【0019】また、スライド部材40のスライド棒41
前端面における前記台形状部材53の左右両側と、前側
の横枠部32の後端面における前記台形状部材53の左
右両側とには、それぞれ下側の網板状パネル10の前後
端部でその下面を受けるべくL字状アングル43,43
が固定されている。
【0020】突状部材51は、その突端面で網板状パネ
ル10の左右端側の縦筋11に当接するように形成さ
れ、前記突端面の上部の角部分には、前記当接面にその
上方から縦筋11を導くように面取りが施されている。
そして、この突状部材51は、枠本体30内の前後方向
に所定間隔に複数配置され、網板状パネル10のX方向
の位置決めをする。
【0021】突状部材52は、縦枠部31の内側面から
突出する突片部51bの先端に、縦筋11に略平行する
当接片52aを固定してなり、各縦枠部31,31の前
端側に配置されている。前記当接片52aは、網板状パ
ネル10の左右端の縦筋11に当接するとともに前後の
横筋12,12に当接することで、網板状パネル10を
XY方向に位置決めする部材であり、該当接片52aの
上部の角部分には、前記双方の当接面に上方から縦筋1
1及び横筋12,12を導くように面取りが施されてい
る。
【0022】第二位置決め手段60は、上下の網板状パ
ネル10,10の間に配置される折板状パネル20を、
その折曲部位に係合してXY方向の位置決めをする手段
であり、前側の横枠部32後端面とスライド棒41前端
面との各々に平板状のブラケット63を介して複数固定
された折板端部受け部材61と、押さえ部材80の側面
に複数固定された折板上面係合部材62とを備える。
【0023】折板端部受け部材61は、折板21におけ
る台形状の折状端部21aを下方から受けて係合するよ
うに、その上面側が台形上部形状に形成されており、複
数の折状端部21aの各々に係合するように複数配置さ
れている。また、折板上面係合部材62は、折板21上
面側の折曲部に上方から係合するように、台形上部形状
の切欠部を下方に向けて形成した部材であり、複数の前
記折曲部の各々に係合するように複数配置されている。
【0024】従って、折板状パネル20を構成する各折
板21は、前側の横枠部32の後端面のブラケット63
とスライド棒41前端面のブラケット63との間に載置
されることで、Y方向の位置決めがされ、更に、前後の
複数の折状端部21a,21aが各々折板端部受け部材
61に受けられ係合されるとともに、複数の折板上面係
合部材62によって上面側を係合されることで、X方向
の位置決めがされる。
【0025】第三位置決め手段70は、上側に配置され
る網板状パネル10のXY方向の位置決めをする手段で
あり、上記押さえ部材80の側面に固定された横筋スト
ッパー71と縦筋ストッパー72とからなる。
【0026】横筋ストッパー71は、上側の網板状パネ
ル10における左右方向の略中央の網目に挿入され、左
右の側面をその左右の縦筋11,11に当接させること
で、網板状パネル10のX方向の位置決めをしている。
尚、この横筋ストッパー71の下端の角部分には、網目
に挿入させ易いように面取りが施されている。
【0027】縦筋ストッパー72は、押さえ部材80の
長手方向に二箇所固定され、その各々が網板状パネル1
0の網目に挿入される。そして、前後の側面をその前後
の横筋12,12に当接させることで、網板状パネル1
0のY方向の位置決めをしている。尚、この縦筋ストッ
パー72の下端の角部分には、上記横筋ストッパー71
同様に、網目に挿入させ易いように面取りが施されてい
る。
【0028】ローラーコンベヤーBは、左右の長尺フレ
ーム93,93間に複数のローラー91が回動自在に設
けられ、前記各フレーム93上には、枠本体30下面の
レール板33に係合して枠状治具Aを進行方向に搬送す
べく駆動回転する枠移送ローラー92が所定間隔を置い
て複数設けられている。そして、本実施の形態では、こ
のローラーコンベヤーBを、二列平行状に配置すること
で、平面視コの字状の製造ラインを構成しており、奥側
(図6における上側)のローラーコンベヤーBは、スポ
ット溶接機Cを配置するために、該スポット溶接機Cの
前後で分断されている(図6参照)。その分断された幅
は、枠状治具Aの搬送、及び、枠状治具A内の各パネル
10,20,10を支持するのに支障のない寸法に設定
されている。
【0029】次に、上記枠状治具Aを用いた建築用構造
材の製造方法について説明する。この製造方法は、2枚
の網板状パネル10とそれらの間にサンドイッチ状に配
置される折板状パネル20とを、枠状治具Aの枠本体3
0内に重ね合わせ、同枠状治具Aによって位置決めする
とともにその厚さ方向に(上下方向から)挟持する第一
工程と、該工程を経た前記各パネル10,20,10を
複数の所定箇所で自動溶接する第二工程とを経る。
【0030】前記第一工程では、図6に示すように、先
ず、枠状治具Aが水平状に手前側(図6における下側)
のローラーコンベヤーB上に載置される。そして、スラ
イド部材40が、予め、網板状パネル10及び折板状パ
ネル20の前後方向の長さに対応させて固定される。そ
して、枠本体30内における前側の横枠部32とスライ
ド部材40との間に、下側の網板状パネル10,折板状
パネル20,上側の網板状パネル10が順番に載置され
る。
【0031】下側の網板状パネル10は、その前後端部
が前側の横枠部32とスライド部材40とのそれぞれに
固定されたL字状アングル43に受けられるとともに、
長手方向の中央部側がローラーコンベヤーBのローラー
91面に受けられ、それと同時に、左右端部が突状部材
51及び突状部材52に、前後端部が台形状部材53,
53に係合する。また、折板状パネル20は、前側の横
枠部32後端面のブラケット63とスライド部材40前
端面のブラケット63との間で、その前後端部が複数の
折板端部受け部材61に係合される。
【0032】次に、この折板状パネル20の上面には、
上側の網板状パネル10が載置される。尚、下側の網板
状パネル10は横筋12が上になるように載置され、上
側の網板状パネル10は横筋12が下になるように載置
される。即ち、前記横筋12と折板状パネル20の外面
とが接触するように重ねられる。
【0033】次に、枠本体30の上面に、押さえ部材8
0がクランパー81によって複数固定される。押さえ部
材80は、その下面とローラーコンベヤーBのローラー
91面との間で、重ね合わせられたパネル10,20,
10を挟持するとともに、複数の折板上面係合部材62
を折板状パネル20の上面に係合させ、且つ複数の横筋
ストッパー71及び縦筋ストッパー72を上側の網板状
パネル10の網目に係合させる。
【0034】次に、前記第二工程では、内部に各パネル
10,20,10が重ね合わされ位置決めされた枠状治
具Aを、手前側のローラーコンベヤーBから奥側(図6
における上側)のローラーコンベヤーBに移す。この際
の移送手段は、枠状治具Aを水平状のまま吊るして移送
してもよいし、手前側と奥側との双方のローラーコンベ
ヤーB,Bの間に、別のローラーコンベヤー(図示せ
ず)を設け、該ローラーコンベヤーによって移送しても
よい。
【0035】そして、奥側のローラーコンベヤーBに移
された枠状治具Aを、スポット溶接機Cにおける上下の
複数の電極間に通過させる。このスポット溶接機Cは、
複数の所定箇所で自動溶接可能なものであり、ローラー
コンベヤーBによって枠状治具Aが定量送りされる毎
に、下側の網板状パネル10の横筋12と折板状パネル
20の下面、折板状パネル20の上面と上側の網板状パ
ネル10の横筋12、折板状パネル20を構成する折板
21同士の重ね合わせ部分等の複数の所定箇所を自動溶
接するように制御される。
【0036】そして、溶接された前記各パネル10,2
0,10は、枠状治具Aから外され、上下の網板状パネ
ル10,10の各々の周囲にコンクリートが板状に打設
されるとともに、そのコンクリート内面と折板状パネル
20とが形成する中空部には、発泡スチロールが挿入さ
れることで、現場施工性に優れている上、軽量、高断熱
性、高遮音性、高強度等の秀でた特性を有する壁材や床
材等の建築用構造材に仕上げられる。
【0037】尚、図示例の製造ラインは、手前側と奥側
とにローラーコンベヤーBを配置した略コの字状にする
ことで、省スペース化をはかった構成となっているが、
直線的に複数のローラーコンベヤーBを配置した構成で
あっても構わない。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。複
数枚の金属製パネルが枠状治具内に位置決め挟持される
ため、従来のように複数枚の金属製パネルを複数個の蝦
蛄万力を用いた手作業で位置決めして挟持する必要がな
い上、仮溶接をする工程を省くこともでき、作業効率が
良く作業時間も短縮できる。しかも、複数枚の金属製パ
ネルを一つの枠状治具単位で扱えるため、工程間の搬送
を容易にすることができる。従って、溶接作業の自動化
により複数枚の金属製パネルを効率良く短時間に溶着す
ることができ、ひいては、建築用構造材の生産性を大幅
に向上することができる。更に、枠状治具を水平状にロ
ーラーコンベヤーに載置した状態で作業を行うようにす
ることで、ローラーコンベヤーのローラー面を利用し
て、複数枚の金属製パネルを枠状治具の押さえ部材と前
記ローラー面との間で容易に挟持することができる。そ
の上、ローラーコンベヤーによって工程間の搬送が容易
なため、位置決めされ挟持された複数枚の金属パネルを
次工程の溶接作業に速やかに移送できる。そして、溶
作業では複数箇所のスポット溶接同時に行るため、
建築用構造材を極めて生産性良く製造することができ
る。しかも、スライド部材をスライドさせることで、金
属製パネルの長さが異なる場合にも容易に対応すること
ができる。更に、複数枚の金属製パネルを、2枚の網板
状パネルとそれら網板状パネルの間にサンドイッチ状に
配置される折板状パネルとし、位置決め手段を、上述し
た第一位置決め手段及び第二位置決め手段、第三位置決
め手段とから構成しているため、各パネルの形状的な特
徴を有効に利用して、各パネルに対する位置決め手段を
簡素で作業性の良い構造にすることができる。特に、二
枚の網板状パネルと折板状パネルとが、上記枠状治具内
にセットするだけで位置決めされるため、折板状パネル
の各折曲部の表面に網板状パネルの鉄筋を位置合わせす
る困難性を解消できる。即ち、溶接作業を自動化する場
合、網板状パネルと折板状パネルとの位置ずれがある
と、自動溶接機が前記位置ずれを検知して自動停止して
しまい、前記位置ずれを修正した後に手動運転によって
電極を移動する必要が生じ、大きな生産ロスとなるが、
本発明では、前記位置ずれが生じることがないため、溶
接作業の自動化が容易である。しかも、折板状パネルが
幅方向に短いものを複数枚溶接することで幅広に構成さ
れるものであっても、第二位置決め手段が折板状パネル
の折曲部位に係合する構造であるため、前記幅方向に短
い複数の折板状パネルを、各々折曲部位で確実に係合し
位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る枠状治具の一例を示す平面図。
【図2】 図1における(2)−(2)線断面図。
【図3】 図2における(3)−(3)線断面図。
【図4】 図2における(4)−(4)線断面図。
【図5】 網板状パネル及び折板状パネルを示す斜視
図。
【図6】 本発明に係わる枠状治具及び該枠状治具を用
いた建築用構造材の製造方法を示す平面図。
【符号の説明】
10:網板状パネル 20:折板状パネル 21:折板 30:枠本体 40:スライド部材 50:第一位置決め手段 51:突状部材 52:突状部材 53:台形状部材 60:第二位置決め手段 61:折板端部受け部材 62:折板上面係合部材 70:第三位置決め手段 71:横筋ストッパー 72:縦筋ストッパー 80:押さえ部材 91:ローラー A:枠状治具 B:ローラーコンベヤー C:スポット溶接機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−315075(JP,A) 特開 昭53−47343(JP,A) 特開 昭62−16890(JP,A) 特開 平8−281361(JP,A) 実開 平2−32384(JP,U) 実公 昭45−27062(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 B23K 11/14 B23K 37/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の金属製パネルを内側に挿入可能
    な枠本体と、該枠本体内で金属製パネルの長さに応じて
    スライド可能なスライド部材と、該枠本体内で重ね合わ
    せられた前記複数枚の金属製パネルの各々に係合するこ
    とで各金属製パネルのXY方向の位置決めをする位置決
    め手段と、前記枠本体を水平状にローラーコンベヤー上
    に載置した際に、該枠本体に上方から着脱されて前記複
    数枚の金属製パネルを前記ローラーコンベヤーのローラ
    ー面との間に挟持可能な押さえ部材とを備えた枠状治具
    であって、 前記複数枚の金属製パネルが、2枚の網板状パネルとそ
    れら網板状パネルの間にサンドイッチ状に配置される折
    板状パネルであり、 前記位置決め手段が、下側の前記網板状パネルの端部に
    係合すべく設けられた第一位置決め手段と、前記折板状
    パネルの折曲部位に係合すべく設けられた第二位置決め
    手段と、上側の前記網板状パネルの網目にその上方側か
    ら係合すべく設けられた第三位置決め手段とからなり、 前記複数枚の金属製パネルが、当該枠状治具内に重ね合
    わせられて、同枠状治具によって位置決めされるととも
    にその厚さ方向に挟持された後に、複数の所定箇所で溶
    接されるようにしたことを特徴とする枠状治具。
  2. 【請求項2】 上記枠状治具を水平状に上記ローラーコ
    ンベヤー上に載置し、その枠状治具内で重ね合わせられ
    た上記複数枚の金属製パネルを、同枠状治具に係合させ
    て位置決めするとともに、同枠状治具に上方から着脱す
    べく備えられた押さえ部材によって上記ローラーコンベ
    ヤーのローラー面との間に挟持し、 前記工程を経た上記金属製パネルを、上記ローラーコン
    ベヤーで移送し、複数箇所に対し溶接可能なスポット溶
    接機における上下の複数の電極間を通過させることによ
    り、複数の所定箇所で自動溶接することを特徴とする請
    求項1記載の枠状治具を用いた建築用構造材の製造方
    法。
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