JP3304918B2 - 内燃エンジンの排気浄化触媒装置 - Google Patents

内燃エンジンの排気浄化触媒装置

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JP3304918B2
JP3304918B2 JP12299799A JP12299799A JP3304918B2 JP 3304918 B2 JP3304918 B2 JP 3304918B2 JP 12299799 A JP12299799 A JP 12299799A JP 12299799 A JP12299799 A JP 12299799A JP 3304918 B2 JP3304918 B2 JP 3304918B2
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃エンジンの排
気浄化触媒装置に係り、特に浄化効率復活機能を備えた
装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】内燃エンジンが所定運転状態にあ
る時に空燃比を理論空燃比(14.7)よりも燃料希薄
側(リーン側)の目標値(例えば、22)に制御して、
エンジンの燃費特性等を改善する空燃比制御方法が知ら
れている。このようなリーン空燃比制御方法において、
従来の三元触媒装置では排気ガス中の窒素酸化物(NO
x)が充分に浄化できないという問題がある。
【0003】この問題を解決するために、酸素富過状態
(酸化雰囲気)において排気ガス中のNOxを吸着し、
吸着したNOxを炭化水素(HC)過剰状態(還元雰囲
気)で還元させる特性を有した排気浄化触媒、所謂NO
x触媒を使用して、大気へのNOx排出量を低減させる
ことが知られている。このNOx触媒では、リーン空燃
比制御時にNOxを吸着させることになるが、リーン燃
焼運転を連続して行うと触媒の吸着量に限度があるため
に吸着が飽和量に達したときには排気ガス中のNOxの
大部分が大気に排出されることになる。そこで、NOx
触媒の吸着量が飽和に達する前に、空燃比を理論空燃比
またはその近傍値に制御するリッチ空燃比制御に切換
え、還元雰囲気(リッチ状態)でNOxの還元を行うよ
うな方法が、特開平5−133260号公報等により知
られている。
【0004】この空燃比制御方法では、リーン燃焼運転
からリッチ燃焼運転への切換えタイミングをリーン空燃
比制御を開始してからの経過時間に基づいて制御し、所
定時間が経過した時点でリッチ空燃比制御に切換えた
後、リッチ空燃比制御により触媒に吸着されていたNO
xの還元が終了した時点で再びリーン空燃比制御に戻す
ようにしており、このようにリーン燃焼運転とリッチ燃
焼運転とを交互に繰り返すことによって、NOx触媒の
吸着能力を維持し、NOx量の低減を図るようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】NOx触媒に吸着する
物質は、NOxだけならよいが、実際にはNOx以外の
物質、例えば、硫黄やその化合物等も付着する。このよ
うなNOx以外の物質(以下、浄化能力低下物質とい
う)は、本来NOxが吸着されるべきところに、NOx
の替わりに付着することになるため、結果的にNOxの
吸着能力を低減させることになる。
【0006】このように、NOx触媒に付着したNOx
以外の浄化能力低下物質は、上述の公報に開示されるよ
うな空燃比制御を行っても取り除くことができず、時間
の経過とともに、その付着堆積量は増加することにな
る。このような浄化能力低下物質の堆積を放置しておく
と、NOxの吸着能力は低下する一方となり、NOx触
媒がその機能を充分に果たさなくなる虞がある。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、窒素酸化
物(NOx)以外の浄化能力低下物質が付着しても、内
燃エンジンの運転状態の変動少なく浄化能力低下物質を
確実に除去でき、排気浄化触媒(NOx触媒)の機能を
維持可能な排気浄化触媒装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、内燃エンジンの排気通路
に配設され、リーン燃焼運転時に排気ガス中の窒素酸化
物を吸着する排気浄化触媒を備えた内燃エンジンの排気
浄化触媒装置において、前記排気浄化触媒に付着した浄
化能力低下物質の付着量を推定する付着量推定手段と、
前記付着量推定手段により推定された付着量が所定付着
量に達したとき、前記排気浄化触媒の温度を上昇させる
制御を実行し、前記排気浄化触媒の温度が所定温度に達
した後は該所定温度を維持する制御に切換えて実行する
触媒昇温手段とを備えることを特徴とする。
【0009】これにより、排気浄化触媒が昇温させられ
た後、触媒温度が所定の昇温温度に達したときには、排
気浄化触媒が当該所定温度に維持される。故に、エネル
ギのロスが防止され且つ内燃エンジンの運転状態の変動
が最小限に抑えられながら、浄化能力低下物質が高温下
で反応することになり、浄化能力低下物質は排気浄化触
媒から良好に除去される。
【0010】また、請求項2の発明では、前記触媒昇温
手段は、前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検
出手段と、前記内燃エンジンの点火時期を遅角側に補正
する点火時期補正手段とを備え、前記点火時期補正手段
は、前記触媒温度検出手段により検出される前記排気浄
化触媒の温度が所定の昇温温度に達したとき、前記遅角
側への補正量を減少させることを特徴とする。
【0011】これにより、排気浄化触媒が点火時期の遅
角により昇温させられた後、触媒温度が所定の昇温温度
に達したときには、点火時期の上記遅角側への補正量が
減少させられ、排気浄化触媒の所定温度維持に最低限必
要な昇温制御のみが実施される。故に、エネルギのロス
が防止され且つ内燃エンジンの運転状態の変動が最小限
に抑えられながら、浄化能力低下物質が高温下で反応す
ることになり、浄化能力低下物質は排気浄化触媒から良
好に除去される。
【0012】また、請求項3の発明では、前記触媒昇温
手段は、前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検
出手段と、前記排気浄化触媒の下流の排気通路の通路面
積を絞る絞り弁を有する排気ガスの流速制御手段とを備
え、前記流速制御手段は、前記触媒温度検出手段により
検出される前記排気浄化触媒の温度が所定の昇温温度に
達したとき、前記絞り弁の開度を大きくすることを特徴
とする。
【0013】これにより、排気浄化触媒が排気ガスの流
速制御により昇温させられた後、触媒温度が所定の昇温
温度に達したときには、流速制御量、即ち排気浄化触媒
の下流の絞り弁の開度が大きくされ、排気浄化触媒の所
定温度維持に最低限必要な昇温制御のみが実施される。
故に、エネルギのロスが防止され且つ内燃エンジンの運
転状態の変動が最小限に抑えられながら、浄化能力低下
物質が高温下で反応することになり、浄化能力低下物質
は排気浄化触媒から良好に除去される。
【0014】また、請求項4の発明では、前記触媒昇温
手段は、前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検
出手段と、前記排気通路中の前記排気浄化触媒よりも上
流部分に二次空気を供給する二次空気供給手段とを備
え、前記二次空気供給手段は、前記触媒温度検出手段に
より検出される触媒温度が所定の昇温温度に達したと
き、前記二次空気の供給量を減少させることを特徴とす
る。
【0015】これにより、排気浄化触媒が昇温させられ
た後、触媒温度が所定の昇温温度に達したときには、排
気ガス中の未燃炭化水素量に対する二次空気中の酸素の
量が減少させられ、排気浄化触媒の所定温度維持に最低
限必要な燃焼のみが実施される。故に、エネルギのロス
が防止され且つ内燃エンジンの運転状態の変動が最小限
に抑えられながら、燃焼せずに残存する未燃炭化水素と
浄化能力低下物質とが高温下で反応することになり、浄
化能力低下物質は排気浄化触媒から良好に除去される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。先ず、実施例1について説明す
る。図1は、本発明に係る排気浄化触媒装置を備えた内
燃エンジンを示す概略構成図である。
【0017】同図において、符号1は自動車用エンジ
ン、例えば、V型6気筒ガソリンエンジン本体であり、
燃焼室を始め吸気系や点火系等がリーン燃焼可能に設計
されている。このV型6気筒ガソリンエンジン本体(以
下、単にエンジン本体と記す)1は、片方側(左側)バ
ンク1aと他方側(右側)バンク1bにそれぞれ気筒が
3気筒ずつ配設されている。左側バンク1aと右側バン
ク1bの各気筒毎に設けられた吸気ポート2a,2bに
は、燃料噴射弁3a,3bが取り付けられた吸気マニホ
ールド4を介し、エアクリーナ5、吸入空気量Afを検
出するエアフローセンサ6、スロットルバルブ7、IS
C(アイドルスピードコントロール)バルブ8等を備え
た吸気管9が接続されている。
【0018】エアフローセンサ6としては、カルマン渦
式エアフローセンサ等が好適に使用される。ISCバル
ブ8は、アイドリング回転数を制御するためのものであ
り、図示しないエアコンの作動等によるエンジン負荷L
eの変動に応じバルブ開度を調節して、吸入空気量を変
化させ、アイドリング運転を安定させる働きをするもの
である。また、このISCバルブ8は、後述する点火時
期補正制御ならびに空燃比補正制御時には開弁側に作動
し、エンジン出力の低下を補うように作用する。
【0019】また、各気筒の排気ポート10a,10b
には、排気マニホールド11a,11bを介して、空燃
比を検出するための空燃比センサ(リニアO2センサ
等)12の取り付けられた排気管14が接続され、この
排気管14には、排気浄化触媒13を介して、図示しな
いマフラーが接続されている。排気管14には、エアク
リーナ5から延びる二次空気導入管30が接続されてお
り、この二次空気導入管30には、二次空気を排気管1
4に供給するためのエアポンプ32が介在されている。
これにより、必要に応じて排気管14に空気を供給する
ことができる。尚、このエアポンプ32は、電流値等を
変化させることによってその出力を調節可能になってい
る。
【0020】排気浄化触媒13は、NOx触媒13aと
三元触媒13bとの2つの触媒を備えており、NOx触
媒13aの方が三元触媒13bよりも上流側に配設され
ている。NOx触媒13aは、酸化雰囲気においてNO
x(窒素酸化物)を吸着させ、HC(炭化水素)の存在
する還元雰囲気では、NOxをN2(窒素)等に還元さ
せる機能を持つものである。NOx触媒13aとして
は、例えば、耐熱劣化性を有するPtとランタン、セリ
ウム等のアルカリ希土類からなる触媒が使用されてい
る。NOx触媒13aには、触媒温度センサ(触媒温度
検出手段)26が接続されており、NOx触媒13aの
温度を高温域まで検出可能になっている。
【0021】一方、三元触媒13bは、HC、CO(一
酸化炭素)を酸化させるとともに、NOxを還元する機
能をもっており、この三元触媒13bによるNOxの還
元は、理論空燃比(14.7)付近での燃焼時において
最大に促進されるようになっている。エンジン本体1に
は、吸気ポート2a,2bから燃焼室15a,15bに
供給された空気と燃料との混合ガスに着火するための点
火プラグ16a,16bが各気筒毎に配置されている。
また、符号18は、カムシャフトと連動するエンコーダ
からクランク角同期信号θCRを検出するクランク角セン
サ、符号19はスロットルバルブ7の開度θTHを検出す
るスロットルセンサ、符号20は冷却水温TWを検出す
る水温センサ、符号21は大気圧Paを検出する大気圧
センサ、符号22は吸気温度Taを検出する吸気温セン
サである。
【0022】尚、エンジン回転速度(エンジン回転数)
Neは、クランク角センサ18が検出するクランク角同
期信号θCRの発生時間間隔から演算される。また、体積
効率ηvは、上記エアフローセンサ6により検出された
空気流量Afと上記エンジン回転速度Ne等とから演算
され、大気圧センサ21が検出する大気圧Pa、吸気温
センサ22が検出する吸気温度Ta等によって補正され
る。さらに、エンジン負荷Leは、スロットルセンサ1
9により検出されるスロットル開度θTH、上記体積効率
ηv等から演算される。
【0023】車室内には、図示しない入出力装置、多数
の制御プログラムを内蔵した記憶装置(ROM、RA
M、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、計
時手段として機能するタイマカウンタ等を備えたECU
(電子制御ユニット)23が設置されており、エンジン
本体1の空燃比制御、点火時期制御、吸入空気量制御や
後述する排気浄化触媒装置のリフレッシュ制御等を行っ
ている。ECU23の入力側には、車両の走行距離を車
速パルスの積算値等によりカウントする距離メータ25
や上述した各種センサ類が接続され、これらセンサ類か
らの検出情報が入力される。一方、出力側には、上述の
燃料噴射弁3a,3bや点火ユニット24等が接続さ
れ、これらに向けて各種センサ類からの入力情報に基づ
いて演算された最適値が出力されるようになっている。
燃料噴射弁3a,3bは、ECU23からの指令によ
り、パルス状の電流が供給されて駆動するものであり、
その電流のパルス幅によって燃料噴射量が決定される。
点火ユニット24は、ECU23からの指令により、各
気筒の点火プラグ16a,16bに高電圧を出力する。
【0024】次に、上述のように構成される排気浄化触
媒装置の作用について説明する。図2および図3に示す
フローチャートは、ECU23が実行するリフレッシュ
制御手順を示している。このリフレッシュ制御は、NO
x触媒13aに付着するNOx以外の付着物(浄化能力
低下物質)、例えば硫黄やその化合物等が所定量に達し
たと判定されたら、エンジン本体1の燃焼ガスの温度制
御によって、NOx触媒13aを高温状態に昇温させる
リフレッシュ運転を実施し、その浄化能力低下物質をN
OxがNOx触媒13aに吸着するときの障害とならな
いように除去しようというものである。
【0025】先ず、ステップS10では、ECU23
は、浄化能力低下物質の付着量が車両の走行距離Dに略
比例して増加することから、距離メータ25によって車
両の走行距離Dを読み込んで、NOx触媒13aに付着
堆積している浄化能力低下物質の量を推定する(付着量
推定手段)。次に、ステップS12では、浄化能力低下
物質が所定量に達したか否かを、ステップS10で読込
んだ走行距離Dが所定値D1(例えば、1000km)
以上であるか否かで判別する。この所定値D1は、実験
等により適宜値に設定され、浄化能力低下物質の付着量
が許容量を越えない範囲、つまり、浄化能力低下物質の
付着によって増加するNOx排出量が法規等の規制値を
越えない範囲内の値に設定される。判別結果がYes
(肯定)の場合には、浄化能力低下物質が所定量を越え
たと判定でき、次にステップS16に進む。一方、判別
結果がNo(否定)で走行距離Dが所定値D1(100
0km)に達していない場合には、次にステップS14
に進む。
【0026】ステップS14は、制御電源であるバッテ
リが、車両整備の実施等のために一旦外され、再度接続
された直後であるか否かを判別するステップである。こ
の判別は、バッテリが外された際、ECU23のRAM
に記憶された走行距離Dに基づき推定される浄化能力低
下物質の付着量の推定値が一旦ゼロ値にリセットされ、
付着量の推定値と実際の付着量との整合性がとれなくな
ることを防止すべく実施されるものである。
【0027】このステップS14の判別結果がNo(否
定)の場合には、バッテリは接続されているが、ステッ
プS12での走行距離Dの判別結果が未だ所定値D1
(1000km)に達していない状態と判定でき、この
場合には何もせずに当該ルーチンを終了する。一方、判
別結果がYes(肯定)で、バッテリ再接続直後の場合
には、ステップS12のYes(肯定)の判別結果と同
様に、次にステップS16に進む。尚、バッテリが外さ
れても、ECU23のバックアップ機能等により、走行
距離Dに基づく付着量の推定値が確実に記憶保持される
ような場合には、ステップS14の判別を実施しなくて
もよい。
【0028】ステップS16では、エンジン本体1の運
転状態が、リフレッシュ運転を実施しても良い状態であ
るか否かを、各種センサ類からの信号値に基づいて判別
する。ここでは、エンジン回転速度Ne、エンジン負荷
Leの要素である体積効率ηvおよび冷却水温TWが判定
の対象となり、それぞれの値が下記(1)乃至(3)に示す不
等式の範囲内となるか否かが判別される。 Ne1≦Ne≦Ne2 …(1) ηv1≦ηv≦ηv2 …(2) TW1≦TW …(3) ここに、Ne1、Ne2、ηv1、ηv2およびTW1は閾値を
示し、例えば、Ne1は1500rpm、Ne2は5000r
pm、ηv1は30%、ηv2は85%であり、TW1は、例え
ば暖機運転が完了したとみなせる50℃に設定されてい
る。これらの閾値は、エンジン本体1の運転状態が、所
謂中負荷域から高負荷域となる値を示しており、この場
合、エンジン本体1の排気温度は所定温度TEX(例え
ば、600℃)以上であると推定される。
【0029】このように、エンジン本体1の運転状態が
中負荷域から高負荷域となるような運転状態をリフレッ
シュ運転実施の成立条件とするのは、例えば、Ne1、
ηv1よりも小さい低負荷域においてリフレッシュ運転を
実施すると、エンジン本体1の出力が安定せず、運転フ
ィーリングが悪化する虞があるためであり、またNe、
ηvの値がNe2、ηv2よりも大きい高負荷域において
は、排気ガス温度が高温であり、これによりNOx触媒
13aも高温状態となっていることから、この状態でリ
フレッシュ運転を実施すると、NOx触媒13aが過熱
され、焼損する虞があるためである。
【0030】ステップS16の判別結果がNo(否
定)、すなわちNe、ηv、TWのいずれかが上記の範囲
から外れている場合には、リフレッシュ運転を行うべき
ではない状態と判定でき、この場合にはリフレッシュ運
転は実施せず、ステップS18を経て再度ステップS1
6を実行し、このステップS16の実行は、その判別結
果がNo(否定)でなくなるまで繰り返される。尚、ス
テップS18では、後述するフラグf(RF)がゼロ値にリ
セットされる。
【0031】一方、ステップS16の判別結果がYes
(肯定)で、Ne、ηv、TWの全ての値が上記不等式
(1)〜(3)の範囲内にある場合には、エンジン本体1の運
転状態が中負荷域から高負荷域にあってリフレッシュ運
転を実施してもよい安定した状態であるため、次にステ
ップS20に進む。このとき、ECU23のタイマカウ
ンタが経過時間tの積算を開始する。
【0032】ステップS20は、後述するリフレッシュ
モード運転が実行されたことを記憶する前記フラグf(R
F)が値1であるか否かを判別するステップである。ステ
ップS16の判別結果がYes(肯定)でリフレッシュ
運転が可能となった直後においては、このフラグf(RF)
の値はリセットされたゼロ値の状態(f(RF)=0)であ
るため、この場合には、ステップS20の判別結果は必
然的にNo(否定)となり、次にステップS24に進
む。
【0033】次のステップS24以降はリフレッシュ運
転を実行するステップである。ステップS24およびス
テップS26はリフレッシュ運転のうち昇温モード運転
を構成するステップであり、ここではNOx触媒13a
の温度TCATをNOx触媒13aから浄化能力低下物質
を燃焼除去するのに充分な所定温度T1(例えば、65
0℃)まで昇温させる(触媒昇温手段)。
【0034】先ず、ステップS24において、エンジン
本体1の各気筒の点火時期補正を行う(点火時期補正手
段)。この点火時期補正は、全ての気筒についてその点
火時期を遅角させるものである。このように遅角させる
ことにより、各気筒の排気弁が開弁されたときでも燃焼
が未だ完了せずに維持される。従って、エンジン本体1
から排出される排気ガスは、燃焼した状態を保ったまま
に排気管14に流出することになり、排気管14内の排
気ガス温度は高いものとなる。
【0035】この点火時期の補正量(遅角量)は、エン
ジン回転速度Neおよび体積効率ηvに基づいて予め設
定され、これらの関係を示すマップがECU23のRO
Mに記憶されている。そして、点火時期補正時には、エ
ンジン回転速度Neおよび体積効率ηvに応じた補正量
がこのマップから読み出され、この補正量に従い適正な
補正が実施される。
【0036】以上のように点火時期補正を実施したら、
次にステップS26に進む。このステップS26では、
ISCバルブ8を調節して吸入空気量の補正を行う。こ
の吸入空気量の補正は、点火時期を遅角させたことによ
り、燃焼効率が低下し、エンジン出力が低下することを
防止すべく実施されるものであり、ここではISCバル
ブ8を開弁側に作動させて吸入空気量を増加させる。こ
れにより、燃焼がより良好に実施されることとなり、エ
ンジン出力は低下することなく安定して一定に保持され
る。
【0037】この吸入空気の補正量は、点火時期補正の
場合と同様に、エンジン回転速度Neおよび体積効率η
vに基づいて予め設定されており、それらの関係を示す
マップがECU23のROMに記憶されている。そし
て、吸入空気量補正時には、このマップからその補正量
が読み出されて吸入空気の補正が適正に実施される。
尚、この吸入空気の補正量が大きく、ISCバルブ8の
調節だけでは充分にその補正を実施できない場合には、
スロットルバルブ7を回避するようにして別途吸気管9
にバイパス管(図示せず)を設け、このバイパス管に介
在するエアバイパスバルブを操作して吸入空気量を増量
するようにしてもよい。
【0038】以上のようにして、リフレッシュ運転の昇
温モード運転が実施されると、NOx触媒13aは急速
に昇温させられ、NOx触媒13aの温度TCATは、N
Ox触媒13aに付着した浄化能力低下物質が燃焼除去
されるに充分な所定温度T1(650℃)にまで達する
ことになる。次のステップS30では、触媒温度センサ
26によって検出された触媒温度TCATが、所定温度T1
(例えば、650℃)以上に達したか否かを判別する。
判別結果がNo(否定)で触媒温度TCATが所定温度T1
(650℃)未満の場合には、未だ浄化能力低下物質を
燃焼除去させるに充分な温度ではないと判定でき、前述
のステップS16に戻ってエンジン本体1の運転状態が
安定するのを待つ。一方、判別結果がYes(肯定)で
触媒温度TCATが所定温度T1(650℃)に達したと判
定された場合には、次にステップS32に進む。
【0039】ステップS32では、前述したステップS
16の判別結果がYes(肯定)となり、リフレッシュ
運転の実施とともに計時を開始した経過時間tが一定時
間ts(例えば、5秒)経過したか否かを判別する。判
別結果がNo(否定)で未だ一定時間ts(5秒)が経
過していない場合には、エンジン本体1の運転状態が不
安定であるとみなすことができ、この場合にはステップ
S16に戻り、エンジン本体1の運転状態が安定するの
を待つ。一方、判別結果がYes(肯定)で一定時間t
s(5秒)が経過したと判定された場合には、エンジン
本体1の運転状態は安定したとみなすことができ、次に
ステップS34に進む。
【0040】ステップS34乃至ステップS38はリフ
レッシュ運転のうちリフレッシュモード運転を構成する
ステップであり、ここでは所定温度T1(650℃)に
達したNOx触媒13aの温度をその所定温度T1(6
50℃)に維持し、浄化能力低下物質(硫黄やその化合
物)をNOx触媒13aから略完全に燃焼除去させるよ
うにする。
【0041】このリフレッシュモード運転では、先ずス
テップS34で空燃比補正を行う。この空燃比補正で
は、空燃比をリッチ側に補正することになり、このとき
の空燃比はエンジン回転速度Neおよび体積効率ηvに
基づくマップから求められるが、その値は例えば13.
7である。このように空燃比をリッチ側に設定すること
により、排気ガス中には、昇温モード運転のときよりも
COや未燃HCを多く含むことになる。そして、この未
燃HCは、高温下で燃焼除去した浄化能力低下物質と反
応することになり、これによって浄化能力低下物質が再
びNOx触媒13aに付着することなく確実に除去され
る。また、この未燃HCはNOxを還元することから、
NOx触媒13aに吸着されているNOxも同時に除去
されることになる。
【0042】ステップS36では、昇温モード運転の場
合と同様にして、点火時期を遅角側に補正し続けて排気
ガス温度を高温に保持し、NOx触媒13aの温度TCA
Tを所定温度T1(650℃)に維持する。そして、ステ
ップS38では、やはり昇温モード運転の場合と同様
に、ISCバルブ8を開弁側に調節したまま吸入空気量
の補正を行い、エンジン出力の低下を補うようにする。
尚、このリフレッシュモード運転では、NOx触媒13
aの温度TCATを所定温度T1(650℃)に維持すれば
よいことから、昇温モード運転時に比べて点火時期補正
量や吸入空気補正量を小さく設定し、温度維持に最小限
必要なだけの量に限定するようにしてもよい。
【0043】ところで、上記の点火時期補正、吸入空気
量補正、空燃比補正を行う際には、これらの補正を急激
に行うとエンジン本体1の運転状態に変動が生じ、運転
フィーリングが悪化する虞があるため、徐々にその補正
値に近づけるようにしてその補正を実施することが望ま
しい。このリフレッシュモード運転を終了したら、次に
ステップS40に進み、フラグf(RF)に値1を設定し
て、リフレッシュモード運転が実行されたことを記憶
し、ステップS42に進む。
【0044】ステップS42では、当該ステップS42
が実行される毎に、累積時間CSTが次式(8)により演算
される。ここでは、触媒温度TCATが所定温度T1(65
0℃)を越え、かつリフレッシュ運転開始時に計時し始
めた経過時間tが一定時間ts(5秒)経過した後のリ
フレッシュ運転の継続時間が積算される。 CST=CST+1 …(8) この累積時間CSTは、当該ステップS42が実行される
ときのみ値1だけカウントアップされるものであるた
め、上述したステップS16の判別結果がNo(否定)
の場合や、ステップS30あるいはステップS32の判
別結果のいずれかがNo(否定)の場合には加算されな
いことになる。従って、ステップS16、ステップS3
0およびステップS32の判別結果が全てYes(肯
定)であり、リフレッシュモード運転が確実に実行され
た場合の時間だけが正味時間として累積されることにな
る。ここに、カウントアップする値1は、例えば、当該
ルーチンの実行周期に応じて設定された基準時間Xtに
対応したものである。
【0045】このように加算された累積時間CSTは、次
のステップS44において、予め実験等により設定され
た所定時間t1(例えば、600秒)に対応する所定値
XCと比較され、リフレッシュ運転を所定時間t1(60
0秒)に亘って行ったか否かが判別される。この所定時
間t1(600秒)は、浄化能力低下物質が充分に除去
されたとみなせる時間であり、判別結果がNo(否定)
で累積時間CSTが所定値XCに達していない場合には、
浄化能力低下物質の除去が充分でないと判断でき、ステ
ップS16に戻りリフレッシュ運転を継続する。
【0046】累積時間CSTが所定値XCに達しておら
ず、再びステップS16が実行されたときにおいて、そ
の判別結果がYes(肯定)でエンジン本体1がリフレ
ッシュ運転に良好な運転状態であればステップS20に
進む。今回は、既にリフレッシュモード運転が実行され
てフラグf(RF)が値1に設定されていることから、この
ステップS20の判別結果はYes(肯定)となる。こ
の場合には、昇温モード運転を実行することなくステッ
プS34に進み、リフレッシュモード運転のみを実行し
て触媒温度TCATを所定温度T1(650℃)に維持す
る。
【0047】一方、リフレッシュ運転が一旦開始された
にもかかわらず、エンジン本体1の運転状態がリフレッ
シュ運転域から外れ、ステップS16の判別結果がNo
(否定)となった場合には、リフレッシュ運転を中止し
て次にステップS18に進む。このステップS18では
フラグf(RF)の値をゼロ値にリセットする(f(RF)=
0)。このようにフラグf(RF)の値が一旦ゼロ値に戻さ
れると、次回ステップS16を経てステップS20が実
行されたときには、その判別結果はNo(否定)とな
り、ステップS24以降の昇温モード運転が再度実行さ
れることになる。これにより、リフレッシュ運転の中止
によって低下した触媒温度TCATを再び所定温度T1(6
50℃)にまで戻すことができる。
【0048】ステップS44の判別結果がYes(肯
定)となり、累積時間CSTが所定値XCに達したと判定
された場合には、浄化能力低下物質が略完全に除去され
たとみなすことができ、リフレッシュ運転を終了して、
最後にステップS46を実行する。ステップS46で
は、リフレッシュ運転の終了により、積算されていた累
積時間CST、走行距離Dおよびフラグf(RF)の値をゼロ
値にリセットする。これにより、次回のリフレッシュ運
転の実行に備える。
【0049】以上、実施例1では、点火時期補正によっ
て燃焼ガスの温度制御を実施し、これによりNOx触媒
13aを昇温させて浄化能力低下物質を除去するように
したが、NOx触媒13aを昇温させる触媒昇温手段は
これに限られるものではなく他の方法を適用することも
できる。以下、実施例2について説明する。実施例2
は、NOx触媒13aを昇温させる触媒昇温手段とし
て、排気ガス中への酸素付加制御、すなわち未燃HCを
含む排気ガスに二次空気を投入する方法を採用したもの
である。
【0050】この実施例2では、図1に示した排気浄化
触媒装置において、図2および図3に示したフローチャ
ートのうち、昇温モード運転とリフレッシュモード運転
の制御内容のみを変更してNOx触媒13aのリフレッ
シュ制御を実施する。以下、実施例2におけるリフレッ
シュ制御について説明するが、昇温モード運転とリフレ
ッシュモード運転以外のステップについては、図2およ
び図3に示したとおりであり、それらのステップについ
ては前述したのでここでは説明を省略する。
【0051】先ず、昇温モード運転では、図4に示すよ
うに、ステップS241で空燃比補正を実施する。この
空燃比補正では、前述した実施例1での空燃比補正(ス
テップS34)と同様に、各気筒の空燃比をリッチ側に
補正する。このときの空燃比はエンジン回転速度Neお
よび体積効率ηvに基づくマップから求められるが、そ
の値は固定値でもよい。この補正により、排気ガス中に
は未燃HCが多く含まれることになる。
【0052】次にステップS261では、前述した実施
例1での点火時期補正(ステップS24)と同様の点火
時期補正を実施し、各気筒の点火時期を遅角させる。こ
れにより、排気ガス温度を上昇させる。そして、ステッ
プS281において、前述したエアポンプ32を作動さ
せ、排気管14に二次空気導入管30を介して二次空気
を供給する(二次空気供給手段)。このとき、上述した
空燃比補正の実施により、排気管14内には多くの未燃
HCが含まれており、さらに点火時期の遅角補正が実施
されて排気温度が高温域に達していることから、二次空
気中の酸素の存在によって未燃HCは燃焼し、排気管1
4内の排気温度がさらに上昇することになる。そして、
この高温の排気ガスが通過することにより、NOx触媒
13aの温度TCATが急速に上昇する。
【0053】触媒温度TCATが所定温度T1(650℃)
にまで達し、ここでは図示しないが、前述したステップ
S30およびステップS32の判別結果がYes(肯
定)となる場合には、次にリフレッシュモード運転を実
施する。このリフレッシュモード運転では、前述の昇温
モード運転の場合と同様にして、ステップS341にお
いて空燃比補正を実施し、各気筒の空燃比をリッチ側に
補正した後、次にステップS361において点火時期補
正を実施するようにして、各気筒の点火時期を遅角させ
る。尚、このリフレッシュモード運転では、昇温モード
運転時に比べて空燃比補正量や点火時期補正量を小さく
設定するようにしてもよい。
【0054】そして、さらに昇温モード運転の場合と同
様にして、ステップS381において二次空気を供給す
ることになるが、ここでは、エアポンプ32の出力を小
さくなる側に調節し、量を絞った二次空気を排気管14
に供給する。このように二次空気量を絞ることにより、
酸素量が減少し、空燃比補正により排気管14に供給さ
れる未燃HCの燃焼量が減ることになるが、このリフレ
ッシュモード運転においては、触媒温度TCATを所定温
度T1(650℃)に維持できればよいことから、ここ
では二次空気量を絞り、所定温度T1(650℃)を維
持する燃焼に最小限必要な量の二次空気を供給するよう
にしている。
【0055】このように二次空気の量を減少させること
により、空燃比をリッチ側に補正した状態では、多くの
HCが燃焼せずに排気ガス中に残存することになる。こ
の残存したHCは、高温下でNOx触媒13aから燃焼
除去された浄化能力低下物質と反応することになる。こ
れにより、浄化能力低下物質は再びNOx触媒13aに
付着することなく確実に除去される。
【0056】尚、上記の空燃比補正、点火時期補正、二
次空気の供給を行う際には、これらの補正または供給を
急激に行うとエンジン本体1の運転状態に変動が生じ、
運転フィーリングが悪化する虞があるため、徐々にその
補正値または供給値に近づけるようにするのが好まし
い。以上のように、エンジン本体1をリッチ側に空燃比
補正した後に二次空気を排気管14に供給する酸素付加
制御を行うことによっても、NOx触媒13aを昇温さ
せて浄化能力低下物質を除去することができる。
【0057】ところで、実施例1や実施例2では、点火
時期補正や空燃比補正等のエンジン本体1の燃焼制御を
行うような触媒昇温手段を用いてNOx触媒13aを昇
温させたが、このような燃焼制御を行わずに昇温させる
こともできる。以下、エンジン本体1の制御を行わない
触媒昇温手段を用いた実施例3乃至5について、図5乃
至図10を参照して説明する。
【0058】これらの実施例3乃至5の排気触媒装置で
は、図1に示した排気浄化触媒装置において、排気浄化
触媒13の代わりに図5乃至7に示すように、それぞれ
に触媒昇温手段を伴った排気浄化触媒131、132、
133を備えて構成されている。実施例3および4で
は、触媒昇温手段としてNOx触媒13a自体の加熱制
御を採用している。
【0059】実施例3の排気浄化触媒装置は、図5に示
すような排気浄化触媒131を備えており、この排気浄
化触媒131は、NOx触媒13aの上流部にバーナ4
0を有している。このバーナ40は、燃料噴射ノズル4
2と点火装置44とからなっており、これらの燃料噴射
ノズル42と点火装置44とは、ECU23からの指令
に応じて作動するようになっている。燃料噴射ノズル4
2には、燃料チューブ46が接続されており、この燃料
チューブ46は、図示しない燃料タンクに接続されてい
る。
【0060】また、バーナ40のさらに上流部には、燃
料パイプ49を介して図示しない燃料タンクに接続され
た燃料噴射ノズルB48が設けられており、排気浄化触
媒131に燃料を投入できるようになっている。この燃
料噴射ノズルB48から投入される燃料はエンジン本体
1に供給される燃料(ガソリン等)と同一のものである
のが好ましい。尚、この燃料供給用の燃料噴射ノズルB
48を省略し、バーナ40用の燃料噴射ノズル42から
燃料を多めに噴射することによって、排気浄化触媒13
1に燃料が供給されるようにしてもよい。
【0061】このように構成された排気浄化触媒131
を備えた排気浄化触媒装置では、図2および図3に示し
たフローチャートのうち、昇温モード運転とリフレッシ
ュモード運転の制御内容のみを変更してNOx触媒13
aのリフレッシュ制御を実施する。以下、実施例3にお
けるリフレッシュ制御について説明するが、昇温モード
運転とリフレッシュモード運転以外のステップについて
は、図2および図3に示したとおりであり、それらのス
テップについては前述したので実施例2の場合と同様こ
こでは説明を省略する。
【0062】先ず、昇温モード運転では、図8に示すよ
うに、ステップS242において、燃料噴射ノズル42
から燃料を噴射させ、この燃料に点火装置44で着火し
てこれを燃焼させるようにし、バーナ40を作動させる
(バーナ作動)。このとき、燃料は排気管14内の残存
酸素の存在のもとに燃焼することになるが、燃料噴射ノ
ズル42の作動と連動して開弁する空気取入弁(図示せ
ず)を燃料噴射ノズル42付近に設けるようにすれば、
より良好な燃焼が得られる。このようにバーナ40を作
動させると、その火炎がNOx触媒13aを熱すること
になり、NOx触媒13aの温度が急激に上昇し、触媒
温度TCATが所定温度T1(650℃)にまで急速に達す
る。
【0063】次に、リフレッシュモード運転では、ステ
ップS342において、バーナ40の作動を継続して実
施し、触媒温度TCATを所定温度T1(650℃)に維持
する。これにより、浄化能力低下物質を充分に燃焼除去
する。このとき、燃料噴射ノズル42の開度を変化させ
て、燃料噴射ノズル42からの燃料噴射量を所定温度T
1(650℃)を維持するのに最小限必要な量だけに絞
るのが好ましい。
【0064】そして、ステップS362において、燃料
噴射ノズルB48から燃料(ガソリン等)を別途噴射し
て、排気ガスに強制的に燃料を混入させる。これによ
り、NOx触媒13aを通過する排気ガスはHCを多く
含むことになり、NOx触媒13aから燃焼除去される
浄化能力低下物質とこのHCとが高温下で反応し、浄化
能力低下物質が確実に除去されることになる。
【0065】実施例4の排気浄化触媒装置は、図6に示
すような排気浄化触媒132を備えており、この排気浄
化触媒132はNOx触媒13a’を有している。この
NOx触媒13a’は通電により発熱する導電体であ
り、例えば、NOx触媒内部に抵抗値の高い熱線等が埋
設されている。このNOx触媒13a’はリード線54
aおよび54bによってバッテリ50に接続されてお
り、その回路上には通電のON/OFF切換えを行うリ
レースイッチ52が介在されている。このリレースイッ
チ52はECU23に接続されており、ECU23から
の指令に応じてその切換えが実施される。尚、バッテリ
50は、車両に搭載された電装系用の通常のバッテリを
共用してもよいが、発熱により使用電力量が大きくなる
ことから、これとは別に設けるようにしてもよい。
【0066】また、NOx触媒13a’の上流には、N
Ox触媒13a’に燃料を投入する上述した燃料噴射ノ
ズルB48が設けられており、この燃料噴射ノズルB4
8は燃料ホース49を介して図示しない燃料タンクに接
続されている。このように構成された排気浄化触媒装置
では、実施例3の場合と同様にして、図2および図3に
示したフローチャートのうち、昇温モード運転とリフレ
ッシュモード運転の制御内容のみを変更してNOx触媒
13a’のリフレッシュ制御を実施する。
【0067】先ず、昇温モード運転では、図9に示すよ
うに、ステップS243において、リレースイッチ52
をONとし、NOx触媒13a’に電流を流す(触媒通
電)。これにより、NOx触媒13a’自体が発熱する
ことになり、NOx触媒13a’の温度は急激に上昇
し、触媒温度TCATは所定温度T1(650℃)にまで達
することになる。
【0068】次に、リフレッシュモード運転では、ステ
ップS343において、NOx触媒13a’への通電を
継続し、触媒温度TCATを所定温度T1(650℃)に維
持する。このとき、昇温モード運転時に比べてNOx触
媒13a’への通電量を小さく設定し、所定温度T1
(650℃)を維持するのに最小限必要な発熱量だけに
抑えることが好ましい。
【0069】そして、ステップS363において、燃料
噴射ノズルB48から燃料(ガソリン等)を噴射して、
排気ガスに強制的に燃料を混入させる。これにより、実
施例3の場合と同様に、NOx触媒13aを通過する排
気ガスはHCを多く含むことになり、NOx触媒13a
から燃焼除去される浄化能力低下物質とこのHCとが高
温下で反応し、浄化能力低下物質が確実に除去されるこ
とになる。
【0070】実施例5では、触媒昇温手段として排気ガ
スの流速制御を採用している。実施例5の排気浄化触媒
装置は、図7に示すような排気浄化触媒133を備えて
おり、この排気浄化触媒133は、NOx触媒13aよ
り下流の排気管14内に絞り弁60を有している。この
絞り弁60には、弁駆動装置62が接続されており、こ
の弁駆動装置62は、ECU23からの指令によって絞
り弁60を所定の開度範囲で開閉させ、排気管14の排
気通路面積を変化させるようになっている。この弁駆動
装置62が消勢された状態では、絞り弁60は最大に開
弁され、通常の排気通路面積で排気を行うようになって
いる。
【0071】NOx触媒13aよりも上流には、上述し
たように、NOx触媒13aに燃料を投入する燃料噴射
ノズルB48が設けられており、この燃料噴射ノズルB
48は燃料ホース49を介して図示しない燃料タンクに
接続されている。このように構成された排気浄化触媒装
置では、実施例3、4の場合と同様にして、図2および
図3に示したフローチャートのうち、昇温モード運転と
リフレッシュモード運転の制御内容のみを変更してNO
x触媒13aのリフレッシュ制御を実施する。
【0072】先ず、昇温モード運転では、図10に示す
ように、ステップS244において、弁駆動装置62を
付勢して絞り弁60を所定の開度まで閉弁側に作動さ
せ、これにより排気通路面積を狭くする(排気通路絞
り)。このように排気通路面積を狭くすると、排気ガス
はこの絞り弁60を通過しにくくなり、排気ガス全体の
流速が遅くなることから、NOx触媒13aに排気ガス
が滞留する時間が長くなり、排気ガスの熱がNOx触媒
13aに伝達し易くなる。そして、この熱によってNO
x触媒13aが昇温させられることになり、触媒温度T
CATは所定温度T1(650℃)にまで達することにな
る。
【0073】次に、リフレッシュモード運転では、ステ
ップS344において、絞り弁60を作動させたまま、
NOx触媒13aを所定温度T1(650℃)に保持す
る。このとき、昇温モード運転時に比べて絞り弁60の
開度を大きく設定し、排気ガスの滞留による熱の伝達量
を、所定温度T1(650℃)を維持するのに最小限必
要な量だけに抑えることが好ましい。
【0074】そして、ステップS364において、燃料
噴射ノズルB48から燃料(ガソリン等)を噴射して、
排気ガスに強制的に燃料を混入させる。これにより、実
施例3、4の場合と同様に、NOx触媒13aから燃焼
除去される浄化能力低下物質とHCとが反応し、浄化能
力低下物質が確実に除去されることになる。以上、詳細
に説明したように、実施例1または2によれば、エンジ
ン本体1の燃焼ガスの温度制御や排気ガス中への酸素付
加制御を実施することによって容易にNOx触媒13a
の温度TCATを所定温度T1(650℃)にまで昇温させ
ることができ、浄化能力低下物質を良好に除去すること
ができる。また、さらに、実施例3乃至5によれば、N
Ox触媒13a自体の加熱制御や排気ガスの流速制御を
実施することで、エンジン本体1の運転状態を悪化させ
ることなくNOx触媒13aの昇温を確実に実施するこ
とができ、実施例1や2の場合と同様に、浄化能力低下
物質を良好に除去できることになる。
【0075】尚、上記実施例では、走行距離Dに基づい
て浄化能力低下物質の付着量を推定するような付着量推
定手段を用いるようにしたが、この他に、消費燃料積算
量や吸入空気積算量、さらにはエンジン本体1の運転時
間等に基づいて付着量を推定しても、走行距離Dによる
推定と同様の効果を得ることができる。この場合、消費
燃料積算量については、燃料噴射弁3a,3bに供給さ
れる電流のパルス幅によって求めるようにし、吸入空気
積算量については、カルマン渦式のエアフローセンサ6
の渦パルス数の積算値を演算して求めるようにする。ま
た、運転時間については、例えばタイマによってエンジ
ン本体1作動中の時間を計時するようにすればよい。
【0076】また、上記実施例では、リフレッシュ運転
の継続時間には、ステップS16での運転状態判別、ス
テップS30での触媒温度判別およびステップS32で
の経過時間判別の全ての判別結果がYes(肯定)であ
り、リフレッシュ運転が良好に実施されている場合のみ
の累積時間CSTをカウントアップするようにしたが、こ
れに限られず、例えば、ステップS16の運転状態の判
別結果とステップS30の触媒温度TCATの判別結果の
みがYes(肯定)である場合や、ステップS16の判
別結果とステップS32での経過時間tの判別結果のみ
がYes(肯定)である場合に累積時間CSTをカウント
アップするようにしても同様の効果が得られる。また、
ステップS16の運転状態の判別結果だけで判定するよ
うにしても充分な効果が期待できる。
【0077】また、上記実施例では、リフレッシュ運転
の実施周期を、浄化能力低下物質が所定量に達する毎、
すなわち走行距離Dが所定値D1に達する毎としたが、
NOx触媒13aはその使用時間が長くなると劣化が進
むため、徐々に各所定値を小さくし、その実施周期を短
くするとより効果的である。また、上記実施例では、エ
ンジン本体1は、V型6気筒エンジンとしたが、気筒数
やエンジン形式(例えば、水平対向式等)による制限は
なく、いかなる気筒数のものでも、また、いかなるエン
ジン形式のものでも適用可能である。
【0078】さらに、本発明は、排気マニホールド11
a,11bの周りに断熱性の高い保温材を設けることに
よって、より大きな効果が期待できる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
請求項1の排気浄化触媒装置によれば、内燃エンジンの
排気通路に配設され、リーン燃焼運転時に排気ガス中の
窒素酸化物を吸着する排気浄化触媒を備えた内燃エンジ
ンの排気浄化触媒装置において、排気浄化触媒に付着し
た浄化能力低下物質の付着量を推定する付着量推定手段
と、付着量推定手段により推定された付着量が所定付着
量に達したとき、排気浄化触媒の温度を上昇させる制御
を実行し、排気浄化触媒の温度が所定温度に達した後は
該所定温度を維持する制御に切換えて実行する触媒昇温
手段とを備えるようにしたので、排気浄化触媒が昇温さ
せられた後、触媒温度が所定の昇温温度に達したときに
は、排気浄化触媒を当該所定温度に維持するようにで
き、エネルギのロスを防止し且つ内燃エンジンの運転状
態の変動を最小限に抑えながら、浄化能力低下物質を排
気浄化触媒から良好に除去することができる。
【0080】また、請求項2の排気浄化触媒装置によれ
ば、触媒昇温手段は、排気浄化触媒の温度を検出する触
媒温度検出手段と、内燃エンジンの点火時期を遅角側に
補正する点火時期補正手段とを備え、点火時期補正手段
は、触媒温度検出手段により検出される排気浄化触媒の
温度が所定の昇温温度に達したとき、遅角側への補正量
を減少させるようにしたので、排気浄化触媒が点火時期
の遅角により昇温させられた後、触媒温度が所定の昇温
温度に達したときには、点火時期の上記遅角側への補正
量を減少させて排気浄化触媒の所定温度維持に最低限必
要な昇温制御のみを実施でき、エネルギのロスを防止し
且つ内燃エンジンの運転状態の変動を最小限に抑えなが
ら、浄化能力低下物質を排気浄化触媒から良好に除去す
ることができる。
【0081】また、請求項3の排気浄化触媒装置によれ
ば、触媒昇温手段は、排気浄化触媒の温度を検出する触
媒温度検出手段と、排気浄化触媒の下流の排気通路の通
路面積を絞る絞り弁を有する排気ガスの流速制御手段と
を備え、流速制御手段は、触媒温度検出手段により検出
される排気浄化触媒の温度が所定の昇温温度に達したと
き、絞り弁の開度を大きくするようにしたので、排気浄
化触媒が排気ガスの流速制御により昇温させられた後、
触媒温度が所定の昇温温度に達したときには、流速制御
量、即ち排気浄化触媒の下流の絞り弁の開度を大きくし
て排気浄化触媒の所定温度維持に最低限必要な昇温制御
のみを実施でき、エネルギのロスを防止し且つ内燃エン
ジンの運転状態の変動を最小限に抑えながら、浄化能力
低下物質を排気浄化触媒から良好に除去することができ
る。
【0082】また、請求項4の排気浄化触媒装置によれ
ば、触媒昇温手段は、排気浄化触媒の温度を検出する触
媒温度検出手段と、排気通路中の排気浄化触媒よりも上
流部分に二次空気を供給する二次空気供給手段とを備
え、二次空気供給手段は、触媒温度検出手段により検出
される触媒温度が所定の昇温温度に達したとき、二次空
気の供給量を減少させるようにしたので、排気浄化触媒
が昇温させられた後、触媒温度が所定の昇温温度に達し
たときには、排気ガス中の未燃炭化水素量に対する二次
空気中の酸素の量を減少させて排気浄化触媒の所定温度
維持に最低限必要な燃焼のみを実施でき、エネルギのロ
スを防止し且つ内燃エンジンの運転状態の変動を最小限
に抑えながら、燃焼せずに残存する未燃炭化水素と浄化
能力低下物質とを高温下で反応させ、浄化能力低下物質
を排気浄化触媒から良好に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用される排気浄化触媒装置
を備えた内燃エンジンの概略構成図である。
【図2】図1の電子制御ユニット(ECU)が実行す
る、実施例1のリフレッシュ制御ルーチンのフローチャ
ートの一部である。
【図3】図2に示すフローチャートに続くリフレッシュ
制御ルーチンのフローチャートの残部である。
【図4】実施例2のリフレッシュ制御ルーチンのフロー
チャートのうち、昇温モード運転とリフレッシュモード
運転のステップを示す図である。
【図5】実施例3の排気浄化触媒を示す図である。
【図6】実施例4の排気浄化触媒を示す図である。
【図7】実施例5の排気浄化触媒を示す図である。
【図8】実施例3のリフレッシュ制御ルーチンのフロー
チャートのうち、昇温モード運転とリフレッシュモード
運転のステップを示す図である。
【図9】実施例4のリフレッシュ制御ルーチンのフロー
チャートのうち、昇温モード運転とリフレッシュモード
運転のステップを示す図である。
【図10】実施例5のリフレッシュ制御ルーチンのフロ
ーチャートのうち、昇温モード運転とリフレッシュモー
ド運転のステップを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 1a 片方側(左側)バンク 1b 他方側(右側)バンク 3a 燃料噴射弁 3b 燃料噴射弁 6 エアフローセンサ 8 ISC(アイドルスピードコントロール)バルブ 12 空燃比センサ 13 排気浄化触媒 13a NOx触媒 13a’NOx触媒 13b 三元触媒 16a 点火プラグ 16b 点火プラグ 18 クランク角センサ 23 電子制御ユニット(ECU) 25 距離メータ 26 触媒温度センサ 30 二次空気導入管 32 エアポンプ 40 バーナ 48 燃料噴射ノズルB 50 バッテリ 54 リード線 60 絞り弁 131 排気浄化触媒 132 排気浄化触媒 133 排気浄化触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/24 F01N 3/28 301C 3/28 301 F02D 9/04 E F02D 9/04 B01D 53/36 101B F02P 5/15 F02P 5/15 B (72)発明者 平子 廉 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 大森 祥吾 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 三林 大介 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 児玉 嘉明 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 古賀 一雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−66129(JP,A) 特開 平6−88518(JP,A) 特開 平4−183921(JP,A) 特開 平7−217474(JP,A) 特開 平6−26332(JP,A) 特開 平6−46866(JP,A) 特開 平6−185350(JP,A) 特開 昭61−76741(JP,A) 実開 昭57−8312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/38 F01N 9/00 - 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの排気通路に配設され、リ
    ーン燃焼運転時に排気ガス中の窒素酸化物を吸着する排
    気浄化触媒を備えた内燃エンジンの排気浄化触媒装置に
    おいて、 前記排気浄化触媒に付着した浄化能力低下物質の付着量
    を推定する付着量推定手段と、 前記付着量推定手段により推定された付着量が所定付着
    量に達したとき、前記排気浄化触媒の温度を上昇させる
    制御を実行し、前記排気浄化触媒の温度が所定温度に達
    した後は該所定温度を維持する制御に切換えて実行する
    触媒昇温手段とを備えることを特徴とする内燃エンジン
    の排気浄化触媒装置。
  2. 【請求項2】 前記触媒昇温手段は、前記排気浄化触媒
    の温度を検出する触媒温度検出手段と、前記内燃エンジ
    ンの点火時期を遅角側に補正する点火時期補正手段とを
    備え、 前記点火時期補正手段は、前記触媒温度検出手段により
    検出される前記排気浄化触媒の温度が所定の昇温温度に
    達したとき、前記遅角側への補正量を減少させることを
    特徴とする、請求項1記載の内燃エンジンの排気浄化触
    媒装置。
  3. 【請求項3】 前記触媒昇温手段は、前記排気浄化触媒
    の温度を検出する触媒温度検出手段と、前記排気浄化触
    媒の下流の排気通路の通路面積を絞る絞り弁を有する排
    気ガスの流速制御手段とを備え、 前記流速制御手段は、前記触媒温度検出手段により検出
    される前記排気浄化触媒の温度が所定の昇温温度に達し
    たとき、前記絞り弁の開度を大きくすることを特徴とす
    る、請求項1記載の内燃エンジンの排気浄化触媒装置。
  4. 【請求項4】 前記触媒昇温手段は、前記排気浄化触媒
    の温度を検出する触媒温度検出手段と、前記排気通路中
    の前記排気浄化触媒よりも上流部分に二次空気を供給す
    る二次空気供給手段とを備え、 前記二次空気供給手段は、前記触媒温度検出手段により
    検出される触媒温度が所定の昇温温度に達したとき、前
    記二次空気の供給量を減少させることを特徴とする、請
    求項1記載の内燃エンジンの排気浄化触媒装置。
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