JP3304767B2 - 耐チッピング性のすぐれた表面被覆超硬合金製切削工具の製造法 - Google Patents

耐チッピング性のすぐれた表面被覆超硬合金製切削工具の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬質被覆層を構
成する酸化アルミニウム(以下、Al23 で示す)層
を相対的に速い成膜速度で、かつ厚膜に形成することが
でき、しかもこれを厚膜化してもその層厚が均一化し、
かつ他の構成層に対してすぐれた層間密着性を示すこと
から、例えば鋼や鋳鉄などの連続切削は勿論のこと、特
に断続切削に用いた場合にも、切刃にチッピング(微小
欠け)などの発生なく、すぐれた切削性能を長期に亘っ
て発揮する表面被覆超硬合金製切削工具(以下、被覆超
硬工具という)の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭化タングステン基超硬合金基体
(以下、超硬基体という)の表面に、化学蒸着法および
/または物理蒸着法を用いて、Al2 3 層を含む硬質
被覆層、例えばTiの炭化物(以下、TiCで示す)
層、窒化物(以下、同じくTiNで示す)層、炭窒化物
(以下、TiCNで示す)層、酸化物(以下、TiO2
で示す)層、炭酸化物(以下、TiCOで示す)層、窒
酸化物(以下、TiNOで示す)層、および炭窒酸化物
(以下、TiCNOで示す)層のうちの1種または2種
以上と、Al23 層とからなる硬質被覆層を3〜20
μmの平均層厚で形成してなる被覆超硬工具が知られて
いる。また、特に上記被覆超硬工具の硬質被覆層を構成
するAl23 層の形成が、反応ガスとして、容量%
(以下、%の表示は容量%を示す)で、三塩化アルミニ
ウム(以下、AlCl3 で示す):1〜20%、二酸化
炭素(以下、CO2 で示す):0.5〜30%、[必要
に応じて一酸化炭素(CO)または塩化水素(HC
l):1〜30%]、水素:残り、からなる組成を有す
る水素系反応ガスを用い、反応温度:950〜1100
℃、雰囲気圧力:20〜200torr、の条件で行わ
れていることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
のFA化はめざましく、かつ省力化に対する要求も強
く、これに伴い、被覆超硬工具には使用寿命のさらなる
延命化が求められ、これに対応する手段として、これを
構成する硬質被覆層のうち、特に耐酸化性と熱的安定性
にすぐれ、さらに高硬度を有するAl23 層の厚膜化
が広く検討されているが、前記Al23 層は、これを
厚くすると、上記の従来Al23 層形成手段では層厚
が局部的に不均一になり、切刃の逃げ面、すくい面、お
よび前記逃げ面とすくい面の交わるエッジ部の間には層
厚に著しいバラツキが発生するようになるばかりでな
く、他の構成層との密着性(層間密着性)も低下し、こ
れらが原因で、例えば鋼や鋳鉄などの断続切削に用いた
場合に切刃にチッピングが発生し易く、比較的短時間で
使用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、被覆超硬工具の製造に際して、
特に硬質被覆層を構成するAl23 層の形成に着目
し、層厚を厚くした場合の層厚の局部的バラツキの減少
と、層間密着性の向上を図るべく研究を行った結果、以
下の(a)および(b)に示す研究結果を得たのであ
る。 (a) 従来の水素系反応ガスを用いて形成されるAl
23 層においては、反応雰囲気中で、反応ガスの構成
成分であるCO2 と水素(H2 )が、 CO2 +H2 →CO+H2 O (1) 上記反応式(1)にしたがって反応し、この結果生成し
たH2 Oと、AlCl3が、 AlCl3 +H2 O→Al23 +HCl (2) 上記反応式(2)にしたがって反応し、AlCl3 が加
水分解されてAl23を生成し、この場合上記(1)
式の反応に比して上記(2)式の反応がきわめて速く、
したがって上記(1)式で生成したH2 Oは、すばやく
反応雰囲気中に存在するAlCl3 と反応することか
ら、ほとんどのAl23 は反応雰囲気中での生成とな
り、これが基体表面(基体表面に形成された硬質被覆層
表面を含む、以下同じ)に堆積することによりAl2
3 層が形成される反応機構をとるものであるため、反応
ガスの流れや基体表面の形状にも影響されることと相ま
って、例えば切削工具であるスローアウエイチップを反
応ガス流中にどのような状態で配置しても、切刃の逃げ
面、すくい面、および前記逃げ面とすくい面の交わるエ
ッジ部の相互間に均一な層厚のAl2 3 層を形成する
ことは困難で、大きな層厚のバラツキの発生は避けられ
ないこと。
【0005】(b) 上記(a)の検討結果から、でき
るだけ基体表面でのAl23 生成による層形成を行え
ば、層厚の均一化が可能になるという結論に達し、これ
を可能ならしめる反応ガスの開発に努めたところ、反応
ガスとして、AlCl3 :0.5〜10%、酸化イオウ
(但し、組成式:Sx y で表した場合、y/x>
2):1〜30%、不活性ガス:残り、からなる組成を
有する不活性ガス系反応ガスを用いると、反応ガス中の
上記酸化イオウ(以下、SO3 を例にとり説明する)
が、 SO3 →SO2 +O (ア) 上記(ア)式にしたがって分解し、Oを生成する。一
方、同時に生成したSO2 は基体表面においてAlCl
3 の分解を促進する触媒として作用することから、Al
Cl3 は、基体表面で、 AlCl3 → Al+Cl2 (イ) 上記(イ)式にしたがって分解し、AlとCl2 を生成
する。そこで、上記(ア)式と(イ)式で生成したAl
とOは、基体表面で、 Al+O→Al2 3 (ウ) 上記(ウ)式にしたがって反応してAl2 3 が生成す
る。ここで上記(ア)式、(イ)式、および(ウ)式の
反応はいずれもその反応速度が速いために、Al2 3
層の成膜速度は相対的にきわめて速いものとなるばかり
でなく、上記(ウ)式の反応が基体表面で行われること
から、Al2 3 層の形成に際しては、生成Al2 3
の基体表面への移動距離がほとんどなく、かつ反応ガス
の流れや基体表面形状に影響されることなく行われるこ
とになるので、この結果形成された蒸着Al2 3
は、その層厚が厚くなっても局部的バラツキがきわめて
少なく、その上基体表面に対する密着性も一段と向上し
たものになること。
【0006】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、超硬基体の表面に、化学蒸着法お
よび/または物理蒸着法を用いて、Al2 3 層を含む
硬質被覆層、例えばTiC層、TiN層、TiCN層、
TiO2 層、TiCO層、TiNO層、およびTiCN
O層のうちの1種または2種以上と、前記Al23
層とからなる硬質被覆層を3〜20μmの平均層厚で形
成することにより被覆超硬工具を製造する方法にして、
前記硬質被覆層を構成するAl23 層の形成を、反応
ガスとして、AlCl3 :0.5〜10%、酸化イオウ
(但し、組成式:Sx y で表した場合、y/x>
2):1〜30%、ArやHeなどの不活性ガス:残
り、からなる組成を有する不活性ガス系反応ガスを用い
て行うことにより、速い成膜速度での形成を可能とし、
かつ厚膜化層の層厚均一化および層間密着性の向上をは
かり、この結果としてすぐれた耐チッピング性を示すよ
うになる被覆超硬工具を製造する方法に特徴を有するも
のである。
【0007】つぎに、この発明の方法において、反応ガ
スの組成を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a)AlCl3 その割合が0.5%未満では、Al23 のAl源が不
足してAl23 層の形成が遅くなり、実用的でなく、
一方その割合が10%を越えるとAl源が供給過剰とな
り、Al23 層の結晶性が低下するようになることか
ら、その割合を0.5〜10%、望ましくは2〜7%と
定めた。
【0008】(b)酸化イオウ(以下、Sx y で示
す) その割合が1%未満では、Al23 のO源に対してA
l源が供給過剰となって結晶性が低下し、一方その割合
が30%を越えると逆にAl源に対して分解Oが過剰に
存在し、Al23 層の形成速度が遅くなることから、
その割合を1〜30%、望ましくは5〜20%と定め
た。また、Sx y のSとOの原子割合、すなわちy/
xが2以下では、SO2 が化学的に安定したものなの
で、上記(ア)式、すなわちSO3 →SO2 +Oにした
がって生成するOが皆無となり、実質的にAl23
の形成が不可能となることから、y/x>2と定めた。
【0009】なお、その他の製造条件である反応温度お
よび雰囲気圧力は、反応温度:800〜1100℃、望
ましくは900〜1050℃、雰囲気圧力:20〜20
0torr、望ましくは40〜100torrとするの
がよい。これは、反応温度が800℃未満ではAl2
3 層の結晶性が低下し、一方1100℃を越えるとAl
23 層が粗粒化し、耐チッピング性が低下するように
なるという理由によるものであり、また雰囲気圧力が2
0torr未満では反応が遅くなり、所定の速さでの層
形成が行われず、一方200torrを越えると層の表
面に凹凸が生じるようになって、層厚不均一化の原因と
なるという理由によるものである。また、硬質被覆層の
平均層厚を3〜20μmとしたのは、その層厚が3μm
未満では所望のすぐれた耐摩耗性を確保することができ
ず、一方その層厚が20μmを越えると、切刃に欠けや
チッピングが発生し易くなるという理由によるものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の方法を実施例
により具体的に説明する。原料粉末として、平均粒径:
2.8μmを有する中粒WC粉末、同4.9μmの粗粒
WC粉末、同1.5μmの(Ti,W)C(重量比で、
以下同じ、TiC/WC=30/70)粉末、同1.2
μmの(Ti,W)CN(TiC/TiN/WC=24
/20/56)粉末、同1.2μmの(Ta,Nb)C
(TaC/NbC=90/10)粉末、および同1.1
μmのCo粉末を用意し、これら原料粉末を表1に示さ
れる配合組成に配合し、ボールミルで72時間湿式混合
し、乾燥した後、ISO・CNMG120408(超硬
基体A〜D用)および同SEEN42AFTN1(超硬
基体E用)に定める形状の圧粉体にプレス成形し、この
圧粉体を同じく表1に示される条件で真空焼結すること
により超硬基体A〜Eをそれぞれ製造した。さらに、上
記超硬基体Bに対して、100torrのCH4 ガス雰
囲気中、温度:1400℃に1時間保持後、徐冷の浸炭
を施し、処理後、超硬基体表面に付着するカーボンとC
oを酸およびバレル研磨で除去することにより、表面か
ら11μmの位置で最大Co含有量:15.9重量%、
深さ:42μmのCo富化帯域を基体表面部に形成し
た。また、上記超硬基体AおよびDには、焼結したまま
で、表面部に表面から17μmの位置で最大Co含有
量:9.1重量%、深さ:23μmのCo富化帯域が形
成されており、残りの超硬基体CおよびEには、前記C
o富化帯域の形成がなく、全体的に均質な組織をもつも
のであった。なお、表1には、上記超硬基体A〜Eの内
部硬さ(ロックウエル硬さAスケール)をそれぞれ示し
た。
【0011】ついで、これらの超硬基体A〜Eの表面
に、ホーニングを施した状態で、通常の化学蒸着装置を
用い、表2(表中のl−TiCNは特開平6−8010
号公報に記載される縦長成長結晶組織をもつものであ
り、また同p−TiCNは通常の粒状結晶組織をもつも
のである)および表3に示される条件にて、表4、5に
示される組成および目標層厚(切刃の逃げ面)の硬質被
覆層を形成することにより本発明法1〜10および従来
法1〜10をそれぞれ実施し、被覆超硬工具(以下、そ
れぞれの方法に対応する被覆超硬工具を本発明被覆超硬
工具1〜10および従来被覆超硬工具1〜10という)
を製造した。この結果得られた各種の被覆超硬工具の硬
質被覆層を構成するAl23 層について、切刃の逃げ
面とすくい面の交わるエッジ部の最大層厚を測定し、さ
らに前記エッジ部からそれぞれ1mm内側の箇所の逃げ面
とすくい面における層厚を測定した。この測定結果を表
6,7に示した。なお、硬質被覆層を構成するAl2
3 層以外のその他の層の層厚には、いずれも局部的バラ
ツキがほとんどなく、目標層厚とほぼ同じ値を示すもの
であった。
【0012】さらに、いずれも耐チッピング性を評価す
る目的で、上記本発明被覆超硬工具1、2および従来被
覆超硬工具1、2については、被削材:JIS・FCD
45の角材、切削速度:150m/min.、切込み:
2mm、送り:0.3mm/rev.、切削時間:10
分、の条件でダクタイル鋳鉄の乾式断続切削試験を行
い、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
【0013】また上記本発明被覆超硬工具3、4および
従来被覆超硬工具3、4については、被削材:JIS・
SCM440の角材、切削速度:150m/min.、
切込み:2mm.、送り:0.3mm/rev.、切削
時間:10分、の条件で合金鋼の乾式断続切削試験を行
い、同じく切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
【0014】また、同じく本発明被覆超硬工具5、6お
よび従来被覆超硬工具5、6については、被削材:JI
S・S45Cの角材、切削速度:150m/min.、
切込み:2mm.、送り:0.3mm/rev.、切削
時間:10分、の条件で炭素鋼の乾式断続切削試験を行
い、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
【0015】同じく本発明被覆超硬工具7、8および従
来被覆超硬工具7、8については、被削材:JIS・F
C200の角材、切削速度:150m/min.、切込
み:2mm.、送り:0.3mm/rev.、切削時
間:10分、の条件で鋳鉄の乾式断続切削試験を行い、
切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
【0016】さらに同じく本発明被覆超硬工具9、10
および従来被覆超硬工具9、10については、被削材:
幅100mm×長さ500mmの寸法をもったJIS・
SCM440の角材、使用条件:直径125mmのカッ
ターに単刃取り付け、回転数:510r.p.m.、切
削速度:200m/min.、切込み:2mm.、送
り:0.2mm/刃、切削時間:3パス(1パスの切削
時間:5.3分)、の条件で合金鋼の乾式フライス切削
(断続切削)試験を行い、切刃の逃げ面摩耗幅を測定し
た。これらの測定結果を表6、7に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】
【表7】
【0024】
【発明の効果】表6,7に示される結果から、いずれも
硬質被覆層を構成するAl2 3 層の形成に不活性ガス
系反応ガスを用いる本発明法1〜10で製造された本発
明被覆超硬工具1〜10は、いずれもこれを構成する硬
質被覆層のうちのAl23 層の層厚に、これを厚膜化
しても局部的バラツキがきわめて少なく、切刃の逃げ
面、すくい面、および逃げ面とすくい面の交わるエッジ
部の相互間の層厚が均一化しているのに対して、Al2
3 層の形成に水素系反応ガスを用いる従来法1〜10
で製造された従来被覆超硬工具1〜10においては、逃
げ面、すくい面、およびエッジ部における層厚の相互間
のバラツキが著しく、この結果として本発明被覆超硬工
具1〜10は、鋼および鋳鉄の断続切削で、前記Al2
3 層がすぐれた層間密着性を有することと相まって、
従来被覆超硬工具1〜10に比してすぐれた耐チッピン
グ性を示すようになることが明らかである。上述のよう
に、この発明の方法によれば、硬質被覆層を構成するA
2 3 層の層厚を厚膜化しても、その層厚に局部的バ
ラツキがきわめて少なく、かつ層間密着性の良好な被覆
超硬工具を製造することができ、したがって、この結果
得られた被覆超硬工具は、例えば鋼や鋳鉄などの連続切
削は勿論のこと、断続切削においてもすぐれた耐チッピ
ング性を示し、長期に亘ってすぐれた切削性能を示すの
で、切削加工のFA化および省力化に寄与するなど工業
上有用な効果をもたらすものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化タングステン基超硬合金基体の表面
    に、化学蒸着法および/または物理蒸着法を用いて、酸
    化アルミニウム層を含む硬質被覆層を3〜20μmの平
    均層厚で形成することにより表面被覆超硬合金製切削工
    具を製造する方法にして、前記酸化アルミニウム層の形
    成に、反応ガスとして、容量%で、 三塩化アルミニウム:0.5〜10%、 酸化イオウ(但し、組成式:Sx y で表した場合、y
    /x>2):1〜30%、 不活性ガス:残り、からなる組成を有する不活性ガス系
    反応ガスを用いることを特徴とする耐チッピング性のす
    ぐれた表面被覆超硬合金製切削工具の製造法。
  2. 【請求項2】 炭化タングステン基超硬合金基体の表面
    に、化学蒸着法および/または物理蒸着法を用いて、T
    iの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、酸化物層、炭酸
    化物層、窒酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1種
    または2種以上と、酸化アルミニウム層とからなる硬質
    被覆層を3〜20μmの平均層厚で形成することにより
    表面被覆超硬合金製切削工具を製造する方法にして、前
    記酸化アルミニウム層の形成に、反応ガスとして、容量
    %で、 三塩化アルミニウム:0.5〜10%、 酸化イオウ(但し、組成式:Sx y で表した場合、y
    /x>2):1〜30%、 不活性ガス:残り、からなる組成を有する不活性ガス系
    反応ガスを用いることを特徴とする耐チッピング性のす
    ぐれた表面被覆超硬合金製切削工具の製造法。
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