JP3304255B2 - ベジェ曲線近似装置 - Google Patents

ベジェ曲線近似装置

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JP3304255B2
JP3304255B2 JP3756196A JP3756196A JP3304255B2 JP 3304255 B2 JP3304255 B2 JP 3304255B2 JP 3756196 A JP3756196 A JP 3756196A JP 3756196 A JP3756196 A JP 3756196A JP 3304255 B2 JP3304255 B2 JP 3304255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベジェ曲線作成方
法に関し、特にベジェ曲線を直線で近似して作成するベ
ジェ曲線近似装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベジェ曲線から近似直線の作成方
法としては、図13に示すように、始点P0,2つの制
御点P1,P2,及び終点P3の4点を特定することによ
りベジェ曲線Sを描く方法がある。このベジェ曲線Sは
短い直線をつなぎ合わせて描かれる擬似曲線であり、特
にそのベジェ曲線Sの分割のときの基準点P9は次のよ
うな中点分割を繰り返す処理により求められる。すなわ
ち、線分P01,P12,P23の各々を真中で分割す
る中点P4,P5,P6を求め、次に線分P45,P56
の各々の中点P7,P8を求め、そして最後に線分P78
の中点として前記基準点P9を求めることができる。
【0003】この後基準点P9と線分P03との距離h
を求め、この距離hが分割判定基準値より大きいと判定
されたときは基準点P9を境(基準)にして分割し、前
記4点P0,P1,P2,P3の代わりに、新たな4点
0,P4,P7,P9と、もう1組の4点P9,P8
6,P3の2組に分割し、各々の4点について上述した
と同様の処理を行う。その結果求められた曲線S上の基
準点P10,P11が、それぞれ線分P09,P93迄の距
離が分割判定基準値より小さいと判定されたときは、短
い直線をつなぎ合わせた擬似曲線Sが本当の曲線とみな
して差支えない位の曲線に近づいたと判定して、それ以
上曲線Sについて上述したような分割処理をやらないで
ベジェ曲線の作成を終了するような手法として、ベジェ
曲線作成方法が従来あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記基
準点P9と線分P03との距離hを計算するには、P9
座標を(x9,y9)、P0の座標を(x0,y0)、P3
座標を(x3,y3)とすると、次のような式(1)によ
り計算しなければならない。
【0005】 h={(x9−x0)×(y3−y0)+(x3−x0)×(y9−y0)}/ √{(x3−x02+(y3−y02} ……(1)
【0006】このような計算式(1)は、4回の乗算と
1回の除算及び1回の平方根(√)の算出が必要とな
り、その計算にはかなり時間がかかることとなって、そ
のような計算を何回も繰り返すとベジェ曲線の作成に膨
大な時間がかかるという問題があった。
【0007】このような問題を解決するため従来は、上
記hの距離算出を近似計算にして高速化を行う方法があ
る。この方法の場合、距離の近似計算により曲線の荒さ
が目立たないように距離を真の距離より大きくなるよう
にするため、近似計算を用いた分割処理速度は速いが分
割処理数が多くなり、最終的に算出されたベクトル群を
利用して塗りつぶしや線描画を行う処理の負担が大きく
なり、グラフィックス・システム全体としての処理速度
に影響してしまうという問題がある。この他にも種々の
方法により上記処理速度の問題を解決しようとする試み
が行われているが、いずれも抜本的なものではなく、処
理速度を飛躍的に高速化できるものはなかった。
【0008】そこで本発明は、ベジェ曲線分割処理速度
を飛躍的に高速化できるベジェ曲線近似装置を提供する
ことを課題とするものである
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるベジェ曲線近似装置は次のような構成
としたものである。
【0010】
【0011】(2) ベジェ曲線の始点,終点及び2つ
の制御点からベジェ曲線を直線近似するためのベジェ曲
線分割手段と、前記ベジェ曲線分割手段によりベジェ曲
線を分割するときの基準点の位置関係から分割処理を終
了するかを判定する分割終了判定手段と、前記分割終了
判定手段が分割終了と判定したときは前記ベジェ曲線分
割手段によりベジェ曲線に近似された直線等に基づいて
線描画や領域の塗りつぶし等の処理をするグラフィック
処理手段と、前記ベジェ曲線の始点と終点とを結び直線
を形成し、かつ始点または終点を座標軸の原点とした場
合の直線の傾きを算出する直線傾き算出手段と、前記基
準点が所定の領域内にあるかを判定する領域判定手段
と、複数の代表直線を各々と平行な直線によって設けら
れた所定の幅の領域と共に判定テーブルに記憶する記憶
手段とを備え、前記判定テーブルの前記ベジェ曲線の始
点と終点とを結ぶ直線の傾きに最も近い傾きを有する代
表直線に沿って設けられた所定の幅の領域内に前記基準
点があるかにより分割処理を終了するかを判定する。
【0012】
【0013】また上記課題を解決するための手段(2)
の構成のベジェ曲線近似装置によれば、判定テーブルの
複数の代表直線を各々と平行な直線によって設けられた
所定の幅の領域と共に記憶しておくことにより、前記ベ
ジェ曲線の始点と終点とを結ぶ直線の傾きに最も近い傾
きを有する代表直線を呼び出して、その直線と平行な直
線によって設けられた所定の幅の領域内に前記基準点が
あるかにより、分割処理を終了するかを判定するように
したので、従来のように複雑な計算を一々しなくとも済
むと共に、上記課題を解決するための手段(1)のよう
に、一々ベジェ曲線の始点と終点を結ぶ直線と平行な直
線によって所定の幅の領域を設けるための演算処理を初
めから行う必要がなく、判定テーブルから代表直線とそ
れに平行な直線によって設けられた所定の幅の領域を呼
び出すだけでよいため、分割処理を終了するかをさらに
容易に判定することができて、ベジェ曲線分割処理速度
をさらに飛躍的に高速化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1ないし図11は、本発
明によるベジェ曲線近似装置の第1の実施の形態を説明
するための図である。
【0015】図1はベジェ曲線近似装置の構成を示すブ
ロック図であり、図2はベジェ曲線近似装置の動作を示
すフローチャートである。ベジェ曲線近似装置は実際上
は、パソコン等の画像処理装置に搭載されて実施され
る。
【0016】例えばパソコンの画面上で描画を行う際
に、ベジェ曲線作成モードを選択して、マウス等により
画面上にカーソル位置を選んで始点、終点及び2つの制
御点の4点を指定すると、それに基づいてベジェ曲線作
成プログラム動作としてのベジェ曲線分割手段3が作動
して、ベジェ曲線を構成する短い直線の連続的な集合の
擬似曲線が画面上に自動的に描画される。
【0017】このとき描画された擬似曲線が、ギザギザ
した感じが目立ちとても曲線としては使えないような状
態の場合は、分割終了判定手段1が引続き分割処理を続
行するよう判定する。この結果従来の技術で説明したよ
うに、前記4点をより細かくした8点を4つずつの2組
に基準点を境に分割して、また同様の処理を繰り返して
新たな基準点を求めるようベジェ曲線分割手段3が動作
する。
【0018】分割終了判定手段1における分割終了の判
定は、ベジェ曲線の始点と終点を結び直線を形成し、か
つ始点を座標の原点とした場合の直線の傾きを算出する
直線傾き算出手段5と、ベジェ曲線分割手段3によりベ
ジェ曲線を分割するときの基準点がベジェ曲線の始点と
終点とを結ぶ直線と平行な直線によって形成される所定
の領域内にあるかを判定する領域判定手段7の動作を用
いて行われる。
【0019】分割終了判定手段1が分割終了との判定を
行った場合は、ベジェ曲線分割手段3で曲線に近似され
た連続的な直線の集合を基に、グラフィック処理手段8
が線描画や領域の塗りつぶし等の処理をした後に登録を
行い、このように登録処理された画像はCRT等の画面
上に表示されたり、必要な場合はプリンタ等の出力手段
により印刷される。
【0020】次に、このようなベジェ曲線近似装置の動
作について図2及び図13に基づいて説明する。まずベ
ジェ曲線分割手段3によるベジェ曲線の演算動作をスタ
ートし、上記4点P0,P1,P2,P3によりベジェ曲線
Sを作成した後その最後の過程で求められた前記基準点
9の、前記ベジェ曲線の始点P0と終点P3とを結ぶ線
迄の距離hを求める。分割終了判定手段1の判定結果に
より距離hが分割判定基準値より大きい場合には、ベジ
ェ曲線分割手段3はベジェ曲線Sを、曲線B1(P0
4,P7,P9の4点により作成)と曲線B2(P9,P
8,P6,P3の4点により作成)の2つのベジェ曲線に
前記基準点P9を境に分割する(図2のステップS
1)。
【0021】この後に、分割した一方のベジェ曲線B1
の図13における基準点P10と、始点P0と終点P9とを
結ぶ直線との距離h´(図示せず)が分割判定基準値よ
り小さければ分割処理は終了と判定し(図2のステップ
S2のYES)、前記の距離h´が分割判定基準値より
大きければ分割は続行(ステップS2のNO)と判定す
る。分割した他方のベジェ曲線B2においても同様の処
理を行う。
【0022】図2のステップS2においてYESと判定
されたときは、グラフィック処理手段8により前述のよ
うな処理をした後登録が行われて(ステップS3)、そ
れから終了する(END)。ステップS2においてNO
と判定されたときは、前記分割された2つのベジェ曲線
B1,B2の各々をさらに分割する(ステップS4)。
そして再びステップS2に戻って、分割終了判定手段1
により分割を終了するかを判定して、ステップS3また
はステップS4に移行するようになっている。
【0023】次に上記ステップS2における、始点、終
点、基準点より分割終了の判定を行う方法について、図
3及び図4により説明する。なお本実施の形態では始点
0、終点P3、及び基準点P9を用いて説明する。まず
傾き算出手段5が、図13に示すようなベジェ曲線Sの
始点P0と終点P3を結ぶ直線の、始点P0を原点とした
場合の傾きaを算出し(図3のステップS1)、グラフ
y=axを求める(図4に示す破線)。次に、その直線
の+側と−側の両側に各々、分割判定基準値H0の幅で
平行に伸びる2本の直線(y=ax+b,y=ax−
b)を形成して、その2本の直線の間に判定領域Kを設
ける(図3のステップS2)。
【0024】次に領域判定手段7が、図13のベジェ曲
線の基準点P9が上記座標において上記判定領域K内に
あるかを判定し(図3のステップS3)、この判定に基
づいて分割終了判定手段1は、領域判定手段7がYES
と判定したときは分割終了の判定をし、領域判定手段7
がNOと判定したときは分割がさらに必要と判定する。
【0025】このように上記第1の実施の形態に係るベ
ジェ曲線近似装置によれば、座標上の基準点P9が所定
領域K内にあるか否かだけ判定するだけで済み、従来の
ように複雑な計算を一々しなくとも容易に分割処理を終
了するかを判定することができるため、ベジェ曲線分割
処理速度を飛躍的に高速化することができる。
【0026】次は本発明によるベジェ曲線近似装置の第
2の実施の形態について説明する。図5に示す、第2の
実施の形態に係るベジェ曲線近似装置の構成を示すブロ
ック図から分かるように、図1に示す前記第1の実施の
形態に係るベジェ曲線近似装置の構成に、判定テーブル
を記憶する記憶手段10、座標変換手段12、y切片算
出手段14、及び判定テーブル変更手段16を追加した
点において異なるものである。
【0027】記憶手段10は、予め用意した複数の代表
直線毎の判定テーブルを記憶するものであり、複数の代
表直線は図6に示すように各々が少しずつ異なる傾きを
有するように区分されている。
【0028】図6に示すように複数の代表直線が有する
傾きは、x軸からy=xの直線の間で少しずつ異なる傾
きaを有している。すなわちそれらの傾きaは最大が1
であり、それから傾きaは1/2,1/4,1/8,1
/16の順で基本的に分割されている。
【0029】そして傾きaが1と1/2との間はさら
に、(1/2)×(1/16),(1/2)×(2/1
6),……(1/2)×(15/16)の傾きを加える
ことにより16分割されている。また傾きaが1/2と
1/4との間はさらに、(1/4)×(1/8),(1
/4)×(2/8),……(1/4)×(7/8)の傾
きを加えることにより8分割されている。そして傾きa
が1/4と1/8との間はさらに、(1/8)×(1/
4),(1/8)×(2/4),……(1/8)×(3
/4)の傾きを加えることにより4分割することができ
る。
【0030】このような記憶手段10の判定テーブルの
複数の代表直線は、上記のような少しずつ異なる傾きa
と共に、各々の代表直線から分割判定基準値H0の距離
だけ+−両側に離れて代表直線に沿って伸びる2本の直
線間の領域がセットで判定テーブルに記憶されている。
【0031】座標変換手段12は、ベジェ曲線の始点P
0を座標軸の原点(0,0)に配置したとき終点P3が座
標の第1象限、すなわちx軸,y軸共に+側の座標領域
において、x軸とy=xの直線(傾き45°で原点
(0,0)を通る直線)との間に挾まれた45°の領域
(図8中の領域F)に配置されるように、ベジェ曲線の
座標変換を行うものである。
【0032】例えば図8に示すように、ベジェ曲線の始
点P0を座標軸の原点(0,0)に配置したとき終点P3
が第3象限(x軸,y軸共に−側の座標領域)にある場
合は、座標変換手段12はまずy軸に関する一次変換を
行うことにより終点P3を第4象限(x軸が+側、y軸
が−側の座標領域)に移してP31とし、次にx軸に関す
る一次変換を行うことによりP31を第1象限に移してP
32とし、さらにy=xの直線に関する一次変換を行うこ
とによりP32をy=xの直線の反対側に移してP33とす
ることができる。このように終点P3を上記領域Fに移
動させることによって、図6に示すような判定テーブル
の各代表直線を領域F内の傾きのみ用意すればよくな
る。
【0033】y切片算出手段14は、ベジェ曲線の始点
0を座標軸の原点(0,0)に置いたときの、直線P0
3から両側に分割判定基準値H0の距離だけ離れて平行
に伸びる2本の直線がy軸を切るy切片の値を算出する
ものである。判定テーブル変更手段16は、記憶手段1
0の判定テーブルの複数の代表直線の本数や傾きの間隔
を変更したり、或はその代表直線毎のそれと平行な2本
の直線との間の距離(分割判定基準値H0)を変更する
ものである。
【0034】次に、このような構成の第2の実施の形態
に係るベジェ曲線近似装置の動作について説明する。図
2に示す基本的な動作は前記第1の実施の形態と同様で
あるが、図7に示すように、ベジェ曲線分割手段3によ
るベジェ曲線の分割を終了するかの判定方法が図3に示
す前記第1の実施の形態と異なっている。
【0035】まずベジェ曲線の始点P0を座標軸の原点
に置いたとき、その終点P3が第1象限の前記F領域に
ないときは、座標変換手段12により前述したように座
標変換して終点P3をそのF領域に移動させる(図7の
ステップS1)。このときベジェ曲線分割手段3の分割
動作により求められた基準点P9もベジェ曲線における
終点P3との相対位置関係を維持してP3の座標変換に伴
って移動される。
【0036】次に図9に示すように、y軸の−側にx軸
から分割判定基準値H0だけ離れて平行に伸びる直線L1
と、y=xの直線から終点P3と反対側に分割判定基準
値H0だけ離れて平行に伸びる直線L2との間に挾まれる
領域Aを設定し、前記基準点P9がこの領域A内にある
かを領域判定手段7が判定する。そして図9に示すよう
に基準点P9がこの領域A内にないと判定した場合は領
域判定手段7はNOと判定し(図7のステップS2のN
O)、分割終了判定手段1はベジェ曲線分割手段3によ
る分割動作がさらに必要と判定する。
【0037】領域判定手段7が基準点P9が領域A内に
あると判定したときは(図7のステップS2のYE
S)、次に傾き算出手段5がP03の直線の傾きaを算
出して(図7のステップS3)、図10に示すようにy
=axの直線P03を作成する。そして記憶手段10の
判定テーブルから傾き算出手段5が算出した傾きaに最
も近い傾きa1,a2を有する代表直線y=a1x,y=
2xを選択して(図7のステップS4)、その2つの
代表直線を呼び出して図10に破線で示すように直線P
03を挾むように作成すると共に、その2つの代表直線
から分割判定基準値H0だけ離れた平行な直線y=a1
+b1,y=a2x+b2を作成する。このようにして領
域Bが設けられ、次に基準点P9がこの領域B内にある
かを領域判定手段7が判定する。
【0038】すなわち図10において、基準点P9を通
るy軸と平行な縦線が領域Bの上限と交わる点Q0と、
領域Bの下限と交わる点Q1との間に基準点P9のy座標
が入っているかが領域判定手段7により判定され、図1
0に示すようにP9のy座標が点Q0とQ1の間に入って
いない場合は領域判定手段7はNOと判定し(図7のス
テップS5のNO)、分割終了判定手段1はベジェ曲線
分割手段3による分割動作がさらに必要と判定する。
【0039】図7のステップS5において領域判定手段
7がYESと判定したときは、次にy切片算出手段14
が、図11に示すように直線P03と平行でかつ基準点
9を通る直線のy切片bを算出する(図7のステップ
S6)。このようにy切片算出手段14により算出され
たy切片bが、y切片b1とb2の間の領域C内にあるか
を領域判定手段7が判定する(図7のステップS7)。
そして図11に示すように、y切片bがこの領域C内に
ないと判定手段7が判定した場合は(ステップS7のN
O)、分割終了判定手段1はベジェ曲線分割手段3によ
る分割動作がさらに必要と判定する。
【0040】ステップS7において領域判定手段7がY
ESと判定したときは分割終了判定手段1は、基準点P
9は直線P03から分割判定基準値H0の領域内にあると
判定して、それ以降のベジェ曲線分割手段3による分割
処理を停止させることになり(図2のYES)、図2の
ステップS3に移行させてベジェ曲線の作成を終了す
る。
【0041】なお上記実施の形態においては、図13に
示す方法により求められた基準点P9と直線P03との
距離hを計算しないで分割終了判定をする場合について
説明したが、分割終了判定のためには図13に示す方法
の他に図12に示すように、2つの制御点P1,P2と直
線P03との距離h1,h2を計算する方法も従来あり、
そのような場合においても本発明を用いることにより、
2つの制御点P1,P2と直線P03との距離h1,h2
計算しないで分割終了判定をすることも可能であり、本
発明と同様の効果を有することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るベジ
ェ曲線近似装置によれば、従来のように複雑な計算を一
々しなくとも容易に分割処理を終了するかを判定するこ
とができるため、ベジェ曲線分割処理速度を飛躍的に高
速化することができる。
【0043】また前記第2の実施の形態によれば、従来
のように複雑な計算を一々しなくとも済むと共に、前記
第1の実施の形態のように一々ベジェ曲線の始点と終点
を結ぶ直線と平行な直線によって所定の幅の領域を設け
るための演算処理を初めから行う必要がなく、判定テー
ブルから代表直線とそれに平行な直線によって設けられ
た所定の幅の領域を呼び出すだけでよいため、分割処理
を終了するかをさらに容易に判定することができて、ベ
ジェ曲線分割処理速度をさらに飛躍的に高速化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るベジェ曲線近
似装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のベジェ曲線近似装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1のベジェ曲線近似装置の分割終了判定の動
作手順を示すフローチャートである。
【図4】図1のベジェ曲線近似装置の領域判定手段7の
動作を説明するための座標図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るベジェ曲線近
似装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5のベジェ曲線近似装置の記憶手段10の判
定テーブルの複数の代表直線の傾きの区分を示す座標図
である。
【図7】図5のベジェ曲線近似装置の分割終了判定の動
作手順を示すフローチャートである。
【図8】図5のベジェ曲線近似装置の座標変換手段12
の動作を説明するための座標図である。
【図9】図5のベジェ曲線近似装置の領域判定手段7の
動作を説明するための座標図である。
【図10】図5のベジェ曲線近似装置の領域判定手段7
の動作を説明するための座標図である。
【図11】図5のベジェ曲線近似装置の領域判定手段7
の動作を説明するための座標図である。
【図12】従来のベジェ曲線の分割終了判定方法を説明
するための図である。
【図13】従来のベジェ曲線の分割方法及び分割終了判
定方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 分割終了判定手段 3 ベジェ曲線分割手段 5 直線傾き算出手段 7 領域判定手段 8 グラフィック処理手段 10 記憶手段 12 座標変換手段 14 y切片算出手段 16 判定テーブル変更手段 P0 始点 P3 終点 P9 基準点 K,F,A,B,C 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/20 110

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジェ曲線の始点、終点及び2つの制御
    点からベジェ曲線を直線近似するためのベジェ曲線分割
    手段と、 前記ベジェ曲線分割手段によりベジェ曲線を分割すると
    きの基準点の位置関係から分割処理を終了するかを判定
    する分割終了判定手段と、 前記分割終了判定手段が分割終了と判定したときは前記
    ベジェ曲線分割手段によりベジェ曲線に近似された直線
    等に基づいて線描画や領域の塗りつぶし等の処理をする
    グラフィック処理手段と、 前記ベジェ曲線の始点と終点とを結び直線を形成し、か
    つ始点または終点を座標軸の原点とした場合の直線の傾
    きを算出する直線傾き算出手段と、 前記基準点が所定の領域内にあるかを判定する領域判定
    手段と、 複数の代表直線を各々と平行な直線によって設けられた
    所定の幅の領域と共に判定テーブルに記憶する記憶手段
    とを備え、 前記判定テーブルの前記ベジェ曲線の始点と終点とを結
    ぶ直線の傾きに最も近い傾きを有する代表直線と平行な
    直線によって設けられた所定の幅の領域内に前記基準点
    があるかにより分割処理を終了するかを判定することを
    特徴とするベジェ曲線近似装置。
  2. 【請求項2】 横軸をx軸、縦軸をy軸とし、ベジェ曲
    線の始点を座標軸の原点に配置したとき終点が座標の第
    1象限のx軸とy=xの直線との間に挟まれた45°の
    領域内に配置されるようベジェ曲線の座標変換を行う座
    標変換手段を設け、 ベジェ曲線が前記座標変換された後に前記基準点が所定
    の領域内にあるかを判定することにより分割処理を続行
    するかを判定することを特徴とする請求項1に記載のベ
    ジェ曲線近似装置。
  3. 【請求項3】 前記ベジェ曲線の始点と終点とを結ぶ直
    線を挟むようなこの直線に最も近い傾きを有する前記判
    定テーブルの2本の代表直線と平行な直線によって形成
    される領域内に前記基準点があるかを判定することによ
    り分割処理を続行するかを判定することを特徴とする
    求項2に記載のベジェ曲線近似装置。
  4. 【請求項4】 前記ベジェ曲線の始点と終点とを結ぶ直
    線と平行でかつ前記基準点を通る直線のy切片を算出す
    るy切片算出手段を設け、 前記y切片が前記2本の代表直線の各々から所定距離離
    れた平行な線の2つのy切片間の領域内にあるかを判定
    することにより分割処理を終了するかを判定することを
    特徴とする請求項3に記載のベジェ曲線近似装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶される判定テーブル
    の複数の代表直線の座標X軸に対する傾きを、この傾き
    を定める係数値1と0との間で、係数値1に対して(1
    /2)のn乗を掛けた値の係数値に基づいて区分したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のベジェ曲線近似装置。
  6. 【請求項6】 前記判定テーブルの複数の代表直線の各
    々と平行な直線によって作成された領域の所定の幅の値
    を変更する判定テーブル変更手段を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のベジェ
    曲線近似装置。
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