JP3303247B2 - 減衰バルブ及び油圧緩衝器 - Google Patents

減衰バルブ及び油圧緩衝器

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JP3303247B2
JP3303247B2 JP3603593A JP3603593A JP3303247B2 JP 3303247 B2 JP3303247 B2 JP 3303247B2 JP 3603593 A JP3603593 A JP 3603593A JP 3603593 A JP3603593 A JP 3603593A JP 3303247 B2 JP3303247 B2 JP 3303247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧緩衝器に利用す
るに最適な減衰バルブ及び該減衰バルブを利用した油圧
緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両に搭載される等の油
圧緩衝器にあっては、所望の減衰力が発生されるように
配慮しているが、例えば、図21に示すような油圧緩衝
器にあっては、該油圧緩衝器の伸側作動時において、所
定の伸側減衰力が発生されるように、環状リーフバルブ
からなる減衰バルブBと打刻等からなるオリフィスOを
設けてなるとしている。
【0003】即ち、この種の油圧緩衝器にあっては、一
般に、図中でシリンダ1内をピストン2が上昇すること
になる伸側作動時には、ロッド側油室R1の作動油がピ
ストン2に配設のオリフィスO及び減衰バルブBを介し
てピストン側油室R2に流出されるように構成されてい
る。
【0004】それ故、ピストン速度が低速域にあるとき
には、ロッド側油室R1の作動油がオリフィスOを介し
てピストン側油室R2に流出し、ピストン速度が中高速
域になると、ロッド側油室R1の作動油が減衰バルブB
を介してピストン側油室R2に流出することになる。
【0005】その結果、このときの減衰特性が、図22
に示すように、破線で示されるオリフィス特性oと一点
鎖線で示されるバルブ特性bとの合成の減衰特性Gとし
て現出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の油圧緩衝器、即ち、上記のバルブ構造による減
衰特性Gにあっては、二乗特性のオリフィス特性oから
比例特性のバルブ特性bに変化する変化部(図22中に
符号gで示す)における変化態様が急激となって滑らか
でなく、車両用の油圧緩衝器においてこれが発現される
場合には、車両における乗り心地に悪影響を与える不具
合がある。
【0007】そこで、上記の不具合を是正するために、
例えば、所謂減衰バルブの配設数を増す一方で、併せ
て、種々の制御方法で各減衰バルブの作動を調整する等
の方策を講じることによって、上記変化部gにおける変
化態様を滑らかにする提案をなし得る。
【0008】しかし、この場合には、部品点数の増大や
これに伴う組立工程数の増加等で油圧緩衝器における製
品コストの上昇化や重量の増大あるいは大型化等で車両
への搭載性を低下させ、その汎用性の向上を期待できな
くする危惧がある。
【0009】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、所定の滑
らかな減衰特性の減衰力発生が可能になるのは勿論のこ
と、部品点数の増大化や油圧緩衝器の大型化等を招来せ
ずして、車両用の油圧緩衝器への利用に最適となる減衰
バルブ及び該減衰バルブを装備した油圧緩衝器を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る減衰バルブの構成は、複数のリーフバ
ルブを積層させてなり、各リーフバルブは中央部に形成
したオリフィス用切欠部と、このオリフィス用切欠部に
連通すると共に外周側に延びる複数の切欠部と、各切欠
部の間に設けられている複数の遮蔽部とを有し、各リー
フバルブのオリフィス用切欠部同士を重ね合わせ、更に
隣接する一方のリーフバルブの切欠部に他方のリーフバ
ルブの遮蔽部を重ね合わせ、各オリフィス用切欠部を作
動油が通過する低速域でオリフィス特性の減衰力を発生
し、同じく高速域で各遮蔽部の内周側端を撓まして比例
特性の減衰力を発生させることを特徴とするものであ
る。
【0011】そして、要する場合には、積層状態にある
一方のリーフバルブにおける遮蔽部の一部が他方のリー
フバルブにおける遮蔽部に係止されているとし、また、
好ましくは、積層状態で適宜の収装部に収装される複数
のリーフバルブにおける水平回転を阻止する回転阻止手
段が上記収装部との間に設けられてなるとする。
【0012】同じく油圧緩衝器は、シリンダ内でのピス
トンの摺動時にピストンあるいはベースバルブ部に配設
の減衰機構で所定の減衰力が発生されるように形成され
てなる油圧緩衝器において、減衰機構が少なくともピス
トン速度の中高速領域において所定の減衰力を発生させ
るように形成された第1の減衰構造と、該第1の減衰構
造に並列配置されてピストン速度の低速域から中高速領
域において所定の減衰力を発生させるように構成された
第2の減衰構造とからなり、第2の減衰構造が複数のリ
ーフバルブを積層させてなり、各リーフバルブは中央部
に形成したオリフィス用切欠部と、このオリフィス用切
欠部に連通すると共に外周側に延びる複数の切欠部と、
各切欠部の間に設けられている複数の遮蔽部とを有し、
各リーフバルのオリフィス用切欠部同士を重ね合わせ、
更に隣接する一方のリーフバルブの切欠部に他方のリー
フバルブの遮蔽部を重ね合わせ、各オリフィス用切欠部
を作動油が通過する低速域でオリフィス特性の減衰力を
発生し、同じく高速域で各遮蔽部の内周側端を撓まして
比例特性の減衰力を発生させる減衰バルブを配設させて
なることを特徴とするものである。この場合、第2の減
衰構造が第1の減衰構造を迂回して高圧側と低圧側とを
連通するバイパス路中に配設されても良い。
【0013】そして、第2の減衰構造が第1の減衰構造
を迂回して高圧側と低圧側とを連通するバイパス路中に
配設されてなるとする。
【0014】
【作用】それ故、この発明に係る減衰バルブにあって
は、ピストン速度が低速域にあるときには、高圧側から
の作動油が減衰バルブに形成のオリフィスを介して低圧
側に流出する。
【0015】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、上記オリフィスを形成する各リー
フバルブにおける遮蔽部が徐々に撓むようになって、即
ち、オリフィスが徐々に拡開するようになって、作動油
の通過を許容する。
【0016】このとき、それまでのオリフィス特性が徐
々に解消されると共に、各リーフバルブにおける遮蔽部
が徐々に撓み始めることによって、減衰特性が徐々に比
例特性に変換される。
【0017】その結果、該減衰バルブにあっては、オリ
フィス特性から比例特性への滑らかな移行が実現され、
オリフィス特性から比例特性への急激な特性変化が発現
されなくなる。
【0018】そして、減衰バルブにおいて、積層状態に
ある一方のリーフバルブにおける剛性と他方のリーフバ
ルブにおける剛性とを異なるように設定することで、一
方向の作動油の通過時における減衰力の大きさと、逆方
向の作動油の通過時における減衰力の大きさとを異なる
ように設定することが可能になる。
【0019】また、減衰バルブにおいて、積層状態にあ
る一方のリーフバルブにおける遮蔽部の縁部の一部が他
方のリーフバルブにおける遮蔽部に係止させることで、
一方のリーフバルブが他方のリーフバルブに連結されて
一体化されることになり、一方側から他方側への作動油
の通過時における減衰特性と逆の方向の作動油の通過時
における減衰特性とが、各リーフバルブの剛性に差異が
あっても、同一にすることが可能になる。
【0020】さらに、減衰バルブにおいて、積層状態で
適宜の収装部に収装される複数のリーフバルブにおける
水平回転を阻止する回転阻止手段が上記収装部との間に
設けられてなるとすることで、当初に設定した通りの減
衰力発生が恒久的に可能になる。
【0021】また、上記の減衰バルブが油圧緩衝器内に
おいて第1の減衰構造に並列配置される第2の減衰構造
部分に配設されることで、第1の減衰構造が周知構造か
らなる場合にも、該第2の減衰構造部分での減衰特性が
第1の減衰構造による減衰特性と合成されることにな
り、第1の減衰構造のみによる減衰特性に比較して、オ
リフィス特性から比例特性への滑らかな移行が実現され
る。
【0022】そして、第2の減衰構造が第1の減衰構造
を迂回して高圧側と低圧側とを連通するバイパス路中に
配設されることから、既存の第1の減衰構造、即ち、既
存の減衰部の改変等が要求されない。
【0023】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて説明する
が、図1に示す油圧緩衝器は、この発明に係る減衰バル
ブ10を伸圧兼用に設定してシリンダ1内のピストン2
部分に装備したものである。
【0024】即ち、該油圧緩衝器は、シリンダ1内にお
けるピストン2の図中で上昇方向となる伸側摺動時にシ
リンダ1内に区画形成のロッド側油室R1における作動
油が減衰バルブ10を介してシリンダ1内に区画形成の
ピストン側油室R2に流出されると共に、逆に、シリン
ダ1内におけるピストン2の図中で下降方向となる圧側
摺動時にピストン側油室R2における作動油が減衰バル
ブ10を介してロッド側油室R1に流入されるように形
成されている。
【0025】ピストン2は、ピストンロッド3の先端イ
ンロー部3aに介装されてなると共にピストンロッド3
の先端螺条部3bに螺装されたピストンナット4によっ
て所定位置に定着されている。
【0026】そして、ピストンナット4には、ピストン
側油室R2側に開口する容室4aが形成されていると共
に、ピストンロッド3には、上記容室4aに連通しなが
らロッド側油室R1に連通するポート3cが開穿されて
おり、該ポート3cを介して上記容室4aとロッド側油
室R1とが連通されている。
【0027】また、上記ピストンナット4は、図中で下
端となるその開口端4bに容室4aを閉塞するように配
設された上記減衰バルブ10を有してなる。
【0028】該減衰バルブ10は、上記開口端4bに配
設されるにあって、その外周側端部を固定部10aとす
るものであって、上下から隣接された一対のワッシャ5
で挟持されながら所定位置に定着されるとしている。
【0029】減衰バルブ10は図1,図2に示すよう
に、複数の例えば2枚のリーフバルブ11,12を積層
させてなり、各リーフバルブ11,12はそれぞれ中央
部に形成したオリフィス用切欠部11b,12bと、こ
のオリフィス用切欠部11b,12bに連通すると共に
外周側に延びる複数の切欠部11c,12cと、各切欠
部11c,12cの間に設けられている複数の遮蔽部1
1d,12dとを有し、各リーフバルブ11,12のオ
リフィス用切欠部11b,12b同士を重ね合わせ、更
に隣接する一方のリーフバルブ11の切欠部11cに他
方のリーフバルブ12の遮蔽部12dを重ね合わせたも
のである。
【0030】そして、各リーフバルブ11,12は、図
示例にあって、所謂リーフバルブとして従来から提供さ
れているものと同様の原材から打ち抜き等の方法によっ
て形成されるとしている。
【0031】即ち、各リーフバルブ11,12は、図3
及び図4に示すように、その外周側端部を固定部11
a,12aに設定すると共に、その中央部に上記オリフ
ィス10aを形成するオリフィス用切欠部11b,12
bを有してなる。
【0032】また、各リーフバルブ11,12は、その
内周側部に上記オリフィス用切欠部11b,12bに連
通する複数、即ち、図示例にあっては、四つの切欠部1
1c,12cを有すると共に、隣接するリーフバルブ1
1あるいは12の切欠部11cあるいは12cを遮蔽す
る複数、即ち、図示例にあっては、四つの遮蔽部11
d,12dを有してなる。
【0033】そして、各リーフバルブ11,12におい
て、オリフィス用切欠部11b,12b,四つの切欠部
11c,12c及び四つの遮蔽部11d,12dの形状
及び大きさを同一にし、即ち、各リーフバルブ11,1
2が同一に形成されてなるとしている。
【0034】そして、該各リーフバルブ11,12は、
その積層時に水平角度において相関角度を45度にする
ことで、上記オリフィス10aが形成されるように設定
されている(図2参照)。
【0035】尚、該各リーフバルブ11,12が積層状
態で適宜の収装部、即ち、図示例にあっては、上記ピス
トンナット4の開口端4bに収装されるについて、各リ
ーフバルブ11,12における水平回転が阻止されて上
記相関角度が維持されるようにするために、回転阻止手
段、即ち、各リーフバルブ11,12における固定部1
1a,12aに形成される切欠部11e,12eと該切
欠部11e,12eに嵌装されるべく上記開口端4bに
設けられる突起4cとを有してなるとするのが好まし
い。
【0036】また、回転阻止手段は、上記の突起4cと
切欠部11e,12eからなる構造に代えて、図示しな
いが、所謂面取り構造とされても良いこと勿論である。
【0037】それ故、以上のように形成された減衰バル
ブ10にあっては、図2に示すように、その中央部にオ
リフィス10bを有してなる一方で、一方、即ち、上方
のリーフバルブ11における切欠部11cが他方、即
ち、下方のリーフバルブ12における遮蔽部12dで下
方から遮蔽されると共に、上方のリーフバルブ11にお
ける遮蔽部11dが下方のリーフバルブ12における切
欠部12cを上方から遮蔽することになる。
【0038】その結果、例えば、図1において、ピスト
ン2がシリンダ1内を上昇することになってロッド側油
室R1が高圧側とされるときに、ピストン速度が低速域
にあるとされるときには、図5中に矢印でに示すよう
に、作動油が減衰バルブ10のオリフィス10bを通過
して低圧側に流出することになり、このとき所定のオリ
フィス特性の減衰力が発生されることになる。
【0039】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、図6に示すように、作動油が各リ
ーフバルブ11,12における遮蔽部11d,12dの
内周側端を撓めるようにして、低圧側に流出することに
なり、このとき所定の比例特性の減衰力が発生されるこ
とになる。
【0040】しかも、このときには、上記オリフィス1
0bを形成する各リーフバルブ11,12における遮蔽
部11d,12dが徐々に撓むようになって、即ち、オ
リフィス10bが徐々に拡開するようになって、それま
でのオリフィス特性を徐々に解消すると共に、各リーフ
バルブ11,12における遮蔽部11d,12dが徐々
に撓み始めることになって、それまでのオリフィス特性
の減衰力を徐々に比例特性の減衰力に変換することにな
る。
【0041】その結果、オリフィス特性から比例特性へ
の滑らかな移行が実現され、オリフィス特性から比例特
性への急激な特性変化が発現されなくなる。
【0042】以上のことは、例えば、図1において、ピ
ストン2がシリンダ1内を下降することになってピスト
ン側油室R2が高圧側とされるときも同様である。
【0043】ただ、減衰バルブ10において、二枚のリ
ーフバルブ11,12のいずれか一方の肉厚を他方と異
なる肉厚に設定する等で、それぞれの剛性が異なるよう
に設定される場合には、伸側あるいは圧側のいずれか一
方の減衰力が高くあるいは低くなる。
【0044】また、二枚のリーフバルブ11,12の剛
性を同一に設定するとしても、前記上下一対のワッシャ
5の内径を異なるように設定ことで所謂支持点が変更さ
れることになり、その結果、伸側あるいは圧側のいずれ
か一方の減衰力が高くあるいは低くなる。
【0045】図7及び図8は、減衰バルブ10の他の実
施例を示すもので、この実施例にあっては、三枚のリー
フバルブ11,12,13の積層で減衰バルブ10が構
成されるとしている。
【0046】この実施例による場合には、同一の剛性の
三枚のリーフバルブ11,12,13を積層すること
で、減衰バルブ10の耐久性を向上させることが可能に
なる他に、例えば、一枚のリーフバルブ11あるいは1
3の剛性を他より低く設定することにして、圧側あるい
は伸側の減衰力を低くすることが可能になると共に、組
立時にその配設位置を変更することで、即ち、リーフバ
ルブ11と13の間に剛性の低いリーフバルブ12を配
設するようにすることで、伸側圧側の発生減衰力を同一
にすることも可能になる。
【0047】図9は、減衰バルブ10を構成するリーフ
バルブの他の実施例を示すもので、この実施例に係るリ
ーフバルブ14は、固定部14a及びオリフィス用切欠
部14bを有することは勿論であるが、該オリフィス用
切欠部14bに連通する切欠部14cが言わば一か所と
されると共に、遮蔽部14dも一か所とされるとするも
のである。
【0048】従って、この実施例による場合には、図1
0に示すように、リーフバルブ14を複数枚、即ち、二
枚以上重ねることで、減衰バルブ10が構成されること
になるが、この実施例でも代表されるように、要は、こ
の発明における減衰バルブ10は、二枚以上のリーフバ
ルブが積層されて構成されるものであれば足り、その枚
数の限定は不要であると言うことである。
【0049】図11は、減衰バルブ10を構成するリー
フバルブのさらに他の実施例を示すもので、この実施例
に係るリーフバルブ15は、固定部15a,オリフィス
用切欠部15b,切欠部15c及び遮蔽部15dを有し
てなるのは勿論であるが、その積層時には、図12に示
すように、積層状態にある両方のリーフバルブ15,1
5が所謂一体化され得るように設定されている。
【0050】即ち、切欠部15c及び遮蔽部15dは、
前記図2の実施例における切欠部12c及び遮蔽部12
dに比較して所謂変形された平面形状を呈するように設
定されており、一方、即ち、上方のリーフバルブ15に
おける切欠部15cを他方、即ち、下方のリーフバルブ
15における遮蔽部15dの縁部の一部が挿通すると共
に、上方のリーフバルブ15における遮蔽部15dに上
記下方のリーフバルブ15における遮蔽部15dの縁部
の一部が係止されるとしているものである。
【0051】該係止が実行されることで、積層状態にあ
る両方のリーフバルブ15,15が一体化されることな
になる。
【0052】尚、上記の係止は、両方のリーフバルブ1
5,15において、全ての遮蔽部間で、あるいは少なく
とも二か所で実行されることが好ましいが、一か所のみ
とされても良い。
【0053】図13は、ピストン2部分における減衰バ
ルブ10の配設状態の他の実施例を示すものであって、
この実施例では、ピストン2に減衰バルブ10が配設さ
れるとしたものである。
【0054】即ち、ピストン2の下端側内部にピストン
側油室R2に開口するように形成された容室2aをその
開口端2bに固着された減衰バルブ10で閉塞するよう
に構成したものである。
【0055】そして、上記容室2aとロッド側油室R1
とがピストン2に開穿のポート2cで連通されるとして
いる。
【0056】この実施例による場合には、ピストンナッ
ト4(図1参照)の配設が不要になる利点がある。
【0057】図14乃至図16は、ピストンナット4部
分に配設される減衰バルブ10の配設状態の各実施例を
示すもので、図14にあっては、減衰バルブ10の固定
部10aに隣接される一対のワッシャ5が変形されてな
るとする。
【0058】即ち、一対のワッシャ5は、それぞれバル
ブストッパ部5aを有してなるとするもので、該バルブ
ストッパ部5aにおける対減衰バルブ間距離が変更され
ることで、伸側あるいは圧側の発生減衰力を異ならしめ
ることが可能になる。
【0059】図15に示す実施例にあっては、上記一対
のワッシャ5の配設が省略されてなるとするもので、そ
の代わりに、ピストンナット4にキャップ6を螺合する
ことで減衰バルブ10の所定位置への固定を図る一方
で、ピストンナット4においてバルブストッパ部4dを
有してなり、キャップ6においてもバルブストッパ部6
aを有してなるとする。
【0060】この実施例による場合には、カシメ作業が
不要になり、組立作業が容易になる利点がある。
【0061】図16に示す実施例にあっては、減衰バル
ブ10に対する初期荷重を付与するスプリング7が減衰
バルブ10と一方、即ち、図中下方となるワッシャ5と
の間に収装されてなるとする。
【0062】この実施例による場合には、減衰バルブ1
0が伸側作動して撓み始めることになるとき、比例特性
の減衰力の立ち上がり点を高くする利点がある。
【0063】前記した各実施例にあっては、減衰バルブ
10に形成されるオリフィス10bは、該減衰バルブ1
0の中央部に形成されるとしているが、これに代えて、
図17に示すように、一方、即ち、上方のリーフバルブ
11における遮蔽部11dと、他方、即ち、下方のリー
フバルブ12における遮蔽部12と、を共に適宜に切り
欠くようにして、上記中央部以外にオリフィス10cを
形成するとしても良い。
【0064】この実施例による場合には、減衰バルブ1
0の中央部にはオリフィス10bを形成しないようにし
ても良く、また、該オリフィス10bをそのまま残存さ
せるとしても良い。
【0065】尚、オリフィス10bを残存させる場合に
は、減衰バルブ10におけるピストン速度の低速域にお
ける流路面積が大きくなる利点がある。
【0066】また、前記した各実施例にあっては、減衰
バルブ10がピストン2部分に配在されているとした
が、この発明の構成からすれば、減衰バルブ10が、図
18に示すように、シリンダ1の下端内部に配設された
ベースバルブ部20に配設されてなるとしても良いこと
勿論であり、この場合に、その作用効果が異ならないこ
とも勿論である。
【0067】因に、図18において、21は、バルブケ
ースで、上下から隣接された一対のワッシャ5の介在下
に減衰バルブ10を挟持して所定位置に定着させてい
る。
【0068】また、22は、バルブケース21を保持す
るバルブブロック、8は、バルブブロック22をシリン
ダ1の下端との間に挟持するボトムキャップ、9は、外
筒で、該外筒9とシリンダ1との間にはリザーバ室R3
が区画形成されている。
【0069】ところで、これまでに説明したところは、
減衰バルブ10が伸圧兼用に設定されている場合を例に
したものであるが、以下には、減衰バルブ10をピスト
ン2部分に配設して該ピストン2部分に配設された他の
減衰バルブと共に伸側減衰バルブとされる場合について
説明する。
【0070】即ち、図19に示す油圧緩衝器は、シリン
ダ1内でのピストン2の摺動時にピストン2部分に配設
の減衰機構で所定の減衰力が発生されるように形成され
ているが、該減衰機構は、少なくともピストン速度の中
高速領域において所定の減衰力を発生させるように形成
された第1の減衰構造30と、該第1の減衰構造30に
並列配置されてピストン速度の低速域から中高速領域に
おいて所定の減衰力を発生させるように形成された第2
の減衰構造40と、からなるとしている。
【0071】少しく説明すると、第1の減衰構造30
は、前記した従来の油圧緩衝器(図21参照)と同様に
環状リーフバルブからなる減衰バルブBを有してなるも
ので、該減衰バルブBは、ピストン2に開穿の伸側ポー
ト2dのピストン側油室R2側の開口端を閉塞するよう
に配設されている。
【0072】そして、該減衰バルブBは、ピストンナッ
ト4との間に配在されたスプリング31によって弁体3
2の介在下に所謂背圧側から附勢されている。
【0073】因に、ピストン2には圧側ポート2eが開
穿されていて、該圧側ポート2eのロッド側油室R1側
の開口端がノンリタンスプリング33の配在下にノンリ
タンバルブ34で閉塞されるとしている。
【0074】尚、図示例では、ピストン2におけるノン
リタンバルブ34のシート部に打刻からなるオリフィス
Oの形成を省略するとしているが、図中に破線図で示す
ように、オリフィスOが形成されるとしても良い。
【0075】一方、第2の減衰構造40は、上記ピスト
ンナット4部分に配設されており、該第2の減衰構造4
0が前記した減衰バルブ10を有してなるとする。
【0076】ピストンナット4部分及び減衰バルブ10
の構造は、前記した図1以下の実施例の場合と同様であ
るので、図中に符号を付するのみで、その詳しい説明を
省略する。
【0077】尚、ピストンロッド3の軸芯部に開穿され
ピストンナット4内に形成の容室4aをロッド側油室R
1に連通するポート3cは、この実施例にあって、第1
の減衰構造30を迂回して高圧側たるロッド側油室R1
と低圧側たるピストン側油室R2とを連通する所謂バイ
パス路に設定されている。
【0078】それ故、この実施例に係る油圧緩衝器にあ
っては、例えば、図19において、ピストン2がシリン
ダ1内を上昇することになってロッド側油室R1が高圧
側とされるときには、ロッド側油室R1からの作動油が
第1の減衰構造30と第2の減衰構造40を介して低圧
側たるピストン側油室R2に流出される。
【0079】即ち、ピストン速度が低速域にあるとされ
るときには、作動油が第2の減衰構造40における減衰
バルブ10のオリフィス10bを通過してピストン側油
室R2に流出することになり、このときオリフィス10
bによって所定のオリフィス特性の伸側減衰力が発生さ
れる。
【0080】尚、第1の減衰構造30において、ノンリ
タンバルブ34のシート部に打刻からなるオリフィスO
が形成されている場合には、このピストン速度の低速域
にオリフィスOを作動油が通過すること勿論で、この場
合には、上記第2の減衰構造40におけるオリフィス1
0bの機能するところと相俟って、ピストン速度の低速
域により低い、即ち、よりソフトな伸側減衰力が発生さ
れることになる。
【0081】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、ロッド側油室R1からの作動油が
第1の減衰構造30における減衰バルブBを介してピス
トン側油室R2に流出することになり、このとき所定の
バルブ特性の伸側減衰力が発生される。
【0082】と同時に、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるときには、ロッド側油室R1からの作動油
が減衰バルブ10を構成する各リーフバルブ11,12
における遮蔽部11d,12d(図2参照)の内周側端
を撓めるようにして、低圧側に流出することになり、こ
のとき所定の比例特性の伸側減衰力が発生されることに
なる。
【0083】しかも、このときには、上記オリフィス1
0bを形成する各リーフバルブ11,12における遮蔽
部11d,12dが徐々に撓むようになって、即ち、オ
リフィス10bが徐々に拡開するようになって、それま
でのオリフィス特性を徐々に解消すると共に、各リーフ
バルブ11,12における遮蔽部11d,12dが徐々
に撓み始めることになって、それまでのオリフィス特性
の減衰力を徐々に比例特性の減衰力に変換することにな
る。
【0084】その結果、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるとそれまで作動しなかった第1の減衰構造
30における減衰バルブBが突然作動するようになると
しても、第2の減衰構造40によってオリフィス特性か
ら比例特性への滑らかな移行が実現されるので、オリフ
ィス特性から比例特性への急激な特性変化が発現されな
くなる。
【0085】また、上記と逆に、ピストン2がシリンダ
1内を下降することになってピストン側油室R2が高圧
側とされるときには、ピストン側油室R2からの作動油
が第1の減衰構造30におけるノンリタンバルブ34を
介して低圧側たるロッド側油室R1に流入される。
【0086】以上のように、減衰バルブ10が他の減衰
バルブと並列配置されて機能するところは、油圧緩衝器
のベースバルブ部部分にあっても実現可能である。
【0087】即ち、図20に示す油圧緩衝器は、シリン
ダ1内でのピストン2の摺動時にベースバルブ部20部
分に配設の減衰機構で所定の圧側減衰力が発生されるよ
うに形成されている。
【0088】少しく説明すると、減衰機構は、少なくと
もピストン速度の中高速領域において所定の減衰力を発
生させるように形成された第1の減衰構造30と、該第
1の減衰構造30に並列配置されてピストン速度の低速
域から中高速領域において所定の減衰力を発生させるよ
うに形成された第2の減衰構造40と、からなる。
【0089】第1の減衰構造30は、この種の油圧緩衝
器におけるベースバルブ部と同様に環状リーフバルブか
らなる減衰バルブ35を有してなり、該減衰バルブ35
は、バルブブロック22に開穿の圧側ポート22aのリ
ザーバ室R3側の開口端を閉塞するように配設されてい
る。
【0090】因に、バルブブロック22には伸側ポート
22bが開穿されていて、該伸側ポート22bのピスト
ン側1油室R2側の開口端がノンリタンスプリング36
の配在下にノンリタンバルブ37で閉塞されている。
【0091】尚、図示例では、バルブブロック22にお
けるノンリタンバルブ37のシート部に打刻からなるオ
リフィス22cの形成を省略するとしているが、図中に
破線図で示すように、オリフィス22cが形成されると
しても良い。
【0092】一方、第2の減衰構造40は、上記バルブ
ブロック22の軸芯部に配在のバルブケース21に配設
されており、該バルブケース21が減衰バルブ10を有
してなるとする。
【0093】尚、図示例において、減衰バルブ10は、
前記したところと同様に構成されているので、図中に符
号を付すのみで、その詳しい説明を省略する。
【0094】バルブケース21は、ピストン側油室R2
側に開口する容室21aを有してなると共に、該容室2
1aのピストン側油室R2側の開口端21bを閉塞する
ように減衰バルブ10を配設している。
【0095】また、該バルブケース21は、その軸芯部
に透孔21cを有しており、該透孔21cが上記容室2
1aをベースバルブ部20の下方側、即ち、リザーバ室
R3側に連通するとし、該透孔21cが前記第1の減衰
構造30を迂回するバイパス路とされている。
【0096】それ故、図示例の油圧緩衝器にあっては、
例えば、ピストン2がシリンダ1内を下降することにな
ってピストン側油室R2が高圧側とされるときには、該
ピストン側油室R2からの作動油が第1の減衰構造30
と第2の減衰構造40を介して低圧側たるリザーバ室R
3側に流出される。
【0097】即ち、ピストン速度が低速域にあるとされ
るときには、作動油が第2の減衰構造40における減衰
バルブ10のオリフィス10bを通過してリザーバ室R
3側に流出することになり、このときオリフィス10b
によって所定のオリフィス特性の減衰力が発生される。
【0098】尚、第1の減衰構造30において、ノンタ
ンバルブ37のシート部に打刻からなるオリフィス22
cが形成されている場合には、このピストン速度の低速
域にオリフィス22cを作動油が通過すること勿論で、
この場合には、上記第2の減衰構造40におけるオリフ
ィス10bの機能するところと相俟って、ピストン速度
の低速域により低い、即ち、よりソフトな減衰力が発生
されることになる。
【0099】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、ピストン側油室R2からの作動油
が第1の減衰構造30における減衰バルブ35を介して
リザーバ室R3側に流出することになり、このとき所定
のバルブ特性の減衰力が発生される。
【0100】と同時に、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるときには、ピストン側油室R2からの作動
油が減衰バルブ10を構成する各リーフバルブ11,1
2における遮蔽部11d,12d(図2参照)の内周側
端を撓めるようにして、低圧側に流出することになり、
このとき所定の比例特性の減衰力が発生されることにな
る。
【0101】しかも、このときには、上記オリフィス1
0bを形成する各リーフバルブ11,12における遮蔽
部11d,12dが徐々に撓むようになって、即ち、オ
リフィス10bが徐々に拡開するようになって、それま
でのオリフィス特性を徐々に解消すると共に、各リーフ
バルブ11,12における遮蔽部11d,12dが徐々
に撓み始めることになって、それまでのオリフィス特性
の減衰力を徐々に比例特性の減衰力に変換することにな
る。
【0102】その結果、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるとそれまで作動しなかった第1の減衰構造
30における減衰バルブ35が突然作動するようになる
としても、第2の減衰構造40によってオリフィス特性
から比例特性への滑らかな移行が実現されるので、オリ
フィス特性から比例特性への急激な特性変化が発現され
なくなる。
【0103】また、上記と逆に、ピストン2がシリンダ
1内を上昇することになってピストン側油室R2が低圧
側とされるときには、リザーバ室R3からの作動油が第
1の減衰構造30におけるノンリタンバルブ37を介し
てピストン側油室R2に流入される。
【0104】前記の図19に示す実施例にあって、第2
の減衰構造40を装備するピストンナット4の構造につ
いては、図示例に代えて、前記図14乃至図16に示す
実施例の如くに構成されるとしても良いこと勿論であ
る。
【0105】また、図19及び図20の各実施例にあっ
て、減衰バルブ10が、図2に示す実施例は勿論のこ
と、図7,図10,図12及び図17の各実施例に示す
ように構成されていても良いこと勿論である。
【0106】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高圧
側からの作動油が減衰バルブに及ぶとき、ピストン速度
が低速域にあるときには、作動油がオリフィスを介して
低圧側に流出して所定のオリフィス特性の減衰力を発生
させると共に、ピストン速度が低速域を脱して中速域に
なるときには、上記オリフィスを形成する各リーフバル
ブにおける遮蔽部が徐々に撓むようになって、即ち、オ
リフィスが徐々に拡開するようになって作動油の通過を
許容し、それまでのオリフィス特性を徐々に解消すると
共に、各リーフバルブにおける遮蔽部が徐々に撓み始め
ることで、減衰特性が徐々に比例特性に変換されること
になり、オリフィス特性から比例特性への滑らかな移行
が実現され、オリフィス特性から比例特性への急激な特
性変化が発現されなくなる利点がある。
【0107】また、この発明によれば、積層状態にある
一方のリーフバルブにおける剛性と他方のリーフバルブ
における剛性とを異なるように設定することで、一方向
の作動油の通過時における減衰力の大きさと、逆方向の
作動油の通過時における減衰力の大きさとを異なるよう
に設定することが可能になる利点がある。
【0108】そして、この発明によれば、積層状態にあ
る一方のリーフバルブにおける遮蔽部の縁部の一部が他
方のリーフバルブにおける遮蔽部に係止させることで、
一方のリーフバルブが他方のリーフバルブに連結されて
一体化されることになり、一方側から他方側への作動油
の通過時における減衰特性と逆の方向の作動油の通過時
における減衰特性とが、各リーフバルブの剛性に差異が
あっても、同一にすることが可能になる利点がある。
【0109】さらに、この発明によれば、減衰バルブが
適宜の収装部に収装されるについて、積層状態で収装部
に収装される複数のリーフバルブにおける水平回転を阻
止する回転阻止手段が上記収装部との間に設けられてな
るとすることで、当初に設定した通りの減衰力発生が恒
久的に可能になる利点がある。
【0110】そしてさらに、この発明によれば、減衰バ
ルブ自体の厚さを極めて薄くすることが可能になり、そ
の結果、油圧緩衝器におけるピストン部やベースバルブ
部等の減衰力発生部の形態を小さくすることが可能にな
り、従って、油圧緩衝器内における油室空間を大きくす
ることが可能になり、また、油圧緩衝器の全体の大きさ
を小さくして車両への搭載性の向上を図ることが可能に
なる等、幾多の効果を奏する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩衝
器におけるピストン部分の一実施例を示す部分縦断面図
である。
【図2】図1中のX−X線で示す横断面図である。
【図3】減衰バルブを構成する一方のリーフバルブを示
す平面図である。
【図4】減衰バルブを構成する他方のリーフバルブを示
す平面図である。
【図5】減衰バルブの断面図である。
【図6】作動状態にある減衰バルブの断面図である。
【図7】減衰バルブの他の実施例を示す平面図である。
【図8】図7に示す減衰バルブの縦断面図である。
【図9】他の実施例に係る減衰バルブを構成するリーフ
バルブを示す平面図である。
【図10】図9に示すリーフバルブを複数枚積層して構
成した減衰バルブを示す平面図である。
【図11】さらに他の実施例に係る減衰バルブを構成す
るリーフバルブを示す平面図である。
【図12】図11に示すリーフバルブを二枚積層して構
成した減衰バルブを示す平面図である。
【図13】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を図1と同様に示す部分縦断面図である。
【図14】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図15】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図16】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図17】減衰バルブの他の実施例を示す平面図であ
る。
【図18】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩
衝器におけるベースバルブ部部分の一実施例を示す部分
縦断面図である。
【図19】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩
衝器におけるピストン部分の他の実施例を示す部分縦断
面図である。
【図20】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩
衝器におけるベースバルブ部部分の他の実施例を示す部
分縦断面図である。
【図21】従来のバルブ構造の油圧緩衝器におけるピス
トン部分を示す部分縦断面図である。
【図22】従来のバルブ構造による減衰特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 ピストンロッド 4 ピストンナット 4c 回転阻止手段を構成する突起 10 減衰バルブ 10b オリフィス 11,12,13,14 リーフバルブ 11a,12a,14a 固定部 11b,12b オリフィス用切欠部 11c,12c 切欠部 11d,12d 遮蔽部 11e,12e 回転阻止手段を構成する切欠部 20 ベースバルブ部 30 減衰機構を構成する第1の減衰構造 40 減衰機構を構成する第2の減衰構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−85531(JP,A) 特開 昭57−171135(JP,A) 実開 平3−123132(JP,U) 実開 平3−67733(JP,U) 実開 昭63−125240(JP,U) 米国特許2296732(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/348 B60G 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリーフバルブを積層させてなり、
    各リーフバルブは中央部に形成したオリフィス用切欠部
    と、このオリフィス用切欠部に連通すると共に外周側に
    延びる複数の切欠部と、各切欠部の間に設けられている
    複数の遮蔽部とを有し、各リーフバルブのオリフィス用
    切欠部同士を重ね合わせ、更に隣接する一方のリーフバ
    ルブの切欠部に他方のリーフバルブの遮蔽部を重ね合わ
    せ、各オリフィス用切欠部を作動油が通過する低速域で
    オリフィス特性の減衰力を発生し、同じく高速域で各遮
    蔽部の内周側端を撓まして比例特性の減衰力を発生させ
    ることを特徴とする減衰バルブ。
  2. 【請求項2】 積層状態にある一方のリーフバルブにお
    ける遮蔽部の一部が他方のリーフバルブにおける遮蔽部
    に係止されている請求項1の減衰バルブ。
  3. 【請求項3】 積層状態で適宜の収装部に収装される複
    数のリーフバルブにおける水平回転を阻止する回転阻止
    手段が上記収装部との間に設けられている請求項1の減
    衰バルブ。
  4. 【請求項4】 シリンダ内でのピストンの摺動時にピス
    トンあるいはベースバルブ部に配設の減衰機構で所定の
    減衰力が発生されるように形成されてなる油圧緩衝器に
    おいて、減衰機構が少なくともピストン速度の中高速領
    域において所定の減衰力を発生させるように形成された
    第1の減衰構造と、該第1の減衰構造に並列配置されて
    ピストン速度の低速域から中高速領域において所定の減
    衰力を発生させるように構成された第2の減衰構造とか
    らなり、第2の減衰構造が複数のリーフバルブを積層さ
    せてなり、各リーフバルブは中央部に形成したオリフィ
    ス用切欠部と、このオリフィス用切欠部に連通すると共
    に外周側に延びる複数の切欠部と、各切欠部の間に設け
    られている複数の遮蔽部とを有し、各リーフバルのオリ
    フィス用切欠部同士を重ね合わせ、更に隣接する一方の
    リーフバルブの切欠部に他方のリーフバルブの遮蔽部を
    重ね合わせ、各オリフィス用切欠部を作動油が通過する
    低速域でオリフィス特性の減衰力を発生し、同じく高速
    域で各遮蔽部の内周側端を撓まして比例特性の減衰力を
    発生させる減衰バルブを配設させてなることを特徴とす
    る油圧緩衝器。
  5. 【請求項5】 第2の減衰構造が第1の減衰構造を迂回
    して高圧側と低圧側とを連通するバイパス路中に配設さ
    れてなる請求項4の油圧緩衝器。
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