JP3302492B2 - 火災報知設備 - Google Patents

火災報知設備

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JP3302492B2
JP3302492B2 JP07386694A JP7386694A JP3302492B2 JP 3302492 B2 JP3302492 B2 JP 3302492B2 JP 07386694 A JP07386694 A JP 07386694A JP 7386694 A JP7386694 A JP 7386694A JP 3302492 B2 JP3302492 B2 JP 3302492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災感知器等の端末機
器が受信部に接続され、端末機器にアドレスが付与さ
れ、状態の変化があった端末機器を検出する火災報知設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】火災感知器等の端末機器が火災受信機等
の受信部に接続され、端末機器にアドレスが付与され、
状態の変化があった端末機器を検出する火災報知設備に
おいて、端末機器のうちで状態が変化したものを受信部
が迅速に把握することを目的として、特開平2ー201
597号に示す火災報知設備が提案されている。
【0003】この従来例は、端末機器を複数のグループ
に分け、端末機器が受信部に応答するタイミングを端末
機器のグループ毎に異ならせ、状態変化した端末機器が
自己の属するグループの応答タイミング時に、その状態
変化した端末機器が受信部に応答し(システムポーリン
グを行ない)、次に、このシステムポーリングにおいて
受信部に応答した端末機器が属するグループ内の端末機
器毎に受信部に応答するタイミングを異ならせ、状態変
化した端末機器が自己の応答タイミング時に受信部に応
答し(ポイントポーリングを行ない)、このポイントポ
ーリングにおいて受信部に応答した端末機器から、受信
部が特定情報を収集する(セレクティングを行なう)も
のである。
【0004】すなわち、図5に示すように、火災受信機
RE1に、火災感知器S(煙式、熱式、炎式、ガス式、
臭い式等の火災感知器)、発信機P、中継器RP等の各
種の端末機器が接続され、これら端末機器にはそれぞれ
異なるアドレスが付与され、しかも、これら端末機器
は、たとえば4つのグループG0、G1、G2、G3に
分けられている。グループG0には、3つの火災感知器
Sと1つの発信機Pとが属し、グループG1には、3つ
の火災感知器Sと1つの発信機Pとが属し、グループG
2には、2つの火災感知器Sと1つの中継器RPと1つ
の発信機Pとが属し、グループG3には、3つの火災感
知器Sと1つの発信機Pとが属している。各端末機器の
アドレスは、グループG0の最初のものから順次、アド
レス0、アドレス1、アドレス2、……、アドレス15
が付与されている。アドレス10の中継器RPには、配
線間の短絡によって火災信号を送出するオンオフ式の一
般感知器(アドレスを有しない)が複数接続されてい
る。
【0005】図6は、上記従来例におけるシステムポー
リング、ポイントポーリングにおいて、端末機器が状態
変化した場合の動作を示すタイムチャートである。
【0006】P1においてシステムポーリングが行わ
れ、グループG2に属する火災感知器S等の端末機器の
状態が変化し、図6のP2において、ポイントポーリン
グが行われる。つまり、P1において受信機RE1が、
システムポーリングによる状態情報返送命令を示すコー
ドSPAD・CM1を送出し、3つ目のタイミングでパ
ルスが返送され、P2において、ポイントポーリングに
よる状態情報返送命令GAD(g)・CM1をグループ
G2の端末機器に送出し(gはグループを示す数であ
り、この場合は2である)、2つ目のタイミングで端末
機器からパルスが返送されているので、グループG2に
属する4つの端末機器のうち、2つ目の端末機器(10
番目の端末機器)の状態が変化したことを意味し、図6
のP3において、受信機RE1は、10番目の端末機器
(アドレス9の端末機器)に対して、セレクティングを
行い、データを要求する。すなわち、受信機RE1は、
応答信号を受けた端末機器のアドレスと状態情報返送命
令SAD(n)・CM0(nはアドレスを示す数であ
り、この場合は9である)とを送出する。これに対し
て、アドレス9の端末機器は、自己アドレスと送りたい
データとを示すコードSAD(n)・DA(この場合n
は9で、DAは送りたいデータである)を受信機RE1
に送る。
【0007】上記のようにすれば、状態変化した端末機
器についてのみ、所定情報を得る動作を実行することに
なり、状態変化しない端末機器については所定情報を得
る動作を実行しないので、端末機器の全てについて順
次、所定情報を得ようとする場合よりも、端末機器の状
態変化を短時間で把握することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例におけるシ
ステムポーリングにおいては、4つに分けられたグルー
プ毎に、応答信号としてパルスを返送するタイミングが
予め正確に設定されており、図7に示すように受信機R
E1がシステムポーリング信号SPAD・CM1を送出
した後、たとえば30msが経過してから、たとえば1
0msごとのスロット(タイミング幅)中に、パルス幅
が約900μsであるパルスを受信したか否かを受信機
RE1が監視している。なお、受信機RE1の送信回
路、受信回路にそれぞれホトカプラが設けられている。
【0009】上記従来例において、厳密に考察すると、
受信機RE1の送信回路内のフォトカプラにはタイムロ
スがあり、システムポーリング信号SPAD・CM1を
送出する指令を出したときよりも遅いタイミングで、シ
ステムポーリング信号SPAD・CM1が受信機RE1
から送出され、受信機RE1の受信回路内のフォトカプ
ラにもタイムロスがあり、端末機器が応答パルスを送出
したときよりも遅いタイミングで、受信機RE1が応答
パルスを受信する。したがって、実際よりも遅いタイミ
ングで応答パルスが検出される。このために、スロット
が短い時間幅に設定されている場合には、受信機RE1
内で設定されているスロットとは異なるスロットで応答
パルスを受信したと誤認識することがあり、この場合に
は端末機器の認識を誤ることになるという問題がある。
【0010】また、多数の端末機器を信号線に接続しし
かも線路長が長い場合には、遠くの端末機器から受信す
る応答パルスの波形がなまり、このなまった波形を整形
すると、パルスの立ち上がりのタイミングが遅くなり、
したがって、実際よりも遅いタイミングで応答パルスが
検出される。このために、受信機RE1内で設定されて
いるスロットとは異なるスロットで応答パルスを受信し
たと誤認識することがあり、この場合には端末機器の認
識を誤ることになるという問題がある。
【0011】本発明は、複数の端末機器が受信機等の受
信部に接続され、各端末機器にアドレスが付与され、状
態の変化があった端末機器を検出する火災報知設備にお
いて、火災受信機が端末機器へポーリング信号を送出し
てから、端末機器が送出した応答信号を受信するまでの
応答時間を正確に計測することができる火災報知設備を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の端末機
器が受信機に接続され、各端末機器にアドレスが付与さ
れ、状態の変化があった端末機器を検出する火災報知設
備において、受信機の送信回路が出力したポーリング信
号を受信機の受信回路が受信し、この受信を検出したと
きから、各端末機器が出力した応答信号を受信したこと
を検出するまでの時間を計測し、この計測時間に基づい
て、応答した端末機器、または応答した端末機器グルー
プを判別するものである。
【0013】
【作用】本発明は、受信機の送信回路が出力したポーリ
ング信号を受信機の受信回路が受信し、この受信回路が
受信したことを検出したときから、各端末機器が出力し
た応答信号を受信したことを検出するまでの時間を計測
し、この計測時間に基づいて、応答した端末機器、また
は応答した端末機器グループを判別するので、火災受信
機が端末機器へ信号を送出してから、端末機器が送出し
た応答信号を受信するまでの応答時間を正確に計測する
ことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である火災受信機
REを示すブロック図である。
【0015】火災受信機REは、火災受信機REの全体
を制御するMPU(マイクロプロセッサ)10と、図
2、4に示すフローチャートのプログラムを格納するR
OM11と、端末機器マップ用ROM12と、連動制御
表用ROM13と、作業領域用RAM21と、システム
ポーリングの応答番号記憶用RAM22と、ポイントポ
ーリングの応答番号記憶用RAM23と、状態情報記憶
用RAM24と、断線監視用RAM25と、操作部OP
と、このインタフェース31と、表示部DPと、このイ
ンタフェース32と、送信回路40と、受信回路50
と、送信回路40と受信回路50とのインタフェース
と、電圧保持回路60とを有する。
【0016】信号線端子Tは、送信回路40の出力端子
と受信回路50の入力端子と各端末機器への電源兼信号
線Lとが接続されている部分である。
【0017】ROM12は、火災感知器、発信機、中継
器等の端末機器の各アドレス、および初期設定状態にお
ける端末機器の種別等を記憶する端末機器マップテーブ
ル用記憶領域であり、ROM13は、端末機器からの火
災信号に基づいて防排煙機器ER等の被制御機器等を連
動制御する連動制御テーブルの記憶領域である。
【0018】RAM22は、システムポーリング時に、
パルスを受けたタイミングに基づいて、応答信号を送出
した端末機器が属するグループのグループ番号gを記憶
する領域であり、RAM14は、ポイントポーリング時
に、パルスを受けたタイミングに基づいて、応答信号を
送出した端末機器のグループ内における番号mを記憶す
る領域である。RAM24は、各端末機器から収集した
状態情報の記憶領域であり、RAM25は、断線監視セ
レクティングによって断線状態であると判別された端末
機器のアドレスを記憶する領域である。
【0019】電源回路35は、火災受信機REに接続さ
れる商用電源36からの交流電圧を整流する回路であ
り、信号線Lを介して、各端末機器の電源に上記整流し
た電圧を供給する回路である。また、電源回路35は、
火災受信機RE内の各部、特にMPU10の動作に必要
な電圧に調整して供給する回路であり、電源回路35が
出力する2つの直流電源は互いに絶縁されている。
【0020】送信回路40は、インタフェース33を介
してMPU10から送られたポーリング信号を送出する
ために、外部電源と内部電源とを絶縁するフォトカプラ
40Pと、フォトカプラ40Pの出力信号の波形を整形
する波形整形回路41とを有する。送信回路40は、各
端末機器にポーリング信号を送信する送信回路の例であ
る。
【0021】受信回路50は、信号線Lを介して各端末
機器から受信した信号の波形を整形する波形整形回路5
1と、この波形整形回路51の出力信号を受信するとき
に外部電源と内部電源とを絶縁するフォトカプラ50P
と、フォトカプラ50Pの出力信号の波形を整形する波
形整形回路52とを有する。受信回路50は、各端末機
器が出力した応答信号を受信する受信回路の例である。
【0022】電圧保持回路60は、送信回路40や受信
回路50のスイッチング動作に基づいて、信号線Lを介
して伝送されるハイ信号、ロー信号のうち、ロー信号を
所定電圧に維持する回路である。
【0023】MPU10とROM11とは、送信回路が
出力したポーリング信号を受信部が受信したことを検出
したときから、各端末機器が出力した応答信号を受信し
たことを検出するまでの時間を計測する応答時間計測手
段の例であり、また応答時間計測手段が計測した計測時
間に基づいて、応答した端末機器、または応答した端末
機器グループを判別する応答端末機器等判別手段の例で
もある。
【0024】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0025】図2は、上記実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【0026】まず、MPU10がシステムポーリング信
号の送出を指令すれば(S11)、この指令に応じたシ
ステムポーリング信号が送信回路40から出力され、こ
の出力されたシステムポーリング信号は、信号線Lを介
して各端末機器に送られるとともに、受信機REの受信
回路50で受信される。つまり、送信回路40の出力端
子が受信回路50の入力端子に接続されているので、送
信回路40が出力したシステムポーリング信号が直ち
に、受信回路50に入力される。
【0027】そして、インタフェース33を介して、受
信回路50がそのシステムポーリング信号をMPU10
に送ると、MPU10がシステムポーリングの受信を検
出する(S12)。この受信回路50によるシステムポ
ーリング信号の受信が検出されたら、図示されないMP
U10内のタイマがスタートされる(S13)。このタ
イマは、MPU10がクロックパルスをカウントするこ
とによって実現されるものであり、このクロックパルス
は、応答パルスを受信するまでの時間を計測することが
できる程度に、その周波数が高いものである。
【0028】その後、上記システムポーリング信号が各
端末機器に到達し、このシステムポーリング信号を受信
した端末機器の内で、状態変化があった端末機器が自己
の応答タイミング幅(スロット)のなかで応答パルスを
出力する。受信機REの受信回路50がその応答パルス
を受信したことをMPU10が検出すると(S14)、
上記タイマがストップされ(S15)、タイマによる計
測時間をMPU10が把握し、この計測時間に応じて、
応答パルスがいくつめのスロット(タイミング幅)に属
するかをMPU10が判断し、応答した端末機器グルー
プを判別する(S16)。その後、ポイントポーリング
を行う(S20)。
【0029】一方、ステップS14において、受信機R
Eの受信回路50が応答パルスを受信しないと、1スロ
ット分の時間×設定スロット数に対応する所定時間が経
過した後に(S31)、いずれの端末機器も応答してい
ないと判断し(S32)、断線監視の動作に移る(S4
0)。
【0030】上記実施例においては、受信機REの送信
回路40が出力したポーリング信号を直ちに受信機RE
の受信回路50が受信し、この受信回路50が受信した
ことをMPU10が検出したときから、各端末機器が出
力した応答信号を受信したことを検出するまでの時間を
計測し、この計測時間に基づいて、応答した端末機器、
または応答した端末機器グループを判別するので、火災
受信機REが端末機器へ信号を送出してから、端末機器
が送出した応答信号を受信するまでの応答時間を正確に
計測することができる。
【0031】図3は、上記実施例における信号の遅延を
示すタイミングチャートである。
【0032】時刻t1において、受信機REのMPU1
0がシステムポーリング信号を出力し(図3(1))、
この送信波形が送信回路40内のフォトカプラ40Pで
なまり(同図(2))、このなまった波形が、送信回路
40内の波形整形回路41で整形されて遅延し、端子T
から信号線Lに送出され(同図(3))、信号線Lのイ
ンピーダンスによって波形がなまり(同図(4))、端
末機器の受信回路内で波形整形されて遅延し(同図
(5))、その端末機器内の受信回路におけるフォトカ
プラで波形がなまり(同図(6))、このなまった波形
が、その端末機器内の受信回路における波形整形回路で
整形される(同図(7))。この端末機器内の受信回路
における波形整形回路で整形されたパルス信号の立ち上
がりが時刻t2である。
【0033】ところで、システムポーリング信号をMP
U10が出力した後、端末機器からの応答パルスを受信
回路50が受信したことを検出するまでの時間を測定す
る場合、その測定の始期として、従来は、時刻t1を使
用しているが、上記実施例においては、時刻t2と同じ
になる。つまり、端末機器の受信回路で波形整形するこ
とによる遅れ(図3(5))は、受信機REの受信回路
50の波形整形回路51による遅れと動作的には同じで
あり、端末機器内の受信回路におけるフォトカプラで波
形がなまる(同図(6))ことは、受信機RE内の受信
回路50におけるフォトカプラ50Pで波形がなまるこ
とと動作的には同じであり、また、端末機器内の受信回
路における波形整形回路で整形されて遅延する(同図
(7))ことも、受信機RE内の受信回路50における
波形整形回路52整形されて遅延することと動作的には
同じである。
【0034】したがって、上記実施例では、受信回路5
0がシステムポーリング信号を受信したことを、時刻t
2において、MPU10が検出し、この時刻t2におい
て、応答パルスを受信したことを検出するまでの時間の
計測が開始される。このようにして時間を計測する場
合、受信機REのMPU10がシステムポーリング信号
を出力する時刻t1から、受信回路50がシステムポー
リング信号を受信したことをMPU10が検出する時刻
t2までの時間を除外しているので、上記実施例では、
応答パルス受信を検出するまでの時間を正確に計測する
ことができる。
【0035】一方、時刻t3において、応答パルスが、
端末機器の送信回路に入力され(図3(8))、その端
末機器の送信回路内のフォトカプラによって波形がなま
り(同図(9))、この波形が整形されて遅延し(同図
(10))、信号線Lのインピーダンスによって波形が
なまり(同図(11))、受信機REの受信回路50内
の波形整形回路51によって波形整形され(同図(1
2))、受信回路50内のフォトカプラ50Pによって
波形がなまり(同図(13))、その波形が波形整形回
路52によって整形され、遅延される(同図(1
4))。このようにして、応答パルスが受信回路50か
ら出力される時刻がt4である。
【0036】上記実施例においては、時刻t2から時刻
t4までを、応答パルス受信までの時間として測定し、
従来例においては、時刻t1から時刻t4までを、応答
パルス受信までの時間として測定しており、上記実施例
の測定時間の方が、含まれる遅延時間が短い。したがっ
て、上記実施例において、応答タイミングをより正確に
計測することができる。このために、1つのスロットの
時間を短く設定することができ、所定時間内に多くのス
ロットを設定することができる。
【0037】図4は、本発明の他の実施例の動作を示す
フローチャートである。
【0038】この実施例は、図2に示すフローチャート
においてシステムポーリング信号を直ちに受信回路50
が受信したときからタイマをスタートさせる代わりに、
MPU10がシステムポーリング信号の送出指令を発生
したときにタイマをスタートさせ、計測した時間から、
画一的に定めた遅延予測時間を引いて差の時間を求め、
この求められた差の時間に応じて、応答グループを判別
するものである。
【0039】つまり、図4において、MPU10がシス
テムポーリング信号の送出を指令すれば(S11)、直
ちにタイマをスタートさせ(S11a)、その後、上記
システムポーリング信号に応答する応答パルスが端末機
器から送られ、受信機REの受信回路50がその応答パ
ルスを受信したことをMPU10が検出すると(S1
4)、上記タイマがストップされ(S15)、タイマに
よる計測時間から、遅延予測時間をMPU10が引く演
算を実行し、これによって差の時間が演算され、この差
の時間に応じて、応答パルスがいくつめのスロット(タ
イミング幅)に属するかをMPU10が判断し、応答し
た端末機器グループを判別する(S16a)。
【0040】このようにしても、測定時間に含まれる遅
延時間が短くなり、したがって、応答タイミングをより
正確に計測することができる。このために、1つのスロ
ットの時間を短く設定することができ、所定時間内に多
くのスロットを設定することができる。
【0041】その後、ポイントポーリングを行う(S2
0)。このポイントポーリングにおいても、上記と同様
の動作(S11〜S16a)が実行される。
【0042】上記遅延予測時間は、送信回路40におけ
る遅延時間、送信回路40と各端末機器とを接続する信
号線Lにおける遅延時間、各端末機器における遅延時
間、受信回路50における遅延時間のうち、少なくとも
1つを予測したものであればよい。
【0043】図4に示すフローチャートにおいては、M
PU10とROM11とは、各端末機器にポーリング信
号を送出することを指令するポーリング信号送出指令手
段の例であり、送信指令手段がポーリング信号を送出す
ることを指令したときから、受信回路が各端末機器の応
答信号を受信したことを検出するまでの時間を計測する
応答時間計測手段の例である。また、MPU10とRO
M11とは、送信回路と、送信回路と端末機器とを接続
する信号線と、端末機器と、端末機器と受信回路とを接
続する信号線と、受信回路とのうち、少なくとも1つに
おいて信号が遅延する時間を予測し、この予測時間を、
計測時間から減算して差の時間を算出する差の時間算出
手段であり、差の時間に基づいて、応答した端末機器、
または応答した端末機器グループを判別する応答端末機
器等判別手段の例でもある。
【0044】また、端末機器において信号が遅延する時
間を予測し、この端末機器における遅延予測時間を、図
2に示すフローチャートの動作における計測時間から減
算して差の時間を算出し、この算出された差の時間に基
づいて、応答した端末機器、または応答した端末機器グ
ループを判別するようにしてもよい。
【0045】さらに、ポーリング信号送出指令手段がポ
ーリング信号を送出したときから、受信回路50がその
ポーリング信号を受信したことを検出するまでの遅延時
間を実際に計測し、一方、送信指令手段がポーリング信
号を送出することを指令したときから、受信機REの受
信回路50が各端末機器の応答信号を受信したことを検
出するまでの時間を計測し、この計測時間から上記計測
した遅延時間を減算して差の時間を算出し、この差の時
間に基づいて、応答した端末機器、または応答した端末
機器グループを判別するようにしてもよい。
【0046】上記各実施例は、システムポーリングを実
行する場合に、応答信号を受信する時間の遅延を除去し
ようとするものであるが、ポイントポーリングにおい
て、上記のように、応答信号を受信する時間の遅延を除
去するようにしてもよい。
【0047】また、システムポーリングを行わないで、
ポイントポーリングのみを実行することによって、応答
した端末機器を判別し、この場合に、上記のように、応
答信号を受信する時間の遅延を除去するようにしてもよ
い。つまり、ポイントポーリングにおいても、ステップ
S11〜S16と同様の動作、またはS11〜S16a
を実行するようにしてもよい。
【0048】なお、上記「システムポーリング」は、端
末機器が予め複数のグループに分けられ、状態が変化し
た端末機器を特定するのではなく、状態が変化した端末
機器が存在するか否かのみを、グループ毎に調べるポー
リングであり、つまり、受信機REに応答するタイミン
グを、端末機器のグループ毎に異ならせ、状態が変化し
た端末機器が属するグループに割り当てられた応答タイ
ミング時に、状態変化した端末機器が受信機REに応答
する(たとえばパルスの送出で応答する)ポーリングで
あり、上記「ポイントポーリング」は、システムポーリ
ングに応答した端末機器を特定するポーリング(すなわ
ち状態変化が生じた端末機器を特定するポーリング)で
あり、システムポーリングにおいて受信機REに応答し
たグループに属する端末機器を受信機REが呼び出し、
そのグループ内の端末機器毎に、受信機REに応答する
タイミングを異ならせ(たとえばパルスの送出で応答す
るタイミングを異ならせ)、状態が変化した端末機器が
自己に割り当てられた受信機REに対する応答タイミン
グ時に、受信機REに応答する(たとえばパルスの送出
で応答する)ポーリングである。
【0049】また、実施例においては、1つのグループ
内の端末機器の数を4としてあるが、1つのグループ内
の端末機器の数を4以外の数に設定してもよく、また、
グループの数を4としたが、4以外の数に設定してもよ
い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、複数の端末機器が受信
部に接続され、各端末機器にアドレスが付与され、状態
の変化があった端末機器を検出する火災報知設備におい
て、火災受信機が端末機器へ信号を送出してから、端末
機器が送出した応答信号を受信するまでの応答時間を正
確に計測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である火災受信機REを示す
ブロック図である。
【図2】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】上記実施例における信号の遅延を説明するタイ
ミングチャートである。
【図4】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】従来の火災報知設備を示すブロック図である。
【図6】上記従来例におけるシステムポーリング、ポイ
ントポーリングにおいて、端末機器が状態変化した場合
の動作を示すタイムチャートである。
【図7】上記従来例における伝送フレームの説明図であ
る。
【符号の説明】
RE…受信部としての受信機、 10…MPU、 11…プログラム用ROM、 35…電源回路、 36…商用電源、 40…送信回路、 41…波形整形回路、 40P…フォトカプラ、 50…受信回路、 51、52…波形整形回路、 50P…フォトカプラ、 L…信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 - 31/00 H04Q 9/00 311

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末機器が受信部に接続され、上
    記各端末機器にアドレスが付与され、状態の変化があっ
    た上記端末機器を検出する火災報知設備において、 上記各端末機器にポーリング信号を送信する送信回路
    と;上記各端末機器が出力した応答信号を受信する受信
    回路と;上記送信回路が出力した上記ポーリング信号を
    上記受信回路が受信したことを検出したときから、上記
    各端末機器が出力した応答信号を受信したことを検出す
    るまでの時間を計測する応答時間計測手段と;上記応答
    時間計測手段が計測した計測時間に基づいて、応答した
    端末機器、または応答した端末機器グループを判別する
    応答端末機器等判別手段と;を有することを特徴とする
    火災報知設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記信号が上記端末機器において遅延する時間を予測
    し、この予測時間を上記計測時間から減算して差の時間
    を算出する差の時間算出手段を設け、 上記応答端末機器等判別手段は、上記算出された差の時
    間に基づいて、応答した端末機器、または応答した端末
    機器グループを判別する手段であることを特徴とする火
    災報知設備。
  3. 【請求項3】 複数の端末機器が受信部に接続され、上
    記各端末機器にアドレスが付与され、状態の変化があっ
    た上記端末機器を検出する火災報知設備において、 上記各端末機器にポーリング信号を送出することを指令
    するポーリング信号送出指令手段と;上記各端末機器に
    ポーリング信号を送信する送信回路と;上記各端末機器
    が出力した応答信号を受信する受信回路と;上記送信指
    令手段が上記ポーリング信号を送出することを指令した
    ときから、上記受信回路が上記各端末機器の応答信号を
    受信したことを検出するまでの時間を計測する応答時間
    計測手段と;上記送信回路と、上記送信回路と上記端末
    機器とを接続する信号線と、上記端末機器と、上記端末
    機器と上記受信回路とを接続する信号線と、上記受信回
    路とのうち、少なくとも1つにおいて信号が遅延する時
    間を予測し、この予測時間を、上記応答時間計測手段が
    計測した計測時間から減算して差の時間を算出する差の
    時間算出手段と;上記差の時間に基づいて、応答した端
    末機器、または応答した端末機器グループを判別する応
    答端末機器等判別手段と;を有することを特徴とする火
    災報知設備。
  4. 【請求項4】 複数の端末機器が受信部に接続され、上
    記各端末機器にアドレスが付与され、状態の変化があっ
    た上記端末機器を検出する火災報知設備において、 上記各端末機器にポーリング信号を送出することを指令
    するポーリング信号送出指令手段と;上記各端末機器に
    上記ポーリング信号を送信する送信回路と;上記各端末
    機器が出力した応答信号を受信する受信回路と;上記送
    信指令手段が上記ポーリング信号を送出することを指令
    したときから、上記受信回路が上記各端末機器の応答信
    号を受信したことを検出するまでの時間を計測する応答
    時間計測手段と;上記ポーリング信号送出指令手段が上
    記ポーリング信号を送出したときから、上記受信部が上
    記ポーリング信号を受信したことを検出するまでの遅延
    時間を計測する遅延時間計測手段と;この遅延時間計測
    手段によって計測された上記遅延時間を、上記応答時間
    計測手段が計測した上記計測時間から減算して差の時間
    を算出する差の時間算出手段と;上記差の時間に基づい
    て、応答した端末機器、または応答した端末機器グルー
    プを判別する応答端末機器等判別手段と;を有すること
    を特徴とする火災報知設備。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記複数の端末機器を複数のグループに分け、上記受信
    部に応答するタイミングを上記グループ毎に異ならせ、
    状態が変化した上記端末機器が属するグループの上記応
    答タイミング時に、上記状態が変化した上記端末機器が
    上記受信部に応答するシステムポーリングを行い、上記
    応答端末機器等判別手段は、上記システムポーリングに
    応答した端末機器グループを判別するものであることを
    特徴とする火災報知設備。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記複数の端末機器を複数のグループに分け、上記受信
    部に応答するタイミングを上記グループ毎に異ならせ、
    状態が変化した上記端末機器が属するグループの上記応
    答タイミング時に、上記状態が変化した上記端末機器が
    上記受信部に応答するシステムポーリングを行ない、ま
    た、このシステムポーリングにおいて上記受信部に応答
    した上記端末機器が属するグループ内の上記複数の端末
    機器が上記受信部に応答するタイミングを上記端末機器
    毎に異ならせ、状態が変化した上記端末機器が自己の応
    答タイミング時に応答するポイントポーリングを行い、
    上記応答端末機器等判別手段は、上記ポイントポーリン
    グに応答した端末機器を判別するものであることを特徴
    とする火災報知設備。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記複数の端末機器が上記受信部に応答するタイミング
    を上記端末機器毎に異ならせ、状態が変化した上記端末
    機器が自己の応答タイミング時に応答するポイントポー
    リングを行ない、上記応答端末機器等判別手段は、上記
    ポイントポーリングに応答した端末機器を判別するもの
    であることを特徴とする火災報知設備。
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