JP3301599B2 - 車載用計量装置 - Google Patents

車載用計量装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、運搬車輛に載せ
る荷物を計量するための車載用計量装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来より、宅配便等の配送サービスにおい
ては、1個の荷物の大きさ、重量、配送距離などから配
送料金を割り出しているが、その設定の基準は個々の配
送サービス会社が予め大まかな料金ランクを決めてお
き、荷物の回収時に作業員が荷物の大きさを目測すると
共に、持つなどして重量を確認し、配送距離を含めて勘
案し配送料金を割り出していた。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、このような料
金設定は大まかな料金ランクを基準にして、作業員の勘
と経験をもとにして料金を割り出しているので、宅配便
などのような個々の荷物の大きさ及び重量が異なる場
合、作業員によって差が出ることも多く、利用者にとっ
て適正な料金設定とはいえなかった。
【0004】また、積載した荷物の総量についても目視
または車両の走行状態などから作業員が見当をつけるの
で、正確な積載量を把握できずに積載オーバーになる可
能性もあり、安全管理上好ましいことではなかった。ま
た、配送伝票を集計してみないと総集荷量が把握できな
いので作業管理上能率的でなかった。
【0005】なお、積載物の総量を把握できるようにし
た車両として、例えば、実開昭61−87746号公報
に記載されている塵介車等のように、荷台下面の車輪の
サスペンションに検知器を設け総重量を検知するものも
あるが、この場合、積載総重量のみを検知するものであ
り、しかも回収したものの他に回収に必要な器具類など
の別の荷物を載せていると、この荷物の重量も加算され
てしまうことになり回収物の正確な総重量が容易に把握
できないという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車載用計量装
置であって、荷物の正確な重量を表示及びプリントアウ
トできるようにすることで、料金の明瞭化や作業管理の
能率化が図れ、しかも、既成の運搬車輛にも容易に装備
できる計量装置の提供を目的とする。
【0007】そこで、本発明に係る車載用計量装置で
は、荷物を計量するために運搬車輛の荷台2の後方に設
けた計量機構3と、荷物の計量データ等を表示及びプリ
ントアウトするための表示盤4とからなり、前記計量機
構3は、ベース部材9の対向する側縁部に夫々ロアプレ
ート10を配設すると共に、このロアプレート10の上
面に計量器11を介してアッパープレート12を取着
し、さらにアッパープレート12上に計量デッキ13を
配設したことを特徴とする。
【0008】また、計量機構3のベース部材9下面に昇
降ジャッキ18を設けて、この昇降ジャッキ18により
計量機構3を昇降可能にすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に、本発明に係る車載用計量装置の好適な
実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の
設計変更をなし得ることは勿論である。
【0010】まず、図1に示すように本発明に係る車載
用計量装置1は、荷物を計量するために運搬車輛の荷台
2の後方に設けた計量機構3と、荷物の計量データ等を
表示及びプリントアウトするための表示盤4とからなっ
ている。
【0011】そして、計量機構3は、荷台2後方の床面
5の所定箇所をくり抜いて凹部6を形成して、床面5を
下から支持している縦根太7の前記凹部6に臨んだ所定
箇所にブラケット8を取付け、このブラケット8にベー
ス部材9を固定する。次に、このベース部材9の対向す
る側縁部にロアプレート10を夫々配設し、このロアプ
レート10の上面に計量器11を介してアッパープレー
ト12を設け、さらにアッパープレート12上に計量デ
ッキ13を配設した構造となっていて、前記計量デッキ
13と荷台2の床面5とが同レベルに設定されている。
なお、符号19は荷台の後扉、20は後部車輪である。
【0012】また、前記計量器11は配線コード14を
介して荷台側面あるいは運転室などに付設した表示盤4
に接続されており、計量器11で計量された荷物Aのデ
ータは表示盤4にデジタル表示されると共に、印字ボタ
ン15を押すと計量した荷物Aの重量あるいは車両に積
載した集荷物の総量など、必要に応じたデータがプリン
トアウトされるようになっている(図2参照)。
【0013】このように構成される車載用計量装置1
は、荷物Aを計量する際に表示盤4に設けたスイッチを
ONにして、計量デッキ13上に荷物Aを載架すると、
ロアプレート10とアッパープレート12との間に介装
した計量器11が荷物Aを計量して表示盤4に表示す
る。
【0014】また、表示盤4に表示された荷物Aの重量
は印字ボタン15を押すと日時、業者コードなどのデー
タと共に明細票16としてプリントアウトされる(図3
(a)参照)。さらに、前記表示盤4を操作してエリア
毎の集計表、一日の作業の集計表17などをプリントア
ウトすることもできる(図3(b)参照)。
【0015】このようにして荷物Aを計量した後は、表
示盤4に設けたスイッチをOFFにして次の集荷先に車
両を運行させる。
【0016】一方、図4は本発明に係る車載用計量装置
1の別の実施例であるが、この場合、計量機構3のベー
ス部材9下面に、車両のエアーブレーキ用の空気圧を利
用した昇降ジャッキ18を設け、前記計量機構3を適宜
上昇させて計量デッキ13を荷台2の床面5のレベルよ
り高くして、計量デッキ13の幅よりも大きい荷物Aを
計量する際に、荷物Aが荷台2に接触して正確な計量が
出来ないなどの不都合を回避できるようにしたものであ
る。
【0017】なお、前記エアーブレーキは主に大型運搬
車に採用されているものの、2t車などの中型運搬車に
は採用されていないものが多いことから、この場合は前
記空気圧を利用した昇降ジャッキ18に代えて油圧ジャ
ッキなどにすればよい。
【0018】
【発明の効果】先に述べたように、本発明によれば、運
搬車両の荷台の後方に計量機構を設けると共に、計量デ
ータ等を表示及びプリントアウトする表示盤を設けたこ
とにより、荷物の正確な重量を計測して適正な配送料金
の明細票を利用者に提示することができるので、料金設
定の明瞭化が図れる。
【0019】また、表示盤に入力されているデータか
ら、適時に集荷量を表示した集計表などのデータをプリ
ントアウトできるようにしたことから、集荷エリア毎あ
るいは一日の総集荷量が集計表として即時に得られるの
で、作業管理の能率化を図れるなどの利点を有する。
【0020】さらに、荷台の後部床面にはめ込むだけで
簡単に計量装置を設けることができるので既成の運搬車
輛にも容易に採用することができ、しかも荷台の床面と
計量デッキとを同レベルにしたので荷物の積み降ろし作
業もスムーズに行える。
【0021】なお、計量機構のベース部材下面に昇降
ャッキを設ければ、計量デッキ縁部からはみ出してしま
うような大きな荷物でも正確に計量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車載用計量装置の実施例を示す要
部断面説明図。
【図2】図1に示す車載用計量装置の表示盤の説明図。
【図3】図2に示す表示盤からプリントアウトされる明
細票及び集計表の一例を示す説明図。
【図4】本発明に係る車載用計量装置の別の実施例を示
す要部断面説明図。
【符号の説明】
1 車載用計量装置、 2 荷台、 3 計量機構、 4 表示盤、 5 床面、 6 凹部、 7 縦根太 8 ブラケット、 9 ベース部材、 10 ロアプレー
ト、 11 計量器、 12 アッパープ
レート、 13 計量デッキ、 14 配線コー
ド、 15 印字ボタン、 16 明細票、 17 集計表、 18 昇降ジャッ
キ、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷物を計量するために運搬車輛の荷台2の
    後方に設けた計量機構3と、荷物の計量データ等を表示
    及びプリントアウトするための表示盤4とからなり、前
    記計量機構3は、ベース部材9の対向する側縁部に夫々
    ロアプレート10を配設すると共に、このロアプレート
    10の上面に計量器11を介してアッパープレート12
    を取着し、さらにアッパープレート12上に計量デッキ
    13を配設したことを特徴とする車載用計量装置。
  2. 【請求項2】計量機構3のベース部材9下面に昇降ジャ
    ッキ18を設けて、この昇降ジャッキ18により計量機
    構3を昇降可能にしてなる請求項1に記載の車載用計量
    装置。
JP30335797A 1997-10-20 1997-10-20 車載用計量装置 Expired - Fee Related JP3301599B2 (ja)

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