JP3301086B2 - サーマル印字ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマル印字ヘッドおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサーマル印字ヘッドお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発熱素子の選択的発熱により感熱記録を
行うサーマル印字ヘッドでは、基板に発熱素子だけが備
えられ、駆動回路部が別体となっていると、発熱素子と
駆動回路部とを半田付け等によって接続することとな
り、このため接続信頼性や生産性が悪く、また小型化に
限界があるという問題がある。
【0003】そこで、最近では、発熱素子と駆動回路部
とを1枚の基板に設けることにより、発熱素子と駆動回
路部とを半田付け等によって接続する工程を省略するこ
とが検討されている。このようなサーマル印字ヘッドで
は、シリコン基板上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に
発熱素子とこの発熱素子を駆動するための薄膜トランジ
スタとを形成する構造となっている。
【0004】ところで、このようなサーマル印字ヘッド
では、絶縁膜の厚さが全体に亘って一様であると、感熱
記録時における発熱素子部の記録紙に対する当たりが悪
く、印字品質が低下してしまう。そこで、例えば特開平
2−134256号公報には、単結晶のn型シリコン基
板上にエッチングにより突起を形成し、この突起の表面
を含むシリコン基板の上面にほぼ一様の厚さの絶縁膜
(SiO2膜)を形成し、突起の部分の絶縁膜上に発熱
抵抗素子を形成し、突起の厚さの分だけ発熱素子部を突
出させ、これにより感熱記録時における発熱素子部の記
録紙に対する当たりを良くするようにしたものが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このようなサーマル印字ヘッドでは、薄膜トランジスタ
を形成するためのフィールド酸化膜を形成した上、イオ
ン注入およびフィールド酸化膜を蓄熱用グレーズ層とす
る発熱素子を形成するものであるため、蓄熱用グレーズ
層は2000〜3000オングストローム程度とされる
ものであった。しかるに、このような蓄熱用グレーズ層
を有するサーマル印字ヘッドでは、例えば200dpi
(16ドット/mm)程度の高解像度印字を行なうと、
印字がカスれて不鮮明になってしまう問題が生じる。こ
の原因は、単結晶のシリコン基板は放熱性が高く、発熱
部に十分なエネルギーを蓄熱することができないためと
考えられる。この発明の目的は、シリコン基板を使用す
るものにおいて、鮮明な高解像度印字を達成することを
可能とするサーマル印字ヘッドおよびその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
平面状のシリコン基板上の所定の領域に台形状の突起形
状とされた蓄熱用グレーズ層を設け、この蓄熱用グレー
ズ層上に発熱抵抗素子を設けたサーマル印字ヘッドにお
いて、蓄熱用グレーズ層は単層の熱酸化膜により形成さ
れ、側部に傾斜面を有し、1.5〜5.0μmの厚さを
有するようにしたものである。
【0007】請求項2記載の発明は、平面状のシリコン
基板上全面に単層で、厚さが1.5〜5.0μmでほぼ
一様な熱酸化膜を形成し、エッチングにより不要な部分
除去するとともに側部に傾斜面を形成して、シリコン
基板上の所定の領域に台形状の突起形状に蓄熱用グレー
ズ層を形成した後、この蓄熱用グレーズ層上に発熱抵抗
素子を形成するようにしたものである。
【0008】
【作用】この発明によれば、蓄熱用グレーズ層を単層の
熱酸化膜により形成し、厚さを1.5〜5.0μmと比
較的厚くし、台形状の突起形状に形成しているので、発
熱素子部における蓄熱用グレーズ層の蓄熱効率を良くす
ることができる。
【0009】
【実施例】図1〜図5はそれぞれこの発明の一実施例に
おけるサーマル印字ヘッドの各製造工程を示したもので
ある。そこで、これらの図を順に参照しながら、サーマ
ル印字ヘッドの構造についてその製造方法と併せ説明す
る。
【0010】まず、図1において二点鎖線で示すよう
に、単結晶のn型シリコン基板1の上面に、高圧酸化法
(7kg/cm2、1000℃)によりSiO2膜2を
1.5〜5.0μmの厚さでほぼ一様に形成する。次
に、エッチングにより不要な部分のSiO2膜2を除去
し、側部に傾斜面3を有する蓄熱用グレーズ層4を形成
する。
【0011】次に、図2に示すように、シリコン基板1
の上面にSiO2膜11を形成し、エッチングにより所
定の部分のSiO2膜11を除去し、この除去した部分
におけるシリコン基板1の上面にSiO2膜12を形成
し、このSiO2膜12の形成されたシリコン基板1の
上面側にボロンイオンを注入して拡散させ、シリコン基
板1の上面側にp型領域13を形成する。SiO2膜1
2は、イオン打ち込み時にシリコン基板1の上面が荒れ
ないようにするための保護膜である。この後、SiO2
膜11および12をエッチングして除去する。
【0012】次に、図3に示すように、シリコン基板1
の上面にSiO2膜21を形成し、このSiO2膜21の
上面にSiN膜22を形成し、エッチングにより不要な
部分のSiN膜22を除去し、次いでエッチングにより
同じく不要な部分のSiO 2膜21を除去し、この除去
した部分におけるシリコン基板1の上面にLOCOS法
によりフィールドSiO2膜(絶縁膜)23を数千オン
グストロームの厚さでほぼ一様に形成する。この後、S
iN膜22をエッチングして除去し、次いでSiO2
21をエッチングして除去する。
【0013】次に、図4に示すように、シリコン基板1
の上面にSiO2からなるゲート絶縁膜31を形成し、
このゲート絶縁膜31の上面中央部および蓄熱用グレー
ズ層4の頂面中央部にポリシリコンからなるゲート電極
32および発熱抵抗素子33を同時にパターン形成す
る。そして、この状態でリンイオンを注入して拡散さ
せ、ゲート電極32および発熱抵抗素子33の抵抗値を
所定の値に減少させるとともに、p型領域13内にリン
イオンが拡散された2つのn型領域34、35を形成す
る。右側のn型領域34はソース領域を形成するための
ものであり、左側のn型領域35はドレイン領域を形成
するためのものである。
【0014】次に、図5に示すように、ゲート電極32
の表面にPSGからなる絶縁膜41を形成し、ゲート絶
縁膜31の不要な部分をエッチングして除去し、フィー
ルドSiO2膜23の上面にAlからなるソース電極4
2およびドレイン電極43をパターン形成して2つのn
型領域34、35とそれぞれ接続させると同時に、蓄熱
用グレーズ層4の傾斜面3を含む上面等に同じくAlか
らなるアース電極44および制御電極45をパターン形
成して発熱抵抗素子33とそれぞれ接続させ、また制御
電極45とソース電極42とを接続し、最後に全表面に
SiONからなる保護膜46を形成する。かくして、1
枚のシリコン基板1の上面に発熱素子51とこの発熱素
子51を駆動するためのCMOS薄膜トランジスタ52
とが形成されることになる。なお、必要に応じて、CM
OS薄膜トランジスタ52の代わりに、PMOS薄膜ト
ランジスタ、NMOS薄膜トランジスタあるいはバイポ
ーラ薄膜トランジスタを形成することもできる。
【0015】このように、このサーマル印字ヘッドで
は、蓄熱用グレーズ層4の厚さが1.5〜5.0μmで
あってフィールドSiO2膜(絶縁膜)23の厚さ数千
オングストロームよりもかなり厚くなっているので、蓄
熱用グレーズ層4の蓄熱効率を良くすることができ、こ
のため発熱抵抗素子33に流れる電流を小さくすること
ができ、ひいては200dpi(16ドット/mm)の
高解像度印字を可能とすることができる。また、蓄熱用
グレーズ層4は1.5〜5.0μmと大変厚いので、常
圧酸化法では大変な長時間処理が必要となるが、この発
明では最初にシリコン基板1の上面全面に形成するの
で、高圧酸化法等によって能率的に形成することが可能
となる上、下地層による凹凸の影響を受けないので、傾
斜面3を均一な滑らかさに形成することが容易となり、
制御電極45等の導電パターンの信頼性を確保すること
ができるという利点もある。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、蓄熱用グレーズ層を単層の熱酸化膜により形成し、
側部に傾斜面を有して厚さを1.5〜5.0μmと比較
的厚くし、側部に傾斜を有する台形状の突起形状に形成
しているので、蓄熱用グレーズ層の蓄熱効率を良くする
ことができ、このため発熱抵抗素子に流れる電流を小さ
くすることができ、ひいては鮮明な高解像度印字を可能
とすることができるとともに、発熱抵抗素子への導電パ
ターンの信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるサーマル印字ヘッ
ドの製造に際し、シリコン基板上に蓄熱用グレーズ層を
形成した状態の断面図。
【図2】このサーマル印字ヘッドの製造に際し、シリコ
ン基板の上面側にp型領域を形成した状態の断面図。
【図3】このサーマル印字ヘッドの製造に際し、フィー
ルドSiO2 膜(絶縁膜)を形成した状態の断面図。
【図4】このサーマル印字ヘッドの製造に際し、2つの
n型領域、ゲート電極および発熱抵抗素子を形成した状
態の断面図。
【図5】このサーマル印字ヘッドの製造に際し、その他
の電極および保護膜を形成した状態の断面図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 4 蓄熱用グレーズ層 33 発熱抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/335 H01L 21/822 H01L 27/00 H01L 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状のシリコン基板上の所定の領域に台
    形状の突起形状とされた蓄熱用グレーズ層を設け、この
    蓄熱用グレーズ層上に発熱抵抗素子を設けたサーマル印
    字ヘッドにおいて、 前記蓄熱用グレーズ層は単層の熱酸化膜により形成さ
    れ、側部に傾斜面を有し、1.5〜5.0μmの厚さを
    有することを特徴とするサーマル印字ヘッド。
  2. 【請求項2】平面状のシリコン基板上全面に単層で、厚
    さが1.5〜5.0μmでほぼ一様な熱酸化膜を形成
    し、エッチングにより不要な部分を除去するとともに
    部に傾斜面を形成して、シリコン基板上の所定の領域に
    台形状の突起形状に蓄熱用グレーズ層を形成した後、こ
    の蓄熱用グレーズ層上に発熱抵抗素子を形成することを
    特徴とするサーマル印字ヘッドの製造方法。
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