JP3300675B2 - 湧水処理工法、湧水処理パネル及び湧水処理構造 - Google Patents
湧水処理工法、湧水処理パネル及び湧水処理構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湧水処理工法、湧
水処理パネル及び湧水処理構造に関し、特に床スラブ下
に湧水の通水路を形成する湧水処理工法、湧水処理パネ
ル及び湧水処理構造に関する。
水処理パネル及び湧水処理構造に関し、特に床スラブ下
に湧水の通水路を形成する湧水処理工法、湧水処理パネ
ル及び湧水処理構造に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
地下駐車場などで床面が水位以下となるような場合に
は、湧水が壁面や底盤等から漏出してくるため、湧水処
理が必要となる。
地下駐車場などで床面が水位以下となるような場合に
は、湧水が壁面や底盤等から漏出してくるため、湧水処
理が必要となる。
【0003】この湧水処理としては、例えば、図8に示
すように、底盤10上に、底盤10側に突出する多数の
凸部12を有する湧水処理パネル14を敷設し、この湧
水処理パネル14上にコンクリートを打設して床スラブ
16を形成するようにしている。
すように、底盤10上に、底盤10側に突出する多数の
凸部12を有する湧水処理パネル14を敷設し、この湧
水処理パネル14上にコンクリートを打設して床スラブ
16を形成するようにしている。
【0004】そして、凸部12によって形成された底盤
10と湧水処理パネル14との間の空間を湧水の通水路
18としている。
10と湧水処理パネル14との間の空間を湧水の通水路
18としている。
【0005】しかし、このような湧水処理パネル14を
用いる場合、底盤10の表面に施工誤差による不陸部2
0があると、湧水処理パネル14と底盤10とが離れて
しまい、この部分の床スラブ16上に、図9に示すよう
に、自動車の輪荷重22がかかると床スラブ16にクラ
ック24が発生してしまうこととなる。
用いる場合、底盤10の表面に施工誤差による不陸部2
0があると、湧水処理パネル14と底盤10とが離れて
しまい、この部分の床スラブ16上に、図9に示すよう
に、自動車の輪荷重22がかかると床スラブ16にクラ
ック24が発生してしまうこととなる。
【0006】本発明の目的は、底盤に不陸部がある場合
でも湧水処理パネルを確実に底盤上に支持して輪荷重に
よる床スラブのクラックを防止することのできる湧水処
理工法、湧水処理パネル及び湧水処理構造を提供するこ
とにある。
でも湧水処理パネルを確実に底盤上に支持して輪荷重に
よる床スラブのクラックを防止することのできる湧水処
理工法、湧水処理パネル及び湧水処理構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の湧水処理工法は、周囲を壁に囲まれた状態
で水位以下の高さに湧水ピットに排水可能な底盤を施工
する工程と、前記底盤上に湧水処理パネルを敷設する工
程と、前記湧水処理パネル上にコンクリートを打設して
床スラブを形成する工程とを含み、前記底盤と前記湧水
処理パネルとの間に湧水の通水路を形成する湧水処理工
法において、前記湧水処理パネルは、前記底盤側に突出
し先端に貫通孔を形成した多数の凸部を有し、前記床ス
ラブを形成する工程において前記湧水処理パネルの貫通
孔から前記コンクリートを前記底盤側に流出させて前記
底盤上に前記凸部の支持部を形成することを特徴とす
る。
め、本発明の湧水処理工法は、周囲を壁に囲まれた状態
で水位以下の高さに湧水ピットに排水可能な底盤を施工
する工程と、前記底盤上に湧水処理パネルを敷設する工
程と、前記湧水処理パネル上にコンクリートを打設して
床スラブを形成する工程とを含み、前記底盤と前記湧水
処理パネルとの間に湧水の通水路を形成する湧水処理工
法において、前記湧水処理パネルは、前記底盤側に突出
し先端に貫通孔を形成した多数の凸部を有し、前記床ス
ラブを形成する工程において前記湧水処理パネルの貫通
孔から前記コンクリートを前記底盤側に流出させて前記
底盤上に前記凸部の支持部を形成することを特徴とす
る。
【0008】本発明によれば、湧水処理パネルの貫通孔
から床スラブ形成用のコンクリートを底盤側に流出させ
て底盤上に湧水処理パネルの凸部の支持部を形成するこ
とにより、底盤の表面に施工誤差による不陸部があった
場合でも、床スラブのコンクリートによる支持部が確実
に湧水処理パネルを支持するため、床スラブ上に輪荷重
がかかっても床スラブにクラックが発生するのを防止す
ることができる。
から床スラブ形成用のコンクリートを底盤側に流出させ
て底盤上に湧水処理パネルの凸部の支持部を形成するこ
とにより、底盤の表面に施工誤差による不陸部があった
場合でも、床スラブのコンクリートによる支持部が確実
に湧水処理パネルを支持するため、床スラブ上に輪荷重
がかかっても床スラブにクラックが発生するのを防止す
ることができる。
【0009】また、支持部は床スラブ用のコンクリート
を打設することで、独りでに形成されるため、施工がき
わめて簡単に行えることとなる。
を打設することで、独りでに形成されるため、施工がき
わめて簡単に行えることとなる。
【0010】この場合、床スラブは、地下構造物の床を
構成するようにすると、クラックの発生しない湧水処理
を行えることとなる。
構成するようにすると、クラックの発生しない湧水処理
を行えることとなる。
【0011】また、地下構造物を地下駐車場とすること
で、輪荷重のかかる床スラブにおいてクラックの発生を
確実に防止することができる。
で、輪荷重のかかる床スラブにおいてクラックの発生を
確実に防止することができる。
【0012】本発明の湧水処理パネルは、前記湧水処理
工法に用いる湧水処理パネルであって、上面側が下方に
窪んで下方に突出する多数の凸部を有し、前記各凸部の
突出先端に、上面側に打設された床スラブ形成用のコン
クリートを下方の底盤側に流出させて底盤上に前記凸部
の支持部を形成する貫通孔が形成されていることを特徴
とする。
工法に用いる湧水処理パネルであって、上面側が下方に
窪んで下方に突出する多数の凸部を有し、前記各凸部の
突出先端に、上面側に打設された床スラブ形成用のコン
クリートを下方の底盤側に流出させて底盤上に前記凸部
の支持部を形成する貫通孔が形成されていることを特徴
とする。
【0013】本発明によれば、各凸部の突出先端に貫通
孔を形成するという簡単な構成で、底盤表面の不陸に確
実に対処して、凸部を支持する支持部を底盤上に形成し
て、床スラブのクラックの発生を確実に防止することが
できる。
孔を形成するという簡単な構成で、底盤表面の不陸に確
実に対処して、凸部を支持する支持部を底盤上に形成し
て、床スラブのクラックの発生を確実に防止することが
できる。
【0014】この場合、前記貫通孔の上面側周囲に、補
強リブが立ち上げ形成して、凸部の補強を図るようにす
ることが好ましい。
強リブが立ち上げ形成して、凸部の補強を図るようにす
ることが好ましい。
【0015】また、前記貫通孔対応位置に前記コンクリ
ートの流出孔が形成され、前記凸部間に前記コンクリー
トが入り込むのを防止するシートが前記凸部の先端位置
で、下面全体にわたって設けられていることが好まし
い。
ートの流出孔が形成され、前記凸部間に前記コンクリー
トが入り込むのを防止するシートが前記凸部の先端位置
で、下面全体にわたって設けられていることが好まし
い。
【0016】このようにすることで、凸部下方に流出し
たコンクリートが凸部間に入り込むことなく、凸部下部
に確実に支持部を形成することができる。
たコンクリートが凸部間に入り込むことなく、凸部下部
に確実に支持部を形成することができる。
【0017】本発明の湧水処理構造は、前記湧水処理工
法によって形成される湧水処理構造であって、湧水ピッ
トに排水可能に形成された底盤と、前記底盤側に突出し
先端に貫通孔を形成した多数の凸部を有して前記底盤上
に敷設され、前記多数の凸部によって前記底盤上に湧水
の通水路を形成した湧水処理パネルと、前記湧水処理パ
ネル上にコンクリートを打設して形成された床スラブ
と、前記床スラブを形成するコンクリートを前記湧水処
理パネルの貫通孔から前記底盤側に流出させて前記底盤
上に形成された前記凸部の支持部とを有することを特徴
とする。
法によって形成される湧水処理構造であって、湧水ピッ
トに排水可能に形成された底盤と、前記底盤側に突出し
先端に貫通孔を形成した多数の凸部を有して前記底盤上
に敷設され、前記多数の凸部によって前記底盤上に湧水
の通水路を形成した湧水処理パネルと、前記湧水処理パ
ネル上にコンクリートを打設して形成された床スラブ
と、前記床スラブを形成するコンクリートを前記湧水処
理パネルの貫通孔から前記底盤側に流出させて前記底盤
上に形成された前記凸部の支持部とを有することを特徴
とする。
【0018】本発明によれば、床スラブを形成するコン
クリートを湧水処理パネルの貫通孔から底盤側に流出さ
せて前記底盤上に形成された前記凸部の支持部によっ
て、底盤表面の不陸部の存在にかかわらず、確実に凸部
を支持して、床スラブのクラックの発生を防止すること
ができる。
クリートを湧水処理パネルの貫通孔から底盤側に流出さ
せて前記底盤上に形成された前記凸部の支持部によっ
て、底盤表面の不陸部の存在にかかわらず、確実に凸部
を支持して、床スラブのクラックの発生を防止すること
ができる。
【0019】本発明では、前記湧水処理パネルは、前記
貫通孔対応位置に前記コンクリートの流出孔が形成さ
れ、前記凸部間に前記コンクリートが入り込むのを防止
するシートが前記凸部の先端位置で、下面全体にわたっ
て設けられていることが好ましい。
貫通孔対応位置に前記コンクリートの流出孔が形成さ
れ、前記凸部間に前記コンクリートが入り込むのを防止
するシートが前記凸部の先端位置で、下面全体にわたっ
て設けられていることが好ましい。
【0020】このようにすることで、凸部下方に流出し
たコンクリートが凸部間に入り込むことなく、凸部下部
に確実に支持部を形成することができる。
たコンクリートが凸部間に入り込むことなく、凸部下部
に確実に支持部を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1〜図6は、本発明の一実施の形態に係
る湧水処理構造を示す図である。
る湧水処理構造を示す図である。
【0023】この実施の形態では、図1に示すように、
地下駐車場30の床部32に湧水処理構造が用いられて
いる。
地下駐車場30の床部32に湧水処理構造が用いられて
いる。
【0024】この床部32は、周囲が地中連続壁34に
囲まれ、下部には湧水ピット36が形成されている。
囲まれ、下部には湧水ピット36が形成されている。
【0025】また、地中連続壁34の内側には、地中連
続壁34と若干離した状態で内壁38が形成され、地中
連続壁34と内壁38との間のスペース40と、湧水ピ
ット36とが連通孔42を介して連通された状態となっ
ている。
続壁34と若干離した状態で内壁38が形成され、地中
連続壁34と内壁38との間のスペース40と、湧水ピ
ット36とが連通孔42を介して連通された状態となっ
ている。
【0026】このスペース40は、必ずしも、図1の状
態で形成される必要はなく、例えば、地中連続壁34と
内壁38との間に不織布などのドレン材を介在させて、
ドレン材により湧水を流下させるようにしてもよい。
態で形成される必要はなく、例えば、地中連続壁34と
内壁38との間に不織布などのドレン材を介在させて、
ドレン材により湧水を流下させるようにしてもよい。
【0027】さらに、床部32は、図2にも示すよう
に、底盤44と、湧水処理パネル46と、床スラブ48
とを有している。
に、底盤44と、湧水処理パネル46と、床スラブ48
とを有している。
【0028】底盤44は、根切り底50上に十分な耐圧
性を持たせて形成されており、この底盤44に湧水ピッ
ト36と連通孔42が形成されて、湧水ピット36から
外部に排水可能にされている。
性を持たせて形成されており、この底盤44に湧水ピッ
ト36と連通孔42が形成されて、湧水ピット36から
外部に排水可能にされている。
【0029】この湧水ピット36は、平板状の底盤44
内に形成されているが、底盤44の一部を若干他よりも
深く形成してそこに形成するようにしたものや、あるい
は、底盤44の下面部分の根切り底50に砕石を敷き詰
めてドレンを形成し排水可能にしたものでもよい。
内に形成されているが、底盤44の一部を若干他よりも
深く形成してそこに形成するようにしたものや、あるい
は、底盤44の下面部分の根切り底50に砕石を敷き詰
めてドレンを形成し排水可能にしたものでもよい。
【0030】湧水処理パネル46は、地中連続壁34や
底盤44から漏出してくる湧水を処理するためのもの
で、底盤44上に敷設されるようになっている。
底盤44から漏出してくる湧水を処理するためのもの
で、底盤44上に敷設されるようになっている。
【0031】また、この湧水処理パネル46は、合成樹
脂、例えばポリスチレンを成形した耐圧性の高いものと
されている。
脂、例えばポリスチレンを成形した耐圧性の高いものと
されている。
【0032】さらに、この湧水処理パネル46は、図6
にも示すように、上面側が下方に窪んで下方に突出する
多数の凸部52を有し、この凸部52によって底盤44
と湧水処理パネル46との間に湧水の通水路54が形成
されるようになっている。
にも示すように、上面側が下方に窪んで下方に突出する
多数の凸部52を有し、この凸部52によって底盤44
と湧水処理パネル46との間に湧水の通水路54が形成
されるようになっている。
【0033】また、各凸部52の突出先端には、上面側
に打設された床スラブ48形成用のコンクリートを下方
の底盤44側に流出させて底盤44上に凸部52の支持
部56を形成する貫通孔58が形成されている。
に打設された床スラブ48形成用のコンクリートを下方
の底盤44側に流出させて底盤44上に凸部52の支持
部56を形成する貫通孔58が形成されている。
【0034】この貫通孔58の大きさは、床スラブ48
形成用のコンクリートの性状によって種々決定される
が、およそ直径3〜20mm程度とされている。
形成用のコンクリートの性状によって種々決定される
が、およそ直径3〜20mm程度とされている。
【0035】床スラブ48は、湧水処理パネル46上に
配筋(図示せず)を施し、その上から湧水処理パネル4
6上にコンクリートを打設することで形成されている。
配筋(図示せず)を施し、その上から湧水処理パネル4
6上にコンクリートを打設することで形成されている。
【0036】次ぎに、このような床部32の湧水処理を
行う湧水処理工法について、図3〜図5を参照して説明
する。
行う湧水処理工法について、図3〜図5を参照して説明
する。
【0037】まず、図3に示すように、周囲を地中連続
壁34に囲まれた状態で根切り底50上に底盤44を施
工する。
壁34に囲まれた状態で根切り底50上に底盤44を施
工する。
【0038】底盤44の下部には湧水ピット36を形成
し、底盤44には湧水ピット36底盤44上を連通させ
る連通孔42を形成しておく。
し、底盤44には湧水ピット36底盤44上を連通させ
る連通孔42を形成しておく。
【0039】次ぎに、図4に示すように、底盤44上
に、湧水処理パネル46を敷設する。
に、湧水処理パネル46を敷設する。
【0040】この場合、底盤44の表面に、例えば施工
誤差により不陸部60があっても、そのまま湧水処理パ
ネル46を底盤44上に載置し、複数の湧水処理パネル
46を連結していく。
誤差により不陸部60があっても、そのまま湧水処理パ
ネル46を底盤44上に載置し、複数の湧水処理パネル
46を連結していく。
【0041】次いで、図5に示すように、湧水処理パネ
ル46上にコンクリートを打設して床スラブ48を形成
する。
ル46上にコンクリートを打設して床スラブ48を形成
する。
【0042】この場合、湧水処理パネル46上へのコン
クリートの打設に先立って、湧水処理パネル46上に図
示せぬ配筋を施し、この配筋上からコンクリートを打設
する。
クリートの打設に先立って、湧水処理パネル46上に図
示せぬ配筋を施し、この配筋上からコンクリートを打設
する。
【0043】また、湧水処理パネル46は、十分な耐圧
性を有するため、コンクリートの打設によって潰れたり
することはない。
性を有するため、コンクリートの打設によって潰れたり
することはない。
【0044】また、底盤44の表面に不陸部60があ
り、湧水処理パネル46の凸部52と不陸部60表面と
が離れている場合には、各凸部52の先端に形成した貫
通孔58から湧水処理パネル46上のコンクリートが底
盤44上に流出して凸部52と底盤44の表面とを連結
して凸部52の支持部56を形成することとなる。
り、湧水処理パネル46の凸部52と不陸部60表面と
が離れている場合には、各凸部52の先端に形成した貫
通孔58から湧水処理パネル46上のコンクリートが底
盤44上に流出して凸部52と底盤44の表面とを連結
して凸部52の支持部56を形成することとなる。
【0045】この状態で、湧水処理パネル46の凸部5
2が底盤44と湧水処理パネル46との間に湧水の通水
路54を確保することとなり、しかも、不陸部60にお
いては支持部56が凸部52を支持しているため、図2
に示すように、輪荷重62が床スラブ48上にかかって
もクラックが発生することはない。
2が底盤44と湧水処理パネル46との間に湧水の通水
路54を確保することとなり、しかも、不陸部60にお
いては支持部56が凸部52を支持しているため、図2
に示すように、輪荷重62が床スラブ48上にかかって
もクラックが発生することはない。
【0046】図7は、本発明の他の実施の形態に係る湧
水処理パネルを示す図である。
水処理パネルを示す図である。
【0047】この湧水処理パネル64は、凸部52の先
端に形成した貫通孔58の上面側周囲に環状の補強リブ
66を立ち上げ形成することで、凸部52の補強を行う
ようにしている。
端に形成した貫通孔58の上面側周囲に環状の補強リブ
66を立ち上げ形成することで、凸部52の補強を行う
ようにしている。
【0048】また、この実施の形態では、湧水処理パネ
ル64は、凸部52の先端位置で、下面全体にシート6
8が一体的に設けられている。
ル64は、凸部52の先端位置で、下面全体にシート6
8が一体的に設けられている。
【0049】このシート68は、凸部52先端の貫通孔
58対応位置にコンクリートの流出孔70が形成され、
湧水処理パネル64上面側から打設されたコンクリート
がシート68の下方に流出できるようになっている。
58対応位置にコンクリートの流出孔70が形成され、
湧水処理パネル64上面側から打設されたコンクリート
がシート68の下方に流出できるようになっている。
【0050】また、シート68の下方に流出したコンク
リートは、シート68により遮られて、凸部52間に入
り込むのが防止され、凸部52の下方に確実に支持部5
6を形成することができる。
リートは、シート68により遮られて、凸部52間に入
り込むのが防止され、凸部52の下方に確実に支持部5
6を形成することができる。
【0051】なお、このシート68は、本実施の形態に
おける湧水処理パネル64に用いられる場合に限らず、
例えば図1〜図6の実施の形態における湧水処理パネル
46にも用いることができる。
おける湧水処理パネル64に用いられる場合に限らず、
例えば図1〜図6の実施の形態における湧水処理パネル
46にも用いることができる。
【0052】他の構成及び作用は、前記各実施の形態と
同様につき、説明を省略する。
同様につき、説明を省略する。
【0053】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の実
施の形態に変形可能である。
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の実
施の形態に変形可能である。
【0054】たとえば、前記実施の形態では、地下駐車
場の床部に湧水処理構造を採用した場合について説明し
たが、この例に限らず、他の地下構造物の床部に適用す
ることもでき、あるいは、周囲を壁に囲まれた状態で水
位以下の高さに形成される床部であれば適用可能であ
る。
場の床部に湧水処理構造を採用した場合について説明し
たが、この例に限らず、他の地下構造物の床部に適用す
ることもでき、あるいは、周囲を壁に囲まれた状態で水
位以下の高さに形成される床部であれば適用可能であ
る。
【0055】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる湧水処理構造を
採用した地下駐車場の断面図である。
採用した地下駐車場の断面図である。
【図2】図1の床部の拡大断面図である。
【図3】図1及び図2の床部における底盤の形成状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】図3の状態から底盤上に湧水処理パネルを敷設
した状態を示す断面図である。
した状態を示す断面図である。
【図5】図4の状態から湧水処理パネル上にコンクリー
トを打設して床スラブ及び支持部を形成した状態を示す
断面図である。
トを打設して床スラブ及び支持部を形成した状態を示す
断面図である。
【図6】本実施の形態における湧水処理パネルの拡大部
分断面図である。
分断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる湧水処理パネ
ルを示す拡大部分断面図である。
ルを示す拡大部分断面図である。
【図8】従来の湧水処理構造を示す断面図である。
【図9】図8の湧水処理構造において輪荷重により床ス
ラブにクラックが発生した状態を示す断面図である。
ラブにクラックが発生した状態を示す断面図である。
30 地下駐車場 32 床部 34 地中連続壁 36 湧水ピット 38 内壁 42 連通孔 44 底盤 46、64 湧水処理パネル 48 床スラブ 52 凸部 54 通水路 56 支持部 58 貫通孔 60 不陸部 66 補強リブ 68 シート 70 流出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 31/02 E02D 29/00 E04B 5/43 E04H 6/00
Claims (8)
- 【請求項1】 周囲を壁に囲まれた状態で水位以下の高
さに湧水ピットに排水可能な底盤を施工する工程と、 前記底盤上に湧水処理パネルを敷設する工程と、 前記湧水処理パネル上にコンクリートを打設して床スラ
ブを形成する工程とを含み、 前記底盤と前記湧水処理パネルとの間に湧水の通水路を
形成する湧水処理工法において、 前記湧水処理パネルは、前記底盤側に突出し先端に貫通
孔を形成した多数の凸部を有し、 前記床スラブを形成する工程において前記湧水処理パネ
ルの貫通孔から前記コンクリートを前記底盤側に流出さ
せて前記底盤上に前記凸部の支持部を形成することを特
徴とする湧水処理工法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記床スラブは、地下構造物の床を構成することを特徴
とする湧水処理工法。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記地下構造物は、地下駐車場とされていることを特徴
とする湧水処理工法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の湧水処
理工法に用いる湧水処理パネルであって、 上面側が下方に窪んで下方に突出する多数の凸部を有
し、 前記各凸部の突出先端に、上面側に打設された床スラブ
形成用のコンクリートを下方の底盤側に流出させて底盤
上に前記凸部の支持部を形成する貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする湧水処理パネル。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記貫通孔の上面側周囲に、補強リブが立ち上げ形成さ
れていることを特徴とする湧水処理パネル。 - 【請求項6】 請求以降4または5において、 前記貫通孔対応位置に前記コンクリートの流出孔が形成
され、前記凸部間に前記コンクリートが入り込むのを防
止するシートが前記凸部の先端位置で、下面全体にわた
って設けられていることを特徴とする湧水処理パネル。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかの湧水処理工法
によって形成される湧水処理構造であって、 湧水ピットに排水可能に形成された底盤と、 前記底盤側に突出し先端に貫通孔を形成した多数の凸部
を有して前記底盤上に敷設され、前記多数の凸部によっ
て前記底盤上に湧水の通水路を形成した湧水処理パネル
と、 前記湧水処理パネル上にコンクリートを打設して形成さ
れた床スラブと、 前記床スラブを形成するコンクリートを前記湧水処理パ
ネルの貫通孔から前記底盤側に流出させて前記底盤上に
形成された前記凸部の支持部とを有することを特徴とす
る湧水処理構造。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記湧水処理パネルは、前記貫通孔対応位置に前記コン
クリートの流出孔が形成され、前記凸部間に前記コンク
リートが入り込むのを防止するシートが前記凸部の先端
位置で、下面全体にわたって設けられていることを特徴
とする湧水処理構造。
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---|---|---|---|
JP32286898A JP3300675B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | 湧水処理工法、湧水処理パネル及び湧水処理構造 |
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