JP3300608B2 - 増幅用光ファイバ - Google Patents

増幅用光ファイバ

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JP3300608B2 JP20572896A JP20572896A JP3300608B2 JP 3300608 B2 JP3300608 B2 JP 3300608B2 JP 20572896 A JP20572896 A JP 20572896A JP 20572896 A JP20572896 A JP 20572896A JP 3300608 B2 JP3300608 B2 JP 3300608B2
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俊和 御前
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導放出現象を利
用して信号光を直接に増幅する増幅素子として使用され
る増幅用光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、信号光を直接に増幅する増幅素
子として使用される増幅用光ファイバとしては、従来、
図2に示すような、ダブルクラッド型のものが提案され
ている。 このダブルクラッド型の増幅用光ファイバ
1'は、同図(a)に示すように、コア2の外周に、第1ク
ラッド4、および第2クラッド6が順次形成されてな
る。
【0003】コア2は石英系のもので、信号光に対して
シングルモードとなるようにその外径が設定され、その
コア2中には4準位系の希土類元素(たとえばNdやEr
など)がドープされている。また、第1クラッド4はコ
ア2と同じく石英系のもので、励起光に対してマルチモ
ードとなるようにコア2の断面積よりも十分に大きい断
面積を有している。さらに、第2クラッド6は、保護兼
光閉込用としてウレタンアクリレートやポリメチルメタ
アクリレートなどのような高分子樹脂が使用されてい
る。
【0004】この増幅用光ファイバ1'の具体的な寸法
としては、たとえば、コア2の外径は10μm程度、第
1クラッド4の外径は400μm程度、第2クラッド6
の外径は450μm程度となっている。また、屈折率分
布は、同図(b)に示すように、コア2の部分が屈折率が
一番大きく、第1クラッド4、第2クラッド6になる
程、屈折率が次第に小さくなるように階段状に設定され
ている。たとえば、コア2の屈折率n2は1.463〜1.
467程度、第1クラッド4の屈折率n4は1.45〜1.
46程度、第2クラッド6の屈折率n6は1.40程度と
なっている。
【0005】この構成の増幅用光ファイバ1'におい
て、たとえば1.06μm帯の信号光はコア2内に入射さ
れる一方、0.80μm帯の励起光がコア2中だけでなく
第1クラッド4中にも入射される。そして、このコア2
および第1クラッド4中を伝搬する励起光によってコア
2がポンピングされて信号光が増幅される。
【0006】このように、この構成の増幅用光ファイバ
1'では、コア2の周囲の比較的広い領域を占める第1
クラッド4中にも高出力の励起光を導入できるため、い
わゆる側方励起効果が得られ、一層効率良く光増幅を行
うことができるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な増幅用光ファイバ1'を用いて光増幅器を構成する場
合には、増幅用光ファイバ1'の外に、励起光源、合波
器、アイソレータ、フィルタ等の各種の光学素子を設
け、これらの光学素子を互いに光学的に結合する必要が
ある。したがって、増幅用光ファイバ1'についても、
その前後にたとえばアイソレータや合波器を接続するな
どの必要性が生じる。
【0008】増幅用光ファイバ1'を光学素子とを結合
する場合、レンズ等を用いて空間的に結合するよりも、
光ファイバを用いて、その一端側を増幅用光ファイバ
に、他端側をアイソレータ等の光学素子にそれぞれ融着
接続して、端面反射等による接続損失の増加を極力低減
するのが好ましい。
【0009】このような増幅用光ファイバ1'と光学素
子とを結合するための光ファイバとしては、通常、図3
に示すようなシングルモードの石英系の通信用光ファイ
バ10、たとえば、コア12の外径が10μm程度、ク
ラッド14の外径が125μm程度のものが使用され
る。それは、通信用光ファイバ10は、入手が簡単で、
単価も比較的安いことや、融着やコネクタ処理などの取
扱技術が一般的に確立している等の理由による。なお、
図3の符号16は紫外線硬化樹脂等からなる保護層であ
る。
【0010】しかし、ダブルクラッド型の増幅用光ファ
イバ1'と通信用光ファイバ10とは、コア2,12の
外径は同じ程度であっても、クラッド4,14の外径が
大きく異なるために、両者を融着接続するのが困難であ
る。
【0011】すなわち、図2に示したダブルクラッド型
の増幅用光ファイバ1'と通信用光ファイバ10の端面
同士を互いに融着接続しようとする場合、ダブルクラッ
ド型の増幅用光ファイバ1'の方が通信用光ファイバ1
0よりも全体の外径が大きい分だけ熱容量も大きく、し
たがって、同じ熱量を与えたときには、通信用光ファイ
バ10の方が早く熔融してしまい、両者1',10を融
着できなくなる。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、ダブルクラッド型の増幅用光ファイバ
と、通常の通信用光ファイバとを容易に融着接続できる
ようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、シングルモードの石英系のコアの外周
に、マルチモードの第1、第2のクラッドが順次形成さ
れ、前記コアには希土類元素がドープされ、また、第1
クラッドよりも第2クラッドの屈折率が小さくなるよう
に設定されている、いわゆるダブルクラッド型の増幅用
光ファイバにおいて、次の構成を採用した。
【0014】すなわち、本発明では、第1クラッドは、
コアと同じ石英系の材料でできた内層の上に高分子樹脂
でできた外層が被覆されるとともに、内層と外層とは同
じ屈折率で、かつ内層の外径が通信用の光ファイバのク
ラッドの外径と略同一となるように設定されている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の実施形態に係
るダブルクラッド型の増幅用光ファイバの断面図、図1
(b)は同光ファイバの屈折率分布を示す図である。
【0016】この実施形態の増幅用光ファイバ1は、コ
ア2の外周に、第1クラッド4、および第2クラッド6
が順次形成されているが、第1クラッド4の構造が、図
2に示した従来例のものと異なっている。
【0017】すなわち、コア2は、図2に示したものと
同じく石英系のもので、信号光に対してシングルモード
となるように設定され、そのコア2中には4準位系の希
土類元素(たとえばNdなど)がドープされている。ま
た、第2クラッド6も図2に示したものと同じく、保護
兼光閉込用として紫外線硬化型樹脂などのような高分子
樹脂が使用されている。
【0018】これに対して、第1クラッド4は、励起光
に対してマルチモードとなるように全体としてコア2の
断面積よりも十分に大きい断面積を有している点は従来
と同じであるが、本例の場合、内層4aと外層4bとの2
層になっている点が従来の場合と基本的に相違してい
る。
【0019】そして、内層4aは、コア2と同じ石英系
の材料でできており、また、この内層4aの上に被覆さ
れる外層4bは、第2クラッド6と同様な材質の高分子
樹脂、たとえばウレタンアクリレートやポリメチルメタ
アクリレート等を被覆したものである。しかも、本例で
は、内層4aと外層4bとは同じ屈折率で、かつ内層4a
の外径は図3に示した通信用光ファイバ10のクラッド
14の外径と略同一となるように設定されている。
【0020】この増幅用光ファイバ1の具体的な寸法と
しては、たとえば、コア2の外径は10μm程度、第1
クラッド4の内層4aの外径は通信用の光ファイバ10
のクラッド14の外径と略同一の125μm程度、外層
4bの外径は400μm程度、第2クラッド6の外径は4
50μm程度となっている。また、屈折率分布は、同図
(b)に示すように、たとえば、コア2の屈折率n2は1.4
63〜1.467程度、第1クラッド4の内層4aと外層
4bの屈折率n4a,n4bは同じ1.45〜1.46程度、第
2クラッド6の屈折率n6は1.40程度となっている。
【0021】第1クラッド4の内層4aと外層4bとを略
同じ屈折率n4a,n4bの値となるようにするには、たとえ
ば、外層4bの材料となっている高分子樹脂について
は、重水素を添加して屈折率を上げたり、あるいはフッ
素を添加して屈折率を下げるなどして調整される。
【0022】この構成の増幅用光ファイバ1において
は、第1クラッド4の内層4aと外層4bの屈折率は同じ
であるから、光学的には、図2に示した構成の第1クラ
ッド4のものと等価であり、内層4aおよび外層4bに高
出力の励起光を導入できるため、いわゆる側方励起効果
が得られ、効率良く光増幅を行うことができる。
【0023】また、図1に示すダブルクラッド型の増幅
用光ファイバ1と、図3に示す通信用光ファイバ10の
端面同士を互いに融着接続する場合には、ダブルクラッ
ド型の増幅用光ファイバ1について、第2クラッド6お
よび第1クラッド4の外層4bを構成する高分子樹脂を
溶剤で溶かしたり、あるいは、高分子樹脂が軟化する程
度に加熱してからこれを機械的に取り除いて、第1クラ
ッド4の内層4aを露出させる。
【0024】このようにすれば、露出した第1クラッド
4の内層4aは石英系のものであり、かつ、その外径は
通信用光ファイバ10のクラッド14の外径と略一致す
るので、両者の熱容量に殆ど差が無くなる。したがっ
て、同じ熱量を与えたときには、同じ軟化度合いとなる
ため、両者1,10の端面を良好に融着することができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ダブルクラッド型の増
幅用光ファイバにおいて、通常の通信用光ファイバを容
易に融着接続することができる。したがって、増幅用光
ファイバを増幅素子とした光増幅器を一層容易に組み立
てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るダブルクラッド型の増
幅用光ファイバを示す図で、同図(a)は断面図、同図(b)
は屈折率分布を示す図である。
【図2】従来技術に係るダブルクラッド型の増幅用光フ
ァイバを示す図で、同図(a)は断面図、同図(b)は屈折率
分布を示す図である。
【図3】通信用ファイバの断面図である。
【符号の説明】
1…増幅用光ファイバ、2…コア、4…第1クラッド、
4a…内層、4b…外層、6…第2クラッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 俊央 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 平5−79845(JP,A) 特開 平3−229223(JP,A) 特開 平5−283789(JP,A) 特開 昭49−24443(JP,A) 特開 昭60−200208(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 G02B 6/22 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シングルモードの石英系のコアの外周
    に、マルチモードの第1、第2のクラッドが順次形成さ
    れ、前記コアには希土類元素がドープされ、また、第1
    クラッドよりも第2クラッドの屈折率が小さくなるよう
    に設定されている増幅用光ファイバにおいて、 前記第1クラッドは、コアと同じ石英系の材料でできた
    内層の上に高分子樹脂でできた外層が被覆されるととも
    に、内層と外層とは同じ屈折率で、かつ内層の外径が通
    信用の光ファイバのクラッドの外径と略同一となるよう
    に設定されていることを特徴とする増幅用光ファイバ。
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