JP2808858B2 - 光ファイバ端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端 - Google Patents
光ファイバ端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端Info
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Description
ァイバにおける不要ポートの無反射処理方法および光フ
ァイバ無反射端に関するものである。
を光信号の入出力に用いる場合に、不要ポートが生じる
ことがある。不要ポートにおける光ファイハを切断した
ままにしておくと、光ファイバ端部からの反射が生じ、
信号のS/N比を悪化させる。したがって、不要ポートの
光ファイバを無反射とする処理が必要である。
一部を除去した後、光コネクタの構成部品であるフェル
ールに挿入し、その先端部を斜めに研磨することで、光
ファイバ端面の反射を抑える方法が取られていた。
は、次の問題があった。
という作業が必要であった。
もので、簡単な処理により反射量の少ない無反射端を得
れることができる無反射処理方法、ならびに、簡単な処
理で形成された反射量の少ない無反射端を提供すること
を目的とするものである。
方法において、光ファイバ端部の先端より所定の長さを
圧壊することを特徴とするものである。
射処理方法において、光ファイバ端部の先端より所定の
長さを圧壊し、圧壊により生じた端面を覆うようにモー
ルドすることを特徴とするものである。
射処理方法において、光ファイバ端部の先端より所定の
長さを圧壊し、圧壊により生じた端面を覆うようにホッ
トメルト接着剤によりモールドすることを特徴とするも
のである。
て、光ファイバ端部が圧壊による不規則な破断面を有す
ることを特徴とするものである。
において、光ファイバ端部が圧壊による不規則な破断面
を有し、該破断面を覆うように先端部をモールドしたモ
ールド部分を有することを特徴とするものである。
て、エチレンビニールアセテートを用いることができ
る。
る。
ネル反射光が、入射側に戻る量R(dB)は、入射パワー
をP0(dBm)、反射パワーをP1(dBm)とした場合、 R=P0−P1 (dB) であらわされ、光ファイバ端面の角度θに対し第2図に
示すような関係があることが知られている(光ファイバ
のNAが8度であるとした。)。
な角度を持つだけで指数的に反射量が減衰することがわ
かる。光ファイバ端面を圧壊するとほとんど直角な破断
面となることはなく、圧壊による破断面は、反射を減衰
させるのに有効であることを実験的にも確かめることが
できた。
N1、周囲媒質の屈折率をN2とし、光ファイバの端面角度
を0度とした場合、第3図(A)に示す式で求められ
る。
した。加熱により光ファイバ端面を密着してモールドで
きる。
アセテート(EVA)を用いた場合、その屈折率をNe−Ne
レーザの回折により測定したところ、1.53という値を得
た。光ファイバのコアの屈折率は約1.46であり、これを
第3図(A)に示す式に代入すると、第3図(B)に示
す計算式の結果、−27.23dBの低い反射量を示してい
る。
接着剤とにより、反射量を低く抑えることができる。
一実施例を説明するための工程図である。図中、1は光
ファイバの被覆部、2はガラス部、3はホットメルト接
着剤、4は鋼心、5は熱収縮チューブである。
処理する光ファイバの先端部の被覆を除去してガラス部
を露出した後、図に示す構成の治具等によりファイバ先
端部を圧壊する。同図(B)に示すように、圧壊された
先端部の端面は、不規則な面となる。次に、ホットメル
ト接着剤3により光ファイバ先端部を包み、補強のため
に鋼心4を添わせて、一体化のための熱収縮チューブ5
をかぶせて(同図(C))、加熱する。加熱により、ホ
ットメルト接着剤3を溶融させ、熱収縮チューブ5を収
縮させて鋼ファイバ先端部をモールドする(同図
(D))。
着剤を光ファイバ先端部に確実にモールドすることが容
易となる。
単一モード光ファイバ(石英系光ファイバ、MFD9.5μm,
カットオフ波長1.2μm,クラッド径125μm)を用いた。
ーザダイオードによる光源、PMは光ファイバ先端部から
の反射を測定するパワーメータ、Cは光ファイバカプ
ラ、Aは実験した光ファイバ先端部、Bは先端部を斜め
研磨してコネクタに挿入した従来の端部である。
ワーP0を測定したところ−12.03dBmであった。
覆を除去した光ファイバ先端部の中間を浮かせて固定
し、3mm角の角柱により第4図の先端部Aを圧壊し、パ
ワーメータPMにより反射減衰量を測定した。実験は10回
行なったが、反射減衰量は、平均−39.8dB、最少は−3
4.5dBであった。
で、先端部をエチレンビニールアセテート(EVA)でモ
ールドをして、パワーメータPMにより反射減衰量を測定
した。通常は融着機等で使用される補強スリーブで代用
した。実験は、前回と同様10回行なったが、反射量は、
平均−46dBで、最少−40dBであった。
−30dB程度であることを考えると、それ以下であり、実
用上問題ないと考えられる。
単な処理方法で反射量の少ない無反射端を得ることがで
き、得られた無反射端は、従来の斜め研磨コネクタによ
る無反射処理方法で得られた無反射端に比べ、コストが
かからず、本発明によって、きわめて有効な光ファイバ
端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端を提供で
きる効果がある。
実施例を説明するための工程図、第2図、第3図は、本
発明の作用の説明図、第4図、第5図は、実施例につい
て実験を行なった説明図である。 1……光ファイバの被覆部、2……ガラス部、3……ホ
ットメルト接着剤、4……鋼心、5……熱収縮チュー
ブ。
Claims (5)
- 【請求項1】光ファイバ端部の先端より所定の長さを圧
壊することを特徴とする光ファイバ端の無反射処理方
法。 - 【請求項2】光ファイバ端部の先端より所定の長さを圧
壊し、圧壊により生じた端面を覆うようにモールドする
ことを特徴とする光ファイバ端の無反射処理方法。 - 【請求項3】光ファイバ端部の先端より所定の長さを圧
壊し、圧壊により生じた端面を覆うようにホットメルト
接着剤によりモールドすることを特徴とする光ファイバ
端の無反射処理方法。 - 【請求項4】光ファイバ端部が圧壊による不規則な破断
面を有することを特徴とする光ファイバ無反射端。 - 【請求項5】光ファイバ端部が圧壊による不規則な破断
面を有し、該破断面を覆うように先端部をモールドした
モールド部分を有することを特徴とする光ファイバ無反
射端。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2220502A JP2808858B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 光ファイバ端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2220502A JP2808858B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 光ファイバ端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04102805A JPH04102805A (ja) | 1992-04-03 |
JP2808858B2 true JP2808858B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=16752043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2220502A Expired - Lifetime JP2808858B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 光ファイバ端の無反射処理方法および光ファイバ無反射端 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808858B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4776420B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-09-21 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ保護体 |
JP5193335B2 (ja) * | 2011-06-06 | 2013-05-08 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバレーザおよびレーザ光増幅装置 |
-
1990
- 1990-08-22 JP JP2220502A patent/JP2808858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04102805A (ja) | 1992-04-03 |
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