JP3299649B2 - 照明装置、およびそれを用いた照明方法 - Google Patents
照明装置、およびそれを用いた照明方法Info
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Description
を用いた照明方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、道路標識の標識板,広告表示板等の光反射性を有す
る被照明体に光を照射し、この被照明体からの反射光に
よって観察者が被照明体を視認し得るようにした照明装
置、およびその装置を用いた照明方法に関する。
行者や自動車等の車両の運転手等の観察者によって昼夜
を問わず正確に視認される必要がある。すなわち、標識
板等の各種情報が観察者によって十分に判読される必要
がある。特に夜間における視認性の向上のため、たとえ
ば、道路標識として、文字,図形,記号等の情報が表示
された再帰性反射シートを備えた標識板を、柱等の固定
材で所定位置に固定したものを用い、かつ光源として、
車両のヘッドライトを利用した照明方法や専用の照明装
置を用いた照明方法が行なわれている。
用の照明装置、およびそれを用いた照明方法の一例を模
式的に示す説明図である。図中、3は標識板、1が照明
装置(一般には蛍光灯)、2は支柱である。照明装置1
により、図8(A)では標識板の直近上方から、図8
(B)では標識板の直近下方から、それぞれ標識板3を
照明している。このような照明装置および照明方法は、
「道路標識ハンドブック;社団法人全国道路標識表示業
協会 編集・発行」に記載されている。
標識板3の直近から、従来の装置を用いて照明を行うの
は、 (イ)照明光の不要な広がりから、照射範囲が標識板の
輪郭を越えるので、標識板の後方へ光が漏洩し、対向車
線を走行する車両の運転者の目をくらませる等、周囲へ
悪影響を及ぼす; (ロ)上記(イ)において漏洩光を防止するために、照
射範囲を絞ろうとすると、標識板の輪郭部における照度
が、その中央部に比べて低くなり、輪郭部における視認
性が低下する;という問題があった。
は、観測角(光源と再帰性反射シートを結ぶ直線と、こ
の直線の再帰性反射シート上の接点と観測点を結ぶ線の
なす角)が、小さな範囲で高くなるように設計されてい
るので、標識板から路面上の観察点(観察者の位置)ま
での距離によらず、いずれの観察点においても、より高
輝度の反射を得るためには、標識板から十分に離隔した
遠隔位置から照明する必要があった。
に、すなわち路面から比較的高い位置に備え付ける必要
があるので、装置の保守及び点検を行うことが困難であ
った。
であり、被照明体全体を均一に照明することができると
ともに、観察者からの被照明体の視認性の向上を図るこ
とができ、かつ、保守,点検が容易な照明装置およびそ
れを用いた照明方法を提供することを目的とする。
め、本発明によれば、投光器を備えてなり、この投光器
から、光反射性を有する被照明体に光を照射し、この照
射光が被照明体表面で反射した反射光によって、観察者
が被照明体を視認し得るようにした照明装置において、
前記投光器が、光源と、この光源から放射される光を集
光し、この集光された光を被照明体に向けて照射する照
射レンズと、この照射レンズに放射される光を拡散光と
する拡散部材と、照射レンズの光源側の焦点面に設けら
れ、照射レンズから照射された照射光が実質的に被照明
体だけに到達するように、光源から照射レンズへ放射さ
れる光を、被照明体の形状に対応して限定し得る有効開
口部を有するマスクと、前記各構成部品を内包する箱体
とを有してなることを特徴とする照明装置が提供され
る。
射性を有する被照明体が、再帰性反射シートを備えた被
照明体であることを特徴とする照明装置が提供される。
透明体が設けられ、かつ前記マスクが、この透明体上の
前記光源と対向する表面に設けられてなることを特徴と
する照明装置が提供される。
自在に設けられてなることを特徴とする照明装置が提供
される。
粘着シートまたは粘着テープからなるものであることを
特徴とする照明装置が提供される。
散光とする拡散部材が、光透過性を有するとともに、前
記透明体上の前記光源に対向する表面に設けられたマス
ク上に着脱自在に積層して配設されてなることを特徴と
する照明装置が提供される。
状の遮光部材が、少なくとも一以上配設されてなること
を特徴とする照明装置が提供される。
射される光を反射光として前記照射レンズに入射するた
めの反射部材が設置されてなることを特徴とする照明装
置が提供される。
そのV字谷の中で光源を覆うV字反射板と、このV字反
射板の光源より後方の反射板の端部から光源を覆うよう
に延伸して配設された、内方向に曲率を有する曲面反射
板とからなることを特徴とする照明装置が提供される。
位置に設置した後に前記被照明体から照射レンズを経由
して光源側に到達する逆経路の光が照射レンズによって
結像して形成される被照明体の像の輪郭に合わせて形成
された、前記有効開口部を有することを特徴とする照明
装置が提供される。
に光を照射し、この照射光が被照明体表面で反射した反
射光によって、観察者が被照明体を視認し得るようにし
た被照明体の照明方法であって、前記照明装置を、前記
被照明体から離隔した、地上または地上近傍の所定位置
に設置し、前記照明装置を設置した後に、この照明装置
に設けられた前記マスクの有効開口部を、前記被照明体
から照射レンズを経由して光源側に到達する逆経路の光
が照射レンズによって結像して形成される被照明体の像
の輪郭に合わせて形成し、光源から照射レンズへ放射さ
れる光を限定することを特徴とする被照明体の照明方法
が提供される。
いた照明方法を具体的に説明する。1.照明装置本発明
の照明装置は、投光器を備えてなり、この投光器から、
光反射性を有する被照明体に光を照射し、この照射光が
被照明体表面で反射した反射光によって、観察者が被照
明体を視認し得るようにしたものである。
射される光を集光し、この集光された光を被照明体に向
けて照射する照射レンズと、この照射レンズに放射され
る光を拡散光とする拡散部材と、照射レンズの光源側の
焦点面に設けられ、照射レンズから照射された照射光が
実質的に被照明体だけに到達するように、光源から照射
レンズへ放射される光を、被照明体の形状に対応して限
定し得る有効開口部を有するマスクと、前記各構成部品
を内包する箱体とを有している。以下、上記構成部品を
それぞれ具体的に説明する。
照射レンズに向けて光を放射するために設けられる。
限はなく、たとえば、タングステン電球,HID(高輝
度放電)ランプなど、汎用されているものを挙げること
ができる。
形,円筒形等のいずれの形状のものをも使用することが
できる。被照明体の形状が道路標識等のように略矩形で
ある場合には円筒形であることが好ましい。円筒形とす
ることによって光源から後述するマスクを経由して照射
レンズに放射される光、および照射レンズから被照明体
に照射される照射光も、被照明体の形状に合致したもの
となり、光の集中という観点から効率的である。この場
合、被照明体が横長の略矩形である場合は、円筒形光源
を横長に配置し、被照明体が縦長の場合は縦長に配置す
るのが好ましい。被照明体が略正方形である場合は、ど
ちらでも良い。
ら、マスクの有効開口部とほぼ同じか、または、それよ
り小さめとすることが好ましい。
由から、放射光を照射レンズに入射するマスクの有効開
口部に近接させることが好ましい。
1〜100mmの範囲、好ましくは、20〜70mmの
範囲である。
力が高すぎると、光源が過度に発熱し、マスクの有効開
口部の周辺の形状を熱変形させるおそれがある。また、
マスクを粘着テープまたは粘着シートで構成する場合、
テープまたはシートが被着部品、たとえば後述する透明
体表面から剥離するおそれがある。このような消費電力
としては、150〜400ワットの範囲であることが好
ましい。換言すれば、本発明の装置においては、消費電
力の小さな光源、すなわち放射される光量の比較的少な
いものであっても、後に詳述するように、有効開口部に
集中して光を放射する等の効率的に光を利用する手段を
備えているため、充分な照度の照射光を与えることが可
能になる。
源から放射され、後に詳述するマスクを経由して入射さ
れた光を集光し、この集光された光を被照明体に向けて
照射するために設けられる。
特に制限はなく、たとえば凸レンズ,フレネルレンズな
ど、汎用されているものを使用することができる。中で
も、装置を小型・軽量化することができるため、フレネ
ルレンズが好ましい。
等の光透過性の基体上に、光のプリズム屈折を行う一連
の峰状突起を中心から半径方向に逐次並列させた主要面
を備えてなるレンズである。前記プラスチックとして
は、ポリカーボネート,ポリアクリル酸エステル等を含
有するものが好ましい。
る際には、前記主要面を投光器の外装としての箱体内部
または外部に向けて設置するが、外部に向けて設置する
のが好ましい。内部に向けると、光源からの放射光が照
射レンズで反射されて散乱光が増加し、照射光の照射範
囲の輪郭部(照射範囲と非照射範囲との境目)が不明瞭
となり、被照明体の後方への漏洩光が生じるおそれがあ
る。
レンズ機能を発揮するため、前記主要面を箱体外部に向
けて備える場合は、ガラスカバー等の光透過性の保護カ
バーを備え付け、これにより、上記峰状突起の損傷を防
止することが好ましい。
ンズから照射された照射光が、実質的に被照明体だけに
到達するように、光源から照射レンズへ放射される光を
被照明体の形状に対応して限定するために設けられる。
このような要請を満たすため、マスクには有効開口部が
形成される。この有効開口部によって、照射光の広がり
を抑え、被照明体の後方への漏洩光を防止することがで
きる。
路標識の標識板である場合、対向車線を走行する車両の
運転者の目をくらませることの他、被照明体の近傍に植
えられた農作物等の植物の成長の障害となること、被照
明体の近隣に居住者がいる場合、その居住環境を損なう
こと等のおそれがある。また、被照明体が広告表示板で
ある場合は、漏洩光を防止することによって、その表示
板の輪郭と、その後方にある物体とのコントラストをは
っきりさせ、表示板の視認性を向上させることにより、
広告効果を高めることができる。
の光源に近い側の焦点面に接するように設けられている
ので、光源からの放射光の散乱を防止することができ、
その結果、被照明体全体を均一な照度で照明することが
できる。このような均一な照明は、被照明体全体にわた
り反射輝度の濃淡をなくし、被照明体上の、文字,図
形,記号等の情報の視認性を向上させることができる。
たとえば、被照明体が道路標識の標識板である場合、標
識板の中央部と輪郭部とでの反射輝度に差が生じると、
標識板上の文字,図形,記号等の情報を迅速かつ正確に
読み取ることが困難になる。特に、観察者が走行中の車
両の運転者である場合、このようなことは、標識として
実用上不都合であるばかりではなく、事故防止の観点か
らも好ましくない。本発明の照明装置は、このような不
都合を解消したものであり、標識表示システムの用途と
して特に有用である。
ズに対して入射する光線が集中する焦点は、光線の入射
角が変化するに従って移動して焦点群を形成するが、そ
の焦点群からなる仮想面をいう。
実質的に前記焦点面上に設けられる透明体を含むもので
ある場合、マスクの有効開口部がその透明体の光源と対
向する表面上に密接して設けられるのが好ましい。この
ようにすることによって、透明体で反射される散乱光を
減少させ、限定した照射光の照射範囲の輪郭部を明瞭に
することができる。
性を有するものであれば特に制限はないが、たとえば金
属,木材,プラスチック、ガラスまたはセラミック等か
ら形成することができる。また、遮光性を高めるため
に、カーボンブラック等の顔料をプラスチックまたはガ
ラスに含有させることができる。
効開口部を有する仕切り板として、箱体内に設けること
ができるが、後述する透明体上に、遮光性基材を含んで
なる粘着シートまたは粘着テープを前記有効開口部を形
成するように、透明体上に貼り付けることが好ましい。
マスクをこのような構成とすることによって、装置の設
置位置を決め、設置した後にその現場で容易にマスクを
形成することができる。特に被照明体が道路標識の標識
板である場合、装置の設置位置をその設置現場で作業し
ながら決める必要があり、また一度設置した後で、道路
の改修等の理由で設置位置を変更することがあること等
に適切に対応することができる。
ラスチック等を含んでなるフィルムが好ましく、中でも
耐熱性の面で金属箔が特に好ましい。
た構成とし、かつ種々の有効開口部を有するものを予め
用意して、現場設置の際、被照明体の形状に合わせて適
切なものを配設してもよい。着脱のための構成として
は、たとえば、マジックファスナー,クリップ,凹凸の
嵌合等特に制限はない。
から放射される光を、照射レンズに届く前に拡散させる
ために設けられる。このような拡散光が照射レンズで集
光されることにより、照射光が均一なものとなり、被照
明体全体を均一な照度で照明することができる。すなわ
ち、このような拡散光に基づく均一な照明は、被照明体
全体にわたり反射輝度の濃淡をなくし、被照明体上の文
字,図形,記号等の情報の視認性を向上させる。従っ
て、この拡散部材を設けないと、照射光による照射範囲
の中心部だけが際立って高照度になってしまうことにな
る。
透過性また反射性のいずれをも用いることができる。光
透過性の拡散部材としては、たとえば、すりガラスなど
を挙げることができる。反射性の拡散部材として、たと
えば鏡面体の鏡面にサンドブラスト等の砥上げ加工を施
して微妙な凹凸を設けたものなどを挙げることができ
る。
に届く前に光を拡散させることができる位置であれば特
に制限はない。たとえば、光源とマスクとの中間位置、
またはマスクと照射レンズとの中間位置のいずれであっ
てもよいが、光源とマスクとの中間に設けることが好ま
しい。このようにすることによって、不要な拡散光を照
射レンズに届く前にカットし、被照明体上の照射範囲に
おける照度を均一にすることができる。
とマスクとの中間に配置し、光源からの放射光がその拡
散部材を通過して拡散光となるようにする。光反射性
の拡散部材からなる反射板を、光源の近傍に反射板とし
て配設し、光源からの放射光がその反射板によって反射
して拡散光となるようにする。
クとの中間に配設する場合、拡散部材をマスクの有効開
口部に密接させて配設することが好ましい。このように
することによって拡散部材を通過した実質的にすべての
拡散光を照射レンズに供給することができ、照射光の照
度の向上を図ることができる。
在に積層して配設することが好ましい。着脱自在の手段
としては、マスクの場合と同様に、特に制限はない。
部品を内包し、内部から光の漏れ、外部からの光の侵
入、および、外部からの雨水等の侵入を防止するために
設けられる。
特に制限はなく、たとえば金属,プラスチック,セラミ
ック,木材等を挙げることができる。金属としては、ス
テンレス鋼板またはアルミダイカスト等を挙げることが
できる。
に、箱体外面を塗装することが好ましい。また、箱体内
面は、照射レンズへの不要な散乱光の入射を防止するた
め、黒色または暗黒色の塗料を塗布することが好まし
い。
照射レンズの光源側の焦点面に透明体を設けることが好
ましい。この透明体は、その表面上に上記マスクを密着
して積層して配設するために設けられる。
焦点面の曲面と合致する曲面を有する光透過性を有する
部材であることが好ましい。このような透明体を用いる
ことにより、被照明体から逆経路を辿って、照射レンズ
によって結像される被照明体の像の輪郭に合わせて、そ
の透明体上にマスクの有効開口部を正確な形状,大きさ
に形成することができる。この場合、粘着シートまたは
粘着テープを用いることが便利であり好ましい。
するものであれば特に制限はなく、たとえばガラス,プ
ラスチック等を挙げることができる。
の焦点面に合わせた位置に、その中央部に開口部を有す
る仕切板を設け、その開口部に透明体支持部を用いて固
定することを挙げることができる。
光源と照射レンズとの間に一以上の遮光部材を設けるこ
とが好ましい。以下、その具体例を説明する。 (i)第1の遮光部材 第一の遮光部材としては、光源とマスクの中間であっ
て、マスクの近傍に、それを覆うように筒状または略矩
形の囲い状に設けることが好ましい。このようにするこ
とによって、外部からの光の侵入を防止すると同時に、
光源から、直接または拡散部材を介してマスクの有効開
口部へ放射される光の利用効率を向上させ、照射光の照
度を高めることができる。 (ii)第2の遮光部材 第2の遮光部材としては、マスクと照射レンズの中間で
あって、マスク寄りに筒状または略矩形の囲い状に設け
ることが好ましい。このようにすることによって、外部
からの光の侵入を防止すると同時に、照射レンズへの不
要な散乱光の入射を防止し、被照明体に到達しない漏洩
光を防止することができる。なお、この第2遮光部材の
内面には、黒色または暗黒色の塗料を塗布することが好
ましい。
光源の近傍、特に光源に対して有効開口部と反対側の位
置に、反射板を設けることが好ましい。こうすることに
よって、有効開口部に光を集中させて放射することがで
きる。
が道路標識の標識板等のように略矩形である場合には、
折り曲げ加工によって二枚の金属製の平板を組み合わせ
たV字反射板を用いることが好ましい。このV字反射板
を用いる場合は、そのV字谷が有効開口部に対向するよ
うに設置する。このV字反射板によって略矩形または台
形等の四角形の有効開口部に集中して光を放射すること
ができる。また、加工も容易であり、装置を設置した後
で最適な折り曲げ角度を有するように加工し直すことも
できる。
反射光として有効開口部に入射させてもよい。こうする
ことによって、放射光を有効開口部に集中させるととも
に、有効開口部全体に明るさが均一な光を入射させるこ
とができるので、照射光の照度を照射範囲全体で均一に
して、被照明体全体を均一な照度で照明することができ
る。
前記V字反射板形状のものと、その一方の端部から延伸
して配設され、内方向に曲率を有する曲面反射板とを組
み合わせたものを挙げることができる。この場合、曲面
反射板が有効開口部と対向する。このような反射板で
は、曲面(凹面)を有する反射板で反射された反射光が
集中的に有効開口部へ入射される。この場合、V字反射
板は、光源からの直接光が有効開口部に入射されること
がないように光源を覆い、V字反射板で反射された光
が、さらに曲面反射板で反射されて有効開口部へ入射さ
れる。
路上の支柱等に固定するための固定フレームを設けるこ
とが好ましい。
して、必要に応じ冷却ファン等の冷却器を設けてもよ
い。なお、本発明の照明装置に設けられる投光器は、二
個以上であっても良い。これにより、一か所に設置され
た装置から、二個以上の被照明体を同時に照明すること
ができる。
上)またはその近傍の所定位置に設置することが好まし
い。投光器の所定位置への設置を容易ならしめるため、
支柱,支持台等の支持手段、および、投光器を支持手段
への固定を容易ならしめるための、ねじとねじ受孔を備
えてなる固定板の組み合わせ等の固定手段を備えること
ができる。
その表面が光反射性を有する必要がある。このような光
反射性を付与する手段としては特に制限はないが、再帰
性反射シートを用いることが、視認性の向上の観点から
好ましい。
プセルレンズ型,露出レンズ型,プリズムレンズ型等
の、再帰性反射要素を含んでなる層をプラスチックフィ
ルム等の材料に積層してなる反射シート、再帰性反射要
素を分散して含有する塗料を支持体上に塗布してなる反
射シートを好適に使用することができる。中でも、広観
測角タイプの再帰性反射シートが好ましい。このような
再帰性反射シートと本発明の照明装置とを組み合わせる
と、被照明体全体にわたり、むら無く高い反射輝度で被
照明体を視認することができる。
ては、たとえば、米国特許第2,326,634号、米
国特許第3,712,706号等に開示されているもの
を用いることができる。
板や、広告表示板等に限らず光反射性を有するものであ
れば種々のものを対象とすることができる。
し、この照明装置の投光器から光反射性を有する被照明
体に光を照射し、この照射光が被照明体表面で反射した
反射光によって、観察者が被照明体を視認し得るように
した被照明体の照明方法である。
置した後に、この照明装置に設けられた前記マスクの有
効開口部を、前記被照明体から照射レンズを経由して光
源側に到達する逆経路の光が照射レンズによって結像し
て形成される被照明体の像の輪郭に合わせて形成し、光
源から照射レンズへ放射される光を限定することにあ
る。このことにより、装置を設置した後、その現場で容
易にマスクの有効開口部を形成することができる。
合には、設置現場の種々の条件に好適に対応することが
でき、また設置位置の変更等にも好適に対応することが
できる。
とえば道路標識の表示板から離隔した、地上(路上)ま
たはその近傍に設置することによって装置の保守点検を
容易に行うことができる。
施例を図面によってさらに具体的に説明する。 [照明装置]図1は、本発明に用いられる投光器を模式
的に示す簡略断面図である。図2は、マスクおよび有効
開口部の形成を示す説明図である。図3は、主要な構成
部品を通過する光の経路を示す説明図である。図1に示
すように、投光器10は、断面台形状の箱体17の中に
各構成部品を内包するとともに、支柱等と固定して設置
するための固定フレーム24を備えている。本実施例に
おいては、箱体17の断面形状が台形の短辺側の近傍に
円筒光源(蛍光燈)11が設けられている。また、箱体
17の中央より光源11側に寄ったところに、その中央
部に開口部12を有する仕切板26が設けられている。
この開口部12に透明体(ガラス)18が嵌合され、透
明体支持部19によって支持固定されている。この透明
体18の光源11側の表面にマスク16が粘着テープを
密着することによって形成されている。
透明体19の表面にマスク(粘着テープ)16を貼着す
ることによって形成されている。このマスク16の表面
上には、光透過性の拡散部材15が密着して着脱自在に
積層されている。また、箱体17の断面形状が台形の長
辺部分に照射レンズ(フレネルレンズ)14が組み込ま
れ、照射レンズ支持部22によって固定されている。こ
の照射レンズ22の外側にはガラスカバー23が設けら
れている。
すように、光源11から放射された光は、拡散部材1
5、マスク16の有効開口部13を経由して照射レンズ
14に入射する。また、それぞれ円筒状の第1の遮光部
材20と第2の遮光部材が図1に示すように設けられて
いる。これらの遮光部材20,21は、略矩形を有する
囲い状であってもよい。
(A)は説明図、(B)はその簡略断面図であり、図5
は、V字反射板と曲面反射板とを組み合わせた反射部材
を示す説明図である。本実施例では、図5に示す反射部
材を用いている。すなわち本実施例においては、光源1
1を覆うように、V字反射板31と曲面反射板32から
なる反射部材30が設けられている。
を示す説明図である。本実施例の投光器10では、図6
に示すように、箱体17の後部は、光源11を備えてい
る後部扉25が開閉自在に設けられている。このことに
より、マスク16の有効開口部13の形成を容易に行な
うことができる。
示す投光器10および支柱2を備えてなる照明装置1
を、図7に示すようにして路肩4の所定位置に設置した
後、投光器10の中でマスク16を次のようにして取り
付けた。まず、図6に示すように投光器の後部扉25を
開き、透明体18から拡散部材15を取り外して、透明
体の光源11と対向する表面を露出させた。続いて、図
2に示すように、透明体18を通して見える、照射レン
ズ上に結像される標識板の像(倒立像)の輪郭に合わせ
て、標識板の像の部分が有効開口部13となるように、
透明体18の表面上に遮光性基材を含んでなるマスク
(粘着テープ)16を貼り付けた。このとき、有効開口
部13以外の透明体18の部分は全て、光が通る隙間が
ないように粘着テープ16を透明体18の表面に密着す
るように貼り付けた。その後、図1に示すように拡散部
材15をマスク16表面上に密接するように配設し、後
部扉25を閉めた。
高さ約5mの位置に備え付けた3.3mの横幅を有する
標識板3に対して、この標識板3から照明装置1までの
水平距離約1.6m、照明装置の支柱2の高さ2m、路
肩4から水平距離が3m、標識板3の真下からの水平距
離が100mとなる車道6の観察位置から見て、標識板
3の向かって右端における観測角が約12度になるよう
に、照明装置1を設置した。夜間、約250ワットの光
源を用い、標識板3を上記観察位置から見たところ、標
識板3の全体にわたり、輝度のむらがなく均一に反射し
て見えた。
照射光の不要な広がりによる標識板の後方への漏洩光を
防止するとともに、被照明体の輪郭部と中央部とで照度
に差が生じることを防止して、被照明体全体を均一に照
明することができる。また、装置の保守および点検が容
易に行うことができる比較的低い位置、たとえば被照明
体から離隔した地上近傍に、設置して使用することがで
きる。また観察者からの被照明体の視認性を高めるこ
と、すなわち、観測角を小さくすることが可能な遠隔位
置から被照明体を照明しつつ充分な反射輝度を得ること
ができる。
を模式的に示す簡略断面図である。
および有効開口部の形成を示す説明図である。
構成部品を通過する光の経路を示す説明図である。
射板形状の反射部材を示し、(A)は説明図、(B)は
その簡略断面図である。
射板と曲面反射板とを組み合わせた反射部材を示す説明
図である。
の後部扉をあけた状態を示す説明図である。
体の設置状況を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 投光器を備えてなり、この投光器から、
光反射性を有する被照明体に光を照射し、この照射光が
被照明体表面で反射した反射光によって、観察者が被照
明体を視認し得るようにした照明装置において、 前記投光器が、光源と、この光源から放射される光を集
光し、この集光された光を被照明体に向けて照射する照
射レンズと、この照射レンズに放射される光を拡散光と
する拡散部材と、照射レンズの光源側の焦点面に設けら
れ、照射レンズから照射された照射光が実質的に被照明
体だけに到達するように、光源から照射レンズへ放射さ
れる光を、被照明体の形状に対応して限定し得る有効開
口部を有するマスクと、前記各構成部品を内包する箱体
とを有してなることを特徴とする照明装置。 - 【請求項2】 前記光反射性を有する被照明体が、再帰
性反射シートを備えた被照明体であることを特徴とする
請求項1記載の照明装置。 - 【請求項3】 前記照射レンズの光源側の焦点面に透明
体が設けられ、かつ前記マスクが、この透明体上の前記
光源と対向する表面に設けられてなることを特徴とする
請求項1または2記載の照明装置。 - 【請求項4】 前記マスクが、前記透明体上に着脱自在
に設けられてなることを特徴とする請求項3記載の照明
装置。 - 【請求項5】 前記マスクが、遮光性基材を有する粘着
シートまたは粘着テープからなるものであることを特徴
とする請求項3記載の照明装置。 - 【請求項6】 前記光源と照射レンズとの間に、筒状ま
たは略矩形の囲い状の遮光部材が、少なくとも一以上配
設されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
1項記載の照明装置。 - 【請求項7】 前記マスクが、前記照明装置を所定位置
に設置した後に前記被照明体から照射レンズを経由して
光源側に到達する逆経路の光が照射レンズによって結像
して形成される被照明体の像の輪郭に合わせて形成され
た、前記有効開口部を有することを特徴とする請求項1
〜6のいずれか1項記載の照明装置。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の照明
装置の投光器から被照明体に光を照射し、この照射光が
被照明体表面で反射した反射光によって、観察者が被照
明体を視認し得るようにした被照明体の照明方法であっ
て、前記照明装置を、前記被照明体から離隔した、地上また
は地上近傍の所定位置に設置し、 前記照明装置を設置した後に、この照明装置に設けられ
た前記マスクの有効開口部を、前記被照明体から照射レ
ンズを経由して光源側に到達する逆経路の光が照射レン
ズによって結像して形成される被照明体の像の輪郭に合
わせて形成し、光源から照射レンズへ放射される光を限
定することを特徴とする被照明体の照明方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34051194A JP3299649B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 照明装置、およびそれを用いた照明方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34051194A JP3299649B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 照明装置、およびそれを用いた照明方法 |
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JPH08185702A JPH08185702A (ja) | 1996-07-16 |
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