JP3298713B2 - 半導体基板の熱処理方法 - Google Patents

半導体基板の熱処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造過程
で行われる半導体基板に熱処理を施す半導体基板の熱処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造過程で半導体基
板に重金属が混入して汚染されるのを防止する汚染防止
対策として、イントリンシックゲッタリング(IG)熱
処理が行われることが知られている。IG熱処理は、シ
リコン(Si)のCZ結晶中の酸素の析出を利用したも
のであり、半導体基板を半導体装置の製造過程(デバイ
スプロセス)に投入する前に、予め高温−低温−高温の
温度過程を経る熱処理を行って、半導体基板内部の表面
近傍に無欠陥層(DZ層)、中央に酸素欠陥層(IG
層)を形成するものである。
【0003】熱処理に際しては、始めの高温時に酸素の
外方拡散が行われ、低温時に析出核が形成され、次の高
温時に析出核が成長して、酸素析出が行われる。このI
G熱処理により、半導体装置の製造過程で混入してくる
重金属を、製造過程で受ける熱処理で半導体基板内部に
拡散させIG層に取り込むこと(ゲッタリング)ができ
ることから、重金属による汚染の防止が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IG熱
処理は、鉄(Fe)等の重金属のゲッタリングに対して
は最適化されていないことから、Fe等の重金属の場
合、重金属がゲッタリングされずに半導体基板の活性領
域に残留してしまい、混入した重金属による汚染を防止
することができないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、半導体基板の活性領域に残留し
ている重金属を活性領域外にゲッタリングして、混入し
た重金属による汚染を十分に防止することができ、更
に、効率の良いゲッタリングが可能となる半導体基板の
熱処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
の内部に結晶欠陥層を形成するイントリンシックゲッタ
リング熱処理を施す第1工程と、前記半導体基板に70
0℃から900℃の温度範囲内の所定温度で熱処理する
第2工程と、前記第2工程後、100℃/分以上の速度
で冷却する第3工程と、前記第3工程後、250℃から
450℃の温度範囲内の所定温度で1時間以上熱処理す
る第4工程とを有することを特徴とする半導体基板の熱
処理方法により達成される。
【0007】また、半導体基板の熱処理方法において、
前記第2工程は、複数回ある700℃から900℃の温
度範囲内の所定温度で行う熱処理の内の少なくとも最後
の熱処理であることを特徴とする半導体基板の熱処理方
法により達成される。更に、半導体基板の熱処理方法に
おいて、前記第4工程後、100℃/分以上の速度で冷
却することを特徴とする半導体基板の熱処理方法により
達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、半導体基板の内部に結晶欠陥
層を形成するイントリンシックゲッタリング熱処理を施
す第1工程と、半導体基板に700℃から900℃の温
度範囲内の所定温度で熱処理する第2工程と、第2工程
後、100℃/分以上の速度で室温まで冷却する冷却処
理を施す第3工程と、第3工程後、250℃から450
℃の温度範囲内の所定温度で1時間以上熱処理する第4
工程とを有することから、冷却処理により、過重金属の
ゲッタリングにおける必要条件である過飽和状態とな
り、冷却処理に引き続き、汚染濃度の固溶限界温度以下
で重金属がDZ層内を拡散してIG層まで到達するのに
十分な時間の熱処理により、半導体装置の製造過程中に
半導体基板に混入してくる重金属を効果的にゲッタリン
グすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例による半導体基板の
熱処理方法を図面を参照して説明する。図1に示すよう
に、半導体基板10は、重金属による汚染防止対策とし
てのイントリンシックゲッタリング(IG)熱処理が施
されており、基板内中心部に形成されるIG層(析出核
層)11と、10〜数十μmの厚さを有して基板表面近
傍に形成されるDZ層(デヌーデッドゾーン)12とを
有している。
【0010】IG層11が、DZ層12の有害不純物を
ゲッタリングすることにより、DZ層12は、無欠陥の
被ゲッタリング領域(素子形成領域)となる。この半導
体基板10は、以下の方法により熱処理される。先ず、
半導体基板10の内部にIG層11を形成するイントリ
ンシックゲッタリング(IG)熱処理を施す(第1工
程)。
【0011】IG熱処理は、シリコン(Si)のCZ結
晶中の酸素の析出を利用したものであり、半導体基板1
0を半導体装置の製造過程(デバイスプロセス)に投入
する前に、予め高温−低温−高温の温度過程を経る3ス
テップの熱処理を行って、半導体基板10内部の表面近
傍に無欠陥層(DZ層)、中央に結晶欠陥層(IG層)
を形成するものである。
【0012】IG熱処理後、図2に示すように、半導体
装置の製造過程においては、通常、半導体基板10に7
00℃から900℃の温度範囲内の所定温度t1で加熱
する熱処理aが施される(第2工程)。この熱処理aの
後、半導体基板10に、100℃/分以上の速度で室温
t2まで冷却する冷却処理bを施す(第3工程、図2参
照)。冷却処理bにより、半導体基板10全体が過重金
属のゲッタリングにおける必要条件である過飽和状態と
なる。
【0013】更に、冷却処理に引き続き、250℃から
450℃の温度範囲内の所定温度t3で1時間以上加熱
する熱処理cを施す(第4工程、図2参照)。この熱処
理cに際しては、熱処理温度を、汚染濃度の固溶限界温
度以下である250℃から450℃の温度範囲に設定し
ており、加熱時間を、重金属がDZ層内を拡散してIG
層まで到達するのに十分な時間である1時間以上に設定
している。
【0014】従って、熱処理cにおいて、重金属をIG
層11から再放出せずにゲッタリングを促進することが
できる。このように、半導体基板10は、半導体装置の
製造過程に存在する熱処理aを経た後、冷却処理bと熱
処理cが施される。次に、上記熱処理を実際に行った例
を示す。
【0015】p型で、ホウ素(B)がドープされ、比抵
抗が10Ωの、引き上げ法(CZ法)により形成された
半導体基板で、IG熱処理が施されない未処理の基板
(CZas−grown基板)Aと、基板AにIG熱処
理を施したIG熱処理基板(CZ IG基板)Bと、基
板AにIG熱処理を施す際に中間の低温時間を長くして
IG層を多くしたIG熱処理基板(CZ long−t
ermIG基板)Cとを用意し、それぞれ表面濃度2.
7×1011cm-2の鉄(Fe)による汚染状態とした。
【0016】これら各基板A,B,Cに対し、850℃
で10分の熱処理aを行い、その後、100℃/分以上
の速度で室温まで冷却する冷却処理bを行い、更に、4
50℃による熱処理cと250℃による熱処理cとを行
った。各熱処理は、急冷処理で終了している。そして、
一連の処理の後、DLTS(Deep Level T
ransient Spectroscopy)法によ
り、基板表面から1〜2μm程入り込んだ表面近傍部分
のFe濃度を測定した。図3に、測定結果であるFe濃
度の変化を示す。
【0017】図から分かるように、IG熱処理の最終工
程(1000℃で30分の加熱処理)の後に行った85
0℃で10分の熱処理a後では、基板A、基板B、基板
C共にFe濃度に有為差は無い。これに対し、450℃
及び250℃による熱処理c後は、基板Aにおいては時
間経過に拘らず殆ど変化せずFe濃度の減少は認められ
ないが、基板B及び基板Cにおいては時間経過と共に明
確なFe濃度の減少が認められる。特に、基板Cにおい
てはより大きく減少している。
【0018】とりわけ、450℃による熱処理cの場合
は、基板B及び基板C共にFe濃度の減少が顕著に認め
られ、基板Cは更に急激に減少して熱処理c時間が3時
間経過後には検出限界に達している。従って、半導体基
板10の活性領域に混入した重金属を、半導体基板10
の内部の欠陥層(IG層)に効率良くゲッタリングする
ことができる。
【0019】また、上記実施例に示す半導体基板10
は、エピタキシャル層の厚さが10μm以下であると共
に比抵抗が0.05Ωcm以下である低抵抗基板を用い
たエピタキシャル基板であっても、同様に、活性領域に
混入した重金属を効率良くゲッタリングすることができ
る。この場合、加熱時間は、重金属がエピタキシャル層
内を拡散して基板まで到達するのに十分な時間である1
時間以上に設定される。
【0020】また、重金属のゲッタリングとゲッタリン
グされた重金属の再放出とは、可逆的反応であることか
ら、半導体装置の製造過程中に複数回行われる熱処理の
内の少なくとも最後に施された最終熱処理について、冷
却処理b及び熱処理cを施すことにより、ゲッタリング
された重金属の再放出を防ぐことができる。また、熱処
理cを施した後、100℃/分以上の速度で室温まで冷
却する冷却処理dを施すことにより(図2、d参照)、
更に、効率の良いゲッタリングを確実に行うことができ
る。
【0021】更に、上記実施例に示す一連の処理は、D
RAM,SRAM,CCD等の半導体デバイスにおける
通常の半導体製造工程においても適用が可能であり、適
用することによりDRAM,SRAM,CCD等の半導
体デバイスの製造歩留まりを向上させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、半導体装置の製
造過程中に混入してくる重金属を従来方法に比べてより
効果的にゲッタリングし重金属汚染を防止することがで
きることから、接合リーク電流の発生等を防いで電気特
性を改善することができる。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変形が可能であり、例えば、半導体製造過程において、
今後、半導体基板の熱処理は枚葉式が主流になると予想
され、熱処理に際してはランプアニール装置を使ったラ
ピッドサーマルアニール(RTA)熱処理が使われると
考えられるが、このRTA熱処理にも適用することがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体基
板の活性領域に残留している重金属を活性領域外にゲッ
タリングして、混入した重金属による汚染を十分に防止
することができ、更に、効率の良いゲッタリングが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による半導体基板の説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施例による半導体基板の熱処理方
法の説明図である。
【図3】図2に示す熱処理方法を行った半導体基板にお
けるFe濃度の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
10…半導体基板 11…IG層 12…DZ層 a…熱処理 b…冷却処理 c…熱処理 t1…所定温度 t2…室温 t3…所定温度 A…未処理の基板 B…IG熱処理基板 C…IG熱処理基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/322 H01L 21/324

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の内部に結晶欠陥層を形成す
    るイントリンシックゲッタリング熱処理を施す第1工程
    と、 前記半導体基板に700℃から900℃の温度範囲内の
    所定温度で熱処理する第2工程と、 前記第2工程後、100℃/分以上の速度で冷却する第
    3工程と、 前記第3工程後、250℃から450℃の温度範囲内の
    所定温度で1時間以上熱処理する第4工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体基板の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体基板の熱処理方法
    において、 前記第2工程は、複数回ある700℃から900℃の温
    度範囲内の所定温度で行う熱処理の内の少なくとも最後
    の熱処理であることを特徴とする半導体基板の熱処理方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載の半導体基板の熱処
    理方法において、 前記第4工程後、100℃/分以上の速度で冷却するこ
    とを特徴とする半導体基板の熱処理方法。
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