JP3298659B2 - 薄膜el素子を用いた表面発光素子 - Google Patents
薄膜el素子を用いた表面発光素子Info
- Publication number
- JP3298659B2 JP3298659B2 JP10159592A JP10159592A JP3298659B2 JP 3298659 B2 JP3298659 B2 JP 3298659B2 JP 10159592 A JP10159592 A JP 10159592A JP 10159592 A JP10159592 A JP 10159592A JP 3298659 B2 JP3298659 B2 JP 3298659B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- light
- electrode layer
- ceramic sheet
- emitting device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はEL素子を用いる表面発
光素子に関する。
光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶や薄膜の端面発光(エッジエミッシ
ョン)または表面発光(フェースエミッション)を得る
手段としては,前者は発光ダイオード(LED)や半導
体レーザダイオード(LD)が利用され、後者ではそれ
らに加えEL素子の使用が検討されている。また、光導
波、光集束あるいは光閉じ込めを実現する方法としては
一般に外部光学系が多用されている。さらに、前者のダ
イオードを用いてパターン化された線状発光光源や点状
発光光源を構成する場合には多数のダイオードを集積す
る方法がとられている。もちろん同様の方法で面発光光
源を構成することもできる。一方、ガラス基板上に作成
された従来形薄膜EL素子を用いた場合でも、面発光光
源を構成することは容易である。
ョン)または表面発光(フェースエミッション)を得る
手段としては,前者は発光ダイオード(LED)や半導
体レーザダイオード(LD)が利用され、後者ではそれ
らに加えEL素子の使用が検討されている。また、光導
波、光集束あるいは光閉じ込めを実現する方法としては
一般に外部光学系が多用されている。さらに、前者のダ
イオードを用いてパターン化された線状発光光源や点状
発光光源を構成する場合には多数のダイオードを集積す
る方法がとられている。もちろん同様の方法で面発光光
源を構成することもできる。一方、ガラス基板上に作成
された従来形薄膜EL素子を用いた場合でも、面発光光
源を構成することは容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たようにダイオードを多数用いる場合には、素子全体の
消費電力が非常に大きくなるという問題や、さらに外部
光学系を用いる場合では装置構成が複雑かつ素子の容積
比率が増大するという問題、加えて耐衝撃性に劣るとい
う問題、また従来形薄膜EL素子を用いて実現しようと
する場合、通常、基板がガラスであることにより加工の
困難性がつきまとうという問題点が指摘されている。本
発明は、このような社会的要請に応え、かつ前記した従
来形該発光素子の問題点を除去した新しい素子構造の表
面発光素子を提供することを目的とする。
たようにダイオードを多数用いる場合には、素子全体の
消費電力が非常に大きくなるという問題や、さらに外部
光学系を用いる場合では装置構成が複雑かつ素子の容積
比率が増大するという問題、加えて耐衝撃性に劣るとい
う問題、また従来形薄膜EL素子を用いて実現しようと
する場合、通常、基板がガラスであることにより加工の
困難性がつきまとうという問題点が指摘されている。本
発明は、このような社会的要請に応え、かつ前記した従
来形該発光素子の問題点を除去した新しい素子構造の表
面発光素子を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の表面発光素子
は、高比誘電率焼結セラミックシートの表面には光集束
用くぼみを設け、前記光集束用くぼみの上に発光層、さ
らにその上に透明電極層を形成し、前記高比誘電率焼結
セラミックシートの裏面には裏面電極層を設けた高比誘
電率焼結セラミックシートにおいて、前記透明電極層の
光屈折率が、前記発光層の光屈折率より大きいことを特
徴とする。
は、高比誘電率焼結セラミックシートの表面には光集束
用くぼみを設け、前記光集束用くぼみの上に発光層、さ
らにその上に透明電極層を形成し、前記高比誘電率焼結
セラミックシートの裏面には裏面電極層を設けた高比誘
電率焼結セラミックシートにおいて、前記透明電極層の
光屈折率が、前記発光層の光屈折率より大きいことを特
徴とする。
【0005】また、前記透明電極層として、酸素ドープ
窒化ガリウム透明電極層を形成したことを特徴とする。
窒化ガリウム透明電極層を形成したことを特徴とする。
【0006】また、前記高比誘電率焼結セラミックシー
トが、厚さ略0.2mmのチタン酸バリウム焼結体であ
ることを特徴とする。
トが、厚さ略0.2mmのチタン酸バリウム焼結体であ
ることを特徴とする。
【0007】また、100V交流電圧の印加で発光する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実態の形態】発光素子としては、低消費電力が
特長の薄膜EL素子に着目した。素子基板は加工が容易
にかつ精度よく仕上がるよう高比誘電率セラミックシー
トを用いる。高比誘電率セラミックシートとしては、絶
縁体焼結チタン酸バリウム(BaTiO3)シート等が
用いられる。本発明の表面発光素子を図1に示すが、高
比誘電率セラミックシート1の表面上に光集束効果を持
たせるため、鏡面研磨した半球状のくぼみを設ける。次
に、くぼみ上に薄膜の発光層2を設けるが、発光層2と
してはマンガン添加硫化亜鉛(ZnS:Mn)等が用い
られ、くぼみ全体を覆う。
特長の薄膜EL素子に着目した。素子基板は加工が容易
にかつ精度よく仕上がるよう高比誘電率セラミックシー
トを用いる。高比誘電率セラミックシートとしては、絶
縁体焼結チタン酸バリウム(BaTiO3)シート等が
用いられる。本発明の表面発光素子を図1に示すが、高
比誘電率セラミックシート1の表面上に光集束効果を持
たせるため、鏡面研磨した半球状のくぼみを設ける。次
に、くぼみ上に薄膜の発光層2を設けるが、発光層2と
してはマンガン添加硫化亜鉛(ZnS:Mn)等が用い
られ、くぼみ全体を覆う。
【0009】次に透明電極層3を発光層2全体を覆うよ
うに形成する。透明電極層3の光屈折率は、発光層2の
光屈折率よりも大きな値を有するものとする。このこと
により発光層2からの光が透明電極層3から大きく屈折
して出てくるため光集束効果(レンズ効果)が得られ
る。
うに形成する。透明電極層3の光屈折率は、発光層2の
光屈折率よりも大きな値を有するものとする。このこと
により発光層2からの光が透明電極層3から大きく屈折
して出てくるため光集束効果(レンズ効果)が得られ
る。
【0010】次に高比誘電率セラミックシート1の裏面
で透明電極層3と対向する場所に裏面電極層4を形成す
る。以下本発明を実施例により説明する。
で透明電極層3と対向する場所に裏面電極層4を形成す
る。以下本発明を実施例により説明する。
【0011】
【実施例 1】市販のBaTiO3超微粒子粉末を通常の
金型プレス成形機により25mm×25mm厚さ約0.7mm
のシート状に成形した後、大気中1300℃で焼結し、
その後厚さ0.2mmまで鏡面研磨し、BaTiO3セラミ
ックシートを作成した。
金型プレス成形機により25mm×25mm厚さ約0.7mm
のシート状に成形した後、大気中1300℃で焼結し、
その後厚さ0.2mmまで鏡面研磨し、BaTiO3セラミ
ックシートを作成した。
【0012】次に該セラミックシートの表面に直径0.
1mmの半球状くぼみをドリルにより形成し、鏡面加工し
た。次にその上に硫黄原料として二硫化炭素(CS2)、
亜鉛原料としてジエチル亜鉛(DEZ)、発光中心であ
るMn原料としてトリカルボニルシクロペンタジエニル
マンガニース(TCM)を用いた有機金属化学気相成長
(MOCVD)法により、成長温度375℃で、屈折率
2.2のZnS:Mn発光層薄膜を厚さ550nm形成し
た。
1mmの半球状くぼみをドリルにより形成し、鏡面加工し
た。次にその上に硫黄原料として二硫化炭素(CS2)、
亜鉛原料としてジエチル亜鉛(DEZ)、発光中心であ
るMn原料としてトリカルボニルシクロペンタジエニル
マンガニース(TCM)を用いた有機金属化学気相成長
(MOCVD)法により、成長温度375℃で、屈折率
2.2のZnS:Mn発光層薄膜を厚さ550nm形成し
た。
【0013】その発光層薄膜上に、真空蒸着法で屈折率
2.34の酸素ドープ窒化ガリウム透明電極層を形成し
た。
2.34の酸素ドープ窒化ガリウム透明電極層を形成し
た。
【0014】一方、高比誘電率セラミックシートの裏面
で透明電極層に対向する場所に、真空蒸着法でAl金属
電極層を形成し、図1のようなセラミック形薄膜EL素
子を完成した。この素子に1kHz、100Vの正弦波交流
電圧を印加したところ、発光波長585nmで光出力18
mW/1画素の表面発光を実現した。
で透明電極層に対向する場所に、真空蒸着法でAl金属
電極層を形成し、図1のようなセラミック形薄膜EL素
子を完成した。この素子に1kHz、100Vの正弦波交流
電圧を印加したところ、発光波長585nmで光出力18
mW/1画素の表面発光を実現した。
【0015】なお、本発明は前記実施例のみに限定され
るものではなく、種々の材料、素子構成や作成方法によ
って実現できる。例えば、前記実施例において用いたB
aTiO3の代わりにニオブ酸マグネシウム鉛(PM
N)等も使用できる。発光層材料としてもZn2SiO
4:Mnの緑色発光用等も利用できる。
るものではなく、種々の材料、素子構成や作成方法によ
って実現できる。例えば、前記実施例において用いたB
aTiO3の代わりにニオブ酸マグネシウム鉛(PM
N)等も使用できる。発光層材料としてもZn2SiO
4:Mnの緑色発光用等も利用できる。
【0016】
【発明の効果】高比誘電率を有するセラミックシートへ
のくぼみ加工と、発光層より光屈折率の大きい透明電極
層を特徴とすることにより、光集束効果のある表面発光
特性が実現できた。製造が容易で低消費電力形であるセ
ラミック形TFEL素子を用いた経済的な表面発光素子
(フェースエミッタ)を実現できるという効果が認めら
れた。
のくぼみ加工と、発光層より光屈折率の大きい透明電極
層を特徴とすることにより、光集束効果のある表面発光
特性が実現できた。製造が容易で低消費電力形であるセ
ラミック形TFEL素子を用いた経済的な表面発光素子
(フェースエミッタ)を実現できるという効果が認めら
れた。
【図1】本発明の実施例で得られた表面発光素子の斜視
図である。
図である。
1は高比誘電率セラミックシート 2は発光層 3は透明電極層 4は裏面電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28
Claims (4)
- 【請求項1】高比誘電率焼結セラミックシートの表面に
は光集束用くぼみを設け、前記光集束用くぼみの上に発
光層、さらにその上に透明電極層を形成し、前記高比誘
電率焼結セラミックシートの裏面には裏面電極層を設け
た高比誘電率焼結セラミックシートにおいて、前記透明
電極層の光屈折率が、前記発光層の光屈折率より大きい
ことを特徴とする表面発光素子。 - 【請求項2】前記透明電極層として、酸素ドープ窒化ガ
リウム透明電極層を形成したことを特徴とする請求項1
に記載の表面発光素子。 - 【請求項3】前記高比誘電率焼結セラミックシートが、
厚さ略0.2mmのチタン酸バリウム焼結体であること
を特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の表面発光
素子。 - 【請求項4】100V交流電圧の印加で発光することを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面発光素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159592A JP3298659B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 薄膜el素子を用いた表面発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159592A JP3298659B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 薄膜el素子を用いた表面発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08130090A JPH08130090A (ja) | 1996-05-21 |
JP3298659B2 true JP3298659B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=14304740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10159592A Expired - Fee Related JP3298659B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 薄膜el素子を用いた表面発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3298659B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100364539B1 (ko) * | 2000-05-18 | 2002-12-16 | 엘지전자 주식회사 | 솔리드 스테이트 디스플레이 제조방법 |
KR100696544B1 (ko) * | 2005-11-08 | 2007-03-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
KR100730170B1 (ko) * | 2005-11-22 | 2007-06-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
CN204119570U (zh) * | 2013-06-24 | 2015-01-21 | 上海科斗电子科技有限公司 | 电致发光片、电致发光条及其电致发光显示器 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP10159592A patent/JP3298659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08130090A (ja) | 1996-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100582250B1 (ko) | N형 산화아연층과 p형 반도체 층을 가지는 발광 다이오드 및 레이저 다이오드 | |
JP3298659B2 (ja) | 薄膜el素子を用いた表面発光素子 | |
JPH05343183A (ja) | 有機薄膜el素子 | |
KR100494557B1 (ko) | 고굴절률 덮개층을 가지는 고효율 발광소자 | |
ATE418851T1 (de) | Elektrolumineszente vorrichtung und verfahren zu dessen herstellung | |
JPS5823191A (ja) | 薄膜el素子 | |
JP2005191219A (ja) | 半導体発光素子およびその製造方法 | |
US20040159903A1 (en) | Compounds and solid state apparatus having electroluminescent properties | |
JPS5836475B2 (ja) | 磁器発光体 | |
EP0327355B1 (en) | Thin film electroluminescent device | |
JPH11162651A (ja) | 装飾用el発光体、及びそのelの装飾ユニット体 | |
JPH03173095A (ja) | 電界発光素子 | |
JP2714697B2 (ja) | 電界発光素子 | |
JP2521675B2 (ja) | レ−ザ装置 | |
JPS6256914B2 (ja) | ||
TWM652178U (zh) | 量子點發光殼裝置 | |
JPS61179092A (ja) | El素子の作製方法 | |
JPS59228397A (ja) | 薄膜発光素子 | |
JP2908645B2 (ja) | 端面発光型el素子ヘッド | |
KR100495899B1 (ko) | 교류 분말형 모서리 발광 el 소자 및 그 제조방법 | |
JPS6237352Y2 (ja) | ||
CN113161503A (zh) | 透明电极 | |
JPS63256957A (ja) | 発熱性、安全性等が改良された感光材料用セ−フライト装置 | |
JPH0515038B2 (ja) | ||
KR960030746A (ko) | 청색발광용 전계발광소자(eld) 및 그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |