JP3298643B2

JP3298643B2 - 使い捨て吸収材製品に使用する可撓性スペーサ

Info

Publication number: JP3298643B2
Application number: JP51521194A
Authority: JP
Inventors: エレインフリーランド，メアリー
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1992-12-21
Filing date: 1993-12-09
Publication date: 2002-07-02
Anticipated expiration: 2017-07-02
Also published as: CZ156495A3; AU5870894A; SG63632A1; NO952479D0; DE69312736D1; HU215514B; EP0674502B1; CN1091273A; ES2105628T3; NZ259784A; EG20286A; DK0674502T3; CA2151910A1; MX9400030A; US5306266A; FI953050A0; HUT72907A; GR3024968T3; TR27396A; MA23061A1

Description

【発明の詳細な説明】発明の分野本発明は、使い捨て吸収材製品に使用するスペーサに
関し、特に着用者の便を隔離するため使い捨て吸収材製
品に空隙を形成するスペーサに関する。また、本発明
は、このようなスペーサを有する使い捨て吸収材製品に
関する。

発明の背景使い捨て吸収材製品は、この業界でよく知られてい
る。使い捨て吸収材製品は、尿や便を吸収し、それを保
持するために使用される。使い捨て吸収材製品の特に望
ましい特徴は、汚れた使い捨て吸収を着用者から外した
後に着用者の皮膚についた便をきれいにする課題を最小
限にする能力である。この目的を達成するために、便と
外皮との接触及び便によって関連した刺激を最小限にす
るために使い捨て吸収材製品の制限された部分に便を閉
じ込める試みがなされてきた。

従来技術の文献は、便を受けるための空洞または切出
部を示している。便は、（圧縮を通して）トップシート
を通過し、吸収コアから離れた材料で受けられるか、ま
たは吸収コアから移動することによって収容される。し
かしながら、これらの従来技術は、吸収コアの空洞また
は吸収コアから便を取り除くことによって吸収性能の低
下を招くという欠点がある。この空洞は、吸収コアの大
きさによって容量が制限される。これらの例として、19
36年６月９日にジャクソンに付与された米国特許第2,04
3,325号、1988年３月15日に発行された米国特許第4,73
1,065号、1989年５月30日に発行された米国特許第4,83
4,737号、1991年11月５日に発行された米国特許第5,06
2,840号を有する。

着用者の皮膚についた便をきれいにする課題を最小限
する１つの試みは、便を受け、それを着用者の皮膚から
隔離するために使い捨て吸収材製品に空隙を提供するこ
とである。典型的には、空隙は、着用者の皮膚に接触す
るトップシートと、尿のような排泄物を吸収する吸収コ
アとの中間にある。この構成において、トップシートは
便を空隙に連通させる開口または他の通路を有する。

またこれらの先行技術は、開口及び吸収コアに関して
トップシートに弾性的な伸長性を与える種々の構成を示
している。これらの従来技術の例は、1987年５月５日に
発行された米国特許第4,662,877号、1990年１月５日に
デスマライス等に発行された米国特許第4,892,536号、1
991年２月５日にフリーランドに発行された米国特許第
4,990,147号がある。しかしながら、便を受ける空隙は
着用者が座った位置にあるとき、または第１回目の便の
排泄があったとき、開放したままではなくなる欠点があ
る。

この問題を克服するために、他の先行技術は、吸収コ
アにスペーサを加えることを示している。このスペーサ
は、横断方向を向いており、ほぼ馬の足の形状であり、
長手方向を向いた平行な拡散部材を有する。このような
ものの例として、エンローの名で1990年２月28日に発行
されたヨーロッパ特許0,355,740、エドワードの名で198
1年11月11日に発行された英国特許出願GB2,074,875号、
レフェーブルの名で1985年９月20日に発行されたフラン
ス国特許出願2.561,078号、1985年12月24日にタレルに
発行された米国特許第4,560,380号がある。

スペーサは平坦で変形されない形状を有する。このス
ペーサの厚さは、吸収材に保持することができる最大限
の空隙の高さを制御する。便を受ける十分な空隙を維持
するために最小限に維持することが最小限の厚さが必要
になる。スペーサは、着用者の体に強制的に適用され、
着用者の動きに応答して変形するので１つまたはそれ以
上の軸線の周りで曲げられて負荷される。

公知のスペーサは、それらがたわむとき、曲げ剛性、
すなわち、曲げまたはねじりに対する抵抗を有する欠点
がある。曲げ剛性は着用者の体の湾曲に適応し、着用者
の動きに応答するように変形するスペーサの能力を小さ
くする。大きな曲げ剛性を有するスペーサは、それらが
吸収材の中で大きい嵩を有し、着用者に不快感を与える
と言う点で望ましくない。しかしながら、曲げ剛性は、
スペーサの厚さが増大すると共に大きくなり、スペーサ
の厚さが大きくなり、着用者にさらに不快感を与えるよ
うになる。従って、従来のスペーサは、曲げ剛性が大き
くなることを犠牲にして空所スペースの高さを高くす
る。これは望ましくない。

さらに、公知のスペーサは弾性曲げ抵抗を示す。公知
のスペーサは、曲げて変形されるときに、元の変形され
ない形状に回復する内側の回復力を形成する。これらの
回復力は、使い捨て吸収材製品の構造を通して着用者に
伝達され、着用者に不快感を与え、不適切な適合感を与
える。従って、本発明の目的は、圧縮負荷が加えられた
ときに最小限の厚さ及び最小限の空隙を維持することが
できるスペーサを提供することである。また本発明の目
的は、小さい曲げ剛性を呈するスペーサを提供すること
である。本発明の他の目的は、スペーサが曲げ負荷に応
答して回復力を蓄積しないように軸線の周りに曲げ負荷
に応答して弾性的ではなく、塑性的に変形するスペーサ
を提供することである。本発明の他の目的は、分離した
部材が、スペーサの曲げ負荷に応答して外側のカバーに
包まれた他の別の部材に関して動くことができる外側カ
バーに包まれた多数の分離した部材を有するスペーサを
提供することである。

発明の要約本発明は、使い捨て吸収材製品に便の空所スペーサを
維持するスペーサを提供する。このようなスペーサは使
い捨ておしめのような吸収材に組み込むことができる。
使い捨ておしめは、液体不透過性のバックシートと、バ
ックシートに取り付けられた液体透過性のトップシート
であって、トップシートとバックシートの間に便を受け
る空隙を形成するトップシートと、バックシートとトッ
プシートの中間に吸収コアとを有する。トップシートは
着用者から空隙に便を移動する開口部を有する。このス
ペーサは、トップシートと、バックシートまたは吸収コ
アとのいずれか１つに結合することができる。

スペーサは、可撓性の外側カバーと、外側カバーに包
まれた分離して接続されていない複数の部材とを有す
る。分離した部材の各々は、スペーサが可撓性負荷を受
けるときに、外側カバー内で他の別の部材に関して動く
ことができる。このスペーサは、圧縮負荷が加えられた
ときに、曲げ負荷、すなわち軸線の周りの曲げに応答し
て塑性的に変形しながらスペーサの厚さ及び空隙の高さ
を最小限に維持することができる。このスペーサは、ト
ップシートの開口部に整合することが好ましい。

図面の簡単な説明本明細書は、特に本発明を指摘し、本発明の権利を請
求する請求の範囲で終結しているが、本発明は、同じ参
照符号が同じ部品を表す関連図面と関連した次の説明か
らさらに明らかになる。

第１図は、本発明の１つの実施例による、閉鎖した形
状のスペーサの平面図である。

第２図は、一部を破断し、破線で第１図のスペーサと
吸収コアを組み込んだ使い捨て吸収材製品の平面図であ
る。

第３図は、スペーサがトップシートに結合され第２図
の線３−３に沿って切った垂直方向の断面図である。

第４図は、上方の吸収コア層と、下方の吸収コア層と
を有し、スペーサが上方と下方の吸収コア層との間に配
置され上方の吸収コア層に結合されている使い捨て吸収
材製品の他の実施例の垂直方向断面図である。

第５図は、スペーサ形状が吸収材の腰の境界部に向か
って開放して凹形状を有する使い捨て吸収材製品の他の
実施例の平面図である。

第６図は、線６−６に沿って切った第１図の断面図で
ある。

第７図は、室を有する第１図を線７−７に沿って切っ
た垂直方向の断面図である。

発明の詳細な説明第１図及び第２図を参照すると、吸収材20に使用され
るスペーサ54が示されている。「スペーサ」は使い捨て
吸収材20の部品を言い、この部品20は、このような部品
の間に所望の空所または空隙を維持するために使い捨て
吸収材製品20の２つの他の部材を分ける使いすて吸収材
20の部品を言う。特に、スペーサ54は、便を受ける凹形
状の空間を形成することができる。

ここに使用する用語の「吸収材」は、身体の排泄物を
吸収し、それを包囲する装置を言い、特に、身体から排
泄された種々の排泄物を吸収し、それを収容するために
着用者の身体に対して、またはその近傍に配置される装
置を言う。用語「使い捨て」は、洗濯されるか、または
吸収材として復元されるか、または再使用されることが
意図されていない、すなわち、一回使用した後に廃棄さ
れ、リサイクルされるか、または環境的に矛盾のない方
法で廃棄される吸収材を言う。

本発明の好ましい使い捨て吸収材製品20は、おしめで
ある。ここに使用する「おしめ」は幼時または失禁する
ものによって着用者の胴の周りに着用される吸収材を言
う。しかしながら、本発明は失禁用ブリーフ、失禁用下
着等のような他の吸収材にも適用されることは理解すべ
きである。

使い捨て吸収材製品20は、液体透過性トップシート22
と、液体不透過性のバックシート24と、トップシート22
とバックシート24との中間の吸収コア26とを有する。ト
ップシート22及びバックシート24は、吸収コア26が所望
の位置に保持することを保証するように少なくとも一部
が円周方向に接続されている。さらに第４図を参照する
と、吸収コア26は、上方の層26Uがトップシート22と並
置され下方の層26Lがバックシート24と並置されている
２層を有する。

第３図を参照すると、本発明による使い捨て吸収材製
品20は、トップシート22の下側とバックシート24との間
に配置され、好ましくはトップシート22と吸収コア26と
の間に配置されたスペーサ54を有する。別の案として
は、第４図に示すように、スペーサ54は、吸収コア26の
上層26Uの下側と、吸収コア26の下層26Lとの間の配置さ
れる。

第２図に示す使い捨て吸収材製品20は、着用している
間に使い捨て吸収材製品20の足の開口部を通して体の排
泄物が漏れることを防止するために弾性レッグカフ及び
／または障壁レグカフを有する。本発明による使い捨て
吸収材製品20は、着用者の腰の周りへの適用を改良する
弾性的な腰バンドを有する。明らかにするために、弾性
レグカフ、障壁レグカフ及び弾性腰バンドを図面から省
略する。しかしながら、このような部品を使い捨て吸収
材製品20に組み込むことが望ましい場合には、参照する
ことによりここに組み込まれている次の米国特許を参照
すべきである。レグカフをつくるために使い捨て吸収材
製品20に弾性ストランドを供給する方法及び装置を示し
ている1978年３月28日にブエルに発行された米国特許第
4,081,301号及び1975年１月14日にブエルに発行された
米国特許第3.860,003号、障壁レグカフを使い捨て吸収
材製品20に組み込む方法を示している1990年アジズ等に
発行された米国特許第4,909,803号、２重のカフを示し
ている1987年９月22日にローソンに付与された米国特許
第4.695,278号、弾性ウエストバンドを示している1985
年５月17日にケビットに発行された米国特許第4,515,59
5号、使い捨て吸収材製品20の適当なウエストバンドを
どのように製造するかを示している、1989年３月28日に
発行された米国特許第4,816,025号がある。

本発明による使い捨て吸収材製品20は、後方部分42に
並置された接着テープファスナ36と、使い捨て吸収材製
品20を着用者の腰の周りに有利に固定するために使い捨
て吸収材製品20の前部分40と並置されたランド部材38と
を有する。1974年12月19日にブエル等に発行された米国
特許第3,848,594号及び1987年５月５日に米国特許第B1
4,662,875号は、接着性テープファスナ36をどのように
製造し、使い捨て吸収材製品にどのように組み込むかを
示しており、参照によってここに組み込まれている。

第２図は、弾性によって誘導される収縮のない平坦な
状態で広がっている本発明による使い捨て吸収材製品20
を示す。トップシート22及びバックシート24は、使い捨
て吸収材製品20の周縁31を規定している。周縁31は、外
周であり、使い捨て吸収材製品20の最大範囲である。周
縁31はウエスト境界34と２つの長手方向の側縁33とを有
する。

前方のウエスト境界32と後方のウエスト境界34は、着
用したときに、着用者の腰を包み、着用者が立ったとき
に使い捨て吸収材製品の最も高い点になる。長手方向の
側縁33は、使い捨て吸収材製品20の周縁部分であり、こ
の周縁部分は前方及び後方のウエスト境界32及び34を接
続する。使い捨て吸収材製品20のクロッチ領域35は、前
方ウエスト境界32と後方ウエスト境界34との間に配置さ
れ、着用したときに典型的には着用者の足の間にある使
い捨て吸収材製品20の部分である。

ここに使用するように、使い捨て吸収材製品20の長手
方向の寸法、方向または軸線は、使い捨て吸収材製品20
を着用したときに着用者に関して前方から後方に整合す
る寸法、方向または軸線LLである。使い捨て吸収材製品
20及びスペーサ54の長手方向の軸線LLは、スペーサ54を
使い捨て吸収材製品20に組み込んだときに一致している
ことが好ましい。

使い捨て吸収材製品20の横断方向の寸法、方向または
軸線は、使い捨て吸収材製品20を着用したときに、長手
方向に直角で、横に整列した方向である。横断方向の軸
線TTは、各前方及び後方のウエスト境界32及び34の所定
に位置に対応して使い捨て吸収材製品20を前方及び後方
部分40及び42に分割する。「Ｚ方向」は、長手方向及び
横断方向の双方に関して直角であり、使い捨て吸収材製
品20またはスペーサ54内にはない。

ここに示した実施例は、約7.3キログラム乃至約12.2
キログラム（16乃至27ポンド）の体重、約3.0センチメ
ートル乃至約7.6センチメートル（1.2乃至3.0インチ）
離れた座骨の間隔を有する着用者に適している。もし、
スペーサ54及び使い捨て吸収材製品20が大人を含む小さ
いまたは大きい着用者に使用することを考慮するなら
ば、使い捨て吸収材製品20及びスペーサ54はそれに対応
した寸法でなければならない。

前述した範囲の着用者の寸法に適合した大きさのスペ
ーサ54は、少なくとも0.64センチメートル（0.25イン
チ）のＺ方向の厚さｔ（第６図参照）を有しなければな
らない。第１図に示したスペーサ54は、約8.9乃至約11.
8センチメートル（3.5乃至4.6インチ）の長手方向の全
体の長さを有する。また、このようなスペーサ54は、約
4.9センチメートル（1.93インチ）の使い捨て吸収材製
品20の前方のウエスト境界32に向かって配置されるよう
になっているスペーサ54の小さい端部の周囲の横断方向
の寸法の全体と、約9.53センチメートル（3.75インチ）
の後方のウエストマージン34に向かうようになっている
スペーサ54の大きい方の端部の周囲の横断方向の寸法の
全体とを有する。このスペーサ54は、スペーサ54の小さ
い端部の約1.14センチメートル（0.45インチ）の半径方
向の厚さから、スペーサ54の大きい方の端部の約2.8セ
ンチメートル（1.1インチ）の半径方向の厚さまでの半
径方向の厚さの範囲を有する。

着用者の前述した範囲に適合する大きさの使い捨て吸
収材製品20は、約43.8センチメートルの長手方向の寸法
を有するトップシート22と、約46.4センチメートル（1
8.25インチ）の長手方向の寸法を有するバックシート24
とを有するように製造される。第３図を参照すると、ト
ップシート22とバックシート24との間の長手方向の寸法
は、吸収コア26をトップシート22とバックシート24との
間に間挿したときでさえも、バックシート24に対してト
ップシート22が短くなり、その間に空隙52を生じる。こ
こに使用する、「空隙」は、トップシート22とバックシ
ート24との間の空所であり、この空所は、便を受ける大
きさである。本発明によるトップシート22とバックシー
ト24は、クロッチ領域35で、約15.9センチメートル（6.
25インチ）及び約21.3センチメートル（8.4インチ）の
横断方向の寸法を有する。

使い捨て吸収材製品20の部材は、当業者に周知の種々
の形態に組み込まれる。好ましい実施例は1975年１月14
日にブエルに発行された米国特許第3.860,003号及び199
0年３月20日にアジズ等に発行された米国特許第4,909,8
03号に示されており、これらは、使い捨て吸収材製品20
の好ましい形状を示している。さらに好ましい実施例に
おいて、使い捨て吸収材製品20の形状は、1992年９月29
日にブエル等に発行された米国特許第5,151,092号の内
容に適合している。

使い捨て吸収材製品20の部品をさらに詳細に検討する
と、トップシート22及びバックシート24は、平行に配置
されており、上述したように少なくとも一部が周縁で結
合されている。ここに使用する用語の「結合」は、第１
の部材または部品が第２の部品または部材に直接にまた
は間接的に固定されている場合、または第１の部材また
は部品が、第２の部材または部品に接続されているか、
または結合されている中間部材または部品に接続されて
いる状態を言う。

トップシート22及びバックシート24は、接着材または
加熱シーリングのような従来技術でよく知られた方法に
よって結合される。トップシート22及びバックシート24
を結合する特に好ましい方法は、オハイオ州コロンバス
のセンチュリーアドヘッシブ社によって製造されるよう
な、またメネソタ州セントポールのH.Bフラー社によっ
て販売されているセンチュリー5227またはHL1258として
市販されている高温接着剤を使用する。特に好ましい実
施例において、接着剤の結合は長手方向を向いた接着バ
ンド及びスパイラルによって達成される。

ここに使用する用語「吸収コア」は、身体の排泄物を
吸収し保持するために使用される使い捨て吸収剤製品20
の部品を言う。吸収コア26は、対向する大きな面を有
し、所望ならば、１つまたはそれ以上の組織の層によっ
て包囲されるか（図示せず）、便に対する摩擦を小さく
するためにリリース剤でコートする。

この組織層は、もし存在するならば、吸収コア26の引
っ張り強さを改良し、濡れたときに割れ、または固まる
こと傾向を小さくする。さらに、組織層は液体の横方向
の染みだしを改良し、吸収コア26を通って吸収された液
体をさらに均一に配分する。ほぼ16グラム／平方メート
ル（10ポンド/3,000平方フィート）の基礎重量及びほぼ
30立方フィート／分／平方メートル（100立方フィート
／分／平方フィート）の浸透性及び水の13ミリメートル
の差圧（水の0.5インチ）を有する組織層がよく作用す
ることが分かっている。

吸収コア26は、細かくされた木のパルプのような、典
型的にはエアフェルトのような一般に使用される種々の
材料から製造される。所望ならば、吸収コア26は、この
技術分野で一般に使用されるような、吸収ゲル材料を含
む。特に、吸収コア26は、1986年９月９日にワイズマン
に発行された米国特許第4.610,678号の内容によって製
造され、その特許は、本発明で使用するのに適した吸収
コア26の製造方法を示している。1988年４月19日にブラ
ンド等に発行した米国特許第Re.32,649号によって製造
された吸収ゲル材料は、本発明による使い捨て吸収剤製
品20に使用するのに適していることが分かった。

特に好ましい実施例において、所望ならば、吸収コア
26の下層26Lは、別の収容及び獲得領域を有する。収容
領域は、獲得領域が、有効に能率的に排出液を迅速に獲
得し、それを長時間にわたって閉じ込めるために貯蔵領
域に搬送する。このような下層26Lは、特に好ましい吸
収コア26の下層26Lを製造する方法を示している1989年
３月30日にアレマシ等に発行された米国特許第4,834,73
5等の内容によって製造される。１つの適当な吸収コア2
6の材料は、カリフォルニア州のロスアンゼルスのアト
ランティックリッチフィールドによって商品名ファイバ
ソーブで販売されているような繊維性吸収ゲル材料であ
る。

第４図に示すように、吸収コア26は、トップシート22
の下側に結合された上層26Uと、バックシート24の上側
に結合された下層26Lの２つの層を有する。吸収コア26
は、トップシート22及びバックシート24よりも大きい長
手方向及び横断方向の寸法を有する。吸収コア26の下層
26Lは、矩形または砂時計形状の種々の大きさ及び寸法
を有する。吸収コア26の上層26Uは、トップシート22の
後方部分42の形状に合致する。もちろん、この技術分野
で知られているように一層の吸収コアを使用することも
できる。

吸収コア26の上層及び下層26U及び26Lは、トップシー
ト22及びバックシート24に接着剤で結合されるか、また
は周知の取付手段によって結合されている。特に好まし
い取付装置は、接着剤スパイラル及び接着剤の長手方向
及び横断方向である。特に好ましい接着剤のタイプは、
オハイオ州コロンバスのセンチュリー接着剤社によって
センチュリー5227HL−1258接着剤として製造され、ま
た、ミネソタ州セントポールにH.Bフラー社によって販
売されているH.L−1258、H.Bフラー社によって販売され
ているHL−1258接着剤、ミネソタ州セントポールのミネ
ソタ鉱山製造社によって製造されているXPO接着材があ
る。

好ましくは、吸収コア26の下層26Lは、前方のウエス
ト境界32と後方ウエスト境界34との間で使い捨て吸収材
製品20の長手方向全体的にその寸法が伸びているが、前
方ウエスト境界32または後方ウエスト境界34のいずれに
も入らない。吸収コア26の上層26Uは、使い捨て吸収材
製品20の後方部分42にのみ存在すればよい。

吸収コア26の下層と反対側の対向面は、上方の吸収コ
ア26の層とトップシート22の下側に向かって伸びてい
る。吸収コア26の下層26Lの他方の対向面は、バックシ
ート24に向いており、好ましくはそれと接触する関係に
ある。さらに好ましくは、吸収コア26の下層は、バック
シート24に接着するように接続されている。

吸収コア26の上層26Uは、着用者を使い捨て吸収材製
品を着用しながら座ったときに生じる、以下に説明する
スペーサ54の圧縮及び適用される圧力から隔離する。こ
の理由によって、吸収コア26の上層26Uは、吸収コア20
の少なくとも後方部分42に、特に後方ウエスト境界32と
開口部46の間に存在しなければならない。吸収コア26の
上層26Uは、必ずしも使い捨て吸収材製品20の前方部分4
0に存在する必要はない。なぜならば、好ましい実施例
において、吸収コア26は、使い捨て吸収材製品20の前方
部分40の吸収コア26の上方層26Uを必要としないでも十
分な吸収容量を有するからである。好ましくは、上層26
Uと下層26Lの露呈面（これらの面はトップシート22また
はバックシート24には接続されていない）は、良好に形
成されており、空隙52には侵入しない。吸収コア26から
空隙52への大量の緩んだ繊維の侵入は、（もし阻止され
ないならば）便の長手方向の搬送を阻止し、このような
弁が着用者の皮膚から隔離することを防止する。

第２図を参照すると、用語の「トップシート」は使い
捨て吸収材製品20の液体不透過性面を言い、この面は、
吸収材を着用したときに、着用者の皮膚に接触し、吸収
コア62と着用者の皮膚とが十分に接触することを防止す
る。トップシート22は、柔軟で触感がよく、着用者の皮
膚を刺激しないことが望ましい。好ましくはトップシー
ト22は、身体の排泄物を吸収コア26にさらに容易に搬送
するために親水性であるように処理される。

適当なトップシート22は、多孔性発泡材、有孔プラス
ティックフィルム、天然繊維（例えば、木の繊維または
木綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステルまたはポ
リプロピレン繊維）またはこれらの組み合わせから製造
することができる。特に好ましいトップシート22は、約
2.2デニール及び約15.9ミリメートル（0.62インチ）の
長さを有するポリプロピレン繊維から成る。トップシー
ト22は、多数の技術によって製造することができる。例
えば、トップシート22はスパンボンド、カード、ウエッ
トレイド、メルトブロウン、ヒドロエンタングル処理さ
れた繊維、または上述した組み合わせによる繊維の不織
布である。

特に好ましいトップシート22は、カード処理され、熱
結合され、１平方メートル当たり約18乃至約25グラムの
基礎重量を有する。適当なトップシート22は、マサチュ
ーセッツ州、ワールポロのインターナショナル製紙会社
のベルテック社によって製品名ｐ−８として市販されて
いる。

好ましくは、トップシート22は、横断方向の軸線と後
方のウエスト境界34の中間に弾性パネル48を有する。弾
性パネル48は、トップシート22を着用者の皮膚に接近す
るように維持し、肛門と開口部46の整合を維持する。弾
性パネル48は、1991年７月16日にフリーランド等に発行
された米国特許第5,032,120号に従って組み込まれ、こ
の特許は、弾性パネル48に適した材料をつくり、その弾
性パネル48をトップシート22に組み込む方法を示す目的
で参照してここに組み込まれている。

弾性パネル48がもし存在するならば、弾性パネル48
は、横断方向の中心が長手方向の軸線に配置されている
ことが好ましく、使い捨て吸収材製品20の長手方向側方
境界全体の間に横断するように伸びているか、または幅
の約3.8乃至約4.5センチメートル（1.5インチ乃至1.8イ
ンチ）だけ伸びている。弾性パネル48は、後方ウエスト
境界34から開口部46まで長手方向に伸びていてもよい。
弾性パネル48は、引き伸ばしていない状態で長手方向に
約1.3センチメートル（0.5インチ）であり、トップシー
ト22に組み込んだとき、約5.1センチメートル（2.0イン
チ）の長手方向の寸法に対して約300パーセント伸長す
る。

弾性パネル48を有する材料は、幅１センチメートル
（0.4インチ）、厚さ0.03ミリメートル（0.001インチ）
の材料に約６グラムから約８グラムが加えられたときに
約200パーセント伸びなければならない。特に好ましい
弾性パネル48は、1991年８月６日にアレン等に発行され
た米国特許第5,037,416号に従ってつくられ、この特許
は弾性パネル48の製造のために特に好ましい材料を示す
目的で参照によってここに組み込まれている。

透過性のトップシート22は、長手方向の軸線LLの中央
に開口部46を有する。開口部46は、約5.1センチメート
ル（2.0インチ）の長手方向の寸法と、約3.8センチメー
トル（1.5インチ）の横断方向の寸法とを有する楕円形
の適当な形状が望ましい。開口部46の最後端縁部は、着
用している間、使い捨て吸収材製品20の後縁から少なく
とも約15.2センチメートル（6.0インチ）、好ましくは
約17.8センチメートル（7.0インチ）乃至約21.6センチ
メートル（8.5インチ）に配置されている。別の案とし
ては、開口部46は円形であり、約4.13センチメートル
（1.625インチ）の寸法を有し、後方のウエスト境界34
から約22.38センチメートル（8.813インチ）あたりに中
心がある。さらに別の案として、開口部46は、本発明に
よるスペーサ54の内側に合致するような寸法及び大きさ
である。好ましくは、スペーサ54は、開口部46と整合し
ている。

開口部46は、肛門からトップシート22を通って空隙52
まで便を移動させる通路を提供する。好ましくは、吸収
ゲル材料は、大量の尿が放出されたときにゲルブロック
が生じないように開口部に整合しないことが望ましい。
ゲルブロックは、下層26Lが空隙52を塞ぐようにし、後
方のウエスト境界34に向かう便の移動を阻止する。

バックシート24は、尿のような液体を透過させず、吸
収コア26によって吸収され、それに含まれる液体が、下
着、布及びベッドを濡らすことを防止する。ここに使用
するような「バックシート」は、使い捨て吸収材製品20
を着用したとき吸収コア26の外側に配置される、使い捨
て吸収材製品20内に吸収された液体を閉じ込める障壁を
言う。バックシート24は、薄いプラスティックフィルム
から製造されることが好ましいが、他の可撓性液体不透
過性材料を使用することもできる。ここに使用するよう
な、用語の「可撓性」は、柔軟で、人間の全体形状の輪
郭に容易に適応する材質を言う。バックシート24は、約
0.01ミリメートル乃至約0.051ミリメートル（0.005乃至
0.002インチ）の厚さを有するポリエチレンのようなポ
リオレフィンフィルムである。所望ならば、バックシー
ト24は、布状の外観を呈するためにエンボス加工されマ
ット仕上げされ、ブリーザブルである。適当なバックシ
ート24は、約45乃至90パーセントのリニヤ低密度のポリ
エチレンと約10乃至55パーセントのポリプロピレンの混
合体から製造される。バックシート22のフィルムの例
は、ブロウンフィルム用の商品名RR8220ブレンド及びカ
ストフィルム用のRR5475ブレンドの下にインディアナ州
テールホーテのトレデガー産業社によって販売されてい
る。

第１図乃至第２図を参照すると、スペーサ54は、ほぼ
閉鎖した形状を有する。第１図及び第２図に示す閉鎖形
状は、スペーサ54を形成し、スペーサ54は、小さい曲率
半径と小さい横断方向の間隔56とを有する端部が前方の
ウエスト境界を向いており、大きい曲率半径と大きい横
断方向の間隔56を有する端部が後方のウエスト境界34を
向くように長手方向に配置されている。第１図及び第２
図に示す「キーホール」は、小さい曲率を有するスペー
サ54の小さい横断方向の幅によって着用者のももに快適
に適合する。第１図及び第２図の閉鎖形状のスペーサ54
は、側方に間隔をおいて離れた長手方向に伸びる部分62
を有し、この部分62は、開口部46と整合している。また
第１図及び第２図に示すスペーサ54は、開口部46の前方
に配置され、長手方向に伸びる部分62を接続する側方に
伸びる部分64と、開口部46の後方に配置され側方に伸び
る部分65とを有する。側方に伸びる部分64は、前方のウ
エスト境界32と開口部46との間に配置されている。側方
に伸びる部分65は、後方のウエスト境界34と開口部46の
中間に配置されている。ほぼ閉鎖した形を有する他のス
ペーサ形状は、円形、楕円形及び多角形を含むが、それ
には制限されない。別の案として、スペーサ54は、第５
図に示すような開放した形を有する。側方に伸びる部分
64は、長手方向に伸びる部分62を接続し、後方に開いた
ほぼＵ形状の構成を形成する。側方に伸びるスペーサを
省略する場合、第５図のスペーサ54は、２つの分かれた
長手方向に伸びる部分62を有する。分かれた中央のスペ
ーサ部分66は、長手方向の中央線LLと平行でそれと一致
する使い捨て吸収材製品の後方部分42に配置することが
できる。中央のスペーサ部分66は、吸収コアの上層26L
が空隙52に垂れ下がらないようにする。スペーサ54は開
口部46に整合することが望ましい。開口部46と整合して
いるスペーサ54は、吸収コア26またはバックシート24の
一部のような開口部46の下の吸収材20の一部を着用者か
ら離す。便のような身体の排泄物は、開口部46を通って
空隙52に入ることができる。

第６図の断面図を参照すると、本発明によるスペーサ
54は、外側カバー82と、外側カバー82に包囲された複数
の分離したた部材88とを有する。図示した実施例におい
て、外側カバー82は、外側カバーシーム86に結合された
一対のカバー部分を有する。別の案として、１つのカバ
ー部分84は、１つのシームで結合された端部を有する。
他の実施例において、外側カバー82は、トップシート22
と、バックシート24と、または吸収コア26とに結合され
た外側カバー部分を有し、分離した部材88が外側カバー
部分84と、トップシート22と、バックシート24または吸
収コア26との間に配置されている。分離した部材88は、
外側カバー82内で互いに関して自由に移動することがで
きるように外側カバー82に配置されている。外側カバー
82内の分離した部材88の相対的な動きによって、スペー
サ54が３つの相互に直角な軸線の内の１つの軸線の周り
で曲げ負荷に応答して弾性的に変形することができる。
同時に、外側カバー82は、スペーサ54が圧縮されたとき
にＺ方向の厚さｔを維持することができるようにそれぞ
れの部材が制限されずに広がることを防止する。厚さｔ
は、厚さｔは第６図に示すことができる。

用語「曲げ負荷」は、構造に曲げを生じるように加え
られる力、加えられる変位または加えられる力及び変位
の組み合わせを言う。加えられる力は、力の対またはモ
ーメントを含むと理解すべきである。「軸線の周りの曲
げ負荷」は、特定の軸線の周りで構造の曲げを生じる曲
げ負荷を意味する。例えば、長手方向の軸線LLに整合
し、横断方向の軸線の周りに曲げ負荷を受ける構造は、
横断方向の軸線TTの周りで曲がる。すなわち、この構造
は、長手方向の軸線LLに沿った部分の関数としてＺ方向
に変形される。

ここに使用する「塑性的に変形する」は、変形を生じ
る負荷を取り除いたときに、負荷された構造がほぼ変形
された形状に残り、変形されない元の形状の一部または
全体を回復しない。ここに使用する「塑性的に変形す
る」は、構造が変形したとき、変形に抵抗せず、その構
造を元の形状に回復する内側の回復力が構造の中に発生
しないことを言う。

従来のスペーサは、曲げ負荷に応答した曲げ剛性を有
する。これらのスペーサは、曲げに抵抗し、スペーサを
元の変形されない形状に回復する内側の力を蓄積する。
従来のスペーサのこの特徴は、曲げられるビームで断面
応力配分を参照することによって理解することができ
る。

曲げ負荷を受けるビームは、ニュートラル軸線と称さ
れ、曲げ応力を有しないラインを特徴とする断面応力配
分を有する。このニュートラル軸線は、引っ張りと圧縮
曲げ応力の領域を分割する。さらに、これらの引っ張り
と圧縮応力は、ビームの曲げに抵抗する内側の力の対を
形成する。使い捨て吸収材製品のスペーサは、空隙を維
持するために最小限の厚さを有することが望ましい。し
かしながら、ビームの厚さが大きくなると、ビームの曲
げ剛性は、増大する。ビームのたわみ及びその結果生じ
るビーム断面の引っ張り圧縮応力配分は、E.Pポポフに
よる「材料のメカニック」第２版119ページ乃至140ペー
ジに示されている。

従って、従来のスペーサは、空隙の高さと曲げ剛性と
の間に妥協があった。BM収容容量を大きくするためにに
は、空隙の高さを高くすることが望ましい。しかしなが
ら、空隙の高さを維持するために必要なスペーサの厚さ
が厚くなると、スペーサの曲げ剛性も大きくなる。

本発明のスペーサ54は、曲げ剛性を対応して大きくす
ることなく、空隙の高さを大きくすることができる。本
発明のスペーサ54は、曲げ負荷に応答して引っ張り曲げ
負荷を蓄積することができない。なぜならば、分離した
部材88は、接続されておらず、外側カバー82内で互いに
移動することができる。その結果、スペーサ54内には引
っ張り応力用の負荷通路がない。従って、スペーサ54
は、曲げに抵抗する内側の力の対を蓄積することができ
ず、スペーサ54は可撓性負荷に応答して塑性的に変形す
ることができる。従って、スペーサ54は、どの軸線の周
りの曲げ負荷にも応答して塑性的に変形することができ
る。

好ましくは、分離した部材88は、隣接する分離した部
材88の相対的な運動を推進するほぼ丸い表面を有する。
さらに詳細には分離した部材88は、隣接する部材88が他
の部材88に関していかなる方向にも自由に移動すること
ができるようにほぼ球形状を有する。

分離した部材88は、圧縮負荷に抵抗する吸収性または
非吸収性材料から成る。好ましくは、分離した部材88
は、剛性を失わず、濡れたときにつぶれない材料から製
造されることが望ましい。

好ましい実施例において、分離した部材88は、0.254
センチメートル（0.10インチ）と0.64センチメートル
（0.25インチ）との間の直径を有するほぼ球形の延長ポ
リエステルビードを有する。適当な延長ポリスチレンビ
ードは、オハイオ州レバノンのサザンオハイオフォーム
からプレパフビードとして、ニューヨーク州ガーデンシ
ティパークのスノークラフト社からペルスパン・エキス
パンド・ポリスチレンビードとして市販されている。他
の実施例において、分離した部材88は、コネチカット
州、ダンブリのフェアフィールド・プロセス社からポリ
ペレットとして市販されているほぼ卵形のポリプロピレ
ンペレットを有する。

外側カバー82は、可撓性でなければならない。特に、
外側カバー82は、薄膜として作用し、その厚さにわたっ
て曲げ応力を支持しない材料から製造されなければなら
ない。

外側カバー82は、液体透過性材料から成る。液体透過
性の外側カバー82は、有孔性のプラスティクフィルム、
多孔性発泡体、網状の発泡体、天然繊維の布または不織
布（例えば、木または木綿繊維）、合成繊維（例えば、
ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）または天然及
び合成繊維の組み合わせのような広範な材料から製造す
ることができる。外側カバー82を製造するために使用さ
れる多数の技術がある。例えば、外側カバー82は、スパ
ンボンド、カード、ウエットレード、メルトブロウン、
ヒドロエンタングル処理された繊維、または上述したも
のを組み合わせた不織布である。

外側カバー82は、トップシート24を製造する同じ材料
から成る。例えば、外側カバーは、上述したベラティッ
ク社によって商品名Ｐ−８で製造されたステープル長の
ポリプロピレン繊維ウエブを有する。他の適当な外側カ
バー82は、１平方センチメートル当たり少なくとも0.00
3グラム（１平方ヤード当たり30グラム）、好ましく
は、１平方センチメートル当たり少なくとも0.0060グラ
ム（１平方ヤード当たり50グラム）の基礎重量を有する
ヒドロエンタングルまたはスパンレースの有孔不織布を
有する。このような材料は、デラウエア州、ウイルミン
トンのE.I.デュポン社からソンタナとして市販されてい
る。また、外側カバー82は、２乃至2.5デニールの範囲
の繊維デニールを有し、１平方センチメートル当たり0.
0017グラム（１平方ヤード当たり0.5オンス）及び１平
方センチメートル当たり0.0030グラム（１平方ヤード当
たり0.9オンス）好ましくは、１平方センチメートル当
たり約0.0022グラム（１平方ヤード当たり0.65オンス）
の基礎重量を有するスパンレイド・サーマルディスクリ
ートボンド・ポリプロピレン繊維のウエブから成る。こ
のような材料は、セレストラユニコーン.65SLP09U（未
処理）/.65SSP09U（親水性処理）としてサウスカロライ
ナ州シンプソンビルのファイバウエブ社から市販されて
いる。

いくつかの適用において、外側カバー82は液体透過性
材料を有することが望ましい。

例えば、それは、開口部46を通る液体、すなわち「緩
い」便の前方への流れを防止するガスケットとして作用
するスペーサ54を有することが好ましい。外側カバー82
を形成する適当な液体不透過性材料は、バックシート26
を形成する同じ材料から成る。例えば、外側カバー82
は、約0.01ミリメートルから約0.051ミリメートル（0.0
005乃至0.002インチ）の厚さを有するポリエチレンのよ
うなポリオレフィンフィルムを有する。外側カバー82を
製造する液体不透過性材料は、インディアナ州テレホー
トのテレデガール社によって販売された商品名RR8220及
びRR5475（0.025ミリメートルの厚さ）のプラスティッ
クフィルム、及び商品名P18−1401の商品名でオハイオ
州シンシナチのコロペー社（0.018乃至0.030ミリメート
ル（0.0007乃至0.0012インチ）の厚さ）によって販売さ
れているプラスティックフィルムを含む。

スペーサ54は、第３図に示すようなトップシート22に
接着剤で結合されるか、または第４図に示すように吸収
コア26に接着剤で結合される。他の実施例において、ス
ペーサ54はバックシート24に接着剤で結合することもで
きる。スペーサ54をトップシート22、吸収コア26または
バックシート24に接続する１つの適当な接着剤は、ミネ
ソタ州、セントポールのH.Bフューラー社によって販売
されているセンチュリー5227またはHL1258として市販さ
れている。スペーサ54を吸収材20に接続する他の方法
は、加熱シーリング及び超音波結合を含む。カバー部分
84の対は、上述した接着剤で外側のカバーシーム86で接
着することができる。

上述したように、スペーサ54は、曲げ負荷に応じて塑
性的に変形する。吸収材20の着用者の体重がかかったと
き、スペーサ54は十分な厚さｔを保持することが望まし
い。好ましくは、スペーサ54は、着用者の体重がかかっ
たとき、少なくとも0.64センチメートル（0.25インチ）
に厚さを維持することが望ましい。

スペーサの負荷の大きさ及び方法は、着用者の大きさ
及び吸収材20及びスペーサ54の形状のような多数の要因
に依存する。スペーサ54の負荷は非常に不均一である
が、典型的には高度に局所化されており、着用者の座骨
に集中している。従って、スペーサ54が吸収材20で受け
る正確な負荷状態を予期することは不可能である。

本発明の目的において、１平方メートル当たり350キ
ログラム（１平方インチ当たり0.5ポンド）の圧縮負荷
の下で0.64センチメートル（0.25インチ）の厚さｔを維
持することが望ましく、ここで圧縮負荷は約6.45平方セ
ンチメートル（1.0平方インチ）の適用の円形領域また
はフットプリント（足跡）を有する。上述した負荷特性
は、特別の吸収材20における実際の負荷状態を表すとい
う意味ではなく、本発明を説明するために使用されるこ
とを意味するものであることを理解すべきである。

１つの他の実施例において、スペーサ54は、第７図に
示すような分離した室92を有することができる。室92
は、スペーサ54の１つの部分に分離した部材88が堆積
し、同時にスペーサ54の他の部分の部材88が希薄になる
ことを防止する。このような分離した部材88の移動は望
ましくない。なぜならば、分離した部材をわずかにしか
有さない、あるいはほとんどないスペーサ54の一部は、
圧縮負荷の下でＺ方向の厚さｔを維持することができな
いからである。

第７図において、室92は、複数のシーム96でカバー部
分84を一緒に結合することによって間隔をおいた室の端
部94を形成することによって形成される。シーム96は、
室96の幅全体をわたって伸びることができる。それによ
って各室の端部94は、スペーサ54に半径方向を向いたヒ
ンジを形成し、ヒンジとほぼ直角な方向の曲げ剛性を小
さくする。別の案として、各シーム96は、室92の幅の間
に伸びており、相互に接続された室の間に通路98を形成
する。通路98は、隣接する室92の間で分離した部材の制
限された動きを可能にする。他の実施例において、室の
端部94は、カバー部分84を一緒に結合するのではなく、
外側のカバー部分84に取り付けられた別の部分に取り付
けられ、外側カバー部分84の中間に伸びている。

理論に制限されないならば、圧縮されたときの曲げ負
荷に応じて塑性的に変形し、厚さｔを維持するスペーサ
の能力は、外側カバー82内の分離した部材88の数によっ
て影響される。例えば、少数の分離した部材88が外側カ
バー82内に包囲される場合、着用者の体重は、分離した
部材88を外側カバー82に広げ、厚さｔ及び空隙の厚さを
前述した0.64センチメートルの最小限の所望の値以下に
小さくする。

逆に、もし、外側カバー82内に分離した部材88が余り
多く詰められると、分離した部材88は互いに自由に移動
しなくなり、スペーサ54は、可撓性負荷に応じて塑性的
に変形しなくなる。その代わり、外側カバーは、引っ張
り力を支持し、スペーサ54は、曲げに抵抗する内側の力
の対を蓄積するであろう。

スペーサ54は、次のように計算することができるパッ
キング密度特性を有する。

パッキング密度＝V88/V82 ここでV88は、外側カバーによって包囲される分離し
た部材88の容量であり、V82は、外側カバー82の容量で
ある。外側カバー82の容量は、外側カバー82を引っ張る
ことなく測定し計算する。

１つの実施例において、パッキング密度は、約60％未
満であり、好ましくは、約20乃至50％及びさらに好まし
くは約20乃至30％である。約20％の下限を有するパッキ
ング密度を有するスペーサ54は、スペーサ54の最も低い
曲げ剛性を呈し、この曲げ剛性は、１平方メートル当た
り350kgの圧縮負荷（0.5psi）の下で0.64センチメート
ル（0.25インチ）の厚さを維持することができ、この場
合圧縮負荷は、約6.45平方センチメートル（1.0平方イ
ンチ）の円形の足跡を有する。60％の上限以上のパッキ
ング密度を有するスペーサ54は過剰に堅くなる。特にも
し、スペーサ54が分離した室92を有するならば、パッキ
ング密度はスペーサ54の異なる点で選択的に変化するこ
とができる。例えば、パッキング密度は、着用者の体重
が集中する場合に非常に高くなり、最大限の可撓性が必
要な場合には比較的に低い値である。

第７図を参照すると、スペーサ54は、第１の室92の少
なくとも一部に着用者の座骨の場所に対応する長手方向
に伸びた部分62に配置された比較的に高いパッキング密
度を有する。スペーサ54は、第２の室92の少なくとも一
部に開口部46と前方ウエスト境界32との間の中間の側方
に伸びる部分64に配置された第２の比較的に低いパッキ
ング密度を有する。スペーサ54は、第３の室92の少なく
とも一部に開口部46と後方ウエスト境界34との間の中間
の側方に伸びる部分65に配置された第１と第２のパッキ
ング密度の中間の第３のパッキング密度を有する。

他の実施例において、所望の有効なパッキング密度
は、60％以上のパッキング密度と塑性的に伸長可能な外
側カバー82とを提供することによって達成することがで
きる。用語の「塑性的に伸長可能」は、約15秒の時間で
自由な長さから少なくとも約50％伸長され、この伸長を
解放した約５分以内に自由な長さの約10％以内に戻るこ
とができることを意味する。塑性的に伸長可能な外側カ
バー82が、スペーサ54の曲げ負荷時に伸長することがで
き、互いに関して分離した部材88を動かす。

この構成は、さらにきつく詰まった分離した部材88が
薄い層に余り広がらないようにし、スペーサ54が0.635
センチメートル（0.25インチ）の所望のＺ方向の厚さ未
満までつぶれることができるようにする利点を有する。
このような塑性的な伸長性外側カバー82は、1991年８月
６日にアレン等に発行された米国特許第5,037,416号に
よって製造され、この特許は、このような外側カバー82
の塑性的に伸長可能な材料を示す目的で参照によりここ
に組み込まれている。約60％以上のパッキング密度を有
するスペーサ内で使用する１つの適当な材料は1991年２
月５日にフリーランドい発行された米国特許第4,990,14
7号に示されているような繊維不織材料及びニットナイ
ロン及びリクラ繊維を含む。

曲げ負荷に応じて塑性的に変形するスペーサ54の性能
は制限がないわけではない。スペーサ54がある曲率、す
なわち、出発負荷水準を越えて曲げられると、外側カバ
ー82は、引っ張り力を支持し始め、スペーサ54は、それ
以上の曲げに抵抗する内側の力の対を蓄積する。外側の
カバー82が、引っ張り負荷を支持し始める曲げ負荷の水
準は、負荷の方向及びパッキング密度を含むがそれには
制限されない多数の要因に依存して変化する。

しかしながら、本発明のスペーサ54は、それらが出発
負荷水準以下で塑性的に変形し、出発負荷水準以上で堅
くなる利点を提供する。それに対して従来のスペーサ
は、低い負荷水準で比較的に堅く（従って、不快感があ
り）、負荷水準が十分に大きいときのみ塑性的に変形
し、従来のスペーサ材料を塑性的に細長くする。

他のいくつかの変更例及び変形例が当業者によって行
われるのは明らかである。これらは請求の範囲の範囲内
にある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61F 13/49 A61F 5/44 A61F 13/511

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】液体不透過性バックシートと、前記液体不透過性バックシートに結合された液体透過性
トップシートと、前記バックシートと前記トップシートの中間に配置され
た吸収コアと、圧縮負荷が加えられたとき便の空隙を維持するために使
い捨て吸収材製品に結合されたスペーサとを有し、前記スペーサは、可撓性外側カバーと、前記外側カバー
に包まれた複数の分離した部材とを有し、各分離した部材は、前記外側カバー内で互いに相対的に
可動であることを特徴とすると使い捨て吸収材製品。
【請求項２】前記トップシートは、便を空隙に移動させ
る開口部を有し、前記スペーサは、前記トップシートの
開口部に整合していることを特徴とする請求項１に記載
の使い捨て吸収材製品。
【請求項３】前記スペーサは開口部を有するほぼ閉鎖し
た形状を有することを特徴とする請求項１または２に記
載の使い捨て吸収材製品。
【請求項４】前記分離した部材は、ほぼ丸い表面を有す
ることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載
の使い捨て吸収材製品。
【請求項５】前記分離した部材は、ほぼ球形のポリスチ
レンビードを有することを特徴とする請求項１ないし４
のいずれかに記載の使い捨て吸収材製品。
【請求項６】前記スペーサは、前記トップシートと前記
吸収コアとの間に配置されていることを特徴とする請求
項１ないし５のいずれかに記載の使い捨て吸収材製品。
【請求項７】前記吸収コアは、上層と下層とを有し、前
記スペーサは、吸収コアの上層と下層との間に配置され
ていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに
記載の使い捨て吸収材製品。
【請求項８】前記スペーサは、60％未満のパッキング密
度を有することを特徴とする請求項１ないし７のいずれ
かに記載の使い捨て吸収材製品。
【請求項９】前記スペーサは、複数の分離した室を有
し、前記分離した室の少なくとも１つは、他の分離した
室と異なるパッキング密度を有することを特徴とする請
求項１ないし８のいずれかに記載の使い捨て吸収材製
品。
【請求項１０】前記スペーサは、弾性的に伸長可能な外
側カバーを有することを特徴とする請求項１ないし９の
いずれかに記載の使い捨て吸収材製品。