JP3297880B2 - Iirディジタル・フィルタ - Google Patents

Iirディジタル・フィルタ

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JP3297880B2
JP3297880B2 JP09343692A JP9343692A JP3297880B2 JP 3297880 B2 JP3297880 B2 JP 3297880B2 JP 09343692 A JP09343692 A JP 09343692A JP 9343692 A JP9343692 A JP 9343692A JP 3297880 B2 JP3297880 B2 JP 3297880B2
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敏昭 吉野
廣幸 西村
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0283Filters characterised by the filter structure
    • H03H17/0286Combinations of filter structures
    • H03H17/0288Recursive, non-recursive, ladder, lattice structures
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
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  • Mathematical Physics (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明はディジタル・フィルタに
係り、特に映像信号処理回路のように高速処理が要求さ
れるシステムに用いて好適な高速ディジタル・フィルタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・フィルタには、インパルス
応答の長さの無限なIIR(InfiniteImpulse Respons
e)フィルタと、インパルス応答の長さの有限なFIR
(FiniteImpulse Response )フィルタの2種類があ
る。一般に、すべてのアナログ・フィルタはIIRフィ
ルタへ変換可能であり、FIRフィルタと比較してII
Rフィルタのほうが急峻な遮断特性を得るのに適してい
る。
【0003】図15に、2次のIIRディジタル・フィ
ルタの直接形構成を示す。このIIRディジタル・フィ
ルタは4つの加算器(アダー)301,302,30
3,304と、5つの積算器(マルチプライヤー)30
5,306,307,308,309と、2つの遅延レ
ジスタ310,311とから構成される。加算器301
の一方の入力端子には信号入力端300が接続され、他
方の入力端子には加算器302の出力端子が接続され
る。加算器301の出力端子は、積算器305の入力端
子と遅延レジスタ310の入力端子とに接続される。積
算器305の出力端子は加算器303の一方の入力端子
に接続される。加算器303の他方の入力端子には加算
器304の出力端子が接続され、加算器303の出力端
子は信号出力端312に接続される。遅延レジスタ31
0の出力端子は、積算器306の入力端子と、積算器3
08の入力端子と、遅延レジスタ311の入力端子とに
接続される。遅延レジスタ311の出力端子は、積算器
307の入力端子と、積算器309の入力端子とに接続
される。加算器302の一方の入力端子には積算器30
6の出力端子が接続され、他方の入力端子には積算器3
07の出力端子が接続される。加算器304の一方の入
力端子には積算器308の出力端子が接続され、他方の
入力端子には積算器309の出力端子が接続される。
【0004】加算器301は、入力信号x(n)と加算
器302の出力とを加算して出力する。積算器305
は、加算器301の出力に係数b0 を乗じて出力する。
加算器303は、積算器305の出力と加算器304の
出力とを加算して出力信号y(n)として出力する。遅
延レジスタ310は、加算器301の出力にある遅延時
間を与えて出力し、遅延レジスタ311は遅延レジスタ
310の出力にある遅延時間を与えて出力する。積算器
306と積算器308は、遅延レジスタ310の出力に
それぞれ係数a1 ,b1 を乗じて出力する。積算器30
7と積算器309は遅延レジスタ311の出力に夫々係
数a2 ,b2 を乗じて出力する。加算器302は積算器
306の出力と積算器307の出力とを加算して出力
し、加算器304は積算器308の出力と積算器309
の出力とを加算して出力する。
【0005】このIIRフィルタの周波数特性は各積算
器の係数a1 ,a2 ,b0 ,b1 およびb2 で決定さ
れ、加算器301に入力される信号x(n)にはこの周
波数特性に応じたフィルタリング処理が施されて、加算
器303から出力信号y(n)が出力される。
【0006】このようなIIRディジタル・フィルタに
おいて、周波数特性をより急峻にするためにはフィルタ
の次数を上げる必要がある。例えば、図15に示す2次
のIIRディジタル・フィルタの次数を上げて3次のI
IRディジタル・フィルタにすると図16に示すような
構成となり、さらに次数を上げてN次のIIRディジタ
ル・フィルタにすると図17に示すような構成となる。
【0007】図16に示される3次のIIRディジタル
フィルタは、図15の2次のIIRフィルタに2個の
加算器313,314と、1個の遅延レジスタ315
と、2個の積算器316,317とを梯子のように追加
したものである。すなわち、積算器307と加算器30
2との間に加算器313が挿入され、積算器309と加
算器304との間に加算器314が挿入され、遅延レジ
スタ311と積算器307および積算器309との接続
点に遅延レジスタ315が接続され、遅延レジスタ31
5と加算器313との間に積算器316が接続され、遅
延レジスタ315と加算器314との間に積算器317
が接続されたものである。
【0008】同様に、図17に示されるN次のIIR
ィジタル・フィルタは、図15の2次のIIRフィルタ
に2N−4個の加算器と、N−2個の遅延レジスタと、
2N−4個の積算器とを梯子のように追加したものであ
る。このように、直接形のIIRディジタル・フィルタ
ではフィルタの次数が1つ上がる度に、1個の遅延レジ
スタと2個の積算器と2個の加算器とが梯子のように増
加する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような直接形の
IIRディジタル・フィルタにおいては、加算器が鎖状
に直列に接続される梯子状の構造であるため、フィルタ
の次数に比例して、縦続接続される加算器の個数が増大
し、ひいては1サイクル内に行われるべき加算の演算時
間が増大する。たとえば、10次のIIRディジタル・
フィルタでは、10個の加算器が縦続接続されるため、
1サイクル内に加算器1個の演算時間の10倍の演算時
間が必要となる。しかし、画像処理分野で使用されるフ
ィルタについて考えると、画像信号のフィルタリング処
理に高速の演算動作が必要とされ、たとえば現在のテレ
ビジョン・システムにおいては約66ナノセカンドとい
う短い時間(1画素サイクル)の間に1つの出力を計算
しなければならない。しかるに、直接形の次数の高いI
IRディジタル・フィルタで、このような短時間の間に
1サイクル分の演算処理を行える次数の高いIIRディ
ジタル・フィルタを得ることは、事実上不可能である。
【0010】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、フィルタの次数をいくら高くしても演算処理時
間をほぼ一定時間内に抑えられるようなIIRディジタ
ル・フィルタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のIIRディジタル・フィルタの第1の基
本形態は、信号入力端に接続された入力端子を有する実
質的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタと、
上記第1のトランスバーサル・フィルタの出力端子に接
続された入力端子を有する実質的に転置形の第2のトラ
ンスバーサル・フィルタと、上記第2のトランスバーサ
ル・フィルタの出力端子に接続された一方の入力端子を
有する加算手段と、上記加算手段の出力端子に接続され
た入力端子と信号出力端に接続された出力端子とを有す
る第1の遅延手段と、上記第1の遅延手段の出力端子に
接続された入力端子と上記加算手段の他方の入力端子に
接続された出力端子を有する実質的に転置形の第3のト
ランスバーサル・フィルタとを有する。
【0012】上記第1の基本形態では、そのフィルタリ
ング処理が第1のトランスバーサル・フィルタからなる
第1の処理部と、第2のトランスバーサル・フィルタか
らなる第2の処理部と、第1の加算器と第3の遅延手段
と第3のトランスバーサル・フィルタからなる第3の処
理部とに分けられている。第1、第2および第3のトラ
ンスバーサル・フィルタは転置形であるので、そのフィ
ルタの次数に係わらず、ここで必要な演算処理の時間は
トランスバーサル・フィルタ内において直列に接続され
ている積算器1個と加算器1個とにそれぞれ必要とされ
る時間の和を越えることはない。また、第3の処理部は
加算器と第3の遅延手段と第3のトランスバーサル・フ
ィルタとで構成されるが、加算器および積算器が鎖状に
2個以上接続される構造が第3のトランスバーサル・フ
ィルタ以外にはないので、その演算処理の時間は第3の
トランスバーサル・フィルタ内において直列に接続され
ている積算器1個と加算器1個とにそれぞれ必要とされ
る演算時間の和を越えることはない。このように、フィ
ルタの次数によらず演算処理に要する時間が短い高速の
IIRディジタル・フィルタを得ることができる。
【0013】上記第1の基本形態において、演算処理時
間をより向上させるために、上記第 1のトランスバーサ
ル・フィルタの出力端子と上記第2のトランスバーサル
・フィルタの入力端子との間および/または上記第2の
トランスバーサル・フィルタの出力端子と上記加算手段
の一方の入力端子との間に第2および/または第3の遅
延手段を挿入してよい。
【0014】また、上記第1の基本形態においては、第
1の処理部、第2の処理部、第3の処理部をそれぞれ入
れ替えたとしてもフィルタ特性は変化しないので、これ
ら3つの処理部はそれぞれ入れ替えることができる。
【0015】すなわち、上記第1の基本形態において各
処理部を入れ替えた一変形態様として、信号入力端に接
続された一方の入力端子を有する加算手段と、前記加算
手段の出力端子に接続された入力端子を有する第1の遅
延手段と、上記第1の遅延手段の出力端子に接続された
入力端子と上記加算手段の他方の入力端子に接続された
出力端子とを有する実質的に転置形の第1のトランスバ
ーサル・フィルタと、上記第1の遅延手段の出力端子に
接続された入力端子を有する実質的に転置形の第2のト
ランスバーサル・フィルタと、上記第2のトランスバー
サル・フィルタの出力端子に接続された入力端子と信号
出力端に接続された出力端子とを有する実質的に転置形
の第3のトランスバーサル・フィルタとを有するIIR
ディジタル・フィルタの構成が可能である。
【0016】上記変形態様の構成において、演算処理時
間をより向上させるために、上記第1の遅延手段の出力
端子と上記第2のトランスバーサル・フィルタの入力端
子との間および/または上記第2のトランスバーサル・
フィルタの出力端子と上記第3のトランスバーサル・フ
ィルタの入力端子との間に第2および/または第3の遅
延手段を挿入してよい。
【0017】また、上記第1の基本形態において各処理
部を入れ替えた別の変形態様として、信号入力端に接続
された入力端子を有する実質的に転置形の第1のトラン
スバーサル・フィルタと、上記第1のトランスバーサル
・フィルタの出力端子に接続 された一方の入力端子を有
する加算手段と、上記加算手段の出力端子に接続された
入力端子を有する第1の遅延手段と、上記第1の遅延手
段の出力端子に接続された入力端子と上記加算手段の他
方の入力端子に接続された出力端子とを有する実質的に
転置形の第2のトランスバーサル・フィルタと、上記第
1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と信号出
力端に接続された出力端子とを有する実質的に転置形の
第3のトランスバーサル・フィルタとを有するIIRデ
ィジタル・フィルタの構成も可能である。
【0018】上記変形態様の構成においても、演算処理
時間をより向上させるために、上記第1のトランスバー
サル・フィルタの出力端子と上記加算手段の一方の入力
端子との間および/または上記第1の遅延手段の出力端
子と上記第3のトランスバーサル・フィルタの入力端子
との間に第2および/または第3の遅延手段を挿入して
よい。
【0019】また、本発明のIIRディジタル・フィル
タの第2の基本形態は、信号入力端に接続された一方の
入力端子を有する第1の加算手段と、上記信号入力端に
接続された入力端子と上記第1の加算手段の他方の入力
端子に接続された出力端子とを有する実質的に転置形の
第1のトランスバーサル・フィルタと、上記第1の加算
手段の出力端子に接続された一方の入力端子を有する第
2の加算手段と、上記第1の加算手段の出力端子に接続
された入力端子と上記第2の加算手段の他方の入力端子
に接続された出力端子とを有する実質的に転置形の第2
のトランスバーサル・フィルタと、上記第2の加算手段
の出力端子に接続された一方の入力端子を有する第3の
加算手段と、上記第3の加算手段の出力端子に接続され
た入力端子と信号出力端に接続された出力端子とを有す
る第1の遅延手段と、上記第1の遅延手段の出力端子に
接続された入力端子と上記第3の加算手段の他方の入力
端子に接続された出力端子とを有する実質的に転置形の
第3のトランスバーサル・フィルタとを有する構成であ
る。
【0020】上記第2の基本形態では、そのフィルタリ
ング処理が第1のトランスバーサル ・フィルタと第1の
加算器とからなる第1の処理部と、第2のトランスバー
サル・フィルタと第2の加算器とからなる第2の処理部
と、第3の加算器と第1の遅延手段と第3のトランスバ
ーサル・フィルタとからなる第3の処理部とに分けられ
ている。この形態においても、第1、第2および第3の
トランスバーサル・フィルタは転置形であるので、その
フィルタの次数に係わらず、ここで必要な演算処理の時
間はトランスバーサル・フィルタ内において直列に接続
されている積算器1個と加算器1個とにそれぞれ必要と
される時間の和を越えることはない。このように、この
第2の基本形態においても、フィルタの次数によらず演
算処理に要する時間が短い高速のIIRディジタル・フ
ィルタが得られる。
【0021】上記第2の基本形態においても、演算処理
時間を向上させるために、上記第1の加算手段の出力端
子と上記第2の加算手段の一方の入力端子および上記第
2のトランスバーサル・フィルタの入力端子との間およ
び/または上記第2の加算手段の出力端子と上記第3の
加算手段の一方の入力端子との間に第2および/または
第3の遅延手段を挿入することができる。
【0022】また、上記第2の基本形態においても、第
1の処理部、第2の処理部、第3の処理部をそれぞれ入
れ替えたとしてもフィルタ特性は変化しないので、これ
ら3つの処理部はそれぞれ入れ替えることができる。
【0023】すなわち、上記第2の基本形態において各
処理部を入れ替えた一変形態様として、信号入力端に接
続された一方の入力端子を有する第1の加算手段と、上
記第1の加算手段の出力端子に接続された入力端子を有
する第1の遅延手段と、上記第1の遅延手段の出力端子
に接続された入力端子と上記第1の加算手段の他方の入
力端子に接続された出力端子とを有する実質的に転置形
の第1のトランスバーサル・フィルタと、上記第1の遅
延手段の出力端子に接続された一方の入力端子を有する
第2の加算手段と、上記第1の遅延手段の出力端子に接
続された入力端子と上記第2の加算手段の他方の入力端
子に接続された出力端子とを有する実質的に転置形の第
2のトランスバーサル・フィルタと、上記第2の加算手
段の出力 端子に接続された一方の入力端子と信号出力端
に接続された出力端子とを有する第3の加算手段と、上
記第2の加算手段の出力端子に接続された入力端子と上
記第3の加算手段の他方の入力端子に接続された出力端
子とを有する実質的に転置形の第3のトランスバーサル
・フィルタとを有するIIRディジタル・フィルタの構
成が可能である。
【0024】上記変形態様において、演算処理時間を向
上させるために、上記第2の加算手段の出力端子と上記
第3の加算手段の一方の入力端子および上記第3のトラ
ンスバーサル・フィルタの入力端子との間および/また
は上記第3の加算手段の出力端子と上記信号出力端との
間に第2および/または第3の遅延手段を挿入してよ
い。
【0025】また、上記第2の基本形態において各処理
部を入れ替えた別の変形態様として、信号入力端に接続
された一方の入力端子を有する第1の加算手段と、上記
信号入力端に接続された入力端子と上記第1の加算手段
の他方の入力端子に接続された出力端子とを有する実質
的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタと、上
記第1の加算手段の出力端子に接続された一方の入力端
子を有する第2の加算手段と、上記第2の加算手段の出
力端子に接続された入力端子を有する第1の遅延手段
と、上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端
子と上記第2の加算手段の他方の入力端子に接続された
出力端子とを有する実質的に転置形の第2のトランスバ
ーサル・フィルタと、上記第1の遅延手段の出力端子に
接続された一方の入力端子と信号出力端に接続された出
力端子とを有する第3の加算手段と、上記第1の遅延手
段の出力端子に接続された入力端子と上記第3の加算手
段の他方の入力端子に接続された出力端子とを有する実
質的に転置形の第3のトランスバーサル・フィルタとを
有する第3の加算手段と有するIIRディジタル・フィ
ルタの構成も可能である。
【0026】上記変形態様においても、演算処理時間を
向上させるために、上記第1の加算手段の出力端子と上
記第2の加算手段の一方の入力端子との間および/また
は上 記第3の加算手段の出力端子と上記信号出力端との
間に第2および/または第3の遅延手段を挿入してよ
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を参照して本
発明の実施形態を説明する。
【0028】図1は、本発明によるディジタル・フィル
タの第1の実施例のアーキテクチャを示す。このディジ
タル・フィルタは、それぞれが実質的に転置形である3
個のトランスバーサル・フィルタTF1 ,TF2 ,TF
3 と、3個の遅延レジスタDR1 ,DR2 ,DR3 と、
1個の加算器ADとを有するIIRフィルタである。
【0029】第1のトランスバーサル・フィルタTF1
は、2個の加算器11,12と、2個の積算器13,1
4と、2個の遅延レジスタ15,16とから構成され
る。このディジタル・フィルタの信号入力端10は、第
1のトランスバーサル・フィルタTF1 において、加算
器11の一方の入力端子と、積算器13の入力端子と、
積算器14の入力端子とに接続される。加算器11の他
方の入力端子には遅延レジスタ15の出力端子が接続さ
れ、加算器11の出力端子は第1のトランスバーサル・
フィルタTF1 の出力端子として第1の遅延レジスタ
1 の入力端子に接続される。積算器13の出力端子は
加算器12の一方の入力端子に接続され、積算器14の
出力端子は遅延レジスタ16の入力端子に接続され、遅
延レジスタ16の出力端子は加算器12の他方の入力端
子に接続される。加算器12の出力端子は遅延レジスタ
15の入力端子に接続される。
【0030】第2のトランスバーサル・フィルタTF2
は、2個の加算器20,21と、2個の積算器22,2
3と、2個の遅延レジスタ24,25とから構成され
る。第1の遅延レジスタDR1 の出力端子は、この第2
のトランスバーサル・フィルタTF2 において、加算器
20の一方の入力端子と、積算器22の入力端子と、積
算器23の入力端子とに接続される。加算器20の他方
の入力端子には遅延レジスタ24の出力端子が接続さ
れ、加算器20の出力端子は第2のトランスバーサル・
フィルタTF2 の出力端子として第2の遅延レジスタD
R2 の入力端子に接続される。積算器22の出力端子は
加算器21の一方の入力端子に接続され、積算器23の
出力端子は遅延レジスタ25の入力端子に接続され、遅
延レジスタ25の出力端子は加算器21の他方の入力端
子に接続される。加算器21の出力端子は遅延レジスタ
24の入力端子に接続される。
【0031】第2の遅延レジスタDR2 の出力端子は加
算器ADの一方の入力端子に接続され、加算器ADの他
方の入力端子には第3のトランスバーサル・フィルタT
F3の出力端子が接続され、加算器ADの出力端子は第
3の遅延レジスタDR3 の入力端子に接続される。第3
の遅延レジスタDR3 の出力端子はこのディジタル・フ
ィルタの信号出力端40と第3のトランスバーサル・フ
ィルタTF3 の入力端子とに接続される。
【0032】第3のトランスバーサル・フィルタTF3
は、1個の加算器30と、2個の積算器31,32と、
3個の遅延レジスタ33,34,35とから構成され
る。第3の遅延レジスタDR3 の出力端子は、第3のト
ランスバーサル・フィルタTF3 において、積算器3
1,32の入力端子に接続される。積算器31の出力端
子は加算器30の一方の入力端子に接続され、積算器3
2の出力端子は遅延レジスタ35の入力端子に接続さ
れ、遅延レジスタ35の出力端子は遅延レジスタ34の
入力端子に接続され、遅延レジスタ34の出力端子は加
算器30の他方の入力端子に接続される。加算器30の
出力端子は遅延レジスタ33の入力端子に接続され、遅
延レジスタ33の出力端子は第3のトランスバーサル・
フィルタTF3の出力端子として加算器ADの他方の入
力端子に接続される。
【0033】第1のトランスバーサル・フィルタTF1
において、積算器13,14は入力信号x(n)にそれ
ぞれ係数b1 ,b2 を乗じて出力し、遅延レジスタ16
は積算器14の出力にある遅延時間を与えて出力し、加
算器12は積算器13の出力と遅延レジスタ16の出力
とを加算して出力し、遅延レジスタ15は加算器12の
出力にある遅延時間を与えて出力し、加算器11は入力
信号x(n)と遅延レジスタ15の出力とを加算して第
1のトランスバーサル・フィルタTF1 の出力として出
力する。
【0034】第1の遅延レジスタDR1 は、第1のトラ
ンスバーサル・フィルタTF1 の出力にある遅延時間を
与えて出力する。
【0035】第2のトランスバーサル・フィルタTF2
において、積算器22,23は、第1の遅延レジスタD
R1 の出力にそれぞれ係数a1 ,−a2 を乗じて出力
し、遅延レジスタ25は積算器23の出力にある遅延時
間を与えて出力し、加算器21は積算器22の出力と遅
延レジスタ25の出力とを加算して出力し、遅延レジス
タ24は加算器21の出力にある遅延時間を与えて出力
し、加算器20は第1の遅延レジスタDR1 の出力と遅
延レジスタ24の出力とを加算して第2のトランスバー
サル・フィルタTF2 の出力として出力する。
【0036】第2の遅延レジスタDR2 は、第2のトラ
ンスバーサル・フィルタTF2 の出力にある遅延時間を
与えて出力する。
【0037】加算器ADは、第2の遅延レジスタDR2
の出力と第3のトランスバーサル・フィルタTF3 の出
力とを加算して出力する。第3の遅延レジスタDR3
は、加算器ADの出力にある遅延時間を与えてこのディ
ジタル・フィルタの出力として出力する。
【0038】第3のトランスバーサル・フィルタTF3
において、積算器31,32は、第3の遅延レジスタD
R3 の出力にそれぞれ係数2×a2 +(a1) ,−
(a2) を乗じて出力し、遅延レジスタ35は積算器
32の出力にある遅延時間を与えて出力し、遅延レジス
タ34は遅延レジスタ35の出力にある遅延時間を与え
て出力し、加算器30は積算器31の出力と遅延レジス
タ34の出力とを加算して出力し、遅延レジスタ33は
加算器30の出力にある遅延時間を与えて第3のトラン
スバーサル・フィルタTF3 の出力として出力する。
【0039】このIIRフィルタの周波数特性は、各ト
ランスバーサル・フィルタTF1 〜TF3 内の各積算器
の係数で決定される。第1のトランスバーサル・フィル
タTF1 に入力した入力信号x(n)は、この周波数特
性に応じたフィルタリング処理を施されて、第3の遅延
レジスタDR3 から出力信号y(n)として出力され
る。
【0040】上記した図1のIIRフィルタは、図2に
示すアーキテクチャに変形することができる。この図2
に示されるIIRフィルタは、図1に示されるIIRフ
ィルタにおいて、第1のトランスバーサル・フィルタT
F1 に1個の積算器17を、第2のトランスバーサル・
フィルタTF2 に1個の積算器26を、第3のトランス
バーサル・フィルタTF3 に2個の積算器36,37と
2個の加算器38,39を追加したものである。すなわ
ち、第1のトランスバーサル・フィルタTF1'において
は、係数1の積算器17がフィルタ入力端子10と加算
器12の一方の入力端子との間に挿入される。第2のト
ランスバーサル・フィルタTF2'においては、係数1の
積算器26が第1の遅延レジスタDR1 の出力端子と加
算器20の一方の入力端子の間に挿入される。第3のト
ランスバーサル・フィルタTF3'においては、加算器3
8が遅延レジスタ33の出力端子と加算器ADの他方の
入力端子との間に挿入され、係数0の積算器36が第3
の遅延レジスタDR3 の出力端子と加算器38の一方の
入力端子との間に接続され、加算器39が遅延レジスタ
34の出力端子と遅延レジスタ34の入力端子との間に
挿入され、係数0の積算器32が第3の遅延レジスタD
R3 の出力端子と加算器39の他方の入力端子との間に
接続される。
【0041】かかる図2のトランスバーサル・フィルタ
TF1',TF2',TF3'は、それぞれ次数が2,2,3
の転置形FIRフィルタであり、図1のトランスバーサ
ル・フィルタTF1 ,TF2 ,TF3 とそれぞれ等価な
フィルタである。つまり、第1のトランスバーサル・フ
ィルタTF1'において、積算器17の係数は1であるか
ら、加算器11に入力する信号の値は積算器17が挿入
されない場合(図1の第1のトランスバーサル・フィル
タTF1 )と同じである。また、第2のトランスバーサ
ル・フィルタTF2'において、積算器26の係数は1で
あるから、加算器20に入力する信号の値は積算器26
が挿入されない場合(図1の第2のトランスバーサル・
フィルタTF1 )と同じである。また、第3のトランス
バーサル・フィルタTF3'において、積算器36,37
の係数はそれぞれ0であるので、加算器38,39はそ
れぞれバッファとして機能し、加算器AD、遅延レジス
タ33,34に入力する信号の値は積算器31,32お
よび加算器38,39が挿入されない場合(図1の第3
のトランスバーサル・フィルタTF3 )と同じである。
したがって、図2のディジタル・フィルタと図1のディ
ジタル・フィルタとは実質上等価である。
【0042】再び図1において、このIIRフィルタに
おけるフィルタリング処理は、第1および第2の遅延レ
ジスタDR1 ,DR2 によって、3つの信号処理部、す
なわち伝達関数B(z)を有する信号処理部TF1 と、
伝達関数A(−z)を有する信号処理部TF2 と、伝達
関数1/A(−z)・A(z)を有する信号処理部SF
(AD,DR3 ,TF3 )とに分けられている。この分
断により、このIIRフィルタにおいて1サイクルの計
算に要する時間はこれらの信号処理部TF1 ,TF2 ,
SF(AD,DR3 ,TF3 )の各演算時間の中の最大
の演算時間によって決まるが、いずれの信号処理部でも
演算に要する時間は積算器1個と加算器1個とで構成さ
れる各マルチプライヤー・アダー・チェインにおける演
算時間によって決まる。したがって、このディジタル・
フィルタの1サイクルの計算に要する時間は、ほぼ積算
器1個と加算器1個にそれぞれ必要な時間の和である。
【0043】ここで、信号処理部TF1 と図2の転置形
FIRフィルタTF1'とは等価であり、信号処理部TF
2 と図2の転置形FIRフィルタTF2'とは等価であ
り、信号処理部SF(AD,DR3 ,TF3 )と図2の
加算器ADと第3の遅延レジスタDR3 と第3の転置形
FIRフィルタTF3'とを組み合わせた回路とは等価で
ある。FIRフィルタTR1',TR2',TR3'の1サイ
クルの計算に要する時間は、積算器1個と加算器1個と
で構成されるマルチプイヤー・アダー・チェインにお
ける演算時間で決まるので、各FIRフィルタにおいて
1サイクルの計算に要する時間は、やはり積算器1個と
加算器1個にそれぞれ々必要な演算時間の和である。た
だ、図2のディジタル・フィルタにおいては、積算器3
6と加算器38,ADとがマルチプライヤー・アダー・
チェインを構成しているので、1サイクルの計算に要す
る時間は、積算器1個と加算器2個にそれぞれ必要な演
算時間の和ということになる。
【0044】しかしながら、積算器36の係数は0であ
るので、積算器36及び加算器38で実際に演算が行わ
れることはない。したがって、図2のディジタル・フィ
ルタにおいても、1サイクルの計算に要する時間は、各
FIRフィルタTF1',TF2',TF3'において積算器
1個と加算器1個とで構成されるマルチプライヤー・ア
ダー・チェインでの演算時間、すなわち積算器1個と加
算器1個にそれぞれ必要な演算時間の和である。
【0045】次に、本発明のディジタル・フィルタが上
述したようにフィルタリング処理の演算に必要な時間を
最小限にしながら、かつ従来から用いられている直接形
のIIRフィルタと数学的に等価なディジタル・フィル
タであることを説明する。
【0046】図15は、上述したように直接形の2次の
IIRフィルタである。このIIRフィルタの伝達関数
を H(z)=B(z)/A(z) ・・・(1) とする。
【0047】先ず、この伝達関数H(z)に対し、Z-3
を掛けて、 H’(z)={B(z)×Z-3}/A(z) ・・・
(2) を得る。上記式(2)において、遅延を示すZ-3は伝達
関数H(z)に何ら影響を与えないので、H(z)と
H’(z)とは実質上等価である。ここで、映像信号処
理等においては、遅延成分によって映像信号自体に変化
が現れることはなく、その時間がずれるだけであるか
ら、遅延を示すZ -3 が伝達関数H(z)に実質 的に影響
を与えることはなく、H(z)とH’(z)とは実質的
に等価と云うことができる。
【0048】次に、伝達関数H’(z)に対し、A(−
z)/A(−z)を掛けて、 H”(z)=H’(z)×{A(−z)/A(−z)} ={B(z)×A(−z)×Z−3} /{A(z)×A(−z)} ・・・(3) を得る。上記式(3)において、{A(−z)/A(−
z)}=1であるから、H’(z)=H”(z)であ
り、さらにはH(z)=H”(z)である。
【0049】次に、この伝達関数H”(z)を3つのカ
スケード・フィルタの関係式に分割すると、 H”(z)={B(z)×Z−1}×{A(−z)×Z−1} ×{Z−1/[A(−z)×A(z)]}・・・(4) となる。
【0050】図3は、式(2)をディジタル・フィルタ
のアーキテクチャで表したものである。このディジタル
・フィルタは、図15の2次の直接形IIRフィルタを
リカーシブル部50とノンリカーシブル部60とに分割
し、それらの間に3個の遅延レジスタZ -1 でなるパイプ
ライン・レジスタ70を挿入した構造となっている。リ
カーシブル部50が伝達関数B(z)を表し、ノンリカ
ーシブル部60が伝達関数1/A(z)を表し、パイプ
ライン・レジスタ70が伝達関数Z-3を表す。ここで、
図15における乗算器305の係数b0が1であるとす
ると、図3においてはその乗算器を省略することができ
る。
【0051】図4は、式(2)にスキャッタード・ルッ
ク・アヘッド・トランスレーション(Scattered Look-A
head Translation)という展開を施して得られる式
(4)をハードウェアのアーキテクチャとして表したも
のである。第1のブロック80が伝達関数B(z)を表
し、第2のブロック90が伝達関数A(−z)を表し、
第3のブロック100が伝達関数1/[A(−z)*A
(z)]を表す。Z−1は遅延を表すので、ある伝達関
数にZ−1が乗じてあってもなくてもその伝達関数の特
性は等価である。
【0052】図5は、図4に示すカスケード接続された
3つのブロック部分80,90,100のそれぞれを転
置(トランスポジション:Transposition )した形式8
0’,90’,100’で表したアーキテクチャを示
す。この転置形式の表現により、第1のロック部分8
0’において遅延レジスタ85は加算器82と加算器8
1との間に挿入され、遅延レジスタ86は積算器84と
加算器82との間に挿入される。また、第2のロック
部分90’において、遅延レジスタ95は加算器92と
加算器91との間に挿入され、遅延レジスタ96は積算
器94と加算器92との間に挿入される。同様に、第3
ロック部分100’において、遅延レジスタ10
6,107は加算器102と加算器101との間に挿入
され、遅延レジスタ108,109は積算器105と加
算器102との間に挿入される。
【0053】図6は、図5に示されるディジタル・フィ
ルタのブロック100’に対してリタイミング(Retimi
ng)処理を施したアーキテクチャを示す。このリタイミ
ング処理により、ブロック100’の遅延レジスタ10
6,110が削除され、新たに遅延レジスタ111が加
算器101の出力の直後に挿入される。この図6のアー
キテクチャは、図1に示される本発明の第1実施例であ
るディジタル・フィルタのアーキテクチャと全く同一の
構成である。
【0054】図6においては、伝達関数B(z)のプロ
ック、伝達関数A(−z)のブロック、伝達関数1/A
(−z)・A(z)のブロックの順で直列に接続されて
いるが、これら3つのブロックの接続順序は任意であ
り、たとえば、伝達関数1/A(−z)・A(z)のブ
ロック、伝達関数B(z)のブロック、伝達関数A(−
z)のブロックの順で直列に接続してもフィルタ特性は
変化しない。これは、式(4)から明らかである。
【0055】以上、図15、図3、図4、図5および図
6の回路構成を経て図1の回路構成に至る説明より、本
発明の第1の実施例である図1に示すディジタル・フィ
ルタが数学的には図15に示される2次の直接形IIR
フィルタと等価であることがわかる。そして、図1に示
されるディジタル・フィルタにおいては、1サイクルの
計算時間を決定する演算器のチェイン構造として、1個
の積算器と1個の加算器とで構成されるマルチプライヤ
ー・アダー・チェインだけであるので、ここで必要な演
算処理の時間がほぼ積算器1個と加算器1個においてそ
れぞれ必要とされる時間の和を越えないことがわかる。
【0056】図1のIIRフィルタを図7に示すアーキ
テクチャに変形することもできる。この図7に示される
IIRフィルタは、図1に示されるIIRフィルタに4
個の加算器121,131,141,142と、4個の
積算器122,132,143,144とを追加したも
のである。第1のトランスバーサル・フィルタ120に
おいては、加算器121が遅延レジスタ15と加算器1
1との間に挿入されるとともに、積算器122が信号入
力端10と加算器121との間に接続される。第2のト
ランスバーサル・フィルタ130においては、加算器1
31が遅延レジスタ24と加算器20との間に挿入され
るとともに、積算器132が遅延レジスタDR1 と加算
器131との間に接続される。また、第3のトランスバ
ーサル・フィルタ140においては、、加算器141が
遅延レジスタ33と加算器ADとの間に挿入され、積算
器143が信号出力端40と加算器141との間に接続
され、加算器142が遅延レジスタ35と遅延レジスタ
34との間に挿入され、積算器144が信号出力端40
と加算器142との間に接続される。
【0057】このIIRフィルタにおいて、加算器11
と遅延レジスタDR1 、加算器20と遅延レジスタDR
2 および加算器ADと遅延レジスタDR3 は、それぞれ
アダー・レジスタ・ブロック150,160,170を
構成している。また、3個の積算器122,13,14
と2個の加算器121,12と2個の遅延レジスタ1
5,16とからなるトランスバーサル・フィルタ120
は、2次の転置形FIRフィルタである。同様に、3個
の積算器132,22,23と2個の加算器131,2
1と2個の遅延レジスタ24,25とからなるトランス
バーサル・フィルタ130も2次の転置形FIRフィル
タである。また、4個の積算器143,31,144,
32と3個の加算器141,30,142と3個の遅延
レジスタ33,34,35とからなるトランスバーサル
・フィルタ140は、3次の転置形FIRフィルタであ
る。
【0058】なお、図1のIIRフィルタに追加された
4個の積算器122,132,143,144の各係数
はそれぞれ0であるので、加算器121,131,14
1,142はそれぞれバッファとして機能する。したが
って、図7における加算器11,20,ADのそれぞれ
の入力信号はこれら4個の加算器121,131,14
1,142と4個の積算器122,132,143,1
44とを追加する前と同じである。したがって、図1の
IIRフィルタと図7のIIRフィルタとは等価であ
る。このように、本発明の第1実施例によるこのIIR
フィルタは、3個のアダー・レジスタ・ブロック15
0,160,170と、3個のFIRフィルタ120,
130,140とから構成されるということになる。
【0059】この図7に示されるディジタル・フィルタ
は、そのフィルタリング処理が2個のアダー・レジスタ
・ブロック150,160、さらに詳しくは2個の遅延
レジスタDR1 ,DR2 により、3個の信号処理部、即
ちアダー・レジスタ・ブロック150とFIRフィルタ
120とで構成される第1の信号処理部と、アダー・レ
ジスタ・ブロック160とFIRフィルタ130とで構
成される第2の信号処理部と、アダー・レジスタ・ブロ
ック170とFIRフィルタ140とで構成される第3
の信号処理部とに分割されている。
【0060】図7のディジタル・フィルタにおいては、
1サイクルの計算に必要な時間を決定する最も長い演算
器のチェイン構造として、積算器122と加算器12
1,11とからなるマルチプライヤー・アダー・チェイ
ン、積算器132と加算器131,20とからなるマル
チプライヤー・アダー・チェイン、および積算器143
と加算器141,ADとからなるマルチプライヤー・ア
ダー・チェインがある。これら3つのマルチプライヤー
・アダー・チェインのいずれにおいても、1サイクルの
計算に要する時間は積算器1個と加算器2個にそれぞれ
必要な演算時間の和ということになる。しかしながら、
積算器122,132,143の係数は0であるので、
積算器122,132,143および加算器121,1
31,141において実際に演算が行われることはな
い。したがって、アダー・レジスタ・ブロック150,
160,170と、2次形FIRフィルタ120,13
0と、3次形FIRフィルタ140とで構成される図7
のディジタル・フィルタにおいても、1サイクルの計算
に要する時間はFIRフィルタ120,130,140
内の積算器1個と加算器1個とで構成されるマルチプラ
イヤー・アダー・チェインでの演算時間すなわち積算器
1個と加算器1個にそれぞれ必要な演算時間の和であ
る。
【0061】図8は、本発明によるディジタル・フィル
タの第2実施例のアーキテクチャを示す。この実施例の
IIRフィルタは、図1のIIRフィルタに3個の加算
器181,191,201と3個の積算器182,19
2,202と、4個の遅延レジスタ183,193,2
03,204とを追加したものである。第1のトランス
バーサル・フィルタ180において、加算器181は積
算器14と遅延レジスタ16との間に挿入され、積算器
182は信号入力端10に接続され、遅延レジスタ18
3は積算器182と加算器181との間に接続される。
第2のトランスバーサル・フィルタ190において、加
算器191は積算器23と遅延レジスタ25との間に挿
入され、積算器192は第1の遅延レジスタDR1 の出
力端子に接続され、遅延レジスタ193は積算器192
と加算器191との間に接続される。第3のトランスバ
ーサル・フィルタ200において加算器201は積算器
32と遅延レジスタ35との間に挿入され、積算器20
2は信号出力端40に接続され、遅延レジスタ204,
203は積算器202と加算器201との間に直列に接
続される。この図8のディジタル・フィルタは、図16
に示される直接形の3次のIIRフィルタと数学的に等
価である。
【0062】図9は、本発明によるディジタル・フィル
タの第3実施例のアーキテクチャを示す。このディジタ
ル・フィルタは、図17に示される直接形のN次のII
Rフィルタと数学的に等価である。
【0063】上述した第2実施例及び第3実施例から明
らかなように、直接形のIIRフィルタの次数が1つ上
がる度に、図1に示される第1実施例の信号処理部TF
1 においては1個の積算器と1個の加算器と1個の遅延
レジスタとが梯子のように増加し、信号処理部TF2 に
おいては1個の積算器と1個の加算器と1個の遅延レジ
スタとが梯子のように増加し、信号処理部TF3 におい
ては1個の積算器と1個の加算器と2個の遅延レジスタ
とが梯子のように増加することになる。
【0064】本発明の第3実施例である図9のディジタ
ル・フィルタは、第1実施例と同様に図10または図1
1に示すアーキテクチャに変形することができる。
【0065】図10のディジタル・フィルタは、図9の
ディジタル・フィルタに6個の積算器241,251,
265,266,267,268と4個の加算器26
1,262,263,264を追加したものであり、図
2に示される第1実施例の変形と同様に、3個のトラン
スバーサル・フィルタ240,250,260と、3個
の遅延レジスタDR1 ,DR2 ,DR3 と、1個の加算
器ADとから構成されることになる。トランスバーサル
・フィルタ240,250,260は転置形のFIRフ
ィルタであり、それらの次数はそれぞれN,N,2N−
1(NはN≧2の整数)である。このディジタル・フィ
ルタは遅延レジスタDR1 ,DR2 によって3個の信号
処理部に分割されており、N次のFIRフィルタ240
が伝達関数B(z)の第1の信号処理部であり、N次の
FIRフィルタ250が伝達関数A(−z)の第2の信
号処理部であり、加算器AD、遅延レジスタDR3 およ
び2N−1次のFIRフィルタ260で構成される回路
が伝達関数1/A(−z)・A(z)の第3の信号処理
部となっている。ここで、第1の信号処理部、第2の信
号処理部、第3の信号処理部を任意の順で入れ替えても
フィルタ特性は変化しない。
【0066】したがって、この図10のディジタル・フ
ィルタにおいて、1サイクルの計算に要する時間を決定
する演算器のチェイン構造は、各FIRフィルタ24
0,250,260内における積算器1個と加算器1個
で構成されるマルチプライヤー・アダー・チェインであ
る。いずれのマルチプライヤー・アダー・チェインにお
いても、1サイクル内の演算処理に必要な時間は積算器
1個と加算器1個でそれぞれ必要とされる演算時間の和
を越えないことがわかる。なお、第3の信号処理部にお
ける演算器のチェイン構造として、積算器265、加算
器261および加算器ADとで構成されるマルチプライ
ヤー・アダー・チェインがあるが、積算器265の係数
が0であるので、このマルチプライヤー・アダー・チェ
インの演算時間は事実上加算器ADの演算時間だけとな
る。
【0067】図11に示されるディジタル・フィルタ
は、図9のディジタル・フィルタに6個の積算器27
1,281,291,292,293,294と6個の
加算器272,282,295,296,297,29
8とを追加したものであり、図7に示される第1実施例
の変形と同様に、3個のトランスバーサル・フィルタ2
70,280,290と3個のアダー・レジスタ・ブロ
ック300,310,320とから構成されることにな
る。トランスバーサル・フィルタ270,280,29
0のいずれも転置形のFIRフィルタであり、その次数
はそれぞれN,N,2N−1(NはN≧2の整数)であ
る。このディジタル・フィルタはアダー・レジスタ・ブ
ロック300,310、さらに詳しくは遅延レジスタD
R1 ,DR2によって3つの信号処理部に分割されてい
る。アダー・レジスタ・ブロック300とN次のFIR
フィルタ270とが伝達関数B(z)の第1の信号処理
部を構成し、アダー・レジスタ・ブロック310とN次
のFIRフィルタ280とが伝達関数A(−z)の第2
の信号処理部を構成し、アダー・レジスタ・ブロック3
20とN−1次のFIRフィルタ290とが伝達関数1
/A(−z)・A(z)の第3の信号処理部を構成す
る。ここで、第1、第2および第3の信号処理部を並べ
替えても何ら問題はない。
【0068】図11のディジタル・フィルタにおいて、
1サイクルの計算に要する時間を決定する演算器のチェ
イン構造は、各FIRフィルタ270,280,290
内において積算器1個と加算器1個とで構成されるマル
チプライヤー・アダー・チェインである。したがって、
このディジタル・フィルタにおいて、1サイクルで必要
な演算処理の時間は積算器1個と加算器1個においてそ
れぞれ必要とされる時間の和を越えないことがわかる。
なお、演算器のチェイン構造として積算器271と加算
器272,11とで構成されるマルチプライヤー・アダ
ー・チェインがあるが、積算器271の係数が0である
ので、このマルチプライヤー・アダー・チェインの演算
時間は事実上加算器11の演算時間だけである。
【0069】また、積算器281と加算器282,20
とで構成されるマルチプライヤー・アダー・チェイン、
積算器291と加算器295,ADとで構成されるマル
チプライヤー・アダー・チェインについても上記と同様
となる。
【0070】上記した実施例から明らかなように、直接
形のN次のIIRフィルタ(NはN≧2の整数)は、2
個の転置形のN次のFIRフィルタと1個の転置形の2
N−1次のFIRフィルタと3個の遅延レジスタと1個
の加算器、または3個のアダー・レジスタ・ブロックと
2個の転置形のN次のFIRフィルタと1個の転置形の
2N−1次のFIRフィルタとから構成されるディジタ
ル・フィルタに展開できる。この展開されたディジタル
・フィルタは、そのフィルタリング処理が各信号処理部
の間に接続される2個の遅延レジスタにより3つの信号
処理部に分割される構造となっており、これら3つの信
号処理部はその必要な演算処理の時間が積算器1個と加
算器1個とで構成されるマルチプライヤー・アダー・チ
ェインの積算器1個と加算器1個においてそれぞれ必要
とされる演算時間の和であるので高速の演算処理が行え
る。また、このディジタル・フィルタにおいては、フィ
ルタの次数がいくら増加しても、演算処理時間を決定す
る演算器のチェイン構造が1個の積算器と1個の加算器
で構成されるマルチプライヤー・アダー・チェインのま
まであるので、演算処理に要する時間は変わらない。
【0071】ここで、本発明のディジタル・フィルタの
一般的な例である第3実施例の図9に示されるN次のI
IRフィルタをブロック図で表すと、図12または図1
3に示すような構造となる。図12は図10のディジタ
ル・フィルタをブロックで表したものであり、図13は
図11のディジタル・フィルタをブロックで表したもの
である。図12において、加算器ADと遅延レジスタD
R3 とはアダー・レジスタ・ブロック269を構成する
ことになる。また、図1または図8に示す本発明の第1
実施例または第2実施例も図12および図13のような
ブロック図として表すことができることは当然である。
【0072】また、図12,図13において、遅延レジ
スタDR1,DR2 はこのディジタル・フィルタの特性に
は全く影響しないので、演算時間がそれほど問題になら
ない場合にはこれら2つの遅延レジスタを取り除いても
構わない。
【0073】図14は、図1に示す本発明の第1実施例
のフロアー・プランすなわち半導体集積回路として製作
するときのハード・ウエアのレイアウトを示す。図14
から明らかなように、図1の各要素が横に直線状に配置
されてディジタル・フィルタが実現されており、このフ
ロアー・プランは非常に簡素な構造となっている。この
ような実施例において、「端子」とは、集積回路の内部
端子、すなわち相互配線の一部を意味する。図8および
図9に示す本発明の第2実施例および第3実施例も、上
記第1実施例と同様に簡素なフロター・プランとしてハ
ード・ウエアを実現できる。
【0074】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、直接
形のIIRディジタル・フィルタを、図12に示すよう
に3個の転置形のFIRフィルタ(トランスバーサル・
フィルタ)と3個の遅延レジスタと1個の加算器とを有
する第1の形態(ただし、DR1,DR2は省略可能かつ
各処理部は入れ替え可能)、または図13に示すように
3個のアダー・レジスタ・ブロックと3個の転置形のF
IRフィルタ(トランスバーサル・フィルタ)とを有す
る第2の形態(ただし、DR1,DR2は省略可能かつ各
処理部は入れ替え可能)にシステマチックに展開するこ
とができ、上記構造のディジタル・フィルタにおいて1
サイクルの計算に要する時間はそのフィルタの次数に関
係なく積算器1個と加算器1個においてそれぞれ必要と
される演算時間の和であるので、フィルタの次数を高く
上げながらもその演算処理時間が短いIIRディジタル
・フィルタを提供することができる。したがって、周波
数特性を犠牲にすることなく高速なディジタル・フィル
タが実現される。また、シリコン・コンパイラによるV
LSIレイアウトの自動合成を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるIIRディジタル・フィルタの第
1実施例のアーキテクチャを示す図である。
【図2】図1のIIRディジタル・フィルタを変形した
アーキテクチャを示す図である。
【図3】式(2)をIIRディジタル・フィルタのアー
キテクチャで表した図である。
【図4】式(4)をIIRディジタル・フィルタのアー
キテクチャで表した図である。
【図5】図4に示すカスケード接続された3つのブロッ
ク部分の夫々を転置(トランスポジション)した形式で
表したアーキテクチャを示す図である。
【図6】図5に示すIIRディジタル・フィルタのブロ
ック部100’に対してリタイミング処理を施したアー
キテクチャを示す図である。
【図7】図1のIIRディジタル・フィルタを変形した
アーキテクチャを示す図である。
【図8】本発明によるIIRディジタル・フィルタの第
2実施例のアーキテクチャを示す図である。
【図9】本発明によるIIRディジタル・フィルタの第
3実施例のアーキテクチャを示す図である。
【図10】図9のIIRディジタル・フィルタを変形し
たアーキテクチャを示す図である。
【図11】図9のIIRディジタル・フィルタを変形し
たアーキテクチャを示す図である。
【図12】図10のIIRディジタル・フィルタをブロ
ック形式で表した図である。
【図13】図11のIIRディジタル・フィルタをブロ
ック形式で表した図である。
【図14】図1のIIRディジタル・フィルタのフロア
ー・プランを示す図である。
【図15】直接形の2次形無限インパルス応答のディジ
タル・フィルタのアーキテクチャを示す図である。
【図16】直接形の3次形無限インパルス応答のIIR
ディジタル・フィルタのアーキテクチャを示す図であ
る。
【図17】直接形のN次形無限インパルス応答のIIR
ディジタル・フィルタのアーキテクチャを示す図であ
る。
【符号の説明】
TF1 第1のトランスバーサル・フィルタ TF2 第2のトランスバーサル・フィルタ TF3 第3のトランスバーサル・フィルタ DR1 第1の遅延レジスタ DR2 第2の遅延レジスタ DR3 第3の遅延レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 廣幸 東京都港区北青山3丁目6番12号 青山 富士ビル日本テキサス・インスツルメン ツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−108319(JP,A) 特開 平2−48813(JP,A) ICASSP−92.,1992 IEEE International Con ference on A IEEE Transactions on Acoustics,Spee ch and Signal P (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 17/00 JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL) EPAT(QUESTEL)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端に接続された入力端子を有す
    る実質的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタ
    と、 上記第1のトランスバーサル・フィルタの出力端子に接
    続された入力端子を有する実質的に転置形の第2のトラ
    ンスバーサル・フィルタと、 上記第2のトランスバーサル・フィルタの出力端子に接
    続された一方の入力端子を有する加算手段と、 上記加算手段の出力端子に接続された入力端子と信号出
    力端に接続された出力端子とを有する第1の遅延手段
    と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記加算手段の他方の入力端子に接続された出力端子を
    有する実質的に転置形の第3のトランスバーサル・フィ
    ルタを有するIIRディジタル・フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記第1のトランスバーサル・フィルタ
    の出力端子と上記第2のトランスバーサル・フィルタの
    入力端子との間および/または上記第2のトランスバー
    サル・フィルタの出力端子と上記加算手段の一方の入力
    端子との間に第2および/または第3の遅延手段を挿入
    してなる請求項1に記載のIIRディジタル・フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 信号入力端に接続された一方の入力端子
    を有する加算手段と、 上記加算手段の出力端子に接続さ
    れた入力端子を有する第1の遅延手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記加算手段の他方の入力端子に接続された出力端子と
    を有する実質的に転置形の第1のトランスバーサル・フ
    ィルタと、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子を
    有する実質的に転置形の第2のトランスバーサル・フィ
    ルタと、 上記第2のトランスバーサル・フィルタの出力端子に接
    続された入力端子と信号出力端に接続された出力端子と
    を有する実質的に転置形の第3のトランスバー サル・フ
    ィルタとを有するIIRディジタル・フィルタ。
  4. 【請求項4】 上記第1の遅延手段の出力端子と上記第
    2のトランスバーサル・フィルタの入力端子との間およ
    び/または上記第2のトランスバーサル・フィルタの出
    力端子と上記第3のトランスバーサル・フィルタの入力
    端子との間に第2および/または第3の遅延手段を挿入
    してなる請求項3に記載のIIRディジタル・フィル
    タ。
  5. 【請求項5】 信号入力端に接続された入力端子を有す
    る実質的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタ
    と、 上記第1のトランスバーサル・フィルタの出力端子に接
    続された一方の入力端子を有する加算手段と、 上記加算手段の出力端子に接続された入力端子を有する
    第1の遅延手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記加算手段の他方の入力端子に接続された出力端子と
    を有する実質的に転置形の第2のトランスバーサル・フ
    ィルタと、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    信号出力端に接続された出力端子とを有する実質的に転
    置形の第3のトランスバーサル・フィルタとを有するI
    IRディジタル・フィルタ。
  6. 【請求項6】 上記第1のトランスバーサル・フィルタ
    の出力端子と上記加算手段の一方の入力端子との間およ
    び/または上記第1の遅延手段の出力端子と上記第3の
    トランスバーサル・フィルタの入力端子との間に第2お
    よび/または第3の遅延手段を挿入してなる請求項5に
    記載のIIRディジタル・フィルタ。
  7. 【請求項7】 信号入力端に接続された一方の入力端子
    を有する第1の加算手段と、 上記信号入力端に接続された入力端子と上記第1の加算
    手段の他方の入力端子に接続された出力端子とを有する
    実質的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタ
    と、 上記第1の加算手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子を有する第2の加算手段と、 上記第1の加算手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第2の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第2のトランスバーサ
    ル・フィルタと、 上記第2の加算手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子を有する第3の加算手段と、 上記第3の加算手段の出力端子に接続された入力端子と
    信号出力端に接続された出力端子とを有する第1の遅延
    手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第3の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第3のトランスバーサ
    ル・フィルタとを有するIIRディジタル・フィルタ。
  8. 【請求項8】 上記第1の加算手段の出力端子と上記第
    2の加算手段の一方の入力端子および上記第2のトラン
    スバーサル・フィルタの入力端子との間および/または
    上記第2の加算手段の出力端子と上記第3の加算手段の
    一方の入力端子との間に第2および/または第3の遅延
    手段を挿入してなる請求項7に記載のIIRディジタル
    ・フィルタ。
  9. 【請求項9】 信号入力端に接続された一方の入力端子
    を有する第1の加算手段と、 上記第1の加算手段の出力端子に接続された入力端子を
    有する第1の遅延手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第1の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第1のトランスバーサ
    ル・フィルタと、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子を有する第2の加算手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第2の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第2のトランスバーサ
    ル・フィルタと、 上記第2の加算手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子と信号出力端に接 続された出力端子とを有する第3
    の加算手段と、 上記第2の加算手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第3の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第3のトランスバーサ
    ル・フィルタとを有するIIRディジタル・フィルタ。
  10. 【請求項10】 上記第2の加算手段の出力端子と上記
    第3の加算手段の一方の入力端子および上記第3のトラ
    ンスバーサル・フィルタの入力端子との間および/また
    は上記第3の加算手段の出力端子と上記信号出力端との
    間に第2および/または第3の遅延手段を挿入してなる
    請求項9に記載のIIRディジタル・フィルタ。
  11. 【請求項11】 信号入力端に接続された一方の入力端
    子を有する第1の加算手段と、 上記信号入力端に接続された入力端子と上記第1の加算
    手段の他方の入力端子に接続された出力端子とを有する
    実質的に転置形の第1のトランスバーサル・フィルタ
    と、 上記第1の加算手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子を有する第2の加算手段と、 上記第2の加算手段の出力端子に接続された入力端子を
    有する第1の遅延手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第2の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第2のトランスバーサ
    ル・フィルタと、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された一方の入力
    端子と信号出力端に接続された出力端子とを有する第3
    の加算手段と、 上記第1の遅延手段の出力端子に接続された入力端子と
    上記第3の加算手段の他方の入力端子に接続された出力
    端子とを有する実質的に転置形の第3のトランスバーサ
    ル・フィルタとを有する第3の加算手段と、
  12. 【請求項12】 上記第1の加算手段の出力端子と上記
    第2の加算手段の一方 の入力端子との間および/または
    上記第3の加算手段の出力端子と上記信号出力端との間
    に第2および/または第3の遅延手段を挿入してなる請
    求項11に記載のIIRディジタル・フィルタ。
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