JP3297178B2 - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昼間電力使用量の抑制
と平準化対策に貢献し得る蓄熱式空気調和装置に係り、
詳しくは蓄熱媒体を内蔵する蓄熱槽を備えた蓄熱式空気
調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27は例えば特開平2−33573号
公報に開示された従来の蓄熱式空気調和装置の回路構成
を示すサイクル図であり、この回路は、圧縮機1、凝縮
2、第1の絞り装置3、蒸発器4を順次接続して成る
主冷媒回路5と、蓄熱媒体を内蔵する蓄熱槽6と、前記
蓄熱槽6の蓄熱媒体と冷媒との間で熱交換を行う蓄熱用
熱交換器7と、前記蓄熱用熱交換器7を介して前記凝縮
器2と第1の絞り装置3との間の液配管8とガス配管9
とで冷媒の移動を可能にする第1のバイパス回路10
と、前記第1のバイパス回路10の液配管11に設けた
第2の絞り装置12と、前記蓄熱槽6に蓄えられた冷熱
と冷媒とを熱交換させるために冷媒を循環させる冷媒ポ
ンプ13と、前記冷媒ポンプ13を含み、これの入出側
端をいずれも前記第1のバイパス回路10のガス配管1
4に並列に接続した第2のバイパス回路15と、前記第
2のバイパス回路15への冷媒の回り込みを制御する第
1のバルブ16とから構成される。
【0003】次に動作について説明する。通常の冷房運
転時(以下、一般冷房運転と称する。)においては、前
記第2の絞り装置12が閉じた状態で運転が行われ、冷
媒は主冷媒回路5内のみを循環する。即ち、圧縮機1か
らの吐出冷媒ガスが室外側熱交換器である凝縮器2で凝
縮され、第1の絞り装置3で断熱膨張し、低温の気液二
相流体となって室内側熱交換器である蒸発器4に入り、
ここで周囲の空気より熱を奪って室内を冷房し、自身は
蒸発して圧縮機1に戻るように循環する。また、夜間の
電力負荷の小さい時間帯を利用して前記蓄熱槽6に冷熱
を蓄える蓄冷運転時(以下、蓄冷運転と称する。)にお
いては、第1の絞り装置3を閉じた状態で運転が行われ
る。即ち、圧縮機1からの吐出冷媒ガスが凝縮器2で凝
縮されて液冷媒となり、第1のバイパス回路10に流れ
て、第2の絞り装置12で断熱膨張した後、蓄熱用熱交
換器7にて蒸発することにより、蓄熱槽6内の蓄熱媒体
に冷熱を蓄える。蒸発した後の冷媒は第1のバルブ16
内を通り、圧縮機1に戻る。
【0004】そして、夜間に蓄熱槽6の蓄熱媒体に備え
た冷熱を利用する蓄冷熱回収運転(以下、放冷運転と称
する。)においては、前記圧縮機1の停止時に冷媒ポン
プ13を運転させると、冷媒ポンプ13により昇圧され
たガス冷媒は、蓄熱用熱交換器7に入り、蓄熱媒体に熱
を与え、自身は凝縮液化し、第2の絞り装置12によっ
て断熱膨張し、低温の気液二相流体となって室内側の蒸
発器4に流れ込み、ここで周囲より熱を奪って室内を冷
房し、自身は蒸発しガス化して再び冷媒ポンプ13に戻
る。
【0005】更に、本例は圧縮機1の運転による一般冷
房運転と同時に、冷媒ポンプ13の運転による放冷運転
を行うことができる。即ち、圧縮機1及び冷媒ポンプ1
3がいずれも作動した状態で運転が行われ、主冷媒回路
5で凝縮された冷媒が室内側の蒸発器4で蒸発する一
方、第1のバイパス回路10の蓄熱用熱交換器7で凝縮
された冷媒が主冷媒回路5の冷媒と合流して、共に室内
側の蒸発器4で蒸発するように循環する。
【0006】冷房運転においては、圧縮機1の運転容量
の調節と冷媒ポンプ13の回転速度の調節とにより、主
冷媒回路側の凝縮冷媒とバイパス路側の凝縮冷媒との流
量比が室内の冷房負荷との兼ね合い等で調節し得るよう
になされている。従って、一般冷房と同時に放冷運転を
行って、運転中、蓄冷熱量を必要に応じた量だけ冷房負
荷に寄与させることによって、圧縮機1の運転に要する
入力を平準化させ、その入力最大値を低減化させること
ができるものである。
【0007】蓄冷運転においては、冷房運転を行った日
の夜間の蓄冷運転時間(10〜14時間)に、残氷があ
るまま蓄冷をするか或いは一旦残氷を溶かした後に、蓄
冷運転を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄熱式空気調和
装置は以上のように構成されているので、一般冷房用回
路と放冷用回路を同時に運転させる際に、一般冷房側を
優先的に利用するため、全冷房負荷に対する蓄熱利用冷
房の依存率が、例えば50%を越えることはほとんど有
り得なかった
【0009】また、蓄冷時の蓄冷方式が、いわゆるアイ
ス・オン・コイル方式の場合は、残氷による蓄熱用熱交
換器の破壊を生じる危険性があった。そこで、蓄熱用熱
交換器の破壊を回避するために蓄冷運転に先立って残氷
を溶かす運転を行っていたのでは、昼間の冷房運転には
利用できない無駄な電力を、夜間に使用しなければなら
ないという非常に省エネルギーに反した運転を余儀なく
されることになる。また、残氷ができやすいため、自然
放冷によるロスが大きかった。
【0010】一方、昼間冷房時に蓄冷熱利用を行う際
に、冷房負荷が大きい場合、蓄冷熱量が夕方までに、即
ち電力負荷集中時間帯の終了時刻までに消費し尽くされ
て、その後当該終了時刻までの間に蓄冷熱利用を行えな
いおそれがあった。
【0011】また、停電や長期休暇等の理由で、自動的
に或いはマニュアルにより電源の供給がカットされた場
合、従来は、運転に必要な時間帯に係るデータを全て設
定し直すか、あるいは一律に定めた初期値にて装置を再
動作させなければならなかった。そのため、装置の再立
ち上げを行う際に、設定がわずらわしかったり、マニュ
アルによるデータ設定を忘れてしまったため、適切な設
定がされないことがある。そのため、適切な蓄冷又は蓄
熱運転時間の算出が行えないなどの問題があった。
【0012】ところで、トータル蓄冷熱能力(蓄熱媒体
の温度を一定時間でどの程度上昇又は下降させることが
できるか、即ち蓄冷熱量の変化速度で表すことができ
る。)は、蓄冷熱運転能力と放熱ロスとの差により求め
られる。これら両者は、主に、外気温度と蓄熱媒体の温
度とに大きく左右される。
【0013】例えば、蓄熱運転を例に挙げると、蓄熱運
転中は外気温度が低い程、低圧側の冷媒圧力が低くなる
ので冷媒流量が少なくかつ、室外側熱交換器に着霜を生
じやすい。逆に、蓄熱媒体の温度が高い程、高圧側の冷
媒圧力が高くなるので、吐出温度が圧縮機の能力限界を
超えないよう、能力セーブ運転を行ってしまう。これら
2つの条件により、蓄冷熱運転能力は小さくなる傾向に
ある。また、放熱ロスはこれら2つの条件により、逆に
大きくなることは明らかである。従って、トータル蓄冷
熱能力は、前記した2つの条件により小さくなり、差し
引きが零に近くなる場合がある。こんな場合に運転を続
けても、蓄熱媒体の温度をほとんど上昇させることがで
きず、無駄な運転を行うことになる。そのため、使用電
力量の増大につながることがあった。
【0014】以上述べた種々の問題点は、冷房運転の場
合に限らず、暖房運転の場合であっても同様の問題点を
内在しているものである。
【0015】一方、冬期に蓄熱運転を行う際、季節の変
化により蓄熱運転能力が徐々に変化し、計算により得た
蓄熱運転時間では十分な蓄熱量が得られない場合や、ま
た、夜間外気が低く蓄熱槽の放熱ロスが大きいようなと
き、ある一定の時刻に蓄熱運転時間を決定しても、実際
に運転を開始する時には蓄熱槽内の温度が運転開始まで
の間に低下してしまい、所要蓄熱量が蓄熱運転時間決定
時に計算されたものよりも大きくなる場合や、また、蓄
熱運転時間計算時に残氷があり、この残氷の持つ潜熱に
よって蓄熱時間の計算が旨く行えない場合など、蓄熱運
転時間の計算にいろいろな誤差の要因があった。
【0016】さらに、蓄熱利用に不可欠な夜間電力時間
帯や昼間の電力集中時間帯の設定は使用者または設置者
により行われていたが、設定の仕方によっては有効な蓄
熱利用を行えないといった不都合が考えられる。
【0017】本発明は、前記したような従来の問題点を
解消するために為されたもので、全冷房又は全暖房負荷
に対する蓄冷熱量利用の依存率を極力高くし得る適切な
各時間帯の設定ができ、また蓄冷又は蓄熱運転時であっ
て蓄冷熱量の残量の多い場合に放冷又は放熱ロスが大き
かったり或いは蓄冷又は蓄熱運転時に効率の悪い無駄な
運転をすること等のない適切な蓄冷又は蓄熱時間を計算
し設定することができ、また回路を構成する機器の破壊
をまねく前に装置の異常を診断し使用者に知らせること
ができ、停電やマニュアル等で電源がカットされた場合
にその後の装置の再立ち上げ処置を確実かつ適切に行う
ことができ、更には夜間電力時間帯に蓄熱媒体に備えた
蓄冷熱量をより効率よく利用することができ、これらに
よって昼間電力使用量の抑制と昼夜の全電力使用量の平
準化に寄与し得る蓄熱式空気調和装置の提供を目的とす
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る蓄熱式空気調和装置において、第1乃
至第5の発明は、装置の運転に必要な「各時間帯の設
定」に関するものであり、先ず、第1の発明は、圧縮
機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱
交換器に接続された第1の配管、該第1の配管に設けら
れた第1の絞り装置、前記第1の配管において前記第1
の絞り装置に直列に接続された第1のバルブ、該第1の
バルブに接続された1又は2以上の第2の絞り装置、前
記第2の絞り装置にそれぞれ接続された1又は2以上の
室内側熱交換器、前記室内側熱交換器に接続された第2
の配管、並びに該第2の配管に設けられた第4のバルブ
を接続してなり、前記室内側熱交換器を介して冷房又は
暖房を行う一般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は
暖房回路の第1の配管と第2の配管との間に接続され、
冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポン
プ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパ
ス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間
で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバ
ルブを有してなる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱
用回路とを備え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉
制御することによって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と
室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第1の
バルブと第2の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管
と第4のバルブとを接続する一般冷房又は暖房運転モー
ドと、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と
第1の配管と第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は
蓄熱用熱交換器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄
熱運転モードと、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁
と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバル
ブと第2の絞り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷
又は放熱運転モードと、一般冷房運転モードと放冷運転
モードとを、又は一般暖房運転モードと放熱運転モード
とを併行して運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房
運転モードとのうち、いずれかのモードで運転を行う蓄
熱式空気調和装置であって、前記各運転モードの切り替
え時刻を設定するプログラムタイマと、前記プログラム
タイマに設定される切り替え時刻にて前記各運転モード
を切り替える第1の切り替え手段と、前記プログラムタ
イマに冷房又は暖房運転時間帯を設定する冷房又は暖房
運転時刻設定手段と、設定された冷房又は暖房運転時間
により冷房又は暖房運転累計時間及び所要蓄冷又は蓄
熱運転累計時間を計算する累計時間計算手段と、前記累
計時間計算手段により計算された前記所要蓄冷又は蓄熱
運転累計時間により蓄冷又は蓄熱運転時間帯を計算し、
この蓄冷又は蓄熱運転時間帯を前記プログラムタイマに
設定する蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段とを設けたもの
である。
【0019】また、第2の発明は、圧縮機、圧縮機用四
方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続さ
れた第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り
装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直
列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装
置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻及び所
定の時間帯を設定するプログラムタイマと、前記プログ
ラムタイマに設定される切り替え時刻にて前記各運転モ
ードを切り替える第1の切り替え手段と、前記プログラ
ムタイマに設定された所定の時間帯において、冷房又は
暖房指令を受けた場合には、前記圧縮機による一般冷房
又は暖房運転モードのみに切り替えて運転を行う第1の
制御手段を設けたものである。
【0020】また、第3の発明は、圧縮機、圧縮機用四
方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続さ
れた第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り
装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直
列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装
置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻を設定
するとともに、昼間の電力集中時間帯または夜間電力時
間帯を設定するプログラムタイマと、前記プログラムタ
イマに設定される切り替え時刻にて前記各運転モードを
切り替える第1の切り替え手段と、前記プログラムタイ
マに設定された昼間の電力集中時間帯または夜間電力時
間帯を、外部からの設定変更不能に保持する第2の制御
手段とを設けた構成を採用したものである。
【0021】そして、第4の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの運転時間帯を設定す
るとともに、昼間の電力集中時間帯または夜間電力時間
帯を設定するプログラムタイマと、設定される各時間帯
がそれぞれに係る所定の制約条件を満たしているか否か
を判断する設定時間帯判断手段と、前記設定時間帯判断
手段により前記所定の制約条件を満たしていると判断さ
れた各時間帯のみを前記プログラムタイマに設定する第
3の制御手段とを設けたものである。
【0022】また、第5の発明は、圧縮機、圧縮機用四
方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続さ
れた第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り
装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直
列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装
置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの運転時間帯を設定す
るとともに、昼間の電力集中時間帯または夜間電力時間
帯を設定するプログラムタイマと、前記プログラムタイ
マに設定された各時間帯を表示する表示手段と、前記設
定された各時間帯を外部から変更設定する時間帯変更設
定手段とを設けたものである。
【0023】そして、第6乃至第9の発明は、蓄熱媒体
への「蓄冷又は蓄熱時間の計算」に関するものであり、
第6の発明は、容量制御運転が可能な圧縮機、該圧縮機
に接続された室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを順次接続し
てなり、前記室内側熱交換器を介して冷房を行う一般冷
房回路と、前記一般冷房回路の第1の配管と第2の配管
との間に接続され、冷媒ポンプ、該冷媒ポンプに並列接
続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内蔵した
蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷用熱交換器、並びに第
2のバルブを有してなる放冷用回路及び蓄冷用回路とを
備え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御するこ
とによって、圧縮機と室外側熱交換器と第1の配管と第
1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを順次接続する
一般冷房運転モードと、圧縮機と室外側熱交換器と第1
の配管と第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷用熱交換
器と第3のバルブとを順次接続する蓄冷運転モードと、
冷媒ポンプと蓄冷用熱交換器と第2のバルブと第1のバ
ルブと第2の絞り装置と室内側熱交換器とを順次接続す
る放冷運転モードと、前記一般冷房運転モードと前記放
冷運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用冷房運転
モードとのうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式
空気調和装置であって、前記各運転モードを切り替える
第2の切り替え手段と、前記第2の切り替え手段による
各運転モードの切り替え時刻および夜間電力時間帯を
定するプログラムタイマと、蓄熱槽内の残蓄冷熱量を検
出する残蓄冷熱量検出手段と、過去の冷房運転時におけ
る圧縮機の出力履歴の大小を認識する認識手段と、前記
残蓄冷熱量が検出された状態で蓄冷運転を開始する場合
に、前記認識手段によって前記圧縮機の出力履歴が小さ
いと認識されたときは蓄冷運転時間を予め設定された基
準値よりも短く設定して運転し、前記認識手段によって
前記圧縮機の出力履歴が大きいと認識されたときは前記
基準値の蓄冷運転時間で運転する第4の制御手段とを設
けたものである。
【0024】また、第7の発明は、圧縮機、該圧縮機に
接続された第2の配管、該第2の配管に設けられた第4
のバルブ、前記第2の配管に接続された1又は2以上の
室内側熱交換器、前記室内側熱交換器にそれぞれ接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、該第2の絞り装置
に接続された第1の配管、該第1の配管に設けられた第
1のバルブ、前記第1の配管において前記第1のバルブ
に直列に接続された第一の絞り装置、前記第1の配管に
接続された室外側熱交換器を順次接続してなり、前記室
内側熱交換器を介して暖房を行う一般暖房回路と、前記
一般暖房回路の第2の配管と第1の配管との間に接続さ
れ、冷媒ポンプ、該冷媒ポンプに並列接続されたバイパ
ス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間
で熱交換する蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有
してなる放熱用回路及び蓄熱用回路とを備え、前記第1
乃至第4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧
縮機と第4のバルブと第2の配管と室内側熱交換器と第
2の絞り装置と第1のバルブと第1の絞り装置と第1の
配管と室外側熱交換器とを順次接続する一般暖房運転モ
ードと、圧縮機と第3のバルブと蓄熱用熱交換器と第2
のバルブと第1の絞り装置と第1の配管と室外側熱交換
器とを順次接続する蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと第
2の配管と室内側熱交換器と第2の絞り装置と第1のバ
ルブと第2のバルブと蓄熱用熱交換器とを順次接続する
放熱運転モードと、一般暖房運転モードと放熱運転モー
ドとを併行して運転する蓄熱併用暖房運転モードとのう
ち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和装置
であって、蓄熱槽内の凝固蓄熱媒体を検知する凝固蓄熱
媒体検知手段と、蓄熱運転時間帯を設定する蓄熱運転時
刻設定手段と、前記凝固蓄熱媒体検知手段により凝固蓄
熱媒体が検知された場合は、所定の運転モードに切り替
えて前記凝固蓄熱媒体を融解させた後に、前記蓄熱運転
時刻設定手段により前記蓄熱運転時間を計算させる第5
の制御手段を設けたものである。
【0025】また、第8の発明は、圧縮機、圧縮機用四
方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続さ
れた第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り
装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直
列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装
置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、蓄冷又は蓄熱運転時間帯を設定する蓄冷
又は蓄熱運転時刻設定手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転時
刻設定手段にて設定された過去の蓄冷又は蓄熱運転時間
を記憶する蓄冷又は蓄熱運転設定時刻記憶手段と、前
記蓄熱媒体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、
前記蓄冷熱量検出手段により検出された蓄冷熱量が予め
設定された所定蓄冷熱量に達したとき、前記蓄冷又は蓄
熱運転モードの運転を終了させる蓄冷又は蓄熱運転終了
手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転終了手段によって蓄冷又
は蓄熱運転モードの運転を終了した時刻を記憶する蓄冷
又は蓄熱運転終了時刻記憶手段と、前記蓄冷又は蓄熱運
転終了手段において蓄冷又は蓄熱運転を終了した場合に
は、前記蓄冷又は蓄熱運転終了時刻記憶手段に記憶され
ている蓄冷又は蓄熱運転終了時刻と前記蓄冷又は蓄熱運
転設定時刻記憶手段に記憶されている過去の蓄冷又は蓄
熱運転終了時刻とを比較し、これらの時刻の差に応じ
て、次回の蓄冷又は蓄熱運転時間を計算し設定する第6
の制御手段とを設けたものである。
【0026】また、第9の発明は、圧縮機、圧縮機用四
方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続さ
れた第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り
装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直
列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続さ
れた1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装
置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、蓄冷又は蓄熱運転時間帯を設定する蓄冷
又は蓄熱運転時刻設定手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転時
刻設定手段にて設定された蓄冷又は蓄熱運転終了時刻に
おける蓄熱媒体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段
と、前記蓄冷熱量検出手段により検出された蓄冷熱量と
予め設定された所定蓄冷熱量とを比較し、これらの蓄冷
熱量差に応じて、次回の蓄冷又は蓄熱運転時間を計算し
設定する第7の制御手段とを設けたものである。
【0027】そして、第10乃至第15の発明は、「蓄
冷又は蓄熱の効率化及び蓄冷熱量の有効活用」に関する
ものであり、先ず、第10の発明は、容量制御運転が可
能な圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱交換器、該
室外側熱交換器に接続された第1の配管、該第1の配管
に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配管において
前記第1の絞り装置に直列に接続された第1のバルブ、
該第1のバルブに接続された1又は2以上の第2の絞り
装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続された1又は
2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換器に接続さ
れた第2の配管、並びに該第2の配管に設けられた第4
のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換器を介して
冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路と、前記一般
冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配管との間に接
続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記
冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に並列接続され
たバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒
体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに
第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用回路及び蓄冷
又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第4のバルブを
適宜開閉制御することによって、圧縮機と圧縮機用四方
切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置
と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交換器と第
2の配管と第4のバルブとを接続する一般冷房又は暖房
運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱
交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第2のバルブと
蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブとを接続する蓄
冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四
方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2のバルブと第
1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交換器とを接続
する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房運転モードと
放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モードと放熱運
転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱
併用暖房運転モードとのうち、いずれかのモードで運転
を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記各運転モード
の切り替え時刻、夜間電力時間帯、及び昼間の電力需要
集中時間帯を設定するプログラムタイマと、前記プログ
ラムタイマに設定される切り替え時刻にて前記各運転モ
ードを切り替える第1の切り替え手段と、前記プログラ
ムタイマにて設定された夜間電力時間帯内において蓄冷
又は蓄熱運転中の場合は、前記圧縮機の出力を可能な限
り高めて運転し、前記プログラムタイマにて設定された
昼間の電力需要集中時間帯内において冷房又は暖房指令
を受けた場合は、前記蓄熱媒体の蓄冷熱量を使った放冷
又は放熱運転モードの運転のみか、前記蓄冷熱量を使っ
た放冷又は放熱運転モードと前記圧縮機による一般冷房
又は暖房運転モードとを併用して運転するとともに、前
記圧縮機の出力を、予め設定された所定値以上にならな
いように制限する第8の制御手段とを設けたものであ
る。
【0028】また、第11の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻および
夜間電力時間帯を設定するプログラムタイマと、前記プ
ログラムタイマに設定される切り替え時刻にて前記各運
転モードを切り替える第1の切り替え手段と、前記プロ
グラムタイマにて設定された夜間電力時間帯内において
冷房又は暖房指令を受けた場合は、前記圧縮機による一
般冷房又は暖房運転モードの運転のみを行わせる第9の
制御手段とを設けたものである。
【0029】また、第12の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻を設定
するプログラムタイマと、前記プログラムタイマに設定
される切り替え時刻にて前記各運転モードを切り替える
第1の切り替え手段と、冷房又は暖房指令を受けている
ときに蓄冷又は蓄熱モードによる運転の時間帯に入った
場合には、冷房又は暖房運転から蓄冷又は蓄熱運転モー
ドの運転への切り替え指令を前記第1の切り替え手段に
出力する第10の制御手段とを設けたものである。
【0030】また、第13の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻を設定
するプログラムタイマと、前記プログラムタイマに設定
される切り替え時刻にて前記各運転モードを切り替える
第1の切り替え手段と、蓄冷又は蓄熱運転時間を、予め
設定されたそれぞれの基準値よりも短くするときは、蓄
冷又は蓄熱運転モードによる運転の開始時刻を遅くして
前記プログラムタイマに設定する第11の制御手段とを
設けたものである。
【0031】また、第14の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、予め設定された所定蓄冷熱量まで蓄冷又
は蓄熱される蓄熱媒体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検
出手段と、前記蓄冷熱量検出手段により検出された蓄冷
熱量と前記所定蓄冷熱量との蓄冷熱量差に応じて所要の
蓄冷又は蓄熱運転時間を計算し設定する蓄冷又は蓄熱運
転時刻設定手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段
による蓄冷又は蓄熱運転時間の計算及び設定を、予め設
定された一定時間の経過毎に繰り返す第12の制御手段
とを設けたものである。
【0032】また、第15の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記蓄冷又は蓄熱運転モードの運転中に
前記蓄熱媒体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段
と、所定時間内に検出された蓄冷熱量の変化速度を計算
する蓄冷熱量変化速度計算手段と、前記蓄冷熱量変化速
度計算手段により計算された蓄冷熱量の変化速度が予め
設定された所定速度に達しないとき、前記蓄冷又は蓄熱
運転モードの運転を終了させる第13の制御手段とを設
けたものである。
【0033】更に、第16及び第17の発明は、装置の
「異常診断及び再立上げ処置」に関するものであり、第
16の発明は、圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、装置
の運転状態を検出する運転状態検出手段と、検出された
運転状態が現時点の運転指令に対応した運転モードであ
るか否かを判定し出力する運転状態判定手段とを設けた
ものである。
【0034】また、第17の発明は、圧縮機、圧縮機用
四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
に該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続してな
り、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一
般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第
1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及
び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3の
バルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する
蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有して
なる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備
え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御すること
によって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換
器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2
の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバル
ブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機
と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と
第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換
器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モード
と、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄
熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞
り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転
モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、
又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードと
のうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和
装置であって、前記各運転モードの運転時間帯及び夜間
電力時間帯を設定するプログラムタイマと、少なくとも
設定された前記各時間帯を記憶する時間帯記憶手段と、
電源オフ後の運転立ち上げ時に、前記時間帯記憶手段に
記憶されている各時間帯を読み出して前記プログラムタ
イマに新たに設定する第14の制御手段とを設けたもの
である。
【0035】そして、第18の発明は、「圧縮機の制御
を主体とした昼間電力使用量の抑制」に関するものであ
り、この第18の発明は、圧縮機、圧縮機用四方切替
弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第
1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、
前記第1の配管において前記第1の絞り装置に直列に接
続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続された1
又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそ
れぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換器、前記
室内側熱交換器に接続された第2の配管、並びに該第2
の配管に設けられた第4のバルブを接続してなり、前記
室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又
は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管
と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポ
ンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四
方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、
蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は
蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷
又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記
第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御することによっ
て、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第
1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り
装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを
接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮
機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の
絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第
3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷
媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱
交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置
と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運転モード
と、一般冷房運転モードと放冷運転モードとを、又は一
般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して運転す
る蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのう
ち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気調和装置
であって、前記各運転モードの切り替え時刻、及び昼間
の電力需要集中時間帯を設定するプログラムタイマと、
前記プログラムタイマに設定される切り替え時刻にて前
記各運転モードを切り替える第1の切り替え手段と、前
記蓄熱媒体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、
前記プログラムタイマにて設定された昼間の電力需要集
中時間帯内において前記蓄冷熱量検出手段が前記蓄冷熱
量の無いことを検出した場合に冷房又は暖房指令を受け
たとき、前記第1の切り替え手段により前記一般冷房又
は暖房運転モードに切り換えて運転し、かつ前記圧縮機
の出力を、予め設定された所定値以上にならないように
制限する第15の制御手段とを設けたものである。
【0036】
【作用】この発明における蓄熱式空気調和装置は、第1
の発明においては、各運転モードの切り替え時刻を設定
するプログラムタイマにて冷房又は暖房運転時間帯を設
定すると、累計時間計算手段は自動的に当該冷房又は暖
房運転累計時間、及び所要蓄冷又は蓄熱累計時間を計算
し、当該冷房又は暖房用の蓄冷又は蓄熱運転時間帯をプ
ログラムタイマに設定する。それにより、例えば利用者
が希望し設定した冷房又は暖房運転の時間帯に応じて、
蓄冷又は蓄熱運転に必要十分な時間帯を確保することが
できる。
【0037】第2の発明においては、プログラムタイマ
にて所定の時間帯が設定されると、第1の制御手段はそ
の所定の時間帯内において、冷房または暖房指令を受け
た場合には、それまでに蓄えた蓄冷熱量を使用せず、一
般冷房又は暖房運転のみを第1の切り替え手段を介して
行わせる。これにより、冷房又は暖房負荷ピーク時に、
所定の時間帯として、例えば昼休み等の使用者の少ない
時間帯を設定したとすると、この時間帯は一般冷房又は
暖房運転を強制的に行わせて、蓄冷熱量を夕方まで温存
することができる。その結果、所定の時間帯以後のピー
ク負荷に対して冷房又は暖房能力が不足することを防止
できる。
【0038】第3の発明においては、昼間の電力集中時
間帯または夜間電力時間帯がプログラムタイマに設定さ
れると、第2の制御手段はこれらの時間帯を、例えば使
用者による外部からの設定変更を不可能に保持する。そ
のため、昼間の電力集中時間帯等が不用意に変更される
ことがない。従って、昼間の電力の集中する時間帯に確
実に蓄冷又は蓄熱の利用を行うことができ、かつ電力の
料金体系に最も見合った時間帯を設定・保持することが
できる。
【0039】第4の発明においては、装置の運転に必要
な各時間帯についてそれぞれに係る所定の制約条件を満
たしているか否かが、設定時間帯判断手段により判断さ
れる。そこで、第3の制御手段は、所定の制約条件を満
たしている時間帯のみをプログラムタイマに設定する。
そのため、各時間帯の誤設定及び未設定を防止すること
ができる。これにより、不適切な蓄冷又は蓄熱運転を未
然に防ぐことができる。
【0040】第5の発明においては、装置の運転に必要
な各時間帯がプログラムタイマに設定されると、これら
の各時間帯は表示手段にて表示される。従って、例えば
使用者は設定され表示された各時間帯を目で確認でき
る。そして、設定された各時間帯に不備等がありこれを
修正したい場合は、時間帯変更設定手段にて各時間帯を
外部から変更設定することができる。従って、設定され
た各時間帯を適切にかつ正確に修正・変更できるのであ
る。
【0041】また、第6の発明においては、残蓄冷熱量
検出手段によって残蓄冷熱量が検出された場合にその状
態において、各運転モードの切り替え時刻および夜間電
力時間帯を設定するプログラムタイマにて蓄冷運転を開
始するとき、すなわち補充蓄冷するとき、認識手段によ
ってそれまでの冷房運転中の圧縮機の出力履歴が小さか
ったと認識されたとき、第4の制御手段は、例えば季節
の中間期における軽負荷時とみなして所要蓄冷累計時間
を短くする。一方、圧縮機の出力履歴が大きかったと認
識されたとき、第4の制御手段は、例えば冷房負荷は大
きいが途中で冷房運転を停止したものとみなして通常の
所要蓄冷累計時間として、蓄冷運転時間をプログラムタ
イマに設定する。これによって、例えば翌日の冷房負荷
を比較的正確に予測でき、これに応じた蓄冷運転時間
設定できる。従って、余分な凝固蓄熱媒体を作らないよ
うにでき、翌日の冷房負荷が大負荷の場合にも対応でき
る。
【0042】第7の発明においては、蓄熱運転時間を計
算するにあたり、例えば蓄熱槽内に残氷等の凝固蓄熱媒
体が検知された場合、第5の制御手段は、この凝固蓄熱
媒体を融解させる運転モードの運転で一旦凝固蓄熱媒体
を融解させた後に、蓄熱運転時間を計算させる。これに
より、蓄熱運転時間の計算を困難にする凝固蓄熱媒体の
潜熱分を無くし、顕熱分のみで計算を行えるようにした
ので、蓄熱運転時間を精度よく計算することができる。
従って、例えば季節の中間期での冷房から暖房運転への
切り換え時や極寒期に休日が続いたような時に凝固蓄熱
媒体が蓄熱槽内にある場合でも蓄熱量不足に陥ることを
防ぐことができる。
【0043】第8の発明においては、過去の、例えば前
日の蓄冷又は蓄熱運転中に、蓄冷熱量が所定蓄冷熱量に
達して運転を終了した場合は、第6の制御手段は蓄冷又
は蓄熱運転終了時刻の計算と実績との差に応じて蓄冷又
は蓄熱運転時間を補正して設定する。これにより、例え
ば季節の変化で徐々に気温が変化し、そのため蓄冷又は
蓄熱運転能力が自然に変化していくような場合でも、蓄
冷又は蓄熱運転終了時刻を徐々に補正しつつ計算するこ
とができるので、蓄冷又は蓄熱運転の終了が早すぎたり
することがない。
【0044】第9の発明においては、蓄冷又は蓄熱運転
時刻設定手段により設定された蓄冷又は蓄熱運転終了時
刻に到達したときに、検出された蓄熱媒体の蓄冷熱量が
所定蓄冷熱量に達していない場合、第7の制御手段は、
次回の蓄冷又は蓄熱運転時間を、所定蓄冷熱量との蓄冷
熱量差に応じた値に補正して計算し設定する。そのた
め、例えば季節の変化で気温が徐々に変化し、これによ
って蓄冷又は蓄熱運転能力が自然に変化していくような
場合でも、蓄冷又は蓄熱運転終了時刻を徐々に補正しつ
つ計算することができる。従って、蓄冷又は蓄熱運転が
定刻よりも早く終了することを防止できる。
【0045】また、第10の発明においては、各運転モ
ードの切り替え時刻及び夜間電力時間帯と昼間の電力需
要集中時間帯を設定するプログラムタイマにて、電力供
給に比較的余裕のある夜間電力時間帯内と設定された時
間に、蓄冷又は蓄熱運転中であれば、第8の制御手段は
圧縮機の出力を可能な限り高めて運転する。一方、昼間
の電力需要集中時間帯内と設定された時間に冷房又は暖
房指令をうけた場合には、第8の制御手段は蓄冷熱量を
使った放冷冷房又は放熱暖房モードのみか、或いはこの
モードと圧縮機による一般冷房又は暖房モードとを併用
する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モードで運転
すると共に、圧縮機出力を、一定能力以上にならないよ
うに制限するとともにこの上限まで極力高めて運転す
る。これにより、夜間電力時間帯内には蓄冷又は蓄熱能
力を高めることができ、昼間の電力需要集中時間帯内に
は蓄冷熱量を優先的に使えるので、電力の使用量を抑え
ることができる。
【0046】また、第11の発明においては、各運転モ
ードの切り替え時刻および夜間電力時間帯を設定するプ
ログラムタイマにて夜間電力時間帯内と設定された時間
に冷房又は暖房指令を受けた場合、第9の制御手段は第
1の切り替え手段に対して、蓄冷熱量は利用させず、圧
縮機による一般冷房又は暖房運転のみを行わせる。従っ
て、蓄冷熱量を昼間の電力需要集中時間帯まで温存する
ことができる。
【0047】また、第12の発明においては、例えば冷
房又は暖房運転スイッチを切り忘れているような状態
で、各運転モードの切り替え時刻を設定するプログラム
タイマにて蓄冷又は蓄熱運転時間帯に入った時、第10
の制御手段は自動的に冷房又は暖房運転を停止させて、
蓄冷又は蓄熱運転に切り替える。従って、必要な蓄冷又
は蓄熱運転を確実に実行することができる。
【0048】また、第13の発明においては、所要蓄冷
又は蓄熱時間それぞれの基準値よりも短くするとき
は、第11の制御手段は、この所要蓄冷又は蓄熱時間の
短縮割合に応じて遅い値に計算した蓄冷又は蓄熱運転の
開始時刻をプログラムタイマに設定する。これにより、
所要蓄冷又は蓄熱時間は、蓄冷又は蓄熱運転の終了時刻
を昼間の電力需要集中時間帯の始期に極力近づけるよう
に後詰めされる。従って、蓄冷又は蓄熱運転の終了時刻
から電力需要集中時間帯の始期までを短くでき、その間
の自然放熱ロスによる無駄なエネルギー消費を抑えるこ
とができる。
【0049】第14の発明においては、蓄冷又は蓄熱運
時間帯を設定する際に、放冷又は放熱ロスにより蓄熱
媒体の蓄冷熱量が変化した場合、第12の制御手段は、
蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段に対し、一定時間の経過
毎に、そのときの蓄冷熱量に基づいて所要に蓄冷又は蓄
熱運転時間を計算させ、この所要の蓄冷又は蓄熱運転時
間を基に蓄冷又は蓄熱運転時間を繰り返し計算し直して
設定させる。これにより、放冷又は放熱ロスによる蓄冷
熱量変化に起因した所要の蓄冷又は蓄熱運転時間の計算
誤差を極力小さくできる。従って、蓄冷熱量の不足を最
小限に抑えることができる。
【0050】第15の発明においては、例えば所定時間
内に検出された蓄冷熱量があまり変化しないような場
合、即ち蓄熱運転のときに蓄熱媒体の温度があまり変化
しないような場合、また蓄冷運転のときに蓄熱媒体の凝
固量があまり変化しないような場合、外気温度や蓄熱媒
体の温度に左右される圧縮機の能力限界によって、蓄冷
能力又は蓄熱能力が小さくなった場合に、第13の制御
手段は蓄冷又は蓄熱運転モードの運転を終了させる。こ
れにより、無用な蓄熱運転を防止できる。
【0051】第16の発明においては、装置が現時点の
運転指令に対応した運転モードで運転されているか否か
を、運転状態判定手段は検出された運転状態に基づいて
判定し出力する。従って、正常な運転状態でないと判定
された場合には、自動的に又はマニュアルにより即座に
運転を停止させることができる。これにより、異常運転
による装置の故障を未然に防ぐことができる。
【0052】第17の発明においては、例えば停電等に
よる電源オフ後に、運転を再立ち上げする際に、第14
の制御手段は時間帯記憶手段に記憶されている運転に必
要な各時間帯を読み出して自動的にプログラムタイマに
設定する。そのため、各時間帯の設定を人手によりあら
ためて行わなくてもすむ。従って、これらの設定のわず
らわしさを解消することができ、設定忘れの可能性も少
なくなる。
【0053】また、第18の発明においては、冷房又は
暖房運転モードの運転中に使用可能な蓄冷熱量の残量が
0であることを検出したとき、第15の制御手段は第1
の切り替え手段に対して、圧縮機のみによる一般冷房又
は暖房運転を行わせるが、この時、各運転モードの切り
替え時刻及び昼間の電力需要集中時間帯を設定するプロ
グラムタイマにて昼間の電力需要集中時間帯内と設定さ
れた時間であれば、第15の制御手段は、圧縮機出力
を、一定能力以上にならないように制限するとともにそ
の上限まで極力高めて運転させる。これにより、昼間の
負荷集中時間帯内の使用電力量を抑えることができる。
また、昼間の負荷集中時間帯外なら、圧縮機出力には上
限を設定しないので、冷房又は暖房負荷の変化にも充分
対応することができる。
【0054】
【実施例】実施例1. 以下、本発明による実施例1を図1〜図19に基づいて
説明する。図1は本発明を適用した一実施例に係る蓄熱
式空気調和装置の全体構成を示す冷媒配管系統図であ
る。図中、従来例装置と同様の機能を有する構成要素に
は同じ符号を付しており、1は圧縮機、19は圧縮機用
四方切替弁、17は室外側熱交換器、3は第1の絞り装
置、16は第1のバルブ、20は第2のバルブ、6は蓄
熱媒体を内蔵する蓄熱槽、7は蓄熱用熱交換器、21は
冷媒ポンプ用四方切替弁、13は冷媒ポンプ、22は冷
媒ポンプ用アキュムレータ、23は第3のバルブ、2
4,25,26は第2の絞り装置、27,28,29は
室内側熱交換器、30は第4のバルブ、31は圧縮機用
アキュムレータ、32はプログラムタイマ、33は制御
手段、34は運転に必要時間帯等にかかるデータを使
用者により外部から設定入力するためのマニュアル設定
器である。また、35は前記蓄熱槽6に設けられ蓄熱媒
体の温度等から蓄冷量又は蓄熱量を検出する蓄冷熱量検
出手段、36は前記蓄熱槽6に設けられ蓄熱媒体の温度
等から蓄熱槽6内の氷の有無を検出(検知)する残氷検
出手段(残蓄冷量検出手段又は凝固蓄熱媒体検知手段の
一例)、37は圧縮機1に与えられるインバータ出力を
取込み当該出力履歴を得るために前記インバータ出力を
制御手段33に出力する認識手段、38は第1の配管、
39は第2の配管、40は蓄熱用熱交換器の一端側と第
2の配管39とに接続され冷媒ポンプ13等を迂回する
バイパス管である。尚、本実施例の冷媒回路構成では、
圧縮機用四方切替弁19及び冷媒ポンプ用四方切替弁2
1を回路内に組み込んだことにより、冷暖房運転切り替
え可能なものとして、第1発明に適用することもでき
る。前記制御手段33は、一般冷房運転モード,一般暖
房運転モード,蓄冷運転モード,蓄熱運転モード,放冷
運転モード,放熱運転モード,蓄冷熱併用冷房運転モー
ド,及び蓄冷熱併用暖房運転モードの各運転モードを切
り替える切り替え手段(本発明にいう第1の切り替え手
段又は第2の切り替え手段の一例)を備えている。これ
らのうち、一般冷房運転モード,蓄冷運転モード,放冷
運転モード,及び蓄冷併用冷房運転モードの各運転につ
いて説明する。
【0055】まず、冷房運転について説明する。まず、
一般冷房運転モードの運転においては、前記第1のバル
ブ16と前記第4のバルブ30とを開路し、前記第2の
バルブ20と前記第3のバルブ23とを閉路することに
より回路構成がなされる。即ち、前記圧縮機1、前記圧
縮機用四方切替弁19、前記室外側熱交換器17、前記
第1の絞り装置3、前記第1のバルブ16、前記第2の
絞り装置24,25,26前記室内側熱交換器27,2
8,29、前記第4のバルブ30、前記圧縮機用アキュ
ムレータ31を順次接続して成り、回路内の冷媒は、前
記室内側熱交換器27,28,29を介して冷房を行
う。
【0056】次に、蓄冷運転モードにおいては、前記第
2のバルブ20と前記第3のバルブ23を開路し、前記
第1のバルブ16と前記第4のバルブ30を閉路するこ
とにより形成される。前記圧縮機1、前記圧縮機用四方
切替弁19、前記室外側熱交換器17、前記第1の絞り
装置3、前記第2のバルブ20、前記蓄熱用熱交換器
7、前記第3のバルブ23、前記圧縮機用アキュムレー
タ31を順次接続して成り、回路内の冷媒は、夜間に前
記蓄熱用熱交換器7を介して前記蓄熱槽6に内蔵された
蓄熱媒体に熱を蓄える。
【0057】放冷運転モードにおいては、前記第1のバ
ルブ16と前記第2のバルブ20を開路し、前記第3の
バルブ23と前記第4のバルブ30を閉路することによ
り回路構成がなされる。即ち、前記冷媒ポンプ13、前
記冷媒ポンプ用四方切替弁21、前記蓄熱用熱交換器
7、前記第2のバルブ20、前記第1のバルブ16、前
記第2の絞り装置24,25,26、前記室内側熱交換
器27,28,29、前記冷媒ポンプ用アキュムレータ
22を順次接続して成り、回路内の冷媒は、前記蓄熱用
熱交換器7を介して、夜間蓄冷した蓄熱媒体に熱を奪わ
れ、前記室内側熱交換器27,28,29を介して冷房
を行う。
【0058】蓄冷熱併用冷房運転モードの運転において
は、前記第1のバルブ16と前記第2のバルブ20と前
記第4のバルブ30とを開路し、前記第3のバルブ23
を閉路することにより回路構成がなされ、放冷運転モー
ドと一般冷房運転モードのそれぞれの運転が同時に行わ
れる。
【0059】以上のように、本実施例は、前記第1乃至
第4のバルブを適宜開閉制御することにより、冷房に係
る4つの運転モードのいずれかを選択し、夜間電力時間
帯内に蓄冷運転し、昼間の電力需要集中時間帯内は、主
として、冷媒ポンプ13による蓄冷熱量を使った放冷冷
房と、圧縮機1による一般冷房とを併用することによ
り、昼間電力使用量の抑制と昼夜電力使用量の平準化対
策を図るシステムである。
【0060】次に、暖房運転について説明する。まず、
一般暖房運転モードの運転においては、前記一般冷房運
転モードの運転と同様に、前記第1のバルブ16と前記
第4のバルブ30を開路し、前記第2のバルブ20と前
記第3のバルブ23を閉路することにより形成される。
前記圧縮機1、前記圧縮機用四方切替弁19、前記第4
のバルブ30、前記室内側熱交換器27,28,29、
前記第2の絞り装置24,25,26、前記第1のバル
ブ16、前記第1の絞り装置3、前記室外側熱交換器1
7、前記圧縮機用アキュムレータ31を順次接続して成
り、前記室内側熱交換器27,28,29を介して暖房
を行う。
【0061】次に、蓄熱運転モードの運転においては、
前記蓄冷運転モードの運転と同様に、前記第2のバルブ
20と前記第3のバルブ23を開路し、前記第1のバル
ブ16と前記第4のバルブ30を閉路することにより形
成される。前記圧縮機1、前記圧縮機用四方切替弁1
9、前記第3のバルブ23、前記蓄熱用熱交換器7、前
記第2のバルブ20、前記第1の絞り装置3、前記室外
側熱交換器17、前記圧縮機用アキュムレータ31を順
次接続して成り、夜間に前記蓄熱用熱交換器7を介して
前記蓄熱槽6に内蔵された蓄熱媒体に熱を蓄える。
【0062】放熱運転モードの運転においては、前記放
冷運転モードの運転と同様に、前記第1のバルブ16と
前記第2のバルブ20を開路し、前記第3のバルブ23
と前記第4のバルブ30を閉路することにより形成され
る。前記冷媒ポンプ13、前記冷媒ポンプ用四方切替弁
21、前記室内側熱交換器27,28,29、前記第2
の絞り装置24,25,26、前記第1のバルブ16、
前記第2のバルブ20、前記蓄熱用熱交換器7、前記冷
媒ポンプ用アキュムレータ22を順次接続して成り、前
記蓄熱用熱交換器7を介して夜間蓄熱した蓄熱媒体から
熱を奪い、前記室内側熱交換器27,28,29を介し
て暖房を行う。
【0063】蓄熱併用暖房運転においては、前記蓄冷併
用冷房運転モードと同様に、前記第1のバルブ16と前
記第2のバルブ20と前記第4のバルブ30を開路し、
前記第3のバルブ23を閉路することにより、放熱運転
と一般暖房運転を同時に行う。
【0064】以上のように、本実施例は、前記第1乃至
第4のバルブを適宜開閉制御することにより、暖房に係
る4つの運転モードのいずれかを選択し、夜間電力時間
帯内に蓄熱運転し、昼間の電力需要集中時間帯内は、蓄
熱量を使った放熱暖房運転と、圧縮機による一般暖房運
転とを併用することにより、暖房能力の立上がりを良好
にするとともに、昼間電力使用量の抑制と昼夜電力使用
量の平準化対策を図るシステムである。
【0065】次に、本実施例の制御手段33による冷房
運転の運転モード選択に関する制御内容を示す。
【0066】まず、基本的な蓄冷開始時刻及び終了時刻
の設定方法を説明する。本実施例では、マニュアル設定
器34等により代表される冷房運転時刻設定手段(本発
明の冷房又は暖房運転時刻設定手段の一例)によってプ
ログラムタイマ32において冷房運転時間帯を設定する
と、制御手段33に備えた累計時間計算手段によって自
動的に当該冷房運転累計時間、及び所要蓄冷累計時間を
計算し、制御手段33に備えた蓄冷運転時刻設定手段
(本発明の蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段の一例)によ
って当該冷房用蓄冷熱運転時間帯を前記プログラムタイ
マ32に設定する。図2は1日の冷房時間が10時間以
上で、かつ、冷房開始時刻を、電力料金の安価な夜間電
力時間帯(予め電力会社と使用者との間で契約した時間
帯であって、ここでは例えば、前日の22時から8時ま
での時間帯である。)以外に設定した場合の1日の基本
的運転パターンである。尚、図中において、左下がりハ
ッチングの部分の面積は蓄冷運転により蓄熱媒体に蓄冷
される蓄冷量を表し、右下がりハッチングの部分の面積
は蓄冷利用運転により蓄熱媒体から放冷される放冷量を
表している。以下、冷房運転に係る各図においても同様
である。まず、本実施例では、蓄冷運転時間を予め最大
10時間と決めているため、蓄冷運転時間は10時間
(前日の22時から翌日の8時まで)と設定した。次
に、蓄冷終了時刻は夜間電力時間帯の終了時刻(8時)
を設定し、蓄冷開始時刻は前記蓄冷終了時刻から蓄冷運
転時間(10時間)を遡った時刻(前日の22時)を設
定している。
【0067】次に、他の条件は図2と同一で冷房開始時
刻を前記夜間電力時間帯内に設定した場合の1日の基本
的運転パターンを図3に示す。蓄冷運転時間は図2と同
じく10時間と設定し、蓄冷終了時刻は冷房開始時刻
(6時)を、蓄冷開始時刻は前記冷房開始時刻から蓄冷
運転時間(10時間)を遡った時刻(前日の20時)を
設定している。また、この運転パターンは、前記夜間電
力時間帯内から冷房運転を開始しているが、該当する時
間(6時から8時まで)は、制御手段33に備えた運転
モードの切り替え手段により、蓄冷量は利用せず(冷媒
ポンプ13を起動せず)、圧縮機1のみによる一般冷房
運転モードで運転が行われる。これにより、蓄冷量分を
昼間の電力需要集中時間帯(8時から18時まで)の始
期(8時)まで温存することができる。
【0068】更に、他の条件は図2と同一で1日の冷房
時間を10時間以下(ここでは、例えば9時から17時
までの8時間)に設定した場合の1日の基本的運転パタ
ーンを図4に示す。まず、蓄冷運転時間は1日の冷房時
間(8時間)を設定し、次に、蓄冷終了時刻は夜間電力
時間帯の終了時刻(8時)を、蓄冷開始時刻は前記蓄冷
終了時刻から蓄冷運転時間(8時間)を遡った時刻(2
4時)を設定している。更に、翌日運転を休止する場合
は、蓄冷運転を実行させないようにした。以上のような
制御により、利用者の冷房需要の時間帯に応じて、蓄冷
運転の必要時間を確保し、また、蓄熱運転終了時から蓄
冷熱量利用開始時までの時間を最短または0にすること
ができる。
【0069】次に、ある標準的な1日の運転パターン
(図2の冷房負荷に対応)及び圧縮機の出力を図5に示
す。プログラムタイマ32において夜間電力時間帯内と
設定された時間に、蓄冷運転モードで運転中なら、圧縮
機の出力を可能な限り高めて運転し、昼間の電力需要集
中時間帯内と設定された時間に冷房指令をうけた場合、
冷媒ポンプ13による蓄冷熱量を使った放冷運転と、圧
縮機1による一般冷房運転とを併用する蓄冷熱併用冷房
運転モードで運転すると共に、圧縮機1の出力は、一定
能力以上にならないように当該出力に上限(ここでは、
例えばインバータ周波数で60Hzを設定)を設定す
る。このことにより、前記夜間電力時間帯内には蓄冷能
力を高め、前記昼間の電力需要集中時間帯内には蓄冷量
を優先的に使い、使用電力量を極力抑えることができ
る。
【0070】万一、蓄冷熱併用冷房運転モードで運転中
に使用可能な蓄冷量の残量が0になった時の1日の運転
パターンを図6に示す。この時、制御手段33により、
圧縮機1のみによる一般冷房用運転モードで運転を行う
が、図6では、プログラムタイマ32において昼間の電
力需要集中時間帯内と設定された時間に一般冷房運転モ
ードに切り替わったので、圧縮機1の出力は一定能力以
上にならないように当該出力に上限を設定している。こ
のことにより、前記時間帯内の使用電力量を抑えること
ができる。やがて、昼間の電力需要集中時間帯外になる
と、冷房負荷は低下していくので、圧縮機出力の上限設
定は不要となり、冷房負荷に充分対応することができ
る。なお、蓄冷熱量の残量は図1に示した蓄冷熱量検出
手段35(例えば、蓄熱槽6に設けた図示せぬ温度検出
器等により実現できる。)によって検出される。
【0071】また、本実施例では、冷房運転スイッチを
切り忘れている状態でプログラムタイマ32によって蓄
冷時間帯に入った時、制御手段33により、自動的に冷
房運転を停止させ、蓄冷運転モードに切り替えることに
より、蓄冷運転を確実に行えるようにもなっている。
【0072】次に、図1に示した残氷検出手段36によ
って蓄熱槽6内に残氷が検出された場合にプログラムタ
イマ32によって蓄冷運転モードによる運転を開始する
とき、すなわち補充蓄冷するときの制御について説明す
る。季節の中間期における軽負荷時の1日の運転パター
ンを図7に、負荷は大きいが途中で冷房を停止した場合
の1日の運転パターンを図8にそれぞれ示す。図7で
は、それまでの冷房運転中の圧縮機1の出力履歴が小さ
かったことが、図1に示した認識手段37からの出力に
より認識され制御手段33に接続されたメモリ41に記
憶されているので、このことに基づいて制御手段33
は、所要蓄冷累計時間を極力短くすることにより必要以
上の氷を作らないようにする。
【0073】図8では、それまでの冷房運転中の圧縮機
1の出力履歴が大きかったことが前記認識手段37から
の出力により認識されメモリ41に記憶されているの
で、このことに基づいて、制御手段33が、通常の所要
蓄冷累計時間を設定することにより、翌日が大負荷冷房
でも冷房できる。更に、所要蓄冷累計時間が短い時は、
制御手段33により、蓄冷開始時刻を、前記所要時間の
減少割合に応じて遅くし、プログラムタイマ32に設定
することにより、自然放熱による無駄なエネルギー消費
を抑えるようにしている。
【0074】次に、本実施例の制御手段33による、暖
房運転の運転モード選択に関する制御内容を示す。
【0075】まず、基本的な蓄熱開始時刻及び終了時刻
の設定方法を説明する。本実施例では、マニュアル設定
器34からプログラムタイマ32において暖房運転時間
を設定すると、制御手段33により自動的に当該暖房
運転時間、及び蓄熱所要時間を計算し、当該暖房用蓄熱
運転時間帯を前記プログラムタイマ32に設定する。図
9は1日の暖房時間が5時間以上で、かつ、暖房開始時
間を夜間電力時間帯外に設定した場合の1日の基本的運
転パターンである。尚、図中において、左下がりハッチ
ングの部分の面積は蓄熱運転により蓄熱媒体に蓄熱され
る蓄熱量を表し、右下がりハッチングの部分の面積は蓄
熱利用運転により蓄熱媒体から放熱される放熱量を表し
ている。以下、暖房運転に係る各図においても同様であ
る。まず、本実施例では蓄熱運転時間を最大10時間と
設定しているため、蓄熱運転時間は10時間と設定し、
次に、蓄熱終了時刻は夜間電力時間帯の終了時刻(8
時)を、蓄熱開始時刻は前記蓄熱終了時刻から蓄熱運転
時間を遡った時刻(22時)を設定している。
【0076】次に、他の条件は図9と同一で暖房開始時
刻を前記夜間電力時間帯内に設定した場合の1日の基本
的運転パターンを図10に示す。蓄熱運転時間は図9と
同じく10時間と設定し、蓄熱終了時刻は暖房開始時刻
(6時)を設定し、蓄熱開始時刻は前記暖房開始時刻か
ら蓄熱運転時間分を遡った時刻(前日の20時)を設定
している。この運転パターンは、夜間電力時間帯内から
暖房運転を開始しているが、その時間(6時から8時ま
で)には、例えば前記夜間電力時間帯内の利用者が少な
いような所に設置する場合は、図11に示すように、制
御手段33により蓄熱量は利用せず、圧縮機1のみによ
る一般暖房運転が行われる。これにより、蓄熱量分を中
間の電力需要集中時間帯の開始時刻(8時)まで温存す
ることができる。
【0077】更に、他の条件は図9と同一で1日の暖房
時間を5時間以下(予め設定された蓄熱運転時間の1/
2以下)に設定した場合の1日の基本的運転パターンを
図12に示す。まず、蓄熱運転時間は(1日の暖房時間
×2)の時間(ここでは、4×2=8時間)として設定
し、次に、蓄熱終了時刻は夜間電力時間帯の終了時刻
(8時)を設定し、蓄熱開始時刻は前記蓄熱終了時刻か
ら蓄熱運転時間を遡った時刻(24時)を設定してい
る。更に、翌日運転を休止する場合は、蓄熱運転は行わ
ないようにする。以上のような制御により、利用者の暖
房需要の時間帯に応じて、蓄熱運転の必要十分な時間を
確保し、また、蓄熱運転終了時から蓄熱量利用開始時ま
での時間を最短または0にすることができる。
【0078】次に、ある標準的な1日の運転パターン
(図9の暖房負荷に対応)及び圧縮機の出力を図13に
示す。制御手段33によって、暖房負荷が大きい時(暖
房運転立上がり時)、暖房指令をうけた場合、蓄熱量を
使った放熱暖房と、圧縮機1による一般暖房運転とを併
用すると共に、圧縮機1の出力は、一定能力以上になら
ないように出力の上限(ここでは、出力の上限は例えば
蓄熱時及び蓄熱併用暖房時には60Hzに、一般暖房運
転時には90Hzとした。)を設定している。このこと
により、前記暖房負荷の大きい時間帯内には蓄熱量を優
先的に使い、暖房能力の立ち上げを良好にすると共に、
昼間の電力集中時間帯内の使用電力量を抑えることがで
きる。また、蓄熱併用暖房運転中に蓄熱量を消費しきっ
た時は、圧縮機1のみによる一般暖房運転を行う。ま
た、本実施例では、蓄熱運転中の圧縮機1の出力を60
Hzと抑えているが、可能な限り高めて蓄熱時間を短縮
するようにしてもよい。
【0079】また、本実施例では、暖房運転スイッチを
切り忘れている状態でプログラムタイマ32によって蓄
熱時間帯に入った時の対策として、制御手段33によ
り、自動的に暖房運転を停止させ、蓄熱運転に切り替え
ることにより、蓄熱運転を確実に行えるようにもなって
いる。
【0080】更に、所要蓄熱運転時間が短い時は、制御
手段33により、蓄熱開始時刻を前記所要蓄熱運転時間
の減少割合に応じて遅くし、当該蓄熱開始時刻をプログ
ラムタイマ32に設定することにより、自然放熱による
無駄なエネルギー消費を抑えるようにしている。
【0081】また、本実施例では、蓄熱運転終了時刻を
予め定めて制御しているが、蓄熱槽6内の蓄熱媒体の温
度を検出し、この検出温度がある一定温度に達した時刻
に蓄熱運転を終了させるよう制御してもよい。また、こ
れら両者の制御を併用してもよい。更に、蓄熱運転時間
を決定する際、暖房運転時間の代わりに前記蓄熱媒体の
温度を検出し、この検出温度と前記一定温度との温度差
に応じて計算してもよい。
【0082】次に、本実施例に基づく制御手段33によ
る1日の冷房運転の運転モード選択に関するフローチャ
ートを図14,15,16に示す。尚、この例におい
て、制御手段33は、本発明にいう第4、第8乃至第1
1,及び第15の制御手段の機能も備えている。
【0083】引続き、フローチャートの流れについて説
明する。まず、ステップ1で使用者が図示せぬ運転スイ
ッチをオンし、ステップ2で冷房開始時刻t1 と冷房終
了時刻t2 とがマニュアル設定されると、これらの基づ
いてステップ3で1日の冷房運転時間(t2 −t1 )を
演算し、ステップ4でt2 −t1 ≦10かどうかを判定
する。そこで、t2 −t1 ≦10ならステップ5で蓄冷
運転時間△Tをt2 −t1 と設定する。t2 −t1 >1
0なら、ステップ6で蓄冷運転時間△Tを10Hrと設
定する。更に、ステップ7でt1 が8時以降かどうかを
判定し、8時以降ならステップ9で蓄冷開始時刻T1 を
8時−△Tと設定し、8時以前ならステップ8でT1 を
t1 −△Tに設定する。
【0084】次に、ステップ10では、現在時刻が蓄冷
運転時間帯内であるかを判定し、蓄冷運転時間帯外なら
ステップ20に進む。蓄冷運転時間帯内ならステップ1
1にて残氷検出手段36によって残氷の有無を判定し、
残氷がなければステップ12にて蓄冷運転を開始する。
残氷があればステップ13にて以前の冷房運転中の圧縮
機1の出力履歴を認識手段37からの出力によって判定
し、出力履歴が大ならステップ14にて通常の蓄冷量と
し、出力履歴が小ならステップ15にて蓄冷量を小(蓄
冷開始時刻を遅くする)にしてステップ16にて蓄冷補
充運転を行う。次に、ステップ17にて図示せぬ冷房ス
イッチがオンかどうかを判定し、オンなら即座にステッ
プ19にて蓄冷運転モードを終了し、冷房運転を開始し
てステップ21に進む。オフならそのまま所定の時間ま
で運転を続行し、ステップ18にて蓄冷運転を終了す
る。次に、ステップ20にてプログラムタイマ32によ
り自動的に或いはマニュアルにより冷房スイッチがオン
される。
【0085】そこで、ステップ21では、そのときの時
刻が負荷集中時間帯前かどうかを判定する。負荷集中時
間帯前なら、ステップ22にて一般冷房運転モード(圧
縮機1の出力制限なし)で運転をする。負荷集中時間帯
に入ると、ステップ23にて冷媒ポンプ13を起動し放
冷運転モードによる運転を開始する。次に、ステップ2
4にて冷房負荷を判定し、冷房負荷が過大ならステップ
25にて一般冷房運転モード(圧縮機1の出力制限有
り)による冷房能力を追加し、そうでないなら放冷運転
モードによる運転のみの冷房能力でまかなう。
【0086】そして、ステップ26にて検出手段35に
よって検出された蓄冷量を判定し、使用できる蓄冷量が
まだ残っていればそのまま放冷運転モードを続行し、ス
テップ23に進む。蓄冷切れならステップ27にて放冷
運転モードを停止し、ステップ28にてそのときの時刻
が負荷集中時間帯後かどうかを判定し、負荷集中時間帯
内ならステップ29にて一般冷房運転モード(圧縮機1
の出力制限有り)による運転を行い、負荷集中時間帯後
ならステップ30にて一般冷房サイクル運転(圧縮機1
の出力制限なし)を行う。ステップ31にて冷房スイッ
チがオフかを判定し、オフならステップ32にて圧縮機
1の運転を停止し、オンなら運転を続行する。ステップ
33にて蓄冷運転開始時刻になると、ステップ34にて
運転スイッチがオフかを判定し、オンならステップ2に
戻り、オフならステップ35にて演算処理を終了する。
【0087】次に、本実施例の冷房運転時の運転モード
選択に関する動作の別例の制御内容を示す。
【0088】まず、マニュアル設定器34からプログラ
ムタイマ32においてある時間帯(所定の時間帯)が設
定されると、制御手段33は、自動的にその時間帯には
冷媒ポンプ13を駆動させず、即ち蓄冷熱量を使用せ
ず、圧縮機1による一般冷房運転のみを実行させる。こ
れにより、その時間帯に使われるはずの蓄冷熱量を夕方
まで温存することができる。本実施例では、その時間帯
として、利用者の少ない昼休み時間を設定することによ
り、その分、午後の電力集中時間帯における冷房負荷不
足運転を回避するようにしている。
【0089】このような制御手段33(本発明にいう第
1の制御手段の一例)による冷房運転時の運転モード選
択に関するフローチャートを図17に示す。まず、ステ
ップ41にて予め使用者または設置者が一定の時間帯T
1 〜Tm(蓄冷熱非利用時間帯)を設定しておく。続い
て、ステップ42では、プログラムタイマ32により計
時中の現在時刻Tが一定の時間帯T1 〜Tm内かどうか
判定し、T1 〜Tm内なら、ステップ43にて冷房運転
中かを判定し、冷房運転中ならステップ44にて強制的
に一般冷房運転のみを開始する。ステップ42において
T1 〜Tm内でないと判定されれば、ステップ45にて
各運転モードによる運転に切り替え可能な通常の運転を
行う。一方、ステップ43にて冷房運転中でないと判断
されたときも、ステップ45にて前記通常の運転を行
う。この例における制御方式は、暖房運転についても実
現できることはいうまでもない。
【0090】次に、本実施例に基づく制御手段33によ
る1日の暖房運転の運転モード選択に関する動作の一例
を表したフローチャートを図18,19に示す。
【0091】フローチャートの流れについて説明する。
まず、ステップ51で、使用者が図示せぬ運転スイッチ
をオンし、ステップ52で暖房開始時刻t1 と暖房終了
時刻t2 とがマニュアル設定器34より設定されると、
これらに基づいて制御手段33はステップ53で1日の
暖房時間t2 −t1 を演算し、ステップ54でt2 −t
1 ≦5かどうかを判定する。t2 −t1 >5なら、ステ
ップ56で蓄熱運転時間△Tを10Hrと設定し、t2
−t1 ≦5ならステップ55で蓄熱運転時間△Tを(t
2 −t1 )×2Hrに設定する。更に、ステップ57で
t1 が8時以降かを判定し、8時以降ならステップ59
で蓄熱開始時間T1 を8時−△Tと設定し、8時以前な
らステップ58でT1 をt1 −△Tに設定する。
【0092】次に、ステップ60では、現在時刻が、蓄
熱運転時間帯内であるかを判定し、蓄熱運転時間帯外な
らステップ65に進む。蓄熱運転時間帯内なら、ステッ
プ61にて蓄熱運転モードによる運転を開始する。次
に、ステップ62にて図示せぬ暖房スイッチがオンした
かどうかを判定し、オンなら即座にステップ64にて蓄
熱運転を終了し、暖房運転を開始してステップ66に進
む。オフならそのまま所定の時間まで運転を続行し、ス
テップ63にて蓄熱運転を終了する。次に、ステップ6
5にてタイマにより自動的に或いはマニュアルにより暖
房スイッチがオンされる。
【0093】続いて、ステップ67では暖房負荷を判定
し、暖房負荷が過大ならステップ68にて一般暖房運転
(圧縮機1の出力制限有り)による暖房能力を追加して
運転し、そうでないなら放熱運転のみの暖房能力でまか
なう。そして、ステップ69にて蓄熱量を判定し、使用
できる蓄熱量がまだ残っていればそのまま放熱運転を続
行し、ステップ66に戻る。蓄熱量切れならステップ7
0にて放熱運転を停止、即ち放熱暖房サイクルを停止
し、ステップ71にて一般暖房運転(圧縮機1の出力制
限なし)を行う。次に、ステップ72にて暖房スイッチ
がオフかを判定し、オフならステップ73にて圧縮機1
の運転を停止し、オンなら運転を続行する。ステップ7
4にて蓄熱運転開始時刻になると、ステップ75にて運
転スイッチがオフかを判定し、オフならステップ52に
戻り、オフならステップ76にて演算処理を終了する。
【0094】ところで、上記した実施例装置は、各時間
帯データをウィークリー単位で設定可能のプログラムタ
イマ32を採用しているので、各時間帯データを設定・
変更しなければ、次週は同じ設定データに基づいて動作
するようになっている。尚、この実施例装置を運転する
にあたり最低限設定しなければならないのは、夜間電力
時間帯、電力集中時間帯、冷暖房運転時間帯である。こ
れらのうち、使用者と電力会社との間で契約として取決
めた一律条件である、夜間電力時間帯と負荷集中時間帯
とは、装置出荷前に工場にて設定される。そこで、前記
プログラムタイマ32にカレンダ機能を持たせ、例えば
土日曜日以外であって通常は運転を行わない祝祭日など
をあらかじめ設定・入力しておき、当該祝祭日は自動的
には起動させないようにすることにより、効率的な蓄冷
又は蓄熱運転が行える。更に、予め統計的に得た曜日毎
の冷房又は暖房負荷をメモリ41に予め記憶させてお
き、これらの記憶データに基づいて、週間単位で特定日
(特定曜日)の蓄冷熱量を、例えば多め/ふつう/少な
めとして選択可能に設定することも可能である。
【0095】実施例2. 以下、本発明の実施例2を図20〜図23に基づいて説
明する。図20は本発明の実施例2に係る蓄熱式空気調
和装置の全体構成を示す冷媒配系統図である。図中、冷
媒回路構成その他については図1と同様であるので詳細
な説明は省略する。33aは制御手段(本発明にいう第
3,第5乃至第7,及び第12の制御手段のそれぞれの
一例)、42は例えばCRT,液晶ディスプレィ等より
構成される表示手段、43は前記プログラムタイマ32
とは別個に設けられたタイマである。ここで、制御手段
33aは、本発明にいう、時間帯変更設定手段の機能、
蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段の機能、蓄冷又は蓄熱運
転終了手段の機能、及び蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段
の機能をも備えている。
【0096】また、メモリ41は、設定された蓄熱運転
終了時刻を記憶する蓄熱運転設定時刻記憶手段(本発明
の蓄冷又は蓄熱運転設定時刻記憶手段の一例)の機能
と、蓄熱運転を終了した時刻を記憶する蓄熱運転終了時
刻記憶手段(本発明の蓄冷又は蓄熱運転終了時刻記憶手
段の一例)の機能も備えている。そして、35は前記蓄
熱運転時刻設定手段において設定された蓄熱運転終了時
刻における蓄熱媒体の温度等から蓄冷量又は蓄熱量を検
出する蓄冷熱量検出手段、36は蓄熱媒体の温度等から
蓄熱槽6内の残氷を検出する残氷検出手段(本発明の凝
固蓄熱媒体検知手段の一例)である。
【0097】次に、本実施例の暖房運転の運転モード選
択に関する制御内容を示す。まず、基本的な蓄熱運転
間帯の設定および蓄熱運転の仕方を説明する。蓄熱運転
時間帯の設定は、制御手段33aが備えた蓄熱運転時刻
設定手段の機能により行われる。この蓄熱運転時刻設定
手段により、蓄熱運転開始時刻および蓄熱運転終了時刻
が得られる。そして、蓄熱運転の開始は、現在時刻が蓄
熱運転開始時刻に達したときに行われる。一方、蓄熱運
転の終了は、蓄熱運転終了時刻に達したときか、或いは
蓄熱媒体が所定温度に達したときに行われる。以下、詳
細を説明する。
【0098】まず、第7の発明に係る例を適用した制御
につき以下に説明する。蓄熱運転時間の設定は、例え
ば、夜間電力時間帯開始時刻などの一定の時刻に前記蓄
熱運転時刻設定手段により行われる。この蓄熱運転時間
の計算は、通常は顕熱変化に必要な熱量の計算、例えば
蓄熱媒体の現在温度と蓄熱運転終了時における所定温度
との差に基づいて行われるが、もし、蓄熱槽6内に残氷
があった場合は、残氷を溶かす分の熱量も計算にいれな
ければならない。ところが、残氷量を正確に計測するの
は難しいため、この潜熱分をなくすために必要な熱量は
分からないのが現状である。そこで、残氷検出手段36
により蓄熱量6内の残氷を検出するようにし、残氷があ
った場合は、制御手段33aにより、いったん氷を溶か
す運転(解氷運転)を行う。そして、残氷が全てなくな
った後、再び前記蓄熱運転時刻設定手段により蓄熱運転
時間を設定する。このことにより、蓄熱運転時間の計算
は顕熱変化に必要な熱量のみに基づくものでよいことに
なる。従って、蓄熱運転時間の計算が容易になり、誤差
も小さくなる。以上のような場合は、例えば、季節の中
間期に運転モードを冷房から暖房に設定変更したが蓄熱
槽6内に残氷のある場合や、極寒期に休日が続き蓄熱槽
6内に氷を生じた場合に有効である。
【0099】上記したような暖房時の運転モード選択に
関するフローチャートを図21に示す。先ず、ステップ
81にて、計時中の現在時刻Tが20時になると、ステ
ップ82にて現在の蓄熱槽6の水温twが7℃以上かど
うかを判定し、7℃以上であれば、ステップ83にて蓄
熱運転時間を設定する。7℃未満であれば、蓄熱槽6内
に残氷があるものとみなし、ステップ84にて解氷運転
を行い、ステップ85にてtwが7℃以上になるまで解
氷運転を続行する。水温twが7℃以上になったと判定
されれば、ステップ83にて蓄熱運転時間を設定する。
【0100】次に、第7及び第8の発明に係る例であっ
て、一年を通じた季節の変化に対応し得る制御の内容を
説明する。まず、秋から冬に近づき、日ごとに外気の温
度が下がってきたときの制御の内容を説明する。外気の
温度が低い場合及び湿度が高い場合は、低圧側の冷媒圧
力が低く、かつ室外側熱交換器17に着霜を生じやすい
ため、蓄熱能力が落ちる傾向にある。秋から冬に近づく
時期は日ごとに蓄熱能力が落ちていき、所定の蓄熱量が
得られないと考えてよい。この時期は、設定された蓄熱
時間がいかに正確でも、計算の方が実績より短く計算さ
れている日が多い。このような場合は、蓄熱運転終了時
刻が達しても、蓄熱媒体の温度は所定の温度に達してい
ないことが多いため、前日の蓄熱運転終了時刻の蓄熱媒
体の温度と所定の温度との差により計算した蓄冷熱量の
不足分を本日の蓄熱運転時間に反映させるようにした。
これにより、季節の変化による蓄熱運転時間の計算誤差
を、リアルタイムに近い状態で補正することができる。
【0101】次に、冬から春に近づき、日ごとに外気の
温度が上昇してきたときの制御の内容を説明する。この
時期は日ごとに蓄熱能力が上がっていき、設定された蓄
熱運転終了時刻以前に蓄熱運転を終えることがある。そ
のため、蓄熱運転終了時刻から蓄冷熱量利用運転開始時
刻までの間における蓄熱槽6からの放熱ロスの一因とな
る。この時期は、設定された蓄熱運転時間がいかに正確
でも、計算値の方が実績値よりも長く計算されている日
が多い。このような場合は、蓄熱媒体の温度が、計算さ
れた蓄熱運転終了時刻以前に所定の温度に達しており、
これによって蓄熱運転を終了させることが多い。そこ
で、前日の蓄熱運転終了時刻の計算値と実績値との差を
本日の蓄熱運転時間の計算に反映させるようにした。こ
れにより、季節の変化による計算誤差をリアルタイムに
近い状態で補正することができる。尚、前日の値若しく
は過去1週間等における平均値を、実績値とする。
【0102】上記したような暖房時の運転モード選択に
関するフローチャートを図22に示す。先ず、ステップ
91で蓄熱運転中に、ステップ92にて現在の水温tw
が蓄熱運転終了時刻における温度ta 以上かを判定し、
ta 以上ならステップ93にてフラグf=1とし、ステ
ップ94にて蓄熱運転を終了し、ステップ95にて蓄熱
運転終了時刻Tz をメモリ41に記憶し、ステップ10
0に進む。一方、ステップ92にてta 以上でなけれ
ば、ステップ96にて現在時刻Tが蓄熱終了時刻TB に
達しているかどうかを判定し、TB に達していなければ
ステップ92に戻る。現在時刻TがTB に達していれ
ば、ステップ97にてフラグf=2とし、ステップ98
にて蓄熱運転を終了し、ステップ99にて蓄熱終了時の
蓄熱媒体の温度tを検出する。ステップ100にて現在
時刻Tが20時になると、ステップ101にてフラグf
=1かどうか判定し、f=1なら、ステップ102にて
補正係数の関数F(TB ,Tz )及び前日の蓄熱運転時
間Haに基づいて蓄熱運転時間Hを計算し設定する。f
=1でないなら、ステップ103にて補正係数の関数G
(tw,t)及び前日の蓄熱運転時間Haに基づいて蓄
熱運転時間Hを計算し設定する。
【0103】次に、第14の発明に係る例であって、夜
間電力時間帯の一定時間毎に蓄熱時間を計算し設定し直
す方法につき説明する。例えば、一日一回、夜間電力時
間帯の開始時刻である20時に蓄熱運転時間を計算し、
その時点の蓄熱媒体の温度と所定温度との差により、蓄
熱運転時間が2時〜6時と設定されたものとする。とこ
ろが、時間を経るにつれて蓄熱媒体の温度は放熱により
下降し、2時の時点では以前(20時)に計算されたも
のよりも多くの蓄熱量が必要になるが、6時には蓄熱運
転を終了してしまうため、所定の蓄熱量が得られないこ
とになる。これを防ぐ方法として、夜間電力時間帯内の
一定時間毎に蓄熱運転時間を計算し設定し直す方法を創
案した。この方法により、放熱ロスによる蓄熱運転時間
の計算誤差を最小限に抑えることができる。
【0104】上記したような暖房時の運転モード選択に
関するフローチャートを図23に示す。ステップ111
にて現在時刻Tが20時になると、まず、ステップ11
2にてタイマ43の計時時間tをリセットし、ステップ
113にて蓄熱運転開始時刻TA と蓄熱運転終了時刻T
B とを設定する。ステップ114にて現在時刻Tが蓄熱
運転開始時刻TA に達している(T≧TA )かどうかを
判定し、T≧TA でないならステップ116にて計時時
間tが予め設定された所定時間ta に達している(t≧
ta )かどうかを判定し、t≧ta ならステップ112
に戻る。t≧taでないならステップ114に戻る。一
方、ステップ114でT≧TA ならステップ115にて
蓄熱運転を開始する。
【0105】そして、第3の発明に係る例であって、夜
間電力時間帯や昼間の負荷集中時間帯といった電力会社
との契約により取り決めた時間帯は設定後に外部から変
更させない方法につき説明する。本実施例の基本的な一
日の運転パターンは、電力需要の少ない夜間電力時間帯
内のある時間帯に蓄冷又は蓄熱運転を行うことにより蓄
えた蓄冷熱量を、昼間の冷暖房にて消費するものだが、
特に電力需要の大きい負荷集中時間帯の間は圧縮機1の
出力制限を設け、使用電力量を抑えるようにしている。
【0106】このような運転モード選択に関する制御内
容を示す。本実施例では、夜間電力時間帯及び昼間の負
荷集中時間帯をプログラムタイマ32に予め設定し、そ
の時間帯に基づいて各運転モードの切り換えを行うのだ
が、その設定を契約等の取決めにより一律に設定し、制
御手段33a(本発明にいう第2の制御手段の一例)に
より使用者及び設置者による外部からの変更設定を不可
能に保持することにより、昼間の電力の集中する時間帯
に蓄冷熱利用を確実に行うことができ、しかも電力料金
体系に最も見合った設定をすることができる。また、近
年の情勢から考えれば、何等かの税制優遇措置を受ける
ことも期待できる。上記したような手法は、例えば、マ
イコンソフトとして制御手段33aのプログラムに組み
込んでしまう方法や、マニュアル設定器34及びプログ
ラムタイマ32等の設定機器にて設定し、その該当箇所
を例えば蓋等により密封して、外部から勝手に変更設定
できないようにする方法などにより実現できる。
【0107】更に、第4の発明に係る例であって、運転
に不可欠な各時間帯がプログラムタイマ32に誤設定さ
れることを防止する方法につき説明する。前記運転に不
可欠な各時間帯の誤設定判断基準としては、・夜間電力
時間帯開始時刻≧終了時刻(工場出荷前の試運転時に、
夜間電力時間帯をセットする。その開始時刻,終了時刻
は、それぞれ20時,8時である。)・その他の時間帯
開始時刻≦終了時刻・ピークカット時間帯⊂昼間の負荷
集中時間帯(ここで、前記ピークカット時間帯とは、例
えば昼間の負荷集中時間帯において昼休み時間等のよう
に負荷が比較的小さく、蓄冷熱量を利用しなくてもすむ
時間帯をいう。)・ピークカット時間帯は設定されてい
なくてもよい。(但し、ピークカット時間帯以外の時間
帯、例えば冷暖房時間帯、昼間の負荷集中時間帯等の時
間帯は必ず設定されていること。)等が挙げられる。
【0108】これらの誤設定判断基準は、記憶データと
して予めメモリ41に記憶されている。そこで、各運転
モードの運転時間帯、昼間の負荷集中時間帯(電力集中
時間帯),及び夜間電力時間帯がマニュアル設定器34
から入力されると、制御手段33a(設定時間帯判断手
段の一例)は、前記マニュアル設定器34から入力され
た各時間帯が前記誤設定判断基準の制約条件を満たして
いるか否かを判断する。ここで、制御手段33aは前記
誤設定判断基準の制約条件を満たしている時間帯を判断
し、この時間帯のみを前記プログラムタイマ32に設定
する。従って、運転に不可欠の各時間帯データに関し
て、誤設定又は未設定を防止することができる。これに
より、不適切な蓄冷又は蓄熱運転の実施を防ぐことがで
きる。
【0109】このような誤設定等防止に係る方法として
は、前記判断基準の制約条件を満たさない時間帯に係る
データは、設定・入力を受け付けない方法や、入力され
たときにランプ表示、警報出力などを行う警告手段を設
けることも考えられる。ただし、前記判断基準の・につ
いては、設定されていなければ初期値、たとえば工場出
荷時の設定値に設定しておいたり、或いは以前のデータ
をメモリ41に記憶しておきそれを読み出して動作させ
るようにし、警告のみを表示・警報出力させるようにし
てもよい。
【0110】次に、第5の発明に係る例であって、運転
に不可欠な各時間帯を設定する際に、設定された各時間
帯を確認・修正する方法につき説明する。まず、各運転
モードの運転時間帯,昼間の負荷集中時間帯(電力集中
時間帯),及び夜間電力時間帯がマニュアル設定器34
を介してプログラムタイマ32に設定されると、表示手
段42は、プログラムタイマ32に設定されている各時
間帯を表示する。これにより、使用者や設置者は表示さ
れた各時間帯を見て、これらが適切なものであるかどう
かを判断することができる。このとき、前記各時間帯に
不適切なものがれば、使用者等は不適切とされる時間帯
をマニュアル設定器34を用いて修正入力する。続い
て、制御手段33aが備えた時間帯変更設定手段は、使
用者等によるマニュアル設定器34からの入力に基づい
て、プログラムタイマ32に設定されている各時間帯を
変更設定する。従って、各時間帯に係る設定データを目
で見て確認できるので、修正が容易である。
【0111】実施例3. 以下、本発明に係る実施例3を図24乃至図26に基づ
いて説明する。図24は、本発明を適用した実施例3に
係る蓄熱式空気調和装置の全体構成を示す冷媒配管系統
図である。図の説明は冷媒配管系統その他については図
20と同様であるので説明は省略する。ここで、33b
は制御手段(本発明にいう第13又は第14の制御手段
のそれぞれの一例)である。そして、35は蓄熱媒体の
温度等から蓄例量又は蓄熱量を検出する蓄冷熱量検出手
段である。
【0112】先ず、第15の発明に係る例であって、蓄
冷又は蓄熱運転時に一定時間内の蓄熱媒体の温度が所定
温度まで変化しない場合の対処方法につき説明する。例
えば、蓄熱運転を例に挙げると、蓄冷熱量検出手段35
により検出された現在の蓄熱媒体温度と一定時間前の蓄
熱媒体温度との差を計算し、この差が所定値以上になら
なければ運転を終了する。一方、時間がたって放熱ロス
により蓄熱媒体温度が下がった場合は、また運転を再開
する。他方、蓄熱媒体温度が低い時は、温度差がないに
かかわらず運転を続ける。例えば、残氷がある場合、温
度上昇が望めない為、一定時間内の温度差を大きくとる
ことができないような場合である。それにより、無駄な
運転を行うことなくして、外気温度に応じた蓄熱量を確
保できる。このような対処方法は、無論、蓄冷運転に関
しても適用できるものである。
【0113】上記したような一定時間内の蓄熱媒体の温
度が所定温度まで変化しない場合の対処方法に関し、暖
房運転を例示したフローチャートを図25に示す。先
ず、ステップ121で蓄熱運転において、ステップ12
2にてタイマ43の計時時間Tをリセットし計時を開始
する。同時に、ステップ123にて蓄冷熱量検出手段3
5がそのときの蓄熱槽6の水温tを検出する。続いて、
ステップ124では、一定時間Ta前に検出されメモリ
41に記憶されている水温t´に対するこのときの水温
tとの差(即ち、水温上昇速度)が、効率的な運転状態
とされる所定の水温上昇速度ta 以上(t−t´≧ta
)であるかが制御手段33b(本発明の蓄冷熱量変化
速度計算手段の一例)により判断される。t−t´≧t
aであれば、ステップ125にてタイマ43の計時時間
Tが水温検出の時間間隔Taに達するまで、ステップ1
22からステップ125までの処理を繰り返す。
【0114】一方、ステップ124にてt−t´<ta
の場合は、ステップ126にてこのときの水温tが運転
を停止すべき水温の下限値tb 以上(t≧tb )である
かが判断され、t<tb の場合は前記ステップ125の
処理を実行し、t≧tb の場合はステップ127にて制
御手段33bにより運転が停止される。この時、ステッ
プ128において水温tが検出される。また、ステップ
129では、この時の水温tに対する一定時間前の水温
t´との差(水温下降速度)が、運転を再開すべき水温
下降速度tc 以上(t´−t≧tc )であるかが判断さ
れ、そのときの水温下降速度が水温下降速度tc 以上に
なった場合、例えば時間経過による放熱ロスにより水温
が低下したような場合、はじめて運転を再開させる(ス
テップ130)。
【0115】次に、第16の発明に係る例であって、指
定された運転モードで運転されているかどうかを判定
し、運転されていない場合の対処方法につき説明する。
例えば、蓄冷熱量検出手段35により検出された水温に
対し、 (1)蓄熱運転の時は、温度が確実に上昇しているか (2)放熱及び蓄熱併用暖房運転の時は、温度が確実に
下降しているか 等の異常判断基準を設けて予めメモリ41に記憶させて
おく。
【0116】そこで、制御手段33bは、前記検出され
た水温が前記異常判断基準を満たしているかを判定す
る。即ち、蓄冷熱量検出手段35及び制御手段33bよ
りなる構成が本発明の運転状態検出手段の一例である。
もし、異常判断基準を満たしていないと判定されれば、
現時点の運転指令に対応した運転モードでないものとみ
なして、直ちに運転を停止し、異常出力を表示手段42
に出力し表示手段42が異常表示を行う。これにより、
この実施例装置が、指定された運転モードにて正常に運
転しているかどうかを容易に判断することができる。一
方、当該装置が正常に運転していない時は即座に停止す
ることにより、異常運転の続行による当該装置の故障を
防ぐことができる。
【0117】次に、第17の発明に係る例であって、運
転に不可欠の各時間帯データにつき、停電等による電源
オフ後の運転立ち上げ時に前記各時間帯データの誤設定
等の対処方法につき説明する。この実施例装置の運転に
必要な各時間帯データの設定を行った時点で自動的に設
定済の各時間帯データをメモリ41に書き込み保存して
おく。そして、電源がオフした場合、メモリ41から各
時間帯データを呼び出して再設定する。もし、各時間帯
データを修正しようとする場合はその時点で任意に行
う。一方、メモリ41に予め保存されている一律の初期
値(例えば基本パターンの設定値)に戻す初期値設定手
段を別途設け、前記電源オフ前の各時間帯データを再設
定する制御手段33bとを選択可能に使い分けることも
できる。前記初期値設定手段を用いた構成の場合は、イ
レギュラーな設定が続いた後に、基本パターン設定に戻
したい時などに、極めて便利である。従って、電源オフ
後の再立ち上げ時に各時間帯データを再設定する必要が
ないので、そのわずらわしさがなくなると共に、設定忘
れのおそれもなくなる。その結果、確実かつ適切な蓄冷
又は蓄熱運転時間の算出が行える。
【0118】上記したような、運転に不可欠の各時間帯
データにつき、停電等による電源オフ後の運転立ち上げ
時に前記各時間帯データの誤設定等の対処方法に関する
フローチャートを図26に示す。先ず、ステップ131
で電源がオンされた後、マニュアル設定器34を介して
使用者により運転に必要な各時間帯データが入力される
と、ステップ132にて制御手段33bは前記各時間帯
データをプログラムタイマ32に設定するとともに、ス
テップ133にてメモリ41に各時間帯データを保存し
ておく。そして、例えば停電等により電源がオフになっ
たことがステップ134にて検知されると、ステップ1
35において運転の再立ち上げ処理が開始される。
【0119】そこで、制御手段33bは、電源オフ直前
にメモリ41に保存しておいた各時間帯データをステッ
プ136にて呼び出してプログラムタイマ32に設定す
るとともに、例えば表示手段42に表示させる。このと
き、使用者の判断により、ステップ137にて各時間帯
データの修正が必要であるとされれば、ステップ138
にてマニュアル設定器34を介して各時間帯データの修
正を行った後、ステップ139にて再立ち上げ処理を終
了する。一方、ステップ137にて各時間帯データを修
正する必要がなければ、そのままステップ139にて再
立ち上げ処理を終了するのである。
【0120】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係る蓄熱
式空気調和装置は、第1の発明によれば、各運転モード
の切り替え時刻を設定するプログラムタイマにて冷房又
は暖房運転時間帯を設定すると、自動的に当該冷房又は
暖房運転累計時間、及び所要蓄冷又は蓄熱累計時間を計
算し、所要蓄冷又は蓄熱累計時間により当該冷房又は暖
房用の蓄冷又は蓄熱運転時間帯をプログラムタイマに設
定することにより、蓄冷又は蓄熱運転を可能な限り夜間
電力時間帯内に行わせることができ、かつ、必要とする
蓄冷熱量を充分確保できるように蓄冷又は蓄熱運転の必
要十分な時間を確保できる。また、蓄冷又は蓄熱終了時
から蓄冷又は蓄熱利用時までの時間を最短または0にし
て、自然放熱ロスを抑えることができる。
【0121】第2の発明によれば、プログラムタイマに
て所定の時間帯を設定すると、その所定の時間帯内にお
いて、冷房または暖房指令を受けた場合には、それまで
に蓄えた蓄冷熱量を使用せず、一般冷房又は暖房運転の
みを行わせることにより、冷房又は暖房負荷ピーク時
に、所定の時間帯として、例えば昼休み等の使用者の少
ない時間帯を設定して、蓄冷熱量を夕方まで温存するこ
とにより、所定の時間帯以後のピーク負荷に対して冷房
又は暖房能力不足になることを防ぐことができる。
【0122】第3の発明によれば、プログラムタイマに
予め設定された昼間の電力集中時間帯または夜間電力時
間帯を、例えば使用者による外部からの設定変更を不可
能に保持することにより、昼間の電力集中時間帯等が不
用意に変更されることがない。従って、昼間の電力の集
中する時間帯に確実に蓄冷又は蓄熱の利用を行うことが
でき、かつ電力の料金体系に最も見合った時間帯を設定
・保持することができる。
【0123】第4の発明によれば、装置の運転に必要な
各時間帯についてそれぞれに係る所定の制約条件を満た
しているか否かが判断され、所定の制約条件を満たして
いる時間帯のみがプログラムタイマに設定される。その
ため、各時間帯の誤設定及び未設定を防止することがで
きる。これにより、不適切な蓄冷又は蓄熱運転を未然に
防ぐことができる。
【0124】第5の発明によれば、装置の運転に必要な
各時間帯がプログラムタイマに設定されると、これらの
各時間帯は表示手段にて表示されるので、例えば使用者
が設定された各時間帯を目で見て確認できる。そして、
設定された各時間帯に不備等がありこれを修正したい場
合は、時間帯変更設定手段にて各時間帯を外部から変更
設定することができる。従って、設定された各時間帯を
容易にかつ適切に修正・変更することができる。
【0125】第6の発明によれば、例えば蓄熱槽内に残
氷等の凝固蓄熱媒体がある場合に、各運転モードの切り
替え時刻および夜間電力時間帯を設定するプログラムタ
イマによって蓄冷運転を開始するとき、すなわち補充蓄
冷するときに、例えばそれまでの冷房運転中の圧縮機出
力が小さい時は、季節の中間期の軽負荷時とみなして所
要蓄冷累計時間をその基準値よりも短くし、圧縮機出力
が大きい時は、負荷は大きいが途中で冷房を停止したも
のとみなして基準値の所要蓄冷累計時間で運転すること
により、例えば簡単なパラメータを用いて翌日の冷房負
荷を予測でき、変則的な冷房負荷変動に対しても適当量
の蓄冷熱量を確保することができる。
【0126】第7の発明によれば、蓄熱運転時間を計算
するにあたり、例えば蓄熱槽内に残氷等の凝固蓄熱媒体
が検知された場合は、この凝固蓄熱媒体を融解させる運
転モードの運転で一旦凝固蓄熱媒体を融解させた後に、
蓄熱運転時間を計算させることにより、蓄熱運転時間の
計算を困難にする凝固蓄熱媒体の潜熱分を無くし、顕熱
分のみで計算を行えるようにしたので、蓄熱運転時間を
精度よく計算することができる。これによって、例えば
季節の中間期での冷房から暖房運転への切り換え時や極
寒期に休日が続いたような時に凝固蓄熱媒体が蓄熱槽内
にある場合でも蓄熱量不足に陥ることを防ぐことができ
る。
【0127】第8の発明によれば、過去の、例えば前日
の蓄冷又は蓄熱運転中に、蓄冷熱量が所定蓄冷熱量に達
して運転を終了した場合は、蓄冷又は蓄熱運転終了時刻
の計算と実績の差に応じて蓄冷又は蓄熱運転時間を補正
して設定することにより、例えば季節の変化で徐々に気
温が変化し、これによって蓄冷又は蓄熱運転能力が自然
に変化していくような場合でも、蓄冷又は蓄熱運転終了
時刻を徐々に補正しつつ計算することができるので、蓄
冷又は蓄熱運転の終了が早すぎたりすることがない。そ
の結果、蓄冷熱量の使用開始時刻までの放冷又は放熱ロ
スを最小限に抑えることができる。
【0128】第9の発明によれば、蓄冷又は蓄熱運転時
刻設定手段により設定された蓄冷又は蓄熱運転終了時刻
に到達したときに、検出された蓄熱媒体の蓄冷熱量が所
定蓄冷熱量に達していない場合は、次回の蓄冷又は蓄熱
運転時間を、所定蓄冷熱量との蓄冷熱量差に応じた値に
補正して計算し設定することにより、例えば季節の変化
で気温が徐々に変化し、これによって蓄冷又は蓄熱運転
能力が自然に変化していくような場合でも、蓄冷又は蓄
熱運転終了時刻を徐々に補正しつつ計算することができ
る。従って、蓄冷又は蓄熱運転の終了が早すぎたりする
ことがない。その結果、蓄冷熱量の使用開始時刻までの
放冷又は放熱ロスを最小限に抑えることができる。
【0129】第10の発明によれば、各運転モードの切
り替え時刻及び夜間電力時間帯と昼間の電力需要集中時
間帯を設定するプログラムタイマにて電力の余っている
夜間電力時間帯内と設定された時間に、蓄冷又は蓄熱運
転モードによる運転中の場合は、圧縮機の出力を可能な
限り高めて運転し、昼間の電力需要集中時間帯内と設定
された時間に冷房又は暖房指令をうけた場合は、蓄熱媒
体の蓄冷熱量を使った放冷冷房又は放熱暖房モードのみ
か、このモードと圧縮機による一般冷房又は暖房運転モ
ードとを併用する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転
モードで運転すると共に、圧縮機出力を一定能力を超え
ない範囲内で極力大きくして運転することにより、夜間
電力時間帯内に蓄冷又は蓄熱能力を高められるので、短
時間で蓄熱媒体への蓄冷又は蓄熱を完了させることがで
きる。そして、昼間の電力需要集中時間帯内には蓄冷熱
量を優先的に使うことにより、使用電力量を抑えた余裕
のある冷房又は暖房能力を得ることができる。
【0130】第11の発明によれば、各運転モードの切
り替え時刻および夜間電力時間帯を設定するプログラム
タイマにて夜間電力時間帯内と設定された時間に冷房又
は暖房指令を受けた場合は、蓄熱媒体の蓄冷熱量は利用
せず、圧縮機による一般冷房又は暖房運転モードによる
運転のみを行わせることにより、夜間電力時間帯に蓄え
た蓄冷熱量を昼間の電力需要集中時間帯まで温存できる
ので、昼間の電力需要集中時間帯内での使用電力量を抑
えることができる。
【0131】第12の発明によれば、例えば冷房又は暖
房運転スイッチを切り忘れているような状態で、各運転
モードの切り替え時刻を設定するプログラムタイマにて
蓄冷又は蓄熱運転を開始する時間帯に入った時、自動的
に冷房又は暖房運転を停止させて、蓄冷又は蓄熱運転モ
ードに切り替えるようにしたので、翌日の冷房又は暖房
運転にそなえた蓄冷又は蓄熱運転を確実に行うことがで
きるとともに、冷房又は暖房運転スイッチの切り忘れ対
策を講じることにもなる。
【0132】第13の発明によれば、所要蓄冷又は蓄熱
時間それぞれの基準値よりも短くする時は、この蓄冷
又は蓄熱時間の短縮割合に応じて遅い値に計算した蓄冷
又は蓄熱運転の開始時刻を、プログラムタイマに設定す
ることにより、蓄冷又は蓄熱運転の終了時刻を昼間の電
力需要集中時間帯の始期に極力近づけるように蓄冷又は
蓄熱運転時間を後詰めすることができる。その結果、自
然放冷又は放熱による無駄なエネルギー消費を抑えるこ
とができる。
【0133】第14の発明によれば、蓄冷又は蓄熱運転
時間帯を設定する際に、放冷又は放熱ロスにより蓄熱媒
体の蓄冷熱量が変化した場合でも、一定時間の経過毎
に、そのときの蓄冷熱量に基づいて所要の蓄冷又は蓄熱
運転時間を繰り返し計算し直して設定するようにしたの
で、放冷又は放熱ロスによる蓄冷熱量変化に起因した所
要の蓄冷又は蓄熱運転時間の計算誤差を極力小さくでき
る。従って、蓄冷熱量の不足を最小限に抑えることがで
きる。
【0134】第15の発明によれば、例えば所定時間内
に検出された蓄冷熱量があまり変化しないような場合、
即ち蓄熱運転のときに蓄熱媒体の温度があまり変化しな
いような場合、また蓄冷運転のときに蓄熱媒体の凝固量
があまり変化しないような場合、外気温度や蓄熱媒体の
温度に左右される圧縮機の能力限界によって、蓄冷能力
又は蓄熱能力が小さくなった場合に、蓄冷又は蓄熱運転
モードの運転を終了させるようにしたので、無用な蓄熱
運転を防ぐことができる。
【0135】第16の発明によれば、装置が現時点の運
転指令に対応した運転モードで運転されているか否か
を、検出された運転状態に基づいて判定し出力するよう
にしたので、例えば正常な運転状態でない場合には、自
動的に又はマニュアルにより即座に運転を停止させるこ
とができる。これにより、異常運転による装置の故障を
未然に防ぐことができる。
【0136】第17の発明によれば、例えば停電等によ
る電源オフ後に、運転を再立ち上げする際には、記憶さ
れている運転に必要な各時間帯を読み出して自動的にプ
ログラムタイマに設定するので、各時間帯の設定を人手
によりあらためて行わなくてもすむ。従って、これらの
設定のわずらわしさを解消することができ、設定忘れの
可能性も少なくなる。その結果、適切な蓄冷又は蓄熱運
転時間の計算を確実に行うことができる。
【0137】第18の発明によれば、冷房又は暖房運転
モードによる運転中に蓄冷熱量の残量が0になった時
は、圧縮機のみによる一般冷房又は暖房運転モードによ
る運転を行うが、この時、各運転モードの切り替え時
刻、及び昼間の電力需要集中時間帯を設定するプログラ
ムタイマにて昼間の電力需要集中時間帯内と設定された
時間であれば、圧縮機出力を、一定能力以上としないよ
うに制限することにより、昼間の負荷集中時間帯内の使
用電力量を抑えることができる。他方、昼間の負荷集中
時間帯外であれば、圧縮機出力には上限を設定しないこ
とにより、大きな冷房又は暖房負荷にも充分に対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1による、蓄熱式空気調和装
置の冷媒配管及び制御手段の系統図である。
【図2】 本発明の実施例1による、1日の冷房時間が
10時間以上で、かつ、冷房開始時刻を夜間電力時間帯
外に設定した場合の1日の基本的冷房運転パターン図で
ある。
【図3】 本発明の実施例1による、1日の冷房時間が
10時間以上で、かつ、冷房開始時刻を夜間電力時間帯
内に設定した場合の1日の基本的冷房運転パターン図で
ある。
【図4】 本発明の実施例1による、1日の冷房時間が
10時間以下で、かつ、冷房開始時刻を夜間電力時間帯
外に設定した場合の1日の基本的冷房運転パターン図で
ある。
【図5】 本発明の実施例1による、ある標準的な1日
の冷房運転パターン図及び圧縮機の出力図である。
【図6】 本発明の実施例1による、冷房運転中に残蓄
冷量が0になる場合の1日の冷房運転パターン図であ
る。
【図7】 本発明の実施例1による、中間期における補
充蓄冷する場合の1日の冷房運転パターン図である。
【図8】 本発明の実施例1による、負荷が大きいとき
に補充蓄冷する場合の1日の冷房運転パターン図であ
る。
【図9】 本発明の実施例1による、1日の暖房時間が
5時間以上で、かつ暖房開始時刻を夜間電力時間外に設
定した場合の1日の基本的暖房運転パターン図である。
【図10】 本発明の実施例1による、1日の暖房時間
が5時間以上で、かつ、暖房開始時刻を夜間電力時間内
に設定した場合の1日の基本的暖房運転パターン図であ
る。
【図11】 本発明の実施例1による、朝の利用者の少
ない所に設置する時の、1日の暖房時間が5時間以上
で、かつ、暖房開始時刻を夜間電力時間内に設定した場
合の1日の基本的暖房運転パターン図である。
【図12】 本発明の実施例1による、1日の暖房時間
が5時間以下で、かつ、暖房開始時刻を夜間電力時間外
に設定した場合の1日の基本的暖房運転パターン図であ
る。
【図13】 本発明の実施例1による、ある標準的な1
日の暖房運転パターン図及び圧縮機の出力図である。
【図14】 本発明の実施例1による、1日の冷房運転
の運転モード選択に関するフローチャートである。
【図15】 本発明の実施例1による、1日の冷房運転
の運転モード選択に関するフローチャートであって、図
14からの連続した処理を表すものである。
【図16】 本発明の実施例1による、1日の冷房運転
の運転モード選択に関するフローチャートであって、図
14及び図15からの連続した処理を表すものである。
【図17】 本発明の実施例1による、電力需要量の少
ない昼休み時間等に設定された所定の時間帯には一般冷
房運転のみを行わせる制御に関するフローチャートであ
る。
【図18】 本発明の実施例1による、1日の暖房運転
の運転モード選択に関するフローチャートである。
【図19】 本発明の実施例1による、1日の暖房運転
の運転モード選択に関するフローチャートでって、図1
8からの連続した処理を表すものである。
【図20】 本発明の実施例2による、蓄熱式空気調和
装置の冷媒配管及び制御手段の系統図である。
【図21】 本発明の実施例2による、蓄熱槽に氷があ
る場合における適切な蓄熱運転時間の設定に関するフロ
ーチャートである。
【図22】 本発明の実施例2による、一年を通じた季
節の変化に対応し得る蓄熱運転制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図23】 本発明の実施例2による、蓄熱運転終了後
の放熱ロスを抑制する制御の内容を示すフローチャート
である。
【図24】 本発明の実施例3による、蓄熱式空気調和
装置の冷媒配管及び制御手段の系統図である。
【図25】 本発明の実施例3による、蓄熱能力が小さ
くなった場合に無用な蓄熱運転を回避する制御の内容を
示すフローチャートである。
【図26】 本発明の実施例3による、電源オフ後の運
転再立ち上げ時に時間帯データの誤設定等を回避する制
御の内容を示すフローチャートである。
【図27】 従来例による、蓄熱式空気調和装置の冷媒
配管系統図である。
【符号の説明】 1 圧縮機 3 第1の絞り装置 6 蓄熱槽 7 蓄熱用熱交換器 13 冷媒ポンプ 16 第1のバルブ 17 室外側熱交換器 19 圧縮機用四方切替弁 20 第2のバルブ 21 冷媒ポンプ用四方切替弁 23 第3のバルブ 24 第2の絞り装置 25 第2の絞り装置 26 第2の絞り装置 27 室内側熱交換器 28 室内側熱交換器 29 室内側熱交換器 30 第4のバルブ 32 プログラムタイマ 33 制御手段 33a 制御手段 33b 制御手段 34 マニュアル設定器 35 蓄冷熱量検出手段 36 残氷検出手段 37 認識手段 38 第1の配管 39 第2の配管 40 バイパス管 41 メモリ 42 表示手段 43 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 宏明 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機 株式会社 和歌山製作所内 審査官 青木 良憲 (56)参考文献 特開 平2−75842(JP,A) 特開 平3−28673(JP,A) 特開 平3−282149(JP,A) 特開 平4−161747(JP,A) 特開 平5−264078(JP,A) 特開 平1−174866(JP,A) 特開 平5−93541(JP,A) 実開 昭61−205333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F25B 13/00 104 F25B 13/00 351

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻を設定するプログラムタイ
    マと、前記プログラムタイマに設定される切り替え時刻
    にて前記各運転モードを切り替える第1の切り替え手段
    と、前記プログラムタイマに冷房又は暖房運転時間帯
    設定する冷房又は暖房運転時刻設定手段と、設定された
    冷房又は暖房運転時間帯により冷房又は暖房運転累計時
    間及び所要蓄冷又は蓄熱運転累計時間を計算する累計時
    間計算手段と、前記累計時間計算手段により計算された
    前記所要蓄冷又は蓄熱運転累計時間により蓄冷又は蓄熱
    運転時間帯を計算し、この蓄冷又は蓄熱運転時間帯を前
    記プログラムタイマに設定する蓄冷又は蓄熱運転時刻設
    定手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻及び所定の時間帯を設定す
    るプログラムタイマと、前記プログラムタイマに設定さ
    れる切り替え時刻にて前記各運転モードを切り替える第
    1の切り替え手段と、前記プログラムタイマに設定され
    た所定の時間帯において、冷房又は暖房指令を受けた場
    合には、前記圧縮機による一般冷房又は暖房運転モード
    のみに切り替えて運転を行う第1の制御手段を設けたこ
    とを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻を設定するとともに、昼間
    の電力集中時間帯または夜間電力時間帯を設定するプロ
    グラムタイマと、前記プログラムタイマに設定される切
    り替え時刻にて前記各運転モードを切り替える第1の切
    り替え手段と、前記プログラムタイマに設定された昼間
    の電力集中時間帯または夜間電力時間帯を、外部からの
    設定変更不能に保持する第2の制御手段とを設けたこと
    を特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの運転時間帯を設定するともに、昼間の電
    力集中時間帯または夜間電力時間帯を設定するプログラ
    ムタイマと、設定される各時間帯がそれぞれに係る所定
    の制約条件を満たしているか否かを判断する設定時間帯
    判断手段と、前記設定時間帯判断手段により前記所定の
    制約条件を満たしていると判断された各時間帯のみを前
    記プログラムタイマに設定する第3の制御手段とを設け
    たことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの運転時間帯を設定するとともに、昼間の
    電力集中時間帯または夜間電力時間帯を設定するプログ
    ラムタイマと、前記プログラムタイマに設定された各時
    間帯を表示する表示手段と、前記設定された各時間帯を
    外部から変更設定する時間帯変更設定手段とを設けたこ
    とを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  6. 【請求項6】 容量制御運転が可能な圧縮機、該圧縮機
    に接続された室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接続
    された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の絞
    り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置に
    直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接続
    された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞り
    装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交換
    器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並び
    に該第2の配管に設けられた第4のバルブを順次接続し
    てなり、前記室内側熱交換器を介して冷房を行う一般冷
    房回路と、前記一般冷房回路の第1の配管と第2の配管
    との間に接続され、冷媒ポンプ、該冷媒ポンプに並列接
    続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内蔵した
    蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷用熱交換器、並びに第
    2のバルブを有してなる放冷用回路及び蓄冷用回路とを
    備え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御するこ
    とによって、圧縮機と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを順次接続する
    一般冷房運転モードと、圧縮機と室外側熱交換器と第1
    の配管と第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷用熱交換
    器と第3のバルブとを順次接続する蓄冷運転モードと、
    冷媒ポンプと蓄冷用熱交換器と第2のバルブと第1のバ
    ルブと第2の絞り装置と室内側熱交換器とを順次接続す
    る放冷運転モードと、前記一般冷房運転モードと前記放
    冷運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用冷房運転
    モードとのうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式
    空気調和装置であって、前記各運転モードを切り替える
    第2の切り替え手段と、前記第2の切り替え手段による
    各運転モードの切り替え時刻および夜間電力時間帯を
    定するプログラムタイマと、蓄熱槽内の残蓄冷熱量を検
    出する残蓄冷熱量検出手段と、過去の冷房運転時におけ
    る圧縮機の出力履歴の大小を認識する認識手段と、前記
    残蓄冷熱量が検出された状態で蓄冷運転を開始する場合
    に、前記認識手段によって前記圧縮機の出力履歴が小さ
    いと認識されたときは蓄冷運転時間を予め設定された基
    準値よりも短く設定して運転し、前記認識手段によって
    前記圧縮機の出力履歴が大きいと認識されたときは前記
    基準値の蓄冷運転時間で運転する第4の制御手段とを設
    けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  7. 【請求項7】 圧縮機、該圧縮機に接続された第2の配
    管、該第2の配管に設けられた第4のバルブ、前記第2
    の配管に接続された1又は2以上の室内側熱交換器、前
    記室内側熱交換器にそれぞれ接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、該第2の絞り装置に接続された第1の
    配管、該第1の配管に設けられた第1のバルブ、前記第
    1の配管において前記第1のバルブに直列に接続された
    第一の絞り装置、前記第1の配管に接続された室外側熱
    交換器を順次接続してなり、前記室内側熱交換器を介し
    て暖房を行う一般暖房回路と、前記一般暖房回路の第2
    の配管と第1の配管との間に接続され、冷媒ポンプ、該
    冷媒ポンプに並列接続されたバイパス管、第3のバル
    ブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄熱
    用熱交換器、並びに第2のバルブを有してなる放熱用回
    路及び蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第4のバルブ
    を適宜開閉制御することによって、圧縮機と第4のバル
    ブと第2の配管と室内側熱交換器と第2の絞り装置と第
    1のバルブと第1の絞り装置と第1の配管と室外側熱交
    換器とを順次接続する一般暖房運転モードと、圧縮機と
    第3のバルブと蓄熱用熱交換器と第2のバルブと第1の
    絞り装置と第1の配管と室外側熱交換器とを順次接続す
    る蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと第2の配管と室内側
    熱交換器と第2の絞り装置と第1のバルブと第2のバル
    ブと蓄熱用熱交換器とを順次接続する放熱運転モード
    と、一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行して
    運転する蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、蓄熱
    槽内の凝固蓄熱媒体を検知する凝固蓄熱媒体検知手段
    と、蓄熱運転時間帯を設定する蓄熱運転時刻設定手段
    と、前記凝固蓄熱媒体検知手段により凝固蓄熱媒体が検
    知された場合は、所定の運転モードに切り替えて前記凝
    固蓄熱媒体を融解させた後に、前記蓄熱運転時刻設定手
    段により前記蓄熱運転時間を計算させる第5の制御手段
    を設けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  8. 【請求項8】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、蓄冷
    又は蓄熱運転時間帯を設定する蓄冷又は蓄熱運転時刻設
    定手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段にて設定
    された過去の蓄冷又は蓄熱運転時間帯を記憶する蓄冷又
    は蓄熱運転設定時刻記憶手段と、前記蓄熱媒体の蓄冷熱
    量を検出する蓄冷熱量検出手段と、前記蓄冷熱量検出手
    段により検出された蓄冷熱量が予め設定された所定蓄冷
    熱量に達したとき、前記蓄冷又は蓄熱運転モードの運転
    を終了させる蓄冷又は蓄熱運転終了手段と、前記蓄冷又
    は蓄熱運転終了手段によって蓄冷又は蓄熱運転モードの
    運転を終了した時刻を記憶する蓄冷又は蓄熱運転終了時
    刻記憶手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転終了手段において
    蓄冷又は蓄熱運転を終了した場合には、前記蓄冷又は蓄
    熱運転終了時刻記憶手段に記憶されている蓄冷又は蓄熱
    運転終了時刻と前記蓄冷又は蓄熱運転設定時刻記憶手段
    に記憶されている過去の蓄冷又は蓄熱運転終了時刻とを
    比較し、これらの時刻の差に応じて、次回の蓄冷又は蓄
    熱運転時間を計算し設定する第6の制御手段とを設けた
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  9. 【請求項9】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側熱
    交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、該
    第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の配
    管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第1
    のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上の
    第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続さ
    れた1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交換
    器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設け
    られた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交換
    器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、蓄冷
    又は蓄熱運転時間帯を設定する蓄冷又は蓄熱運転時刻設
    定手段と、前記蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段にて設定
    された蓄冷又は蓄熱運転終了時刻における蓄熱媒体の蓄
    冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、前記蓄冷熱量検
    出手段により検出された蓄冷熱量と予め設定された所定
    蓄冷熱量とを比較し、これらの蓄冷熱量差に応じて、次
    回の蓄冷又は蓄熱運転時間を計算し設定する第7の制御
    手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  10. 【請求項10】 容量制御運転が可能な圧縮機、圧縮機
    用四方切替弁、室外側熱交換器、該室外側熱交換器に接
    続された第1の配管、該第1の配管に設けられた第1の
    絞り装置、前記第1の配管において前記第1の絞り装置
    に直列に接続された第1のバルブ、該第1のバルブに接
    続された1又は2以上の第2の絞り装置、前記第2の絞
    り装置にそれぞれ接続された1又は2以上の室内側熱交
    換器、前記室内側熱交換器に接続された第2の配管、並
    びに該第2の配管に設けられた第4のバルブを接続して
    なり、前記室内側熱交換器を介して冷房又は暖房を行う
    一般冷房又は暖房回路と、前記一般冷房又は暖房回路の
    第1の配管と第2の配管との間に接続され、冷媒ポンプ
    及び冷媒ポンプ用四方切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒
    ポンプ用四方切替弁に並列接続されたバイパス管、第3
    のバルブ、蓄熱槽に内蔵した蓄熱媒体との間で熱交換す
    る蓄冷又は蓄熱用熱交換器、並びに第2のバルブを有し
    てなる放冷又は放熱用回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを
    備え、前記第1乃至第4のバルブを適宜開閉制御するこ
    とによって、圧縮機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交
    換器と第1の配管と第1の絞り装置と第1のバルブと第
    2の絞り装置と室内側熱交換器と第2の配管と第4のバ
    ルブとを接続する一般冷房又は暖房運転モードと、圧縮
    機と圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管
    と第1の絞り装置と第2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器と第3のバルブとを接続する蓄冷又は蓄熱運転モー
    ドと、冷媒ポンプと冷媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は
    蓄熱用熱交換器と第2のバルブと第1のバルブと第2の
    絞り装置と室内側熱交換器とを接続する放冷又は放熱運
    転モードと、一般冷房運転モードと放冷運転モードと
    を、又は一般暖房運転モードと放熱運転モードとを併行
    して運転する蓄冷熱併用冷房又は蓄熱併用暖房運転モー
    ドとのうち、いずれかのモードで運転を行う蓄熱式空気
    調和装置であって、前記各運転モードの切り替え時刻、
    夜間電力時間帯、及び昼間の電力需要集中時間帯を設定
    するプログラムタイマと、前記プログラムタイマに設定
    される切り替え時刻にて前記各運転モードを切り替える
    第1の切り替え手段と、前記プログラムタイマにて設定
    された夜間電力時間帯内において蓄冷又は蓄熱運転中の
    場合は、前記圧縮機の出力を可能な限り高めて運転し、
    前記プログラムタイマにて設定された昼間の電力需要集
    中時間帯内において冷房又は暖房指令を受けた場合は、
    前記蓄熱媒体の蓄冷熱量を使った放冷又は放熱運転モー
    ドの運転のみか、前記蓄冷熱量を使った放冷又は放熱運
    転モードと前記圧縮機による一般冷房又は暖房運転モー
    ドとを併用して運転するとともに、前記圧縮機の出力
    を、予め設定された所定値以上にならないように制限す
    る第8の制御手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式空
    気調和装置。
  11. 【請求項11】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻および夜間電力時間帯を
    定するプログラムタイマと、前記プログラムタイマに設
    定される切り替え時刻にて前記各運転モードを切り替え
    る第1の切り替え手段と、前記プログラムタイマにて設
    定された夜間電力時間帯内において冷房又は暖房指令を
    受けた場合、前記圧縮機による一般冷房又は暖房運転モ
    ードの運転のみを行わせる第9の制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  12. 【請求項12】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻を設定するプログラムタイ
    マと、前記プログラムタイマに設定される切り替え時刻
    にて前記各運転モードを切り替える第1の切り替え手段
    と、冷房又は暖房指令を受けているときに蓄冷又は蓄熱
    モードによる運転の時間帯に入った場合には、冷房又は
    暖房運転から蓄冷又は蓄熱運転モードの運転への切り替
    え指令を前記第1の切り替え手段に出力する第10の制
    御手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装
    置。
  13. 【請求項13】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻を設定するプログラムタイ
    マと、前記プログラムタイマに設定される切り替え時刻
    にて前記各運転モードを切り替える第1の切り替え手段
    と、蓄冷又は蓄熱運転時間を、予め設定されたそれぞれ
    の基準値よりも短くするときは、蓄冷又は蓄熱運転モー
    ドによる運転の開始時刻を遅くして前記プログラムタイ
    マに設定する第11の制御手段とを設けたことを特徴と
    する蓄熱式空気調和装置。
  14. 【請求項14】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、予め
    設定された所定蓄冷熱量まで蓄冷又は蓄熱される蓄熱媒
    体の蓄冷熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、前記蓄冷
    熱量検出手段により検出された蓄冷熱量と前記所定蓄冷
    熱量との蓄冷熱量差に応じて所要の蓄冷又は蓄熱運転時
    間を計算し設定する蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段と、
    前記蓄冷又は蓄熱運転時刻設定手段による蓄冷又は蓄熱
    運転時間の計算及び設定を、予め設定された一定時間の
    経過毎に繰り返す第12の制御手段とを設けたことを特
    徴とする蓄熱式空気調和装置。
  15. 【請求項15】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    蓄冷又は蓄熱運転モードの運転中に前記蓄熱媒体の蓄冷
    熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、所定時間内に検出
    された蓄冷熱量の変化速度を計算する蓄冷熱量変化速度
    計算手段と、前記蓄冷熱量変化速度計算手段により計算
    された蓄冷熱量の変化速度が予め設定された所定速度に
    達しないとき、前記蓄冷又は蓄熱運転モードの運転を終
    了させる第13の制御手段とを設けたことを特徴とする
    蓄熱式空気調和装置。
  16. 【請求項16】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、装置
    の運転状態を検出する運転状態検出手段と、検出された
    運転状態が現時点の運転指令に対応した運転モードであ
    るか否かを判定し出力する運転状態判定手段とを設けた
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  17. 【請求項17】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの運転時間帯及び夜間電力時間帯を設定す
    るプログラムタイマと、少なくとも設定された前記各時
    間帯を記憶する時間帯記憶手段と、電源オフ後の運転立
    ち上げ時に、前記時間帯記憶手段に記憶されている各時
    間帯を読み出して前記プログラムタイマに新たに設定す
    る第14の制御手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式
    空気調和装置。
  18. 【請求項18】 圧縮機、圧縮機用四方切替弁、室外側
    熱交換器、該室外側熱交換器に接続された第1の配管、
    該第1の配管に設けられた第1の絞り装置、前記第1の
    配管において前記第1の絞り装置に直列に接続された第
    1のバルブ、該第1のバルブに接続された1又は2以上
    の第2の絞り装置、前記第2の絞り装置にそれぞれ接続
    された1又は2以上の室内側熱交換器、前記室内側熱交
    換器に接続された第2の配管、並びに該第2の配管に設
    けられた第4のバルブを接続してなり、前記室内側熱交
    換器を介して冷房又は暖房を行う一般冷房又は暖房回路
    と、前記一般冷房又は暖房回路の第1の配管と第2の配
    管との間に接続され、冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方
    切替弁、前記冷媒ポンプ及び冷媒ポンプ用四方切替弁に
    並列接続されたバイパス管、第3のバルブ、蓄熱槽に内
    蔵した蓄熱媒体との間で熱交換する蓄冷又は蓄熱用熱交
    換器、並びに第2のバルブを有してなる放冷又は放熱用
    回路及び蓄冷又は蓄熱用回路とを備え、前記第1乃至第
    4のバルブを適宜開閉制御することによって、圧縮機と
    圧縮機用四方切替弁と室外側熱交換器と第1の配管と第
    1の絞り装置と第1のバルブと第2の絞り装置と室内側
    熱交換器と第2の配管と第4のバルブとを接続する一般
    冷房又は暖房運転モードと、圧縮機と圧縮機用四方切替
    弁と室外側熱交換器と第1の配管と第1の絞り装置と第
    2のバルブと蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第3のバルブと
    を接続する蓄冷又は蓄熱運転モードと、冷媒ポンプと冷
    媒ポンプ用四方切替弁と蓄冷又は蓄熱用熱交換器と第2
    のバルブと第1のバルブと第2の絞り装置と室内側熱交
    換器とを接続する放冷又は放熱運転モードと、一般冷房
    運転モードと放冷運転モードとを、又は一般暖房運転モ
    ードと放熱運転モードとを併行して運転する蓄冷熱併用
    冷房又は蓄熱併用暖房運転モードとのうち、いずれかの
    モードで運転を行う蓄熱式空気調和装置であって、前記
    各運転モードの切り替え時刻及び昼間の電力需要集中時
    間帯を設定するプログラムタイマと、前記プログラムタ
    イマに設定される切り替え時刻にて前記各運転モードを
    切り替える第1の切り替え手段と、前記蓄熱媒体の蓄冷
    熱量を検出する蓄冷熱量検出手段と、前記プログラムタ
    イマにて設定された昼間の電力需要集中時間帯内におい
    て前記蓄冷熱量検出手段が前記蓄冷熱量の無いことを検
    出した場合に冷房又は暖房指令を受けたとき、前記第1
    の切り替え手段により前記一般冷房又は暖房運転モード
    に切り換えて運転し、かつ前記圧縮機の出力を、予め設
    定された所定値以上にならないように制限する第15の
    制御手段とを設けたことを特徴とする蓄熱式空気調和装
    置。
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