JP3297166B2 - エアゾール型粘着性組成物及びそれを含有してなる外用製剤 - Google Patents

エアゾール型粘着性組成物及びそれを含有してなる外用製剤

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアゾール型粘着性組
成物及びそれを含有してなる外用製剤に関する。さら
に、詳しく言うと、本発明は、被膜形成剤としてアクリ
ル系ポリマーを含む基剤に、環状シリコーンオイルを配
合したエアゾール型の粘着性組成物及びこれを含有する
外用製剤に関する。本発明の外用製剤は、筋肉痛、関節
痛、腰痛等の治療剤または褥瘡、火傷等の各種皮膚疾患
の治療剤として利用されることができる。
【0002】
【従来の技術】被膜形成ポリマーとしてアクリル系ポリ
マーを配合したエアゾール製剤に関する先行技術とし
て、特開昭50−49414号、特開昭54−4681
8号、特開昭54−46819号、特開昭54−140
713号、特開昭54−14714号、特開昭57−1
36515号、特公昭61−7231号、特開昭60−
48922号、特開昭60−208909号、特開昭6
1−191363号、特公昭61−21202号、特開
平1−230514号等がある。これらの公報に開示さ
れた製剤は、いずれも被膜形成ポリマー、溶剤及び液化
ガス等からなり、皮膚に噴射した時に皮膚に薄い被膜を
形成する被膜形成性のエアゾール剤である。
【0003】しかしながら、これらの製剤は、被膜形成
性のポリマーが溶剤に難溶性であるため、被膜が薄いフ
ィルム状となるため、皮膚からの剥離が困難となり、皮
膚に垢状に残って汚くなるという欠点を有している。ま
た、被膜を厚くするために、溶剤を多く使用すると、溶
剤が皮膚に残って乾燥性が悪く、噴射後いつまでもべた
べたするため好ましくない。さらに、市販品で紐状にポ
リマーを噴射させるものがあるが、これは噴射剤として
フロンを使用しているため好ましくなく、さらに、皮膚
への付着性が極めて悪く、皮膚に適用する製剤としては
使用することができなかった。即ち、従来のこのような
エアゾール製剤は、皮膚への付着性、剥離性及び使用性
が悪いという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
の従来技術の欠点を解消した、皮膚への付着性が良好
で、剥離性に優れた、アクリル系ポリマー含有のエアゾ
ール型の粘着性組成物及びこれを含有する外用製剤を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、アクリル系ポリマーを含有するエアゾー
ル型粘着性組成物中に環状シリコーンオイルを配合する
ことによって、上記目的を達成し得ることを見出し、本
発明を完成させた。即ち、本発明は、アクリル系ポリマ
5〜50重量%、可塑剤0.1〜5重量%、溶剤2〜
40重量%、噴射剤20〜60重量%からなる基剤に環
状シリコーンオイル1〜30重量%を配合したことを特
徴とするエアゾール型粘着性組成物からなる。
【0006】本発明において使用されるアクリル系ポリ
マーとしては、これらに限定されないが、例えば、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸エステル、アクリル酸エス
テル共重合体、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合
体、ポリアクリル酸ナトリウム等を挙げることができ
る。特に、噴射剤に対する溶解性の優れたアクリル系ポ
リマーとして、三菱レーヨン(株)製の「ダイヤナー
ル」を用いることができる。前記アクリル系ポリマー
は、本発明のエアゾール型粘着性組成物の全重量に基づ
いて、5〜50重量%、特に10〜40重量%配合され
ることが好ましい。配合量が、5重量%よりも少ない
と、被膜が薄くなり、剥がし難くなるので好ましくな
く、また、50重量%よりも多いと、このポリマーが噴
射剤及び溶剤に溶解しないので好ましくない。
【0007】本発明において使用される可塑剤として
は、これらに限定されないが、例えば、アジピン酸ジイ
ソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ
エチル、中鎖脂肪酸グリセリン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ステアリン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル
類、薄荷油、クロタミトン等を挙げることができる。前
記可塑剤は、被膜形成剤であるアクリル系ポリマーに柔
軟性を与えるために使用されるものであって、本発明の
エアゾール型粘着性組成物の全重量に基づいて、0.1
〜5重量%、特に、0.5〜3重量%配合されることが
が好ましい。配合量が、0.1重量%より少ないと、被
膜が紐状となり粘着性が弱くなり、また、5重量%より
多いと、内容物が噴出しなくなるので好ましくない。
【0008】本発明において使用される溶剤としては、
これらに限定されないが、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、第2ブタノー
ルのような低級アルコールや、水、特に精製水を挙げる
ことができる。これらは、単独または2種以上を組合せ
て用いることができる。特に、低級アルコールと水を組
合せて用いることが、好ましい。低級アルコールとして
は、エタノール及びイソプロパノールが特に好ましい。
前記溶剤は、アクリル系ポリマーを溶解するために使用
するものであり、本発明のエアゾール型粘着性組成物の
全重量に基づいて、2〜40重量%、特に、10〜30
重量%配合されることが好ましい。配合量が、2重量%
より少ないと、アクリル系ポリマーが十分に溶解せず、
本発明のエアゾール型外用製剤を容器に充填した場合
に、そのバルブに目詰りを生じさせる原因となり、ポリ
マーが噴出されず、また、40重量%より多いと、他の
成分との相溶性が悪くなり、液分離が起こるので好まし
くない。また、低級アルコールと水を組合せて用いる場
合は、それぞれを、本発明のエアゾール型粘着性組成物
の全重量に基づいて、1〜20重量%、特に5〜15重
量%配合されることが好ましい。
【0009】本発明において使用される噴射剤として
は、ジメチルエーテル(DME)またはDMEと液化天
然ガス(LPG)との混合物が使用されることが好まし
い。DMEはアクリル系ポリマーを溶解させるために、
特に好ましい成分である。前記噴射剤は、内容物を噴射
するために使用されるものであるが、本発明において特
に好適に用いられるDMEは、被膜形成剤であるアクリ
ル系ポリマーを溶解させるためにも有用である。前記噴
射剤は、本発明のエアゾール型粘着性組成物の全重量に
基づいて、20〜60重量%、特に、25〜50重量%
配合されることが好ましい。配合量が、20重量%より
も少ないと、噴出力が弱くなり、また60重量%よりも
多いと、アクリル系ポリマーと溶剤の量が、その分少な
くなるので好ましくない。前記DMEはアクリル系ポリ
マー1重量部に対して、0.5〜2重量部配合されるこ
とが好ましい。この場合、DMEの配合量が、0.5重
量部より少ないと、アクリル系ポリマーが完全に溶解し
ないため、不溶物が残ったり、粘着性が弱くなり、また
2重量部より多いと湿布状にならないで液状となるので
好ましくない。また、DMEと液化天然ガスを混合物と
して使用する場合は、両者の重量比は、3:7〜9:
1、特に、6:4とすることが好ましい。
【0010】さらに、本発明において使用される環状シ
リコーンオイルとしては、例えば、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン
等が挙げられ、東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製のSH244、SH344、東芝シリコーン
(株)製TSF404、TSF405、TSF406等
が好適に用いられる。前記環状シリコーンオイルは、ア
クリル系ポリマーの粘性、皮膚付着性の調節剤として配
合され、本発明のエアゾール型粘着性組成物の全重量に
基づいて、1〜30重量%、特に5〜15重量%配合さ
れることが好ましい。配合量が、1重量%より少ない
と、ノズルに被膜が付着し、目詰りを起こし、また、3
0重量%より多いと、組成物が油っぽくなり、被膜が剥
がれ易くなるので好ましくない。
【0011】本発明はさらに、薬効成分と、前記のエア
ゾール型粘着性組成物を含有してなるエアゾール型外用
製剤からなる。本発明のエアゾール型外用製剤において
使用される薬効製剤は、これらに限定されないが、皮膚
刺激剤、消炎鎮痛剤、皮膚保護剤、殺菌消毒剤、化膿性
疾患用剤及び抗真菌剤からなる群から選択される1種ま
たはそれ以上であることができる。
【0012】皮膚刺激剤としては、例えば、肩こりや筋
肉痛の薬に通常配合される薬物、例えば、メントール、
カンフル、チモール、カプサイシン、ノニル酸ワニリル
アミド等が挙げられる。
【0013】消炎鎮痛剤としては、これらに限定されな
いが、例えば、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコー
ル、ケトプロフェン、インドメタシン、フルルビプロフ
ェン、フェルビナク、シマクロフェナク、ケトロラク、
ロキソプロフェン、ピロキシカム、テノキシカム、スプ
ロフェン、オウバク、カミツレ、西洋トチノミエキス等
の非ステロイド系のもの、並びに、アムシノニド、吉草
酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸デ
キサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、酢酸デキサメサゾ
ン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、トリアム
シノロンアセトニド、ハルシノニド、ジプロピオン酸ベ
タメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニ
ド、ブレドニゾロン、プロピオン酸デプロドン、プロピ
オン酸クロベタゾール、ベタメタゾン等のステロイド系
のものが挙げられる。
【0014】皮膚保護剤または殺菌消毒剤としては、例
えば、ペパリン類似物質、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、ポビド
ンヨードアクリノール類が挙げられる。化膿性疾患用剤
としては、例えば、塩酸テトラサイクリン、テトラサイ
クリン、クロラムフェニコール、硫酸フラジオマイシ
ン、硫酸ポリミキシンB等が挙げられる。抗真菌剤とし
ては、例えば、クロトリマゾール、塩酸クロコナゾー
ル、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オキ
シコナゾール、硝酸スルコナゾール、硝酸ミコナゾー
ル、チオコナゾール、ビフォナゾール、硝酸オモコナゾ
ール、塩酸ブテナフィン等が挙げられる。
【0015】また、本発明においては、皮膚疾患治療に
おいて使用されるその他の薬剤を配合することもでき
る。これらの薬剤は、単独で、または2種以上を併用し
て用いることができる。尚、本発明のエアゾール型外用
製剤は、いずれの公知の方法によっても製造することが
できる。例えば、有効成分を可塑剤、低級アルコールに
溶解し、これにアクリル系ポリマー、環状シリコーンオ
イル及び水を加えた後に、それをアルミ缶に充填し、缶
にバルブを取り付け、噴射剤を圧入して製造することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例及び参考例並びに試験
例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。 実施例1 下記の成分のうち、噴射剤を除いた成分を混合し、これ
をエアゾール容器に充填した後、その容器にバルブを取
り付け、次いで、噴射剤を圧入し、本発明のエアゾール
型粘着性組成物を得た。
【0017】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 32 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 精製水 10 ジメチルエーテル(DME) 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0018】実施例2 下記の成分のうち、噴射剤を除いた成分を混合し、これ
をエアゾール容器に充填した後、その容器にバルブを取
り付け、次いで噴射剤を圧入し、本発明のエアゾール型
外用製剤(湿布剤)を製造した。
【0019】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 精製水 10 ジメチルエーテル(DME) 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0020】実施例3 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0021】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 12 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 35 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0022】実施例4 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0023】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 サリチル酸グリコール 0.5 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 0.5 エタノール 10 精製水 12 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0024】実施例5 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0025】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 インドメタシン 1 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0026】実施例6 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0027】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 フェルビナク 1 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0028】実施例7 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0029】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 フルルビプロフェン 1 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0030】実施例8 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0031】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 ケトプロフェン 1 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0032】実施例9 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製
造した。
【0033】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ノニル酸ワニリルアミド 0.02 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 29.98 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 エタノール 13 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0034】実施例10 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(殺菌消毒被膜
剤)を製造した。
【0035】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− グルコン酸クロルヘキシジン 0.002 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 29.998 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 イソプロパノール 13 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0036】実施例11 下記の成分を用いること以外は、実施例2と同様の方法
により、本発明のエアゾール型外用製剤(殺菌消毒被膜
剤)を製造した。
【0037】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ポビドンヨード 0.2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 29.8 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 15 セバシン酸ジイソプロピル 2 イソプロパノール 13 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0038】実施例12 下記の成分を用いること以外は、実施例2の方法によ
り、本発明のエアゾール型外用製剤(抗真菌剤)を製造
した。
【0039】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 塩酸ブテナフィン 1 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジエチル 1 エタノール 10 精製水 11 DME 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0040】実施例13 下記の成分を用いること以外は、実施例2の方法によ
り、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製造し
た。
【0041】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 酢酸ヒドロコルチゾン 0.05 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジエチル 1 エタノール 10 精製水 11.95 DME 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0042】実施例14 下記の成分を用いること以外は、実施例2の方法によ
り、本発明のエアゾール型外用製剤(湿布剤)を製造し
た。
【0043】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 酪酸クロベタゾン 0.05 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジエチル 1 エタノール 10 精製水 11.95 DME 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0044】実施例15 下記の成分を用いること以外は、実施例2の方法によ
り、本発明のエアゾール型外用製剤(化膿性疾患治療
剤)を製造した。
【0045】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 硫酸フラジオマイシン 0.05 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 8 セバシン酸ジエチル 1 エタノール 10 精製水 11.95 DME 30 n−ブタン 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0046】参考例1 下記の成分のうち、噴射剤を除いた成分を混合し、これ
をエアゾール型容器に充填した後、その容器にバルブを
取り付け、次いで、噴射剤を圧入し、被膜形成エアゾー
ル剤を製造した。
【0047】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 47 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0048】参考例2 下記の成分を用いること以外は、参考例1と同じ方法に
より、被膜形成エアゾール剤を製造した。
【0049】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 20 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 35 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 精製水 5 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 27 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0050】参考例3 下記の成分を用いること以外は、参考例1と同じ方法に
より、被膜形成エアゾール剤を製造した。
【0051】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 20 エタノール 10 精製水 10 LPG/DME混合ガス(40/60重量%) 28 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0052】参考例4 下記の成分を用いること以外は、参考例1と同じ方法に
より、被膜形成エアゾール剤を製造した。
【0053】 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−メントール 2 アクリル樹脂(商品名:ダイヤナールBR101: 三菱レーヨン(株)製) 30 環状シリコーンオイル(商品名:SH244:東レ・ ダウコーニング・シリコーン (株)製) 20 セバシン酸ジイソプロピル 1 エタノール 10 DME 5 n−ブタン 32 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 100
【0054】試験例1 上記実施例1〜11及び参考例1〜4において得られた
エアゾール型粘着性組成物、エアゾール型外用製剤及び
被膜形成エアゾール剤について、ヒトの皮膚への使用試
験を行った。 (試験方法)健康な成人男子の前腕部に、実施例1〜1
1及び参考例1〜4において得られたエアゾール型粘着
性組成物、エアゾール型外用製剤及び被膜形成エアゾー
ル剤それぞれを噴射して、皮膚上におけるそれぞれの外
観、被験者が感じる冷感、製剤の皮膚への付着性及び剥
離性について試験をした。試験結果を下記表1に示す。
【0055】
【表1】 製剤 外観 冷感 付着性 剥離性 備考 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 湿布状 あり 良好 良好 実施例2 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例3 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例4 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例5 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例6 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例7 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例8 湿布状 あり 良好 良好 メントールの刺激性あり 実施例9 湿布状 あり 良好 良好 実施例10 湿布状 あり 良好 良好 実施例11 湿布状 あり 良好 良好 参考例1 紐状 あり なし 悪い 硬い被膜、目詰りあり 参考例2 湿布状 あり 弱い 剥離 滲み出しあり 参考例3 紐状 なし 弱い 剥離 ぼろぼろした硬い被膜 参考例4 紐状 なし 弱い 悪い 粘着性なし −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0056】表1に示される結果から明らかであるよう
に、実施例1〜11において得られる、本発明のエアゾ
ール型粘着性組成物及びそれを含有するエアゾール型外
用製剤は、参考例において得られたエアゾール製剤に比
べて皮膚への付着性及び剥離性が優れており、また、外
観についても、きれいな湿布状の被膜が得られた。
【0057】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明の
エアゾール型粘着性組成物は、環状シリコーンオイルを
配合しているため、従来品に比べて、皮膚への付着性及
び剥離性に優れている。また、被膜形成剤配合エアゾー
ル型外用製剤に特有の欠点である容器のノズルの目詰り
が生じることもないため、従来品に比べて、実用性の点
においても優れている。その上、従来のエアゾール型外
用製剤の長所である簡便さ、使用性の良さ等も兼ね備え
ているため、本発明のエアゾール型粘着性組成物及びそ
れを含有する本発明の外用製剤は、従来品に比べて、非
常に商品価値が高い。従って、本発明のエアゾール型外
用製剤は、筋肉痛、関節痛、腰痛等の治療のための湿布
剤、皮膚刺激剤、消炎鎮痛剤、皮膚保護剤、殺菌消毒
剤、化膿性疾患用剤及び抗真菌剤等の薬効成分を含有す
る場合に、非常に有用である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系ポリマー5〜50重量%、可
    塑剤0.1〜5重量%、溶剤2〜40重量%及び噴射剤
    20〜60重量%からなる基剤に、環状シリコーンオイ
    1〜30重量%を配合したことを特徴とするエアゾー
    ル型粘着性組成物。
  2. 【請求項2】 噴射剤が、ジメチルエーテルまたはジメ
    チルエーテルと液化天然ガスの混合物であることを特徴
    とする請求項1に記載のエアゾール型粘着性組成物。
  3. 【請求項3】 噴射剤が、アクリル系ポリマー1重量部
    に対して0.5〜2重量部ジメチルエーテルを含むこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のエアゾール型
    粘着性組成物。
  4. 【請求項4】 薬効成分と請求項1〜のいずれかに記
    載のエアゾール型粘着性組成物とを含有してなることを
    特徴とするエアゾール型外用製剤。
  5. 【請求項5】 薬効成分0.001〜20重量%、アク
    リル系ポリマー5〜50重量%、可塑剤0.1〜5重量
    %、溶剤2〜40重量%、噴射剤20〜60重量%及び
    環状シリコーンオイル1〜30重量%からなる請求項
    に記載のエアゾール型外用製剤。
  6. 【請求項6】 薬効成分が、皮膚刺激剤、消炎鎮痛剤、
    皮膚保護剤、殺菌消毒剤、化膿性疾患用剤及び抗真菌剤
    からなる群から選択される1種またはそれ以上の薬剤で
    ある請求項4または5に記載のエアゾール型外用製剤。
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