JP3295964B2 - 端面研削装置及び端面研削方法 - Google Patents

端面研削装置及び端面研削方法

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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ピエゾアクチュエータ
を用いて微細な研削仕上を行う,端面研削装置及び端面
研削方法に関する。
【0002】
【従来技術】端面研削装置は,回転砥石を用いて,ワー
ク(被加工物)の端面を研削し,端面の仕上げ等を行う
装置である。該端面研削装置は,一般に,図5に示すよ
うに,回転砥石31を有する砥石ユニット3と,該砥石
ユニット3に切込み作用を与えるサーボモータ4と,ワ
ーク1の基準位置を定めるワークストッパ5と,ワーク
1を保持,回転させる駆動ローラ21,22と,上記ワ
ーク1の加工寸法を測定する測寸装置8と,測寸装置8
からの信号に基づきサーボモータ4へ位置決め制御信号
を与えるコントローラ9とにより構成される。
【0003】砥石ユニット3は,ワーク1に近接及び離
隔する方向に移動可能な,砥石スライド32を備え,こ
の砥石スライド32の上に,回転砥石31及び回転砥石
31を回転駆動する砥石駆動部33が配置される。サー
ボモータ4は,コントローラ9の位置決め制御信号91
を受けて,砥石スライド32を前後方向に駆動し,回転
砥石31をワーク1に当接・押圧させ,いわゆる切込み
作用を与える。
【0004】また,ワーク1は駆動ローラ21,22に
より,上下両方向から保持され,回転運動を与えられ
る。ここで,上下の各駆動ローラの回転軸はワークの回
転軸に対して互いに逆方向に若干の傾きを持たせてあ
る。この上下の駆動ローラ21,22の傾きは,その回
転軸の延長線が,ワークストッパ側ではなく,回転砥石
31側において交わるように設定されている。それ故,
ワーク1は,ワークストッパ5の方向に常に押圧されて
いる。なお,ワークストッパ5はテーブル7に固定され
ている。
【0005】ところで,ワークの加工目的が,ワーク1
の全長が所定値となるようにする場合には,図5に示す
ように,測寸装置8は,ワーク1の研削面11を,ワー
クストッパ5の端面51を基準位置として計測する。そ
して,その計測値を,ワーク1の測寸値として,コント
ローラ9に測寸信号96として入力する。
【0006】一方,加工の目的が,図6に示すように,
ワーク1に径の異なる二つの端面11,12を設け,両
端面11,12の段差値を一定とするものである場合に
は,測寸装置8の二つのセンサ81,82の偏差値を測
寸値として,その測寸信号96がコントローラ9に送ら
れる。コントローラ9は,測寸信号を受けて,サーボモ
ータ4に位置決め制御信号を発するフィードバックコン
トローラである。そして,測寸装置8から発せられる測
寸信号96の値が設定値に達すれば,コントローラ9か
らサーボモータ4に停止指令の位置決め制御信号が発せ
られ加工が終了する。これら研削盤の砥石の往復動装置
等については,例えば実開昭63−151264号公報
に記載されている。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の端
面研削装置,端面研削方法には次のような問題がある。
即ち,従来技術では,回転砥石31の切込み作用は,サ
ーボモータによって,砥石ユニット3を駆動し,回転砥
石31をワーク1に押圧する方法が用いられている。し
かしこの方法では,大きな構造体であり,慣性の大きい
砥石ユニット全体を駆動させるため,応答遅れの発生等
があり,加工精度が悪いという問題があった。上記切込
み精度は±0.5〜2μmであるが,加工精度としては
種々の誤差要因が含まれるため,±2〜3μm程度であ
る。従って,上記従来技術においては,±1μm以下の
寸法精度の要求に対しては対応が困難である。
【0008】また,ワークの全体長を所定の長さに加工
する場合にあっては,ワークストッパを基準位置にして
ワークの加工面までの距離をワーク長として測寸し,切
込みを制御している。この場合,高精度の加工を目的と
して,加工の最終段階では,回転砥石の切込みを止め
て,ワークに微小切込みを与えている。しかし,このと
き,ワークが移動するため,基準位置が変化して,ワー
クストッパの基準位置からワーク加工面までの寸法測定
制御が不可能となる。
【0009】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,高精
度の微細切込みに対応可能であると共に,またワークス
トッパの基準位置が変動しても測寸誤差が発生しない,
端面研削装置及び端面研削方法を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,回転砥石を有する砥石ユ
ニットに,切込み作用を与えるサーボモータと,ワーク
の基準位置を定めるワークストッパと,ワークを保持し
回転させる駆動ローラと,上記ワークの加工寸法を測定
する測寸装置とを有する端面研削装置において,上記回
転砥石と反対側には,上記ワークストッパを介して,ワ
ークを回転砥石の方向へ押圧して,ワークに微細切込み
作用を与えるピエゾアクチュエータを有し,上記測寸装
置からの信号に基づき,上記サーボモータ及びピエゾア
クチュエータに位置決め制御信号を与えるコントローラ
を有し,上記サーボモータの作用により粗切込みを行っ
た後,ピエゾアクチュエータの作用により微細切込みを
行うよう構成したことを特徴とする端面研削装置にあ
る。
【0011】また,研削方法としては,回転するワーク
の研削端面に,回転砥石を押圧して粗切込みを行ない,
その後ワークの他端面をワークストッパを介してピエゾ
アクチュエータにより押圧して,微細切込みを行う端面
研削除方法であって,粗切込みは,ワークの加工寸法を
測定する測寸装置からの信号に基づいて,サーボモータ
を作動させて,所定の寸法まで研削を行ない,その後サ
ーボモータを停止させ,微細切込みは,ピエゾアクチュ
エータを作動させて,上記測寸装置からの信号に基づ
き,所定寸法まで微細切込みを行うことを特徴とする端
面研削方法がある。
【0012】本発明において注目すべき点は,研削を粗
切込みと微細切込みの2段階で行うようにすると共に,
粗切込みは従来通りサーボモータによる切込み作用によ
って行ない,その後の微細切込みをピエゾアクチュエー
タによって行うことにしたことである。本発明では,ワ
ークストッパは,ワークの回転軸心と平行方向に滑動可
能に,テーブル等に取り付けられている。ピエゾアクチ
ュエータは,ワークストッパの後方に,ワークを押し出
すように取り付ける。
【0013】ピエゾアクチュエータは,コントローラか
らの位置決め制御信号に対応して駆動電圧を発する駆動
部と,駆動部から発せられた駆動電圧に応じて伸縮し,
往復動を行う圧電素子作動部を有する。該圧電素子作動
部は複数の圧電素子を積層して形成したものである。そ
して,その往復動を行う方向は,ワークの回転軸心と平
行であり,かつ運動の中心線がワークの軸心と一致する
ように取り付けられる。また,ワークストッパはバネな
どを介設させて,常時ピエゾアクチュエータ側に押圧さ
せて,基準面が変動しないようにしておく。
【0014】コントローラは,位置決め制御信号を発す
る二つの出力端子を設けたフィードバックコントローラ
である。コントローラの一方の出力はサーボモータに接
続され,他方の出力はピエゾアクチュエータに接続され
る。コントローラの出力は一方がオン信号(切込み指令
信号)の場合は,他方はオフ信号(切込み停止信号)と
なるよう相互にインターロックがかけられる。
【0015】コントローラの位置決め制御信号は,両出
力オフのリセット状態からスタートし,後述のごとくサ
ーボモータ出力オンでピエゾアクチュエータ出力オンに
移行し,次いで,両出力がオフに移行し,最後にサーボ
モータに対する原位置への復帰指令信号の順で発せられ
る。ここで,サーボモータ出力オン信号から,ピエゾア
クチュエータ出力オン信号への切換えは,ワークの加工
寸法残がピエゾアクチュエータ往復動ストロークよりも
小さな所定の値に達した段階で発せられる。また,ワー
クの加工寸法が設定値に達すれば,サーボモータ及びピ
エゾアクチュエータに対する両出力ともオフ信号が発せ
られて,その後,回転砥石及びワークとも初期状態の位
置まで後退する(後述する図2参照)。なお,ワークの
加工寸法がピエゾアクチュエータの可動ストロークより
短い場合は,回転砥石31をワークの直近で停止させ,
ピエゾアクチュエータだけで切込みがなされる。
【0016】一方,ワークの長さを所定値に制御する端
面研削装置(実施例2)においては,ワークストッパを
滑動可能としたことに伴って,ワークストッパの位置を
検出するセンサーを新たに設ける(図3)。該ワークス
トッパ位置検出センサーは,コントローラに接続され,
ワークストッパ位置信号がコントローラに入力される。
【0017】ワークの加工寸法の測定は,ワークの全長
を制御する加工にあっては,ワークの加工端面位置セン
サーの信号と,ワークストッパ位置検出センサーの信号
とから,両端面位置の差として求められる。また,ワー
クの加工端面に,長径面と短径面の段差を設け,該段差
の寸法を制御する加工にあっては(実施例1),ワーク
の加工寸法の測定はワークの長径端面センサーと短径端
面センサーの両位置信号の偏差として求められる。
【0018】
【作用及び効果】前記のように,本発明は研削を2段階
に切替えて実施している。すなわち,加工寸法が中間の
所定値に達するまでの粗切込は,サーボモータを用いて
高出力によりスピーディに短時間で加工し,最終仕上げ
段階の微細切込みは,高速応答性に優れて高精度制御の
可能なピエゾアクチュエータを用いている。そして,ピ
エゾアクチュエータは,高速応答性があり微精なストロ
ーク制御が可能である。また,本発明では,砥石ユニッ
トに比較して軽量なワークストッパ及びワークを,ピエ
ゾアクチュエータにより駆動するという点でも高速微細
加工に適している。
【0019】本発明は,上記両方式の利点を組合わせる
ことにより,比較的短時間で高精度な自動研削を可能に
した。また,副次的な効果としては,ワークストッパを
ピエゾアクチュエータにより駆動する方式としたことに
伴い,ワークストッパの位置を検出するセンサーを設け
ることができ,ワークの長さを測定する精度が向上し
た。
【0020】すなわち従来技術では,基準位置であるワ
ークストッパの変動はワーク長の測定誤差となったが,
ワークストッパの位置を測定するセンサーを設けたこと
により,基準位置の変動を補正し,その誤差補正が可能
となった。また,本発明の方法によれば,上記研削装置
と同様の作用効果を得ることができる。従って,本発明
によれば,高精度の微細切込みに対応可能であると共
に,ワークストッパの基準位置が変動しても,測寸誤差
が発生しない,端面研削装置及び端面研削方法を提供で
きる。
【0021】
【実施例】
実施例1 本発明にかかる,端面研削装置及び端面研削方法の実施
例について図1,図2を用いて説明する。本例は図1に
示すように,端面が長径端面11と短径端面12を有す
る,いわゆる段差加工を目的とする端面研削装置及び端
面研削方法である。
【0022】本例装置は,回転砥石31を有する砥石ユ
ニット3に,切込み作用を与えるサーボモータ4と,ワ
ーク1の基準位置を定めるワークストッパ5と,ワーク
1を保持,回転させる駆動ローラ21,22と,上記ワ
ーク1の加工寸法を測定する測寸装置8とを有する。ま
た,上記回転砥石31と反対側には,上記ワークストッ
パ5を介して,ワーク1を回転砥石31の方向に押圧し
て,ワーク1に微細切込み作用を与えるピエゾアクチュ
エータ6を有する。
【0023】また,上記測寸装置8からの信号96に基
づき,上記サーボモータ4及びピエゾアクチュエータ6
に位置決め制御信号91,92を与えるコントローラ9
を有し,上記サーボモータ4の作用により粗切込みを行
った後,ピエゾアクチュエータ6の作用により微細切込
みを行うよう構成してある。
【0024】上記ワークストッパ5は,テーブル7に設
けた保持具71の先端部710に嵌合配設され,ワーク
1の軸心に対し平行に往復運動可能なように滑動可能に
取り付けられている。また,ワークストッパ5の後端5
2には,ピエゾアクチュエータ6の先端が当接させてあ
る。ピエゾアクチュエータ6は,コントローラ9からの
位置決め制御信号92を受けて駆動電圧を発する駆動部
と,駆動部からの駆動電圧を受けて伸縮運動を行う圧電
素子作動部を有する。ピエゾアクチュエータ6は,圧電
素子作動部の伸縮による往復運動の中心線が,ワーク1
の軸心と同一になるように取り付けれらている。
【0025】ワークストッパ5と上記保持具71の先端
部710との間には,コイルバネ61を介設させ,ワー
クストッパ5を,常にピエゾアクチュエータ6に押圧す
るよう付勢してある。コントローラ9は測寸装置8から
の測寸信号96を受けて,位置決め制御信号91,92
を発信する。位置決め制御信号には,サーボモータ4に
向けて発せられる位置決め制御信号91と,ピエゾアク
チュエータ6に向けて発せられる位置決め制御信号92
とがある。その他は,前記前者の従来例(図6)と同様
である。
【0026】次に,本例装置の作用効果につき説明す
る。まず,コントローラ9における位置決め制御信号の
種類に応じて,サーボモータ4及びピエゾアクチュエー
タ6は次のように作動する。位置決め制御信号としてオ
ン信号(切込み指令)が発せられると,サーボモータ4
の場合には,回転砥石31が,ワーク1に押圧されるよ
うに,砥石スライド32を作動させる。一方,ピエゾア
クチュエータ6の場合には,ワーク1を回転砥石31に
押圧するように圧電素子作動部を伸長させる。
【0027】位置決め制御信号としてオフ信号(切込み
停止指令)が発せられると,サーボモータ4の場合は,
回転砥石31のワークへの押圧が停止されるよう砥石ス
ライド32の作動を停止させる。一方,ピエゾアクチュ
エータ6の場合は圧電素子作動部を縮小させ,ワーク1
を回転砥石31から引離すように作動し,ワークストッ
パ5を初期状態の位置に復元する。また,位置決め制御
信号としてリセット信号がサーボモータ4に発せられる
ことによって,サーボモータは砥石スライドを作動させ
て,回転砥石31を初期状態の位置に復元させる。
【0028】次に,端面研削は次の工程順序に従ってな
される。まず,コントローラ9の位置決め制御信号は,
サーボモータ4に対してオン信号(切込み指令),ピエ
ゾアクチュエータ6に対してオフ信号(切込み停止指
令)が発せられ,サーボモータ4による粗切込み工程が
開始される。
【0029】ワーク1の加工が進行し,加工寸法が粗切
込みを終了させる中間所定寸法に達すると,サーボモー
タ4に対する位置決め制御信号はオフ信号に切換わり,
代わってピエゾアクチュエータ6に対する位置決め制御
信号がオンに切り換わる。やがて,ワーク1の加工寸法
が所定寸法に達すると,位置決め制御信号は両方ともオ
フ信号に切り換わる。最後に,サーボモータ4に対し
て,リセット信号が発せられ,回転砥石31がワーク1
から離隔し初期状態に復元する。
【0030】これらの工程を,図示したものが図2であ
る。図2は,横軸にワーク加工開始後の時間を表示し,
縦軸にワークの加工部寸法を表示している。ワークの加
工前の寸法をAとする。まず,サーボモータによる粗切
込み工程aがスタートし,ワーク寸法が中間所定寸法B
に達したときに,ピエゾアクチュエータによる微細な切
込み工程bに移行し,サーボモータによる切込みは停止
する。
【0031】更に,加工目標である所定寸法Cに達した
とき,ピエゾアクチュエータの微細切込み工程bも停止
する。ここで微細加工の寸法(C−B)の大きさはピエ
ゾアクチュエータの往復動ストロークより小さな値に設
定されている。なお,ワークの加工寸法が上記微細加工
の寸法(C−B)より短い場合は,回転砥石31をワー
クの直近で停止させ,ピエゾアクチュエータだけで切込
みがなされる。
【0032】上記のごとく,本例では,加工寸法が中間
の所定寸法に達するまでの粗切込み工程をサーボモータ
4を用いることにより,短時間で効率的に加工し,一方
仕上げ段階の微細切込み工程を高精度で高速応答性に優
れたピエゾアクチュエータ6によって行い,高精度の端
面研削を実現している。従って,本例によれば,比較的
短時間に,しかも高精度の研削を行うことができる端面
研削装置及び端面研削方法を提供できる。
【0033】実施例2 本例は,図3及び図4に示すように,ワーク1の端面に
段差を設けないで,端面を一様な研削面に仕上げると共
に,ワークの長さを一定の長さに加工する例である。本
例では,ワーク1の全体長を所定の長さに加工する点に
おいて,実施例1と相違する。従って測寸方法が異な
る。測寸方法は,図4に示すように,ワーク1の加工開
始後の寸法L1 はワーク1の加工前の寸法をL0 ,粗切
込み時のワーク1加工面の移動量c,微細切込み時のワ
ークストッパ5の移動量をdとすれば,L1 =L0
(c+d)となる。
【0034】そのため,図3に示すように,測寸センサ
ーとして,ワークストッパ5の移動量dを計測するスケ
ール10と,ワーク1の加工面11の基準位置からの偏
位(L0 −c)を計測するセンサー81とが設けられ,
それぞれの計測信号97,96はコントローラ9に入力
される。コントローラ9では,ワーク1の加工面11の
位置センサー81の測定値から,上記スケール10の計
測値を差し引いた値をワーク1の寸法L1 とし,該ワー
ク寸法L1 が所定値になるようフィードバック制御す
る。
【0035】その他の構成については,実施例1と同様
である。本例において,特筆すべき点は,ワーク1の長
さを決定する場合に,ワークストッパ5の移動量dを計
算アルゴリズムに含めたために,ワークの測寸精度が向
上するという利点があることである。
【0036】従来技術においては,ワークストッパ5を
固定させて動かないもの(d=0と仮定)として,ワー
ク1の加工面の位置センサー81単独で,ワーク長L1
を決定していたが,実際には,ワークストッパ5の取り
付け位置が変動することがあり,これが測寸誤差となる
ことがあった(図5参照)。本例では,このような誤差
を解消することができる。その他は,実施例1と同様の
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における端面研削装置の全体説明図。
【図2】実施例1における加工工程推移説明図。
【図3】実施例2における端面研削装置の全体説明図。
【図4】実施例2におけるワーク寸法計算説明図。
【図5】従来技術における,平面仕上げ用の端面研削装
置の全体説明図。
【図6】従来技術における,段差仕上げ用の端面研削装
置の全体説明図。
【符号の説明】
1...ワーク, 21,22...駆動ローラ, 31...回転砥石, 32...砥石スライド, 33...砥石駆動部, 4...サーボモータ, 5...ワークストッパ, 6...ピエゾアクチュエータ, 8...測寸装置, 9...コントローラ, c...ワーク加工面移動量, d...ワークストッパ移動量, L0 ...加工前寸法, L1 ...加工開始後寸法,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳井 富夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 牧野 厚資 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−90442(JP,A) 特開 平3−73252(JP,A) 実開 昭57−59051(JP,U) 実開 平4−5358(JP,U) 実開 昭63−151264(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 47/20 B24B 49/00 - 49/18 B23Q 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転砥石を有する砥石ユニットに,切込
    み作用を与えるサーボモータと,ワークの基準位置を定
    めるワークストッパと,ワークを保持し回転させる駆動
    ローラと,上記ワークの加工寸法を測定する測寸装置と
    を有する端面研削装置において,上記回転砥石と反対側
    には,上記ワークストッパを介して,ワークを回転砥石
    の方向へ押圧して,ワークに微細切込み作用を与えるピ
    エゾアクチュエータを有し,上記測寸装置からの信号に
    基づき,上記サーボモータ及びピエゾアクチュエータに
    位置決め制御信号を与えるコントローラを有し,上記サ
    ーボモータの作用により粗切込みを行った後,ピエゾア
    クチュエータの作用により微細切込みを行うよう構成し
    たことを特徴とする端面研削装置。
  2. 【請求項2】 回転するワークの研削端面に,回転砥石
    を押圧して粗切込みを行ない,その後ワークの他端面を
    ワークストッパを介して,ピエゾアクチュエータにより
    押圧して微細切込みを行う端面研削除方法であって,上
    記粗切込みは,ワークの加工寸法を測定する測寸装置か
    らの信号に基づいて,サーボモータを作動させて,所定
    の寸法まで研削を行ない,その後サーボモータを停止さ
    せ,一方,微細切込みは,ピエゾアクチュエータを作動
    させて,上記測寸装置からの信号に基づき,所定寸法ま
    で微細切込みを行うことを特徴とする端面研削方法。
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