JP3295957B2 - ガンダイオードの製造方法 - Google Patents

ガンダイオードの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用ミリ波帯レーダ
の発振源などとして利用されるガンダイオード製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車載用ミリ波帯レーダの発振源などとし
て利用されるガンダイオードは、ほぼ平行に向き合う2
個の電極間の半導体層内に動作層を形成しこの動作層に
電流を流して動作させる縦型構造(あるいはサンドイッ
チ構造)を呈している。
【0003】上記縦型構造のガンダイオードを量産する
方法として、まず上述した電極と動作層を有する縦型構
造の半導体基板を作成したのち所望のサイズに細断(ダ
イシング)することにより複数の縦型半導体素子に分離
し、ダイシングによって分離された各素子の切断面直下
のダメージ層をエッチングによって除去することにより
所望個数のガンダイオードを得る方法が採用される。
【0004】従来、半導体基板のダイシングに際して
は、ダイシングラインを90o で交差させる正方形のダ
イシングパターンが採用されている(特開昭51ー28
4号公報)。ダイシングによって互いに分離された
各素子の断面形状は正方形となり、続いて行われるエッ
チングによって矩形の角が多少丸みを帯びるようになっ
ている。すなわち、図6の平面図に例示するように、ダ
イシングパターンを保つ正方形の金属電極と、切断面の
エッチングにより周辺が電極の周辺よりも後退しかつ角
が丸まった形状の半導体層が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガンダイオ
ードの製造方法では、正方形のダイシングパターンを採
用しているため、エッチングによって多少丸みを帯びる
ものの素子断面に角部が形成され、特性の劣化を招くと
いう問題がある。すなわち、ガンダイオードのように高
周波で動作する縦型半導体素子では、表皮効果によって
電流が素子周辺部に集中するため、電流通路となる素子
周辺部の形状がいびつになることは性能を劣化させたり
信頼性を損なったりするからである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明に係わるガンダ
イオードの製造方法によれば、正六角形又は正八角形
断面形状の素片にダイシングされたのち、結晶面による
異方性が生じにくいエッチングによって円形の断面形状
に近づけられる
【0007】
【作用】本発明の製造方法によれば、6角形又は8角形
のダイシングパターンを採用することにより、ダイシン
グ直後の素子断面の角部の角度が従来の90o からそれ
ぞれ120o と135o へと増加し、周辺部全体の形状
としてはより理想的な真円に近づく。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のガンダイオード
の製造方法において採用するダイシングパターンを説明
するため平面図である。図1において、ガンダイオード
の縦型構造が形成された半導体基板1からハッチングを
付して示す多数のガンダイオード2がダイシングによっ
て分離される。このダイシングパターンとしては、6角
形が採用される。
【0009】すなわち、図2(A)に示すように、ま
ず、平行なダイシングライン5a,5bを等間隔に形成
することにより1回目のダイシングが行われる。次に、
図2(B)に示すように、平行なダイシングライン6
a,6bを等間隔に形成することにより2回目のダイシ
ングが行われる。ダイシングライン6a,6bは、ダイ
シングライン5a,5bと60゜の角度で交差する。更
に、図2(C)に示すように、平行なダイシングライン
7a,7bを等間隔に形成することにより3回目のダイ
シングが行われる。ダイシングライン7a,7bは、ダ
イシングライン6a,6bと5a,5bといずれに対し
ても60゜の角度で交差する。
【0010】図3は、上記6角形のダイシングパターン
を採用したガンダイオードの製造方法を示す断面図であ
る。まず、ほぼ均一な厚みを有するGaAs基板の内部
にその表面とほぼ平行に動作層を形成しかつこの基板の
表面と裏面のそれぞれに1対の電極の一方と他方とを形
成することにより縦型構造の半導体基板を形成する。す
なわち、図3(A)に示すように、n+ GaAs層11
上にエピタキシャル成長によりnGaAsの動作層12
とn+ GaAsのコンタクト層13とを順次形成し、上
下のn+ GaAs層の表面にそれぞれ電極14,15を
形成する。
【0011】次に、図3(B)に示すように、半導体基
板ををワックス層16によってガラスの保持体17上に
接着固定し、上面側にエッチングに対するレジスト層1
8を形成する。このワックス層16としては適宜なもの
を使用できるが、例えば、日化精工社から「CBワック
ス」の商品名で市販されているものなどが好適である。
【0012】続いて、図3(C)に示すように、ガラス
の保持体17上に接着固定された半導体基板をその表面
のレジスト層18と共に接着剤層16まで回転式のダイ
ヤモンドカッタ19を用いて所定の間隔でダイシングし
てゆく。このダイシングは、図1の平面図に示すように
3種類のダイシングライン群どうしがそれぞれ60o
交差するように行われる。これにより、保持体17上へ
の接着固定状態を保ったまま6角形の断面形状を有する
小面積のガンダイオード群に分離される。
【0013】次に、図3(D)に示すように、分離され
た小面積のガンダイオード群を保持体17上に固定した
ままエッチング液(EC)に浸してそれぞれの側面をエ
ッチングすることにより、機械的切断によって生じた側
方表面のダメージ層を除去する。この際使用するエッチ
ング液としては、結晶面による異方性を生じにくいも
の、例えば、燐酸と過酸化水素と水の混合系などが使用
される。
【0014】このエッチングの終了後にワックス層16
を融解除去するなどの方法により小面積のガンダイオー
ド群を保持体17上から取り外すと、図4の平面図に示
すような、半導体層がほぼ円柱形状の断面を有し、電極
が6角形のダイシングパターンを持つ所望サイズのガン
ダイオードを得る。また、表面側に浅い溝を形成したの
ち表面側からエッチングを行うメサエッチングの場合と
異なり、エッチングの対象となる面が側面だけとなるた
め、元の切断面にほぼ平行にエッチングが進行し、ほぼ
垂直な側面が得られる。
【0015】このように、機械的にフルカットしたガン
ダイオード群を保持体上への接着固定状態を保ったまま
エッチングすることにより切断によって生じた側方のダ
メージ層を除去する構成とすれば、分離したガンダイオ
ード群のそれぞれについてエッチングを行う方法に比べ
て、労力と時間が大幅に節減できると共に、寸法がそろ
った素子群を量産できるという利点がある。
【0016】図5は、本発明によるガンダイオードの製
造方法において、8角形のダイシングパターンを採用す
る例を説明するためのものである。ダイシングパターン
として8角形を採用したことに伴い、エッチング後の半
導体層の断面は一層真円に近づく。ただし、6角形の場
合に比較して、半導体基板から切り出されるガンダイオ
ードの個数が減少すると共に、ダイシングラインの本数
が増加する。
【0017】例えば、180mm×250mmの寸法の
半導体基板についてダイシングラインの間隔を30mm
とすれば、6角形のダイシングパターンの場合、得られ
るガンダイオードの総数は39個、ダイシングラインの
本数は27本であるのに対して、8角形のダイシングパ
ターンの場合、得られるガンダイオードの総数は20個
に減少すると共に、ダイシングラインの本数は36本に
増加する。
【0018】すなわち、多角形の角数を増加すれば素子
断面形状はより真円に近づくという利点があるが、得ら
れる素子個数が減少しダイシングの回数が増加するとい
う欠点がある。従って、ダイシングパターンとしては6
角形程度が適当である。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わるガンダイオードの製造方法によれば、断面形状が正
角形又は正八角形のダイシングパターンを採用するこ
とにより、ダイシング直後の素子断面の角部の角度が従
来の90°からそれぞれ120°と135°へと増加
る。このため、周辺部全体の形状真円に近づき、特性
の向上が図られるという効果が奏される。また、本願発
明の製造方法は、最初から円形の断面形状にダイシング
するのではなく、一旦正六角形又は正八角形の断面形状
にダイシングし、引き続き、ダメージ層の除去に必須の
エッチングをそのまま利用して断面形状を円形に近づけ
る構成であるから、ダイシングの工程が容易・迅速にな
るという利点がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で採用される6角形のダイシ
ングパターンを示す平面図である。
【図2】図1のダイシングパターンの形成方法を説明す
るための平面図である。
【図3】上記実施例によるガンダイオードの製造方法を
説明するための断面図である。
【図4】上記実施例によって作成されるガンダイオード
の断面形状を例示する平面図である。
【図5】本発明の他の実施例において採用される8角形
のダイシングパターンを示す平面図である。
【図6】従来の正方形のダイシングパターンを経て作成
されるガンダイオードの断面形状を説明するための平面
図である。
【符号の説明】
5a,5b ダイシングライン 6a,6b ダイシングライン 7a,7b ダイシングライン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の内部にその表面とほぼ平行に
    動作層を形成しかつこの基板の表面と裏面のそれぞれに
    電極を形成したのち、厚み方向に切断することにより複
    数の素片に分離し、次いで各素片の切断面をエッチング
    することにより複数のガンダイオードを製造する方法に
    おいて、 前記切断によって相互に分離される各素片の断面形状を
    正六角形又は正八角形にし、この相互に分離された各素
    片の切断面に対する前記エッチングとして結晶面による
    異方性を生じにくいものを行うことにより円形の断面形
    状に近づけることを特徴とするガンダイオードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記切断は、所定の角度で交差する3種類
    の平行線群から成る切断線を前記基板の表面と裏面のそ
    れぞれに形成された前記電極の表面に形成しながら行わ
    れることを特徴とする請求項1のガンダイオードの製造
    方法
  3. 【請求項3】 前記切断によって相互に分離される各素片
    の断面形状は正六角形であり、 前記3種類の平行線群のそれぞれは単一の間隔で配列さ
    れる平行線群から成ることを特徴とする請求項2記載の
    ガンダイオードの製造方法
  4. 【請求項4】前記切断に先立って前記半導体基板を接着
    剤層を介して保持体上に保持させ、前記エッチングの終
    了後に前記ガンダイオードとして前記保持体から取り外
    すことを特徴とする請求項1乃至3のそれぞれに記載の
    ガンダイオードの製造方法。
  5. 【請求項5】前記保持体はガラスから成り、前記接着剤
    層はワックスから成ることを特徴とする請求項4記載の
    ガンダイオードの製造方法。
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