JPH08111563A - 半導体レーザーの作製方法及びチップ - Google Patents

半導体レーザーの作製方法及びチップ

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JPH08111563A
JPH08111563A JP24585094A JP24585094A JPH08111563A JP H08111563 A JPH08111563 A JP H08111563A JP 24585094 A JP24585094 A JP 24585094A JP 24585094 A JP24585094 A JP 24585094A JP H08111563 A JPH08111563 A JP H08111563A
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semiconductor laser
cleavage
substrate
starting point
laser element
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JP24585094A
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Takeshi Yamada
武 山田
Hidefumi Mori
英史 森
Toru Sasaki
徹 佐々木
Masami Tachikawa
正美 太刀川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 劈開によりミラーを形成して半導体レーザー
を作製するに当り、取扱いの容易さと、良好な再現性を
実現すること。 【構成】 半導体レーザーのミラー形成部近傍に基板1
表面よりエッチングすることにより半導体レーザー素子
部2毎に劈開の開始点4を形成し、劈開の開始点4近傍
の基板1を基板裏面より溝3,3Aを形成して部分的に
薄くし、基板1と一体で半導体レーザー素子部2を劈開
する。これにより、再現性良くミラーを形成でき、半導
体レーザー素子毎に分離することもできる。更に基板裏
面から溝3,3Aを形成したことによりチップ全体を薄
片化する必要がないため、大型の基板にも適用可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザーの作製方
法及びチップに関し、特にミラー形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザーは広い範囲にわた
って、光源として利用されている。この半導体レーザー
の作製に当っては、共振器端面のミラーの作製が重要で
ある。従来は、主たるミラーの形成方法として、半導体
レーザー素子部が複数個縦横に整列されたチップを研磨
により全体的に薄片化し、この薄片化したチップの一辺
に沿ってけがき線を入れ、このけがき線を劈開の開始点
として、結晶軸に沿って劈開していた。この劈開によ
り、ミラーを形成すると同時に、半導体レーザー素子部
が横方向に整列したレーザーアレイを形成できる。しか
し、このミラー形成方法には下記(1)〜(3)の問題
点があった。
【0003】(1)研磨によりチップ全体を薄片化する
ため、取扱いの途中で割れ易く、それゆえチップを2イ
ンチ形状などに大型化することができない。
【0004】(2)また、結晶軸方向と半導体レーザー
素子部の整列方向との間にずれがある場合には、レーザ
ーアレイの一方の端では、半導体レーザー素子部の劈開
が希望する場所とは異なる場所で劈開されることが多
い。
【0005】(3)更に、シリコン基板上のInP系レ
ーザーやGaAs系レーザー、あるいはGaAs基板上
のInP系レーザーなどのように、材質の異なる薄膜が
多数堆積したことにより基板に大きな応力が印加されて
いる場合には、反りが生ずるためにチップを薄片化する
こと自体が困難であった。
【0006】上記方法とは異なるミラー形成方法とし
て、例えばアプライドフィジクスレターズ(Applied Ph
ysics Letters)1982年第40巻4号289頁にある
が如く、チップのミラー形成部近傍を片持ち構造とし、
これに超音波振動を加えて結晶軸に沿って劈開し、ミラ
ーを形成する方法がある。
【0007】しかし、この方法は再現性に乏しく、良質
なミラーが得難いという問題点があった。また、半導体
レーザー素子を単体で用いる場合には、ミラー形成後
に、別途、半導体レーザー素子部毎にチップから切り放
す必要があるという問題点があった。
【0008】一方、基板の研磨による薄片化工程を無く
すために、けがき線の代りに基板に溝を形成する方法が
提案されている。
【0009】しかし、この方法では溝に幅があるため、
その幅内の任意の線で劈開が行われてしまい、劈開すべ
き線が不定で再現性に乏しいなどの問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑み、本発明の目的は、製造が容易で且つ再現性の良
い半導体レーザーの作製方法を提供すること、及びミラ
ー形成に適したチップを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の半導体レーザーの作製方法は、基板表面からエッチ
ングを行うことによりミラー形成部近傍に半導体レーザ
ー素子部毎に劈開の開始点を形成し、劈開の開始点近傍
の基板を、基板裏面から溝を形成することにより、他部
に比べて薄くし、基板及び半導体レーザー素子部を劈開
することによりミラーを形成することを特徴とするもの
であり、従来とは、基板を部分的に薄くするための溝
と、個別の半導体レーザー素子部毎の劈開の開始点と
を、劈開前に形成したことが異なる。
【0012】この場合、基板と半導体レーザー素子部と
の間にエッチストップ層を形成しておいたり、開口形状
が矩形、非対称、十字型等の穴を開けて、劈開の開始点
をエッチングにより形成することができる。
【0013】一方、上記目的を達成するチップは、ミラ
ー形成部近傍に基板表面からエッチングにより半導体レ
ーザー素子部毎に形成された劈開の開始点と、劈開の開
始点近傍の基板裏面に形成された劈開すべき線に沿う溝
とを具備し、劈開の開始点近傍の基板が他部より薄いこ
とを特徴とし、必要あれば、基板と半導体レーザー素子
部との間に形成されたエッチストップ層を有することを
特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、半導体レーザーのミラーを形成す
るに当り、部分的に薄くした基板と一体に半導体レーザ
ー素子部を劈開する。これにより、溝に幅があっても劈
開の開始点が存在するので、再現性良くミラーを形成で
き、半導体レーザー素子部毎にチップから分離する(切
り放す)こともできる。更に、基板裏面から溝を形成し
たことにより、チップ全体を薄片化する必要がないた
め、取扱い中に割れ難く、大型の基板にも本発明が適用
可能である。
【0015】また、エッチストップ層は、エッチング時
に誤って劈開の開始点が貫通することを防止する。
【0016】更に、劈開の開始点を、開口形状が矩形の
穴を開けてエッチングにより形成する場合は各穴につき
劈開の開始点が2個づつ得られ、その結果各半導体レー
ザー素子部の両側に劈開の開始点が形成される。
【0017】劈開の方法によっては各半導体レーザー素
子部の両側に劈開の開始点があっては都合の悪い場合、
例えば、両側から劈開され半導体レーザー素子部の近傍
で劈開面の不一致ができるような場合があるが、矩形の
穴の代りに非対称の穴、例えば三角形やT型状あるいは
台形などの他の多角形の穴を開けてエッチングにより劈
開の開始点を形成すると、各半導体レーザー素子部の片
側に劈開の開始点が形成されるので都合が良い。
【0018】更に、矩形の穴の代りに十字型の穴を開け
てエッチングにより劈開の開始点を形成すると、各半導
体レーザー素子部を切り放した後に、半導体レーザー素
子と同素子を設置する台との位置合わせを行うためのガ
イドを兼用することが可能である。
【0019】また更に、例えば穴が矩形である場合は、
矩形の中心を、劈開すべき線に合わせることにより、所
望の位置で劈開及びミラーの形成が可能である。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をその実施例と
ともに詳細に説明する。図面中、図1には本発明の第1
実施例が示され、図2には第2実施例が示されている。
【0021】<第1実施例>図1を参照して本発明によ
る半導体レーザーの作製方法を説明する。図1におい
て、1は基板、2は半導体レーザー素子部、3と3Aは
溝、4は劈開の開始点、5と5Aは劈開すべき線をそれ
ぞれ示している。図1の例は、基板1がInPまたはG
aAsであり、その上にInPまたはGaAsにほぼ格
子整合したレーザー構造を形成した場合についてのもの
である。活性層としては格子整合しない歪系を用いるこ
とが多いが、これも本発明に含まれる。以下、InPを
例にとって説明する。
【0022】図1の実施例では、InPの基板1上に半
導体レーザー素子部2が複数個縦横に整列されたチップ
が、ミラー形成部近傍に基板1の表面(半導体レーザー
素子部2側)からエッチングにより半導体レーザー素子
部2毎に形成された劈開の開始点4と、劈開の開始点4
の近傍で基板1の裏面から形成された、劈開すべき線
5,5Aにそれぞれ沿う溝3,3Aとを有している。そ
の結果、劈開の開始点4の近傍では基板1が他部より薄
くなっており、劈開すべき線5あるいは5Aで基板1と
一体に半導体レーザー素子部2を劈開することにより、
再現性良くミラーを形成すると同時に半導体レーザー素
子毎にチップから切り放すことができる。
【0023】次に、図1の実施例について、半導体レー
ザーの製作方法を説明する。まず、InPの基板1上に
半導体レーザー素子部2が複数個縦横に整列されたチッ
プを用意し、半導体レーザー素子部2毎に対応してミラ
ー形成部近傍に劈開の開始点4を形成する。
【0024】劈開の開始点4は、レジスト等を用いてI
nPの基板1の表面から開口形状が例えば矩形の穴を開
け、次いで活性層の下のInP層を塩酸を成分とするエ
ッチング液を用いてエッチングすることにより、形成す
る。矩形の穴を開けた場合は、エッチングによりInP
層では、互いに向い合う一組の面がV型の溝を形成し、
且つ他の一組の面が下方に広がった構造となり、これら
二組の面が合わさった場所に劈開の開始点4が形成され
る。従って、矩形の穴を用いてエッチングを行った場合
には、劈開の開始点4が各穴に2個づつ形成され、その
結果、各半導体レーザー素子部2の両側に劈開の開始点
4が形成される。
【0025】ここで、劈開の方法により各半導体レーザ
ー素子部2の両側に劈開の開始点があっては都合の悪い
場合、例えば両側から劈開され半導体レーザー素子部近
傍で劈開面の不一致点ができるような場合には、矩形の
穴の代りに非対称な穴、例えば三角形やT型状あるいは
台形など他の多角形の穴を基板1の表面(半導体レーザ
ー素子部2側)から開け、活性層の下のInP層をエッ
チングすると良い。三角形の穴の場合は初めから劈開の
開始点が1つであるが、T型状や台形など非対称の穴を
用いると、1つだけ劈開の開始点が明確にでき、残りは
不明確即ちぼやけるか消えるので実質的に1つになる。
【0026】また、矩形の穴の代りに十字型の穴を基板
1の表面から開けてエッチングすると、チップを各半導
体レーザー素子に切り放した後に、半導体レーザー素子
と同素子を設置する台との位置合わせのガイドに穴を兼
用することができる。
【0027】更に、例えば穴が矩形であるときは、図1
の如く矩形の中心を劈開すべき線5に合わせておくこと
により、所望の位置での劈開とミラーの形成が可能であ
る。
【0028】次に、溝3,3Aを基板1の裏面から形成
する。この場合、劈開の開始点4の近傍で基板1を他部
より薄くするため、溝3は劈開すべき線5に合わせて、
溝3Aは劈開すべき線5Aに合わせてそれぞれ形成す
る。これら溝3,3Aの形成方法としては、例えばダイ
シングソウ等で切り込みを入れる方法、または、レジス
ト等でパターン化してエッチングする方法などがある。
【0029】ダイシングソウ等で切り込みを入れたため
溝3,3Aが矩形である場合には、更にエッチングを併
用して図1の如く基板1と平行な溝底の部分6の幅を狭
くすると良い。
【0030】次に、チップを劈開すべき線5で劈開の開
始点4と溝3を用いて劈開する。これにより、容易に且
つ再現性良く、ミラーを形成した半導体レーザー素子が
一方向に整列したレーザーアレイを得る。
【0031】次に、レーザーアレイを劈開すべき線5A
に合わせて基板裏面から作製した溝3Aを用いて劈開す
る。これにより、容易に且つ再現性良く、レーザーアレ
イを個々の半導体レーザー素子づつ切り放すことができ
る。
【0032】上述した第1実施例の説明では、劈開の開
始点4を先に形成し、次に溝3,3Aを形成するものと
しているが、逆に溝3,3Aを先に劈開の開始点4を後
に形成したり、あるいは両者を同時に形成しても良く、
全て本発明に含まれる。要は、劈開を行う前に、劈開の
開始点4と溝3,3Aとの双方を予め形成しておけば良
い。
【0033】<第2実施例>次に、図2を参照して本発
明による他の半導体レーザーの作製方法を説明する。図
2において、7は基板、8はエッチストップ層、2は半
導体レーザー素子部、3と3Aは溝、4は劈開の開始
点、5と5Aは劈開すべき線をそれぞれ示す。図2の例
は、基板がInPまたはGaAsであってその上にIn
PまたはGaAsにほぼ格子整合したレーザー構造を形
成した場合についてのもの、もしくは、GaAs基板上
にInPを形成し、またはInP基板上にGaAsを形
成し、またはシリコン基板上にInPやGaAsを形成
するなどレーザー構造とは異なった材質の基板を用いた
もの等である。活性層としては格子整合しない歪系を用
いることが多いが、これも本発明に含まれる。以下、シ
リコン基板上のInPとその上に形成されたInPにほ
ぼ格子整合するレーザー構造を例にとって説明する。
【0034】図2の実施例では、シリコン基板7上にエ
ッチストップ層8を介して半導体レーザー素子部2が複
数個縦横に整列されたチップが、ミラー形成部近傍にシ
リコン基板7の表面(半導体レーザー素子部2側)から
エッチングにより半導体レーザー素子部2毎に形成され
た劈開の開始点4と、劈開の開始点4の近傍でシリコン
基板7の裏面から形成された、劈開すべき線5,5Aに
それぞれ沿う溝3,3Aとを有している。その結果、劈
開の開始点4の近傍ではシリコン基板7が他部より薄く
なっており、劈開すべき線5あるいは5Aでシリコン基
板7と一体に半導体レーザー素子部2を劈開することに
より、再現性良くミラーを形成すると同時に半導体レー
ザー素子毎にチップから切り放すことができる。
【0035】エッチストップ層8の例としては、例えば
シリコン基板7上にInPを成長する場合は、多くの場
合シリコン基板7上にGaAsおよび/またはInPと
InGaAsとからなる超格子の層を間に挟むので、G
aAs層や超格子層がエッチストップ層8に相当する。
【0036】次に、図2の実施例について、半導体レー
ザーの作製方法を説明する。まず、シリコン基板7の上
にエッチストップ層8を介して半導体レーザー素子部2
が複数個縦横に整列されたチップを用意し、半導体レー
ザー素子部2毎に対応してミラー形成部近傍に劈開の開
始点4を形成すると共に、劈開の開始点4の近傍でシリ
コン基板7を他部より薄くするための溝3,3Aを基板
裏面から形成する。この場合、前述の如く、劈開の開始
点4を先に形成して次に溝3,3Aを形成したり、逆に
溝3,3Aを先に劈開の開始点4を後に形成したり、あ
るいは両者を同時に形成しても良い。要は、劈開を行う
前に、劈開の開始点4と溝3,3Aとの双方を予め形成
しておけば良い。
【0037】溝3,3Aの形成方法及び役割、劈開の開
始点4の形成方法及び役割、更に劈開すべき線5,5A
の役割及び溝3,3Aや劈開の開始点4との位置関係、
劈開の開始点4の形成に用いる穴の形状による効果、等
については、基本的には図1の第1実施例の場合と同様
である。
【0038】例えばシリコン基板7上にInPを成長す
る場合は、前述の如く多くの場合シリコン基板7上にG
aAsおよび/またはInPとInGaAsからなる超
格子層を間に挟むので、この場合これらをエッチストッ
プ層8として利用し、エッチング液を適当に選ぶことに
より、例えばInPのエッチングには塩酸を主成分とす
るエッチング液を用いることにより、GaAs層または
超格子層を連続のままとすることができる。即ち、エッ
チストップ層8の存在により、溝3,3Aと劈開の開始
点4のためのエッチング領域とが貫通しない。
【0039】溝3,3Aと劈開の開始点4のエッチング
領域とが貫通した場合は、劈開の開始点4が不明瞭にな
り、劈開の位置決めを損う場合があるので好ましくな
い。
【0040】シリコン基板7の裏面からダイシングソウ
で溝3,3Aを形成する場合は、溝を入れた後、80℃
の30%KOH水溶液等で更にエッチングして、図2に
示すような斜面(ファセット面)9を溝の底部分に形成
することにより、溝3,3Aの底部分の幅を狭くするこ
とができる。
【0041】溝3,3A及び劈開の開始点4を形成した
後は、第1実施例と同様、まずチップを劈開すべき線5
で劈開の開始点4と溝3を用いて劈開する。これによ
り、容易に且つ再現性良く、ミラーを形成した半導体レ
ーザー素子が一方向に整列したレーザーアレイを得る。
次に、レーザーアレイを劈開すべき線5Aに合わせて基
板裏面から作製した溝3Aを用いて劈開する。これによ
り、容易に且つ再現性良く、レーザーアレイを個々の半
導体レーザー素子づつ切り放すことができる。
【0042】シリコン基板7の代りにInP基板やGa
As基板を用いる場合は、InP基板にはInGaAs
等のエッチストップ層8として作用する層を設けた上
に、また、GaAs基板にはAlGaAs等のエッチス
トップ層8として作用する層を設けた上にレーザー構造
を形成することにより、図2に示したエッチストップ層
8、溝3,3A及び劈開の開始点4を有するチップ構造
とすることが可能であり、劈開により共振器の端面にミ
ラーを形成し、且つ、半導体レーザー素子毎に切り放す
ことができる。
【0043】上述した第1実施例及び第2実施例におい
ては基板の研磨をしていないが、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲において基板を研磨することは可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザーの作製方法及びチップを用いれば、研磨により基
板全体を薄片化する必要がないため、チップあるいはレ
ーザーアレイの取り扱いが容易であり、大型の基板やシ
リコン基板をはじめとした従来劈開が困難であった基板
上の半導体レーザー素子部のミラー形成に極めて有用で
ある。
【0045】また、エッチストップ層を具備する場合
は、エッチング時に誤って劈開の開始点が貫通すること
を防止することができる。更に、劈開の開始点として、
開口形状が矩形の穴を開けてエッチングにより形成する
場合は各穴につき劈開の開始点が2個づつ得られ、その
結果各半導体レーザー素子部の両側に劈開の開始点が形
成されるという利点がある。また、劈開の方法によって
各半導体レーザー素子部の両側に劈開の開始点があって
は都合の悪い場合は、矩形の穴の代りに非対称の穴例え
ば三角形や他の多角形などを開けてエッチングにより劈
開の開始点を形成すると、各半導体レーザーの片側に劈
開の開始点が形成されるので都合が良い。更に、矩形の
穴の代りに十字型の穴を開けてエッチングにより劈開の
開始点を形成すると、各半導体レーザー素子部を切り放
した後に、半導体レーザー素子と同素子を設置する台と
の位置合わせを行うためのガイドに兼用することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体レーザーの作製方法及びチ
ップの第1実施例を示す図。
【図2】本発明による半導体レーザーの作製方法及びチ
ップの第2実施例を示す図。
【符号の説明】
1 基板(InP) 2 半導体レーザー素子部 3,3A 溝 4 劈開の開始点 5,5A 劈開すべき線 6 溝底部分 7 シリコン基板 8 エッチストップ層 9 斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太刀川 正美 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 劈開により共振器の端面にミラーを形成
    して半導体レーザーを作製する方法において、基板表面
    からエッチングを行うことによりミラー形成部近傍に半
    導体レーザー素子部毎に劈開の開始点を形成し、劈開の
    開始点近傍の基板を、基板裏面から溝を形成することに
    より、他部に比べて薄くし、基板及び半導体レーザー素
    子部を劈開することによりミラーを形成することを特徴
    とする半導体レーザーの作製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、基板と半導体レーザ
    ー素子部との間にエッチストップ層を形成しておくこと
    を特徴とする半導体レーザーの作製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、開口形状が
    矩形の穴を開けて、劈開の開始点をエッチングにより形
    成することを特徴とする半導体レーザーの作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、開口形状が
    非対称の穴を開けて、劈開の開始点をエッチングにより
    形成することを特徴とする半導体レーザーの作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、開口形状が
    十字型の穴を開けて、劈開の開始点をエッチングにより
    形成することを特徴とする半導体レーザーの作製方法。
  6. 【請求項6】 基板上に複数の半導体レーザー素子部が
    整列されてなるチップにおいて、ミラー形成部近傍に基
    板表面からエッチングにより半導体レーザー素子部毎に
    形成された劈開の開始点と、劈開の開始点近傍の基板裏
    面に形成された劈開すべき線に沿う溝とを具備し、劈開
    の開始点近傍の基板が他部より薄いことを特徴とするチ
    ップ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、基板と半導体レーザ
    ー素子部との間に形成されたエッチストップ層を有する
    ことを特徴とするチップ。
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