JP3295454B2 - Gps受信機の信号処理方法 - Google Patents

Gps受信機の信号処理方法

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JP3295454B2
JP3295454B2 JP20876892A JP20876892A JP3295454B2 JP 3295454 B2 JP3295454 B2 JP 3295454B2 JP 20876892 A JP20876892 A JP 20876892A JP 20876892 A JP20876892 A JP 20876892A JP 3295454 B2 JP3295454 B2 JP 3295454B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7085Synchronisation aspects using a code tracking loop, e.g. a delay-locked loop
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/24Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system
    • G01S19/29Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system carrier including Doppler, related

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GPS受信機の信号処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GPS衛星から送信される信号の中で民
間に利用できるのは、キャリア(搬送波)を衛星の軌道
情報などで構成された航法データにより位相変調し、さ
らに各衛星に設定された固有のC/Aコードと呼ばれる
符号でスペクトル拡散変調した信号である。
【0003】GPS受信機では、この信号に含まれるC
/Aコードに同期したコードを発生させてスペクトル逆
拡散を行なった後、信号のキャリア成分に同期したキャ
リアを再生して航法データを復調する。
【0004】キャリアの同期追跡は、コスタス・ループ
(Costas Loop)で行なうが、そのためにIレジスタとQ
レジスタおよびキャリア発生回路を1組設けている。ま
た、コードの同期追跡は、DLL(Delay Lock Loop)で
行なうが、そのためにEレジスタとLレジスタおよびコ
ード発生回路を1組設けている。
【0005】信号を捕捉する際には、受信機内で発生さ
せたキャリアとコードをI,Qレジスタに供給して受信
信号との相関を求めるようにし、キャリアの周波数とコ
ードの周波数を変えながら相関のピークをサーチし、目
的とする衛星の信号を捕捉する。
【0006】受信信号の捕捉後は、I,Qレジスタを用
いて受信信号と受信機内で発生したキャリアとの位相差
を計測し、キャリア発生回路を制御して受信信号のキャ
リア成分の同期追跡を行なう。これに同時に、E,Lレ
ジスタを用いて受信信号と受信機で発生させたコードと
の位相差を計測し、コード発生回路を制御して受信信号
のコード成分の同期追跡を行なう。
【0007】以下、従来のGPS受信機のRF回路と信
号処理回路について、図4および図5を参照して具体的
に説明する。
【0008】まず、図4のRF回路について説明する。
GPS衛星からの電波をアンテナ1で受信して低雑音増
幅器(LNA)2で増幅した後、ミキサ3で局部発振器
(LO)4の出力と混合し、中間周波数(IF)に変換
する。この信号をIFパンドパスフィルタ(IF−BP
F)5に通して余分な雑音や妨害成分を除去した後、I
F増幅器(AMP)6で増幅し、さらに、以後の信号処
理をディジタル的に行なうために、リミッタ7で1ビッ
ト量子化し、これをIF信号として図5の信号処理回路
へ出力する。
【0009】基準発振器8は、局部発振器4に周波数の
基準となる信号を供給する。局部発振器4は、この基準
信号を基にPLL(Phase Locked Loop)を構成し、衛星
の信号を中間周波信号に変換するための局部信号を発生
する。基準発振器8は、図5の信号処理回路に対しても
基準クロックを供給している。
【0010】次に、図5の信号処理回路について説明す
る。入力してくるIF信号は、乗算器に相当するEXO
R(排他的論理和)回路11においてコード発生回路1
2からのコード信号を乗算されることによりコード成分
を除去された後、Iカウンタ13とQカウンタ14のU
P端子に供給される。
【0011】Iカウンタ13とQカウンタ14は、同期
型のアップ・ダウン・カウンタである。このカウンタ1
3,14は、UP端子が“1”の時にCK端子のクロッ
クの立ち上がりでカウント・アップし、UP端子が
“0”の時にはCK端子のクロックの立ち上がりでカウ
ント・ダウンする。
【0012】キャリア発生回路15は、CPU16によ
って設定される所定周波数のクロックICKとQCKを
発生する。このクロックICKとQCKは互いに位相が
90°ずれた関係にあり、それぞれIカウンタ13とQ
カウンタ14のCK端子に供給されている。
【0013】Iカウンタ13とQカウンタ14のカウン
ト値は、それぞれIレジスタ17とQレジスタ18に格
納された後、バスを介してCPU16へ転送される。C
PU16は、信号の同期追跡時には、Iレジスタ値とQ
レジスタ値を使って、キャリア発生回路15の出力する
クロックICK,QCKと、IF信号との位相差を計測
し、また、信号の捕捉時には、例えばI2 +Q2 の値を
計算し、受信信号の信号強度を計測する。
【0014】コード発生回路12は、受信信号に含まれ
るコード成分に同期したCODE信号、このCODE信
号に対して0.5チップ位相の進んだEARLY信号、
0.5チップ位相の遅れたLATE信号を発生する。C
ODE信号の内容は、受信したい衛星のC/Aコードに
一致するようにCPU16から設定される。
【0015】また、前記CODE信号、EARLY信号
およびLATE信号の位相は、CPU16からの命令
で、適当な大きさだけ進めたり、遅らせたりすることが
できる。コード発生回路12は、CODE信号に同期し
たEPOCH信号も作成しており、カウンタ制御回路1
9とCPU16に供給している。EPOCH信号は、例
えばCODE信号の先頭でのみ“1”となるような信号
であり、カウンタとレジスタの動作を制御する基準信号
となる。
【0016】一方、EXOR回路20において、キャリ
ア発生回路15からのクロックQCKを乗算されてキャ
リア成分を除去されたIF信号は、次のEXOR回路2
1,22で、それぞれコード発生回路12からのEAR
LY信号とLATE信号を乗算された後、Eカウンタ2
3とLカウンタ24のUP端子に入力され、クロック発
生回路27の出力するクロックELCKに従って、アッ
プ・カウントまたはダウンカウントされる。
【0017】Eカウンタ23とLカウンタ24のカウン
ト値は、それぞれEレジスタ25とLレジスタ26に格
納された後、バスを介してCPU16へ転送される。こ
のEレジスタ25とLレジスタ26の値は、IF信号と
EARLY信号、IF信号とLATE信号の相関の程度
をそれぞれ示している。CPU16は、コードの同期追
跡時には、このEレジスタ値とLレジスタ値との差を求
め、その値からコード発生回路12が出力するCODE
信号と、IF信号に含まれるコード成分との位相差を計
測する。
【0018】4個のカウンタ13,14,23,24
は、カウント動作を制御するためのEN(イネーブル)
端子とCL(クリア)端子を備えている。EN端子は、
“1”が入力されている時にカウント動作を可能とし、
“0”が入力されている時にはカウント動作を禁止す
る。CL端子は、“1”が入力されている時にCK端子
に入力されているクロックが立ち上がると、カウント値
が0にクリアされ、“0”が入力されている時はクリア
されない。
【0019】4個のレジスタ17,18,25,26
は、それぞれLD(ロード)端子が“1”に立ち上がる
時に入力端子Dnの値を取り込み、以後Dn端子が変化
してもLD端子が再び立ち上がるまでは取り込んだ値を
保持し続け、Qn端子に出力する。
【0020】カウンタ制御回路19は、コード発生回路
12から供給されるEPOCH信号を基準として、各カ
ウンタのためのイネーブル信号ENとクリア信号CL、
各レジスタのためのロード信号LDを出力する。各カウ
ンタは、C/Aコードの1周期(1msec)の間、ア
ップ・カウントとダウン・カウントを繰り返すことによ
り積算動作を行ない、その積算値(カウント値)を各レ
ジスタに転送する。
【0021】例えば、コードの先頭でコード発生回路1
2からEPOCH信号が発生すると、カウンタ制御回路
19はイネーブル信号ENを“0”として各カウンタの
動作を止め、ロード信号LDを出力することによりそれ
までの積算値をそれぞれのレジスタに読み込ませる。
【0022】前記のようにして積算値をカウンタからレ
ジスタに転送した後、カウンタ制御回路19はクリア信
号CLを出力して各カウンタの内容を0にクリアし、さ
らにイネーブル信号ENを“1”に戻して各カウンタの
カウント動作を再開し、再びC/Aコードの1周期にわ
たって積算動作を実行する。
【0023】クロック発生回路15は、RF回路(図
4)の基準発振器8から供給される基準クロックを基
に、信号処理回路の各部に供給するクロック信号MCK
とELCKを作成する。コード発生回路12、キャリア
発生回路15およびカウンタ制御回路19には、これら
の回路の動作の基準となるマスタクロックMCKを供給
し、Eカウンタ23とLカウンタ24には所定の周波数
からなるクロックELCKを供給している。
【0024】CPU16は、RAM29を利用してRO
M28に内蔵されている受信機の制御プログラムを実行
する。CPU16の割り込み端子INTにはEPOCH
信号が入力されており、このEPOCH信号によって割
り込み処理プログラムが起動され、EPOCH信号に同
期して各レジスタに格納されている値をCPU16内に
読み込む。
【0025】衛星の信号を捕捉していない状態では、C
PU16は、キャリア発生回路15とコード発生回路1
2を制御してキャリア周波数とコード位相のサーチを行
なう。キャリア周波数のサーチ範囲は、衛星のドップラ
ー周波数範囲と、受信機の基準発振器8の周波数偏差で
決まる。また、コード位相のサーチ範囲は、コードの1
周期(1023チップ)である。
【0026】サーチ中のCPU16は、あるキャリア周
波数において、コードの位相を1チップづつ変化させて
いきながら相関の大きさを監視し、1023チップにわ
たってサーチを終了すると、適当な周波数幅だけキャリ
ア周波数を移動させ、この新たなキャリア周波数位置
で、再び前記コード位相のサーチを繰り返す。
【0027】1回の相関を求めるには、通常、コードの
1周期の長さである1msecかかる。したがって、周
波数と位相の全サーチ範囲を一巡するには、(周波数の
総ステップ数)×1023×1msecの時間がかか
る。CPU16は、Iレジスタ17とQレジスタ18の
値からI2 +Q2 や|I|+|Q|などの相関の目安と
なる値を計算し、この値があるしきい値を越えると衛星
の信号を受信したものとみなしてサーチ動作を終了し、
以後、信号の追跡動作に移行する。
【0028】信号の同期追跡時には、CPU16は、I
レジスタ17とQレジスタ18の値から、受信信号とキ
ャリア発生回路15で発生したキャリアとの位相差に相
当する値を求め、この値にループフィルタの演算を施し
た結果を基に、キャリア発生回路を制御してキャリアの
周波数を受信信号に追従させる。これと同時に、CPU
16は、Eレジスタ25とLレジスタ26の値から、受
信信号とコード発生回路12で作成したコードとの位相
差を求め、この値にループフィルタの演算を施した結果
を基に、コード発生回路12を制御してコードの位相を
受信信号に追従させる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】図5の従来の信号処理
回路の場合、実際に受信している信号に対してキャリア
周波数とコード位相の両者をサーチするので、あるキャ
リア周波数とコード位相において相関を算出するための
積算時間は、コード1周期の実際の時間にほぼ等しくす
る必要がある。積算時間をコードの1周期よりも大幅に
短くすると、相関値に偽のピークを生じ、位相サーチ時
に誤検出してしまうので、積算時間はコードの1周期の
時間でほぼ決まってしまう。
【0030】したがって、信号を捕捉するまでの時間
は、最悪の場合、キャリア周波数とコード位相のサーチ
範囲で決まる総ステップ数にコードの1周期の時間を掛
けただけかかる。さらに、コスト削減のために基準発振
器として周波数偏差の大きなものを用いると、周波数の
サーチ範囲が広がり、信号を捕捉するまでの時間がさら
に長くなり、受信機の性能が低下するという問題があっ
た。
【0031】本発明は、前記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、信号を捕捉する
までの時間を短縮することのできるGPS受信機の信号
処理方法を提供するものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明方法は、量子化された受信信号を受信機内部
で発生させたキャリア信号で標本化してコードの1周期
分に相当する信号を記憶できる記憶回路に書き込んだ
後、書き込み時より速い速度で読み出しながら受信機内
部で発生させたコード信号との相関を求め、受信信号の
キャリア周波数とコード位相のサーチを行なうようにし
たものである。
【0033】
【作 用】本発明方法の場合、相関を算出する際の積算
時間は、書き込み速度とは関係なしに、読み出し時のコ
ードの1周期の時間に合わせて決めればよいので、読み
出し速度を書き込み速度よりも速くすれば、1回の相関
を求めるのに必要な積算時間をそれだけ短くすることが
でき、信号を捕捉するまでの時間を短縮することができ
る。
【0034】
【実施例】図1に、本発明方法を適用して構成したGP
S受信機の信号処理回路の1実施例を示す。なお、従来
例(図5)と同一の部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0035】図1の実施例の場合、従来の信号処理回路
(図5)と同一の回路構成において、EXOR回路11
を11aと11bの2つに分け、この2つに分けたEX
OR回路11aと11bのそれぞれの入力端に、IF信
号を格納記録するための記憶回路30と31を設けたも
のである。クロック発生回路27は、この記憶回路3
0,31にIF信号を書き込む場合と読み出す場合でそ
の速度を変えるために、CPU16の指示によって発生
するクロックMCKの周波数を切り換えることができる
ように構成されている。
【0036】記憶回路30,31は、あるキャリア周波
数で標本化したIF信号を記録し、コード位相のサーチ
中には、記録したIF信号を書き込み速度と異なる速度
で読み出し、Iカウンタ13,Qカウンタ14(図1)
へ送り出すものである。
【0037】記憶回路30,31の書き込みと読み出し
動作は、CTL端子を通じてCPU16により制御され
る。例えば、CTL端子が“0”の場合、記憶回路3
0,31はIF信号をCK端子に入力されるクロックで
標本化して記録する。この時、記憶回路30,31のO
UT端子には、IF信号がそのまま出力される。CTL
端子が“1”の場合には、記憶回路30,31は記録さ
れたIF信号をCK端子に入力されるクロックで読み出
し、OUT端子に出力する。したがって、書き込み時と
読み出し時でCK端子に加えるクロックの周波数を切り
換えれば、IF信号を書き込み時と異なる速度で読み出
すことができる。
【0038】クロック発生回路27は、CTL端子に与
えられるコントロール信号によって、コード発生回路1
2,キャリア発生回路15,カウンタ制御回路19に供
給するマスタクロックMCKの周波数を切り換えること
ができる。例えば、CTL端子が“0”の場合、通常の
周波数のマスタクロックMCKを出力するが、CTL端
子が“1”の場合、例えば通常の10倍の周波数のクロ
ックを出力する。マスタクロックMCKの周波数が10
倍になると、コード発生回路12,キャリア発生回路1
5,カウンタ制御回路19の全ては通常の10倍の速度
で動作し、コードやキャリアの周波数も10倍になる。
【0039】CPU16は、キャリア周波数とコード位
相のサーチを行なう際、まずキャリア周波数をある値に
設定しておき、CTL信号を“0”として、設定周波数
で標本化したIF信号を記憶回路30,31に記録す
る。コードの1周期に相当する1msecのIF信号を
記録した後、CTL信号を“1”として記憶回路30,
31を読み出し状態に切り換え、クロック発生回路27
のマスタクロックMCKの周波数を10倍にする。
【0040】この状態では、全てのクロック周波数が1
0倍となり、Iカウンタ13とQカウンタ14の積算動
作も10倍の速度で行われる。したがって、記憶回路3
0,31から、記録されているIF信号が書き込み時の
10倍速で読み出される。
【0041】CPU16は、IF信号に対してあるコー
ドの位相を設定して相関の値を求め、得られた値をしき
い値と比較し、しきい値を越えていなければコードの位
相を1チップづつ次々とずらしながら、相関のピークを
サーチする。したがって、周波数と位相の全サーチ範囲
を一巡するのに必要な時間は、(周波数の総ステップ
数)×1023×0.1msecとなり、従来の信号処
理回路の1/10の時間で済むようになる。
【0042】前記のようにして衛星の信号を捕捉した後
は、CPU16はCTL端子を“0”とする。これによ
り、記憶回路30,31は入力されたIF信号をそのま
まOUT端子に出力するので、従来と同様に、Iレジス
タ25とQレジスタ26の値を用いて信号の同期追跡を
行なうことができる。
【0043】図2に、前記実施例中の記憶回路30,3
1の第1の具体例を示す。この第1の例は、RAMを用
いて構成した場合の一例である。図2において、51は
IF信号を標本化して記録するためのRAM、52は入
力信号用のシフトレジスタ、53は出力信号用のシフト
レジスタ、54は制御回路、55はマルチプレクサであ
る。
【0044】RAM51は、例えば8ビットを1ワード
として、処理に必要なワード数を備えており、各ワード
には番地(アドレス)が付けられている。このRAM5
1のWR端子を“1”とすると、アドレス信号Anで指
定される番地に、Dn端子から入力された1ワードのデ
ータが書き込まれる。一方、RD端子を“1”とする
と、アドレス信号Anで指定された番地の1ワードのデ
ータがQn端子に出力される。RAM51の容量は、記
録させたいIF信号の標本値の数だけ用意する。通常
は、コード位相のサーチ時にコードの1周期について信
号の相関を算出するので、コードの1周期分の標本値を
記録させる。
【0045】第1のシフトレジスタ52は、IF信号の
標本化と、RAM51に書き込むための直列信号から並
列信号への変換を行なうもので、SIN端子に入力され
たIF信号をCK端子に与えられたクロックCKの立ち
上がりで標本化し、直列信号から並列信号に変換してQ
n端子に出力する。
【0046】第2のシフトレジスタ53は、RAM51
から読み出された並列信号を直列信号に変換する。LD
端子を“1”にすると、RAM51から出力された1ワ
ードのデータを取り込み、CK端子に与えられたクロッ
クCKの立ち上がり毎に1ビットづつSOUT端子に出
力する。
【0047】制御回路54は、CPU16(図1)から
のCTL信号に基づいてアドレス信号An,書き込み信
号WR,読み出し信号RDを作成し、RAM51へのデ
ータの書き込みと読み出しを制御する。CTL信号が
“0”の時に、第1のシフトレジスタ52に1ワード分
の信号が取り込まれると、制御回路54はRAM51の
アドレス信号Anを1番地だけ増やし、書き込み信号W
Rを出力してRAM51へシフトレジスタ52の内容を
書き込む。CTL信号が“1”の場合には、制御回路5
4は、所定のアドレス信号Anを設定して読み出し信号
RDを出力し、RAM51に記録されている信号を読み
出して第2のシフトレジスタ53に転送する。
【0048】マルチプレクサ55は、SEL端子が
“0”の場合にA端子の信号をX端子に出力し、“1”
の場合にはB端子の信号をX端子に出力する。信号の同
期追跡時にはCPU16(図1)がCTL信号を“0”
とするので、入力されたIF信号はそのままマルチプレ
クサ55のX端子からOUT信号として出力される。
【0049】図3に、前記実施例中の記憶回路30,3
1の第2の具体例を示す。この第2の例は、シフトレジ
スタを用いて構成した場合の一例である。図3におい
て、61はシフトレジスタ、62は第1のマルチプレク
サ、63は第2のマルチプレクサである。
【0050】シフトレジスタ61は、記録させたいIF
信号の標本値の個数だけ、Dフリップフロックなどを直
列に接続して構成されている。通常は、コードの1周期
分に相当する段数のシフトレジスタが用いられる。この
シフトレジスタ61は、CK端子のクロックに従ってS
IN端子に入力される信号を取り込み、その段数分だけ
シフトしてOUT端子から出力する。
【0051】CPU16(図1)からのCTL信号が
“0”の場合、第1のマルチプレクサ62はA端子側に
接続されてIF信号を選択するので、シフトレジスタ6
2にはCK端子に供給されるクロックCKで標本化され
たIF信号が記録される。同時に、第2のマルチプレク
サ63もA端子側を選択しているので、マルチプレクサ
63のX端子から、入力されたIF信号がそのままOU
T信号として出力される。
【0052】CTL信号が“1”の場合、第1のマルチ
プレクサ62はB端子を選択し、シフトレジスタ61の
SOUT端子の出力をシフトレジスタ62のSIN端子
に供給する。このため、シフトレジスタ61に取り込ま
れたIF信号の標本値は、CK端子に供給されるクロッ
クCKでシフトされながら循環し続ける。同時に、第2
のマルチプレクサ63もB端子側に接続され、シフトレ
ジスタ61のSOUT信号を選択しているので、シフト
レジスタ61に記録されたIF信号の標本値がマルチプ
レクサ63のX端子からOUT信号として出力される。
【0053】以上述べた実施例では、同一構成になる2
つの記憶回路30,31をIレジスタ17とQレジスタ
18の入力端にそれぞれ設けたが、記憶回路を図2のよ
うにRAMを用いて構成する場合には、使用するRAM
の数を減らすために、IレジスタとQレジスタ用のIF
信号を1個のRAMに記録するようにしてもよい。
【0054】この場合、I,Qの各信号に応じて、RA
Mのアドレス空間を上位と下位の2つに分けたり、奇数
アドレスと偶数アドレスの2つに分けたり、あるいは、
同一アドレスにI,Q用の2ワードを割り当てたりする
ことにより、1個のRAMを2個のI,Qレジスタのた
めに使用するようにすればよい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明のGPS受信機の信号処理方法によるときは、量
子化された受信信号を受信機内部で発生させたキャリア
信号で標本化して記憶回路に書き込んだ後、書き込み時
より速い速度で読み出しながら受信機内部で発生させた
コード信号との相関を求め、受信信号のキャリア周波数
とコード位相のサーチを行なうようにしたので、1回の
相関を求めるのに必要な積算時間を短くすることがで
き、信号を捕捉するまでの時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して構成したGPS受信機の
信号処理回路の1実施例を示す回路図である。
【図2】実施例中の記憶回路の第1の具体例を示す回路
図である。
【図3】実施例中の記憶回路の第2の具体例を示す回路
図である。
【図4】従来のGPS受信機のRF回路を示すブロック
図である。
【図5】従来のGPS受信機の信号処理回路を示す回路
図である。
【符号の説明】
11 EXOR回路 12 コード発生回路 13 Iカウンタ 14 Qカウンタ 15 キャリア発生回路 16 CPU 17 Iレジスタ 18 Qレジスタ 19 カウンタ制御回路 20 EXOR回路 21 EXOR回路 22 EXOR回路 23 Eカウンタ 24 Lカウンタ 25 Eレジスタ 26 Lレジスタ 27 クロック発生回路 28 ROM 29 RAM 30 記憶回路 31 記憶回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14 H04B 1/69 - 1/713 H03L 1/00 - 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子化された受信信号を受信機内部で発
    生させたキャリア信号で標本化してコードの1周期分に
    相当する信号を記憶できる記憶回路に書き込んだ後、書
    き込み時より速い速度で読み出しながら受信機内部で発
    生させたコード信号との相関を求め、受信信号のキャリ
    ア周波数とコード位相のサーチを行なうことを特徴とす
    るGPS受信機の信号処理方法。
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