JP3295231B2 - アーチプレート型ゲートの扉体構造 - Google Patents

アーチプレート型ゲートの扉体構造

Info

Publication number
JP3295231B2
JP3295231B2 JP16154394A JP16154394A JP3295231B2 JP 3295231 B2 JP3295231 B2 JP 3295231B2 JP 16154394 A JP16154394 A JP 16154394A JP 16154394 A JP16154394 A JP 16154394A JP 3295231 B2 JP3295231 B2 JP 3295231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
side girders
skin plate
skin
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16154394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0827763A (ja
Inventor
靖 神谷
Original Assignee
三基工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三基工業株式会社 filed Critical 三基工業株式会社
Priority to JP16154394A priority Critical patent/JP3295231B2/ja
Publication of JPH0827763A publication Critical patent/JPH0827763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3295231B2 publication Critical patent/JP3295231B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーチプレート型ゲー
トの扉体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アーチプレート型ゲートの如く、
曲面状のスキンプレートを有するゲートとしては、一般
的に摺動式ラジアルゲート、加圧式ラジアルゲート等が
知られている。本発明は、この中で加圧式ラジアルゲー
トの範疇に含まれるものであるが、当該加圧式ラジアル
ゲートの扉体に改良を加えたアーチプレート型ゲートに
関する。周知の如く、アーチプレート型ゲートの扉体
は、ほぼ曲面状を呈するスキンプレート、当該スキンプ
レートの上下端に設けられかつ当該スキンプレートの曲
面内側に添接曲面を有するほぼ半円状を呈する上下板、
及び当該上下板の直径面の両端部と前記スキンプレート
の両端縁とに設けられる一対の側部桁、並びに当該一対
の側部桁間に差渡し設けられた横補強材、及び前記上下
板間に差渡され、かつ前記スキンプレートの曲面ほぼ中
心位置に設けられた縦補強材、とで構成されている。
【0003】そして、前記従来例のスキンプレートと側
部桁との構造は、一般的には、図7、図8に示す構成と
なっている。即ち、スキンプレート111の両端縁11
1a、111a(スキンプレートの曲面体を長手方向に
直交する面で切断した端縁で、図面は一方を示す。以
下、単に111aとする。)と、上下板112、122
の直径面1121、1221の両端部112a、112
a、122、122a(図面は一方を示す。)とに設け
た一対の側部桁113、113(図面は一方を示す。以
下、単に113とする。)とでなり、当該スキンプレー
ト111の両端縁111aと、この両端縁111aに設
けられる側部桁113との関係は、図8に示す如くな
る。即ち、両端縁111aの内外側(水圧荷重受け側
“水圧受面”の内外側を云う。)と側部桁113との接
触部位114、114aを溶接により固定する構造とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、両端縁1
11aの内外側と側部桁113との接触部位114、1
14aを溶接により固定する構成では、図8〜図11に
示す不具合が発生する。先ず、図8に示す如く、内側の
接触部位114の溶接が困難であるので、完全な溶接が
達成されないこと、作業性が劣ること、等の課題が考え
られる。また前記の完全な溶接が達成されないことに起
因する課題、例えば、錆の発生、水圧荷重による溶接疲
労進捗の増大等が挙げられる処である。次に、図9〜図
11に示す如く、溶接による歪の発生と、歪修正の困難
性の問題があり、結果として側部桁としての断面性能低
下、又は側部桁の歪による扉体強度低下等の課題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
側部桁の歪の発生防止、及び当該側部桁の断面性能の増
強、又は扉体強度の向上等を達成するために、下記の構
成を採用する。
【0006】即ち、本発明のアーチプレート型ゲートの
扉体構造は、ほぼ曲面状を呈するスキンプレート、当該
スキンプレートの上端及び下端に設けられかつ当該スキ
ンプレートの曲面内側に添接される曲面を有するほぼ半
円状を呈する上板及び下板、及び当該上板及び下板の直
径面の両端部と前記スキンプレートの両端縁とに設けら
れる一対の側部桁、並びに前記スキンプレートの裏面に
設けた補強材で構成される扉体であって、当該一対の側
部桁と前記スキンプレートの曲面両端縁のやや内側部位
との間に補強板をそれぞれ設け、前記スキンプレート、
側部桁及び補強板とで平面視してほぼ半截半円状のチャ
ンバーを構成し、当該スキンプレートの両端縁近傍にお
ける水圧荷重を補強板と側部桁とで受圧するとともに、
同部位における引張荷重を側部桁と補強板とで対応可能
とし、また前記補強材を、一対の側部桁間の横方向に差
渡し設けた横補強材と、前記上板及び下板間の縦方向に
差渡し設けた縦補強材とで構成したことを特徴とする
【0007】
【作用】以下、本発明の作用(組付け、及び強度等)に
ついて説明する。スキンプレートの両端縁と側部桁と
は、補強板を介して連繋されており、前記三者間には平
面視してほぼ半截半円状のチャンバーが形成されるとと
もに、前者三者間の固定は、両端縁の外側と側部桁との
溶接、両端縁やや内側部位と補強板の一方側及び側部桁
の内方端と補強板の他方側との溶接でなされる。したが
って、溶接作業が簡略化され、作業の確実性、容易化、
並びにスピード化等が達成される。以上の如く、スキン
プレートの両端縁及び側部桁の内方端が補強板で補強さ
れることになり図5に示す如く、当該スキンプレートの
両端縁近傍における水圧荷重を補強板と側部桁とで受圧
するとともに、同部位における引張荷重を側部桁と補強
板とで対応する構成となっている。それがため、側部桁
付近(近傍)の剛性の向上、側部桁の薄肉化(本出願人
の試験用水門では、従来例に対して、ほぼ1/2〜2/
3程度の薄肉化が達成された。)、又はスキンプレート
の曲面座屈防止等に役立つ処である。また各種荷重に対
して十二分に対応できることと、ゲート全体の軽量化に
途を開く発明であって、アーチプレート型ゲートの昇降
スピードの向上、又はスムーズかつ確実な昇降が達成さ
れるところである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照として
説明する。1はほぼ曲面状を呈するスキンプレートであ
り、当該スキンプレートの上下端1a、1bには、この
スキンプレート1の曲面1Aの内側1A1に添接される
ほぼ半円状を呈する上下板2、3が設けられており、当
該上下板2、3の端部2a、3a(底辺)は前記スキン
プレート1の端縁1c、1dとほぼ面一(一例であ
る。)となっている。そして、当該スキンプレート1の
端縁1c、1dと上下板2、3の端部2a、2a、3
a、3aとの間には側部桁4、5がそれぞれ差渡し設け
られている。具体的には端縁1c、1dの水圧荷重受け
側A(曲面1Aの外側1A2)と側部桁4、5の水圧荷
重受け側Aとを溶接Bして固定する。
【0009】このようにして構成されたスキンプレート
1と側部桁4、5との間には補強板6、7が設けられ
る。尚、補強板6、7は同構成であり一方側の補強板6
と側部桁4とで説明する。当該補強板6は側部桁4の内
方端4a(側部桁4の内方端4a及び/又は同内方端4
aのスキンプレート側の面を含む概念である。)とスキ
ンプレート1の端縁1cやや内側部位との間に設けら
れ、丁度スキンプレート1の端縁1c、側部桁4並びに
補強板6とで前述の如く、半截半円状のチャンバーCが
形成される。尚、前記スキンプレート1と補強板6とは
溶接D、Eを介して固定される。
【0010】以上のようにして構成されたスキンプレー
ト1の内側1A1面には縦横の補強材が設けられるが、
具体的には、一対の側部桁4、5間には数本の横補強材
が設けられ、また当該横補強材8とスキンプレート1
の内側1A1面との間には、縦補強材9が設けられる。
これら縦横補強材9、8は中間引張材として機能する。
また前述の上下板2、3並びに側部桁4、5も同様に中
間引張材として機能する。尚、前記中間引張材として機
能する縦横補強材9、8は一例であり、この例に限定さ
れない。
【0011】前述のような構成により形成された扉体1
0の据付け状態を示す図2において、扉体10の上板2
の上面にはクレビス11を介してスピンドル軸12が立
設され、このスピンドル軸12は枠体構造物13に設け
た巻上機14に昇降自在に設けられている。また図5に
おいて、枠体構造物13の溝13aには、ガイドシュー
15、サイドシュー16、クサビ17、戸当り18、水
密ゴム19がそれぞれ設けられている。
【0012】
【発明の効果】本発明は、スキンプレート及び上下板に
設けた側部桁と、側部桁とスキンプレートとの間に補強
板を設け、補強板をスキンプレートと側部桁との間に固
定し、スキンプレート、側部桁及び補強板とで平面視し
てほぼ半截半円状のチャンバーを構成し、スキンプレー
トの両端縁近傍における水圧荷重を補強板と側部桁とで
受圧するとともに、同部位における引張荷重を側部桁と
補強板とで対応可能とし、スキンプレートの裏面に補強
材を設けた構成である。したがって、側部桁の歪み防止
に役立ち、かつ当該側部桁近傍(スキンプレートの両端
縁並びに側部桁)の剛性の向上が期待できる。また側部
桁の断面性能の向上、扉体の剛性の向上等に役立つ効果
を有する。またスキンプレートに側部桁を固定する際に
おける固定作業の簡略化、容易化、又は固定作業の単純
化等に役立つ実用的な効果を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体を縮尺して示す斜視図である。
【図2】本発明のアーチプレート型ゲートの取付け状態
を縮尺して示す正面図である。
【図3】アーチプレート型ゲートの要部の斜視図であ
る。
【図4】アーチプレート型ゲートのスキンプレートと側
部桁との固定方法の一例と示す模式図である。
【図5】アーチプレート型ゲートと枠体構造物の溝との
関係を示す模式図である。
【図6】アーチプレート型ゲートに対する水圧荷重を説
明する模式図である。
【図7】従来のアーチプレート型ゲートと枠体構造物の
溝との関係を示す模式図である。
【図8】従来のアーチプレート型ゲートのスキンプレー
トと側部桁との固定方法の一例を示す模式図である。
【図9】従来のアーチプレート型ゲートのスキンプレー
トと側部桁との固定方法により、側部桁に歪みが生じた
状態を示す模式図である。
【図10】従来のアーチプレート型ゲートのスキンプレ
ートと側部桁との固定方法により、側部桁に歪みが生じ
た状態の一例を全体視した模式図である。
【図11】従来のアーチプレート型ゲートのスキンプレ
ートと側部桁との固定方法により、側部桁に歪みが生じ
た状態の他の一例を全体視した模式図である。
【図12】本発明のアーチプレート型ゲートのスキンプ
レートと側部桁並びに補強板との関係を説明する拡大模
式図である。
【図13】従来のアーチプレート型ゲートのスキンプレ
ートと側部桁との関係を説明する拡大模式図である。
【符号の説明】
1 スキンプレート 1a 上端 1b 下端 1c 端縁 1d 端縁 1A 曲面 1A1 内側 1A2 外側 2 上板 2a 端部 3 下板 3a 端部 4 側部桁 5 側部桁 6 補強板 7 補強板8 横補強材 9 縦補強材 10 扉体 11 クレビス 12 スピンドル軸 13 枠体構造物 13a 溝 14 巻上機 15 ガイドシュー 16 サイドシュー 17 クサビ 18 戸当り 19 水密ゴム A 水圧荷重受け側 B 溶接 C チャンバー D 溶接 E 溶接

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ曲面状を呈するスキンプレート、当
    該スキンプレートの上端及び下端に設けられかつ当該ス
    キンプレートの曲面内側に添接される曲面を有するほぼ
    半円状を呈する上板及び下板、及び当該上板及び下板
    直径面の両端部と前記スキンプレートの両端縁とに設け
    られる一対の側部桁、並びに前記スキンプレートの裏面
    に設けた補強材で構成される扉体であって、当該一対の側部桁と前記スキンプレートの曲面両端縁の
    やや内側部位との間に補強板をそれぞれ設け、前記スキ
    ンプレート、側部桁及び補強板とで平面視してほぼ半截
    半円状のチャンバーを構成し、 当該スキンプレートの両
    端縁近傍における水圧荷重を補強板と側部桁とで受圧す
    るとともに、同部位における引張荷重を側部桁と補強板
    とで対応可能とし、また前記補強材を、一対の側部桁間
    の横方向に差渡し設けた横補強材と、前記上板及び下板
    間の縦方向に差渡し設けた縦補強材とで構成したことを
    特徴とするアーチプレート型ゲートの扉体構造。
  2. 【請求項2】 前記扉体の強度の向上並びに一対の側部
    桁の歪み防止を目的に設けられた一対の補強板が、一対
    の側部桁の内方端とスキンプレートの曲面両端部やや内
    側部位との間に設けられる構成とした請求項1に記載
    アーチプレート型ゲートの扉体構造。
  3. 【請求項3】 前記補強材を一対の側部桁間の横方向
    に差渡し設けた横補強材と、前記スキンプレートの上端
    及び下端に設けた上板及び下板間の縦方向に差渡し設け
    た縦補強材とで構成し、この縦補強材が前記スキンプレ
    ートの曲面ほぼ中心位置に設けることを特徴とする請求
    項1に記載のアーチプレート型ゲートの扉体構造。
JP16154394A 1994-07-13 1994-07-13 アーチプレート型ゲートの扉体構造 Expired - Lifetime JP3295231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16154394A JP3295231B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 アーチプレート型ゲートの扉体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16154394A JP3295231B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 アーチプレート型ゲートの扉体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0827763A JPH0827763A (ja) 1996-01-30
JP3295231B2 true JP3295231B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=15737108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16154394A Expired - Lifetime JP3295231B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 アーチプレート型ゲートの扉体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3295231B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088795A (zh) * 2012-11-14 2013-05-08 安徽铜都阀门股份有限公司 一种闸门

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2835547B1 (fr) * 2002-02-05 2004-07-23 France Etat Armement Porte d'ecluse
CN100427685C (zh) * 2006-06-16 2008-10-22 浙江大学 双拱结构闸门
JP5876428B2 (ja) * 2013-03-01 2016-03-02 中国電力株式会社 ローラゲート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088795A (zh) * 2012-11-14 2013-05-08 安徽铜都阀门股份有限公司 一种闸门

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0827763A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100591423B1 (ko) 버킷식 굴삭기의 부움 및 그 제조방법
JP3407686B2 (ja) 座屈拘束ブレース
US7670099B2 (en) Working arm for construction machine and method of producing the same
JP3295231B2 (ja) アーチプレート型ゲートの扉体構造
KR20070044035A (ko) 건설 기계의 크롤러 프레임 장착 구조
JP6834969B2 (ja) 作業機械用ブーム
JP4095952B2 (ja) 船体構造および船体建造方法
JP2008184820A (ja) 建設機械のアッパーフレーム
JPH06220881A (ja) 建設機械等用ブーム構造物
CN218907433U (zh) 履带架和履带式工程机械
JPH0339133B2 (ja)
JP4067070B2 (ja) 作業車両の作業機支持構造
JP2005144536A (ja) 差厚材の曲げ加工方法および差厚材の曲げ加工装置
JPS5927354Y2 (ja) 耐衝撃板骨構造
CN220948263U (zh) 履带架及其加强折弯板
JP7045245B2 (ja) 屋根の支持構造
JP2001132016A (ja) 建設機械の上部旋回フレーム構造
JP4620402B2 (ja) 掘削バケット
KR19990005019U (ko) 선박의 종통재 관통부 구조체
JP2010254414A (ja) クローラクレーンの旋回フレーム
JPH09195314A (ja) アイドラサポートフレームの開き防止構造
JP2613141B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JPH09142337A (ja) 配管経路を備えたカーボディ脚部
JPH06270881A (ja) 船体桁材構造
JPH10236347A (ja) 弾性クローラ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120405

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140405

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term