JP3294956B2 - 回転電機の界磁コイル装置とその製造方法 - Google Patents
回転電機の界磁コイル装置とその製造方法Info
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
られる誘導子型交流発電機等の回転電機の界磁コイル装
置とその製造方法に関するものである。
す断面図であり、図において1はプーリ、2はこのプー
リー1に連結されている軸、3はこの軸2に固定されて
いる回転子である。回転子3において、3Aは一方の誘
導子を構成する第1爪部、3Bは他方の誘導子を構成す
る第2爪部、3Cは非磁性リング、3Dはコアである。
4はブラケットフロント、5はブラケットリヤで、これ
らは共に軸受6、7を介して軸2を回転可能に支承して
いる。8はブラケットリヤ5に界磁コア9を介して固定
された界磁コイル、10はブラケットフロント4とブラ
ケットリヤ5との間に固定されているステータで、10
Aはステータコイルである。11はブラケットリヤ5に
固定され、ステータコイル10Aに接続された整流器、
12はブラケットリヤ5に固定され、界磁コイル8に接
続されたレギュレータ、13はプーリ1と共に軸2に固
定されて回転するファンである。
い原動機からベルトによりプーリ1が回転駆動され、こ
れにより軸2に固定された回転子3が回転する。この回
転子3の第1爪部3Aと第2爪部3Bは、界磁コイル8
より互いに異極性に励磁される誘導子であり、交互に位
置するごとく対向配置され、その爪間は非磁性リング3
Cで結合固定される。界磁コイル8により発生した磁界
を回転子3が回転して横切ることにより、ステータコイ
ル10Aに誘起起電力が生じる。この誘起起電力は三相
交流であるので、整流器11により直流に全波整流さ
れ、バッテリーや電気負荷に供給される。レギュレータ
12はステータコイル10Aに誘起された起電力を一定
の電圧に保つために、界磁コイル8に流れる電流を制御
する。ブラケットフロント4とブラケットリヤ5は発電
機の外枠を構成すると共に、これが原動機に取り付けら
れ固定される。ファン13はプーリ1と共に回転し、発
電機内部を冷却する。
誘導子型交流発電機の界磁コア9は、図8に示すよう
に、磁気回路を形成する肉厚リング状の鉄心部9Aと、
つば部9B1を有する薄肉円筒状のボビンプレート9
B、コイル絶縁用の樹脂製モールドボビン9Cから構成
されている。ボビンプレート9Bは鉄心部9Aのガイド
部9Dに挿入組付けされ、ボビンプレート9Bと鉄心部
9Aはガイド部9Dの外周上数箇所でスポット溶接によ
り溶接固着されている。なお、モールドボビン9Cには
あらかじめ溶接箇所に対応する位置にスポット溶接電極
が入るだけの切り込みが設けてあり、その切り込みより
スポット溶接できるようになっている。以上のように構
成された界磁コア9のモールドボビン9Cの溝部9C1
に界磁コイル8が巻線されることにより、誘導子型交流
発電機の界磁コイル装置が製作されていた。
電機の界磁コイル装置は、以上のように構成されている
ので、界磁コイル8の巻線作業は界磁コア9が完成した
後に行わなければならず、鉄心部9Aを有する界磁コア
9は重量が大きいため、巻線機の巻線スピードに制限が
できてしまうなど、その巻線作業の作業性は悪く、生産
性および製造コストの面で問題があった。また、鉄心部
9Aのガイド部9Dの外周とボビンプレートの内周の複
数箇所を各々順番にスポット溶接する作業は、人手に頼
らざるを得ず、自動化が困難であるという問題もあっ
た。
ためになされたもので、界磁コイル装置の界磁コイル巻
線作業が容易に、短時間で効率良く行え、また、溶接作
業が容易で自動化可能な回転電機の界磁コイル装置を得
ることを目的としており、さらに、この装置に適した製
造方法を提供することを目的とする。
機の界磁コイル装置は、一方の内周端面に面取部が形成
されたリング状の鉄心部と、この鉄心部の軸方向に配置
されると共に、一端が面取部に溶接され他端につば部を
有するボビンプレートと、鉄心部とボビンプレートのつ
ば部に挟持され、界磁コイルが巻回されたボビンを備え
たものである。
トの端面に設けられた複数個の突起が溶接される。
軸方向に配置されると共に、複数個の突起を有する一端
が上記鉄心部に溶接され他端につば部を有するボビンプ
レートと、鉄心部とボビンプレートのつば部に挟持さ
れ、界磁コイルが巻回されたボビンを備えたものであ
る。
たリング状の鉄心部と、この鉄心部の軸方向に配置され
ると共に、一端が凹凸部に溶接され他端につば部を有す
るボビンプレートと、鉄心部とボビンプレートのつば部
に挟持され、界磁コイルが巻回されたボビンを備えたも
のである。
装置の製造方法は、ボビンに界磁コイルを巻回する工程
と、界磁コイルが巻回されたボビンをボビンプレートの
つば部とリング状の鉄心部で挟持するよう位置決め治具
を用いて配置し、ボビンプレートとリング状の鉄心部と
を当接させる工程と、鉄心部とボビンプレートの当接部
をプロジェクション溶接により接合する工程とを含むも
のである。
は、鉄心部、ボビンプレートおよびモールドボビンを一
体形成する前に、モールドボビンに界磁コイルを巻線す
ることができるよう構成されているので、界磁コイルの
巻線作業が容易で、短時間で効率良く行うことができ
る。
部とボビンプレートの当接部をプロジェクション溶接に
より接合するので、溶接方法が容易で、自動化が可能と
なり、効率良く製造することができる。
する。図1は、本発明の界磁コイル装置の断面図、図2
は鉄心部とボビンプレートの溶接部の、溶接前の状態を
示す要部拡大断面図、図3は鉄心部とボビンプレートの
溶接後の状態を示す要部拡大断面図である。図1、図
2、図3において、8は界磁コイル、9Aは鉄心部、9
Bはつば部9B1を有するボビンプレート、9Cはモー
ルドボビン、9aは鉄心部9Aに設けられた面取部で、
面取角度αは、0<α<90゜の範囲で任意で設定して
も良いが、30゜<α<60゜が適当である。20は鉄
心部9Aの面取部9aとボビンプレート9Bの溶接部で
ある。21は鉄心部9Aとボビンプレート9Bの同軸度
を精度良く出すための位置決め治具、22、23は溶接
用の電極である。
装置は、鉄心部9Aとボビンプレート9Bのつば部9B
1の間に界磁コイル8を巻線してあるモ−ルドボビン9
Cを配置した状態で、治具21にて位置決めし、次にボ
ビンプレート9Bの上方から加圧しながら溶接用電極2
2、23にて電流を印加すると、鉄心部9Aの面取部9
aとボビンプレート9Bとの線状の接触部への電流集中
により金属が溶解され、接合される。このような溶接方
法をプロジェクション溶接という。
ドボビン9Cに自動巻線機にて界磁コイル8を巻線した
後に、重量の大きい鉄心部9A、ボビンプレート9Bと
一体形成することができるので、巻線作業の作業性が向
上すると共に、溶接方法も容易で自動化が可能となるた
め、安価で信頼性の高い界磁コイル装置が得られる。
Aの面取部9aとボビンプレート9Bが線状に全円周上
で溶接される例を示したが、図4に示すように、ボビン
プレート9Bの片側端面に複数個の突起9bを設け、こ
の突起9bと鉄心部9Aの面取部9aの接触部にて溶接
を行ってもよい。
Aに面取部を設けずに、鉄心部9Aの端面とボビンプレ
ート9Bの突起9bとを当接して溶接してもよい。
心部9Aの片側端面に鍛造等により凹凸を形成し、この
凹凸にボビンプレート9Bの端面を当接し、溶接を行っ
てもよい。
部、ボビンプレートおよびモールドボビンを一体形成す
る前に、モールドボビンに界磁コイルを巻線することが
できるよう構成したので、界磁コイルの巻線作業が容易
で、短時間で効率良く行うことができる効果がある。
なるので、安価でしかも信頼性の高い回転電機の界磁コ
イル装置が得られる効果がある。
コイル装置を示す断面図である。
鉄心部とボビンプレートの溶接前の状態を示す要部拡大
断面図である。
鉄心部とボビンプレートの溶接完了後の状態を示す要部
拡大断面図である。
溶接前の状態を示す断面図である。
溶接前の状態を示す断面図である。
溶接前の状態を示す断面図である。
る。
断面図である。
面取部、9B ボビンプレート、9b 突起、9C モ
ールドボビン、20 溶接部、21 位置決め治具、2
2,23 溶接用電極。
Claims (5)
- 【請求項1】 一方の内周端面に面取部が形成されたリ
ング状の鉄心部、 この鉄心部の軸方向に配置されると共に、一端が上記面
取部に溶接され他端につば部を有するボビンプレート、 上記鉄心部と上記ボビンプレートのつば部に挟持され、
界磁コイルが巻回されたボビンを備えたことを特徴とす
る回転電機の界磁コイル装置。 - 【請求項2】 鉄心部の面取部には、ボビンプレートの
端面に設けられた複数個の突起が溶接されることを特徴
とする請求項1記載の回転電機の界磁コイル装置。 - 【請求項3】 リング状の鉄心部、 この鉄心部の軸方向に配置されると共に、複数個の突起
を有する一端が上記鉄心部に溶接され他端につば部を有
するボビンプレート、 上記鉄心部と上記ボビンプレートのつば部に挟持され、
界磁コイルが巻回されたボビンを備えたことを特徴とす
る回転電機の界磁コイル装置。 - 【請求項4】 一方の内周端面に凹凸部が形成されたリ
ング状の鉄心部、 この鉄心部の軸方向に配置されると共に、一端が上記凹
凸部に溶接され他端につば部を有するボビンプレート、 上記鉄心部と上記ボビンプレートのつば部に挟持され、
界磁コイルが巻回されたボビンを備えたことを特徴とす
る回転電機の界磁コイル装置。 - 【請求項5】 ボビンに界磁コイルを巻回する工程と、
界磁コイルが巻回されたボビンをボビンプレートのつば
部とリング状の鉄心部で挟持するよう位置決め治具を用
いて配置し、ボビンプレートとリング状の鉄心部とを当
接させる工程と、上記鉄心部と上記ボビンプレートの当
接部をプロジェクション溶接により接合する工程とを含
むことを特徴とする回転電機の界磁コイル装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28233394A JP3294956B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 回転電機の界磁コイル装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28233394A JP3294956B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 回転電機の界磁コイル装置とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149731A JPH08149731A (ja) | 1996-06-07 |
JP3294956B2 true JP3294956B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=17651054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28233394A Expired - Lifetime JP3294956B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 回転電機の界磁コイル装置とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294956B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP28233394A patent/JP3294956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08149731A (ja) | 1996-06-07 |
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