JP3294900B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JP3294900B2
JP3294900B2 JP11521393A JP11521393A JP3294900B2 JP 3294900 B2 JP3294900 B2 JP 3294900B2 JP 11521393 A JP11521393 A JP 11521393A JP 11521393 A JP11521393 A JP 11521393A JP 3294900 B2 JP3294900 B2 JP 3294900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
cycle
controller
repetition
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11521393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06309021A (ja
Inventor
雪雄 豊沢
直人 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP11521393A priority Critical patent/JP3294900B2/ja
Publication of JPH06309021A publication Critical patent/JPH06309021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3294900B2 publication Critical patent/JP3294900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等に用いられ
るサーボモータの制御に関するもので、特に、所定周期
で同一パターンが繰り返されるような指令の制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】サーボモータの制御に於いて、所定周期
で同一パターンで繰り返される指令に対し、制御偏差を
零近くまで収束させ高い精度のモータ制御を行い加工精
度を向上させる方法として、繰り返し制御方式が用いら
れている(特開平4−323705号公報、特開平4−
323706号公報、特開平4−362702号公報参
照)。
【0003】図1は、従来から行われている繰り返し制
御方式を適用したサーボモータの制御における要部ブロ
ック図である。図1において、rは位置指令、eは位置
指令rと位置フィードバック値(実際の位置)pとの差
である位置偏差、1はポジションゲインKpの位置ルー
プの伝達関数、2は速度ループ伝達関数で、従来から公
知のようにPI制御等を行うものである。3は実際のサ
ーボモータの速度より実際の位置pを計算する積分器で
ある。このような位置・速度ループ系に繰り返し制御を
行うための繰り返しコントローラ11が付加されてお
り、その繰り返しコントローラ11は制御系の安定性を
計るための帯域制限フィルタ12、所定周期Lで繰り返
される1周期分のデータを記憶する遅れ要素メモリ1
3、及び制御対象の位相遅れ、ゲイン低下を補償するた
めの動特性補償要素14で構成されている。
【0004】上記繰り返しコントローラ11は所定サン
プリングごとに位置偏差に遅れ要素メモリ13から出力
される1周期L前のサンプリング時のデータxを加算
し、帯域制限フィルタ12のフィルタ処理を行って遅れ
要素メモリ13にそのデータを格納する。遅れ要素メモ
リ13はn(=所定周期L/サンプリング周期T)個の
メモリを有し、1周期L分の各サンプリングデータを記
憶できるようになっており、各サンプリング時には一番
旧いデータxを出力するようになっている。即ち、各サ
ンプリング毎1番地シフトして1番地のメモリに入力デ
ータを格納し、n番地のデータを出力する。その結果、
遅れ要素メモリ13の出力xは1周期L分遅れたサンプ
ルリングデータが出力される。そのため、周期Lで同一
パターンの位置指令rが与えられるから、加算機14で
加算される位置偏差eと遅れ要素メモリ13の出力x
は、位置指令パターン上に於いて同一位置のデータが加
算されることになる。
【0005】また、遅れ要素メモリ13の出力は動特性
補償要素14で制御対象の位相遅れ、ゲイン低下分が補
償されて、繰り返しコントローラ11の出力(補正量)
yとして出力され、その出力(補正量)yが位置偏差e
に加算されて、この加算データにポジションゲインKp
を乗じたものが速度指令Vcとなり、その指令Vcで速
度ループ処理が実行される。
【0006】その結果、所定周期Lで同一パターンの処
理が繰り返され、あるサンプリング時において前周期で
そのサンプリング時に対応するサンプリング時の位置偏
差eが大きな値の場合には、今周期においては、繰り返
しコントローラ11から大きな値の補正量yが出力さ
れ、位置偏差eに加算されることとなるから、速度ルー
プ処理に入力される速度指令Vcは大きく変わり、実際
の位置pもそれに対して変化するから、位置偏差eはそ
の値が零に修正されることとなり、高精度のモータ制御
が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、繰り
返しコントローラの遅れ要素13は、一定パターンの指
令rの繰り返し周期がLの場合、サンプリング周期をT
とするとn=L/T個のメモリが必要となる。もし、繰
り返し制御を行っている際中に指令周期が変化したら補
正量yを加算する位置が異なることになり、制御偏差を
零近くまで収束させることができなくなる。また、再度
同じパターンの指令が入力される場合、繰り返し制御を
行った結果の制御偏差を零近くまで収束させる補正量を
作り出すための、遅れ要素メモリ及び帯域制限フィルタ
用スタックメモリ及び動特性補償要素用スタックメモリ
の内容を、周期Lが変わるごとに消去してしまうと再度
繰り返し制御にて補正量を作り直す必要があり、制御偏
差を収束させる時間が掛かってしまう。
【0008】そこで、本発明の目的は、繰り返し周期が
変わる場合でも、各繰り返し周期における制御偏差を小
さく収束させることができるようにする制御装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記繰り返し
周期を変更する手段と、各繰り返し周期に対応する繰り
返しコントローラと、各繰り返し周期に応じて各繰り返
コントローラを切換える手段とを備え、繰り返し周期
の変更に応じて、対応する繰り返しコントローラに制御
を切換え、該切換えられた繰り返しコントローラを使用
して繰り返し制御を行う。そして、各繰り返しコントロ
ーラは遅れ要素メモリ及び帯域制限用スタックメモリ及
び動特性補償要素用スタックメモリを有し、これらのメ
モリの内容を保持するようにする。
【0010】また、複数の繰り返し周期と該各繰り返し
周期で実行するパターンの回数と、該複数の繰り返し
期の順序をそれぞれ設定し、設定された繰り返し周期の
順序及び回数だけ前記繰り返して実行される同一パター
ンの位置指令を出力して繰り返し制御を行うようにす
る。
【0011】
【作用】変化する繰り返し周期の各周期毎に繰り返しコ
ントローラが設けられ、周期が変われば、その周期に対
応する繰り返しコントローラ、すなわち要素メモリ及び
帯域制限用スタックメモリ及び動特性補償要素用スタッ
クメモリで構成されたコントローラによって繰り返し制
御が実行される。しかも、繰り返し制御により作り出さ
れた補正量を保持することができるので、再度同じ指令
パターンが入力された場合に制御偏差の収束時間を短く
できる。
【0012】
【実施例】図2は本発明の一実施例の制御装置を用いた
サーボモータの制御における要部ブロック図である。図
1に示す従来の繰り返しコントローラによる繰り返し制
御のブロック図と相違する点は、図1における繰り返し
コントローラ11の代わりに複数の繰り返しコントロー
ラA1 〜Am で構成されるコントローラ群18が設けら
れていることと、該繰り返しコントローラA1 〜Am を
選択する切り替え器16、17およびこの切り替え器1
6,17を制御する切り替え器コントローラ15が付加
されていることである。そして、繰り返しコントローラ
A1 〜Am は予め設定された異なる繰り返し周期の数m
だけ用意され、各繰り返しコントローラA1 〜Am は図
1に示す繰り返しコントローラと同一の遅れ要素メモ
リ,帯域制限フィルタ,動特性補償要素を備えている。
なお、繰り返しコントローラのサンプリング周期(位置
・速度ループ処理周期)をTとすると、遅れ要素メモリ
はそれぞれ設定された周期Lに対応するだけの遅れ要素
メモリ数(=L/T)をそれぞれ備えている。
【0013】スタート指令stおよび位置指令rが数値
制御装置(CNC)から出力されると、切り替え器コン
トローラ15は予め設定された順序で繰り返しコントロ
ーラA1 〜Am を選択するように切り替え器16,17
を切り替え、図1で説明した従来例と同様に、位置偏差
eを求めかつ選択された繰り返しコントローラの処理を
行い、位置偏差eと繰り返しコントローラの出力である
補正値yを加算してその加算値(e+y)にポジション
ゲインKpを乗じて速度指令Vcを求めこの速度指令に
基づき速度ループ処理を実行してサーボモータを駆動す
ることになる。
【0014】設定された繰り返し周期で同一パターンの
位置指令を設定回数繰り返して繰り返し制御を実施した
後、切り替え器コントローラ15は、次に設定された周
期に対応する繰り返しコントローラA1 〜Am を選択す
るように切り替え器16,17を切り替え、この周期で
設定回数の同一パターンの位置指令の処理を実行する。
以下、設定順序で設定繰り返し周期で同一パターンの位
置指令による動作を設定回数順次実行する。
【0015】図3は本発明の一実施例を実施するサーボ
モータ制御系のブロック図である。
【0016】図3中、20は工作機械やロボット等を制
御する数値制御装置等の制御装置(CNC)、21は該
制御装置20から出力される工作機械やロボットのサー
ボモータへの位置指令や各種情報、制御信号等をディジ
タルサーボ回路22のプロセッサに受け渡したり、逆に
ディジタルサーボ回路22のプロセッサからの各種情報
を制御装置20に受け渡すための共有メモリ、22はデ
ィジタルサーボ回路であり、プロセッサによってサーボ
モータ14の上述した図2の処理および位置,速度,電
流制御処理を行うものである。23はトランジスタイン
バータ等で構成されるサーボアンプ、24はサーボモー
タ、25はサーボモータ1回当りに所定数のフィードバ
ックパルスを発生しディジタルサーボ回路22に位置、
速度をフィードバツするパルスコーダである。なお、デ
ィジタルサーボ回路22はプロセッサ,ROM,RAM
等で構成されている。上記図3のサーボモータの制御は
ディジタルサーボ回路によるサーボモータの制御として
公知な事項であり、詳細な説明は省略する。
【0017】図4および図5は本発明の一実施例の制御
装置20のプロセッサ、およびディジタルサーボ回路2
2のプロセッサが実施する処理のフローチャートであ
る。まず、繰り返し実行する一定パターンの繰り返し周
期毎の指令プログラムを順序を指定して制御装置に入力
すると共に、周期Liでプログラムを繰り返すその回数
Ni(i=1,2…m)と、その周期Liを予めパラメ
ータとして設定する。そして、動作開始指令を入力する
と、制御装置20のプロセッサは共有メモリ21を介し
て、ディジタルサーボ回路22のプロセッサにパラメー
タとして設定された順序で各周期と繰り返し回数L1 N
1 〜Lm Nm を転送する(ステップT1)。この情報を
受信したディジタルサーボ回路22のプロセッサは、各
周期と繰り返し回数L1 N1 〜Lm Nm をRAM内に記
憶すると共に、各周期Li(i=1〜m)を位置・速度
ループ処理周期Tで除して得られる遅れ要素メモリの大
きさ(Li/T)を持つ繰り返しコントローラをそれぞ
れ作る。そして、繰り返しコントローラの全ての遅れ要
素メモリ、帯域制限フィルタ用スタックメモリ、動特性
補償要素用スタックメモリをクリアする。
【0018】次に、制御装置20のプロセッサはディジ
タルサーボ回路22へスタート指令stを出力すると共
に(ステップT2)、予めパラメータで与えられた順番
で設定された周期Liで所定パターンの移動を実行する
プログラムを順次読取り、各軸への位置指令の分配を設
定された回数Niだけ順次繰り返す。すなわち、まず、
一番目に設定されている周期L1 で所定パターンの移動
を実行するプログラムの移動指令の分配をN1 回実行
し、次に設定されている周期L2 で所定パターンの移動
を実行するプログラムの移動指令の分配をN2 回実行
し、以下順次周期Li(i=3,4,…m)で所定パタ
ーンの移動を実行するプログラムの移動指令の分配をN
i回順次実行する(ステップT3)。そして、最後に設
定されている周期Lm で所定パターンの移動を実行する
プログラムの移動指令の分配をNm 回実行した後、プロ
グラム再開指令が入力されているか否か判断し、入力さ
れていれば、ステップT2以下の処理を再度繰り返すこ
とになる。また、再開指令が入力されてなければ、動作
を終了する。
【0019】一方、ディジタルサーボ回路22のプロセ
ッサは共有メモリ21を介して、スタート指令stを受
信するとカウンタC1,C2、および指標iをクリア
し、図5に示す処理を位置・速度ループ処理周期T毎開
始する。まず、RAMに記憶する指標i(初めはi=
0)で示される周期Liを読み(ステップS1)、経過
時間を計数するカウンタC1の値(初めは0)と比較す
る(ステップS2)。カウンタC1の値の方が小さい場
合は(初めは小さい)、ステップS15に移行し、カウ
ンタC1をインクリメントした後、従来と同様の、位置
ループ制御、繰り返しコントローラの制御および速度制
御を実行する。すなわち、位置指令rおよびパルスコー
ダ25からの位置フィードバックpを読み(ステップS
9)、位置偏差を記憶するレジスタに読み取った位置指
令rから位置フィードバック値pを減じた値を加算し新
しい位置偏差eを求める。位置偏差eを記憶するレジス
タをR(e)とすると、新しい位置偏差はR(e)=R
(e)+r−pとして求められる(ステップS10)。
【0020】次に、指標i(=0)に対する繰り返しコ
ントローラAiの遅れ要素メモリ、帯域制限フィルタ用
スタックメモリ、動特性補償要素用スタックメモリを用
いて従来と同様の繰り返しコントローラの処理を実行し
補正量yを求める(ステップS11)。こうして求めら
れた位置偏差eと補正量yを加算した値にポジションゲ
インKpを乗じて速度指令Vcを求め(ステップS1
2)、この速度指令と速度フィードバック値に基づいて
従来と同様なPI制御等の速度ループ処理を実行し、ト
ルク指令(電流指令)を求め、このトルク指令を電流ル
ープに引き渡し(ステップS13)、当該処理周期の位
置・速度ループ処理を終了する。
【0021】以下、位置・速度ループ処理周期T毎、上
記ステップS1,S2,S15,S9〜S13の処理を
実行し、カウンタC1の値が周期Li以上となって所定
パターンの一動作(1周期Li分の動作)が終了する
と、ステップS2からステップS3に移行し、指標iに
対応する設定回数Niを読みパターン処理回数を計数す
るカウンタC2(初めは0)の値が回数Ni以上か否か
判断し(ステップS4)、カウンタC2の値の方が小さ
ければ、カウンタC2をインクリメントし(ステップS
14)、カウンタC1をクリアし(ステップS8)ステ
ップS9以下の位置ループ処理、繰り返しコントローラ
の処理、速度ループ処理を実行する。次の周期からは、
カウンタC1が「0」にリセットされているから再びス
テップS1,S2,S15,S9〜S13の処理を実行
し、同一周期Liの繰り返し同一パターンの処理を実行
することになる。そして、再びカウンタC1の値が周期
Li以上となり、カウンタC2の値が設定回数Niに達
してなければ、カウンタC2はインクリメントされ(ス
テップS3,S4,S14)、再び前述した動作を行う
ことになる。
【0022】こうして処理が進み、周期Liでの処理を
Ni回実行しカウンタC2の値が設定回数Niに達する
と(ステップS4)、指標iが設定された周期種類の数
mを超えたか否か判断し(ステップS5)、超えてなけ
れば、指標iをインクリメントし(ステップS6)、カ
ウンタC2,C1をクリアしてステップS9〜S13の
位置ループ処理、繰り返しコントローラの処理、速度ル
ープ処理を実行する。この場合、指標iがインクリメン
トされているからステップS11での繰り返しコントロ
ーラの処理は、前周期の繰り返しコントローラとは異な
る新しい繰り返しコントローラAiに対応する遅れ要素
メモリ、帯域制限フィルタ用スタックメモリ、動特性補
償要素用スタックメモリを用いて実行されることにな
る。そして、ステップS2,S4で使用される周期L
i、回数Niもインクリメントされた指標iの値に対応
する値が使用されることになる。
【0023】以下、指標iを更新しながら、設定された
順序で周期Liの異なる一定パターンの移動(工作機械
における一定パターンの加工や、ロボットにおける一定
パターンの移動軌跡)を各周期毎に設定されている回数
Ni実行することになる。そして、指標iの値が、設定
された周期種類の数mを超えると(ステップS5)、こ
の繰り返し制御による移動制御の動作は終了する。
【0024】また、再動作を行う場合は、再度図5に示
した処理を繰り返す。再動作を行う場合、それぞれの繰
り返しコントローラA0〜Amの遅れ要素メモリ、帯域
制限フィルタ用スタックメモリ、動特性補償要素用スタ
ックメモリには、制御偏差を零近くまで収束させる補正
量を作り出す為の値が保持されているので、制御偏差は
素早く収束する。
【0025】図6〜図9は、本発明の効果をみるために
実施したシミュレーション実験例のデータを示す図であ
る。図6は、指令する位置指令rを示す図で、L1の周
期を0.2秒とし、繰り返し回数N1を10回、その次
に実行する周期L2を0.25秒とし繰り返し回数N2
を8回とした位置指令rを与えて実験を行った。図7
は、図1に示すような従来の繰り返しコントローラを用
いて実験を行ったときの位置偏差eの測定結果である。
この図7で分かるように、1回目の周期L1を2〜3回
実行すると位置偏差eは「0」に収束しているが、周期
がL1の0.2秒からL2の0.25秒に変化すると、
位置偏差eは「0」に収束しなくなっている。
【0026】図8は本発明の上記実施例により、図6に
示す位置指令rを最初に入力したときの位置偏差eの測
定結果である。この図8で分かるように、周期が変化す
る毎に繰り返しコントローラが変えられるから、最初の
位置指令では図7の周期L1の位置指令を入力したとき
と同様に各周期L1,L2の区間ともに周期2〜3回の
実行で位置偏差が「0」に収束している。一方、図9
は、本発明の上記実施例により図6に示す位置指令eを
1度入力し繰り返し制御を行った後、再度入力して繰り
返し制御を行ったときの位置偏差の測定結果である。こ
の図9に示されるように、位置偏差はほとんど現れず、
「0」に収束していることが分かる。すなわち、1度実
行したときに各周期に対応する繰り返しコントローラの
遅れ要素メモリ、帯域制限フィルタ用スタックメモリ、
動特性補償要素用スタックメモリには、位置偏差を零近
くまで収束させる補正量を作り出す為の値が保持されて
残っているので、最初から位置偏差は「0」に収束した
状態となるものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、所定周期で同一パターンの位
置指令を繰り返す制御装置において上記周期が変化する
場合においても、位置偏差を「0」に収束させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の繰り返し制御方式を適用したサーボモー
タの制御における要部ブロック図である。
【図2】本発明の制御装置を用いたサーボモータの制御
における要部ブロック図である。
【図3】本発明の実施例を実施するサーボモータ制御
系のブロック図である。
【図4】同実施例における制御装置のプロセッサの処理
のフローチャートである。
【図5】同実施例におけるディジタルサーボ回路のプロ
セッサによる位置・速度ループ処理周期毎の処理のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の効果をみるために実施したシミュレー
ション実験例における指令する位置指令を示す図であ
る。
【図7】従来の繰り返し制御により図6に示す位置指令
を入力して得られた位置偏差を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に図6に示す位置指令を最初
に入力して得られた位置偏差を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に図6に示す位置指令を再度
入力して得られた位置偏差を示す図である。
【符号の説明】
1 位置ループの伝達関数、 2 速度ループ伝達関数 3 積分器 15 切り替え器コントローラ 16,17 切り替え器 18 繰り返しコントローラ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G05D 3/00 - 3/12 H02P 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の繰り返し周期で同一パターンの位
    置指令を繰り返す制御装置において、該制御装置は、前
    繰り返し周期を変更する手段と、各繰り返し周期に対
    応する繰り返しコントローラと、各繰り返し周期に応じ
    て各繰り返しコントローラを切換える手段とを具備し、
    繰り返し周期の変更に応じて、対応する繰り返しコント
    ローラに制御を切換え、該切換えられた繰り返しコント
    ローラを使用して繰り返し制御を行うことを特徴とす
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記各繰り返しコントローラは遅れ要素
    メモリ及び帯域制限用スタックメモリ及び動特性補償要
    素用スタックメモリを有し、これらのメモリの内容を保
    持するようにした請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の繰り返し周期と該各繰り返し
    周期で実行するパターンの回数と、該複数の繰り返し
    期の順序をそれぞれ設定し、設定された繰り返し周期の
    順序及び回数だけ前記繰り返して実行される同一パター
    ンの位置指令を出力して繰り返し制御を行う請求項1ま
    たは請求項2記載の制御装置。
JP11521393A 1993-04-20 1993-04-20 制御装置 Expired - Fee Related JP3294900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11521393A JP3294900B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11521393A JP3294900B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06309021A JPH06309021A (ja) 1994-11-04
JP3294900B2 true JP3294900B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=14657172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11521393A Expired - Fee Related JP3294900B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3294900B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4043996B2 (ja) 2003-01-20 2008-02-06 ファナック株式会社 サーボモータ駆動制御装置
JP2004227163A (ja) 2003-01-21 2004-08-12 Fanuc Ltd サーボ制御装置
JP3898686B2 (ja) 2003-10-20 2007-03-28 ファナック株式会社 数値制御装置
JP2005327191A (ja) 2004-05-17 2005-11-24 Fanuc Ltd サーボ制御装置
JP4280241B2 (ja) 2005-02-02 2009-06-17 ファナック株式会社 学習制御機能を有する数値制御装置
JP4276187B2 (ja) 2005-02-02 2009-06-10 ファナック株式会社 学習制御機能を有する数値制御装置
JP4271159B2 (ja) * 2005-02-25 2009-06-03 ファナック株式会社 対話形数値制御装置
JP4361071B2 (ja) 2005-07-08 2009-11-11 ファナック株式会社 サーボ制御装置
JP5890472B2 (ja) * 2014-06-13 2016-03-22 ファナック株式会社 周期動作サイクルに同期した重畳サイクルを重畳させる機能を有する数値制御装置
JP5987081B1 (ja) * 2015-04-02 2016-09-06 ファナック株式会社 基準軸を切り替えて学習制御を行うサーボ制御装置
JP6646025B2 (ja) 2017-09-15 2020-02-14 ファナック株式会社 制御装置及び機械学習装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06309021A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3294900B2 (ja) 制御装置
US6330493B1 (en) Control system for synchronously cooperative operation of plurality of robots
JP4299805B2 (ja) テーブル形式データを用い工具補正を行う数値制御装置
JP2840139B2 (ja) 予見繰り返し制御装置
JPH02113305A (ja) スプライン補間方法
JPH0731529B2 (ja) 数値制御工作機械における学習制御方式
JP2004227163A (ja) サーボ制御装置
KR101983946B1 (ko) 모델 지원식 오차 보상을 사용한 공작물들의 기계가공
JPH01164280A (ja) 加減速制御方式
JP2662864B2 (ja) 産業用ロボット制御装置
JPH05111889A (ja) 制御方式可変型ロボツト制御方式
JP2928294B2 (ja) 間引き学習制御装置
KR970003877B1 (ko) 서보 모터의 피드 포워드 제어방법
JPS6232804B2 (ja)
JPS6364102A (ja) 学習制御方式
JPH04362702A (ja) 繰り返し制御における速度制御方法
KR100970539B1 (ko) 최적 지령 작성 장치
JPH03242703A (ja) モータ制御でのフィードフォアードゲインの学習方法
JPS6132108A (ja) 手動運転機能を備えた数値制御装置
JPH0695720A (ja) 数値制御方式
JP2003241802A (ja) 最適指令作成装置
JPH099662A (ja) モータ制御装置
JP2596546B2 (ja) 工業用ロボツトの再生時間修正装置
JPS59166449A (ja) 多工具工作機械の制御方法
JPH0317707A (ja) 数値制御装置におけるプログラム指令値の補正方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080405

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees