JP3294563B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3294563B2
JP3294563B2 JP01944499A JP1944499A JP3294563B2 JP 3294563 B2 JP3294563 B2 JP 3294563B2 JP 01944499 A JP01944499 A JP 01944499A JP 1944499 A JP1944499 A JP 1944499A JP 3294563 B2 JP3294563 B2 JP 3294563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録再生装置に用いられ
るテープカセットに係り、特に、そのケースの内部に、
テープの付属情報を外部から記録再生する半導体メモリ
を収納したテープカセットの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体メモリを収納したテープ
カセットとしては、特開昭56−74880号公報に記
載されたように、カセット右後部のハーフ内側にメモリ
本体を収納し、外側にメモリ端子を露出させ、このメモ
リ端子と接触する検出器によってメモリ内情報を検出す
る構成が知られている。
【0003】また、記録時間に応じてケースサイズが異
なるように形成された複数種のテープカセットとして
は、D3カセット規格書に記載されたような、S/M/
Lカセットがよく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図14を用いて、上記
3種のS/M/Lカセットに半導体メモリを収納した場
合の構成の一例を説明する。
【0005】図14において、SはSカセット、MはM
カセット、LはLカセット、201,202,203,
204,205,206は各カセットにおいてテープを
巻回した巻取および供給リールである。207,20
8,209は半導体メモリであって、各カセットの後方
右側の共通の位置(x1=x2=x3、y1=y2=y
3)に収納される。210はこの半導体メモリの情報を
検出するためのメモリ検出器である。
【0006】半導体メモリにはテープの付属情報が記録
されていて、メモリ検出器が半導体メモリのメモリ端子
と接触し、メモリ内の情報を検出する。この際、メモリ
端子は外側に露出しているため、傷がつき易いという問
題点がある。
【0007】本発明の目的は、内部に半導体メモリを収
納させたテープカセットにおいて、半導体メモリの入出
力部に傷がつくのを防止すると共に記録再生装置側のメ
モリ検知部とテープカセットとの摺動性を高めることで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では以下の構成とする。即ち、テープおよび
これを巻取るリールと、前記テープおよびリールを収納
するケースと、前記ケースに設けられ、情報を書き込み
あるいは読み出すための入出力部を有したメモリ手段
と、を備えるテープカセットであって、前記ケースをな
す面を、前記リールを駆動するリール台とが係合可能に
対向する面と、対向しない面と、前記リールの回転軸に
平行な面をケース側面とし、前記対向する面をケース下
面とし、当該テープカセットが記録再生装置に装着され
る時、前記ケース側面には、その外面から第一の収納凹
部、第二の収納凹部と2段階に窪んでなる凹部が形成さ
れ、前記メモリ手段は、前記第二の収納凹部に設けられ
るとともに、前記メモリ手段の入出力部は、前記ケース
の外面から所定寸法だけケースの内側方向に窪んでなる
前記第一の収納凹部に臨んで配置され、前記第一の収納
凹部の内周面のうち前記ケース下面側の部分に、テーパ
部または曲面部を形成してなる構成とする。
【0009】または、前記第一の収納凹部を取り囲む周
縁部のうち前記第一の収納凹部から前記ケース下面に
至る部分貫通して削除された形状の面である構成とす
る。ここで、前記削除された形状の面と前記ケース下面
とが交差する稜線部分は、さらに所定量削除された形状
の面である構成とする。
【0010】また、前記メモリ手段の入出力部は、テー
プカセットが用いられる記録再生装置側に設けられたメ
モリ検知器と接触する構成により情報を書き込みまたは
読み出し可能とされる構成とする。
【0011】
【作用】上記のテープカセットにおいて、半導体メモリ
の入出力部をケースの外面から所定距離内側にずらした
位置に配置することにより、半導体メモリの入出力部が
こすれることを防ぐことができる。また、窪ませた部分
にテーパ部を設け、ケース下面に至る部分を削除するこ
とで記録再生装置側のメモリ検知器の端子との摺動性を
向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0013】図7、図8、図9、図10、図11を用い
て、本発明の半導体メモリを収納したテープカセット
と、その半導体メモリを検知するメモリ検知器について
説明する。
【0014】図7(a)(b)において、1が小カセッ
トである第一のテープカセット、2が大カセットである
第二のテープカセット、7が第一の半導体メモリ、8が
第二の半導体メモリであって、夫々の半導体メモリは、
図8に示すように、メモリ本体部と、細長状の金属薄膜
を等ピッチ間隔で露出させたレジスト部143a〜14
3dと、から成る。
【0015】なお、この半導体メモリ7は、図9で示す
ように、カセット後面を2段階に凹ませた第二の収納凹
部17内に、貼付け、または上下ケース合わせ込みで収
納される。カセット後面から所定間隔lだけ奥側に削り
込まれた第一の収納凹部14は、カセットが縦置きされ
たときに、レジスト部143a〜143dがこすれて傷
つくのを防止する。この第一の収納凹部14の上下端に
は、テーパ部15,15が形成され、図8で示すよう
に、凹部14の左右端にも同様なテーパ部15,15が
形成されている。なお、これはメモリ検知器の端子14
2cとカセットとを摺動し易くするためである。
【0016】次に、メモリ検知器について説明する。図
8、図9において、141は検知器本体、142a〜1
42dは検出器本体に片持ちで埋設された端子であっ
て、半導体メモリのレジスト部143a〜143dとそ
れぞれ接触可能なようにく字状に折曲げられた接触部1
44a〜144dを有する。また、この端子は、リン青
銅で構成されて弾性力を有しており、カセット装着動作
によりレジスト部143a〜143dに押圧される。1
45はテープカセット裏面に形成されたカセット位置決
め孔12と嵌合してカセットを位置決めするための位置
決めピン、146はカセット識別孔13と接触して動作
される識別部材、147はバネであって、識別部材14
6とバネ147によって識別孔13を検知するプッシュ
スイッチを構成する。すなわち、検出器本体141は、
位置決めピン145と、プッシュスイッチと、半導体メ
モリ検知用の端子142a〜142dと、を一体に設け
た構成である。148a〜148eは出力端子であっ
て、プッシュスイッチの出力端子と、半導体メモリ検知
器の出力端子とを横並びに配置する。
【0017】図9を用いて動作を簡単に説明する。テー
プカセット1が矢印方向に下降してくると、まず、端子
142cが下ケース1bの後端と接触して図中実線から
点線で示す方向へ撓み、その後、接触部144cが第一
の収納凹部14上を摺動した後レジスト部143cと接
触する。またこの動作において、位置決めピン145が
位置決め孔12と嵌合してカセット位置決めが行われる
と共に、プッシュスイッチの識別部材146が識別孔1
3の有無を検知する。すなわち、カセット位置決め動作
と共に、半導体メモリのレジスト部143cと端子14
2cとの接触動作を行うような構成としたので、カセッ
ト小型化に伴い金属薄膜のピッチが狭くなった場合で
も、レジスト部143cと端子142cとの接触動作を
高精度に行うことが可能である。また、位置決めピン1
45と、プッシュスイッチと、半導体メモリ検知用の端
子142a〜142dと、を一体に設けた構成とすれ
ば、これらを別々に配置した構成に比べて装置の小型化
が可能となる。
【0018】ところで、上記のように端子142cとレ
ジスト部143cが接触する状態において、端子142
cと第一の収納凹部14との摺動性を向上させるために
テーパ15を設けた構成として説明したが、図10
(a)のようにR面(曲面)16の構成としてもよく、
また、図10(b)のように、第一の収納凹部14の下
端を削除し、かつ下ケース1bの後方下端にR面16を
形成して、より摺動性を向上させた構成としてもよい。
【0019】次に、図9、図11(a)(b)(c)を
用いて、半導体メモリが使われていないカセットについ
て説明する。
【0020】既に説明した図9において、半導体メモリ
7は上下ケースを合わせ込んだときに形成される第二の
収納凹部17の中に貼付け収納されている。しかし、使
用者によっては低コスト性を重視し、高価な半導体メモ
リ7を収納していないカセットの方を望まれる向きもあ
るので、この場合は、図11(a)で示す構成を提供す
ることになる。この構成において、上下ケースの水平方
向の蓋合わせ精度が数ミクロン単位の超高精度であれば
問題ないが、通常は、上下ケース単体でも0.数ミリ程
度の部品バラツキがあるため、上下ケースを蓋合わせし
たときに図11(a)で示すような上下ケース段差(外
向きバリ)が発生してしまう。そして、この段差は、段
差と接触するようにカセットが扱われた場合において使
用者が不快感を感じてしまうことの一原因となる。
【0021】このため、本発明では、図11(b)で示
すように、上下ケースの接合部分に内向きに凹となるよ
うなテーパ部18,18を形成し、段差があっても使用
者が不快感を感じないような構成とした。なお、図11
(c)はこの構成における他の実施例であり、テーパ部
の代わりに内向きに凹となるR面19,19を設けたも
のである。
【0022】次に、図1ないし図6により、本発明のテ
ープカセットが用いられるメモリ検知器を備えた記録再
生装置について説明する。
【0023】図1において、1は第一のテープカセッ
ト、2は第二のテープカセット、3および4は第一のテ
ープカセット1の巻取リールおよび供給リール、5およ
び6は第二のテープカセット2の巻取リールおよび供給
リール、3´および4´は記録再生装置(図示せず)に
設けられた巻取リール台および供給リール台である。7
は第一の半導体メモリ、8は第二の半導体メモリ、9は
この半導体メモリ7および8を検知するメモリ検出器で
ある。
【0024】ここで、半導体メモリ7および8の収納位
置は、図1に示したように、カセット後面と平行な方向
をX方向、それと垂直な方向をY方向としたとき、同一
な検出器9で兼用して検知するために、カセット後面か
らY方向にD1=D2(X方向にW1=W2)の関係に
ある。
【0025】同様にして、次に、半導体メモリと各リー
ルとの相対位置関係を考える。
【0026】図1において、第一のテープカセット1の
巻取リール中心3Oを基準とした第一の半導体メモリ中
心7´の設置位置はX方向にX1、Y方向にY1であ
り、また、第二のテープカセットの巻取リール中心5O
を基準とした第二の半導体メモリ中心8´の設置位置は
X2、Y2であり、これらはX1≠X2、Y1≠Y2の
関係にある。すなわち、巻取リール中心3Oと巻取リー
ル中心5Oとを結んだ直線10と、第一の半導体メモリ
中心7´と第二の半導体メモリ中心8´を結んだ直線1
1と、の関係で考えると、直線10は巻取リール台3´
の移動ストローク、直線11はメモリ検出器9の移動ス
トロークを示しており、これらはL1<L2の関係にあ
る。また、この直線10と11は平行ではない。
【0027】したがって、この構成において、巻取リー
ル台とメモリ検出器を同時に移動させて、装置のクイッ
クレスポンス化を図るためには、図2(a)(b)で示
す構成としなければならない。
【0028】図2(a)において、101,102は駆
動源、3´は巻取リール台および供給リール台、9はメ
モリ検出器、103はリール台移動機構、104はメモ
リ検出器移動機構、103´はリール台の移動量を検知
してリール台を所定ストロークだけ移動するようにフィ
ードバック制御する制御回路、104´はメモリ検出器
をフィードバック制御する制御回路、である。また、図
2(b)において、105はリール台移動機構103と
検出器移動機構104との間に介在する増速機構であ
る。
【0029】まず、図2(a)の方式は、駆動源を2個
設け、リール台3´とメモリ検出器9を独立に移動させ
る方式である。しかし、この構成では、リール台と検出
器の位置を検知するためのセンサが多数必要となってコ
ストアップを招いたり機構の部品点数が多くなって装置
が大型化する問題点がある。
【0030】そこで、図2(b)で示すように、リール
台移動機構103と検出器移動機構104との間に、移
動ストロークの差を吸収する増速機構105を介在さ
せ、一個の駆動源101でもリール台3´とメモリ検出
器9を同時に移動可能として装置の部品点数の縮小化を
図ったものである。
【0031】図3、図4、図5を用いてこの構成を使用
した記録再生装置の具体例について説明する。
【0032】図3において、第一のテープカセット1と
第二のテープカセット2が記録再生装置100に選択的
に装着されたとき、カセット前方に形成された開口部に
はローディング用のガイド群が収納される。ガイド群の
うち、106はテンションガイド、107は入側最近滂
非回転ガイド、108は入側最近滂回転ガイド、109
は出側最近滂回転ガイド、110は出側最近滂非回転ガ
イド、111はピンチローラ、112は出側第二の非回
転ガイド、113は出側第二の回転ガイドである。これ
らガイド群は図に示すローディング経路に沿って移動す
ることによりテープを引き出す。114は高速回転し、
テープに信号を記録再生するシリンダ、115はキャプ
スタンモータ、116はキャプスタンモータのロータ外
周に形成されたロータギア、117はロータギアと噛合
うプーリギア、118はタイミングベルト、119はセ
ンターギア、120はアイドラギア、121および12
2は第一の中継ギアであってアイドラギア120の揺動
によってこれと噛み合う位置に回動自在に設けられる。
123および124は第二の中継ギア、125は巻取リ
ールギア、126は供給リールギアである。
【0033】ここで、巻取リールギア125および供給
リールギア126は、図4で示すように巻取リール3´
および供給リール4´に一体で設けられており、巻取リ
ール3´は第一の大ギア127に植立された軸128と
嵌合して回動自在であり、供給リール4´は同様な第二
の大ギア129に植立された軸130と嵌合して回動自
在である。また、ここで、第一の大ギア127は上記第
二の中継ギア123と同軸であり、共通の回動軸131
に軸支されて回動可能であり、第二の大ギア129も同
様な回動軸132に軸支されて回動可能である。図3に
おいて、101は駆動源としての駆動モータ、133は
モータ軸に直結した第一の駆動ギア、134はこれと噛
み合う第二の駆動ギアである。なお、第一の駆動ギア1
33は第二の大ギア129とも噛み合ってこれを回動さ
せ、同時に、第二の駆動ギア134は第一の大ギア12
7と噛み合ってこれを回動させる。したがって、駆動モ
ータ101を正逆方向に駆動することで、巻取リール3
´および供給リール4´は図3中実線で示す位置と点線
で示す位置との間を移動可能となる。
【0034】すなわち、各リール台を移動するためのリ
ール台移動機構は、駆動モータ101、第一の駆動ギア
133、第二の駆動ギア134、第一の大ギア125、
第二の大ギア126、および第二の中継ギア123,1
24、などから構成される。
【0035】次に、図3と図5を用いてメモリ検出器を
移動するためのメモリ検出器移動機構を説明する。
【0036】図3、図5において、各カセット1,2の
右側後方にはそれぞれ半導体メモリ7および8が収納さ
れている。9が半導体メモリ8を検知しているメモリ検
知器であって、基台135に搭載される。136,13
6はガイドシャフトであって、基台135を図3中実線
で示す位置と点線で示す位置との間で移動可能とする。
137は基台135と一体のラック、138はラックと
噛み合う第三の駆動ギア、139は第三の中継ギア、1
40は第4の中継ギアであり、この第4の中継ギア14
0はリール台移動機構を構成する第二の駆動ギア134
と噛み合っている。したがって、メモリ検出器9を移動
するためのメモリ検出器移動機構は、駆動モータ10
1、第一の駆動ギア133、第二の駆動ギア134、を
含んでおり、その他に、第4の中継ギア140、第三の
中継ギア139、第三の駆動ギア138、ラック13
7、ガイドシャフト136、および基台135、とによ
り構成される。
【0037】ところで、図3において、メモリ検出器移
動機構では、第三の駆動ギア138が1回転すること
で、基台135がメモリ検知器の所要ストロークL2だ
け移動するよう構成されている。また、リール台移動機
構では、第二の駆動ギア134が1回転することで、第
一の大ギア125が約1/4回転し、これにより巻取リ
ール台3´が所要ストロークL1だけ直線移動するよう
構成されている。また、この第三の駆動ギア138と第
二の駆動ギア134とは同一径の関係にある。したがっ
て、メモリ検出器がL1だけ移動する間に巻取リール台
3´がL2だけ移動できる。
【0038】さらに、この構成における、第一の大ギア
125と第二の駆動ギア134、との関係を考えると、
第二の駆動ギア134は第一の大ギア125に対して増
速機構を構成することになり、この構成によって、スト
ロークL1とL2の差を吸収する。
【0039】なお、図3で示す構成では、巻取リール台
3´の移動は回動で行い、メモリ検出器9は直線スライ
ドで行うような構成としているが、これは、図1で示し
たように、巻取リール台3´の移動軌跡10とメモリ検
出器9の移動軌跡11とが平行でないためである。
【0040】次に、図6を用いて、メモリ検知器を備え
た記録再生装置としての、他の構成について説明する。
【0041】図6で示す構成は、図1で示す構成とほぼ
同等であり、同一部分には同一符号を付けて説明は省略
するが、ここで、図6の構成が図1と異なる点は、巻取
リール台3´の移動軌跡10とメモリ検出器9の移動軌
跡11とをほぼ平行となるように設定したことである。
したがって、このような関係となるように第一と第二の
テープカセットと記録再生装置を構成すれば、記録再生
装置において、巻取リール台3´とメモリ検出器9の双
方を直線スライド動作させることができるので、直線運
動のための図3で示すガイドシャフト136などを兼用
することができ、上記図1、図3、図4、図5で示した
構成に比べ、より部品点数を低減させることができる。
【0042】次に、図12を用いて、メモリ検知器を備
えた記録再生装置としての、他の構成について説明す
る。
【0043】図12で示す構成も、図1で示した構成と
ほぼ同等であり、同一部分には同一符号を付けて説明は
省略する。異なる点は、第一の半導体メモリ7の中心点
と第二の半導体メモリ8の中心点を結んだ移動軌跡11
が、カセット側面1c,2cに対して平行となるよう
に、テープカセットと記録再生装置を構成した点であ
る。また、図12において、20はリールロック解除部
材であって、第一のテープカセット1または第二のテー
プカセット2に収納されたリールロック部材(図示せ
ず)と当接して各テープカセットのリールロックを解除
する。なお、第一と第二のテープカセット内部の各リー
ルロック機構(図示せず)は、リールロック解除部材2
0が、半導体メモリ7,8の移動軌跡11と平行に、か
つ同一距離(L3=L2)だけ移動することで双方とも
解除されるように構成されている。21は連結部であっ
て、このリールロック解除部材20とメモリ検知器9と
を連結する。したがって、リールロック解除部材20は
メモリ検知器9と同時に移動可能なように構成されてい
る。
【0044】動作を簡単に説明すると、今、第一のテー
プカセット1の代わりに第二のテープカセット2が装着
され、このカセットサイズに応じて、巻取リール台3´
が図12中実線で示す位置から点線で示す方向へL1だ
け移動し、増速機構(図示せず)を介して、メモリ検知
器9が図12中実線で示す位置から点線で示す方向へL
2だけ移動する動作が行われる。すると、リールロック
解除部材20もL2と同一のL3だけ移動して第二のテ
ープカセット2のリールロックを解除するように移動す
るため、この結果、図6で示した構成に比べて多方面へ
の動作が可能となるため、装置の部品点数がより低減で
きる。
【0045】次に、図13(a)(b)を用いて、他の
構成について説明する。なお、この図13で示す構成
は、上記図1、図6、図12などで示した構成とは基本
的に異なりメモリ検知器が移動しない形態である。
【0046】すなわち、図13(a)において、第一と
第二のテープカセットが装置に選択的に装着されたと
き、各半導体メモリ7および8は同一の位置にあるもの
であり、小カセット用の半導体メモリ7は、第一のテー
プカセット1裏面における巻取リール3および供給リー
ル4より後側の位置にあり、大カセット用の半導体メモ
リ8は、第二のテープカセット2裏面における巻取リー
ル5と供給リール6の間の位置にある。
【0047】図13(b)において、149はカセット
ホルダであって、第一のテープカセット1と第二のテー
プカセット2を選択的に挿入する可能とする。150は
メモリ検知器であって、端子151と基板152から構
成され、基板152はねじ153でカセットホルダ14
9に固定される。なお、154は端子151から出力さ
れるフレキシブル基板または光ファイバ撚り線である。
【0048】動作を簡単に説明する。図13(b)にお
いて、カセットホルダ149に第一または第二のテープ
カセット1,2が選択的に挿入されると、カセットホル
ダ149に固定されたメモリ検知器150が半導体メモ
リ7または8と接触してメモリ内情報を選択的に検知す
る。したがって、テープカセットを挿入するだけで、直
に、メモリ内情報が検知できるので、記録再生装置に、
メモリ内情報を直に検知する検知手段と、検知したメモ
リ内情報を直に表示する表示手段と、を設けた構成とす
れば、メモリ内情報が直ちに表示されることになってカ
セットおよび装置の取扱性が向上できる。
【0049】また、半導体メモリ7または8に、第一の
テープカセット1または第二のテープカセット2に特有
の情報を記録しておき、テープカセットを挿入によって
それを検知するようにすれば、挿入されたカセットのサ
イズを判別することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープカ
セットによれば、テープおよびこれを巻取るリールと、
前記テープおよびリールを収納するケースと、前記ケー
スに設けられ、情報を書き込みあるいは読み出すための
入出力部を有したメモリ手段を備えた構成とし、前記入
出力部は前記ケースの外面から所定距離だけケースの内
側方向にずらして配置したことで、前記入出力部と外部
とのこすれを予防し、入出力部が傷つけられることを防
ぐことができる。また、前記入出力部は、前記ケースの
外面から窪んでなる第一の収納凹部に収納され、前記
一の収納凹部の内周面のうち前記ケース下面側の部分に
テーパ部または曲面部を形成し、または前記凹部を取り
囲む周縁部のうち前記第一の収納凹部から前記ケース下
面に至る部分を貫通して削除された形状とすることで、
前記入出力部と記録再生装置側のメモリ検知器との摺動
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール台とメモリ検知部の移動形態を示した説
明図である。
【図2】図1の構成を実現するためのメカブロック図で
ある。
【図3】図2(b)の構成の具体例を示す平面図であ
る。
【図4】図3の構成のA視図である。
【図5】図3の構成のB視図である。
【図6】リール台とメモリ検知部の移動形態を示した説
明図である。
【図7】大小テープカセットの外観斜視図である。
【図8】メモリ検知器の一例を示す要部斜視図である。
【図9】図8の構成のC−C断面図である。
【図10】本発明の実施例としてのメモリ収納凹部を示
す断面図である。
【図11】半導体メモリが無い場合のメモリ収納凹部の
構成を示した断面図である。
【図12】リール台とメモリ検知部の移動形態を示した
説明図である。
【図13】半導体メモリの位置を示す説明図である。
【図14】従来のテープカセットを示す説明図である。
【符号の説明】
1…第一のテープカセット(小カセット)、2…第二の
テープカセット(大カセット)、3…第一のテープカセ
ットの巻取リール、5…第二のテープカセットの巻取リ
ール、3´…巻取リール台、7…第一の半導体メモリ、
8…第二の半導体メモリ、9…メモリ検出器、10…リ
ール台の移動軌跡、11…メモリ検出器の移動軌跡、1
01…駆動源、103…リール台移動機構、104…メ
モリ検出器移動機構、105…倍速機構。
フロントページの続き (72)発明者 益田 憲明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 益岡 信夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 水谷 光 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 前原 克生 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特表 平4−507323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープおよびこれを巻取るリールと、 前記テープおよびリールを収納するケースと、 前記ケースに設けられ、情報を書き込みあるいは読み出
    すための入出力部を有したメモリ手段と、を備えるテー
    プカセットであって、 前記ケースをなす面を、前記リールを駆動するリール台
    とに係合可能に対向する面と、対向しない面と、前記リ
    ールの回転軸に平行な面をケース側面とし、前記対向す
    る面をケース下面とし、当該テープカセットが記録再生
    装置に装着される時、 前記ケース側面には、その外面から第一の収納凹部、第
    二の収納凹部と2段階に窪んでなる凹部が形成され、前記メモリ手段は、前記第二の収納凹部に設けられると
    ともに、 前記メモリ手段の入出力部は、前記ケースの外面から所
    定寸法だけケースの内側方向に窪んでなる前記第一の収
    納凹部に臨んで配置され、 前記第一の収納凹部の内周面のうち前記ケース下面側の
    部分に、テーパ部または曲面部を形成してなることを特
    徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】テープおよびこれを巻取るリールと、 前記テープおよびリールを収納するケースと、 前記ケースに設けられ、情報を書き込みあるいは読み出
    すための入出力部を有したメモリ手段と、を備えるテー
    プカセットであって、 前記ケースをなす面を、前記リールを駆動するリール台
    とに係合可能に対向する面と、対向しない面と、前記リ
    ールの回転軸に平行な面をケース側面とし、前記対向す
    る面をケース下面とし、当該テープカセットが記録再生
    装置に装着される時、 前記ケース側面には、その外面から第一の収納凹部、第
    二の収納凹部と2段階に窪んでなる凹部が形成され、前記メモリ手段は、前記第二の収納凹部に設けられると
    ともに、 前記メモリ手段の入出力部は、前記ケースの外面から所
    定寸法だけケースの内側方向に窪んでなる前記第一の収
    納凹部に臨んで配置され、 前記第一の収納凹部は、該凹部を取り囲む周縁部のうち
    前記第一の収納凹部から前記ケース下面に至る部分
    貫通して削除された形状の面であることを特徴とするテ
    ープカセット。
  3. 【請求項3】前記削除された形状の面と前記ケース下面
    とが交差する稜線部分は、さらに所定量削除された形状
    の面であることを特徴とする請求項2に記載のテープカ
    セット。
  4. 【請求項4】前記凹部は、前記ケース側面のうち、前記
    テープが引き出される側の面とは反対側の面に臨んで設
    けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】前記入出力部は、当該テープカセットが用
    いられる記録再生装置側に設けられたメモリ検知器と接
    触する構成により情報を書き込みまたは読み出し可能と
    されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載のテープカセット。
  6. 【請求項6】テープおよびこれを巻取るリールと、 前記テープおよびリールを収納するケースと、 前記ケースに設けられ、当該テープカセットが用いられ
    る記録再生装置側に設けられたメモリ検知器と接触する
    被接触部と、を備えるテープカセットであって、 前記ケースをなす面を、前記リールを駆動するリール台
    とに係合可能に対向する面と、対向しない面と、前記リ
    ールの回転軸に平行な面をケース側面とし、前記対向す
    る面をケース下面とし、当該テープカセットが記録再生
    装置に装着される時、 前記ケース側面には、その外面から第一の収納凹部、第
    二の収納凹部と2段階 窪んでなる凹部が形成され、 前記被接触部は、前記第二の収納凹部に設けられるとと
    もに、前記ケースの外面から所定寸法だけケースの内側
    方向に窪んでなる前記第一の収納凹部に臨んで配置さ
    、 前記第一の収納凹部の内周面のうち前記ケース下面側の
    部分に、テーパ部または曲面部を形成してなることを特
    徴とするテープカセット。
  7. 【請求項7】テープおよびこれを巻取るリールと、 前記テープおよびリールを収納するケースと、 前記ケースに設けられ、当該テープカセットが用いられ
    る記録再生装置側に設けられたメモリ検知器と接触する
    被接触部と、を備えるテープカセットであって、 前記ケースをなす面を、前記リールを駆動するリール台
    とに係合可能に対向する面と、対向しない面と、前記リ
    ールの回転軸に平行な面をケース側面とし、前記対向す
    る面をケース下面とし、当該テープカセットが記録再生
    装置に装着される時、 前記ケース側面には、その外面から第一の収納凹部、第
    二の収納凹部と2段階に窪んでなる凹部が形成され、 前記被接触部は、前記第二の収納凹部に設けられるとと
    もに、前記ケースの外面から所定寸法だけケースの内側
    方向に窪んでなる前記第一の収納凹部に臨んで配置さ
    、 前記第一の収納凹部は、該凹部を取り囲む周縁部のうち
    前記第一の収納凹部から前記ケース下面に至る部分
    貫通して削除された形状の面であることを特徴とするテ
    ープカセット。
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