JP3294423B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP3294423B2
JP3294423B2 JP02268694A JP2268694A JP3294423B2 JP 3294423 B2 JP3294423 B2 JP 3294423B2 JP 02268694 A JP02268694 A JP 02268694A JP 2268694 A JP2268694 A JP 2268694A JP 3294423 B2 JP3294423 B2 JP 3294423B2
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寛 早川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料及びそれを用いた超硬調ネガ画像形成方法に関するも
のであり、特に写真製版工程に用いられるハロゲン化銀
写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グラフィック・アーツの分野においては
網点画像による連続階調の画像の再生あるいは線画像の
再生を良好ならしめるために、超硬調(特にガンマが1
0以上)の写真特性を示す画像形成システムが必要であ
る。高コントラストの写真特性を安定な現像液を用いて
得る方法としては米国特許第4,224,401号、同
第4,168,977号、同第4,166,742号、
同第4,311,781号、同第4,272,606
号、同第4,211,857号、同第4,912,01
6号、同第4,994,365号、同第4,998,6
04号、特開平3−259240、特開平5−4576
1、特開平5−150392等に記載されているヒドラ
ジン誘導体を用いる方法が知られている。この方法によ
れば、超硬調で感度の高い写真特性が得られ、更に現像
液中に高濃度の亜硫酸塩を加えることが許容されるの
で、現像液の空気酸化に対する安定性はリス現像液に比
べて飛躍的に向上する。しかしながら、従来、知られた
ヒドラジン化合物はいくつかの欠点を有することがわか
ってきた。すなわち、従来知られたヒドラジン化合物
、現像処理液へ流出することによる他の写真感光材料
(以下、感材と略すことがある)への悪影響があり、こ
を減じる目的で、ヒドラジン化合物の構造を耐拡散性
にすることが試みられた。これらの耐拡散化ヒドラジン
化合物は、増感硬調化のために多量必要であり、得られ
た感光層の物理的強度を劣化せしめたり、塗布液中で、
ヒドラジン化合物が析出する問題を有する。さらに、多
量に感光材料を処理した疲労現像液で処理すると、充分
な硬調さが得られない問題も判明した。また、一般に明
室で取り扱われる返し感材が製版用感材の一つとして、
大きな分野をしめていて、この分野においては、細い明
朝文字をも再現する高い抜き文字品質が要望されてい
る。そのために、より活性の高い造核剤の開発が望まれ
てきた。特に、明室でも取り扱える低感度の明室感材に
おいては、造核剤による硬調化が起こりにくく、さらに
高活性の造核剤の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、迅速
処理性にすぐれた、高い処理安定性をもった製版用ハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的は
下記一般式(I)で表わされる化合物を含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料によって達成され
た。 一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、R1 は芳香族基を表わし、mは1〜
3の整数を表し、R1 の少なくとも一つはピリジン環の
2位、4位または6位のいずれかの置換位置に結合して
いる。R2 は水素原子、または芳香族基を除く置換可能
な基を表し、pは5−mの整数を表し、L1 ,L2 ,L
3 は2価の脂肪族基または芳香族基を表わし、J1 、J
2 は−SO2 NR6 −基、−NR6 SO2 NR6 −基、
−CONR6 −基、−NR6 CONR6 −基または−G
2P(O)(G26)NR6 −基を表し、nは0または
1の整数を表わす。G1 は−CO−基、−SO2 −基、
−SO−基、チオカルボニル基、イミノメチレン基また
は−P(O)(G26)−基を表わし、R3 は水素原子
またはブロック基を表す。G2 は単結合、−O−基、−
NR6−基を表わす。R6は、水素原子、脂肪族基また
は、芳香族基を表わす。X-は対アニオンまたは分子内
塩を形成する場合は対アニオン部分を表す。
【0007】一般式(I)で表される化合物についてさ
らに詳細に説明する。一般式(I)において、R1 、で
表される芳香族は、好ましくは単環または2環のアリー
ル基または不飽和ヘテロ環基であり、ここで不飽和ヘテ
ロ環基はアリール基と縮環していても良い。R1 は更に
置換されていてもよく、代表的な置換基としては、例え
ばアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アミノ基、ウレイド基、ウレタン
基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイ
ル基、アルキルまたはアリールチオ基、アルキルまたは
アリールスルホニル基、アルキルまたはアリールスルフ
ィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ス
ルホ基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アミ
ノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキ
シ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルボキ
シル基、リン酸アミド基、ジアシルアミノ基、イミド基
などが挙げられる。好ましい置換基としてはアルキル基
(好ましくは炭素数1〜20のもの)、アラルキル基
(好ましくは炭素数7〜30のもの)、アミノ基(好ま
しくは無置換または炭素数1〜20のアルキル基で置換
されたアミノ基)、アミノカルボニル基(好ましくは炭
素数2〜30を持つもの)、アシルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜30を持つもの)、スルホンアミド基(好
ましくは炭素数1〜30を持つもの)、ウレイド基(好
ましくは炭素数1〜30を持つもの)、リン酸アミド基
(好ましくは炭素数1〜30のもの)などである。これ
らの基はさらに置換されていても良い。一般式(I)に
おいて、mは1〜3の整数を表す。好ましくは1または
2である。mが2以上の時はR1 は同じであっても異な
っていてもい。R1 の少なくとも1つはピリジン環の
位、4位または6位のいずれかの置換位置で結合してい
る。
【0008】一般式(I)において、R2 は、水素原
子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、アミノ基、ウレイド基、ウレタン
基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイ
ル基、アルキルまたはアリールチオ基、アルキルまたは
アリールスルホニル基、アルキルまたはアリールスルフ
ィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ス
ルホ基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アミ
ノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキ
シ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルボキ
シル基、リン酸アミド基、ジアシルアミノ基、イミド基
などが挙げられる。好ましくは、水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜20のもの)、アラルキル基
(好ましくは炭素数7〜30のもの)、アミノ基(好ま
しくは無置換または炭素数1〜20のアルキル基で置換
されたアミノ基)、アミノカルボニル基(好ましくは炭
素数2〜30を持つもの)、アシルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜30を持つもの)、スルホンアミド基(好
ましくは炭素数1〜30を持つもの)、ウレイド基(好
ましくは炭素数1〜30を持つもの)、リン酸アミド基
(好ましくは炭素数1〜30のもの)、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基などである。これらの基はさら
に置換されていても良い。また、R2 はR1 と結合して
環を形成しても良い。pは5−mの整数を表す。R2
同じであっても異なっていてもよい。
【0009】一般式(I)において、L1 ,L2 ,L3
で表される2価の脂肪族基は好ましくは炭素数1〜30
のものであって、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐また
は環状のアルキレン基である。一般式(I)において、
1 ,L2 ,L3 で表される2価の芳香族は単環または
2環のアリーレン基または不飽和ヘテロ環基である。こ
こで不飽和ヘテロ環基はアリール基と縮環していても良
い。L1 ,L2 ,L3 の脂肪族または芳香族は置換され
ていてもよく、代表的な置換基としてはR1 の例として
挙げたものがあてはまる。L1 として好ましいのはアル
キレン基であり、特に好ましくは−(CH2)n −(ただ
しnは1〜4の整数)で表される基である。L2 ,L3
として好ましいのはアリーレン基であり、特に好ましく
はベンゼン環を含むものである。L2 としては置換また
は無置換のフェニレン基が最も好ましく、L3 としては
p−フェニレン基が好ましい。
【0010】一般式(I)において、J1 、J2 は−S
2 NR6 −基、−NR6 SO2 NR6 −基、−CON
6 −基、−NR6 CONR6 −基、−G2 P(O)
(G26 )NR6 −基を表わし、G2 は単結合、−O
−基、−NR6 −基を、R6 は、水素原子、脂肪族基ま
たは、芳香族基を表わす。J1 として好ましいのは、−
SO2 NH−基、−NHSO2 NH−基、−CONH−
基、−NR6 CONH−基であり、R6 は水素原子、脂
肪族基(好ましくは炭素数1から15で、置換されてい
てもよく代表的な置換基としてはR1 の例として挙げた
ものがあてはまる)が好ましい。J2 として好ましいの
は、−SO2 NH−基、−NHSO2 NH−基、−CO
NH−基、−NHCONH−基であり、特に−SO2
H−基、−CONH−基、−NHCONH−基が好まし
い。一般式(I)において、nは0または1を表す。
【0011】一般式(I)において、G1は−CO−
基、−SO2 −基、−SO−基、チオカルボニル基、イ
ミノメチレン基または−P(O)(G26)−基を表わ
し、G2は単結合、−O−基、−NR6 −基を、R6
は、水素原子、脂肪族基または、芳香族基を表わす。G
1 としては−CO−基が最も好ましい。一般式(I)に
おいて、R3 で表わされる基のうち好ましいものは、水
素原子、アルキル基(例えば、メチル基、トリフルオロ
メチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロ
ピル基、メトキシメチル基、フェノキシメチル基、3−
ヒドロキシプロピル基、3−メタンスルホンアミドプロ
ピル基、フェニルスルホニルメチル基など)、アラルキ
ル基(例えば、o−ヒドロキシベンジル基など)、アリ
ール基(例えば、フェニル基、3,5−ジクロロフェニ
ル基、4−シアノフェニル基、ペンタフルオロフェニル
基、o−メタンスルホンアミドフェニル基、4−メタン
スルホニルフェニル基、2−ヒドロキシメチルフェニル
基、ピリジル基など)などであり、特に水素原子、トリ
フルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、3,5−
ジクロロフェニル基、4−シアノフェニル基、ペンタフ
ルオロフェニル基が好ましい。又、R3 はG1−R3の部
分を残余分子から分裂させ、−G1−R3 部分の原子を
含む環式構造を生成させる環化反応を生起するようなも
のであってもよく、その例としては例えば特開昭63−
29751号などに記載のものが挙げられる。R6 は水
素原子あるいは炭素類1〜6のアルキル基が好ましく、
水素原子が特に好ましい。また一般式(I)で表わされ
る化合物が2つ以上のR6 やG2 を含有する場合、それ
らは同じであっても異なっていても良く、また、R6
置換されていてもよい。代表的な置換基としては 1
置換基として列挙したものがあてはまる。一般式(I)
において、X-は対アニオンまたは分子内塩を形成する
場合は対アニオン部分を表す。対アニオンとしてはハロ
ゲンイオン(F- ,Cl- ,Br- ,I-) 、C
3 2- ,HSO4 - ,SO4 2- ,SO3 2- ,アルキルス
ルホナートイオン(CH3 SO3 - ,CH3 CH2 SO
3 - ,C37 SO3 - など)、アリールスルホナート
イオン(PhSO3 - ,4 −CH3 −PhSO3 -
ど),BF4 -,PF6 -,ClO4 - ,HPO4 2-、P
4 3-などが、分子内の対アニオン部分としては、カル
ボン酸残基、スルホン酸残基、スルフィン酸残基、ホス
ホン酸残基、ホスフィン酸残基などが挙げられる。
【0012】一般式(I)のR1 、R2 、またはR3
その中にカプラー等の不動性写真用添加剤において常用
されているバラスト基またはポリマーが組み込まれてい
るものでもよい。バラスト基は8以上の炭素数を有する
写真性に対して比較的不活性な基であり、例えばアルキ
ル基、アルコキシ基、フェニル基、アルキルフェニル
基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基などの中から
選ぶことができる。またポリマーとして例えば特開平1
−100530号に記載のものが挙げられる。一般式
(I)のR1 、R2 、またはR3 その中にハロゲン化
銀粒子表面に対する吸着を強める基が組み込まれている
ものでもよい。かかる吸着基としては、チオ尿素基、複
素環チオアミド基、メルカプト複素環基、トリアゾール
基などの米国特許第4,385,108号、同4,45
9,347号、特開昭59−195,233号、同59
−200,231号、同59−201,045号、同5
9−201,046号、同59−201,047号、同
59−201,048号、同59−201,049号、
同61−170,733号、同61−270,744
号、同62−948号、同63−234,244号、同
63−234,245号、同63−234,246号に
記載された基が挙げられる。以下に本発明に用いられる
化合物を列記するが本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】本発明で用いる一般式(I)で表される
ドラジン化合物(以下、本発明のヒドラジン化合物とい
うことがある)は例えば、特開昭61−213,847
号、同62−260,153号、米国特許第4,68
4,604号、特開平1−269,936号、米国特許
第3,379,529号、同3,620,746号、同
4,377,634号、同4,332,878号、特開
昭49−129,536号、同56−153,336
号、同56−153,342号、米国特許4,988,
604号、同4,994,365号などに記載されてい
る方法を利用することにより合成した。以下に具体例を
示すが、これに限定されるものではない。
【0020】合成例:例示化合物I−5の合成 下記原料化合物A(11.5g)とジメチルアセトアミ
ド(30ml)の混合溶液に化合物B(16.7g)を加
え、窒素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。反応終了
後、酢酸エチル(1リットル)と水(1リットル)に反
応液を注ぎ、抽出後、濃縮して得られた固体をメタノー
ルで再結晶して目的物(12.0g)を得た。化合物の
構造はNMRスペクトル、IRスペクトルにより確認した。
融点185〜7℃(分解)であった。ほかの化合物も類
似の方法により合成した。
【0021】
【化9】
【0022】本発明のヒドラジン化合物は適当な水混和
性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、エタ
ノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン
類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメニルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなど
に溶解して用いることができる。また、既に良く知られ
ている乳化分散法によって、ジフチルフタレート、トリ
クレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテートあ
るいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルや
シクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械
的に乳化分散物を作成して用いることもできる。あるい
は固体分散法として知られている方法によって、レドッ
クス化合物の粉末を水の中にボールミル、コロイドミ
ル、あるいは超音波によって分散して用いることもでき
る。本発明におけるヒドラジン化合物の添加量としては
ハロゲン化銀1モルあたり1×10-6モルないし5×1
-2モル含有されるのが好ましく、特に1×10-5モル
ないし2×10-2モルの範囲が好ましい添加量である。
【0023】本発明において、一般式(I)で表される
化合物を写真感光材料中に含有させるときには、ハロゲ
ン化銀乳剤層に含有させるのが好ましいがそれ以外の非
感光性の親水性コロイド層(例えば保護層、中間層、フ
ィルター層、ハレーション防止層など)に含有させても
よい。ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合は化学熟成の
開始から塗布前までの任意の時期に行ってよいが、化学
熟成終了後から塗布前の間に添加するのが好ましい。特
に塗布のために用意された塗布液中に添加するのがよ
い。
【0024】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は塩
化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀等との
組成でもかまわない。本発明に用いられるハロゲン化銀
乳剤の調製方法は、ハロゲン化銀写真感光材料の分野で
公知の種々の手法が用いられる。例えばピ・グラフキデ
(P.Glafkides 著「シミー・エ・フィジク・フォトグラ
フィック(Chimie et Physique Photographique)」(ポ
ール・モンテル(Paul Mantel)社刊、1967年)、ジ
ー・エフ・デュフィン(G.F.Duffinu)著「フォトグラフ
ィック・エモルジョン・ケミストリー(Photographic E
mulsion Chemistry)(ザ・フォーカル・プレス)(TheF
ocal Press)刊、1966年)、ブイ・エル・ツエリク
マン(V.L.Zelikman etal) 著「メーキング・アンド・
コーティング・フォトグラフィック・エマルジョン(Ma
kig and Coating Photographic Emulsion)」(ザ・フォ
ーカル・プレス(The Focal Press)刊、1964年)な
どに記載されている方法を用いて調製することができ
る。本発明の乳剤は単分散乳剤が好ましく変動係数が2
0%以下、特に好ましくは15%以下である。ここで変
動係数とは{(粒径の標準偏差)/(平均粒径)}×1
00で表される数値である。
【0025】単分散ハロゲン化銀乳剤中の粒子の平均粒
子サイズは0.5μm 以下であり、特に好ましくは0.
1μm 〜0.4μm である。水溶性銀塩(硝酸銀水溶
液)と水溶性ハロゲン塩を反応させる方法としては、片
側混合法、同時混合法、それらの組合わせのいずれを用
いてもよい。同時混合法の一つの形式として、ハロゲン
化銀の生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、す
なわちコントロールダブルジェット法を用いることもで
きる。またアンモニア、チオエーテル、置換チオ尿素な
どのいわゆるハロゲン化銀乳剤を使用して粒子形成させ
ることが好ましい。より好ましくは置換チオ尿素化合物
であり、特開昭53−82408号、同55−7773
7号等に記載されている。好ましいチオ尿素化合物は、
テトラメチルチオ尿素、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジンチオン、である。コントロールダブルジェット
法およびハロゲン化銀溶剤を使用した粒子形成方法で
は、結晶形が規則的で粒子サイズ分布の狭いハロゲン化
銀乳剤を作ることが容易であり、本発明に用いられる乳
剤を作るのに有用な手段である。単分散乳剤は立方体、
八面体、十四面体のような規則的な結晶形を有するのが
好ましく、特に立方体が好ましい。ハロゲン化銀粒子は
内部と表層が均一な相から成っていても、異なる相から
なっていてもよい。
【0026】本発明において、線画撮影用および網点作
成用感光材料として特に適したハロゲン化銀乳剤は銀1
モルあたり10-8〜10-5モルのイリジウム塩もしくは
その錯塩を存在させて製造された乳剤である。本発明に
おいて、返し用感光材料として特に適したハロゲン化銀
乳剤は90モル%以上、より好ましくは95%モル以上
が塩化銀からなるハロゲン化銀であり、臭化銀を0〜1
0モル%含む塩臭化銀もしくは塩沃臭化銀である。臭化
銀あるいは沃化銀の比率が増加すると明室下でのセーフ
ライト安全性の悪化、あるいはγが低下して好ましくな
い。
【0027】本発明のハロゲン化銀乳剤は化学増感され
てもよい。化学増感の方法としては、硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法、貴金属増感法などの知られて
いる方法を用いることができ、単独または組み合わせて
用いられる。組み合わせて使用する場合には、例えば、
硫黄増感法と金増感法、硫黄増感法とセレン増感法と金
増感法、硫黄増感法とテルル増感法と金増感法等が好ま
しい。
【0028】本発明に用いられる硫黄増感は、通常、硫
黄増感剤を添加して、40℃以上の高温で乳剤を一定時
間攪拌することにより行われる。硫黄増感剤としては公
知の化合物を使用することができ、例えば、ゼラチン中
に含まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、例え
ば、チオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダニ
ン類等を用いることができる。好ましい硫黄化合物は、
チオ硫酸塩、チオ尿素化合物である。硫黄増感剤の添加
量は、化学熟成時のpH、温度、ハロゲン化銀粒子の大
きさなどの種々の条件の下で変化するが、ハロゲン化銀
1モルあたり10-7〜10-2モルであり、より好ましく
は10-5〜10-3モルである。
【0029】本発明で用いられるセレン増感剤として
は、公知のセレン化合物を用いることができる。すなわ
ち通常、不安定型および/または非安定型セレン化合物
を添加して、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定
時間攪拌することにより行われる。不安定型セレン化合
物としては特公昭44−15748号、特公昭43−1
3489号、特開平4−25832号、同4−1092
40号、同4−324855号等に記載の化合物を用い
ることができる。特に特開平4−324855号中の一
般式(VIII)および(IX)で示される化合物を用いることが
好ましい。
【0030】本発明に用いられるテルル増感剤は、ハロ
ゲン化銀粒子表面または内部に、増感核になると推定さ
れるテルル化銀生成せしめる化合物である。ハロゲン
化銀乳剤中のテルル化銀生成速度については特開平5−
313284号に記載の方法で試験することができる。
具体的には、米国特許第1,623,499号、同第
3,320,069号、同第3,772,031号、英
国特許第235,211号、同第1,121,496
号、同第1,295,462号、同第1,396,69
6号、カナダ特許第800,958号、特開平4−20
4640号、同4−271341号、同4−33304
3号、同4−129787号、J.Chem.Soc.Chem.Commu
n., 635(1980)、同1102(1979)、同645(1979) 、J.Chem.
Soc.Perkin.Trans., 1,2191(1980)、S.Patai 編、The C
hemistry of Organic Serenium and Tellurium Compoun
ds.Vo11(1986)、同Vo12(1987)に記載の化合物を用いる
ことができる。特に特開平5−313284号中の一般
式(II) 、(III) 、(IV)で示される化合物が好ましい。
【0031】本発明で用いられるセレンおよびテルル増
感剤の使用量は、使用するハロゲン化銀粒子、化学熟成
条件等によって変わるが、一般にハロゲン化銀1モルあ
たり、10-8〜10-2モル、好ましくは10-7〜10-3
モル程度を用いる。本発明における化学増感の条件とし
ては特に制限はないが、pHとしては5〜8、pAgと
しては6〜11、好ましくは7〜10であり、温度とし
ては40〜95℃、好ましくは45〜85℃である。
【0032】本発明に用いられる貴金属増感剤として
は、金、白金、パラジウム等が挙げられるが、特に金増
感が好ましい。本発明に用いられる金増感剤としては具
体的には、塩化金酸、カリウムクロレート、カリウムオ
ーリチオシアネート、硫化金などが挙げられ、ハロゲン
化銀1モルあたり10-7〜10-2モル程度を用いること
ができる。
【0033】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤にはハロ
ゲン化銀粒子の形成または物理熟成の過程においてカド
ミウム塩、亜硫酸塩、鉛塩、タリウム塩などを共存させ
てもよい。本発明においては、還元増感を用いることが
できる。還元増感剤としては第一スズ塩、アミン類、ホ
ルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物などを用いる
ことができる。本発明のハロゲン化銀乳剤は、欧州特許
第293,917号に示される方法により、チオスルホ
ン酸化合物を添加してもよい。本発明に用いられる感光
材料中のハロゲン化銀乳剤は、一種だけでもよいし、二
種以上(例えば、平均粒子サイズの異なるもの、ハロゲ
ン組成の異なるもの、晶癖の異なるもの、化学増感の条
件の異なるもの)を併用してもよい。
【0034】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は高コ
ントラスト及び低カブリを達成するために、ロジウム化
合物を含有してもよい。本発明に用いられるロジウム化
合物として、水溶性ロジウム化合物を用いることができ
る。たとえば、ハロゲン化ロジウム(III) 化合物、また
はロジウム錯塩で配位子としてハロゲン、アミン類、オ
キザラト等を持つもの、たとえば、ヘキサクロロロジウ
ム(III) 錯塩、ヘキサブロモロジウム(III) 錯塩、ヘキ
サアンミンロジウム(III) 錯塩、トリザラトロジウム(I
II) 錯塩等が挙げられる。これらのロジウム化合物は、
水あるいは適当な溶媒に溶解して用いられるが、ロジウ
ム化合物の溶液を安定化させるために一般によく行われ
る方法、すなわち、ハロゲン化水素水溶液(たとえば塩
酸、臭酸、フッ酸等)、あるいはハロゲン化アルカリ
(たとえばKCl、NaCl、KBr、NaBr等)を
添加する方法を用いることができる。水溶性ロジウムを
用いる代わりにハロゲン化銀調製時に、あらかじめロジ
ウムをドープしてある別のハロゲン化銀粒子を添加して
溶解させることも可能である。
【0035】ロジウム化合物の全添加量は、最終的に形
成されるハロゲン化銀1モルあたり1×10-8〜5×1
-6モルが適当であり、好ましくは5×10-8〜1×1
-6モルである。これらの化合物の添加は、ハロゲン化
銀乳剤粒子の製造時、及び乳剤を塗布する前の各段階に
おいて適宜行うことができるが、特に乳剤形成時に添加
し、ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好まし
い。
【0036】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は高感
度および高コントラストを達成するために、イリジウム
化合物を含有してもよい。本発明で用いられるイリジウ
ム化合物としては種々のものを使用できるが、例えばヘ
キサクロロイリジウム、ヘキサアンミンイリジウム、ト
リオキザラトイリジウム、ヘキサシアノイリジウム等が
挙げられる。これらのイリジウム化合物は、水あるいは
適当な溶媒に溶解して用いられるが、イリジウム化合物
の溶液を安定化させるために一般によく行われる方法、
すなわち、ハロゲン化水素水溶液(たとえば塩酸、臭
酸、フッ酸等)、あるいはハロゲン化アルカリ(たとえ
ばKCl、NaCl、KBr、NaBr等)を添加する
方法を用いることができる。水溶性イリジウムを用いる
代わりにハロゲン化銀調製時に、あらかじめイリジウム
をドープしてある別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解
させることも可能である。
【0037】イリジウム化合物の全添加量は、最終的に
形成されるハロゲン化銀1モルあたり1×10-8〜5×
10-6モルが適当であり、好ましくは1×10-8〜1×
10 -6モルである。これらの化合物の添加は、ハロゲン
化銀乳剤粒子の製造時、及び乳剤を塗布する前の各段階
において適宜行うことができるが、特に乳剤形成時に添
加し、ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好まし
い。
【0038】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に、
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、白
金、金、タリウム、銅、鉛、オスミウム等の金属原子を
含有してもよい。上記金属はハロゲン化銀1モルあたり
1×10-9〜1×10-4モルが好ましい。また、上記金
属を含有せしめるには単塩、複塩、または錯塩の形の金
属塩にして粒子調製時に添加するとができる。
【0039】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀粒子にはレニウム、ルテニウム、オ
スミニウムから選ばれる少なくとも一種の金属を含有し
てもよい。この含有率は銀1モルに対して1×10-9〜
1×10-5モルの範囲が好ましく、さらには1×10-8
×1×10-6モルの範囲が好ましい。これらの金属は2
種以上併用してもよい。これらの金属はハロゲン化銀粒
子中に均一に含有させることもできるし、特開昭63−
29603号、特開平2−306236号、同3−16
7545号、同4−76534号、特開平5−2722
03号同6−110146号等に記載されているよう
に粒子内に分布をもたせて含有させることもできる。レ
ニウム、ルテニウム、オスミニウムは特開昭63−20
42号、特開平1−285941号、同2−20852
号、同2−20855号等に記載された水溶性錯塩の形
で添加される。特に好ましいものとして、以下の式で示
される六配位錯体が挙げられる。 〔M 6 n- ここで、MはRu、Re、またはOsを表わし、nは
0,1,2,3または4を表わす。この場合、対イオン
は重要性を持たず、アンモニウムもしくはアルカリ金属
イオンが用いられる。また、好ましい配位子としてはハ
ロゲン化物配位子、シアン化物配位子、シアン酸化物配
位子、ニトロシル配位子、チオニトロシル配位子等が挙
げられる。以下に本発明に用いられる具体的錯体の例を
示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】 〔ReCl6 3- 〔ReBr6 3- 〔ReCl5(NO) 〕2- 〔Re(NS)Br5 2- 〔Re(NO)(CN)5 2- 〔Re(O)2(NO)4 3- 〔RuCl6 3- 〔RuCl4(H2O)2 1- 〔RuCl5(NO) 〕2- 〔RuBr5(NS) 〕2- 〔Ru(CN)6 4- 〔Ru(CO)3Cl32- 〔Ru(CO)Cl5 2- 〔Ru(CO)Br5 2- 〔OsCl6 3- 〔OsCl5(NO) 〕2- 〔Os(NO)(CN)5 2- 〔Os(NS)Br5 2- 〔Os(CN)6 4- 〔Os(O)2(CN)4 4-
【0041】これらの化合物の添加は、ハロゲン化銀乳
剤粒子の製造時、及び乳剤を塗布する前の各段階におい
て適宜行うことができるが、特に乳剤形成時に添加し、
ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好ましい。こ
れらの化合物をハロゲン化銀の粒子形成中に添加してハ
ロゲン化銀粒子中に組み込むには、金属錯体の粉末もし
くはNaCl、KClと一緒に溶解した水溶液を、粒子
形成中の水溶性塩または水溶性ハライド溶液中に添加し
ておく方法、あるいは銀塩とハライド溶液が同時に混合
されるとき第3の溶液として添加し、3液同時混合の方
法でハロゲン化銀粒子を調製する方法、あるいは粒子形
成中に必要量の金属錯体の水溶液を反応容器に投入する
方法などがある。特に、粉末もしくはNaCl、KCl
と一緒に溶解した水溶液を、水溶性ハライド溶液に添加
する方法が好ましい。粒子表面に添加するには、粒子形
成直後、または物理熟成時途中もしくは終了時、または
化学熟成時に必要量の金属錯体の水溶液を反応容器に投
入することもできる。本発明におけるハロゲン化銀粒子
には他の重金属塩をドープしてもよい。特に、K4〔Fe(C
N)6 〕のごときFe塩のドープが有利に行われる。さら
に、本発明においては第VIII族に含まれる他の金属、す
なわちコバルト、ニッケル、イリジウム、パラジウム、
白金等を併用してもよい。特に、塩化イリジウム、ヘキ
サクロロイリジウム(III) 酸アンモニウムのごときイリ
ジウム塩との併用は高感、硬調な乳剤が得られ有利であ
る。
【0042】本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤層に
は、露光波長に応じて選択された分光増感色素を添加す
ることができる。本発明に使用される有用な増感色素
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(Research D
isclosure)176巻17643(1978年12月発
行)第23頁IVのJ項、同1831(1978年8月発
行)第437頁IVのX項に記載もしくは引用された文献
に記載されている。
【0043】写真乳剤の保護コロイドまたは乳剤層の他
の親水性コロイド層の結合剤としては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用い
ることができる。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと
他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイ
ン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如
きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体な
どの糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子
物質を用いることができる。ゼラチンとしては石灰処理
ゼラチンのほか、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラ
チン加水分解物、ゼラチン酵素分解物も用いることがで
きる。
【0044】本発明の感光材料には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止しあるい
は写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有
させることができる。すなわちアゾール類たとえばベン
ゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール類、クロロベン
ズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メル
カプトチアゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、
メルカプトチアジアゾール類、アミノトリアゾール類、
ベンゾチアゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、な
ど;メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン
類;たとえばオキサゾリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,
3,3a,7)テトラザインデン類)、ペンタアザイン
デン類など;ハイドロキノンおよびその誘導体;ジスル
フィド類、たとえばチオクト酸;ベンゼンチオスルフォ
ン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフォン酸ア
ミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として知られ
た多くの化合物を加えることができる。これらのものの
中で、好ましいのはベンゾトリアゾール類(例えば、5
−メチル−ベンゾトリアゾール)及びニトロインダゾー
ル類(例えば5−ニトロインダゾール)である。また、
これらの化合物を処理液に含有させてもよい。
【0045】本発明の感光材料は有機減感剤を含んでも
よい。好ましい有機減感剤は、少くとも1つの水溶性基
又はアルカリ解離性基を有するものである。これらの好
ましい有機減感剤は米国特許4,908,293号に例
示されている。有機減感剤を用いる場合、ハロゲン化銀
乳剤層に1.0×10-8〜1.0×10-4モル/m2、好
ましくは1.0×10-7〜1.0×10-5モル/m2存在
せしめるのが適当である。
【0046】本発明の感光材料は現像促進剤を含んでも
よい。本発明に用いるのに適した現像促進剤あるいは造
核伝染現像の促進剤としては、特開昭53−77616
号、同54−37732号、同53−137,133
号、同60−140,340号、同60−14959
号、などに開示されている化合物の他、N又はS原子を
含む各種の化合物が有効である。次に具体例を列挙す
る。
【0047】
【化10】
【0048】
【化11】
【0049】
【化12】
【0050】これらの促進剤は、化合物の種類によって
最適添加量が異なるが1.0×10-3〜0.5g/m2
好ましくは5.0×10-3〜0.1g/m2の範囲で用い
るのが望ましい。これらの促進剤は適当な溶媒(H
2 メタノールやエタノールなどのアルコール類、ア
セトン、ジメチルホルムアミド、メチルセルソルブな
ど)に溶解して塗布液に添加される。これらの添加剤を
複数の種類を併用してもよい。
【0051】本発明の乳剤層又は、その他の親水性コロ
イド層に、フィルター染料として、あるいはイラジエー
ション防止その他、種々の目的で、染料を含有してもよ
い。フィルター染料としては、写真感度をさらに低める
ための染料、好ましくは、ハロゲン化銀の固有感度域に
分光吸収極大を有する紫外線吸収剤や、明室感光材料と
して取り扱われる際のセーフライト光に対する安全性を
高めるための、主として310nm〜600nmの領域に実
質的な光吸収をもつ染料が用いられる。これらの染料
は、目的に応じて乳剤層に添加するか、あるいはハロゲ
ン化銀乳剤層の上部、即ち、支持体に関してハロゲン化
銀乳剤層より遠くの非感光性親水性コロイド層に媒染剤
とともに添加して固定して用いるのが好ましい。染料の
モル吸光系数により異なるが、通常10-3g/m2〜1g
/m2の範囲で添加される。好ましくは10mg〜500mg
/m2である。上記染料は適当な溶媒〔例えば水、アルコ
ール(例えばメタノール、エタノール、プロパノールな
ど)、アセトン、メチルセロソルブ、など、あるいはこ
れらの混合溶媒〕に溶解もしくは分散して塗布液中に添
加することができる。これらの染料は2種以上組合せて
用いることもできる。これらの染料の具体例は、米国特
許4,908,293号に記載されている。その他、米
国特許3,533,794号、同3,314,794
号、同3,352,681号、特開昭46−2784
号、米国特許3,705,805号、同3,707,3
75号、同4,045,229号、同3,700,45
5号、同3,499,762号、西独特許出願公告1,
547,863号などに記載されてる紫外線吸収染料も
用いられる。その他、米国特許第2,274,782号
に記載のピラゾロンオキソノール染料、米国特許第2,
956,879号に記載のジアリールアゾ染料、米国特
許第3,423,207号、同第3,384,487号
に記載のスチリル染料やブタジエニル染料、米国特許第
2,527,583号に記載のメロシアニン染料、米国
特許第3,486,897号、同第3,652,284
号、同第3,718,472号に記載のメロシアニン染
料やオキソノール染料、米国特許第3,976,661
号に記載のエナミノヘミノソノール染料及び英国特許第
584,609号、同第1,177,429号、特開昭
48−85130号、同49−99620号、同49−
114420号、米国特許第2,533,472号、同
第3,148,187号、同第3,177,078号、
同第3,247,127号、同第3,540,887
号、同第3,575,704号、同第3,653,90
5号に記載の染料も用いることができる。
【0052】本発明の写真感光材料には、写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含
有してよい。例えばクロム塩(クロムミヨウバン、酢酸
クロムなど)、アルデヒド類(ホルムアクデヒド、グリ
オキサール、グルタールアルデシドなど)、N−メチロ
ール化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒ
ダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒド
ロキシジオキサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,
5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノールな
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類
(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)、エポ
キシ化合物(テトラメチレングリコールジグリシジルエ
ーテルなど)、イソシアネート化合物(ヘキサメチレン
ジイソシアネートなど)などを単独または組み合わせて
用いることができる。また、特開昭56−66841
号、英国特許1,322,971号や米国特許3,67
1,256号に記載の高分子硬膜剤を用いることもでき
る。
【0053】本発明に用いて作られる感光材料の写真乳
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエ
ステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル
類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又はアミ
ド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル
類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハ
ク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルリン酸エステル類などのような、カルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又はリン
酸エステル酸、アルキルベタイン類、アミンオキシド類
などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩酸、脂肪族あ
るいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、
イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類、
及び脂肪族又は複素環を含むホスホニウム又はスルホニ
ウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。特に本発明において好ましく用いられる界面活性剤
は特公昭58−9412号公報に記載された分子量60
0以上のポリアルキレンオキサイド類である。又、寸度
安定性の為にポリアルキルアクリレートの如きポリマー
ラテックスを含有せしめることができる。
【0054】本発明に使用する現像液に用いる現像主薬
には特別な制限はないが、良好な網点品質を得やすい点
で、ジヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、ジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類の組合せ、またはジヒドロキシベンゼン類とp−ア
ミノフェノール類の組合せを用いる場合もある。また、
現像主薬として、アスコルビン酸類も好ましく用いられ
る。本発明に用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬とし
てはハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハ
イドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハ
イドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,
5−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジブロムハイド
ロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノンなどがある
が、特にハイドロキノンが好ましい。本発明に用いる1
−フェニル−3−ピラゾリドン、又はその誘導体の現像
主薬としては1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−
ピラゾリドン、1−p−アミノフェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがあ
る。本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬と
してはN−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミ
ノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシ
ン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベンジル
アミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−p
−アミノフェノールが好ましい。現像主薬は通常0.0
5モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で用いら
れるのが好ましい。また、ジヒドロキシベンゼン類と1
−フェニル−3−ピラゾリドン類、又はp−アミノフェ
ノール類との組合せを用いる場合には前者を0.05モ
ル/リットル〜0.5モル/リットル、後者を0.06
モル/リットル以下の量で用いるのが好ましい。本発明
に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては亜硫酸ナトリウム、
亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウ
ム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホル
ムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫酸塩
は0.3モル/リットル以上、特に0.4モル/リット
ル以上が好ましい。また上限は2.0モル/リットルま
で、特に1.2までとするのが好ましい。また、現像主
薬としてジヒドロキシベンゼン類を用いたときは、保恒
材としてアスコルビン酸類が好ましく用いられ、添加量
は現像主薬に対してモル比で0.03〜0.12の範囲
が好ましい。pHの設定のために用いるアルカリ剤には
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムの如きpH調
節剤や緩衝剤を含む。本発明の現像処理に用いる現像液
のpHは9.0から11.0の範囲が好ましい。pHが
11以上になると現像液の経時変化が大きくなるため好
ましくない。また、pH9.0以下では十分なコントラ
ストを得る事が出来ない。pH9.8〜10.8の範囲
が更に好ましい。上記成分以外に用いられる添加剤とし
てはホウ酸、ホウ砂などの化合物、臭化ナトリウム、臭
化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制剤:エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、ヘ
キシレングリコール、エタノール、メタノールの如き有
機溶剤:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、
2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナ
トリウム塩等のメルカプト系化合物、5−ニトロインダ
ゾール等のインダゾール系化合物、5−メチルベンツト
リアゾール等のベンツトリアゾール系化合物などのカブ
リ防止剤を含んでもよく、更に必要に応じて色調剤、界
面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤、安定化剤など
を含んでもよい。特に、特開昭56−106244号に
記載のアミノ化合物、特公昭48−35493号に記載
のイミダゾール化合物が現像促進あるいは感度上昇とい
う点で好ましい。本発明に用いられる現像液には、銀汚
れ防止剤として特開昭56−24347号及び特開平4
−362942号に記載の化合物、現像ムラ防止剤とし
て(特開昭62−212651号)に記載の化合物、溶
解助剤として特開昭61−267759号に記載の化合
物、安定化剤としてアスコルビン酸類を用いることがで
きる。本発明に用いられる現像液には、緩衝剤として特
開昭62−186259号に記載のホウ酸、特開昭60
−93433号に記載き糖類(例えばサッカロース)、
オキシム類(例えばアセトオキシム)、フェノール類
(例えば5−スルホサルリル酸)、第3リン酸塩(例え
ばナトリウム塩、カリウム塩)などが用いられ、好まし
くはホウ酸が用いられる。
【0055】定着液は定着剤の他に必要に応じて硬膜剤
(例えば水溶性アルミニウム化合物)、酢酸及び二塩基
酸(例えば酒石酸、クエン酸又はこれらの塩)を含む水
溶液であり、好ましくはpH3.8以上、より好ましく
は4.0〜5.5を有する。定着剤としてはチオ硫酸ナ
トリウム、チオ硫酸アンモニウムなどであり、定着速度
の点からチオ硫酸アンモニウムが特に好ましい。定着剤
の使用量は適宜変えることができる、一般には約0.1
〜約5モル/リットルである。定着液中で主として硬膜
剤として作用する水溶性アルミニウム塩は一般に酸性硬
膜定着液の硬膜剤として知られている化合物であり、例
えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばん
などがある。前述の二塩基酸として、酒石酸あるいはそ
の誘導体、クエン酸あるいはその誘導体が単独で、ある
いは二種以上を併用することができる。これらの化合物
は定着液1リットルにつき0.005モル以上含むもの
が有効で、特に0.01モル/リットル〜0.03モル
/リットルが特に有効である。具体的には、酒石酸、酒
石酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウムナト
リウム、酒石酸アンモニウム、酒石酸アンモニウムカリ
ウム、などがある。本発明において有効なクエン酸ある
いはその誘導体の例としてクエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸カリウム、などがある。定着液にはさらに
所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、
pH緩衝剤(例えば酢酸、硼酸)、pH調整剤(例えば
アンモニア、硫酸)、画像保存良化剤(例えば沃化カ
リ)、キレート剤を含むことができる。ここで、pH緩
衝剤は、現像液のpHが高いので10〜40g/リット
ル、より好ましくは18〜25g/リットル程度用い
る。定着温度及び時間は現像の場合と同様であり、約2
0℃〜約50℃で10秒〜1分が好ましい。
【0056】また、水洗水には、カビ防止剤(例えば堀
口著「防菌防ばいの化学」、特開昭62−115154
号明細書に記載の化合物)、水洗促進剤(亜硫酸塩な
ど)、キレート剤などを含有していてもよい。上記の方
法によれば、現像、定着された写真材料は水洗及び乾燥
される。水洗は定着によって溶解した銀塩をほぼ完全に
除くために行なわれ、約20℃〜約50℃で10秒〜3
分が好ましい。乾燥は約40℃〜約100℃で行なわ
れ、乾燥時間は周囲の状態によって適宜、変えられる
が、通常は約5秒〜3分3秒でよい。
【0057】ローラー搬送型の自動現像機については米
国特許第3,025,779号明細書、同第3,54
5,971号明細書などに記載されており、本明細書に
おいては単にローラー搬送型プロセッサーとして言及す
る。ローラー搬送型プロセッサーは現像、定着、水洗及
び乾燥の四工程からなっており、本発明の方法も、他の
工程(例えば停止工程)を除外しないが、この四工程を
踏襲するのが最も好ましい。ここで、水洗工程は、2〜
3段の向流水洗方式を用いることによって節水処理する
ことができる。
【0058】本発明に用いられる現像液は特開昭61−
73147号に記載された酸素透過性の低い包材で保管
することが好ましい。また、本発明に用いられる現像液
は特開昭62−91939号に記載された補充システム
を好ましく用いることができる。
【0059】本発明の感光材料に用いられる各種添加剤
等に関しては、特に制限は無く、例えば下記に示す該当
箇所に記載された物を好ましく用いることが出来る。 項 目 該 当 個 所 1)分光増感色素 特開平2−12236号公報第8頁左下欄13行 目から同右下欄4行目、同2−103536号公 報第16頁右下欄3行目から同第17頁左下欄2 0行目、さらに特開平1−112235号、同2 −48653号、同2−105135号、同2− 124560号、同3−7928号、同3−67 242号、同5−11389号、特開平6−23 0496号に記載の分光増感色素。 2)造核促進剤 特開平6−82943号に記載の一般式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、(V) 、(VI)、の化合物。 特開平2−103536号公報第9頁右上欄13 行目から同第16頁左上欄10行目の一般式(II- m)ないし(II-p)および化合物II-1ないしII-22 、 特開平1−179939号公報に記載の化合物。 3)界面活性剤、帯電防止 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目 剤 から同右下欄7行目及び特開平2−18542号 公報第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄1 8行目。 4)カブリ防止剤、安定剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1 9行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄 1行目から5行目。さらに特開平1−23753 8号公報に記載のチオスルフィン酸化合物。 5)ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄1 2行目から同20行目。 6)酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第8頁右下欄5行 目から同第19頁左上欄1行目及び同2−553 49号公報第8頁右下欄13行目から同第11頁 左上欄8行目。 7)マット剤、滑り剤、可 特開平2−103536号第19頁左上欄15行 塑剤 目から同第19頁右上欄15行目。 8)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5 行目から同17行目。 9)染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1 行目から同18行目、同2−39042号公報第 4頁右上欄1行目から第6頁右上欄5行目。さら に特開平2−294638号および同5−113 82号公報に記載の固体染料。 10)バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目 から20行目。 11)黒ポツ防止剤 米国特許第4,956,257号および特開平1 −118832号公報に記載の化合物。 12)レドックス化合物 特開平2−301743号公報の一般式(I)で 表わされる化合物(特に化合物例1ないし50) 、同3−174143号公報第3頁ないし第20 頁に記載の一般式(R−1)、(R−2)、(R −3)、化合物例1ないし75、さらに特開平5 −257239号、特開平4−278939号に 記載の化合物。 13) モノメチン化合物 特開平2−287532号公報記載の一般式(II )の化合物(特に化合物例11−1ないしII−26) 。 14)ジヒドロキシベンゼン 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から 類 第12頁左下欄の記載、および欧州特許第452 ,772A号公報に記載の化合物。
【0060】
【実施例】実施例1 1)塗布サンプルの作成 40℃に保ったゼラチン水溶液に銀1モル当り5.0×
10-6モルの(NH4)3 RhCl6 の存在下で硝酸銀水
溶液と塩化ナトリウム水溶液を同時に混合したのち、当
業界でよく知られた方法にて、可溶性塩を除去したのち
にゼラチンを加え、化学熟成せずに安定化剤として2−
メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザ
インデンを添加した。この乳剤は平均粒子サイズが0.
μmの立方晶形をした単分散乳剤であった。この乳剤
に表−1に示した一般式(I)で表されるヒドラジン化
合物および比較化合物を添加した。
【0061】
【化13】
【0062】さらに次の造核促進剤を15mg/m2加え
た。
【0063】
【化14】
【0064】さらに、ポリエチルアクリレートラテック
スを固形分で対ゼラチン30質量%添加し、硬膜剤とし
て、1,3−ジ−ビニルスルホニル−2−プロパノール
を加え、ポリエステル支持体上に3.8g/m2のAg量
になる様に塗布した。ゼラチンは1.8g/m2であっ
た。この上に保護層としてゼラチン1.5g/m2、粒径
2.5μmのポリメチルメタクリレート0.3g/m2
層を塗布した。
【0065】なお本実施例で使用したベースは下記組成
のバック層及びバック保護層を有する。(バック側の膨
潤率は110%である。) (バック層) ゼラチン 170mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 32mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクナートナトリウム 35mg/m2 SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm ) 318mg/m2 (バック保護層) ゼラチン 2.7g 二酸化ケイ素マット剤(平均粒径3.5μm ) 26mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクナートナトリウム 20mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 67mg/m2
【0066】
【化15】
【0067】
【化16】
【0068】 エチルアクリレートラテックス(平均粒径0.05μm ) 260mg/m2 1,3−ジビニルスルホニル−2−プロパノール 149mg/m2
【0069】 現像液A 水酸化カリウム 35.0g ジエチレントリアミン−五酢酸 2.0g 炭酸カリウム 12.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 40.0g 臭化カリウム 3.0g ハイドロキノン 25.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.08g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 0.45g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ −4−(1H)−キナゾリノン 0.04g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 0.15g エリソルビン酸ナトリウム 3.0g 水酸化カリウムを加えて、水を加えて1リットルとし pHを10.5に合わせる。 1リットル
【0070】2)写真性の評価 得られた塗布サンプルに、大日本スクリーン(株)製の
明室プリンターP−627FMで、特開平2−2937
36号公報の第1図に示した原稿を通して画像露光し、
富士フイルム(株)の自動現像機FG10NHで現像液
Aで34℃20秒現像処理し、富士写真フイルム(株)
の定着液GR−F1で定着し、水洗、乾燥した。表1
に、各サンプルの抜文字画質、およびDmaxを評価した結
果を示した。抜文字画質5とは上記第1図の如き原稿を
用いて50%の網点面積が返し用感光材料上に50%の
網点面積となる様な適正露光した時30μm 巾の文字が
再現される画質を言い非常に良好な抜文字画質である。
一方抜文字画質1とは同様な適正露光を与えた時150
μm 巾以上の文字しか再現することのできない画質を言
い良くない抜文字品質であり、5と1の間に官能評価で
4〜2のランクを設けた。3以上が実用し得るレベルで
ある。Dmaxは、同様に原稿の50%の網点面積が50%
の網点面積になるように露光した時のDmaxである。本発
明のサンプルは少量の造核剤で高いDmaxを持ち、抜き文
字画質が優れる。
【0071】
【表1】
【0072】3)空気疲労した現像液で処理したときの
写真性 現像液Aを富士フイルム(株)の自動現像機FG710
NHに張り、38℃で1日に8時間、フィルムを通さず
に運転し、5日後に現像処理を行ったときの性能を表2
に示した。△Dmaxは表1のDmaxの値と表2のDmaxの値
との差である。本発明のサンプルはDmaxの変動が小さ
い。
【0073】
【表2】
【0074】実施例2 (感光性乳剤の調製) 50℃に保ったゼラチン水溶液に銀1モル当り4×10
-7モルの6塩化イリジウム(III) カリおよびアンモニア
の存在下で、硝酸銀水溶液と沃化カリウム、臭化カリウ
ムの水溶液を同時に60分間で加えその間にpAgを
7.8に保つことにより、平均粒子サイズ0.28μm
で、平均ヨウ化銀含有量0.3モル%の立方体単分散乳
剤を調製した。この乳剤をフロキュレーション法によ
り、脱塩を行いその後に、銀1モル当り40gの不活性
ゼラチンを加えた後50℃に保ち増感色素として5,
5’−ジクロロ−9−エチル−3,3−ビス(3−スル
フォプロピル)オキサカルボシアニンと、銀1モル当り
10-3モルのKI溶液に加え、15分間経時させた後降
温した。 (感光乳剤層の塗布) この乳剤を再溶解し、40℃にて表3に示した本発明の
化合物、および比較例の化合物を添加し、更に5−メチ
ルベンズトリアゾール、4−ヒドロキシ−1,3,3
a,7−テトラザインデン、下記化合物(イ)及びゼラ
チンに対して30wt%のポリエチルアクリレート及びゼ
ラチン硬化剤として下記化合物(ロ)を添加し、塩化ビ
ニリデン共重合体からなる下塗層(0.5μm)を有す
るポリエチレンテレフタレートフィルム(150μm
上に銀量3.8g/m2となるように塗布した。
【0075】
【化17】
【0076】(保護層の塗布) この上に保護層として、ゼラチン1.5g/m2、ポリメ
チルメタクリレート粒子(平均粒径2.5μm)0.3
g/m2、下記の方法で作成したAgCl微粒子(0.0
μm)をAg量で0.3g/m2になるように、次の界
面活性剤を用いて塗布した。
【0077】
【化18】
【0078】またバック層およびバック保護層は次に示
す処方にて塗布した。
【0079】 〔バック層処方〕 ゼラチン 3g/m2 ラテックス ポリエチルアクリレート 2g/m2 界面活性剤 p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 40g/m2
【0080】
【化19】
【0081】 SnO2 /Sb(重量比90/10、平均粒径0.20μm ) 200mg/m2 染料 染料〔a〕、染料〔b〕、染料〔c〕の混合物 染料〔a〕 50mg/m2 染料〔b〕 100mg/m2 染料〔c〕 50mg/m2
【0082】
【化20】
【0083】 〔バック保護層〕 ゼラチン 0.8mg/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径4.5μm ) 30mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム塩 15mg/m2 p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 酢酸ナトリウム 40mg/m2
【0084】 現像液B 水酸化ナトリウム 10.0g ジエチレントリアミン−五酢酸 1.5g 炭酸カリウム 15.0g 臭化カリウム 3.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.10g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.02g 亜硫酸カリウム 10.0g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 0.15g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 0.40g アスコルビン酸 30.0g 水酸化カリウムを加えて、水を加えて1リットルとし pHを10.7に合わせる。 1リットル
【0085】(性能の評価)これらの試料を、3200
°Kのタングステン光で光学クサビおよびコンタクトス
クリーン(富士フイルム、150Lチェーンドット型)
を通して露光後、現像液Bで34℃30秒間現像し、定
着、水洗、乾燥した。得られたサンプルの網点品質およ
びDmaxの測定結果を表3に示した。
【0086】
【表3】
【0087】網点品質は、視覚的に5段階評価した。5
段階評価は、「5」が最も良く、「1」が最も悪い品質
を示す。製版用網点原版としては、「5」、「4」が実
用可能で、「3」が実用可能な限界レベルであり、
「2」、「1」は実用不可能な品質である。Dmaxは、光
学クサビを通して同様に露光し、現像処理したサンプル
の光学濃度1.5を与える露光量(log E3) よりも0.
5多く露光(0.5+log E3) した点の光学濃度(Dma
x) で示した。比較化合物に比べて、本発明の化合物を
用いると、高いDmaxを維持して、高い網点品質を与える
ことがわかる。
【0088】実施例3 (画像形成層乳剤の調製)0.37Mの硝酸銀水溶液
と、銀1モルあたり1×10-7モルに相当するK2Rh(H
2O)Cl5及び2×10-7モルに相当するK2IrCl6 を含み
0.16Mの臭化カリウムと0.22Mの塩化ナトリウ
ムを含むハロゲン塩水溶液を、0.08Mの塩化ナトリ
ウムと1,3−ジメチル−2−イミダゾリチオンを含有
する2%ゼラチン水溶液に攪拌しながら38℃で12分
間ダブルジェット法により添加し、平均粒子サイズ0.
20μm 、塩化銀含量55モル%の塩臭化銀粒子を得る
ことにより核形成を行った。続いて同様に0.63Mの
硝酸銀水溶液と、0.23Mの臭化カリウムと0.43
Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液を、ダブル
ジェット法により20分間かけて添加した。その後、銀
1モルあたり1×10-3モルのKl溶液を加えてコンバ
ージョンを行い、常法に従ってフロキュレーション法に
より水洗し、銀1モルあたりゼラチン40gを加え、p
H6.0、pAg7.3に調整し、さらに銀1モルあた
りベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム7mgとベンゼン
スルフィン酸2mg、塩化金酸8mgおよびチオ硫酸ナトリ
ウム5mgを加え、60℃で45分間加熱し化学増感を施
した後、安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン150mgおよび防
腐剤としてプロキセルを加えた。得られた粒子は平均粒
子サイズ0.27μm 、塩化銀含有率60モル%の塩臭
化銀立方体粒子であった。(変動係数10%)。
【0089】こうして得られた乳剤に、それぞれ増感色
素として銀1モルあたり7×10-4モルの5−〔3−
(4−スルホブチル)−5−クロロ−2−ベンゾオキサ
ゾリジリデン〕エチリデン−1−ヒドロキシエトキシエ
チル−3−(2−ピリジル)−2−チオヒダントインカ
リウム塩を加え、さらに4×10-4モルの下記構造式
(A)で表わされる短波シアニン色素、3×10-4モル
の1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、4×1
-4モルの下記構造式(B)で表わされるメルカプト化
合物、3×10-4モルの下記構造式(C)で表されるメ
ルカプト化合物、4×10-4モルの下記構造式(D)で
表されるトリアジン化合物、2×10-3モルの5−クロ
ロ−8−ヒドロキシキノリン、本発明のヒドラジン化合
物を表4のように、さらにN−オレイル−N−メチルタ
ウリンナトリウム塩を30mg/m2塗布されるように加え
た。これにポリエチルアクリレートの分散物(500mg
/m2)硬膜剤として1,2−ビス(ビニルスルホニルア
セトアミド)エタン30mg/m2を加え、画像形成層塗布
液を調製した。
【0090】
【化21】
【0091】
【表4】
【0092】(レドックス化合物含有層乳剤の調製) 1.0Mの硝酸銀水溶液と、銀1モルあたり3×10-7
モルに相当する(NH4)3RhCl6 を含有し0.3Mの臭化カ
リウムと0.74Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩
水溶液を、0.08Mの塩化ナトリウムと1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリンチオンを含有する2%ゼラチン
水溶液に、攪拌しながら45℃で30分間ダブルジェッ
ト法により添加し、平均粒子サイズ0.30μm 、塩化
銀含有量70モル%の塩臭化銀粒子を得た。その後、銀
1モルあたり1×10-3モルのKI溶液を加えてコンバ
ージョンを行い、常法に従ってフロキュレーション法に
より水洗し、銀1モルあたりゼラチン40gを加え、p
H6.0、pAg7.6に調整し、さらに銀1モルあた
りベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム7mgとベンゼン
スルフィン酸2mg、塩化金酸8mgおよびチオ硫酸ナトリ
ウム5mgを加え、60℃で60分間加熱し化学増感を施
した後、安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン350mgおよび防
腐剤としてプロキセルを加えた。得られた粒子は平均粒
子サイズ0.30μm 、塩化銀含率70モル%の塩臭化
銀立方体粒子であった。(変動係数9%)
【0093】こうして得られた乳剤は、それぞれ増感色
素として銀1モルあたり5×10-4モルの5−〔3−
(4−スルホブチル)−5−クロロ−2−ベンゾオキサ
ゾリジリデン〕エチリデン−1−ヒドロキシエトシキエ
チル−3−(2−ピリジル)−2−チオヒダントインカ
リウム塩を加え、さらに下記構造式(J)で表わされる
染料を10mg/m2、ポリエチルアクリレートの分散物
(250mg/m2)、さらにレドックス化合物Rを塗布量
90mg/m2になるように添加した。
【0094】
【化22】
【0095】(中間層塗布液の調製) ゼラチン溶液に、本発明のヒドラジン化合物を前記表4
の様に、エタンチオスルホン酸ナトリウム5mg/m2
(K)で表される染料を100mg/m2、ハイドロキノン
を100mg/m2、(L)で表されるトリオール化合物を
50mg/m2、ポリエチルアクリレートの分散物を350
mg/m2添加し、中間層塗布液を調製した。
【0096】
【化23】
【0097】そして、ゼラチンを下塗りしたポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上にビス(ビニルスルホニ
ル)エタン40mg/m2を含んだゼラチン0.2g/m2
層を最下層に、ヒドラジン含有層(Ag3.4g/m2
ゼラチン1.6g/m2)、中間層(ゼラチン0.8g/
m2)を介して、レドックス化合物を含む層(Ag0.2
g/m2、ゼラチン0.2g/m2)、さらにこの上に保護
層としてゼラチン0.3g/m2、平均粒子サイズ約3.
μmの不定形なSiO2マット剤60mg/m2、メタノ
ールシリカ0.1g/m2、流動パラフィン50mg/m2
塗布助剤として下記構造式(F)で示されるフッ素界面
活性剤5mg/m2とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム20mg/m2を塗布した。
【0098】
【化24】
【0099】またバック層は、次に示す処方にて塗布し
た。 (バック層処方) ゼラチン 3.2g/m2 SnO2 /Sb(9/1、平均粒径0.2μm ) 200mg/m2 界面活性剤 p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 40mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム塩 40mg/m2 ゼラチン硬化剤 1,3−ジビニルスルホニル−2−プロ パノール 200mg/m2 染料 下記染料(M)、(H)、(I)、(J)の混合物 染料(M) 20mg/m2 染料(H) 50mg/m2 染料(I) 20mg/m2 染料(J) 30mg/m2
【0100】
【化25】
【0101】 (バック保護層) ゼラチン 1.3g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径2.5μm ) 20mg/m2 p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム塩 15mg/m2 酢酸ナトリウム 60mg/m2
【0102】 現像液C 水酸化カリウム 90.0g 水酸化ナトリウム 8.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.0g ほう酸 24.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 65.0g 臭化カリウム 10.0g ハイドロキノン 55.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.40g N−メチル−p−アミノフェノール 0.50g 2−メルカプトベンツイミダゾール−6−スルホン酸ナトリウム 0.30g 3−(5−メルカプトテトラゾール)ベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.20g N−n−ブチル−ジエタノールアミン 14.0g N,N−ジメチルアミノ−6−ヘキサノール 0.20g トルエンスルホン酸ナトリウム 8.0g 5−スルホサリチル酸 23.0g 水酸化カリウムを加えて、水を加えて1リットルとし pHを11.9に合わせる。 1リットル
【0103】(評価) これらの試料を、3200°Kのタングステン光で光学
クサビおよびコンタクトスクリーン(富士フイルム、1
50Lチェーンドット型)を通して露光後、現像液Cで
FG−660F自動現像機(富士写真フイルム株式会社
製)を用いて34℃30″処理を行った。定着液は、G
R−F1(富士写真フイルム株式会社製)を用いた。こ
こで感度は34℃、30″現像における濃度1.5を与
える露光量の逆数の相対値でサンプル1 3−aの値を
100とした。γは下記式で表される。
【0104】
【数1】
【0105】また網階調は次式で表わした。 * 網階調=95%の網点面積率を与える露光量(log E95
%)−5%の網点面積率を与える露光量(log E5%) さらに、前記処方の現像液で、100%黒化のフジリス
オルソフィルムGA−100大全サイズ(50.8cm×
61cm)を150枚処理した後の処理疲労現像液、及
び、前記処方の現像液を自動現像機を停止させて3日間
放置した空気酸化疲労現像液を用いて同様のテストを行
った。
【0106】結果を表5に示した。
【0107】
【表5】
【0108】本発明のヒドラジン化合物は、少量で硬
調、網階調広く、処理液組成依存の小さい感光材料
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/06 501 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるヒドラジ
    ン化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。 一般式(I) 【化1】 式中、R1 は芳香族基を表わし、mは1〜3の整数を表
    し、R1 の少なくとも一つはピリジン環の2位、4位ま
    たは6位のいずれかの置換位置に結合している。R2
    水素原子、または芳香族基を除く置換可能な基を表し、
    pは5−mの整数を表し、L1 ,L2 ,L3 は2価の脂
    肪族基または芳香族基を表わし、J1 、J2 は−SO2
    NR6 −基、−NR6 SO2 NR6 −基、−CONR6
    −基、−NR6 CONR6 −基、または−G2 P(O)
    (G26)NR6−基を表し、nは0または1の整数を
    表わす。G1 は−CO−基、−SO2 −基、−SO−
    基、チオカルボニル基、イミノメチレン基または−P
    (O)(G26)−基を表わし、R3 は水素原子または
    ブロック基を表す。G2 は単結合、−O−基、−NR6
    −基を表わす。R6 は、水素原子、脂肪族基または、芳
    香族基を表わす。X-は対アニオンまたは分子内塩を形
    成する場合は対アニオン部分を表す。
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