JP3294320B2 - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JP3294320B2
JP3294320B2 JP16672392A JP16672392A JP3294320B2 JP 3294320 B2 JP3294320 B2 JP 3294320B2 JP 16672392 A JP16672392 A JP 16672392A JP 16672392 A JP16672392 A JP 16672392A JP 3294320 B2 JP3294320 B2 JP 3294320B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用駆動力制御装置に
関するものであり、特に車輪速を検出する車輪センサが
フェールした場合、実際にフェールが生じてから、該フ
ェールがマイクロコンピュータにより検出されるまでの
間に不具合が生じないようにした車両用駆動力制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】点火時期や空燃比を制御することによ
り、車輪のスリップを防止する車両用駆動力制御(いわ
ゆるトラクションコントロール)装置は、従来より各種
提案されている。ここで、例えば特開平1−17072
6公報には、当該車両のスリップレベルを検出するため
に必要な、前輪速あるいは後輪速を検出する前輪センサ
あるいは後輪センサがフェールした場合に、駆動力を漸
次標準状態に復帰させる技術が開示されている。
【0003】なお、前記前輪速及び後輪速のデータには
ばらつきがあるので、ここでは、各車輪速の平均値が演
算された後、該平均値が前記スリップレベルの検出に用
いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の前輪センサある
いは後輪センサのフェールは、通常はマイクロコンピュ
ータが所定のフェール判定処理を行うことにより検出さ
れるが、前記各センサが実際にフェールしてからマイク
ロコンピュータが該フェールを検出するまでには若干の
タイムラグがある。
【0005】したがって、前記のタイムラグの間に、所
定の条件(駆動力制御開始条件)を満たして標準制御か
ら駆動力制御に移行しても、実際の車輪速とは異なった
車輪速データを用いてスリップレベルが演算されてしま
うことがあった。
【0006】また、この演算結果に基づいて駆動力制御
用の信号(点火時期)が演算されると、例えば、従動輪
速がフェールして車輪速が0として検出された場合など
では、スリップと判定されて出力制御が行なわれ、その
後フェールが検出されてしまうので、出力制御中のフェ
ールモードに入ってしまうことがあった。
【0007】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、前輪センサ又は後輪
センサが実際にフェールしてからマイクロコンピュータ
が該フェールを検出するまでの間に不具合が生じること
のない車両用駆動力制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、以下のような手段を講じた点に特徴
がある。 (1) 車両の前輪速(従動輪速)及び後輪速(駆動輪速)
を用いて当該車両のスリップレベル(スリップ量あるい
はスリップ率)を検出し、該スリップレベルに応じて駆
動力制御用の点火時期を設定するようにした車両用駆動
力制御装置において、車輪速検出用センサ(前輪センサ
及び/あるいは後輪センサ)より出力されるパルスの周
期が所定周期以下でない場合には、当該車両の走行中に
駆動力制御の開始条件の成立が判定されても駆動力制御
の開始を禁止するようにした。 (2) 車両の前輪速(従動輪速)及び後輪速(駆動輪速)
の平均値を用いて当該車両のスリップレベル(スリップ
量あるいはスリップ率)を検出し、該スリップレベルに
応じて駆動力制御用の点火時期を設定する車両用駆動力
制御装置において、車輪速検出用のセンサより出力され
るパルスの周期が所定周期以下であるか否かを判定し、
該所定周期を超えている場合には、所定回数前の車輪速
を今回演算された車輪速データとし、このデータを用い
て車輪速の平均値を演算するようにした。
【0009】
【作用】上記した構成(1) によれば、当該車両が走行中
である場合において、車輪速検出用センサより出力され
るパルスの周期が所定周期以下でない場合には、該セン
サはフェールの可能性が高い。したがって、この場合に
は、他の駆動力制御の開始条件が成立しても該駆動力制
御の開始が禁止される。
【0010】また、上記した構成(2) によれば、車輪速
検出用のセンサ、すなわち前輪センサ(従動輪センサ)
及び/あるいは後輪センサ(駆動輪センサ)より出力さ
れるパルスが前記所定周期を超える場合には、該センサ
はフェールの可能性が高い。したがって、この場合に
は、検出された車輪速は採用されず、所定回数前の車輪
速データが今回の車輪速データに置き換えられ、該デー
タを用いて車輪速の平均値が演算される。
【0011】すなわち、前輪センサ又は後輪センサがフ
ェールの可能性が高い場合、マイクロコンピュータが実
際にフェール判定を行うまでは、前記センサのフェール
前の車輪速を用いてその平均値が演算される。
【0012】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。図2は本発明の構成を示すブロック図である。同
図において、符号4は、点火制御及び駆動力制御用のユ
ニットであり、図示されるように、第1CPU4A(駆
動力制御用)及び第2CPU4B(点火制御用)を備え
た、いわゆるデュアルCPU方式である。前記各CPU
は相互に相手のCPUを監視している。前記各第1CP
U4A及び第2CPU4Bは、それぞれインターフェー
ス回路53及び54、並びにインターフェース回路51
及び52を備えており、さらにマイクロコンピュータを
構成するためのROM、RAM(いずれも図示せず)等
を備えている。
【0013】サイドスタンドが降りているか否かを検出
するサイドスタンドスイッチ9、変速機がニュートラル
であるか否かを検出するニュートラルスイッチ10、当
該車両のエンジン回転数Ne を検出するためのパルスを
発生するパルスジェネレータ11、及び当該駆動力制御
システム(TCS)を実行可能状態にするか否かを設定
するTCSオン/オフスイッチ16は、前記インターフ
ェース回路51に接続されている。
【0014】また当該駆動力制御システムがフェールし
て、後述のTCS警告灯1が点灯した場合に該TCS警
告灯1の消灯を指示し、また後述のブレーキ制御システ
ム(アンチロックブレーキシステム、ABS)がフェー
ルし、ABS警告灯(図5の符号41)が点灯した場合
に該ABS警告灯の消灯を指示するためのABS/TC
S警告灯消灯スイッチ15は、前記インターフェース回
路51及びABS制御ユニット55に接続されている。
【0015】前輪の回転速度(前輪速、すなわち従動輪
速)を検出する前輪センサ7、及び後輪の回転速度(後
輪速、すなわち駆動輪速)を検出する後輪センサ12
は、それぞれインターフェース回路53及びABS制御
ユニット55に接続されている。前記ABS制御ユニッ
ト55は、本発明とは直接関係はないが、当該車両のブ
レーキング操作時におけるスリップレベルの増大を防止
するように、ブレーキ装置(図示せず)を制御する。こ
のABS制御ユニット55は、前記点火/駆動力制御ユ
ニット4との間で所定のデータの授受を行う。
【0016】インターフェース回路52には、当該駆動
力制御システムがフェール状態にある場合に点灯するT
CS警告灯1、及び当該駆動力制御システムによる駆動
力制御が解除状態にある場合に点灯するTCSオフ表示
灯3、並びに点火コイル8が接続されている。この点火
コイル8は、点火プラグ8Aに接続されている。
【0017】インターフェース回路54には、当該駆動
力制御システムによる駆動力制御が実行されている場合
に点灯するTCS作動灯2が接続されている。
【0018】前記各構成要素は、バッテリ14より電力
の供給を受ける。具体的には、前記各ランプ1〜3、並
びに図5に関して後述するランプ41〜46等は、メイ
ンスイッチ17及びヒューズ13Aを介して、バッテリ
14より電力供給を受ける。また点火コイル8は、前記
メインスイッチ17、並びにヒューズ13B、後述のエ
ンジンストップセンサ6の、当該車両の転倒検出により
動作するエンジンストップセンサリレー5、及び前記エ
ンジンストップセンサ6を介して、バッテリ14より電
力供給を受ける。また、点火/駆動力制御ユニット4、
ABS制御ユニット55等は、前記エンジンストップセ
ンサリレー5及びエンジンストップセンサ6の接続点よ
り、バッテリ14の電力供給を受ける。
【0019】さて、この構成を自動二輪車に適用した例
を以下に示す。図3は本発明が適用された自動二輪車の
斜視図、図4は図3の平面図である。各々の図におい
て、図2と同一の符号は、同一又は同等部分をあらわし
ているので、その説明は省略する。なお、ヒューズボッ
クス13は、ヒューズ13A及び13Bを収容する。
【0020】図3において、前輪パルサーリング21及
び後輪パルサーリング22は、それぞれ前輪及び後輪に
取り付けられていて、前輪及び後輪が所定角度回転する
ごとに前記前輪センサ7及び後輪センサ12がパルスを
出力するように構成されている。また、符号23、2
4、25、26、27及び28は、それぞれハンドル、
シート、ラゲージボックス、マフラ、ステップ及びブレ
ーキペダルである。
【0021】次に図4において、符号31はメータパネ
ルであり、スピードメータ32、タコメータ33、フュ
エルメータ34、水温メータ35、ターンランプ(左)
36及びターンランプ(右)37を備えている。このメ
ータパネル31の前部には、インジケータパネル30が
取り付けられている。このインジケータパネル30の拡
大図を図5に示す。同図において、図2と同一の符号
は、同一又は同等部分をあらわしている。
【0022】図5において、インジケータパネル30に
は、前記したTCS警告灯1、TCS作動灯2及びTC
Sオフ表示灯3の他に、ABS制御ユニット55による
ブレーキ制御システムがフェールした場合に点灯するA
BS警告灯41、オイル切れを表示するオイル警告灯4
2、ヘッドライトの配光状態がハイ(ハイビーム)であ
ることを表示するハイビーム灯43、エンジンの変速装
置がニュートラル状態にあることを表示するニュートラ
ル灯44、燃料切れを表示する燃料警告灯45、及びサ
イドスタンドが降りていることを示すサイドスタンド灯
46が設けられている。
【0023】図4に戻り、符号38、39、40は、そ
れぞれハンドルカバー、メインスイッチ穴、及びスイッ
チケースである。図4の、ABS/TCS警告灯消灯ス
イッチ15、及びTCSオン/オフスイッチ16近傍の
拡大図を、図6に示す。同図において符号29は小物入
れである。前記スイッチ15及び16は、サイドパネル
上に設けられている。
【0024】さて、次に本発明の動作を説明する。図7
及び図8は本発明の一実施例の動作(メインルーチン)
を示すフローチャートである。このメインルーチンは、
例えば定時間ごとに実行される。まずステップS1にお
いては、前輪センサ7及び後輪センサ12(図2、図
3)より出力されるパルス(矩形波)の周期を検出(計
測)し、それぞれをTf 及びTr とする。
【0025】ステップS2においては、周期Tf 及びT
r を用いて、前輪速Vfw(n) 及び後輪速Vrw(n) を演算
する。この演算は第1式及び第2式を用いて行う。
【0026】Vfw(n) =Kf /Tf …(1) Vrw(n) =Kr /Tr …(2) ここで、Kf 及びKr は所定の定数である。
【0027】次にステップS3においては、TCSオン
/オフスイッチ16(図2)の操作による当該駆動力制
御の機能解除が有効であるか否かが判定される。この処
理の具体例を図9に示す。
【0028】同図において、まずステップS31におい
ては、ステップS6(図7)に関して後述する平均前輪
速Vf(n)及び平均後輪速Vr(n)が共に0であるか否かが
判定される。0でなければ(すなわち当該車両が走行中
であれば)当該処理は終了する。また0であれば、ステ
ップS32に移行する。なお、ステップS2において演
算された前輪速Vfw(n) 及び後輪速Vrw(n) が0である
か否かを判定するようにしても良い。
【0029】ステップS32においては、当該駆動力制
御システム、あるいは駆動力制御用の第1CPU4Aが
フェール中であるか否かが判定される。このフェール判
定については後述する。
【0030】当該駆動力制御システムがフェールしてい
なければ、ステップS33において、現在駆動力制御が
行われているか否か、換言すれば、後述するCθig(n)
が点火時期として採用されているか否かが判定される。
駆動力制御中でなければ、ステップS34において、T
CSオン/オフスイッチ16の操作により、駆動力制御
が解除指定されている(前記スイッチ16オフ)か否か
が判定される。解除指定状態であれば、ステップS35
において、制御禁止フラグFcontn が“1”にセットさ
れる。そして、ステップS36においてTCSオフ表示
灯3が点灯された後、当該処理は終了する。
【0031】前記ステップS34において、TCSオン
/オフスイッチ16の操作により、駆動力制御が解除指
定されていない(スイッチ16オン)状態が判定される
と、ステップS37において制御禁止フラグFcontn が
“0”にセットされ、ステップS38においてTCSオ
フ表示灯3が消灯された後、当該処理は終了する。
【0032】なお、TCSオン/オフスイッチ16は、
メインスイッチ17(図2)が閉じられた時点ではオン
状態にあるものとする。
【0033】図7に戻り、ステップS4においては、前
輪速Vfw(n) 又は後輪速Vrw(n) が所定のしきい値を超
えているか否かを判定し、超えている場合には、その速
度を修正する。この処理の具体例を図10に示す。
【0034】同図において、まずステップS41におい
ては、前輪センサ7の出力パルス周期Tf が所定周期
(例えば20[ms])以下であるか否かが判定される。2
0[ms]を超えていれば、所定のカウンタのカウント値が
1以上であるか否かが判定される。当該駆動力制御シス
テムに対する電源投入時に前記カウンタはリセットされ
るので、ステップS42の処理を最初に実行する場合に
は、当該処理はステップS43に移行する。
【0035】ステップS43においては、前輪センサ7
がフェールしている可能性があると判断され、前輪フェ
ールフラグFfsf が“1”にセットされ、そしてステッ
プS44においては前記カウンタに1が加算される。こ
のフラグFfsf を用いたフェール判断は後述する。
【0036】ステップS45においては、前記ステップ
S2でセットされた前輪速Vfw(n)の値がキャンセルさ
れ、9回前の当該処理で演算された前輪速、すなわちV
fw(n-9) が、今回の前輪速Vfw(n) にセットされる。そ
して、ステップS46においては、ステップS51に関
して後述するRカウンタがリセットされる。
【0037】前記のように前輪フェールフラグFfsf が
“1”となった場合、すなわち前輪センサ7の出力パル
ス周期Tf が所定周期(20[ms])を超えている場合に
は、通常の走行状態でない場合であり、前輪センサ7が
フェールしている可能性が高い。この場合には、前輪セ
ンサ7の出力は正確でないので、前輪速Vfw(n) として
Vfw(n-9) を採用し(ステップS45)、後述のステッ
プS6において平均前輪速Vf(n)が、前輪センサ7のフ
ェール前のデータを用いて演算されるようになってい
る。
【0038】連続して2回以上、ステップS41からス
テップS42に移行した場合には、該ステップS42か
らステップS47に移行する。このステップS47にお
いては、周期Tf が予め設定された所定周期 maxTf
(例えば65[ms])に再セットされる。そして、ステッ
プS48においては、再セットされた周期Tf を用いて
前輪速Vfw(n) が再度演算される。
【0039】その後、ステップS49においてフラグF
ngが“1”にセットされ、ステップS50において前記
カウンタに1が加算される。ステップS51において
は、Rカウンタがリセットされる。
【0040】前記ステップS41において、前輪センサ
7の出力パルス周期Tf が20[ms]以下であることが判
定されると、ステップS52において、前輪フェールフ
ラグFfsf が“1”であるか否かが判定され、“1”で
あればステップS53においてRカウンタに1が加算さ
れる。このRカウンタは、当該駆動力制御システムに対
する電源投入時にもリセットされる。
【0041】ステップS54においては、前記Rカウン
タのカウント値が6であるか否かが判定される。6であ
る場合(すなわちTf が20[ms]を超えていると一度判
定された後、Tf が連続して6回、20[ms]以下である
ことが判定された場合)には、ステップS55におい
て、前輪フェールフラグFfsf 及びフラグFngが“0”
にセットされ、前記カウンタ及びRカウンタがリセット
される。
【0042】前記ステップS46、S51若しくはS5
5の実行の後、又はステップS52若しくはS54にお
いて否定判断がされた後は、ステップS56に移行し、
後輪側の周期Tr についても同様の処理を行う。なお、
後輪側の、前輪フェールフラグFfsf に相当するフラグ
は、後輪フェールフラグFfsr であり、また所定周期ma
xTf に相当する周期は、 maxTr である。
【0043】さらに、前輪側又は後輪側の一方がフラグ
Fngが“1”となった場合において、その他方の車輪速
Vrw(n) 又はVfw(n) にVrw(n-9) 又はVfw(n-9) をセ
ットするときには、該セットの代りに所定周期 maxTr
又は maxTf をセットする。
【0044】図7に戻り、ステップS5においては、前
輪速Vfw(n) 及び後輪速Vrw(n) の速度変化量の規制を
行う。この処理の具体例を図11に示す。同図におい
て、ステップS61では、前輪速Vfw(n) が、前回演算
の前輪速(すなわちVfw(n-1))に所定速度(例えば7
[km/h])を加算した速度を超えているか否かが判定さ
れ、超えていれば、ステップS62において前記速度
(Vfw(n-1) +7[km/h])に前輪速Vfw(n) が再セット
される。
【0045】ステップS61の否定判断の場合には、ス
テップS63において、前輪速Vfw(n) が、前回演算の
前輪速Vfw(n-1) から所定速度(例えば7[km/h])を減
算した速度を下回っているか否かが判定され、下回って
いれば、ステップS64において前記速度(Vfw(n-1)
−7[km/h])に前輪速Vfw(n) が再セットされる。ステ
ップS62若しくはS64の処理の後、又はステップS
63の否定判断のの後は、ステップS65に移行し、後
輪速Vrw(n) についても同様の処理を行う。
【0046】図12は前輪速Vfw(n) の変化の様子を示
すグラフである。同図において、横軸は時間、縦軸は前
輪速である。同図において、二点鎖線で示された矢が、
図7及び図8に示されたメインルーチンの実行間隔(以
下、「B/G間隔」という。)での、低摩擦係数路の走
行時に予測される最大の車輪速変化を示している。この
図より明らかなように、図11の各ステップに示された
7[km/h]という数値は、前記最大車輪速変化を超える数
値である。なお、もちろん、前記最大車輪速変化が7[k
m/h]を超える場合には、図11の各ステップに示された
数値はそれを超える値に修正される。
【0047】さて図7に戻り、ステップS6において
は、前輪速及び後輪速の平均値である平均車輪速(平均
前輪速Vf(n)及び平均後輪速Vr(n))が演算される。こ
の処理の具体例を図13に示す。同図において、ステッ
プS71においては、前輪速Vfw(n) がVf(n-1)(前回
のこの処理で演算された平均前輪速Vf(n))よりも小さ
いか否かが判定される。小さくなければ、第3式より平
均前輪速Vf(n)を演算する。
【0048】 Vf(n)=(Vfw(n) +Vfw(n-1) +Vfw(n-2) +…+Vfw(n-m+1) )/m …(3) ここで(n) は今回演算の値を表しているから、このVf
(n)は移動平均値である。なおmは正の整数である。図
10のステップS45においては、Vfw(n-9) をVfw
(n) にセットするようにしているので、この場合にはm
=10である。
【0049】前記ステップS71が肯定判断あれば、ス
テップS72において、前回演算の平均前輪速Vf(n-1)
が後輪速Vrw(n) よりも小さいか否かが判定される。小
さければ、ステップS73において、前回の平均前輪速
Vf(n-1)が今回の平均前輪速Vf(n)にセットされる。す
なわち、平均前輪速Vf(n)が前回の値に維持される。ま
た小さくないときには、ステップS74に移行する。
【0050】ステップS75においては、第3式と同様
の式により、平均後輪速Vr(n)が演算される。
【0051】このように、平均前輪速Vf(n)の演算時だ
け、所定の条件を満たしたときには、平均前輪速Vf(n)
が前回の値に維持されるが、これは次の理由による。図
14は走行中の車両に対して急制動をかけた場合の、前
輪速Vfw(Vfw(n) )及び後輪速Vrw(Vrw(n) )の変
化の様子の一例を示すグラフである。同図に示されるよ
うに、制動時には、前輪速Vfw及び後輪速Vrwの大小関
係が、時間の経過と共に、交互に変化することがあり、
これは当該車両がABS制御を行っている場合に顕著で
ある。
【0052】このような制動状態においては、前輪速V
fw<後輪速Vrwの場合に、見掛け上、加速スリップ状態
となり、当該駆動力制御が開始されてしまう。したがっ
て、図15に示すように、前輪速Vfw(n) が前回の平均
前輪速Vf(n-1)よりも小さく(ステップS71)、かつ
前回の平均前輪速Vf(n-1)が後輪速Vrw(n) よりも小さ
い(ステップS72)場合(図15のA)に、平均前輪
速Vf(n)をそれまでの値に維持(同図二点鎖線)し、前
記の場合を満たさなくなったならば(同図のB)、第3
式を用いて平均前輪速Vf(n)を演算する(ステップS7
4)ようにしている。なお、前述のように、このような
条件判定は平均後輪速Vr(n)の演算には適用しない。
【0053】さて、図7に戻り、ステップS7において
は、第4式を用いて当該車両のスリップ量Vb(n)が演算
される。
【0054】Vb(n)=Vr(n)−Vf(n) …(4) ステップS8においては、第5式を用いて当該車両のス
リップ率Sb(n)が演算される。
【0055】Sb(n)=Vb(n)/Vr(n) …(5) この結果、スリップ率Sb(n)は、0〜1の範囲で演算さ
れる。
【0056】ステップS9においては、図16に示され
るようなテーブルを用いて、平均前輪速Vf(n)より目標
スリップ量VTを検索する。
【0057】ところで、前記ステップS7及びS9にお
いて、スリップ量Vb(n)及び目標スリップ量VTが決定
されると、当該メインルーチン以外の割り込み処理によ
り、前記Vb(n)及びVTを用いてPID制御項が演算さ
れる。この割り込み処理の一例を図17に示す。
【0058】同図において、まずステップS81及びS
82では、演算されたスリップ量Vb(n)及び目標スリッ
プ量VTが読み込まれる。
【0059】ステップS83〜S85においては、第6
式〜第8式を用いて、PIDフィードバック制御項であ
る比例項(P項)Tp 、積分項(I項)Ti 及び微分項
(D項)Td が演算される。
【0060】 Tp =(Vb(n)−VT)×Gp =ΔV(n) ×Gp …(6) Ti =(ΔV(n) +ΔV(n-1) +ΔV(n-2) +…+ΔV(1) )×Gi =dtΣΔV(n) ×Gi …(7) Td =(ΔV(n) −ΔV(n-1) )×Gd …(8) ここで、Gp 、Gi 及びGd は予め設定された制御ゲイ
ン、ΔV(n) は現在の実スリップ量Vb(n)と目標スリッ
プ量VTとの差である。またdtΣΔV(n) は、最初の
当該処理において演算されたΔV(n) (すなわちΔV
(1) )から、今回の当該処理において演算されたΔV
(n) の値の総和である。また、各制御項Tp、Ti 及び
Td 、並びにKtotal は、それぞれ所定の最大値を超え
て設定されないようになっている。
【0061】図7に戻り、ステップS10においては、
第9式より、前記各制御項の合算値Ktotal が演算され
る。
【0062】 Ktotal =Tp +Ti +Td …(9) ステップS11においては、エンジン回転数Ne 及び前
記合算値Ktotal に応じて点火時期の遅角量Δθig(正
値)が設定される。この設定は、Ne 及びKtotal をパ
ラメータとするΔθigマップよりΔθigを読み出すこと
により行われる。 次に図8において、まずステップS
12では、標準点火時期Sθig(n) 及び駆動力制御用点
火時期Cθig(n) が演算される。この処理の具体例を図
18に示す。
【0063】図18において、まずステップS91で
は、公知の手法を用いて、エンジン回転数Ne より標準
点火時期Sθig(n) が演算される。またステップS92
においては、前記Sθig(n) 及び遅角量Δθigを用いて
第10式より駆動力制御用点火時期Cθig(n) が演算さ
れる。
【0064】 Cθig(n) =Sθig(n) −Δθig …(10) このようにCθig(n) は、Sθig(n) からΔθigだけ遅
角された値となる。
【0065】ステップS93においては、現在駆動力制
御が行われているか否か、換言すれば、Cθig(n) が点
火時期として採用されているか否かが判定される。駆動
力制御中でなければ当該処理は終了する。また駆動力制
御中であれば、ステップS94及びS95において、前
輪センサ7の電源電圧又は後輪センサ12の電源電圧が
所定の電圧(フェールセーフ電圧)以下であるか否かが
判定される。前記各電源電圧のうちの少なくとも一方が
フェールセーフ電圧以下であれば、当該処理はステップ
S98に移行する。また前記各電源電圧がフェールセー
フ電圧を越えていれば、当該処理はステップS96に移
行する。
【0066】ステップS96においては、平均前輪速V
f(n)が3[km/h]以上であるか否かが判定される。3[km/
h]未満であれば当該処理は終了し、3[km/h]以上であれ
ば、ステップS97において後輪フェールフラグFfsr
が“1”であるか否かが判定される。Ffsr が“0”で
あれば当該処理は終了し、“1”であればステップS9
8に移行する。
【0067】ステップS98においては、駆動力制御用
点火時期Cθig(n) として、前回演算された値Cθig(n
-1) がセットされる。すなわち、Cθig(n) が前回の値
に維持される。その後、当該処理は終了する。このよう
に駆動力制御中において、前輪センサ7又は後輪センサ
12がフェールしている可能性が高い場合には、点火時
期は前回値に維持される。
【0068】図8に戻り、ステップS13においては、
ステップS21に関して後述する復帰制御が実行中であ
るか否かが判定される。復帰制御中でなければステップ
S14において、現在駆動力制御が行われているか否か
(Cθig(n) が点火時期として採用されているか否か)
が判定される。駆動力制御中でなければ、ステップS1
5において駆動力制御の開始条件を満たしているか否か
が判定される。そして、前記条件を満たしていなけれ
ば、ステップS16において点火時期θig(n) としてS
θig(n) が採用される。また前記条件を満たしていれ
ば、ステップS18においてθig(n) として駆動力制御
用点火時期Cθig(n) が採用される。
【0069】前記ステップS15の処理の具体例を図1
9に示す。同図において、まずステップS101では、
制御禁止フラグFcontn (図9のステップS35及びS
37参照)が“0”であるか否かが判定される。“1”
であれば当該処理はステップS16に移行し(θig(n)
=Sθig(n) )、“0”であれば、ステップS102に
おいてスリップ率Sb(n)が制御開始スリップ率S1(n)
よりも大きいか否かが判定される。このS1(n) は、図
20に示されるようなテーブルから平均前輪速Vf(n)に
応じて検索される。
【0070】Sb(n)がS1(n) 以下である場合には当該
処理はステップS16に移行し、S1(n) を超えている
場合には、ステップS103において平均後輪速Vr(n)
が所定速度(例えば5[km/h])を超えているか否かが判
定される。Vr(n)が前記速度を超えていない場合には当
該処理はステップS16に移行し、超えている場合に
は、ステップS104において平均後輪速Vr(n)が前回
演算された平均後輪速Vr(n-1)を超えているか否かが判
定される。
【0071】Vr(n)がVr(n-1)以下である場合には当該
処理はステップS16に移行し、Vr(n-1)を超えている
場合には、ステップS105において平均前輪速Vf(n)
が所定速度(例えば3[km/h])以下であるか否かが判定
される。
【0072】Vf(n)が前記速度を超えている場合(当該
車両が走行中である場合)には、ステップS106にお
いて前輪フェールフラグFfsf が“1”であるか否かが
判定され、“1”であれば当該処理はステップS16に
移行する。“0”であれば駆動力制御の開始条件を満た
していると判定され、ステップS18に移行して、θig
(n) としてCθig(n) が採用される。
【0073】Vf(n)が前記速度以下である場合には、ス
テップS107において当該車両の変速装置がニュート
ラルであるか否かが判定される。ニュートラルであれば
当該処理はステップS16に移行し、ニュートラルでな
ければステップS18に移行する。
【0074】ここで、ステップS102からステップS
104までがすべて肯定判断であり、ステップS105
が否定判断であれば、従来であれば駆動力制御の開始条
件を満たしていると判定されるが、この実施例では、さ
らにステップS106で前輪フェールフラグFfsf が
“1”であるか否かを判定し、“0”である場合にのみ
駆動力制御に入るようにしている。
【0075】すなわち、前輪センサ7がフェール状態で
もステップS102からS105を通過してステップS
106に至る場合があるから、前輪センサ7がフェール
のおそれがあると判定された(Ffsf が“1”)場合に
は駆動力制御に入らない。
【0076】なお、平均前輪速Vf(n)の数値は、前輪セ
ンサ7がフェールして該前輪センサ7の出力が例えば0
となっても、直ぐには大きく変動しない。したがって、
ステップS105において平均前輪速Vf(n)が前記所定
速度を超えていると判定された場合でも、Ffsf が
“1”である可能性がある。
【0077】図8に戻り、ステップS14において駆動
力制御中であることが判定された場合には、ステップS
17において駆動力制御の終了条件を満たしているか否
かが判定される。そして、前記終了条件を満たしていな
ければ前記ステップS18に移行する。満たしていれば
ステップS21に移行し、Cθig(n) を徐々にSθig
(n) に戻す復帰制御に入る。
【0078】前記ステップS17の処理の具体例を図2
1に示す。同図において、まずステップS111及びS
112では、前輪センサ7の電源電圧及び後輪センサ1
2の電源電圧が前記フェールセーフ電圧を超えているか
否かが判定される。前記各電源電圧のうちの少なくとも
一方がフェールセーフ電圧以下であれば、当該処理はス
テップS120に移行する。また前記各電源電圧がフェ
ールセーフ電圧を超えていれば、当該処理はステップS
113に移行する。
【0079】ステップS113においては、スリップ率
Sb(n)が制御終了スリップ率S2(n) を下回っているか
否かが判定される。このS2(n) は、例えば図22に示
されるようなテーブルから平均前輪速Vf(n)に応じて検
索される。
【0080】Sb(n)がS2(n) 以上である場合には当該
処理はステップS120に移行し、S2(n) 未満である
場合には、ステップS114において、Sθig(n) 及び
Cθig(n) の差の絶対値が所定角度r度以上であるか否
かが判定される。r度未満であればステップS120に
移行し、r度以上であれば、ステップS115において
平均前輪速Vf(n)が所定速度(例えば3[km/h])以下で
あるか否かが判定される。
【0081】Vf(n)が前記速度以下であれば、ステップ
S116において後輪フェールフラグFfsr が“1”で
あるか否かが判定され、“1”であればステップS12
0に移行する。前記Ffsr が“0”である場合、あるい
はステップS115においてVf(n)が前記所定速度を超
えていると判定された場合には、ステップS117にお
いてタイマがスタートされる。なお、次回以降にこの処
理を通過した場合には、タイマの計測時間はリセットさ
れないものとする。
【0082】ステップS118においては、前記タイマ
が所定時間(例えば20[ms])を計測したか否かが判定
される。前記所定時間が経過していれば、ステップS1
19において前記タイマがリセットされ、その後、当該
処理はステップS21(図8)に移行する。すなわち駆
動力制御の終了条件を満たしていると判定され、復帰制
御に入る。
【0083】前記所定時間が経過していない場合、ある
いはステップS120において前記タイマがリセットさ
れた後、当該処理はステップS18(図8)に移行す
る。すなわち駆動力制御の終了条件を満たしていないと
判定され、θig(n) としてCθig(n) が採用される。
【0084】次に前記ステップS21の復帰制御の具体
例を図23に示す。同図において、まずステップS12
1においては、点火時期θig(n) が前回演算の点火時期
θig(n-1) に所定値Rを加算した値にセットされる。す
なわち、θig(n) がθig(n-1) からR度だけ進角した値
にセットされる。
【0085】ステップS122においては、セットされ
たθig(n) が、ステップS12で演算された標準点火時
期Sθig(n) 以上の値であるか否か、すなわちSθig
(n) 又はSθig(n) よりも進角した値であるか否かが判
定される。Sθig(n) 以上の値であれば、ステップS1
23において点火時期θig(n) がSθig(n) にセットさ
れ、ステップS124において当該復帰制御の終了が判
定された後、当該処理は終了する。またθig(n) がSθ
ig(n) 未満の値であれば、当該復帰制御を継続すべく、
当該処理はそのまま終了する。
【0086】なお、この例では、ステップS121の処
理は当該メインルーチンの実行ごとに行われるが、該ル
ーチンの実行タイミングとは別の固定タイミングごとに
実行されても良い。
【0087】図8に戻り、前記ステップS13において
復帰制御中であることが判定された場合には、ステップ
S20において、当該復帰制御を終了して駆動力制御に
復帰する条件を満たしているか否かが判定される。この
判定は、具体的には、ステップS8で演算されたスリッ
プ率Sb(n)が制御開始スリップ率S1(n) (図19のス
テップS102参照)を上回っているか否かを判定する
ことにより行われることができる。S1(n) を上回って
いればステップS20からS18に移行し、上回ってい
なければ復帰制御を継続すべくステップS21に移行す
る。
【0088】次にステップS18でθig(n) としてCθ
ig(n) が採用されると、ステップS19においてTCS
作動灯2の点灯制御が行われる。この処理の具体例を図
24に示す。同図において、まずステップS131にお
いては、Cθig(n) の演算に用いられた遅角量Δθigが
所定角度(例えば10度)を超えているか否かが判定さ
れる。前記所定角度は、例えばその角度だけ点火時期が
遅角されている場合に、当該車両の運転者が駆動力制御
が行われていると体感できる程度の値である。
【0089】前記角度を超えていればステップS132
においてTCS作動灯2がオンとなり、超えていなけれ
ばステップS133においてTCS作動灯2がオフとな
る。その後、当該処理は終了する。つまり、この実施例
では、実際に駆動力制御が行われていても、該制御状態
が運転者に体感できる場合にのみTCS作動灯2が点灯
される。
【0090】さて、図7及び図8に示されたステップS
1からステップS21までの処理、すなわち点火時期θ
ig(n) の演算は、点火/駆動力制御ユニット4(図2)
の駆動力制御用の第1CPU4Aで行うことができる。
そして、θig(n) は点火用の第2CPU4Bに転送さ
れ、該第2CPU4Bはこのθig(n) を用いて点火プラ
グ8(図2)を制御する。また第2CPU4Bは、バッ
クアップ用に標準点火時期Sθig(n) を独自に演算し、
当該駆動力制御システムあるいは第1CPU4Aのフェ
ール時には、そのSθig(n) を用いて点火プラグ8を制
御する。
【0091】このような第2CPU4Bの制御は、ステ
ップS22において行われる。このステップS22の概
略は、次の通りである。 第1CPU4Aより送信された点火時期θig(n) によ
る点火プラグ8の制御 バックアップ用の標準点火時期Sθig(n) の演算 点火プラグ8への通電時間演算 タコメータへのエンジン回転数データ出力 始動時の固定点火出力 完爆信号演算(ABS制御ユニット55に出力) さて、図9のステップS32に関して述べたフェール判
定の具体例を以下に示す。(1) 〜(8) の条件のいずれか
を満たした場合にフェールと判定する。このフェール判
定は、第1CPU4A又は第2CPU4Bで行われる。 (1) 前輪センサ7の電源電圧がフェールセーフ電圧以下
となってから該状態が所定時間Vwbf 持続した場合。あ
るいは後輪センサ12の電源電圧がフェールセーフ電圧
以下となってから該状態が前記所定時間Vwbf 持続した
場合。 (2) 図10のステップS43に示される前輪フェールフ
ラグFfsf が“1”となってから、該状態が所定時間V
f1(例えば1.5[sec] )持続した場合。あるいは後輪
フェールフラグFfsr が“1”となってから、該状態が
前記所定時間Vf1持続した場合。 (3) 平均前輪速Vf(n)が所定車輪速Vfmin(例えば4[k
m/h])を超えてから所定時間Vf2(例えば500[ms])
以内に、平均後輪速Vr(n)が所定車輪速Vrmin2(例え
ば3[km/h])を超えない場合。 (4) 平均後輪速Vr(n)が所定車輪速Vrmin(例えば4[k
m/h])を超えてから所定時間Vf3(例えば10[sec] )
以内に、平均前輪速Vf(n)が所定車輪速Vfmin2(例え
ば3[km/h])を超えない場合。 (5) 第2CPU4Bから信号が来ない(第1CPU4A
側で判断)。 (6) 第1CPU4Aから信号が来ない(第2CPU4B
側で判断)。 (7) 通信データの異常が第1CPU4A又は第2CPU
4Bで検出された場合。 (8) 第2CPU4B側で演算されたエンジン回転数Ne
が所定回転数(例えば600[rpm] )以上であるのに対
し、第1CPU4A側で演算されたNe が前記回転数未
満であり、この状態が所定時間Nef持続している場合。
【0092】なお、前記(1) 及び(5) 〜(8) の判断は、
当該システムの起動時に初期診断としても実行される。
また上記の手法でフェールが判定されたならば、その
後、フェール検出時点での制御状態に応じて点火時期が
制御される。すなわち駆動力制御中であれば、フェール
検出後、点火時期を漸次標準点火時期に戻す。また標準
制御状態である場合には、その後駆動力制御が指示され
た場合でも、該制御を禁止し、標準制御状態を持続す
る。
【0093】さて、図1に本発明の第1実施例の機能ブ
ロック図を示す。同図において、図2と同一の符号は、
同一又は同等部分を表している。なお、同図において
は、前述したフェール判定処理は省略されている。
【0094】前輪速演算手段110は、前輪センサ7よ
り出力されるパルスを用いて前輪速Vfw(n) を演算す
る。前輪速変化量制限手段120は、ステップS5に示
したように、Vfw(n) の変化量を制限する。平均前輪速
演算手段130は、第3式を用いて平均前輪速Vf(n)を
演算する。
【0095】後輪側においても、後輪速演算手段21
0、後輪速変化量制限手段220及び平均後輪速演算手
段230により、後輪速Vrw(n) の変化量が制限され、
平均後輪速Vr(n)が演算される。
【0096】スリップ量演算手段310及びスリップ率
演算手段320は、それぞれ当該車両のスリップ量Vb
(n)及びスリップ率Sb(n)を演算する。また目標スリッ
プ量設定手段330は、Sb(n)より目標スリップ量VT
を設定する。
【0097】PID演算手段340は、第6式〜第8式
を用いて、PIDフィードバック制御項である比例項T
p 、積分項Ti 及び微分項Td を演算する。またKtota
l 演算手段350は、前記各制御項の合算値Ktotal を
演算する。
【0098】エンジン回転数検出手段300は、パルス
ジェネレータ11より出力されるパルスを用いて、エン
ジン回転数Ne を検出する。
【0099】遅角量設定手段360は、エンジン回転数
Ne 及び前記Ktotal を用いて、遅角量Δθigを設定す
る。またSθig設定手段370は、エンジン回転数Ne
を用いて標準点火時期Sθig(n) を設定する。さらに、
Cθig設定手段380は、Sθig(n) 及び前記Δθigを
用いて、第10式より駆動力制御用点火時期Cθig(n)
を設定する。
【0100】切換制御手段390は、現在、標準点火時
期Sθig(n) 及び駆動力制御用点火時期Cθig(n) のい
ずれが選択されて点火コイル8に出力されているかを、
駆動力制御開始条件判定手段410及び駆動力制御終了
条件判定手段420に通知する。
【0101】前記駆動力制御開始条件判定手段410
は、切換制御手段390が標準点火時期Sθig(n) を選
択されている場合に起動され、図19の、少なくともス
テップS102〜S105に示されたような処理(もち
ろんステップS101及びS107の処理を追加しても
良い。)を実行することにより、当該車両が走行中であ
る場合に駆動力制御の開始条件が成立したか否かを判定
する。成立した場合、すなわち同図のステップS105
の否定判断が行われた場合には、アンドゲート413の
一方の入力に対して“1”を出力する。
【0102】周期比較手段411は、図10のステップ
S41に示されるように、前輪センサ7の出力パルス周
期Tf が所定周期(例えば20[ms])以下であるか否か
を判定する。当該車両が走行中であり、Tf が20[ms]
を超えていれば、前輪センサ7がフェールの可能性があ
るので、前輪フェールフラグFfsf を“1”にセットす
る。したがって、この場合にはインバータ412の出力
が“0”となるので、仮に前記駆動力制御開始条件判定
手段410が走行中に駆動力制御の開始条件を検出して
いる場合においても、アンドゲート413の出力は
“0”となり、切換制御手段390には駆動力制御の開
始が指示されない。
【0103】逆に、前記Ffsf が“0”である場合、す
なわち前輪センサ7がフェールの可能性がない場合には
インバータ412の出力は“1”となる。これにより、
前記判定手段410が駆動力制御の開始条件を検出して
いる場合には、アンドゲート413の出力が“1”とな
り、駆動力制御開始が切換制御手段390に指示され、
点火時期θig(n) として駆動力制御用点火時期Cθig
(n) が選択される。
【0104】なお、前記駆動力制御開始条件判定手段4
10は、図19以外の処理を実行することにより、駆動
力制御の開始条件を判定しても良い。
【0105】駆動力制御終了条件判定手段420は、切
換制御手段390が駆動力制御用点火時期Cθig(n) を
選択している場合に起動され、駆動力制御の終了条件が
成立したか否かを判定する。成立した場合には、駆動力
制御終了が切換制御手段390に指示され、点火時期θ
ig(n) として標準点火時期Sθig(n) が選択される。
【0106】さて、図19に関する説明においては、ス
テップS105の否定判断(駆動力制御の開始条件成
立)後に、前輪フェールフラグFfsf が“1”であるか
“0”であるかに応じて、最終的に駆動力制御を開始す
るか否かを決定するものとしたが、Ffsf を用いる代わ
りに、あるいは該Ffsf と共に、後輪フェールフラグF
fsr が“1”であるか“0”であるかを判定することに
より、最終的に駆動力制御を開始するか否かを決定する
ようにしても良い。
【0107】次いで、図25に本発明の第2実施例の機
能ブロック図を示す。同図において、図1および図2と
同一の符号は、同一又は同等部分をあらわしている。な
お、同図においては、前述したフェール判定処理は省略
されている。
【0108】図25において、前輪速変化量制限手段1
20は、切換手段416を介して出力される今回の前輪
速Vfw(n) の変化量を、ステップS5に示したように制
限する。前記切換手段416は、常時は前輪速演算手段
110を選択している。
【0109】周期比較手段411は、前記と同様に、前
輪センサ7の出力パルス周期Tf が所定周期(例えば2
0[ms])以下であるか否かを判定し、Tf が前記所定周
期を超えていれば、前輪センサ7がフェールの可能性が
あるので、前輪フェールフラグFfsf を“1”にセット
して切換手段416を付勢し、前輪速記憶手段415が
選択されるようにする。
【0110】前輪速記憶手段415には、前輪速演算手
段110の出力データが記憶されていて、前輪フェール
フラグFfsf が“1”となった時点で、所定回数前の前
輪速(図10のステップS45においては9回前の前輪
速Vfw(n-9) 、一般的には、第3式に示される平均前輪
速Vf(n)の演算に用いられる前輪速データの個数mから
1を減じた回数だけ前の前輪速Vfw(n-m+1) )が今回の
前輪速Vfw(n) として、切換手段416を介して前輪速
変化量制限手段120に出力される。
【0111】後輪側においても、同様に、後輪速演算手
段210、後輪速変化量制限手段220、平均後輪速演
算手段230、周期比較手段511、後輪速記憶手段5
15及び切換手段516により、まず後輪速Vrw(n) が
演算され、後輪センサ12がフェールの可能性がある場
合には、所定回数前の後輪速が今回の後輪速Vrw(n)と
なり、該前輪速Vfw(n) の変化量が制限された後、平均
後輪速Vr(n)が演算される。
【0112】なお、前輪速変化量制限手段120及び後
輪速変化量制限手段220は、省略可能である。またス
テップS47ではTf を maxTf にセットし、ステップ
S48で前輪速Vfw(n) を再演算するものとしたが、こ
れらのステップでは、ステップS45と同様に、Vfw(n
-9) をVfw(n) にセットしても良い。
【0113】さて、前述の説明においては、前輪センサ
7の出力パルス周期が所定周期よりも大きい場合には、
第3式に示される平均前輪速Vf(n)の演算に用いられる
前輪速データの個数mから1を減じた回数前の前輪速V
fw(n-m+1) が、今回の前輪速Vfw(n) に採用されるもの
としたが、Vfw(n-m+1) 以外のデータ(例えば前回の前
輪速Vfw(n-1) 、あるいはVfw(n-m+2) 等)を今回の前
輪速Vfw(n) としても良い。後輪側も同様である。
【0114】また、このような処理は、前輪側及び後輪
側のいずれか一方のみに対して行っても良い。
【0115】また、本発明は、点火時期制御以外に、例
えば空燃比を制御することにより駆動力を制御する形式
に適用されても良い。
【0116】さらに本発明は、自動二輪車以外の、例え
ば自動車等に適用されても良い。
【0117】
【発明の効果】上記した説明から明らかな様に、本発明
によれば、以下のような効果が達成される。 (1) 請求項1記載の車両用駆動力制御装置によれば、車
輪速検出用のセンサのフェールの可能性が高い場合(す
なわち前記センサが実際にフェールしてからマイクロコ
ンピュータが該フェールを検出するまでの間)では、他
の駆動力制御の開始条件が成立しても該駆動力制御の開
始が禁止される。 (2) 請求項2記載の車両用駆動力制御装置によれば、ハ
ードウェアの追加を行うことなく、比較的簡単な構成で
駆動力制御の開始条件を判定することができる。 (3) 請求項2記載の車両用駆動力制御装置によれば、前
輪センサ又は後輪センサがフェールの可能性が高い場
合、マイクロコンピュータが実際にセンサのフェール判
定を行うまでは、フェール前の車輪速を用いてその平均
値が演算されるので、演算される車輪速の大幅な変動が
防止され、該車輪速が実車輪速と大幅に変わることがな
い。したがって、前記センサのフェール検出前において
も、大きな変動のない車輪速データを用いて、駆動力制
御のための点火時期等の設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の機能ブロック図であ
る。
【図2】 本発明の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明が適用された自動二輪車の斜視図であ
る。
【図4】 図3の平面図である。
【図5】 インジケータパネルの拡大図である。
【図6】 図4のABS/TCS警告灯消灯スイッチ及
びTCSオン/オフスイッチ近傍の拡大図である。
【図7】 本発明の一実施例の動作(メインルーチン)
を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の一実施例の動作(メインルーチン)
を示すフローチャートである。
【図9】 ステップS3の処理の具体例を示すサブルー
チンである。
【図10】 ステップS4の処理の具体例を示すサブル
ーチンである。
【図11】 ステップS5の処理の具体例を示すサブル
ーチンである。
【図12】 前輪速Vfw(n) の変化の様子を示すグラフ
である。
【図13】 ステップS6の処理の具体例を示すサブル
ーチンである。
【図14】 走行中の車両に対して急制動をかけた場合
の、前輪速Vfw(Vfw(n) )及び後輪速Vrw(Vrw(n)
)の変化の様子の一例を示すグラフである。
【図15】 図14の拡大図である。
【図16】 目標スリップ量VTを設定するためのテー
ブルである。
【図17】 PID制御項演算のための割り込み処理の
一例を示すフローチャートである。
【図18】 ステップS12の処理の具体例を示すサブ
ルーチンである。
【図19】 ステップS15の処理の具体例を示すサブ
ルーチンである。
【図20】 制御開始スリップ率S1(n) を設定するた
めのテーブルである。
【図21】 ステップS17の処理の具体例を示すサブ
ルーチンである。
【図22】 制御終了スリップ率S2(n) を設定するた
めのテーブルである。
【図23】 ステップS21の処理の具体例を示すサブ
ルーチンである。
【図24】 ステップS19の処理の具体例を示すサブ
ルーチンである。
【図25】 本発明の第2実施例の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
7…前輪センサ、8…点火コイル、8A…点火プラグ、
12…後輪センサ、110…前輪速演算手段、120…
前輪速変化量制限手段、130…平均前輪速演算手段、
210…後輪速演算手段、220…後輪速変化量制限手
段、230…平均後輪速演算手段、300…エンジン回
転数検出手段、310…スリップ量演算手段、320…
スリップ率演算手段、330…目標スリップ量設定手
段、340…PID演算手段、350…Ktotal 演算手
段、360…遅角量設定手段、370…Sθig設定手
段、380…Cθig設定手段、390…切換制御手段、
411,511…周期比較手段、412…インバータ、
413…アンドゲート、415…前輪速記憶手段、41
6,516…切換手段、420…駆動力制御終了条件判
定手段、515…後輪速記憶手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/02 F02D 41/00 - 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の従動輪及び駆動輪が所定角度回転
    するごとにパルス信号を出力する車輪速検出用センサ
    と、 前記車輪速検出用センサの出力に基づいて前記従動輪速
    及び駆動輪速を演算する車輪速演算手段と、 前記従動輪速及び駆動輪速に基づいて当該車両のスリッ
    プレベルを検出するスリップレベル検出手段と、 前記スリップレベルに応じて点火時期の遅角量を設定す
    る遅角量設定手段と、 前記遅角量を用いて駆動力制御用の点火時期を設定する
    駆動力制御用点火時期設定手段と、 当該車両が走行中である場合において、駆動力制御の開
    始条件であるか否かを判定する駆動力制御開始条件判定
    手段とを具備した車両用駆動力制御装置において、 前記駆動力制御装置に異常が発生したことを検出するフ
    ェール検出手段と、 前記車輪速検出用センサより出力されるパルス信号の周
    期が、当該車輪速検出用センサがフェールしていると予
    測される所定周期以下であるか否かを判定する周期比較
    手段と、 前記パルス信号の周期が前記所定周期以下でない場合で
    あって、前記フェール検出手段においてフェールが検出
    されていない場合には、前記駆動力制御開始条件判定手
    段により駆動力制御の開始条件の成立が判定されても、
    該駆動力制御の開始を禁止する手段とをさらに具備した
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力制御開始条件判定手段は、 当該車両のスリップレベルが所定の制御開始スリップレ
    ベルよりも大きいか否かを判定する手段と、 前記駆動輪速の移動平均値である平均駆動輪速が所定速
    度を超えているか否かを判定する手段と、 前記平均駆動輪速が、前回演算された平均駆動輪速を超
    えているか否かを判定する手段と、 前記従動輪速の移動平均値である平均従動輪速が所定速
    度以下であるか否かを判定する手段とより成ることを特
    徴とする請求項1記載の車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の従動輪及び駆動輪が所定角度回転
    するごとにパルス信号を出力する従動輪検出用センサ及
    び駆動輪検出用センサと、 前記各センサの出力に基づいて従動輪速及び駆動輪速を
    演算する車輪速演算手段と、 前記従動輪速及び駆動輪速より平均従動輪速及び平均駆
    動輪速を演算する平均車輪速演算手段と、 前記平均従動輪速及び平均駆動輪速より当該車両のスリ
    ップレベルを検出するスリップレベル検出手段と、 前記スリップレベルに応じて点火時期の遅角量を設定す
    る遅角量設定手段と、前記遅角量を用いて駆動力制御用
    の点火時期を設定する駆動力制御用点火時期設定手段と
    を具備した車両用駆動力制御装置において、 従動輪速検出用センサ及び駆動輪速検出用センサの少な
    くとも一方より出力されるパルス信号の周期が、当該セ
    ンサがフェールしていると予測される所定周期以下であ
    るか否かを判定する周期比較手段と、 前記パルス信号の周期が前記所定周期以下でない場合に
    は、所定回数前の従動輪速及び駆動輪速の少なくとも一
    方を今回の従動輪速及び駆動輪速の少なくとも一方とし
    て前記平均車輪速演算手段に供給する手段とをさらに具
    備したことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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