JP3293841B2 - 噛み煙草用袋状パックの製造装置 - Google Patents

噛み煙草用袋状パックの製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、４周が互いに結合した
２つのパック壁から、繊維質の充填材料、特に噛み煙
草、の１ポーション即ち１袋分を納めた袋状のパックを
製造する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】上述した装置が米国特許明
細書４，６０７，４７９号に開示されている。この公知
の装置においては、側部の開いたポケットのストランド
が充填車に対して接線方向に通される。この充填車の中
に形成された材料の１袋分即ち１袋分が、比較的細い羽
口（１片のパイプ）を介して空気を吹き込むことによっ
てポケットの中に半径方向から吹き込まれる。
【０００３】これは間欠作業なので、効率に限界があ
る。その他の欠点は、比較的細い羽口を介して空気を吹
き込むことによって１袋分を装入する点で、１袋分の一
部がポケットの中に入って行かないことがある。
【０００４】この様な点から、本発明の目的は、１袋分
の形成、ポケットへの装入、１袋分の完成、を改善し、
特に効率の良い連続作業を可能とする装置を提供するこ
とである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の装置は、充填材料の上記１袋分が、これに
当てがわれるべきパックと同調して連続的に運ばれ、上
記の運搬の間に、パックの内容積に相当する形にされ、
特に圧縮され、次に、上記のパックの運搬路に直接続く
１つの運搬路に沿う継続的運搬動作の間に、上記パック
の中に押し込まれる。
【０００６】本発明の場合、１袋分が、連続的作業及び
運搬方法で、機械的構成部材によって、即ちパッキング
に適したある寸法形状に圧縮することによって、準備さ
れ、次に、連続運搬の間に、開口したパック（ポケッ
ト）の中に、特に１袋分を圧縮する部材によって、押し
込まれる。その結果、効率の良い生産即ち繊維質材料の
袋詰めが達成される。
【０００７】本発明によるパック製造装置は、２つのエ
ンドレスのコンベヤー、特に同じ円周速度で回転する２
つのターレット又はディスク、からなり、上記ターレッ
ト又はディスクの一方が１袋分を受け入れる室を持ち、
又他の一方がストランドのポケットを開いた状態で保持
する開口部材を持っている。
【０００８】本発明の設計が特に有利な点は、外形寸法
の異なる２つの円形のエンドレスコンベヤー（分配ター
レット及び開口リング）が互いに軸を平行にして装着さ
れる点である。直径の小さい分配ターレットが径の大き
い外側の開口リングによって囲まれ、これらの分配ター
レット及び開口リングが互いにオフセットして設けられ
ている。一方の分配ターレットと他の一方の開口リング
との調和して同調した回転動作の間に、このリングによ
って、１側の開いたポケットのストランドが形成され、
このポケットが半径方向で言って内側で開口した開口部
と正対する。分配ターレットが１袋分に相当する多数の
容器即ち室を持っている。１袋分が半径方向で言って外
側から室の中に送り込まれる。この室の底が半径方向に
移動することの出来るラムヘッドで形成される。回転動
作の間、ラム即ちラムヘッドが半径方向で外向きに移動
する。外側案内部材との接触により、１袋分が機械的に
圧縮される。ラムが更に半径方向に移動することによっ
て、１袋分が室から、同調して走る開口したポケットへ
排出される。
【０００９】次に、充填されたストランドが連続した長
手方向の継目によって閉ざされ、切り離しステーション
で、横断方向の継目の部分を切断刃でストランドから切
り離すことによって個々に別れたパックが作られる。
【００１０】本発明のその他の特徴は、パックの製造装
置の詳細に関するものである。
【００１１】以下図面を用いて本発明の実施例の説明を
行う。
【実施例】図に示した実施例は薄い包装材料、特に透水
性の非織布からのパック10の製造に関するものである。
クッション形のパック10は２つのパック壁面11及び11か
ら成り立っている。これらの壁は全周が閉ざされてい
る。この例の場合、パック壁面11,12 が、ダブル幅の材
料ウエブ13をＶ字形に折曲げることによって形成された
１つの折曲げエッジ14で繋がっており、その他の辺は横
断方向の継目15及び長手方向の継目16によって繋がって
いる。これらの継目は、多くの場合コーティングされて
いるパック壁面11,12 を糊付け又は熱接着することによ
って作られる。
【００１２】この様な設計のパック10は特に“噛み煙
草”を入れるのに適している。
【００１３】このパック10を製造し、充填するには、先
ず、１側の開いたパック10のストランド17を材料ウエブ
13から形作り、これがストランド・ステーション19( 図
４）に正確に収まるようにする。次にこのストランド17
を充填ステーション20に送り、ここでストランド17のポ
ケット18に１袋分の分配量21を入れる。次の密封ステー
ション22で、長手方向の継目を作ってこれを閉ざし、ス
トランド17を切り離すことによって個々のパック10が出
来上がる。
【００１４】ストランドステーション19（図４）におい
て、ダブル幅の材料ウエブ13を、公知の折曲げ部材23に
よってＶ字形に折曲げ、これを二重（double ply) のウ
エブとして接着装置、即ち接着ホイール24に送る。この
ホイールがその外周表面に、材料ウエブ13に対して横断
方向を向くリブ形の又はストリップ形の接着部材を持っ
ているが、図には示されていない。接着ホイール24の円
周面を材料ウエブ13に押し付け熱を加えることによっ
て、これらの部材が横断方向の継目15を作る。このため
に、二重の材料ウエブ13を接着ホイール24の円周面の一
部分に、圧迫部材即ち押付けバンド25によって押付け
る。
【００１５】この様にして作られたストランド17を、方
向変換ローラ及び制御ローラを介して、案内する。この
後者のローラは接着ホイール24の運転速度を制御し、材
料ウエブ13を運搬しているときの材料の伸び及び不規則
性を相殺する。
【００１６】この実施例の場合（図３）、接着ホイール
24は傾斜面に回転状態で装着されている。ストランド17
が１つの垂直面の中を走りながら充填ステーション20に
送られる。ストランド17が環状充填部材の円周外表面
に、即ち袋開口リング27に接線方向から取り入れられ
る。この特定の実施例においては、このリングが中空シ
リンダー28( 図６）として設計され、ストランドの１側
に回転可能に装着されている。上記開口リング27はこの
中空シリンダー28の自由端面に形成されている。
【００１７】この開口リング27の目的はストランド17の
ポケット18を開き、このポケット18の充填空間33に充填
材料の一部分即ち１袋分21が入るようにすることであ
る。このために、袋開口部材29が中空シリンダー28の円
周上に等間隔に取り付けられる。これらの部材は、それ
ぞれ、互いに鋭角をなす２つの開口脚部30,31 から成り
立っている。開口脚部30,31 の幅は半径方向で言って外
に向かって減少し、ポケット18に最初に入る外側の端部
に向かって、開口部材29がテーパーを持つようにする。
【００１８】開口部材29を開口リング27の円周面上に設
け、ストランド17の運搬速度と、開口リング27の回転速
度とを調和して同調するように制御し、開口部材29が１
個づつ各ポケット18の中に入るようにする。この相対位
置を調節して、回転方向に一緒に前進する開口脚部30,3
1 が、前方の横断方向継目に隣接するポケット18の前方
の部分に、即ち、そこに形成されている折曲げエッジ14
の区域の中に、入るようにする。これによって、ポケッ
ト18の口が非常に好ましい状態で拡げられる。
【００１９】限定された円周部分で、即ち充填区域32の
区域で、ストランド17が開口リング27に当接する。この
区域において、１袋分の材料21が、開口リング27を介し
て、そこに運ばれてきたポケット18の中に半径方向から
押し込まれる。このために、開口リング27のこの開口部
材29の区域に貫通開口34を設ける。これによって１袋分
21が開口部材29の開口脚部30,31 の間を通って中に移動
する。
【００２０】次に、ストランド17の長手方向の継目16が
連続作業の中で閉じられる。次に、ダブル幅の横断方向
の継目の所で、隣接するポケット18即ちパック10の間が
その都度切り離され、完全に密封されたパック10が出来
上がる。
【００２１】結果的に、パック10の製造及び充填は、材
料ウエブ13の即ちストランド17の連続運搬の中で行われ
る。このために、この装置は、一方ではストランド17の
ため、又他の一方では１袋分のための、その動作が互い
に同調した２つの運搬部材を備えている。比較的短い充
填区域32のこの２つのコンベヤーを互いに同調して走ら
せ、１袋分21が、非常に短い半径方向の押し込み動作に
よって、開口したポケット18の中に半径方向から押し込
まれるようにする。
【００２２】これらのコンベヤーの１つが袋開口リング
27であり、これがストランド17の正確な位置付けと、充
填区域32におけるポケットの開口のために設けられる。
１袋分の材料21は、同様に円形で回転するコンベヤー、
即ち１つの分配ターレット35によって形成され且つ運ば
れる。円盤状に作られたこの分配ターレット35( 図６）
は開口リング27に対してずれた回転軸を持っている。開
口リング27の方が大きな直径を持っている。この２つ
は、開口リング27の中に、分配ターレット35がずれた回
転軸を持って収まるような位置関係にある。
【００２３】この分配ターレット35は１袋分21を材料供
給源36から受取り、これをストランド17のポケット18に
運ぶ目的を持っている。充填区域32において、開口リン
グ27と分配ターレット35との間隔が最も小さくなり、１
袋分21が半径方向の僅かな移動で運び込まれるようにす
る。
【００２４】分配ターレット35が、その円周に沿って等
間隔に分散配置された多数の、１袋分21づつの室を持っ
ている。このこれらの室は円筒形、又は断面正方形又は
長方形の室37である。これらが半径方向に伸び、分配タ
ーレット35の外側円周面に開口している。その内側にお
いては、室37の底が摺動部材の一部分、即ちラム39のラ
ムヘッド38によって形成されている。各室37がこの様な
ラム39を持っている。室37の中で半径方向に移動するこ
との出来るラムヘッド38が室37の断面をほぼ完全に満た
している。
【００２５】ラム39は、分配ターレット35の半径方向の
孔41（図６）の中をラムロッド40によって移動可能に装
着されている。半径方向の動作を行うために、感知部
材、即ち、側部に横方向を向いて設けられた突起42、が
ラムロッド40に設けられる。これらが、静止制御デイス
ク44の面上を環状に１周する制御溝43と係合する。分配
ターレット35が回転すると、この制御溝43によって突起
42従ってラム39が半径方向の移動を行う。突起42のこれ
と同じ動作を分配ターレット35に設けたスリット45（図
５）で行うことが出来る。
【００２６】開口リング27の中における分配ターレット
35の相対位置のお陰で、リングの上の部分に大きな自由
空間が出来る。この空間が材料供給源即ちホッパー36の
収束空間46の働きをする。材料供給ホッパー36はその大
部分が、分配ターレットト35の上のこの収束空間46の区
域の中にあるように配置される。従って、繊維質の材料
が室37の上に置かれ、その上向きの開口部と正対する。
この収束空間46が固定ハウジング47と境を接し、このハ
ウジングが濾斗の形をしており、分配ターレット35の円
周面を抱え込んでいる。
【００２７】ハウジング47の形状を収束室46との関連で
設計し、分配ターレット35の回転方向に対して後側の室
の側壁48が、分配ターレット35の中心を通る水平面のレ
ベルまで垂直に伸びるような形を形成出来るようにする
（図５）。これによって収束空間46にほぼ直立する部分
が設けられる。ここは室37の充填作業が最初に始まる場
所である。ラム39即ちラムヘッド38が、ここでは先ず、
分配ターレット35の外周面と実質的に面一の位置にあ
る。内向きの半径方向の移動により、ラムヘッド38が段
々と引っ込められ、１袋分21を受け入れるための室37の
自由空間が段々広くなる。これに応じて、繊維質の包装
すべき材料が室37の中に入って行く。
【００２８】繊維材料は自重と振動効果とによって室37
の中に入る。ハウジング47に振動が与えられる。この実
施例の場合（図６）、延長部49がハウジング47の下の部
分に取り付けられる。水平方向を向くプッシュ・ロッド
50がこの延長部に接続する。このプッシュロッドが固定
ハウジング部分即ちハブ52のベヤリング51に摺動可能に
装着される。対応する駆動部材によって、このプッシュ
ロッド50に軸方向の振動を与えられる。この振動動作が
ハウジング47に伝えられる。
【００２９】包装される繊維材料が、運搬トラフ53を介
して、上部の開口したハウジング47に入る。運搬トラフ
53にも振動が与えられる（振動トラフ）。その結果、全
体的に充分解きほぐされた材料が送り込まれる。
【００３０】収束室46の中の充填圧力を実質的に一定に
するために、この室は繊維材料で満配にはされない。こ
の充填レベルが適宜の方法（例えば光レベル計）でモニ
ターされる。
【００３１】計測された１袋分で充填された室37がこの
収束室46の区域から出ると、次に１袋分21を圧縮する手
順が行われる。このために、ラムヘッド38を持ったラム
39が上記の制御溝43の形状に従って、半径方向で言って
外向きに移動する。固定セグメント54が分配ターレット
35の外周面に固定されており、これがラムヘッド38に対
する対向圧力部材の働きをする。分配ターレット35の外
周面に対面する圧力面55が円弧の形即ち半円筒形に作ら
れ、分配ターレット35の円周面を抱え込んでいる。１袋
分21が圧力を掛けられながら、圧力面55に沿って摺動す
る。
【００３２】セグメント54が充填区域間で延びており、
室37がこのセグメント54の区域を外れると、充填即ち袋
詰め作業が始まる。口の開いたポケット18が室37と向き
合っており、圧力の掛かった１袋分21が、ラム39の半径
方向の連続動作により、袋開口リング37を介してポケッ
ト18の中に押し出される。更に回転動作が続くと、ラム
39が再び後退し、ラムヘッド38が分配ターレット35の外
周面と面一になる最初の位置に戻る。
【００３３】特徴の１つは、ポケット18を閉ざすのに先
立って、又はポケットに充填されるのに先立って、１袋
分21にスプレーが掛けられることである。この実施例の
場合は（図５）、圧縮の始まる前に液体が１袋分21の中
に入れられ、これによって良好な分布状態が得られるよ
うにしている。この場合の液体は水であるが、他の液
体、例えば芳香剤、防腐剤、をこの方法で入れることも
出来る。
【００３４】このために、噴射部材、即ちスプレーノズ
ル56が分配ターレット35の円周面に沿って固定配置され
る。このスプレーノズルは半径方向から室37の開口面に
向かっている。この実施例の場合は、このスプレーノズ
ル56が、セグメント54の圧縮開始点に開けられた孔とし
て設けられている。この液体はホース配管57を介して送
り込まれる。
【００３５】この様にして袋詰めされたストランド17が
密封ステーション22に送られる。ストランド17が開口リ
ング27の円周面から接線方向に出て、密封ステーション
22の中を直線的に走る。この様に走りながら、長手方向
の継目16がストランド17のエッジに連続的に作られる。
【００３６】この実施例の場合は、ストランド17が、開
口リング25を出た直後、ベルトコンベヤー58によって受
け取られる（図１０，１１）。このベルトコンベヤーが
２つのコンベヤーベルト59,60 からなり、これらがスト
ランド17を挟んで垂直面の中を回転する。これらのコン
ベヤーベルト59,60 が外向きに突出するリブ状の多数の
突起61を持ち、これらが、横断方向の継目15の区域を両
側から丁度挟むことの出来る間隔で設けられている。
【００３７】図１０に示すごとく、コンベヤーベルト5
9,60 はストランド17の下の部分、即ち充填開口部33か
ら遠い方の部分を挟む。その結果、ベルトコンベヤー58
の上で、充填開口部33に面するごとくにして、密封部材
62がストランド17のエッジに作用することが出来る。こ
の密封部材が、それぞれ動くことの出来る２つの加熱エ
レメント63,64 からなり、これらがストランド17の両側
に設けられ、互いに押し合う形で、ストランド17の一部
分に長手方向の継目16を作る。
【００３８】加熱エレメント63,64 はストランド17に直
接は接触せず、中間ベルト65,66 と接触する。運搬方向
に連続的に移動するこの中間ベルト65,66 を介して、圧
力と熱がストランド17に与えられ、従って、ストランド
17の連続運搬動作の中で、長手方向の継目16が作られ
る。
【００３９】互いに繋がったパック10からなるストラン
ド17が、円周面に沿って多数の切離しカッター68を持つ
カッター・ローラ67の区域に入る。これらのカッターの
間隔が１パック10の寸法に相当し、ダブル幅の横断方向
継目15の中央部分で切離しを行う。切離しローラ67はス
トランドの反対側にカウンター・ローラ69を持ってい
る。
【００４０】カッターローラ67の区域においても、スト
ランド17は連続的に運搬され案内される。このために、
ベルトコンベヤー58に、コンベヤーベルトとして設計さ
れた端末コンベヤー70,71 が組み合わされる。これらが
ストランド17の両側で、ストランドの上の部分、即ち長
手方向の継目の部分、と接する。これらの２つの端末コ
ンベヤー70,71 がキャッチ即ちバルジ状の膨出突起72を
ストランドに面する側面に持っている。これらの突起が
ストランド17の横断方向の継目15の間の区域に係接す
る。その結果、横断方向の継目15の区域での切離しを何
者にも邪魔されずに行うことが出来る。端末コンベヤー
70,71 の方向変換ローラが、一方では、切離しローラ67
及びカウンターローラ69と同軸に設けられ、又他の一方
では、コンベヤーベルト59,60 の方向変換ローラと同軸
に設けられる。その結果、不安定なストランド17を常に
拘束した状態で案内することが出来る。
【００４１】切り離されたパック10が搬出ベルト73の上
に落とされる。
【００４２】充填ステーション20の構成部材は更に色々
な特徴を持っている。
【００４３】充填ステーション20の入り口区域でポケッ
ト18の開口を行うために、静止したストランド開口機74
がそこに置かれる。これが楔形の開口シュー75からな
り、これがその下側の僅かにテーパーの付いた部分で、
ストランド17の上側の即ち未接着部分に入り込む。その
結果、横断方向の継目が作られていないこの未接着部分
が開かれる。横断方向の継目15はストランド17の未接着
エッジから若干中の所で終わっており、即ち、長手方向
の継目16の帯幅に相当する分だけ、ストランドの幅より
短くなっている。
【００４４】更に、ストランド開口機74は空気吹き込み
ノズル76を持っている。これを介して、開口シュー75に
よって口の開かれたストランド17の中に空気が吹き込ま
れる。この吹込みノズル76は、運搬方向で言ってストラ
ンド開口機74の前の部分にある。この吹込みノズル76は
運搬方向に向かって傾いて設けられている。吹込みノズ
ル76の直ぐそばで、開口部材29が、吹込み空気によって
開かれたポケット18の中に入る。
【００４５】更に別の特徴は制御ディスク44が調節出来
る点で、ラム39に対する制御溝43の相対位置を変えるこ
とが出来る。その結果、ラム39の動程を変えることが出
来る。
【００４６】制御ディスク44は、分配ターレット35が装
着されている主軸77に対してオフセットして、即ち軸が
平行に設けられている。制御ディスク44は、静止してオ
フセットした回動ベヤリング78の周りを旋回することが
出来る。回動ベヤリング78の固定部分としての支持板79
の上に、このベヤリングが置かれる。制御ディスク44に
間接的に接続されたベヤリング・ジャーナル80が、ベヤ
リングスリーブ81によって支持板79に回転可能に支持さ
れている。
【００４７】この様に設計された制御ディスク44のスイ
ベル即ち旋回支持が、制御ディスク44に固定的に接続さ
れた支持ウエブ82によって与えられる。調節を行う場
合、回動ベヤリング78の周りの旋回動作によって、これ
を行うことが出来る。
【００４８】回動ベヤリング78から離れた制御ディスク
44の１区域に、上記ディスクのための調節機構83があ
る。スロット85を持つガイドピース84が制御ディスク44
の１側に固定して取り付けられている。このガイドピー
ス84により、正確には、調節突起87がスロット85の中に
入る旋回調節レバー86の形をした調節部材によって、調
節動作が制御ディスク44に伝えられる。調節レバー86は
１つの駆動シャフト88によって、即ち図に実線と１点鎖
線とで示すエンド・ポジションの間を、旋回することが
出来る。その結果、制御ディスク44の対応する調節が、
回動ベヤリング78の周りの旋回によって行われる。
【００４９】制御ディスク44のエンドポジションは正確
にはボールキャッチャー89によって固定されており、こ
れがそのエンドポジションにおいて、制御ディスク44の
凹みの中に入る。ボールキャッチャー89が支持板79の支
持腕91に取り付けられている。
【００５０】図６に示すごとく、充填ステーション20の
最も重要な部材は、一方が他の一方の中に入るごとくに
して、ネスチングされている。自由端部に開口リング27
が形成されている中空シリンダー28が分配ターレット35
及び駆動軸（主軸77）の一部区域を包んでいる。主軸77
が静止支持部材即ちハブ52の中に回転可能に装着され、
このハブが機械のフレーム92に接続している。
【００５１】中空シリンダー28のシリンダー延長部93が
ハブ52の円周面に回転可能に装着されている。この延長
部93、従って、開口リング27を持つ中空シリンダー28が
歯車94を介して駆動される。歯車94とハブ52とが、主軸
77に対してオフセットして、即ち軸平行に装着されてい
る。
【００５２】非常に重要な特徴の１つは、充填ステーシ
ョン20の構成部材が１つのユニットとして組み合わされ
ており、清掃及び修理の目的で、これらを簡単に分解す
ることが出来る、点である。分配ターレット35、制御デ
ィスク44及びこれらの部材に面する主軸77の一部分を互
いに分離して、中空シリンダー28から引き出すことが出
来る。このために、主軸77が分割される。適宜の形に設
計され、中空シリンダー28の中に横たわるシャフトカッ
プリング95によって、主軸77を分解することが出来る。
【００５３】図６に示す作動状態においては、これらの
部材が、図６の右側に伸びる直交ピース96（図３）によ
って保持されている。この直交ピース96は、又、分配タ
ーレット35を貫通して突出する主軸77の自由端部を支持
する。この直交ピース96は開口リング27の側部に飛び出
している。軸的に平行な保持ボルト97がこの直交ピース
96を機械のフレーム92の一部分に接続する。保持ボルト
97を緩めることによって、直交ピース96を上記の部材か
ら外すことが出来る。
【００５４】ラム39がこれら部材の分解組立ての邪魔を
しないようにするために、制御ディスク44を上述した方
法で予め調節し、全てのラム39が分配ターレット35の円
周区域内にあるようにする。
【００５５】分配ターレット35の１つの凹部98の中に横
たわる制御ディスク44がこれに対応する前述の調節機構
83によって分割される。この機構は中空シリンダー28の
中にそのまま残る。制御ディスク44と接続するガイドピ
ース84が、取り外しの間、調節突起87から引き抜かれ
る。
【００５６】制御ディスク44の保持部材の働きをする上
記支持板79が支持ロッド99を介して直交スピース96にリ
ンクされる。上記セグメント54がこれらの支持ロッド99
に装着されており、上述した部材と共に取り外すことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明による開口部材によって開口され
た位置における、１側の開いたポケットを持つストラン
ドの一部分を示す斜視図、
【図２】図２は完成したパックを示す斜視図、
【図３】図３は本発明による装置の全体を示す側面図、
【図４】図４は図３の矢印ＩＶの方向から見た、１側の
開いたポケットを持つ連続ストランドの製造ユニットの
平面図、
【図５】図５は本発明による装置の最も重要な部分の
（図６の線Ｖに沿う）断面を示す側面図、
【図６】図６は図５の軸線に沿う断面図、
【図７】図７は図６の線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿う断面図の
詳細図、
【図８】図８は本発明の制御ディスクの１つの調節機構
の詳細を示す軸線に沿う断面図、
【図９】図９は制御ディスクの１つの制御機構の側面
図、
【図１０】図１０は本発明による切り離しステーション
の側面図、
【図１１】図１１は図３の矢印ＸＩの方向から見た、図
１０の平面図、である。
【符号の説明】
１０…パック、１３…材料ウエブ、１５…横断方向の継
目、１６…長手方向の継目、１７…ストランド、１８…
ポケット、１９…ストランドステーション、２０…充填
ステーション、２１…１ポーション即ち１袋分、２２…
密封ステーション、２７…パックの開口リング、２８…
中空シリンダー、３２…充填区域、３４…貫通開口、３
５…分配ターレット、３９…ラム、４３…制御溝、４４
…静止制御ディスク、４６…収束空間、５４…固定セグ
メント、５５…圧縮面、５６…噴射ノズル、５８…ベル
トコンベヤー、６２…密封部材、６３…加熱エレメン
ト、６５…中間ベルト、６７…カッターローラ、７０…
端末ローラ、７３…搬出ベルト。
フロントページの続き (72)発明者 ウーベ・ドレイアー ドイツ連邦共和国、デー − 5600 ブ ッパータール 23、ジーゲルベルク 86 (56)参考文献 特開 昭60−148413（ＪＰ，Ａ) 特公 平２−10003（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A24B 13/00 B65B 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 下記の(ａ)(ｂ)(ｃ)(ｄ)(ｅ)(ｆ)(ｇ)の
    特徴からなり、 １側で開口したポケット(１８)の連続ウエブ(１７)は、
    材料ウエブ(１３)から形成され、 充填材料の１袋分（２１）が、前記各ポケット(１８)内
    に導入され、 充填後に、各ポケット(１８)が長手方向継ぎ目(１６)に
    よって閉じられ、 パック(１０)は、切断によってストランド(１７)から分
    離される、 ４周が互いに結合した２つのパック壁(１１，１２)か
    ら、噛み煙草またはその代替物の１袋分（２１）からな
    る繊維質の充填材料を納めた袋状のパック（１０）の製
    造装置。(ａ)分配ターレット(３５)は連続的に駆動さ
    れ、袋詰めする１袋分(２１)が横方向が開いたポケット
    (１８)の連続ストランド(１７)から小距離のところにあ
    る湾曲充填区域(３２)に運ばれる、 (ｂ)分配ターレット(３５)は、その外周に沿って、それ
    ぞれ１袋分(２１)を収容する半径方向の凹部すなわちく
    りぬき穴として設計された多数の室(３７)を備える、 (ｃ)各室(３７)は、半径方向に移動することができる摺
    動部材であるラム(３９)と関連しており、ラムヘッド
    (３８)は室(３７)の内部底を備える、 (ｄ)ラム(３９)は、１袋分(２１)が、充填区域(３２)内
    において半径方向に動いてポケット(１８)内に押し込ま
    れる摺動部材である、 (ｅ)ラム(３９)は、分配ターレット(３５)の半径方向を
    向く穴(４１)内に装着されており、１袋分(２１)を充填
    するために、各ポケット(１８)充填開口(３３)内に達す
    るまで半径方向に移動される、 (ｆ)充填区域(３２)に到達する前に、分配ターレット
    (３５)の径方向外側に開いている室が、分配ターレット
    (３５)の外周に沿って伸びるカバー部材である静止セグ
    メント(５４)によって閉じられ、前記カバー部材は、径
    方向外側の室が前記カバー部材によって閉じられるよう
    に、分配ターレット(３５)の外周を囲む、 (ｇ)１袋分(２１)は、分配ターレット(３５)の回転中
    に、前記１袋分がポケット(１８)に運ばれるより先に、
    半径方向外側に移動するラム(３９)によって、室(３７)
    内において圧縮される、
  2. 【請求項２】 前記ラム（３９）が、ラムロッド（４
    ０）で前記分配ターレット（３５）の前記穴（４１）の
    中を半径方向に移動可能に装着され、前記ラム（３９）
    の前記の半径方向の動作を、制御カムである制御ディス
    ク（４４）の制御溝（４３）によって制御し、前記１袋
    分（２１）を充填するために、前記ラム（３９）が前記
    ポケット（１８）の充填開口部（３３）まで移動できる
    ようにする点に特徴を有する請求項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 繊維質の充填材料を、分配ターレット
    （３５）の上向きになっている即ち上に向いて開口して
    いる室（３７）の中に、振動によるとともに自重によっ
    て送入することができ、この場合、垂直面の中で旋回す
    る前記分配ターレット（３５）の上部に１つのハウジン
    グ（４７）があり、これが前記分配ターレット（３５）
    の円周面に向かって開口し、又、振動することができる
    点に特徴を有する請求項１記載の装置。
  4. 【請求項４】 下記の（a）（b）（c）に特徴を有する
    請求項３記載の装置。 （a）分配ターレット（３５）は、外周面に開口部材
    （２９）が設けられる開口リング（２７）によって囲ま
    れる、 （b）開口部材（２９）は、互いに鋭角を挟んで設けら
    れる開口脚部（３０，３１）からなる、 （c）開口リング（２７）は、少なくとも充填区域（３
    ２）において、１側で開口したポケット（１８）の連続
    ストランド（１７）を支持し、前記開口脚部（３０，３
    １）は、そのために各ポケット（１８）の充填開口部
    （３３）の中に伸びる、
  5. 【請求項５】 開口リング(２７)は、１袋分(２１)が、
    開口しているポケット(１８)に半径方向に貫通して押し
    込まれる貫通開口（３４）を備える点に特徴を有する請
    求項４記載の装置。
  6. 【請求項６】 下記の（a）（b）（c）（d）に特徴を有
    する請求項１記載の装置。 （a）ストランド（１７）から個々のパック（１０）を
    分離する切断ステーションが、分配ターレット（３５）
    の下流側に配置される、 （b）前記切断ステーションには、複数の半径方向を向
    く切離しカッター（６８）を備える回転するカッターロ
    ーラ（６７）が設けられ、前記カッターローラ（６７）
    は、ストランド（１７）の進行動作と同期して回転す
    る、 （c）切り離しカッター（６８）は、カッターローラー
    （６７）の回転時に、各横断継目（１５）に沿って切断
    が行われるように設けられ、こうして個々のパック（１
    ０）がストランド（１７）から分離される、 （d）ストランド（１７）は、カッターローラ（６７）
    の区域において、端末コンベヤー（７０，７１）によっ
    て運ばれ、前記端末コンベヤーは、前記ストランド（１
    ７）の横断方向の継目（１５）から外れた部分を、突起
    （７２）で取り上げる、
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