JP3293737B2 - 回転電機用固定子及び回転電機用固定子の製造方法 - Google Patents

回転電機用固定子及び回転電機用固定子の製造方法

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JP3293737B2
JP3293737B2 JP04705296A JP4705296A JP3293737B2 JP 3293737 B2 JP3293737 B2 JP 3293737B2 JP 04705296 A JP04705296 A JP 04705296A JP 4705296 A JP4705296 A JP 4705296A JP 3293737 B2 JP3293737 B2 JP 3293737B2
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stator
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豊 竹内
正寛 小山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータなどの回転電
機に用いられる回転電機用固定子及びこの固定子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転子が挿入配置される固定子として
は、ステータスタックの両端にブラケットを取付けたも
のが用いられている。ステータスタックは中央部に挿入
孔が形成されている複数枚の鋼板を積層したコアに巻線
を巻装して構成されていて、それぞれのブラケットに固
定されたベアリングによって回転子のシャフトが回転自
在に支持されている。
【0003】従来の固定子では、ブラケットの取付は図
5に示すように長い取付ボルトAを用いて行われてい
る。従来の構造では、一方側のブラケットBにボルト貫
通孔Cを形成し、他方側のブラケットDの対応位置に雌
ねじ孔Eを形成しておき、ボルト貫通孔CからコアHに
形成された貫通孔Fを貫通するように取付ボルトAを挿
入し、雌ねじ孔Eに取付ボルトAの先端雄ねじ部Gをね
じ込んでそれぞれのブラケットB,DをコアHの端面に
押し付けている。貫通孔Fはそれぞれの鋼板に形成され
た貫通用孔を一致させて鋼板を積層することにより形成
されている。
【0004】ところで、貫通孔Fと取付ボルトAとの間
にギャップが形成されていると、慎重に取付作業を行っ
たとしても取付ボルトAが貫通孔Fの中心線に対して傾
いた状態でブラケットB,Dが取り付けられてしまう場
合も多く、このような場合にはブラケットB,Dのベア
リング取付部I,Jに芯ずれが生じることとなる。ブラ
ケットB,Dのベアリング取付部I,Jに芯ずれが生じ
ていればベアリングに回転子のシャフトから大きな径方
向の荷重が加わることとなり、ベアリングの寿命が短く
なる。したがって、貫通孔Fと取付ボルトAとの間のギ
ャップはなるべく小さいことが好ましく、取付ボルトA
の挿入及び回転に支障がない範囲で最小となるように設
計されるべきである。しかしながら、各鋼板の貫通用孔
を正確に一致させて鋼板を積層することはなかなか困難
である。また巻線を巻装するときにコアHには大きな負
荷が加わるので貫通用孔が変形するおそれもあり、その
ために貫通孔Fの実質の内径が小さくなって取付ボルト
Aの取付に支障が生じるといった事態も発生する。そこ
で従来は、これを防止するために、各鋼板に形成する貫
通用孔を大きめに形成しており、各鋼板の貫通用孔の積
層によって形成される貫通孔Fの直径が所定よりも大き
くなっている。そのため貫通孔Fと取付ボルトAとの間
のギャップが1mmを超える程にもなって、貫通孔Fの
中心線に対して取付ボルトAが角度で10分以上も傾
き、ベアリングの寿命が短くなる原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来は、貫通孔
Fと取付ボルトAとの間のギャップに基づくブラケット
B,Dのベアリング取付部I,Jの芯ずれを防止するた
めに、コアHの両端面上に、嵌め込み凸部Kを有する端
板Lを溶接している。そしてこの嵌め込み凸部Kには、
溶接後に芯出し加工を施す。次に嵌め込み凸部Kにブラ
ケットB,Dに形成した嵌め込み凹部M,Nを嵌め込ん
でから取付ボルトAを取り付けている。このようにする
と、端板Lの溶接、嵌め込み凸部Kの芯出し加工に手間
がかかり、その結果、固定子の製造コストが高くなって
しまう。しかも、ブラケットBからブラケットDまで延
びる取付ボルトAは長さが長く、特注品となるために非
常に高価であり、固定子の価格を高くする原因となって
いる。
【0006】本発明の目的は、ベアリングの寿命の低下
を防止することができて、しかも安価な回転電機用固定
子を提供することにある。
【0007】また本発明の他の目的は、ベアリングの寿
命の低下を防止することができる回転電機用固定子を安
価に製造することのできる回転電機用固定子の製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図面に示された符号を用
いて説明すると、本発明の回転電機用固定子は、複数枚
の鋼板を積層してなるコア3に巻線91が巻装されて構
成されるステータスタック7の両端に、回転子のシャフ
ト17を回転自在に支持するベアリング55,69が固
定される一対のブラケット9,11が取付けられている
回転電機用固定子を改良の対象とする。コア3には複数
枚の鋼板21にそれぞれ形成された孔25…が積層方向
に重なって形成されて互いに平行に延びる複数個の貫通
孔35…が間隔をあけて形成されている。これら複数個
の貫通孔35…には両端部にねじ部が形成された複数本
の金属製ロッド37…がそれぞれ両端部を貫通孔35…
から突出させるようにしてきつく嵌合されている。そし
て一対のブラケット9,11には、複数本の金属製ロッ
ド37…の両端部が嵌合する複数個の嵌合孔47,61
がそれぞれ形成されており、複数個の嵌合孔47,61
に嵌合された複数本の金属製ロッド37…の両端部の
ねじ部73,89に、嵌合孔47,61の外側から挿入
された複数個の頭部75付きのねじ部材77の雄ねじ部
がそれぞれ螺合されて、一対のブラケット9,11がス
テータスタック7に対して取付けられている。
【0009】ここで金属製ロッド37…はコア3を製造
した後にこのコア3の貫通孔に嵌合させなければならな
いものではなく、コアの製造過程において貫通孔35…
に通しておくことができるものである。それゆえ、鋼板
21の孔25…の不正確な積層による貫通孔35…の直
径の縮小を考慮して鋼板21の孔25…を大きめに形成
しておく必要はなく、その結果、金属製ロッド37…を
貫通孔35…にきつく嵌合させることが可能となる。貫
通孔35…にきつく嵌合された金属製ロッド37…の両
端部にブラケット9,11を取付ければ一対のブラケッ
トはベアリング取付部43,57の中心が一致するよう
にガイドされるので、ブラケット9,11のベアリング
取付部間43,47の芯ずれを小さく抑えることができ
る。したがって、芯出し用の端板を用いることなく、金
属製ロッド37…が嵌合されたコア3の製造、ブラケッ
ト9,11の嵌合孔47…,61…への金属製ロッド3
7…の両端部の嵌合及び金属製ロッド37…のねじ部
73,89へのねじ部材77の螺合という簡単な組立作
業によって十分な耐久性を得ることができる。また、金
属製ロッド37…は長い取付ボルトと比較してはるかに
価格が安く、この金属製ロッドと低価格の短いねじ止め
部材の価格を合計しても、長い取付ボルト1本の価格を
大幅に下回る。また、金属製ロッド37…は積層された
鋼板21を溶接する際及びコア3に巻線91を巻装する
際に補強材として作用してコア3の変形を防止する。そ
のためステータスタック7の組立精度並びに機械的強度
を高めることできる。また複数個の貫通孔47,61…
の間隔はバランスよく、すなわち貫通孔35…に嵌合さ
れた金属製ロッド37…に螺合される複数個のねじ部材
77…がブラケット9,11をバランスよく押すように
形成されるべきである。
【0010】このような回転電機用固定子は、次のよう
に製造されるのが好ましい。すなわち、回転子挿入孔の
周囲に複数個の孔が形成された複数枚の鋼板を、各鋼板
の孔を積層方向に重ねて互いに平行に延びる複数個の貫
通孔を形成するように積層した後に、複数個の貫通孔に
両端部にねじ部が形成された複数本の金属製ロッドをそ
れぞれ両端部が貫通孔から突出するようにきつく嵌合し
てコア成形体を作る。次にコア成形体を構成する複数枚
の鋼板を相互に結合させる鋼板結合処理を施してコアを
作り、このコアに対して巻線を巻装してステータスタッ
クを作る。そして複数本の金属製ロッドの両端部が嵌合
する複数個の嵌合孔を備えた一対のブラケットを、コア
の両端から突出する複数本の金属製ロッドの両端部に複
数個の嵌合孔を嵌めるようにして、コアの両端に配置す
る。次に複数個の嵌合孔に嵌合された複数本の金属製ロ
ッドの両端部のねじ部に、ブラケットと係合する係合部
を有する複数個のねじ止め部材をそれぞれ螺合させて、
一対のブラケットをステータスタックに対して取付け
る。
【0011】なおコア3の貫通孔35…の直径は金属製
ロッド37…の外径とほぼ等しく形成されているのが好
ましい。具体的には、金属製ロッド37…と貫通孔35
…との間に、貫通孔への金属製ロッドの挿入は許容する
が、金属製ロッドが自身の自重では抜け落ちることが無
い程度のギャップを形成する。このギャップは、平均値
が0.06mm以下であることが好ましい。貫通孔35
…の直径と金属製ロッド37…の外径との差が平均値で
0.06mmを超えるとベアリングの寿命を早めるほど
の芯ずれが生じるおそれがあるからである。なお貫通孔
35…の直径と金属製ロッド37…の外径との差は平均
値で0.02mm以上であることが好ましい。平均値で
0.02mmを下回る差しかない場合には金属製ロッド
37…の挿入に手間がかかる。
【0012】金属製ロッド37…の両端部のねじ部を雄
ねじ部とすると、この雄ねじ部がブラケットに十分長く
嵌まり込まなくてはならないので、金属製ロッドのコア
両端面からの突出量が大きくなる。しかしながら、金属
製ロッドの両端部の突出量が大きいとコアに巻線を円滑
に巻装できない。また、金属製ロッド37…に雄ねじ部
を加工するのはコストがかかる。そこで、金属製ロッド
の両端部のねじ部を雌ねじ部73,89として形成し、
この両端部に螺合されるねじ止め部材77を頭部75付
きの雄ねじ部材とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。図1は本発明に係る
回転電機用固定子を用いたACサーボモータの構成を示
す断面図である。ACサーボモータ1は、コア3に絶縁
ボビン5が嵌合され、その上に巻線91が巻装されて構
成されたステータスタック7と、このステータスタック
7の両側に取付けられた一方側のブラケット9及び他方
側のブラケット11とから構成される固定子2とを備え
ている。また本体部13がコア3の挿入孔15内に配置
されるようにこの一対のブラケット9,11によってシ
ャフト17の両側が回転自在に支持された回転子19を
有している。
【0014】コア3は回転子19の本体部13を内側に
納めることができるような環状体に形成されていて、図
2に示すような鋼板21を複数枚積層することにより構
成される。鋼板21は、外周4隅に切欠凹部23を有
し、それぞれの切欠凹部23の両側には貫通用孔25が
形成されている。また鋼板の内周部からは周方向に等間
隔に配置された多数の固定子極部形成用凸部27が中心
に向かって延びている。すべての凸部27は内端に幅広
部分29を有する同一形状に形成されていて、これらの
凸部の内側は円形の挿入孔31を囲んでいる。
【0015】コア3を構成するにはまず、複数枚の鋼板
21をずれのないように一致させて積層状態とする。鋼
板21を積層すると、貫通用孔25が重なって互いに平
行に延びる8つの貫通孔35(図1)が間隔をあけて形
成される。それぞれの貫通孔35に金属製ロッド37
を、両端部がコア3の両端部からほぼ同じ長さだけ突出
するように挿入してコア成形体を構成する。この例で
は、各鋼板21に形成する貫通用孔25の直径は金属製
ロッド37の外径よりも0.05mm大きくなるように
形成されているので、貫通孔35と金属製ロッド37と
の間のギャップは平均値で0.05mm程度となって、
金属製ロッド37は貫通孔35にきつく嵌合される。次
に、コア成形体の積層鋼板を積層方向両側から加圧した
状態に保持してこの積層鋼板の外周面に接着剤を塗布
し、この接着剤が硬化した後に鋼板21が積層方向に接
続されるように積層鋼板の外周面を溶接してコア3を構
成する。鋼板結合処理を施すに際しては、溶接に先立っ
て積層鋼板の外周全面に接着剤を塗布しているので、非
溶接箇所に変形が生じることを効果的に防止できるとと
もにコア3に防水機能を持たせることができる。なお、
鋼板21と金属製ロッド37との嵌合は、すべての金属
製ロッド37を所定状態に配置してこの金属製ロッド3
7に鋼板21を一枚づつ嵌めていってもよく、あるいは
一本又は複数本の金属製ロッド37に一枚づつ鋼板21
を嵌めていき、すべての鋼板21を嵌めた後に貫通用孔
25が重なるように鋼板21をずれのないように一致さ
せ、貫通用孔25が重なって形成された貫通孔35に残
りの金属製ロッド37を挿入してもよい。
【0016】コア3は鋼板21の固定子極部形成用凸部
27が重なって形成された固定子磁極41を有してい
て、この固定子磁極41に巻線5を巻装することにより
ステータスタック7が構成される。
【0017】一方側のブラケット9は、鋼板21と同一
の外周形状を有するキャップ状に形成されていて(図3
はブラケット9の側面図)、中央部には取付内筒部43
(ベアリング取付部)が設けられている。ブラケット9
の4隅には、その裏面側に形成されている凹部45の両
側位置に、それぞれ厚み方向に貫通する2つの嵌合孔4
7(合計で8個)が形成されている。この嵌合孔47
は、軸線方向外側(ステータスタック7と反対側)に大
径部47aを有し、軸線方向内側(ステータスタック7
側)に大径部47aよりも径寸法の小さい小径部47b
を有し、更に小径部47bの内側にこの小径部47bよ
り径寸法の大きい大径部47cを有している。そして各
嵌合孔47は、コア1の貫通孔35と対応するように形
成されている。ブラケット9の各4隅には、2つの嵌合
孔47,47の間に取付孔49が設けられている。この
取付孔49はモータの取付に使用される。ブラケット9
の取付内筒部43の筒孔57の取付部分にはブラケット
9を鋳造する際にインサートされたベアリング取付環5
3が固定されていて、このベアリング取付環53にラジ
アルベアリング55が嵌合されている。
【0018】他方側のブラケット11は、鋼板21と同
一の外周形状を有するキャップ状に形成されていて(図
4はブラケット11の側面図を示す)、中央部には取付
内筒部57(ベアリング取付部)が設けられている。ブ
ラケット11の4隅には、それぞれの切欠凹部59が形
成され、その切欠凹部59の両側にはそれぞれ厚み方向
に貫通する一対の嵌合孔61が形成されている。これら
の嵌合孔61は、軸線方向外側(ステータスタック7と
反対側)に大径部61aを有し、軸線方向内側(ステー
タスタック7側)に大径部61aよりも径寸法の小さい
小径部61bを有し、更にその内側にこの小径部61b
よりも径の大きい大径部61cを有している。これらの
嵌合孔61は、コア1の貫通孔35と対応するように形
成されている。またブラケット11の外周部には、巻線
91に接続されるリード線を引き出すリード線引き出し
部63が設けられている。取付内筒部57の筒孔65の
取付部分にはブラケット11を鋳造する際にインサート
されたベアリング取付環67が固定されていて、このベ
アリング取付環67にラジアルベアリング69が取り付
けられている。
【0019】ブラケット9,11をステータスタック7
に取付けるには、ブラケット9の嵌合孔47の大径部4
7cにコア3の一端面から突出している金属製ロッド3
7の一端部71を嵌合させる。そして金属製ロッド37
の一端部71に形成されている雌ねじ部73には、ブラ
ケット9の嵌合孔47の大径部47aから挿入されたボ
ルト77の先端部分に形成された雄ねじ部79が螺合さ
れている。この状態では、ボルト77の頭部75は、嵌
合孔47の大径部47aに嵌合されている。なおボルト
77の頭部75には、ネジ締めを可能にするためのドラ
イバスロットが形成されているので、頭部75を嵌合孔
47の大径部47a内に嵌合させることができる。
【0020】その後、ブラケット9に取り付けられてい
るラジアルベアリング55を回転子19のシャフト17
の一端に挿入し、その後でラジアルベアリング55をブ
ラケット9のベアリング取付環53に嵌合させる。回転
子19の本体部13は、シャフト17に固定された永久
磁石81と、この永久磁石81の両側に嵌められた一対
の磁極キャップ83,85とから構成されていて、この
磁極キャップ83,85の外周がコア1の固定子極41
の内端とわずかの隙間を有するように、挿入孔15内に
配置される。そして、この回転子19のシャフト17の
他端にはラジアルベアリング69を嵌合させてあり、ブ
ラケット11のベアリング取付環67をラジアルベアリ
ング69の外側に挿入する。その後、嵌合孔61の大径
部61cをコア3の他端面から突出している金属製ロッ
ド37の他端部87に嵌合させる。そしてこの金属製ロ
ッド37の他端部87に形成されている雌ねじ部89
に、嵌合孔61を通して挿入したボルト77の先端部に
形成した雄ねじ部79を螺合させる。これらのボルト7
7の頭部75も、嵌合孔61の大径部61aに嵌合され
る。頭部75には、ドライバスロットが形成されてい
る。ボルト77により、ブラケット11は、コア3に対
して取付けられる。
【0021】なお両方のブラケット9,11を金属製ロ
ッド37の両端部に嵌合させ、その後、ボルト77を金
属製ロッド37の両端部の雌ねじ部73,89に螺合さ
せてブラケット9,11をコア3に対して取り付けても
よい。
【0022】上記例は、本発明をACサーボモータに適
用したものであるが、本発明はステッピングモータ,D
Cモータ等の各種の回転電機に適用できる。
【0023】次に、本願明細書に記載した複数の発明の
なかのいくつかの発明についてその構成要件を列挙す
る。
【0024】(1)複数枚の鋼板を積層してなるコア3
に巻線91が巻装されて構成されるステータスタック7
の両端に、回転子のシャフト17を回転自在に支持する
ベアリング55,69が固定される一対のブラケット
9,11が取付けられている回転電機用固定子の前記コ
ア3の製造方法であって、回転子挿入孔の周囲に複数個
の孔25…が形成された複数枚の鋼板21を、各鋼板の
孔21…を積層方向に重ねて互いに平行に延びる複数個
の貫通孔35…を形成するように積層した後に、前記複
数個の貫通孔35…に両端部に前記ブラケット9,11
をねじ止めする際に用いるねじ部73,89が形成され
た複数本の金属製ロッド37…をそれぞれ前記両端部が
前記貫通孔35…から突出するようにきつく嵌合してコ
ア成形体を作り、前記コア成形体を構成する前記複数枚
の鋼板21を相互に結合させる鋼板結合処理を施して前
記コア3を作ることを特徴とするコアの製造方法。
【0025】(2)前記鋼板結合処理では、前記コア成
形体を前記鋼板の積層方向両側から加圧した状態に保持
し、その状態でコア成形体の外周面に接着剤を塗布し、
前記接着剤を硬化させた後に、前記複数枚の鋼板を相互
に結合するように前記コア成形体の外周面を前記積層方
向に連続的に溶接する前記(1)に記載のコアの製造方
法。
【0026】(3)複数枚の鋼板を積層してなるコア3
に巻線91が巻装されて構成されるステータスタック7
の両端に、回転子のシャフト17を回転自在に支持する
ベアリング55,69が固定される一対のブラケット
9,11が取付けられている回転電機用固定子を備えた
回転電機の製造方法であって、回転子挿入孔の周囲に複
数個の孔が形成された複数枚の鋼板を、各鋼板の孔を積
層方向に重ねて互いに平行に延びる複数個の貫通孔を形
成するように積層した後に、前記複数個の貫通孔35…
に両端部にねじ部が形成された複数本の金属製ロッド3
7…をそれぞれ前記両端部が前記貫通孔から突出するよ
うにきつく嵌合してコア成形体を作り、前記コア成形体
を構成する前記複数枚の鋼板を相互に結合させる鋼板結
合処理を施して前記コア3を作り、前記コア3に対して
巻線91を巻装して前記ステータスタック7を作り、前
記複数本の金属製ロッド37…の前記両端部が嵌合する
複数個の嵌合孔47,6を備えた前記一対のブラケット
9,11の一つを前記コア3の一端から突出する前記複
数本の金属製ロッドの一方の前記端部に前記複数個の嵌
合孔を嵌めるようにして前記コアの前記一端に取付け、
前記複数個の嵌合孔に嵌合された前記複数本の金属製ロ
ッドの一方の前記端部のねじ部に、前記ブラケットと係
合する係合部を有する複数個のねじ止め部材77をそれ
ぞれ螺合させて、前記一対のブラケットの一つを前記ス
テータスタック7に対して取付け、前記シャフト17の
両端に前記ベアリングを取付け、前記回転子の前記シャ
フト17の一端に取付けたベアリングを前記一対のブラ
ケット9,11の一つに支持させ、前記一対のブラケッ
トの残りを前記コアの他端から突出する前記複数本の金
属製ロッドの他方の前記端部に前記複数個の嵌合孔を嵌
めるとともに、前記シャフトの他端に取付けたベアリン
グを残りのブラケットに支持させて前記コアの前記他端
に取付け、前記複数個の嵌合孔に嵌合された前記複数本
の金属製ロッド37…の他方の前記端部のねじ部に、前
記ブラケットと係合する係合部を有する複数個のねじ止
め部材をそれぞれ螺合させて、前記一対のブラケットの
残りのブラケットを前記ステータスタック7に対して取
付けることを特徴とする回転電機の製造方法。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転電機
用固定子によれば、ベアリングの寿命の低下を抑えるこ
とができ、しかも安価に製造できる。また、本発明の回
転電機用固定子の製造方法を用いれば、ベアリングの寿
命の低下を抑制して、しかも安価な部品を使用して低コ
ストで回転電機用固定子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機用固定子を用いたACサ
ーボモータの一例の構成を示す断面図である。
【図2】図1の例で用いる鋼板を示す図である。
【図3】図1の例で用いる一方側のブラケットの側面図
である。
【図4】図1の例で用いる他方側のブラケットの側面図
である。
【図5】従来の固定子の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ACサーボモータ(回転電機) 2 固定子 3 コア 5 巻線 7 ステータスタック 9,11 ブラケット 17 シャフト 19 回転子 21 鋼板 25 貫通用孔 35 貫通孔 37 金属製ロッド 47,61 嵌合孔 55,69 ラジアルベアリング 73,89 雌ねじ部 77 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−21609(JP,U) 実開 昭58−127842(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/04 - 5/173 H02K 1/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の鋼板を積層してなるコアに巻線
    が巻装されて構成されるステータスタックの両端に、回
    転子のシャフトを回転自在に支持するベアリングが固定
    される一対のブラケットが取付けられている回転電機用
    固定子であって、 前記コアには前記複数枚の鋼板にそれぞれ形成された孔
    が積層方向に重なって形成されて互いに平行に延びる複
    数個の貫通孔が間隔をあけて形成されており、 前記複数個の貫通孔には両端部にねじ部が形成された
    複数本の金属製ロッドがそれぞれ前記両端部を前記貫通
    孔から突出させるようにしてきつく嵌合されており、 前記一対のブラケットには前記複数本の金属製ロッドの
    前記両端部が嵌合する複数個の嵌合孔がそれぞれ形成さ
    れており、 前記複数個の嵌合孔に嵌合された前記複数本の金属製ロ
    ッドの前記両端部のねじ部に、前記嵌合孔の外側から
    挿入された複数個の頭部付きのねじ部材の雄ねじ部がそ
    れぞれ螺合されて、前記一対のブラケットが前記ステー
    タスタックに対して取付けられていることを特徴とする
    回転電機用固定子。
  2. 【請求項2】 前記金属製ロッドと前記貫通孔との間に
    は、前記貫通孔への前記金属製ロッドの挿入は許容する
    が、前記金属製ロッドが自身の自重では抜け落ちること
    が無い程度のギャップが形成されている請求項1に記載
    の回転電機用固定子。
  3. 【請求項3】 前記ギャップの平均値は0.06mm以
    下である請求項2に記載の回転電機用固定子。
  4. 【請求項4】 複数枚の鋼板を積層してなるコアに巻線
    が巻装されて構成されるステータスタックの両端に、回
    転子のシャフトを回転自在に支持するベアリングが固定
    される一対のブラケットが取付けられている回転電機用
    固定子であって、 前記コアには前記複数枚の鋼板にそれぞれ形成された孔
    が積層方向に重なって形成されて互いに平行に延びる複
    数個の貫通孔がバランスよく間隔をあけて形成されてお
    り、 前記複数個の貫通孔には両端部に雌ねじ部が形成された
    複数本の金属製ロッドがそれぞれ前記両端部を前記貫通
    孔から突出させるようにしてきつく嵌合されており、 前記一対のブラケットには前記複数本の金属製ロッドの
    前記両端部が嵌合する複数個の嵌合孔がそれぞれ形成さ
    れており、 前記複数個の嵌合孔に嵌合された前記複数本の金属製ロ
    ッドの前記両端部の雌ねじ部に、前記嵌合孔の外側から
    挿入された複数個の頭部付きのねじ部材の雄ねじ部が螺
    合されて、前記一対のブラケットが前記ステータスタッ
    クに対して取付けられていることを特徴とする回転電機
    用固定子。
  5. 【請求項5】 複数枚の鋼板を積層してなるコアに巻線
    が巻装されて構成されるステータスタックの両端に、回
    転子のシャフトを回転自在に支持するベアリングが固定
    される一対のブラケットが取付けられている回転電機用
    固定子の製造方法であって、 回転子挿入孔の周囲に複数個の孔が形成された複数枚の
    鋼板を、各鋼板の孔を積層方向に重ねて互いに平行に延
    びる複数個の貫通孔を形成するように積層した後に、前
    記複数個の貫通孔に両端部にねじ部が形成された複数本
    の金属製ロッドをそれぞれ前記両端部が前記貫通孔から
    突出するようにきつく嵌合してコア成形体を作り、その後 前記コア成形体を構成する前記複数枚の鋼板を相
    互に結合させる鋼板結合処理を施して前記コアを作り、 前記コアに対して巻線を巻装して前記ステータスタック
    を作り、 前記複数本の金属製ロッドの前記両端部が嵌合する複数
    個の嵌合孔を備えた前記一対のブラケットを、前記コア
    の両端から突出する前記複数本の金属製ロッドの前記両
    端部に前記複数個の嵌合孔を嵌めるようにして、前記コ
    アの両端に配置し、 前記複数個の嵌合孔に嵌合された前記複数本の金属製ロ
    ッドの前記両端部のねじ部に、前記ブラケットと係合す
    る係合部を有する複数個のねじ止め部材をそれぞれ螺合
    させて、前記一対のブラケットを前記ステータスタック
    に対して取付けることを特徴とする回転電機用固定子の
    製造方法。
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