JP2010017057A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010017057A
JP2010017057A JP2008176837A JP2008176837A JP2010017057A JP 2010017057 A JP2010017057 A JP 2010017057A JP 2008176837 A JP2008176837 A JP 2008176837A JP 2008176837 A JP2008176837 A JP 2008176837A JP 2010017057 A JP2010017057 A JP 2010017057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
side plate
protrusion
stator
intermediate plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008176837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5363041B2 (ja
Inventor
Masakazu Kawagishi
雅和 川岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2008176837A priority Critical patent/JP5363041B2/ja
Publication of JP2010017057A publication Critical patent/JP2010017057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5363041B2 publication Critical patent/JP5363041B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】複数の板材からなる固定子の表面に突出部が形成されることなく、安価にレイアウト性を高めることができると共に、複数の板材を容易に固定可能な固定子を有する回転電機を提供する。
【解決手段】磁性材料からなる板材を軸線方向に複数枚積層して構成された固定子4を有する磁石発電機1において、固定子4の軸線方向の両側に配された側部板材41A,41Bの一方の面に、軸線方向に沿う突起が形成されており、固定子4の側部板材41A,41B以外の中間板材42に、側部板材41A,41Bの突起を挿通可能な貫通孔が形成され、中間板材42はリベット62によって積層した状態で固定され、側部板材41A,41Bのリベット62に対応する位置に、リベット62の頭部62aを受容して側部板材41A,41Bからの突出を回避するための貫通孔63が形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、回転電機に関するものである。
従来から、磁石発電機やモータなどの回転電機は、固定子と回転子を有している。この固定子は一般的に磁性材料などからなる板材を積層した構造が採用されている。また、積層された板材をリベットかしめによって固定し、固定子コアとして一体化したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1の固定子コアは、電磁鋼板をプレス加工した複数枚からなる第1コアシートおよび第2コアシートと、第1、第2コアシートよりも肉厚の厚いコアエンドプレートとを積層し、リベット孔に通したリベットの端部を座屈変形させてかしめることによって一体化されている。
また、コアエンドプレートである端部積層板のリベット孔に皿もみ加工を施す一方、リベットの頭部を皿状に形成することで、端部積層板からのリベット頭部の突出を防止しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−252076号公報 特開2003−244917号公報
上述した特許文献1の固定子コアのように、板厚の異なる2種類以上の板材を積層する場合には、リベットを用いて固定するのが一般的であった。これは、異なる板厚の板材を積層すると、同一型内で自動かしめをすることができないからである。
ところで、上述の特許文献1のように構成した固定子コアでは、リベットのかしめ高さなどを管理するために、専用の治具(金型)が必要であった。
さらに、板材の積層方法(固定子コアの厚みなど)が異なると、リベットの種類も変更する必要があり、製品管理が煩雑になる問題があった。
また、上述の特許文献2にあっては、端部積層板からのリベット頭部の突出を防止できるため、隣接して取り付けられる部材に加工を施す必要がなくなり、レイアウト性を高めることができるという点では優れているが、リベット孔の加工やリベット頭部の加工が複雑になり、製造コストがかかってしまうという問題があった。
ここで、同一の板厚の板材だけでもダボかしめ等を行って一体化し、この分リベット点数を減少することも考えられるが、ダボかしめを行うための装置が必要になり、結局製造コストがかかってしまう。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、複数の板材からなる固定子の表面に突出部が形成されることなく、安価にレイアウト性を高めることができると共に、複数の板材を容易に固定可能な固定子を有する回転電機を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、磁性材料からなる板材を軸線方向に複数枚積層して構成された固定子を有する回転電機において、前記固定子の軸線方向の両側に配された側部板材の一方の面に、軸線方向に沿う突起が形成され、前記固定子の前記側部板材以外の中間板材に、前記側部板材の前記突起を挿通可能な貫通孔が形成され、前記中間板材は固定部材によって積層した状態で固定され、前記側部板材の前記固定部材に対応する位置に、前記固定部材の端部を受容して前記側部板材からの突出を回避するための孔が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、側部板材の突起と中間板材の貫通孔との位置を合わせ、側部板材を中間板材に押し当てると、突起が貫通孔内に圧入され、側部板材と中間板材とが固定される。
また、側部板材には、中間板材側の面に突起が形成されているだけの簡単な構成であるため、複数の板材を固定して固定子を製造した際に、固定子の表面に突出部が形成されない。これに加え、中間板材を固定部材によって積層固定するにあたって、側部板材の固定部材に対応する位置に固定部材の端部を受容して前記側部板材からの突出を回避するための孔を形成するので、固定部材に複雑な加工を施すことなく、側部板材からの固定部材の突出を防止できる。
請求項2に記載した発明は、前記側部板材が、前記固定部材の端部よりも軸線方向に厚く形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、確実に固定部材の端部を側部板材に没入させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記突起と前記貫通孔との形状が、軸線方向に直交する水平面内において異なる形状で構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、突起を貫通孔に圧入する際に、突起と貫通孔とが点接触しながら突起を圧入することができる。
請求項4に記載した発明は、前記水平面内において、前記突起が円形状で形成され、前記貫通孔が多角形状に形成されており、前記突起を前記貫通孔に圧入した際に、前記突起が前記貫通孔の各辺に接触するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、貫通孔の各辺で突起を保持することができる。また、突起を円形形状で製造したため、製品精度を確保しやすく、生産効率を向上することができる。
請求項5に記載した発明は、前記水平面内において、前記突起が略真円形状で形成されており、前記貫通孔が略正方形状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、突起と貫通孔の中心軸が水平面内において一致していれば、貫通孔の4辺において突起を確実に点接触で保持することができる。また、貫通孔が正方形状で構成されるため、容易に中間板材を製造することができる。
請求項6に記載した発明は、前記貫通孔が、前記中間板材の同心円上で周方向に略等間隔に形成され、正多角形状からなる前記貫通孔の対向する頂部が、前記中間板材の径方向に一致するように前記貫通孔が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、貫通孔の対向する2辺と突起との点接触している2点の位置が固定子の同一径方向からずれて配置される。このため、固定子が水平面内において径方向に振動した際に、突起と貫通孔との点接触箇所が当該振動に対して側部板材と中間板材との位置ずれを抑制する方向に作用する。
請求項1に記載した発明によれば、側部板材の突起と中間板材の貫通孔との位置を合わせ、側部板材を中間板材に押し当てると、突起が貫通孔内に圧入され、側部板材と中間板材とが固定される。このため、側部板材と中間板材とを容易に固定することができる。
また、側部板材には、中間板材側の面に突起が形成されているだけの簡単な構成であるため、複数の板材を固定して固定子を製造した際に、固定子の表面に突出部が形成されない。これに加え、中間板材を固定部材によって積層固定するにあたって、側部板材の固定部材に対応する位置に固定部材の端部を受容して前記側部板材からの突出を回避するための孔を形成するので、固定部材に複雑な加工を施すことなく、側部板材からの固定部材の突出を防止できる。
このため、固定部材を用いて中間板材を固定しつつ固定子に密着するように配される部材に突出部との干渉を回避するための加工を施す必要がないので、安価にレイアウト性を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、確実に固定部材の端部を側部板材に没入させることができるので、側部板材からの固定部材の突出を確実に防止することができ、確実にレイアウト性を高めることができる。
請求項3に記載した発明によれば、突起を貫通孔に圧入する際に、突起と貫通孔とが点接触しながら突起を圧入することができる。このため、圧入時の接触抵抗を低下することができる。また、圧入後においては、突起の保持強度を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、貫通孔の各辺で突起を保持することができるため、突起の保持強度を確実に確保することができる。また、突起を円形形状で製造したため、製品精度を確保しやすく、生産効率を向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、突起と貫通孔の中心軸が水平面内において一致していれば、貫通孔の4辺において突起を確実に点接触で保持することができる。また、貫通孔が正方形状で構成されるため、容易に中間板材を製造することができる。
請求項6に記載した発明によれば、貫通孔の対向する2辺と突起との点接触している2点の位置が固定子の同一径方向からずれて配置される。このため、固定子が水平面内において径方向に振動した際に、突起と貫通孔との点接触箇所が当該振動に対して側部板材と中間板材との位置ずれを抑制する方向に作用する。よって、振動に対しても強い高品質な固定子を容易に製造することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る回転電機である磁石発電機1は、例えば自動二輪車に用いられるアウターロータ型の発電機であって、エンジンのクランクシャフト2の先端に固定された回転子3と、エンジンのケース7に固定される固定子4とを備えている。
回転子3は、有底筒状のロータヨーク30を有している。このロータヨーク30のエンド部(底壁)31には、径方向略中央にボス部5が設けられている。ボス部5は、エンド部31から内側(図2における上側)に向かって突出形成されている。このボス部5の中央には貫通孔6が形成され、貫通孔6にクランクシャフト2が挿入、固定されるようになっている。
また、エンド部31の外側(図2における下側)には、図示しないクラッチ部材を取り付けるためのフランジ部33が形成されている。さらに、エンド部31におけるフランジ部33と周壁32との間には油抜孔(貫通孔)35が周方向に略等間隔に複数形成されている。つまり、油抜孔35は、エンド部31の周縁部に形成されており、ロータヨーク30のエンド部31側に取り付けられるクラッチと平面視において干渉しない位置に形成されている。
ロータヨーク30の周壁32には、その内周壁32a側に複数の永久磁石8が周方向に磁極が交互となるように配されている。一方、周壁32の外周壁32b側には、エンジンの点火時期などを検出するための複数のリラクタ(凸部)9が周方向に等間隔で一体形成されている。
ここで、永久磁石8は、ロータヨーク30の内周壁32aに当接するように設けられたマグネットホルダ51上に載置するように配されている。マグネットホルダ51は例えば樹脂で形成されたリング状の部材である。マグネットホルダ51の上面には周方向に略等間隔に垂直上方に突出した突起54が形成されている。隣接する突起54間に永久磁石8を配置することで、永久磁石8の位置決めを容易に行うことができる。
磁石発電機1が取り付けられているエンジンにおいては、その点火時期などを制御するために、エンジンの回転速度情報やクランクシャフト2の回転角度情報が必要となる。このため、クランクシャフト2の回転に伴ってパルス信号を発生するパルス発生器(不図示)が用いられている。このパルス発生器は、ロータヨーク30の外周面側、つまり、リラクタ9に対向するように配設される。
そして、リラクタ9のエッジ部(角部)がパルス発生器のピックアップを横切ることでパルス発生器からパルス信号(正電圧パルスと負電圧パルス)を発生させ、これを不図示の制御部(CDIユニットなど)が受信することによってエンジンの回転速度情報やクランクシャフト2の回転角度情報を得ることができるようになっている。
固定子4は、円環状の固定子鉄心17を有している。固定子鉄心17は、磁性材料の板材を軸線方向に積層して形成したものであって、中央にボス部5が挿通可能なボス孔15が形成されている。また、固定子鉄心17には、固定子4をエンジンのケース7に締結固定するためのネジ孔20が複数箇所(本実施形態では4箇所)周方向に沿って形成されている。さらに、固定子鉄心17には、放射状に径方向外側に向かって延出する複数のティース16が周方向に等間隔に設けられている。これらティース16には、それぞれインシュレータ24が装着され、このインシュレータ24を介して電機子コイル18が巻装されている。
電機子コイル18は、所定の本数のコイルがそれぞれティース16に巻回されてなるもので、その端末部は、3本の発電出力用リード線19からなるハーネス26の引き出し位置付近まで導き出されている。これら電機子コイル18の各端末部と発電出力用リード線19の各端末部は、各々重ね合わせた状態で半田付けしたり、圧着スリーブを用いてかしめたりして接合してある。この接合部分には、固定子鉄心17に固定された絶縁キャップ22が装着されている。
このように構成された磁石発電機1においては、クランクシャフト2と共に回転子3が回転すると、永久磁石8が固定子4の周りを回転するため、電機子コイル18に誘導起電力が発生する。そして、この電機子コイル18に流れる電流は、発電出力用リード線19を介して不図示のバッテリや付属電機機器に供給されるようになっている。
次に、固定子鉄心17の構造について説明する。
図3〜図6に示すように、固定子鉄心17は、磁性材料からなる板材を複数枚積層したものである。本実施形態において、固定子鉄心17は、両側(図4の上端および下端)に配された側部板材41(41A,41B)と、側部板材41A,41B間に配された中間板材42とで構成されている。側部板材41および中間板材42は、平面視において略同一の外形で形成されている。
中間板材42は、固定子鉄心17の一部を形成しており、上述したティース16やネジ孔20が形成されている。中間板材42は、軸線を中心に円形のボス孔15が形成され、ボス孔15の径方向外側にはコア部43が形成されている。ティース16は、コア部43を基端として、周方向略等間隔に放射状に延設されている。ネジ孔20は、コア部43に形成されている。
このコア部43には、後述する側部板材41の突起45に対応した位置に貫通孔46が周方向に略等間隔に形成されている(本実施形態では3箇所)。また、コア部43には、リベット孔61が周方向に略等間隔に形成され(本実施形態では3箇所)、ここに、固定部材であるリベット62が挿入されている。すなわち、中間板材42は、磁性材料からなる板材を複数枚積層した状態でリベット固定されている。
側部板材41は、中間板材42と同様、固定子鉄心17の一部を形成しており、上述したティース16やネジ孔20が形成されている。側部板材41は、軸線を中心に円形のボス孔15が形成され、ボス孔15の径方向外側にはコア部43が形成されている。ティース16は、コア部43を基端として、周方向略等間隔に放射状に延設されている。ネジ孔20は、コア部43に形成されている。
このコア部43には、中間板材42のリベット孔61に対応する位置に貫通孔63が形成されている。この貫通孔63の直径E1は、リベット62の頭部(端部)62aの直径E2よりも大きく設定され、リベット62の頭部62aを受容可能になっている。また、側部板材41の厚さH1は、リベット62の頭部62aの厚さH2よりも軸線方向に厚く設定されている。したがって、リベット62の頭部62aは、側部板材41に没入され、側部板材41からの突出を回避することができるようになっている。
側部板材41の一方の面(中間板材42側の面)には、コア部43に対して垂直上方に突出した突起45が周方向に略等間隔に形成されている(本実施形態では3箇所)。これら突起45は、中間板材42の貫通孔46に対応する位置であってコア部43の同心円上で周方向に略等間隔に形成されている。突起45は、平面視で円形の円柱状に形成されており、その先端は面取りがなされている。そして、突起45が形成されている面と反対側の面は、略平坦面として形成されている。
ここで、中間板材42の貫通孔46は、平面視で正方形状に形成されており、突起45を挿入したときに貫通孔46の4辺と突起45とが点接触して保持される大きさに形成されている。また、貫通孔46は、対向する2つの頂部が同一の径方向に位置する向きで形成されている。
次に、固定子鉄心17の製造方法について説明する。
図7に示すように、固定子鉄心17を製造するには、まず、中間板材42を所定枚数積層する。このとき、コア部43に形成されたネジ孔20、リベット孔61、および貫通孔46の位置が軸線方向に一致するようにして積層する。そして、中間板材42の一方の面からリベット孔61にリベット62を挿入し、他方の面から突出したリベット62の先端を座屈変形させてかしめ、中間板材42を積層した状態で固定する。
中間板材42が積層固定された後、その両側から側部板材41A,41Bを圧入する。つまり、側部板材41A,41Bの突起45を中間板材42の貫通孔46内に挿入するようにして圧入し、側部板材41A,41Bが所定位置まで圧入できれば固定子鉄心17が製造されることとなる。このとき、側部板材41A,41Bには、貫通孔63が形成されているので、リベット62の頭部62a、およびリベット62の座屈変形した先端部は、側部板材41A,41Bから突出することがない(図3(a)、図3(b)参照)。
ここで、本実施形態においては、リベット62の座屈変形した先端部もリベット62の頭部62aと略同一形状に形成されているものとする。すなわち、側部板材41A,41Bの厚さH1がリベット62の頭部62aの厚さH2よりも軸線方向に厚く設定されているということは、側部板材41A,41Bの厚さH1がリベット62の座屈変形した先端部の厚さよりも厚く設定されているということはいうまでもない。また、側部板材41A,41Bの貫通孔63の直径E1がリベット62の頭部62aの直径E2よりも大きく設定されているということは、側部板材41A,41Bの貫通孔63の直径E1がリベット62の座屈変形した先端部の直径よりも大きく設定されているということはいうまでもない。
このように製造された固定子鉄心17は、電機子コイル18が巻回されるなどして固定子4として製造される。その後、固定子鉄心17は、ロータヨーク30内に配置されるとともに、ネジ孔20を利用してエンジンのケース7と締結固定される。
したがって、上述の実施形態によれば、固定子鉄心17の両側に位置する側部板材41(41A,41B)に突起45を形成し、側部板材41A,41Bに挟まれた中間板材42の突起45に対応する位置に貫通孔46を形成したため、側部板材41A,41Bの突起45と中間板材42の貫通孔46との位置を合わせ、側部板材41A,41Bを中間板材42に押し当てると、突起45が貫通孔46内に圧入され、側部板材41A,41Bと中間板材42とが固定される。このため、複数の板材41,42を容易に固定して固定子鉄心17を製造することができる。
また、側部板材41A,41Bには、中間板材42側の面に突起45が形成されているだけの簡単な構成であるため、複数の板材41,42を固定して固定子鉄心17を製造した際に、固定子鉄心17の表面に突出部が形成されない。これに加え、中間板材42を固定部材であるリベット62によって積層固定するにあたって、側部板材41A,41Bのリベット62(リベット孔61)に対応する位置にリベット62の頭部62aを受容する貫通孔63を形成するので、リベット62やリベット孔61に複雑な加工を施すことなく、側部板材41A,41Bからのリベット62の突出を防止できる。
このため、固定子鉄心17(固定子4)に密着するように配されるエンジンのケース7に突出部との干渉を回避するための加工を施す必要がないので、安価にレイアウト性を高めることができる。
また、側部板材41A,41Bの厚さH1がリベット62の頭部62aの厚さH2よりも軸線方向に厚く設定されているので、確実にリベット62の頭部62aを側部板材41A,41Bに没入させて側部板材41からの突出を回避することができる。このため、側部板材41A,41Bからのリベット62の突出を確実に防止することができ、確実にレイアウト性を高めることができる。
さらに、突起45を円柱状に形成し、貫通孔46を平面視正方形に形成したため、突起45を貫通孔46に圧入する際に、突起45と貫通孔46とが貫通孔46の各辺において点接触しながら突起45を圧入することができる。したがって、圧入時の接触抵抗を低下することができる。また、圧入後においては、突起45の保持強度を向上することができる。
また、突起45を円柱状に形成したため、製品精度を確保しやすく、生産効率を向上することができる。
さらに、貫通孔46を、中間板材42のコア部43の同心円上で周方向に略等間隔に形成し、正方形状に形成された貫通孔46の対向する一対の頂部が、中間板材42のコア部43の径方向に一致するように貫通孔46を形成したため、貫通孔46の対向する2辺と突起45との点接触している2点の位置が固定子鉄心17(固定子4)の同一径方向からずれて配置される。このため、固定子4が水平面内において径方向に振動した際に、突起45と貫通孔46との点接触箇所が当該振動に対して側部板材41と中間板材42との位置ずれを抑制する方向に作用する。よって、振動に対しても強い高品質な固定子4を容易に製造することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。すなわち、本実施形態で挙げた具体的な形状、構成などは一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では回転電機として磁石発電機1を用いて説明をしたが、複数の板材を積層して固定子鉄心を構成するような構造であれば、回転電機を磁石発電機1に代わってモータとして使用してもよい。
また、本実施形態では突起を円形、貫通孔を正方形に形成した場合で説明をしたが、突起と貫通孔とが点接触で保持される構造であれば他の形状(例えば、図8参照)でもよい。
さらに、上述の実施形態では、中間板材42を積層した状態で固定するための固定部材としてリベット62を用いた場合について説明した。しかしながら、これにかぎられるものではなく、ボルト・ナットを用いて中間板材42を用いてもよい。この場合、側部板材41A,41Bの貫通孔63の直径E1(図3(b)参照)をボルト・ナットの各頭部の直径よりも大きく設定すればよい。また、側部板材41A,41Bの厚さH1をボルト・ナットの各頭部の厚さよりも厚く設定することが望ましい。
本発明の実施形態における磁石発電機の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるリベットによる固定状態を示す図であり、(a)は図1のB−B線に沿う断面図、(b)は、図3(a)のC部拡大図である。 図2のD部拡大図である。 本発明の実施形態における中間板材の平面図である。 本発明の実施形態における側部板材の平面図である。 本発明の実施形態における固定子鉄心の製造過程を示す部分断面図である。 本発明の実施形態における突起と貫通孔との別の構成を示す説明図である。
符号の説明
1…磁石発電機(回転電機) 3…回転子 4…固定子 8…永久磁石 18…電機子コイル 30…ロータヨーク 31…エンド部(底壁) 41(41A,41B)…側部板材 42…中間板材 45…突起 46…貫通孔 62…リベット(固定部材) 62a…頭部(端部) 63…貫通孔(孔) H1,H2…厚さ E1,E2…直径

Claims (6)

  1. 磁性材料からなる板材を軸線方向に複数枚積層して構成された固定子を有する回転電機において、
    前記固定子の軸線方向の両側に配された側部板材の一方の面に、軸線方向に沿う突起が形成され、
    前記固定子の前記側部板材以外の中間板材に、前記側部板材の前記突起を挿通可能な貫通孔が形成され、
    前記中間板材は固定部材によって積層した状態で固定され、
    前記側部板材の前記固定部材に対応する位置に、前記固定部材の端部を受容して前記側部板材からの突出を回避するための孔が形成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記側部板材が、前記固定部材の端部の厚さよりも軸線方向に厚く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記突起と前記貫通孔との形状が、軸線方向に直交する水平面内において異なる形状で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記水平面内において、前記突起が円形状で形成され、前記貫通孔が多角形状に形成されており、
    前記突起を前記貫通孔に圧入した際に、前記突起が前記貫通孔の各辺に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記水平面内において、前記突起が略真円形状で形成されており、前記貫通孔が略正方形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記貫通孔が、前記中間板材の同心円上で周方向に略等間隔に形成され、
    正多角形状からなる前記貫通孔の対向する頂部が、前記中間板材の径方向に一致するように前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の回転電機。

JP2008176837A 2008-07-07 2008-07-07 回転電機 Active JP5363041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176837A JP5363041B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176837A JP5363041B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010017057A true JP2010017057A (ja) 2010-01-21
JP5363041B2 JP5363041B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=41702589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008176837A Active JP5363041B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5363041B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156971A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 株式会社ミツバ 磁石式発電機
EP3306784A1 (en) * 2016-10-06 2018-04-11 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Brushless motor and winding method for stator
EP3291413B1 (en) * 2016-08-31 2020-01-29 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Brushless motor

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5622942U (ja) * 1979-07-26 1981-02-28
JP2004357347A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toyota Motor Corp 回転電機用ロータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5622942U (ja) * 1979-07-26 1981-02-28
JP2004357347A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toyota Motor Corp 回転電機用ロータ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156971A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 株式会社ミツバ 磁石式発電機
JP2014192933A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsuba Corp 磁石式発電機
CN105009413A (zh) * 2013-03-26 2015-10-28 株式会社美姿把 磁铁式发电机
EP2980961A4 (en) * 2013-03-26 2016-12-14 Mitsuba Corp MAGNET GENERATOR
EP3291413B1 (en) * 2016-08-31 2020-01-29 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Brushless motor
EP3306784A1 (en) * 2016-10-06 2018-04-11 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Brushless motor and winding method for stator
CN107919778A (zh) * 2016-10-06 2018-04-17 信浓绢糸株式会社 无刷马达及定子的绕线方法
US10886810B2 (en) 2016-10-06 2021-01-05 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Brushless motor and winding method for stator
CN107919778B (zh) * 2016-10-06 2021-06-18 信浓绢糸株式会社 无刷马达及定子的绕线方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5363041B2 (ja) 2013-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011118357A1 (ja) ステータ用電磁石及びステータ用電磁石の製造方法
JP2016167907A (ja) 回転電機および電動パワーステアリング装置
JP5741826B2 (ja) モータ
JP2009100531A (ja) インナーロータブラシレスモータ及びその製造方法
CN204179803U (zh) 内转子型马达
WO2017195637A1 (ja) 電機子の製造方法、回転電機の製造方法、電機子、回転電機、および電機子の製造装置
WO2017141562A1 (ja) 回転電機の固定子、回転電機、および、回転電機の固定子の製造方法
JP2018068069A (ja) ステータ、モータ、およびステータの製造方法
CN111245164B (zh) 旋转电机及其制造方法
JP5363041B2 (ja) 回転電機
US20070267932A1 (en) Stator for inner rotor type rotating electric machine
WO2018061179A1 (ja) ロータの製造方法、ロータおよびモータ
JP5155689B2 (ja) 回転電機
JP7151438B2 (ja) 固定子、この固定子を用いる回転電機、および固定子の製造方法
WO2014024988A1 (ja) ステータコアおよびそれを用いたアウターロータ型回転電機
WO2018042634A1 (ja) ロータ、回転電機、及びロータの製造方法
JP2017225208A (ja) 電機子、回転電機および電機子の製造方法
JP2014036506A (ja) 電機子、および、これを用いた回転電機
JPWO2018180345A1 (ja) 電動モータ用ステータおよび電動モータ
JP5937458B2 (ja) ステータ、ステータを用いたアウターロータ型回転電機、および、ステータの製造方法
JP6515322B2 (ja) 回転電機の固定子
WO2016171205A1 (ja) アウターローター型回転電機
JP2017103986A (ja) 電動機
WO2015053071A1 (ja) ステータ
CN108886304B (zh) 电动马达用定子及其制造方法、电动马达及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5363041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150