JP3292896B2 - 探傷用磁化装置 - Google Patents
探傷用磁化装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁粉探傷装置に用いる探
傷用磁化装置に係わり、特に鋼管等の壁面内の探傷用磁
化コイルの構造に関する。
傷用磁化装置に係わり、特に鋼管等の壁面内の探傷用磁
化コイルの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から鋼管等の被検体をＡＣ磁化法或
はＤＣ磁化法を用いて磁化し、磁化した被検体に磁粉液
撒布を行ない、傷等の欠陥部分に付着した蛍光磁粉をブ
ラックライトの照射により発光させ、被検体の傷等の欠
陥部分を目視検査する様に成した磁粉探傷装置が知られ
ている。
はＤＣ磁化法を用いて磁化し、磁化した被検体に磁粉液
撒布を行ない、傷等の欠陥部分に付着した蛍光磁粉をブ
ラックライトの照射により発光させ、被検体の傷等の欠
陥部分を目視検査する様に成した磁粉探傷装置が知られ
ている。
【０００３】この様な磁粉探傷装置に用いる探傷用の磁
化装置としては種々の磁化方法が提案され、単一磁化法
とデューベック磁化法等が知られている。例えば図７に
示す様な単一磁化法ではリング状の被検体６の外周の欠
陥部分の傷７を検査するために２個の空芯コイル８Ｌ及
び８Ｒ間に珪素鋼板等をラミネートした磁芯２を橋絡さ
せると共に被検体６の空芯部に磁芯２を貫通させ、２個
のコイル８Ｌ及び８ＲにＡＣ磁化法はＡＣ磁化電流を流
入させ、被検体６に磁束を貫通させて円周方向の磁化を
行う様に成されている。
化装置としては種々の磁化方法が提案され、単一磁化法
とデューベック磁化法等が知られている。例えば図７に
示す様な単一磁化法ではリング状の被検体６の外周の欠
陥部分の傷７を検査するために２個の空芯コイル８Ｌ及
び８Ｒ間に珪素鋼板等をラミネートした磁芯２を橋絡さ
せると共に被検体６の空芯部に磁芯２を貫通させ、２個
のコイル８Ｌ及び８ＲにＡＣ磁化法はＡＣ磁化電流を流
入させ、被検体６に磁束を貫通させて円周方向の磁化を
行う様に成されている。
【０００４】更に、被検体６の円周方向の欠陥部分並に
円周と直交する方向の欠陥部分を検出するために電流貫
通電極を設ける様に成したもの（実用新案登録番号第１
２７０３６４号）等も公知である。
円周と直交する方向の欠陥部分を検出するために電流貫
通電極を設ける様に成したもの（実用新案登録番号第１
２７０３６４号）等も公知である。
【０００５】然し、上述の磁化装置は主に被検体６の長
さが１ｍまで程度の比較的限定された長さのものであ
り、外周の欠陥部分を検査するものであり、例えば長尺
の鋼管等のパイプの内壁の傷等を検査する場合には用い
られていない。
さが１ｍまで程度の比較的限定された長さのものであ
り、外周の欠陥部分を検査するものであり、例えば長尺
の鋼管等のパイプの内壁の傷等を検査する場合には用い
られていない。
【０００６】特に、石油探査等に用いるボーリング用の
鋼管等では長さが１５ｍ位、直径が１００ｍｍ以上あ
り、特に磁粉探傷装置で検査する範囲は管端から５００
ｍｍ程度の螺子切りが成される部分でこの部分の内壁面
に欠陥があると、何千ｍも地中に挿入したすべてのパイ
プが使用不能になる、この様な弊害を除くために精密な
欠陥検査が必要となる。
鋼管等では長さが１５ｍ位、直径が１００ｍｍ以上あ
り、特に磁粉探傷装置で検査する範囲は管端から５００
ｍｍ程度の螺子切りが成される部分でこの部分の内壁面
に欠陥があると、何千ｍも地中に挿入したすべてのパイ
プが使用不能になる、この様な弊害を除くために精密な
欠陥検査が必要となる。
【０００７】この様なパイプ内壁の欠陥検査を行なうた
めの磁化装置としては図８Ａ，Ｂに示す如き磁化装置が
知られている。
めの磁化装置としては図８Ａ，Ｂに示す如き磁化装置が
知られている。
【０００８】図８Ａは探傷用磁化装置の内壁磁化方法の
説明に供する正面図、図８Ｂは側断面図である。探傷用
磁化装置１としてはパイプ等の被検体６の長手方向に５
００ｍｍ程度で所定の幅を有する矩形状の珪素鋼板等を
ラミネートして柱状と成した磁芯２の長手方向であるＺ
軸方向にＺ軸用コイル３を巻回し、更に、このＺ軸用コ
イル３の外側の左右のＸ軸と直交する様に側断面がコ字
状のＸ軸コイル４を設ける様に成したものである。
説明に供する正面図、図８Ｂは側断面図である。探傷用
磁化装置１としてはパイプ等の被検体６の長手方向に５
００ｍｍ程度で所定の幅を有する矩形状の珪素鋼板等を
ラミネートして柱状と成した磁芯２の長手方向であるＺ
軸方向にＺ軸用コイル３を巻回し、更に、このＺ軸用コ
イル３の外側の左右のＸ軸と直交する様に側断面がコ字
状のＸ軸コイル４を設ける様に成したものである。
【０００９】上述の探傷用磁化装置１でパイプ６の内壁
をＺ軸用コイル３及びＸ軸用コイル２で磁化した後に磁
粉液撒布を行なえば、パイプ内壁のＺ軸方向の傷７Ｂ，
７Ｃ，７Ｄ及び内壁のＸ軸と直交する面の円周方向のパ
イプ６の傷７Ａを検出することが可能と成る。
をＺ軸用コイル３及びＸ軸用コイル２で磁化した後に磁
粉液撒布を行なえば、パイプ内壁のＺ軸方向の傷７Ｂ，
７Ｃ，７Ｄ及び内壁のＸ軸と直交する面の円周方向のパ
イプ６の傷７Ａを検出することが可能と成る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】叙上の従来構成で説明
した図８の内壁磁化方法でパイプ等の被検体６の内壁の
目視検査を行なう場合には、図８Ｂでの内壁の円周方向
に沿った傷７Ａは図８ＡのＸ軸と直交する内壁位置のみ
しか磁化されないために、例えば、図８Ａで破線で示し
たコイル４がＹ−Ｙ軸と直交する円周方向の欠陥部分で
ある傷を検出するためには被検体６のパイプ内で探傷用
磁化装置１を図８Ａの如く反時計又は時計方向に回動さ
せて、Ｘ軸コイル４を破線位置まで持ち来さなければな
らない問題があった。この為には図示していないが探傷
用磁化装置１にパイプ内で回転させる回転装置を付加さ
せなければならず、装置が複雑化するだけでなく、パイ
プの中心位置で正しく回転させ左右、上下での内壁の磁
化を均一にすることが難しい等の問題があった。本発明
は叙上の問題点を解消するために成されたもので、その
目的とするところはパイプ等の被検体６内に挿入する探
傷用磁化装置１をパイプ内に挿入するだけで回転させ
ず、固定した状態でパイプ内壁の円周方向並にＸ軸及び
Ｙ軸方向とを直交する位置のすべての欠陥位置の検出が
可能な探傷用磁化装置１を提供するにある。
した図８の内壁磁化方法でパイプ等の被検体６の内壁の
目視検査を行なう場合には、図８Ｂでの内壁の円周方向
に沿った傷７Ａは図８ＡのＸ軸と直交する内壁位置のみ
しか磁化されないために、例えば、図８Ａで破線で示し
たコイル４がＹ−Ｙ軸と直交する円周方向の欠陥部分で
ある傷を検出するためには被検体６のパイプ内で探傷用
磁化装置１を図８Ａの如く反時計又は時計方向に回動さ
せて、Ｘ軸コイル４を破線位置まで持ち来さなければな
らない問題があった。この為には図示していないが探傷
用磁化装置１にパイプ内で回転させる回転装置を付加さ
せなければならず、装置が複雑化するだけでなく、パイ
プの中心位置で正しく回転させ左右、上下での内壁の磁
化を均一にすることが難しい等の問題があった。本発明
は叙上の問題点を解消するために成されたもので、その
目的とするところはパイプ等の被検体６内に挿入する探
傷用磁化装置１をパイプ内に挿入するだけで回転させ
ず、固定した状態でパイプ内壁の円周方向並にＸ軸及び
Ｙ軸方向とを直交する位置のすべての欠陥位置の検出が
可能な探傷用磁化装置１を提供するにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の探傷用磁化装置
はその例が図１に示されている様に管壁内面を磁粉探傷
によって磁化させる探傷用磁化装置１に於いて、管内の
長手方向に沿って挿入−能な長手の磁芯２と、この磁芯
２の長手方向に沿ってスパイラル状に巻回された第１の
コイル３と、磁芯２の長手方向に沿って延設され磁芯２
の終端で折り曲げられ延設方向と逆方向に折り返された
第２のコイル４及び５とを具備し、第２のコイル４及び
５を磁芯２の外周に複数個配設して成るものである。
はその例が図１に示されている様に管壁内面を磁粉探傷
によって磁化させる探傷用磁化装置１に於いて、管内の
長手方向に沿って挿入−能な長手の磁芯２と、この磁芯
２の長手方向に沿ってスパイラル状に巻回された第１の
コイル３と、磁芯２の長手方向に沿って延設され磁芯２
の終端で折り曲げられ延設方向と逆方向に折り返された
第２のコイル４及び５とを具備し、第２のコイル４及び
５を磁芯２の外周に複数個配設して成るものである。
【００１２】
【作用】本発明の探傷用磁化装置１によると被検体６で
あるパイプの内径にパイプの長手方向に沿って該探傷用
磁化装置１を挿入した固定位置でＸ軸及びＹ軸と直交す
る管壁並にＺ軸方向のすべての傷を検知可能なものが得
られる。
あるパイプの内径にパイプの長手方向に沿って該探傷用
磁化装置１を挿入した固定位置でＸ軸及びＹ軸と直交す
る管壁並にＺ軸方向のすべての傷を検知可能なものが得
られる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の探傷用磁化装置の一実施例を
図１乃至図３を参照して詳記する。図１は本発明の探傷
用磁化装置の全体的斜視図、図２は本発明の探傷用磁化
装置を被検体６のパイプに挿入した状態での電流方向説
明図、第３はパイプ内の磁束を示す図である。
図１乃至図３を参照して詳記する。図１は本発明の探傷
用磁化装置の全体的斜視図、図２は本発明の探傷用磁化
装置を被検体６のパイプに挿入した状態での電流方向説
明図、第３はパイプ内の磁束を示す図である。
【００１４】図１に於いて、被検体６は前記した様に例
えば、石油探査用の比較的直径の大きい鋼管等のパイプ
であり、このパイプ６の端面から長手方向に５００ｍｍ
程度の長さに亘った内壁の欠陥検査を磁粉探傷装置で探
傷するためにパイプ６内壁を本例の探傷用磁化装置１で
磁化し、磁化後に磁液を内壁に拡散させて、ブラックラ
イトを照射することで傷等を目視可能にする様に成され
る。
えば、石油探査用の比較的直径の大きい鋼管等のパイプ
であり、このパイプ６の端面から長手方向に５００ｍｍ
程度の長さに亘った内壁の欠陥検査を磁粉探傷装置で探
傷するためにパイプ６内壁を本例の探傷用磁化装置１で
磁化し、磁化後に磁液を内壁に拡散させて、ブラックラ
イトを照射することで傷等を目視可能にする様に成され
る。
【００１５】探傷用磁化装置１としては図８で説明した
と同様に例えば磁芯２として長辺が５００ｍｍ程度の矩
形状の珪素鋼板をラミネートして、柱状の磁芯２と成
す。この磁芯２の長手方向に沿い、且つ柱状の長手方向
と直交する正方形状の断面の中心位置にＺ軸用コイル３
の終端部から折り返したワイヤが挿入され、正面側に導
出される様に中心孔２Ａを貫通させる。
と同様に例えば磁芯２として長辺が５００ｍｍ程度の矩
形状の珪素鋼板をラミネートして、柱状の磁芯２と成
す。この磁芯２の長手方向に沿い、且つ柱状の長手方向
と直交する正方形状の断面の中心位置にＺ軸用コイル３
の終端部から折り返したワイヤが挿入され、正面側に導
出される様に中心孔２Ａを貫通させる。
【００１６】コイル用のワイヤとしては絶縁処理の施さ
れた平角ワイヤを磁芯２の長手方向にスパイラルに巻回
したＺ軸用コイル３の終端３Ｅを折り曲げて磁芯２の磁
芯終端２Ｅの中心孔２Ａに挿通し、磁芯２の前方に導出
する。
れた平角ワイヤを磁芯２の長手方向にスパイラルに巻回
したＺ軸用コイル３の終端３Ｅを折り曲げて磁芯２の磁
芯終端２Ｅの中心孔２Ａに挿通し、磁芯２の前方に導出
する。
【００１７】更にＺ軸コイル３の外側に適当に絶縁を施
した平角ワイヤを磁芯２のＸ軸に対向して平行になる様
に磁芯２の長手方向に延設し、終端を折り曲げてコ字状
のワンターンコイル、即ちＸ軸用コイル４を取り付け
る。
した平角ワイヤを磁芯２のＸ軸に対向して平行になる様
に磁芯２の長手方向に延設し、終端を折り曲げてコ字状
のワンターンコイル、即ちＸ軸用コイル４を取り付け
る。
【００１８】更に、Ｚ軸コイル３の外側に同じく絶縁を
施した平角ワイヤを磁芯２のＹ軸に対向して平行になる
様に磁芯２の長手方向に延設し、同じく終端を折り曲げ
てコ字状のワンターンコイル、即ちＹ軸用コイル５を取
り付けて探傷用磁化装置１を構成させる。
施した平角ワイヤを磁芯２のＹ軸に対向して平行になる
様に磁芯２の長手方向に延設し、同じく終端を折り曲げ
てコ字状のワンターンコイル、即ちＹ軸用コイル５を取
り付けて探傷用磁化装置１を構成させる。
【００１９】更にこれらＺ軸用コイル３、Ｘ軸用コイル
４、Ｙ軸用コイル５には三相交流電圧源より三相交流を
磁化電流として流す様に成される。通常の三相交流は互
に位相が１２０゜ずれているので磁化電流の位相角は３
つのコイルについて互に異なる位相となる。
４、Ｙ軸用コイル５には三相交流電圧源より三相交流を
磁化電流として流す様に成される。通常の三相交流は互
に位相が１２０゜ずれているので磁化電流の位相角は３
つのコイルについて互に異なる位相となる。
【００２０】この様な、Ｘ軸コイル４の左右のワイヤ４
Ａ及び４Ｂと、Ｙ軸コイル５の上下のワイヤ５Ａ及び５
Ｂとに図２の如き方向の磁化電流を供給し、Ｚ軸コイル
３に時計方向ＣＷの磁化電流を供給したとすれば被検体
のパイプ６のＸ−Ｘ軸及びＹ−Ｙ軸と直交する長手方向
の内面１０Ｘ，１０Ｘ及び９Ｙ，９Ｙ部分は図３に示す
様な磁束１２Ｘ，１２Ｘ及び１１Ｙ，１１Ｙで磁化さ
れ、パイプ６の内面の内周方向はＸ及びＹ軸コイル４及
び５に流す磁化電流によって生ずる磁束１０Ｘ，１０Ｘ
及び９Ｙ，９Ｙで磁化されＺ軸方向はコイル３の磁束１
３によって磁化されることになり、パイプ６のＸ−Ｘ
軸、Ｙ−Ｙ軸と直交する方向に沿うパイプ６の内壁の円
周方向並にＺ軸方向の傷を磁化させることが出来て、探
傷用磁化装置１を回転させなくてもよいものが得られ
る。
Ａ及び４Ｂと、Ｙ軸コイル５の上下のワイヤ５Ａ及び５
Ｂとに図２の如き方向の磁化電流を供給し、Ｚ軸コイル
３に時計方向ＣＷの磁化電流を供給したとすれば被検体
のパイプ６のＸ−Ｘ軸及びＹ−Ｙ軸と直交する長手方向
の内面１０Ｘ，１０Ｘ及び９Ｙ，９Ｙ部分は図３に示す
様な磁束１２Ｘ，１２Ｘ及び１１Ｙ，１１Ｙで磁化さ
れ、パイプ６の内面の内周方向はＸ及びＹ軸コイル４及
び５に流す磁化電流によって生ずる磁束１０Ｘ，１０Ｘ
及び９Ｙ，９Ｙで磁化されＺ軸方向はコイル３の磁束１
３によって磁化されることになり、パイプ６のＸ−Ｘ
軸、Ｙ−Ｙ軸と直交する方向に沿うパイプ６の内壁の円
周方向並にＺ軸方向の傷を磁化させることが出来て、探
傷用磁化装置１を回転させなくてもよいものが得られ
る。
【００２１】上述の実施例ではＸ軸及びＹ軸用コイル４
及び５をワンターンコイルとして説明したが、これら各
コイルは図４に示す様に磁束密度を増加させるために複
数巻回する様にしてもよい。
及び５をワンターンコイルとして説明したが、これら各
コイルは図４に示す様に磁束密度を増加させるために複
数巻回する様にしてもよい。
【００２２】図４では破線で示した磁芯２の上下にその
長手方向に巻回するＹ軸用コイル５のみを示しているが
Ｘ軸用コイル４も同様に構成し得る。即ち、磁芯２の上
側に複数の例えば３本の平角ワイヤ１５，１６，１７を
互に絶縁して並設し、同様に磁芯２の下側に複数の例え
ば３本の平角ワイヤ１８，１９，２０を互に絶縁して並
設し、これらワイヤの終端Ｅではワイヤ１５とワイヤ１
８を、ワイヤ１６とワイヤ１９を、ワイヤ１７とワイヤ
２０とを連結線２１Ｅで接続し、これらワイヤの始端Ｓ
ではワイヤ１８とワイヤ１６を、ワイヤ１９とワイヤ１
７とを連結線２１Ｓで接続して直列接続したものであ
る。
長手方向に巻回するＹ軸用コイル５のみを示しているが
Ｘ軸用コイル４も同様に構成し得る。即ち、磁芯２の上
側に複数の例えば３本の平角ワイヤ１５，１６，１７を
互に絶縁して並設し、同様に磁芯２の下側に複数の例え
ば３本の平角ワイヤ１８，１９，２０を互に絶縁して並
設し、これらワイヤの終端Ｅではワイヤ１５とワイヤ１
８を、ワイヤ１６とワイヤ１９を、ワイヤ１７とワイヤ
２０とを連結線２１Ｅで接続し、これらワイヤの始端Ｓ
ではワイヤ１８とワイヤ１６を、ワイヤ１９とワイヤ１
７とを連結線２１Ｓで接続して直列接続したものであ
る。
【００２３】この様に平角ワイヤでないものであれば磁
芯２の終端Ｅ及び始端Ｓで連続的に折り返してマルチブ
ルターンのＸ軸又はＹ軸コイル４又は５を構成し得るこ
とは明らかである。図４では磁化後に磁液塗布を行って
現像化した内円周方向及びＸ軸方向の傷７Ａ及び７Ｃを
示している。
芯２の終端Ｅ及び始端Ｓで連続的に折り返してマルチブ
ルターンのＸ軸又はＹ軸コイル４又は５を構成し得るこ
とは明らかである。図４では磁化後に磁液塗布を行って
現像化した内円周方向及びＸ軸方向の傷７Ａ及び７Ｃを
示している。
【００２４】図５に示すものは図２に示すＸ−Ｘ軸及び
Ｙ−Ｙ軸と直交する様に並設したコ字状のＸ軸用コイル
４とＹ軸用コイル５との間の４５゜の位置に例えばＸ軸
用コイルと同一形状のコ字状のコイル２２及び２３を設
けた場合を示し、Ｘ及びＹ軸用コイル４及び５の他に２
個の４５゜軸用コイル２２及び２３によってパイプ６の
Ｚ軸方向と直交する内円周の４５°位置欠陥をも検出可
能にしたものである。勿論、これらコイルとＺ軸用コイ
ルを含めて５個のコイルには互に４５°の位相の異なっ
た磁化電流が流される様に成されている。これら磁化電
流としては実際には１０Ａ〜１０００Ａ程度が流され
る。
Ｙ−Ｙ軸と直交する様に並設したコ字状のＸ軸用コイル
４とＹ軸用コイル５との間の４５゜の位置に例えばＸ軸
用コイルと同一形状のコ字状のコイル２２及び２３を設
けた場合を示し、Ｘ及びＹ軸用コイル４及び５の他に２
個の４５゜軸用コイル２２及び２３によってパイプ６の
Ｚ軸方向と直交する内円周の４５°位置欠陥をも検出可
能にしたものである。勿論、これらコイルとＺ軸用コイ
ルを含めて５個のコイルには互に４５°の位相の異なっ
た磁化電流が流される様に成されている。これら磁化電
流としては実際には１０Ａ〜１０００Ａ程度が流され
る。
【００２５】図６に示されたものは本例の更に他の構成
を示すものでコイル４，５，２２，２３のワイヤを中空
状として、この中空部２４に磁液２５を充満させ、ワイ
ヤの長手方向に沿って所定間隔で放出孔２６を穿ち、磁
液２５をパイプ６の内壁に拡散させる様に成したもので
ある図ではワイヤの断面をカマボコ型と成したがパイプ
等の様に断面が同心円状のものであってもよい。
を示すものでコイル４，５，２２，２３のワイヤを中空
状として、この中空部２４に磁液２５を充満させ、ワイ
ヤの長手方向に沿って所定間隔で放出孔２６を穿ち、磁
液２５をパイプ６の内壁に拡散させる様に成したもので
ある図ではワイヤの断面をカマボコ型と成したがパイプ
等の様に断面が同心円状のものであってもよい。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば被検体であるパイプの内
径に挿入した探傷用磁化装置１を固定した状態でパイプ
のＺ軸方向及び内円周内のあらゆる位置での内円周方向
の傷を検出可能なものが得られる。
径に挿入した探傷用磁化装置１を固定した状態でパイプ
のＺ軸方向及び内円周内のあらゆる位置での内円周方向
の傷を検出可能なものが得られる。
【図１】本発明の探傷用磁化装置の斜視図である。
【図２】本発明に用いるコイルの電流方向説明図であ
る。
る。
【図３】本発明に用いるコイルによって生ずる磁束説明
図である。
図である。
【図４】本発明の探傷用磁化装置の他の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図５】本発明の探傷用磁化装置の他の構成図である。
【図６】本発明の探傷用磁化装置の更に他の構成図であ
る。
る。
【図７】従来の磁束貫通法の探傷用磁化装置の斜視図で
ある。
ある。
【図８】従来の探傷用磁化装置の内壁磁化方法の説明図
である。
である。
１ 探傷用磁化装置 ２ 磁芯 ３ Ｚ軸用コイル ４ Ｘ軸用コイル ５ Ｙ軸用コイル ６ 被検体（パイプ）
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01N 27/72 - 27/90 実用ファイル（ＰＡＴＯＬＩＳ) 特許ファイル（ＰＡＴＯＬＩＳ)
Claims (4)
- 【請求項１】 管壁内面を磁粉探傷によって磁化させる
探傷用磁化装置に於いて、 上記管内の長手方向に沿って挿入可能な長手の磁芯と、 上記磁芯の長手方向に沿ってスパイラル状に巻回された
第１のコイルと、 上記磁芯の長手方向に沿って延設され該磁芯の終端で折
り曲げられ延設方向と逆方向に折り返された第２のコイ
ルとを具備し、 上記第２のコイルを上記磁芯の外周に複数個配設して成
ることを特徴とする探傷用磁化装置。 - 【請求項２】 前記第２のコイルが前記磁芯の長手方向
と直交する面の上下及び左右のＹ軸及びＸ軸方向に配設
されて成ることを特徴とする請求項１記載の探傷用磁化
装置。 - 【請求項３】 前記第２のコイルがＸ軸及びＹ軸との間
の４５゜の位置に配設されて成ることを特徴とする請求
項２記載の探傷用磁化装置。 - 【請求項４】 前記第１のコイル及び複数の第２のコイ
ルに互に位相の異なった電流を流入させる様に成したこ
とを特徴とする請求項１乃至請求項３記載のいずれか１
項記載の探傷用磁化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24543493A JP3292896B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 探傷用磁化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24543493A JP3292896B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 探傷用磁化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103943A JPH07103943A (ja) | 1995-04-21 |
| JP3292896B2 true JP3292896B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=17133606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24543493A Expired - Lifetime JP3292896B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 探傷用磁化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3292896B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19544171C1 (de) * | 1995-11-20 | 1997-04-03 | Mannesmann Ag | Vorrichtung zum Prüfen der Stirnfläche eines langgestreckten Hohlkörpers mittels Magnetpulver-Rißprüfung |
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1993
- 1993-09-30 JP JP24543493A patent/JP3292896B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH07103943A (ja) | 1995-04-21 |
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