JP2001183346A - 漏洩磁束探傷検査用コイル素子および漏洩磁束探傷検査用コイルならびに漏洩磁束探傷検査装置 - Google Patents

漏洩磁束探傷検査用コイル素子および漏洩磁束探傷検査用コイルならびに漏洩磁束探傷検査装置

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JP2001183346A
JP2001183346A JP37390399A JP37390399A JP2001183346A JP 2001183346 A JP2001183346 A JP 2001183346A JP 37390399 A JP37390399 A JP 37390399A JP 37390399 A JP37390399 A JP 37390399A JP 2001183346 A JP2001183346 A JP 2001183346A
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coil
leakage
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JP37390399A
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Takeshi Abe
健 安部
Atsushi Fukuoka
敦 福岡
Yasuhiko Shinosawa
康彦 篠澤
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での巻線作業をなくした漏洩磁束探傷検
査用コイル素子および漏洩磁束探傷検査装置を提供す
る。 【解決手段】 可撓性基板10の上にプリント配線製造
技術を用いて設けた複数本の配線21からなる漏洩磁束
探傷検査用励起コイル25と、漏洩磁束検出コイル28
1とからなり、配管90に取り付けたボビン50の表面
に可撓性基板を巻き付けて漏洩磁束探傷検査用励起コイ
ル25を形成し、交流発振器101から励磁電流を供給
して配管に磁束を発生させ、配管の欠陥などによって配
管90の表面に発生した漏洩磁束を漏洩磁束検出コイル
281によって検出し、位相検波手段102によって位
相検波して欠陥を探傷するようにした漏洩磁束探傷検査
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏洩磁束探傷検査
用コイルに関する。さらに詳細には、本発明は、磁性材
料からなる配管の腐食や傷等を検査する場合に適した漏
洩磁束探傷検査用コイル素子およびこのコイル素子を用
いた漏洩磁束探傷検査用コイルならびに漏洩磁束探傷検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物に設置した銅配管などの欠陥を検査
する簡易な探傷方法として、銅配管に巻きつけ励磁コイ
ルに交番電流を流して銅配管に渦電流を生起させ、この
渦電流によって生じた磁界の強度が配管に存在する欠陥
によって変化することを利用して、配管に存在する欠陥
を検出する渦流探傷方法がある。このように、配管にコ
イルを巻きつけて行う検査方法では、生きたままの配管
のようにとぎれた部分がない配管では、巻き上げたコイ
ルの中に配管を挿入することができない。その解決方法
として、軸(長手)方向に二つに分割できるボビンを準
備し、このボビンを配管に取付け、ボビンの周方向に設
けたコイル用溝に検査現場でコイル巻機を用いてコイル
を巻きつける手法が開発されている。この手法は、線径
が0.2mm、巻き数が100巻き前後のコイルを、5
〜10mm程度の間隔をおいて一つのボビンに二つ製作
している。
【0003】このような探傷方法は、例えば、特開平6
−148142号公報に示されるように、配管を切断す
ることなくコイルボビンを配管に取付け、探傷検査用コ
イルを現場で巻くので、磁束の発生に弱い部分がなく検
査精度の向上を図ることができるが、コイルを巻くため
のある程度の作業空間を確保しなければならず、例え
ば、マンションなどの給湯配管などの検査を考えると、
狭いスペースに配管を引き回している場合も多く、配管
にコイルを巻く作業空間を確保できない場合も多い。
【0004】また、コイル製作中になんらかの弾みでコ
イルが切れたり、絡まってうまく巻けなくなる場合もあ
り、作業には熟練を要し簡単なものではない。さらに、
二つのコイルを均一に作成できないときには、正確な検
査ができないなどの問題がある。
【0005】本出願人は、建物に設置した銅配管などの
欠陥を検査する簡易な探傷方法として、銅配管に巻きつ
け励磁コイルに交番電流を流して銅配管に渦電流を生起
させ、この渦電流によって生じた磁界の強度が配管に存
在する欠陥によって変化することを利用して、配管に存
在する欠陥を検出する渦流探傷検査用コイルを、特願平
11−176329号として提案している。この渦流探
傷検査方法は、電磁誘導によって生起する渦流を利用し
ているので、銅配管などの非磁性体の材料を用いた配管
を対象として使用することができる。この渦流探傷検査
方法は、可撓性基板の上に複数本の配線を配置したパタ
ーンを形成し、このパターンを配管に巻き付けるととも
に、各配線の端部を隣接する配線の端部に接続具を用い
て接続して渦流探傷検査用コイルを形成している。
【0006】一方、図20(A)に示すように、磁性材
料からなる被検査材90に漏洩磁束探傷検査用励起コイ
ル25−1、25−2を巻き付け、このコイルに端子T
から励起電流を流して被検査材90磁化し、被検査材
に存在する欠陥部から漏洩した磁束を漏洩磁束探傷検査
用コイル28からなる磁気センサーで検知して端子T
から取り出して欠陥を検出する磁気探傷法が有る。ま
た、図20(B)に示すように、磁気センサとして半導
体磁気検出素子29からなる複数の磁気センサを被検査
材の表面に配置する方法もある。
【0007】このような漏洩磁束を用いて磁性体からな
る配管の腐蝕などの欠陥を検査する場合、漏洩磁束探傷
検査用励起コイル25を配管90に巻きつける工程が必
要になるが、上述のように、生きたままの配管に漏洩磁
束探傷監査用励起コイル25を巻き付けるには、ボビン
の周方向に設けたコイル用溝に検査現場でコイル巻機を
用いてコイルを巻きつける手法が考えられるがコイルを
巻くためのある程度の作業空間を確保しなければなら
ず、例えば、マンションなどの給湯配管などの検査を考
えると、狭いスペースに配管を引き回している場合も多
く、配管にコイルを巻く作業空間を確保できない場合も
多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、現場でのコイル巻線作業をなくした漏洩磁束探傷
検査用コイル素子およびこのコイル素子を用いた漏洩磁
束探傷検査用コイルならびに漏洩磁束探傷検査装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数本の配線からなる配線パターンと、
複数本の配線の両端にそれぞれ接続された接続端子とを
設けた可撓性基板を用いて漏洩磁束探傷検査用コイル素
子を構成した。
【0010】また、本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用
コイル素子において、配線パターンを設けた可撓性基板
を複数層積層し、各層の配線の両端にそれぞれ接続され
た接続端子を設けた。
【0011】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
素子において、配線パターンを複数組設け、少なくとも
一つを漏洩磁束探傷検査用励起コイルとし、残りの配線
パターンを漏洩磁束検出コイルとした。
【0012】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
素子において、可撓性基板上に少なくとも1個のサーチ
コイルを設けて漏洩磁束検出手段とした。
【0013】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
素子において、可撓性基板上に磁気検出素子を取り付け
る少なくとも一組の端子部を設けた。
【0014】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
素子において、可撓性基板の両端部に硬い基板部分を設
け、この基板部分上に接続端子を設けた。
【0015】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
素子を用いた漏洩磁束探傷検査用コイルにおいて、配線
パターンの一端に接続された接続端子群と配線パターン
の他端に接続された接続端子群とを接続する接続具を用
いて配線パターンを接続し、複数回巻回されたコイルを
形成した。
【0016】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
において、一対の接続具を基板の端子部に電気的および
機械的に接続し、それぞれの接続具を互いに接続した。
【0017】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
において、配線パターンの一端に接続された接続端子群
と配線パターンの他端に接続された接続端子群とは、一
つの配線の一端に接続された端子とこの配線以外の配線
の他端に接続された端子とを接続する接続具によって接
続複数回巻回された漏洩磁束探傷検査用励起コイルを形
成する。
【0018】この発明は、軸方向に分割されるボビンを
配管に嵌め、この上に漏洩磁束探傷検査用励起コイルを
形成した。
【0019】本発明は、軸方向に分割されるボビンを配
管に嵌め、この上に漏洩磁束探傷検査用コイル素子を巻
き付けて漏洩磁束探傷検査用励起コイルを形成し漏洩磁
束探傷検査装置を形成した。
【0020】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査装置にお
いて、漏洩磁束探傷検査用コイル素子を、複数本の配線
からなる漏洩磁束探傷検査用励起コイルの配線パターン
と漏洩磁束検出手段を配置した可撓性基板から構成し
た。
【0021】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査装置にお
いて、漏洩磁束検出手段を、複数本の配線からなる漏洩
磁束探傷検査用コイルの配線パターンから構成した。
【0022】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査装置にお
いて、漏洩磁束検出手段を、複数個の半導体磁気検出素
子または複数個の磁気検出コイルから構成した。
【0023】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査装置にお
いて、漏洩磁束探傷検査用コイル素子を、複数本の配線
からなる漏洩磁束探傷検査用励起コイルを可撓性基板に
配置するとともに、漏洩磁束検出手段をボビンに配置し
た。
【0024】本発明は、複数本の配線からなる配線パタ
ーンと、複数本の配線の両端にそれぞれ接続された接続
端子とを設けた可撓性基板からなる漏洩磁束探傷検査用
コイルにおいて、可撓性基板の両端部をY字状に分割し
て配線パターンを分岐した可撓性基板に分割配置した。
【0025】本発明は、上記漏洩磁束探傷検査用コイル
において、取付部分を有する固い基板上に可撓性基板か
らはなれる方向に複数の接続端子群を設けた。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる漏洩磁束探
傷検査装置の態様を説明する。
【0027】本発明にかかる漏洩磁束探傷検査装置は、
漏洩磁束探傷検査用励起コイルと漏洩磁束検出手段とか
ら構成される。
【0028】漏洩磁束探傷検査用励起コイルは、単一の
コイルを用いることができ、さらに、複数のコイルを直
列にもしくは並列に接続して構成することができる。
【0029】漏洩磁束検出手段は、半導体磁気センサや
配管の表面に平行な面に形成したコイルからなるサーチ
コイルなどの磁気検出手段や前記漏洩磁束探傷検査用励
起コイルと同様に配管に巻いた漏洩磁束探傷検査用コイ
ルなどの磁気検出手段から構成される。
【0030】半導体磁気センサやサーチコイルなどの漏
洩磁束検出手段は、配管の円周方向に複数個配列され、
相互に差動駆動して漏洩磁束を検出したり、それぞれの
検出手段が漏洩磁束の絶対値を検出する方法によって駆
動される。
【0031】漏洩磁束探傷検査用コイルからなる漏洩磁
束検出手段は、配管の円周方向に巻回されて構成され、
単一または配管の軸方向に複数個配列される。
【0032】漏洩磁束探傷検査用励起コイルは、絶縁性
かつ可撓性を有するプリント配線基板上にプリント配線
製造技術を用いて形成され、漏磁束探傷検査用コイル素
子を構成する。
【0033】漏洩磁束探傷検査用励起コイルが形成され
たプリント配線基板上に、漏洩磁束検出手段を設けて漏
洩磁束探傷検出用コイルを形成することができる。
【0034】漏洩磁束探傷検査用コイルを直接配管に巻
きつけて使用することができ、また、漏洩磁束探傷検査
用コイルを配管に取り付けたボビンに巻き付けて漏洩磁
束探傷検査用コイルを形成して使用することができる。
【0035】漏洩磁束検出手段を、配管に取り付けるボ
ビンに設けることができる。
【0036】漏洩磁束検出手段を複数の漏洩磁束探傷検
査用励起コイルの間に配置して用いることができる。
【0037】可撓性基板に磁気センサを接続する少なく
とも一組の端子を設け、この端子に磁気センサを取り付
ける。
【0038】以下、本発明にかかる漏洩磁束探傷検査用
コイル素子またはこのコイル素子を用いた漏洩磁束探傷
検査用コイルを用いた漏洩磁束探傷検査装置の構成を図
1を用いて説明する。この漏洩磁束探傷検査装置は、配
管90の外側に嵌めた被磁性体材料からなるボビン50
と、可撓性基板10の表面に形成した配線パターン21
から構成される漏洩磁束探傷検査用励起コイル25と、
配管90の表面から漏洩する磁束を検出するサーチコイ
ルコイル281と、漏洩磁束探傷検査用励起コイル25
に励磁電流を流す発振器101と、サーチコイル281
からの検出信号と発振器101からの標準信号から位相
検波する位相検波手段102とから構成される。
【0039】漏洩磁束探傷検査用暦コイル25は、可撓
性を有する絶縁基板10上にプリント配線製造技術を用
いて形成された複数の配線からなる配線パターン21に
よって形成され、この可撓性基板10をボビン50に巻
き付けて形成される。
【0040】サーチコイル281は、差動的に接続され
た2個のコイルを有しており、ボビン50の表面に、配
管90の軸方向に並べて構成される。
【0041】このような漏洩磁束探傷検査装置は、漏洩
磁束探傷う検査用冷機コイル25に発振器101から3
0〜500Hzの交番励磁電流を供給し、ボビン50を
配管90の軸方向(矢印の方向)に走査することによっ
て、励起コイル25によって配管90に生起された磁束
が配管の円周方向に存在する傷などの欠陥によって生じ
る漏洩した磁束をサーチコイル281で検出し、その出
力を位相検波手段102で標準信号と位相検波すること
によって、傷検出出力を得る。
【0042】この、漏洩磁束探傷検査装置は、配管90
に外側から嵌めたボビン50に配線パターン21を有す
る可撓性基板10を巻き付けて漏洩磁束探傷検査用励起
コイル25を形成したので、現場での取り扱いが容易と
なり測定装置の簡便化がはかれる。また、この漏洩磁束
探傷検査装置は、探傷周波数を30〜500Hzの低周
波の交流としたので、表皮効果の影響を受けず管の内側
の傷の探傷を行うことができるとともにS/N比を向上
させることができ、交流位相検波駆動によって探傷する
のでリフトオフ雑音を低減させることができる。さら
に、サーチコイルを差動的に接続したので、S/N比を
向上させることができる。
【0043】この漏洩磁束探傷検査装置を用いて、実際
に配管の傷を計測した例を説明する。図2に示すよう
に、内径25mm、肉厚4mmの鋼管90の内面に円周
方向の2本の溝a,bを形成した。溝aは幅10mmで
深さ3mmであり、溝bは幅10mmで深さ2mmであ
った。この配管90の外側に図1に示した漏洩磁束探傷
検査装置を設けて探傷した。漏洩磁束探傷検査用励起コ
イル25は30巻であり、漏洩磁束検出手段は22mH
のサーチコイル281を2個差動接続して構成した。駆
動周波数は、30Hzであり駆動電流は150mAあっ
た。
【0044】この計測結果は図3に示すように、深さ2
mmの溝bでは出力は3.5程度(単位:任意メモリ)
であったのに対し、深さ3mmの溝aでは出力は7.5
(単位:任意メモリ)であり、溝の存在と溝の深さを知
ることができた。
【0045】以下、本発明にかかる漏洩磁束探傷検査用
コイル素子およびこのコイル素子を用いた漏洩磁束探傷
検査用コイルの構成を説明する。
【0046】まず、複数本の配線が形成された可撓性基
板の構成と該可撓性基板を用いて漏洩磁束探傷検査用コ
イルを形成する方法について説明する。
【0047】図4に、可撓性基板上に設けた漏洩磁束探
傷検査用励起コイルを形成する配線と接続端子からなる
漏洩磁束探傷検査用コイルの構成を模式的に示す。
【0048】漏洩磁束探傷検査用コイル1は、可撓性を
有する絶縁性基板(以下可撓性基板という)10と、該
可撓性基板10の表面にプリント配線基板製造技術を用
いて形成した複数本の配線からなる配線パターン20
と、この配線パターン20に接続された接続端子部30
とから構成される。
【0049】可撓性基板10は、厚さ25〜125μm
のポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂などの可撓性を有
する薄膜(フィルム)で構成される。可撓性基板10と
しては、上記材質のほかに、ポリアミド紙基材エポキシ
樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂、ガラス布基材BTレ
ジンなどを用いることができる
【0050】配線パターン20は、上記基板10の表面
に厚さ18〜70μmの銅箔を接着剤を用いて貼り付
け、この銅箔をフォトエッチング法などのプリント配線
基板製造技術によって処理して、所定のパターンの複数
の配線21および接続線22を形成する。
【0051】配線パターン20を形成する配線21は、
例えば、絶縁基板10上に幅120μmの配線を120
μmの間隔をあけて30本形成して構成される。図4に
示した例では配線21の本数は、模式化して20本示し
ている。
【0052】複数の励磁コイルを用いる場合には、二つ
の配線パターン20−1,20−2が、同一の可撓性基
板10上に所定の間隔をおいて形成される。
【0053】以下、一方の配線パターン20−1を例に
して説明を続ける。
【0054】配線パターン20−1を形成する各配線2
1はそれぞれ独立しており、一端が接続線22を介して
一方の端子接続部30−11の端子31に、他端が接続
線22を介して他方の端子接続部30−12の端子31
に接続されている。
【0055】それぞれの接続端子部30は、可撓性基板
10を測定対象となる配管に巻きつけたときに隣接する
可撓性基板10の両端部に設けられ、配線21の数に対
応した端子31が設けられている。
【0056】このように表面に配線と端子が形成された
可撓性基板10を複数枚、例えば4枚を接着剤を介して
積層することによって、所望の巻き数例えば30本×4
=120本の巻線からなる漏洩磁束探傷検査用励起コイ
ルを二個持つ漏洩磁束探傷検査用コイル1を形成するこ
とができる。
【0057】同様の手法で、検査の形態に応じて、任意
の個数、巻数のコイル素子を形成することができる。
【0058】可撓性基板10を多層に形成する場合に
は、各層の配線21の端部を例えばバイアホールを介し
て積層体の一面に引き出し、この面に形成された引出線
21および端子31に接続する。
【0059】漏洩磁束探傷検査用コイル1の表面に保護
膜を設けることによって、湿気や空気、摩擦による損傷
などから保護される。
【0060】以上の説明では、接続端子部30を可撓性
基板10の端部に設けたが、端子部30を接続具40に
差す場合に、端子部30が設けられた可撓性基板10を
直接挿入するのは強度的に弱く探傷中に基板10に力が
かかるとその部分が探傷ノイズに大きく影響するおそれ
がある。このような問題を解決するために、可撓性基板
の両端部に可撓性を減じた硬い部分を設け、この部分に
接続端子部30を設けることによって、探傷中に端子部
に加わる力に基づくノイズの発生を防ぐことができる。
【0061】可撓性基板10の両端部に設けられた接続
端子部30−11と30−12、30−21と30−2
2を接続し、漏洩磁束探傷検査用励起コイルを形成する
接続具40の構成を、模式図である図5を用いて説明す
る。
【0062】接続具40は、可撓性基板10に設けた雄
型の接続端子部30−11を受ける雌型の端子部40−
11と、可撓性基板10に設けた雄型の接続端子部30
−12を受ける雌型の端子部40−12とを有してお
り、それぞれの端子部40−11,40−12に設けた
端子41を互いに接続する接続線42で接続して構成さ
れる。
【0063】接続具40は、硬い基板の上に構成するこ
とができ、また接続線42部分を可撓性の基板上に構成
することもできる。
【0064】接続線42は、可撓性基板10に設けた配
線21の一端と、隣接する配線21の他端が接続される
ように、端子部40−11の端子41と端子部40−1
2の端子41を接続している。
【0065】端子部40−11と端子部40−12の端
子のそれぞれ一つは、隣接する接続具40間を接続した
り、漏洩磁束探傷検査用励起コイルに電力を供給する端
子43に接続される。
【0066】この漏洩磁束探傷検査用コイル1を用い
て、配管を探傷検査する検査方法を図6を用いて説明す
る。
【0067】探傷の対象となる配管90の表面に漏洩磁
束探傷検査用コイル1を、図6(A)のように巻きつけ
る。
【0068】ついで、コイル素子1に設けた端子部30
に、探傷器に接続した接続具40を接続し、漏洩磁束探
傷検査用コイル5を組み立てる。
【0069】漏洩磁束探傷検査用コイル5の組立は、配
管に1巻き弱巻きつけた可撓性基板をコネクタを用いて
接続するだけでよいので、作業空間を取らず正確に組み
立てることができる。
【0070】この漏洩磁束探傷検査用コイル5を、配管
90に接触させながら配管の長手方向に移動させること
によって、別途設けた漏洩磁束検出手段によって配管に
存在する欠陥や傷の有無を検査する。
【0071】この方法によれば、ボビンを介してコイル
を配管に対向させる方法に比較して、コイルを直接配管
に接触させることができるので、探傷能力を向上させる
ことができる。
【0072】図7を用いて本発明の他の実施の形態にか
かる漏洩磁束探傷検査用コイルの構成を説明する。図7
は、この実施の形態にかかる漏洩磁束探傷検査用コイル
の形状の概要を示すもので図7(A)は上面図を(B)
は側面図を示しており、配線21は可撓性基板10の最
上面の配線のみを概略的に示しており、下層の配線を接
続端子部へ接続する結線は省略して示している。
【0073】この漏洩磁束探傷検査用コイルは、可撓性
基板10に接続具60を実装した点に特徴を有してい
る。
【0074】すなわち、可撓性基板10の面上には複数
本の配線21からなる複数の配線パターン20−1,2
0−2が形成されている。
【0075】それぞれの配線21は、引出線22を介し
て可撓性基板の端部に設けた図示を省略した接続端子部
に接続されている。該接続端子部にはそれぞれ配線の数
および外部接続線の数分の電極パッドが設けられてい
る。
【0076】一方の接続端子部には雌型の接続具60−
1が電気的および機械的に接続され、他方の接続端子部
には雄型の接続具60−2が電気的および機械的に接続
されている。
【0077】雌型の接続具60−1は、可撓性基板10
に設けた電極パッドに接続される雌型の端子61と雄型
の接続具の突条64に嵌合する溝63が設けられてお
り、接続具60−1を基板10の接続する際に前記電極
パッドと端子61が電気的に接続される。
【0078】雄型の接続具60−2は、可撓性基板10
に設けた電極パッドに接続される雄型の端子62と雌型
の接続具の溝63に嵌合する突条64が設けられてお
り、接続具60−2を基板10の接続する際に前記電極
パッドと端子62が電気的に接続される。
【0079】ある配線21の一端は、接続線22を介し
て雄型の接続具60−2の一つの端子62−1に接続さ
れ、この配線21の他端は、接続線22を介して端子6
2−1に隣接する端子62−2に嵌合する雌型の接続具
60−1の端子61−2に接続される。
【0080】このように構成した漏洩磁束探傷検査用コ
イルの接続具60−1,60−2を接続することによっ
て、可撓性基板10上に形成された配線21はそれぞれ
隣接する配線21に接続され、直列に多数回巻回された
漏洩磁束探傷検査用励起コイルを形成することができ
る。
【0081】この漏洩磁束探傷検査用コイルを用いて配
管の欠陥や傷を検査する状態を図8を用いて説明する。
図8は配管にコイル素子を巻きつけた状態を示す配管の
長手方向に直角な面での断面図であり、図8(A)は管
径が太い場合を、図8(B)は管径が細い場合を示して
いる。
【0082】図に示すように、配管90の径が太い場合
はコイル素子を束ねる締め具65を接続具60側で締め
ることによって、配管90の略全周にコイル素子を巻き
つけることができる。一方、配管90の径が細い場合は
締め具65を接続具60から離れた配管側で締めること
によって、配管90の略全周にコイル素子を巻きつける
ことができる。
【0083】このように、コイル素子を束ねる締め具6
5を用いることによって、一つの漏洩磁束探傷検査用コ
イルを用いて太い配管から細い配管まで様々な異なる径
の配管に対して検査することができる。
【0084】次に、漏洩磁束探傷検査用コイルの他の実
施の形態を図9を用いて説明する。
【0085】上記の説明では、漏洩磁束探傷検査用コイ
ル1を配管90に直接接触させて移動させる方法を説明
したが、このような方法では、移動に際してコイル部分
ががたつくおそれや、可撓性基板10が配管にひっかか
って捩じれたり、曲がったりするおそれがある。
【0086】コイル部分のがたつき(リフトオフの変
化)は、信号処理によって影響を減少させることができ
るが、可撓性基板のねじれや曲がりは、探傷精度に大き
な影響を与える。
【0087】この実施形態は、可撓性基板10自体に力
がかからない構造を取るもので、漏洩磁束探傷検査用コ
イル1を巻きつける溝を有するボビンを探傷対象となる
配管に嵌め、上記溝に漏洩磁束探傷検査用コイル1を巻
きつけることによって、該ボビンが配管をトレースし、
探傷時に漏洩磁束探傷検査用コイル1に外力が加わらな
いようにした。
【0088】図9(A)は、ボビンを配管に嵌めた状態
を示す斜視図であり。図9(B)はボビンの溝部分を径
方向に切断した断面図である。
【0089】図9に示すように、ボビン50は、分割面
52を有し軸方向に2分割できるように構成され、配管
90を挾むように構成されている。また、ボビン50
は、漏洩磁束探傷検査用コイル1を巻きつける肉薄に構
成された溝部分51を有している。この溝部分51には
コイルを形成するための接続具40を取り付ける接続具
取付台53が設けられている。
【0090】このように構成することによって、漏洩磁
束探傷検査用コイル1を配管90に直接接触させること
はできなくなるが、検査時に、コイル素子1が捩じれた
り曲がったりすることをなくすことができ、正確な探傷
を行うことができるとともに、コイル素子1が配管に接
触して摺動することがなくなるので、その寿命を伸ばす
ことが可能となる。
【0091】第3の実施の形態は、配管90に漏洩磁束
探傷検査用コイル1を巻きつけたときにコネクタ近傍に
生じる不感帯を解消することを目的としている。
【0092】この実施の形態にかかる漏洩磁束探傷検査
用コイル1の形状を図10を用いて説明する。
【0093】この実施の形態にかかる漏洩磁束探傷検査
用コイル1は、可撓性基板10の両端部をY字状に分割
して基板10上に設けたコイル部分が配管を完全に一周
するようにして不感帯をなくしたコイルを形成する。
【0094】漏洩磁束探傷検査用コイル1を形成する可
撓性基板10の一方の端部はY字状に分割して形成され
る。可撓性基板10上に形成された漏洩磁束探傷検査用
コイルと漏洩磁束探傷検査用励起コイルの一方の端部
は、それぞれ可撓性基板10の分枝した端部に分かれて
設置され、雄型コネクタ30−1を搭載した2個の固定
基板70にそれぞれ接続されている。
【0095】一方、可撓性基板10の他方の端部も同様
にY字状に分割され、2個の雌型コネクタ30−2を搭
載した1個の固定基板70に接続されている。
【0096】このように形成された漏洩磁束探傷検査用
コイル1を検査用ボビン50に巻きつけた状態を図11
に、コイルの交差部の状況を斜め上から見た斜視図を図
12に示す。図11は、肉薄部51に漏洩磁束探傷検査
用コイル1を巻きつけたボビンを配管90に取り付けた
状態を示す配管90の軸方向に直角な面での断面図であ
る。
【0097】図に示すように、固定基板70が2個に分
割された一方のY字状部の分岐部の根元の上に、1個の
固定基板70を有する他方のY字状部の根元を配置し
て、この重なった部分をボビンの肉薄部51の表面に粘
着テープ66などを用いて貼り付け固定する。可撓性基
板10に設けた配線21は、両端部間に間隙を生じない
ようにボビンの肉薄部51に巻きつけられるので不感帯
は生じない。
【0098】固定基板70に固定されたコネクタ30−
1をコネクタ30−2に接続して、一連のコイルを形成
する。
【0099】このように形成することによって、不感帯
をなくした漏洩磁束探傷検査用コイルを得ることができ
る。
【0100】図13および図14を用いて、本発明の第
4の実施の形態を説明する。
【0101】この実施の形態は、漏洩磁束探傷検査用コ
イル1をボビン50に取り付ける方法に関する。
【0102】この実施の形態にかかる漏洩磁束探傷検査
用コイル1は、図13に示すように可撓性基板10の両
端部が固定される固定基板70の形状に特徴を有してい
る。
【0103】可撓性基板10は、図13の輪郭線に示さ
れるような略十字の形状を有しており、漏洩磁束探傷検
査用励起コイルの配線21−1と、漏洩磁束検出コイル
の配線21−2、21−3を有している。
【0104】可撓性基板10の一方の端部には略矩形の
固定基板70−1が固定され、他方の端部には略十字形
状の固定基板70−2が固定される。
【0105】一方の固定基板70−1には、コイル形成
用雄型コネクタ30−1が固定され、コネクタの端子に
は、配線21が接続線22を介して接続されている。他
方の固定基板70−2にはコイル形成用雌型コネクタ3
0−2が固定され、コネクタの端子には、配線21が接
続線22を介して接続されている。
【0106】固定基板70−2は、両側に翼部71を、
頂きに頂部72を有する縦長の十型とされている。
【0107】固定基板70−2の両翼部72には、縦長
の取付け穴73がそれぞれ2個づつ設けられている。
【0108】固定基板70−2の頂部72には、外部か
ら励起電力を供給したり信号を外部に引き出したりする
電源/信号用コネクタ35が設けられている。
【0109】この漏洩磁束探傷検査用コイルを配管の検
査に使用する態様を図14を用いて説明する。
【0110】漏洩磁束探傷検査用コイル1がボビン50
に取り付けられる。
【0111】ボビン50は、合成樹脂などの非導電性材
料から形成され、管状の肉薄部51と、その両側端部に
設けた肉厚で幅広のフランジ部57と、フランジ部およ
び肉薄部を貫通する開口54と、分割面52を有してい
る。
【0112】フランジ部57には蝶番部56が、フラン
ジ部の分割面52の一部を肉薄に残して設けられ、ボビ
ン50の2分割された部分を繋ぐとともに、開閉できる
ようにしている。
【0113】開口54の内径は、ボビン50の移動を妨
げない範囲でその内壁を配管90の外周に極めて近付け
る大きさとする。また、肉薄部51の厚みは、ボビン5
0の強度を保つ範囲で薄くする。このことによって、漏
洩磁束探傷検査用コイル5を配管90の外周に近付ける
ことができ、感度を上げることができる。
【0114】フランジ57の蝶番56を設けた位置と対
向する個所には、取付部材80を固定する取付部53が
形成されている。
【0115】取付け部材80は、取付け部53の少なく
とも一方にねじ等を用いて固定される。
【0116】漏洩磁束探傷検査用コイル1は、配管90
の外側を挾み込んだボビン50に固定した2個の取付部
材80に、固定基板70−2の両翼部71をそれぞれね
じ留めすることによって取り付けられる。
【0117】ねじ穴73を縦方向に長い形状とすること
によって、取付部材80への取付位置を調節することが
できるので、一つの漏洩磁束探傷検査用コイル1を用い
て異なる径の配管を検査することができる。
【0118】探傷検査に当たっては、素子1を取り付け
たボビン50の開口54内に配管90を位置させ、取付
部材80が固定されていない取付部53を取付部材80
が固定された取付部53に固定して、ボビン50を配管
90の外側に移動できるように配置する。次いで、可撓
性基板10をボビン50に巻きつけて他端(固定基板7
0−1)を取付部材80に固定された固定基板70−2
に固定する。
【0119】この固定基板70−1と固定基板70−2
の固定は、コネクタ30−1,30−2を繋ぎ合わせる
ことによって固定しても、着脱可能な固着手段を用いて
固定してもよい。
【0120】電源/信号用コネクタ35に電源および信
号処理装置をからのケーブルを接続した後、ボビン50
を配管90の外側で軸方向に移動させて探傷検査を行
う。
【0121】このようにして、信号取り出し時のノイズ
をなくした渦流探傷検査装置を提供することができる。
【0122】この漏洩磁束探傷検査装置を用いて配管を
実際に検査した結果を図15および図16を用いて説明
する。この漏洩磁束探傷検査装置は、配管90の外側に
嵌めた被磁性体材料からなるボビン50と、可撓性基板
10の表面に形成した配線パターンから構成される漏洩
磁束探傷検査用励起コイル25と、可撓性基板10の表
面に形成した配線パターンから構成される漏洩磁束検出
コイル28−1,28−2と、漏洩磁束探傷検査用励起
コイル25に励磁電流を流す発振器101と、漏洩磁束
検出コイル18−1、28−2検出信号と発振器101
からの標準信号から位相検波する位相検波手段102と
から構成される。
【0123】このような漏洩磁束探傷検査装置は、漏洩
磁束探傷う検査用冷機コイル25に発振器101から3
0〜500Hzの交番励磁電流を供給し、ボビン50を
配管90の軸方向(矢印の方向)に走査することによっ
て、励起コイル25によって配管90に生起された磁束
が配管の円周方向に存在する傷などの欠陥によって生じ
る漏洩した磁束を漏洩磁束検出コイル28−1、28−
2で検出し、その出力を位相検波手段102で標準信号
と位相検波することによって、傷検出出力を得る。
【0124】この、漏洩磁束探傷検査装置は、配管90
に外側から嵌めたボビン50に配線パターン21を有す
る可撓性基板10を巻き付けて漏洩磁束探傷検査用励起
コイル25を形成したので、現場での取り扱いが容易と
なり測定装置の簡便化がはかれる。また、この漏洩磁束
探傷検査装置は、探傷周波数を30〜500Hzの低周
波の交流としたので、表皮効果の影響を受けず管の内側
の傷の探傷を行うことができるとともにS/N比を向上
させることができ、交流位相検波駆動によって探傷する
のでリフトオフ雑音を低減させることができる。さら
に、サーチコイルを差動的に接続したので、S/N比を
向上させることができる。
【0125】この漏洩磁束探傷検査装置を用いて、実際
に配管の傷を計測した例を説明する。円周方向の溝形成
した管径25mm、肉厚4mmの鋼管90の外側に図1
5に示した漏洩磁束探傷検査装置を設けて探傷した。漏
洩磁束探傷検査用励起コイル25は9巻であり、プリン
トされた漏洩磁束検出手段は差動接続して構成した。駆
動周波数は、500Hzであり駆動電流は150mAで
あった。
【0126】この計測結果は図16に示すように、溝の
前後で出力は正負に大きく振れて溝の存在を知ることが
できた。
【0127】この発明の第5の実施の形態を図17を用
いて説明する。この実施の形態は一つの漏洩磁束探傷検
査用コイル1を管径のことなる複数の配管に用いること
ができるようにしている。
【0128】図17に示すように、この漏洩磁束探傷検
査用コイル1は、固定基板70−2に複数(4個)のコ
ネクタ30−2−1〜30−2−4を設けた点に特徴有
している。その他の点は第4の実施例に示した素子1と
変更した点はなく、同じ個所は同じ符号を付している。
【0129】例えば、可撓性基板10は、120mmの
長さを有している。
【0130】固定基板70−2には、4個のコネクタ3
0−2−1〜30−2−4がそれぞれの引出線22に接
続されている。
【0131】コネクタ30−2−1は30mmの管径
の、コネクタ30−2−2は25mmの管径の、コネク
タ30−2−3は20mmの管径の、コネクタ30−2
−4は15mmの管径の配管に対応して、配置されてい
る。
【0132】このコイル素子1の固定基板70−2を、
図14に示した実施の形態4の場合と同様にボビン50
に取り付ける。配管の管径に対応した開口54を有する
4種類のボビン50を準備する。
【0133】例えば、管径が30mmの場合、この管径
(30mm)にあったボビンを嵌めるとともにこのボビ
ン上にコイル素子1を巻きつけ、固定基板70−1のコ
ネクタ30−1を固定基板70−2のコネクタ30−2
−1と組み合わせる。管径が25mmの場合、この管径
(25mm)にあったボビンを嵌めるとともにこのボビ
ン上にコイル素子1を巻きつけ、固定基板70−1のコ
ネクタ30−1を固定基板70−2のコネクタ30−2
−2と組み合わせる。管径が20mmの場合、この管径
(20mm)にあったボビンを嵌めるとともにこのボビ
ン上にコイル素子1を巻きつけ、固定基板70−1のコ
ネクタ30−1を固定基板70−2のコネクタ30−2
−3と組み合わせる。管径が15mmの場合、この管径
(15mm)にあったボビンを嵌めるとともにこのボビ
ン上にコイル素子1を巻きつけ、固定基板70−1のコ
ネクタ30−1を固定基板70−2のコネクタ30−2
−4と組み合わせる。
【0134】このように構成することによって、一種類
の漏洩磁束探傷検査用コイル1を用いて、15mm〜3
0mmまでの4種類の管径の配管を検査することができ
る。
【0135】この場合、可撓性基板10をボビン50の
肉薄部51の略全周に巻き付け、この部分を粘着テープ
等によって固定できるので不感帯を小さくして感度を上
げることができるとともに、信号の取出部はボビン50
に取り付けた取付部80に固定されているので、ノイズ
の発生を防ぐことができる。
【0136】図18を用いて本発明の第6の実施の形態
を説明する。この漏洩磁束探傷検査用コイル1は、測定
できる管の管径の範囲を大きくすることを目的としてい
る。
【0137】そのため、この実施の形態は、渦流探傷用
コイル素子の延長用コイル素子を設けたことを特徴とし
ている。
【0138】この実施の形態では、漏洩磁束探傷検査用
コイル1は、第3の実施の形態に示した素子1と略同様
な構成を有している。
【0139】延長用コイル素子8は、可撓性基板10の
両端部が固定される固定基板70−3,70−4を有し
ている。
【0140】延長用コイル素子8の可撓性基板10は、
励磁用コイルの配線21−1と、検出用コイルの配線2
1−2と、参照用コイルの配線21−3を有している。
【0141】固定基板70−3には、コイル形成用雌型
コネクタ30−3が固定され、コネクタの端子には、配
線21が接続線22を介して接続されている。他方の固
定基板70−4にはコイル形成用雄型コネクタ30−4
が固定され、コネクタの端子には、配線21が接続線2
2を介して接続されている。
【0142】固定基板70−3に搭載されたコネクタ3
0−3は、漏洩磁束探傷検査用コイル1のコネクタ30
−1と組み合わされる。固定基板70−4に固定された
コネクタ30−4は、漏洩磁束探傷検査用コイル1のコ
ネクタ30−2と組み合わされる。
【0143】このような構成の延長用コイル素子8を備
えることによって、漏洩磁束探傷検査用コイル1が中径
管用であっても、延長用コイル素子8を接続することに
よってより大径の管にも対応して探傷検査することがで
きる。
【0144】この場合、漏洩磁束探傷検査用コイル1と
延長用コイル素子8との接続個所が不感帯となるが、こ
の場合は、ボビンを配置する角度を代えて複数回測定を
繰り返すことによって、不感帯により生じる不都合を取
り除いて探傷することができる。
【0145】本発明の第7の実施の形態を図19を用い
て説明する。この実施の形態は、可撓性基板10を2枚
重ねて使用するようにした点に特徴を有している。図1
9(A)はこの実施例の斜視図を、図19(B)は図1
9(A)のA−A線での断面図を示している。図中図1
4と同じ符号は同じ対象を表している。
【0146】この実施の形態にかかる漏洩磁束探傷検査
用コイル1は、第1の可撓性基板10Aと第2の可撓性
基板10Bとをボビン50に取り付けた取付部材80に
取り付けて構成される。第1の可撓性基板10Aは、ボ
ビン50の肉薄部51に巻きつけられてコイルを形成す
る。第2の可撓性基板10Bは、第1の可撓性基板10
Aの上に巻きつけられてコイルを形成する。
【0147】第1の可撓性基板10Aより第2の可撓性
基板10Bの方が長く形成されている。
【0148】それぞれの可撓性基板10は、両端部に接
続端子部30−1,30−2を有しており、それぞれの
接続端子部30−1,30−2は、取付部材80の梁部
81に設けた接続端子部33−1,33−2に接続され
【0149】可撓性基板10の一方の端部には略矩形の
固定基板70−1が固定され、他方の端部には略矩形の
固定基板70−2が固定される。
【0150】一方の固定基板70−1には、コイル形成
用コネクタ30−1が固定され、コネクタの端子には、
配線が接続線を介して接続されている。他方の固定基板
70−2にはコイル形成用コネクタ30−2が固定さ
れ、コネクタの端子には、配線が接続線を介して接続さ
れている。
【0151】取付部材80は、ボビン50の両端部のフ
ランジ部57に取り付けられ、梁部81で接続されてい
る。
【0152】取付部材80の梁部81の表裏の各面に
は、可撓性基板10に取り付けたコイル形成用コネクタ
3−1,3−2に対応するコネクタ33−1,33−2
が設けられている。
【0153】取付部材80の梁部81に設けるコネクタ
33−1,33−2は、第1の可撓性基板10Aに対応
したコネクタ33−1−A,33−2−Aと、第2の可
撓性基板10Bに対応したコネクタ33−1−B,33
−2−Bが設けられている。
【0154】取付部材80の梁部81には、図示を省略
した、外部から電力を供給したり信号を外部に引き出し
たりする電源/信号用コネクタが設けられている。
【0155】この漏洩磁束探傷検査用コイルを配管の検
査に使用する態様を図19(A)を用いて説明する。
【0156】まず、ボビン50を配管90に取り付けた
後、取付部材80をボビン50の取付部53に取り付け
る。
【0157】次いで、第1の可撓性基板10Aをボビン
50の肉薄部51に巻きつけ、コネクタ30−1Aを梁
部81に設けたコネクタ33−1−Aに、コネクタ30
−2−Aを梁部81に設けたコネクタ33−2−Aにそ
れぞれ接続する。
【0158】第2の可撓性基板10Bをボビン50の肉
薄部51に第1の可撓性基板10Aの上から巻きつけ、
コネクタ30−1Bを梁部81に設けたコネクタ33−
1−Bに、コネクタ30−2−Bを梁部81に設けたコ
ネクタ33−2−Bにそれぞれ接続する。
【0159】このようにして、2枚の可撓性基板10
A,10Bを積層した検査用コイル素子を、配管90の
外側に取り付けることができる。
【0160】電源/信号用コネクタに電源および信号処
理装置をからのケーブルを接続した後、ボビン50を配
管90の外側で軸方向に移動させて探傷検査を行う。
【0161】このようにして、複数の可撓性基板を重ね
た検査用コイルを提供することができる。
【0162】以上第1の実施の形態から第7の実施の形
態で説明した可撓性基板10は、一枚の可撓性基板10
の一面にのみ配線を設けてもよく、両面に設けてもよ
い、
【0163】さらに、配線を施した可撓性基板を複数枚
重ねて多重配線構造としてもよい。この場合、目的に応
じて横に並べて配置したコイルを重ねて配置するように
しても良い。
【0164】このような構成とする場合には、可撓性基
板の幅を広くすることなく第3の実施の形態で説明した
二組の漏洩磁束探傷検査用コイルを設けることができ
る。
【0165】上記の説明では、本発明を漏洩磁束探傷検
査用コイルを例に取って説明したが、漏洩磁束探傷検査
用コイルとしては、磁粉探傷検査において試験材を磁化
するためのコイルや漏洩磁束を検出するコイルとしてな
ど、磁気を用いたその他の漏洩磁束探傷検査用コイルと
しても用いることができる。この場合、漏洩磁束探傷検
査用コイルとしては、複数のコイルを備えたが、単一の
コイルで良い場合もある。
【0166】上記説明では、漏洩磁束探傷検査用励起コ
イルに流す電流を30〜500Hz程度の低周波とし
て、管の内壁に存在する欠陥を探傷する例を説明した
が、励磁電流を高周波とすることによって、管の外壁に
存在する欠陥を探傷することができる。
【0167】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、検査現
場でコイルを巻くことが必要なくなり、検査できる空間
が多くなるとともに、コイルを巻くための熟練を必要と
せず、かつ精度の高い探傷をすることできる。
【0168】さらに、本発明によれば、配管の軸方向の
傷の位置だけでなく配管の円周方向の位置を精度高く探
傷することができる。
【0169】本発明によれば、信号引出部分をボビンに
固定するようにしたので、信号引出用ケーブルが振動し
ても探傷コイルに振動が伝わらずノイズの少ない探傷を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる漏洩磁束探傷検査用コイルを用
いた漏洩磁束探傷検査装置の構成を示す図。
【図2】図1の漏洩磁束探傷検査装置を用いて検査した
配管に設けた溝の形状を説明する図。
【図3】図1の漏洩磁束探傷検査装置を用いて図2に示
す配管を計測した結果を説明する図。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩磁束探
傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図5】図4の漏洩磁束探傷検査用コイルを形成する接
続具の構成を説明する図。
【図6】図4漏洩磁束探傷検査用コイルの使用方法を説
明する図。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる漏洩磁束探
傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図8】図7の漏洩磁束探傷検査用コイルの使用方法を
説明する図。
【図9】本発明にかかる漏洩磁束探傷検査用コイルの他
の使用方法を説明する図。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図11】図10の漏洩磁束探傷検査用コイルの使用対
象を説明する断面図。
【図12】図10の漏洩磁束探傷検査用コイルの使用対
象を説明する斜め上方からの斜視図。
【図13】本発明の第4の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図14】図13の漏洩磁束探傷検査用コイルの使用態
様を説明する斜視図。
【図15】本発明の第4の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルを用いた漏洩磁束探傷検査装置の構成
を説明する図。
【図16】図15の漏洩磁束探傷検査装置を用いて配管
を計測した結果を説明する図。
【図17】本発明の第5の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図18】本発明の第6の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図19】本発明の第7の実施の形態にかかる漏洩磁束
探傷検査用コイルの構成を説明する図。
【図20】漏洩磁束探傷検査方法を説明する図。
【符号の説明】
1 漏洩磁束探傷検査用コイル 5 漏洩磁束探傷検査用コイル 8 延長用コイル素子 10 可撓性基板 20 配線パターン 21 配線 22 引出線(接続線) 25 漏洩磁束探傷検査用励起コイル 27 漏洩磁束検出手段 28 漏洩磁束探傷検査用コイル 29 半導体磁気検出素子 30 接続端子部(コネクタ) 31 端子 33 接続端子部(コネクタ) 35 電源/信号用コネクタ 40 接続具 41 端子 42 接続線 43 端子 50 ボビン 51 溝(肉薄部) 52 分割面 53 接続具取付台(取付部) 54 開口 56 蝶番 57 フランジ部 60−1 雌型接続具 60−2 雄型接続具 61 雌型接続端子 62 雄型接続端子 63 雌型接続部溝 64 雄型接続具突条 65 締め具 66 粘着テープ 70 固定基板 71 翼部 72 頂部 73 取付穴 80 取付部材 81 取付部材梁部 90 配管

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の配線からなる配線パターンと、
    複数本の配線の両端にそれぞれ接続された接続端子とを
    設けた可撓性基板からなることを特徴とする漏洩磁束探
    傷検査用コイル素子。
  2. 【請求項2】 配線パターンを設けた可撓性基板を複数
    層積層し、各層の配線の両端にそれぞれ接続された接続
    端子を設けたことを特徴とする請求項1に記載の漏洩磁
    束探傷検査用コイル素子。
  3. 【請求項3】 配線パターンを複数組設け、少なくとも
    一つを漏洩磁束探傷検査用励起コイルとし、残りの配線
    パターンを漏洩磁束検出コイルとしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の漏洩磁束探傷検査用コ
    イル素子。
  4. 【請求項4】 可撓性基板上に少なくとも1個のサーチ
    コイルを設けて漏洩磁束検出手段としたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の漏洩磁束探傷検査用
    コイル素子。
  5. 【請求項5】 可撓性基板上に磁気検出素子を取り付け
    る少なくとも一組の端子部を設けることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の漏洩磁束探傷検査用コイ
    ル素子。
  6. 【請求項6】 可撓性基板の両端部に硬い基板部分を設
    け、この基板部分上に接続端子を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の漏洩磁
    束探傷検査用コイル素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の漏洩磁束探傷検査用コイル素子を用いた漏洩磁束
    探傷検査用コイルにおいて、配線パターンの一端に接続
    された接続端子群と配線パターンの他端に接続された接
    続端子群とを接続する接続具を用いて配線パターンを接
    続し、複数回巻回された漏洩磁束探傷検査用励起コイル
    を形成することを特徴とする漏洩磁束探傷検査用コイ
    ル。
  8. 【請求項8】 一対の接続具を基板の端子部に電気的お
    よび機械的に接続し、一対の接続具を互いに接続して複
    数回巻回された漏洩磁束探傷検査用励起コイルを形成す
    ることを特徴とする請求項7に記載の漏洩磁束探傷検査
    用コイル。
  9. 【請求項9】 配線パターンの一端に接続された接続端
    子群と配線パターンの他端に接続された接続端子群と
    は、一つの配線の一端に接続された端子とこの配線以外
    の配線の他端に接続された端子とを接続する接続具によ
    って接続されることを特徴とする請求項7または請求項
    8に記載の漏洩磁束探傷検査用コイル。
  10. 【請求項10】 軸方向に分割されるボビンを配管に嵌
    め、この上に請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記
    載の漏洩磁束探傷検査用コイル素子を巻き付けて漏洩磁
    束探傷検査用励起コイルを形成することを特徴とする漏
    洩磁束探傷検査装置。
  11. 【請求項11】 漏洩磁束探傷検査用コイル素子が、複
    数本の配線からなる漏洩磁束探傷検査用励起コイルの配
    線パターンと漏洩磁束検出手段を配置した可撓性基板か
    らなることを特徴とする請求項10に記載の漏洩磁束探
    傷検査装置。
  12. 【請求項12】 漏洩磁束検出手段が、複数本の配線か
    らなる漏洩磁束探傷検査用コイルの配線パターンからな
    ることを特徴とする請求項11に記載の漏洩磁束探傷検
    査装置。
  13. 【請求項13】 漏洩磁束検出手段が、複数個の半導体
    磁気検出素子または複数個の磁気検出コイルからなるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の漏洩磁束探傷検査装
    置。
  14. 【請求項14】 漏洩磁束探傷検査用コイル素子が、複
    数本の配線からなる漏洩磁束探傷検査用励起コイルを配
    置した可撓性基板からなり、漏洩磁束検出手段をボビン
    に配置したことを特徴とする請求項10に記載の漏洩磁
    束探傷検査装置。
  15. 【請求項15】 複数本の配線からなる配線パターン
    と、複数本の配線の両端にそれぞれ接続された接続端子
    とを設けた可撓性基板からなる漏洩磁束探傷検査用コイ
    ルにおいて、可撓性基板の両端部をY字状に分割して配
    線パターンを分岐した可撓性基板に分割配置したことを
    特徴とする漏洩磁束探傷検査用コイル。
  16. 【請求項16】 取付部分を有する固い基板上に可撓性
    基板からはなれる方向に複数の接続端子群を設けたこと
    を特徴とする請求項7に記載の漏洩磁束探傷検査用コイ
    ル素子。
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