JP3292802B2 - セル転送方法及びセル転送システム - Google Patents

セル転送方法及びセル転送システム

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JP3292802B2
JP3292802B2 JP33026795A JP33026795A JP3292802B2 JP 3292802 B2 JP3292802 B2 JP 3292802B2 JP 33026795 A JP33026795 A JP 33026795A JP 33026795 A JP33026795 A JP 33026795A JP 3292802 B2 JP3292802 B2 JP 3292802B2
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雅嗣 矢野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ATM(Asynch
ronous Transfer mode)ネットワークを介して、符号化
音声データならびにその符号化音声データの呼接続に用
いるシグナリング情報を転送するセル転送方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図25は、例えば特開平6−15262
9に示される、従来のセル転送方式における符号化音声
データのセル転送時のシーケンス番号の付与方法を示し
たものである。図において、1は音声アナログ信号、2
は音声アナログ信号1を符号化したデータを蓄積しセル
に組み立てる際の周期を示すセル化周期、3は音声アナ
ログ信号1のセル化周期2(2−1,2−2,・・・・
2−8で以後、このようにグループを表現する)の区間
の有音/無音の判定結果、4は音声アナログ信号1を、
セル化周期2ごとに音声コーデックにより符号化した音
声符号化データ、5は音声符号化データ4を搭載したセ
ル、6はセル5に付与するシーケンス番号であり、セル
化周期ごとに有音/無音の判定結果3に関係なくカウン
トする。
【0003】次に動作について説明する。音声アナログ
信号1の波形のうちのセル化周期2の区間の有音/無音
を判定し、有音/無音の判定結果3を得る。音声コーデ
ックにより符号化した符号化音声データ4の内、有音/
無音の判定結果3が有音であるセル化周期2の符号化音
声データ4を、セル5に搭載して送信する。ここで各セ
ル5に付与するシーケンス番号6は、セル化周期2ごと
に、有音/無音の判定結果3に関係なく、n,n+1,
n+2・・n+6、n+7のように順次カウントアップ
していき、有音区間の符号化音声データ4−1〜4−6
のみを搭載したセル5−1〜5−6を送信する際に、該
当するセル化周期2−1〜2−8のシーケンス番号6を
付与する。即ち、セル5−1にはn、5−2にはn+
1、5−3にはn+2、5−4にはn+3、5−5には
n+6、5−6にはn+7を付与する。このように送信
はしない無音区間を含めてシーケンス番号6をカウント
することにより、セル5の受信側において、図25の無
音区間n+4、n+5に相当する区間を網内のゆらぎの
影響を排除して、正しい時間長さの無音区間として再生
することが出来る。なお、図示していないが、送信側で
は該当セル化周期2内の背景雑音を測定し、そのレベル
をセル5に搭載して送信し、受信側では、無音区間の直
前に受信したセル5の背景雑音レベルに等しい背景雑音
を、無音区間に再生する。図に示した例では、シーケン
ス番号n+3のセル5−4の背景雑音レベルに等しい背
景雑音を、無音区間n+4、n+5に再生する。
【0004】従来例では、上記に示したようにセル化周
期2ごとにシーケンス番号をカウントアップするため、
セル化周期が通信途中で切り替わる場合、セルの受信側
ではシーケンス番号のみだけでなくセル化周期2をも考
慮して、受信したセルから音声を再生する必要がある。
図26は音声アナログ信号1の信号種別が音声から途中
でモデムに切り替わる場合のシーケンスを示した図であ
り、信号種別の変化に伴いセル化周期2が10mSから
8mSに切り替わる。セル化周期2−1〜2−4の音声
アナログ信号1の種別が音声で、その区間の音声アナロ
グ信号1を32kADPCMで符号化し、セル化周期2
−7〜2−8の音声アナログ信号1の種別がモデム信号
で、その区間の音声アナログ信号1を、G3FAXで用
いられる9.6kbpsのモデム信号を通すために40
kADPCMで符号化するケースを想定する。この時、
符号化データ長をセル5のペイロード長48バイト以内
に抑えるため、セル化周期2−1〜2−4を10mS
(符号化データ長は32kbps×10mS÷8=40
バイト)、セル化周期2−7〜2−8を8mS(符号化
データ長は40kbps×8mS÷8=40バイト)と
する。
【0005】送信側では、符号化音声データ4を搭載し
たセル5を送信する際に、制御情報として、符号化デー
タ長、符号化種別、背景雑音のレベル、およびシーケン
ス番号を付加して送信する。なお、セル化周期2−5、
2−6は無音であり、その時のセル化周期2の長さは、
その前の有音区間であるセル化周期2−4の長さ=10
mSごとにシーケンス番号をカウントアップする。受信
側では、セル5−1を受信した際、それの制御情報に含
まれる符号化データ長=40バイト、符号化種別=32
kADPCMからセル化周期2−1の長さ10mSを割
り出し、セル5−1に搭載された符号化データ4−1を
10mSの間に再生する。符号化データ4−1の再生終
了後、セル5−1のシーケンス番号nの次の値n+1を
持つセル5−2が到着しているかどうかを調べ、到着し
ていればセル5−2に搭載されている符号化データ4−
2を引き続き再生する。セル5−3、5−4も、セル5
−1、5−2と同様の手順で再生する。
【0006】また、シーケンス番号n+4、n+5に対
応するセル化周期2−5、2−6の区間については、送
信側と同様に、その直前の有音区間のセル化周期2−4
の長さ=10mSごとにシーケンス番号をカウントアッ
プし、その区間には背景雑音を再生する。無音区間の後
の最初の、シーケンス番号n+6を持つセル化周期2−
7に対応するセル5−5がATM網で廃棄された場合、
セル化周期2−7の開始時点で、シーケンス番号をn+
6にカウントアップし、セル化周期2−6の区間と同様
に10mSの間、背景雑音を再生する。その後、セル5
−6を受信した際、それの制御情報に含まれる符号化デ
ータ長=40バイト、符号化種別=40kADPCMか
らセル化周期2−8の長さ8mSを割り出し、セル化周
期2−8の開始時点から、即ち、セル化周期2−6の終
了時点から10mS後、セル5−6に搭載された符号化
データ4−6を8mSの間に再生する。セル5−5が廃
棄されない正常の場合は、セル5−6の符号化データ4
−6の再生開始は、セル化周期2−6の終了時点から、
セル5−5に含まれる符号化データ4−5の再生時間=
8mS経過後となるため、セル5−5が廃棄された場合
には、セル5−6の符号化データ4−6の再生開始が2
mS分遅れることになる。
【0007】また、受信したセル5を再生する際、その
セル5に含まれる符号化データ長と符号化種別から、セ
ル化周期2の長さを割り出し、割り出した周期ごとに次
に再生すべきセルのシーケンス番号をカウントアップす
るので、セル化周期2が通信中に変化する場合には、セ
ル5受信時に常にセル化周期2の長さを割り出して知る
必要が生じる。
【0008】さらに、従来例では、セル化周期2と有音
/無音判定周期を同期させ、かつセルの転送効率を高め
るためにセル化周期2を長く設定した場合、通信途中で
のセル化周期2の切り替えができずに、セルの送信が必
要以上に遅れてしまうケースが発生する。図27はこの
ことを示すためのセル化周期2が一定で、信号種別が通
信途中で切り替わる場合のセル転送シーケンスを示した
図である。セル化周期2を16mSとし、有音/無音判
定周期もセル化周期2と同期させ16mS固定とする。
セル化周期2−1、2−2の音声アナログ信号1の信号
種別は音声、セル化周期2−3の音声アナログ信号1の
信号種別はモデムであり、それぞれ、32kエンベデッ
ドADPCM、40kADPCMで符号化する。また、
それぞれの符号化データ長は64バイト、80バイトと
なる。さらに、符号化データ4−1、4−2について
は、セル5のペイロードに格納する際、32kエンベデ
ッドADPCM符号化データの上位2ビットと下位2ビ
ットを別々に集めてセル5a,5bにマッピングする。
この時、セル5a,5bのペイロードに格納される符号
化データ長は、32バイトずつとなる。一方、符号化デ
ータ4−3については、セル化周期2−3の終了までそ
の周期の音声アナログ信号1が有音か無音かが判明しな
いため、セル化周期2−3の終了時点で、セル5のペイ
ロード長48バイトに格納できるように、40バイトず
つ2つのセル5−3、5−4に分けて送信する。従っ
て、本来であれば、符号化データ4−3が40バイト蓄
積された時点(セル化周期16mSの半分8mS経過
後)でセル5−3が送信できるはずであるが、この例で
は実際には送信できていないため、セル化遅延が8mS
余分にかかることになる。
【0009】また、セル化周期2が通信途中で切り替わ
り、短い周期から長い周期に変更になる場合、受信側
で、短い周期のセル化周期2のセルに対して、ATM網
内で発生する遅延ゆらぎを吸収するのに最適なゆらぎ吸
収固定遅延をトークスパートの先頭に付加すると、トー
クスパートの途中で長い周期のセル化周期2のセルを受
信した際に、そのセルの符号化データの再生開始に、セ
ルの到着が間に合わないアンダーラン状態が発生するこ
とがあり得る。図28は、このことを説明するための図
で、セル化周期2を信号種別によって変更する場合のセ
ル転送シーケンスを示した図である。図28では、有音
/無音判定周期を8mSとし、音声アナログ信号1がモ
デム信号の場合には、セル化周期2を8mS、音声の場
合にはセル化周期2を16mSとしており、モデム信号
は40kADPCMで、音声信号は32kエンベデッド
ADPCMでそれぞれ符号化し、32kエンベデッドA
DPCMの符号化データ4−3については、セル5のペ
イロードに格納する際、符号化データ4−3の上位2ビ
ットと下位2ビットを別々に集めてセル5a,5bにマ
ッピングする。セル5a−3,5b−3のペイロードに
格納される符号化データ長は、32バイトずつとなり、
モデム信号の符号化データ4−1、4−2を搭載するセ
ル5−1、5−2については40バイトとなる。この図
では、セル5−1が一連の音声バースト、即ちトークス
パートの先頭セルとなっている。
【0010】受信側でセル5−1を受信した際、セル受
信からセル5−1に含まれる符号化データ4−1の再生
を開始するまで一定時間 T待ち合わせる。この待ち合
わせ時間は、トークスパートを構成する複数のセル5が
ATM網内で被る遅延ゆらぎの差異を吸収する時間であ
り、ゆらぎ吸収遅延時間と呼ぶ。このゆらぎ吸収遅延時
間を、ATM網内で被る遅延ゆらぎの差異を吸収するた
めに必要な最小値、例えば、2mS(ATM網内での遅
延ゆらぎの差は最大でも2−3mS程度と考えられてい
る)に設定したとすると、セル5−1の次に到着するセ
ル5−2については、セル5−1に含まれる符号化デー
タ4−1の再生終了前に受信側に到着するため、符号化
データ4−1に続いて符号化データ4−2の再生ができ
る。一方、セル5−1、5−2が8mS周期で送信され
るのに対して、セル5a−3,5b−3は、セル5−2
送信後から16mS後に送信されるが、もともと、ゆら
ぎ吸収遅延時間 Tは8mS周期でセル5が到着するこ
とを前提としているので、ATM網内で被る遅延ゆらぎ
が想定を大きく越えない限り、セル5a−3,5b−3
の到着は符号化データ4−2の再生終了後となり、符号
化データ4−2の再生終了から符号化データ4−3の再
生開始までの間、再生すべき符号化データがないアンダ
ーラン状態になる。なお、音声アナログ信号1の信号種
別が音声からモデムに連続的に切り替わる現象は、保留
音やトーキーなどの人工的な音の転送時に生じるが、こ
れらの音についてもアンダーラン状態が発生し、音が不
連続になることは許されない。
【0011】一方、送出レートのことを説明するため、
従来の他のセル転送方式を説明する。図29は、例えば
特開平6−152629に示される、従来のSTM回線
上の複数チャネルの符号化音声データをセル化する際の
セル化タイミングを示したものである。図において、7
はSTM回線上のフレーム周期であり図では125μS
となっている。8はフレーム周期7内に含まれるタイム
スロットで、スロット番号は0から31まで存在する。
9はタイムスロット8に含まれる符号化音声データ4の
セル化タイミング、10はフレーム周期7の先頭からタ
イムスロット8のセル化タイミング9までの時間間隔、
11はセル化タイミング9からセル送出までに要するセ
ル組立処理時間であり、図では値をTcとして示してい
る。
【0012】次に動作について説明する。1つのフレー
ム周期7のタイムスロット8に含まれる音声符号化デー
タ(1バイト)を、各タイムスロット8(8−0、8−
1・・・)ごとにセル化周期2時間分蓄積する。蓄積完
了時点がセル化タイミング9となる。図29では、セル
化周期2は125μS(フレーム周期)×2×32(タ
イムスロット数)=8mSとしている。各タイムスロッ
ト8の音声符号化データのセル化タイミング9は、タイ
ムスロット8の番号(以下あるいはチャネル番号と呼
ぶ)ごとに2フレーム周期(250μS)ずつずらす。
なお、2フレーム周期の先頭(即ち、図29ではフレー
ム周期7−1の先頭)からあるチャネル番号のセル化タ
イミング9までの時間間隔10は、フレーム周期7の先
頭から該当チャネルのタイムスロット8の蓄積終了まで
の時間に等しい。あるチャネルの音声符号化データの蓄
積が完了した時点、即ちあるチャネルのセル化タイミン
グ9に達した時、該当チャネルのセル組立処理を開始
し、セル組立処理時間11経過後に該当チャネルの符号
化音声データを搭載したセル5を送信する。例えば、タ
イムスロット0のセル5は、フレーム周期7−1の先頭
から、時間間隔10(1タイムスロット時間分=3.9
0625μS)+セル組立処理時間11(Tc)経過後
のセル化タイミング9−0に送出するが、タイムスロッ
ト1のセル5は、少し遅れて、フレーム周期7−1から
2フレーム周期後のフレーム周期7−3の先頭から、時
間間隔10(2タイムスロット時間分=3.90625
×2μS)+セル5の組立処理時間11経過後のセル化
タイミング9−1に送出し、同様に、タイムスロットn
のセル5は、更に少し遅れて、フレーム周期7−1から
2nフレーム周期後のフレーム周期7−(2n+1)の
先頭から先頭から3.90625μS×(n+1)+セ
ル5の組立処理時間11経過後のセル化タイミング9−
nに送出する。以上がセル化周期2−0内でのタイムス
ロット0〜31のセル5の送出タイミングを示したもの
であり、このセル化周期2−0の全てのタイムスロット
のセル送出が終了すると、次のセル化周期2−1におい
て上記の動作を繰り返す。各タイムスロットのセル5の
送出間隔T1〜T31は、Tn=3.90625×(n
+2)+125×2−3.90625×(n+1)=2
50+3.90625=253.90625μS(n=
1〜30)、ただしn=31、T31については、3.
90625×0+125×2−3.90625×32=
125μSとなる。従って、T31(セル化周期2−0
内のタイムスロット31のセル送出タイミング9−31
と次のセル化周期2−1内のタイムスロット0のセル送
出タイミング9−1の間隔)のみが、他のタイムスロッ
トのセル5の送出間隔T1〜T30よりも短い。よっ
て、ATM網にタイムスロット0〜31のセル5が順次
送出された場合、最もセル送出間隔が小さい区間がT3
1となる。ATM網におけるピークセルレート(1秒間
の最大送出可能セル数)の定義は、ITU−T勧告I.
371によれば、1つのバーチャルパスもしくはバーチ
ャルチャネル上で転送されるセル5に関して、最も小さ
いセル送出間隔の逆数であり、もし、タイムスロット0
〜31のセル5を全て同一のバーチャルパス上に多重化
する場合、前述したケースではT31の逆数がそれに当
たることになる。上に示したようにT1〜T30は、T
31の倍程度であり、均等にセル化タイミング9を分散
させればピークセルレートを低減することが可能にな
る。ピークセルレートが大きくなるとその分通信料金が
高くなるため、なるべくピークセルレートは低く抑えた
いが、従来例ではピークセルレートの点で問題がある。
【0013】また、従来のセル転送方式では、同一チャ
ネルの符号化音声データと個別線信号方式のシグナリン
グのセルを1つのバーチャルチャネルに多重化する場
合、ATM網に送出するセルのピークセルレートを一定
の値以上になるように制御できない。図30は、STM
回線における個別線信号方式のシグナリングの転送方法
を示した図であり、図31は上記を説明するための、個
別線信号方式のシグナリングと音声符号化データをそれ
ぞれセル化して送信するシーケンスを示した図である。
STM回線における個別線信号方式のシグナリングは、
例えば、タイムスロット0に格納されており、8つのフ
レーム周期、例えば7−1〜7−8のタイムスロット0
のデータを集めると、図30(b)に示したフォーマッ
トとなる。図30(b)において、タイムスロット1の
シグナリングビット(A1)は、フレーム周期7−1の
タイムスロット0に、タイムスロット6のシグナリング
(A6)は、フレーム周期7−2のタイムスロット0に
それぞれ格納されており、8フレーム周期ごとに同じタ
イムスロットのシグナリングが送られてくる。タイムス
ロット1の音声符号化データと個別線信号方式のシグナ
リングのセルの送信を例に動作を示す。図31に示した
ように、音声符号化データについては、フレーム周期7
−3の先頭から(3.90625×2μS)時間経過後
のセル化タイミング9−1からさらにセル5の組立て処
理時間11(Tc)時間経過後にセルを送信する。一
方、個別線信号方式のシグナリングについては、フレー
ム周期7−1のタイムスロット0からタイムスロット1
のシグナリングを取り出し、その値をもとにセル組立処
理時間Tsig proc経過後に、セル5として送信
する。音声符号化データが送出されている間はシグナリ
ングの値は一定値であり、1mSごとではなく、例えば
8msごとにシグナリングのセルを送出することができ
る。セル化周期2が8mS、シグナリングのセルの送出
を8mSごとにすると、音声符号化データのセルとシグ
ナリングのセルのそれぞれの送出タイミングの関係は固
定となり、セル化周期2−0、それ以降のセル化周期2
−1・・でも同じタイミングで音声符号化データとシグ
ナリングのセルの送出を行う。この時、タイムスロット
1の音声符号化データのセル送出タイミング9−1の間
隔Tdはセル化周期2と同じ8mSとなるが、そのTd
の間に、シグナリングのセルが送出されるため、符号化
音声データと個別線信号方式のシグナリングのセルを1
つのバーチャルチャネルに多重化する場合には、音声符
号化データのセルとシグナリングのセルとの最小間隔T
aの逆数が、このバーチャルチャネルのピークセルレー
トとなる。音声符号化データのセルを送出している際に
は、同一タイムスロット(あるいはチャネルとも呼ぶ)
の個別線信号方式のシグナリングの値は一定であるた
め、8mSごとにセルを送出する必要はなく、もっと大
きな周期でシグナリングセルを送出すればよい。また、
その時、シグナリングセルの送出周期が伸び縮みしても
よく、無音で送出すべき音声符号化データがない時に、
シグナリングセルを送出すれば、バーチャルチャネルの
ピークセルレートはTdの逆数まで下げることができる
はずであるが、従来例ではこれに対する考慮がなく、ピ
ークセルレートが、不必要に大きくなっている。
【0014】また、従来のセル転送方式では、複数チャ
ネルの符号化音声データと個別線信号方式のシグナリン
グのセルを1つのバーチャルパスに多重化する場合、A
TM網に送出するセルのピークセルレートを一定の値以
上になるように制御できない。図32は、従来のセル転
送方式での複数チャネル(タイムスロット1〜4)の個
別線信号方式のシグナリングと音声符号化データをそれ
ぞれセル化して送信するシーケンスを示した図である。
STM回線における個別線信号方式のシグナリングの転
送方法は図30と同じであり、タイムスロット0に格納
されている。図32ではタイムスロット1〜4のシグナ
リングはフレーム周期7−1のタイムスロット0に格納
されている。タイムスロット0からタイムスロット1〜
4のシグナリングを取り出し、その値をもとにそれぞ
れ、タイムスロット対応にセルに組立て送信する。その
際、セル組立処理時間がかかるため、タイムスロット0
終了後から、Tsig proc経過後に、タイムスロ
ット1のセルを、引き続いてタイムスロット2〜4のセ
ルを順次送信する。音声符号化データが送出されている
間はシグナリングの値は一定値であり、1mSごとでは
なく、例えば8msごとにシグナリングのセルを送出す
ることができる。一方、音声符号化データについては、
タイムスロット1に関しては、フレーム周期7−3の先
頭から(3.90625×2μS)+セル5の組立処理
時間11(Tc)時間経過後のセル化タイミング9−1
にセルを送信し、タイムスロット2〜4に関しては、そ
れぞれ、フレーム周期7−(2n+1)の先頭から
(3.90625×(n+1)μS)+セル5の組立処
理時間11(Tc)時間経過後のセル化タイミング9−
nにセルを送信する。セル化周期2が8mS、シグナリ
ングのセルの送出を8mSごとにすると、音声符号化デ
ータのセルとシグナリングのセルのそれぞれの送出タイ
ミングの関係は固定となり、セル化周期2−0、それ以
降のセル化周期2−1・・でも同じタイミングでセルの
送出を行う。この時、タイムスロット1〜4の音声符号
化データのセルの送出間隔T2〜T4は、前述した例と
同じく、253.90625μSである。また、タイム
スロット1〜4のシグナリングのセルについては連続的
に送出するとすると、そのセル間の送出間隔Ta2〜T
a4はほとんど0であり、タイムスロット2の音声符号
化データのセルとタイムスロット1のシグナリングのセ
ルの送出間隔がTa1、タイムスロット4のシグナリン
グのセルとタイムスロット3の音声符号化データのセル
の送出間隔がTa5で、いずれも、明らかにT2〜T4
よりも小さい値となる。従って、上記タイムスロット1
〜4のシグナリングのセルと音声符号化データのセルを
1つのバーチャルパスに多重化する際には、音声符号化
データのセルのみを送出する場合に比べピークセルレー
トが大きくなる。
【0015】音声は、無音の区間が通常の会話で少なく
とも50%程度はあると言われており、音声符号化デー
タのセル送出タイミング時に無音で送出すべきセルがな
い場合がある。例えば、図33は、図32においてタイ
ムスロット1〜4の音声符号化データが無音で、送信す
べきセルがない場合を示した図であり、この時、音声符
号化データのセル送出タイミング9−1〜9−4に合わ
せて、シグナリングのセルを送出すれば、音声符号化デ
ータのセルのみを送出する場合と同じピークセルレート
にすることが可能であるが、従来のこの例ではそうした
考慮がなく、音声符号化データのセルとは独立に、シグ
ナリングのセルを送出する。このため、タイムスロット
1〜4の音声符号化データのセルとシグナリングのセル
を多重化しているバーチャルパスのピークセルレート
は、Ta2〜Ta4の最も小さい値の逆数となり、音声
符号化データのセルのみを送出する場合のT2〜T4の
逆数に比べ大きくなる。
【0016】また、上記では個別線信号方式のシグナリ
ングのセルと音声符号化データのセルを同一のバーチャ
ルチャネルに多重化する場合について述べたが、共通線
信号方式のシグナリングのセルと音声符号化データのセ
ルの多重化の場合でも同様に、ピークセルレートが音声
符号化データのセルのみを多重化する場合に比べて、大
きくなる場合がある。図34は、STM回線上での共通
線信号方式のシグナリングの転送方法を示した図であ
る。図において、51はSTM回線の特定のタイムスロ
ット(図ではタイムスロット0)にその一部が格納され
て送られるLAPDフレーム、53はLAPDフレーム
51に含まれるレイヤ2のアドレスを格納するアドレス
フィールド、54はシーケンス番号などの制御情報を格
納するコントロールフィールド、55はデータを格納す
る情報フィールド、56はアドレスフィールド53、コ
ントロールフィールド54および情報フィールド55に
対するビット誤り監視のための情報を格納するフレーム
チェックシーケンスフィールド、59は情報フィールド
55に格納されているレイヤ3メッセージであり、この
メッセージで複数チャネルのシグナリング情報が運ばれ
る。図35は、音声符号化データのセルと共通線信号方
式のシグナリングのセルを多重化する場合の送信シーケ
ンスを示した図である。STM回線の複数フレーム周期
7のタイムスロット0を集めて構成したLAPDフレー
ム51からレイヤ3メッセージ59を抽出し、それをセ
ルのペイロードに格納できるように分割し、セルを組み
立てる。セルの組立に要する処理時間はTsig pr
ocであり、レイヤ3メッセージ59を抽出してからT
sig proc後にセルを送出する。なお、送出する
セル数はレイヤ3メッセージ59の長さにより変わる。
図35に示すように、タイムスロット1の音声符号化デ
ータのセルに関しては、フレーム周期7−3の先頭から
(3.90625×2μS)+セル5の組立処理時間1
1(Tc)時間経過後のセル化タイミング9−1にセル
を送信し、タイムスロット2〜4のセルに関しては、そ
れぞれ、フレーム周期7−(2n+1)の先頭から
(3.90625×(n+1)μS)時間経過後のセル
化タイミング9−nからさらにセル5の組立て処理時間
11(Tc)時間経過後にセルを送信する。この時、音
声符号化データのセルの送出間隔T2〜T4は前述した
ように、253.90625μSとなる。タイムスロッ
ト1〜4の音声符号化データのセルと、シグナリングの
セルとを同一のバーチャルパスに多重化する際、図のA
でシグナリングのセルを送出するとした場合には、シグ
ナリングのセルが1つの場合には、セル送出間隔の最小
値はTa1またはTa2のどちらかとなり、シグナリン
グのセルが2つ送出される場合には、セル送出間隔の最
小値は、Ta3またはTa4のどちらかとなり、いずれ
にしても音声符号化データのセルのみを送出する場合に
比べ、セル送出間隔が小さくなり、ピークセルレートは
大きくなる。なお、図35ではAでシグナリングセルを
送出しているが、どのフレーム周期7でLAPDフレー
ム51を構成するビット列の受信が終了するかによっ
て、シグナリングセルの送出タイミングが異なり、場合
によっては、同一のバーチャルパスに多重化する音声符
号化データのセル送出タイミングから、大きくずれる可
能性があるが、それはLAPDフレーム51の長さや音
声符号化データのセル送出タイミングに依存し予測がで
きない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化音声デー
タのセル転送方式では、セル化周期ごとにシーケンス番
号をカウントアップしているため、符号化速度が通信途
中で切り替わる場合あるいは、符号化音声データlビッ
ト/1サンプルのうち、上位mビットと下位nビット
(l=m+n)をそれぞれ別のセルに格納して送信する
セルインタリーブ処理を実行するモードとしないモード
が通信途中で切り替わる場合、そのセル化周期の切り替
わり時点でシーケンス番号のカウントアップの周期が変
わるため、受信側でセル化周期とシーケンス番号の両方
を考慮しないと、符号化音声データあるいは無音の再生
に遅れが生じるという課題があった。また、従来のST
M回線上の複数チャネルの符号化音声データのセル転送
方式では、各チャネルのセル化タイミング9をチャネル
ごとにずらすことは可能であるが、隣接チャネルのセル
化タイミングあるいはセル送出タイミングとの時間間隔
を考慮していないため、1つのVPに複数の音声デー
タ、または更にシグナリングを、または1つのVCに音
声データとシグナリングを多重化する場合、1VPもし
くは1VCに多重化されているセルの送信間隔を一定の
値以上に保つ制御ができないという課題があった。
【0018】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、通信途中でセル化周期が切り替わる場合
でも、遅れなく正しい符号化音声データの再生を可能に
するセル転送方式を得る。また、複数チャネルの符号化
音声データのセルを1つのVPに多重化する場合、符号
化音声データと個別線信号方式のシグナリングのセルを
1つのVCに多重化する場合、複数チャネルの符号化音
声データとそれに対応する個別線信号方式のシグナリン
グのセルを1つのVPに多重化する場合、および複数チ
ャネルの符号化音声データとそれに対応する共通線信号
方式のシグナリングのセルを1つのVPに多重化する場
合、多重化されたセルの送出間隔を一定値以上に保ち、
ピークセルレートを低く抑えたセル転送方式を得ること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るATM
(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークにおける
セル転送システムは、モデム信号、音声信号及びPB
(プッシュボタン)信号を含む複数種類の信号に対し
て、識別単位となる周期時間を送信のセル化周期として
設定し、かつ送信するセルには先頭のセルから上記設定
した単位となる周期時間を単位に数えたシーケンス番号
を識別番号として付与して送信するセル組立処理部を備
えた送信装置と、受信したセルの上記識別番号を監視し
て、送信側と対応する上記設定した単位時間でセルの再
生を行い、セル未受信を検出すると、直前に受信したセ
ルの上記識別番号から未受信セルに相当する区間のセル
再生タイミングを遅らせるセル分解処理部を備えた受信
装置とを設けた。
【0020】また更に、音声信号の有音/無音を検出す
る有音検出を周期的に行い、設定した単位時間を、有音
検出周期とした
【0021】また更に、有音の音声信号を符号化する場
合には、上位ビットと下位ビットに分けて符号化し、こ
の分けた符号化が完了した時点でセル化送信するように
した。
【0022】また更に、受信装置において、トークスパ
ートの先頭セルのセル化周期を検出し、セル分解処理部
は、検出したセル化周期と最大セル化周期との差に、遅
延ゆらぎを吸収するゆらぎ吸収固定遅延時間を加えた時
間経過後に受信データの出力を行うようにした。
【0023】この発明に係るATM(Asynchronous Tra
nsfer Mode)ネットワークにおけるセル転送方法は、送
信側では、モデム信号、音声信号及びPB(プッシュボ
タン)信号を含む複数種類の信号に対して、識別単位と
なる周期時間を送信のセル化周期として設定し、かつ送
信するセルには先頭のセルから上記設定した単位時間で
数えたシーケンス番号を識別番号として付与して送信す
るステップと、受信側では、受信したセルの上記識別番
号を監視して、送信側と対応する上記設定した単位時間
でセルの再生を行うステップと、セル未受信を検出する
と、直前に受信したセルの上記識別番号から未受信セル
に相当する区間のセル再生タイミングを遅らせるステッ
プ、とを備えた。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の第1の実施の形態を図に
ついて説明する。図1は、本発明のセル転送方式に用い
る音声セル組立・分解装置である。図において、12は
PCM符号化音声データの送受信を行う回線インタフェ
ース、13は受信した符号化音声データに含まれるエコ
ー成分を除去するエコーキャンセラ、14は回線インタ
フェースから受信したPCM符号化音声データの有音か
無音かを、有音/無音判定区間ごとに判定する有音検出
器、15はPCM符号化音声データの種別(モデム信号
/音声信号)を判定する音声識別器、16はPCM符号
化音声データの背景雑音成分のレベルを測定する背景雑
音測定器、17はPCM符号化音声データを、音声識別
器15からの識別結果に基づき、種別がモデムであれば
40kADPCM符号化を行い、音声であれば32kエ
ンベデッドADPCM符号化を行う符号化器、18は符
号化器17からの符号化データを蓄積して、セル化周期
2ごとにセル5に組立て、背景雑音測定器16で測定し
た背景雑音のレベル情報とともに送信するセル組立処理
部である。19は受信セルを分解して符号化データを取
り出すセル分解処理部、20はセル分解処理部19から
の符号化データを復号する復号器、21は無音区間にお
いて、セル分解処理部19において受信したセル5の背
景雑音レベルの値に相当する背景雑音を再生する背景雑
音挿入器である。
【0031】図2は音声識別器15の識別結果がモデム
の場合のセル送信、およびセル5へのシーケンス番号の
付与方法を示した図である。図3は音声識別器15の識
別結果が音声の場合で、かつ符号化器17からの32k
エンベデッドADPCM符号化された符号化音声データ
のMSPビットとLSPビットを別々のセル5に搭載し
て送信する場合の、セルへのシーケンス番号の付与方法
を示した図である。図4は、図2と図3の組み合わせ
で、音声識別器15の識別結果が音声からモデムに途中
で切り替わ場合のセルの転送シーケンスを示した図であ
る。
【0032】次に本実施の形態のセル転送方式の動作に
ついて説明する。有音検出器14は、有音/無音判定区
間における回線インタフェース12から受信したPCM
符号化音声データについて、有音/無音を判定する。本
実施の形態では有音/無音判定区間はセル化周期2と同
じである。同時に、音声識別器15は前記データの種別
を判定し、背景雑音測定器16は前記データの背景雑音
を測定する。有音検出器14、音声識別器15および背
景雑音測定器16はそれぞれの該当有音/無音判定区
間、即ちセル化周期2の判定結果3、識別結果、測定結
果をセル組立処理部18に、また、音声識別器15は符
号化器17にも識別結果を通知する。一方、符号化器1
7は回線インタフェース12から受信したPCM符号化
音声データを、音声識別器15の判定結果が、モデム信
号であれば40kADPCM符号化を行い、音声信号で
あれば32kエンベデッドADPCM符号化を行う。
【0033】セル組立処理部18は、符号化器17から
出力される符号化データをセル化周期2ごとにセル5に
組立て送信する。本実施の形態の場合には、本発明の主
旨に合うよう、音声識別器15の判定結果がモデム信号
の時には、セル化周期2a=8mS、音声信号の時には
その倍のセル化周期2b=2×8=16mSとしてい
る。従って、モデム信号のセルは40バイト(40kb
ps×8ms=40バイト)、音声信号はMSPビット
とLSPビットを別々のセルにマッピングするため、M
SPビットセルとLSPビットセルはそれぞれ32バイ
ト(32kbps×16ms÷2=32バイト)の符号
化データを格納する。前記モデム信号のセルと音声信号
のセルに対する識別シーケンス番号6の付与方法を図
2、図3を用いて説明する。
【0034】図2に示すように、モデム信号の場合、符
号化器17から出力された40kADPCM符号化デー
タを蓄積し、セル化周期2a=8mSごとにセル化し送
信する。この時、シーケンス番号6は、選択した、識別
単位となる8mSごとに、そのセル化周期2a(8m
S)の有音検出器14の結果に関係なく、0、1、2・
・・と1ずつカウントアップして、セル化周期2aにお
いて送信するセルに、該当セル化周期2aのシーケンス
番号を付与する。図2では、セル5−1〜5−4に0、
1、2、3のシーケンス番号を付与し、セル5−4から
シーケンス番号2つ分の無音区間をはさんで送信するセ
ル5−5に6を付与する。一方、音声信号については、
図3に示すように、符号化器17から出力された32k
ADPCM符号化データを蓄積し、セル化周期2b=1
6mSごとに、MSPビットとLSPビットを別々のセ
ルとして組立て送信する。この時、シーケンス番号6は
8mSごとに、有音/無音に関係なく1ずつカウントア
ップし、MSPビットとLSPビットの両方のセルに該
当セル化周期2b内での最も若いシーケンス番号(図3
では、0、2、4、・・8)を付与する。図3では、セ
ル5a−1、5b−1に0、セル5a−2、5b−2に
2、セル5a−2、5b−2からシーケンス番号2つ分
の無音区間をはさんで送信するセル5a−3、5b−3
に6を付与する。MSPビットのセル5aとLSPビッ
トのセル5bのATMレイヤヘッダのCLPビットは、
前者が0(優先)、後者が1(非優先)に設定し、AT
M網内でのMSPビットのセル5aの廃棄優先度を高く
している。また、図示していないがセル組立処理部18
は、背景雑音測定器16が測定した背景雑音のレベルを
セル5に設定する。
【0035】一方、セル分解処理部19は、モデム信号
のセル5を受信した場合、そのセルが一連の有音区間
(以下、トークスパートと呼ぶ)の先頭の時、図2では
シーケンス番号=0のセル受信時、前記セルの受信から
ゆらぎ吸収固定遅延時間分、遅延させてからシーケンス
番号=0のセルに含まれる符号化データを復号器20に
送出する。以降、順次、1、2、3・・6のシーケンス
番号を有するセルの符号化データを復号器20に送出す
る。復号器2は、40kADPCMで復号する。なお、
セル分解処理部19はシーケンス番号=3のセルの再生
終了後、シーケンス番号4および5のセル未着を検出
し、シーケンス番号=3のセルに含まれる背景雑音のレ
ベルを背景雑音挿入部21に通知する。一方、音声信号
のセル5a、5bを受信した場合、モデム信号のセル5
を受信した場合と同様に、シーケンス番号=0のセル受
信時、前記セルの受信からゆらぎ吸収固定遅延時間分、
遅延させてからシーケンス番号=0のセルに含まれる符
号化データを復号器20に送出する。以降、2、6のシ
ーケンス番号を有するセルの符号化データを復号器20
に送出する。復号器2は、32kエンベデッドADPC
Mで復号する。なお、セル分解処理部19はシーケンス
番号=2のセルの再生終了後、即ち、シーケンス番号4
および5の符号化データの再生区間において、シーケン
ス番号4および5の区間の符号化データを搭載したセル
(図3ではシーケンス番号=4が付与されるはずのセ
ル)未着を検出し、シーケンス番号=2のセルに含まれ
る背景雑音のレベルを、シーケンス番号4および5の区
間で背景雑音挿入部21に通知する。なお、エコーキャ
ンセラ13は、回線インタフェース12からのPCM符
号化音声データ受信時、そのPCM符号化音声データに
含まれる、エコー成分(復号器20からのPCM符号化
音声データの一部が回り込んだもの)を除去する。
【0036】次に、音声識別器15の識別結果が音声か
らモデムに途中で切り替わる場合のセルの転送シーケン
スを説明する。図4では、音声からモデムへの信号種別
の変化に伴いセル化周期2を16mSから8mSに切り
替える。セル化周期2−1〜2−4では音声アナログ信
号1の種別が音声で、その区間の音声アナログ信号1を
32kエンベデッドADPCMで符号化する。セル化周
期2−7〜2−8では音声アナログ信号1の種別がモデ
ム信号で、その区間の音声アナログ信号1を、G3FA
Xで用いられる9.6kbpsのモデム信号を通すため
に40kADPCMで符号化する。この時、符号化デー
タ長をセル5のペイロード長48バイト以内に抑えるた
めに、セル化周期2−1〜2−4を16mS(符号化デ
ータ長は32kbps×16mS÷8=64バイト)、
セル化周期2−7〜2−8を8mS(符号化データ長は
40kbps×8mS÷8=40バイト)としている。
【0037】送信側では、符号化音声データ4を搭載し
たセル5を送信する際に、制御情報として、符号化デー
タ長、符号化種別、背景雑音のレベル、およびシーケン
ス番号を付加するが、本発明の主旨に基づき、その際、
シーケンス番号は、2つのセル化周期8mS、16mS
の公約数8mSごとにカウントアップしていく。また、
32kエンベデッドADPCMで符号化した符号化音声
データ4については、上位2ビットと下位2ビットを別
々のセル5a,5bにマッピングして送信し、40kA
DPCMで符号化された符号化音声データ4について
は、1つのセル5で送信する。なお、セル化周期2−
5、2−6は無音であるが、8mSごとにシーケンス番
号を1つずつカウントアップしていく。受信側では、セ
ル5a−1,5b−1を受信した際、セル5a−1,5
b−1に搭載された符号化データ4−1をシーケンス番
号n、n+1の区間で再生する。符号化データ4−1の
再生終了後、セル5−1のシーケンス番号nの次の値n
+2を持つセル5a−2,5b−2が到着しているかど
うかを調べ、到着していればセル5a−2,5b−2に
搭載されている符号化データ4−2をシーケンス番号n
+3、n+4の区間で引き続き再生する。セル5a−
3,5b−3、5a−4,5b−4も、セル5a−1、
5b−1,5a−2,5b−2と同様の手順で再生す
る。
【0038】また、シーケンス番号n+8〜n+11に
対応するセル化周期2−5、2−6の区間については、
8mSごとにシーケンス番号をカウントアップし、その
区間には背景雑音を再生する。無音区間の後の最初の、
シーケンス番号n+12を持つセル化周期2−7に対応
するセル5−5がATM網で廃棄された場合、セル化周
期2−7の開始時点で、シーケンス番号をn+13にカ
ウントアップし、8mSの間、背景雑音を再生する。も
し、このセル5−5が受信できなくても、その後、シー
ケンス番号n+13を持つセル5−6を受信した際、シ
ーケンス番号n+13の符号化データ4−6の再生を行
うべきセル化周期2−8の開始時点まで待ち合わせる。
即ち、セル化周期2−6の終了時点から8mS後、セル
5−6に搭載された符号化データ4−6を再生する。こ
うして、識別シーケンス番号から判断して適切な再生時
間が定まるので、音声の再生に遅れがない。セル化周期
は、2mS、4mSの倍数で選び、それに基づく識別シ
ーケンス番号を与えてもよい。
【0039】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2のセル転送方式を図について説明する。図5は、本発
明のセル転送方式を示すシーケンス図である。なお、本
発明のセル転送方式に用いる音声セル組立・分解装置は
実施の形態1の図1と同じであり、その動作も同じであ
る。
【0040】次にセル送出周期を有音検出周期の整数倍
とした場合のセル転送の動作について説明する。有音検
出器14は、有音検出周期8mSごとに、その周期内の
回線インタフェース2から受信したPCM符号化データ
の有音/無音を判定する。また、音声識別器15は有音
検出周期8mSごとに、PCM符号化データの信号種別
を判定する。さらに、背景雑音測定器16は、有音検出
周期8mSごとに、PCM符号化データに含まれる背景
雑音を測定する。図5では、シーケンス番号n、n+1
の有音検出周期の信号種別がモデム信号、n+3〜n+
5の有音検出周期の信号種別が音声信号、n+2、n+
6の有音検出周期は無音であるとする。n、n+1、n
+3の区間の背景雑音のレベルが2、n+4、n+5の
レベルが3とする。また、モデム信号のセル化周期2a
は有音検出周期と同じ8mS、音声信号のセル化周期2
bは有音検出周期の2倍の16mSであり、それぞれセ
ル5に搭載する符号化データ長は、実施の形態1と同様
にモデム信号が40バイト、音声信号は、MSPビット
とLSPビットをそれぞれ別のセルにマッピングするた
め、それぞれ32バイトとなる。
【0041】シーケンス番号n、n+1の有音検出周期
のPCM符号化データは、符号化器17により、モデム
信号の符号化に用いられる40kADPCMにより符号
化され、セル化周期2a(8mS)ごとに、セル組立処
理部18により、それぞれセル5−1、5−2に組立て
送信される。また、図示していないが、セル組立処理部
18は背景雑音のレベル=2をセル5−1、5−2に格
納する。また、シーケンス番号n+3、n+4の有音検
出周期のPCM符号化データは、符号化器17により、
音声信号の符号化に用いられる32kエンベデッドAD
PCMにより符号化され、セル組立処理部18は、セル
化周期2b(16mS)ごとに、符号器17からの32
kエンベデッドADPCM符号化データのMSPビット
をセル5a−3に、LSPビットをセル5b−3に格納
し、さらにそれぞれに、n+4の有音検出周期の背景雑
音のレベル=3を格納して送信する。伝送効率を上げる
ため、有音になり伝送可能になるとすぐセルを送信する
ようにしてあり、8mS後の2bのセル化周期でセルが
送信される。その次のセル化周期2b(16mS)にお
いて、シーケンス番号n+5、n+6の有音検出周期の
PCM符号化データのうち、n+6は無音のため、符号
化器17により、n+5のPCM符号化データのみ32
kエンベデッドADPCM符号化され、セル組立処理部
18により、そのMSPビットをセル5a−4に、LS
Pビットをセル5b−4に格納し、さらにn+5の有音
検出周期の背景雑音のレベル=3をセル5a−4、5b
−4の両者に格納して送信する。このとき、n+6の有
音検出周期が無音であることを示す情報もセル5a−
4、セル5b−4に設定する。
【0042】受信側では、セル分解処理部19がセル5
−1、5−2を分解し、復号器20が前記セルに含まれ
る40kADPCMにより符号化された符号化データを
復号し、シーケンス番号n+2に対応する区間は、背景
雑音挿入器21がセル5−2に含まれる背景雑音のレベ
ル=2に相当する雑音を挿入する。また、セル分解処理
部19はセル5a−3、5b−3を分解し、MSPビッ
トとLSPビットを復元し、復号器20が復元された3
2kエンベデッドADPCM符号化データを、シーケン
ス番号n+3、n+4に対応する区間に再生する。一
方、セル5a−4、5b−4については、MSPビット
とLSPビットを復元し、復号器20が復元された32
kエンベデッドADPCM符号化データを、シーケンス
番号n+5に対応する区間に再生し、シーケンス番号n
+6に対応する区間は、背景雑音挿入器21がセル5a
−4、5b−4に含まれる背景雑音のレベル=3に相当
する雑音を挿入する。送信側では無音区間の後の有音区
間の開始後直ちにセルを送信するため、セル化遅延を押
えることができ、また、受信側では有音/無音判定周期
の倍数ごとにカウントアップされるシーケンス番号に従
って有音区間および無音区間の再生をするため、有音区
間の再生が遅れることがない。
【0043】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3のセル転送方式を図について説明する。図6および図
7は、ともに本発明のセル転送方式を示すシーケンス図
であり、図6はセル化周期2が途中で8mSから16m
Sに切り替わる場合、図7はセル化周期2が16mSか
ら8mSに切り替わる場合のシーケンス図である。な
お、本発明のセル転送方式に用いる音声セル組立・分解
装置は実施の形態1の図1と同じであり、その動作も同
じである。
【0044】次にゆらぎ吸収用の遅延時間を受信側で付
加するセル転送動作について説明する。図6において、
セル化周期2のうち、シーケンス番号0〜3を付与して
いる区間のPCM符号化データの種別はモデム信号であ
り、そのPCM符号化データが符号化器17により、4
0kADPCM符号化方式により符号化され、セル化周
期2a=8mSごとにセル化される。また、シーケンス
番号4〜9を付与している区間のPCM符号化データの
種別は、音声信号であり、そのPCM符号化データが符
号化器17により、32kエンベデッドADPCM符号
化方式により符号化され、セル化周期2b=16mSご
とにセル化される。この際、実施の形態2と同様に、3
2kエンベデッドADPCM符号化方式により符号化さ
れた符号化データのMSPビットとLSPビットを別々
のセルにマッピングする。従って、本実施の形態では、
セル化周期2b(16mS)が最大のセル化周期、セル
化周期2a(8mS)が最小のセル化周期である。シー
ケンス番号0が付与されたセルがトークスパートの先頭
のセルであり、セル分解処理部19は、前記セルの受信
からゆらぎ吸収固定遅延時間分、遅延させてからシーケ
ンス番号0〜3のセルに含まれる符号化データを、順次
復号器20に送出し、復号器20が40kADPCMで
復号する。また、シーケンス番号4〜9のセルに含まれ
る符号化データは、シーケンス番号3のセルに含まれる
符号化データを全て復号器20に送出完了後、直ちに、
順次復号器20に送出し、復号器20が32kエンベデ
ッドADPCMで復号する。この時、ゆらぎ吸収固定遅
延時間は、ATM網内の遅延ゆらぎを吸収するだけの時
間と、セル化周期2が、8mS(セル化周期2a)から
16mS(セル化周期2b)に切り替わった後、シーケ
ンス番号4以降のセルに含まれる符号化データの復号器
20への送出開始時点で、該当するシーケンス番号のセ
ルの到着が間に合わない状態、即ち、アンダーラン状態
を防止するために必要な待ち合わせ時間(本実施の形態
ではセル化周期2b−セル化周期2aの差=8mS以
上)の和とする。
【0045】一方、図7では、図6とは逆にシーケンス
番号0〜5を付与している区間のPCM符号化データの
種別は音声信号であり、そのPCM符号化データが符号
化器17により、32kADPCM符号化方式により符
号化され、セル化周期2b=16mSでセル化される。
シーケンス番号6〜8を付与している区間のPCM符号
化データの種別は、モデム信号であり、そのPCM符号
化データが符号化器17により、40kADPCM符号
化方式により符号化され、セル化周期2a=8mSごと
にセル化される。セル分解処理部19は、前記セルの受
信からゆらぎ吸収固定遅延時間分、遅延させてからシー
ケンス番号0〜5のセルに含まれる符号化データを、順
次復号器20に送出し、復号器20が32kエンベデッ
ドADPCM符号化方式で復号する。また、シーケンス
番号6〜8のセルに含まれる符号化データは、シーケン
ス番号5のセルに含まれる符号化データを全て復号器2
0に送出完了後、直ちに、順次復号器20に送出し、復
号器20が40kADPCMで復号する。この時、ゆら
ぎ吸収固定遅延時間としては、ATM網内の遅延ゆらぎ
を吸収するだけの時間を設定する。すなわち、セル化周
期2が最大の場合には、ゆらぎ吸収固定遅延時間はAT
M網内の遅延ゆらぎを吸収するだけの時間とし、セル化
周期2が最小の場合にはATM網内の遅延ゆらぎを吸収
するだけの時間とアンダーラン状態を防止する待ち合わ
せ時間の和とする。なお、セル化周期2が3種類以上あ
る場合には、最大セル化周期2以外のセル化周期2につ
いては前述したセル化周期2が最小の場合と同じゆらぎ
吸収固定遅延時間の設定を行う。こうして、アンダーラ
ンによる音声品質の劣化を防ぐ。
【0046】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4のセル転送方式を図について説明する。図8は本発明
のセル転送方式に用いるセル組立処理部18のブロック
図である。図において、22はSTM(Synchro
nous Transfer Mode)回線のタイム
スロットのタイミングを基にセル化タイミング9を生成
するセル化タイミング制御部、23は符号化器17から
出力された符号化データを抽出する符号化データバッフ
ァ制御部、24は符号化データバッファ制御部23がS
TM回線のタイムスロット番号ごとに符号化データを蓄
積するチャネルバッファである。25は特定のタイムス
ロット番号のセル化周期2の区間の有音検出器14の判
定結果を、ならびにセル化タイミング制御部22から通
知されたタイムスロット番号を表示する有音/無音・チ
ャネル番号表示レジスタ、26は特定のタイムスロット
番号のセル化周期2の区間の音声識別器15の識別結果
を表示する符号化種別表示レジスタ、27は特定のタイ
ムスロット番号のセル化周期2の区間の背景雑音測定器
16の測定結果を表示する背景雑音レベル表示レジスタ
である。28は符号化データを搭載したセルを送信する
セル送信回路、29はチャネルバッファ24に格納され
た符号化データをセルに組み立てるために使用するワー
クバッファ、30はチャネルバッファ24の符号化デー
タを、ワークバッファ29を用いてセルに組み立て、送
信FIFO28に書き込む処理を行うCPU、31はC
PU30から指定された時間を計測するタイマ管理ブロ
ック、32はセル化タイミング制御部22とタイマ管理
ブロック31からのCPU30への割り込みを制御する
割り込み制御部である。図9は本発明のセル転送方式に
おける、セル化周期8mSの際の、STM回線からの3
2チャネルを1つのVPに多重化する場合の、各チャネ
ルのセル化タイミングとセル送出間隔を示した図であ
る。図10は本発明のセル転送方式における、セル化周
期8mSの際の、STM回線の、チャネル0〜3と4〜
7をそれぞれ別のVPに多重化する場合の、各チャネル
のセル化タイミングとセル送出間隔を示した図である。
【0047】次にセル転送レートを均一化するために1
セル分の符号化データの蓄積完了をタイムスロットのス
ロット番号の降順に行うセル転送動作について説明す
る。セル化タイミング制御部22は後述する方法によ
り、STM回線上の各タイムスロットのタイミングから
該当するチャネルのセル化タイミングを生成し、符号化
データバッファ制御部23、有音/無音表示レジスタ2
5、符号化種別表示レジスタ26、背景雑音レベル表示
レジスタ27および割り込み制御部32に通知する。な
お、セル化タイミング制御部22によって作られるセル
化周期と、有音検出器14が有音/無音の判定を行う有
音検出周期は一致している。符号化データバッファ制御
部23は、STM回線上の各タイムスロットタイミング
に合わせて受信した、該当チャネルの符号化データをチ
ャネルバッファ24の対応する領域に格納する。チャネ
ルバッファ24にはチャネルごとにバッファを2面用意
し、セル化タイミング制御部22からのセル化タイミン
グ通知によりバッファ面を切り換え、CPU30が、符
号化データの蓄積完了したバッファを読み込み、送信用
セルを組立ることを可能とし、もう1面を符号化データ
の蓄積に用いる。
【0048】一方、有音/無音・チャネル番号表示レジ
スタ25、符号化種別表示レジスタ26、背景雑音レベ
ル表示レジスタ27は、それぞれ、有音検出器14、音
声識別器15および背景雑音測定器16の出力を、セル
化タイミング制御部22からセル化タイミング通知を受
け取った時点でラッチする。なお、有音/無音・チャネ
ル番号表示レジスタ25はセル化タイミング通知受信時
に、STM回線上のタイムスロット番号(またはチャネ
ル番号ともいう)を同時にラッチする。また、割り込み
制御部32は、セル化タイミング制御部22からのセル
化タイミング通知を割り込みとしてCPU30に通知す
る。
【0049】CPU30は割り込み制御部32からのセ
ル化タイミング割り込みを受け取ると、有音/無音・チ
ャネル番号表示レジスタ25から有音/無音およびチャ
ネル番号をリードし、有音であれば、チャネルバッファ
24から該当チャネル番号の符号化データを読み出し、
ワークバッファ29を用いてセル5を組み立てる。その
際、符号化種別表示レジスタ26、背景雑音レベル表示
レジスタ27から、それぞれ符号化種別および背景雑音
レベルを読みとり、さらにチャネル番号に対応するVP
I(Virtual Path Identifier)/VCI(Virtual Cha
nnel Identifier)をセル5に設定する。CPU30
は、セル5をセル組立完了後、すなわち、セル組立処理
時間11経過後に、セル送信回路28を起動しセル5を
ATM網に送信する。
【0050】次に、周期を均等化したセル化タイミング
およびそれに引き続くセル送出タイミングの制御方法に
ついて説明する。セル化周期8mSの時、STM回線
(2Mインタフェース)の32チャネル(タイムスロッ
ト)を1つのVPに多重化する場合には、図9に示すよ
うに、セル化タイミング制御部22における各チャネル
のセル化タイミング9(9−0,9−1,・・・9−3
1)(あるいは、CPU30へのセル化割り込み)を、
STM回線の2フレーム(250μS)ごとに時間をず
らして、チャネル16から降順にチャネル0、チャネル
31から降順にチャネル17の順に割り当てる。図中の
時間間隔10は、従来例と同じく、STM回線の1フレ
ームの開始から、該当チャネルのセル化タイミングまで
の時間であり、すなわち、2フレーム中の最初のフレー
ム周期7の先頭から各タイムスロット8の終了までの時
間である。また、セル組立処理時間11はTcである。
STM回線の1フレーム周期7は125μSであり、そ
の中に32タイムスロット(=チャネル)ある。一方、
セル化周期8mSでは、各チャネルごとに64フレーム
周期(8mS÷125μS=64)分、音声符号化デー
タ4を蓄積する。従って、64/32=2フレーム周期
ごとに32チャネル中の1つのチャネルがセル化タイミ
ングを迎える。また、64フレーム周期7を1周期と考
えると、先頭フレームのチャネル16のタイムスロット
到着時点で、チャネル16の符号化音声データ4の蓄積
を終了し、同様に2つ後のフレームのチャネル15のタ
イムスロット到着時点で、チャネル15の符号化音声デ
ータ4の蓄積を終了するように、符号化音声データ4の
蓄積を制御する。各チャネルの符号化音声データ4の蓄
積が完了するとセル組立処理時間11=Tc経過後に、
該当チャネルのセル5を送信する。この時、各チャネル
のセル送出タイミングは、各チャネルのセル化タイミン
グ9に各チャネルともセル組立処理時間11=Tcを加
えたものであり、隣接チャネルのセル送出タイミングの
間隔T0〜T31は、T1〜T31が246.0937
5μS(63タイムスロット×3.90625μS/タ
イムスロット)、T0が496.09375μS(12
7タイムスロット×3.90625μS/タイムスロッ
ト)となる。
【0051】上記では1つのVPに32チャネルを多重
化する例を示したが、以降では複数のVPに多重化する
例を説明する。即ち、セル化周期8mSの時に、STM
回線のチャネル0〜3と4〜7をそれぞれ別のVPに多
重化する場合には、図10に示すように、チャネル0の
セル5をセル化タイミング9−0からセル組立処理時間
11=Tc後に送出し、チャネル1についてはセル化タ
イミング9−1から時間Tc+Tw1後に、チャネル2
についてはセル化タイミング9−2から時間Tc+Tw
2後に、チャネル3についてはセル化タイミング9−3
から時間Tc+Tw3後にセル5を送出する。この時、
Tw1〜Tw3は、チャネル0〜3の隣接チャネルのセ
ル送出間隔T0〜T2が一定値Tvp1以上となるよう
な値を選択する。しかし当然のことながら、T0〜T2
が、セル周期2(この例では8mS)中に送出すべきセ
ルが送出できなくなるような大きな値になってはいけな
い。なお、Tw1〜Tw3の待ち合わせ処理は、CPU
30がタイマ管理ブロック31に対して、それぞれTw
1〜Tw3のタイマ設定を行い、タイムアウト発生時に
タイマ管理ブロック31が割り込み制御部32を経由で
CPU30にタイムアウト割り込み通知し、その割り込
み時点でCPU30がセル5を送出することにより行な
う。
【0052】同様に、チャネル5、6、7に関するセル
化完了後からの待ち合わせ時間、Tw5、Tw6、Tw
7についても、チャネル4〜7のセル送出間隔T4〜T
6が一定値Tvp2以上となるような値を選択する。こ
の時、チャネル2と4、チャネル3と4はそれぞれ別の
VPに多重化されるため、それぞれのチャネル間のセル
送出間隔は考慮する必要はない。
【0053】実施の形態5.以下、本発明の実施の形態
5のセル転送方式を図について説明する。図11は、本
発明のセル転送方式に用いるセル組立処理部18とシグ
ナリングセル組立処理部33の接続構成を示す図であ
り、44はセル組立処理部18とシグナリングセル組立
処理部33からのセルを多重化するセル多重化部であ
る。図12は本発明のセル転送方式に用いるシグナリン
グセル組立処理部33のブロック図である。図におい
て、34はシグナリングビットのサンプリングタイミン
グを生成するサンプリングタイミング生成回路、35は
サンプリングタイミング生成回路34から受け取ったタ
イミングに従って、シグナリングビットをサンプリング
するシグナリングビットサンプリング回路である。36
は、シグナリングビットサンプリング回路35でサンプ
リングしたシグナリングビットから、シグナリングセル
を組み立てるシグナリングCPU、37はシグナリング
CPU36がシグナリングセルの組立に使用するシグナ
リングワークRAM、38はシグナリングCPU36が
組み立てたシグナリングセルを送信するシグナリングセ
ル送信回路、39はシグナリングセルの送出タイミング
を生成するシグナリングタイマブロック、40はセル組
立処理部18からのシグナリングセル送信許可を表示す
るシグナリングセル送信タイミング表示レジスタ、41
はサンプリングタイミング生成回路34、シグナリング
タイマブロック39およびセル組立処理部18からの割
り込みの裁定およびシグナリングCPU36への割り込
みの通知を行うシグナリング割り込み制御回路である。
【0054】図13は本実施の形態のセル転送方式に用
いるセル組立処理部18bのブロック図である。図にお
いて、42はシグナリングセル組立処理部33に対して
シグナリングセルの送出可タイミングを通知するシグナ
リングセル送出許可表示回路、43は符号化データを格
納するバッファである。図14は本発明のセル転送方式
における、シグナリングセルの転送方法をシグナリング
ビットの変化と対応づけて示した図である。図15は本
発明のセル転送方式における、シグナリングセルと符号
化音声データのセルを多重化した際のセル転送シーケン
スを示した図である。
【0055】次に音声セルとシグナリングセルを同一V
Pに多重化してもセル送出周期を狭めないセル転送動作
について説明する。シグナリングビットサンプリング回
路35は、サンプリングタイミング生成回路34から通
知される8kHzの周期のタイミングでシグナリングビ
ットをサンプリングする。サンプリングタイミング生成
回路34は、同時に、シグナリング割り込み制御回路4
1に割り込みを通知し、シグナリング割り込み制御回路
41経由でその割り込みを受け取ったシグナリングCP
U36は、シグナリングビットサンプリング回路35か
らシグナリングビットをリードし、そのビットの変化点
を検出した時点でシグナリングセルを、シグナリングワ
ークRAM37上に組み立てる。図14にシグナリング
ビットの変化とシグナリングセル組立タイミングの関係
を示しているが、シグナリングビットの変化検出時点
で、セル5−1〜5−8を組立てる。さらに、シグナリ
ングCPU36は、最後にセルを送出してから一定時間
以上経過(図では10秒)したかどうかを監視し、シグ
ナリングビットの変化がなく、かつ一定時間経過した時
には、セル5−9を組み立てる。
【0056】一方、符号化音声データのセル組立処理の
動作は基本的に実施の形態4の動作と同じである。異な
る点は、本実施の形態では、1チャネルのみの符号化音
声データのセル組立処理を記述しているため、符号化音
声データを蓄積するバッファが1チャネル分のみの場合
を説明する点と、有音/無音・チャネル番号表示レジス
タ25の値が無音の場合に、シグナリングセル送出許可
表示回路42に許可信号および送出許可セル数をライト
する点である。
【0057】符号化音声データの信号種別が音声であ
り、32kエンベデッドADPCM符号化のMSPビッ
トとLSPビットを別々のセルにマッピングする場合、
図15に示すように、割り込み制御部32からのセル化
タイミング9を割り込みとして受け取ったCPU30
は、有音/無音・チャネル番号表示レジスタ25を読み
とり、有音であればセルの組立処理を開始し、セル組立
処理時間11=Tc経過後にMSPセルを送信する。C
PU30は、前記MSPセル送信開始時点から、Tms
時間のタイマをタイマ管理ブロック31に設定し、その
タイマの満了割り込みを受け取った後、ただちにLSP
セルを送信する。一方、セル化タイミング9時に有音/
無音・チャネル番号表示レジスタ25の値が無音の場合
には、CPU30は、シグナリングセル送出許可表示回
路42に許可信号をライトする。セル組立処理部18か
らの許可信号は、シグナリングセル組立処理部33のシ
グナリング割り込み制御回路41に割り込み信号として
入力されるとともに、シグナリングセル送信タイミング
表示レジスタ40にラッチされる。シグナリングCPU
36は前記割り込みを契機に、シグナリングビットの変
化した時点で組み立てたシグナリングセルを、シグナリ
ングセル送信回路38を介して送信する。
【0058】符号化音声データのセルとシグナリングセ
ルはセル多重化部44で多重化され、ATM網へ送出さ
れる。この時、図15に示すように、シグナリングセル
は無音の場合のみセル送出が許可され、その結果、セル
化周期2−0のMSPセルとLSPセルの間隔Tms、
LSPセルとシグナリングセルの間隔Tls’のそれぞ
れは、シグナリングセルとセル化周期2−2のMSPセ
ルの間隔Tms’は、多重化するVCに対するピークセ
ルレートの逆数Tvc1より大きくなるように値を選択
する。これはシグナリングセルが音声が無音で従って対
応セルが無いタイミングで送信されるので、可能な設定
となる。従って、符号化音声データのセル間および符号
化音声データのセルとシグナリングセルの送出間隔は、
一定値以上となる。
【0059】本実施の形態では、シグナリングセルは符
号化音声データが無音の時のみ送出しているが、ある程
度の帯域が必要なダイヤルパルス情報の転送時には、符
号化音声データは無音状態となるため、シグナリングセ
ルの帯域が不足することはない。また、符号化音声デー
タが無音の時に、複数のシグナリングセルの送信を許可
する場合には、シグナリングセル送出許可表示回路42
に許可信号とともに、送出を許可するセル数を設定し、
シグナリングセル組立処理部33のシグナリングCPU
36は、前記許可信号による割り込みを契機に、複数の
シグナリングセルを、一定間隔ごとに送出するようにし
てもよい。
【0060】実施の形態6.以下、本発明の実施の形態
6のセル転送方式を図について説明する。図16は実施
の形態4に更にシグナリングセルを多重化する場合に、
セル周期を狭くしないセル転送方式に用いるセル組立処
理部18cのブロック図である。図において、シグナリ
ング送出許可表示回路42bは、3つの領域、送出許可
フィールド421、要因フィールド422および送出可
能セルフィールド423から構成され、それぞれCPU
36が送出許可、送出許可の要因、および該当送出許可
タイミング後に送出可能なセル数の設定を行う。図17
は本発明のセル転送方式に用いるシグナリングセル組立
処理部33bのブロック図であり、図において、45は
シグナリングビットサンプリング回路35からの複数チ
ャネルのシグナリングビットを保持するシグナリングビ
ット表示レジスタである。また、シグナリングセル送信
タイミング表示レジスタ40bは、3つの領域、送出許
可フィールド401、要因フィールド402および送出
可能セルフィールド403から構成され、それぞれ、セ
ル組立処理部18cのシグナリング送出許可表示回路4
2bの3つの領域、送出許可フィールド421、要因フ
ィールド422および送出可能セルフィールド423と
1対1に対応している。図18はSTM回線における個
別線信号の転送フォーマットを示す図である。図19は
本発明のセル転送方式による、全チャネルの符号化音声
データのセルとシグナリングセルを1つのVPに多重化
する場合の送出シーケンスを示す図である。
【0061】次に動作について説明する。シグナリング
セル組立処理部33bの基本動作は、実施の形態5と同
じである。異なる点は、サンプリングタイミング生成回
路34bが、STM回線のタイムスロットタイミングを
基にサンプリングタイミングを生成する点と、シグナリ
ングビットサンプリング回路35がSTM回線上の複数
チャネルの個別線信号のシグナリングビットをサンプリ
ングし、シグナリングビット表示レジスタ45に転送す
る点である。個別線信号のシグナリングビットは、図1
8に示すように、STM回線の各フレーム7のタイムス
ロット0に設定されているので、サンプリングタイミン
グ生成回路34bが、タイムスロット0のタイミングご
とに、シグナリングビットサンプリング回路35に対し
てサンプリングタイミングを与え、シグナリングビット
サンプリング回路35は、前記サンプリングタイミング
ごとに、個別線信号のシグナリングビットをラッチし、
シグナリングビット表示レジスタ45に転送する。シグ
ナリングビット表示レジスタ45は、図18(b)に示
すように、フレーム7−1ないし7−8経過後に、A1
ないしA30の30チャネル分の個別線信号のシグナリ
ングビットを保持する。一方、サンプリングタイミング
生成回路34bは、STM回線のマルチフレーム(図1
8では8フレーム分=1mS)ごとに、シグナリング割
り込み制御回路41に割り込みを通知し、シグナリング
割り込み制御回路41からの割り込みを受けて、シグナ
リングCPU36はシグナリングビット表示レジスタ4
5から30チャネル分の個別線信号のシグナリングビッ
トをリードし、チャネル対応にシグナリングビットの変
化を監視し、変化点検出時にチャネルごとにセルを組立
てキューイングする。
【0062】セル組立処理部18cの動作は、シグナリ
ングセル送出許可表示回路42bへの設定動作を除いて
は、実施の形態4と同一である。セル組立処理部18c
のCPU30は、チャネル16およびチャネル0のセル
化タイミング9の割り込みを受け付けた時点で、シグナ
リングセル送出許可表示回路42bの送出許可フィール
ド421に送出許可を送出可能セル数フィールド423
に送出可能セル数を設定する。図18(a)に示したよ
うに、STM回線のタイムスロット16は空きチャネ
ル、タイムスロット0はシグナリングビットを含むスロ
ットであり、対応するチャネルの符号化音声データのセ
ルを送出することはない。一方、シグナリングセル組立
処理部33のサンプリングタイミング生成回路34b
が、1mSごとに割り込みを発生させるタイミングと、
セル組立処理部18のセル化タイミング制御部22が設
定する各チャネルのセル化タイミング9との関係を、図
19に示すようにあらかじめ決めておくと、シグナリン
グCPU36が割り込みを受け付けてからセル組立処理
を完了するまでの時間Tsよりも、チャネル16および
チャネル0のセル化タイミング9の方が時間的に後にな
るため、シグナリングセル組立処理部33bがシグナリ
ングセル送出許可信号を受け取ると、直ちにシグナリン
グセルの送出が可能になる。こうしてタイムスロット
0,16のタイミングでシグナリングセルを送出する
と、音声セルとの競合がなくなる。なお、セル組立処理
部18cの各チャネルのセル化タイミング9は、実施の
形態4と同じく、2フレーム周期7分ずつずらし、かつ
個々のチャネルのセル化タイミング9は、セル化タイミ
ングが存在するフレーム周期7の該当チャネルのタイム
スロットの終了時点である。
【0063】セル組立処理部18cからの許可信号は、
シグナリングセル組立処理部33bのシグナリング割り
込み制御回路41に割り込み信号として入力されるとと
もに、シグナリングセル送信タイミング表示レジスタ4
0bに送出許可、要因および送出可能セル数がラッチさ
れる。シグナリングCPU36は前記割り込みを契機
に、キューイングされたシグナリングセルを、シグナリ
ングセル送信タイミング表示レジスタ40bの送出可能
セル数フィールド403に設定されたセル数分、シグナ
リングセル送信回路38を介して送信する。なお、符号
化音声データのセルとシグナリングセルの多重化は、実
施の形態5と同じくセル多重化部44で多重化してAT
M網に送信する。
【0064】上記動作において、符号化音声データのセ
ルとシグナリングセルを多重化した際のセル送出タイミ
ングの間隔、T0、T1〜T31を、多重化するVPの
ピークセルレートの逆数Tvp1の値以上になるように
選択することにより、具体的には実施の形態4に示すや
り方でセル周期を定めると、該当VPのピークセルレー
ト規定に準拠することが可能となる。
【0065】実施の形態7.以下、本発明の実施の形態
7のセル転送方式を図について説明する。図20は実施
の形態6と同様に、実施の形態4に更にシグナリングセ
ルを多重化する他のセル転送方式の送出シーケンスを示
す図である。図21は本発明のセル転送方式による、複
数チャネルの符号化音声データのセルとシグナリングセ
ルのグループを各グループごとに異なるVPに多重化す
る場合の送出シーケンスを示す図である。
【0066】次に動作について説明する。本発明のセル
転送方式に用いるセル組立処理部18cおよびシグナリ
ングセル組立処理部33bの動作は、以下の点を除いて
実施の形態6と同一である。相違点は、シグナリングセ
ル組立処理部33bのサンプリングタイミング生成回路
34bが、1mSごとに割り込みを発生させるタイミン
グ(以下、シグナリング周期割り込みと呼ぶ)と、セル
組立処理部18cのセル化タイミング制御部22が設定
する各チャネルのセル化タイミングとの関係を、図20
または図21に示すようにあらかじめ決めておき、シグ
ナリング周期割り込みからシグナリングセル組立処理時
間Ts経過後に、セル化割り込みが発生するチャネル
(図ではチャネル16、13、9、5、1、29、2
5、21を除くチャネル)に関して、該当セル化割り込
み時に有音/無音・チャネル番号表示レジスタ25の値
が無音の場合、セル組立処理部18cのCPU30がシ
グナリングセル送出許可表示回路42bの送出許可フィ
ールド421に送出許可、要因フィールド422に要因
=該当チャネル無音、送出可能セル数フィールド423
に1を設定するとともに、シグナリング周期割り込みか
らシグナリングセル組立処理時間Ts経過後に、セル化
タイミング9が発生するチャネルのうち特定のチャネル
のセル化タイミング9において、シグナリングセル送出
許可表示回路42bの送出許可フィールド421に送出
許可、要因フィールド422に要因=該当チャネルを含
むVP以外のチャネル送出可、送出可能セル数フィール
ド423に2を設定する点と、シグナリングセル組立処
理部33が、シグナリングセル送信タイミング表示レジ
スタ40の要因フィールド402と、送出可能セル数フ
ィールド403を読みとり、要因=「該当チャネル無
音」でかつ送出するセルがあれば、送出許可から一定時
間Tc’経過後にシグナリングセルを1個送出し、要因
=「該当チャネルを含むVP以外のチャネル送出可」で
あれば、該当チャネルを含むVP以外のVPに多重化す
るチャネルのシグナリングセルを2個まで送出する点で
ある。
【0067】初めに、全チャネルのシグナリングセルと
符号化音声データのセルを1つのVPに多重化する場合
の動作を図20を用いて以下に説明する。セル組立処理
部18のCPU30は、シグナリング周期割り込みから
シグナリングセル組立処理時間Ts経過後に、セル化タ
イミング9が発生するチャネル(図20ではチャネル1
6、13、9、5、1、29、25、21を除くチャネ
ル)に関して、該当セル化タイミング9において有音/
無音・チャネル番号表示レジスタ25の値が無音の時、
シグナリングセル送出許可表示回路42bの送出許可フ
ィールド421に送出許可、要因フィールド422に要
因=該当チャネル無音、送出可能セル数フィールド42
3に1を設定する。一方、CPU30がシグナリングセ
ル送出許可表示回路42bに設定すると、シグナリング
セル組立処理部33bのシグナリングCPU36は、シ
グナリング割り込み制御回路41経由で割り込みを受け
取り、その割り込みを契機に、シグナリングセル送信タ
イミング表示レジスタ40bの要因フィールド402
と、送出可能セル数フィールド403の値を読みとる。
要因フィールド402の値が該当チャネル無音の時、図
20では、チャネル27と23の時、シグナリングCP
U36は、割り込み受信時から一定時間(Tc’)のタ
イマをシグナリングタイマブロック39に設定し、その
タイムアウト割り込みを受け取った時点で、キューイン
グされているシグナリングセルがあれば、そのセルをシ
グナリング送信回路38を介して送信する。なお、チャ
ネル16と0のセル化タイミング9におけるシグナリン
グセルの送出動作は実施の形態6と同一としてよい。こ
うして、音声セルが送信されていない区間でシグナリン
グセルが出るので、互いにセルは競合せず、符号化音声
データのセル間およびシグナリングセルと符号化音声デ
ータのセル間のセル送出タイミングは、図20に示すよ
うに全てで一定値以上になる。
【0068】次に、複数チャネルの符号化音声データの
セルと、シグナリングセルのグループを各グループごと
に異なるVPに多重化する場合の動作を図21を用いて
以下に説明する。セル組立処理部18のCPU30は、
シグナリング周期割り込みからシグナリングセル組立処
理時間Ts経過後に、セル化タイミング9が発生するチ
ャネルのうち特定のチャネル(図21では、チャネル1
5、11、7、3、27、23、19)のセル化タイミ
ング9において、シグナリングセル送出許可表示回路4
2bの送出許可フィールド421に送出許可、要因フィ
ールド422に要因=該当チャネルを含むVP以外のチ
ャネル送出可、送出可能セル数フィールド423に2を
設定する。シグナリングセル組立処理部33bのシグナ
リングCPU36は、シグナリング割り込み制御回路4
1経由で割り込みを受け取り、その割り込みを契機に、
シグナリングセル送信タイミング表示レジスタ40bの
要因フィールド402と、送出可能セル数フィールド4
03の値を読みとる。図21では、チャネル1〜15を
VP1に、チャネル17〜31をVP2に多重化し、チ
ャネル15、11、7、3のセル化タイミング9でVP
2にはこの時音声セルがないので、VP2に多重化する
シグナリングセルの送出許可(要因=該当チャネルを含
むVP以外のチャネル送出可)を出す。また、チャネル
27、23、19のセル化タイミング9でVP1には音
声セルがないので、VP1に多重化するシグナリングセ
ルの送出許可(要因=該当チャネルを含むVP以外のチ
ャネル送出可)をセル組立処理部18cからシグナリン
グセル組立処理部33bに通知する。チャネル15、1
1、7、3のセル化タイミング9において、VP2に多
重化するシグナリングセル、即ち、順にチャネル17、
18、19、20、21、22、23、24を、チャネ
ル27、23、19のセル化タイミング9において、V
P1に多重化するシグナリングセル、即ち、順にチャネ
ル12、11、10、9、8、7をシグナリング送信回
路38を介して送出する。これらは上述のように音声セ
ルと競合しない。なお、図21に示したシグナリングセ
ルのチャネル番号はあくまで例であり、それぞれのVP
(VP1またはVP2)に多重化するチャネル番号であ
ればよい。要因が該当チャネルを含むVP以外のチャネ
ル送出可の時には、送出可能セル数は2に設定されてい
るため、シグナリングCPU36は、送出許可の割り込
みを受け取ると最初のシグナリングセル送出後、シグナ
リングタイマブロック39に時間Ts1(チャネル1
5、11、7、3のセル化タイミング9の時)または、
時間Ts2(27、23、19のセル化タイミング9の
時)のタイマを設定し、そのタイムアウト後に、2番目
のシグナリングセルを送信する。ただし、Ts1および
Ts2は、Ts1、T17〜T31≧Tvp2,Ts
2、T0〜T16≧Tvp1となる値を選択する。
【0069】また、チャネル16およびチャネル0のセ
ル化タイミング9においては、シグナリングセル組立処
理部33のシグナリングCPU36は、VP1、VP2
に多重化するチャネルのいずれかのシグナリングセルを
送出する(図21では、それぞれ、チャネル15、14
のシグナリングセルを送出する)。さらに、シグナリン
グ周期割り込みからシグナリングセル組立処理時間Ts
経過後に、セル化タイミング9が発生するチャネルに関
して、該当セル化タイミング9において有音/無音・チ
ャネル番号表示レジスタ25の値が無音の時、図21で
はチャネル番号22の時、シグナリングCPU36は送
出許可の割り込みを受け取ってから、Tc’時間後にV
P2に多重化するチャネル(図ではチャネル25)のシ
グナリングセルを送信する。図21ではチャネル番号2
2の時を示したが、例えばチャネル11の時にはVP1
に多重化するチャネルのシグナリングセルを送信する。
上記に述べた動作により、VP1、VP2に多重化する
チャネル(VP1:チャネル1〜15、VP2:チャネ
ル17〜31)の音声符号化データのセルとシグナリン
グセルのセル送出間隔は、それぞれが多重化されるVP
ごとに一定値以上となる。
【0070】実施の形態8.以下、本発明の実施の形態
8のセル転送方式を図について説明する。図22は本発
明のセル転送方式に用いるシグナリングセル組立処理部
33cのブロック図である。46は、シグナリングCP
U36から指定された、共通線信号方式のシグナリング
が格納されたタイムスロットのタイミングを抽出するシ
グナリングスロット指定回路、47はシグナリングスロ
ット指定回路46からのタイミング情報を基にSTM回
線のタイムスロットからシグナリングデータを抽出する
シグナリングデータ抽出回路、48はシグナリングデー
タ抽出回路47から出力されるシグナリングデータに含
まれるLAPDフレームを抽出・終端するLAPDフレ
ーム終端回路である。49(49−1,49−2)はシ
グナリングCPUが組み立てたシグナリングセルを格納
する送信FIFOであり、50(50−1,50−2)
は送信FIFO49に格納されたシグナリングセルをシ
グナリングスロット指定回路46からのタイミングに基
づき送信するシェーパ回路であり、送信FIFO49と
シェーパ回路50はシグナリングチャネル数だけ設け
る。
【0071】図23は共通線信号方式のシグナリング情
報をセルに組み立てる方法を示す図である。図におい
て、51はシグナリング情報を格納するLAPDフレー
ム、52はLAPDフレーム51の先頭と終わりを識別
するために用いるフラグ、53はLAPDフレーム51
のアドレスフィールド、54はLAPDフレーム51の
コントロールフィールド、55はLAPDフレーム51
の情報フィールドであり、レイヤ3メッセージが格納さ
れている領域、56はLAPDフレーム51のフラグ5
1を除く各領域を対象としたエラーチェックビットが格
納されているフレームチェックシーケンスフィールド、
57はATMアダプテーションレイヤ5プロトコルで用
いるPADフィールド、58はATMアダプテーション
レイヤ5プロトコルのトレーラである。図24は本発明
のセル転送方式による、同一VPに多重化する符号化音
声データのセルと共通線信号方式のシグナリングセルの
送出シーケンスを示す図である。
【0072】次に動作について説明する。シグナリング
CPU36は、あらかじめ共通線信号方式のシグナリン
グを転送するタイムスロットを、シグナリングスロット
指定回路46に設定する。シグナリングスロット指定回
路46は、STM回線上の指定されたタイムスロット到
着時に、シグナリングデータ抽出回路47にリードタイ
ミングを、シェーパ回路50にタイムスロットタイミン
グをそれぞれ通知する。シグナリングデータ抽出回路4
7は、シグナリングスロット指定回路46からのリード
タイミングに従って、シグナリングデータを抽出し、L
APD終端回路48に送出する。LAPD終端回路48
はタイムスロットごとに送られて来るシグナリングデー
タからLAPDフレーム51を取り出し、LAPDフレ
ーム51のフラグ52、アドレスフィールド53、コン
トロールフィールド54およびフレームチェックシーケ
ンスフィールド56を削除し、シグナリングワークRA
M37に情報フィールド55に含まれるレイヤ3メッセ
ージを格納する。シグナリングCPU36は、シグナリ
ングワークRAM37上のレイヤ3メッセージにAAL
5トレーラ58を加えた長さが48バイトの整数倍にな
るようにPADフィールド57を付加し、さらにAAL
5トレーラ58を設定し、全体を48バイトごとに区切
りATMヘッダを付加してATMセル5を作成し、送信
FIFO49に書き込む。
【0073】本実施の形態では、図24に示すようにタ
イムスロット5(チャネル5)およびタイムスロット3
1(チャネル31)が、それぞれチャネル0〜4および
チャネル15〜30に対する共通線信号方式のシグナリ
ング情報を転送するチャネルである。従って、シグナリ
ングCPU36は、送信FIFO49に組み立てたAT
Mセル5を書き込む際に、共通線信号方式のシグナリン
グチャネルごとに、即ち、チャネル5であれば、そのチ
ャネルのシグナリングを組み立てたセル5を送信FIF
O49−1に、チャネル31であれば、送信FIFO4
9−2に、書き込む。
【0074】共通線信号方式のシグナリングチャネルご
とに設けられたシェーパ回路50−1、50−2は、シ
グナリングスロット指定回路46からのそれぞれのタイ
ムスロットタイミングを受け取った時点で、送信FIF
O49−1、49−2にセル5があれば、それをある一
定時間後(Tc’)に送出する。上記のように共通線信
号方式のシグナリングのセルを送出することにより、図
24に示すように、チャネル0〜4の符号化音声データ
のセルおよびチャネル0〜4の共通線信号方式のシグナ
リングのセルS1のセル送出間隔T0〜T4は一定の値
以上になり、図示していないがチャネル15〜30の符
号化音声データのセルおよびチャネル15〜30の共通
線信号方式のシグナリングのセルS2のセル送出間隔T
15〜T30も一定の値以上になる。
【0075】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数種
類の音声帯域信号のセル周期は各セル化周期の公約数か
ら選ばれ、その公約数ごとにカウントアップする識別シ
ーケンス番号により受信セルの欠落が再生されるので、
識別シーケンス番号のみを用いて信号の再生ができ、装
置を簡略化することができる効果がある。
【0076】またセル化周期を有音無音判定期間の整数
倍としたので、有音になるとすぐにセル化が開始され、
セル化に伴う転送遅延を少なくすることができる効果が
ある。
【0077】またセル化周期を有音無音判定期間の整数
倍とし、セルインタリーブの有無でこの値を変え、無音
区間情報を音声信号/PB信号セルに付加したので、有
音無音区間を正しく伝送でき、セル化に伴う転送遅延を
少なくすることができる効果がある。
【0078】またトークスパートの先頭セルのセル化周
期で固定ゆらぎ吸収付加遅延時間を選択するので、アン
ダーランが発生せず、かつ適切なゆらぎ吸収時間が設定
でき、高品質の音声が再生できる効果がある。
【0079】また、STM1フレームの信号のセル化送
信時に、必要フレーム分蓄積してタイムスロットのスロ
ット番号の降順に送信可能になるとセル化して送信する
ので、セル化周期が均等になり、ピークセルレートが無
効に高くなるのを防ぎ、情報の転送に必要なピークセル
レートを維持しながらセルの送出ができる効果がある。
【0080】また、STM1フレームの信号のセル化送
信時に、必要フレーム分蓄積して1フレームを複数のサ
ブフレームに分けてサブフレーム毎のタイムスロットの
スロット番号の降順に送信可能になるとセル化して送信
するので、セル化周期が均等になり、ピークセルレート
が無効に高くなるのを防ぎ、情報の転送に必要なピーク
セルレートを維持しながらセル送出ができる効果があ
る。
【0081】また複数のVPに多重化する場合は、VP
毎に所定の設定時間待ち合わせてセルを送信するように
したので、セル化周期が均等になり、ピークセルレート
が無効に高くなるのを防ぎ、情報の転送に必要なピーク
セルレートを維持しながらセルの送出ができる効果があ
る。
【0082】また同一VCにシグナリングセルを音声帯
域信号セルと多重化する場合は、均等化された音声帯域
信号セルに割り込んで無音で音声帯域信号セルがないタ
イミングで送信するようにしたので、セル化周期が均等
になり、ピークセルレートが無効に高くなるのを防ぎ、
情報の転送に必要なピークセルレートを維持しながらセ
ルの送出ができる効果がある。
【0083】また、STM1フレームの信号のセルとシ
グナリングセルを同一パスに多重化する場合に、必要フ
レーム分蓄積してタイムスロット番号の降順に送信可能
になるとセル化し、また信号が乗らないタイムスロット
対応でシグナリングセルを送信するので、セル化周期が
均等になり、ピークセルレートが無効に高くなるのを防
ぎ、情報の転送に必要なピークセルレートを維持しなが
らセルの送出ができる効果がある。
【0084】また、STM1フレームの音声帯域信号の
セルとシグナリングセルを同一パスに多重化する場合
に、必要フレーム分蓄積してタイムスロットのスロット
番号の降順に送信可能になるとセル化し、また音声帯域
信号セルが送出されないタイミングにシグナリングセル
を送信するので、セル化周期が均等になり、ピークセル
レートが無効に高くなるのを防ぎ、情報の転送に必要な
ピークセルレートを維持しながらセルの送出ができる効
果がある。
【0085】また、複数個のタイムスロットが各々、そ
れ以外の複数タイムスロットに体する共通線信号方式の
シグナリングを含む場合はシグナリングセルを信号セル
の送出タイミングから所定時間経過後に送出するので、
セル化周期が均等になり、ピークセルレートが無効に高
くなるのを防ぎ、情報の転送に必要なピークセルレート
を維持しながらセルの送出ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のセル転送方式に用いる音声セ
ル組立・分解装置の構成図である。
【図2】 実施の形態1において音声識別がモデムの場
合のセル送信およびシーケンス番号の付与方法を示した
図である。
【図3】 実施の形態1において音声識別が音声の場合
のセル送信およびシーケンス番号の付与方法を示した図
である。
【図4】 実施の形態1において音声識別が音声からモ
デムに切り替わる場合のセルの転送シーケンスを示した
図である。
【図5】 実施の形態2のセル転送方式を示すシーケン
ス図である。
【図6】 実施の形態3においてセル化周期が8mSか
ら16mSに切り替わる場合のセル転送シーケンスを示
す図である。
【図7】 実施の形態3においてセル化周期が16mS
から8mSに切り替わる場合のセル転送シーケンスを示
す図である。
【図8】 実施の形態4のセル組立処理部のブロック図
である。
【図9】 実施の形態4においてSTM回線からの32
チャネルの符号化音声データをセル化して1つのVPに
多重化する場合のセル化割り込みとセル送出間隔を示し
た図である。
【図10】 実施の形態4においてSTM回線のチャネ
ル0〜3と4〜7を別のVPに多重化する場合のセル化
割り込みとセル送出間隔を示した図である。
【図11】 実施の形態5におけるセル組立処理部とシ
グナリングセル組立処理部の接続構成を示す図である。
【図12】 実施の形態5のシグナリングセル組立処理
部のブロック図である。
【図13】 実施の形態5のセル組立処理部のブロック
図である。
【図14】 実施の形態5におけるシグナリングセルの
転送とシグナリングビットの変化点との対応関係を示す
図である。
【図15】 実施の形態5のシグナリングセルと符号化
音声データのセルを多重化した際のセル転送シーケンス
を示す図である。
【図16】 実施の形態6のセル組立処理部のブロック
図である。
【図17】 実施の形態6のシグナリングセル組立処理
部のブロック図である。
【図18】 STM回線における個別線信号の転送フォ
ーマットを示す図である。
【図19】 実施の形態6において全チャネルのシグナ
リングセルと符号化音声データのセルを1つのVPに多
重化する際のセル転送シーケンスを示す図である。
【図20】 実施の形態7において全チャネルのシグナ
リングセルと符号化音声データのセルを1つのVPに多
重化する際のセル転送シーケンスを示す図である。
【図21】 実施の形態7において複数チャネルの符号
化音声データのセルとシグナリングセルのグループを各
グループごとに異なるVPに多重化する場合の送出シー
ケンスを示す図である。
【図22】 実施の形態8のシグナリングセル組立処理
部のブロック図である。
【図23】 実施の形態8の共通線信号のシグナリング
情報をセルに組立てる方法を示した図である。
【図24】 実施の形態8で同一VPに多重化する符号
化音声データのセルと共通線信号方式のシグナリングセ
ルの送出シーケンスを示す図である。
【図25】 従来の符号化音声セル転送時のシーケンス
番号の付与方法を示した図である。
【図26】 従来の音声アナログ信号の信号種別が音声
から途中でモデムに切り替わる場合のシーケンスを示し
た図である。
【図27】 従来のセル化周期が一定で信号種別が通信
途中で切り替わる場合のセル転送シーケンスを示した図
である。
【図28】 従来のセル化周期を信号種別によって変更
する場合のアンダーランを生じるセル転送シーケンスを
示した図である。
【図29】 従来のSTM回線上の複数チャネルの符号
化音声データのセル化タイミングを示した図である。
【図30】 STM回線における個別線信号方式のシグ
ナリングの転送方法を示した図である。
【図31】 従来の個別線信号方式のシグナリングセル
と音声符号化データセルの送信シーケンスを示した図で
ある。
【図32】 従来の複数チャネルの個別線信号方式のシ
グナリングと音声符号化データセル化送信シーケンスを
示した図である。
【図33】 図32においてタイムスロット1〜4の音
声符号化データが無音で送信セルがない場合を示した図
である。
【図34】 STM回線上での共通線信号方式のシグナ
リングの転送方法を示した図である。
【図35】 従来の音声符号化データのセルと共通線信
号方式のシグナリングセルを多重化する場合の送信シー
ケンスを示した図である。
【符号の説明】
1 音声アナログ信号、2 セル化周期、3 有音/無
音の判定結果、4 音声符号化データ、5 セル、6
シーケンス番号、7 STM回線上のフレーム周期、8
タイムスロット、9 セル化タイミング、10 時間
間隔、11 セル組立処理時間、12 回線インタフェ
ース、13 エコーキャンセラ、14有音検出器、15
音声識別器、16 背景雑音測定器、17 符号化
器、18,18b,18c セル組立処理部、19 セ
ル分解処理部、20 復号器、21 背景雑音挿入器、
22 セル化タイミング制御部、23 符号化データバ
ッファ制御部、24 チャネルバッファ、25 有音/
無音・チャネル番号表示レジスタ、26 符号化種別表
示レジスタ、27 背景雑音レベル表示レジスタ、28
セル送信回路、29 ワークバッファ、30 CP
U、31 タイマ管理ブロック、32 割り込み制御
部、33,33b シグナリングセル組立処理部、3
4,34b サンプリングタイミング生成回路、35
シグナリングビットサンプリング回路、36 シグナリ
ングCPU、37 シグナリングワークRAM、38
シグナリングセル送信回路、39 シグナリングタイマ
ブロック、40,40b シグナリングセル送信タイミ
ング表示レジスタ、41 シグナリング割り込み制御回
路、42,42b シグナリングセル送出許可表示回
路、43バッファ、44 セル多重化部、45 シグナ
リングビット表示レジスタ、46 シグナリングスロッ
ト指定回路、47 シグナリングデータ抽出回路、48
LAPDフレーム終端回路、49(49−1,49−
2) 送信FIFO、50(50−1,50−2) シ
ェーパ回路、51 LAPDフレーム、52 フラグ、
53 アドレスフィールド、54 コントロールフィー
ルド、55 情報フィールド、56 フレームチェック
シーケンスフィールド、57 PADフィールド、58
AAL5トレーラ、59 レイヤ3メッセージ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデム信号、音声信号及びPB(プッシ
    ュボタン)信号を含む複数種類の信号に対して、識別単
    位となる周期時間を送信のセル化周期として設定し、
    つ送信するセルには先頭のセルから上記設定した単位と
    なる周期時間を単位に数えたシーケンス番号を識別番号
    として付与して送信するセル組立処理部を備えた送信装
    置と、 受信したセルの上記識別番号を監視して、送信側と対応
    する上記設定した単位時間でセルの再生を行い、セル未
    受信を検出すると、直前に受信したセルの上記識別番号
    から未受信セルに相当する区間のセル再生タイミングを
    遅らせるセル分解処理部を備えた受信装置からなること
    を特徴とするATM(Asynchronous Transfer Mode)ネ
    ットワークにおけるセル転送システム。
  2. 【請求項2】 音声信号の有音/無音を検出する有音検
    出を周期的に行い、設定した単位時間を、上記有音検出
    周期とすることを特徴とする請求項1記載のセル転送シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 有音の音声信号を符号化する場合には、
    上位ビットと下位ビットに分けて符号化し、該分けた符
    号化が完了した時点でセル化送信するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のセル転送システム。
  4. 【請求項4】 受信装置において、トークスパートの先
    頭セルのセル化周期を検出し、セル分解処理部は、上記
    検出したセル化周期と最大セル化周期との差に、遅延ゆ
    らぎを吸収するゆらぎ吸収固定遅延時間を加えた時間経
    過後に受信データの出力を行うようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のセル転送システム。
  5. 【請求項5】 送信側では、モデム信号、音声信号及び
    PB(プッシュボタン)信号を含む複数種類の信号に対
    して、識別単位となる周期時間を送信のセル化周期とし
    て設定し、かつ送信するセルには先頭のセルから上記設
    定した単位時間で数えたシーケンス番号を識別番号とし
    て付与して送信するステップと、 受信側では、受信したセルの上記識別番号を監視して、
    送信側と対応する上記設定した単位時間でセルの再生を
    行うステップと、 セル未受信を検出すると、直前に受信したセルの上記識
    別番号から未受信セルに相当する区間のセル再生タイミ
    ングを遅らせるステップ、とを備えたことを特徴とする
    ATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークに
    おけるセル転送方法。
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