JP3292347B2 - 端末ファイル管理方式 - Google Patents

端末ファイル管理方式

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JP3292347B2
JP3292347B2 JP14565994A JP14565994A JP3292347B2 JP 3292347 B2 JP3292347 B2 JP 3292347B2 JP 14565994 A JP14565994 A JP 14565994A JP 14565994 A JP14565994 A JP 14565994A JP 3292347 B2 JP3292347 B2 JP 3292347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータと
端末コンピュータとを通信回線で結び、ホストコンピュ
ータ内のプログラムと端末コンピュータ内のプログラム
とが互いに通信しあって、所定の業務を実現するシステ
ムにおける端末ファイルを管理する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の端末ファイル更新方式は特開平5
−181771号公報に記載され、この従来の方式にお
いては、端末プログラムを構成するファイルをホストコ
ンピュータ内の記憶媒体に格納し、端末プログラムを構
成するファイルの全部または一部を、ホストコンピュー
タから端末コンピュータへ送るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の端末ファイ
ル管理方式においては、端末プログラムを構成するファ
イルの一部を、ホストコンピュータから端末コンピュー
タへ選択的に送る場合、送るべきファイルを決定するた
めにホストコンピュータのプログラムと端末コンピュー
タのプログラムとの適合性をチェックする機能が必要に
なり、この機能を実現するためには、端末毎の版数情報
とファイル毎の版数情報とを必要とし、端末コンピュー
タの数が多い場合には、端末毎の版数情報が多くなるた
めに、ホストコンピュータが管理する情報量が多くなる
という問題がある。
【0004】本発明は、端末プログラムを構成するファ
イルの一部をホストコンピュータから端末コンピュータ
へ選択的に送るときに、送るべきファイルを選択するた
めにホストコンピュータのプログラムと端末コンピュー
タのプログラムとの適合性をチェックする場合、ホスト
コンピュータに接続されている端末コンピュータの数が
多くても、ホストコンピュータが管理する情報量が多く
ならない端末ファイル管理方式を提供することを目的と
するものである。
【0005】また、上記従来例においては、ホストコン
ピュータ内の記憶媒体上に新規端末ファイルを登録した
場合、または、その記憶媒体上に既に存在する端末ファ
イルを修正した場合、端末コンピュータの次回立ち上げ
時に、初めて、その端末ファイルについて登録、修正が
反映され、つまり、端末コンピュータの次回立ち上げ時
まで、その端末ファイルについて登録、修正が反映され
ず、したがって、ファイル更新が迅速に実行されないと
いう問題がある。
【0006】本発明は、ホストコンピュータ内の記憶媒
体上に新規端末ファイルを登録した場合、または、その
記憶媒体上に既に存在する端末ファイルを修正した場
合、端末コンピュータにおけるファイル更新処理が迅速
に実行される端末ファイル管理方式を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明は、ホストコンピュータ
と端末コンピュータとが通信回線で結ばれ、上記ホスト
コンピュータ内のホストプログラムと上記端末コンピュ
ータ内の端末プログラムとが互いに通信しあって、所定
の業務を実現し、上記端末コンピュータにおいて最後に
行ったファイル更新の日時である最終ファイル更新日時
を、そのファイル更新を行った端末コンピュータが記憶
し、上記ホストコンピュータの記憶媒体上に格納されて
いるファイルに修正がなければそのファイルの生成日
時、上記ファイルに修正があればその最終修正日時を示
すタイムスタンプを上記ホストコンピュータが記憶し、
上記最終ファイル更新日時よりも上記タイムスタンプが
新しいファイルを更新対象ファイルとして選択する端末
ファイル管理方式において、上記ホストコンピュータ内
の記憶媒体に設けられ、上記端末プログラムを構成する
ファイルを格納する端末ファイルホスト内格納域と、上
記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイル
ホスト内格納域に格納されている個々の上記ファイルに
ついての上記タイムスタンプをデータとして有する格納
域管理テーブルと、上記ホストコンピュータ内に設けら
れ、上記端末ファイルホスト内格納域に新規のファイル
を登録するか、または上記端末ファイルホスト内格納域
に格納されている既存ファイルを修正する登録/修正手
段と、上記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末
ファイルホスト内格納域に新規のファイルを登録する
際、または、上記端末ファイルホスト内格納域に格納さ
れている既存ファイルを変更する際に、上記格納域管理
テーブルを更新する格納域管理テーブル更新手段と、上
記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイル
ホスト内格納域から上記ファイルを読出し、上記通信回
線を介して、上記読み出したファイルを上記端末コンピ
ュータへ送るファイル送付部と、上記端末コンピュータ
内の記憶媒体に設けられ、上記端末プログラムを構成す
るファイルを格納する端末ファイル端末内格納域と、上
記端末コンピュータ内に設けられ、自端末コンピュータ
において最後に行ったファイル更新日時を記憶する最終
ファイル更新日時記憶領域と、上記端末コンピュータ内
に設けられ、ホストコンピュータから送られるファイル
を受け取るファイル受領部と、上記最終ファイル更新日
時記憶領域が記憶す る上記端末コンピュータの最終ファ
イル更新日時と、格納域管理テーブルが記憶する個々の
ファイルの上記タイムスタンプとを比較し、上記タイム
スタンプが上記最終ファイル更新日時よりも新しけれ
ば、更新対象のフラグを立て、上記タイムスタンプが最
終ファイル更新日時よりも新しくなければ、上記更新対
象のフラグを立てずに、ファイル一覧を生成する更新対
象ファイル選択部と、上記端末コンピュータ内に設けら
れ、上記更新対象ファイル選択部が出力するファイル一
覧に基づいて、上記ファイル受領部と上記ファイル送付
部とを利用して、上記ホストコンピュータからファイル
を読み出し、上記端末ファイル端末内格納域に格納され
ている同名のファイルを、上記ホストコンピュータから
読み出されたファイルに置き換えるファイル更新機能部
と、上記端末コンピュータ内に設けられ、上記ファイル
更新時に、上記最終ファイル更新日時記憶領域に現在日
時を設定する最終ファイル更新日時変更手段とを有し、
上記更新対象ファイル選択部が、上記端末コンピュータ
内に設けられている端末ファイル管理方式である。
【0008】
【0009】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例である端末ファ
イル管理方式を示すブロック図である。
【0010】この第1実施例は、ホストコンピュータ1
0と端末コンピュータ20とを通信回線30で結び、ホ
ストコンピュータ10内のホストプログラム10pと端
末コンピュータ内の端末プログラム20pとが互いに通
信しあって所定の業務を実現するシステムである。ま
た、第1実施例は、端末コンピュータ20において最後
に行ったファイル更新の日時である最終ファイル更新日
時を、そのファイル更新を行った端末コンピュータ20
が記憶し、ホストコンピュータ10の記憶媒体10m上
に格納されている各ファイルに修正がなければその生成
日時、そのファイルに修正があればその最終修正日時を
示すタイムスタンプをホストコンピュータ10が記憶
し、最終ファイル更新日時よりもタイムスタンプが新し
いファイルを更新対象ファイルとして選択するものであ
る。
【0011】ホストコンピュータ10は、ホストプログ
ラム10pと記憶媒体10mとを有し、端末コンピュー
タ20は、端末プログラム20pと記憶媒体20mとを
有する。記憶媒体10mは、端末ファイルホスト内格納
域11と格納域管理テーブル12とを有する。
【0012】端末ファイルホスト内格納域11は、端末
プログラム20pを構成する単一または複数のファイル
を格納する領域であり、格納域管理テーブル12は、端
末ファイルホスト内格納域11に格納されている個々の
ファイルについて生成日時、最終修正日時のうちの新し
い日時を示すタイムスタンプをデータとして有するテー
ブルである。
【0013】ホストプログラム10pは、登録/修正手
段13と、格納域管理テーブル更新手段14と、ファイ
ル送付部15と、登録/修正通知送付部16とを有す
る。
【0014】登録/修正手段13は、ホストコンピュー
タ10内に設けられ、端末ファイルホスト内格納域11
に新規のファイルを登録するか、または端末ファイルホ
スト内格納域11に格納されている既存ファイルを修正
する手段である。
【0015】格納域管理テーブル更新手段14は、端末
ファイルホスト内格納域11に新規のファイルを登録す
る際、または、端末ファイルホスト内格納域11に格納
されている既存ファイルを修正する際に、格納域管理テ
ーブル12を更新する手段である。
【0016】ファイル送付部15は、端末ファイルホス
ト内格納域11からファイルを読出し、通信回線30を
介して、読み出したファイルを端末コンピュータ20へ
送る部分である。
【0017】記憶媒体20mは、端末ファイル端末内格
納域21と、最終ファイル更新日時記憶領域22とを有
する。端末ファイル端末内格納域21は、端末プログラ
ム20pを構成するファイルを格納する領域である。最
終ファイル更新日時記憶領域22は、自端末コンピュー
タ20において最後に行ったファイル更新日時(最終フ
ァイル更新日時)を記憶する領域である。
【0018】端末プログラム20pは、ファイル受領部
23と、ファイル更新機能部24と、最終ファイル更新
日時変更手段25とを有する。
【0019】ファイル受領部23は、ホストコンピュー
タ10から送られるファイルを受け取る部分である。
【0020】ファイル更新機能部24は、後述する更新
対象ファイル選択部40が出力するファイル一覧に基づ
いて、ファイル受領部23とファイル送付部15とを利
用して、ホストコンピュータ10からファイルを読み出
し、端末ファイル端末内格納域21に格納されている同
名のファイルを、ホストコンピュータ10から読み出さ
れたファイルに置き換える部分である。
【0021】最終ファイル更新日時変更手段25は、フ
ァイル更新時に、最終ファイル更新日時記憶領域22に
現在日時を設定する手段である。
【0022】更新対象ファイル選択部40は、ホストコ
ンピュータ10または端末コンピュータ20内に設けら
れ、最終ファイル更新日時記憶領域22が記憶する端末
コンピュータ20の最終ファイル更新日時と、格納域管
理テーブル12が記憶する個々のファイルのタイムスタ
ンプとを比較し、タイムスタンプが最終ファイル更新日
時よりも新しければ、更新対象のフラグを立て、タイム
スタンプが最終ファイル更新日時よりも新しくなけれ
ば、更新対象のフラグを立てずに、ファイル一覧を生成
する部分である。
【0023】また、上記実施例において、ホストコンピ
ュータ10の記憶媒体10mに新規のファイルを登録す
る際に、または記憶媒体10mに既に格納されているフ
ァイルを修正する際に、登録/修正通知電文を端末コン
ピュータ20へ送り、登録/修正通知電文を端末コンピ
ュータ20が受信し、この受信を契機として、端末コン
ピュータ20がファイル更新を開始するものである。
【0024】つまり、ホストプログラム10pが登録/
修正通知送付部16を有し、端末プログラム20pが登
録/修正通知受領部26を有し、登録/修正手段13を
用いて端末ファイルホスト内格納域11に新規のファイ
ルを登録する際に、または端末ファイルホスト内格納域
11に格納されている既存ファイルを変更する際に、登
録/修正通知送付部16が、登録/修正通知電文を端末
コンピュータ20へ送り、端末コンピュータ20内に設
けられている登録/修正通知受領部26が登録/修正通
知電文を受信し、この受信を契機としてファイル更新を
開始させるようになっている。
【0025】図2は、上記第1実施例の動作説明図であ
る。
【0026】図2において、ホストコンピュータ10
は、オペレータが業務を行うことができるコンソール1
0cと、磁気テープTを読み取ることができる磁気テー
プ読取装置10rとを有する。
【0027】図3は、上記第1実施例における端末ファ
イルホスト内格納域11内の例を示す図であり、図4
は、上記第1実施例における格納域管理テーブル12の
例を示す図である。
【0028】端末コンピュータ20の記憶媒体20m
(たとえば磁気ディスク装置)上に、端末ファイル端末
内格納域21が確保され、同時に最終ファイル更新日時
記憶領域22(たとえば最終ファイル更新日時記憶ファ
イル)が磁気ディスク記憶装置20m上に存在してい
る。
【0029】図5は、上記第1実施例における最終ファ
イル更新日時記憶領域22における最終ファイル更新日
時の記憶例を示す図である。
【0030】次に、上記第1実施例の動作について説明
する。
【0031】図6は、上記第1実施例におけるファイル
更新プログラムのアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。
【0032】まず、端末プログラム20pを構成するフ
ァイルを収めた磁気テープTを磁気テープ読取装置10
rにかけると、コンソール10cの画面上に磁気テープ
T内のファイル名の一覧表が表示され、オペレータがコ
ンソール10c上でファイル名を選択し、格納域投入プ
ログラムP1を実行すると、格納域投入プログラムP1
は、選択されたファイルを端末ファイルホスト内格納域
11へ投入するとともに、格納域管理テーブル12を更
新する。
【0033】端末コンピュータ20内のファイル受領プ
ログラムP2は、ホストコンピュータ10内のファイル
送付プログラムP3を利用して、ホストコンピュータ1
0の記憶媒体10mから格納域管理テーブル12を読み
出す。
【0034】端末コンピュータ20内の更新対象ファイ
ル選択プログラムP4は、最終ファイル更新日時記憶領
域22を読み込み(S1)、最終ファイル更新日時を取
得し、格納域管理テーブル12を読み(S2)、この格
納域管理テーブル12に記載のある個々のファイルにつ
いての生成日時、最終修正日時のうちの新しい日時(タ
イムスタンプ)と、最終ファイル更新日時とを比較し
(S3)、タイムスタンプが最終ファイル更新日時より
も新しいファイルを更新対象とし、このファイルの一覧
を生成し(S4)、この更新対象ファイル一覧を出力す
る(S5)。
【0035】ファイル更新プログラムP5は、更新対象
ファイル選択プログラムP4が出力したファイル名一覧
に基づき、ファイル受領プログラムP2とファイル送付
プログラムP3とを利用して、端末ファイルホスト内格
納域11から端末ファイルを読み出し、端末ファイル端
末内格納域21における同名の端末ファイルと置き換え
る。つまりファイル更新する。
【0036】ファイル更新プログラムP5は、終了時に
最終ファイル更新日時記憶領域22に、現在時刻を設定
する。
【0037】上記第1実施例においては、ホストコンピ
ュータ10が管理すべき情報量(従来例におけるファイ
ル版数に対応する情報の量)は、端末コンピュータ20
の数に依存せず一定になり、端末コンピュータ20の数
が多くても、ホストコンピュータ10が管理する情報量
が多くならなず、しかも端末コンピュータ20が管理す
る情報は、自端末コンピュータ20における最終ファイ
ル更新日時のみになり、端末コンピュータ20が管理す
る情報量も少なくなる。
【0038】図7は、本発明の第2実施例の動作を示す
フローチャートであり、更新対象ファイル選択プログラ
ムのアルゴリズムを示す図である。
【0039】この第2実施例は、第1実施例のように、
更新対象ファイル選択プログラムP5が生成日時、最終
修正日時のうちの新しい日時(タイムスタンプ)が最終
ファイル更新日時よりも新しいファイルの一覧を生成す
ることは勿論、この他に、格納域管理テーブル12に記
載されているが端末コンピュータ20には存在しないフ
ァイルについても、更新対象ファイル一覧を生成するも
のである。
【0040】つまり、端末コンピュータ20内の更新対
象ファイル選択プログラムP4は、最終ファイル更新日
時記憶領域22を読み込み(S11)、最終ファイル更
新日時を取得し、格納域管理テーブル12を読み(S1
2)、この格納域管理テーブル12に記載のある個々の
ファイルについての生成日時、最終修正日時のうちの新
しい日時(タイムスタンプ)と、最終ファイル更新日時
とを比較し(S13)、タイムスタンプが最終ファイル
更新日時よりも新しく、同名のファイルが端末コンピュ
ータ20に存在すれば(S14)、そのファイルを更新
対象とし、タイムスタンプが最終ファイル更新日時より
も新しく、同名のファイルが端末コンピュータ20に存
在していなくても(S14)、そのファイルを更新対象
とし、その更新対象ファイルの一覧を生成し(S1
5)、この更新対象ファイル一覧を出力する(S1
6)。
【0041】ファイル更新プログラムP5は、更新対象
ファイル選択プログラムP4が出力したファイル名一覧
に基づき、ファイル受領プログラムP2とファイル送付
プログラムP3とを利用して、端末ファイルホスト内格
納域11から端末ファイルを読み出し、端末ファイル端
末内格納域21における同名の端末ファイルと置き換え
る。つまりファイル更新する。
【0042】上記のように、格納域管理テーブル12に
記載されているが(つまり、ホストコンピュータ10に
存在するが)、端末コンピュータ20には存在しないフ
ァイルについても、更新対象ファイル一覧を生成するよ
うにすると、何らかの原因で端末コンピュータ20内か
ら消失したファイルをホストコンピュータ10から送付
することができる。
【0043】図8は、本発明の第3実施例を示すフロー
チャートである。
【0044】この第3実施例は、第1実施例で行ったよ
うに格納域管理テーブル12を更新した後に、電文送受
信プログラムP6を利用して、登録/修正通知電文を通
信回線30経由で端末コンピュータ20へ送付するもの
である。端末コンピュータ20は、電文送受信プログラ
ムP7を利用して、登録/修正通知電文を受信し、この
登録/修正通知電文の受信を契機として、第1実施例ま
たは第2実施例における端末ファイル更新処理を開始す
る。
【0045】つまり、ホストコンピュータ10の記憶媒
体10m上に既存のファイルを変更した場合、ホストコ
ンピュータ10から端末コンピュータ20へ修正通知電
文を送り、この修正通知電文を契機として、端末コンピ
ュータ20で端末ファイル更新処理を開始する。
【0046】また、ホストコンピュータ10の記憶媒体
10m上に新規の端末ファイルを登録した場合に、ホス
トコンピュータ10から端末コンピュータ20へ登録通
知電文を送り、この登録通知電文を契機として、端末コ
ンピュータ20で端末ファイル更新処理を開始する。
【0047】このように、ホストコンピュータ10の記
憶媒体10m上に新規の端末ファイルを登録した場合、
または既存のファイルを変更した場合、ホストコンピュ
ータ10から端末コンピュータ20へ登録/修正通知電
文を送り、この電文を契機として端末ファイル更新処理
を開始すれば、端末コンピュータ20において、端末フ
ァイル更新を迅速に実行できる。
【0048】なお、登録/修正通知電文には、格納域管
理テーブル12を収めているファイル名を設定すること
ができ、登録/修正通知電文でファイル名を指定しない
場合には、予め定めておいたファイル名を使用して格納
域管理テーブル12を読み出す。
【0049】図9は、本発明の第4実施例を示すフロー
チャートである。
【0050】この第4実施例は、格納域管理テーブル1
2における修正後の情報全体または修正分のみを、第3
実施例における登録/修正通知電文に載せるものであ
る。つまり、ホストコンピュータ10の記憶媒体10m
に既に格納されているファイルにおける修正後の情報全
体または修正分のみを、上記登録/修正通知電文に載せ
るものである。
【0051】このようにすると、登録/修正通知電文を
受け取った端末コンピュータ20は、格納域管理テーブ
ル12を読み出す必要がなく、登録/修正通知電文を受
け取ると直ちに、更新対象ファイル選択プログラムP5
に制御を移す。つまり、端末ファイル更新をより迅速に
実行できる。
【0052】図10は、本発明の第5実施例を示すフロ
ーチャートであり、通信開始時の処理を示すフローチャ
ートである。
【0053】この第5実施例において、図2における端
末コンピュータ20は、ホストコンピュータ10との通
信開始時に、ファイル受領プログラムP2とホストコン
ピュータ10内のファイル送付プログラムP3とを利用
して、ホストコンピュータ10の記憶媒体10mから格
納域管理テーブル12を読み出し、一方、更新対象ファ
イル選択部40は、読み出された格納域管理テーブル1
2に基づいて、更新対象ファイル一覧を生成し、更新対
象ファイルが存在する場合には、ファイル更新処理を実
行するものである。
【0054】つまり、ホストコンピュータ10と端末コ
ンピュータ20との通信開始時に、端末コンピュータ2
0がファイル更新を実行する。この場合、ホストコンピ
ュータ10と端末コンピュータ20との通信開始時に、
ホストコンピュータ10が登録/修正通知電文を端末コ
ンピュータ10へ送り、登録/修正通知電文を端末コン
ピュータ20が受信し、この受信を契機として、端末コ
ンピュータ20がファイル更新を実行するようにしても
よい。
【0055】第5実施例のようにすることによって、ホ
ストコンピュータ10と端末コンピュータ20とが通信
していないときに、端末ファイルホスト内格納域11へ
の新規ファイルの登録、または既存ファイルの修正が実
行されていたとしても、ホストコンピュータ10と端末
コンピュータ20との通信開始時に端末コンピュータ2
0がファイル更新を実行するので、ホストコンピュータ
10におけるファイルの登録、修正が、迅速に端末コン
ピュータ20に反映される。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、更新対象ファイルの選
択処理を、ホストコンピュータ上ではなく、端末コンピ
ュータ上で実施することによって、ホストコンピュータ
の処理負荷を軽減することができ、多数の端末コンピュ
ータを利用する大規模システムの端末ファイル管理が可
能になるという効果を奏する。 また、本発明によれば、
更新対象ファイル選択部をホストコンピュータに配備す
るので、利用者の誤操作またはプログラムの誤動作等の
理由によって、端末上のファイル状態が本来あり得ない
状態となった場合(たとえば、ファイル更新直後に利用
者の誤操作によって旧ファイルに置換してしまうような
場合)、当該ファイルがホストコンピュータ上で更新さ
れるまで、端末上の当該ファイルは旧版であり続ける。
このようなケースが発生したとしても、更新対象ファイ
ル選択部を端末コンピュータに配備しているので、更新
対象ファイル選択部は、端末ファイル端末内格納域上の
各ファイルのタイムスタンプを参照し、適切な復旧処理
(上記例であれば、旧版ファイルの更新処理)を施すこ
とが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である端末ファイル管理方
式を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の動作説明図である。
【図3】第1実施例における端末ファイルホスト内格納
域11に格納されている例を示す図である。
【図4】第1実施例における格納域管理テーブル12の
例を示す図である。
【図5】第1実施例における最終ファイル更新日時記憶
領域22における最終ファイル更新日時の記憶例を示す
図である。
【図6】第1実施例におけるファイル更新プログラムの
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の動作を示すフローチャー
トであり、更新対象ファイル選択プログラムのアルゴリ
ズムを示す図である。
【図8】本発明の第3実施例を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第4実施例を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第5実施例を示すフローチャートで
あり、通信開始時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ホストコンピュータ、 10p…ホストプログラム、 10m…記憶媒体、 11…端末ファイルホスト内格納域、 12…格納域管理テーブル、 13…登録/修正手段、 14…格納域管理テーブル更新手段、 15…ファイル送付部、 16…登録/修正通知送付部、 20…端末コンピュータ、 20p…端末プログラム20p、 20m…記憶媒体、 21…端末ファイル端末内格納域、 22…最終ファイル更新日時記憶領域、 23…ファイル受領部、 24…ファイル更新機能部、 25…最終ファイル更新日時変更手段、 26…登録/修正通知受領部、 30…通信回線、 40…更新対象ファイル選択部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータと端末コンピュータ
    とが通信回線で結ばれ、上記ホストコンピュータ内のホ
    ストプログラムと上記端末コンピュータ内の端末プログ
    ラムとが互いに通信しあって、所定の業務を実現し、上
    記端末コンピュータにおいて最後に行ったファイル更新
    の日時である最終ファイル更新日時を、そのファイル更
    新を行った端末コンピュータが記憶し、上記ホストコン
    ピュータの記憶媒体上に格納されているファイルに修正
    がなければそのファイルの生成日時、上記ファイルに修
    正があればその最終修正日時を示すタイムスタンプを上
    記ホストコンピュータが記憶し、上記最終ファイル更新
    日時よりも上記タイムスタンプが新しいファイルを更新
    対象ファイルとして選択する端末ファイル管理方式にお
    いて、 上記ホストコンピュータ内の記憶媒体に設けられ、上記
    端末プログラムを構成するファイルを格納する端末ファ
    イルホスト内格納域と; 上記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイ
    ルホスト内格納域に格納されている個々の上記ファイル
    についての上記タイムスタンプをデータとして有する格
    納域管理テーブルと; 上記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイ
    ルホスト内格納域に新規のファイルを登録するか、また
    は上記端末ファイルホスト内格納域に格納されている既
    存ファイルを修正する登録/修正手段と; 上記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイ
    ルホスト内格納域に新規のファイルを登録する際、また
    は、上記端末ファイルホスト内格納域に格納されている
    既存ファイルを変更する際に、上記格納域管理テーブル
    を更新する格納域管理テーブル更新手段と; 上記ホストコンピュータ内に設けられ、上記端末ファイ
    ルホスト内格納域から上記ファイルを読出し、上記通信
    回線を介して、上記読み出したファイルを上記端末コン
    ピュータへ送るファイル送付部と; 上記端末コンピュータ内の記憶媒体に設けられ、上記端
    末プログラムを構成するファイルを格納する端末ファイ
    ル端末内格納域と; 上記端末コンピュータ内に設けられ、自端末コンピュー
    タにおいて最後に行ったファイル更新日時を記憶する最
    終ファイル更新日時記憶領域と; 上記端末コンピュータ内に設けられ、ホストコンピュー
    タから送られるファイルを受け取るファイル受領部と;上記 最終ファイル更新日時記憶領域が記憶する上記端末
    コンピュータの最終ファイル更新日時と、格納域管理テ
    ーブルが記憶する個々のファイルの上記タイムスタンプ
    とを比較し、上記タイムスタンプが上記最終ファイル更
    新日時よりも新しければ、更新対象のフラグを立て、上
    記タイムスタンプが最終ファイル更新日時よりも新しく
    なければ、上記更新対象のフラグを立てずに、ファイル
    一覧を生成する更新対象ファイル選択部と; 上記端末コンピュータ内に設けられ、上記更新対象ファ
    イル選択部が出力するファイル一覧に基づいて、上記フ
    ァイル受領部と上記ファイル送付部とを利用して、上記
    ホストコンピュータからファイルを読み出し、上記端末
    ファイル端末内格納域に格納されている同名のファイル
    を、上記ホストコンピュータから読み出されたファイル
    に置き換えるファイル更新機能部と; 上記端末コンピュータ内に設けられ、上記ファイル更新
    時に、上記最終ファイル更新日時記憶領域に現在日時を
    設定する最終ファイル更新日時変更手段と; を有し、上記更新対象ファイル選択部が、上記端末コン
    ピュータ内に設けられていることを特徴とする端末ファ
    イル管理方式。
  2. 【請求項2】 請求項において、 上記更新対象ファイル選択部は、上記ホストコンピュー
    タの記憶媒体上には存在するが上記端末コンピュータに
    は存在しないファイルについても、更新対象ファイルと
    して選択する対象に含めるものであることを特徴とする
    端末ファイル管理方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記ホストコンピュータの記憶媒体に新規のファイルを
    登録する際に、または上記ホストコンピュータの記憶媒
    体に既に格納されているファイルを修正する際に、登録
    /修正通知電文を上記端末コンピュータへ送り、上記登
    録/修正通知電文を上記端末コンピュータが受信し、こ
    の受信を契機として、上記端末コンピュータがファイル
    更新を開始することを特徴とする端末ファイル管理方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれか1項において、 ホストコンピュータの記憶媒体に既に格納されているフ
    ァイルにおける修正後の情報全体または修正分のみを、
    上記登録/修正通知電文に載せることを特徴とする端末
    ファイル管理方式。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか1項において、 上記ホストコンピュータと上記端末コンピュータとの通
    信開始時に、上記端末コンピュータがファイル更新を実
    行することを特徴とする端末ファイル管理方式。
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