JP3291890B2 - 赤外線ガス分析計 - Google Patents
赤外線ガス分析計Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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Description
吸収を利用してサンプルガス中の測定対象ガス成分の濃
度を測定する非分散型赤外光ガス分析計に関するもので
ある。非分散型赤外光ガス分析計は、各種工業プロセス
のガス濃度の監視や制御、公害監視のための排ガス濃度
測定などに利用されている。
例を示すものであるが、各部の配置は従来のものと同じ
であるので、図1のNO計を用いて従来のNO計を説明
する。光源2からの赤外の測定光がセクター6により断
続光となって測定セル4に入射し、測定セル4を透過し
た測定光が光路に光学的に直列に配置された第1受光室
12と第2受光室14とからなるニューマティック型検
出器10に入射する。両受光室12,14はコンデンサ
マイクロホン16によって仕切られている。
がArガスによって希釈されて封入されている。検出器
10ではNOの吸収波長帯の赤外光のみが第1受光室1
2で吸収され、第1受光室12で吸収し切れずに第2受
光室14に入射したNOの吸収波長帯の赤外光が第2受
光室14で吸収される。両受光室12,14で赤外光を
吸収して膨張することによる両受光室12,14の圧力
差がサンプルガス中のNO濃度によって変化するため、
その圧力差がコンデンサマイクロホン16によって電気
信号として取り出され、サンプルガス中のNO濃度が測
定される。
吸収波長帯と重なる部分があるため、サンプルガス中の
CO2やH2Oに対して若干の感度を有し、NO濃度測定
の誤差となる。そこで、測定セルにCO2を流通させた
ときに両受光室12,14の赤外吸収量が等しくなり、
かつNOを流通させたときに第1受光室12の方が第2
受光室14より赤外吸収量が多くなるように両受光室1
2,14の光路長を調整するように設計することによっ
てCO2の干渉を補償している。
の干渉を補償するために第1受光室12と第2受光室1
4の光路長を調整しているだけでは、CO2の干渉は補
償できるが、H2Oの干渉は補償することができない。
そのため、測定セル4に導入される前の段階でサンプル
ガスを電子クーラーなどで冷却して除湿し、測定セルに
導かれるサンプルガス中のH2O濃度を常に一定に保つ
ことにより、H2Oの干渉を除いている。
ク型赤外検出器で、サンプルガスに2以上の干渉ガス成
分が含まれている場合に、受光室には測定対象ガス成分
のみを希釈して封入し、1つの干渉成分を光路長を調整
することにより補償している場合には、2以上の干渉成
分による誤差をなくすためには測定セルへのサンプルガ
ス導入流路に高価な干渉ガスフィルタを設けたり、干渉
成分がH2Oのときにはサンプルガス中のH2O濃度が変
動したり周囲温度が変動したりしたときにもサンプルガ
スを常に一定の温度に冷却してH2O濃度を一定に保つ
ための大型の電子クーラーなどの装置が必要となる。そ
のため、分析計全体が高価になり、また小型化する上で
支障になる。本発明は干渉ガスフィルタや冷却装置など
の装置を設けることなく、干渉成分による影響を補償す
ることを目的とするものである。
外線ガス分析計のニューマティック型検出器の両受光室
に、測定対象ガス成分の外、干渉ガス成分又は干渉ガス
成分の赤外吸収帯と少なくとも一部が重なる赤外吸収帯
をもつガス成分を両受光室でのその干渉ガス成分の赤外
吸収帯での光吸収量が等しくなる条件で封入した。
分の赤外吸収帯と少なくとも一部が重なる赤外吸収帯を
もつガス成分により、その干渉ガス成分の赤外吸収帯に
関しては両受光室での光吸収量が等しくなってその干渉
成分による影響が補償される。
例を表わす。赤外光を放射する光源2からの赤外光を測
定光として入射させる位置に測定セル4が配置され、光
源2と測定セル4の入射窓の間には光源2からの測定光
を断続光とするためのセクター6が配置されている。8
はセクター6を回転させるモータである。測定セル4は
ガス入口とガス出口を有し、サンプルガスが流通させら
れる。測定セル4を透過した測定光を受光する位置にニ
ューマティック型検出器10が配置されている。ニュー
マティック型検出器10は測定光の光路に光学的に直列
に配置された第1受光室12と第2受光室14とからな
り、両受光室12,14はコンデンサマイクロホン16
によって仕切られている。
室14には測定対象ガス成分であるNOと干渉ガス成分
であるCO2がArで希釈されて封入されている。NO
の赤外吸収帯の赤外光に対しては第1受光室12での吸
収量と第2受光室14での吸収量に差が生じてサンプル
ガス中のNO濃度に対応した出力が得られ、一方CO2
の赤外吸収帯の赤外光に対しては第1受光室12での吸
収量と第2受光室14での吸収量が等しくなるようにそ
れぞれの濃度が設定されている。第1受光室12と第2
受光室14に封入されているNO濃度は%オーダーが適
当であり、CO2濃度はppmオーダーが適当である。
封入するこれらのガス成分NOとCO2の濃度は両受光
室12,14の光路長を考慮して実験的に定める。NO
に対してはCO2とH2Oが干渉成分となるので、他の干
渉成分であるH2Oに対しては第1受光室12と第2受
光室14の光路長が調整され、H2Oに対する赤外吸収
帯の光に対しては両受光室12,14での光吸収量が等
しくなるように設定されている。
O、第2干渉成分がCO2とした場合、両受光室12,
14にNOのみを封入した従来の検出器を用いた場合
と、NOとCO2を封入した実施例の検出器を用いた場
合とで、動作の違いを図2により説明する。
ス成分であるNOに対しては第1受光室12での吸収量
と第2受光室14での吸収量に差が生じ、その差がコン
デンサマイクロホン16での分析計指示値として検出さ
れる。サンプルガス中にCO2とH2Oが存在すると、H
2Oは両受光室12と14の光路長が調整されているこ
とによって誤差としては現われない。しかし、CO2に
対しては第2受光室の方が第1受光室より赤外光の吸収
量が大きくなるため、分析計指示値としてはマイナスの
誤差を生じる。
様に濃度を検出し、H2Oに対しても従来と同様に光路
長の調整によって指示が現われないように補償される。
そしてCO2の赤外吸収帯に対しては両受光室12,1
4での吸収量が等しくなることにより、CO2に対して
も補償される。
ス成分は、干渉ガス成分そのものに限らず、赤外域に干
渉ガス成分と同様の吸収帯をもつ別の成分を封入しても
よい。例えばH2Oの干渉を補償するには検出器にH2O
を封入してもよいが、赤外域に同様の吸収帯をもつNH
3を封入ガスに混入することによってもH2Oの干渉を補
償することができる。
ある場合でも、同様にして複数の干渉成分又は干渉成分
と同様の赤外吸収帯をもつ別の成分を検出器の封入ガス
に混入することによって、全ての干渉成分の影響を除く
ことができる。例えば、実施例に示したNO計の場合、
さらにCH4干渉を補償するために検出器の封入ガスを
NO、CO2及びCH4としてArなどの不活性ガスで希
釈すればよい。これによりH2O、CO2、CH4の干渉
を補償することができるようになる。
ので、測定部や光学系の構造は実施例のものに限定され
ない。例えば特公平5−19650号公報に記載されて
いるようなガス分析計、すなわち測定セルと並列に不活
性ガスが充填された比較セルを配置し、光源からの測定
光を測定セルと比較セルに交互に導入し、両セルの透過
光を共通のニューマティック型検出器に導くようにした
ガス分析計にも適用することができる。
室には測定対象ガス成分しか封入されていないので、光
路長を調整するなどの設計によって1つの干渉成分は補
償することができたが、他の干渉成分の影響を避けるに
は高価な干渉フィルタや干渉ガス成分の測定による補
正、H2Oが干渉成分の場合には常にサンプルガスを一
定温度の飽和状態に保つための電子クーラーなどが必要
であった。しかし、本発明では複数の干渉成分を検出器
自体で補償できるため、高価な干渉ガスフィルタや冷却
装置などの補償装置が必要ではなくなり、選択性の優れ
た高精度な分析計を小型で安価に実現することができ
る。
る図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 光源からの赤外光を測定セルに導入し、
測定セルを透過した赤外光の光路に光学的に直列に配し
た第1受光室と第2受光室を有し、両受光室での赤外光
吸収量の差を検出するニューマティック型検出器を備え
た赤外光ガス分析計において、 前記検出器の両受光室には測定対象ガス成分の外、干渉
ガス成分又は干渉ガス成分の赤外吸収帯と少なくとも一
部が重なる赤外吸収帯をもつガス成分を両受光室でのそ
の干渉ガス成分の赤外吸収帯での光吸収量が等しくなる
条件で封入したことを特徴とする赤外光ガス分析計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2910694A JP3291890B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 赤外線ガス分析計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2910694A JP3291890B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 赤外線ガス分析計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07218434A JPH07218434A (ja) | 1995-08-18 |
JP3291890B2 true JP3291890B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=12267091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2910694A Expired - Fee Related JP3291890B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 赤外線ガス分析計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3291890B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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WO1997004157A1 (fr) * | 1995-07-21 | 1997-02-06 | Hisaka Works, Ltd. | Dispositif de traitement du type a etirage et procede de traitement |
US6452182B1 (en) * | 1997-08-18 | 2002-09-17 | Abb Patent Gmbh | Photometer with non-dispersive infraded absorption spectroscopy (NDIR) for measuring several constituents |
WO2023218983A1 (ja) * | 2022-05-09 | 2023-11-16 | 株式会社堀場製作所 | 赤外線ガス分析計及び赤外線ガス分析方法 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP2910694A patent/JP3291890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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