JP2811563B2 - Co分析計 - Google Patents

Co分析計

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JP2811563B2
JP2811563B2 JP63270499A JP27049988A JP2811563B2 JP 2811563 B2 JP2811563 B2 JP 2811563B2 JP 63270499 A JP63270499 A JP 63270499A JP 27049988 A JP27049988 A JP 27049988A JP 2811563 B2 JP2811563 B2 JP 2811563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば空気中のCO(一酸化炭素)の濃度を
測定する赤外線ガス分析計などのCO分析計に関する。
〔従来の技術〕
例えば赤外線ガス分析計でCO濃度を測定する場合、赤
外線におけるCOの主吸収帯が約4.4〜5.0μmであり、CO
2(二酸化炭素)の主吸収帯が約4.2〜4.5μmであるの
で、CO2が干渉成分として作用する。
そこで、従来より、セルの一側に光源を配置すると共
に、他側に主検出器と干渉成分補償用検出器とを、主検
出器がセルにより近くなるように配置し、さらに、半値
幅(HW)が約4%というようなナローバンドの光学フィ
ルタを、例えばセルと主検出器との間に挿入してなるCO
分析計を用い、主検出器の出力と干渉成分補償用検出器
の出力との差をとることにより、干渉成分の影響を除去
して、CO濃度を測定するようにしている。
なお、上記半値幅とは、光学フィルタの特性を表す指
標の一つで、第6図に示すように、透過率(縦軸)が最
大値を示すときの波長(横軸)をλとし、透過率が最
大値の半分を示すときの波長をそれぞれλm2m1(λ
m2<λm1)とし、λm1−λm2=Δλとするとき、Δλ/
λ×100で表される値のことを云う。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のようにセルと主検出器との間に
半値幅が約4%の光学フィルタを設けても、干渉成分に
基づくノイズが大きくなり、S/Nが小さいことが指摘さ
れるに至っている。
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、そ
の目的とするところは、コスト的な見地から光学系の構
成は変えずに、S/Nが大きく、検出精度の高いCO分析計
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明に係るCO分析計
は、セルの一側に光源を配置すると共に、他側に測定対
象成分であるCOを検出する主検出器と干渉成分補償用検
出器とを、この順で、かつ、互いに光学的に直列に配置
する一方、測定対象成分であるCOまたはCOと同等の吸収
帯を有するガスを前記主検出器および干渉成分補償用検
出器内に封入してあり、前記主検出器の封入ガス部分を
光が通過した後前記干渉成分補償用検出器の封入ガス部
分に至るよう構成され、更に、前記光源と前記主検出器
との間の光路中に光学フィルタを設け、主検出器の出力
と干渉成分補償用検出器の出力との差をとることによ
り、CO2成分の影響を除去したCO濃度を測定するように
したCO分析計であって、前記光学フィルタとして、中心
波長が4.6〜4.9μm、半値幅が6〜9%のものを用いた
点に特徴がある。
〔作用〕
本発明において使用する光学フィルタの光学特性は、
第5図において太線Aで示す通りであり、一方、半値幅
が約4%である従来の光学フィルタの光学特性は、同図
において実線Bで示す通りである。
そして、半値幅の異なる光学フィルタを用いて、検出
器からの検出信号に含まれる信号の割合を調べてみたと
ころ、第4図に示す結果が得られた。即ち、同図におい
て、縦軸は検出信号(mV)の大きさを表し、また、横軸
におけるI〜VIは使用した光学フィルタの種類を示し、
I〜IIIは比較例としての光学フィルタで、Iは半値幅
が4%のナローバンドの光学フィルタ、IIは半値幅が20
%のワイドバンドの光学フィルタ、IIIは光学フィルタ
なし、IV〜VIは実施例に係る光学フィルタで、半値幅は
何れも8%、そして、中心波長はIVが4.608μm,Vが4.63
3μm,VIが4.674μmである。また、図中、1〜4は、各
成分に対応する信号を示し、1はCO感度(9.57ppm)、
2はH2O(25℃)、3はH2O(0℃)、4はCO2(1974pp
m)をそれぞれ表す信号である。
この第4図からも理解されるように、中心波長が約4.
7μm、半値幅が8%の光学フィルタを用いたものは、
他のものに比べて、大幅にS/Nが改善されている。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に係るCO分析計の構成を
示すもので、いわゆる1光源1セルタイプに構成してあ
る。すなわち、同図において、1はセル窓1a,1bおよび
ガスの入口1c,出口1dを備えてなるセルである。2はこ
のセル1の一方のセル窓1aに対向して設けられる光源
で、赤外光を発する。
3,4はセル1の他方のセル窓1bの外方において互いに
光学的に直列に配置されたCOを検出する主検出器,干渉
成分補償用検出器(以下、補償用検出器と云う)で、主
検出器3がセル1により近くなるように配置されてい
る。
そして、両検出器3,4は、何れもコンデンサマイクロ
フォン検出器よりなる。つまり、主検出器3の内部は連
通孔(図外)を有する可動膜3aによって2つの室3b,3C
に区分され、これらの室3b,3Cには測定対象成分であるC
O(またはCOと同等の吸収帯を有するガス)が封入して
あるとともに、室3C内には固定極3dが可動膜3aに対向す
るように設けてある。また、補償用検出器4の内部は連
通孔(図外)を有する可動膜4aによって2つの室4b,4C
に区分され、これらの室4b,4Cには干渉補償を行うため
に高濃度のCOが封入してあるとともに、室4C内には固定
極4dが可動膜4aに対向するように設けてある。
5は固定極3d,4dからの出力がそれぞれ入力される差
動増幅器で、主検出器3側の出力Pから補償用検出器4
側の出力Qを減ずるようにしてある。
6はセル1と主検出器3との間に設けられる光学フィ
ルタであって、この光学フィルタ6はその中心波長が約
4.7μm、半値幅が約8%になるように設定してあり、
その光学特性は、透過率の波長による変化を示す第5図
における太線Aで示す通りである。このような特性を有
する光学フィルタ6は従来の光学フィルタと同様に容易
に製作することができる。なお、同図において、点線C,
一点鎖線DはそれぞれCO,CO2の吸収特性を示す曲線であ
る。
7はセル1に対してサンプルガスSとリファレンスガ
スRとを交互にしかも一定周期で供給するためのガス切
り換え装置としてのロータリバルブで、4つの開口7a,7
b,7c,7dと、図外のモータにより例えば矢印L方向に回
転駆動される切り換えロータ7eを備えている。そして、
開口7aは図外のサンプルガス供給源に接続され、また、
開口7bは図外のリファレンスガス供給源に接続され、さ
らに、開口7cはセル1のガス入口1cに接続されている。
なお、開口7dは例えば図外の排気路に接続されている。
而して、上述のように構成されたCO分析計において
は、ロータリバルブ7を介してサンプルガスSとリファ
レンスガスRとをセル1に対して交互にしかも一定周期
で供給した状態で、光源2から赤外光をセル1に照射す
ると、検出器3,4からはそれぞれ所定の出力P,Qが得られ
る。そして、差動増幅器5において両出力P,Qの差をと
ることにより、干渉成分であるCO2の影響が除去されたC
Oのみの濃度が得られるのである。
そして、半値幅の異なる光学フィルタを用いて、検出
器3,4からの検出信号における各種信号の大きさをを比
べてみたところ、第4図に示す結果が得られた。既に説
明したように、この図において、I〜IIIは比較例を、
また、IV〜VIは実施例を示すが、これらの結果から、中
心波長が4.7μmで、しかも、半値幅が8%のフィルタ
6を用いた場合、S/Nが従来の2倍に改善され、また、
干渉影響も極力抑えられていることが判る。
なお、詳細に実験したところ、光学フィルタ6として
は、中心波長が4.6〜4.9μmで、半値幅が6〜9%のも
のであれば、上記と同等の効果が得られることが判っ
た。
本発明は上述の1光源1セルタイプのCO分析計に限定
されるものではなく、種々に変形して実施することがで
きる。
第2図はいわゆる2光源2セルタイプに構成した例を
示し、この図において第1図に示す符号と同一のものは
同一物または相当物を示す。
そして、上記第1図および第2図に示す実施例におい
ては、何れもロータリバルブ7を用いていわゆる流体変
調方式を採用したものであったが、本発明はチョッパ方
式のものにも適用することができる。すなわち、第3図
に示すように、セル1にはサンプルガスSのみを供給す
るようにすると共に、リファレンスガスRを封入したセ
ル8をセル1に並設し、図外のモータによって回転駆動
されるチョッパ9を設けるようにしてもよい。なお、こ
の図においても、第1図に示す符号と同一のものは同一
物または相当物を示す。
さらに、フィルタ6は光源1と主検出器3との間の光
路中に設けてあればよく、従って、セル1と主検出器3
との間に設けてもよい。
そして、第1図および第2図において、ロータリバル
ブ7に代えて、例えば2つの3方バルブを用いてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、S/Nが大き
く、検出精度の高いCO分析計が得られる。つまり、光源
と主検出器との間の光路中に光学フィルタを設けて主検
出器で測定対象成分であるCOを検出するとともに、この
COを検出する主検出器の後ろに、干渉成分補償用検出器
を配置し、主検出器の出力と干渉成分補償用検出器の出
力との差をとることでCO2成分の影響の除去を行ってCO2
の影響を極力抑えるように構成されたCO分析計に係るも
のであって、前記光学フィルタの半値幅を6〜9%に設
定することで、CO感度を向上させることができる。
すなわち、本発明は、測定対象成分であるCOまたはCO
と同等の吸収帯を有するガスを主検出器および干渉成分
補償用検出器内に封入してあり、主検出器の封入ガス部
分を光が通過した後干渉成分補償用検出器の封入ガス部
分に至るよう構成して、主検出器内のCOガスでCOの吸収
波長域の光がほとんど吸収され、それゆえ干渉成分補償
用検出器でCO2成分を検出するCO分析計である。そし
て、特に、赤外線におけるCOの主吸収帯が約4.4〜5.0μ
mであり、CO2(二酸化炭素)の主吸収帯が約4.2〜4.5
μmであるので、干渉成分として作用するCO2の影響を
除去するために、従来では、例えば第5図において細線
Bで示す光学特性を持つ光学フィルタを用いており、測
定対象成分のCOをできるだけ精度良く測定するために主
検出器の出力と干渉成分補償用検出器の出力との差をと
って、CO濃度を測定していたが、従来ではノイズを減ら
すために測定信号も減らしたので、S/Nが小さかった。
これに対し、本発明では、第5図において太線Aで示す
光学特性を持つ中心波長が4.6〜4.9μm、半値幅が6〜
9%の光学フィルタを用い、この光学フィルタでの測定
信号のカット部分をできるだけ少なくして従来の測定信
号よりも大きくでき、かつ、光学フィルタでのCO2信号
のカット部分をできるだけ多くして従来のCO2信号より
も小さくできるので、S/Nを向上できた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明に係るCO分析計の構成例を示
し、第1図は1光源1セルタイプで、流体変調方式のCO
分析計を示す図、第2図は2光源2セルタイプで、流体
変調方式のCO分析計を示す図、第3図は2光源2セルタ
イプで、チョッパ方式のCO分析計を示す図である。 第4図は種々の光学フィルタを用いたときにおける検出
信号に含まれる信号の割合を示すグラフである。 第5図は波長による透過率の変化を示す特性図である。 第6図は半値幅を説明するための図である。 1,8……セル、3……主検出器、4……干渉成分補償用
検出器、6……光学フィルタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルの一側に光源を配置すると共に、他側
    に測定対象成分であるCOを検出する主検出器と干渉成分
    補償用検出器とを、この順で、かつ、互いに光学的に直
    列に配置する一方、測定対象成分であるCOまたはCOと同
    等の吸収帯を有するガスを前記主検出器および干渉成分
    補償用検出器内に封入してあり、前記主検出器の封入ガ
    ス部分を光が通過した後前記干渉成分補償用検出器の封
    入ガス部分に至るよう構成され、更に、前記光源と前記
    主検出器との間の光路中に光学フィルタを設け、主検出
    器の出力と干渉成分補償用検出器の出力との差をとるこ
    とにより、CO2成分の影響を除去したCO濃度を測定する
    ようにしたCO分析計であって、前記光学フィルタとし
    て、中心波長が4.6〜4.9μm、半値幅が6〜9%のもの
    を用いたことを特徴とするCO分析計。
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