JP3024904B2 - 光学式ガス分析計 - Google Patents

光学式ガス分析計

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JP3024904B2 JP12824694A JP12824694A JP3024904B2 JP 3024904 B2 JP3024904 B2 JP 3024904B2 JP 12824694 A JP12824694 A JP 12824694A JP 12824694 A JP12824694 A JP 12824694A JP 3024904 B2 JP3024904 B2 JP 3024904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば赤外線ガス分
析計などの光学式ガス分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線ガス分析計を用いて、例えばボイ
ラー燃焼ガスに含まれるNOX (一酸化窒素ガス)の濃
度を分析する場合、ベースガス(測定対象である特定成
分以外で濃度の高いガスのことをいう)の種類の違いに
よって感度に差が生ずることが知られている。これは、
例えばゼロ校正を窒素ガス(N2 )によって行い、測定
時に大気〔N2 79%、O2 (酸素)21%〕を吸引し
た場合、指示誤差が生ずることがある。図8は、このこ
とを説明するための図で、横軸はサンプルガスラインに
おけるO2 濃度を表し、縦軸は測定されたNOX 濃度を
表している。
【0003】上述の誤差は、従来においては、ほとんど
の場合、補正されず、補正されたとしても,前記影響値
を固定値として補正するようにしていた。このような手
法は、NOX ガスなどの特定成分を一般的な精度で測定
する場合には、それほど問題にはならないが、高精度で
測定する場合にはこのような手法は不向きであった。
【0004】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、ベースガス種の違いによる感度差を補正し、
高精度で測定を行うことができる光学式ガス分析計を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、燃焼排ガス中の特定の測定対象成分を
検出する光学式ガス分析計において、燃焼排ガス中の炭
酸ガスの濃度を連続的に測定し、この炭酸ガス濃度から
瞬時毎の酸素ガス濃度を求め、この酸素ガス濃度に基づ
いて酸素ガスによる影響を補正するように構成してい
る。
【0006】前記炭酸ガス濃度を測定するに際して、サ
ンプルガスとしての燃焼排ガスが供給されるセルに炭酸
ガス用のセンサを設けるようにしたり、あるいは、前記
セルとは別にサンプルガスが供給されるセルを設け、こ
のセルによって炭酸ガス濃度を測定するようにしてもよ
い。
【0007】
【作用】この発明によれば、校正ガスとサンプルガスと
におけるベースガス種の差に起因する測定対象成分の感
度差を補正することができ、従来より高精度で測定する
ことができる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例を示し、例え
ばサンプルガスとしてのボイラー燃焼ガス中に含まれる
NOX を分析する赤外線ガス分析計の構成を示してい
る。この図1において、1は例えば円筒状のセルで、ス
テンレス鋼など耐腐蝕性の材料よりなり、その内面は適
宜鏡面仕上げされている。このセル1には、サンプルガ
スSやリファレンスガスRなどのガスの入口2、出口3
が形成されるとともに、その両端部は、赤外線透過性材
料よりなるセル窓4,5で閉塞されている。
【0009】6はセル1に対してサンプルガスSとリフ
ァレンスガスRとを交互に一定周期で切換え供給する、
例えばロータリバルブよりなるガス切換え供給部であ
る。すなわち、61はバルブ本体で、このバルブ本体6
1には、サンプルガスSの入口62、リファレンスガス
Rの入口63、サンプルガスSまたはリファレンスガス
Rをセル1に供給するガス供給口64、ガス排出口65
が開設されるとともに、図示してないモータによって矢
印方向に回転する切換え部材66が設けられている。な
お、図示してないが、セル1のガス入口2とガス切換え
供給部6のガス供給口64との間は適宜の配管で接続さ
れている。
【0010】7は一方のセル窓4に対向して設けられる
赤外光源、8は他方のセル窓5に対向して設けられる、
NOX 濃度を検出するための例えばコンデンサマイクロ
ホン型検出器よりなる光検出器である。そして、9はこ
のNOX 濃度検出器8とセル窓5との間に介装される、
例えば多層膜干渉フィルタよりなる光学フィルタであ
る。
【0011】前記NOX 濃度検出器8は、主検出器とし
て機能する第1検出部81と補償検出器として機能する
第2検出部82とからなる。そして、第1検出部81
は、セル1を透過した光が入射する第1受光室81a
と、この第1受光室81aと連通する室81bと、この
室81bと可撓性の隔膜81cで仕切られ、固定電極8
1dを備えた室81eとからなる。また、第2検出部8
2は、第1受光部81aと光学的に直列に配置された第
2受光室82aと、この第2受光室82aと連通する室
82bと、この室82bと可撓性の隔膜82cで仕切ら
れ、固定電極82dを備えた室82eとからなる。な
お、71f,72fは受光室71a,72aのそれぞれ
入光側に設けられた赤外線透過性材料よりなる受光窓で
ある。
【0012】そして、前記第1検出部81には、NOX
の吸収波長帯域に相当する赤外線を吸収するガスが封入
されているが、赤外吸収波長帯域の重なりからH2 Oに
対する干渉を受ける。この干渉を低減するために、第2
検出部82にはH2 Oの吸収波長帯域に相当する赤外線
を吸収するガスが封入されている。したがって、赤外光
源7によって赤外線をセル1に照射している状態で、セ
ル1にサンプルガスSとリファレンスガスRとを交互に
一定周期で切換えながら供給すると、第1検出部71か
らは、サンプルガスS中に含まれるNOX とH2 Oの濃
度に比例した交流信号aが出力され、第2検出部72か
らはH2 Oの濃度に比例した交流信号bが出力される。
【0013】そして、前記各検出部81,82の出力側
には、それぞれの出力を適宜波形整形する前置増幅器1
0,11が設けられ、さらに、これら前置増幅器10,
11の後段には、これらの出力a,bの差a−bをとる
第1減算器12が設けられている。したがって、この第
1減算器11からはサンプルガスS中に含まれるNOX
の濃度を表す出力c(=a−b)が得られる。
【0014】13はセル1の長さ方向の側部に設けられ
る、炭酸ガス(CO2 )を検出するための例えば半導体
検出器よりなるCO2 濃度検出器である。このCO2
度検出器13は、詳細には図示してないが、CO2 吸収
波長帯域の赤外線のみを通過させる例えば多層膜干渉フ
ィルタよりなる光学フィルタ13Aを備えており、光源
7からNOX 濃度検出器8に向かって最短経路を進む直
線的に進む光の軸(以下、光軸という)14に対して直
角な位置であってしかも、NOX 濃度検出器8の実効セ
ル長より短い位置に設けられている。
【0015】なお、このようにセル1の側面に吸収係数
の大きい成分(この場合、CO2 )に対応する光検出器
13を設けたガス分析計としては、本願出願人に係る特
公平5−29060号公報に示すものがある。
【0016】このように構成した場合、光検出器13へ
の入射光量が減少するとともに、吸収係数の大きいCO
2 に対する実効セル長が短くなるので、吸収係数の大き
いCO2 を最適の条件下で測定することができる。
【0017】15は前記CO2 濃度検出器12の出力d
を波形整形する前置増幅器、16はこの前置増幅器15
の出力dに基づいて酸素濃度信号eを得る濃度変換回路
である。この濃度変換回路16は、連続して得られる炭
酸ガス濃度信号dから瞬時毎の酸素ガス濃度信号eを求
めるもので、その変換原理は、次の通りである。
【0018】すなわち、一般に、炭化水素の燃焼は、 Cm 4n+(m+n)・O2 →m・CO2 +2n・H2 O ……(1) なる式で表されるが、通常は過剰空気が存在するため、
燃焼後の残存ガスは、過剰酸素量をxモル(mol)と
するとき、 O2 :xモル CO2 :mモル H2 O:(2n+α)モル N2 :(m+n+x)・79/21モル となる。
【0019】今、前記ガスを赤外線ガス分析計に導入す
ると、その試料処理部(例えば電子冷湿器または半透膜
除湿器、図示してない)において水分が除去され、H2
Oは無視できるので、O2 濃度〔O2 〕、CO2 濃度
〔CO2 〕はそれぞれ下記(2 )、(3)式で表される。 〔O2 〕 =x/{x+m+(m+n+x)・79/21} ……(2) 〔CO2 〕=m/{x+m+(m+n+x)・79/21} ……(3)
【0020】上記(2)、(3)式から 〔O2 〕 =〔21/100−{1+(79/100)・n/m}〕・〔CO 2 〕 ……(4) の関係が得られる。ここで、n/mは燃料によって定ま
る数値であり、ボイラーなどにおいては変動しない。
【0021】よって、CO2 濃度とO2 濃度は、例えば
図7に示すように一次直線で表される。したがって、こ
のような関係式に基づいて、濃度変換回路15は、CO
2 濃度信号dをO2 濃度信号eに変換することができ、
サンプルガスS中に含まれるO2 濃度に対応した信号e
が得られる。
【0022】17は減算器11の出力cと濃度変換回路
15の出力eとの差c−eをとる第2減算器で、減算出
力f(=c−e)を出力する。
【0023】上述のように構成された赤外線ガス分析計
において、赤外光源7によって赤外線をセル1に照射し
ている状態で、セル1にサンプルガスSとリファレンス
ガスRとを交互に一定周期で切換えながら供給すると、
NOX 濃度検出器8からは、サンプルガスS中に含まれ
るNOX とH2 Oの濃度に比例した交流信号aと、H2
Oの濃度に比例した交流信号bとが出力され、これらの
信号a,bは第1減算器12に入力する。そして、この
第1減算器12において、a−bなる演算が行われ、水
分濃度がキャンセルされることにより、NOX 濃度を表
す信号cが出力され、この信号cは第2減算器17に入
力される。
【0024】一方、前記信号a,bの出力と同時に、C
2 濃度検出器13からはCO2 濃度を表す信号dが出
力され、この信号dは、濃度変換回路16においては、
2濃度信号eに変換される。このO2 濃度信号eは第
2減算器17に入力される。そして、第2減算器17に
おいて、c−eなる演算が行われることにより、ベース
ガスであるO2 の影響がキャンセルされた信号fが得ら
れ、サンプルガスS中のNOX 濃度を精度よく得ること
ができる。
【0025】図2は、この発明の第2実施例を示し、こ
の実施例では、前記図1に示した第1実施例の構成にお
いて、第2減算器17の後段に第3減算器18を設け、
この第3減算器18に第2減算器17の出力fと前置増
幅器15の出力dを入力して、f−dなる演算を行わ
せ、ベースガスであるO2 の影響をキャンセルするとと
もに、CO2 の干渉影響をキャンセルするように構成し
ている。この実施例によれば、より精度よくNO濃度を
測定できる。
【0026】上記実施例においては、一つの光学系(セ
ル1、光源7、光検出器8,13)のみでNO濃度信号
cとCO2 濃度信号dの両方を得るようにしていたが、
この発明はこれに限られるものではなく、これらの信号
c,dを別々の光学系を用いて得るようにしてもよい。
以下、これを図3を参照しながら説明する。
【0027】図3は、この発明の第3実施例を示し、こ
の実施例においては、セル1、光源7、光検出器8より
なる一つの光学系Iのほかに、セル1と同様に構成され
たセル21と、赤外光源7と同様に構成された赤外光源
22と、例えばコンデンサマイクロホン型検出器よりな
る光検出器23とによって、もう一つの光学系IIを形成
するとともに、この光学系IIを光学系Iに対して例えば
並列的に設け、一つのガス切換え供給部6によって、サ
ンプルガスSとリファレンスガスRとを、それぞれの光
学系I,IIに供給し、一方の光学系IからはNO濃度信
号cを、他方の光学系IIからはCO2 濃度信号dを得る
ように構成されている。
【0028】前記光検出器23は、セル21を透過した
光が入射する受光室23aと、この受光室23aと連通
する室23bと、この室23bと可撓性の隔膜23cで
仕切られ、固定電極23dを備えた室23eとから構成
されている。また、23f,23gは受光室23aに設
けられた赤外線透過性材料よりなる受光窓である。そし
て、この光検出器23には、CO2 が封入されている。
24はCO2 吸収波長帯域の赤外線のみを通過させる例
えば多層膜干渉フィルタよりなる光学フィルタである。
25は前置増幅器である。
【0029】上記図3に示した第3実施例によっても、
図1に示した第1実施例と同様に、ベースガスであるO
2 の影響がキャンセルされた信号fが得られ、サンプル
ガスS中のNOX 濃度を精度よく得ることができる。
【0030】上述の実施例では、NO濃度検出器8を、
ニューマティック検出器の一種であるコンデンサマイク
ロホン型検出器で構成していたが、これに代えて、マイ
クロフローセンサを用いた他のニューマティック検出器
を用いることもできる。そして、さらに、これらのニュ
ーマティック検出器に代えて、半導体検出器や焦電検出
器などの固体検出器を用いることもできる。以下、これ
を図4を参照しながら説明する。
【0031】図4は、この発明の第4実施例を示し、こ
の図において、図1と同じ符号は同一物を示している。
31,32は例えば半導体検出器で、半導体検出器31
の受光面側にはNOの吸収波長帯域の赤外線のみを通過
させる例えば多層膜干渉フィルタよりなる光学フィルタ
31Aが設けられており、また、半導体検出器32の受
光面側にはH2 Oの吸収波長帯域の赤外線のみを通過さ
せる例えば多層膜干渉フィルタよりなる光学フィルタ3
2Aが設けられている。33,34は各検出器31,3
2の後段に設けられる前置増幅器、35は前置増幅器3
3,34の出力信号を入力とし、前置増幅器33の出力
から前置増幅器34の出力を減算する第1減算器、36
は第1減算器35、濃度変換回路15の出力信号を入力
とし、第1減算器35の出力から濃度変換回路15の出
力を減算する第2減算器である。
【0032】上述のように構成された赤外線ガス分析計
においては、半導体検出器31からはサンプルガスS中
に含まれるNOX と干渉成分であるH2 Oの濃度に比例
した交流信号aが、また、半導体検出器32からはサン
プルガスS中に含まれるH2Oの濃度に比例した交流信
号bが出力される。この実施例においても、第1減算器
35において、a−bなる演算が行われ、水分濃度がキ
ャンセルされることにより、NOX 濃度を表す信号cが
出力され、さらに、この信号cがO2 濃度信号eととも
に第2減算器36に入力され、この第2減算器36にお
いて、c−eなる演算が行われることにより、ベースガ
スであるO2 の影響がキャンセルされた信号fが得ら
れ、サンプルガスS中のNOX 濃度を精度よく得ること
ができるのである。
【0033】上述の実施例はいずれも一つのセルおよび
光源に対してサンプルガスSとリファレンスガスRとを
交互に一定周期で切換えながら供給する所謂シングルビ
ームの流体変調型であったが、この発明はこれに限られ
るものではなく、所謂ダブルビームの流体変調型にも適
用できる。以下、これについて、図5を参照しながら説
明する。
【0034】図5は、この発明の第5実施例を示し、こ
の図において、図1と同じ符号は同一物を示している。
41,42は互いに並列的に配置されるセルで、ガスの
入口41a,42a、出口41b,42b、セル窓41
c,42c,41d,42dを備えており、前記セル1
と同様に構成されている。そして、一方のセル41にC
2 濃度検出器13が光学フィルタ13Aとともに設け
られている。
【0035】43,44はセル41,42の一方のセル
窓41c,42c側にそれぞれ設けられる赤外光源であ
る。また、45はセル41,42の他方のセル窓41
d,42d側に設けられる、例えばコンデンサマイクロ
ホン型検出器である。
【0036】前記コンデンサマイクロホン型検出器45
は、可撓性の隔膜45aで仕切られた2つの受光室45
b,45cをセル41,42のセル窓41d,42dに
それぞれ対応するように設けられている。そして、各受
光室45b,45cには、NOX の吸収波長帯域に相当
する赤外線を吸収するガスが封入されている。また、受
光室45cには固定極45dが設けられている。また、
46は前置増幅器である。
【0037】47,48は前記各受光室45b,45c
の受光面側に設けられる、例えば多層膜干渉フィルタよ
りなる光学フィルタで、一方の光学フィルタ47は、N
Oの吸収波長帯域の赤外線のみを通過させるように、ま
た、他方の光学フィルタ48は、H2 Oの吸収波長帯域
の赤外線のみを通過させるように構成されている。49
は前置増幅器46の出力と濃度変換回路16の出力とを
入力とし、前者から後者を減算する減算器である。
【0038】このように構成された赤外線ガス分析計に
おいては、赤外光源43,44によって赤外線をセル4
1,42に照射している状態で、セル41,42にサン
プルガスSとリファレンスガスRとを交互に一定周期で
切換えながら供給すると、コンデンサマイクロホン型検
出器45からは、H2 Oの濃度がキャンセルされたNO
X 濃度を表す信号cが出力され、この信号cが減算器4
9に入力される。
【0039】一方、前記信号cの出力と同時に、CO2
濃度検出器12からはCO2 濃度を表す信号dが出力さ
れ、この信号dは、濃度変換回路15においては、O2
濃度信号eに変換され、さらに、このO2 濃度信号eは
減算器49に入力される。そして、減算器49におい
て、c−eなる演算が行われることにより、ベースガス
であるO2 の影響がキャンセルされた信号fが得られ、
サンプルガスS中のNOX 濃度を精度よく得ることがで
きるのである。
【0040】上述の実施例はいずれも流体変調方式を採
用したものであったが、この発明はこれに限られるもの
ではなく、所謂チョッパ方式の赤外線ガス分析計にも適
用できる。以下、これについて、図6を参照しながら説
明する。
【0041】図6は、この発明の第6実施例を示し、こ
の図において、図1と同じ符号は同一物を示している。
この実施例では、セル1のセル窓4と赤外光源7との間
にモータ51によって回転駆動されるチョッパ52を設
けて赤外光源7からの光線をチョッピングするととも
に、セル1に対してサンプルガスSをガス切換え供給部
6を介することなく供給する。このように構成しても、
サンプルガスS中のNOX 濃度を精度よく得ることがで
きる。
【0042】なお、上記図3〜図6に示した実施例にお
いても、これを図2に示した実施例のように構成するこ
とができることはいうまでもない。そして、上述の第1
〜第6の実施例からも理解されるように、この発明によ
れば、NOX を極めて高精度で分析することができる
が、セルに充填されるガス、光学フィルタを適宜選定す
ることにより、SOX (酸化イオウ)やCOの測定にも
適用できる。
【0043】また、上述の実施例はいずれも赤外線ガス
分析計であったが、この発明はこれに限られるものでは
なく、紫外線ガス分析計にも適用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、校正ガスとサンプルガスとにおけるベースガス種の
差による測定成分の感度差を補正することができ、した
がって、高精度でガス分析を行なえるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図である。
【図2】この発明の第2実施例を示す図である。
【図3】この発明の第3実施例を示す図である。
【図4】この発明の第4実施例を示す図である。
【図5】この発明の第5実施例を示す図である。
【図6】この発明の第6実施例を示す図である。
【図7】燃焼ガスにおけるCO2 濃度とO2 濃度との関
係を示す図である。
【図8】ベースガスの影響を説明するための図である。
【符号の説明】
S…サンプルガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−75654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排ガス中の特定の測定対象成分を検
    出する光学式ガス分析計において、燃焼排ガス中の炭酸
    ガスの濃度を連続的に測定し、この炭酸ガス濃度から瞬
    時毎の酸素ガス濃度を求め、この酸素ガス濃度に基づい
    て酸素ガスによる影響を補正するように構成したことを
    特徴とする光学式ガス分析計。
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JPH07311154A (ja) 1995-11-28

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