JP3291553B2 - 役物建築材 - Google Patents

役物建築材

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哲 北詰
益男 能重
繁 金山
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日鐵建材工業株式会社
株式会社能重製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,工場作業床や安
全通路や足場等に用いる床板材,あるいは壁板材その他
の用途に用いられる建築材に関し,特に,特殊な施工箇
所に対応する形状とするために部分的に切断した役物建
築材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,工場作業床や安全通路や足場
等の床板材として図15〜図19に示すような床板材1
が用いられている。図15は床板材1の端部近傍の斜視
図,図16はこの床板材1をH形鋼梁2上に敷き並べた
状態の要部の斜視図,図17は床板材1の平面図,図1
8は図17のC−C断面図,図19は図17の拡大した
D−D断面図である。これらの図に示すようにこの床板
材1は,幅方向両側の側板部3と長手方向に一定間隔に
並んで前記両側板部3,3間を繋ぐ湾曲断面の多数の棒
状連結部4とを有して,長手方向から見て概略コ字形に
形成されたもので,1枚の細長い鋼板から複数工程のプ
レス加工により製作されたものである。
【0003】この床板材1を図16に示すようにそのま
まの姿で敷き並べていく場合には特に問題はないが,施
工すべき床領域の輪郭によっては部分的に切断しなけれ
ば収まらない場合がしばしば生じる。すなわち,床領域
の周縁部等に配置される床板材として,図17において
1点鎖線aで示すようにコーナー部を斜めに切断したも
の,1点鎖線bで示すように床板材1の全長自体を短く
しかつ斜めに切断したもの,1点鎖線cで示すようにコ
ーナー部を矩形に除去するように切断したもの,1点鎖
線dで示すように中間部を矩形に除去するように切断し
たもの,1点鎖線eで示すように床板材1の全長にわた
って切断して幅を狭くしたもの等が必要となる場合が生
じる。図示のように通常は棒状連結部4において切断さ
れる。このように,床板材(建築材)の標準品に対して
一部を切り落とした特殊形状のものを役物床板材(役物
建築材)と称する。
【0004】上記のように床板材1を棒状連結部4の位
置で切断した場合,棒状連結部4が片持ちとなり自由端
が生じるので,切断線に沿って補強用側板部材を配し,
この補強用側板部材に棒状連結部4の自由端を固定する
必要がある。従来は,施工すべき床領域毎に床板材1の
割り付け図を描き,床領域の周縁等に生じた半端な空箇
所には上述のような所定の形状寸法の役物床板材を指定
し,そして,予め工場にて,この指定された役物床板材
の形状寸法に従って床板材1を切断するとともに,図2
0に示すように,切断線に沿って裏面側に配したアング
ル等の補強用側板部材5に棒状連結部4の自由端を溶接
固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように,施工す
べき床領域に対応して描いた割り付け図から必要な形状
寸法の役物床板材をピックアップし,これを工場にて予
め製作しておく方法では,この役物床板材の管理がきわ
めて煩雑である。すなわち,通常,いくつかの箇所の床
領域に対応してそれぞれ異なる形状寸法の役物床板材が
生じるが,これらをそれぞれの床領域の施工現場に間違
いなく届くようにすることは,実際にはなかなか困難で
ある。また,割り付け図に従って製作した役物床板材5
の形状寸法が実際の施工現場と合わない場合もしばしば
生じる。このため,役物床板材が含まれることによっ
て,施工能率が低下していた。
【0006】この場合,床板材としては標準品のみを施
工現場に持ち込み,施工現場で床領域に半端な空箇所が
生じた場合には,それに合わせて床板材1を切断し補強
用側板部材5を溶接固定すれば,前述のように役物床板
材が紛れてしまったり,あるいは役物床板材の形状寸法
が施工現場で要求されるものと異なる等の問題は生じな
い。このため,このような現場切断・溶接によって役物
床板材を製作することも行われている。しかし,施工現
場で溶接を行うことはきわめて煩雑であり,やはり能率
的でない。
【0007】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,床板材等の建築材の施工現場におい
て,施工箇所に合わせて任意の角度で切断した建築材の
切断部分に設けるべき補強用側板部材を容易に固定する
ことができる役物建築材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,幅方向両側の側板部と長手方向に一定間隔で並ん
で前記両側板部間を繋ぐ湾曲断面の多数の棒状連結部と
を有して長手方向からみて概略コ字形に成形された,1
枚の細長い金属板から加工された床板材等の建築材を,
特殊な施工箇所に対応して前記棒状連結部位置で切断
し,その切断線に沿って補強側板部材を取り付けてなる
役物建築材であって,前記切断された棒状連結部の自由
端近傍に,湾曲断面をなすこの棒状連結部に嵌合する内
向き傾斜コ字形断面形状の固定金具を嵌合させ,この固
定金具の底部中央を前記切断線に沿って裏側に当てた補
強用側板部材にボルトで固定したことを特徴とする。
【0009】請求項2は,請求項1の役物建築材におい
て,内向き傾斜コ字形断面形状の固定金具の底部が内側
に凸に湾曲した断面形状をなすことを特徴とする。
【0010】請求項3は,請求項2の役物建築材におい
て,内向き傾斜コ字形断面形状の固定金具の底部にその
中央部近傍のみを残して棒状連結部長手方向の両端縁ま
でそれぞれ伸びる切り欠きを設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4は,請求項1の役物建築材におい
て,補強用側辺部材とで棒状連結部の自由端近傍を上下
から挟むL字形断面の細長いカバーを設け,このカバー
と前記補強用側辺部材とをカバー固定用のボルトで結合
したことを特徴とする。
【0012】請求項5は,請求項1の役物建築材におい
て,棒状連結部の自由端のうちのボルトで補強部材に固
定しない自由端に,これと補強部材との間の隙間を埋め
るための前記内向き傾斜コ字形断面形状の固定金具と同
じ断面形状の安定用金具を嵌合させたことを特徴とす
る。
【0013】請求項6は,請求項5の役物建築材におい
て,内向き傾斜コ字形断面形状の安定用金具の左右の側
辺部の間隔が棒状連結部の自由端側に向かって先すぼま
りに狭まっていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図14に示す実施例に基づいて説明する。この実施例
の建築材は図15〜図19によって先に説明した床板材
であり,幅方向両側の側板部3と長手方向に一定間隔で
並んで前記両側板部3間を繋ぐ湾曲断面の多数の棒状連
結部4とを有して長手方向からみて概略コ字形に成形さ
れたものであり,1枚の細長い鋼板から複数工程のプレ
ス加工により製作されたものである。なお,図示は省略
したが,通常は前記棒状連結部4の上面に滑り止めとし
て同じくプレス加工による複数の突起を形成する。
【0015】この実施例は,上記の床板材1を,特殊な
施工箇所に対応して前記棒状連結部4の位置で切断し,
その切断線に沿って補強側板部材を取り付けた形状のも
のである。なお,この床板材1の寸法は通常,例えば幅
250mm,高さ40mm〜60mm,板厚2mm程度
なので,手持ち形グラインダ式の切断工具等により現場
で容易に切断できる。
【0016】本発明では,上記の床板材1を,施工すべ
き床領域の周縁部等の特殊な箇所に対応して棒状連結部
4の位置において切断するものであるが,図1〜図8に
示す第1実施例は,図17における1点鎖線aの切断線
にて床板材1を斜めに切断したものである。図1は第1
実施例の役物床板材10の平面図,図2は図1の左側面
図である。図示のように,切断されて片持ち状態となっ
た例えば7つの棒状連結部4のうちの例えば両端と中央
の棒状連結部4の自由端に固定金具11を嵌合させ,こ
の固定金具11の底部の中央を,切断線に沿って裏側に
当てた補強用側板部材12にボルト13で固定してい
る。
【0017】前記固定金具11は図6の斜視図および図
7の平面図に示すように,底部16と内向きに傾斜した
左右の側辺部17とで内向き傾斜コ字形断面形状をなし
ており,中央に1つのねじ穴18をあけている。なお,
この側辺部17は湾曲断面の棒状連結部4に摺動可能に
嵌合する形状寸法である。この実施例では底部16が内
側に凸に湾曲した断面形状であり,またこの底部16に
は前記ねじ穴18の近傍のみを残して棒状連結部4長手
方向の両端縁までそれぞれ伸びる切り欠き16aを設け
ている。
【0018】また,前記補強用側板部材12は,図8に
詳細を斜視図で示すように,下側のフランジ部12aが
上側のフランジ部12bより短い不等辺溝形断面であ
り,上側のフランジ部12bにボルト13を挿通させる
長穴12cを間隔をあけて設けている。なお,この長穴
12cの長さは,補強用側板部材12を任意の角度で取
り付けても,ボルト13が長穴12cの縁部に突き当た
らないように,各部の寸法形状を考慮して適切な長さに
設定している。
【0019】前記固定金具11によって補強用側板部材
12を棒状連結部4の自由端に固定する要領について説
明すると,まず,固定金具11を棒状連結部4の自由端
に嵌合させ,その裏面側に補強用側板部材12を当て,
この補強用側板部材12の長穴12cに下方から通した
ボルト13を固定金具11の底部16のねじ穴18にね
じ込み,ボルト13の頭部にかけたボックスレンチで締
め付ける。この時,固定金具11の底部16は内側に凸
に湾曲し中央が浮いているので,ボルト13の締め付け
により次第に平坦になっていき,それに伴って左右の側
辺部17がそれぞれ内側に倒れ込み,これにより棒状連
結部4を強く嵌合固定する。この場合,湾曲断面をなす
棒状連結部4側の弾性反力に抗して,固定金具11の左
右の側辺部17が内向きに締め付けるので,十分強力な
嵌合固定が行われる。なお,補強用側板部材12は下側
のフランジ部12aを短くしているので,下方からボル
ト13の頭部にボックスレンチをかける際,このフラン
ジ部12aが邪魔にならずにレンチをボルト13の頭部
にかけることができる。
【0020】なお,固定金具11の底部に設けた切り欠
き16aは,ボルト13を締め付けていった時の底部1
6aの弾性反力を,あまりに強すぎない適切な程度に調
整する働きをする。
【0021】上記のように,切断した棒状連結部4の自
由端に補強用側板部材12を溶接によらずに固定するこ
とができるが,この補強用側板部材12は,湾曲断面の
棒状連結部4に下面側から嵌合する内向き傾斜コ字形断
面形状の固定金具11を介してその中央のボルト13で
固定していることにより,補強用側板部材12の棒状連
結部4に対する角度を任意に取ることができる。したが
って,どのような角度の切断線に対しても任意に対応す
ることができる。
【0022】上記の実施例では切断した7つの棒状連結
部4のうちの両側と中央との3つの棒状連結部4の自由
端を固定金具11により補強用側板部材12に固定して
いるが,その他の自由端の下面には補強用側板部材12
との間の隙間を埋めるためのウレタンゴム等の弾性シー
ト21を配置している。これにより,棒状連結部4の自
由端が不安定に変位することはなくなる。
【0023】図9は上述の実施例において棒状連結部4
の自由端を覆うカバー22を設けた変形例である。図1
0にも示すように,図示例のカバー22は補強用側板部
材12と同じ長さを持つL字形断面で上面にボルト挿通
穴22aを間隔をあけて設けたものであり,前記の補強
用側板部材12に対向して棒状連結部4の上から図9に
示すように端面側が隠されるようにして被せ,例えば図
2に(イ),(ロ)で示す位置においてボルト23,ナ
ット24により,棒状連結部4を挟むようにして補強用
側板部材12に固定している。これにより,外観の不具
合を解消することができる。
【0024】次に,床板材1のコーナー部を矩形に除去
した場合,すなわち図17において1点鎖線cに沿って
切断した場合の役物床板材10’を図11〜図14に示
す。図11はこの役物床板材10’の平面図,図12は
図11の左側面図である。この役物床板材10’は,基
本的な構造は上述の実施例の場合と同じであるが,ボル
トで固定しない棒状連結部4の自由端に,前述の固定金
具11に類似の断面形状の安定用金具11’を嵌合させ
ている。この安定用金具11’は,図13,図14に示
すように底部16’が平坦でかつねじ穴がない。また,
左右の側辺部17’の間隔が棒状連結部4の自由端側に
向かって先すぼまり状に狭まっている。この安定用金具
11’を棒状連結部4の自由端に強く押し込めば,その
先すぼまりの左右の側辺部11’によって容易に外れな
いように緊密に嵌合する。この安定用金具11’は棒状
連結部4と補強用側板部材12との間の隙間を埋めるの
で,固定していない棒状連結部4が不安定に変位するこ
とはない。なお,ボルトで固定しない棒状連結部4の自
由端に嵌合させる安定用金具として,左右の側辺部が先
すぼまりになっていない断面形状のものも使用できる。
【0025】なお,役物床板材とする際の切断箇所につ
いては,上述の場合に限らず,図17に示した1点鎖線
b,1点鎖線d,1点鎖線e,その他施工すべき床領域
に応じた種々の場合が考えられる。
【0026】また,本発明を適用する建築材としては,
実施例の形状のものに限定されない。図示例では概略コ
字形断面における側板部3の下端に内側に伸びるリップ
部を持つが,このリップ部が両側とも外側に伸びるもの
や,一方だけが外側に伸びるものや,さらにそのリップ
部の先端に上向きの折り返しがついたもの等任意であ
る。また,棒状連結部4の断面形状は図示例と若干こと
なる湾曲断面であってもよい。要するに,幅方向両側の
側板部と長手方向に一定間隔で並んで前記両側板部間を
繋ぐ湾曲断面の多数の棒状連結部とを有して長手方向か
らみて概略コ字形に成形された,1枚の細長い金属板か
ら加工されたものであればよい。
【0027】また,上述の実施例では床板材として用い
られた建築材の場合について説明したが,実施例の床板
材と同じ形状のものを壁板材として用いる場合にも本発
明を適用することは当然可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば,切断した棒状連結部の
自由端に設けるべき補強用側板部材を固定金具およびボ
ルトによって任意の傾斜で固定することができる。した
がって,施工現場でかつ溶接を必要とせずに,施工箇所
に合わせた任意の形状の役物床板材等の役物建築材を容
易に製作でき,施工能率が向上する。
【0029】請求項2によれば,固定金具の底部が内側
に凸に湾曲した断面形状で中央が浮いているので,ボル
ト締めに伴って左右の側辺部がそれぞれ内側に倒れ込
み,棒状連結部を強く嵌合固定する。
【0030】請求項3によれば,固定金具の底部に設け
た切り欠きにより,ボルトを締め付けていった時の底部
の弾性反力を,あまりに強すぎない適切な程度に調整す
ることができる。
【0031】請求項4によれば,カバーが設けられてい
るので,切断した棒状連結部の自由端側の外観を良好に
できる。
【0032】請求項5によれば,ボルトで固定しない棒
状連結部に嵌合させた安定用金具が棒状連結部と補強用
側板部材との間の隙間を埋めるので,固定していない棒
状連結部が不安定に変位することはない。
【0033】請求項6によれば,左右の側辺部の間隔が
棒状連結部の自由端側に向かって先すぼまり状に狭まっ
ているので,その先すぼまりの左右の側辺部が棒状連結
部に容易に外れないように緊密に嵌合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の役物建築材の平面図であ
る。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の要部の平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】上記役物建築材における固定金具の斜視図であ
る。
【図7】上記役物建築材における固定金具の平面図であ
る。
【図8】上記役物建築材における補強用側板部材の斜視
図である。
【図9】上記役物建築材にカバーを取り付けた変形例を
示すもので,図4に相当する断面図である。
【図10】図9の変形例におけるカバーの斜視図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例の役物建築材の平面図で
ある。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】図11の役物建築材における固定金具の斜視
図である。
【図14】図11の役物建築材における固定金具の平面
図である。
【図15】本発明および従来例に共通する図であり,本
発明が適用される建築材の一例である床板材の要部の斜
視図である。
【図16】図15の床板材の使用例を説明するもので,
床板材をH形鋼梁に敷き並べた状態の要部の斜視図であ
る。
【図17】上記の床板材を切断して役物床板材とする場
合の切断線の幾つかの例を示す図である。
【図18】図17のC−C断面図である。
【図19】図17の拡大したD−D断面図である。
【図20】従来の役物床板材(役物建築材)の一例を示
すもので,図17の線aで切断した場合の役物床板材の
断面図である。
【符号の説明】 1 床板材(建築材) 3 側板部 4 棒状連結部 10,10’ 役物床板材(役物建築材) 11 固定金具 11’ 安定用金具 12 補強用側板部材 12a 下側のフランジ部 12b 上側のフランジ部 12c 長穴 13 ボルト 16 底部 16a 切り欠き 17 側辺部 18 ねじ穴 21 ゴムシート 22 カバー
フロントページの続き (72)発明者 金山 繁 埼玉県北葛飾郡庄和町西金野井64−15 (56)参考文献 特開 昭60−246904(JP,A) 特開 平8−21025(JP,A) 実開 昭59−13546(JP,U) 実公 昭46−15171(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/30 E04G 5/08 E04B 5/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向両側の側板部と長手方向に一定間
    隔で並んで前記両側板部間を繋ぐ湾曲断面の多数の棒状
    連結部とを有して長手方向からみて概略コ字形に成形さ
    れた,1枚の細長い金属板から加工された床板材等の建
    築材を,特殊な施工箇所に対応して前記棒状連結部位置
    で切断し,その切断線に沿って補強側板部材を取り付け
    てなる役物建築材であって,前記切断された棒状連結部
    の自由端近傍に,湾曲断面をなすこの棒状連結部に嵌合
    する内向き傾斜コ字形断面形状の固定金具を嵌合させ,
    この固定金具の底部中央を前記切断線に沿って裏側に当
    てた補強用側板部材にボルトで固定したことを特徴とす
    る役物建築材。
  2. 【請求項2】 前記内向き傾斜コ字形断面形状の固定金
    具の底部が内側に凸に湾曲した断面形状をなすことを特
    徴とする請求項1記載の役物建築材。
  3. 【請求項3】 前記内向き傾斜コ字形断面形状の固定金
    具の底部にその中央部近傍のみを残して棒状連結部長手
    方向の両端縁までそれぞれ伸びる切り欠きを設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の役物建築材。
  4. 【請求項4】 前記補強用側辺部材とで棒状連結部の自
    由端近傍を上下から挟むL字形断面の細長いカバーを設
    け,このカバーと前記補強用側辺部材とをカバー固定用
    のボルトで結合したことを特徴とする請求項1記載の役
    物建築材。
  5. 【請求項5】 前記棒状連結部の自由端のうちのボルト
    で補強部材に固定しない自由端に,これと補強部材との
    間の隙間を埋めるための前記内向き傾斜コ字形断面形状
    の固定金具と同じ断面形状の安定用金具を嵌合させたこ
    とを特徴とする請求項1記載の役物建築材。
  6. 【請求項6】 前記内向き傾斜コ字形断面形状の安定用
    金具の左右の側辺部の間隔が棒状連結部の自由端側に向
    かって先すぼまりに狭まっていることを特徴とする請求
    項5記載の役物建築材。
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