JP3291529B2 - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents

駆動伝達装置及び画像形成装置

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JP3291529B2
JP3291529B2 JP24792196A JP24792196A JP3291529B2 JP 3291529 B2 JP3291529 B2 JP 3291529B2 JP 24792196 A JP24792196 A JP 24792196A JP 24792196 A JP24792196 A JP 24792196A JP 3291529 B2 JP3291529 B2 JP 3291529B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置等に使用
されるコイルスプリングを用いた駆動伝達装置と該駆動
伝達装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より画像形成装置等にはコイルスプ
リングを用いた駆動伝達装置が数多く用いられている
が、その例を図12乃至図17に基づいて説明する。
【0003】図12は2つのスプリングワンウェイクラ
ッチを用いてモータの正逆転を行うことによって2速の
出力を得るようにした駆動伝達装置の断面図である。
【0004】図12において、116は側板114に固
定された枠状のモータブラケットであり、該モータブラ
ケット116には駆動モータ110が取り付けられてい
る。又、側板114とモータブラケット116間には軸
119,120が駆動モータ110の主軸110aを挟
んで互いに平行に架設されている。
【0005】上記軸119には入力クラッチギヤ101
と出力クラッチギヤ102が回転可能に設けられてお
り、両クラッチギヤ101,102のボス部101a,
102aの外周には両者に跨がるようにコイルスプリン
グ103が巻き付けられている。そして、コイルスプリ
ング103の外周にはダストカバー104が設けられて
いる。
【0006】同様に、前記軸120には入力クラッチギ
ヤ105と出力クラッチギヤ106が回転可能に設けら
れており、両クラッチギヤ105,106のボス部10
5a,106aの外周には両者に跨がるようにコイルス
プリング107が巻き付けられている。そして、コイル
スプリング107の外周にはダストカバー108が設け
られている。尚、コイルスプリング107の巻き方向は
他方のコイルスプリング103のそれとは逆方向になっ
ている。
【0007】而して、前記駆動モータ110の主軸11
0aにはモータギヤ111が結着されており、該モータ
ギヤ111は前記入力クラッチギヤ101,105に噛
合している。
【0008】一方、側板114,115間には、軸受1
50を介してローラ軸113が前記駆動モータ110の
主軸110aと同軸に回転自在に架設されており、該ロ
ーラ軸113の側板114から外方へ延出する一端には
ローラギヤ112が結着され、このローラギヤ112は
前記出力クラッチギヤ102に噛合している。尚、ロー
ラ軸113の中間にはローラ113aが設けられてい
る。
【0009】又、側板114には軸118が取り付けら
れており、該軸118にはアイドラギヤ117が回転自
在に支承されている。そして、前記出力クラッチギヤ1
06はアイドラギヤ117を介して前記ローラギヤ11
2に噛合している。
【0010】次に、以上のように構成される駆動伝達装
置の作用を図13に基づいて説明する。尚、図13は駆
動伝達装置の作用を説明する分解斜視図である。
【0011】前記駆動モータ110が駆動されてモータ
ギヤ111が図示矢印A方向へ回転駆動されると、入力
クラッチギヤ101は矢印B方向に回転し、そのボス部
101aもB方向に回転すると、コイルスプリング10
3が締め込まれて出力クラッチギヤ102に駆動力が伝
達され、該出力クラッチギヤ102がB方向に回転駆動
される。
【0012】又、モータギヤ111が矢印A方向に回転
駆動されると、他方の入力クラッチギヤ105も矢印B
方向に回転する。ここで、前述のようにコイルスプリン
グ107の巻き方向はコイルスプリング103のそれと
は逆方向であるため、入力クラッチギヤ105のボス部
105aが矢印B方向に回転するとコイルスプリング1
07は緩められ、該コイルスプリング107の内周とボ
ス部105aの外周の間にスリップが生じて出力クラッ
チギヤ106には駆動力が伝達されない。
【0013】而して、出力クラッチギヤ102の矢印B
方向の回転によってローラギヤ112(図12参照)は
矢印A方向に回転駆動され、ローラ軸113(図12参
照)も矢印A方向に回転し、ローラ113aが同方向に
回転して不図示のシート材等を搬送する。このとき、モ
ータギヤ111とローラギヤ112の歯数及び入力クラ
ッチギヤ101と出力クラッチギヤ102の歯数がそれ
ぞれ同一に設定されているため、ローラ軸113は駆動
モータ110と同一回転数で回転する。
【0014】尚、出力クラッチギヤ102からローラギ
ヤ112及びアイドラギヤ117を介して出力クラッチ
ギヤ106へ伝達される駆動力は、出力クラッチギヤ1
06を矢印A方向に回転させるが、この出力クラッチギ
ヤ106の回転方向はコイルスプリング107を緩める
方向であるため、入力クラッチギヤ105への駆動力の
伝達は行われない。
【0015】以上により、モータギヤ111が矢印A方
向に回転すると、ローラ軸113は同じく矢印A方向へ
駆動モータ110と同一回転数で回転駆動される。
【0016】次に、モータギヤ111が矢印B方向に回
転すると、入力クラッチギヤ105は矢印A方向に回転
し、そのボス部105aがA方向に回転すると、コイル
スプリング107が締め込まれて出力クラッチギヤ10
6に駆動力が伝達され、該出力クラッチギヤ106が矢
印A方向に回転駆動される。
【0017】又、モータギヤ111が矢印B方向に回転
すると、他方の入力クラッチギヤ101は矢印A方向に
回転する。ここで、コイルスプリング103の巻き方向
はコイルスプリング107のそれとは逆方向であるた
め、入力クラッチギヤ101のボス部101aが矢印A
方向に回転するとコイルスプリング103は緩められ、
ボス部101aの外周とコイルスプリング103の内周
の間でスリップが発生して駆動力は出力クラッチギヤ1
02には伝達されない。
【0018】而して、出力クラッチギヤ106の回転は
アイドラギヤ117を介してローラギヤ112に伝達さ
れて該ローラギヤ112が矢印A方向に回転され、これ
によってローラ軸113が矢印A方向に回転駆動され、
ローラ113aによって不図示のシート材等が搬送され
る。このとき、モータギヤ111とローラギヤ112と
は歯数が同じであり、入力クラッチギヤ105の歯数は
出力クラッチギヤ106の歯数よりも多いため、ローラ
軸113は減速されて駆動モータ110よりも低い回転
数で回転する。
【0019】尚、出力クラッチギヤ106の回転はアイ
ドラギヤ117及びローラギヤ112を介して出力クラ
ッチギヤ102に伝達されて該出力クラッチギヤ102
が矢印B方向に回転されるが、コイルスプリング103
は緩められるために入力クラッチギヤ101への駆動力
の伝達は行われない。
【0020】以上により、モータギヤ111が矢印B方
向へ回転すると、ローラ軸113は矢印A方向に駆動モ
ータ110よりも低い回転数で回転する。
【0021】このように、駆動モータ110の回転数を
同一にしておき、その回転方向を正逆転させることによ
って出力軸であるローラ軸113の回転方向は同一で回
転数の異なる2速の駆動伝達を行うことができる。
【0022】次に、コイルスプリングを用いたトルクリ
ミッタ手段の一例を図14及び図15に示す。
【0023】図14はシート材の分離給紙に用いられる
所謂リタードローラ分離機構にスプリングトルクリミッ
タを用いた駆動伝達装置の断面図、図15はスプリング
トルクリミッタの分解斜視図である。
【0024】側板132,133間に軸受151を介し
て給紙ローラ軸128が回転可能に支持され、該給紙ロ
ーラ軸128には給紙ローラ129が固定されている。
【0025】又、上記給紙ローラ軸128と平行に分離
ローラ軸135が設けられ、該分離ローラ軸135には
分離ローラ127が固定されている。そして、分離ロー
ラ127は不図示の押圧手段によってそのローラ部12
7aが給紙ローラ129のローラ部129aに押圧され
ている。
【0026】一方、側板132,137間には給紙ロー
ラ軸128と平行にトルクリミッタ軸134が軸受15
2によって回転自在に支承されており、該トルクリミッ
タ軸134には入力プーリ121が回転可能に支持され
ている。そして、入力プーリ121と給紙ローラ軸12
8の端部に固定されたプーリ130との間には無端状の
タイミングベルト131が張設されている。
【0027】又、上記トルクリミッタ軸134には入力
プーリ121と同一軸上に対向するように出力ハブ12
2が固定されており、該出力ハブ122のボス部122
aと入力プーリ121のボス部121aに跨がるように
コイルスプリング123が巻き付けられている。そし
て、トルクリミッタ軸134はユニバーサルジョイント
126を介して前記分離ローラ軸135に連結されてい
る。尚、コイルスプリング123の外周にはダストカバ
ー124が設けられている。
【0028】而して、不図示のシート材を給紙ローラ1
29と分離ローラ127で1枚ずつ分離して搬送する場
合(図14の紙面手前から奥側へ搬送することとす
る)、給紙ローラ軸128が図15の矢印A方向に回転
し、これに伴って給紙ローラ129も矢印A方向へ回転
する。
【0029】一方、分離ローラ127は給紙ローラ12
9に圧接されているため、給紙ローラ129より回転力
を受け、通常(シート材がローラ127,129間に無
い場合や1枚のシート材がある場合で、ローラ127,
129間の摩擦力が比較的大きい場合)は矢印B方向に
回転する。そして、この分離ローラ127の回転力は、
分離ローラ軸135からユニバーサルジョイント126
を介してトルクリミッタ軸134及び出力ハブ122に
伝達され、出力ハブ122が矢印B方向に回転駆動され
る。このとき、コイルスプリング123は緩むために出
力ハブ122のボス部122a外周とスプリング123
内周間でスリップを生じる。
【0030】又、給紙ローラ軸128上のプーリ130
からタイミングベルト131を介して入力プーリ121
に伝達された回転力は、入力プーリ121を矢印A方向
に回転させるが、この場合もコイルスプリング123は
緩むために入力プーリ121のボス部121a外周とス
プリング123内周間でスリップを生じる。
【0031】このように、給紙ローラ129と分離ロー
ラ127の摩擦力が比較的大きい場合には、コイルスプ
リング123とボス部121a,122a間でスリップ
を生じ、分離ローラ127は給紙方向(矢印B方向)に
回転する。
【0032】ここで、給紙ローラ129と分離ローラ1
27間に複数枚のシート材が入り、そのために両ローラ
127,129の摩擦力が低下した場合には、分離ロー
ラ127が給紙ローラ129から受ける回転力よりも入
力プーリ121と出力ハブ122のボス部121a,1
22aとコイルスプリング123間に発生するスリップ
力の方が大きくなり、分離ローラ127は矢印A方向へ
回転し、該分離ローラ127側のシート材を戻し方向
(図14の紙面奥側から手前側)に搬送してシート材の
重送を防ぐ。
【0033】以上はコイルスプリングの緩み方向の空転
トルクをトルクリミッタとして利用した例であるが、次
に、コイルスプリングを用いた半回転制御クラッチを画
像形成装置等においてカムと組み合わせて内部ユニット
の加圧離間に用いた例を図16及び図17に示す。
【0034】図16は画像形成装置の加圧離間機構の構
成を示す断面図、図17は半回転制御クラッチの分解斜
視図である。
【0035】図16に示すように、加圧カム146を有
するカム軸145が側板148,149に軸受153を
介して回転可能に支持されており、このカム軸145上
には入力ギヤ141が回転可能に支持されるとともに、
出力ハブ142が固定されている。そして、入力ギヤ1
41のボス部141aと出力ハブ142のボス部142
aに跨がるコイルスプリング143が巻き付けられてい
る。
【0036】上記コイルスプリング143の外周には制
御リング144が設けられており、図17に示すように
制御リング144に形成された切欠き部144aにはコ
イルスプリング143の切り起こし部143aが係合し
ている。そして、コイルスプリング143の他端143
bは前記出力ハブ142に形成された溝部142bに係
合している。
【0037】又、制御リング144の外周には、突起部
144b,144cが図16に示すソレノイド147の
先端部147aに対応する位置に相対向して突設されて
いる。
【0038】而して、不図示の駆動入力手段によって前
記入力ギヤ141が図17の矢印A方向に回転駆動され
ると、該入力ギヤ141のボス部141aがコイルスプ
リング143を締め込む。コイルスプリング143の切
り起こし部143aは前述のように制御リング144の
切欠き部144aに係合しているため、制御リング14
4も矢印A方向に回転駆動される。
【0039】しかし、制御リング144の突起部144
bがソレノイド147の先端部147aに当接している
ため、コイルスプリング143の切り起こし部143a
を広げる(つまり、コイルスプリング143を緩める)
方向に力が作用し、入力ギヤ141のボス部141a外
周とコイルスプリング143内周間にスリップが生じ、
駆動力はカム軸145には伝達されず、カム軸145は
回転しないで停止している。
【0040】ソレノイド147がONしてその先端部1
47aが図16に鎖線にて示す位置に移動して突起部1
44bから抜けると、コイルスプリング143は入力ギ
ヤ141のボス部141aから矢印A方向の締め込み方
向の回転力を受け、出力ボス142を回転させてカム軸
145と加圧カム146を矢印A方向に回転駆動する。
【0041】カム軸145と加圧カム146が180°
回転すると、制御リング144のもう一方の突起部14
4cがソレノイド147の先端部147aに当接し、こ
れによりコイルスプリング143が再び緩められて駆動
力の伝達が遮断される。このとき、加圧カム146は図
16に鎖線にて示す位置で停止する。
【0042】そして、ソレノイド147がOFFすると
再び駆動力が伝達され、カム軸145と加圧カム146
が180°回転すると駆動力の伝達が遮断される。この
ように、コイルスプリング143を緩めるソレノイド1
47と制御リング144によって半回転制御クラッチが
構成される。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなコイルス
プリングを用いた駆動伝達制御手段は、小型で比較的高
トルクを低コストで伝達することができるために画像形
成装置等においては多く使用されているが、ボス部とコ
イルスプリングが金属同士で摺動するため、ボス部とコ
イルスプリングとの摺動部に定期的に潤滑オイルを注油
しなければならないという不具合があった。
【0044】ところで、前述のように駆動系の中にはク
ラッチ部が位置するため、注油に際してはクラッチ部に
アクセスするまでに他のユニットを外して分解しなけれ
ばならず、クラッチ部にアクセスできても他の駆動系や
側板等の他の部品が近くに位置しているため、注油が困
難であった。
【0045】又、注油する場合でも、ダストカバーと制
御リング及び入出ギヤとそのボス部との隙間からオイル
を滴下して摺動部にオイルが浸透するのを待つしか方法
がなく、時間を要するとともに信頼性に欠けていた。
【0046】摺動部に確実に注油するためには、クラッ
チを分解してボス部外周とコイルスプリング内周に直接
注油するしかなく、これには非常に多くの時間と手間を
要するとともに、再組立時の調整が必要で、再組立ミス
による不具合等も発生していた。又、注油時に多量の潤
滑オイルを注油すると、摺動部に潤滑オイルが浸透しな
いまま下方へボタ落ちして他のユニットを汚すこともあ
った。
【0047】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、複雑な駆動系の中に位置して
いても、摺動部に確実に、且つ、容易に注油することが
できる駆動伝達装置とこれを備える画像形成装置を提供
することにある。
【0048】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、出力軸と、前記出力軸に回
転自在に支持された駆動部材と、前記出力軸に固定され
た被動部材と、前記駆動部材と前記被動部材の双方に亘
って装着されたコイルスプリングと、を有するクラッチ
部と、前記出力軸を回転自在に支持し前記クラッチ部の
近くに設けられた側板と、を有し、前記コイルスプリン
グの前記駆動部材への巻き付き状態を制御することによ
って前記駆動部材に入力される駆動力を前記出力軸へ伝
達する駆動伝達装置において、前記クラッチ部の前記側
板に対向する面に潤滑剤を注入するための複数の注油孔
を軸方向に貫設し、前記複数の注油孔の何れか1つに対
向するように前記側板に開口部を設け、前記側板の前記
クラッチ部とは反対側から前記注油孔に潤滑剤を注入可
能にしたことを特徴とする。
【0049】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記注油孔に前記潤滑剤の逆流を防止する
抵抗部を設けたことを特徴とする。
【0050】請求項3記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記抵抗部は溝部であることを特徴とす
る。
【0051】請求項4記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記抵抗部は凸部であることを特徴とす
る。
【0052】請求項5記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記凸部は前記注油孔の長さ方向に複数設
けられ、相対向して交互に配置されることを特徴とす
る。
【0053】請求項6記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記注油孔は折曲部を有することを特徴と
する。
【0054】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記折曲部の径方向外側に鋭角の角部を形
成し、同折曲部の径方向内側に鈍角の角部を形成した
とを特徴とする。
【0055】請求項8記載の発明において、請求項
載の発明において、前記駆動部材が前記側板に対向する
ことを特徴とする。
【0056】請求項9記載の発明は、少なくとも像を担
持する像担持体と、像を現像する現像器と、前記現像器
を前記像担持体に加圧する現像器加圧機構と、を有し、
前記現像器加圧機構に請求項1記載の駆動伝達装置を設
けたことを特徴とする。
【0057】請求項10記載の発明は、少なくとも像を
担持する像担持体と、像を現像する現像器と、現像され
た像を記録媒体に転写するための転写ドラムと、前記転
写ドラムを前記像担持体に加圧する転写ドラム加圧機構
と、を有し、前記転写ドラム加圧機構に請求項1記載の
駆動伝達装置を設けたことを特徴とする。
【0058】請求項11記載の発明は、少なくとも像を
担持する像担持体と、像を現像する現像器と、現像され
た像を記録媒体に転写するための転写ドラムと、前記
写ドラムに対して着脱される吸着ローラと、前記吸着ロ
ーラを前記転写ドラムに加圧する吸着ローラ加圧機構
と、を有し、前記吸着ローラ加圧機構に請求項1記載の
駆動伝達装置を設けたことを特徴とする。
【0059】請求項12記載の発明は、少なくとも像を
担持する像担持体と、像を現像する現像器と、現像され
た像を記録媒体に転写するための転写ドラムと、前記
写ドラムに対して着脱されるファーブラシと、前記ファ
ーブラシを前記転写ドラムに加圧するファーブラシ加圧
機構と、を有し、前記ファーブラシ加圧機構に請求項1
記載の駆動伝達装置を設けたことを特徴とする。
【0060】
【0061】従って、本発明によれば、駆動伝達装置の
クラッチ部の側板に対向する面に軸方向に貫設された注
油孔に、側板に設けられた開口部を介して、側板のクラ
ッチ部とは反対側から潤滑剤を直接注入することによっ
駆動部材及び被動部材都コイルスプリングとの摺動
部に確実に十分な量の潤滑剤を供給することができる。
そして、この注油に際しては他の多くのユニットを外
し、複雑な駆動系の間を避けて注油する必要がないた
め、注油作業が容易化及び高効率化する。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0063】<実施の形態1>図1はフルカラー画像形
成装置の概略断面図であり、該フルカラー画像形成装置
は、上部にデジタルカラー画像リーダ部、下部にデジタ
ルカラー画像プリンタ部を有する。
【0064】上記デジタルカラー画像リーダ部において
は、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ
32によって原稿30を露光走査することにより、原稿
30からの反射光像をレンズ33によりフルカラーセン
サ34に集光し、カラー色分解画像信号を得る。そし
て、カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路を経て
不図示のビデオ処理ユニットにて処理された後、前記デ
ジタルカラー画像プリンタ部に送出される。
【0065】デジタルカラー画像プリンタ部において
は、像担持体である感光ドラム1が図示矢印方向に回転
自在に支持されており、該感光ドラム1の周りには前露
光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザ露光光学系3、
電位センサ12、色の異なる4個の現像器4Y,4C,
4M,4BK、ドラム上光量検知手段13、転写装置5
及びクリーニング器6が配置されている。
【0066】前記レーザ露光光学系3においては、リー
ダ部からの画像信号は不図示のレーザ出力部にて光信号
に変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3a
で反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って感光ド
ラム1の面に照射される。
【0067】プリンタ部画像形成時には、感光ドラム1
を図示矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電し
た後の感光ドラム1をコロナ帯電器2により一様に帯電
させ、各分解色毎に光像Eを感光ドラム1に照射するこ
とによって該感光ドラム1上に潜像を形成する。
【0068】次に、所望の現像器(4Y,4C,4M,
4BK)を動作させて感光ドラム1上の潜像を現像し、
感光ドラム1上に樹脂を基体としたトナー画像を形成す
る。尚、現像器4Y,4C,4M,4BKは、偏心カム
24Y,24C,24M,24BKの動作により、各分
解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近するよう構成
されている。
【0069】一方、記録材カセット7内に収容された記
録材は搬送系及び転写装置5を経て感光ドラム1と対向
する位置に供給され、該記録材には感光ドラム1上のト
ナー画像が転写される。本実施例においては、転写装置
5は転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録材を静電吸
着させるための吸着帯電器5c、該吸着帯電器5cに対
向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d及び外側帯電器
5eを有し、回転駆動されるように軸支された前記転写
ドラム5aの周面開口域には誘電体から成る記録材担持
シート5fを円筒状に一体的に張設している。尚、記録
材担持シート5fとしては、ポリカーボネートフィルム
等の誘電体シートを使用している。
【0070】而して、前記転写ドラム5aを回転させる
に伴って、感光ドラム1上のトナー画像は、転写帯電器
5bによって、記録材担持シート5fに担持された記録
材上に転写される。
【0071】このようにして記録材担持シート5fに吸
着搬送される記録材には所望数の色画像が転写され、フ
ルカラー画像が形成される。
【0072】フルカラー画像形成の場合、以上のように
して4色のトナー画像の記録材への転写を終了すると、
分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5h
の作用によって記録材を転写ドラム5aから分離し、該
記録材を熱ローラ定着器9に送ってトナー画像を記録材
に定着し、トナー画像が定着された記録材は機外のトレ
イ10上に排出される。
【0073】尚、転写が終了すると、感光ドラム1は、
表面の残留トナーを前記クリーニング器6で清掃されて
再度画像形成に供される。
【0074】ところで、記録材の両面に画像を形成する
場合には、記録材が熱ローラ定着器9を出た後、直ちに
搬送パス切替ガイド19を駆動して記録材を搬送縦パス
20を経て反転パス21aに一旦導いた後、反転ローラ
21bの逆転により、該記録材を送り込まれた際の後端
を先頭にして送り込まれた方向とは反対向きに退出さ
せ、中間トレイ22に収納する。その後、再び前記画像
形成工程によって記録材のもう一方の面に画像を形成す
る。
【0075】又、転写ドラム5aの記録材担持シート5
f上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を防
止するために、ファーブラシ14と記録材担持シート5
fを介して該ファーブラシ14に対向するバックアップ
ブラシ15や、オイル除去ローラ16と記録材担持シー
ト5fを介して該ローラ16に対向するバックアップブ
ラシ17を用いて清掃を行う。このような清掃は画像形
成前若しくは後に行い、又、ジャム(紙詰まり)発生時
には随時行う。
【0076】更に、本実施の形態においては、所望のタ
イミングで偏心カム25を駆動し、転写ドラム5fと一
体化されたカムフォロワ5iを駆動することにより、転
写ドラム5aと感光ドラム1との隙間を任意に設定可能
な構成としている。例えば、スタンバイ中又は電源OF
F時には、転写ドラム5aと感光ドラム1との間隔を離
す。
【0077】ここで、現像器4Y,4C,4M,4BK
の加圧機構としては図16及び図17に示したコイルス
プリングを用いた半回転制御クラッチを用いている。
【0078】次に、図2及び図3に基づいて現像器4
Y,4C,4M,4BKの加圧動作について詳細に説明
する。尚、図2は現像器4Y,4C,4M,4BK周り
の加圧機構を示す断面図、図3は図2のX−X線断面図
である。
【0079】図2には例としてシアン現像器4Cの加圧
機構を示すが、該シアン現像器4Cは現像スリーブ40
1、スクリュー403,404、ブレード405等によ
って構成されており、これはシアン用加圧レール81c
に手前側から挿入固定されている。
【0080】上記加圧レール81cは、図3に示すよう
に、これの前後に突設されたスライドピン83cを前後
側板91,92に形成されたスライド孔91a,92a
に係合させることによってスライド可能に支持されてい
る。
【0081】又、加圧レール81cの背面の前後2箇所
には加圧用板バネ82cが取り付けられている。そし
て、加圧用板バネ82cに対応する位置には、本体側板
91,92にカム軸84cによって回転可能に取り付け
られた加圧カム24cf,24cbが設けられており、
これらの加圧カム24cf,24cbが回転することに
よって加圧用板バネ82cが押圧され、シアン現像器4
Cは加圧用板バネ82cによって感光ドラム1に加圧さ
れる。そして、加圧カム24cf,24cbが半回転し
てこれらがフォロア部85を押圧すれば、加圧レール8
1cはシアン現像器4Cと共に側板91,92に沿って
スライドし、これによってシアン現像器4Cが感光ドラ
ム1から離間する。
【0082】尚、前記カム軸84cは本発明に係る半回
転制御クラッチ200で制御され、図2に示す加圧・現
像位置と該位置から加圧カム24cf,24cbを18
0°回転させたホームポジション(離間位置)との2つ
の位置で停止することができる。
【0083】又、シアン現像器4Cと感光ドラム1の位
置決めは、図3に示すように、前後側板91,92に固
定された感光ドラム1と同一半径の突き当てコマ93
f,93bに現像スリーブ401と同軸上に設けられた
突き当てコロ402f,402bを当接させることによ
ってなされる。ここで、突き当てコロ402f,402
bの半径は現像スリーブ401の半径よりも所定隙間
(感光ドラム1と現像スリーブ401との間の隙間)分
だけ大きく設定されている。
【0084】ここで、半回転制御クラッチ200につい
て説明する。
【0085】図3に示すように、カム軸84c上には入
力ギヤ201が回転可能に支持されるとともに、出力ハ
ブ202が固定されており、入力ギヤ201のボス部2
01aと出力ハブ201のボス部202aに跨がるよう
にコイルスプリング203が巻き付けられている。
【0086】そして、上記コイルスプリング203の外
周には制御リング204が設けられており、該制御リン
グ204の切欠き部204aにはコイルスプリング20
3の切り起こし部203aが係合し、同コイルスプリン
グ203の他端は出力ハブ202の溝部202bに係合
している。
【0087】又、制御リング204の外周には、突起部
204b,204cがソレノイド207の先端部207
aに対応した位置に相対向して突設されている。
【0088】而して、不図示の本体メインモータからの
駆動により半回転クラッチ200の入力ギヤ201が回
転駆動されると、該入力ギヤ201のボス部201aが
コイルスプリング203を締め込む。このとき、コイル
スプリング203の切り起こし部203aが制御リング
204の切欠き部204aに係合しているため、コイル
スプリング203は制御リング204を回転させる。
【0089】しかし、制御リング204の突起部204
bはソレノイド207の先端部207aに当接している
ため、コイルスプリング203の切り起こし部203a
を広げる(緩める)方向に力が作用し、入力ギヤ201
のボス部201a外周とコイルスプリング203の内周
間にスリップが生じ、駆動力はカム軸84cには伝達さ
れず、加圧カム24cf,24cbは図2に示す位置で
停止し、現像器4Cは加圧状態に保たれる。
【0090】ソレノイド207がONして先端部207
aが図3の鎖線位置に移動し、この先端部207aが制
御リング204の突起部204bから抜けると、コイル
スプリング203は入力ギヤ201のボス部201aよ
り締め込み方向の回転力を受け、出力ボス202を回転
させてカム軸84c及び加圧カム24cf,24cbを
回転させる。
【0091】そして、カム軸84c及び加圧カム24c
f,24cbが180°回転すると、制御リング204
のもう一方の突起部204cがソレノイド207の先端
部207aに当接し、これによりコイルスプリング20
3が再び緩められて駆動伝達が切れる。このとき、加圧
カム24cf,24cbは停止し、現像器24Cは脱状
態(離間状態)に保たれる。
【0092】その後、ソレノイド207がOFFされる
と、カム軸84c及び加圧カム24cf,24cbに対
して再び駆動力が伝達され、カム軸84c及び加圧カム
24cf,24cbが180°回転すると駆動が切れ、
現像器4Cは再び図2に示す加圧状態に保たれる。
【0093】ここで、半回転制御クラッチ200の構成
の詳細を図4及び図5に基づいて説明する。尚、図4は
半回転制御クラッチ200の拡大詳細断面図、図5は図
4の矢視Y方向の図である。
【0094】入力ギヤ201には注油孔201bが外側
端面からボス部201aに向かって軸方向に貫設されて
おり、本体後側板92の注油孔201bの近くには開口
部92bが形成されている。
【0095】而して、上記注油孔201bは入力ギヤ2
01の周上に4カ所、90°間隔で形成されており、入
力ギヤ201が何れの位置で停止しても4つの注油孔2
01bの何れか1つが本体後側板92の開口部92bに
対向するよう構成されている。
【0096】以上の構成により、装置本体の手前側(図
4では左側)から半回転制御クラッチ200の注油孔2
01bに開口部92bを介してアクセスすることが可能
となり、この注油孔201bに直接注油することによっ
てコイルスプリング203と入力ギヤ201のボス部2
01aとの摺動部に確実に十分な量の潤滑オイルを供給
することができる。
【0097】又、装置本体の後側から多くのユニットを
外し、複雑な駆動系の間を避けて注油することがないた
め、注油作業が容易化及び高効率化する。
【0098】ここで、注油孔201b更に好ましい例
を図6乃至図9にそれぞれ示す。
【0099】注油孔201bから潤滑オイルが注油され
た直後は入力ギア201のボス部201a、コイルスプ
リング203、制御リング204内周には比較的多量の
潤滑オイルが存在する。この状態で入力ギヤ201が回
転すると注油孔201bを伝って潤滑オイルが逆流し、
入力ギヤ201の外側端部へ潤滑オイルが染み出す場合
がある。これは入力ギヤ201の回転数が比較的高い場
合に問題となり、機内を汚したり、潤滑油が減少して装
置が所定の耐久寿命まで機能しない等の不具合を発生さ
せる場合がある。
【0100】図6に示す例は、各注油孔102bの壁面
に溝部201cを設けたものであって、これによれば、
入力ギヤ201のボス部201a方向から潤滑オイルが
逆流しても溝部201cでトラップされるため、潤滑オ
イルの外部への染み出しが防がれる。特に半径方向外側
の壁面の溝部201cが回転中の潤滑オイルの染み出し
に対して大きな効果がある。
【0101】又、図7に示す例は、各注油孔201bの
相対向する壁面に2つの凸部201dを軸方向に交互に
設けたものであって、これによれば、逆流した潤滑オイ
ルは壁面と凸部201dの内側面の角部にトラップされ
て外部への染み出しが防がれる。通常、入力ギヤ201
はプラスチック材料のインジェクション成形によって製
造されるため、注油孔201bはアンダーカットになら
ない形状が好ましい。この観点からすると、図6に示す
例では溝部201cがアンダーカットになるが、図7に
示す例では注油孔201bがアンダーカットにならない
ために好ましい形状であると言える。
【0102】図8に示す例は、各注油孔201bをクラ
ンク状にしたものであって、これによれば、逆流した潤
滑オイルは注油孔201bの折曲部201eの角部でト
ラップされて外部への染み出しが防がれる。尚、この場
合の注油孔201bの形状もアンダーカットにならず成
形上好ましい。
【0103】図9に示す例は図8に示すものを更に発展
させたものであって、各注油孔201bの折曲部201
eの半径方向外側の壁を鋭角の角部201fとし、半径
方向内側の壁を鈍角の角部201gとしたものである。
【0104】上述のように、注油孔201bの外側壁を
鋭角の角部201fにすることによって潤滑オイルのト
ラップ性を向上させることができ、更に、内側壁を鈍角
の角部201gにすることによって注油時のオイルの入
り込み性を高めて入力ギヤ201のボス部201aにス
ムーズに注油することができる。尚、この場合の注油孔
201bの形状もアンダーカットにならず成形上好まし
い。
【0105】以上説明した半回転制御クラッチ200は
現像器の加圧にその用途が限られることはなく、記録材
を転写ドラム5aへ静電吸着させるときに該転写ドラム
5aに対して着脱する吸着ローラ5gの加圧機構にも用
いられ、記録材を転写ドラム5aに吸着させる動作を確
実化及び安定化してジャム等が発生しない良好な記録材
の搬送を実現することができる。
【0106】その他、半回転制御クラッチ200は、画
像形成後、転写ドラム5aの記録材担持シート5f上の
粉体やオイルの付着を取り除くために担持シート5fに
対して着脱するファーブラシ14の加圧機構や転写ドラ
ム5aを感光ドラム1に対して着脱する加圧機構にも用
いられる。半回転制御クラッチ200をファーブラシ1
4の加圧機構に用いることによって、ファーブラシ14
を正しいタイミングで転写ドラム5aに加圧して担持シ
ート5fを清掃することができるため、裏面汚れの無い
良好な画像を安定して得ることができるとともに、担持
シート5fによるシート剥れやジャム等が発生しない良
好な記録材の搬送を実現することができる。又、半回転
制御クラッチ200を転写ドラム5aの加圧機構に用い
ることによって、転写ドラム5aが正しいタイミングで
感光ドラム1に加圧されるため、感光ドラム1上のトナ
ー像の記録材への転写が良好に行われて高質な画像が得
られるとともに、転写ドラム5aの離間不良による感光
ドラム1のドラムメモリーの発生が防がれる。
【0107】ところで、本発明は半回転制御クラッチに
適用が限定されるものではなく、他のタイプのコイルス
プリングを用いた駆動伝達装置に対して同様に適用可能
である。
【0108】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図10に基づいて説明する。尚、図10は2速駆
動系のクラッチ部の断面図であり、本図においては図1
2において示したと同一要素には同一符号を付してい
る。
【0109】図10において、105は入力ギヤ、10
6は出力ギヤであり、これらには複数の注油孔105
b,106bがそれぞれ形成されている。そして、側板
114の注油孔106bに対向する位置には開口部11
4aが形成され、モータブラケット116には注油孔
05bに対向する位置に開口部116aが形成されてい
る。
【0110】上記構成によれば、装置本体の手前側(図
10の左側)又は後側(図10の右側)の何れの方向か
らでもそれぞれの開口部114a,116aを介して注
油孔106b,105bにアクセスすることができ、注
油作業が容易化及び高効率化する。
【0111】尚、各注油孔105b,106bにはオイ
ルトラップ部105f,106fと斜面部105e,1
06eがそれぞれ形成されており、オイルトラップ部1
05f,106fによって潤滑オイルの染み出しが防が
れ、斜面部105e,106eによって注油時の潤滑オ
イルの入り込み性が高められる。
【0112】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を図11に基づいて説明する。尚、図11は本発明
の実施の形態3に係る駆動伝達装置のトルクリミッタ部
の断面図であり、本図においては図14において示した
と同一要素には同一符号を付している。
【0113】図11において、121は入力プーリ、1
22は出力ハブであり、これらには複数の注油孔121
c,122bがそれぞれ形成されている。そして、側板
134の注油孔122bに対向する位置には開口部13
4aが形成され、側板132の注油孔121cに対向す
る位置に開口部132aが形成されている。
【0114】上記構成によれば、装置本体の手前側(図
11の左側)又は後側(図11の右側)の何れの方向か
らでもそれぞれの開口部134a,132aを介して注
油孔122b,121cにアクセスすることができ、注
油作業が容易化及び高効率化する。
【0115】尚、各注油孔122b,121cにはオイ
ルトラップ部122f,121fと斜面部122e,1
21eがそれぞれ形成されており、オイルトラップ部1
22f,121fによって潤滑オイルの染み出しが防が
れ、斜面部122e,121eによって注油時の潤滑オ
イルの入り込み性が高められる。
【0116】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、駆動伝達装置のクラッチ部の側板に対向する面
に軸方向に貫設された注油孔に、側板に設けられた開口
部を介して、側板のクラッチ部とは反対側から潤滑剤を
直接注入することによって駆動部材及び被動部材都コ
イルスプリングとの摺動部に確実に十分な量の潤滑剤を
供給することができ、又、注油に際しては他の多くのユ
ニットを外し、複雑な駆動系の間を避けて注油する必要
がないため、注油作業を容易化及び高効率化することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フルカラー画像形成装置の概略断面図である。
【図2】フルカラー画像形成装置の現像器周りの加圧機
構を示す断面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達装置(反
回転制御クラッチ)の断面図である。
【図5】図4の矢視Y方向の図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達装置(反
回転制御クラッチ)の変形例1を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達装置(反
回転制御クラッチ)の変形例2を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達装置(反
回転制御クラッチ)の変形例3を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達装置(反
回転制御クラッチ)の変形例4を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る駆動伝達装置の
断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る駆動伝達装置の
断面図である。
【図12】従来の駆動伝達装置(2速駆動系)の断面図
である。
【図13】従来の駆動伝達装置(2速駆動系)の分解斜
視図である。
【図14】スプリングトルクリミッタを用いた従来の駆
動伝達装置の断面図である。
【図15】スプリングトルクリミッタの分解斜視図であ
る。
【図16】従来の駆動伝達装置(画像形成装置の加圧離
間機構)の断面図である。
【図17】従来の駆動伝達装置(画像形成装置の加圧離
間機構)の半回転制御クラッチの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 4Y,4C,4M,4BK 現像器 5 転写装置 5a 転写ドラム 5f 記録材担持シート 5g 吸着ローラ 14 ファーブラシ 84c カム軸(出力軸) 92 側板(支持板) 92a 開口部 201 入力ギヤ(駆動部材) 201b 注油孔 201c 溝部(抵抗部) 201d 凸部(抵抗部) 201e 折曲部 201f 鋭角の角部 201g 鈍角の角部 200 半回転制御クラッチ(駆動伝達装置) 202 出力ハブ(被動部材) 203 コイルスプリング 204 制御リング(解除手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 13/08 F16D 27/105 G03G 15/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸と、前記出力軸に回転自在に支持
    された駆動部材と、前記出力軸に固定された被動部材
    と、前記駆動部材と前記被動部材の双方に亘って装着
    れたコイルスプリングと、を有するクラッチ部と、前記
    出力軸を回転自在に支持し前記クラッチ部の近くに設け
    られた側板と、を有し、前記コイルスプリングの前記
    動部材への巻き付き状態を制御することによって前記
    動部材に入力される駆動力を前記出力軸へ伝達する駆動
    伝達装置において、前記クラッチ部の前記側板に対向する面に潤滑剤を注入
    するための複数の注油孔を軸方向に貫設し、前記複数の
    注油孔の何れか1つに対向するように前記側板に開口部
    を設け、前記側板の前記クラッチ部とは反対側から前記
    注油孔に潤滑剤を注入可能にした ことを特徴とする駆動
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記注油孔に前記潤滑剤の逆流を防止す
    る抵抗部を設けたことを特徴とする請求項1記載の駆動
    伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗部は溝部であることを特徴とす
    る請求項記載の駆動伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗部は凸部であることを特徴とす
    る請求項記載の駆動伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記凸部は前記注油孔の長さ方向に複数
    設けられ、相対向して交互に配置されることを特徴とす
    る請求項記載の駆動伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記注油孔は折曲部を有することを特徴
    とする請求項記載の駆動伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記折曲部の径方向外側に鋭角の角部を
    形成し、同折曲部の径方向内側に鈍角の角部を形成した
    ことを特徴とする請求項6記載の駆動伝達装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動部材が前記側板に対向すること
    を特徴とする請求項記載の駆動伝達装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも像を担持する像担持体と、像
    を現像する現像器と、前記現像器を前記像担持体に加圧
    する現像器加圧機構と、を有し、前記現像器 加圧機構に
    請求項1記載の駆動伝達装置を設けたことを特徴とする
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも像を担持する像担持体と
    像を現像する現像器と、現像された像を記録媒体に転写
    するための転写ドラムと、前記転写ドラムを前記像担持
    体に加圧する転写ドラム加圧機構と、を有し、前記転写
    ドラム加圧機構に請求項1記載の駆動伝達装置を設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも像を担持する像担持体と
    像を現像する現像器と、現像された像を記録媒体に転写
    するための転写ドラムと、前記転写ドラムに対して着脱
    される吸着ローラと、前記吸着ローラを前記転写ドラム
    に加圧する吸着ローラ加圧機構と、を有し、前記吸着ロ
    ーラ加圧機構に請求項1記載の駆動伝達装置を設けた
    とを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも像を担持する像担持体と
    像を現像する現像器と、現像された像を記録媒体に転写
    するための転写ドラムと、前記転写ドラムに対して着脱
    されるファーブラシと、前記ファーブラシを前記転写ド
    ラムに加圧するファーブラシ加圧機構と、を有し、前記
    ファーブラシ加圧機構に請求項1記載の駆動伝達装置を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
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