JP3290664B2 - 3環性ベンゾアゼピンおよびベンゾチアゼピン誘導体 - Google Patents

3環性ベンゾアゼピンおよびベンゾチアゼピン誘導体

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裕子 荻野
謙一 節原
真美 川口
誠司 堤
めぐみ 今井
惠子 市東
浩司 土屋
淳子 田中
崇子 岩崎
繁 星子
崇士 鶴岡
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 発明の分野 本発明は抗アレルギー作用を有する3環性ベンゾアゼ
ピン化合物、ベンゾチアゼピン化合物その化合物の合成
中間体、およびそれらの製造法に関する。
背景技術 免疫反応などの種々の刺激により引き起こされるアレ
ルギー反応には、刺激後直ちに起こる即時型反応と数時
間後より起こる遅発型反応(例えば、“Late Asthmatic
Responses",P.M.O'byrne,J.Dolovich and F.E.Hargrea
ve,Am.Rev.Respir.Dis.,1987;136:740−751、参照)と
の二つの反応があることが近年明らかにされている。そ
して特に後者の反応の制御が重要視されてきている。
臨床において、遅発型反応のアレルギー症状に充分有
効な薬剤は少なく、即時型反応と遅発型反応の両方に優
れた治療効果を示す薬剤の開発が期待されている。
従来より、アレルギーの即時型反応および遅発型反応
を抑制する代表的薬物としてクロモグリク酸ナトリウム
が知られているが、この薬物は経口投与では有効性が認
められず、臨床では吸入投与法にて使用されている。
しかしながら、吸入投与法では乳幼児、小児への適切
な投与が困難であり、また吸入刺激に敏感な患者には連
用しにくいなどの欠点を有している。
このような背景から、アレルギー反応の即時型反応と
遅発型反応を共に抑制し、経口投与が可能な、有効性の
優れた薬剤の開発が要望されてきた。
さらに近年、抗アレルギー剤および喘息治療薬につい
ての多くの研究が進められている中で、7員環を含む3
環性の化合物が報告されている。例えば、ジベンゾオキ
セピン誘導体(特開昭63−10784号、特開平5−78292
号、ケミカル&ファーマシューティカル・ブレテン誌39
巻10号2724〜2728頁、同2729〜2733頁(1991年)な
ど)、ジベンゾオキサゼピン誘導体(特開平3−184963
号、特開平4−211071号、特開平5−65257号、ヨーロ
ッパ特許EP5180720号など)およびジベンゾシクロヘプ
テン誘導体(国際特許WO/93−13068号など)などにそれ
らの開示がある。
また、ヘテロ環を含む化合物も抗アレルギー剤として
報告されている。例えば、ジベンゾオキセピノピリジン
誘導体(ヨーロッパ特許EP515158号など)、ベンゾシク
ロヘプタチオフェン誘導体(特開平3−294277号、特開
平4−226916号など)、ベンゾシクロヘプタピリジン誘
導体(特開平5−59040号など)、トリアゾロベンゾオ
キセピン誘導体(ジャーナル・オブ・ケミカル・リサー
チ(S)、400〜401頁(1984年)など)やチエノ−(ピ
ラゾロ−、チアゾロ−)ベンゾチアゼピン誘導体(ヨー
ロッパ特許547705号)などにそれらの開示がある。
これらの幾つかは中枢性あるいは循環器系の副作用を
有し、鎮静や抗うつ、抗不安などの中枢性作用または血
圧降下や抗血栓作用などの循環器系作用からの抗アレル
ギー作用との解離が課題とされている。これらの類似の
構造の化合物のうち、塩酸シプロヘプタジエンなどが抗
アレルギー剤としては、わずかに上市されている程度で
ある。
そのほかの類似化合物では、HIV−1逆転写酵素阻害
剤としてピリドベンズオキサゼピン誘導体(特開平4−
178390号など)が、また、抗うつ薬としてトリアゾロベ
ンゾオキサゼピン誘導体(ジャーナル・オブ・ヘテロサ
イクリック・ケミストリー22巻、1693〜1701頁(1985
年)など)および抗精神病薬としてトリアゾロベンゾジ
アゼピン誘導体(ジャーナル・オブ・メディシナルケミ
ストリー32巻、10号、2375〜2381頁(1989年))などが
報告されている。
しかしながら、トリアゾール環を含む3環性ベンゾア
ゼピン化合物についての報告を本発明者らは知らない。
[発明の概要] 本発明者らは、今般、ある種の3環性ベンゾアゼピン
およびベンゾチアゼピン化合物が優れた抗アレルギー作
用を有することを見出し、本発明を完成した。
さらに、本発明者らは、一般式(II)、一般式(II
I)および一般式(IV)で示される化合物が抗アレルギ
ー作用を有する一般式(I)で表わされる化合物の合成
中間体として有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
したがって、本発明は新しいタイプの抗アレルギー作
用を有し、経口投与が可能な、新規な3環性ベンゾアゼ
ピンおよびベンゾチアゼピン化合物を提供することを目
的としている。
また、本発明は、アレルギー疾患の治療および/また
は予防用医薬組成物を提供することを目的としている。
さらにまた、本発明は、抗アレルギー作用を有する上
記化合物を合成するために重要な中間体化合物を提供す
ることを目的としている。
本発明による3環性ベンゾアゼピンおよびベンゾチア
ゼピン化合物は、下記の一般式(I)で表わされる化合
物および医学上許容されるそれらの塩である。
[上記式中、 −Z−は カルボニル基; 基−CR6R7− (ここで、R6およびR7は同一または異なっていてもよ
く、 水素原子、 水酸基、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、また
はC3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい)、ま
たは C1-12アルコキシ基 (このアルコキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、ま
たはC3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい) を表わす); 基−(C=N−OR8)− (ここで、R8は、 水素原子、または C1-12アルキル基 (このアルキル基はC3-7シクロアルキル基で置換さ
れていてもよい) を表わす);または 基−S(O)n− (ここで、nは0〜2の整数を表す) を表わす。
−Rは 水素原子; C1-6アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C3-7
クロアルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい); フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル
基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
い);または、 トリアゾール基の保護基 を表わす。
−R1は 水素原子; 水酸基; C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、または
C3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい);また
は フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル
基、またはC1-4アルコキシ基で置換されてもよい) を表わす。
−R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっていてもよ
く、以下の(a)〜(v)のいずれかを表す。
(a)水素原子; (b)ハロゲン原子; (c)保護されていてもよい水酸基; (d)シアノ基; (e)ニトロ基; (f)チオール基; (g)ホルミル基; (h)C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、または
C3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい); (i)フェニル基 (このフェニル基はC1-4アルキル基で置換されていて
もよい); (j)フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、スル
ホニル基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で
置換されてもよい); (k)C2-12アルケニル基 (このアルケニル基は炭素−炭素二重結合を一個以上
含んでなり、また (1)ハロゲン原子、 (2)シアノ基、 (3)C3-7シクロアルキル基、 (4)フェニル基、 (5)基−COR9 (ここで、R9は、 水素原子、 C1-6アルキル基、または フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、水酸基、C1-4
アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていて
もよい) を表す) (6)基−COOR10 (ここで、R10は、水素原子、またはC1-6アルキル
基を表す)、 (7)基−CONR11R12 (ここで、R11およびR12は同一または異なっていて
もよく、 (イ)水素原子、 (ロ)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、 水酸基、 C1-4アルコキシ基、または アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル
基、またはスルホニル基で置換されていてもよい)、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、
C1-4アルキル基(このアルキル基は、C1-4アルキル基で
置換されていてもよい窒素原子を一個または二個含んで
なる飽和5−7員複素環で置換されていてもよい)、 C1-4アルコキシ基、またはカルボキシル基で置
換されていてもよい)、または 酸素原子、窒素原子、硫黄原子を一個以上含ん
でなる飽和または不飽和の5−7員複素環(この複素環
は、C1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基で置換さ
れていてもよく、また他の環と縮合した二環性であって
もよい) で置換されていてもよい)、または (ハ)フェニル基であってもよく、あるいは (ニ)R11とR12とが結合している窒素原子と一緒
になって形成する、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を更
に一個以上含んでいてもよい、飽和または不飽和の5−
7員複素環(この複素環は、C1-4アルキル基、フェニル
C1-4アルキル基で置換されていてもよく、また他の環と
縮合した二環性であってもよい) で置換されていてもよい); (l)C1-12アルコキシ基 (このアルコキシ基は、 (1)ハロゲン原子、 (2)水酸基、 (3)シアノ基、 (4)C3-7シクロアルキル基、 (5)エポキシ基、 (6)フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニ
トロ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置
換されていてもよい)、 (7)C1-4アルコキシ基、 (8)フェノキシ基 (このフェノキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、
C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、またはカルボキシ
ル基で置換されていてもよい) (9)アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、
またはスルホニル基で置換されていてもよい) (10)基−COR13 (ここで、R13は、 水素原子、 C1-6アルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、
C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい)、または フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲ
ン原子、水酸基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、
またはカルボキシル基で置換されていてもよい) を表す) (11)基−COOR14 (ここで、R14は水素原子、またはC1-6アルキル
基を表わす)、 (12)基−CONR15R16 (ここで、R15およびR16は同一または異なってい
てもよく、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、C1-4アルコキシ
基、またはアミノ基(このアミノ基は、C1-4アルキル
基、アシル基、スルホニル基で置換されていてもよ
い)、または フェニル基 を表す)、または (13)酸素原子、窒素原子、または硫黄原子を一個
以上含んでなる飽和または不飽和の5−7員複素環(こ
の複素環は、C1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基
で置換されていてもよく、また他の環と縮合した二環性
であってもよい) で置換されていてもよい); (m)フェノキシ基 (このフェノキシ基は、水酸基、C1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、またはカルボキシル基で置換されて
いてもよい); (n)C2-12アルケニルオキシ基 (このアルケニルオキシ基は、C1-4アルキル基、また
はフェニル基で置換されていてもよい); (o)C1-12アルキルチオ基 (このアルキルチオ基は、水酸基、C3-7シクロアルキ
ル基、C2-4アルケニル基、C1-4アルコキシ基、またはベ
ンジル基で置換されていてもよい); (p)基−C=N−OR26 (ここで、R26は、 水素原子、 C1-6アルキル基、 フェニルC1-4アルキル基、または フェニル基 を表す); (q)基−(CH2)mOR17 (ここで、 mは1〜4の整数を表わし、 R17は 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基はハロゲン原子、水酸基、C3-7
クロアルキル基で置換されていてもよい)、 フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の一以上
の水素原子は、水酸基、C1-4アルキル基、またはC1-4
ルコキシ基で置換されていてもよい)、 フェニル基、または、 C1-4アシル基 を表わす); (r)基−(CH2)k−COR18 (ここで、 kは0〜4の整数を表わし、 R18は、 水素原子、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、C3-7シクロアルキル
基、C1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)、また
は フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基で置換されて
もよい) を表す); (s)基−(CH2)j−COOR19 (ここで、 jは0〜4の整数を表わし、 R19は、 水素原子、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4
アルコキシ基で置換されていてもよい)、 ベンジル基 (このベンジル基のベンゼン環上の水素原子は、C
3-7シクロアルキル基、C2-4アルケニル基、ハロゲン原
子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル基、またはC1-4
ルコキシ基で置換されていてもよい)、または カルボキシル基の保護基 を表す); (t)基−(CH2)p−NR20R21 (ここで、 pは0〜4の整数を表わし、 R20およびR21は同一または異なっていてもよく、 (1)水素原子、 (2)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、アミノ基(このア
ミノ基はC1-4アルキル基、アミル基、またはスルホニル
基で置換されていてもよい)、C3-7シクロアルキル基、
またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)、 (3)フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲン
原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、
C1-4アルコキシ基、またはカルボキシル基で置換されて
いてもよい)、 (4)基−COR27 (ここで、R27は、 水素原子、 C1-4アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、またはカルボキ
シル基で置換されていてもよい)、または C3-7シクロアルキル基 (このシクロアルキル基は、水酸基、またはカ
ルボキシル基で置換されていてもよい)、 を表す)、または (5)基−SO2R28 (ここで、R28は、 C1-4アルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、
ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、
または アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル
基、またはスルホニル基で置換されていてもよい) を表す) を表すか、もしくは (6)R20とR21とがそれが結合している窒素原子と
一緒になって形成する飽和または不飽和の5〜7員複素
環(この複素環は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子をさ
らに1個以上含んでいてもよく、またC1-4アルキル基、
カルボニル基で置換されていてもよく、また他の環と縮
合した二環性であってもよい) を表す); (u)基−(CH2)q−CONR22R23 (ここで、 qは0〜4の整数を表わし、 R22およびR23は同一または異なっていてもよく、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、C3-7シクロアルキル基で置換
されていてもよい)、 C3-7シクロアルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、水酸基、C1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)、 スルホニル基を表わすか、または、 R22とR23とは、それが結合している窒素原子と一緒
になって形成する飽和または不飽和の5〜7員複素環
(この複素環は、酸素原子、窒素原子、または硫黄原子
をさらに1個以上含んでいてもよく、またC1-4アルキル
基で置換されていてもよい) を表す); (v)基−NR29R30 (ここで、R29およびR30は同一または異なっていても
よく、 (1)水素原子、 (2)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、 ハロゲン原子、 水酸基、 C1-4アルコキシ基、 アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、
またはスルホニル基で置換されていてもよい) で置換されていてもよい)、 (3)フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲン原
子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、ま
たはC1-4アルコキシで置換されていてもよい)、 (4)基−COR31 (ここで、R31は、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C
1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシで置換されてい
てもよい)、または フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキ
シで置換されていてもよい) を表す) (5)基−COOR32 (ここで、R32は、 C1-6アルキル基、または フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキ
シで置換されていてもよい) を表す)、 (6)基−CONR34R35 (ここで、R34およびR35は同一または異なっていて
もよく、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、C1-4アルキル基、またはア
ミノ基(このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、
またはスルホニル基で置換されていてもよい)で置換さ
れていてもよい)、または フェニル基 を表す)、または (7)基SO2R36 (ここで、R36は、C1-6アルキル基、フェニル基
(このフェニル基は、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、またはハロゲン原子で置換されていてもよい)、ま
たはα−またはβ−ナフチル基を表す) を表す)] また、本発明によるアレルギー疾患の治療と予防のた
めの医薬組成物は、前記一般式(I)で表わされる化合
物または薬理学的に許容されるそれらの塩を有効成分と
して含有してなるもの、である。
前記一般式(I)で表わされる化合物は、アレルギー
反応の即時型反応のみならず、遅発型反応をも抑制す
る。また、これらの化合物は経口投与で作用が発現し、
その作用が持続し、従来の抗アレルギー剤の作用に比べ
て優れたものである。
さらに、本発明による化合物は、下記の一般式(I
I)、(III)、(IV)、および(V)で表わされる化合
物またはそれらの塩である。
すなわち、本発明による一般式(II)で表わされる化
合物は下記の式で表されるものおよびそれらの塩であ
る。
(上記式中、R、R2、R3、R4、およびR5は先に一般式
(I)について定義したものと同じ意味を表わし、また
R41は、水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル
基、またはカルボキシル基の保護基を表わす) また、本発明による一般式(III)で表わされる化合
物は下記の式で表されるものおよびそれらの塩である。
(上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
(I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
す) さらに、本発明による一般式(IV)で表わされる化合
物は下記の式で表されるものおよびそれらの塩である。
(上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
(I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
す) さらにまた、本発明による一般式(V)で表わされる
化合物は下記の式で表されるものおよびそれらの塩であ
る。
(上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
(I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
す) これらの化合物は、前記一般式(I)で表わされる化
合物を合成合成中間体として有用である。
[発明の具体的説明] 一般式(I)の化合物 本明細書において、「C1-12アルキル基」、「C1-6
ルキル基」、「C1-4アルキル基」、「C2-12のアルケニ
ル基」、「C1-12のアルコキシ基」、「C1-4のアルコキ
シ基」、「C2-12のアルケニルオキシ基」、および「C
1-12アルキルチオ基」の一部としての「アルキル基」
は、直鎖状または分岐鎖状のいずれであってもよい。
また、本明細書においてハロゲン原子とは、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表す。
一般式(I)においてRが表わす、C1-6アルキル基は
好ましくはC1-4アルキル基である。このアルキル基の一
以上の水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、C3-7シクロ
アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていて
もよい。Rの好ましい例としては、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−メチ
ル−n−ペンチル、3−メチル−n−ペンチル、4−メ
チル−n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロプロピルメ
チル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、
2−シクロペンチルエチル、2−シクロヘキシルエチ
ル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチ
ル、1−メトキシ−n−プロピル、2−メトキシ−n−
ペンチル、n−ブトキシメチル、2,4−ジメトキシ−n
−ブチル、2,4−ジメトキシ−n−ペンチル、2,4−ジメ
トキシ−3−メチル−n−ペンチル、2,4−ジメトキシ
ブチル、2,4−ジメトキシ−n−ペンチル、2,4−ジメト
キシ−3−メチル−n−ペンチル、トリフルオロメチ
ル、2−フルオロエチル、ジフルオロエチル、2,2,2−
トリフルオロエチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキ
シエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−n
−プロピル、2−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒド
ロキシプロピル、1,3−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−n−ブチル、4
−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシ−n−ブチ
ル、2,4−ジヒドロキシブチル、2,4−ジヒドロキシ−n
−ペンチル、2,4−ジヒドロキシ−3−メチル−n−ペ
ンチル基、などが挙げられる。
また、このRはフェニルC1-4アルキル基を表していて
もよい。この基のベンゼン環上の一以上の水素原子は、
ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、C
1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい。その好ましい例としては、ベンゼン環の4
位に置換したC1-4アルコキシ基、C1-4アルキル基、水酸
基、カルボキシル基、ハロゲン原子、2位に置換したC
1-4アルコキシ基、ニトロ基などが挙げられる。さらに
Rの好ましい具体例としては、ベンジル、4−メチルベ
ンジル、4−クロロベンジル、4−ヒドロキシベンジ
ル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、4−
カルボキシベンジルなどのベンジル基ならびにフェネチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル基など
が挙げられる。
さらに、このRはトリアゾール基の保護基を表してい
てもよい。この保護基の例としては、例えば、ベンジ
ル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、4−メト
キシベンジル、3、4−ジメトキシベンジル、3、4、
5−トリメトキシベンジル、トリメチルシリル、tert−
ブチルジメチルシリル基、などが挙げられる。
一般式(I)においてR1が表す「C1-12アルキル基」
は好ましくはC1-6アルキル基であり、より好ましくはC
1-4アルキル基である。このアルキル基の一以上の水素
原子は、ハロゲン原子、水酸基、C3-7シクロアルキル基
で置換されていてもよい。R1の好ましい例としては、前
記したRについての「C1-6アルキル基」の例に加えて、
1−メチル−n−ヘキシル、5−メチル−n−ヘキシ
ル、n−ヘプチル、1−メチルヘプチル、n−オクチ
ル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ド
デシルなどの長鎖のアルキル基、などが挙げられる。
また、R1はフェニルC1-4アルキル基を表していてもよ
い。またこの基のベンゼン環上の一以上の水素原子は、
ハロゲン原子、水酸基、C3-7シクロアルキル基、または
C1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。
一般式(I)において、R2、R3、R4およびR5は独立し
て前記の(a)〜(v)のいずれかのを表す。
(c)の水酸基の保護基の例としては、アセチル、ク
ロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチ
ル、ベンゾイル、4−ニトロベンゾイル、3−オキソブ
チリル、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメ
チル、4−メトキシベンジル、3、4−ジメトキシベン
ジル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル、ベン
ジルオキシメチル、トリメチルシリル、tert−ブチルジ
メチルシリル、トリフェニルシリル、2−テトラヒドロ
ピラニル、トリメチルシリルエトキシメトキシ基などが
挙げられる。
(h)のC1-12アルキル基の一以上の水素原子は、ハ
ロゲン原子、水酸基、C3-7シクロアルキル基、またはア
ミノ基で置換されていてもよい。ここで、このアミノ基
はC1-4アルキル基、アシル基、またはスルホニル基で置
換されていてもよい。このアシル基は、好ましくはC1-6
アルキルカルボニル基(より好ましくはC1-4アルキルカ
ルボニル基)、またはベンゾイル基、α−ナフトイル
基、β−ナフトイル基などの芳香族アシル基などが挙げ
られる(なお、本明細書において「アシル基」の好まし
い例としては、特に断らない限り前記したものが挙げら
れる)。
この基(h)の好ましい例としては、前記の「C1-6
ルキル基」の例に加えて、1−メチル−n−ヘキシル、
5−メチル−n−ヘキシル、n−ヘプチル、1−メチル
ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n
−ウンデシル、n−ドデシルなどの長鎖のアルキル基、
などが挙げられる。
また、(i)のフェニル基は、C1-4アルキル基で置換
されていてもよい。その好ましい例としては、フェニ
ル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メ
チルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチル
フェニル基、などが例として挙げられる。
(j)のフェニルC1-4アルキル基のベンゼン環上の水
素原子は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ
基、カルボキシル基、スルホニル基、C1-4アルキル基、
またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。その
好ましい例としては、ベンゼン環の4位に置換したC1-4
アルコキシ基、C1-4アルキル基、水酸基、ハロゲン原
子、カルボキシル基、2位に置換したC1-4アルコキシ
基、ニトロ基などが挙げられる。またフェニルC1-4アル
キル基の好ましい具体例としては、ベンジル、4−メチ
ルベンジル、4−クロロベンジル、4−ヒドロキシベン
ジル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、4
−カルボキシベンジルなどのベンジル基ならびにフェネ
チル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル基な
どが挙げられる。
また、(k)のC2-12アルケニル基は好ましくはC2-6
アルケニル、より好ましくはC2-4アルケニル、最も好ま
しくはビニル基である。このアルケニル基の一以上の水
素原子は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、
(3)C3-7シクロアルキル基、(4)フェニル基、
(5)基−COR9、(6)基−COOR10、または(7)基−
CONR11R12で置換されていてもよい。
(5)の基−COR9においてR9は、水素原子、C1-6アル
キル基(好ましくはC1-4アルキル基)、またはフェニル
基を表す。さらに、このフェニル基の一以上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルキル基、またはC
1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。
(6)の基−COOR10においてR10は、水素原子、また
はC1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、を表
す。
(7)の基−CONR11R12においてR11およびR12は同一
または異なっていてもよく、水素原子、C1-6アルキル基
(好ましくはC1-4アルキル基)、フェニル基、または飽
和または不飽和の5−7員複素環を表す。
ここで、このアルキル基は、水酸基、C1-4アルコキシ
基、アミノ基、フェニル基、または飽和または不飽和の
5−7員複素環でさらに置換されていてもよい。
さらにこのアミノ基の一または二の水素原子は、C1-4
アルキル基、アシル基、またはスルホニル基で置換され
ていてもよい。
さらにこのフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C
1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基、カルボキシ
ル基で置換されていてもよい。ここで、このC1-4アルキ
ル基は、C1-4アルキル基で置換されていてもよい窒素原
子を一個または二個含んでなる飽和5−7員複素環で置
換されていてもよく、好ましくはピペリジノ基、4−ピ
ペリジニル基、1−ピロリジニル基、ピペラジニル基、
4−C1-4アルキルピペラジニル基、モルホリノ基などが
挙げられる。
飽和または不飽和の5−7員複素環とは、酸素原子、
窒素原子、硫黄原子を一個以上含んでなる複素環を意味
し、好ましくはピリジン環、イミダゾール環、オキサゾ
ール環、チアゾール環、ピリミジン環、フラン環、チオ
フェン環、ピロール環、ピロリジン環、ピペリジン環、
テトラヒドロフラン環、オキサゾリン環、キノリン環、
イソキノリン環を表す。この複素環上の一以上の水素原
子はC1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基でさらに
置換されていてもよい。このフェニルC1-4アルキル基の
好ましい例としては、上記したものが挙げられる。ま
た、この複素環は他の環と縮合した二環性であってもよ
い。
また、R11およびR12は、それが結合している窒素原子
と一緒になって飽和または不飽和の5−7員複素環を形
成してよく、これは酸素原子、窒素原子、硫黄原子を一
個以上更に含んでいてもよく、好ましくはテトラゾール
環、チアゾール環、イミダゾール環、ピリジン環、ピリ
ミジン環、ピラジン環を表す。この複素環上の一以上の
水素原子はC1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基で
さらに置換されていてもよい。このフェニルC1-4アルキ
ル基の好ましい例としては、上記したものが挙げられ
る。また、この複素環は他の環と縮合した二環性であっ
てもよい。
この(k)C2-12アルケニル基の好ましい具体例とし
ては、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−
ブテニル、1,3−ブタンジエニル、3−メチル−2−ブ
テニル、3−メチル−1−ブテニル、1−ペンテニル、
2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2
−シクロペンチルエテニル、2−シクロヘキシルエテニ
ル、2−シクロペンチリデンメチル、2−シクロヘキシ
リデンメチル、1−ヘキセニル、1,5−ヘキサジエニ
ル、1−ヘプテニル、1,6−ヘプタジエニル、1−オク
テニル、1−ノネニル、1−デセニル、1−ウンデセニ
ル、1−ドデセニル、1−メチル−1−ヘキセニル、2
−メチル−1−ヘキセニル、5,5−ジメチル−1−ヘキ
セニル、2−メトキシカルボニル−()−エテニル、
2−エトキシカルボニル−()−エテニル、2−(n
−プロポキシ)カルボニル−()−エテニル、2−イ
ソプロポキシカルボニル−()−エテニル、2−(n
−ブトキシ)カルボニル−()−エテニル、2−イソ
ブトキシカルボニル−()−エテニル、2−(2−ヒ
ドロキシエトキシカルボニル)−()−エテニル、2
−(2−メトキシエトキシカルボニル)−()−エテ
ニル、2−メトキシカルボニル−2−メチル−()−
エテニル、2−エトキシカルボニル−2−メチル−
)−エテニル、2−メトキシカルボニル−2−メチ
ル−()−エテニル、2−エトキシカルボニル−2−
メチル−()−エテニル、2−シアノ−()−エテ
ニル、2−シアノ−2−メチル−()−エテニル、2
−カルバモイル−()−エテニル、2−(N−メチル
カルバモイル)−()−エテニル、2−(N,N−ジメ
チルカルバモイル)−()−エテニル、2−(N−メ
チル−N−フェニルカルバモイル)−()−エテニ
ル、2−(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−フェニ
ルカルバモイル)−()−エテニル、2−(N−(2
−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイル)−
)−エテニル、2−(N−(2−メトキシエチル)
−N−メチルカルバモイル)−()−エテニル、2−
(N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルカル
バモイル)−()−エテニル、2−(N−(2−ジメ
チルアミノエチル)−N−フェニルカルバモイル)−
)−エテニル、3−オキソ−()−ブテニル、2
−メチル−3−オキソ−()−ブテニル、1()−
ペンテニル、2−メチル−1()−ペンテニル、2−
(4−メトキシベンゾイル)−()−エテニル、2−
(2−メトキシベンゾイル)−()−エテニル、2−
(4−メチルベンゾイル)−()−エテニル、2−
(2−メチルベンゾイル)−()−エテニル、2−
(4−ヒドロキシベンゾイル)−()−エテニル、2
−(2−ヒドロキシベンゾイル)−()−エテニル、
2−(4−クロロベンゾイル)−()−エテニル、2
−(2−クロロベンゾイル)−()−エテニル、2,2
−ビス(メトキシカルボニル)エテニル、2,2−ビス
(エトキシカルボニル)エテニル、2,2−ジシアノエテ
ニル、2−メトキシカルボニル−2−シアノ−()−
エテニル、2−メトキシカルボニル−3−オキソ−
)−ブテニル、2−エトキシカルボニル−2−シア
ノ−()−エテニル、2−エトキシカルボニル−3−
オキソ−()−ブテニル、2−カルボキシ−()−
エテニル、2,2−ビス(カルボキシ)エテニル、スチリ
ル、シンナミル、2−(N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)カルバモイル)−()−エテニル、2−(N−
(2−ピリジル)メチルカルバモイル)−()−エテ
ニル、2−(N−ベンジルカルバモイル)−()−エ
テニル、2−(N−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イ
ル)カルバモイル)−()−エテニル、2−(N−
(4−(4−メチル−1−ピペラジニル)メチルベンジ
ルカルバモイル)−()−エテニル基などが挙げられ
る。
(l)のC1-12のアルコキシ基は、好ましくはC1-6
ルコキシ基であり、より好ましくはC1-4アルコキシ基で
ある。このアルコキシ基は、(1)ハロゲン原子、
(2)水酸基、(3)シアノ基、(4)C3-7シクロアル
キル基、(5)エポキシ基、(6)フェニル基、(7)
C1-4アルコキシ基、(8)フェノキシ基、(9)アミノ
基、(10)基−COR13、(11)基−COOR14、(12)基−C
ONR15R16、(13)飽和または不飽和の5−7員複素環で
置換されていてもよい。
ここで、(6)のフェニル基上の一以上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ニトロ
基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換さ
れていてもよい。このフェニル基の好ましい具体例とし
ては、ベンジルオキシ、4−メチルベンジルオキシ、3
−メチルベンジルオキシ、2−メチルベンジルオキシ、
4−メトキシベンジルオキシ、4−クロロベンジルオキ
シ、4−フルオロベンジルオキシ、4−ニトロベンジル
オキシ、4−ヒドロキシベンジルオキシ、4−カルボキ
シベンジルオキシ、フェネチルオキシ基、などが挙げら
れる。
また、(8)のフェノキシ基上の一以上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルキル基、C1-4アル
コキシ基、またはカルボキシル基で置換されていてもよ
い。
(9)のアミノ基の一または二の水素原子は、C1-4
ルキル基、アシル基、またはスルホニル基で置換されて
いてもよい。
(10)の基−COR13においてR13は、水素原子、C1-6
ルキル(好ましくはC1-4アルキル基)、フェニル基、ま
たはフェニルC1-4アルキル基を表す。
ここで、このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、
C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい。置換基の位置は特に限定されないが、フェ
ニル環上の2位または4位置が好ましい。
また、このフェニルC1-4アルキル基のベンゼン環上の
一以上の水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アル
キル基、C1-4アルコキシ基、またはカルボキシル基で置
換されていてもよい。
(11)の基−COOR14においてR14は、水素原子、また
はC1-6アルキル(好ましくはC1-4アルキル基)を表す。
(12)の基−CONR15R16においてR15およびR16は、同
一または異なっていてもよく、水素原子、C1-6アルキル
(好ましくはC1-4アルキル基)、フェニル基を表す。こ
こで、このアルキル基の一以上の水素原子は、水酸基、
C1-4アルコキシ基、またはアミノ基で置換されていても
よく、さらにこのアミノ基アミノ基の一または二の水素
原子は、C1-4アルキル基、アシル基、スルホニル基で置
換されていてもよい。
また、(13)の飽和または不飽和の5−7員複素環
は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を一個以上含んでな
る複素環を意味し、好ましくは窒素原子を一または二個
含んでなる5または6の複素飽和環、例えばピペリジノ
基、4−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、ピペラ
ジニル基、モルホリノ基を表す。この複素環上の一以上
の水素原子はC1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基
でさらに置換されていてもよい。このフェニルC1-4アル
キル基の好ましい例としては、上記したものが挙げられ
る。また、この複素環は他の環と縮合した二環性であっ
てもよい。
この(l)C1-12のアルコキシ基の好ましい具体例と
しては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプ
ロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキ
シ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘ
プチルオキシ、n−オクチルオキシ、n−ノニルオキ
シ、n−デシルオキシ、n−ウンデシルオキシ、n−ド
デシルオキシ、シクロプロピルメトキシ、シクロプロピ
ルエトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオ
キシ、1−メチルヘプチルオキシ、2,3−エポキシプロ
ポキシ、1−クロルヘプチルオキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、メトキシカルボニルメトキシ、ビス(メ
トキシカルボニル)メトキシ、2−メトキシカルボニル
エトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、ビス(エトキ
シカルボニル)メトキシ、2−エトキシカルボニルエト
キシ、ホルミルメトキシ、2−ホルミルエトキシ、カル
バモイルメトキシ、N−メチルカルバモイルメトキシ、
N、N−ジメチルカルバモイルメトキシ、N−メチル−
N−フェニルカルバモイルメトキシ、N−(2−ヒドロ
キシエチル)−N−フェニルカルバモイルメトキシ、N
−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイル
メトキシ、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルカ
ルバモイルメトキシ、N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−N−メチルカルバモイルメトキシ、N−(2−ジ
メチルアミノエチル)−N−フェニルカルバモイルメト
キシ、シアノメトキシ、ジシアノメトキシ、2−シアノ
エトキシ、n−(2−オキソ)プロポキシ、n−(3−
オキソ)ブトキシ、n−(3−メトキシ−2−オキソ)
プロポキシ、n−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ)プ
ロポキシ、フェナシルオキシ、4−メトキシフェナシル
オキシ、4−メチルフェナシルオキシ、4−ヒドロキシ
フェナシルオキシ、4−クロロフェナシルオキシ、2−
メトキシフェナシルオキシ、2−メチルフェナシルオキ
シ、2−ヒドロキシフェナシルオキシ、2−クロロフェ
ナシルオキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メトキシ
エトキシ、2−フェノキシエトキシ、n−(3−ヒドロ
キシ)プロポキシ、n−(3−メトキシ)プロポキシ、
1,2−ビス(メトキシカルボニル)エトキシ、1,2−ビス
(エトキシカルボニル)エトキシ、1,2−ジシアノエト
キシ、カルボキシメトキシ、カルボキシエトキシ、3−
フェニルプロポキシ、4−フェニルブトキシ、2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブトキシ、2−フェノキシエトキ
シ、3−フェノキシプロポキシ、3−(N,N−ジメチル
アミノ)プロポキシ、2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
トキシ基などが挙げられる。
(m)のフェノキシ基は、水酸基、C1-4アルキル基、
C1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。この基の好
ましい具体例としては、フェノキシ、4−ヒドロキシフ
ェノキシ、4−メチルフェノキシ、4−メトキシフェノ
キシ、3,4−ジメチルフェノキシ基などが挙げられる。
(n)のC2-12アルケニルオキシ基は、C1-4アルキル
基、またはフェニル基で置換されていてもよい。この基
の好ましい具体例としては、アリルオキシ、2−メチル
−2−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、3−ブ
テニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ペンテニル
オキシ、4−ペンテニルオキシ、2−ヘキセニルオキ
シ、2−ヘプテニルオキシ、2−オクテニルオキシ、2
−ノネニルオキシ、2−デセニルオキシ、2−ウンデセ
ニルオキシ、2−ドデセニルオキシ、1−メチル−2−
ヘキセニルオキシ、2−メチル−2−ヘキセニルオキ
シ、5,5−ジメチル−2−ヘキセニルオキシ、シンナミ
ルオキシ基、などが挙げられる。
(o)のC1-12アルキルチオ基、好ましくは好ましく
はC1-6アルキルチオ基であり、より好ましくはC1-4アル
キルチオ基である。また、このアルキルチオ基は、水酸
基、C3-7シクロアルキル基、C2-4アルケニル基、C1-4
ルコキシ基、またはベンジル基で置換されていてもよ
い。このアルキルチオ基の好ましい具体例としては、メ
チルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピ
ルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチ
ルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、n−ヘ
プチルチオ、n−オクチルチオ、n−ノニルチオ、n−
デシルチオ、n−ウンデシルチオ、n−ドデシルチオ、
2−ヒドロキシエチルチオ、2−メトキシエチルチオ、
アリルチオ、ベンジルチオ基などが挙げられる。
(p)の基−C=N−OR26においてR26は、水素原
子、C1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、フ
ェニルC1-4アルキル基、またはフェニル基を表す。この
基の好ましい具体例としては、ヒドロキシイミノメトキ
シイミノ、エトキシミノ、n−プロピルオキシイミノ、
イソプロピルオキシイミノ、n−ブトキシイミノ、イソ
ブトキシイミノ、sec−ブトキシイミノ、ベンジルオキ
シイミノ、4−メトキシベンジルオキシイミノ、4−ニ
トロベンジルオキシイミノ、フェノキシイミノ基などが
挙げられる。
(q)の基−(CH2)mOR17において、mは1〜4の整
数、好ましくは1または2の整数を表し、R17は水素原
子、C1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、フ
ェニルC1-4アルキル基、フェニル基、またはC1-4アシル
基を表す。ここで、このアルキル基の一以上の水素原子
は、ハロゲン原子、水酸基、またはC3-7シクロアルキル
基で置換されていてもよい。また、フェニルC1-4アルキ
ル基のベンゼン環上の一以上の水素原子は、水酸基、C
1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい。また、C1-4アシル基は、例えばアセチル、
プロピオニル、ブチリル、バレリル基である。この
(q)基−(CH2)mOR17の好ましい具体例としては、ヒ
ドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキ
シ−n−プロピル、メトキシメチル、メトキシエチル、
イソプロポキシメチル、3−メトキシ−n−プロピル、
3−(n−ペントキシ)−n−プロピル、1−ヒドロキ
シ−n−プロポキシエチル、2,2,2−トリフルオロエト
キシメチル、シクロプロピルメトキシメチル、シクロヘ
キシルオキシエチル、ベンジルオキシメチル、ベンジル
オキシエチル、フェノキシメチル、フェノキシエチル、
3−フェノキシ−n−プロピル、アセトキシメチル、プ
ロピオニルオキシメチル基などが挙げられる。
(r)の基−(CH2)kCOR18において、mは0〜4の
整数、好ましくは0、1、または2を表し、R18は水素
原子、C1-12アルキル基(好ましくはC1-6アルキル基、
より好ましくはC1-4アルキル基)、またはフェニル基を
表す。ここで、このアルキル基の一以上の水素原子は、
水酸基、C3-7シクロアルキル基、C1-4アルコキシ基で置
換されていてもよい。また、このフェニル基は、ハロゲ
ン原子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル基、またはC
1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。この(r)
基−(CH2)kCOR18の好ましい具体例としては、ホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ペンタノイ
ル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ラウ
ロリル、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカル
ボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカ
ルボニル基などのC1-12アルカノイル基;ベンゾイル、
4−メチルベンゾイル、4−メトキシベンゾイル、2−
メトキシベンゾイル、4−ヒドロキシベンゾイル、4−
フルオロベンゾイル、4−ニトロベンゾイル基などの無
置換または置換のベンゾイル基;および2−オキソプロ
ピル、3−オキソプロピル、3−オキソブチル、5−メ
チル−4−オキソヘキシル、4−シクロペンチル−4−
オキソブチル基などが挙げられる。
(s)の基−(CH2)jCOOR19において、jは0〜4の
整数、好ましくは0、1、または2を表し、R19は、水
素原子、C1-12アルキル基(好ましくはC1-6アルキル
基、より好ましくはC1-4アルキル基)、ベンジル基、ま
たはカルボキシル基の保護基を表す。このアルキル基
は、ハロゲン原子、水酸基、またはC1-4アルコキシ基で
置換されていてもよい。また、このベンジル基のベンゼ
ン環上の一以上の水素原子は、C3-7シクロアルキル基、
C2-4アルケニル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、
C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されて
いてもよい。さらに、カルボキシル基の保護基として
は、例えばメチル、エチル、t−ブチル、ベンジル、4
−メトキシベンジル、ジフェニルメチル、4−ニトロベ
ンジル、tert−ブチルジメチルシリル、トリフェニルシ
リル、2−フェニルスルホニルエチル、2−メトキシカ
ルボニルエチル、2−シアノエチル、2−トリメチルシ
リルエチル基などが挙げられる。この(s)基−(C
H2)jCOOR19の好ましい具体例としては、例えばカルボ
キシル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n
−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、
n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、se
c−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、t
ert−ブトキシメトキシカルボニル、n−ペンチルオキ
シカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、n−ヘ
プチルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニ
ル、n−ノニルオキシカルボニル、n−デシルオキシカ
ルボニル、n−ウンデシルオキシカルボニル、n−ドデ
シルオキシカルボニル、2−ヒドロキシエトキシカルボ
ニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、シクロペン
チルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニ
ル、1−シクロヘキシルオキシエトキシカルボニル、1
−クロロヘプチルオキシカルボニル、2,2,2−トリフル
オロエトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、カ
ルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシ
カルボニルメチル、2−カルボキシエチル、2−メトキ
シカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、
ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシ
カルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニルメチル基などが挙げられる。
(t)の基−(CH2)pNR20R21において、pは0〜4
の整数、好ましくは0、1、または2を表す。また、R
20およびR21は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子、(2)C1-6アルキル基、(3)フェニ
ルC1-4アルキル基、(4)基−COR27、または(5)基
−SO2R28を表す。
(2)のC1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル
基)は、水酸基、アミノ基(このアミノ基はC1-4アルキ
ル基で置換されていてもよい)、C3-7シクロアルキル
基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよい。
(3)のフェニルC1-4アルキル基のベンゼン環上の水
素原子は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ
基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、またはカルボ
キシル基で置換されていてもよい。
(4)の基−COR27において、R27は水素原子、C1-4
ルキル基、またはC3-7シクロアルキル基を表す。ここ
で、このアルキル基は、水酸基、またはカルボキシル基
で置換されていてもよく、またこのC3-7シクロアルキル
基は、水酸基、またはカルボキシル基で置換されていて
もよい。
(5)の基−SO2R28において、R28は、C1-4アルキル
基、フェニル基、またはアミノ基を表す。ここで、この
フェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シア
ノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、またはカル
ボキシル基で置換されていてもよい。また、このアミノ
基は、C1-4アルキル基、アシル基、スルホニル基で置換
されていてもよい。
さらに、(t)の基−(CH2)pNR20R21において、R20
とR21とはそれが結合している窒素原子と一緒になった
飽和または不飽和の5〜7員複素環を形成していてもよ
い。この複素環は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子をさ
らに1個以上含んでいてもよい。さらにこの複素環上の
一以上の水素原子は、C1-4アルキル基、カルボニル基で
置換されていてもよく、またこの複素環は他の環と縮合
した二環性であってもよい。この環の好ましい例として
は、ピペラジノ、ピペリジノ、N−メチルピペラジノ、
モルホリノ、スクシンイミド、インドリル、4−メチル
インドリル、5−メチルインドリル、イソインドリル、
フタルイミド、4−メチルフタルイミド、1,1−ジオキ
ソ−2−ベンゾチアゾリル基などが挙げられる。
(t)基−(CH2)pNR20R21の好ましい具体例として
は、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジ
エチルアミノ、エチルメチルアミノ、n−プロピルアミ
ノ、n−ブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、ベンジ
ルアミノ、2−アミノエチルアミノ、2−ヒドロキシエ
チルアミノ、2−メトキシエチルアミノ、アミノメチ
ル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、N
−メチルアミノエチル、N,N−ジメチルアミノエチル、
N,N−ジエチルアミノブチル、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノ、N−メチル−N−アセ
チルアミノ、ベンゾイルアミノ、4−メチルベンゾイル
アミノ、4−メトキシベンゾイルアミノ、4−ヒドロキ
シベンゾイルアミノ、メタンスルホニルアミノ、ベンゼ
ンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、
4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ、4−フルオロ
ベンゼンスルホニルアミノ、4−クロロベンゼンスルホ
ニルアミノ、ナフタレン−2−スルホニルアミノ、ナフ
タレン−1−スルホニルアミノ基などが挙げられる。
(u)の基−(CH2)qCONR22R23において、qは0〜
4の整数、好ましくは0、1、または2を表す。また、
R20およびR21は、同一または異なっていてもよく、水素
原子、C1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、
C3-7シクロアルキル基、フェニル基、またはスルホニル
基を表す。ここで、このアルキル基はC3-7シクロアルキ
ル基で置換されていてもよく、また、このフェニル基
は、水酸基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基で置換
されていてもよい。
さらに、(u)基−(CH2)qCONR22R23において、R22
とR23とは、それが結合している窒素原子と一緒になっ
て飽和または不飽和の5〜7員複素環を形成していても
よい。この複素環は、酸素原子、窒素原子、または硫黄
原子をさらに1個以上含んでいてもよい。またこの複素
環は、C1-4アルキル基で置換されていてもよい。この複
素環の好ましい例としては、前記の(t)基−(CH2)p
NR20R21のR20とR21とが表す複素環と同様のものが挙げ
られる。
(u)基−(CH2)qCONR22R23の好ましい具体例とし
ては、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N−エチルカルバモイル、N−エチル−N−メ
チルカルバモイル、N,N−ジイソプロピルカルバモイ
ル、N−メチル−N−フェニルカルバモイル、N−テト
ラメチレンカルバモイル、N−ペンタメチレンカルバモ
イル、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)カルバモイ
ル、N−(1−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−
シクロヘキシルカルバモイル、カルバモイルメチル、2
−カルバモイルエチル、N−メチルカルバモイルメチ
ル、N−(4−メトキシフェニル)カルバモイル、N−
(4−メトキシフェニル)−N−メチルカルバモイル、
N−(2−メトキシフェニル)カルバモイル、N−(2
−メトキシフェニル)−N−メチルカルバモイル、N−
(4−メチルフェニル)カルバモイル、N−メチル−N
−(4−メチルフェニル)カルバモイル、N−(2−メ
チルフェニル)カルバモイル、N−メチル−N−(2−
メチルフェニル)カルバモイル、N−(4−クロロフェ
ニル)カルバモイル、N−(4−クロロフェニル)−N
−メチルカルバモイル、N−(2−クロロフェニル)カ
ルバモイル、N−(2−クロロフェニル)−N−メチル
カルバモイル、N−(4−ヒドロキシフェニル)カルバ
モイル、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチル
カルバモイル、N−(4−メトキシフェニル)カルバモ
イルメチル、N−(4−メトキシフェニル)−N−メチ
ルカルバモイルメチル、N−(2−メトキシフェニル)
カルバモイルメチル、N−(2−メトキシフェニル)−
N−メチルカルバモイルメチル、N−(4−メチルフェ
ニル)カルバモイルメチル、N−メチル−N−(4−メ
チルフェニル)カルバモイルメチル、N−(2−メチル
フェニル)カルバモイルメチル、N−メチル−N−(2
−メチルフェニル)カルバモイルメチル、N−(4−ク
ロロフェニル)カルバモイルメチル、N−(4−クロロ
フェニル)−N−メチルカルバモイルメチル、N−(2
−クロロフェニル)カルバモイルメチル、N−(2−ク
ロロフェニル)−N−メチルカルバモイルメチル、2−
(N−(4−メトキシフェニル)カルバモイル)エチ
ル、2−(N−(4−メトキシフェニル)−N−メチル
カルバモイル)エチル、2−(N−(2−メトキシフェ
ニル)カルバモイル)エチル、2−(N−(2−メトキ
シフェニル)−N−メチルカルバモイル)エチル、2−
(N−(4−メチルフェニル)カルバモイル)エチル、
2−(N−メチル−N−(4−メチルフェニル)カルバ
モイル)エチル、2−(N−(2−メチルフェニル)カ
ルバモイル)エチル、2−(N−メチル−N−(2−メ
チルフェニル)カルバモイル)エチル、2−(N−(4
−クロロフェニル)カルバモイル)エチル、2−(N−
(4−クロロフェニル)−N−メチルカルバモイル)エ
チル、2−(N−(2−クロロフェニル)カルバモイ
ル)エチル、2−(N−(2−クロロフェニル)−N−
メチルカルバモイル)エチル、N−(2−ジメチルアミ
ノエチル)−N−(4−メトキシフェニル)カルバモイ
ルメチル、2−(N−(2−ジメチルアミノエチル)−
N−(4−メトキシフェニル)カルバモイル)エチル、
N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−(2−メトキ
シフェニル)カルバモイル)メチル、2−(N−(2−
ジメチルアミノエチル)−N−(2−メトキシフェニ
ル)カルバモイル)エチル、N−(2−ジメチルアミノ
エチル)−N−(4−メチルフェニル)カルバモイルメ
チル、2−(N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−
(4−メチルフェニル)カルバモイル)エチル、N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−(2−メチルフェ
ニル)カルバモイルメチル、2−(N−(2−ジメチル
アミノエチル)−N−(2−メチルフェニル)カルバモ
イル)エチル基などが挙げられる。
(v)の基−NR29R30において、R29およびR30は同一
または異なっていてもよく、(1)水素原子、(2)C
1-6アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、(3)
フェニルC1-4アルキル基、(4)基−COR31、(5)基
−COOR32、または(6)基−CONR34R35を表す。
ここで、(2)のアルキル基は、ハロゲン原子、水酸
基、C1-4アルコキシ基、アミノ基(このアミノ基は、C
1-4アルキル基、アシル基、またはスルホニル基で置換
されていてもよい)で置換されていてもよい。
また、(3)のフェニルC1-4アルキル基のベンゼン環
上の水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シ
アノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシで置換
されていてもよい。
(4)の基−COR31において、R31は、水素原子、C1-6
アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、またはフェ
ニル基を表す。ここで、このアルキル基は、ハロゲン原
子、水酸基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシで
置換されていてもよく、また、このフェニル基は、ハロ
ゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル
基、またはC1-4アルコキシで置換されていてもよい。
(5)の基−COOR32において、R32は、C1-6アルキル
基(好ましくはC1-4アルキル基)、またはフェニル基を
表す。ここで、このフェニル基はハロゲン原子、水酸
基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4
アルコキシで置換されていてもよい。
(6)の基−CONR34R35において、R34およびR35は同
一または異なっていてもよく、水素原子、C1-6アルキル
基(好ましくはC1-4アルキル基)、またはフェニル基を
表す。ここで、このアルキル基は、C1-4アルキル基、ま
たはアミノ基で置換されていてもよい。さらにこのアミ
ノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、またはスルホニル
基でさらに置換されていてもよい。
(v)基−NR29R30の好ましい具体例としては、アミ
ノ、N−メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N−メ
チルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−
メチルアミノ、N−ベンジルアミノ、N−(4−メトキ
シベンジル)アミノ、N−(4−ニトロベンジル)アミ
ノ、N−(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ、N,N−ジ
ベンジルアミノ、N,N−ビス(4−ニトロベンジル)ア
ミノ、N,N−ビス(4−ジメトキシベンジル)アミノ、
N,N−トリフェニルメチルアミノ、ホルミルアミノ、ク
ロロアセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、ト
リクロロアセチルアミノ、N−(p−トルオイル)アミ
ノ、N−(4−メトキシベンゾイル)アミノ、N−(4
−ヒドロキシベンゾイル)アミノ、N−(2−メトキシ
ベンゾイル)アミノ、N−(2−ヒドロキシベンゾイ
ル)アミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ、2−トリクロロエトキシカ
ルボニルアミノ、2−トリメチルシリルエトキシカルボ
ニルアミノ、ナフタレン−1−スルホニルアミノ、ナフ
タレン−2−スルホニルアミノ基などが挙げられる。
また、本発明による化合物においてはトリアゾール環
に由来する互変異性体および置換基のアルケニル基に由
来するシス−トランス異性体が存在し得るが、そのいず
れの異性体およびそれらの混合物もまた本発明に包含さ
れるものである。
本発明による化合物の好ましい化合物群としては、 Zがカルボニル基であり、Rが水素原子であり、かつ
R1、R2、R3、R4、およびR5が水素原子、または(h)C
1-12アルキル基である化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、およびR1が水素原子で
あり、かつR2、R3、R4、およびR5が水素原子、または
(l)C1-12アルコキシ基である化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、およびR5が水
素原子であり、R3およびR4が水素原子、または(h)C
1-12アルキル基である化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、およびR5が水
素原子であり、R3、およびR4が水素原子、または(k)
C2-12アルケニル基である化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、およびR5が水
素原子であり、R3、およびR4が水素原子または(l)C
1-12アルコキシ基である化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、R4、およびR5
が水素原子であり、R3が(h)C1-12アルキル基である
化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、R4、およびR5
が水素原子であり、R3が(k)C2-12アルケニル基であ
る化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、R4、およびR5
が水素原子であり、R3が(l)C1-12アルコキシ基であ
る化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、R4、およびR5
が水素原子であり、R4が(k)C2-12アルケニル基であ
る化合物群、 Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、R3、およびR5
が水素原子であり、R4が(l)C1-12アルコキシ基であ
る化合物群、 Zがカルボニル基であり、R3、およびR4が(r)基−
(CH2kCOR18、(t)基−(CH2pNR20R21、(u)基
−(CH2qCONR22R23、または(v)基−NR29R30である
化合物群、 Zが基−CR6R7−であり、R、およびR1が水素原子で
あり、R2、R3、R4、およびR5が水素原子、(h)C1-12
アルキル基、(k)C2-12アルケニル基、または(l)C
1-12アルコキシ基である化合物群(ここで、R6およびR7
は双方とも水素原子であるか、またはその一方が水素原
子であり、他方が(h)C1-12アルキル基、または
(l)C1-12アルコキシ基であるものが好ましい)、 Zが基−(C=N−OR8)−(ここで、R8が水素原
子、またはC1-12アルキル基である)であり、R、およ
びR1が水素原子であり、R2、R3、R4、およびR5が水素原
子、(h)C1-12アルキル基、 (k)C2-12アルケニル基、または(l)C1-12アルコキ
シ基である化合物群、および Zが基−S(O)nであり、R、およびR1が水素原子
であり、R2、R3、R4、およびR5が水素原子、(h)C
1-12アルキル基、または(l)C1-12アルコキシ基であ
る化合物群 が挙げられる。
特に好ましい化合物としては、 7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−エチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−エトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−エトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−シアノメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン、 7−メトキシカルボニルメトキシ−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン、 8−メトキシカルボニルメトキシ−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン、 7−(4−メトキシベンゾイルメトキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7−アセトニルオキシ−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピン、 7−(2−メトキシカルボニル−()−エテニル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2−メト
キシカルボニルエチル)−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピン、 7−(2−カルボキシ−()−エテニル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2−シアノ−()−エテニル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7−(3−オキソ−()−ブテニル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7,8−ジメチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7,8−ジメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メチル−8−メトキシ−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン、 7−(2−メトキシカルボニル−2−メチル−(
−エテニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−(4−メトキシベンゾイル)−()−エ
テニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−(N−ベンジルカルバモイル)−()−
エテニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−(−(2−
ピリジル)メチルカルバモイル)−()−エテニル)
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン 7−(−(4−(4−メチル−1−ピペラジニル)
メチルベンジルカルバモイル−()−エテニル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−(−(1
−テトラゾール−5−イル)カルバモイル)−()−
エテニル)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 7−(ヒドロキシイミノ)メチル−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン 7−(メトキシイミノ)メチル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン 7−(ベンジルオキシイミノ)メチル−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 7−(−アセチル−−プロピルアミノメチル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(−(3−カルボキシプロパノイル)−−プ
ロピルアミノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン 7−(−ベンジルアミノメチル)−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 7−(2−(−ジメチルアミノ)エチルアミノ
メチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(−(4−カルボキシブチリル)アミノメチ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(−アセチルアミノメチル)−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 7−(−メタンスルホニルアミノメチル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン 7−(−ベンゼンスルホニルアミノメチル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェノキシプ
ロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェニルプロ
ポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−オキソ−4−
フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブトキシ)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(3−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)プロ
ポキシ)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(3−(1−ピペリ
ジニル)プロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c][1]ベンゾアゼピン 7−(3−(−ジメチルアミノ)プロポキシ)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 8−(2−メトキシエトキシ)−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン 8−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン 7−ホルミル−5−ヒドロキシ−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 6−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 9−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−b][1,5]ベンゾチアゼピン、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−b][1,5]ベンゾチアゼピン 4−オキシド、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−b][1,5]ベンゾチアゼピン 4,4−ジオキシド、 7−(N−(4−フルオロベンゼンスルホニル)アミ
ノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(N−(4−クロロベンゼンスルホニル)アミノ
メチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7−(4−クロロフェナシルオキシ)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン、 4(5),10−ジオキソ−7−(2−フェノキシエ
トキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン、 8−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン、 7−(4−メチルベンゾイル)アミノ−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン、 などが挙げられる。
本発明による化合物はその薬理学的に許容される塩と
することができる。そのような塩としては、医学上許容
される非毒性塩が挙げられるが、好適にはナトリウム
塩、カリウム塩またはカルシウム塩のようなアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の塩、フッ化水素酸塩、塩酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン化
水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、リン酸塩など
の無機酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタン
スルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルキ
ルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエン
スルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、フマール
酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸
塩、マレイン酸塩などの有機酸塩およびグルタミン酸
塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩などを挙げる
ことができる。
一般式(I)の化合物の合成 本発明による化合物は、次に示す反応工程式(A)〜
(E)の方法により合成することができる。
なお、以下の反応工程式において、一般式(I)の化
合物について、 Zがカルボニル基である場合を一般式(I a)の化合
物、 ZがCR6R7基である場合を一般式(I b)の化合物、 Zが基−(C=N−OR8)−である場合を一般式(I
c)の化合物、 ZがS(O)n基である場合を一般式(I d)の化合
物、 と表わすこととする。さらに、 Zがスルフィド基(n=0)の場合を式(I d−1)
の化合物、 Zがスルホキシド基(n=1)の場合を式(I d−
2)の化合物、 そしてZがスルホン基(n=2)の場合を式(I d−
3)の化合物、 と表わすことにする。
式中、RおよびR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、お
よびR41は先に定義したものと同じ意味を表わす。
反応工程式(A) 一般式(I a)の化合物は、一般式(III)の化合物を
環化反応に付し、必要に応じて保護基を除去することに
より得ることができる。さらに、一般式(III)の化合
物は、一般式(II)の化合物を酸化反応の後、還元反応
に付すことにより得ることができる。詳しくは、以下の
通りである。
(A−1)一般式(II)の化合物の合成: 一般式(II)で表される化合物は、置換または無置換
の2−ニトロベンズアルデヒド化合物(VI)を出発原料
として合成することができる。
すなわち、化合物(VI)と、プロピオール酸エステル
から通常の方法で容易に調製できるプロピオール酸エス
テルのアルカリ金属塩とを、反応に関与しない溶媒(例
えば、トルエン、ジメチルホルムアミド、エーテル、テ
トラヒドロフラン、またはこれらの混合物)中で、−78
〜30℃、好ましくは−78〜0℃の反応温度で、0.1〜24
時間、通常で0.1〜1時間、反応させることによって化
合物(VII)を得ることができる。
次いで、この化合物(VII)と、式R−N3(VIII)
(ここで、Rは先に一般式(I)について定義したもの
と同じ意味を表す)のアジド化合物とを、反応に関与し
ない溶媒(例えば、トルエン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロ
ピオン酸エチルなどの有機エステル、ジオキサン、また
はこれらの混合物)中で、0〜150℃、好ましくは30〜1
10℃の反応温度で、1〜48時間、通常で5〜24時間、反
応させることによって一般式(II)の化合物を得ること
ができる。
アジド化合物の調製は、例えば、J.R.E.Hoover and
A.R.Day(J.Amer.Chem.Soc.,78,5832(1956))、D.R.B
uckle and C.J.M.Rockell(J.Chem.Soc.Perkin I,1982,
627)、B.Loubinoux,J.−L.Colin and S.Tabbache(J.H
eterocyclic Chem.,21,1669(1984))、I.F.Cottrell,
D.Hands,P.G.Houghton,G.R.Humphrey and S.H.B.Wright
(J.Heterocyclic Che.,28,301(1991))らが文献に記
載した方法に従って行なうことができる。
また、上記の化合物(VI)との反応で用いるプロピオ
ール酸エステルのアルカリ金属塩のアルカリ金属として
は、リチウム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられ、
リチウムが好ましい。
得られる一般式(II)の化合物は、トリアゾール部分
に関する異性体(Rの位置異性体)の混合物であるが分
離することなしに次の反応に用いることができる。
(A−2)一般式(III)の化合物の合成: 一般式(III)の化合物は、前記(A−1)で得られ
た一般式(II)の化合物を酸化反応に付し、化合物(I
X)を得、さらにこれを還元反応に付すことで容易に得
ることができる。
ここでの酸化反応としては、例えば、通常用いられる
クロム酸、過マンガン酸などの金属酸化剤による酸化、
接触空気酸化、ジクロロジシアノベンゾキノン(DDQ)
などの有機酸化を用いることができる。塩化メチレン溶
液中(室温)での二酸化マンガンによる酸化、または塩
化メチレン溶液中でのジメチルスルホキシドを用いる酸
化(例えば、ジメチルスルホキシド−塩化オキサリル−
トリエチルアミン系、−78〜25℃)が好ましい。
化合物(IX)の段階でトリアゾール部分に関する異性
体(Rの位置異性体)の混合物を分離することができる
が、分離することなしに一般式(I)の化合物まで反応
を進めることもできる。
次いで、化合物(IX)を、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、または水酸化リチウムのアルコール水溶液を
用いて加水分解し、その後相当するカルボン酸とし、ま
たはそのままで、還元反応に付すことにより、一般式
(III)のアミノ化合物(R1=H)を得ることができ
る。
この還元反応には、通常用いられる接触還元(ニッケ
ル触媒、パラジウム触媒などが好ましく用いられ、また
溶媒としては酢酸エチル、エタノールなどのアルコール
溶媒、水などを単独または混合で使用するのが好まし
い)、または鉄、亜鉛など金属を用いた還元方法、例え
ば亜鉛−酢酸系の還元反応などを用いることができる。
この還元反応を0.1〜10時間、10〜100℃の反応温度で
行なった後、必要に応じて、塩基存在下アルキル化剤を
作用(−アルキル化)させることにより、一般式(II
I)の化合物を得ることができる。
また、この−アルキル化反応は、次に示す方法でも
実施することができる。すなわち、一般式(III)(但
し、R1=H、R41=C1-6アルキル基またはカルボキシル
基の保護基)で表される化合物に、クロル炭酸メチル、
クロル炭酸ベンジル(カルボキシベンゾキシクロリド)
などを、通常用いられる条件下で作用させ、カルバミン
酸エステルとした後、塩基存在下アルキル化剤を作用さ
せる。
続いて、酸加水分解、アルカリ加水分解、または接触
還元を、通常用いられる条件下で実施し、カルバミン酸
エステルから、アニリン誘導体である一般式(III)
(但し、R1=C1-12アルキル、R41=C1-6アルキル基また
はカルボキシル基の保護基)の化合物を誘導することが
できる。
この−アルキル化反応のアルキル化剤としては、一
般に用いられているハロゲン化アルキル、スルホン酸類
のアルキルエステルを、塩基としては、例えばn−ブチ
ルリチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどを用いることができ
る。また反応溶媒は、例えばテトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどを単独、または混合溶媒として用いる。
反応温度、および反応時間は、アルキル化剤−塩基−
反応溶媒の組み合わせを考慮して適宜決定されてよい
が、通常、−25〜50℃、1〜24時間(例えば、ヨウ化メ
チル/水素化ナトリウム/ジメチルホルムアミド系では
20℃、14時間)を要する。
(A−3)一般式(I a)の化合物の合成: (A−2)で得られた一般式(III)の化合物を次の
ような条件の環化反応に付し、必要に応じてN−アルキ
ル化、または脱保護化反応に付すことで一般式(I a)
の化合物を得ることができる。
環化反応: 一般式(III)の化合物がカルボン酸の場合(R41
H)、通常のシクロペプチド合成に用いられる脱水閉環
剤、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ピリジン誘導体、およびリン酸誘導体などの活性
エステル化剤、または塩化チオニル、オキシ塩化リンな
どの脱水剤、を用いて閉環反応を行なうことができる。
反応溶媒、温度、および反応時間は、使用する脱水閉環
剤などを考慮して適宜決定されてよいが、例えば、脱水
閉環剤に2−フルオロ−1−メチルピリジニウム p−
トルエンスルホネート/トリブチルアミン/3、4−ジヒ
ドロ−2−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン
を用いた場合、テトラヒドロフラン、または塩化メチレ
ン溶媒中で、−10〜50℃、0.5〜24時間の反応条件が好
ましい。
また、一般式(III)の化合物がエステルの場合(R41
=C1-6アルキル基またはカルボキシル基の保護基)、水
素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド
などの強塩基を、反応に関与しない溶媒(例えば、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはこれ
らの混合物)の中で、0〜100℃の反応温度で、1〜48
時間、通常で5〜24時間、反応させることによって一般
式(I a)の化合物を得ることができる。
N−アルキル化反応: 閉環した化合物(I a)がR1=Hの場合には、トリア
ゾールなどの保護基を脱離する前に、必要に応じて、塩
基の存在下アルキル化剤を作用させることにより、R1
C1-12アルキル基である化合物(I a)を得ることができ
る。
この化合物(I a)のN−アルキル化反応は、前記の
一般式(III)の化合物におけるアルキル化反応と同様
の反応条件で行うことができる。
脱保護化反応: 一般式(I a)の化合物は、トリアゾール基が保護さ
れている場合には以下のような通常用いられる脱保護反
応を行なうことができる。例えば、D.R.Buckle and C.
J.M.Rockell(J.Chem.Soc.Perkin I,1982,627)、F.E.N
ielsen and E.B.Pedersen(J.Heterocyclic Chem.,22,1
693(1985))らが文献に記載している方法に準じて、
保護基Rがベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニル
メチル、4−メトキシベンジル、3、4、5−トリメト
キシベンジル、ベンジルオキシメチル、トリメチルシリ
ルの場合には希塩酸、希硫酸などの鉱酸、または酢酸、
トリフルオロ酢酸などの有機酸を単独、または反応に関
与しない溶媒(例えば、塩化メチレン、トルエンなど)
で希釈し、化合物(I a)に作用させる。15〜80℃、1
〜10時間の条件で、通常は、保護基を除去し、一般式
(I a、R=H)の化合物を得ることができる。
反応工程式(B): 本発明による第二の方法、反応工程式(B)の方法に
よれば、一般式(I)の化合物は次に示す方法により製
造することができる。
一般式(I a)の化合物は、下記一般式(IV)の化合
物を環化反応に付し、必要に応じて保護基を除去するこ
とにより得ることができる。さらに、一般式(IV)の化
合物は、アニリン誘導体(X)とトリアゾール誘導体
(XI)とを縮合反応に付すことにより得ることができ
る。詳しくは、以下の通りである。
(B−1)一般式(IV)の化合物の合成: 一般式(IV)の化合物は、アニリン誘導体(X)とト
リアゾール誘導体(XI)とを、反応に関与しない溶媒
(例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、塩化メチレ
ン、酢酸エステル、ジメチルホルムアミドなど)中で、
ピリジン、トリエチルアミンなどの有機塩基存在下、塩
化チオニル、オキシ塩化リンなどの脱水剤を用いて、−
10〜25℃、0.5〜5時間反応させることによって得るこ
とができる。
また、一般式(IV)の化合物は、アニリン誘導体
(X)と、化合物(XI)から通常の方法で調製できる相
当する酸塩化物とを、有機塩基、炭酸アルカリ、重炭酸
アルカリなどの無機塩基の存在下で縮合反応させること
によって得ることができる。
ここで用いられる化合物(XI)は、例えば、B.Loubin
oux,J.−L.Colin and S.Tabbache(J.Heterocyclic Che
m.,21,1669(1984))が文献に記載した方法に準じて合
成したアジド化合物(VIII)とアセチレンジカルボン酸
エステルとの付加物を、等モルの水酸化アルカリを用い
て、アルコール水溶液中で加水分解(−10〜25℃、0.5
〜2時間)することによって得ることができる。
この縮合化合物(IV)を、エステル加水分解(通常、
アルコール水溶液またはテトラヒドロフラン−水混合溶
液中、水酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリを用いる
反応)によって、一般式(IV)(但し、R41=H)の化
合物に変換することができる。
(B−2)一般式(I a)の化合物の合成: 一般式(I a)の化合物は、一般式(IV)の化合物を
環化反応に付すことによって得ることができる。一般式
(IV)(但し、R41=H)の化合物を、ポリリン酸(PP
A)、ポリリン酸エステル(PPE)、濃硫酸などの脱水閉
環剤と処理することによって、またはアミドカルボン酸
を酸ハロゲン化物経由分子内フリーデルクラフツ反応に
付すことによって閉環し、化合物(I a)を合成するこ
とができる。
好ましく用いることのできる溶媒としては、反応に関
与しない溶媒(例えば、二硫化炭素、ベンゼン、ニトロ
ベンゼンなどのベンゼン系溶媒、四塩化炭素などのハロ
ゲン系溶媒、などを単独、または混合溶媒として)が挙
げられる。
酸ハロゲン化物としては、例えば、通常の方法で調製
できる酸塩化物、酸臭化物が用いられ、分子内フリーデ
ルクラフツ反応剤としては、例えば無水塩化アルミニウ
ム、無水塩化スズ、などのルイス酸を用いることができ
る。
また、反応温度、時間は使用する酸ハロゲン化物、ル
イス酸、および溶媒の組み合わせを勘案して適宜決定さ
れてよいが、通常、0〜80℃、0.5〜24時間が好まし
い。
また、得られた化合物(I a)を必要に応じて、反応
工程式(A−3)に記載のN−アルキル化反応の方法と
同様に処理して、N−アルキル体へ変換することもでき
る。
さらに、保護基を除去する場合には、反応工程式(A
−3)と同様に脱保護反応に付すことにより、一般式
(I a、R=H)の化合物を得ることができる。
反応工程式(C): また、本発明による第三の方法、反応工程式(C)の
方法によれば、一般式(I)の化合物は次のように合成
することができる。
一般式(I b)の化合物は、一般式(I a)の化合物を
還元(必要に応じてアルキル化)するか、または有機金
属化合物と反応させ、必要なら保護基を除去することに
より得ることができる。詳しくは、以下の通りである。
一般式(I b)の化合物は、前記の反応工程式(A)
法、または(B)法で製造された化合物(I a)を、反
応に関与しない溶媒中で、カルボニル基の還元に通常用
いられる還元剤、好ましくは水素化ホウ素ナトリウム
(水、アルコール、水酸化アルカリ水溶液、またはこれ
らの混合溶液中)、水素化ホウ素リチウム(テトラヒド
ロフランなどエーテル系溶媒、またはトルエン中)、水
素化リチウムアルミニウム(テトラヒドロフランなどエ
ーテル系溶媒)など、で還元することによって得ること
ができる。
反応温度、および反応時間は、使用する還元剤、溶
媒、およびそれらの組み合わせを考慮して適宜決定され
てよいが、一般には、−78〜50℃、0.5〜24時間で反応
を完結させることができる。
得られた化合物(I b)(但し、Z=CHOH)を必要に
応じて、塩基の存在下アルキル化剤を作用させることに
より、R6が水素原子、R7がC1-12アルコキシ基の化合物
(I b)へ誘導することができる。
アルキル化剤としては通常用いられるハロゲン化アル
キル、スルホン酸類のアルキルエステルが、塩基として
は、例えばn−ブチルリチウム、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
を用いることができる。また反応溶媒としては、例えば
テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどを単独、また
は混合溶媒として用いることができる。
反応温度、および反応時間は、アルキル化剤−塩基−
反応溶媒の組み合わせを考慮して適宜決定されてよい
が、通常、−25〜50℃、1〜24時間(例えば、ヨウ化メ
チル/水素化ナトリウム/ジメチルホルムアミド系では
20℃、8時間)を要する。
さらに、R6が水酸基でR7がC1-12アルキル基の化合物
(I b)は、化合物(I a)に、通常用いられているグリ
ニヤール試薬、またはアルキルリチウムなどの有機金属
化合物を、反応に関与しない溶媒(例えば、エーテル、
テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、ヘキサン、
トルエンなどの炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶
媒)中、−100〜50℃(好ましくは−78〜20℃)で、0.5
〜24時間作用させることにより得ることができる。
また、保護基を除去する場合には、前記の反応工程式
(A−3)と同様に脱保護反応に付すことにより、一般
式(I b)の化合物を得ることができる。
反応工程式(D): さらに、本発明による第四の方法、反応工程式(D)
の方法によれば、一般式(I)の化合物は次のように合
成することができる。
一般式(I c)の化合物は、一般式(I a)の化合物
に、アミン化合物(H2N−OR8)を作用させ、必要に応じ
て保護基を除去することにより得ることができる。
すなわち、一般式(I a)の化合物に、アミン化合物
(H2N−OR8)を、反応に関与しない溶媒(例えば、メタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ク
ロロホルム、塩化メチレンなどの単独溶媒または混合溶
媒)中で、反応温度−78〜80℃、好ましくは−25〜50℃
で、通常0.5〜24時間、好ましくは0.5〜6時間で作用さ
せることにより、一般式(I c)の化合物を得ることが
できる。
このオキシム化反応に用いられる、R8がC1-12アルキ
ル基であるアミン化合物は、通常、N−ヒドロキシフタ
ルイミドをアルキル化し、脱フタロイル化することによ
り容易に調製することができる。
また、得られた化合物(I c)がヒドロキシム化合物
(R8=H)である場合には、必要に応じて、塩基存在
下、アルキル化反応に付すことにより、R8がC1-12アル
キル基の化合物(I c)を得ることができる。
これらのアルキル化反応は、前記の反応工程式(c)
のO−アルキル化反応と同様の反応条件にて行なうこと
ができる。
さらに、保護基を除去する場合には、前記の反応工程
式(A−3)と同様に脱保護反応に付すことにより、一
般式(I c)の化合物を得ることができる。
反応工程式(E): さらに、また本発明による第五の方法、反応工程式
(E)の方法によれば、一般式(I)の化合物は次のよ
うに合成することができる。
一般式(I d)の化合物は、一般式(V)の化合物を
環化反応に付し、必要に応じて、酸化し、保護基を除去
することにより得ることができる。
さらに、一般式(V)の化合物は、メルカプトアニリ
ン誘導体(XII)とトリアゾール誘導体(XIII)とを、
縮合反応に付すことにより得ることができる。詳しく
は、以下の通りである。
(E−1)一般式(V)の化合物の合成: 一般式(V)の化合物は、化合物(XII)と化合物(X
III)とを、塩基存在下、例えば、D.R.Buckle,C.J.M.Ro
ckell,H.Smith and B.A.Spicer(J.Med.Chem.,27,223
(1984))らが文献に記載した方法に準じて、縮合反応
に付すことにより得ることができる。
この反応において、塩基は水素化ナトリウムに限らず
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシドなどを用いることができ
る。また、反応溶媒は文献のジメチルホルムアミドに限
られることなくメタノール、エタノールなどのアルコー
ル、テトラヒドロフラン、水およびこれらの混合溶媒な
どを用いることができる。反応温度、および反応時間
は、それぞれ−10〜60℃、0.5〜24時間が好ましい。
ここで用いられる化合物(XIII)は、例えば、D.R.Bu
ckle and C.J.M.Rockell(J.Chem.Soc.Parkin I,1982,6
27;J.Chem.Research(S),1982,292)が文献に記載し
ている方法に準じて容易に調製できる。
(E−2)一般式(I d)の化合物の合成: 一般式(I d)の化合物は、(E−1)で得られた一
般式(V)の化合物を、前記反応工程式(A−3)と同
様の反応条件で環化反応に付して化合物(I d−1)を
得、必要に応じて、酸化し、保護基を脱離することで合
成することができる。
スルフィド体の閉環化合物(I d−1)を通常の酸化
反応により、スルホキシド化合物(I d−2)およびス
ルホン化合物(I d−3)へ誘導することができる。
好ましく用いられる酸化剤としては、例えば、反応に
関与しない溶媒中の過酢酸(例えば、酢酸中)、過安息
香酸やm−クロロ過安息香酸などの有機過酸(例えば、
塩化メチレン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン
などのハロゲン化炭化水素溶媒中)、または、過ヨウ素
酸ナトリウム(例えば、メタノールなどのアルコール水
溶液中)および過マンガン酸カリウム(例えば、酢酸水
溶液中)などの無機酸化剤が挙げられる。
酸化剤を1〜1.5当量作用させることによってスルホ
キシド化合物(I d−2)を、また、2〜3.5当量作用さ
せることによりスルホン化合物(I d−3)をそれぞれ
得ることができる。
酸化反応の温度および時間は、目的物がスルホキシド
あるか、またはスルホンであるか、また酸化剤と溶媒の
組み合わせを考慮して適宜決定されてよいが、−10〜90
℃、好ましくは0〜60℃、0.5〜48時間が好ましい。
さらに、化合物(I d−1)、(I d−2)、または
(I d−3)を反応工程式(A−3)と同様に脱保護反
応に付し保護基を除去することによって、一般式(I
d)(但し、R=H)の化合物をそれぞれ得ることがで
きる。
前記反応工程式(A)〜(E)のそれぞれにおいて、
R2、R3、R4またはR5が保護されたアミノ基、水酸基また
はカルボキシル基である場合には、必要に応じて、適切
な反応工程において、好ましくはトリアゾール基の保護
基を脱離する反応工程の前後に、それぞれの脱保護反応
に付し、一般式(I)の化合物に誘導することができ
る。この場合、常法に従い、アミノ基、水酸基またはカ
ルボキシル基のそれぞれの保護基に応じて、また反応工
程に応じて、脱保護試薬を選択し、これらを適宜用い
て、脱保護反応を常法に準じて行なうことができる。
上記製造法で合成される一般式(I)で示される化合
物は、通常の精製方法、例えば再結晶、再沈澱、溶媒抽
出、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、吸着性樹脂
によるカラムクロマトグラフィーなどで精製することが
できる。
化合物の用途/医薬組成物 一般式(I)で表わされる化合物は、抗アレルギー作
用を有する。
したがって、本発明による化合物はアレルギーが関与
する疾患の治療及び予防に有用である。
具体的には、本発明による化合物は気管支喘息、湿
疹、蕁麻疹、アレルギー性胃腸障害、アレルギー性鼻
炎、アレルギー性結膜炎などの治療と予防に有効なアレ
ルギー疾患の治療薬として用いることができる。
したがって、本発明による前記一般式(I)で表わさ
れる化合物およびそれらの薬理学的に許容される塩は、
人体および動物に有用な抗アレルギー剤および喘息治療
薬を提供することができる。具体的には、対象となる疾
病の例として、気管支喘息、湿疹、蕁麻疹、アレルギー
性胃腸障害、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎な
どが挙げられる。本発明の化合物はこれらのアレルギー
疾患の治療と予防に有効である。
本発明による一般式(I)で表わされる化合物ならび
にその薬理学的に許容される塩を有効成分とする医薬組
成物は、経口または非経口投与(例えば、吸入投与、点
鼻、点眼、皮下投与、靜注、筋注、直腸投与および経皮
投与など)のいずれか、好ましくは経口投与することが
でき、薬剤として経口または非経口投与に適した種々の
剤形で、ヒトおよびヒト以外の動物に使用される。
例えばその用途に応じて、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤、丸剤、細粒剤、トローチ錠、シロップ剤、乳
濁剤などの経口剤、吸入剤、点鼻液、点眼液などの外用
液剤、靜注および筋注などの注射剤、直腸投与剤、油脂
性坐剤、水溶性坐剤、軟膏のような塗布剤などのいずれ
かの製剤形態に調製することができる。
これらの各種製剤は、通常用いられている賦形剤、増
量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、潤滑
剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯
味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤などを用いて常法により
製造することができる。使用可能な無毒性の上記添加物
としては、例えば、乳糖、果糖、ブドウ糖、でん粉、ゼ
ラチン、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム、
タルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、アラビ
アゴム、オリーブ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、シロップ、ワセリン、グリセリン、エ
タノール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、
リン酸ナトリウムなどが挙げられる。
薬剤中における本発明の化合物の含有量はその剤形に
応じて異なるが、通常全組成物中1〜70重量%、好まし
くは5〜30重量%濃度である。製剤法の具体例は後記の
製剤例に示した通りである。アレルギー疾患の治療およ
び予防のための投与量は、用法、患者の年齢、性別、症
状の程度などを考慮して適宜決定されるが、通常成人1
日当り約0.1〜2000mg、好ましくは5〜400mg程度とする
のがよく、これを1日1回または数回に分けて投与する
ことができる。
実施例 本発明を実施例、試験例、および製剤例によって詳し
く説明するが、これらの例は単なる例示であって本発明
はこれらに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸
脱しない範囲で種々の変形および修正が可能であること
は言うまでもない。
なお、以下の実施例中のNMRデータは400MHzNMRによる
測定データであり、TMSを基準としたδ値(ppm)で示し
た。
実施例1 4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(6.6ml,47.1mmol)のテトラヒドロフラン(80m
l)溶液に、2.5Nブチルリチウム(17.4ml,43.5mmol)を
加え、30分間撹拌した。次いで、この反応液に、プロピ
オール酸エチル(4.0ml,39.5mmol)のテトラヒドロフラ
ン(20ml)溶液と、2−ニトロベンズアルデヒド(4.0
g,26.5mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液とを順
に加え、−78℃でさらに30分間撹拌した。反応液に酢酸
(5.0ml,87.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液、続いて水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽
和食塩水の順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去して、油状のエチル 4
−ヒドロキシ−4−(2−ニトロフェニル)−2−ブチ
ノエートを得た。得られたエチル 4−ヒドロキシ−4
−(2−ニトロフェニル)−2−ブチノエートをトルエ
ン(80ml)に溶解し、これに4−メトキシベンジルアジ
ド(13.0g,79.7mmol)を加え、100℃で3時間加熱攪拌
した。その後、反応液を室温まで冷却した。析出物を濾
取し、トルエンで洗浄した後乾燥して、無色結晶状粉末
のエチル 5−(ヒドロキシ−(2−ニトロフェニル)
メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボキシレート(a−2:高極性の生
成物(MP))(2.55g,15.7%)を得た。さらに、ろ液の
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル=1:1)により精製して、エチ
ル 4−(ヒドロキシ−(2−ニトロフェニル)メチ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボキシレート(a−1:低極性の生成物
(LP))および化合物a−2の3:1の混合物(6.09g,37.
4%)を得た。
a−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.25(3H,t),3.77(3H,s),4.
11(2H,q),5.78(1H,d),5.81(1H,d),6.83(2H,d),
6.88(1H,s),7.21(2H,d),7.45〜7.50(1H,m),7.65
〜7.70(1H,m),7.94(1H,d),8.00〜8.04(1H,m). EIMS:m/z 412(M+). a−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.36〜1.41(3H,m),3.68(3H,
s),4.35〜4.45(2H,m),5.48(1H,d),5.51(1H,d),
5.71(1H,d),6.44(1H,d),6.61(2H,d),6.95(1H,
d),7.08(2H,d),7.20(1H,ddd),7.35(1H,dd),7.83
(1H,dd). EIMS:m/z 412(M+). (b) アルゴン雰囲気下、−78℃で、塩化オキサリル
(2.7ml,31.0mmol)の塩化メチレン溶液(90ml)に、ジ
メチルスルホキシド(4.3ml,60.6mmol)の塩化メチレン
(18ml)溶液と、前記(a)で得られた化合物a−1と
化合物a−2との3:1の化合物(6.09g,14.8mmol)の塩
化メチレン(18ml)溶液とを順に加え、30分間撹拌し
た。次いで、反応液にトリエチルアミン(21.5ml,153mm
ol)を加え、−78℃で30分間、さらに室温で1時間撹拌
した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた
後、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、およ
び飽和食塩水の順で洗った。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル
=9:1〜2:1)により精製して、まず褐色油状のエチル
1−(4−メトキシベンジル)−4−(2−ニトロベン
ゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレー
ト(b−1:LP)(3.95g,65.0%)を得、次に無色結晶状
粉末のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレート(b−2:MP)(1.40g,23.0%)を得
た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.37(3H,t),3.79(3H,s),4.
42(2H,q),5.72(2H,s),6.86(2H,d),7.25(2H,d),
7.61(1H,dd),7.69(1H,ddd),7.78(1H,ddd),8.19
(1H,dd). EIMS:m/z 410(M+). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.13(3H,t),3.78(3H,s),4.
05(2H,q),5.82(2H,s),6.86(2H,d),7.32(1H,d),
7.38(2H,d),7.66〜7.72(2H,m),8.03〜8.07(1H,
m). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(2−ニトロベンゾイル)−1,2,
3−トリアゾール−5−カルボキシレート(b−1)(1
0.17g,24.8mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液
に、1N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加え、室温で
2時間撹拌した。水層を塩酸酸性とした後、酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗った。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、無色結晶
状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−4−(2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
ン酸(c−1':LP)を得た。次いで、これをメタノール
(80ml)に溶かし、10%パラジウム炭素(800mg)を加
え、水素雰囲気下、室温で10時間撹拌した。反応液をセ
ライトでろ過した後、濾液を減圧濃縮した。析出物を濾
取して、黄色結晶状粉末の4−(2−アミノベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボン酸(c−1:LP)(6.62g,75.8%、
2行程)を得た。
c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),6.04(2H,s),6.
7〜6.8(1H,m),6.86(2H,d),7.45(2H,d). また、上記と同様に、前記(b)で得られたエチル
1−(4−メトキシベンジル)−5−(2−ニトロベン
ゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレー
ト(b−2)(6.90g,16.8mmol)を、テトラヒドロフラ
ン(100ml)溶液中で、1N水酸化ナトリウム水溶液(35m
l)とともに室温で4時間加水分解することにより、無
色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−5−
(2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボン酸(c−2':MP)を得た。さらに、これをメ
タノール(200ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(607
mg)を用いて、水素雰囲気下、室温で1.5時間接触還元
することにより、黄色結晶状粉末の5−(2−アミノベ
ンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−
トリアゾール−4−カルボン酸(c−2:MP)(5.51g,9
3.0%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),5.80(2H,s),6.
87(2H,d),7.39〜7.43(1H,m),7.41(2H,d),7.63〜
7.71(2H,m),8.03(1H,dd). c−2(MP);1 H−NMR(CD3OD):δ 3.62(3H,s),5.42(2H,s),6.
26〜6.30(1H,m),6.6〜6.7(1H,m),6.65(2H,d),6.7
5(1H,d),7.03(2H,d),7.16〜7.21(1H,m). EIMS:m/z 352(M+). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボン酸(c−1)(6.62g,18.8mmol)
の塩化メチレン(120ml)溶液に、氷冷下で、トリブチ
ルアミン(4.7ml,19.7mmol)、2−フルオロ−1−メチ
ルピリジニウム p−トルエンスルホネート(5.85g,2
0.7mmol)、および3,4−ジヒドロ−2−ピリド[1,2
−a]ピリミジン−2−オン(3.34g,22.5mmol)を加
え、1時間撹拌した。反応混合物にクロロホルムと水と
を加え、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を希
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食塩
水の順で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。析出した沈澱を濾取し、
ジエチルエーテルで洗浄して、黄色結晶状粉末の3−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−3−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c][1]ベンゾア
ゼピン(d−1:LP)(2.96g,47.1%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),6.08(2H,
s),6.90(2H,d),7.31(2H,d),7.34(1H,dd),7.53
(1H,d),7.70(1H,ddd),8.23(1H,dd). FDMS:m/z 335(M++1). また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物、および5−(2−アミノベンゾイル)−1−(4−
メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カル
ボン酸(c−2)(2.97g,8.43mmol)から、黄色結晶状
粉末の1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(d−2:MP)(2.77g,98.3%)を
得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),6.91(2H,
s),6.90(2H,d),7.27〜7.33(1H,m),7.29(2H,d),
7.53(1H,d),7.69〜7.74(1H,m),8.17(1H,dd). (e) 3−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c]
[1]ベンゾアゼピン(d−1)(84mg,0.251mmol)
に、アニソール(1.0ml)とトリフルオロ酢酸(4.0ml)
とを加え70℃で1時間撹拌した。反応溶媒を減圧下留去
した後、残渣に水酸化ナトリウム水溶液を加え溶解し、
これをダイアイオンHP−20(水:アセトン=1:9〜3:7)
を用いて精製して、無色粉末の標記化合物、4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩として(58m
g,97.8%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 7.17〜7.23(2H,m),7.48〜7.53
(1H,m),8.20(1H,d). また、上記と同様にして、前記(d)で得られた化合
物、4(5),10−ジオキソ−1−(4−メトキシベ
ンジル)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン(d−2)(3.11g,9.30mmol)を、アニ
ソール(25ml)とトリフルオロ酢酸(100ml)とで脱保
護し、同様に後処理した。ダイアイオンHP−20(水:ア
セトン=1:9〜3:7)を用いて精製することにより、無色
粉末の標記化合物(949mg,43.2%)を得た。
実施例2 3−(4−メトキシベンジル)−4(5H),10−ジオキ
ソ−3H−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c][1]ベンゾア
ゼピン (a) エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5
−カルボキシレート(629mg,1.53mmol)をエタノール
(6.0ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(58mg)を加
えた。水素雰囲気下、室温で16時間撹拌後、10%パラジ
ウム炭素(60mg)を追加し、さらに2時間撹拌した。反
応液をセライトでろ過後、溶媒を減圧下留去した。析出
物を濾取して、黄色結晶状粉末のエチル 4−(2−ア
ミノベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,
2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(548mg,94.
2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.06(3H,t),3.80(3H,s),4.
17(2H,q),5.86(2H,s),6.54〜6.59(1H,m),6.69(1
H,d),6.88(2H,d),7.24〜7.32(1H,m),7.34〜7.41
(1H,m),7.36(2H,d). (b) アルゴン雰囲気下、氷冷したエチル 4−(2
−アミノベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(216m
g,0.568mmol)のジメチルスルホキシド(3.0ml)溶液
に、60%水素化ナトリウム(26mg,0.650mmol)を加え、
室温で17時間、さらに50℃で2時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で
順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=6:1〜3:1)に
より精製して、実施例1(d)で得られた化合物d−1
と同一の黄色結晶状粉末の標記化合物(37mg,19.5%)
を得た。
R2〜R5にそれぞれメチル基を導入した化合物を、相当
する2−ニトロベンズアルデヒドを出発原料として、前
記の実施例1または実施例2と同様の方法で合成するこ
とができる。実施例1と同様の方法で合成した例を実施
例3〜6として記載する。
実施例3 6−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン a−1:エチル 4−(ヒドロキシ−(3−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.27(3H,t),2.34(3H,s),3.
78(3H,s),4.35(2H,q),5.05(2H,s),6.84(2H,d),
6.91(1H,d)7.25(2H,d). a−2:エチル 5−(ヒドロキシ−(3−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.40(3H,t),2.35(3H,s),3.
70(3H,s),4.41(2H,m),5.46(1H,d),5.57(1H,d),
5.73(1H,d),6.15(1H,d),6.44(1H,d),6.65(2H,
d),6.99(1H,t),7.11(2H,d),7.18(1H,d). EIMS:m/z 426(M+). b−1:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(3−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.26(3H,t),2.47(3H,s),3.
79(3H,s),4.33(2H,q),5.76(2H,s),6.87(2H,d),
7.28(2H,d),7.51(1H,d),7.52(1H,d),7.69(1H,d
d). EIMS:m/z 424(M+). b−2:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(3−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.05(3H,t),2.39(3H,s),3.
70(3H,s),4.14(2H,q),5.62(2H,s),6.71(2H,d),
6.80(1H,dd),7.16(2H,d),7.24(1H,dd),7.48(1H,
dd). SIMS:m/z 425(M++1). c−1':1−(4−メトキシベンジル)−4−(3−メチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.61(3H,s),3.78(3H,s),6.
04(2H,s),6.85(2H,d),7.42(2H,d),7.60〜7.64(3
H,m). SIMS:m/z 397(M++1). c−1:4−(2−アミノ−3−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.22(3H,s),3.78(3H,s),6.
04(2H,s),6.68(1H,dd),6.86(2H,d),7.33(1H,
d),7.45(2H,d),8.47(1H,d). SIMS:m/z 367(M++1). c−2':1−(4−メトキシベンジル)−5−(3−メチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.40(3H,s),3.72(3H,s),5.
63(2H,s),6.75(2H,d),6.91(1H,d),7.21(2H,d),
7.30(1H,dd),7.50(1H,d). SIMS:m/z 397(M++1). c−2:5−(2−アミノ−3−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 6.66(2H,d),7.06(2H,d). EIMS:m/z 366(M+). d−1:3−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−4
(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,
4−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.5(3H,s),3.72(3H,s),
6.00(2H,s),6.92(2H,d),7.29(1H,dd),7.35(2H,
d),7.60(1H,d),7.90(1H,d),9.97(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). d−2:1−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.5(3H,s),3.71(3H,s),
5.89(2H,s),6.90(2H,d),7.25(1H,dd),7.29(2H,
d),7.62(1H,d),7.85(1H,d),9.65(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). 標記化合物:6−メチル−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ンのナトリウム塩1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.5(3H,s),7.14(1H,d
d),7.49(1H,d),7.98(1H,d),8.74(1H,s). 実施例4 7−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン a−1:エチル 4−(ヒドロキシ−(4−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレートと
a−2:エチル 5−(ヒドロキシ−(4−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレートの
1:1の混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.34(3/2H,t),1.39(3/2H,
t),2.35(3/2H,s),2.45(3/2H,s),3.69(3/2H,s),
3.78(3/2H,s),4.35〜4.44(2H,m),5.41(1/2H,d),
5.50(1/2H,d),5.51(1H,s),5.68(1/2H,d),5.80(1
/2H,d),5.83(1/2H,d),6.33(1/2H,d),6.63(1H,
d),6.84(1H,d),6.85〜6.93(1H,m),7.00(1/2H,
d),7.07(1H,d),7.22(1H,d),7.49(1/2H,d),7.64
(1/2H,s),7.79(1/2H,d),7.86(1/2H,s). EIMS:m/z 426(M+). b−1:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.36(3H,t),2.53(3H,s),3.
79(3H,s),4.41(2H,q),5.72(2H,s),6.85(2H,d),
7.24(2H,d),7.52(1H,d),7.56(1H,dd),7.97(1H,
d). EIMS:m/z 424(M+). b−2:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3H,t),2.51(3H,s),3.
77(3H,s),4.08(2H,q),5.77(2H,s),6.84(2H,d),
7.20(1H,d),7.36(2H,d),7.45(1H,dd),7.80(1H,
d). EIMS:m/z 424(M+). c−1':1−(4−メトキシベンジル)−4−(4−メチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.57(3H,s),3.77(3H,s),6.
02(2H,s),6.84(2H,d),7.39(2H,d),7.49(1H,d),
7.63(1H,d),8.08(1H,s). SIMS:m/z 397(M++1). c−1:4−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸1 H−NMR(CDCl3):δ 2.32(3H,s),3.78(3H,s),6.
04(2H,s),6.52(1H,s),6.57(1H,d),6.86(2H,d),
7.45(2H,d),8.60(1H,d). SIMS:m/z 367(M++1). c−2':1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−メチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.50(3H,s),3.79(3H,s),5.
78(2H,s),6.88(2H,d),7.30(1H,d),7.42(2H,d),
7.50(1H,d),7.84(1H,s). SIMS:m/z 396(M+). c−2:5−(2−アミノ−4メチルベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボン酸1 H−NMR(CDCl3):δ 2.23(3H,s),3.69(3H,s),5.
4〜5.5(2H,brs),6.19(1H,d),6.46(1H,s),6.57(1
H,d),6.67(2H,d),7.07(2H,d). EIMS:m/z 366(M+). d−1:3−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4
(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,
4−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.36(3H,s),3.71(3H,
s),6.07(2H,s),6.90(2H,d),7.17(1H,d),7.30(2
H,d),7.31(1H,s),8.13(1H,d),11.44(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). d−2:1−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.36(3H,s),3.71(3H,
s),5.99(2H,s),6.90(2H,d),7.13(1H,d),7.28(2
H,d),7.32(1H,s),8.07(1H,d),11.29(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). 標記化合物:7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.37(3H,s),7.16(1H,
d),7.36(1H,s),8.20(1H,d),11.2〜11.4(1H,br
s). FDMS:m/z 228(M+). 実施例5 8−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン a−1:エチル 4−(ヒドロキシ−(5−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレートと
a−2:エチル 5−(ヒドロキシ−(5−メチル−2−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレートの
1:1の混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.35(3/2H,t),1.37(3/2H,
t),2.06(3/2H,s),2.46(3/2H,s),3.70(3/2H,s),
3.78(3/2H,s),4.37(1H,dq),4.41(1H,q),5.30(1/
2H,d),5.52(1/2H,d),5.77(1/2H,d),5.78(1/2H,
d),5.84(1/2H,d),6.05(1/2H,s),6.58〜8.02(7H,
m). EIMS:m/z 426(M+). b−1:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(5−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.37(3H,t),2.49(3H,s),3.
78(3H,s),4.42(2H,q),5.72(2H,s),6.85(2H,d),
7.24(2H,d),7.36(1H,s),7.45(1H,dd),8.09(1H,
d). EIMS:m/z 424(M+). b−2:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(5−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3H,t),2.42(3H,s),3.
78(3H,s),4.06(2H,q),5.82(2H,s),6.86(2H,d),
6.98(1H,s),7.37(2H,d),7.44(1H,dd),7.96(1H,
d). EIMS:m/z 424(M+). c−2':1−(4−メトキシベンジル)−5−(5−メチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.48(3H,s),3.80(3H,s),5.
82(2H,s),6.89(2H,d),7.10(1H,d),7.43(2H,d),
7.45(1H,dd),7.98(1H,d). SIMS:m/z 397(M++1). c−2:5−(2−アミノ−5−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.92(3H,s),3.67(3H,
s),5.39(2H,s),6.35〜7.70(7H,m),13.25(1H,br
s). SIMS:m/z 367(M++1). d−2:1−(4−メトキシベンジル)−8−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.34(3H,s),3.72(3H,
s),6.00(2H,s),6.90(2H,d),7.29(2H,d),7.43(1
H,d),7.53(1H,d),7.96(1H,s),11.32(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). 標記化合物:8−メチル−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピンのナトリウム塩1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.34(3H,s),7.39(2H,
s),8.06(1H,s),10.58(1H,s). FDMS:m/z 228(M+−Na+1). 実施例6 9−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン a−1:エチル 4−(ヒドロキシ−(2−メチル−6−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.29(3H,t),2.42(3H,s),3.
79(3H,s),4.35(2H,dq),4.46(1H,d),5.82(2H,
s),6.47(1H,d),6.85(2H,d),7.19(2H,d),7.35(1
H,dd),7.43(1H,d),7.58(1H,dd). EIMS:m/z 426(M+). a−2:エチル 5−(ヒドロキシ−(2−メチル−6−
ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.41(3H,t),1.91(3H,s),3.
77(3H,s),4.42(2H,q),5.22(1H,d),5.57(1H,d),
5.70(1H,brd),6.46(1H,d),6.71(2H,d),6.75(2H,
d),7.22(1H,d),7.36(1H,dd),7.58(1H,d). EIMS:m/z 426(M+). b−1:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(2−メチル−6−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.38(3H,t),2.32(3H,s),3.
79(3H,s),4.44(2H,q),5.73(2H,s),6.86(2H,d),
7.27(2H,d),7.52(1H,dd),7.61(1H,dd),8.10(1H,
dd). EIMS:m/z 424(M+). b−2:エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(2−メチル−6−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボキシレート;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.16(3H,t),2.04(3H,s),3.
80(3H,s),4.00(2H,dq),5.97(2H,d),6.89(2H,d
t),7.45(2H,dt),7.51(1H,dd),7.55(1H,dd),8.04
(1H,dd). SIMS:m/z 425(M++1). c−1':1−(4−メトキシベンジル)−4−(2−メチ
ル−6−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸;1 H−NMR(CDCl3):δ 2.31(3H,s),3.79(3H,s),6.
03(2H,brs),6.86(2H,d),7.43(2H,d),7.63(1H,d
d),7.68(1H,dd),8.18(1H,dd),13.80(1H,brs). SIMS:m/z 397(M++1). c−1:4−(2−アミノ−6−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.82(3H,s),3.74(3H,
s),5.76(2H,s),6.37(1H,d),6.64(1H,d),6.93(2
H,d),7.08(1H,dd),7.23(2H,d). SIMS:m/z 367(M++1). c−2':1−(4−メトキシベンジル)−5−(2−メチ
ル−6−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.09(3H,s),3.81(3H,
s),6.00(2H,brd),7.02(2H,d),7.40(2H,d),7.75
(1H,dd),7.81(1H,d),8.15(1H,d),13.70(1H,br
s). SIMS:m/z 397(M++1). c−2:5−(2−アミノ−6−メチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.48(3H,s),3.65(3H,
s),5.30(2H,brs),6.20〜7.45(7H,m). SIMS:m/z 367(M++1). d−1:3−(4−メトキシベンジル)−9−メチル−4
(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,
4−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.49(3H,s),3.72(3H,
s),5.98(2H,s),6.90(2H,d),7.19(1H,d),7.30〜
7.36(1H,m),7.32(2H,d),7.47(1H,dd),11.27(1H,
s). EIMS:m/z 348(M+). d−2:1−(4−メトキシベンジル)−9−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.25(3H,s),3.72(3H,
s),5.85(2H,s),6.91(2H,d),7.11(1H,d),7.23(2
H,d),7.33(1H,d),7.47(1H,dd),11.07(1H,s). EIMS:m/z 348(M+). 標記化合物:9−メチル−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ンのナトリウム塩1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.47(3H,s),7.03(1H,
d),7.25(1H,d),7.32(1H,dd),10.22(1H,s). FDMS:m/z 228(M+−Na+1). 実施例5の化合物a−1と化合物a−2の1:1混合物
から、実施例5の化合物b−1および化合物b−2へ
は、下記の実施例7の酸化反応によっても合成すること
ができる。
実施例7 エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−(5−メ
チル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボキシレートおよび エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−(5−メ
チル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール
−4−カルボキシレート エチル 4−(ヒドロキシ−(5−メチル−2−ニト
ロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(実施
例5.a−1)とエチル 5−(ヒドロキシ−(5−メチ
ル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキ
シベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシ
レート(実施例5.a−2)の1:1の混合物(1.76g,4.13mm
ol)を塩化メチレン(40ml)に溶解し、これに二酸化マ
ンガン(1.8g,20.7mmol)を加え、室温にて2時間攪拌
した。さらに、反応が完結するまで二酸化マンガン(合
計3.6g,41.4mmol)を徐々に加え、同温で7.5時間攪拌し
た。反応液をセライトを用いて濾過し、濾液を減圧下留
去し、粗生成物(1.69g)を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3
〜1:2)で精製して、実施例5の(b)で得た化合物b
−1および化合物b−2と同一の標記化合物、黄色油状
のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−(5−
メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾー
ル−5−カルボキシレート(772mg,44%)と、黄色粉末
のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−(5−
メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボキシレート(764mg,44%)とをそれぞれ
得た。
実施例8 8−ヒドロキシ−4−(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 2−ニトロベンズアルデヒドの代わりに5−
(4−メトキシベンジルオキシ)−2−ニトロベンズア
ルデヒドを用いた以外は、実施例1と同様にして、エチ
ル 4−(ヒドロキシ−(5−(4−メトキシベンジル
オキシ)−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−
メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カル
ボキシレート(a−1)と、エチル 5−(ヒドロキシ
−(5−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−ニトロ
フェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−
1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(a−
2)との1:1の混合物を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.32〜1.40(3H,m),3.63〜3.8
5(6H,m),4.31〜4.46(2H,m),5.05〜6.07(5H,m),6.
57〜8.20(11H,m). EIMS:m/z 548(M+). (b) 実施例7と同様に、上記(a)で得られた化合
物a−1および化合物a−2の1:1の混合物を二酸化マ
ンガンで酸化することにより、エチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(5−(4−メトキシベンジルオ
キシ)−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾー
ル−5−カルボキシレート(b−1)と、エチル 1−
(4−メトキシベンジル)−5−(5−(4−メトキシ
ベンジルオキシ)−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−
トリアゾール−4−カルボキシレート(b−2)との1:
1の混合物を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.16(3/2H,t),1.37(3/2H,
t),3.76(3/2H,s),3.79(3/2H,s),3.82(3/2H,s),
3.83(3/2H,s),4.06(1H,q),4.42(1H,q),5.00(1H,
s),5.08(1H,s),5.72(1H,s),5.84(1H,s),6.71〜
7.45(10H,m),8.08(1/2H,d),8.19(1/2H,d). EIMS:m/z 546(M+). 以下、(b)で得られた化合物を混合物のまま、実施
例1の(c)、(d)と同様にアルカリ加水分解した
後、還元し、閉環し、そして脱保護を行なうことによ
り、標記化合物を得た。
c−1':1−(4−メトキシベンジル)−4−(5−(4
−メトキシベンジルオキシ)−2−ニトロベンゾイル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸と、c−2':1
−(4−メトキシベンジル)−5−(5−(4−メトキ
シベンジルオキシ)−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3
−トリアゾール−4−カルボン酸の1:1の混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),3.83(3H,s),5.
04(1H,s),5.10(1H,s),5.85(1H,s),6.02(1H,s),
6.82〜7.05(5H,m),7.13(1/2H,dd),7.21(1/2H,d
d),7.29〜7.38(2H,m),7.38〜7.48(2H,m),8.11(1/
2H,d),8.27(1/2H,d). c−1:4−(2−アミノ−5−(4−メトキシベンジル
オキシ)ベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸と、c−2:5−
(2−アミノ−5−(4−メトキシベンジルオキシ)ベ
ンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−
トリアゾール−4−カルボン酸の1:1の混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.63〜3.80(6H,m),4.52〜
5.05(2H,m),5.55〜6.05(2H,m),6.39〜7.71(11H,
m). d−1:3−(4−メトキシベンジル)−8−(4−メト
キシベンジルオキシ)−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピ
ンと、d−2:1−(4−メトキシベンジル)−8−(4
−メトキシベンジルオキシ)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピンの1:1の混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.76(3H,
s),5.09(1H,s),5.11(1H,s),6.01(1H,s),6.09(1
H,s),6.90(1H,d),6.94(1H,d),7.26〜7.35(2H,
m),7.37〜7.46(3H,m),7.49(1/2H,d),7.50(1/2H,
d),7.68(1/2H,d),7.75(1/2H,d),11.32(1/2H,s),
11.46(1/2H,s). EIMS:m/z 470(M+). 標記化合物:8−ヒドロキシ−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.19(1H,dd),7.45(1H,
d),7.66(1H,d),9.89(1H,brs),11.29(1H,brs). SIMS:m/z 231(M++1). R1にメチル基が導入された化合物を、以下の実施例9
または10に示されるように合成した。
実施例9 5−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、3−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリア
ゾロ[5,4−][1]ベンゾアゼピン(100mg,0.299mm
ol)のジメチルホルムアミド(3.0ml)溶液に、60%水
素化ナトリウム(14mg,0.350mmol)を氷冷下で加え、1.
5時間撹拌した。これにヨウ化メチル(57mg,0.402mmo
l)のジメチルホルムアミド(1.5ml)溶液を加え、室温
で13時間撹拌した。反応液に氷を加え、酢酸エチルで抽
出し、抽出層を水、飽和食塩水の順に洗った。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ト
ルエン:酢酸エチル=5:1)により精製して、黄色結晶
状粉末の3−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−
4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[5,4−c][1]ベンゾアゼピン(95mg,91.2%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ 3.62(3H,s),3.75(3H,s),6.
03(2H,s),6.83(2H,d),7.32〜7.40(2H,m),7.38(2
H,d),7.57〜7.63(1H,m),7.99(1H,dd). FDMS:m/z 348(M+). (b) (a)で得られた3−(4−メトキシベンジ
ル)−5−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピン
(82mg,0.235mmol)に、アニソール(1.0ml)とトリフ
ルオロ酢酸(4.0ml)とを加え、70℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧下留去し、析出した固形物を濾取し、ジ
エチルエーテルで洗い、赤色結晶状粉末の標記化合物
(44mg,82.0%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.94(3H,s),6.49〜6.54
(total 1H,m),6.83(1H,d),7.10〜7.25(1H,m),7.
44〜7.50(1H,m),8.72(1H,brs). 実施例10 3−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−4(5
H),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、氷浴中で、エチル 4−
(2−アミノベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート
(1.51g,3.97mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液
に炭酸カリウム(855mg,6.19mmol)とクロルギ酸ベンジ
ル(0.70ml,4.90mmol)とを加え、氷冷下で1時間攪拌
した。さらに室温で19時間撹拌後、炭酸カリウム(2.0
g,14.47mmol)およびクロルギ酸ベンジル(1.5ml,10.51
mmol)を反応液に追加し、50℃で6時間撹拌した。反応
液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩
水で順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、溶媒を減圧下留去した。残渣を濾取し、ジエチ
ルエーテルで洗浄して、黄色結晶状粉末のエチル 4−
(2−(−ベンジルオキシカルボニル)アミノ)ベン
ゾイル−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート(1.21g,59.2%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.03(3H,t),3.80(3H,s),4.
16(2H,q),5.23(2H,s),5.84(2H,s),6.88(2H,d),
6.99〜7.04(1H,m),7.33〜7.44(7H,m),7.58(1H,d
d),7.66(1H,d),8.52(1H,d). (b) アルゴン雰囲気下、氷浴中で、エチル 4−
(2−(−ベンジルオキシカルボニル)アミノ)ベン
ゾイル−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート(702mg,1.36mmol)の
ジメチルホルムアミド(14ml)溶液に60%水素化ナトリ
ウム(83mg,2.08mmol)を加え、室温で30分間撹拌し
た。次いで、氷冷下でヨウ化メチル(0.17ml,2.74mmo
l)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液に氷を加え
た後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順に洗っ
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(トルエン:酢酸エチル=6:1)で精製して、
黄色結晶状粉末のエチル 4−(2−(N−ベンジルオ
キシカルボニル−N−メチル)アミノ)ベンゾイル−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボキシレート(646mg,89.9%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.10(3H,t),3.12(3H,s),3.
78(3H,s),4.16(2H,q),4.7〜5.2(2H,brs),5.75(2
H,s),6.87(2H,d),7.1〜7.4(9H,m),7.53〜7.57(1
H,m),7.76〜7.79(1H,m). EIMS:m/z 528(M+). (c) エチル 4−(2−(N−ベンジルオキシカル
ボニル−N−メチル)アミノベンゾイル)−1−(4−
メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カル
ボキシレート(646mg,1.22mmol)のテトラヒドロフラン
(7.0ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(2.4ml)を
加え、室温で12時間撹拌した。反応液をジエチルエーテ
ルで洗浄し、水層を塩酸酸性とした後、酢酸エチルで抽
出し、水、飽和食塩水で順に洗った。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残
渣を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄して、4−(2−
(N−メチル)アミノ)ベンゾイル−1−(4−メトキ
シベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
(303mg,67.8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),6.03(2H,s),6.
67〜6.73(1H,m),6.79(1H,d),6.86(2H,d),7.44(2
H,d),7.48〜7.53(1H,m),8.71(1H,d),8.81(1H,br
s). EIMS:m/z 366(M+). (d) アルゴン雰囲気下、氷浴中、4−(2−(N−
メチル)アミノ)ベンゾイル−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(141m
g,0.385mmol)の塩化メチレン(3.0ml)溶液に、トリブ
チルアミン(0.096ml,0.403mmol)、2−フルオロ−1
−メチルピリジニウム p−トルエンスルホネート(12
2mg,0.431mmol)、および3,4−ジヒドロ−2−ピリド
[1,2−a]ピリミジン−2−オン(71mg,0.479mmol)
を加え、1時間撹拌した。反応混合物をクロロホルムで
希釈し、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そし
て飽和食塩水の順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチ
ル=9:1〜4:1)により精製して、実施例9の(a)で得
た化合物と同一の黄色結晶の標記化合物:3−(4−メト
キシベンジル)−5−メチル−4(5),10−ジオキ
ソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾ
アゼピン(55mg,41.0%)を得た。
実施例11 7−ホルミル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(4.7ml,33.6mmol)のテトラヒドロフラン(80m
l)溶液に、1.56Nブチルリチウム(19.6ml,30.6mmol)
を加え、30分間撹拌した。次いで、この反応液にプロピ
オール酸エチル(2.8ml,27.6mmol)のテトラヒドロフラ
ン(20ml)溶液と、4−ジメトキシメチル−2−ニトロ
ベンズアルデヒド(4.2g,18.5mmol)のテトラヒドロフ
ラン(20ml)溶液とを順に加え、−78℃でさらに30分間
撹拌した。反応液に酢酸(3.5ml,61.1mmol)、続いて水
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食塩水の順
に洗った。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去し、油状のエチル 4−ヒドロキシ−4−(4
−ジメトキシメチル−2−ニトロフェニル)−2−ブチ
ノエートを得た。得られたエチル 4−ヒドロキシ−4
−(4−ジメトキシメチル−2−ニトロフェニル)−2
−ブチノエートをトルエン(80ml)に溶解し、これに4
−メトキシベンジルアジド(9.1g,55.5mmol)を加え、
反応液を100℃で15時間加熱攪拌した。反応液を室温ま
で冷却した後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1)によ
り精製して、エチル 4−(ヒドロキシ−(4−ジメト
キシメチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4
−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボキシレート(a−1:低極性の生成物(LP))と、エ
チル 5−(ヒドロキシ−(4−ジメトキシメチル−2
−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート
(a−2:高極性の生成物(MP))との1:1の混合物(8.6
2g,95.7%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.34(3/2H,t),1.39(3/2H,
t),3.287(3/2H,s),3.293(3/2H,s),3.34(3/2H,
s),3.35(3/2H,s),3.67(3/2H,s),3.78(3/2H,s),
3.67〜4.43(2H,m),5.34(1/2H,s),5.48(1/2H,s),
5.51(1H,s),5.52(1/2H,d),5.72(1/2H,d),5.80(1
/2H,d),5.83(1/2H,d),6.41(1/2H,d),6.60(1H,
d),6.83〜6.95(3/2H,m),6.84(1H,d),7.07(1H,
d),7.22(1H,d),7.75〜7.78(1/2H,m),7.92(1/2H,
s),7.92〜7.78(1/2H,m),8.15(1/2H,s) EIMS:m/z 486(M+). (b) 前記(a)の操作で得られた化合物a−1と化
合物a−2との1:1の混合物(13.1g,27.0mmol)の塩化
メチレン(260ml)溶液に、二酸化マンガン(53.0g)を
2回に分けて加え、室温で15時間撹拌した。反応液をセ
ライトでろ過し、塩化メチレンで洗浄した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(トルエン:酢酸エチル=9:1〜1:1)により
精製して、トルエン:酢酸エチル=9:1の溶出部より褐
色油状のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4−ジメトキシメチル−2−ニトロベンゾイル)−1,
2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(b−1:L
P)(4.86g,37.2%)を得、さらにトルエン:酢酸エチ
ル=1:1の溶出部より無色結晶状粉末のエチル 1−
(4−メトキシベンジル)−5−(4−ジメトキシメチ
ル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボキシレート(b−2:MP)(6.27g,48.0%)を
得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.36(3H,t),3.36(6H,s),3.
77(3H,s),4.41(2H,q),5.51(1H,s),5.71(2H,s),
6.85(2H,d),7.24(2H,d),7.61(1H,d),7.85(1H,
d),8.27(1H,s). SIMS:m/z 485(M++1). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3H,s),3.34(6H,s),3.
77(3H,s),4.04(2H,q),5.50(1H,s),5.81(2H,s),
6.85(2H,d),7.31(1H,d),7.37(2H,d),7.75(1H,
d),8.15(1H,s). SIMS:m/z 485(M++1). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(4−ジメトキシメチル−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
キシレート(b−1)(14.11g,29.1mmol)のテトラヒ
ドロフラン(120ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶
液(60ml)を加え、室温で2時間撹拌した。水層を塩酸
酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗っ
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去し、無色結晶状粉末の1−(4−メトキシベ
ンジル)−4−(4−ジメトキシメチル−2−ニトロベ
ンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
(c−1':LP)を得た。次いで、これをエタノール(300
ml)と酢酸エチル(300ml)との混合溶媒に溶かし、10
%パラジウム炭素(1.17g)を加え、水素雰囲気下、室
温で3時間撹拌した。反応液をセライトでろ過後、濾液
を減圧濃縮し析出物を濾取することにより、黄色結晶状
粉末の4−(2−アミノ−4−ジメトキシメチルベンゾ
イル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボン酸(c−1:LP)(9.82g,79.1
%)を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.39(6H,s),3.78(3H,s),5.
55(1H,s),6.03(2H,s),6.85(2H,d),7.40(2H,d),
7.59(1H,d),7.93(1H,d),8.39(1H,s). SIMS:m/z 457(M++1). c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.39(6H,s),3.78(3H,s),5.
96(2H,s),6.88(2H,d),7.23(1H,d),7.41(2H,d),
7.79(1H,s),8.17(1H,d). 同様に、前記(b)で得られたエチル 1−(4−メ
トキシベンジル)−5−(4−ジメトキシメチル−2−
ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カル
ボキシレート(b−2)(1.49g,3.08mmol)を、テトラ
ヒドロフラン(12ml)溶液中において1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(6ml)で、室温下2時間加水分解することに
より、無色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)
−5−(4−ジメトキシメチル−2−ニトロベンゾイ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2':
MP)を得た。
さらに、これをメタノール(150ml)に溶解し、10%
パラジウム炭素(160mg)を用いて、水素雰囲気下、室
温で3時間接触還元することにより、黄色結晶状粉末の
5−(2−アミノ−4−ジメトキシメチルベンゾイル)
−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボン酸(c−2:MP)(1.10g,83.8%)を得
た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.34(6H,s),3.80(3H,s),5.
52(1H,s),5.84(2H,s),6.90(2H,d),7.42(2H,d),
7.44(1H,d),7.83(1H,d),8.21(1H,s). FDMS:m/z 456(m+) c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.29(6H,s),3.67(3H,s),5.
3〜5.5(2H,m),6.41(1H,d),6.65(2H,d),6.78(1H,
s),7.05(2H,d). SIMS:m/z 427(M++1). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−4−ジ
メトキシメチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−
1)(98.6mg,0.231mmol)の塩化メチレン(2ml)溶液
に、氷冷下で、トリブチルアミン(0.115ml,0.483mmo
l)、2−フルオロ−1−メチルピリジニウム p−ト
ルエンスルホネート(146mg,0.515mmol)、3,4−ジヒド
ロ−2−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン(8
5mg,0.574mmol)を順に加え、1時間撹拌した。
反応混合物にクロロホルムと水を加え、クロロホルム
で抽出した。有機層を、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、そして飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=50:1)により精製して、
黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)−7−
ジメトキシメチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
(d−1:LP)(34.4mg,36.5%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.33(6H,s),3.72(3H,
s),5.47(1H,s),6.07(2H,s),6.90(2H,d),7.30(2
H,d),7.3〜7.5(1H,m),7.61(1H,s),8.23(1H,d),1
1.51(1H,brs). SIMS:m/z 409(M++1). また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物、5−(2−アミノ−4−ジメトキシメチルベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−4−カルボン酸(c−2)(2.93g,6.87mmol)
から、黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)
−7−ジメトキシメチル−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼ
ピン(d−2:MP)(1.21g,43.1%)を得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.27(6H,s),3.71(3H,
s),5.46(1H,s),5.99(2H,s),6.90(2H,d),7.27〜
7.30(3H,m),7.61(1H,s),8.18(1H,d),11.36(1H,
s). (e) 3−(4−メトキシベンジル)−7−ジメトキ
シメチル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−1)
(311mg,0.760mmol)のテトラヒドロフラン(40ml)溶
液に、1N塩酸(10ml)を加え、室温で19時間攪拌した。
反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗った。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
た。析出した沈澱を濾取しジエチルエーテルで洗浄した
後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−ホルミル−3−(4
−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピ
ン(e−1:LP)(253mg,91.9%)を得た。
e−1:(LP)1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),6.08(2H,
s),6.91(2H,d),7.32(2H,d),7.80(1H,dd),8.03
(1H,d),8.39(1H,d),10.07(1H,s),11.73(1H,
s). また、上記と同様にして、前記(d)で得られた化合
物1−(4−メトキシベンジル)−7−ジメトキシメチ
ル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−2)(1.39
g,3.40mmol)から、黄色結晶状粉末の7−ホルミル1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン(e−2:MP)(1.07g,86.9%)を得た。
e−2:(MP)1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),5.98(2H,
s),6.91(2H,d),7.31(2H,d),7.74(1H,d),8.03(1
H,s),8.32(1H,d),10.06(1H,s),11.60(1H,s). EIMS:m/z 362(M+). (f) 7−ホルミル−1−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(31.2mg,0.0861mmo
l)に、トリフルオロ酢酸(1ml)を加え、60℃で1.5時
間撹拌した。反応溶媒を減圧下留去した後、析出した沈
澱を濾取し酢酸エチルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶
状粉末の標記化合物7−ホルミル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(11.2mg,53.7%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.77(1H,dd),8.07(1H,
d),8.45(1H,d),10.07(1H,s),11.65(1H,s). EIMS:m/z 242(M+). 実施例12 7−エチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.
64g,4.66mmol)をテトラヒドロフラン(30ml)に懸濁さ
せ、カリウム tert−ブトキシド(473mg,4.22mmol)を
加えた。室温で15分間攪拌した後、反応液に7−ホルミ
ル−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン(303mg,0.836mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(10ml)溶液を加え、さらに室温で30分間攪
拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗った。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。析出した沈澱
を濾取しジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色
結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−7−ビニル−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(245mg,81.3
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),5.54(1H,
d),6.00(2H,s),6.02(1H,d),6.77(1H,dd),6.90
(2H,d),7.29(2H,d),7.46(1H,dd),7.57(1H,d),
8.15(1H,d),11.31(1H,s). EIMS:m/z 360(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−ビニル−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(1.60g,4.44mmol)を酢酸(500ml)に溶解し、10%パ
ラジウム炭素(160mg)を加え、水素雰囲気下、室温で1
3時間攪拌した。反応液をセライトで濾過後、溶媒を減
圧留去した。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテル
で洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−エチル−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(1.44g,89.5%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.20(3H,t),2.66(2H,
q),3.71(3H,s),6.00(2H,s),6.90(2H,d),7.17(1
H,d),7.28(2H,d),7.38(1H,s),8.10(1H,d),11.27
(1H,s). SIMS:m/z 363(M++1). (c) 前記(b)で得られた7−エチル−1−(4−
メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(1.42g,3.92mmol)に、アニソール(40ml)とトリフル
オロ酢酸(160ml)とを加え、70℃で2.5時間撹拌した。
反応溶媒を減圧下留去した。析出した沈澱を濾取し、ジ
エチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末
の標記化合物7−エチル−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピン(927mg,97.6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.21(3H,t),2.67(2H,
q),7.20(2H,d),7.42(1H,s),8.22(2H,s),11.30
(1H,s). SIMS:m/z 243(M++1). 実施例13 4(5H),10−ジオキソ−7−ビニル−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 実施例12.(a)で得た、1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−7−ビニル−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(120mg,0.332mmol)に、アニソール(1.5ml)とトリフ
ルオロ酢酸(6ml)とを加え、60℃で2時間撹拌した。
反応溶媒を減圧下留去した。析出した沈澱を濾取し、ジ
エチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末
の標記化合物:4(5),10−ジオキソ−7−ビニル−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピン(81mg,100%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 5.54(1H,d),6.02(1H,
d),6.78(1H,dd),7.49(1H,d),7.62(1H,d),8.28
(1H,d),11.36(1H,s). SIMS:m/z 241(M++1). 以下の実施例14〜15に示されるように、7位の置換基
がプロピル基、オクチル基の化合物を、相当する試薬を
用いて、前記の実施例12と同様の方法で合成した。
実施例14 4(5H),10−ジオキソ−7−プロピル−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−ホルミル−1−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピン(154mg,0.425mmol)か
ら、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドに代えて
エチルトリフェニルホスホニウムブロミドを用いた以外
は、実施例12と同様の反応、および後処理により以下に
示す化合物を得た。
(a) 1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−7−(()−1−プロペニル)−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
と1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジ
オキソ−7−(()−1−プロペニル)−1−1,2,
3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンの1:1
の混合物(85mg,53.5%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.90〜1.94(3H,m),3.71
(3H,s),6.00(2H,s),6.0〜6.1(1/2H,m),6.4〜6.6
(3/2H,m),6.90(2H,d),7.23(1/2H,d),7.28(2H,
d),7.38(1/2H,d),7.45(1/2H,s),7.53(1/2H,s),
8.11(1/2H,d),8.15(1/2H,d),11.29(1/2H,s),11.3
7(1/2H,d). EIMS:m/z 374(M+). (b) 1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−7−プロピル−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(83mg,96.7%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.90(3H,t),1.61(2H,q
q),2.61(2H,t),3.71(3H,s),6.00(2H,s),6.90(2
H,d),7.16(1H,d),7.28(2H,d),7.35(1H,s),8.10
(1H,d),11.26(1H,s). EIMS:m/z 376(M+). (c) 標記化合物、4(5),10−ジオキソ−7−
プロピル−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン(49mg,86.2%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.92(3H,t),1.63(2H,q
q),2.62(3H,t),7.19(1H,d),7.39(1H,s),8.22(1
H,d),11.30(1H,s). EIMS:m/z 256(M+). 実施例15 7−オクチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−ホルミル−1−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピン(150mg,0.414mmol)か
ら、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドに代えて
ヘプチルトリフェニルホスホニウムブロミドを用いた以
外は、実施例12と同様の反応、および後処理により以下
に示す化合物を得た。
(a) 1−(4−メトキシベンジル)−7−((
−1−オクテニル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
と、1−(4−メトキシベンジル)−7−(()−1
−オクテニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンの5:
1の混合物(121mg,65.8%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.87(3H,t),1.2〜1.4(6
H,m),1.40〜1.46(2H,m),2.30〜2.37(2H,m),3.71
(3H,s),5.83〜5.90(1H,m),6.00(2H,s),6.42(5/6
H,d),6.49〜6.56(1/6H,m),6.90(2H,d),7.19(5/6
H,d),7.28(2H,d),7.38(1/6H,d),7.46(1/6H,s),
7.49(5/6H,s),8.11(1/6H,d),8.14(5/6H,d),11.37
(1H,s). SIMS:m/z 445(M++1). (b) 1−(4−メトキシベンジル)−7−オクチル
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(108mg,89.2%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.84(3H,t),1.2〜1.6(12
H,m),2.59〜2.64(2H,m),3.71(3H,s),6.00(2H,
s),6.90(2H,d),7.15(1H,d),7.28(2H,d),7.36(1
H,s),8.09(1H,d),11.25(1H,s). SIMS:m/z 447(M++1). (c) 標記化合物7−オクチル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(55mg,70.1%):1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.85(3H,t),1.2〜1.7(12
H,m),2.60〜2.65(2H,m),7.17(1H,d),7.39(1H,
s),7.50(1H,d),11.21(1H,s). SIMS:m/z 327(M++1). 実施例16 7−(2−メトキシカルボニル−(E)−エテニル)−
4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c][1]ベンゾアゼピン (a) 7−ホルミル−3−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(341mg,0.941mmol)
をトルエン(60ml)に懸濁させ、メチルトリフェニルホ
スホラニリデン酢酸メチル(397mg,1.10mmol)を加え
た。反応液を80℃で6時間攪拌した後、溶媒を減圧下留
去した。析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗
浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−(2−メトキ
シカルボニル−()−エテニル)−3−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(a−
1:LP)(288mg,73.2%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.76(3H,
s),6.08(2H,s),6.72(1H,d),6.91(2H,d),7.31(2
H,d),7.61(1H,d),7.72(1H,d),7.73(1H,s),8.23
(1H,d),11.52(1H,s). また、出発原料として7−ホルミル−1−(4−メト
キシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンを用
い、上記と同様に処理して、黄色結晶状粉末の7−(2
−メトキシカルボニル−()−エテニル)−1−(4
−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピ
ン(a−2:MP)(148mg,81.7%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.76(3H,s),3.71(3H,
s),5.99(2H,s),6.73(1H,d),6.90(2H,d),7.29(2
H,d),7.59(1H,d),7.67(1H,dd),7.73(1H,d),8.17
(1H,d),11.37(1H,s). EIMS:m/z 418(M+). (b) 前記(a)で得られた7−(2−メトキシカル
ボニル−()−エテニル)−3−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(a−1:LP)
(1.50g,3.59mmol)に、アニソール(15ml)とトリフル
オロ酢酸(60ml)を加え、65℃で3時間撹拌した。溶媒
を減圧下留去した後、析出した沈澱を濾取し、ジエチル
エーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記
化合物7−(2−メトキシカルボニル−()−エテニ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(866mg,80.9
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.76(3H,s),6.73(1H,
d),7.60(1H,s),7.70(1H,d),7.76(1H,s),8.30(1
H,d),11.42(1H,s). SIMS:m/z 299(M++1). また、前記(a)で得られた7−(2−メトキシカル
ボニル−()−エテニル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(a−2:MP)
(31.7mg,0.0758mmol)を出発原料として、上記と同様
に脱保護反応することにより、同一の標記化合物(21.8
mg,96.5%)を得ることができる。
実施例17 7−(2−メトキシカルボニルエチル)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 7−(2−メトキシカルボニル−()−エテ
ニル)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(116mg,0.276mmol)を、酢酸(1
00ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(12mg)を加え、
水素雰囲気下、室温で14.5時間攪拌した。反応液をセラ
イトで濾過した後、溶媒を留去した。析出した沈澱を濾
取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結
晶状粉末の7−(2−メトキシカルボニルエチル)−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾ
アゼピン(93.5mg,80.6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.68(2H,t),2.90(2H,
t),3.59(3H,s),3.71(3H,s),5.99(2H,s),6.90(2
H,d),7.19(1H,d),7.28(2H,d),7.36(1H,s),8.09
(1H,d),11.27(1H,s). SIMS:m/z 421(M++1). (b) 前記(a)で得られた7−(2−メトキシカル
ボニルエチル)−1−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(93.5mg,0.222mmol)
に、トリフルオロ酢酸(4ml)を加え、60℃で4時間撹
拌した。溶媒を減圧下留去した。析出した沈澱を濾取
し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶
状粉末の標記化合物:7−(2−メトキシカルボニルエチ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(64.8mg,97.2mm
ol)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.70(2H,t),2.92(2H,
t),3.60(3H,s),7.22(1H,d),7.41(1H,s),8.22(1
H,d),11.33(1H,s). SIMS:m/z 301(M++1) 実施例18 7−(2−カルボキシ−(E)−エテニル)−4(5
H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 7−(2−メトキシカルボニル−()−エテ
ニル)−3−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(288mg,0.689mmol)のテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液
(1.2ml)を加え、室温で21時間撹拌した。反応中に析
出した結晶状の粉末を濾取して、7−(2−カルボキシ
−()−エテニル)−3−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩(291
mg,99.1%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.70(3H,s),6.16(2H,
s),6.41(1H,d),6.87(2H,d),7.02(1H,d),7.05(1
H,d),7.18(1H,s),7.29(2H,d),8.03(1H,d). (b) 上記(a)で得られた7−(2−カルボキシ−
)−エテニル)−3−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩(291
mg,0.683mmol)に、アニソール(3ml)とトリフルオロ
酢酸(12ml)とを加え、65℃で3時間撹拌した。溶媒を
減圧下留去した。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエー
テルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合
物:7−(2−カルボキシ−()−エテニル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピン(146mg,75.2%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 6.63(1H,d),7.54(1H,
d),7.67(1H,d),7.76(1H,s),8.30(1H,d),11.41
(1H,s),12.73(1H,s). SIMS:m/z 285(M++1). 以下の実施例19〜20に示されるように、7位の置換基
が2−シアノ−()−エテニル基、2−シアノ−
)−エテニル基および3−オキソ−()−ブテニ
ル基の化合物を、相当する試薬を用いて、前記の実施例
16と同様の方法で合成した。
実施例19 7−(2−シアノ−(E)−エテニル)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン、および7−(2−シアノ−(Z)−エ
テニル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピンの3:1の混合物 トリフェニルホスホラニリデン酢酸メチルに代えてト
リフェニルホスホラニリデンアセトニトリルを用いた以
外は、実施例16と同様の反応、および後処理により以下
に示す化合物を得た。
(a) 7−(2−シアノ−()−エテニル)−3−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン7−(2−シアノ−(Z)−エテニル)−3−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピンの3:1の混合物、黄色結晶状粉末(166mg,79.2
%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),6.07(2H,
s),6.13(1/4H,d),6.57(3/4H,s),6.90(2H,d),7.3
1(2H,d),7.50(1/4H,d),7.63〜7.74(7/4H,m),7.71
(3/4H,d),7.80(1/4H,s),8.24(3/4H,d),8.31(1/4
H,d),11.60(3/4H,s),11.71(1/4H,s). (b) 標記化合物7−(2−シアノ−()−エテニ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンおよび7−(2
−シアノ−()−エテニル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベン
ゾアゼピンの3:1の混合物、黄色結晶状粉末(79.8mg,8
3.4%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 6.12(1/4H,d),6.55(3/4
H,d),7.48(1/4H,d),7.61(3/4H,d),7.65〜7.71(1
H,m),7.79(1/4H,s),8.29(3/4H,d),8.36(1/4H,
d),11.46(3/4H,s),11.59(1/4H,s). FDMS: m/z 265(M+). 実施例20 7−(3−オキソ−(E)−ブテニル)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン トリフェニルホスホラニリデン酢酸メチルに代えてト
リフェニルホスホラニリデン−2−プロパノンを用いた
以外は、実施例16と同様の反応、および後処理により以
下に示す化合物を得た。
(a) 7−(3−オキソ−()−ブテニル)−3−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン、黄色結晶状粉末(171mg,80.2%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.38(3H,s),3.72(3H,
s),6.07(2H,s),6.86(1H,d),6.91(2H,d),7.31(2
H,d),7.58(1H,d),7.68(1H,d),7.75(1H,s),8.25
(1H,d),11.55(1H,s). SIMS:m/z 403(M++1). (b) 標記化合物:7−(3−オキソ−()−ブテニ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉
末(105mg,87.5%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.39(3H,s),6.87(1H,
d),7.58(1H,d),7.67(1H,d),7.80(1H,s),8.32(1
H,d),11.43(1H,s). 実施例21 7−イソプロピル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、7−ホルミル−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(29.6mg,0.0817mmol)を、テトラヒドロフ
ラン(4ml)に懸濁させ、1.06Nメチルマグネシウムブロ
ミド(0.1ml,0.106mmol)を加えた。室温で2時間攪拌
した後、再び反応液を−78℃とし、1.06Nメチルマグネ
シウムブロミド(0.125ml,0.133mmol)を追加した。さ
らに室温で14.5時間攪拌した後、反応液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=10:1)により精製し、黄色結晶状粉末の7−
(1−ヒドロキシエチル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(29mg,93.8mmo
l)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.33(3H,d),3.71(3H,
s),4.76(1H,m),5.45(1H,d),5.99(2H,s),6.90(2
H,d),7.27(1H,d),7.28(2H,d),7.75(1H,s),8.12
(1H,d),11.31(1H,s). SIMS:m/z 379(M++1). (b) 7−(1−ヒドロキシエチル)−1−(4−メ
トキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(87mg,0.230mmol)を、アセトン(40ml)に溶解させ、
活性二酸化マンガン(249mg)を加えた。室温で3時間
攪拌した後、活性二酸化マンガン(490mg)を追加し、
さらに14.5時間攪拌した。反応液をセライトで濾過後、
濾液を減圧濃縮した。析出した沈澱を濾取して、黄色結
晶状粉末の7−アセチル−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(77.5mg,89.5
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.62(3H,s),3.71(3H,
s),5.98(2H,s),6.91(2H,d),7.30(2H,d),7.77(1
H,dd),8.15(1H,d),8.26(1H,d),11.47(1H,s). (c) アルゴン雰囲気下、0℃で、メチルトリフェニ
ルホスホニウムブロミド(162mg,0.453mmol)をテトラ
ヒドロフラン(3ml)に懸濁させ、カリウム tert−ブ
トキシド(48.1mg,0.429mmol)を加えた。室温で15分間
攪拌した後、7−アセチル−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(27.7mg,0.0736
mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液を加
え、さらに室温で1時間攪拌した。反応液に水を加えた
後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗っ
た。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)により
精製して、黄色結晶状粉末の7−イソプロペニル−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(16.0mg,58.1%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.13(3H,s),3.71(3H,
s),5.34(1H,s),5.65(1H,s),6.00(2H,s),6.90(2
H,d),7.29(2H,d),7.49(1H,d),7.70(1H,s),8.14
(1H,d),11.29(1H,s). SIMS:m/z 375(M++1). (d) 7−イソプロペニル−1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(186mg,0.497
mmol)を、酢酸(250ml)に溶解し、10%パラジウム炭
素(21.2mg)を加え、水素雰囲気下、室温で29時間攪拌
した。反応液をセライトで濾過した後、溶媒を留去し
た。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−イソプロピル−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(127mg,67.9%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.22(6H,d),2.93(1H,
q),3.71(3H,s),6.00(2H,s),6.90(2H,d),7.22(1
H,d),7.28(2H,d),7.43(1H,s),8.11(1H,d),11.26
(1H,s). SIMS:m/z 377(M++1). (e) 7−イソプロピル−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(127mg,0.337mm
ol)に、アニソール(1ml)とトリフルオロ酢酸(4ml)
とを加え、60℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し
た。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:7−イソプ
ロピル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(79mg,91.5
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.23(6H,s),2.92(1H,
q),7.21(1H,d),7.45(1H,s),8.22(1H,d),11.06
(1H,s). SIMS:m/z 257(M++1). 実施例22 7−アセチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−アセチル−1−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4、5−c][1]ベンゾアゼピン(107mg,0.284mmo
l)に、アニソール(1ml)とトリフルオロ酢酸(4ml)
とを加え、60℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し
た。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:7−アセチ
ル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(73mg,100%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.63(3H,s),7.80(2H,
d),8.19(1H,s),8.39(1H,d),11.55(1H,s). SIMS:m/z 257(M++1). 実施例23 7−メトキシメチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 1−(4−メトキシベンジル)−7−ジメトキ
シメチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(409mg,1.0
mmol)の酢酸(40ml)溶液に、10%パラジウム炭素(40
mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で20時間攪拌した。
反応液をセライトで濾過後、濾液を減圧濃縮した。次い
で、得られた析出物をテトラヒドロフラン(60ml)に溶
解し、1N塩酸(10ml)を加え、室温で16時間攪拌した。
この反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を塩酸で処理した後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水の順に洗った後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=2
0:1)により精製して、黄色粉末の1−(4−メトキシ
ベンジル)−7−メトキシメチル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(68mg,18.0%)と、黄色結晶状粉末の7
−ホルミル−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(265mg,73.2%)とを得た。
1−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシメチル−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.34(3H,s),3.71(3H,
s),4.49(2H,s),5.99(2H,s),6.90(2H,d),7.22(1
H,d),7.28(2H,d),7.49(1H,s),8.15(1H,d),11.35
(1H,s). EIMS:m/z 378(M+). (b) 1−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシ
メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(28mg,0.0743
mmol)に、アニソール(0.25ml)とトリフルオロ酢酸
(1ml)とを加え、60℃で1時間攪拌した。反応液を減
圧濃縮した。析出した沈澱を酢酸エチルで洗浄した後乾
燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:7−メトキシメチ
ル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(17.6mg,91.7%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.35(3H,s),4.51(2H,
s),7.25(1H,d),7.53(1H,s),8.28(1H,d),11.38
(1H,s). SIMS:m/z 259(M++1). 実施例24 7−メトキシカルボニル−4(5H),10−ジオキソ−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−70℃で、プロピオール酸
tert−ブチル(3.54ml,25.81mmol)のテトラヒドロフラ
ン(60ml)溶液に、2.0Mリチウムジイソプロピルアミド
のヘプタン−テトラヒドロフラン−エチルベンゼン混合
溶液(13.0ml,26mmol)を加え、30分間撹拌した。次い
で、この反応液を−75℃の4−メトキシカルボニル−2
−ニトロベンズアルデヒド(4.5g,21.51mmol)のテトラ
ヒドロフラン(100ml)溶液に加え、−75℃でさらに5
分間攪拌した。
反応液に、酢酸(3.2ml,53.3mmol)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液と水とを加えた後、酢酸エチル(400m
l)で抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、そして飽和食塩水の順に洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
して、褐色油状のtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−
(4−メトキシカルボニル−6−ニトロフェニル)−2
−ブチノエートの粗生成物(7.655g)を得た。
得られたtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−
メトキシカルボニル−6−ニトロフェニル)−2−ブチ
ノエート(7.655g)をトルエン(100ml)に溶解し、4
−メトキシベンジルアジド(6.52g,40.0mmol)を加え、
100℃で6時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で
精製して、褐色油状のtert−ブチル 4−(ヒドロキシ
−(4−メトキシカルボニル−2−ニトロフェニル)メ
チル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート(a−1:低極性の生成
物(LP))と、tert−ブチル 5−(ヒドロキシ−(4
−メトキシカルボニル−6−ニトロフェニル)メチル)
−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボキシレート(a−2:高極性の生成物(M
P))との3:2の混合物(4.22g,42.3%)を得た。
a−1(LP)とa−2(MP)の3:2混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.54(18/5H,s),1.56(27/5H,
s),3.63(6/5H,s),3.78(9/5H,s),3.95(6/5H,s),
3.98(9/5H,s),5.46(2/5H,d),5.73(3/5H,d),5.80
(4/5H,d),6.45(2/5H,d),6.55(2/5H,d),6.84(3/5
H,d),6.92(6/5H,d),7.02(4/5H,d),7.16(6/5H,
d),7.76(1H,dd),8.11(3/5H,d),8.34(2/5H,d),8.
36(2/5H,d),8.39(3/5H,d),8.71(3/5H,d). SIMS:m/z 499(M++1). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2の3:2の混合物(4.65g,9.33mmol)の塩化メチレン
(100ml)溶液に、二酸化マンガン(12g)を2回に分け
て加え、室温で6時間撹拌した。反応液をセライトで濾
過し、塩化メチレン(80ml)で洗浄した後、溶媒を減圧
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:1)により精
製して、ヘキサン:酢酸エチル=4:1の溶出部より淡褐
色油状のtert−ブチル 1−(4−メトキシベンジル)
−4−(4−メトキシカルボニル−6−ニトロベンゾイ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート
(b−1:LP)(2.16g,46.6%)を得、さらにヘキサン:
酢酸エチル=4:1〜2:1の溶出部より淡褐色結晶状粉末の
tert−ブチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(4−メトキシカルボニル−6−ニトロベンゾイル)−
1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(b−2:M
P)(0.68g,14.7%)を得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.57(9H,s),3.79(3H,s),4.
01(3H,s),5.70(2H,s),6.86(2H,d),7.25(2H,d),
7.67(1H,d),8.41(1H,dd),8.82(1H,d). SIMS:m/z 497(M++1). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.31(9H,s),3.78(3H,s),4.
01(3H,s),5.85(2H,s),6.85(2H,d),7.35(2H,d),
7.37(1H,d),8.30(1H,dd),8.67(1H,d). SIMS:m/z 497(M++1). (c) 前記(b)で得られたtert−ブチル 1−(4
−メトキシベンジル)−4−(4−メトキシカルボニル
−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5
−カルボキシレート(b−1)(1.96g,3.95mmol)の塩
化メチレン(20ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(6.1ml,
79.2mmol)を加え、氷冷下で30分間、さらに5〜10℃で
30分間撹拌した。反応液を酢酸エチル(100ml)と冷水
(80ml)とで希釈した。有機層を水で洗浄した後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)で抽出した。
次いで、この水層を塩酸酸性とし、酢酸エチル(400m
l)で抽出した。抽出層を水および飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、ジエチルエーテルを加えた。析出物を濾取して、
無色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4−メトキシカルボニル−6−ニトロベンゾイル)−
1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1':LP)
(1.51g,86.8%)を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.74(3H,s),3.96(3H,s),5.
71(2H,s),6.92(2H,d),7.23(2H,d),7.89(1H,d),
8.43(1H,dd),8.61(1H,d). SIMS:m/z 441(M++1). 次いでこの化合物(c−1')(1.48g,3.36mmol)をエ
タノール(40ml)と酢酸エチル(40ml)との混液に溶か
し、10%パラジウム炭素(180mg)を加え、水素雰囲気
下、室温で7時間撹拌した。反応液をセライトで濾過し
た後、濾液を減圧濃縮した。ジエチルエーテル:イソプ
ロピルエーテル=1:1(20ml)を加え、析出物を濾取し
て、橙色結晶状粉末の4−(2−アミノ−4−メトキシ
カルボニルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1:L
P)(1.307g,94.8%)を得た。
c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),3.94(3H,s),6.
05(2H,s),6.86(2H,d),7.31(1H,dd),7.42(1H,
d),7.45(2H,d),8.70(1H,d). SIMS:m/z 411(M++1). 同様に、前記(b)で得られたtert−ブチル 1−
(4−メトキシベンジル)−5−(4−メトキシカルボ
ニル−6−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール
−4−カルボキシレート(b−2)(660mg,1.33mmol)
を塩化メチレン(7ml)溶液中で、トリフルオロ酢酸
(2.05ml,26.6mmol)を加え、氷冷1時間、さらに10〜1
5℃で3時間攪拌した。
反応液を酢酸エチル(80ml)と冷水(50ml)とで希釈
した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およ
び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。ジエチルエーテルを加え、
析出物を濾取して、淡褐色粉末の1−(4−メトキシベ
ンジル)−5−(4−メトキシカルボニル−6−ニトロ
ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸
(c−2':MP)(360mg,61.5%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.74(3H,s),3.96(3H,
s),5.71(2H,s),6.92(2H,d),7.23(2H,d),7.88(1
H,d),8.43(1H,dd),8.62(1H,d). SIMS:m/z 441(M++1). 次いで上記と同様に、化合物(c−2')(343mg,0.77
9mmol)を酢酸エチル(15ml)に溶解し、10%パラジウ
ム炭素(35mg)を用いて、水素雰囲気下、室温で8.5時
間接触還元して、黄色結晶状粉末の5−(2−アミノ−
4−メトキシカルボニルベンゾイル)−1−(4−メト
キシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン
酸(c−2:MP)(312mg,97.6%)を得た。
c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),3.94(3H,s),6.
06(2H,s),6.86(2H,d),7.31(1H,dd),7.44(1H,
m),7.45(2H,d),8.73(1H,d). FDMS:m/z 410(M+). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−4−メ
トキシカルボニルベンゾイル)−1−(4−メトキシベ
ンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c
−1)(410mg,1.0mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液
に、氷冷下、トリブチルアミン(262μl,1.1mmol)、2
−クロル−1−メチルピリジニウム p−トルエンスル
ホネート(360mg,1.2mmol)、そして3,4−ジヒドロ−2
−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン(185mg,
1.25mmol)を順に加え、室温で5時間攪拌した。
反応混合物に塩化メチレンと水とを加え、水冷下15分
間攪拌した。析出した沈澱を濾取し、水、希塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液および塩化メチレンで洗浄し
た後乾燥して、淡黄色粉末の3−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メトキシカルボニル−4(5),10−ジオ
キソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベン
ゾアゼピン(d−1:LP)(100mg,25.5%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.91(3H,
s),6.08(2H,s),6.90(2H,d),7.32(2H,d),7.80(1
H,d),8.20(1H,s),8.33(1H,d),11.66(1H,s). FDMS:m/z 392(M+). (e) 3−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシ
カルボニル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−
1)(90mg,0.23mmol)にアニソール(0.2ml)とフルオ
ロ酢酸(2.0ml)とを加え、60℃で1.5時間撹拌した。溶
媒を減圧下留去した。残渣をジイソプロピルエーテルで
洗浄し、乾燥して、淡黄色粉末の標記化合物7−メトキ
シカルボニル−4(5H),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(65mg,10
0%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.91(3H,s),7.79(1H,d
d),8.25(1H,d),8.39(1H,d),11.60(1H,brs). SIMS:m/z 273(M+−1). 実施例25 7−ヒドロキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(4.3ml,30.6mmol)のテトラヒドロフラン(50m
l)溶液に、1.5Nブチルリチウム(19.3ml,29.0mmol)を
加え、1時間撹拌した。次いで、この反応液に、プロピ
オール酸エチル(2.4ml,23.7mmol)と4−メトキシメト
キシ−2−ニトロベンズアルデヒド(3.6g,17.0mmol)
のテトラヒドロフラン(35ml)溶液とを順に加え、−78
℃でさらに2時間撹拌した。この反応液に、酢酸(5.0m
l,87.5mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液、続い
て水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩
酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食
塩水の順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して、油状のエチル 4−ヒ
ドロキシ−4−(4−メトキシメトキシ−2−ニトロフ
ェニル)−2−ブチノエート(5.53g)を得た。
得られたエチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキ
シメトキシ−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート
をトルエン(60ml)に溶解し、これに4−メトキシベン
ジルアジド(8.3g,50.9mmol)を加え、100℃で一晩加熱
攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)により精製して、エチル 4−(ヒドロキシ−(4
−メトキシメトキシ−2−ニトロフェニル)メチル)−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボキシレート(a−1:低極性の生成物(L
P))と、エチル 5−(ヒドロキシ−(4−メトキシ
メトキシ−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−
メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カル
ボキシレート(a−2:高極性の生成物(MP))との1:1
の混合物(6.20g,77%)を得た。
a−1(LP)とa−2(MP)の1:1混合物:1 H−NMR(CDCl3):δ 1.34(3/2H,t),1.40(3/2H,
t),3.46(3/2H,s),3.49(3/2H,s),3.64(1/2H,s),
3.70(3/2H,s),3.78(3/2H,s),4.35〜4.45(2H,m),
5.15(1H,s),5.23(1H,s),5.43(1/2H,d),5.50(1/2
H,d),5.68(1/2H,d),5.78(1/2H,d),5.83(1/2H,
d),6.37(1/2H,d),6.63(1H,d),6.80(1/2H,d),6.7
8〜6.88(4H,m),7.06(1H,d),7.22(1H,d),7.34(1/
2H,dd),7.50(1/2H,d),7.70(1/2H,d),7.81(1/2H,
d). EIMS:m/z 472(M+). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2の1:1の混合物(6.00g,12.7mmol)の塩化メチレン
(120ml)溶液に、二酸化マンガン(18g)を加え、室温
で一晩撹拌した。反応液をセライトでろ過し、酢酸エチ
ルで洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=2:1〜1:1)により精製して、ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1の溶出部より褐色油状のエチル 1−(4−
メトキシベンジル)−4−(4−メトキシメトキシ−2
−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボキシレート(b−1:LP)(2.55g,43%)を得、さら
にヘキサン:酢酸エチル=1:1の溶出部より褐色結晶状
粉末のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−
(4−メトキシメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,
2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(b−2:M
P)(3.16g,53%)を得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.35(3H,t),3.51(3H,s),3.
79(3H,s),4.40(2H,q),5.29(2H,s),5.72(2H,s),
6.86(2H,d),7.24(2H,d),7.37(1H,dd),7.60(1H,
d),7.76(1H,d). EIMS:m/z 470(M+). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3H,t),3.49(3H,s),3.
76(3H,s),4.11(2H,q),5.26(2H,s),5.72(2H,s),
6.82(2H,d),7.17〜7.24(2H,m),7.32(2H,d),7.54
(1H,d). EIMS:m/z 470(M+). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(4−メトキシメトキシ−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
キシレート(b−1)(2.55g,5.42mmol)のテトラヒド
ロフラン(50ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液
(11ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液をエー
テルで希釈し、水を加えた。水層を塩酸酸性とした後、
酢酸エチルで抽出し、水、そして飽和食塩水で洗った。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去し、1−(4−メトキシベンジル)−4−(4
−メトキシメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3
−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1':LP)(2.23
g,93%)を得た。次いで、このうち2.18g(4.93mmol)
をエタノール(100ml)、および酢酸エチル(50ml)の
混合溶媒に溶かし、10%パラジウム炭素(262mg)を加
え、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応液をセ
ライトでろ過後、濾液を減圧濃縮することにより、4−
(2−アミノ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボン酸(c−1:LP)(1.88g,93%)を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.53(3H,s),3.77(3H,s),5.
32(2H,s),6.02(2H,s),6.84(2H,d),7.39(2H,d),
7.43(1H,dd),7.58(1H,d),7.88(1H,d),14.10(1H,
brs). SIMS:m/z 443(M++1). c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.49(3H,s),3.78(3H,s),5.
22(2H,s),6.04(2H,s),6.31(1H,d),6.42(1H,d
d),6.50(2H,brs),6.86(2H,d),7.45(2H,d),8.74
(1H,d) SIMS:m/z 413(M++1). また、上記と同様に、前記(b)で得られたエチル
1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−メトキシメ
トキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボキシレート(b−2)(3.16g,6.72mmo
l)をテトラヒドロフラン(50ml)溶液中で、1N水酸化
ナトリウム水溶液(13ml)により、室温で3時間加水分
解して、1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−メ
トキシメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボン酸(c−2':MP)(2.22g,75
%)を得た。
さらに、このうち2.19g(4.95mmol)を、エタノール
(100ml)、および酢酸エチル(100ml)の混合溶媒に溶
解し、10%パラジウム炭素(263mg)を用いて、水素雰
囲気下、室温で一晩接触還元することにより、5−(2
−アミノ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボン酸(c−2:MP)(1.95g,96%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.49(3H,s),3.78(3H,s),5.
27(2H,s),5.74(2H,s),6.86(2H,d),7.29(1H,d
d),7.36(1H,d),7.40(2H,d),7.60(1H,d). SIMS:m/z 443(M++1). c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.46(3H,s),3.69(3H,s),5.
14(2H,s),5.30〜5.60(2H,brs),6.01(1H,dd),6.26
(1H,d),6.59(1H,d),6.68(2H,d),7.07(2H,d). SIMS:m/z 413(M++1). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−4−メ
トキシメトキシベンゾイル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−
1)(1.88g,4.56mmol)の塩化メチレン(50ml)溶液
に、氷冷下で、トリブチルアミン(1.14ml,4.78mmo
l)、2−フルオロ−1−メチルピリジニウム p−ト
ルエンスルホネート(1.42g,5.01mmol)、そして3,4−
ジヒドロ−2−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−
オン(810mg,5.47mmol)を順に加えた。反応液を氷冷下
で20分、さらに室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を
加え、析出した沈澱を濾取した。沈澱を塩化メチレン、
そして水で洗浄した後乾燥して、淡黄色結晶状粉末の3
−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシメトキシ−
4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−1:LP)(1.02
g,57%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.39(3H,s),3.72(3H,
s),5.29(2H,s),6.08(2H,s),6.90(2H,d),7.03(1
H,dd),7.15(1H,d),7.30(2H,d),8.22(1H,d),11.4
2(1H,s). SIMS:m/z 395(M++1). また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物、5−(2−アミノ−4−メトキシメトキシベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−4−カルボン酸(c−2)(1.95g,4.72mmol)
から、1−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシメ
トキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、(d−2:M
P)(1.25g,67%)を得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.39(3H,s),3.71(3H,
s),5.29(2H,s),5.76(2H,s),6.90(2H,d),6.99(1
H,dd),7.14(1H,d),7.27(2H,d),8.14(1H,d),11.2
8(1H,s). SIMS:m/z 395(M++1). (e) 3−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシ
メトキシ−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−1)
(901mg,2.28mmol)の塩化メチレン(25ml)溶液に、ト
リフルオロ酢酸(1.8ml)を加え、室温で一晩撹拌し
た。反応液に塩化メチレンを加え、析出した沈澱を濾取
し、乾燥して、淡黄色粉末の、7−ヒドロキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン()(737mg,92%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),6.01(2H,
s),6.74(1H,dd),6.87(1H,d),6.89(2H,d),7.26
(2H,d),8.09(1H,d),10.91(1H,s),11.23(1H,
s). また、上記と同様に、前記(d)で得られた化合物、
1−(4−メトキシベンジル)−7−メトキシメトキシ
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(d−2)(1.11g,
2.81mmol)の塩化メチレン(30ml)溶液に、トリフルオ
ロ酢酸(2.1ml)を加えて脱保護し、同様に後処理する
ことにより、上記と同一の化合物()(847mg,86%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.70(3H,s),6.01(2H,
s),6.74(1H,dd),6.86(1H,d),6.89(2H,d),7.26
(2H,d),8.09(1H,d),10.91(1H,s),11.23(1H,
s). EIMS:m/z 350(M+). (f) 7−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(100mg,
0.285mmol)に、アニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢
酸(3.0ml)とを加え、60℃で1.5時間撹拌した。その後
溶媒を減圧下留去した。析出した沈澱を濾取し、ジエチ
ルエーテルで洗浄した後乾燥して、白色粉末の標記化合
物:7−ヒドロキシ−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(51mg,78%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 6.77(1H,dd),6.91(1H,
d),8.20(1H,d),10.85(1H,s),11.26(1H,s). SIMS:m/z 231(M++1). 実施例26 7−メトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(30mg,0.086mmol)を、アセトン(1ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.8ml)の混合溶媒
に溶かした。この溶液に、炭酸カリウム(14mg,0.101mm
ol)と、ヨウ化メチル(0.008ml,0.129mmol)とを加
え、室温に4時間攪拌した。反応液に水を加え、析出し
た沈殿を濾取し、乾燥して、7−メトキシ−1−(4−
メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(20mg,65%)が得られた。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),3.85(3H,
s),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.93(1H,dd),7.08
(1H,d),7.27(2H,d),8.16(1H,d),11.26(1H,s). SIMS:m/z 365(M++1). (b) 7−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(95mg,0.261m
mol)に、アニソール(0.05ml)とトリフルオロ酢酸
(2.0ml)とを加え、60℃で3時間撹拌した。その後溶
媒を減圧留去した。析出した沈殿を濾取し、塩化メチレ
ン、および水で洗浄した後乾燥して、淡黄色粉末の標記
化合物:7−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(54mg,85%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.86(3H,s),6.96(1H,d
d),7.12(1H,d),8.27(1H,d),11.29(1H,s). SIMS:m/z 245(M++1). ヨウ化メチルに代えて相当するアルキル化剤を用いた
以外は実施例26と同様にして、実施例25の(e)で得ら
れた7−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピンから、以下の実施例2
7〜38の化合物を合成した。
実施例27 7−エトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、アセトン(10m
l)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合
溶媒に溶かし、炭酸カリウム(142mg,1.027mmol)、お
よびヨウ化エチル(0.10ml,1.25mmol)を加え、実施例2
6と同様の反応、および後処理により、7−エトキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(261mg,81%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.36(3H,t),3.71(3H,
s),4.12(2H,q),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.91(1
H,dd),7.05(1H,d),7.27(2H,d),8.15(1H,d),11.2
4(1H,s). EIMS:m/z 378(M+). (b) 7−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(225mg,0.595
mmol)を、アニソール(0.5ml)とトリフルオロ酢酸
(6.0ml)とを用いて実施例26と同様の脱保護、および
後処理により、淡黄色粉末の標記化合物:7−エトキシ−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(159mg,100%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.37(3H,t),4.13(2H,
q),6.93(1H,d),7.01(1H,s),8.25(1H,d),11.27
(1H,s). EIMS:m/z 258(M+). 実施例28 7−アリルオキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、アセトン(5ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)の混合溶媒に
溶かし、炭酸カリウム(118mg,0.857mmol)と、アリル
ブロミド(0.07ml,0.809mmol)とを加え、実施例26と同
様の反応、および後処理により、7−アリルオキシ−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(129mg,58%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),4.67(2H,
d),5.32(1H,d),5.44(1H,dd),6.01(2H,s),6.00〜
6.13(1H,m),6.90(2H,d),6.94(1H,dd),7.07(1H,
d),7.27(2H,d),8.16(1H,d),11.25(1H,s). EIMS:m/z 362(M+−N2). (b) 7−アリルオキシ−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(124mg,
0.318mmol)を、アニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢
酸(3.0ml)を用いて、実施例26と同様の脱保護、およ
び後処理により、淡黄色粉末の標記化合物:7−アリルオ
キシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(74mg,86%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.67(2H,d),5.32(1H,d
d),5.45(1H,dd),6.06(1H,ddd),6.97(1H,dd),7.1
1(1H,d),8.26(1H,d),11.29(1H,s). EIMS:m/z 270(M+). 実施例29 7−イソプロポキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(30ml)に溶かし、炭酸カリウム(237mg,1.71
mmol)とイソプロピルブロミド(1.60ml,17.0mmol)と
を加え、実施例26と同様の反応、および後処理により、
7−イソプロポキシ−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(250mg,74%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.32(6H,d),3.71(3H,
s),4.69(1H,m),6.01(2H,s),6.89(2H,d),6.90(1
H,dd),7.03(1H,d),7.27(2H,d),8.14(1H,d),11.2
3(1H,s). SIMS:m/z 393(M++1). (b) 7−イソプロポキシ−1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(268m
g,0.683mmol)を、アニソール(0.5ml)とトリフルオロ
酢酸(7.0ml)とを用いて、実施例26と同様の脱保護、
および後処理により、淡黄色粉末の標記化合物:7−イソ
プロポキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(175mg,9
4%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.33(6H,d),4.63〜4.75
(1H,m),6.92(1H,dd),7.07(1H,d),8.24(1H,d),1
1.26(1H,s). EIMS:m/z 272(M+). 実施例30 7−シクロヘキシルメトキシ−4(5H),10−ジオキソ
−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
ピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(30ml)に溶かし、炭酸カリウム(237mg,1.71
4mmol)と、シクロヘキシルメチルブロミド(2.40ml,1
7.2mmol)とを加え、実施例26と同様の反応、および後
処理により、7−シクロヘキシルメトキシ−1−(4−
メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(292mg,76%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.97〜1.32(5H,m),1.60〜
1.83(6H,m),3.70(3H,s),3.85(2H,d),6.01(2H,
s),6.79(1H,d),6.88(2H,d),6.93(1H,s),7.26(2
H,d),8.10(1H,d),11.20(1H,brs). SIMS:m/z 447(M++1). (b) 7−シクロヘキシルメトキシ−1−(4−メト
キシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(a)(292mg,0.654mmol)を、アニソール(0.5ml)と
トリフルオロ酢酸(6.0ml)とを用いて、実施例26と同
様の脱保護、および後処理により、淡黄色粉末の標記化
合物:7−シクロヘキシルメトキシ−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(186mg,87%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.95〜1.35(5H,m),1.60〜
1.90(6H,m),3.88(2H,d),6.93(1H,dd),7.09(1H,
d),8.25(1H,d),11.21(1H,s). EIMS:m/z 326(M+). 実施例31 7−ベンジルオキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、アセトン(5ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)の混合溶媒に
溶かし、炭酸カリウム(118mg,0.854mmol)と、臭化ベ
ンジル(0.10ml,0.841mmol)とを加え、実施例26と同様
の反応、および後処理により、7−ベンジルオキシ−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(167mg,66%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),5.20(2H,
s),6.01(2H,s),6.89(2H,d),7.01(1H,dd),7.14
(1H,d),7.27(2H,d),7.30〜7.60(5H,m),8.16(1H,
d),11.28(1H,s). EIMS:m/z 440(M+). (b) 7−ベンジルオキシ−1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(161m
g,0.366mmol)に、アニソール(0.4ml)とトリフルオロ
酢酸(4.0ml)とを加え、60℃で30分間攪拌した。放冷
させた後溶媒を減圧留去した。析出した結晶を濾取し、
乾燥した。これに1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、析
出した結晶を濾取した。さらにこの結晶に1N塩酸を加
え、析出した結晶を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の標
記化合物:7−ベンジルオキシ−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(49mg,42%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 5.21(2H,s),7.04(1H,d
d),7.18(1H,d),7.32〜7.55(5H,m),8.27(1H,d),1
1.29(1H,s). SIMS:m/z 321(M++1). 実施例32 7−メトキシカルボニルメトキシ−4(5H),10−ジオ
キソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、アセトン(5ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)の混合溶媒に
溶かし、炭酸カリウム(95mg,0.637mmol)と、ブロモ酢
酸メチル(0.08ml,0.845mmol)とを加え、実施例26と同
様の反応、および後処理により、1−(4−メトキシベ
ンジル)−7−メトキシカルボニルメトキシ−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(178mg,74%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),3.72(3H,
s),4.92(2H,s),6.00(2H,s),6.89(2H,d),6.94(1
H,dd),7.03(1H,d),7.27(2H,d),8.15(1H,d),11.2
5(1H,s). SIMS:m/z 423(M++1). (b) (a)で得られた1−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メトキシカルボニルメトキシ−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(166mg,0.393mmol)を、アニソ
ール(0.5ml)とトリフルオロ酢酸(6.0ml)とを用い
て、実施例26と同様の脱保護、および後処理により、淡
黄色粉末の標記化合物:7−メトキシカルボニルメトキシ
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(102mg,86%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.73(3H,s),4.92(2H,
s),6.97(1H,dd),7.07(1H,d),8.26(1H,d),11.29
(1H,s). SIMS:m/z 303(M++1). 実施例33 7−カルボキシメトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例32の(a)で得られた1−(4−メトキ
シベンジル)−7−メトキシカルボニルメトキシ−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(215mg,0.509mmol)に、
1N水酸化ナトリウム水溶液(6ml)を加え、室温で3.5時
間攪拌した。反応液を塩酸酸性とした後、析出した結晶
を濾取し、乾燥して、7−カルボキシメトキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(192mg,92%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),4.79(2H,
s),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.91(1H,dd),7.05
(1H,d),7.27(2H,d),8.15(1H,d),11.26(1H,s),1
3.30(1H,brs). SIMS:m/z 409(M++1). (b) (a)で得られた7−カルボキシメトキシ−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(182mg,0.446mmol)を、アニソール(0.5ml)
とトリフルオロ酢酸(5.0ml)とを用いて、実施例26と
同様の脱保護、および後処理により、淡黄色粉末の標記
化合物:7−カルボキシメトキシ−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(126mg,98%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.80(2H,s),6.95(1H,d
d),7.09(1H,d),8.27(1H,d),11.30(1H,s),13.20
(1H,brs). SIMS:m/z 289(M++1). 実施例34 7−アセトニルオキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、アセトン(5ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)の混合溶媒に
溶かし、炭酸カリウム(118mg,0.854mmol)とブロモア
セトン(0.08ml,0.952mmol)とを加え、実施例26と同様
に処理をすることにより、7−アセトニルオキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(200mg,86%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.18(3H,s),3.71(3H,
s),4.97(2H,s),6.01(2H,s),6.89(2H,d),6.90(1
H,dd),6.95(1H,d),7.27(2H,d),8.14(1H,d),11.2
0(1H,s). SIMS:m/z 407(M++1). (b) (a)で得られた7−アセトニルオキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(229mg,0.563mmol)を、アニソール(0.5ml)と
トリフルオロ酢酸(6.0ml)とを用いて、実施例26と同
様の脱保護、および後処理により、淡黄色粉末の標記化
合物:7−アセトニルオキシ−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(149mg,92%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.19(3H,s),4.98(2H,
s),6.93(1H,dd),6.98(1H,d),8.25(1H,d),11.25
(1H,s). SIMS:m/z 287(M++1). 実施例35 7−シアノメトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、アセトン(5ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)の混合溶媒に
溶かし、炭酸カリウム(142mg,1.027mmol)、ブロモア
セトニトリル(0.09ml,1.29mmol)を加え、実施例26と
同様にして反応させ、後処理をすることにより、7−シ
アノメトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(231mg,69%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),5.27(2H,
s),6.00(2H,s),6.90(2H,d),7.06(1H,dd),7.16
(1H,d),7.28(2H,d),8.22(1H,d),11.36(1H,s). EIMS:m/z 361(M+−N2). (b) (a)で得られた7−シアノメトキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(172mg,0.424mmol)に、アニソール(0.4ml)と
トリフルオロ酢酸(4.0ml)とを加え、60℃で15分間攪
拌した。放冷後、反応液を減圧留去した。析出した沈殿
を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の標記化合物:7−シア
ノメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(105mg,9
2%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 5.27(2H,s),7.09(1H,d
d),7.21(1H,d),8.35(1H,d),11.39(1H,s). EIMS:m/z 269(M+). 実施例36 7−カルバモイルメトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン 実施例35の(a)で得られた7−シアノメトキシ−1
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(169mg,0.417mmol)に、アニソール(0.4ml)
とトリフルオロ酢酸(4.0ml)とを加え、60℃で3日間
攪拌した。放冷後、反応液を減圧留去した。析出した沈
殿を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の標記化合物:7−カ
ルバモイルメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(67mg,56%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.56(2H,s),6.95(1H,d
d),7.10(1H,d),7.43(1H,s),7.61(1H,s),8.27(1
H,d),11.34(1H,s). SIMS:m/z 288(M++1). 実施例37 7−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(10ml)に溶かし、炭酸カリウム(95mg,0.687
mmol)と4−メトキシフェナシルブロミド(196mg,0.85
6mmol)とを加え、実施例26と同様にして反応させ、後
処理することにより、1−(4−メトキシベンジル)−
7−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(236mg,83%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),3.87(3H,
s),5.68(2H,s),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.96(1
H,dd),7.03(1H,d),7.11(2H,d),7.27(2H,d),8.00
(2H,d),8.15(1H,d),11.19(1H,s). SIMS:m/z 499(M++1). (b) 1−(4−メトキシベンジル)−7−(4−メ
トキシフェナシルオキシ)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン()(285mg,0.572mmol)を、アニソール(0.5
ml)とトリフルオロ酢酸(6.0ml)を用いて、実施例26
と同様の脱保護、および後処理により、淡黄色粉末の標
記化合物:7−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(203mg,94%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.87(3H,s),5.68(2H,
s),6.99(1H,dd),7.07(1H,d),7.12(2H,d),8.01
(2H,d),8.26(1H,d),11.22(1H,s). SIMS:m/z 379(M++1). 実施例38 7−(2−メトキシエトキシ)−4(5H),10−ジオキ
ソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(10ml)に溶かし、炭酸カリウム(237mg,1.71
5mmol)と(2−クロロエチル)−メチルエーテル(1.5
6ml,17.1mmol)とを加え、実施例26と同様の反応、およ
び後処理により、1−(4−メトキシベンジル)−7−
(2−メトキシエトキシ)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(96mg,27%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.31(3H,s),3.71(3H,
s),3.69(2H,t),4.19(2H,t),6.01(2H,s),6.90(2
H,d),6.95(1H,dd),7.05(1H,d),7.27(2H,d),8.16
(1H,d),11.24(1H,s). SIMS:m/z 409(M++1). (b) (a)で得られた1−(4−メトキシベンジ
ル)−7−(2−メトキシエトキシ)−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(a)(90mg,0.220mmol)を、ア
ニソール(0.1ml)とトリフルオロ酢酸(2.0ml)とを用
いて、実施例26と同様の脱保護、および後処理により、
淡黄色粉末の標記化合物:7−(2−メトキシエトキシ)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(52mg,81%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.32(3H,s),3.70(2H,
t),4.19(2H,t),6.98(1H,dd),7.10(1H,d),8.27
(1H,d),11.27(1H,brs). SIMS:m/z 289(M++1). 実施例39に示す化合物を、5−(4−メトキシベンジ
ルオキシ)−2−ニトロベンズアルデヒドに代えて5−
メトキシメトキシ−2−ニトロベンズアルデヒドを出発
原料とした以外は実施例8と同様に合成した。
実施例39 8−ヒドロキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(3.3ml,23.8mmol)のテトラヒドロフラン(40m
l)溶液に1.5Nブチルリチウム(14.9ml,22.4mmol)を加
え、1時間30分間撹拌した。次いで、この反応液に、プ
ロピオール酸エチル(2.7ml,26.8mmol)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液と、5−メトキシメトキシ−2−ニ
トロベンズアルデヒド(3.15g,14.9mmol)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液とを順に加え、−78℃でさらに1
時間撹拌した。反応液に酢酸(2.6ml,46.2mmol)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液を加えた後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、そして飽和食塩水の順に洗った。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、褐
色油状のエチル 4−ヒドロキシ−4−(5−メトキシ
メトキシ−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート
(6.26g)を得た。
得られたエチル 4−ヒドロキシ−4−(5−メトキ
シメトキシ−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート
を、トルエン(25ml)に溶解し、これに4−メトキシベ
ンジルアジド(7.29g,44.7mmol)を加え、100℃で3時
間30分にわたり加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、トルエンを減圧留去した。残渣を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)により精製して、褐色油状のエチル 4−(ヒドロ
キシ−(5−メトキシメトキシ−2−ニトロフェニル)
メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−ト
リアゾール−5−カルボキシレート(a−1:低極性の生
成物(LP))と、エチル 5−(ヒドロキシ−(5−メ
トキシメトキシ−2−ニトロフェニル)メチル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレート(a−2:高極性の生成物(MP))と
の1:1の混合物(3.75g,53%)を得た。
a−1(LP)、a−2(MP)の混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.37(3/2H,t),1.39(3/2H,
t),3.39(3/2H,s),3.49(3/2H,s),3.69(3/2H,s),
3.78(3/2H,s),4.41(1H,q),4.42(1H,q),5.01(1H,
d),5.27(1H,d),5.36(1/2H,d),5.50(1H,d),5.72
(1H,d),5.81(1/2H,d),6.20(1/2H,d),6.63(1H,
d),6.84(1H,d),6.95(1/2H,dd),7.05(1H,d),7.09
(1/2H,dd),7.21(1H,d),7.61(1/2H,d),7.92(1/2
H,d),8.15(1/2H,d). EIMS:m/z 472(M+). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2との1:1の混合物(3.75g,7.94mmol)の塩化メチレ
ン(80ml)溶液に、二酸化マンガン(11.25g)を2回に
分けて加え、室温で20時間撹拌した。反応液をセライト
でろ過し、塩化メチレン(200ml)で洗浄した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:ジエチルエーテル=2:1)
により精製して、無色結晶状粉末のエチル 1−(4−
メトキシベンジル)−4−(5−メトキシメトキシ−2
−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボキシレート(b−1:LP)(1.01g,27.1%)を得、さ
らに無色結晶状粉末のエチル 1−(4−メトキシベン
ジル)−5−(5−メトキシメトキシ−2−ニトロベン
ゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレー
ト(b−2:MP)(1.30g,34.9%)を得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.37(3H,t),3.48(3H,s),3.
79(3H,s),4.43(2H,q),5.27(2H,s),5.72(2H,s),
6.86(2H,d),7.15(2H,d),7.22〜7.25(3H,m),8.19
(1H,d). EIMS:m/z 470(M+). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.16(3H,t),3.47(3H,s),3.
79(3H,s),4.06(2H,q),5.23(2H,s),5.84(2H,s),
6.88(2H,d),6.91(1H,d),7.24(1H,dd),7.40(2H,
d),8.08(1H,d). EIMS:m/z 470(M+). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(5−メトキシメトキシ−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
キシレート(b−1)(1.13g,2.40mmol)のテトラヒド
ロフラン(25ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(4.
8ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を塩酸酸
性とした後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗っ
た。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して、無色結晶状粉末の1−(4−メトキシベ
ンジル)−4−(5−メトキシメトキシ−2−ニトロベ
ンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
(c−1':LP)(1.06g)を得た。次いでこれをエタノー
ル:酢酸エチル=1:1(100ml)に溶かし、10%パラジウ
ム炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下、室温で23時間
撹拌した。反応液をセライトでろ過後、濾液を減圧濃縮
した。析出物を濾取することにより、黄色結晶状粉末の
4−(2−アミノ−5−メトキシメトキシベンゾイル)
−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾー
ル−5−カルボン酸(c−1:LP)(956.4mg,99%)を得
た。
c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.49(3H,s),3.78(3H,s),5.
13(2H,s),6.05(2H,s),6.69(1H,d),6.86(2H,d),
7.22(1H,dd),7.44(2H,d),8.45(1H,d). FDMS:m/z 412(M+). c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.49(3H,s),3.78(3H,s),5.
28(2H,s),6.03(2H,s),6.85(2H,dt),7.13(1H,
d),7.33(1H,dd),7.41(2H,dt),8.27(1H,d). SIMS:m/z 443(M++1). 同様に、前記(b)で得られたエチル 1−(4−メ
トキシベンジル)−5−(5−メトキシメトキシ−2−
ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カル
ボキシレート(b−2)(1.23g,2.62mmol)を、テトラ
ヒドロフラン(25ml)溶液中で、1N水酸化ナトリウム水
溶液(5.2ml)により室温で5時間加水分解して、無色
結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−5−(5
−メトキシメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3
−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2':MP)(1.08
g,93%)を得た。
さらに、これをエタノール:酢酸エチル=2:1(75m
l)に溶解し、10%パラジウム炭素(100mg)を用いて、
水素雰囲気下、室温で29時間接触還元することにより、
黄色結晶状粉末の5−(2−アミノ−5−メトキシメト
キシベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,
2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2:MP)(974
mg,100.0%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.47(3H,s),3.81(3H,s),5.
24(2H,s),5.84(2H,s),6.91(2H,d),7.02(1H,d),
7.24(1H,dd),7.46(2H,d),8.09(1H,d). SIMS:m/z 443(M++1). c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.32(3H,s),3.68(3H,s),4.
79(2H,s),5.46(2H,s),6.34(2H,d),6.60(1H,d),
6.66(2H,d),7.04(1H,dd),7.06(2H,d). SIMS:m/z 413(M++1). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−5−メ
トキシメトキシベンゾイル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−
1)(647mg,1.57mmol)の塩化メチレン(15ml)溶液
に、氷冷下でトリブチルアミン(0.39ml,1.65mmol)、
2−クロロ−1−メチルピリジニウム −トルエンス
ルホネート(519mg,1.73mmol)、そして3,4−ジヒドロ
−2−ピリド[1,2−]ピリミジン−2−オン(279
mg,1.88mmol)を順に加え、1時間撹拌し、さらに室温
で17時間攪拌した。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエ
ーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の3−
(4−メトキシベンジル)−8−メトキシメトキシ−4
(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピン(d−1:LP)(394.6mg,6
4%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.39(3H,s),3.72(3H,
s),5.26(2H,s),6.08(2H,s),6.90(2H,d),7.30(2
H,d),7.42(1H,dd),7.50(1H,d),7.80(1H,d),11.4
5(1H,s). SIMS:m/z 395(M++1). また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物、5−(2−アミノ−5−メトキシメトキシベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−4−カルボン酸(c−2)(850mg,2.06mmol)
から、黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)
−8−メトキシメトキシ−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼ
ピン(d−2:MP)(577.3mg,71%)を得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.39(3H,s),3.72(3H,
s),5.24(2H,s),5.99(2H,s),6.91(2H,d),7.29(2
H,d),7.44(1H,dd),7.51(1H,d),7.75(1H,d),11.3
0(1H,s). SIMS:m/z 395(M++1) (e) 3−(4−メトキシベンジル)−8−メトキシ
メトキシ−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−1)
(200mg,0.51mmol)に、アニソール(1.5ml)とトリフ
ルオロ酢酸(15ml)とを加え、60℃で3時間撹拌した。
その後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を洗浄した
後、乾燥して、実施例8の標記化合物と同一の黄色粉末
の標記化合物:8−ヒドロキシ−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(110mg,90%)を得た。
(f) 前記(d)で得られた化合物1−(4−メトキ
シベンジル)−8−メトキシメトキシ−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(d−2)(43mg,0.11mmol)
を、ジクロロメタン(2ml)に溶解し、トリフルオロ酢
酸(40μl,0.55mmol)を加え、室温で23時間攪拌した。
その後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を洗浄した
後、乾燥して、黄色粉末の8−ヒドロキシ−1−(4−
メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(38.7mg,99%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),6.08(2H,
s),6.90(2H,s),7.18(1H,dd),7.27(2H,d),7.41
(1H,dd),7.51(1H,d),9.89(1H,s),11.20(1H,
s). SIMS:m/z 351(M++1). さらに、この化合物(24.1mg)にアニソール(0.2m
l)とトリフルオロ酢酸(2ml)とを加え、60℃で脱保護
反応して、前記(e)で得た化合物と同一の、黄色粉末
の標記化合物:8−ヒドロキシ−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(15.8mg,100%)を得た。
実施例40 8−エトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−14(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.58mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(4ml)とアセトン(2ml)との混合溶媒に溶解
し、炭酸カリウム(158mg,1.14mmol)とヨウ化エチル
(92μl,1.14mmol)とを加え、室温で23時間攪拌した、
反応液に水(20ml)を加えた。析出した結晶を濾取し、
ジエチルエーテルで洗浄して、黄色結晶状粉末の8−エ
トキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(113.7mg,53%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.34(3H,t),3.71(3H,
s),4.06(2H,q),6.01(2H,s),6.89(2H,d),7.26(2
H,d),7.28(1H,dd),7.38(1H,d),7.53(1H,d). SIMS:m/z 379(M++1). (b) 8−エトキシ−1−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(131.5mg,0.35mmo
l)に、アニソール(0.4ml)とトリフルオロ酢酸(4m
l)とを加え、60℃で3時間攪拌した。その後溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣を洗浄した後、乾燥して、
黄色粉末の標記化合物:8−エトキシ−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン(62.3mg,69%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.36(3H,t),4.11(2H,
q),7.38(1H,dd),7.53(1H,d),7.70(1H,d),11.37
(1H,brs). SIMS:m/z 259(M++1). 実施例40と同様にして、相当するアルキル化剤を用い
て、以下の実施例41〜42の化合物を合成した。
実施例41 8−メトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
4(5),10−ジオキソ−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.58mmol)から、ヨウ化エチルに代
えてヨウ化メチルを用いた以外は実施例40と同様にし
て、黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−
8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(97mg,
46%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.83(3H,
s),6.00(2H,s),6.91(2H,d),7.29(2H,d),7.40(1
H,dd),7.51(1H,d),7.59(1H,d),11.30(1H,s). EIMS:m/z 364(M+). (b) 前記(a)で得た1−(4−メトキシベンジ
ル)−8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
を実施例40の(b)と同様に脱保護して、黄色粉末の標
記化合物:8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン(46mg,71%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.84(3H,s),7.39(1H,d
d),7.54(1H,d),7.72(1H,d),11.38(1H,s). EIMS:m/z 244(M+). 実施例42 8−メトキシカルボニルメトキシ−4(5H),10−ジオ
キソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.58mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(3ml)とアセトン(3ml)との混合溶媒に溶解
し、炭酸カリウム(136mg,0.98mmol)とブロモ酢酸メチ
ル(84μl,0.88mmol)とを加え、室温で22時間攪拌し
た。反応液に水20mlを加えた後、析出した結晶を濾取
し、ジエチルエーテルで洗浄して、黄色結晶状粉末の1
−(4−メトキシベンジル)−8−メトキシカルボニル
メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(181.6mg,7
5%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.70(3H,s),3.71(3H,
s),4.89(2H,s),6.00(2H,s),6.90(2H,d),7.28(2
H,d),7.44(1H,dd),7.51(1H,d),7.56(1H,d),11.3
2(1H,brs). FDMS:m/z 423(M++1). (b) 1−(4−メトキシベンジル)−8−メトキシ
カルボニルメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(251.2mg,0.6mmol)に、アニソール(0.6ml)とトリフ
ルオロ酢酸(6ml)とを加え、60℃で3時間攪拌した。
その後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を洗浄した
後、乾燥して、黄色粉末の標記化合物:8−メトキシカル
ボニルメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(b)(180.1mg,100%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.75(3H,s),4.91(2H,
s),7.43(1H,dd),7.54(1H,d),7.68(1H,d),11.40
(1H,brs). FDMS:m/z 302(M+). 実施例43 7,8−ジメトキシ−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(6.0ml,42.8mmol)のテトラヒドロフラン(75m
l)溶液に、1.5Nブチルリチウム(26.8ml,40.2mmol)を
加え、1時間撹拌した。次いで、この反応液にプロピオ
ール酸エチル(3.4ml,33.5mmol)と、4,5−ジメトキシ
−2−ニトロベンズアルデヒド(5.0g,23.7mmol)のテ
トラヒドロフラン(50ml)溶液とを順に加え、−78℃で
さらに1.5時間撹拌した。反応液に酢酸(7.0ml,122mmo
l)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液、続いて水を加
えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食塩水の順
に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去し、油状のエチル 4−ヒドロキシ
−4−(4,5−ジメトキシ−2−ニトロフェニル)−2
−ブチノエート(8.59g)を得た。得られたエチル 4
−ヒドロキシ−4−(4,5−ジメトキシ−2−ニトロフ
ェニル)−2−ブチノエートをトルエン(80ml)に溶解
し、これに4−メトキシベンジルアジド(11.6g,71.1mm
ol)を加え、100℃で一晩加熱攪拌した。反応液を室温
まで冷却した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精製した。
溶出液中で析出した沈殿を濾取して、エチル 4−
(ヒドロキシ−(4,5−ジメトキシ−2−ニトロフェニ
ル)メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3
−トリアゾール−5−カルボキシレート(a−1:低極性
の生成物(LP))と、エチル 5−(ヒドロキシ−(4,
5−ジメトキシ−2−ニトロフェニル)メチル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレート(a−2:高極性の生成物(MP))と
の1:5の混合物(2.60g,23%)を得た。またこのときの
濾液を減圧下濃縮することにより、化合物(a−1:(L
P))と化合物(a−2:(MP))との2.5:1の混合物が得
られた(4.68g,42%)。
a−1(LP),a−2(MP)の2.5:1の混合物1 H−NMR(CDCl3):δ 1.38(15/7H,t),1.39(6/7H,
t),3.56(6/7H,s),3.72(6/7H,s),3.78(15/7H,s),
3.91(6/7H,s),3.97(15/7H,s),3.99(15/7H,s),4.4
1(4/7H,q),4.44(10/7H,q),4.97(5/7H,d),5.07(2
/7H,d),5.48(2/7H,d),5.78(5/7H,d),5.71(2/7H,
d),5.84(5/7H,d),6.32(2/7H,s),6.83(10/7H,d),
6.67(4/7H,d),6.99(4/7H,d),7.07(2/7H,d),7.21
(10/7H,d),7.48(2/7H,s),7.51(5/7H,s),7.71(5/
7H,s). EIMS:m/z 472(M+). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2との2.5:1の混合物(4.63g,9.80mmol)の塩化メチ
レン(100ml)溶液に、二酸化マンガン(14g)を加え、
室温で一晩撹拌した。さらに二酸化マンガン(4.6g)を
加え、室温で8時間攪拌した。反応液をセライトでろ過
し、酢酸エチルで洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)により精製して、褐色結晶
状粉末のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−
トリアゾール−5−カルボキシレート(b−1:LP)(2.
75g,60%)を得、さらに褐色結晶状粉末のエチル 1−
(4−メトキシベンジル)−5−(4,5−ジメトキシ−
2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−
カルボキシレート(b−2:MP)(1.12g,24%)を得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.38(3H,t),3.78(3H,s),3.
98(3H,s),4.02(3H,s),4.43(2H,q),5.72(2H,s),
6.85(2H,d),6.99(1H,s),7.24(2H,d),7.69(1H,
s). SIMS:m/z 471(M++1). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.19(3H,t),3.79(3H,s),3.
91(3H,s),4.00(3H,s),4.10(2H,q),5.79(2H,s),
6.80(1H,s),6.88(2H,d),7.42(2H,d),7.52(1H,
s). EIMS:m/z 470(M+). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(4,5−ジメトキシ−2−ニトロ
ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシ
レート(b−1)(3.04g,6.46mmol)のテトラヒドロフ
ラン(40ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(13m
l)を加え、室温で3.5時間撹拌した。反応液をエーテル
で希釈し、水を加えた。水層を塩酸酸性とした後、酢酸
エチルで抽出し、水、および飽和食塩水で洗った。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して、淡黄色油状の1−(4−メトキシベンジ
ル)−4−(4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンゾイ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1':
LP)(2.55g,89%)を得た。次いで得られた1−(4−
メトキシベンジル)−4−(4,5−ジメトキシ−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
ン酸(c−1':LP)(1.07g,2.42mmol)を、エタノール
(50ml)と、酢酸エチル(50ml)との混合溶媒に溶か
し、10%パラジウム炭素(129mg)を加え、水素雰囲気
下、室温で4時間撹拌した。反応液に塩化メチレンを加
え、析出した結晶を溶かした後、セライトでろ過し、濾
液を減圧濃縮して、4−(2−アミノ−4,5−ジメトキ
シベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,
3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1:LP)(1.06
g,100%)を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),3.99(3H,s),4.
06(3H,s),6.02(2H,s),6.84(2H,d),6.94(1H,s),
7.40(2H,d),7.76(1H,s),13.80(1H,brs). SIMS:m/z 443(M++1). c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.78(3H,s),3.88(3H,s),3.
94(3H,s),6.06(2H,s),6.11(1H,s),6.86(2H,d),
7.45(2H,d),8.58(1H,s). SIMS:m/z 413(M++1). 同様に、前記(b)で得られたエチル 1−(4−メ
トキシベンジル)−5−(4,5−ジメトキシ−2−ニト
ロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキ
シレート(b−2)(3.12g,6.63mmol)を、テトラヒド
ロフラン(100ml)溶液中で、1N水酸化ナトリウム水溶
液(13ml)を用いて、室温で3.5時間加水分解して、黄
色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−5−
(4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−
トリアゾール−4−カルボン酸(c−2':MP)(2.32g,7
9%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 3.80(3H,s),3.94(3H,s),4.
00(3H,s),5.79(2H,s),6.89(1H,s),6.91(2H,d),
7.47(2H,d),7.54(1H,s). SIMS:m/z 443(M++1). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−4,5−
ジメトキシベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−
1)(1.05g,2.55mmol)の塩化メチレン(30ml)溶液
に、氷冷下でトリブチルアミン(0.64ml,2.69mmol)、
2−フルオロ−1−メチルピリジニウム p−トルエン
スルホネート(793mg,2.80mmol),そして3,4−ジヒド
ロ−2−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン(4
53mg,3.06mmol)を順に加え、氷冷下で1時間、さらに
室温で2時間撹拌した。
反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有
機層を希塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。析出した沈澱を濾取し、
ジエチルエーテル、水で洗浄した後乾燥して、淡黄色結
晶状粉末の7,8−ジメトキシ−3−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリ
アゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピン(d−1:LP)
(477mg,48%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.84(6H,
s),6.09(2H,s),6.90(2H,d),7.16(1H,s),7.30(2
H,d),7.67(1H,s),11.33(1H,s). EIMS:m/z 394(M+). (e) 7,8−ジメトキシ−3−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリア
ゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピン(d−1)(471
mg,1.19mmol)に、アニソール(0.5ml)とトリフルオロ
酢酸(5.0ml)とを加え、60℃で3時間撹拌した。その
後溶媒を減圧下留去した。析出した沈澱を濾取し、ジエ
チルエーテル、および水で洗浄した後乾燥して、黄色粉
末の標記化合物7,8−ジメトキシ−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン()(319mg,98%)を得た。この7,8−ジ
メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン()(238
mg,0.867mmol)に1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶
解し、これをダイアイオンHP−20(水:アセトン=9:
1)を用いて精製して、淡黄色粉末の標記化合物:7,8−
ジメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピンのナトリ
ウム塩(e')(231mg,90%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.85(3H,s),3.86(3H,
s),7.22(1H,s),7.70(1H,s),11.23(1H,s). SIMS:m/z 275(M++1). e'; FDMS:m/z 274(M+−Na+1). 実施例44 7,8−ジメチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(3.66ml,26.1mmol)のテトラヒドロフラン(50m
l)溶液に1.56Nブチルリチウム(15.8ml,24.88mmol)を
加え、30分間撹拌した。次いで、この反応液にプロピオ
ール酸エチル(2.20ml,21.71mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液と、4,5−ジメチル−2−ニトロベンズ
アルデヒド(2.60g,14.51mmol)のテトラヒドロフラン
(20ml)溶液とを順に加え、−78℃でさらに1.5時間撹
拌した。
反応液に酢酸(3.2ml,53.3mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液、続いて水を加えた後、酢酸エチル(30
0ml)で抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、そして飽和食塩水の順に洗った。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
して、油状のエチル 4−ヒドロキシ−4−(4,5−ジ
メチル−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート(4.
363g)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.31(3H,t),2.35(3H,s),2.
38(3H,s),3.35(1H,d),4.24(2H,q),6.09(1H,d),
7.61(1H,s),7.88(1H,s). FDMS:m/z 278(M++1). 得られたエチル 4−ヒドロキシ−4−(4,5−ジメ
チル−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート(4.36
3g)をトルエン(60ml)に溶解し、これに4−メトキシ
ベンジルアジド(7.48g,43.55mmol)を加え、100℃で10
時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却した後減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1)で精製し
て、淡褐色油状のエチル 4−(ヒドロキシ−(4,5−
ジメチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−
メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カル
ボキシレート(a−1:低極性の生成物(LP))と、エチ
ル 5−(ヒドロキシ−(4,5−ジメチル−2−ニトロ
フェニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−
1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(a−2:
高極性の生成物(MP))との1:1の混合物(5.988g,93.7
%)を得た。
a−1(LP)とa−2(MP)の1:1混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.35(3/2H,t),1.37(3/2H,
t),1.95(3/2H,s),2.23(3/2H,s),2.34(3/2H,s),
2.36(3/2H,s),3.63(1/2H,d),3.69(3/2H,s),3.78
(3/2H,s),4.39(2H,m),5.22(1/2H,d),5.52(1/2H,
d),5.75(1/2H,d),5.81(1H,d),6.02(1/2H,s),6.6
1(1H,d),6.83(1H,d),6.86(1/2H,d),6.97(1/2H,
d),7.09(1H,d),7.21(1H,d),7.65(1/2H,s),7.68
(1/2H,s),7.88(1/2H,s). EIMS:m/z 440(M+). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2との1:1の混合物(5.95g,13.5mmol)の塩化メチレ
ン(120ml)溶液に、二酸化マンガン(15g)を4回に分
けて加え、室温で8時間撹拌した。反応液をセライトで
濾過し、塩化メチレン(100ml)で洗浄した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:1)によ
り精製して、ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:1の溶出部
より淡黄色油状のエチル 1−(4−メトキシベンジ
ル)−4−(4,5−ジメチル−2−ニトロベンゾイル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(b−
1:LP)(2.67g,45.1%)を得、さらにヘキサン:酢酸エ
チル=2:1の溶出部より淡褐色結晶状粉末のエチル 1
−(4−メトキシベンジル)−5−(4,5−ジメチル−
2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−
カルボキシレート(b−2:MP)(2.50g,42.2%)を得
た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.36(3H,t),2.38(3H,s),2.
41(3H,s),3.78(3H,s),4.41(2H,q),5.71(2H,s),
6.85(2H,d),7.24(2H,d),7.34(1H,s),7.96(1H,
s). EIMS:m/z 438(M+). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3H,t),2.29(3H,s),2.
39(3H,s),3.77(3H,s),4.07(2H,q),5.78(2H,s),
6.84(2H,d),6.94(1H,s),7.35(2H,d),7.79(1H,
s). EIMS:m/z 438(M+). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(4,5−ジメチル−2−ニトロベ
ンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレ
ート(b−1)(2.63g,6.0mmol)のテトラヒドロフラ
ン(30ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(12ml)
を加え、室温で3時間撹拌した。反応液をジエチルエー
テル(30ml)と水(20ml)とで希釈した後、有機層を除
いた。水層を塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
抽出層を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、薄い褐
色油状の1−(4−メトキシベンジル)−4−(4,5−
ジメチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾ
ール−5−カルボン酸(c−1':LP)(2.40g,97.5%)
を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.41(3H,s),2.46(3H,s),3.
78(3H,s),6.01(2H,s),6.84(2H,d),7.32(1H,s),
7.39(2H,d),8.06(1H,s),14.01(1H,brs). SIMS:m/z 411(M++1). 次いでこの化合物(c−1')(1.19g,2.9mmol)を、
エタノール(50ml)と酢酸エチル(50ml)との混合液に
溶かし、10%パラジウム炭素(120mg)を加え、水素雰
囲気下、室温で4.5時間撹拌した。反応液をセライトで
濾過後、濾液を減圧濃縮し、析出物を濾取して、橙色結
晶状粉末の4−(2−アミノ−4,5−ジメチルベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボン酸(c−1:LP)(1.049g,95.1
%)を得た。
c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.19(3H,s),2.24(3H,s),3.
78(3H,s),6.05(2H,s),6.54(1H,s),6.86(2H,d),
7.46(2H,d),8.43(1H,s). SIMS:m/z 381(M++1). また、上記と同様に、前記(b)で得られたエチル
1−(4−メトキシベンジル)−5−(4,5−ジメチル
−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレート(b−2)(2.48g,5.66mmol)をテ
トラヒドロフラン(30ml)溶液中で、1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(11.3ml)によって、室温で3時間加水分解し
て、薄い褐色油状の1−(4−メトキシベンジル)−5
−(4,5−ジメチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−
トリアゾール−4−カルボン酸(c−2':MP)の粗生成
物(2.448g)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.33(3H,s),2.38(3H,s),3.
79(3H,s),5.78(2H,s),6.88(2H,d),7.09(1H,s),
7.42(2H,d),7.83(1H,s). SIMS:m/z 411(M++1). 次いで、この化合物(c−2')(1.21g)をエタノー
ル(100ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(130mg)を
用いて、水素雰囲気下、室温で8時間接触還元すること
により、黄色結晶状粉末の5−(2−アミノ−4,5−ジ
メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−
1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2:MP)
(1.089g,97.1%)を得た。
c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3);δ 1.83(3H,s),2.14(3H,s),3.
68(3H,s),5.40(2H,brs),6.23(1H,s),6.45(1H,
s),6.64(2H,d),7.05(2H,d). EIMS:m/z 380(M+). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−4,5−
ジメチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(c−1)(4
95mg,1.30mmol)の塩化メチレン(13ml)溶液に、氷冷
下でトリブチルアミン(341μl,1.43mmol)、2−フル
オロ−1−メチルピリジニウム −トルエンスルホネ
ート(442mg,1.56mmol)、そして3,4−ジヒドロ−2
−ピリド[1,2−]ピリミジン−2−オン(240mg,1.6
2mmol)を順に加え、氷冷で1時間、さらに室温で1時
間攪拌した。
反応混合物に塩化メチレンと水を加え、水冷下15分間
攪拌した。析出した沈澱を濾取し、水および塩化メチレ
ンで洗浄した後乾燥して、無色結晶状粉末の3−(4−
メトキシベンジル)−7,8−ジメチル−4(5),10−
ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]
ベンゾアゼピン(d−1:LP)(190mg,40.3%)を得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.29(6H,s),3.72(3H,
s),6.08(2H,s),6.89(2H,d),7.30(1H,brs),7.31
(2H,d),8.00(1H,s),11.39(1H,s). SIMS:m/z 363(M++1). また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物5−(2−アミノ−4,5−ジメチルベンゾイル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボン酸(c−2)(495mg,1.30mmol)から、無
色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−7,8−
ジメチル−4(5)、10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−2:M
P)(295mg,62.6%)を得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.27(3H,s),2.28(3H,
s),3.72(3H,s),6.01(2H,s),6.89(2H,d),7.28(2
H,d),7.31(1H,s),7.93(1H,s),11.25(1H,s). SIMS:m/z 363(M++1). (e) 3−(4−メトキシベンジル)−7,8−ジメチ
ル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−1)(185m
g,0.51mmol)に、アニソール(0.4ml)とトリフルオロ
酢酸(4.0ml)とを加え、60℃で1時間撹拌した。その
後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をジイソプロピ
ルエーテルで洗浄し、乾燥して、淡黄色粉末の標記化合
物:7,8−ジメチル−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
(e)の粗生成物(178mg)を得た。
e; −NMR(DMSO−d6):δ 2.30(6H,s),7.35(1H,
s),8.05(1H,s),11.29(1H,s).FDMS:m/z 241(M+
1). また、上記と同様に、前記(d)で得られた化合物、
1−(4−メトキシベンジル)−7,8−ジメチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(d−2)(283mg,0.781
mmol)を、アニソール(0.6ml)とトリフルオロ酢酸(6
ml)とで脱保護し、後処理して、上記と同一の標記化合
物(e)の粗生成物(254mg)を得た。
次いで、得られた粗生成物(425mg)を水(12ml)に
懸濁し、1N水酸化ナトリウム水溶液(3.2ml)を加えて
溶解した後、ダイアイオンHP−20(120ml,水:アセトン
=20:1〜10:1)を用いて精製し、凍結乾燥して、無色粉
末の標記化合物、7,8−ジメチル−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピンのナトリウム塩(e')(311mg,91.2%)を得
た。
e';1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.25(3H,s),2.26(3H,
s),7.25(1H,s),8.02(1H,s),10.41(1H,s). SIMS:m/z 241(M+−Na). 実施例45 8−メトキシ−7−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(0.70ml,4.99mmol)のテトラヒドロフラン(5m
l)溶液に、1.5Nブチルリチウム(3.10ml,4.65mmol)を
加え、1時間撹拌した。次いで、この反応液にプロピオ
ール酸エチル(0.39ml,3.84mmol)のテトラヒドロフラ
ン(2ml)溶液と、5−メトキシ−4−メチル−2−ニ
トロベンズアルデヒド(542mg,2.78mmol)のテトラヒド
ロフラン(7ml)溶液とを順に加え、−78℃でさらに2
時間撹拌した。反応液に酢酸(0.9ml,15.7mmol)のテト
ラヒドロフラン(3ml)溶液、続いて水を加えた後、酢
酸エチルで抽出した。
有機層を希塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、そして飽和食塩水の順に洗った。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、
油状のエチル 4−ヒドロキシ−4−(5−メトキシ−
4−メチル−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエート
(940mg)を得た。得られたエチル 4−ヒドロキシ−
4−(5−メトキシ−4−メチル−2−ニトロフェニ
ル)−2−ブチノエートをトルエン(10ml)に溶解し、
これに4−メトキシベンジルアジド(1.36g,8.33mmol)
を加え、100℃で一晩加熱攪拌した。
反応液を室温まで冷却した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により
精製して、エチル 4−(ヒドロキシ−(5−メトキシ
−4−メチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5
−カルボキシレート(a−1:低極性の生成物(LP))
と、エチル 5−(ヒドロキシ−(5−メトキシ−4−
メチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−(4−メ
トキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボ
キシレート(a−2:高極性の生成物(MP))との1:1の
混合物(686mg,54%)を得た。
a−1(LP)とa−2(MP)の1:1混合物;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.26(3/2H,t),1.38(3/2H,
t),2.17(3/2H,s),2.26(3/2H,s),3.46(3/2H,s),
3.63(1/2H,d),3.71(3/2H,s),3.78(3/2H,s),3.93
(3/2H,s),4.35〜4.50(2H,m),5.12(1/2H,d),5.47
(1/2H,d),5.74(1/2H,d),5.78(1/2H,d),5.84(1/2
H,d),6.09(1/2H,s),6.65(1H,d),6.83(1H,d),6.9
6(1/2H,d),7.04(1H,d),7.08(1/2H,d),7.21(1H,
d),7.42(1/2H,s),7.80(1/2H,d),8.00(1/2H,d). EIMS:m/z 456(M+). (b) 前記(a)で得られた化合物a−1と化合物a
−2との1:1の混合物(631mg,1.38mmol)の塩化メチレ
ン(15ml)溶液に、二酸化マンガン(1.26g)を加え、
室温で13時間撹拌した。さらに二回に分けて二酸化マン
ガン(1.26g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液
をセライトでろ過し、酢酸エチルで洗浄後、溶媒を減圧
留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により精製して、黄色
油状のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(5−メトキシ−4−メチル−2−ニトロベンゾイル)
−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(b−
1:LP)(256mg,41%)を得、さらに淡黄色結晶状粉末の
エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−(5−メ
トキシ−4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3
−トリアゾール−4−カルボキシレート(b−2:MP)
(310mg,49%)を得た。
b−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.38(3H,t),2.32(3H,s),3.
78(3H,s),3.93(3H,s),4.43(2H,q),5.71(2H,s),
6.85(2H,d),6.90(1H,s),7.24(2H,d),8.02(1H,
d). EIMS:m/z 454(M+). b−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.16(3H,t),2.31(3H,s),3.
79(3H,s),3.86(3H,s),4.07(2H,q),5.82(2H,s),
6.69(1H,s),6.88(2H,d),7.42(2H,d),7.89(1H,
d). EIMS:m/z 454(M+). (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(5−メトキシ−4−メチル−2
−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボキシレート(b−1)(243mg,0.535mmol)のテト
ラヒドロフラン(6ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水
溶液(1.1ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液
をエーテルで希釈し、水を加えた。水層を塩酸酸性とし
た後、酢酸エチルで抽出し、水、そして飽和食塩水で洗
った。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して、淡黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシ
ベンジル)−4−(5−メトキシ−4−メチル−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
ン酸(c−1':LP)(204mg,89%)を得た。次いで得ら
れた1−(4−メトキシベンジル)−4−(5−メトキ
シ−4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−ト
リアゾール−5−カルボン酸(c−1':LP)(200mg,0.4
69mmol)を、エタノール(12ml)と、酢酸エチル(12m
l)との混合溶媒に溶かし、10%パラジウム炭素(25m
g)を加え、水素雰囲気下、室温で6.5時間撹拌した。反
応液をセライトでろ過後、濾液を減圧濃縮し、析出物を
濾取して、赤色結晶状粉末の4−(2−アミノ−5−メ
トキシ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシ
ベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
(c−1:LP)(178mg,96%)を得た。
c−1'(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.36(3H,s),3.77(3H,s),3.
94(3H,s),6.02(2H,s),6.84(2H,d),6.85(1H,s),
7.40(2H,d),8.10(1H,s),13.85(1H,brs). SIMS:m/z 427(M++1). c−1(LP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.24(3H,s),3.78(3H,s),3.
82(3H,s),6.06(2H,s),6.54(1H,s),6.86(2H,d),
7.45(2H,d),8.36(1H,s) SIMS:m/z 397(M++1). また、上記と同様に、前記(b)で得られたエチル
1−(4−メトキシベンジル)−5−(5−メトキシ−
4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリア
ゾール−4−カルボキシレート(b−2)(288mg,0.63
8mmol)を、テトラヒドロフラン(7ml)溶液中で、1N水
酸化ナトリウム水溶液(1.3ml)によって室温で4.5時間
加水分解することにより、1−(4−メトキシベンジ
ル)−5−(5−メトキシ−4−メチル−2−ニトロベ
ンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸
(c−2':MP)(256mg,94%)を得た。
さらに得られた1−(4−メトキシベンジル)−5−
(5−メトキシ−4−メチル−2−ニトロベンゾイル)
−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2':MP)
(252mg,0.591mmol)を、エタノール(10ml)と、酢酸
エチル(10ml)との混合溶媒に溶解し、10%パラジウム
炭素(31mg)を用いて、水素雰囲気下、室温で一晩接触
還元することにより、5−(2−アミノ−5−メトキシ
−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(c−2:M
P)(216mg,92%)を得た。
c−2'(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.31(3H,s),3.81(3H,s),3.
90(3H,s),5.81(2H,s),6.81(1H,s),6.91(2H,d),
7.48(2H,d),7.92(1H,s). SIMS:m/z 427(M++1). c−2(MP);1 H−NMR(CDCl3):δ 2.13(3H,s),3.29(3H,s),3.
68(3H,s),5.45(2H,brs),5.82(1H,s),6.47(1H,
s),6.64(2H,d),7.06(2H,d). FDMS:m/z 396(M+). (d) アルゴン雰囲気下、4−(2−アミノ−5−メ
トキシ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシ
ベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
(c−1)(173mg,0.436mmol)の塩化メチレン(4ml)
溶液に、氷冷下でトリブチルアミン(0.11ml,0.462mmo
l)、2−フルオロ−1−メチルピリジニウム −ト
ルエンスルホネート(136mg,0.480mmol)、そして3,4−
ジヒドロ−2−ピリド[1,2−]ピリミジン−2−
オン(78mg,0.526mmol)を順に加え、氷冷下で1時間、
さらに室温で一晩撹拌した。
反応混合物に水を加え、析出している沈澱を濾取し
た。この沈殿を塩化メチレン、および水で洗浄した後乾
燥して、淡黄色結晶状粉末の8−メトキシ−3−(4−
メトキシベンジル)−7−メチル−4(5),10−ジ
オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベ
ンゾアゼピン(d−1:LP)を得た。また濾液を塩化メチ
レンで抽出し、希塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、そして飽和食塩水の順に洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。析出した沈殿
を濾取して、同じく8−メトキシ−3−(4−メトキシ
ベンジル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼ
ピン(d−1:LP)を合計で25mg(15%)得た。
d−1(LP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.21(3H,s),3.71(3H,
s),3.87(3H,s),6.09(2H,s),6.90(2H,d),7.30(2
H,d),7.35(1H,s),7.64(1H,s),11.39(1H,s). SIMS:m/z 379(M++1) また、上記と同様にして、前記(c)で得られた化合
物5−(2−アミノ−5−メトキシ−4−メチルベンゾ
イル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボン酸(c−2)(216mg,0.545mmo
l)から、8−メトキシ−1−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
(d−2:MP)(143mg,69%)を得た。
d−2(MP);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.21(3H,s),3.71(3H,
s),3.86(3H,s),6.02(2H,s),6.91(2H,d),7.29(2
H,d),7.36(1H,s),7.56(1H,s),11.26(1H,s). EIMS:m/z 378(M+). (e) 8−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)
−7−メチル−4(5)、10−ジオキソ−1−1,2,
3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(d−
2)(140mg,0.370mmol)に、アニソール(0.4ml)とト
リフルオロ酢酸(4.0ml)とを加え、60℃で2.5時間撹拌
した。その後溶媒を減圧下留去した。析出した沈殿を濾
取し、ジエチルエーテル、および水で洗浄した後乾燥し
て、黄色粉末の標記化合物:8−メトキシ−7−メチル−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(e)(81mg,85%)
を得た。この8−メトキシ−7−メチル−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(e)(76mg,0.294mmol)に1N水
酸化ナトリウム水溶液を加えて溶解し、これをダイアイ
オンHP−20(水:アセトン=9:1)を用いて精製して、
淡黄色粉末の標記化合物8−メトキシ−7−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩(e')(8
2mg,80%)を得た。
e;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.21(3H,s),3.86(3H,
s),7.37(1H,s),7.66(1H,s),11.28(1H,s). e'; FDMS:m/z 258(M+−Na+1). 実施例4に示す化合物を、実施例46に示す試薬を用
い、実施例46に準じ合成した。
実施例46 7−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 4−メチル−2−ニトロベンズアルデヒドとプ
ロピオール酸エチルを出発原料として、実施例4に準
じ、1.56Nブチルリチウムのヘキサン溶液に代えて以下
の試薬を用いて、エチル 4−ヒドロキシ−4−(4−
メチル−2−ニトロフェニル)−2−ブチノエートを調
製した。
(a−1) アルゴン雰囲気下、−65℃で、プロピオー
ル酸エチル(6.6ml,65mmol)のテトラヒドロフラン(70
ml)溶液に、1.0Mリチウムビストリメチルシリルアミド
のテトラヒドロフラン溶液(65ml,65mmol)を加え、20
分間撹拌した。次いで、この反応液に4−メチル−2−
ニトロベンズアルデヒド(8.3g,50mmol)のテトラヒド
ロフラン(30ml)溶液を加え、−65℃でさらに3時間撹
拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(80m
l)、または酢酸(13.0ml,220mmol)のテトラヒドロフ
ラン(20ml)溶液を加え、さらに水を加えた後、水層を
酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、そして飽和食塩水の順に洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、
油状のエチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メチル−2
−ニトロフェニル)−2−ブチノエート(13.5g)を得
た。
(a−2) アルゴン雰囲気下、−65℃で、プロピオー
ル酸エチル(1.2ml,12.0mmol)のテトラヒドロフラン
(20ml)溶液に、2.0Mリチウムジイソプロピルアミドの
ヘプタン−テトラヒドロフラン−エチルベンゼン混合溶
液(6.0ml,12.0mol)を加え、20分間撹拌した。次い
で、この反応液に4−メチル−2−ニトロベンズアルデ
ヒド(1.65g,10mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液を加え、−65℃でさらに3時間撹拌した。
反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)、また
は酢酸(13.0ml,220mmol)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液を加え、さらに水を加えた後、水層を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、そして飽和食塩水の順に洗い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、油状のエ
チル 4−ヒドロキシ−4−(4−メチル−2−ニトロ
フェニル)−2−ブチノエート(2.60g)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.31(1H,t),2.46(3H,s),3.
37(1H,d),4.24(2H,q),6.10(1H,d),7.51(1H,d
d),7.78(1H,d),7.86(1H,d). FDMS:m/z 264(M++1). (b) 前記(a)で得られたエチル 4−ヒドロキシ
−4−(4−メチル−2−ニトロフェニル)−2−ブチ
ノエート(6.9g,26mmol)をトルエン(30ml)に溶解
し、これに4−メトキシベンジルアジド(8.20g,50.0mm
ol)を加え、100℃で6時間加熱攪拌した。反応液を室
温まで冷却した後、溶媒を留去し、酢酸エチル(4ml)
を加え、さらにヘキサン(80ml)を加えた。析出物を濾
取し、ヘキサンで洗浄した後乾燥して、実施例4の
同一化合物の黄色結晶状粉末のエチル 4−(ヒドロキ
シ−(4−メチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1
−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−
5−カルボキシレートと、エチル 5−(ヒドロキシ−
(4−メチル−2−ニトロフェニル)メチル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレートの1:1との混合物(10.0g,94.0%,2
工程)を得た。
(c) 前記(b)で得られた化合物エチル 4−(ヒ
ドロキシ−(4−メチル−2−ニトロフェニル)メチ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボキシレートと、エチル 5−(ヒド
ロキシ−(4−メチル−2−ニトロフェニル)メチル)
−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボキシレートとの1:1の混合物(16.0g,37.
6mmol)の塩化メチレン(180ml)溶液に、二酸化マンガ
ン(49.0g)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液を
セライトでろ過し、塩化メチレン(200ml)で洗浄した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を乾燥して、褐
色油状のエチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート(実施例4,b−1)と
エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−(4−メ
チル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール
−4−カルボキシレート(実施例4,b−2)の1:1の混合
物(15.5g,97.0%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.14(3/2H,t),1.37(3/2H,
t),2.51(3/2H,s),2.53(3/2H,s),3.77(3/2H,s),
3.79(3/2H,s),4.08(1H,q),4.43(1H,q),5.72(1H,
s),5.78(1H,s),6.80〜6.87(2H,m),7.18〜7.27(3/
2H,m),7.34〜7.37(1H,m),7.43〜7.46(1/2H,m),7.5
0〜7.50(1H,m),7.80(1/2H,s),7.90(1/2H,s). SIMS:m/z 425(M++1). (d) 前記(c)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(4−メチル−2−ニトロベンゾ
イル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート
と、エチル 1−(4−メトキシベンジル)−5−(4
−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾ
ール−4−カルボキシレートとの1:1の混合物(15.5g,3
6.6mmol)を酢酸エチル(350ml)溶液に溶かし、10%パ
ラジウム炭素(1.5g)を加え、水素雰囲気下、室温で8.
5時間撹拌した。
反応液をセライトでろ過した後、濾液を減圧濃縮し
た。析出物を濾取して、黄色油状のエチル 4−(2−
アミノ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシ
ベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレ
ートと、エチル 5−(2−アミノ−4−メチルベンゾ
イル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−4−カルボキシレートとの1:1の混合物(13.
8g,96%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.07〜1.13(3H,m),2.23(3/2
H,s),2.26(3/2H,s),3.69(3/2H,s),3.79(3/2H,
s),4.17〜4.24(2H,m),5.45(1H,brs),5.85(1H,
s),6.17〜6.20(1/2H,m),6.32〜6.39(2H,m),6.46−
6.49(1H,m),6.57〜6.59(1/2H,m),6.65〜6.68(1H,
m),6.87(1H,d),7.08(1H,d),7.26〜7.28(1H,m),
7.34〜7.36(1H,m). SIMS:m/z 395(M++1). (e) 前記(d)で得られたエチル 4−(2−アミ
ノ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート
と、エチル 5−(2−アミノ−4−メチルベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−4−カルボキシレートの1:1との混合物(2.72
g,6.9mmol)をメタノール(7ml)に溶かし、28%ナトリ
ウムメトキシドのメタノール溶液(3.4ml,13.9mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
反応液に1N塩酸(15ml)とメタノール(20ml)、また
はジエチルエーテル(20ml)を加えた。析出した沈殿を
濾取し、メタノールまたはジエチルエーテルで洗浄した
後乾燥して、黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベン
ジル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピン
(実施例4,d−1)と、1−(4−メトキシベンジル)
−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(実施
例4,d−2)との1:1の混合物(1.85g,77%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.36(3H,s),3.71(3H,
s),5.99(1H,s),6.07(1H,s),6.89〜6.91(2H,m),
7.12(1/2H,d),7.17(1/2H,d),7.27〜7.32(3H,m),
8.07(1/2H,d),8.13(1/2H,d),11.3(1/2H,s),11.4
(1/2H,s). SIMS:m/z 349(M++1). (f) 前記(e)で得た3−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
と、1−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピンの1:1との混合物(4.8g,1
3.8mmol)に、アニソール(10ml)とトリフルオロ酢酸
(100ml)とを加え、70℃で3時間撹拌した。
反応溶媒を減圧下留去した後、残渣に水(50ml)と、
イソプロピルエーテル(50ml)またはジエチルエーテル
(50ml)を加えた。析出した沈殿を濾取し、これをイソ
プロピルエーテルまたはジエチルエーテルで洗浄した後
乾燥して、実施例4の標記化合物と同一の黄色結晶状粉
末の標記化合物:7−メチル−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン(3.0g,95%)を得た。
(g) 前記(f)で得た7−メチル−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(1.14g,5mmol)をジメチルスル
ホキシド(15ml)に溶かし、28%ナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(1.25ml,4.9mmol)を加え、室温で30
分間攪拌した。この反応液にアセトン(100ml)、また
はジエチルエーテル(200ml)を加えた。析出した沈殿
を濾取し、これをアセトンまたはジエチルエーテルで洗
浄した後乾燥した。
この析出物を水(120ml)に溶解後、ダイアイオンHP
−20(水:アセトン=9:1〜7:3)を用いて精製し、凍結
乾燥して、無色粉末の標記化合物:7−メチル−4(5
)、10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩(1.24g,99
%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 1.87(3H,s),6.50(1H,s),6.58
(1H,d),7.76(1H,d). FDMS:m/z 228(M+−Na+1). また、この実施例46の化合物は、実施例37〜38に示さ
れるように、実施例4と同様の反応工程で、実施例46の
(c)で得られた3−(4−メトキシベンジル)−7−
メチル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンと、1−(4
−メトキシベンジル)−7−メチル−4(5),10−
ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]
ベンゾアゼピンの混合物から調製することができる。
実施例47 3−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4(5
H),10−ジオキソ−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピンおよび、1−(4−メトキシベン
ジル)−7−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) エチル 1−(4−メトキシベンジル)−4−
(4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレートと、エチル 1−(4
−メトキシベンジル)−5−(4−メチル−2−ニトロ
ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシ
レートとの1:1の混合物(7.24g,17.0mmol)のテトラヒ
ドロフラン(80ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液
(45ml)を加え、室温で2時間撹拌した。
反応液を塩酸酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して、無色結晶状粉末の1−
(4−メトキシベンジル)−4−(4−メチル−2−ニ
トロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
ン酸(実施例4,c−1')と、1−(4−メトキシベンジ
ル)−5−(4−メチル−2−ニトロベンゾイル)−1,
2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(実施例4,c−2')
との3:2の混合物(6.3g 93%)を得た。次いでこれを
エタノール(125ml)と酢酸エチル(250ml)との混合溶
媒に溶かし、10%パラジウム炭素(680mg)を加え、水
素雰囲気下、室温で10時間撹拌した。
反応液をセライトでろ過した後、濾液を減圧濃縮し、
乾燥して、黄色結晶状粉末の4−(2−アミノ−4−メ
チルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,
2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(実施例4,c−1)
と、5−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボン酸(実施例4,c−2)との3:2の混合物(5.6
g,96%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 2.23〜2.42(3H,m),3.69〜3.8
0(3H,m),5.40〜5.62(2H,m),6.04(4/5H,s),6.19
(2/5H,d),6.46(3/5H,s),6.50〜6.60(7/5H,m),6.6
7(6/5H,d),6.86(4/5H,d),7.07(6/5H,d),7.45(4/
5H,d),8.60(2/5H,d). FDMS:m/z 366(M+). (b) アルゴン雰囲気下、前記(a)で得られた4−
(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メ
トキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
ン酸と、5−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−4−カルボン酸との3:2の混合物(2.2g,6mmol)の塩
化メチレン(30ml)溶液に、氷冷下でトリブチルアミン
(1.57ml,6.6mmol)、2−クロロ−1−メチルピリジニ
ウム p−トルエンスルホネート(2.16g,7.2mmol)、
そして3,4−ジヒドロ−2−ピリド[1,2−a]ピリミ
ジン−2−オン(1.16g,7.8mmol)を順に加え、1時間
室温で撹拌し、さらに50℃で1時間加熱還流した。
反応混合物に酢酸エチルと水とを加えた。析出した沈
殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、
黄色結晶状粉末の標記化合物:3−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
(実施例4,d−1)と、1−(4−メトキシベンジル−
7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(実施例
4,d−2)の3:2との混合物(0.9g,43%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.36(3H,s),3.71(3H,
s),5.99(6/5H,s),6.07(4/5H,s),6.89〜6.91(2H,
m),7.12(3/5H,d,J=8.4Hz),7.17(2/5H,d,J=8.4H
z),7.27〜7.33(3H,m),8.07(3/5H,d),8.13(2/5H,
d),11.3(3/5H,s),11.4(2/5H,s). SIMS:m/z 349(M++1). また、以下に示す方法で、実施例47の(b)で得られ
た化合物と同一の化合物を得た。
(c−1) 4−(2−アミノ−4−メチルベンゾイ
ル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボン酸と、5−(2−アミノ−4−メ
チルベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,
2,3−トリアゾール−4−カルボン酸との3:2の混合物
(14g,38.3mmol)に、塩化メチレン(50ml)とトリエチ
ルアミン(5.53ml,40mmol)とを加え溶解した後、溶媒
を減圧留去して、トリエチルアミン塩(17.0g,95%)を
調製した。
このトリエチルアミン塩(4.67g,10mmol)の塩化メチ
レン(100ml)溶液に、氷冷下でトリエチルアミン(4.1
5ml,30mmol)、そして2−クロロ−1−メチルピリジニ
ウム ヨージド(3.83g,15mmol)を順に加え、15時間室
温で撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと水とを加え、
析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後
乾燥して、黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
と、1−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4
(5)、10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンの3:2との混合物(2.
1g,60%)を得た。
(c−2) 前記(c−1)と同様に調製した4−(2
−アミノ−4−メチルベンゾイル)−1−(4−メトキ
シベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸
と、5−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボン酸との3:2の混合物のトリエチルアミン塩
(9.3g,20mmol)を−ジメチルホルムアミド(100
ml)に溶解し、これに、氷冷下でトリエチルアミン(5.
6ml,40mmol)と、(ベンゾトリアゾール−1−イル)オ
キシトリス(ジメチルアミノ)フォスフォニウム ヘキ
サフルオロフォスフェイト(13.3g,30mmol)とを順に加
え、室温15時間撹拌した。
反応混合物に酢酸エチルと水とを加えた。析出した沈
澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、
黄色結晶状粉末の標記化合物:3−(4−メトキシベンジ
ル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
と、1−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−][1]ベンゾアゼピンとの3:2の混合物(4.23g,
61%)を得た。
実施例4のd−1に示す化合物は、実施例48に示す方
法を用いても合成することができる。
実施例48 3−(4−メトキシベンジル)−7−メチル−4(5
H),10−ジオキソ−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 4−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボン酸(17mg,0.05mmol)の−ジメチ
ルホルムアミド(2ml)溶液に、氷冷下でジフェニルホ
スホリルアジド(0.016ml,0.075mmol)を加え、室温で4
5時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと水とを加え
た。析出した沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:3−(4−
メトキシベンジル)−7−メチル−4(5),10−ジ
オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベ
ンゾアゼピン(10.4mg,60%)を得た。
(b) 4−(2−アミノ−4−メチルベンゾイル)−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボン酸(17mg,0.05mmol)の−ジメチ
ルホルムアミド(1ml)溶液に、氷冷下で1−ハイドロ
キシベンゾトリアゾール(8.1mg,0.06mmol)と−メチ
ルモルホリン(0.007ml,0.06mmol)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸
塩(8.1mg,0.06mmol)とを加え、室温で45時間撹拌し
た。反応混合物に酢酸エチルと水とを加えた。析出した
沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥し
て、黄色結晶状粉末の標記化合物3−(4−メトキシベ
ンジル)−7−メチル−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピ
ン(8.5mg,53%)を得た。
実施例9に示す化合物は、実施例49の方法を用いても
合成することができる。
実施例49 5−メチル−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、5−エトキシカルボニル−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−4−カルボン酸(311mg,1.02mmol)の塩化メチレン
(3ml)溶液に、−メチルアニリン(0.1ml,0.923mmo
l)とピリジン(0.32ml,3.96mmol)とを加えた。反応液
を−30℃に冷却した後、オキシ塩化リン(192mg,1.25mm
ol)の塩化メチレン(0.5ml)溶液を加えた。−30℃で
1時間攪拌した後、水を加え反応を止めた。
反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を希塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製
して、黄色結晶状粉末のエチル 1−(4−メトキシベ
ンジル)−4−(N−メチル−N−フェニルカルバモイ
ル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(3
29mg,90.4%)を得た。
EIMS:m/z 394(M+) (b) 前記(a)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(N−メチル−N−フェニルカル
バモイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレ
ート(331mg,0.839mモル)を、エタノール(1ml)と水
(3.5ml)との混合溶液に溶解させた。この反応液に1N
水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、室温で28.5
時間攪拌した。
反応液にジエチルエーテルを加えた後、水層を分離し
た。水層を塩酸酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して、黄色結晶状粉末の1−
(4−メトキシベンジル)−4−(N−メチル−N−フ
ェニルカルバモイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボン酸(276mg,89.8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 3.44(3H,s),3.81(3H,s),6.
95(2H,d),7.40(2H,d). SIMS:m/z 367(M++1) (c) アルゴン雰囲気下、(b)で得られた1−(4
−メトキシベンジル)−4−(N−メチル−N−フェニ
ルカルバモイル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボ
キシレート(152mg,0.415mmol)の塩化メチレン(5ml)
溶液に、オキサリルクロリド(0.07ml,0.802mmol)とジ
メチルホルムアミド(0.05ml)とを加え、0℃で15分、
続いて室温で45分撹拌した。
溶媒を減圧留去し、残渣を一度乾固させた後、再び塩
化メチレン(5ml)に溶解させた。反応液を0℃まで冷
却した後、塩化アルミニウム(211mg,1.58mmol)を加
え、0℃で3時間撹拌した。反応液に水を加え、反応を
止めた後、有機物をクロロホルムで抽出し、飽和食塩水
で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にアニソールと
トリフルオロ酢酸とを加え、60℃で2時間撹拌した。反
応溶媒を減圧留去した後、析出した沈澱を濾取し、酢酸
エチルで洗浄した後乾燥して、実施例9の標記化合物と
同一の黄色結晶状粉末の標記化合物:5−メチル−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピンを得た。
実施例50 7−(2−メトキシカルボニル−2−メチル−(E)−
エテニル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例11のー(e−1:LP)で得られた7−ホル
ミル−3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10
−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−[1]
ベンゾアゼピン(193mg,0.533mmol)をトルエン(40m
l)に懸濁し、2−トリフェニルホスホラニリデンプロ
ピオン酸メチル(239mg,0.686mmol)を加えた。70℃で
3時間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去した。析出した
沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥し
て、黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)−
7−(2−メトキシカルボニル−2−メチル−()−
エテニル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(137mg,5
9.4%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.09(3H,s),3.72(3H,
s),3.77(3H,s),6.08(2H,s),6.90(2H,d),7.31(2
H,d),7.41(1H,d),7.57(1H,s),7.63(1H,s),8.25
(1H,d),11.58(1H,brs). SIMS:433(M++1). (b) 前記(a)で得られた3−(4−メトキシベン
ジル)−7−(2−メトキシカルボニル−2−メチル−
)−エテニル)−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
(137mg,0.317mmol)に、アニソール(1.25ml)とトリ
フルオロ酢酸(5ml)とを加えた。65℃で3時間撹拌し
た後、反応溶媒を減圧留去した。析出した沈殿を濾取
し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶
状粉末の標記化合物、7−(2−メトキシカルボニル−
2−メチル−()−エテニル)−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベ
ンゾアゼピン(96mg,97%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.10(3H,s),3.78(3H,
s),7.40(1H,d),7.57(1H,s),7.67(1H,s),8.31(1
H,d),11.49(1H,brs). SIMS:m/z 313(M++1). 実施例51 7−(2−(4−メトキシベンゾイル)−(E)−エテ
ニル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 2−トリフェニルホスホラニリデンプロピオン酸メチ
ルに代えてトリフェニルホスホラニリデン−(4−メト
キシアセトフェノン)を用いた以外は実施例50と同様の
反応、および後処理により以下の化合物を得た。
(a) 7−(2−(4−メトキシベンゾイル)−
)−エテニル)−3−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末(1
94mg,74.9%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.88(3H,
s),6.09(2H,s),6.91(2H,d),7.12(2H,d),7.32(2
H,d),7.62(1H,d),7.81(1H,s),7.95(1H,d),8.04
(1H,d),8.17(2H,d),8.28(1H,d),11.52(1H,br
s). FDMS:m/z 494(M+). (b) 標記化合物、7−(2−(4−メトキシベンゾ
イル)−()−エテニル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン、黄色結晶状粉末(149mg,quant.);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.88(3H,s),7.11(2H,
d),7.61(1H,d),7.85(1H,s),7.92(1H,d),8.02(1
H,d),8.16(2H,d),8.33(1H,d),11.40(1H,brs). FDMS:m/z 374(M+). 実施例52 7−(2−(N−(2−ジメチルアミノエチル)カルバ
モイル)−(E)−エテニル)−4(5H),10−ジオキ
ソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン (a) 実施例11の(e−2:MP)で得られた7−ホルミ
ル−1−(4−メトキシベンジル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(498mg,1.37mmol)をトルエン(100ml)
に懸濁し、トリフェニルホスホラニリデン酢酸 tert−
ブチル(622mg,1.65mmol)を加えた。70℃で3時間撹拌
した後、反応溶媒を減圧留去した。析出した沈殿を濾取
し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶
状粉末の7−(2−tert−ブトキシカルボニル)−
)−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(426mg,67.5%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.50(9H,s),3.71(3H,
s),5.99(2H,s),6.61(1H,d),6.90(2H,d),7.29(2
H,d),7.49(1H,d),7.65(1H,d),7.71(1H,s),8.16
(1H,d),11.31(1H,brs). SIMS:m/z 461(M++1). (b) 前記(a)で得られた7−(2−(tert−ブト
キシカルボニル)−()−エテニル−1−(4−メト
キシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(42
6mg,0.925mmol)にトリフルオロ酢酸(40ml)を加え
た。室温で1分間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去し
た。析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−(2−カルボキシ
−()−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(362mg,96.8%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),5.99(2H,
s),6.62(1H,d),6.90(2H,d),7.29(2H,d),7.52(1
H,d),7.64(1H,d),7.72(1H,s),8.17(1H,d),11.35
(1H,brs),12.75(1H,brs). SIMS:m/z 405(M++1). (c) 前記(b)で得られた7−(2−カルボキシ−
)−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(99mg,0.245mmol)
−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mg,0.496mmol)、
−メチルモルホリン(33μl,0.300mmol)、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩(59mg,0.308mmol)、そして−ジメチルエ
チレンジアミン(41μl,0.373mmol)を加えた。室温で1
2時間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去した。析出した
沈殿を濾取し、酢酸エチルと水とで洗浄した後乾燥し
て、黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−
7−(2−(−(2−ジメチルアミノエチル)カルバ
モイル)−()−エテニル−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾ
アゼピン(37mg,31.8%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.76(6H,s),3.20〜3.30
(2H,m),3.50〜3.60(2H,m),3.71(3H,s),5.99(2H,
s),6.74(1H,d),6.90(2H,d),7.29(2H,d),7.42(1
H,d),7.51(1H,d),7.66(1H,s),8.20(1H,d),8.67
(1H,brs),11.44(1H,brs). SIMS:m/z 475(M++1). (d) 前記(c)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−7−(2−(−(2−ジメチルアミノエチ
ル)カルバモイル−()−エテニル−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(37mg,0.0780mmol)に、アニソ
ール(0.25ml)とトリフルオロ酢酸(1ml)とを加え
た。70℃で10分間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去し
た。析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:7−(2−
−(2−ジメチルアミノエチル)カルバモイル)−
)−エテニル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
のトリフルオロ酢酸塩(25mg,68.5%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.84(6H,s),3.20〜3.30
(2H,m),3.50〜3.60(2H,m),6.71(1H,d),7.42(1H,
d),7.53(1H,d),7.68(1H,s),8.32(1H,d),8.58(1
H,t),11.40(1H,brs). 実施例53 7−(2−(N−ベンジルカルバモイル)−(E)−エ
テニル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 実施例52の(b)で得られた7−(2−カルボキシ−
)−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンを出発原料とし、
−ジメチルエチレンジアミンに代えてベンジルア
ミンを用いた以外は、実施例52と同様の反応、および後
処理により以下に示す化合物を得た。
(a) 7−(2−(−ベンジルカルバモイル)−
)−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),4.42(2H,
d),6.00(2H,s),6.81(1H,d),6.90(2H,d),7.20〜
7.40(7H,m),7.43(1H,d),7.49(1H,d),7.66(1H,
s),8.20(1H,d),8.84(1H,t),11.42(1H,brs). SIMS:m/z 494(M++1). (b) 標記化合物、7−(2−(−ベンジルカルバ
モイル)−()−エテニル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン、黄色結晶状粉末(20mg,46.1%、2行
程);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.42(2H,d),6.82(1H,
d),7.20〜7.40(5H,m),7.44(1H,d),7.53(1H,d),
7.70(1H,s),8.32(1H,d),8.83(1H,t),11.46(1H,b
rs). 実施例54 4(5H),10−ジオキソ−7−(2−(N−(2−ピリ
ジルメチル)カルバモイル)−(E)−エテニル)−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 実施例52の(b)で得られた7−(2−カルボキシ−
]−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンを出発原料とし、
−ジメチルエチレンジアミンの代わりに(2−ピ
リジル)メチルアミンを用いた以外は、実施例52と同様
の反応、および後処理により以下に示す化合物を得た。
(a) 1−(4−メトキシベンジル)−4(5H),10
−ジオキソ−7−(2−(−(2−ピリジルメチル)
カルバモイル)−()−エテニル)−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結
晶状粉末(110mg,84.9%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),4.51(2H,
d),6.00(2H,s),6.87(1H,d),6.90(2H,d),7.20〜
7.40(2H,m),7.29(2H,d),7.43(1H,d),7.51(1H,
d),7.67(1H,s),7.77(1H,dd),8.20(1H,d),8.52
(1H,d),8.92(1H,t),11.41(1H,s). (b) 標記化合物:4(5),10−ジオキソ−7−
(2−(−(2−ピリジルメチル)カルバモイル)−
)−エテニル)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピンのトリフルオロ酢酸塩、黄色
結晶状粉末(92mg,96.1%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.60(2H,d),6.86(1H,
d),7.45(1H,d),7.40〜7.60(3H,m),7.71(1H,s),
8.04(1H,t),8.33(1H,d),8.64(1H,d),9.04(1H,
t),11.50(1H,brs). SIMS:m/z 375(M+−CF3CO2H). 実施例55 7−(N−(4−(4−メチル−1−ピペラジニル)メ
チルベンジル)カルバモイル−(E)−エテニル)−4
(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、4−シアノベンジルブロミ
ド(3.20g,16.3mol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶
液に、4−メチルピペラジン(2.00g,20.0mmol)と炭酸
カリウム(3.41g,24.7mol)とを加えた。室温で18時間
撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水の順で洗った後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、無色結晶状粉末の
4−(4−メチル−1−ピペラジニルメチル)ベンゾニ
トリル(1.49g,42.4%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 2.20〜2.70(4H,m),2.29(3H,
s),3.55(2H,s),7.45(2H,d),7.60(2H,d). SIMS:m/z 215(M++1). (b) アルゴン雰囲気下、氷浴中で、水素化アルミニ
ウムリチウム(170mg,4.48mmol)のテトラヒドロフラン
(10ml)懸濁液に、前記(a)で得られた4−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)メチルベンゾニトリル(511m
g,2.37mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液を加え
た。室温で19.5時間撹拌した後、氷浴中で水(2ml)、5
N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を順に加え、室温でさ
らに30分撹拌した。反応応混合物に無水硫酸マグネシウ
ムを加えた後、セライトで濾過した。溶媒を減圧留去し
て、無色油状の4−(4−メチル−1−ピペラジニルメ
チル)ベンジルアミン(491mg,94.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 2.20〜2.70(4H,m),2.28(3H,
s),3.49(2H,s),3.85(2H,s),7.20〜7.30(4H,m). SIMS:m/z 220(M++1). 実施例52の(b)で得られた7−(2−カルボキシ−
)−エテニル)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピンを出発原料とし、
−ジメチルエチレンジアミンに代えて(b)で得
た4−(4−メチル−1−ピペラジニル)メチルベンジ
ルアミンを用いた以外は、実施例52と同様の反応、およ
び後処理により以下に示す化合物を得た。
(c) 1−(4−メトキシベンジル)−7−(
(4−(4−メチル−1−ピペラジニル)メチルベンジ
ル)カルバモイル−()−エテニル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末(57mg,75.9
%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.28(3H,s),3.20〜3.70
(4H,m),3.45(2H,s),3.71(3H,s),4.40(2H,d),6.
00(2H,s),6.81(1H,d),6.90(2H,d),7.20〜7.30(4
H,m),7.29(2H,d),7.42(1H,d),7.49(1H,d),7.66
(1H,s),8.20(1H,d),8.83(1H,t),11.42(1H,br
s). SIMS:m/z 606(M++1). (d) 標記化合物:7−(−(4−(4−メチル−1
−ピペラジニルメチル)ベンジル)カルバモイル−
)−エテニル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン
のトリフルオロ酢酸塩、黄色結晶状粉末(54mg,80.6
%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.77(3H,s),3.70(3/2H,
s),3.72(3/2H,s),4.43(2H,d),6.83(1H,d),7.20
〜7.40(4H,m),7.44(1H,d),7.53(1H,d),7.70(1H,
s),8.33(1H,d),8.87(1H,t),11.48(1H,brs). SIMS:m/z 486(M+−2CF3CO2H+1). 実施例56 4(5H),10−ジオキソ−7−(2−(N−(1H−テト
ラゾール−5−イル)カルバモイル)−(E)−エテニ
ル)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例52の(b)で得られた7−(2−カルボ
キシ−()−エテニル)−1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(247mg,0.611mm
ol)の−ジメチルホルムアミド(25ml)溶液に、
室温でトリブチルアミン(0.16ml,0.672mmol)、および
2−クロロ−1−メチルピリジニウム −トルエンス
ルホネート(204mg,0.680mmol)を加えた。1時間撹拌
した後、3,4−ジヒドロ−2−ピリド[1,2−]ピリ
ミジン−2−オン(115mg,0.776mmol)、および5−ア
ミノ−1−テトラゾール(88mg,1.03mmol)を加え
た。室温で更に60時間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去
した。析出した沈殿を濾取し、酢酸エチル、メタノー
ル、そして水で洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−7−(2−(−(1−テトラゾール−5−イ
ル)カルバモイル)−()−エテニル)−1−1,2,
3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(207m
g,71.9%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),6.00(2H,
s),6.91(2H,d),6.99(1H,d),7.30(2H,d),7.55(1
H,d),7.70(1H,d),7.76(1H,s),8.24(1H,d),11.47
(1H,brs),12.42(1H,brs). SIMS m/z 472(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(2−(
(1−テトラゾール−5−イル)カルバモイル)−
)−エテニル−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピン(207mg,0.439mmol)に、ア
ニソール(1.5ml)とトリフルオロ酢酸(6ml)とを加え
た。70℃で10分間撹拌した後、反応溶媒を減圧留去し
た。析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し
た後乾燥した。得られた結晶状粉末をダイアイオンHP−
20(溶出溶媒は水)を用いて精製して、淡黄色粉末の標
記化合物:4(5),10−ジオキソ−7−(2−(
(1−テトラゾール−5−イル)カルバモイル)−
)−エテニル−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピンの2ナトリウム塩(122mg,7
2.9%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.00(1H,d),7.41(1H,
d),7.49(1H,d),7.65(1H,s),8.31(1H,d),10.71
(2H,brs). FDMS:m/z 351(M+−2Na). 実施例57 7−(ヒドロキシイミノ)メチル−4(5H),10−ジオ
キソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン 実施例11の(f)で得られた7−ホルミル−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(121mg,0.5mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(2.5ml)に溶かし、ヒドロキシル
アミン塩酸塩(42mg,0.6mmol)とピリジン(1.0ml)と
を加え、室温で16時間撹拌した。反応液に1N塩酸水溶液
(2ml)とジエチルエーテル(100ml)とを加えた。析出
した沈殿を濾取し、水、およびジエチルエーテルで洗浄
した後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−(ヒドロキシイ
ミノ)メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(110m
g,86%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.52(1H,dd),7.78(1H,
d),8.18(1H,s),8.30(1H,d),11.48(1H,s),11.81
(1H,s). FDMS:m/z 257(M+). 実施例58 7−(メトキシイミノ)メチル−4(5H),10−ジオキ
ソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えてO−メチルヒドロ
キシルアミン塩酸塩を用いた以外は、実施例57と同様の
反応、および後処理により、黄色結晶状粉末の標記化合
物:7−(メトキシイミノ)メチル−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン(120mg,89%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.97(3H,s),7.53(1H,d
d),7.78(1H,d),8.28(1H,s),8.31(1H,d),11.46
(1H,brs). SIMS:m/z 272(M++1). 実施例59 7−(ベンジルオキシイミノ)メチル−4(5H),10−
ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えてO−ベンジルヒド
ロキシルアミン塩酸塩を用いた以外は、実施例57と同様
の反応、および後処理により、黄色結晶状粉末の、黄色
結晶状粉末の標記化合物、7−(ベンジルオキシイミ
ノ)メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(94mg,90
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.51〜5.24(2H,m),7.34〜
7.81(8H,m),8.30〜8.36(2H,m),8.58(1H,brs). FDMS:m/z 347(M+). 実施例60 4(5H),10−ジオキソ−7−(N−プロピルアミノ)
メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン (a) 実施例11の(b−1:LP)で得られたエチル 1
−(4−メトキシベンジル)−4−(4−ジメトキシメ
チル−2−ニトロベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボキシレート(7.26g,15mmol)をテトラヒド
ロフラン(50ml)に溶かし、1N 塩酸水溶液(30ml)を
加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽
出した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
った。溶媒を減圧留去して、黄色結晶状粉末のエチル
4−(4−ホルミル−2−ニトロベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5
−カルボキシレート(6.2g,94%)を得た。 −NMR(CDCl3):δ 1.39(3H,t),3.79(3H,s),4.
45(2H,q),5.74(2H,s),6.85〜6.87(2H,m),7.24〜
7.26(2H,m),7.77(1H,d),8.28(1H,dd),8.68(1H,
d),10.17(1H,s). FDMS:m/z 438(M+). (b) 前記(a)で得られたエチル 4−(4−ホル
ミル−2−ニトロベンゾイル)−1−(4−メトキシベ
ンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレー
ト(415mg,0.95mmol)を酢酸エチル(20ml)に溶かし、
プロピルアミン(0.16ml,1.9mmol)と10%パラジウム炭
素(150mg)とを加え、水素雰囲気下、室温で16時間撹
拌した。反応液をセライトで濾過した後、濾液を減圧留
去して、黄色油状のエチル 4−(2−アミノ−4−
(N−プロピルアミノ)メチルベンゾイル)−1−(4
−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カ
ルボキシレート(440mg,98%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 0.92(3H,t),1.07(3H,t),1.
49〜1.55(2H,m),2.57(2H,t),3.71(2H,s),3.80(3
H,s),4.17(2H,q),5.85(2H,s),6.38(1H,brs),6.4
9〜6.68(2H,m),6.86〜6.88(2H,m),7.34〜7.36(3H,
m). SIMS:m/z 452(M++1). (c) 前記(b)で得られたエチル 4−(2−アミ
ノ−4−(N−プロピルアミノ)メチルベンゾイル)−
1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボキシレート(424mg,0.94mmol)をメタノー
ル(1.2ml)に溶かし、28%ナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液(0.26ml,1.06mmol)を加え、室温で16時
間撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加えた。析出
した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥
して、黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−7−(N−プロピルアミ
ノ)メチル−3−1,2,3−トリアゾロ[5,4−c]
[1]ベンゾアゼピン(290mg,76%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.87(3H,t),1.42〜1.47
(2H,m),2.44〜2.50(2H,m),3.72〜3.75(6H,m),6.0
7(2H,s),6.90(2H,d),7.30(2H,d),7.32(1H,d),
7.49(1H,s),8.17(1H,d). SIMS:m/z 406(M++1). (d) 前記(c)で得られた3−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(N−プロピ
ルアミノ)メチル−3−1,2,3−トリアゾロ[5,4−
c][1]ベンゾアゼピン(130mg,0.32mmol)に、アニ
ソール(1ml)とトリフルオロ酢酸(10ml)とを加え、7
0℃で3時間撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加
えた。析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄
した後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化合物:4(5
),10−ジオキソ−7−(N−プロピルアミノ)メチ
ル−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(77mg,84%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.91〜0.94(3H,m),1.64〜
1.65(2H,m),2.80〜2.90(2H,m),4.10(2H,s),7.25
(1H,d),7.41(1H,s),8.23(1H,d),10.68(1H,br
s). SIMS:m/z 286(M++1). 実施例61 7−(N−アセチル−N−プロピルアミノ)メチル−4
(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例60の(c)で得られた3−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(N−
プロピルアミノ)メチル−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(142mg,0.35mmol)
を、−ジメチルホルムアミド(3.0ml)に溶か
し、塩化アセチル(0.12ml,1.75mmol)とトリエチルア
ミン(0.24ml,1.75mmol)を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテル(100ml)を加え、析出
した沈殿を濾取し、水、ジエチルエーテルで洗浄後乾燥
し、黄色結晶状粉末の7−(−アセチル−−プロピ
ルアミノ)メチル−3−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,
4−c][1]ベンゾアゼピン(80mg,51%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.80〜0.86(3H,m),1.46〜
1.57(2H,m),2.09〜2.13(3H,m),3.21〜3.28(2H,
m),3.72(3H,s),4.55〜4.64(2H,m),6.89〜6.92(2
H,m),7.17〜7.43(4H,m),8.16〜8.23(1H,m),11.43
〜11.52(1H,m). SIMS:m/z 448(M++1). (b) 前記(a)で得られた7−(N−アセチル−N
−プロピルアミノ)メチル−3−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリア
ゾロ[5,4−c][1]ベンゾアゼピン(75mg,0.16mmo
l)にアニソール(1ml)とトリフルオロ酢酸(10ml)を
加え、70℃で3時間撹拌した。反応液にジエチルエーテ
ルを加え、析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで
洗浄後乾燥し、黄色結晶状粉末の標記化合物、7−(N
−アセチル−N−プロピルアミノ)メチル−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(32mg,61%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.80〜0.87(3H,m),1.44〜
1.58(2H,m),1.99〜2.14(3H,m),3.21〜3.26(2H,
m),4.56〜4.65(2H,m),7.15〜7.47(2H,m),8.23〜8.
30(1H,m),11.35〜11.45(1H,m). SIMS:m/z 328(M++1). 実施例62 7−(N−(3−カルボキシプロパノイル)−N−プロ
ピルアミノメチル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例60の(c)で得られた3−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3−7−
(N−プロピルアミノ)メチル−1,2,3−トリアゾロ
[5,4−][1]ベンゾアゼピン(142mg,0.35mmol)
を、N,N−ジメチルホルムアミド(4.0ml)に溶かし、無
水コハク酸(40mg,0.4mmol)とピリジン(0.065ml,0.8m
mol)とを加え、室温で16時間撹拌した。反応液に1N塩
酸水溶液(2ml)とジエチルエーテル(100ml)とを加え
た。析出した沈殿を濾取し、水、ジエチルエーテルで洗
浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−(−(3−
カルボキシプロパノイル)−−プロピルアミノメチ
ル)−3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10
−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(168mg,95%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.78〜0.87(3H,m),1.44〜
1.59(2H,m),2.33〜2.47(2H,m),2.66〜2.89(2H,
m),3.22〜3.39(2H,m),3.71(3H,s),4.56〜4.68(2
H,m),6.07(2H,s),6.89〜6.92(2H,m),7.16〜7.41
(4H,m),8.13〜8.23(1H,m),11.43〜11.52(1H,m),1
2.05(1H,brs). SIMS:m/z 506(M++1). (b) 前記(a)で得られた7−(−(3−カルボ
キシプロパノイル)−−プロピルアミノメチル)−3
−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキ
ソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾ
アゼピン(160mg,0.32mmol)に、アニソール(1ml)と
トリフルオロ酢酸(10ml)とを加え、70℃で3時間撹拌
した。反応液にジエチルエーテルを加えた。析出した沈
殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥した。
この析出物を1N水酸化ナトリウム水溶液に溶かし、ダイ
アイオンHP−20(水:アセトン=9:1)を用いて精製し
て、黄色結晶状粉末の標記化合物:7−(N−(3−カル
ボキシプロパノイル)−N−プロピルアミノメチル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピンのナトリウム塩(90m
g,70%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 0.85〜0.94(3H,m),1.53〜1.66
(2H,m),2.39〜2.52(3H,m),2.74〜2.78(1H,m),3.2
7〜3.37(2H,m),4.40〜4.52(2H,m),6.90〜6.94(2H,
m),8.08(1H,m). SIMS:m/z 386(M++1−Na). 実施例63 7−(N−ベンジルアミノ)メチル−4(5H),10−ジ
オキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン プロピルアミンに代えてベンジルアミンを用いた以外
は、実施例60と同様の反応、および後処理により以下に
示す化合物を得た。
(a) エチル 4−(2−アミノ−4−(−ベンジ
ルアミノ)メチルベンゾイル)−1−(4−メトキシベ
ンジル)−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシレー
ト(1.43g,95%),黄色油状;1 H−NMR(CDCl3):δ 1.07〜1.10(3H,m),3.60〜3.8
1(7H,m),4.11〜4.20(2H,m),5.83〜5.86(2H,m),6.
26〜6.40(2H,brs),6.50〜6.73(2H,m),6.83〜6.89
(2H,m),7.26〜7.28(3H,m),7.31〜7.40(5H,m). FDMS:m/z 499(M+). (b) 7−(−ベンジルアミノ)メチル−3−(4
−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピ
ン(1.2g,97%)、黄色結晶状粉末;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.63〜3.73(7H,m),6.15
(2H,s),6.85〜6.88(4H,m),7.09〜7.12(1H,m),7.2
2〜7.36(6H,m),8.00〜8.02(1H,m). SIMS:m/z 454(M++1). (c) 標記化合物:7−(−ベンジルアミノ)メチル
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(108mg,98%)、黄
色結晶状粉末;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.11〜4.25(4H,m),7.16〜
7.61(7H,m),8.20〜8.36(1H,m),9.54(1H,brs),11.
50(1H,brs). SIMS:m/z 334(M++1). 実施例64 7−(N−アセチル−N−ベンジルアミノメチル)−4
(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン 出発原料として実施例63の(b)で得られた7−(
−ベンジルアミノ)メチル−3−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンを用い、実施例6
1と同様の反応、および後処理により以下に示す化合物
を得た。
(a) 7−(−アセチル−−ベンジルアミノメチ
ル)−3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10
−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[5,4−
[1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末(140mg,81
%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.10〜2.17(3H,m),3.72
(3H,s),4.50〜4.58(4H,m),6.08(2H,s),6.90〜6.9
2(2H,m),7.16〜7.47(4H,m),8.16〜8.22(1H,m),1
1.46〜11.53(1H,m). SIMS:m/z 496(M++1). (b) 標記化合物、7−(N−アセチル−N−ベンジ
ルアミノメチル)−3−(4−メトキシベンジル)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末(85mg,
70%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.11〜2.18(3H,m),4.52〜
4.58(4H,m),7.15〜7.52(7H,m),8.22〜8.28(1H,
m),11.33〜11.41(1H,m). FDMS:m/z 375(M+). 実施例65 7−(N−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル)ア
ミノメチル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン プロピルアミンに代えてN,−ジメチルエチレンジア
ミンを用いた以外は、実施例60と同様の反応、および後
処理により以下に示す化合物を得た。
(a) エチル 4−(2−アミノ−4−(−(2−
−ジメチルアミノ)エチル)アミノメチル)ベ
ンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−
トリアゾール−5−カルボキシレート、黄色油状(492m
g,100%);1 H−NMR(CDCl3):δ 1.07(3H,t),2.20〜2.25(6H,
m),2.41〜2.44(2H,m),2.65〜2.68(2H,m),3.73〜3.
78(2H,m),3.80(3H,s),4.18(2H,q),5.85(2H,s),
6.39(1H,brs),6.52〜6.88(4H,m),7.33〜7.36(3H,
m). FDMS:m/z 480(M+). (b) 3−(4−メトキシベンジル)−7−(
(2−(−ジメチルアミノ)エチル)アミノメチ
ル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉
末(380mg,88%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.10(6H,s),2.30〜2.33
(2H,m),2.50〜2.51(2H,m),3.65〜3.73(5H,m),6.1
5(2H,s),6.82〜7.05(4H,m),7.27〜7.30(2H,m),7.
98〜8.01(1H,m). FDMS:m/z 434(M+). (c) 標記化合物:7−(N−(2−(N,N−ジメチル
アミノ)エチル)アミノメチル)−4(5),10−ジ
オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピンの2トリフルオロ酢酸塩、黄色結晶状粉末
(160mg,98%); 1H−NMR(D2O):δ 3.06(6H,s),3.64〜3.69(4H,
m),4.71〜4.77(2H,m),7.36〜7.39(2H,,m),8.23〜
8.25(1H,m). SIMS:m/z 315(M++1−2CF3CO2H). 実施例66 7−(N−(4−カルボキシブチリル)アミノメチル)
−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン プロピルアミンに代えて4−メトキシベンジルアミン
を用いた以外は、実施例60と同様の反応、および後処理
により以下の(a)〜(b)に示す化合物を得た。
(a) エチル 4−(2−アミノ−4−(−(4−
メトキシベンジル)アミノメチル)ベンゾイル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−5
−カルボキシレート、黄色油状(2.2g,100%);1H−NMR
(CDCl3):δ 1.07(3H,t),3.72(4H,s),3.78〜3.8
1(6H,m),4.18(2H,q),5.86(2H,s),6.40(2H,br
s),6.52〜6.71(2H,m),6.86〜6.88(4H,m),7.23〜7.
25(2H,m),7.34〜7.36(3H,m). FDMS:m/z 529(M+). (b) 3−(4−メトキシベンジル)−7−(
(4−メトキシベンジル)アミノメチル)−4(5
),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピン、黄色結晶状粉末(1.73g,83
%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),3.76(3H,
s),4.04〜4.09(4H,m),6.08(2H,s),6.90〜6.98(4
H,m),7.30〜7.32(2H,m),7.43〜7.52(4H,m),8.24
(1H,d),11.60(1H,m). SIMS:m/z 484(M++1). (c) 前記(b)で得られた、3−(4−メトキシベ
ンジル)−7−(−(4−メトキシベンジル)アミ
ノ)メチル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンを用い、
無水コハク酸に代えて無水グルタル酸を用いた以外は、
実施例62と同様の反応、および後処理により以下に示す
化合物を得た。
7−(N−(4−カルボキシブチリル)−N−(4−
メトキシベンジル)アミノメチル)−3−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色
結晶状粉末(140mg,67%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.75〜1.82(2H,m),2.22〜
2.53(4H,m),3.71〜3.72(6H,m),4.45〜4.54(4H,
m),6.08(2H,s),6.86〜6.93(4H,m),7.14〜7.16(3
H,m),7.30〜7.42(3H,m),8.15〜8.21(1H,m),11.50
〜11.55(1H,m),12.05(1H,brs). SIMS:M/z 598(M++1). (d) 標記化合物:7−(−(4−カルボキシブチリ
ル)アミノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピ
ン、黄色結晶状粉末(80mg,100%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.74〜1.82(2H,m),2.21〜
2.35(4H,m),4.29〜4.54(2H,m),7.11〜7.21(1H,
m),7.36(1H,s),8.21〜8.24(1H,m),8.41〜8.43(1
H,m),10.98〜11.17(1H,m),12.05(1H,brs). SIMS:m/z 358(M++1). 実施例67 7−(N−アセチルアミノメチル)−4(5H),10−ジ
オキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン 実施例66の(b)で得られた、3−(4−メトキシベ
ンジル)−7−(−(4−メトキシベンジル)アミノ
メチル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピンを用い、無
水コハク酸に代えて無水酢酸を用いた以外は、実施例62
と同様の反応、および後処理により以下に示す化合物を
得た。
(a) 7−(−アセチル−−(4−メトキシベン
ジル)アミノメチル)−3−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(283mg,quant.);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.07(3/2H,s),2.19(3/2
H,s),3.718(3H,s),3.70(3/2H,s),3.724(3/2H,
s),4.42〜4.55(4H,m),6.08(2H,s),6.84〜6.94(3
H,m),7.14〜7.18(2H,m),7.14〜7.18(2H,m),7.28〜
7.35(2H,m),7.33〜7.35(1/2H,m),7.88〜7.96(1H,
m),8.14〜8.22(1H,m),8.39〜8.44(1/2H,m),8.84〜
8.86(1H,m),11.46(1/2H,s),11.53(1/2H,s). (b) 標記化合物:7−(−アセチルアミノメチル)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(23mg,quant.); 1H−NMR(DMSO−d6):δ 1.93(3H,s),4.31(2H,
d),7.20(1H,d),7.42(1H,s),8.25(1H,d),8.49(1
H,t),11.43(1H,brs). 実施例68 7−(N−メタンスルホニルアミノメチル)−4(5
H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 実施例66の(b)で得られた3−(4−メトキ
シベンジル)−7−(−(4−メトキシベンジル)ア
ミノメチル−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン(193mg,
0,4mmol)の−ジメチルホルムアミド(10ml)溶
液に、メタンスルホニルクロリド(37μl,0.48mmol)
と、トリエチルアミン(67μl,0.48mmol)とを加え、室
温で16時間撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加え
た。析出した沈殿を濾取し、水、ジエチルエーテルで洗
浄して後乾燥して、黄色結晶状粉末の7−(−メタン
スルホニル−−(4−メトキシベンジル)アミノメチ
ル)−3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10
−ジオキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(130mg,58%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.01(3H,s),3.64(3H,
s),3.72(3H,s),4.28(2H,s),4.33(2H,s),6.08(2
H,s),6.82(2H,d),6.92(2H,d),7.16〜7.21(3H,
m),7.25〜7.33(3H,m),7.42(1H,s),8.13(1H,d),1
1.51(1H,brs). SIMS:m/z 562(M++1). (b) 前記(a)で得られた7−(−メタンスルホ
ニル−−(4−メトキシベンジル)アミノメチル)−
3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベン
ゾアゼピン(110mg,0.2mmol)にアニソール(10ml)と
トリフルオロ酢酸(1ml)を加え、65℃で2時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテルを加えた。析出した沈殿
を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄して後乾燥して、黄
色結晶状粉末の標記化合物:7−(−メタンスルホニル
アミノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(60
mg,93%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.95(3H,s),4.23〜4.25
(2H,d),7.30(1H,d),7.55(1H,s),7.72〜7.75(1H,
m),8.28(1H,d),11.45(1H,brs). SIMS:m/z 322(M++1). 実施例69 7−(N−ベンゼンスルホニルアミノメチル)−4(5
H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン メタンスルホニルクロリドに代えてベンゼンスルホニ
ルクロリドを用いた以外は、実施例68と同様の反応、お
よび後処理により以下に示す化合物を得た。
(a) 7−(−ベンゼンスルホニル−−(4−メ
トキシベンジル)アミノメチル)−3−(4−メトキシ
ベンジル)−4(5),10−ジオキソ−3−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結
晶状粉末(130mg,58%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.55(3H,s),3.72(3H,
s),4.29(2H,s),4.30(2H,s),6.08(2H,s),6.68(2
H,d),6.91(2H,d),7.00〜7.03(3H,m),7.31〜7.33
(3H,m),7.58〜7.67(3H,m),7.87〜8.03(3H,m),11.
46(1H,brs). SIMS:m/z 624(M++1). (b) 標記化合物:7−(−ベンゼンスルホニルアミ
ノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾアゼピン、黄色結
晶状粉末(60mg,98%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.02〜4.04(2H,m),7.19
(1H,d),7.50(1H,s),7.56〜7.65(3H,m),7.81〜7.8
3(2H,m),8.19(1H,d),8.31〜8.34(1H,m),11.45(1
H,s). FDMS:m/z 383(M+). 実施例70 7−(N−(4−フルオロベンゼンスルホニル)アミノ
メチル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン メタンスルホニルクロリドに代えて4−フルオロベン
ゼンスルホニルクロリドを用いた以外は、実施例68と同
様の反応、および後処理により以下に示す化合物を得
た。
(a) 7−(−(4−フルオロベンゼンスルホニ
ル)−−(4−メトキシベンジル)アミノメチル)−
3−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベン
ゾアゼピン、黄色結晶状粉末(150mg,67%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.55(2H,s),3.72(4H,
s),4.29(2H,s),4.32(2H,s),6.08(2H,s),6.68〜
6.70(2H,m),6.90〜7.04(5H,m),7.31〜7.33(3H,
m),7.41〜7.46(2H,m),7.92〜7.96(2H,m),8.03〜8.
05(1H,m),11.47(1H,brs). SIMS:m/z 642(M++1). (b) 標記化合物、7−(N−(4−フルオロベンゼ
ンスルホニル)アミノメチル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン、黄色結晶状粉末(50mg,62%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.04〜4.06(2H,m),7.09〜
7.18(1H,m),7.32〜7.47(3H,m),7.84〜7.88(2H,
m),8.19〜8.21(1H,m),8.35〜8.38(1H,m),11.41(1
H,brs). SIMS:m/z 402(M++1). 実施例71 7−(N−(4−クロロベンゼンスルホニル)アミノメ
チル)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン メタンスルホニルクロリドに代えて4−クロロベンゼ
ンスルホニルクロリドを用いた以外は、実施例68と同様
の反応、および後処理により以下に示す化合物を得た。
(a) 7−(−(4−クロロベンゼンスルホニル)
−(4−メトキシベンジル)アミノメチル)−3−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾア
ゼピン、黄色結晶状粉末(130mg,56%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.56(3H,s),3.72(3H,
s),4.31(2H,s),4.32(2H,s),6.08(2H,s),6.69(2
H,d),6.91(2H,d),7.03〜7.06(3H,m),7.30〜7.33
(3H,m),7.63〜7.65(2H,m),7.84〜7.86(2H,m),8.0
2〜8.05(1H,m),11.45(1H,brs). SIMS:m/z 658(M++1). (b) 標記化合物、7−(−(4−クロロベンゼン
スルホニル)アミノメチル)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベンゾ
アゼピン、黄色結晶状粉末(65mg,87%);1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.05〜4.07(2H,m),7.18〜
7.20(2H,m),7.36〜7.38(1H,m),7.43〜7.62(2H,
m),7.76〜7.79(2H,m),8.18〜8.20(1H,m),8.42〜8.
45(1H,m),11.39(1H,brs). FDMS:m/z 417(M+). 実施例72 7−ビス(4−メトキシフェニル)メチル−4(5H),1
0−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン 実施例11の(f)で得られた7−ホルミル−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピン(550mg,1.5mmol)にアニソ
ール(1ml)とトリフルオロ酢酸(10ml)とを加え、70
℃で3時間撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加え
た。析出した沈殿を濾取し、乾燥して、黄色結晶状粉末
の標記化合物:7−ビス(4−メトキシフェニル)メチル
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1]ベンゾアゼピン(610mg,92%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.70〜3.73(6H,m),5.55〜
5.80(1H,m),6.75〜7.09(9H,m),7.30〜7.37(1H,
m),8.20〜8.23(1H,m),11.32(1H,brs). FDMS:m/z 440(M+). 実施例73 7−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(150mg,0.428mmol)を、アセトン(2ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)の混合溶媒に
溶かし、これに炭酸カリウム(71mg,0.514mmol)と、2
−メトキシフェナシルブロミド(147mg,0.642mmol)と
を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水を加え、
析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾
燥して、1−(4−メトキシベンジル)−7−(2−メ
トキシフェナシルオキシ)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(155mg,73%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),3.99(3H,
s),5.45(2H,s),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.94(1
H,dd),7.00(1H,d),7.11(1H,dd),7.27(2H,d),7.2
8(1H,d),7.66(1H,ddd),7.81(1H,dd),8.14(1H,
d),11.20(1H,s). SIMS:m/z 499(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−7−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(194mg,0.389mmol)に、
アニソール(0.4ml)とトリフルオロ酢酸(4.0ml)とを
加え60℃で3時間撹拌した。反応溶媒を減圧留去した。
析出した沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した後
乾燥して、淡黄色粉末の標記化合物:7−(2−メトキシ
フェナシルオキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(134mg,91%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.00(3H,s),5.45(2H,
s),6.94(1H,dd),7.04(1H,d),7.11(1H,dd),7.28
(1H,d),7.66(1H,ddd),7.82(1H,dd),8.25(1H,
d),11.24(1H,s). SIMS:m/z 379(M++1). 実施例74 7−(4−クロロフェナシルオキシ)−4(5H),10−
ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
ンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(150mg,0.428mmol)を、アセトン(2ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)の混合溶媒に
溶かし、これに炭酸カリウム(71mg,0.514mmol)と、4
−クロロフェナシルブロミド(147mg,0.514mmol)とを
加えた。この溶液を、実施例73と同様の反応、および後
処理に付すことにより、7−(4−クロロフェナシルオ
キシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(197mg,92%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),5.74(2H,
s),6.01(2H,s),6.90(2H,d),6.99(1H,d),7.02(1
H,s),7.27(2H,d),7.69(2H,d),8.04(2H,d),8.15
(1H,d),11.17(1H,s). EIMS:m/z 502(M+). (b) 前記(a)で得られた7−(4−クロロフェナ
シルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(250mg,0.497mmol)を、ア
ニソール(0.5ml)とトリフルオロ酢酸(5.0ml)とを用
いて、実施例63に従って脱保護、後処理することによ
り、淡黄色粉末の標記化合物7−(4−クロロフェナシ
ルオキシ)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(176mg,9
3%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 5.74(2H,s),7.02(1H,d
d),7.07(1H,d),7.69(2H,d),8.04(2H,d),8.26(1
H,d),11.21(1H,s). SIMS:m/z 383(M++1). 実施例75 4(5H),10−ジオキソ−7−(3−フェノキシプロポ
キシ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.856mmol)を、アセトン(3ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(6ml)の混合溶媒に
溶かし、これに炭酸カリウム(237mg,1.72mmol)と3−
フェノキシプロピルブロミド(0.67ml,4.25mmol)とを
加えた。この溶液を実施例73と同様の反応、および後処
理に付すことにより、1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェノキシプロ
ポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン(178mg,43%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.15〜2.26(2H,m),3.71
(3H,s),4.13(2H,t),4.24(2H,t),6.01(2H,s),6.
86〜7.05(6H,m),7.09(1H,d),7.23〜7.35(4H,m),
8.15(1H,d),11.22(1H,s). EIMS:m/z 484(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェノ
キシプロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(202mg,0.417mmol)を、ア
ニソール(0.4ml)とトリフルオロ酢酸(4.0ml)とを用
いて、実施例73に従って脱保護、後処理することによ
り、淡黄色粉末の標記化合物:4(5),10−ジオキソ
−7−(3−フェノキシプロポキシ)−1−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(141mg,9
3%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.23(2H,quintet),4.14
(2H,t),4.25(2H,t),6.90〜7.03(4H,m),7.13(1H,
d),7.28(2H,dd),8.26(1H,d),11.26(1H,s). SIMS:m/z 365(M++1). 実施例76 4(5H),10−ジオキソ−7−(3−フェニルプロポキ
シ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(150mg,0.428mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(5ml)に溶かし、これに炭酸カリウム(166m
g,1.20mmol)と3−フェニルプロピルブロミド(1.08m
l,1.19mmol)とを加えた。この溶液を実施例73と同様の
反応、および後処理に付すことにより、1−(4−メト
キシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(3
−フェニルプロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(130mg,65%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.06(2H,quintet),3.33
(2H,t),3.71(3H,s),4.06(2H,t),6.01(2H,s),6.
89(2H,d),6.92(1H,dd),7.06(1H,d),7.15〜7.33
(7H,m),8.15(1H,d),11.22(1H,s). EIMS:m/z 468(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェニ
ルプロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(114mg,0.243mmol)を、アニソ
ール(0.2ml)とトリフルオロ酢酸(2.0ml)とを用い
て、実施例73に従って脱保護、後処理することにより、
淡黄色粉末の標記化合物:4(5),10−ジオキソ−7
−(3−フェニルプロポキシ)−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(87mg,100%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.07(2H,quintet),3.41
(2H,t),4.07(2H,t),6.95(1H,dd),7.11(1H,d),
7.16〜7.35(5H,m),8.26(1H,d),11.25(1H,s). SIMS:m/z 349(M++1). 実施例77 4(5H),10−ジオキソ−7−(4−フェニルブトキ
シ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(6ml)に溶かし、これに炭酸カリウム(138m
g,0.998mmol)と、4−フェニルブチルブロミド(243m
g,1.14mmol)とを加えた。この溶液を、実施例73と同様
の反応、および後処理に付すことにより、1−(4−メ
トキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−
(4−フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(186mg,68%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.67〜1.82(4H,m),2.64
(2H,t),3.71(3H,s),4.09(2H,t),6.01(2H,s),6.
89(2H,d),6.91(1H,dd),7.05(1H,d),7.15〜7.35
(7H,m),8.14(1H,d),11.21(1H,s). SIMS:m/z 483(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(4−フェニ
ルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(200mg,0.414mmol)を、アニソ
ール(0.4ml)とトリフルオロ酢酸(4.0ml)とを用い
て、実施例73に従って脱保護、後処理することにより、
淡黄色粉末の標記化合物4(5),10−ジオキソ−7
−(4−フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(141mg,94%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.66〜1.83(4H,m),2.65
(2H,t),4.09(2H,t),6.94(1H,dd),7.09(1H,d),
7.15〜7.32(5H,m),8.25(1H,d),11.25(1H,s). EIMS:m/z 362(M+). 実施例78 4(5H),10−ジオキソ−7−(2−フェノキシエトキ
シ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(7ml)に溶かし、これに炭酸カリウム(118m
g,0.854mmol)と1−ヨード−2−フェノキシエタン(3
54mg,1.43mmol)とを加えた。この溶液を、実施例73と
同様の反応、および後処理に付すことにより、1−(4
−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7
−(2−フェノキシエトキシ)−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(141mg,52%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),4.31〜4.38
(2H,m),4.38〜4.47(2H,m),6.01(2H,s),6.90(2H,
d),6.93〜7.06(4H,m),7.10(1H,d),7.25〜7.38(4
H,m),8.18(1H,d),11.26(1H,s). SIMS:m/z 471(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(2−フェノ
キシエトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(164mg,0.349mmol)を、アニソ
ール(0.3ml)とトリフルオロ酢酸(3.0ml)を用いて、
実施例73に従って脱保護、後処理することにより、淡黄
色粉末の標記化合物、4(5),10−ジオキソ−7−
(2−フェノキシエトキシ)−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(102mg,83%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 4.30〜4.38(2H,m),4.38〜
4.50(2H,m),6.92〜7.05(2H,m),7.03(1H,dd),7.15
(1H,d),7.31(2H,dd),8.29(1H,d),11.27(1H,
s). SIMS:m/z 351(M++1). 実施例79 4(5H),10−ジオキソ−7−(2−オキソ−4−フェ
ニルブトキシ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.571mmol)を、アセトン(3ml)、
およびN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)の混合溶媒に
溶かし、これに炭酸カリウム(95mg,0.687mmol)と、1
−ブロモ−4−フェニル−2−ブタノン(156mg,0.687m
mol)とを加えた。この溶液を、実施例73と同様の反
応、および後処理に付すことにより、1−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(2−
オキソ−4−フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(267mg,94
%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.80〜2.92(4H,m),3.71
(3H,s),4.98(2H,s),6.01(2H,s),6.85(1H,dd),
6.90(2H,d),6.95(1H,d),7.15〜7.33(7H,m),8.12
(1H,d),11.18(1H,s). EIMS:m/z 496(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(2−オキソ
−4−フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(267mg,0.538mmol)
を、アニソール(0.5ml)とトリフルオロ酢酸(5.0ml)
を用いて、実施例73に従って脱保護、後処理することに
より、白色粉末の標記化合物:4(5),10−ジオキソ
−7−(2−オキソ−4−フェニルブトキシ)−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(182mg,90%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.82〜2.94(4H,m),4.99
(2H,s),6.88(1H,dd),6.99(1H,d),7.16〜7.33(5
H,m),8.23(1H,d),11.23(1H,s). SIMS:m/z 377(M++1). 実施例80 7−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブトキシ)−4
(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン 実施例79の(b)で得られた7−(2−オキソ−4−
フェニルブトキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(38mg,0.101mmol)をメタノール(1ml)の懸濁液と
し、水素化ホウ素ナトリウム(4mg,0.106mmol)を加
え、室温にて一晩撹拌した。その後、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(0.2ml)を加え、さらに一晩撹拌した。反
応液に水を加えた後、塩酸酸性とした。析出した沈殿を
濾取することにより、標記化合物:7−(2−ヒドロキシ
−4−フェニルブトキシ)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(33mg,86%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.65〜1.90(2H,m),2.58〜
2.91(2H,m),3.82(1H,s),3.90〜4.06(2H,m),5.11
(1H,s),6.96(1H,dd),7.10(1H,d),7.13〜7.34(5
H,m),8.26(1H,d),11.25(1H,s). SIMS:m/z 379(M++1). 実施例81 7−(3−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)プロポ
キシ)−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例25の(e)で得られた7−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(500mg,1.43mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(15ml)に溶かし、これに炭酸カリウム(296m
g,2.14mmol)と1−クロロ−3−ヨードプロパン(0.31
ml,2.89mmol)とを加えた。この溶液を、実施例73と同
様の反応、および後処理に付すことにより、7−(3−
クロロプロポキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−
4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(582mg,96%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.21(2H,quintet),3.71
(3H,s),3.80(2H,t),4.19(2H,t),6.01(2H,s),6.
90(2H,d),6.94(1H,dd),7.09(1H,d),7.27(2H,
d),8.16(1H,d),11.22(1H,s). EIMS:m/z 426(M+). (b) 前記(a)で得られた7−(3−クロロプロポ
キシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(100mg,0.234mmol)を、N,N−ジ
メチルホルムアミド(2ml)に溶かし、これに炭酸カリ
ウム(162mg,1.17mmol)、4−ベンジルピペラジン(0.
20ml,1.15mmol)、およびヨウ化ナトリウム(105mg,0.7
01mmol)を加え、60℃で2日間撹拌した。反応液に水を
加え、析出した沈殿を濾取して、7−(3−(4−ベン
ジル−1−ピペラジニル)プロポキシ)−1−(4−メ
トキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(116mg,87%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.90(2H,quintet),2.20〜
2.55(10H,m),3.45(2H,s),3.71(3H,s),4.09(2H,
t),6.01(2H,s),6.89(2H,d),6.90(1H,dd),7.05
(1H,d),7.20〜7.36(7H,m),8.14(1H,d),11.22(1
H,s). EIMS:m/z 566(M+). (c) 前記(b)で得られた7−(3−(4−ベンジ
ル−1−ピペラジニル)プロポキシ)−1−(4−メト
キシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(16
4mg,0.289mmol)を、アニソール(0.3ml)とトリフルオ
ロ酢酸(3.0ml)とを用いて、実施例73に従って脱保
護、後処理することにより、標記化合物:7−(3−(4
−ベンジル−1−ピペラジニル)プロポキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピンの2トリフルオロ酢酸塩(14
8mg,76%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 2.25〜2.37(2H,m),3.53〜4.05
(12H,m),4.45(2H,s),6.22〜6.32(2H,m),7.33〜7.
55(5H,m),7.62〜7.72(1H,m). SIMS:m/z 447(M++1−2CF3CO2H). 実施例82 4(5H),10−ジオキソ−7−(3−(1−ピペリジニ
ル)プロポキシ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 実施例81の(e)で得られた7−(3−クロロ
プロポキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(100mg,0.234mmol)を、N,N
−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶かし、これに炭酸
カリウム(162mg,1.17mmol)、ピペリジン(0.12ml,1.2
1mmol)、およびヨウ化ナトリウム(105mg,0.701mmol)
を加えた。この溶液を、実施例81の(b)と同様の反
応、および後処理に付すことにより、1−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(3−
1−ピペリジニル)プロポキシ)−1−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(94mg,84%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.30〜1.43(2H,m),1.43〜
1.55(4H,m),1.89(2H,quintet),2.25〜2.42(4H,
m),2.36(2H,t),3.71(3H,s),4.09(2H,t),6.01(2
H,s),6.87〜6.95(1H,m),6.89(2H,d),7.05(1H,
d),7.27(2H,d),8.14(1H,d),11.19(1H,s). SIMS:m/z 476(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(3−(1−
ピペリジニル)プロポキシ)−1−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(132mg,0.278mmo
l)を、アニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢酸(3.0m
l)とを用いて、実施例73に従って脱保護、後処理する
ことにより、標記化合物:4(5),10−ジオキソ−7
−(3−(1−ピペリジニル)プロポキシ)−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピンのト
リフルオロ酢酸塩(81mg,62%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 1.40〜1.55(1H,m),1.63〜1.85
(3H,m),1.85〜2.00(2H,m),2.06〜2.18(2H,m),2.9
4(2H,dt),3.24(2H,t),3.59(2H,d),3.65〜3.80(2
H,m),6.00(1H,s),6.10(1H,d),7.52(1H,d). SIMS:m/z 356(M++1−CF3CO2H). 実施例83 7−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ)−4
(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例81の(e)で得られた7−(3−クロロ
プロポキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(116mg,0.272mmol)を、N,N
−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶かし、これに炭酸
カリウム(752mg,5.44mmol)、ジメチルアミン塩酸塩
(444mg,5.45mmol)、およびヨウ化ナトリウム(204mg,
1.36mmol)を加えた。この溶液を、実施例81(b)と同
様の反応、および後処理に付すことにより、1−(4−
メトキシベンジル)−7−(3−(N,N−ジメチルアミ
ノ)プロポキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(113mg,95%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.88(2H,quintet),2.14
(6H,s),2.35(2H,t),3.71(3H,s),4.09(2H,t),6.
01(2H,s),6.85〜6.95(1H,m),6.89(2H,d),7.06(1
H,d),7.27(2H,d),8.14(1H,d),11.18(1H,s). SIMS:m/z 436(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−7−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキ
シ)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(167mg,0.383mm
ol)を、アニソール(0.4ml)とトリフルオロ酢酸(4.0
ml)とを用いて、実施例73に従って脱保護、後処理する
ことにより、標記化合物:7−(3−(N,N−ジメチルア
ミノ)プロポキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
のトリフルオロ酢酸塩(128mg,78%)を得た。1 H−NMR(D2O):δ 2.05〜2.25(2H,m),2.95(6H,
s),3.34(2H,t),3.78(2H,s),6.04(1H,s),6.16(1
H,d),7.55(1H,d). SIMS:m/z 316(M++1−CF3CO2H). 実施例84 8−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(95.2mg,0.27mmol)を、N,N−ジメチルホル
ムアミド(3ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(56.6m
g,0.41mmol)と、4−メトキシフェナシルブロミド(9
3.9mg,0.41mmol)とを加え、室温で2時間20分間撹拌し
た。反応混合物を実施例73と同様の後処理に付すことに
より、黄色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)
−8−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(134.5mg,99%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.71(3H,s),3.87(3H,
s),5.61(2H,s),5.97(2H,s),6.88(2H,d),7.10(2
H,d),7.25(1H,d),7.44(1H,dd),7.50(1H,d),7.58
(1H,d),8.01(2H,d),11.29(1H,brs). EIMS:m/z 498(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−8−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(a)(134.5mg,0.27mmo
l)に、アニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢酸(3m
l)とを加え、60℃で30分間加熱撹拌した。反応混合物
を実施例73と同様の後処理に付すことにより、黄色粉末
の標記化合物、8−(4−メトキシフェナシルオキシ)
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(98.1mg,96%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.87(3H,s),5.62(2H,
s),7.10(2H,d),7.44(1H,dd),7.54(1H,d),7.69
(1H,d),8.02(2H,d),11.37(1H,brs). SIMS:m/z 379(M++1). 実施例85 8−(2−メトキシエトキシ)−4(5H),10−ジオキ
ソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(300mg,0.86mmol)をN,N−ジメチルホルム
アミド(9ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(178mg,
1.29mmol)、2−メトキシエチルクロリド(117μl,1.2
9mmol)、およびヨウ化ナトリウム(193mg,1.29mmol)
を加え、100℃から120℃で3時間撹拌した。反応混合物
を実施例73と同様の後処理に付すことにより、黄緑色結
晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−8−(2−
メトキシエトキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(181.9mg,51%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.85(3H,s),3.67(2H,
t),3.71(3H,s),4.16(2H,t),6.00(2H,s),6.90(2
H,d),7.29(2H,d),7.40(1H,dd),7.49(1H,d),7.59
(1H,d),11.30(1H,brs). EIMS:m/z 408(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−8−(2−メトキシエトキシ)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(a)(181.9mg,0.45mmol)を、
アニソール(0.5ml)とトリフルオロ酢酸(5ml)とを用
いて、実施例73と同様に脱保護、後処理することによ
り、緑色粉末の標記化合物:8−メトキシエトキシ−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(120.2mg,94%)を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.31(3H,s),3.68(2H,
t),4.17(2H,t),7.40(1H,dd),7.53(1H,d),7.72
(1H,d),11.36(1H,brs). EIMS:m/z 288(M+). 実施例86 4(5H),10−ジオキソ−8−(3−フェノキシプロピ
ルオキシ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(150.0mg,0.43mmol)を、アセトン(4m
l)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)の混合
溶媒に溶解し、炭酸カリウム(89.0mg,0.65mmol)と3
−フェノキシプロピルブロミド(103μl,0.65mmol)と
を加え、60℃で2時間20分間撹拌した。反応混合物を実
施例73と同様の後処理に付すことにより、黄色結晶状粉
末の1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−
ジオキソ−8−(3−フェノキシプロピルオキシ)−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン(134.8mg,65%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.10〜2.25(2H,m),3.71
(3H,s),4.13(2H,t),4.20(2H,t),5.99(2H,s),6.
81〜7.10(5H,m),7.22〜7.35(4H,m),7.41(1H,dd),
7.49(1H,d),7.61(1H,d),11.30(1H,brs). EIMS:m/z 484(M+). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−8−(3−フェノ
キシプロピルオキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c][1]ベンゾアゼピン(a)(134.8mg,0.28mmo
l)をアニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢酸(3ml)
とを用いて、実施例73と同様に脱保護、後処理すること
により、黄色粉末の標記化合物:4(5),10−ジオキ
ソ−8−(3−フェノキシプロピルオキシ)−1−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(9
0.6mg,89%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.10〜2.27(2H,m),4.14
(2H,t),4.22(2H,t),6.90〜7.00(3H,m),7.25〜7.3
0(2H,m),7.41(1H,dd),7.53(1H,d),7.74(1H,d),
11.39(1H,brs). SIMS:m/z 365(M++1). 実施例87 8−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4(5H),10
−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(100.0mg,0.29mmol)をN,N−ジメチルホル
ムアミド(3ml)に溶解し、炭酸カリウム(61mg,0.44mm
ol)と2−メトキシフェナシルブロミド(101mg,0.44mm
ol)とを加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を実
施例73と同様の後処理に付すことにより、黄色結晶状粉
末の1−(4−メトキシベンジル)−8−(2−メトキ
シフェナシルオキシ)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
ン(134.6mg,95%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.70(3H,s),3.98(3H,
s),5.41(2H,s),5.97(2H,s),6.87(2H,d),7.10(1
H,t),7.22〜7.35(3H,m),7.40(1H,dd),7.50(1H,
d),7.51(1H,d),7.64(1H,ddd),7.71(1H,dd),11.3
1(1H,brs). SIMS:m/z 499(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−8−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(a)(60.7mg,0.12mmo
l)を、アニソール(0.2ml)とトリフルオロ酢酸(2m
l)とを用いて、実施例73と同様の脱保護、および後処
理に付すことにより、黄色粉末の標記化合物:8−(2−
メトキシフェナシルオキシ)−4(5),10−ジオキ
ソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン(43.2mg,94%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.99(3H,s),5.41(2H,
s),7.10(1H,t),7.27(1H,d),7.41(1H,dd),7.54
(1H,d),7.60〜7.68(2H,m),7.72(1H,dd),11.37(1
H,brs). FDMS:m/z 378(M+). 実施例88 8−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルオキシ)
−4(5H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.57mmol)をN,N−ジメチルホルム
アミド(6ml)に溶解し、炭酸カリウム(158mg,1.14mmo
l)と3−クロロ−1−ヨードプロパン(122μl,1.14mm
ol)とを加え、室温で17時間30分間撹拌した。反応混合
物を実施例73と同様の後処理に付すことにより、黄色結
晶状粉末の8−(3−クロロプロピルオキシ)−1−
(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ
−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン(181.5mg,76%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.19(2H,t),3.71(3H,
s),3.81(2H,t),4.15(2H,t),6.00(2H,s),6.90(2
H,d),7.29(2H,d),7.40(1H,dd),7.50(1H,d),7.60
(1H,d),11.37(1H,brs). SIMS:m/z 428(M++1). (b) 前記(a)で得られた8−(3−クロロプロピ
ルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(a)(130mg,0.3mmol)を
N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、炭酸カリ
ウム(829mg,6.0mmol)とN,N−ジメチルアミン塩酸塩
(489mg,6.0mmol)とを加え、60℃で20時間撹拌した。
反応液に水(20ml)を加えた後、析出した沈殿を濾取
し、ジエチルエーテルで洗浄することにより、黄色結晶
状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−8−(3−
(N,N−ジメチルアミノ)プロピルオキシ)−4(5
),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(99.1mg,75%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.82〜1.89(2H,m),2.14
(6H,s),2.35(2H,t),3.71(3H,s),4.04(2H,t),6.
00(2H,s),6.90(2H,d),7.28(2H,d),7.33(1H,d
d),7.44(1H,d),7.56(1H,d),11.26(1H,brs). EIMS:m/z 435(M+). (c) 前記(b)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−8−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル
オキシ)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(93.1mg,0.
21mmol)を、アニソール(0.3ml)とトリフルオロ酢酸
(3ml)とを用いて、実施例63と同様に脱保護、後処理
することにより、黄色粉末の標記化合物8−(3−(N,
N−ジメチルアミノ)プロピルオキシ)−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピンのトリフルオロ酢酸塩(87.8mg,9
6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.09〜2.20(2H,m),2.83
(6H,s),3.26(2H,t),4.14(2H,t),7.39(1H,dd),
7.55(1H,d),7.75(1H,d),9.54(1H,brs),11.40(1
H,brs). SIMS:m/z 316(M++1). 実施例89 8−(2−オキソ−4−フェニルブトキシ)−4(5
H),10−ジオキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン (a) 実施例39の(f)で得られた8−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−4(5),10−ジオ
キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(200mg,0.57mmol)をN,N−ジメチルホルム
アミド(6ml)に溶解し、炭酸カリウム(119mg,0.86mmo
l)と2−オキソ−4−フェニルブトキシブロミド(195
mg,0.86mmol)とを加え、室温で7時間撹拌した。反応
混合物を実施例73と同様の後処理に付すことにより、黄
色結晶状粉末の1−(4−メトキシベンジル)−4(5
),10−ジオキソ−8−(2−オキソ−4−フェニル
ブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(278.6mg,95%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.80〜2.92(4H,m),3.71
(3H,s),4.93(2H,s),5.99(2H,s),6.90(2H,d),7.
10〜7.30(7H,m),7.34(1H,dd),7.48(1H,d),7.53
(1H,d),11.31(1H,s). SIMS:m/z 497(M++1). (b) 前記(a)で得られた1−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−8−(2−オキソ
−4−フェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(a)(269.9mg,0.5
4mmol)を、アニソール(0.6ml)とトリフルオロ酢酸
(6ml)とを用いて、実施例73と同様に脱保護、後処理
することにより、黄色粉末の標記化合物:4(5),10
−ジオキソ−8−(2−オキソ−4−フェニルブトキ
シ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
ゾアゼピン(177.5mg,87%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ 2.77〜2.95(4H,m),4.95
(2H,s),7.15〜7.33(5H,m),7.35(1H,dd),7.52(1
H,d),7.66(1H,d),11.36(1H,brs). SIMS:m/z 377(M++1). 実施例90 7−ホルミル−5−ヒドロキシ−4(5H),10−ジオキ
ソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
ゼピン (a) 実施例11の(c−2)で5−(2−アミノ−4
−ジメトキシメチルベンゾイル)1−(4−メトキシベ
ンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレー
ト(c−2:MP)を得た際に、副生成物として5−(2−
ヒドロキシアミノ−4−ジメトキシメチルベンゾイル)
−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾー
ル−4−カルボキシレートを得ることができる。この5
−(2−ヒドロキシアミノ−4−ジメトキシメチルベン
ゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボキシレート(883mg,1.94mmol)
のメタノール(10ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール(0.95ml)溶液を加え、室温で22時間撹
拌した。この反応液に1N塩酸水溶液(3ml)と、ジエチ
ルエーテルとを加えた。析出した沈殿を濾過した後、ジ
エチルエーテルで洗浄し、乾燥して、5−ヒドロキシ−
1−(4−メトキシベンジル)−7−ジメトキシメチル
−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c][1]ベンゾアゼピン(432mg,52.5%)を
得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.28(6H,s),3.71(3H,
s),5.53(1H,s),5.89(2H,s),6.91(2H,d),7.31(2
H,d),7.41(1H,d),8.03(1H,s),8.04(1H,d),11.43
(1H,brs). FDMS:m/z 424(M+). (b) 上記(a)で得られた5−ヒドロキシ−1−
(4−メトキシベンジル)−7−ジメトキシメチル−4
(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c][1]ベンゾアゼピン(94mg,0.221mmol)のテ
トラヒドロフラン(4ml)溶液に、1N塩酸水溶液(1ml)
を加え、室温で13.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル
で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、
黄色粉末の7−ホルミル−5−ヒドロキシ−1−(4−
メトキシベンジル)−4(5),10−ジオキソ−1
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン
(76mg,90.9%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.72(3H,s),5.89(2H,
s),6.91(2H,d),7.32(2H,d),7.85(1H,d),8.20(1
H,d),8.47(1H,s),10.15(1H,brs),11.63(1H,s), FDMS:m/z 379(M++1). (c) 上記(b)で得られた7−ホルミル−5−ヒド
ロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4(5),1
0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(76mg,0.201mmol)にトリフルオ
ロ酢酸(1ml)を加え、70℃で30分間撹拌した。その後
反応溶媒を減圧留去した。析出した沈殿を濾取し、酢酸
エチルで洗浄した後乾燥して、黄色結晶状粉末の標記化
合物、7−ホルミル−5−ヒドロキシ−4(5),10
−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
[1]ベンゾアゼピン(20mg,38.6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.89(1H,d),8.36(1H,
d),8.54(1H,s),10.18(1H,brs),11.69(1H,brs). FDMS:m/z 258(m++1). 実施例91 4(5H),10−ジオキソ−7−(p−トルオイルアミ
ノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾ
アゼピン (a) アルゴン雰囲気下、−78℃で、ジイソプロピル
アミン(0.11ml,0.82mmol)のテトラヒドロフラン(2m
l)溶液に、1.5Nブチルリチウム(0.51ml,0.77mmol)を
加え、30分間撹拌した。次いで、この反応液にプロピオ
ール酸エチル(93μl,0.92mmol)と2−ニトロ−4−
−トルオイルアミノ)ベンズアルデヒド(144.5mg,
0.51mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液とを順に
加え、−78℃でさらに1時間撹拌した。反応液に酢酸
(90μl,1.58mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽和食塩水
の順に洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧留去し、油状のエチル 4−ヒドロキ
シ−4−(2−ニトロ−4−(−トルオイルアミノ)
フェニル)−2−ブチノエート(176mg)を得た。得ら
れたエチル 4−ヒドロキシ−4−(2−ニトロ−4−
−トルオイルアミノ)フェニル)−2−プチノエー
トを、トルエン(2ml)に溶解し、これに4−メトキシ
ベンジルアジド(250mg,1.53mmol)を加え、100℃で5
時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出
した結晶をろ過して、エチル 4−(ヒドロキシ−(2
−ニトロ−4−(−トルオイルアミノ)フェニル)メ
チル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリ
アゾール−5−カルボキシレート(a−1)と、エチル
5−(ヒドロキシ−(2−ニトロ−4−(−トルオ
イルアミノ)フェニル)メチル)−1−(4−メトキシ
ベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレ
ート(a−2)との1:1の混合物(103.4mg,37%)を得
た。
a−1,a−2の1:1混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.26(3/2H,t),1.31(3/2
H,t),2.40(3H,s),3.63(3/2H,s),3.72(3/2H,s),
4.28(1H,q),4.37(1H,q),5.44(1/2H,d),5.56(1/2
H,d),5.78(1H,d),6.30(1/2H,d),6.70(1H,d),6.7
2(1H,d),6.91(2H,d),7.00(1/2H,d),7.16(2H,
d),7.37(2H,d),7.85(1/2H,dd),7.89(2H,d),7.91
(1/2H,d),8.05(1/2H,d),8.16(1/2H,d),8.37(1/2
H,d),8.54(1/2H,d),10.53(1/2H,s),10.60(1/2H,
s). SIMS:m/z 546(M++1). (b) 前記(a)で得られたエチル 4−(ヒドロキ
シ−(2−ニトロ−4−(−トルオイルアミノ)フェ
ニル)メチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,
3−トリアゾール−5−カルボキシレート(a−1)
と、エチル 5−(ヒドロキシ−(2−ニトロ−4−
−トルオイルアミノ)ベンゾイル)メチル)−1−
(4−メトキシベンジル)−1,2,3−トリアゾール−4
−カルボキシレート(a−2)との1:1の混合物(103.4
mg,0.19mmol)のクロロホルム(4ml)溶液に、二酸化マ
ンガン(300mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液
をセライトでろ過し、酢酸エチルで洗浄した後、溶媒を
減圧留去して、黄褐色油状のエチル 1−(4−メトキ
シベンジル)−4−(2−ニトロ−4−(−トルオイ
ルアミノ)ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−5−
カルボキシレート(b−1)と、エチル 1−(4−メ
トキシベンジル)−5−(2−ニトロ−4−(−トル
オイルアミノ)ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボキシレート(b−2)との1:1の混合物(103
mg,100%)を得た。
b−1,b−2の1:1混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 0.95(3/2H,t),1.23(3/2
H,t),2.40(3H,s),3.68(3/2H,s),3.74(3/2H,s),
3.99(1H,q),4.33(1H,q),5.68(1H,s),5.73(1H,
s),6.86(1H,d),6.94(1H,d),7.23(2H,d),7.39(2
H,d),7.54(1/2H,d),7.78(1/2H,d),7.92(1H,d),
7.94(1H,d),8.05(1/2H,dd),8.26(1/2H,dd),8.51
(1/2H,d),8.71(1/2H,d),10.86(1/2H,s),10.89(1
/2H,s). SIMS:m/z 544(M++1) (c) 前記(b)で得られたエチル 1−(4−メト
キシベンジル)−4−(2−ニトロ−4−(−トルオ
イルアミノ)ベンゾイル−1,2,3−トリアゾール−5−
カルボキシレート(b−1)と、エチル 1−(4−メ
トキシベンジル)−5−(2−ニトロ−4−(−トル
オイルアミノ)ベンゾイル)−1,2,3−トリアゾール−
4−カルボキシレート(b−2)との1:1の混合物(10
3.4mg,0.19mmol)を酢酸エチル(2ml)に溶かし、10%
パラジウム炭素(12mg)を加え、水素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。反応液をセライトでろ過した後、濾液を
減圧濃縮した。析出物を濾取することにより、エチル
4−(2−アミノ−4−(−トルオイルアミノ)ベン
ゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−ト
リアゾール−5−カルボキシレート(c−1)と、エチ
ル 5−(2−アミノ−4−(−トルオイルアミノ)
ベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3
−トリアゾール−5−カルボキシレート(c−2)との
1:1の混合物(97.3mg,100%)を得た。
c−1,c−2の1:1混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.00(3H,t),2.39(3H,
s),3.66(3/2H,s),3.74(3/2H,s),4.10(1H,q),4.1
6(1H,q),5.46(1H,s),5.83(1H,s),6.87(2H,d),
7.10(2H,d),7.15(1H,dd),7.22(1H,d),7.29(2H,
d),7.85(1H,d),7.87〜7.93(2H,m),10.25(1H,
s). SIMS:m/z 514(M++1) (d) アルゴン雰囲気下、前記(c)で得られたエチ
ル 4−(2−アミノ−4−(−トルオイルアミノ)
ベンゾイル−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−
トリアゾール−5−カルボキシレート(c−1)と、エ
チル 5−(2−アミノ−4−(−トルオイルアミ
ノ)ベンゾイル)−1−(4−メトキシベンジル)−1,
2,3−トリアゾール−5−カルボキシレート(c−2)
との1:1混合物(91.5mg,0.18mmol)のメタノール(1m
l)溶液に、氷冷下、5.1Mナトリウムメトキシド(39μ
l,0.20mmol)を加えた。この溶液を氷冷下で20分、次に
室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した
沈瀘を瀘取し、ジエチルエーテル、水で洗浄した後乾燥
して、黄色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)
−4(5),10−ジオキソ−7−(p−トルオイルア
ミノ)−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1]ベ
ンゾアゼピン(d−1)と、1−(4−メトキシベンジ
ル)−4(5),10−ジオキソ−7−(p−トルオイ
ルアミノ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼビン(d−2)との1:1混合物(53.1m
g,64%)を得た。
d−1,d−2の1:1混合物;1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.39(3H,s),3.70(3H,
s),5.98(1H,s),6.13(1H,s),6.80〜7.00(3H,m),
7.20〜7.40(4H,m),7.80(1H,d),7.89(2H,d),8.11
(1H,d),10.38(1H,brs). SIMS:m/z 468(M++1) (e) 前記(d)で得られた3−(4−メトキシベン
ジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(p−トルオ
イルアミノ)−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1]ベンゾアゼピン(d−1)と、1−(4−メトキ
シベンジル)−4(5),10−ジオキソ−7−(p−
トルオイルアミノ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1]ベンゾアゼピン(d−2)との1:1混合物(4
8mg,0.10mmol)に、アニソール(0.1ml)とトリフルオ
ロ酢酸(1.0ml)とを加え、60℃で40分間撹拌した。そ
の後溶媒を減圧下留去した。析出した沈殿を瀘取し、ジ
エチルエーテルで洗浄した後乾燥して、茶色結晶状粉末
の標記化合物:4(5),10−ジオキソ−7−(p−ト
ルオイルアミノ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c][1]ベンゾアゼピン(35.7mg,100%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 2.40(3H,s),7.36(2H,
d),7.62(1H,d),7.91(2H,d),8.16(1H,s),8.29(1
H,d),10.65(1H,s),11.47(1H,brs). FDMS:m/z 347(M+) 実施例92 10(9H)−オキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]
[1,5]ベンゾチアゼピン (a) アルゴン雰囲気下、氷冷した2−アミノベンゼ
ンチオール(0.20ml,1.87mmol)のテトラヒドロフラン
(15ml)溶液に、60%水素化ナトリウム(76mg,1.90mmo
l)を加え、室温で30分間撹拌した。これにエチル 5
−クロル−1−(4−メトキシベンジル)−1,2,3−ト
リアゾール−4−カルボキシレート(499mg,1.69mmol)
を加え、氷冷下30分間、さらに室温で3時間撹拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩
水で洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:4)
により精製して、黄色結晶状粉末のエチル 5−(2−
アミノフェニルチオ)−1−(4−メトキシベンジル)
−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(594m
g,91.4%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 1.27(3H,t),3.71(3H,
s),4.29(2H,q),5.55(2H,s),5.57(2H,s),6.48(1
H,dd),6.72(1H,d),6.84(2H,d),7.03(2H,d),7.08
(1H,dd),7.19(1H,d). EIMS:m/z 384(M+). (b) アルゴン雰囲気下、氷浴中で、エチル 5−
(2−アミノフェニルチオ)−1−(4−メトキシベン
ジル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート
(52mg,0.135mmol)のジメチルスルホキシド(15ml)溶
液に、60%水素化ナトリウム(12.6mg,0.315mmol)を加
え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢
酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順に洗った。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:4)により精製して、無色
結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)−10(9
)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
[1,5]ベンゾチアゼピン(40mg,87.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 3.80(3H,s),5.56(2H,s),6.
88(2H,d),7.14〜7.19(1H,m),7.22〜7.29(3H,m),
7.36〜7.40(2H,m),8.42(1H,brs). EIMS:m/z 338(M+). (c) 3−(4−メトキシベンジル)−10(9)−
オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1,5]
ベンゾチアゼピン(301mg,0.890mmol)にアニソール
(3.0ml)とトリフルオロ酢酸(12ml)を加え、65℃で
1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を
酢酸エチルに溶解した後、水、飽和食塩水で順に洗っ
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下留去した。生じた結晶状粉末を濾取し、ジエチ
ルエーテルで洗浄して、無色結晶状粉末の標記化合物
(162mg,83.6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.20(1H,ddd),7.30(1H,d
d),7.42(1H,ddd),7.55(1H,dd),10.66(1H,brs). EIMS:m/z 218(M+). 実施例93 10(9H)−オキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]
[1,5]ベンゾチアゼピン 4−オキシド (a) アルゴン雰囲気下、3−(4−メトキシベンジ
ル)−10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1,5]ベンゾチアゼピン(401mg,1.19mmo
l)の塩化メチレン(32ml)溶液に、70%m−クロル過
安息香酸(320mg,1.30mmol)の塩化メチレン(8.0ml)
溶液を加え、室温で18時間撹拌した。反応液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順に
洗った。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を減圧下留去した。残渣をジエチルエーテルで洗
い、無色結晶状粉末の3−(4−メトキシベンジル)−
10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1,5]ベンゾチアゼピン 4−オキシド(388mg,9
2.0%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.73(3H,s),5.90(2H,
s),6.93(2H,d),7.31(2H,d),7.37(1H,dd),7.44
(1H,d),7.62(1H,dd),7.70(1H,d),11.20(1H,
s). (b) 3−(4−メトキシベンジル)−10(9)−
オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−][1,5]
ベンゾチアゼピン 4−オキシド(388mg,1.09mmol)に
アニソール(5.0ml)とトリフルオロ酢酸(15ml)を加
え、65℃で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下留去し、
得られた残渣を水酸化ナトリウムに溶解し、ジエチルエ
ーテルで洗った。水層を塩酸酸性とした後、酢酸エチル
で抽出し、水、飽和食塩水で順に洗った。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し
た。析出した粉末を濾取し、無色結晶状粉末の標記化合
物(194mg,76.0%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.41(1H,dd),7.47(1H,
d),7.65(1H,dd),7.92(1H,d),11.28(1H,s). FDMS:m/z 234(M+). 実施例94 10(9H)−オキソ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]
[1,5]ベンゾチアゼピン 4,4−ジオキシド (a) アルゴン雰囲気下、3−(4−メトキシベンジ
ル)−10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−][1,5]ベンゾチアゼピン(29mg,0.0857mmo
l)の塩化エチレン(10ml)溶液に、70%m−クロル過
安息香酸(41mg,0.163mmol)と4,4'−チオビス(6−te
rt−ブチル−m−クレゾール)(0.7mg,0.00195mmol)
とを加えた。60℃で22.5時間撹拌した後に、70%m−ク
ロル過安息香酸(24mg,0.0974mmol)を追加し、さらに6
0℃で4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順に洗った。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留
去し、無色粉末の3−(4−メトキシベンジル)−10
(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
][1,5]ベンゾチアゼピン 4,4−ジオキシドの粗生
成物(35mg)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 3.73(3H,s),5.89(2H,
s),6.94(2H,d),7.32(2H,d),7.50(1H,dd),7.55
(1H,d),7.82(1H,dd),8.05(1H,d),11.64(1H,br
s). EIMS:m/z 370(M+). (b) 上記(a)で得られた粗生成物にアニソール
(0.50ml)とトリフルオロ酢酸(2.0ml)とを加え、65
℃で1.5時間撹拌した。その後反応液を減圧濃縮した。
残渣を水酸化ナトリウム水溶液で溶解し、これをダイア
イオンHP−20(水:アセトン=8:2)を用いて精製し
て、無色粉末の10(9)−オキソ−1−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5−b][1,5]ベンゾチアゼピン 4,4−
ジオキシドのナトリウム塩(12.2mg,52.3%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6):δ 7.32(1H,dd),7.41(1H,d
d),7.61(1H,dd),7.93(1H,dd),10.66(1H,s). FDMS:m/z 295(M++Na). 製造例1 錠剤 実施例46の化合物 2.5g 乳糖 12 g 6%HPC乳糖 8 g 馬鈴薯デンプン 2 g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 計 25 g 以上の全量をよく混和して打錠し、錠剤1000個を製造
する。
製造例2 カプセル剤 実施例46の化合物 2.5g 乳糖 18 g 馬鈴薯デンプン 4 g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 計 25 g 以上の全量をよく混和し、硬カプセルに充填し、カプ
セル剤1000カプセルを製造する。
薬理試験例1 ヒスタミン遊離反応抑制試験 (1) 抗血清の調製 多田らの方法(Tada,T.and Okumura,K.,J.Immun.,106
(4),1971)に準じて、ラット抗ジニトロフェニル化
アスカリス蛋白質(以下、DNA−Asという)血清を調製
した。すなわち、体重約200gのBrown Norway系雌性ラ
ットの四肢足蹠皮下に、百日咳死菌1010個とDNP−As 1
mgとを投与し、その5日後にDNP−As 0.5mgを背部筋肉
内に投与した。さらにその3日後に採血し、抗血清を得
た。この抗血清の力価は、ラットを用いた48時間受動感
作皮膚アナフィラキシー反応より求めたところ、1:1000
〜1:2000であった。
(2) ヒスタミン遊離反応の惹起と薬物による遊離反
応抑制効果 Wistar系雄性ラットの腹腔内に、上記血清を生理食塩
水で4倍希釈したもの1mlを投与した。その2日後に腹
腔内をリン酸緩衝液で洗浄し、腹腔内の細胞を回収し
た。この細胞を105cell/mlとなるよう調製後、DNP−As
1μg/mlの濃度で刺激し上清中に遊離されたヒスタミ
ン量をShoreらの方法(Shore,P.A.,Burkhalter,A.H.and
Chon,V.H.Jr.,J.Pharm.Exp.Ther.,127,182〜186(195
9))に準じて測定した。
10-5〜10-10モル濃度(M)の被験化合物で処置した
群のヒスタミン遊離量と薬物無処理群のヒスタミン遊離
量とを比較し、その抑制率からヒスタミン遊離反応を50
%抑制する薬物用量(IC50値)を算出した。薬物の抑制
効果は、対照化合物として選択したクロモグリク酸ナト
リウムのIC50値と本発明化合物のIC50値とを比較し、次
の第6表に示した。
下記の結果から明らかなように、本発明の化合物は優
れたヒスタミン遊離反応の抑制作用を示した。
薬理試験例2 即時型および遅発型アレルギー反応抑制試験 体重約200gのWistar系雄性ラットを用い、百日咳死菌
1010個とジニトロフェニル化卵白アルブミン(以下、DN
P−OAという)1mgとを、ラットの右後肢を除く三肢足蹠
皮下に投与し、さらにその10日後に右後肢足蹠皮下にDN
P−OA 5μgを投与して、アレルギー性足蹠浮腫反応
を惹起した。アレルギー反応の惹起30分後の浮腫容積を
即時型アレルギー反応として、また8時間後の浮腫容積
を遅発型アレルギー反応として、被験化合物の抑制効果
を検討した。
被験化合物を0.25% Tween80溶液に懸濁し、10mg/体
重kgの用量でアレルギー反応の惹起30分前にラットに経
口投与した。一方、無処置対照群のラットには0.25%
Tween80溶液のみを経口投与し、また、陽性対照群とし
てクロモグリク酸ナトリウム100mg/kgを皮下投与または
経口投与した。
アレルギー性足蹠浮腫反応の抑制率を下記式に従い求
めた。本発明化合物の即時型および遅発型アレルギー性
浮腫反応の抑制率(%)は次の表に示されるとおりであ
った。
アレルギー性足蹠浮腫反応の抑制率(%) =(A−B)/A×100 A:対照群の浮腫容積の平均値 B:薬物投与群の浮腫容積の平均値 薬理試験例3 単回投与毒性試験 本発明による実施例46の化合物を0.1%カルボキシメ
チルセルロース水溶液に均一に懸濁したものを、5週齢
のICR系雌雄マウス(平均体重約20g)に強制的に経口投
与した。実施例46の化合物の投与量1g/kgでは全例生存
し、しかも何ら特別の症状は示さなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 513/04 391 C07D 513/04 391 (72)発明者 節原 謙一 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 川口 真美 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 堤 誠司 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 今井 めぐみ 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 市東 惠子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 土屋 浩司 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 田中 淳子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 岩崎 崇子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 星子 繁 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 鶴岡 崇士 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (56)参考文献 特開 平6−1794(JP,A) 特開 昭53−103496(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/00 - 487/22 C07D 249/00 - 249/24 C07D 513/00 - 513/22 A61K 31/55 - 31/554 A61P 37/00 - 37/08 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(I)で表わされる3環性ベ
    ンゾアゼピンならびにベンゾチアゼピン誘導体、および
    薬理学的に許容されるそれらの塩。 [上記式中、 −Z−は カルボニル基; 基−CR6R7− (ここで、R6およびR7は同一または異なっていてもよ
    く、 水素原子、 水酸基、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、またはC
    3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい)、また
    は C1-12アルコキシ基 (このアルコキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、または
    C3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい) を表わす); 基−(C=N−OR8)− (ここで、R8は、 水素原子、または C1-12アルキル基 (このアルキル基はC3-7シクロアルキル基で置換されて
    いてもよい) を表わす);または 基−S(O)n− (ここで、nは0〜2の整数を表す) を表わす。 −Rは 水素原子; C1-6アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C3-7シク
    ロアルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されてい
    てもよい); フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
    は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル
    基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
    い);または、 トリアゾール基の保護基 (この保護基は、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフ
    ェニルメチル、4−メトキシベンジル、3、4−ジメト
    キシベンジル、3、4、5−トリメトキシベンジル、ト
    リメチルシリルおよびtert−ブチルジメチルシリルから
    なる群から選択される基である。) を表わす。 −R1は 水素原子; 水酸基; C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、またはC
    3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい);また
    は フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
    は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1-4アルキル
    基、またはC1-4アルコキシ基で置換されてもよい) を表わす。 −R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっていてもよ
    く、以下の(a)〜(v)のいずれかを表す。 (a)水素原子; (b)ハロゲン原子; (c)アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、
    トリクロロアセチル、ベンゾイル、4−ニトロベンゾイ
    ル、3−オキソブチリル、ベンジル、ジフェニルメチ
    ル、トリフェニルメチル、4−メトキシベンジル、3、
    4−ジメトキシベンジル、メトキシメチル、メトキシエ
    トキシメチル、ベンジルオキシメチル、トリメチルシリ
    ル、tert−ブチルジメチルシリル、トリフェニルシリ
    ル、2−テトラヒドロピラニル、トリメチルシリルエト
    キシメトキシからなる群から選択される基により保護さ
    れていてもよい水酸基; (d)シアノ基; (e)ニトロ基; (f)チオール基; (g)ホルミル基; (h)C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、またはC
    3-7シクロアルキル基で置換されていてもよい); (i)フェニル基 (このフェニル基はC1-4アルキル基で置換されていても
    よい); (j)フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の水素原子
    は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、スル
    ホニル基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で
    置換されてもよい); (k)C2-12アルケニル基 (このアルケニル基は炭素−炭素二重結合を一個以上含
    んでなり、また (1)ハロゲン原子、 (2)シアノ基、 (3)C3-7シクロアルキル基、 (4)フェニル基、 (5)基−COR9 (ここで、R9は、 水素原子、 C1-6アルキル基、または フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、水酸基、C1-4アルキ
    ル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
    い) を表す) (6)基−COOR10 (ここで、R10は、水素原子、またはC1-6アルキル基を
    表す)、 (7)基−CONR11R12 (ここで、R11およびR12は同一または異なっていてもよ
    く、 (イ)水素原子、 (ロ)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、 水酸基、 C1-4アルコキシ基、または アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、または
    スルホニル基で置換されていてもよい)、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アル
    キル基(このアルキル基は、C1-4アルキル基で置換され
    ていてもよい窒素原子を一個または二個含んでなる飽和
    5−7員複素環で置換されていてもよい)、C1-4アルコ
    キシ基、またはカルボキシル基で置換されていてもよ
    い)、または 酸素原子、窒素原子、硫黄原子を一個以上含んでなる飽
    和または不飽和の5−7員複素環(この複素環は、C1-4
    アルキル基、フェニルC1-4アルキル基で置換されていて
    もよく、また他の環と縮合した二環性であってもよい) で置換されていてもよい)、または (ハ)フェニル基であってもよく、あるいは (ニ)R11とR12とが結合している窒素原子と一緒になっ
    て形成する、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を更に一個
    以上含んでいてもよい、飽和または不飽和の5−7員複
    素環(この複素環は、C1-4アルキル基、フェニルC1-4
    ルキル基で置換されていてもよく、また他の環と縮合し
    た二環性であってもよい) で置換されていてもよい); (l)C1-12アルコキシ基 (このアルコキシ基は、 (1)ハロゲン原子、 (2)水酸基、 (3)シアノ基、 (4)C3-7シクロアルキル基、 (5)エポキシ基、 (6)フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ
    基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ基で置換さ
    れていてもよい)、 (7)C1-4アルコキシ基、 (8)フェノキシ基 (このフェノキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4
    ルキル基、C1-4アルコキシ基、またはカルボキシル基で
    置換されていてもよい) (9)アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、または
    スルホニル基で置換されていてもよい) (10)基−COR13 (ここで、R13は、 水素原子、 C1-6アルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アル
    キル基、またはC1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
    い)、または フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲン原子、
    水酸基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、またはカ
    ルボキシル基で置換されていてもよい) を表す) (11)基−COOR14 (ここで、R14は水素原子、またはC1-6アルキル基を表
    わす)、 (12)基−CONR15R16 (ここで、R15およびR16は同一または異なっていてもよ
    く、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、C1-4アルコキシ基、また
    はアミノ基(このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル
    基、スルホニル基で置換されていてもよい)、または フェニル基 を表す)、または (13)酸素原子、窒素原子、または硫黄原子を一個以上
    含んでなる飽和または不飽和の5−7員複素環(この複
    素環は、C1-4アルキル基、フェニルC1-4アルキル基で置
    換されていてもよく、また他の環と縮合した二環性であ
    ってもよい) で置換されていてもよい); (m)フェノキシ基 (このフェノキシ基は、水酸基、C1-4アルキル基、C1-4
    アルコキシ基、またはカルボキシル基で置換されていて
    もよい); (n)C2-12アルケニルオキシ基 (このアルケニルオキシ基は、C1-4アルキル基、または
    フェニル基で置換されていてもよい); (o)C1-12アルキルチオ基 (このアルキルチオ基は、水酸基、C3-7シクロアルキル
    基、C2-4アルケニル基、C1-4アルコキシ基、またはベン
    ジル基で置換されていてもよい); (p)基−C=N−OR26 (ここで、R26は、 水素原子、 C1-6アルキル基、 フェニルC1-4アルキル基、または フェニル基 を表す); (q)基−(CH2)mOR17 (ここで、 mは1〜4の整数を表わし、 R17は 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基はハロゲン原子、水酸基、C3-7シクロ
    アルキル基で置換されていてもよい)、 フェニルC1-4アルキル基 (このフェニルアルキル基のベンゼン環上の一以上の水
    素原子は、水酸基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコ
    キシ基で置換されていてもよい)、 フェニル基、または、 C1-4アシル基 を表わす); (r)基−(CH2)k−COR18 (ここで、 kは0〜4の整数を表わし、 R18は、 水素原子、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、C3-7シクロアルキル基、
    C1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)、または フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ
    基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基で置換されても
    よい) を表す); (s)基−(CH2)j−COOR19 (ここで、 jは0〜4の整数を表わし、 R19は、 水素原子、 C1-12アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アル
    コキシ基で置換されていてもよい)、 ベンジル基 (このベンジル基のベンゼン環上の水素原子は、C3-7
    クロアルキル基、C2-4アルケニル基、ハロゲン原子、水
    酸基、ニトロ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキ
    シ基で置換されていてもよい)、 または カルボキシル基の保護基 (この保護基は、メチル、エチル、t−ブチル、ベンジ
    ル、4−メトキシベンジル、ジフェニルメチル、4−ニ
    トロベンジル、tert−ブチルジメチルシリル、トリフェ
    ニルシリル、2−フェニルスルホニルエチル、2−メト
    キシカルボニルエチル、2−シアノエチル、2−トリメ
    チルシリルエチルおよびアリルからなる群から選択され
    る基である) を表す); (t)基−(CH2)p−NR20R21 (ここで、 pは0〜4の整数を表わし、 R20およびR21は同一または異なっていてもよく、 (1)水素原子、 (2)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、アミノ基(このアミノ基
    はC1-4アルキル基、アシル基、またはスルホニル基で置
    換されていてもよい)、C3-7シクロアルキル基、または
    C1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)、 (3)フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲン原子、
    水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4
    ルコキシ基、またはカルボキシル基で置換されていても
    よい)、 (4)基−COR27 (ここで、R27は、 水素原子、 C1-4アルキル基 (このアルキル基は、水酸基、またはカルボキシル基で
    置換されていてもよい)、または C3-7シクロアルキル基 (このシクロアルキル基は、水酸基、またはカルボキシ
    ル基で置換されていてもよい)、 を表す)、または (5)基−SO2R28 (ここで、R28は、 C1-4アルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ
    基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、ま
    たはカルボキシル基で置換されていてもよい)、または アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、または
    スルホニル基で置換されていてもよい) を表す) を表すか、もしくは (6)R20とR21とがそれが結合している窒素原子と一緒
    になって形成する飽和または不飽和の5〜7員複素環
    (この複素環は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子をさら
    に1個以上含んでいてもよく、またC1-4アルキル基、カ
    ルボニル基で置換されていてもよく、また他の環と縮合
    した二環性であってもよい) を表す); (u)基−(CH2)q−CONR22R23 (ここで、 qは0〜4の整数を表わし、 R22およびR23は同一または異なっていてもよく、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、C3-7シクロアルキル基で置換され
    ていてもよい)、 C3-7シクロアルキル基、 フェニル基 (このフェニル基は、水酸基、C1-4アルキル基、C1-4
    ルコキシ基で置換されていてもよい)、 スルホニル基を表わすか、または、 R22とR23とは、それが結合している窒素原子と一緒にな
    って形成する飽和または不飽和の5〜7員複素環(この
    複素環は、酸素原子、窒素原子、または硫黄原子をさら
    に1個以上含んでいてもよく、またC1-4アルキル基で置
    換されていてもよい) を表す); (v)基−NR29R30 (ここで、R29およびR30は同一または異なっていてもよ
    く、 (1)水素原子、 (2)C1-6アルキル基 (このアルキル基は、 ハロゲン原子、 水酸基、 C1-4アルコキシ基、 アミノ基 (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、または
    スルホニル基で置換されていてもよい) で置換されていてもよい)、 (3)フェニルC1-4アルキル基 (この基のベンゼン環上の水素原子は、ハロゲン原子、
    水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、または
    C1-4アルコキシで置換されていてもよい)、 (4)基−COR31 (ここで、R31は、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アル
    キル基、またはC1-4アルコキシで置換されていてもよ
    い)、または フェニル基 (このフェニル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ
    基、シアノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシ
    で置換されていてもよい) を表す) (5)基−COOR32 (ここで、R32は、 C1-6アルキル基、または フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、
    シアノ基、C1-4アルキル基、またはC1-4アルコキシで置
    換されていてもよい) を表す)、 (6)基−CONR34R35 (ここで、R34およびR35は同一または異なっていてもよ
    く、 水素原子、 C1-6アルキル基 (このアルキル基は、C1-4アルキル基、またはアミノ基
    (このアミノ基は、C1-4アルキル基、アシル基、または
    スルホニル基で置換されていてもよい)で置換されてい
    てもよい)、または フェニル基 を表す)、または (7)基SO2R36 (ここでR36は、C1-6アルキル基、フェニル基(このフ
    ェニル基は、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、また
    はハロゲン原子で置換されていてもよい)、またはα−
    またはβ−ナフチル基を表す) を表す)]
  2. 【請求項2】Zがカルボニル基であり、Rが水素原子で
    あり、かつR1、R2、R3、R4、およびR5が水素原子、また
    は(h)C1-12アルキル基である、請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】Zがカルボニル基であり、R、およびR1
    水素原子であり、かつR2、R3、R4、およびR5が水素原
    子、または(l)C1-12アルコキシ基である、請求項1
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、お
    よびR5が水素原子であり、R3およびR4が水素原子、また
    は(h)C1-12アルキル基である、請求項1記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、お
    よびR5が水素原子であり、R3、およびR4が水素原子、ま
    たは(k)C2-12アルケニル基である、請求項1記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2、お
    よびR5が水素原子であり、R3、およびR4が水素原子また
    は(l)C1-12アルコキシ基である、請求項1記載の化
    合物。
  7. 【請求項7】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R4、およびR5が水素原子であり、R3が(h)C1-12アル
    キル基である、請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R4、およびR5が水素原子であり、R3が(k)C2-12アル
    ケニル基である、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R4、およびR5が水素原子であり、R3が(l)C1-12アル
    コキシ基である、請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R3、およびR5が水素原子であり、R4が(k)C2-12アル
    ケニル基である、請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R3、およびR5が水素原子であり、R4が(l)C1-12アル
    コキシ基である、請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】Zがカルボニル基であり、R、R1、R2
    R5が水素であり、R3、R4が(r)基−(CH2−CO
    R18、(t)基−(CH2−NR20R21、(u)基−(C
    H2−CONR22R23、(v)基−NR29R30である請求項1
    記載の化合物。
  13. 【請求項13】Zが基−CR6R7−であり、R、およびR1
    が水素原子であり、R2、R3、R4、およびR5が水素原子、
    (h)C1-12アルキル基、(k)C2-12アルケニル基、ま
    たは(l)C1-12アルコキシ基である、請求項1記載の
    化合物。
  14. 【請求項14】R6およびR7の一方が水素原子であり、他
    方が(h)C1-12アルキル基、または(l)C1-12アルコ
    キシ基である、請求項13記載の化合物。
  15. 【請求項15】Zが基−(C=N−OR8)−(ここで、R
    8が水素原子、またはC1-12アルキル基である)であり、
    R、およびR1が水素原子であり、R2、R3、R4、およびR5
    が水素原子、(h)C1-12アルキル基、(k)C2-12アル
    ケニル基、または(l)C1-12アルコキシ基である、請
    求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】Zが基S−(O)nであり、R、および
    R1が水素原子であり、R2、R3、R4、およびR5が水素原
    子、(h)C1-12アルキル基、または(l)C1-12アルコ
    キシ基である、請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】7−メチル−4(5),10−ジオキソ
    −1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
    ゼピン、 7−エチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−エトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−エトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−シアノメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
    ン、 7−メトキシカルボニルメトキシ−4(5),10−ジ
    オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン、 8−メトキシカルボニルメトキシ−4(5),10−ジ
    オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン、 7−(4−メトキシベンゾイルメトキシ)−4(5
    ),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    c][1]ベンゾアゼピン、 7−アセトニルオキシ−4(5),10−ジオキソ−1
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピ
    ン、 7−(2−メトキシカルボニル−()−エテニル)−
    4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2−メトキシカルボニルエチル)−4(5),1
    0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 7−(2−カルボキシ−()−エテニル)−4(5
    ),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2−シアノ−()−エテニル)−4(5),1
    0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 7−(3−オキソ−()−ブテニル)−4(5),1
    0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 7,8−ジメチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,
    3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7,8−ジメトキシ−4(5),10−ジオキソ−1−1,
    2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メチル−8−メトキシ−4(5),10−ジオキソ
    −1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾア
    ゼピン、 7−(2−メトキシカルボニル−2−メチル−()−
    エテニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−(4−メトキシベンゾイル)−()−エテ
    ニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
    アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−(N−ベンジルカバモイル)−()−エテ
    ニル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
    アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−(N−(2−ピ
    リジル)メチルカルバモイル)−()−エテニル)−
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼ
    ピン 7−(N−(4−(4−メチル−1−ピペラジニル)メ
    チルベンジルカルバモイル−()−エテニル)−4
    (5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
    5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−(N−(1
    テトラゾール−5−イル)カルバモイル)−()−エ
    テニル)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
    ベンゾアゼピン 7−(ヒドロキシイミノ)メチル−4(5),10−ジ
    オキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン 7−(メトキシイミノ)メチル−4(5),10−ジオ
    キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
    ゾアゼピン 7−(ベンジルオキシイミノ)メチル−4(5),10
    −ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン 7−(N−アセチル−N−プロピルアミノメチル)−4
    (5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
    5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(N−(3−カルボキシプロパノイル)−N−プロ
    ピルアミノメチル)−4(5),10−ジオキソ−1
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(N−ベンジルアミノメチル)−4(5), 10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン 7−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアミノメチ
    ル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリア
    ゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(N−(4−カルボキシブチリル)アミノメチル)
    −4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(N−アセチルアミノメチル)−4(5), 10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン 7−(N−メタンスルホニルアミノメチル)−4(5
    ),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    c][1]ベンゾアゼピン 7−(N−ベンゼンスルホニルアミノメチル)−4(5
    ),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    c][1]ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェノキシプロ
    ポキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]
    ベンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(3−フェニルプロポ
    キシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−7−(2−オキソ−4−フ
    ェニルブトキシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    c][1]ベンゾアゼピン 7−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブトキシ)−4
    (5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
    5−c][1]ベンゾアゼピン 7−(3−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)プロポ
    キシ)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
    アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン 4(5),
    10−ジオキソ−7−(3−(1−ピペリジニル)プロポ
    キシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン 7−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ)−4
    (5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,
    5−c][1]ベンゾアゼピン 8−(2−メトキシエトキシ)−4(5),10−ジオ
    キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
    ゾアゼピン 8−(2−メトキシフェナシルオキシ)−4(5),1
    0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン 7−ホルミル−5−ヒドロキシ−4(5),10−ジオ
    キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
    ゾアゼピン 4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 6−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 8−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 9−メチル−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    b][1,5]ベンゾチアゼゾピン、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    b][1,5]ベンゾチアゼピン 4−オキシド、 10(9)−オキソ−3−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
    b][1,5]ベンゾチアゼピン 4,4−ジオキシド、 7−(N−(4−フルオロベンゼンスルホニル)アミノ
    メチル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−ト
    リアゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(N−(4−クロロベンゼンスルホニル)アミノメ
    チル)−4(5),10−ジオキソ−1−1,2,3−トリ
    アゾロ[4,5−c][1]ベンゾアゼピン、 7−(2
    −メトキシフェナシルオキシ)−4(5),10−ジオ
    キソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベン
    ゾアゼピン、 7−(4−クロロフェナシルオキシ)−4(5),10
    −ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 4(5),10−ジオキソ−7−(2−フェノキシエト
    キシ)−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c][1]ベ
    ンゾアゼピン、 8−(4−メトキシフェナシルオキシ)−4(5),1
    0−ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 7−(4−メチルベンゾイル)アミノ−4(5),10
    −ジオキソ−1−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    [1]ベンゾアゼピン、 およびそれらの薬理学的に許容される塩より選ばれる化
    合物。
  18. 【請求項18】請求項1〜17のいずれか一項記載の化合
    物または薬理学的に許容されるその塩を有効成分として
    含有してなる、アレルギー疾患の治療または予防用医薬
    組成物。
  19. 【請求項19】下記の一般式(II)で表わされる化合物
    またはそれらの塩。 (上記式中、R、R2、R3、R4、およびR5は先に一般式
    (I)について定義したものと同じ意味を表わし、また
    R41は、水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、またはカルボキシル基の保護基(この保護基は、メ
    チル、エチル、t−ブチル、ベンジル、4−メトキシベ
    ンジル、ジフェニルメチル、4−ニトロベンジル、tert
    −ブチルジメチルシリル、トリフェニルシリル、2−フ
    ェニルスルホニルエチル、2−メトキシカルボニルエチ
    ル、2−シアノエチル、2−トリメチルシリルエチルお
    よびアリルからなる群から選択される基である)を表わ
    す)
  20. 【請求項20】下記の一般式(III)で表わされる化合
    物またはそれらの塩。 (上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
    (I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
    は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
    す)
  21. 【請求項21】下記の一般式(IV)で表わされる化合物
    またはそれらの塩。 (上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
    (I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
    は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
    す)
  22. 【請求項22】下記の一般式(V)で表わされる化合物
    またはそれらの塩。 (上記式中、R、R1、R2、R3、R4およびR5は先に一般式
    (I)で定義したものと同じ意味を表わし、また、R41
    は先に一般式(II)で定義したものと同じ意味を表わ
    す)
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