JP3289717B2 - 車両位置検出システム - Google Patents

車両位置検出システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路車間通信システ
ムの受信装置を搭載する車両が、自車位置を検出するこ
とができる車両位置検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路を走行する車両の位置を検出する方
法として、測位衛星GPS(Global Positioning Syste
m)の電波を受信して測位を行う方法や、走行距離センサ
や方位センサを利用して積分演算を行う方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法
は、車両にGPS受信機を取り付けなければならず、後
者の方法は、車両に各種センサ、演算装置を取り付けな
ければならない。したがって、いずれの方法を採用する
にしても、付加装置が必要になるので、車内のスペース
をとり、費用面でもユーザの負担となっていた。一方、
路上アンテナを所定間隔で道路の各所に設置して、路上
から車両に対して情報を送信することにより運転の支援
を行うシステム(以下「路車間通信システム」という)
が注目されている(例えば、特開平11−266194
号公報参照)。
【0004】路車間通信システムでは、道路上に連続し
たセルが設けられるので、受信装置を搭載している車両
は、路上アンテナからの電波を受信することによりセル
の境界が検出できれば、車両は自車の位置を知ることが
できる。そこで、本発明の目的は、自車の位置を検出す
るための特別の付加装置を必要とせず、路車間通信シス
テムの受信装置を搭載することにより、自車の位置を簡
単に検出することのできる車両位置検出システムを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)前記目的を達成する
ための請求項1記載の車両位置検出システムは、OFD
M変調された信号を送出するための制御装置と、制御装
置から送出された信号に基づき、同一周波数の電波を前
記セル内に放射するための路上送信アンテナと、前記路
上送信アンテナから放射されてくる電波を受信するため
の車載受信アンテナと、この車載受信アンテナにより受
信した電波の復号を行う車載装置とを備え、前記制御装
置は、副搬送波を複数種類に分類し、分類された少なく
とも1つの種類の副搬送波により、隣りのセルに配置さ
れた路上送信アンテナ装置に送出される信号に含まれる
当該種類の副搬送波のデータと同一内容のデータを伝送
し、分類された他の種類の副搬送波により、当該隣りの
セルに配置された路上送信アンテナ装置に送出される信
号に含まれる当該他の種類の副搬送波のデータと異なる
内容のデータを伝送するものであり、前記車載装置は、
車載受信アンテナにより受信され、復号されたそれぞれ
の種類の副搬送波のデータの復号品質を評価する品質評
価手段と、評価された復号品質の変化に基づき自車の位
置を検出する位置検出手段とを有するものである。
【0006】本発明では、路上送信アンテナ装置から、
OFDM変調された信号に基づいて同一周波数の電波が
放射される。この場合、副搬送波を複数種類に分類し、
隣り合うセルに配置される路上送信アンテナ装置に対し
ては、分類されたうちの少なくとも1つの種類の副搬送
波について同一内容のデータを伝送するようにしてい
る。このことと、前記OFDM方式を採用したこととの
協働により、車両が隣り合うセルの境界を通過するとき
でも、当該同一内容のデータを、符号間干渉をうけるこ
となく、連続して取得することができる。したがって、
通信の瞬断が生じない。
【0007】ここで「少なくとも1つ」という意味は、
副搬送波をN(N≧2)種類に分類した場合、最低1つ
の種類の副搬送波、最高(N−1)個の種類の副搬送波
について同一内容のデータを伝送することである(N個
の副搬送波すべてについて同一内容のデータを伝送すれ
ば通常のOFDMと変わらなくなる)。一方、分類され
た他の種類の副搬送波については、隣りのセルに配置さ
れた路上送信アンテナ装置に送出される信号に含まれる
当該他の種類の副搬送波のデータと異なる内容のデータ
を受けるので、受信電力がほぼ同じようになるセルの境
界において、当該異なる内容のデータの符号間干渉が生
じ、データが再現できなくなる。
【0008】そこで、車載装置においては、車載受信ア
ンテナにより受信され、復号されたそれぞれの種類の副
搬送波のデータの復号品質を評価し、評価された復号品
質の変化に基づいて、セルの境界を検出する。これによ
り、セルとの関係において、相対的な自車の位置を検出
することができる。なお、セルの絶対的な位置(地図上
の位置)が、公知の手段により分かるので、自車の絶対
的な位置も算出することができる。 (2)前記品質評価手段は、受信符号のフレーム誤り率を
検出することにより、データの復号品質を評価するもの
でもよい(請求項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の実施形態に係る車両位置検出システムの構成を示す
概念図である。この車両位置検出システムは、地上局1
と車両2に搭載されている車載通信装置との間で通信を
行うためのものである。地上局1では、道路に沿って複
数のセルEが連続的に形成される。各セルEには、それ
ぞれセルE内に向く指向性を有する路上アンテナ4が設
置されている。路上アンテナ4からは、所定周波数(例
えば6GHz帯)の電波がセルE内に放射されるように
なっている。
【0010】なお、路上アンテナ4の地上からの高さh
は、例えば10(m) であり、セルEの道路の長手方向に関
する長さrは、例えば100(m)である。車両2がセルE内
を通過する際には、車両2の前方向もしくは後方向、又
は車両2が路上アンテナ4の直下を通過しているときに
は上から電波を受信することになる。路上アンテナ4
は、同軸ケーブル5を介して制御装置6a,6b,‥
(以下総称するときは「制御装置6」という)に接続さ
れている。同軸ケーブル5は、上り/下り用の2本の同
軸ケーブルから構成される。なお、同軸ケーブルに変え
て、光ファイバを伝送線として用いることもできる。こ
の場合は、光ファイバに光信号を送出する際の伝送方式
として、いわゆる光ファイバ無線伝送方式(たとえば、
A.J.Cooper, "FIFER/RADIO FOR THE PROVISION OF
CORDLESS/MOBILE ELEPHONY SERVICES IN THE ACCESS N
ETWORK", Electron. Lett.,Vol. 26, No.24(Nov.1990)
参照)を利用することができる。光ファイバ無線伝送方
式を用いれば、制御装置から無線周波数の信号が光ファ
イバを通して路上送信アンテナ装置に給電されるから、
路上送信アンテナ装置ごとに周波数変換装置を設ける必
要はない。そのため、路上送信アンテナ装置の構成を簡
素化できる。
【0011】制御装置6は、前方道路情報などの運転支
援情報を含む道路交通データにより変調された信号を、
同軸ケーブル5を介して路上アンテナ4に与える。ま
た、車両2から受け取った車両データ(車両ID、及び
各種センサ(図示せず)において検出された路面状態に
関するデータを含む)を路上アンテナ4から取得する。
また、制御装置6から放射される電波の搬送周波数は、
隣接する制御装置6間で同一である。このように同一周
波数の搬送波を用いて信号を伝送することにより、車両
が隣接するセルに移行するに際し、車載発振器の周波数
を変更する必要がないため、車載装置8に、高価な高速
引き込み可能な発振器を備える必要がなく、あるいは複
数の発振器を備える必要がなくなり、機器の低コスト
化、小型化が可能となる。
【0012】図2は、地上局1の電気的構成を示すブロ
ック図である。地上局1は、制御装置6、同軸ケーブル
5、路上アンテナ4などから構成される。制御装置6
は、データを分割し、互いに直交する複数の搬送波を使
って多重するOFDM(Orthogonal Frequency Division
Multiplex) 変調方式を採用している。一般に、車両に
対して複数の方向から電波が到来する場合、いわゆるマ
ルチパス妨害が生じるおそれがある。具体的には、各路
上送信アンテナ装置から放射される電波の伝搬遅延時間
差が発生し、符号間干渉が生じる。
【0013】しかし、本発明においてはOFDM方式を
採用し、シンボルごとにガード時間を設けて、干渉する
符号が重ならないようにすることができるから、同一デ
ータを複数の方向から受けてもマルチパスによる遅延に
起因する符号間干渉を回避できる。制御装置6は、逆フ
ーリエ変換回路71、QPSK変調回路73、アップコ
ンバータ74等を備える。
【0014】この他に、誤り訂正符号化回路、時間イン
ターリーブと周波数インターリーブとを行うインターリ
ーブ回路、差動符号化回路などを設けていてもよい。逆
フーリエ変換回路71は、パラレル情報に対して逆フー
リエ変換を施し、逆フーリエ変換したものを並直列変換
してシリアルに戻し、シリアルに戻されたシンボル列を
時間圧縮して、後ろのシンボルを前にもってくることで
ガード時間を設定するという諸機能を実現する回路であ
る。本実施形態では、周波数軸上の2つの副搬送波ブロ
ックにそれぞれ対応するパラレル信号S1,S2をそれ
ぞれ入力し逆フーリエ変換している。
【0015】QPSK変調回路73は、逆フーリエ変換
回路71から出力される位相0°,180°に対応する
信号、位相90°,270°に対応する信号をそれぞれ
D/A変換し、sin波、cos波をかけて加算することによ
り、QPSK変調する回路である。なお、この実施形態
では、QPSK変調することとしているが、これ以外に
他の変調方式、例えばQAM,BPSK,8PSK等を
採用してもよいことはもちろんである。しかし以下で
は、特に断らない限りQPSK変調を行うことを前提と
して、説明を進める。
【0016】アップコンバータ74は、無線周波数に周
波数変換する回路である。このアップコンバータ74に
含まれるローカル発振器74aの精度は、地上と走行す
る車両との間で発生するドプラー効果を考慮すれば、
(車両の速度)/(電波の伝搬速度)程度のオーダーの
ものが必要であるが、市販の発振器でもこの程度の精度
は十分確保することができる。アップコンバータ74の
出力信号は、同軸ケーブル5を通って路上アンテナ4か
ら電波として放射される。
【0017】なお、前述の光ファイバ無線伝送方式を採
用する場合は、アップコンバータ74の出力信号を光信
号に変換する電気/光変換部(E/O) が必要であり、路上
アンテナ4にも光信号を電気信号に変換する光/電気変
換部(O/E)が必要になる。図3は、OFDMによるシン
ボル伝送の様子を周波数軸f、時間軸t上に図示したも
のである。有効シンボル長はTSで表され、ガード時間
はΔtで表されている。時間圧縮比は、(TS+Δt)
/TSで示される。TSは副搬送波数をn、伝送レートを
m(Mbps)とすると、QPSKの場合TS=2n/m(μse
c)で表される。
【0018】本実施形態では、ガード時間Δtを、マル
チパスによる遅延時間よりも長くとっている。このこと
により、長い伝搬遅延時間があっても、受信側において
は、シンボルの重なりを無視して復調することができ
る。このマルチパスによる遅延時間は、実際には、当該
セルにおいて実測して求めることができる。また、セル
の大きさから経験的に割り出してもよい。具体的には、
セルの大きさが100mならば、500nsecくらいと予
想している。
【0019】制御装置6は、図示しないが、車両2から
のデータを路上アンテナ4から取得するための受信装置
を備えている。この受信装置においては、この受信信号
は、ダウンコンバートされ、検波後、復号される。検波
方式としては、変調方式がQPSK,BPSK,8PS
Kなどの位相変調方式の場合、遅延回路を用いて1ビッ
ト前と現在の信号を乗算する遅延検波が施される。QA
Mの場合は、復調用搬送波による同期検波が施される。
なお遅延検波の場合、送信データは、差動符号化を行っ
ておく必要がある。
【0020】図4は、車載装置8の構成を示す概念図で
ある。車載装置8は、車載アンテナ10において受信さ
れた路上アンテナ4からの放射電波に含まれる道路交通
データを取得するものであって、ダウンコンバータ91
と、QPSK復調回路92と、フーリエ変換回路93
と、切り換えスイッチ回路94と、復号回路96a,9
6bと、FER評価回路95とを備えている。また、F
ER評価回路95の出力には、後述する位置検出回路9
8が接続されている。
【0021】この他に、前述の誤り訂正符号化回路、イ
ンターリーブ回路、差動符号化回路にそれぞれ対応す
る、誤り訂正復号回路、デインターリーブ回路、差動復
号回路を備えていてもよい。フーリエ変換回路93は、
送信側の逆フーリエ変換回路71と逆の処理をする回路
で、ダウンコンバートされ、QPSKされた復調信号
を、有効シンボル長TSのウィンドウ長でフーリエ変換
することにより、2つの復号信号S1,S2を得る回路
である。
【0022】切り換えスイッチ回路94は、2つの復号
信号S1,S2のいずれかに切り換える回路であって、
半導体スイッチなどを使用する。この切り換えスイッチ
回路94の切り換え制御は、FER評価回路95により
行われるが、FER評価回路95の切り替えの判断は、
次のようにして行われる。図5に示すように、フレーム
の所定の位置に受信状態評価用の冗長符号、例えばCR
C(Cyclic Redundancy Check)符号を入れておいて、各
副搬送波ブロックS1,S2で伝送され、復号されたデ
ータから、当該符号を読み取ることにより、フレームの
誤り頻度を検出し、誤り頻度の最も少ない副搬送波ブロ
ックS1又はS2に切り換える。
【0023】図6は、各制御装置6a,6b,6cから
送出される信号と、車載装置8の受信状態とを説明する
ための図である。各信号は、2つの副搬送波ブロックS
1,S2に対応して、2種類のデータを含んでいる。例
えば、制御装置6aから送出される信号aは、時間的に
A1,A2,A3,‥と変化するデータAと、時間的に
B1,B2,B3,‥と変化するデータBとを含んでい
る。隣の制御装置6bから送出される信号bは、時間的
にC1,C2,C3,‥と変化するデータCと、時間的
にB1,B2,B3,‥と変化するデータBとを含んで
いる。その隣の制御装置6cから送出される信号cは、
時間的にC1,C2,C3,‥と変化するデータCと、
時間的にD1,D2,D3,‥と変化するデータDとを
含んでいる。
【0024】前記信号aのデータAと信号bのデータC
と信号cのデータCとは、副搬送波ブロックS1により
伝送され、前記信号aのデータBと信号bのデータBと
信号cのデータAとは、副搬送波ブロックS2により伝
送される。車両が例えば21の位置(セルの中央)にあ
るときは、制御装置6aから送出される信号aを受ける
ので、データAとデータBとをともに安定して受けるこ
とができる。この時点で、車載装置8は、切り換えスイ
ッチ回路94により、受信を副搬送波ブロックS1から
副搬送波ブロックS2に切り換える。
【0025】副搬送波ブロックS2に切り換えた状態で
車両がセルの境界22の位置にくると、車載装置8は、
制御装置6aから送出される信号aと、制御装置6bか
ら送出される信号bとを同時に受ける。信号aのデータ
Bと、信号bのデータBとは、同一の搬送波S2で伝送
されるが、前述したようにセル境界部でマルチパスフェ
ージングの影響を受にくいので、車載装置8は、セルの
境界を通過しても連続的に安定したデータBを得ること
ができる。
【0026】ところが、これに対して、信号aのデータ
Aと、信号bのデータCとは、同一の搬送波S1で伝送
されるが、データが異なるので、セルの境界部ではデー
タが混ざり合って、符号間干渉が生じ、復号しても意味
のないデータになっている。この意味のないデータは、
切り換えスイッチ回路94で選択しない。車両が隣のセ
ルの中央位置23にくると、制御装置6bから送出され
る信号bを受けるので、データCとデータBとをともに
安定して受けることができる。この時点で、車載装置8
は、切り換えスイッチ回路94により、受信を副搬送波
ブロックS2から副搬送波ブロックS1に切り換える。
【0027】以上のようにして、車載装置8は、一連の
セルを通過しながら、複数種類のデータを順番に取得し
ていくことができる。次に、FER評価回路95の出力
を利用して位置検出を行う位置検出回路98について説
明する。FER評価回路95は、切り換えスイッチ回路
94で選択されないほうの副搬送波ブロックのデータの
フレーム誤り率FERを出力している。
【0028】ここで、フレーム誤り率とは、ある範囲の
時間に正しく受けることができなかったフレームの数M
2と、正しく受けることができたフレームの数M1と正
しく受けることができなかったフレームの数M2の和と
の比、 M2/(M1+M2) である。位置検出回路98は、このフレーム誤り率FE
Rの時間変化に基づいて、位置検出行う。具体的には、
図7に示すように、フレーム誤り率FERと、2つのし
きい値Th1,Th2(Th1>Th2)とを比較し
て、フレーム誤り率FERがしきい値Th1よりも大き
くなったときに、セルの境界に入ったと判断し、フレー
ム誤り率FERがしきい値Th2よりも小さくなったと
きに、セルの境界を抜けたと判断する。
【0029】図8は、位置検出回路98の中で行われる
位置検出手順を示すフローチャートである。まず、位置
検出回路98の中のメモリを初期化し、フラグの値を0
にしておく(ステップS1)。フレーム誤り率FERを定
期的に取り込み(ステップS2)、メモリの値と比較する
(ステップS3)。ここで、フラグが0か1か判定し(ス
テップS4)、0ならば、ステップS5に移り、取り込
んだフレーム誤り率FERが大であれば、メモリを取り
込んだフレーム誤り率FERで上書きする(ステップS
6)。
【0030】メモリの値をしきい値Th1と比較し(ス
テップS7)、しきい値Th1よりも大であれば、フラ
グを1とし(ステップS9)、位置出力信号を出し(ステ
ップS10)。ステップS2に戻る。ステップS4で、
フラグが1ならば、ステップS11に移り、取り込んだ
フレーム誤り率FERがメモリの値よりも小であれば、
メモリを取り込んだフレーム誤り率FERで上書きする
(ステップS12)。そしてメモリの値をしきい値Th2
と比較し(ステップS14)、しきい値Th2よりも小で
あれば、フラグを0とし(ステップS15)、位置リセッ
ト出力信号を出し(ステップS16)。ステップS2に戻
る。
【0031】このように、フレーム誤り率FERが比較
的小さいときは、その最大値を更新していき、しきい値
Th1を越えた時点で位置検出し、その後は、フレーム
誤り率FERの最小値を更新していき、しきい値Th2
を下回った時点で位置検出をリセットする。したがっ
て、フレーム誤り率FERを利用してセル境界を検出す
ることができる。
【0032】本発明の実施形態の説明は以上のとおりで
あるが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内で種々の設計変更を施すことが可
能である。例えば、受信したデータのフレーム誤り率F
ERを評価するのに代えて、ビット誤り率を評価するよ
うにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、復号された副搬送波の
データの復号品質を評価するだけで、車両が隣り合うセ
ルの境界を通過したことを検出することができる。した
がって、特に位置を検出するためのセンサ類を必要とせ
ず、簡便に車両の位置検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両位置検出システム
の構成を示す概念図である。
【図2】地上局の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】OFDMによるシンボル伝送の様子を周波数軸
f、時間軸t上に図示したグラフである。
【図4】車載装置の構成を示す概念図である。
【図5】1フレームの構成図である。
【図6】各制御装置6a,6b,6cから送出される信
号を周波数軸f、時間軸tで表すとともに、車載装置8
の受信状態を説明するための概念図である。
【図7】フレーム誤り率FERの時間変化を示すグラフ
である。
【図8】位置検出回路98により行われる位置検出手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 地上局 2 車両 4 路上アンテナ 5 同軸ケーブル 6 制御装置 8 車載装置 10 車載アンテナ 91 ダウンコンバータ 92 QPSK復調回路 93 フーリエ変換回路 94 切り換えスイッチ回路 95 FER評価回路 96a,96b 復号回路 98 位置検出回路 E セル A,B 分類されたデータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の路上アンテナを道路に沿って配置
    し、道路に一連のセルを形成することにより、路上と車
    載装置との移動通信を可能にする路車間通信システムに
    適用される車両位置検出システムであって、 直交周波数分割多重方式 (OFDM;Orthogonal Frequ
    ency Division Multiplex)で変調された信号を送出する
    ための制御装置と、 制御装置から送出された信号に基づき、同一周波数の電
    波を前記セル内に放射するための路上送信アンテナと、 前記路上送信アンテナから放射されてくる電波を受信す
    るための車載受信アンテナと、 この車載受信アンテナにより受信した電波の復号を行う
    車載装置とを備え、 前記制御装置は、副搬送波を複数種類に分類し、分類さ
    れた少なくとも1つの種類の副搬送波により、隣りのセ
    ルに配置された路上送信アンテナ装置に送出される信号
    に含まれる当該種類の副搬送波のデータと同一内容のデ
    ータを伝送し、分類された他の種類の副搬送波により、
    当該隣りのセルに配置された路上送信アンテナ装置に送
    出される信号に含まれる当該他の種類の副搬送波のデー
    タと異なる内容のデータを伝送するものであり、 前記車載装置は、車載受信アンテナにより受信され、復
    号された各種類の副搬送波のデータの復号品質を評価す
    る品質評価手段と、評価された復号品質の変化に基づき
    自車の位置を検出する位置検出手段とを有することを特
    徴とする車両位置検出システム。
  2. 【請求項2】前記品質評価手段は、受信符号のフレーム
    誤り率を検出することにより、データの復号品質を評価
    するものである請求項1記載の車両位置検出システム。
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