JP3288273B2 - 除算回路及びこれに用いる部分除算器 - Google Patents

除算回路及びこれに用いる部分除算器

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JP3288273B2
JP3288273B2 JP23012297A JP23012297A JP3288273B2 JP 3288273 B2 JP3288273 B2 JP 3288273B2 JP 23012297 A JP23012297 A JP 23012297A JP 23012297 A JP23012297 A JP 23012297A JP 3288273 B2 JP3288273 B2 JP 3288273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除算回路に関し、特
に予め定められた整数を除数とする除算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の除算回路が特開昭61―
95444号公報に記載されている。同公報に記載され
ている除算回路は、画像信号を対象とするディジタル信
号処理装置において膨大なデータ量を高速に処理するた
めに用いられる。
【0003】図5は、従来の除算回路の一例を示すブロ
ック図である。図5に示す回路は次に述べる論理に基づ
いて動作するものである。簡単のため、被除数を8桁の
2進数とし、除数を「3」とした場合について説明す
る。
【0004】被除数の各桁の値をa7,a6,…,a
1,a0とすると、
【数1】 と表せる。一方、数値Yを
【数2】 と仮定する。ここで、X−Yを考えると、
【数3】 であるから、右辺は(22 −1)で割り切れる。したが
って、Xの(22 −1)に対する剰余と、Yの(22
1)に対する剰余は等しい。
【0005】図5は、Yの「3」に対する剰余を求める
回路の一例を示すブロック図である。入力端子51から
8桁の2進数Xが入力されて、ビット塊生成器52に入
力される。図中の53は部分剰余演算器である。ビット
塊生成器52の出力は、入力Xを下位の桁より2桁ずつ
に分割した4個のビット塊であり、式(1)の右辺の4
個の項に相当する。第1の部分剰余演算器の入力は、
(2・a3 +a2 )及び(2・a1 +a0 )であ
る。また、出力M1は2個の項の和の「3」に対する剰
【数4】 であり、部分剰余である。同様に、第2の部分剰余演算
器の入力は(2・a7+a6 )及び(2・a5 +a4
)である。出力M2は、
【数5】 であり、部分剰余である。また、第3の部分剰余演算器
の入力は、部分剰余M1及びM2である。また、出力M
は、
【数6】 であって、Yの「3」に対する剰余を表している。この
出力Mは、出力端子54へ導出される。
【0006】より一般には、n桁の2進数Xの(2m−
1)に対する剰余Mを求めるには(m,nは正の整数と
する)、まずビット塊生成器により、Xを下位の桁より
上位の桁に向かってm桁ずつに分割して、[{(n−
1)/m}+1]個のビット塊を生成する。ここで、
[x]はxを超えない整数を表すガウス関数である。
【0007】ビット塊を2個ずつ加算しその剰余を求め
て部分剰余とする。部分剰余を2個ずつ加算しその剰余
を求める処理を繰返してXに対する剰余を求める。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、演算結果として得られるのは剰余のみであり、商
を求めることができない。画像信号を対象とするデジタ
ル信号処理装置においては、通常画像データは記憶装置
に1次元的な配列として記憶されており、一方画像表示
装置上には2次元的な配列として表示される。個々の画
像データが格納あるいは表示されているアドレスについ
て1次元配列から2次元配列への変換あるいは2次元配
列から1次元配列への変換を行うためには、剰余のみで
はなく商も同時に求めることが可能な演算回路が必要と
なる。
【0009】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は高速に動作
し、商と剰余とを同時に求めることができる除算回路
これに用いる部分除算器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による除算回路
は、k、m及びnを正の整数、除数を(2−1)/
kとし、入力される複数ビットからなるn桁の被除数を
m桁の分割数に分割して出力するビット分割器と、下位
からw番目の分割数をbwとしたとき拡張数をk{bw
・2 (w−1)m +bw・2 (w−2)m +・・・・+b
w・2 2m +bw・2 +bw}と定め、前記分割された
被除数の各ビットを入力とし分割商出力、分割剰余出力
及び前記拡張数を送出する複数のデコーダと、前記複数
のデコーダの各分割商出力と各拡張数出力を加算する第
1の加算器と、前記複数のデコーダの各分割剰余出力を
加算する第2の加算器とを含み、前記第1の加算器の出
力を部分商としかつ前記第2の加算器の出力を部分剰余
とする部分除算手段を複数含み、前記複数の部分除算手
段を直列に接続し、うち第1段の部分除算手段の入力を
除算回路の入力である被除数、第2段以降の部分除算手
段の入力を前段の部分除算手段の部分剰余とし、前記複
数の部分除算手段の各段から夫々出力される部分商を加
算する加算手段と、を含み、前記加算手段の加算出力を
自回路の商出力とし、かつ、前記複数の部分除算手段の
うち最終段の部分除算手段から出力される部分剰余を自
回路の剰余出力とするようにしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明による他の除算回路は、k、
m及びnを正の整数、除数を(2−1)/kとし、入
力される複数ビットからなるn桁の被除数をm桁の分割
数に分割して出力するビット分割器と、下位からw番目
の分割数をbwとしたとき拡張数をk{bw・2
(w−1)m +bw・2 (w−2)m +・・・・+bw・
2m +bw・2 +bw}と定め、前記分割された被除
数の各ビットを入力とし分割商出力、分割剰余出力及び
前記拡張数を送出する複数のデコーダと、前記複数のデ
コーダの各分割商出力と各拡張数出力を加算する第1の
加算器と、前記複数のデコーダの各分割剰余出力を加算
する第2の加算器とを含み、前記第1の加算器の出力
分商としかつ前記第2の加算器の出力を部分剰余とす
る部分除算手段と、前記部分除算手段から順次出力され
る部分商を順次加算する加算手段とを含み、第1回目の
処理では除算回路の入力である被除数を部分除算手段の
入力とし、第2回目以降の処理では前回の部分除算手段
の部分剰余出力を部分除算手段の入力とし、ひとつの部
分除算手段により複数回の部分除算を順次行ない、前記
部分除算手段から出力される部分剰余が除数より小なる
値になった時における前記加算手段の加算出力を自回路
の商出力とし、かつ、前記部分剰余を自回路の剰余出力
とするようにしたことを特徴とする。
【0012】そして、本発明による部分除算器は、k、
m及びnを正の整数、除数を(2−1)/kとし、入
力される複数ビットからなるn桁の被除数をm桁の分割
数に分割して出力するビット分割器と、下位からw番目
の分割数をbwとしたとき拡張数をk{bw・2
(w−1)m +bw・2 (w−2)m +・・・・+bw・
2m +bw・2 +bw}と定め、前記分割された被除
数の各ビットを入力とし分割商出力、分割剰余出力及び
前記拡張数を送出する複数のデコーダと、前記複数のデ
コーダの各分割商出力と各拡張数出力を加算する第1の
加算器と、前記複数のデコーダの各分割剰余出力を加算
する第2の加算器とを含み、前記第1の加算器の出力
分商としかつ前記第2の加算器の出力を部分剰余とす
るようにしたことを特徴とする。
【0013】要するに本除算回路では、被除数を部分除
算器に入力して被除数の除数に対する部分商と部分剰余
とを算出し、この得られた部分除数を次段の部分除算器
に入力し前段の部分剰余の除数に対する部分商と部分剰
余とを算出しているのである。以後これを、部分剰余が
除数より小さくなるまで繰返し、得られた全ての部分商
の総和をとって商を得る。また、最終段の部分剰余が剰
余となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面及び式を参照して説明する。
【0015】図1は本発明による除算回路の第1の実施
の形態を示すブロック図である。同図において、除算回
路1は、被除数3―0を入力とし、被除数を定められた
正の整数である除数で除算した結果である商出力6と剰
余出力3とを出力とする。第1段部分除算器2―1は、
被除数を入力とし、第1部分商出力4―1及び第1部分
剰余出力3―1を出力とする。
【0016】第2段部分除算器2―2は、第1部分剰余
出力3―1を入力とし、第2部分商出力4―2及び第2
部分剰余出力3―2を出力とする。第3段部分除算器2
―3は、第2部分剰余出力3―2を入力とし、第3部分
商出力4―3及び第3部分剰余出力3―3を出力とす
る。以下同様の構成の繰返しである。
【0017】つまり、一般的な表現を用いると、この図
1の構成は以下のようになる。すなわち、第p部分除算
器(pは2以上s以下の任意の整数)は、第(p−1)
部分剰余出力を入力とし、第p部分商出力と第p部分剰
余出力を出力とする。そして、第s段部分除算器2―s
(sは定められた整数)は、第(s−1)部分剰余出力
3―(s−1)を入力とし、第s部分商出力4―s及び
第s部分剰余出力3―sを出力とする。
【0018】加算器5は、第1部分商出力4―1と、第
2部分商出力4―2と、以下第s部分商出力4―sまで
の全段の部分除算器の商出力を入力とし、商出力6を出
力とする。剰余出力3は第s部分剰余出力19と等し
い。
【0019】図2に、本発明の第1の実施の形態におけ
る部分除算器の構成例を示す。各段の部分除算器は、夫
々基本構成が同一である。
【0020】同図において、第1段部分除算器2―i
(iは、1〜sの整数、以下同じ)はビット分割器7
と、デコーダ列9と、加算器11と、加算器10とを含
んで構成されている。ビット分割器7は、n桁の被除数
入力3―(i−1)を、[{(n−1)/m}+1]個
のm桁の分割数に分割して出力する(記号[]はガウス
関数を表す)。
【0021】デコーダ列9は[{(n−1)/m}+
1]個のデコーダ9―0〜9―tから構成され、各デコ
ーダは、夫々ビット分割器の出力である分割数の一つを
入力とする。分割数とデコーダとは夫々1対1に対応し
ている。各デコーダは、分割数の除数に対する商である
分割商出力、分割数の除数に対する分割剰余出力及び分
割数を拡張した拡張数出力を出力する。
【0022】加算器10は、デコーダ列から出力される
分割商商出力の全て及び拡張数出力の全てを入力とし、
それらの総和である部分商出力4―iを出力する。加算
器11は、デコーダ列から出力される分割剰余出力の全
てを入力とし、それらの総和である部分剰余出力3―i
を出力とする。
【0023】次に、図1の回路の動作について、図及び
式を参照して説明する。
【0024】本発明の除算回路は次に述べる論理に基づ
いて動作するものである。まず、被除数Xをn桁の2進
数とし、
【数7】 であるものとする(nは正の整数、以下同じ)。また、
除数Yは、
【数8】 を満たす定められた正の整数であるものとする(k及び
mは正の整数、以下同じ)。
【0025】図1における被除数3―0は、被除数Xに
相当し、商出力6は、被除数Xの除数Yに対する商に相
当する。また、剰余出力3は、被除数Xの除数Yに対す
る剰余に相当する。
【0026】今、式(9)で表される数列bを定義す
る。数列bの各要素の桁数は、式(8)で定められる正
の整数mである。ただし、式(9)に示されるように、
最上位の要素btの桁数は、必ずしも整数mと等しくは
ない。
【0027】
【数9】 なお、式(9)において、t=[{(n−1)/m}+
1]−1、[]はガウス関数を表す。
【0028】図2における、ビット分割器7は、除数X
を入力とし、分割数列8を出力する。ここで、vを正の
整数としたとき、分割数列8に含まれる下位からv番目
の分割数は、式(9)で定義される数列bのv番目の要
素bvに相当する。また、分割数列8は、数列bに相当
する。また、[{(n−1)/m}+1]−1番目の分
割数を除く各分割数の桁数は、式(8)で定められる正
の整数mであり、[{(n−1)/m}+1]−1番目
の分割数の桁数は、式(9)で定められる数列bの最上
位の要素btの桁数に等しい。なお、分割器7は、配線
のつなぎ換えによって実現できる。
【0029】数列bを用いると、被除数Xは、
【数10】 と表される。また、X/Yは、
【数11】 と表される。ここで、
【数12】 である。
【0030】図2において、デコーダ列9に含まれる第
wデコーダは、下位からw番目の分割数bwを入力とす
る。そして、分割剰余出力c wは、分割数b wの除数Y
に対する剰余であり、第wデコーダの分割商出力d
は、分割数b wの除数Yに対する商である。
【0031】また、第wデコーダの拡張数出力ewは、
【数13】 と表され、各拡張数は、式(12)の右辺の各項に相当
する。ここで、wは以上t以下の整数である。デコー
ダ列9は、例えば組合わせ回路、加算器及びROM(R
ead Only Memory)の組合わせによって
実現できる。なお、k=1、かつ、3≦m≦5程度の場
合は、デコーダ列は組合わせ回路のみで構成するのが望
ましい。
【0032】今、xのYに対する商をQ(x)とし、x
のYに対する剰余をR(x)と表すとする。さらに、x
のYに対する部分商QP1 (x)と、xのYに対する部
分剰余RP1 (x)とを式(14)の様に定義する。
【0033】
【数14】 また、xのYに対する部分剰余RP1 (x)のYに対す
る部分商をQP2 (x)、xのYに対する部分剰余RP
1 (x)のYに対する部分剰余をRP2 (x)と表すも
のとし、以下、RPp-1 (x)のYに対する部分商をQ
p (x)、RPp-1 (x)のYに対する部分剰余をR
p (x)と表すものとする。なお、pは2以上の任意
の正の整数である。
【0034】図2における加算器10の入力は、デコー
ダ列9に含まれる全てのデコーダの分割商出力及び拡張
数出力である。また、加算器10の出力は、デコーダ列
9に含まれる全てのデコーダの分割商出力及び拡張数出
力の総和である。
【0035】一方、加算器11の入力は、デコーダ列9
に含まれる全てのデコーダの分割剰余出力である。ま
た、加算器11の出力は、デコーダ列9に含まれる全て
のデコーダの分割剰余出力の総和である。
【0036】すなわち、図1における第1部分商出力4
―1は、式(14)におけるQP1(X)に相当する。
また、図1における第1部分剰余出力3―1は、式(1
4)におけるRP1 (X)に相当する。
【0037】以下、図1における第p段部分除算器の入
力は、第(p−1)段部分除算器の第(p−1)部分剰
余出力であり、RPp-1 (X)に相当する。したがっ
て、第p部分商出力は、QPp (X)に相当する。ま
た、第p部分剰余出力は、RPp(X)に相当する。
【0038】式(11)、式(12)及び式(14)よ
り、
【数15】 である。したがって、
【数16】 である。ここで、x<Yである場合には、明らかに、
【数17】 が成り立つ。したがって、正の整数sを、
【数18】 が成り立つまで十分に大きくとれば、式(16)及び式
(17)より、
【数19】 が成り立つ。
【0039】式(19)から、被除数Xの除数Yに対す
る部分商と部分剰余を求めた後、部分剰余の被除数Yに
対する部分商と部分剰余を求め、部分剰余が除数Yより
も小さくなるまで以下同様の操作を繰返して各部分商の
総和をとれば、被除数Xの除数Yに対する商が求めら
れ、また、最終的に得られた部分剰余が被除数Xの除数
Yに対する剰余となることが示された。
【0040】図1における加算器5の入力は第1部分商
出力4―1から第s部分商出力4―sまでの全ての部分
商出力であり、商出力6は第1部分商から第s部分商ま
での全ての部分商の総和である。また、剰余出力3は第
s部分剰余3―sと等しい。すなわち、式(19)よ
り、除算回路1に入力される被除数3―0の除数Yに対
する商は商出力6として得られ、被除数3―0の除数Y
に対する剰余は剰余出力3として得られる。
【0041】図1において、除算回路1に含まれる部分
除算器の総段数sの最適値は、被除数3―0の桁数と除
数との組合わせにより一意に決まる。2進数の被除数3
―0の桁数をuとすれば、式(18)においてXに(2
u −1)を代入したとき、式(18)が成り立つ最も小
さい正の整数sが、除算回路1に含まれる部分除算器の
総段数sの最適値である。これより段数が少ない場合に
は、剰余が除数よりも大きくなる可能性がある。一方、
これより段数を多くしても演算結果に変化はなく、回路
規模が大きくなるのみである。
【0042】また、各段の部分除算器の入力の桁数は、
第1段部分除算器2―1が被除数Xの桁数と等しく、以
後の部分除算器では、段数が大きいほど、入力の桁数は
小さくなる。したがって、部分除算器に含まれるビット
分割器、デコーダ及び加算器は、各段について必要最小
限の回路で実現することが望ましい。
【0043】次に、本発明の第1の実施の形態による除
算回路の効果について説明する。すなわち、第1の実施
の形態による除算回路によれば、演算結果として得られ
るのは剰余のみならず、同時に商をも求めることができ
る。このため、画像信号を対象とするディジタル信号処
理装置において、画像データが格納あるいは表示されて
いるアドレスについて1次元配列から2次元配列への変
換あるいは2次元配列から1次元配列への変換を高速に
処理することができるのである。
【0044】次に、本発明による除算回路の第2の実施
の形態について、図面及び式を参照して詳細に説明す
る。
【0045】図3は本発明による除算回路の第2の実施
の形態を示すブロック図である。同図において、除算回
路30は、被除数31,セレクト信号32及びクロック
信号34を入力とし、商出力35及び剰余出力36を出
力とする。
【0046】第1セレクタ38は、被除数入力31及び
剰余保持レジスタ出力40を入力とし、セレクト信号3
2の値によって、出力を被除数入力31及び剰余保持レ
ジスタ出力40のいずれか一方に切替える。
【0047】第2セレクタ39は、商初期値33及び商
保持レジスタ出力41を入力とし、セレクト信号32の
値によって、出力を商初期値33及び商保持レジスタ出
力41のいずれか一方に切替える。
【0048】部分除算器42は、第1セレクタ38の出
力を入力とし、部分商出力43及び部分剰余出力44を
出力とする。加算器45は、第2セレクタの出力及び部
分商出力43を入力とし、暫定商出力46を出力とす
る。比較器47は、除数50及び部分剰余出力44を入
力とし、終了信号37を出力する。
【0049】商保持レジスタ48は、暫定商出力46及
びクロック信号34を入力とする。剰余保持レジスタ4
9は、部分剰余出力44及びクロック信号34を入力と
する。除数50は定数である。
【0050】商初期値33は通常「0」とする。剰余出
力36は、部分剰余出力44と等しく、商出力35は暫
定商出力46と等しい。
【0051】図4は、本発明の第2の実施の形態の動作
を示すタイムチャートであり、図3中に示されている各
信号と同一の信号は同一の符号で示されている。以下、
クロック信号34のCLK0,CLK1,CLK2…に
おける各信号の変化について説明する。なお、図4中の
「Σ」は総和であることを示している。
【0052】同図において、まず、クロック信号34の
CLK0は初期状態である。
【0053】CLK1において、被除数入力31に被除
数を入力し、セレクト信号32をactiveにする。
セレクト信号32がactiveの場合、第1セレクタ
38は被除数入力31を出力し、第2セレクタ39は商
初期値33を出力する。
【0054】CLK1において、部分除算器42の入力
は被除数入力31であり、部分商出力43はこのとき式
(19)におけるQP1 (X)に相当する値であり、部
分剰余出力44はRP1 (X)に相当する値である。
【0055】また、CLK1において、加算器45の入
力は商初期値33及び部分商出力43であり、暫定商出
力46はこのとき部分商出力43と商初期値33との和
である。先に述べたように、商初期値33は通常「0」
とし、暫定商出力46は、すなわち式(19)における
QP1 (X)に相当する値である。
【0056】商保持レジスタ48は、フリップフロップ
で構成され、クロック信号34の立上りタイミングで暫
定商出力46の値を取込み、次のクロック信号34の立
上りまで保持する。同様に、剰余保持レジスタ49は、
フリップフロップで構成され、クロック信号34の立上
りで部分剰余出力44の値を取込み、次のクロック信号
34の立上りタイミングまで保持する。
【0057】CLK2において、セレクト信号32をi
nactiveにする。第1セレクタ38の出力は、剰
余保持レジスタ49の出力40すなわちRP1 (X)が
選択される。第2セレクタ39の出力は、商保持レジス
タ48の出力41すなわちQP1 (X)が選択される。
このとき、部分除算器42の出力は、QP2 (X)及び
RP2 (X)である。また、加算器45の入力はQP1
(X)及びQP2 (X)であり、出力はQP1 (X)と
QP2 (X)との和である。したがって、暫定商出力4
6は出力QP1 (X)とQP2 (X)との和であり、部
分剰余出力44はRP2 (X)である。
【0058】CLK3以降も同様の動作を繰返す。した
がって、クロックjにおける暫定商出力46はQP
1 (X)からQPj (X)までの総和であり、部分剰余
出力44はRPj (X)である。なお、jは1以上の任
意の整数である。
【0059】比較器47は除数50と部分剰余出力44
とを入力とする。そして、部分剰余出力44が除数と等
しいか、除数50より大きい場合にはinactive
を終了信号37に出力する。一方、部分剰余出力44が
除数50より小さい場合にはactiveを終了信号3
7に出力する。
【0060】式(17)より、一旦RPS (X)が除数
より小さくなれば、RPs+1 (X)以降の部分剰余もR
S (X)と等しくなり、QPs+1 (X)以降の部分商
は「0」となる。ここで、sは式(18)で決まる整数
である。したがって、CLKs以降、再びセレクト信号
32をactiveにして、同時に次の被除数と商初期
値とを入力するまで、終了信号37はactiveを保
持し続け、商出力35は、QP1 (X)からQP
S (X)までの全ての部分商出力の総和、すなわち、式
(19)より、被除数入力の除数に対する商を保持し続
け、剰余出力36は、RPS (X)、すなわち、式(1
9)より、被除数入力の除数に対する剰余を保持し続け
る。
【0061】言い換えると、除算回路30を使用する手
続きは、まず、被除数31及び商初期値33を入力し、
同時にセレクト信号32をactiveにした次のCL
Kで、セレクト信号32をinactiveにし、終了
信号37がactiveになるまで待つ。終了信号がa
ctiveに変化した時点での、商出力及び剰余出力
が、求める商及び剰余である。次の被除数及び商初期値
を入力してセレクト信号32をactiveにするま
で、商出力35及び剰余出力36は、求める商及び剰余
を保持し続ける。
【0062】商初期値33に「0」以外の値を入力した
場合には、CLKs以降の商出力35の値は、被除数入
力の除数に対する商に、商初期値を加えた値になる。
【0063】以上説明した本発明の第2の実施の形態に
よる除算回路は、第1の実施の形態による除算回路の効
果に加えて、更に以下の効果を有する。すなわち、式
(18)に被除数Xを代入して決まる、除算に必要な部
分除算器の最低の段数sに関わらず、部分除算回路が1
個で構成できるため、回路規模をより小さくできるとい
う効果を有するのである。
【0064】また、クロック信号の周期をTとすれば、
積sTによって、除算器全体の、被除数を入力してから
商及び剰余が出力されるまでの遅延時間が決定される。
そのため、クロック信号の周期を、部分除算器の入力か
ら出力までの遅延時間程度まで小さくすれば、被除数が
その最大値に比べ充分に小さく、したがってsが、sの
最大値に比べて小さい場合には、より高速に除算処理結
果を出力できるという効果をも有するのである。さら
に、商出力の値に商初期値を加えた値を出力できるとい
う効果をも有するのである。
【0065】要するに、本発明の除算回路は、上記の式
(7)から式(19)で示される論理に基づいて動作す
る部分除算器(図1中の2)を有しているのである。ま
た、その部分除算器は、被除数あるいは前段の部分除算
器の出力を入力とし、商の一要素である部分商と、次段
の部分除算器の入力である部分剰余とを出力とするので
ある。そして、部分除算を部分剰余が除数より小さくな
るまで繰返すことにより、得られた全ての部分商の総和
をとって商を得、また、最終段の部分剰余が剰余となる
のである。
【0066】このように本発明の除算回路は、式(7)
から式(19)で示される論理に基づいて動作するた
め、商と剰余とを同時に求めることができるのである。
このため、画像信号を対象とするディジタル信号処理装
置において、画像データが格納あるいは表示されている
アドレスについて1次元配列から2次元配列への変換あ
るいは2次元配列から1次元配列への変換を高速に処理
することができるのである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上述した
式による論理に基づいて動作することにより、商と剰余
とを同時に求めることができ、画像信号を対象とするデ
ィジタル信号処理装置において、画像データが格納ある
いは表示されているアドレスについて1次元配列から2
次元配列への変換あるいは2次元配列から1次元配列へ
の変換を高速に処理することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による除算回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1中の部分除算器の構成例を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による除算回路の構
成を示すブロック図である。
【図4】図3の除算回路の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図5】従来の除算回路の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 除算回路 2―1〜2―s,42 部分除算器 3―1〜3―s 部分剰余出力 4―1〜4―s 部分商出力 38,39 セレクタ 5,10,11,45 加算器 47 比較器 48 商保持レジスタ 49 剰余保持レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−119045(JP,A) 特開 平6−110661(JP,A) 特開 昭59−195742(JP,A) 特開 平6−35678(JP,A) 特開 平7−78726(JP,A) 特開 平10−49350(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 k、m及びnを正の整数、除数を(2
    −1)/kとし、入力される複数ビットからなるn
    桁の被除数をm桁の分割数に分割して出力するビット分
    割器と、下位からw番目の分割数をbwとしたとき拡張
    数をk{bw・2 (w−1)m +bw・2 (w−2)m +
    ・・・・+bw・2 2m +bw・2 +bw}と定め、前
    記分割された被除数の各ビットを入力とし分割商出力、
    分割剰余出力及び前記拡張数を送出する複数のデコーダ
    と、前記複数のデコーダの各分割商出力と各拡張数出力
    を加算する第1の加算器と、前記複数のデコーダの各分
    割剰余出力を加算する第2の加算器とを含み、前記第1
    の加算器の出力を部分商としかつ前記第2の加算器の出
    力を部分剰余とする部分除算手段を複数含み、前記複数
    の部分除算手段を直列に接続し、うち第1段の部分除算
    手段の入力を除算回路の入力である被除数、第2段以降
    の部分除算手段の入力を前段の部分除算手段の部分剰余
    とし、前記複数の部分除算手段の各段から夫々出力され
    る部分商を加算する加算手段と、 を含み、前記加算手
    段の加算出力を自回路の商出力とし、かつ、前記複数の
    部分除算手段のうち最終段の部分除算手段から出力され
    る部分剰余を自回路の剰余出力とするようにしたことを
    特徴とする除算回路。
  2. 【請求項2】 k、m及びnを正の整数、除数を(2
    −1)/kとし、入力される複数ビットからなるn
    桁の被除数をm桁の分割数に分割して出力するビット分
    割器と、下位からw番目の分割数をbwとしたとき拡張
    数をk{bw・2 (w−1)m +bw・2 (w−2)m +
    ・・・・+bw・2 2m +bw・2 +bw}と定め、前
    記分割された被除数の各ビットを入力とし分割商出力、
    分割剰余出力及び前記拡張数を送出する複数のデコーダ
    と、前記複数のデコーダの各分割商出力と各拡張数出力
    を加算する第1の加算器と、前記複数のデコーダの各分
    割剰余出力を加算する第2の加算器とを含み、前記第1
    の加算器の出力を部分商としかつ前記第2の加算器の出
    を部分剰余とする部分除算手段と、前記部分除算手段
    から順次出力される部分商を順次加算する加算手段とを
    含み、第1回目の処理では除算回路の入力である被除数
    を部分除算手段の入力とし、第2回目以降の処理では前
    回の部分除算手段の部分剰余出力を部分除算手段の入力
    とし、ひとつの部分除算手段により複数回の部分除算を
    順次行ない、前記部分除算手段から出力される部分剰余
    が除数より小なる値になった時における前記加算手段の
    加算出力を自回路の商出力とし、かつ、前記部分剰余を
    自回路の剰余出力とするようにしたことを特徴とする除
    算回路。
  3. 【請求項3】 前記商出力と前記剰余とを同時に導出す
    るようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の除
    算回路。
  4. 【請求項4】 k、m及びnを正の整数、除数を(2
    −1)/kとし、入力される複数ビットからなるn
    桁の被除数をm桁の分割数に分割して出力するビット分
    割器と、下位からw番目の分割数をbwとしたとき拡張
    数をk{bw・2 (w−1)m +bw・2 (w−2)m +
    ・・・・+bw・2 2m +bw・2 +bw}と定め、前
    記分割された被除数の各ビットを入力とし分割商出力、
    分割剰余出力及び前記拡張数を送出する複数のデコーダ
    と、前記複数のデコーダの各分割商出力と各拡張数出力
    を加算する第1の加算器と、前記複数のデコーダの各分
    割剰余出力を加算する第2の加算器とを含み、前記第1
    の加算器の出力を部分商としかつ前記第2の加算器の出
    を部分剰余とするようにしたことを特徴とする部分除
    算器。
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