JP3286918B2 - マルチキャリア通信装置およびマルチキャリア通信方法 - Google Patents

マルチキャリア通信装置およびマルチキャリア通信方法

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JP3286918B2
JP3286918B2 JP2000571594A JP2000571594A JP3286918B2 JP 3286918 B2 JP3286918 B2 JP 3286918B2 JP 2000571594 A JP2000571594 A JP 2000571594A JP 2000571594 A JP2000571594 A JP 2000571594A JP 3286918 B2 JP3286918 B2 JP 3286918B2
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渉 松本
正孝 加藤
吉秋 小泉
利康 樋熊
雅裕 井上
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    • H04B1/69Spread spectrum techniques
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マルチキャリア
変復調方式によりデータ通信を行うマルチキャリア通信
装置およびマルチキャリア通信方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットや、パーソナルコ
ンピュータ、さらにはデータ通信機能を有するいわゆる
情報家電等の普及に伴い、小規模な事業所や家庭内等で
これらを相互接続して通信や制御を行うホームネットワ
ークの普及が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなホ
ームネットワークで音声や動画像等の容量の大きいデー
タをリアルタイムでシングルキャリアにより通信しよう
とすると、通信モデム等の通信装置の伝送速度を相当速
くする等、通信装置の処理性能を上げなければならず、
通信装置のコストがアップするという課題があった。
【0004】また、既築の住宅等では、ホームネットワ
ーク専用のデータ通信線を配線することは配線コストが
高いこともあり、あまり進んでいないため、コスト削減
や、既設の設備の有効利用のため、データ通信線を新た
に引かずに、既設の電力線を利用して電力線モデムによ
り通信を行ない、電力線により接続されている機械を制
御等する電力線通信が注目を浴びている。しかし、電力
線通信は、ビルや、家庭、工場等において各種電器機器
へ電力を供給する電力線を利用して通信を行う方法であ
るため、電力線に接続されている多種多様な電気機器か
らのノイズを考慮する必要があり、これらのノイズ対策
が不可欠であった。そのため、特開昭62−10753
8号公報記載の信号周波数選定方式に係る発明では、通
信のための信号周波数を自動的に掃引または切り替えて
試験通信を行い、ノイズの影響が最小で最も良好な通信
が可能な周波数を選定し、その周波数を信号周波数に用
いて通信を行うようにしているが、基本的には、従来の
シングルキャリアによる通信を前提しているものと思わ
れ、近年の大容量のデータ通信には、向かないという課
題があった。
【0005】そこで、本発明は、小規模な事業所や家庭
内等のネットワークに最適な低コストで伝送速度が速
く、ノイズにも強いマルチキャリア通信装置およびマル
チキャリア通信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、入力データをマルチキャリア変調方式
により変調して各キャリア間の周波数間隔が基準周波数
であるマルチキャリアデータに符号化するマルチキャリ
ア符号化手段と、上記マルチキャリア符号化手段からの
マルチキャリア変復調方式のマルチキャリアデータにお
ける各キャリアの帯域を所定倍数分の一にカットオフす
るカットオフ手段と、上記カットオフ手段からのマルチ
キャリアデータを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手
段と、上記逆フーリエ変換手段からのマルチキャリアデ
ータを上記所定倍数でアップサンリングしてキャリア間
周波数が上記基準周波数の所定倍数で、各キャリアの帯
域を上記マルチキャリア符号化手段により符号化された
マルチキャリアデータの各キャリアの帯域と同じにした
マルチキャリアデータを出力するアップサンプリング手
段と、上記アップサンプリング手段からのマルチキャリ
アデータを送信する送信手段と、を有することを特徴と
する。
【0007】また、次の発明では、各キャリア間の周波
数間隔が基準周波数の所定倍数であるマルチキャリアデ
ータを受信する受信手段と、上記受信手段が受信したマ
ルチキャリアデータを上記所定倍数分の一でダウンサン
プリングしてキャリア間周波数が上記基準周波数で、各
キャリアの帯域を上記受信手段で受信されたマルチキャ
リアデータの各キャリアの帯域に対し上記所定倍数分の
一にしたマルチキャリアデータを出力するダウンサンプ
リング手段と、上記ダウンサンプリング手段からのマル
チキャリアデータをフーリエ変換するフーリエ変換手段
と、上記フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータ
を復号する復号手段と、を有することを特徴とする。
【0008】また、次の発明では、入力データをマルチ
キャリア変調方式により変調して各キャリア間の周波数
間隔が基準周波数であるマルチキャリアデータに符号化
するマルチキャリア符号化手段と、上記マルチキャリア
符号化手段からのマルチキャリア変復調方式のマルチキ
ャリアデータにおける各キャリアの帯域を所定倍数分の
一にカットオフするカットオフ手段と、上記カットオフ
手段からのマルチキャリアデータを逆フーリエ変換する
逆フーリエ変換手段と、上記逆フーリエ変換手段からの
マルチキャリアデータを上記所定倍数でアップサンリン
グしてキャリア間周波数が上記基準周波数の所定倍数
で、各キャリアの帯域を上記マルチキャリア符号化手段
により符号化されたマルチキャリアデータの各キャリア
の帯域と同じにしたマルチキャリアデータを出力するア
ップサンプリング手段と、上記アップサンプリング手段
からのマルチキャリアデータを送信する送信手段と、各
キャリア間の周波数間隔が基準周波数の所定倍数である
マルチキャリアデータを受信する受信手段と、上記受信
手段が受信したマルチキャリアデータを上記所定倍数分
の一でダウンサンプリングしてキャリア間周波数が上記
基準周波数で、各キャリアの帯域を上記受信手段で受信
されたマルチキャリアデータの各キャリアの帯域に対し
上記所定倍数分の一にしたマルチキャリアデータを出力
するダウンサンプリング手段と、上記ダウンサンプリン
グ手段からのマルチキャリアデータをフーリエ変換する
フーリエ変換手段と、上記フーリエ変換手段からのマル
チキャリアデータを復号する復号手段と、を有すること
を特徴とする。
【0009】特に、マルチキャリア符号化手段は、各キ
ャリアに同一データを符号化したマルチキャリアデータ
を出力することを特徴とする。
【0010】また、マルチキャリア符号化手段は、各キ
ャリアにデータを符号化する際、各キャリアに符号化さ
れるデータのチャネルを時間毎に変えたマルチキャリア
データを出力することを特徴とする。
【0011】また、次の発明では、入力データをマルチ
キャリア変調方式により変調してマルチキャリアのうち
1つのキャリアにのみ符号化するマルチキャリア符号化
手段と、上記マルチキャリア符号化手段からのマルチキ
ャリアデータを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段
と、上記逆フーリエ変換手段から出力されたマルチキャ
リアデータを所定の周波数でカットオフするカットオフ
手段と、上記カットオフされたマルチキャリアデータを
送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】また、次の発明では、マルチキャリアを構
成する各キャリアに同一データが符号化されたマルチキ
ャリアデータを受信する受信手段と、上記受信手段が受
信したマルチキャリアデータに基づいて各キャリアに符
号化された同一データを復号するマルチキャリア復号手
段と、を有することを特徴とする。
【0013】特に、マルチキャリア復号手段は、受信手
段が受信したマルチキャリアデータを構成する各キャリ
アのS/Nを測定するS/N測定手段と、上記S/N測
定手段の測定出力に基づき上記受信手段が受信したマル
チキャリアデータからS/Nの最も高いキャリアデータ
を選択するキャリア選択手段と、上記キャリア選択手段
によって選択されたキャリアデータを周波数軸データに
変換する周波数軸データ変換手段と、上記周波数軸デー
タ変換手段からの周波数軸データを復号する復号手段
と、を有することを特徴とする。
【0014】また、マルチキャリア復号手段は、受信手
段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変換する
フーリエ変換手段と、上記フーリエ変換手段からのマル
チキャリアデータを構成する各キャリアのS/Nを測定
するS/N測定手段と、上記S/N測定手段の測定出力
に基づき上記フーリエ変換手段からのマルチキャリアデ
ータのうちS/Nの最も高いキャリアデータを選択する
キャリア選択手段と、上記キャリア選択手段によって選
択されたキャリアデータを復号する復号手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0015】また、マルチキャリア復号手段は、受信手
段が受信したマルチキャリアデータをキャリア毎に切出
すキャリア切出し手段と、上記キャリア切出し手段によ
ってキャリア毎に切出されたデータを同一の周波数に変
換すると共に、位相調整を行う調整手段と、上記調整手
段からのキャリア毎の出力を加算する加算手段と、上記
加算手段からの加算データを周波数軸データに変換する
周波数軸データ変換手段と、上記周波数軸データ変換手
段からの周波数軸データを復号する復号手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0016】また、マルチキャリア復号手段は、さら
に、キャリア切出し手段によってキャリア毎に切出され
たデータの各S/Nを測定するS/N測定手段と、上記
S/N測定手段の測定出力に基づき上記キャリア切出し
手段からのデータの利得をキャリア毎に設定する利得設
定手段と、を有し、調整手段は、上記キャリア切出し手
段によってキャリア毎に切出されたデータを同一の周波
数に変換すると共に、位相調整し、さらに上記利得設定
手段による設定利得に基づいて利得調整を行うことを特
徴とする。
【0017】また、マルチキャリア復号手段は、受信手
段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変換する
フーリエ変換手段と、上記フーリエ変換手段によってフ
ーリエ変換されたマルチキャリアデータをキャリア毎に
位相調整する調整手段と、上記調整手段からのキャリア
毎の出力を加算する加算手段と、上記加算手段からの加
算データを復号する復号手段と、を有することを特徴と
する。
【0018】また、マルチキャリア復号手段は、さら
に、フーリエ変換手段によってフーリエ変換されたマル
チキャリアデータを構成する各キャリアのS/Nをキャ
リア毎に測定するS/N測定手段と、上記S/N測定手
段の測定出力に基づき上記フーリエ変換手段からのマル
チキャリアデータの利得をキャリア毎に設定する利得設
定手段と、を有し、調整手段は、フーリエ変換されたマ
ルチキャリアデータをキャリア毎に位相調整すると共
に、上記利得設定手段による設定利得に基づいて利得調
整を行うことを特徴とする。
【0019】また、マルチキャリア復号手段は、受信手
段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変換する
フーリエ変換手段と、上記フーリエ変換手段によってフ
ーリエ変換されたマルチキャリアデータをキャリア毎に
復号する復号手段と、上記復号手段によってキャリア毎
に復号された復号データを入力して、最も入力の多い復
号データを判定して出力する判定手段と、を有すること
を特徴とする。
【0020】また、送信手段は、電力線を介しマルチキ
ャリアデータを送信することを特徴とする。
【0021】また、受信手段は、電力線を介しマルチキ
ャリアデータを受信することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態1〜8として、電力線を介し通信する電力線モデム
等の電力線通信装置を例に説明する。ただし、このこと
は、本発明のマルチキャリア通信装置が電力線通信装置
に限定されることを意味するのでは勿論無い。つまり、
本発明の電力線通信装置への適用は、あくまで一例であ
って、本発明は、電力線通信装置以外の、通常の通信専
用線等の通信回線を介した有線または無線のマルチキャ
リア変復調方式のマルチキャリア通信装置に適用される
ものである。また、以下に説明する実施の形態1〜8で
は、マルチキャリア変調方式として、DMT(Discrete
MultiTone)変調方式を一例に説明するが、本発明で
は、このDMT変復調方式に限定されるものではなく、
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple
x)変復調方式等でも良く、要はマルチキャリア変復調
方式であれば良い。
【0023】図1は、この発明に係るマルチキャリア通
信装置の実施の形態1である電力線通信装置の全体構成
図であり、送信系と受信系の双方を有する電力線モデム
である。受信系側の構成を説明すると、図1において、
11はデータ分割器、12はマルチキャリア符号化手段
としての4キャリア(トーン)出力のQAMエンコー
ダ、12a〜12dはカットオフ手段としてのローパス
フィルタ(LPF)、13は4入力8出力の逆フーリエ
変換回路(IFFT)、14はパラレル−シリアル変換
回路(P/S)、14aはアップサンプリング回路、1
5はD/Aコンバータ、16は送信AMP、17はロー
パスフィルタ(LPF)、18は電力線結合回路であ
り、これらにより電力線通信装置27の送信系を構成し
ている。尚、マルチキャリア通信装置の送信側の構成
は、図示はしないが一次変調部やマルチキャリア変調部
等という構成でも表現でき、このように表現した場合、
この図1に示す本実施の形態1の構成では、QAMエン
コーダ12が一次変調部に相当し、ローパスフィルタ
(LPF)12a〜12d、逆フーリエ変換回路(IF
FT)13、パラレル−シリアル変換回路(P/S)1
4およびアップサンプリング回路14aがマルチキャリ
ア変調部に相当することになる。
【0024】次に、受信系側の構成を説明すると、図1
において、19はLPF、20は受信AMP、21はサ
ンプルホールド回路、22はA/Dコンバータ、22a
はダウンサンプリング回路、23はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)、24は8入力4入力のフーリエ変
換回路(FFT)、24a〜24dはローパスフィルタ
(LPF)、25はQAMデコーダ、26はデータ合成
器であり、これらにより電力線通信装置27の受信系を
構成している。尚、マルチキャリア通信装置の受信側の
構成は、送信側の構成と同様に、図示はしないが一次復
調部やマルチキャリア復調部等という構成でも表現で
き、このように表現した場合、この図1に示す本実施の
形態1の構成では、QAMデコーダ25が一次復調部に
相当し、ローパスフィルタ(LPF)24a〜24d、
フーリエ変換回路(FFT)24、シリアル−パラレル
変換回路(S/P)23およびダウンサンプリング回路
22aがマルチキャリア復調部に相当することになる。
【0025】図2(a)〜(e)は、図1に示す実施の
形態1の電力線通信装置内における各時点でのマルチキ
ャリアデータの周波数スペクトルを周波数軸上で示した
ものである。具体的には、(a)はQAMエンコーダ1
2から出力されたマルチキャリアデータの周波数スペク
トル、(b)はローパスフィルタ12a〜12dから出
力されたマルチキャリアデータの周波数スペクトル、
(c)はパラレル−シリアル変換回路(P/S)14か
ら出力されたマルチキャリアデータの周波数スペクト
ル、(d)はアップサンプリング回路14aから出力さ
れたマルチキャリアデータの周波数スペクトル、(e)
はダウンサンプリング回路22aから出力されたマルチ
キャリアデータの周波数スペクトルを示している。
【0026】次に動作を説明する。まずは、本実施の形
態1の電力線通信装置27の送信系側の動作から説明す
る。
【0027】まず、この電力線通信装置27にデータが
入力すると、データ分割器11が入力データを複数のビ
ット列に分割し、QAMエンコーダ12がデータ分割器
11で分割されたデータをQAMコード化して、図2
(a)に示すような周波数帯域Wおよび周波数間隔Δf
が基準周波数(4.3125KHz)である4本のキャリア(ト
ーン)からなるDMT(Discrete MultiTone)変復調方
式のマルチキャリアデータに符号化して出力する。
【0028】ここで、この実施の形態1では、QAMエ
ンコーダ12は、予め設定された出力変調周波数、周波
数キャリアの数(本実施の形態1では、4とする。)、
信号点の個数に基づいて、データ分割器11が分割した
入力データを、マルチキャリアの4つの各キャリアにそ
れぞれを符号化するようにする。ただし、後述するよう
に、各キャリアではW/4以上の周波数帯域はローパス
フィルタ12a〜12dによりカットオフされるため、
QAMエンコーダ12では、各キャリアのうちW/4以
下のキャリアにのみデータを符号化するようにする。
【0029】すると、QAMエンコーダ12から出力さ
れた図2(a)に示すような周波数帯域Wおよび周波数
間隔Δfが基準周波数(4.3125KHz)にDMT変復調さ
れたDMT変復調方式のマルチキャリアデータは、カッ
トオフ手段としてのローパスフィルタ(LPF)12a
〜12dに入力して、図2(b)に示すように、ローパ
スフィルタ(LPF)12a〜12dが各キャリアの周
波数帯域を所定倍数分の1(本実施の形態1では、例え
ば1/4である。)にカットオフして、周波数帯域がW
/4のマルチキャリアデータを作成し、逆フーリエ変換
回路13へ出力する。
【0030】逆フーリエ変換回路13では、周波数間隔
Δfが4.3125KHzで周波数帯域がW/4の4.3125/4KHz
であるDMT変復調方式のマルチキャリアデータを逆フ
ーリエ変換し、周波数軸データから時間軸データに変換
してパラレル−シリアル変換回路(P/S)14へ出力
し、パラレル−シリアル変換回路(P/S)14では、
逆フーリエ変換回路13から出力されたパラレルマルチ
キャリアデータを、図2(c)に示すようにシリアル変
換して、アップサンプリング回路14aへ出力する。
【0031】アップサンプリング回路14aでは、図2
(c)に示すようにシリアル変換されたシリアルマルチ
キャリアデータを、上記所定倍数である4倍でアップサ
ンプリングして、図2(d)に示すように周波数間隔が
4×Δfの4×4.3125KHzで、周波数帯域が4×W/4
=Wの4.3125KHzの基準周波数に戻したマルチキャリア
データに変換する。
【0032】その後、D/Aコンバータ15が、発信器
29Aからの信号に基づいて、図2(d)に示すように
アップサンプリングされたシリアルマルチキャリアデー
タをアナログ変換し、送信AMP16が送信出力コント
ローラ28により指定された送信周波数に基づいて、ア
ナログ変換されたシリアルマルチキャリアデータを増幅
し、ローパスフィルタ(LPF)17へ出力する。
【0033】ローパスフィルタ(LPF)17では、図
2(d)に示すようにアップサンプリングされたアナロ
グのシリアルマルチキャリアデータを、所定のカットオ
フ周波数でカットオフして、その所定カットオフ周波数
以下の4個のキャリアからなるマルチキャリアデータの
みを電力線結合回路18に出力し、電力線結合回路18
は、電力線30上に4個のキャリアからなるアナログの
シリアルマルチキャリアデータのみを送出するようにす
る。
【0034】その結果、電力線30上には、図2(d)
に示される4個のキャリアのみからなるマルチキャリア
データ、すなわちキャリア周波数間隔が4×Δfの4×
4.3125KHzで、4つの各キャリアの周波数帯域が4×W
/4=Wの4.3125KHz、マルチキャリアデータ全体の周
波数帯域が逆フーリエ変換回路13出力時の4倍の4×
4×Δfの16×4.3125KHzであるマルチキャリアデー
タが出力されることになる。
【0035】つまり、本実施の形態1の場合、電力線3
0上には、実質的に、16出力のQAMエンコーダから
の16個のキャリアを16入力32出力の逆フーリエ変
換回路が入力して、16個のキャリアを作成し、このキ
ャリアを4個毎に3個間引いて4個のキャリアからなる
マルチキャリアデータの周波数スペクトルと同じことに
なる。
【0036】従って、本実施の形態1の電力線通信装置
27の送信系によれば、電力線30からのノイズがある
周波数帯域に集中した場合でも、図2(d)に示すよう
に、電力線30上に出力されるマルチキャリアデータ全
体の周波数帯域が逆フーリエ変換回路13出力時の4倍
と広がったため、その分だけ電力線ノイズに強いデータ
送信が可能になる。
【0037】また、本実施の形態1の電力線通信装置2
7の送信系では、電力線ノイズの影響を少なくするた
め、電力線30上で通信を行うマルチキャリアデータ全
体の周波数帯域が、例えば4×4×Δfの16×4.3125
KHzと定められた場合でも、本実施の形態1の電力線通
信装置27の送信系によれば、ローパスフィルタ(LP
F)12a〜12dおよびアップサンプリング回路14
aを追加するだけで、4キャリア出力のQAMエンコー
ダ12および4入力8出力の逆フーリエ変換回路13を
使用できるので、16出力のQAMエンコーダからの1
6個のキャリアを16入力32出力の逆フーリエ変換回
路が入力して、16個のキャリアを作成し、このキャリ
アを4個毎に3個間引いて4個のキャリアからなるマル
チキャリアデータする場合と比べ、QAMエンコーダお
よび逆フーリエ変換回路の入出力数が減り、安価なQA
Mエンコーダおよび逆フーリエ変換回路の使用により、
コストを大幅に削減することができる。
【0038】また、本実施の形態1の電力線通信装置2
7の送信系によれば、周波数帯域Wおよび周波数間隔Δ
fが基準周波数(4.3125KHz)であるマルチキャリアデ
ータを受信する高速の電力線通信装置に対しデータ送信
する場合でも、この両電力線通信装置間で、本実施の形
態1である低速の電力線通信装置27がどのマルチキャ
リアにデータを符号化するのかを予め取り決めておけ
ば、高速の電力線通信装置では本実施の形態1の低速の
電力線通信装置からのマルチキャリアデータを取り込む
ことが可能になり、何ら改良等することなく、高速の電
力線通信装置とのデータ通信が可能になる。
【0039】次に、本実施の形態1の電力線通信装置2
7の受信系側の動作について説明する。
【0040】図2(d)に示すような周波数間隔が4×
Δfの4×4.3125KHzで、4つの各キャリアの周波数帯
域が4×W/4=Wの4.3125KHzで、マルチキャリア全
体の周波数帯域が逆フーリエ変換回路13出力時の4倍
の4×4×Δfの16×4.3125KHzであるマルチキャリ
アデータが、通信相手となる他の電力線通信装置27の
アドレスやノード番号等を指定して電力線30上に送信
されると、通信相手である電力線通信装置27の受信系
では、上述した送信系側の動作とは逆の動作を行う。
【0041】つまり、電力線結合回路(HPF)18
は、電力線30上から図2(d)に示すような周波数間
隔および周波数帯域を有する4つのキャリアからなるマ
ルチキャリアデータを取り込み、続いてローパスフィル
タ(LPF)19が電力線結合回路18を介して受信し
たシリアルマルチキャリアデータからノイズを除去し、
受信AMP20がA/Dコンバータ22の制御範囲に入
るような電圧レベルに変換し、サンプルホールド回路2
1へ出力する。
【0042】サンプルホールド回路21では、発信器2
9Bからの信号に基づいて、電圧レベルを変換されたシ
リアルマルチキャリアデータをA/Dコンバータの変換
時間だけ保持して、A/Dコンバータ22に出力し、A
/Dコンバータ22はシリアルマルチキャリアデータを
アナログ−ディジタル変換して、ダウンサンプリング回
路22aへ出力する。
【0043】ダウンサンプリング回路22aでは、アッ
プサンプリング回路14aのアップサンプリング処理と
は逆の処理であるダウンサンプリング処理を行い、図2
(d)に示すような周波数スペクトルのマルチキャリア
データを、図2(e)に示すような、各キャリアの周波
数間隔が1/4×4×Δfの4.3125で、4つの各キャリ
アの周波数帯域が1/4×4×W/4=Wの4.3125KHz
/4KHzで、マルチキャリアデータ全体の周波数帯域が
1/4×4×4×Δfの4×4.3125KHzであるマルチキ
ャリアデータに変換する。
【0044】つまり、ダウンサンプリング回路22aの
ダウンサンプリング処理により、図2(d)に示す周波
数スペクトルのマルチキャリアデータは、図2(e)に
示す周波数スペクトルのマルチキャリアデータに変換さ
れるが、図2(e)に示すマルチキャリアデータの周波
数スペクトルと図2(c)に示すマルチキャリアデータ
の周波数スペクトルとが同じであるので、パラレル−シ
リアル変換回路(P/S)14出力後で、アップサンプ
リング回路14a入力前のマルチキャリアデータの状態
に戻ったことになる。ただし、図2(e)に示すダウン
サンプリング処理後のマルチキャリアデータは、送信側
のLPF17によって4個のキャリアから構成されてい
るが、図2(c)に示すアップサンプリング処理前のマ
ルチキャリアデータは、LPF17によるカットオフ前
のため、同一周波数間隔および周波数帯域の4個以上の
キャリアから構成されている。
【0045】その後、シリアル−パラレル変換回路(S
/P)23は、ダウンサンプリング回路22aから出力
された図2(e)に示すようなシリアルマルチキャリア
データをパラレルデータに変換してフーリエ変換回路
(FFT)24へ出力し、フーリエ変換回路(FFT)
24では、そのパラレルマルチキャリアデータをフーリ
エ変換する。
【0046】つまり、フーリエ変換回路24のフーリエ
変換処理により、図2(e)に示す周波数スペクトルの
マルチキャリアデータは、ローパスフィルタ(LPF)
12a〜12d出力後で、逆フーリエ変換回路(IFF
T)13入力前のマルチキャリアデータの状態に戻った
ことになる。
【0047】フーリエ変換回路24のフーリエ変換処理
されたマルチキャリアデータは、ローパスフィルタ(L
PF)24a〜24dに送られ、ローパスフィルタ(L
PF)24a〜24dは、マルチキャリアデータの各キ
ャリアからノイズを除去して、マルチキャリアデータを
QAMデコーダ25に出力し、QAMデコーダ25は、
各キャリアからノイズが除去されたマルチキャリアデー
タの各キャリア毎のデータ、すなわち各周波数帯域毎の
データをQAMデコードして復号する。
【0048】そして最後に、データ合成器26がQAM
デコードされたデータを合成することにより、受信デー
タを得る。
【0049】従って、本実施の形態1の電力線通信装置
27の受信系によれば、送信系の場合と同様に、電力線
30からのノイズがある周波数帯域に集中した場合で
も、図2(d)に示すように、電力線30上に出力され
るマルチキャリアデータ全体の周波数帯域が逆フーリエ
変換回路13出力時の4倍と広がったマルチキャリアデ
ータを受信して処理するため、その分だけ電力線ノイズ
に強いデータ受信が安価な構成で可能になる。
【0050】また、本実施の形態1の電力線通信装置2
7の受信系によれば、電力線ノイズの影響を少なくする
ため、電力線30上で通信を行うマルチキャリアデータ
全体の周波数帯域が、例えば4×4×Δfの16×4.31
25KHzと定められた場合でも、本実施の形態1の電力線
通信装置27の受信系によれば、ダウンサンプリング回
路22aを追加するだけで、4キャリア出力のQAMエ
ンコーダ25および8入力4出力のフーリエ変換回路2
4を使用できるので、32入力16出力のフーリエ変換
回路や16入力のQAMデコーダを使用する場合と比
べ、QAMデコーダおよびフーリエ変換回路の入出力数
が減り、安価なQAMデンコーダおよびフーリエ変換回
路の使用により、コストを大幅に削減することができ
る。
【0051】また、本実施の形態1の電力線通信装置2
7によれば、キャリアの周波数帯域Wが同じで、かつ、
周波数間隔Δfが例えば4.3125KHz等の本実施の形態1
の電力線30上に送信されるマルチキャリアの周波数間
隔(4×4.3125KHz)の約数となるマルチキャリアデー
タを通信する本実施の形態1より高速の電力線通信装置
との間でデータ通信を行う場合でも、この両電力線通信
装置間で、低速側となる本実施の形態1の電力線通信装
置27のマルチキャリアを構成するキャリアにのみデー
タを載せるように予め取り決めておけば、本実施の形態
1の電力線通信装置27と高速な電力線通信装置との間
でもデータ通信が可能になり、何ら改良等することな
く、高速の電力線通信装置とのデータ通信が可能にな
る。また、これと同様に、キャリアの周波数帯域Wが同
じで、かつ、周波数間隔Δfが本実施の形態1の電力線
30上に送信されるマルチキャリアの周波数間隔(4×
4.3125KHz)の倍数となるマルチキャリアデータを通信
する本実施の形態1より低速の電力線通信装置との間で
データ通信を行う場合でも、同様に、この両電力線通信
装置間で、低速側の電力線通信装置のマルチキャリアを
構成するキャリアにのみデータを載せるように取り決め
ておけば、本実施の形態1の電力線通信装置27と低速
な電力線通信装置との間でもデータ通信が可能になる。
【0052】尚、上記実施の形態1の電力線通信装置で
は、QAMエンコーダ12がデータ分割器11により分
割されたデータそれぞれを、各キャリア(トーン)に符
号化、すなわち各キャリアに異なるデータを符号化する
ようにしたが、この実施の形態3では、QAMエンコー
ダ12がデータ分割器11により分割されたデータを、
各キャリア(トーン)それぞれに符号化、すなわち各キ
ャリアに同じデータを符号化するようにしても良い。
【0053】このようにした場合、データの伝送速度
は、実施の形態1等と比べて1/4に落ちるが、周波数
の異なる4つの各キャリアに同一のデータが符号化され
ているので、あるキャリアがノイズによりつぶされて
も、他のキャリアを使用できるので、実施の形態1等と
比べて4倍も、電力線ノイズに対する耐ノイズ性が向上
し、より信頼性の高いデータ通信が可能になる。
【0054】また、上記実施の形態1の電力線通信装置
では、説明の便宜上、送信系及び受信系の双方を備え電
力線送信および受信の可能な電力線モデムを例にして説
明したが、本実施の形態1の送信系のみを備え本実施の
形態1の電力線通信の送信のみが可能でも、あるいは本
実施の形態1の受信系のみを備え本実施の形態1の電力
線通信の受信のみが可能なように構成しても、また本実
施の形態1の送信系とダウンサンプリング回路22aを
有しない通常の電力線通信の受信系とを備えたり、本実
施の形態1の受信系とローパスフィルタ12a〜12d
やアップサンプリング回路14aを有しない通常の電力
線通信の電力線送信系とを備えて構成するようにしても
勿論良い。
【0055】また、上記実施の形態1の説明では、単に
逆フーリエ変換回路(IFFT)13およびフーリエ変
換回路(FFT)24によりそれぞれ送信側で逆フーリ
エ変換または受信側でフーリエ変換を行うものとして説
明したが、本発明でいう逆フーリエ変換手段およびフー
リエ変換手段、または逆フーリエ変換およびフーリエ変
換は、送信側で逆フーリエ変換または受信側でフーリエ
変換と同等の変換結果、すなわち周波数軸信号から時間
軸信号への変換またはその逆の変換結果が得られれば十
分であり、例えば、逆フーリエ変換回路(IFFT)1
3やフーリエ変換回路(FFT)24の代わりに、QA
M変調器やQAM復調器を設けて逆フーリエ変換または
フーリエ変換と同等の変調または復調を行ったり、さら
には予め逆フーリエ変換およびフーリエ変換の結果を計
算してテーブルとしてメモリに記憶しておき、データが
入力したときはルックアップテーブル方式によりメモリ
からその逆フーリエ変換およびフーリエ変換の結果を読
み出して出力するような逆フーリエ変換手段およびフー
リエ変換手段、または逆フーリエ変換およびフーリエ変
換であっても勿論良い。
【0056】実施の形態2. 実施の形態2の電力線通信装置では、QAMエンコーダ
12がデータ分割器11により分割されたデータそれぞ
れを、各キャリア(トーン)に符号化する際、スペクト
ラム拡散等で使用されているPN(Pseudrandom Noiz
e)系列による符号化を行うことを特徴とする。
【0057】図3(a)〜(c)に、実施の形態2によ
る各キャリアへのPN系列によるデータの符号化順序を
示す。図において、(a)は時刻AにおけるPN系列に
よるデータの符号化順序を示しており、低周波から高周
波の4つの各マルチキャリアそれぞれに、データ分割器
11が分割したチャネルCH1〜4の各データそれぞれ
を、チャネルCH1〜4の順に符号化する場合を示して
おり、(b)は次の時刻A+1では、PN系列に従っ
て、低周波から高周波の4つの各マルチキャリアそれぞ
れに、データ分割器11が分割したチャネルCH1〜4
の各データそれぞれをCH4、CH3、CH1、CH2
の順に符号化する場合を示しており、(c)は次の時刻
A+2では、PN系列に従って、低周波から高周波の4
つの各マルチキャリアそれぞれに、データ分割器11が
分割したチャネルCH1〜4の各データそれぞれをCH
3、CH1、CH2、CH4の順に符号化する場合を示
している。
【0058】従って、この実施の形態2の電力線通信装
置によれば、PN系列に従って低周波から高周波の4つ
の各マルチキャリアそれぞれにデータ分割器11が分割
したチャネルCH1〜4の各データそれぞれが符号化さ
れ、時刻毎に各キャリアに符号化されるデータのチャネ
ルが異なるようにしたので、あるキャリアがノイズによ
り継続的につぶされるような事態が発生しても、他のキ
ャリアによりデータを送受信できる場合には、特定のチ
ャンネルのデータが継続的につぶれるということがなく
なり、各キャリアに異なるデータを符号化する場合で
も、電力線ノイズに対する耐ノイズ性が向上し、より信
頼性の高いデータ通信が可能になる。
【0059】また、本実施の形態2の電力線通信装置に
よれば、上記実施の形態1の電力線通信装置の場合と同
様に、キャリアの周波数帯域Wが同じで、かつ、周波数
間隔Δfが本実施の形態1の電力線30上に送信される
マルチキャリアの周波数間隔(4×4.3125KHz)の約数
または倍数となるマルチキャリアデータを通信する本実
施の形態1より高速または低速の電力線通信装置との間
でデータ通信を行う場合でも、この両電力線通信装置間
で、低速側の電力線通信装置のマルチキャリアを構成す
るキャリアにのみデータを載せて符号化および復号し、
かつ、その各キャリアにどのようなPN系列でデータを
符号化または復号するのかを予め取り決めておけば、本
実施の形態2の電力線通信装置は、それより高速または
低速の電力線通信装置との間で、何ら改良等することな
く、PN系列でマルチキャリアデータを送受信すること
が可能になる。
【0060】実施の形態3. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態3を図面を参照して説明する。
【0061】図4は、この発明に係るマルチキャリア通
信装置の実施の形態3の全体構成図であり、この発明に
係る送信系と受信系の双方を有する電力線モデムであ
る。図4において、31はLPF17のカットオフ周波
数や、位相および利得を調整するカットオフ調整回路で
あり、他の構成は、図1に示す実施の形態1の構成要素
と同じなので、同一番号を付してその説明は省略するも
のとする。
【0062】図5(a)〜(d)は、図4に示す実施の
形態3の電力線通信装置内における各時点でのマルチキ
ャリアデータの周波数スペクトルを周波数軸上で示した
ものである。具体的には、(a)はQAMエンコーダ1
2から出力されたマルチキャリアデータの周波数スペク
トル、(b)は逆フーリエ変換回路(IFFT)13内
における逆フーリエ変換対象となる(a)に示すマルチキ
ャリアデータの共役複素数を求めた後反転したデータを
加えたマルチキャリアデータデータの周波数スペクト
ル、(c)はパラレル−シリアル変換回路(P/S)1
4から出力されたマルチキャリアデータの周波数スペク
トル、(d)はローパスフィルタ(LPF)17から出
力されたマルチキャリアデータの周波数スペクトルをそ
れぞれ示している。
【0063】次に動作を説明する。まず、この実施の形
態3の電力線通信装置27にデータが入力すると、デー
タ分割器11が入力データを複数のビット列に分割し、
QAMエンコーダ12がデータ分割器11で分割された
データをQAMコード化して、周波数帯域W(4.3125KH
z)の4本のキャリア(トーン)からなるDMT(Discr
ete MultiTone)変復調方式のマルチキャリアのうち1
つのキャリアにのみ、例えば図5(a)に示すようにキャ
リア番号0の最初のキャリアにのみ、分割されたデータ
を符号化して出力して、キャリア番号1〜3の他のキャ
リアは出力しないようにする。
【0064】すると、QAMエンコーダ12から出力さ
れた周波数間隔Δfが4.3125KHzで,周波数帯域がWの
4.3125KHzで、しかもキャリア番号0の最初のキャリア
にのみデータが符号化されたDMT変復調方式のマルチ
キャリアデータは、逆フーリエ変換回路13へ入力し、
逆フーリエ変換回路13では、そのマルチキャリアデー
タの共役複素数をとって反転し、図5(b)に示すような
図5(a)に示すマルチキャリアデータを反転して折り返
したような8×Wのマルチキャリアデータを作成して逆
フーリエ変換し、周波数軸データから時間軸データに変
換して、パラレル−シリアル変換回路(P/S)14へ
出力する。
【0065】パラレル−シリアル変換回路(P/S)1
4では、逆フーリエ変換回路13から出力されたパラレ
ルマルチキャリアデータを、図5(c)に示すようにシ
リアル変換して、D/Aコンバータ15へ出力する。
【0066】D/Aコンバータ15では、図5(c)に示
すようにシリアルマルチキャリアデータをアナログ変換
し、続いて送信AMP16がアナログ変換されたシリア
ルマルチキャリアデータを増幅して、ローパスフィルタ
(LPF)17へ出力する。
【0067】ローパスフィルタ(LPF)17では、カ
ットオフ調整回路31により調整されたカットオフ周波
数により、その周波数以上の図5(c)に示すシリアルマ
ルチキャリアデータをカットオフして、図5(d)におい
てカットオフ周波数以下の4個のキャリアからなるシリ
アルマルチキャリアデータを電力線結合回路18に出力
して、電力線結合回路18が電力線30上にそのシリア
ルマルチキャリアデータを送り出すようにする。
【0068】このため、電力線30上には、図5(d)に
おいてカットオフ周波数以下の4個の各キャリアに同一
データが符号化され、その4個のキャリア周波数間隔が
8×W(Δf)の8×4.3125KHzで、4個の各キャリア
の周波数帯域がWの4.3125KHzであるマルチキャリアデ
ータが出力されることになる。
【0069】従って、本実施の形態3の電力線通信装置
の送信系によれば、電力線30からのノイズがある周波
数帯域に集中した場合でも、図5(d)に示すように、
各キャリア周波数間隔が8×W(Δf)の8×4.3125KH
zである4個のキャリアのいずれにも同一データが符号
化されているので、その分だけ電力線ノイズに強いデー
タ送信が可能になる。
【0070】次に、本実施の形態3の電力線通信装置の
受信系側の動作について説明する。
【0071】図5(d)に示すような、同一データが符
号化された各キャリア周波数間隔が8×W(Δf)の8
×4.3125KHzで、そのキャリアの周波数帯域がWの4.312
5KHzである4個のキャリアからなるマルチキャリアデー
タが、通信相手となる他の力線通信装置27のアドレス
やノード番号等を指定して電力線30上に送信される
と、通信相手である電力線通信装置27の受信系では、
上述した送信系側の動作とは逆の動作を行う。
【0072】つまり、電力線結合回路(HPF)18
は、電力線30上から図5(d)に示すようなマルチキ
ャリアデータを取り込み、続いてローパスフィルタ(L
PF)19が電力線結合回路18を介して受信したシリ
アルマルチキャリアデータからノイズを除去し、受信A
MP20がA/Dコンバータ22の制御範囲に入るよう
な電圧レベルに変換し、サンプルホールド回路21へ出
力する。サンプルホールド回路21では、電圧レベルを
変換されたシリアルマルチキャリアデータをA/Dコン
バータの変換時間だけ保持して、A/Dコンバータ22
に出力し、A/Dコンバータ22はシリアルマルチキャ
リアデータをアナログ−ディジタル変換する。ここまで
は、上記実施の形態1の受信系の動作と同じである。
【0073】次に、この実施の形態3では、シリアル−
パラレル変換回路(S/P)23がA/Dコンバータ2
2からのシリアルデータをパラレルデータに変換してフ
ーリエ変換回路(FFT)24へ出力し、フーリエ変換
回路(FFT)24では、パラレルデータをフーリエ変
換して、時間軸のマルチキャリアデータを周波数軸のマ
ルチキャリアデータに変換してQAMデコーダ25に出
力する。
【0074】本実施の形態2のQAMデコーダ25で
は、図2(d)に示すようなカットオフ周波数以下の4個
のキャリアのうち、ノイズの影響を受けていない、ある
いはノイズの影響の最も小さいキャリアのみ取り込み、
QAMデコードして復号し、データ合成器26へ出力
し、データ合成器26は、QAMデコードされたデータ
を合成することにより、受信データを得る。
【0075】従って、本実施の形態3の電力線通信装置
の受信系によれば、送信系の場合と同様に、電力線30
からのノイズがある周波数帯域に集中した場合でも、図
5(d)に示すように、各キャリア周波数間隔が8×W
(Δf)の8×4.3125KHzであるマルチキャリアを構成
する4個のサブキャリアのいずれにも同一データが符号
化されたマルチキャリアデータを受信して、ノイズの影
響の少ない任意の周波数帯域のキャリアのデータを復号
するようにしたので、その分だけ電力線ノイズに強いデ
ータ受信が安価な構成で可能になる。
【0076】また、本実施の形態3の電力線通信装置に
よれば、上記実施の形態1,2の電力線通信装置の場合
と同様に、キャリアの周波数帯域Wが同じで、かつ、周
波数間隔Δfが本実施の形態3の電力線30上に送信さ
れるマルチキャリアの周波数間隔(8×4.3125KHz)の
約数または倍数となるマルチキャリアデータを通信する
本実施の形態3より高速または低速の電力線通信装置と
の間でデータ通信を行う場合でも、この両電力線通信装
置間で、低速側の電力線通信装置のマルチキャリアを構
成するキャリアにのみデータを載せて符号化および復号
することをするのかを予め取り決めておけば、本実施の
形態3の電力線通信装置は、それより高速または低速の
電力線通信装置との間でも、何ら改良等することなくマ
ルチキャリアデータを送受信することが可能になる。
【0077】実施の形態4. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態4を、図面を参照して説明する。
【0078】尚、この実施の形態4、およびそれ以降の
実施の形態5〜8は、この発明に係るマルチキャリア通
信装置の受信系の構成のみを特徴とするもので、実施の
形態4〜8の受信系装置に対しマルチキャリアデータを
送信する送信系装置は、マルチキャリアを構成する複数
のキャリアに同一データを符号化したマルチキャリアデ
ータを送信するものとして説明する。
【0079】図6は、この発明に係るマルチキャリア通
信装置の実施の形態4の部分構成図であり、この発明に
係る受信系においてシリアル−パラレル変換回路(S/
P)23以降の構成のみを示している。従って、本実施
の形態4は、上記各実施の形態1〜3の送信系と組み合
わせ可能で、例えば、図1において、フーリエ変換回路
(FFT)24、ローパスフィルタ(LPF)24a〜
24d、QAMデコーダ25、データ合成器26の代わ
りに挿入する部分の構成を示している。尚、上記各実施
の形態と同じ構成要素には、同一番号を付して説明す
る。
【0080】図6において、25はQAMデコーダ、2
6はデータ合成器、31はS/N測定回路、32はキャ
リア選択回路、33はキャリア選択手段としてのバンド
パスフィルタ(BPF)、34は周波数軸データ変換手
段としてのQAM復調器である。
【0081】図7(a)〜(f)は、それぞれ、図6に
示す実施の形態4の電力線通信装置内における各時点で
のデータの周波数スペクトルや値等を示したものであ
る。
【0082】具体的には、(a)はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)23から出力されBPF33および
S/N測定回路31へ入力するマルチキャリアデータの
周波数スペクトル、(b)はBPF33の出力周波数ス
ペクトル、(c)はQAM復調器34の出力周波数スペ
クトル、(d)はQAM復調器34の出力信号の信号点
配置、(e)はQAMデコーダされたシンボル番号、
(f)はデータ合成後の受信データ、をそれぞれ示して
いる。
【0083】次に図面を参照して動作を説明する。尚、
シリアル−パラレル変換回路(S/P)23からマルチ
キャリアデータが出力され、BPF33およびS/N測
定回路31へ入力するまでは、上記実施の形態1〜3の
場合と同じであるため、これ以降の動作についてのみ説
明する。
【0084】まず、図7(a)に示すような複数(本実
施の形態4では、上記各実施の形態1〜3の場合と同様
に、4個とする。)のサブキャリアからなるマルチメデ
ィアデータが3、シリアル−パラレル変換回路(S/
P)23から出力され、BPF33およびS/N測定回
路31へ入力する。
【0085】S/N測定回路31では、複数のサブキャ
リア毎にS/Nを測定してキャリア選択回路32へ出力
する。キャリア選択回路32では、キャリア毎のS/N
を入力して、S/Nの最も高いサブキャリアを選択する
ような選択信号をBPF33へ出力する。
【0086】BPF33では、図7(b)に示すよう
に、キャリア選択回路32からの選択信号に基づいて、
S/Nの最も高い1のサブキャリアが選択されるように
通過周波数を制御して、選択した1のサブキャリアをQ
AM復調器34へ出力する。尚、図7(b)では、S/
Nの最も高いサブキャリアとして、#3のサブキャリア
を選択している。
【0087】次に、QAM復調器34では、図7(c)
に示すように、BPF33によって1つ選択されたS/
Nの最も高い#3のサブキャリアのみをQAM復調し、
QAMデコーダ25へ出力する。尚、図7(d)は、例
えば、4相QAMにおける、図7(c)に示す#3のサ
ブキャリアの信号点配置を示したものである。
【0088】QAMデコーダ25では、図7(d)に示
すようなQAM復調器34からのS/Nの最も高い#3
のQAM復調されたサブキャリアのデータをQAMデコ
ードして、図7(e)に示すような例えば“0”のシン
ボル番号に復号する。
【0089】そして最後に、データ合成器26がQAM
デコードされ復号された図7(e)に示すようなシンボ
ル番号を合成して、図7(f)に示すような例えば“0
0”の受信データを得る。
【0090】従って、本実施の形態4の電力線通信装置
の受信系によれば、マルチキャリアを構成する複数のキ
ャリアのうち、最もS/Nの高い周波数帯域のサブキャ
リアを選択して復号するようにしたので、各サブキャリ
アのいずれにも同一データが符号化されたマルチキャリ
アデータを受信する場合には、その分だけ電力線ノイズ
に強いデータ受信が安価な構成で可能になる。
【0091】尚、本実施の形態4では、QAM復調器3
4で説明したが、本発明では、QAM復調器34の代わ
りに、上記各実施の形態で説明したFFTを使用しても
勿論よい。
【0092】実施の形態5. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態5を、図面を参照して説明する。
【0093】図8は、この発明に係るマルチキャリア通
信装置の実施の形態5の部分構成図であり、上述の実施
の形態4の図6と同様に、この発明に係る受信系におい
てシリアル−パラレル変換回路(S/P)23以降の構
成のみを示している。従って、本実施の形態5は、上記
実施の形態4と同様に、上記各実施の形態1〜3の送信
系のいずれとも組み合わせ可能で、例えば、図1におい
て、フーリエ変換回路(FFT)24、ローパスフィル
タ(LPF)24a〜24d、QAMデコーダ25、デ
ータ合成器26の代わりに挿入する部分の構成を示して
いる。尚、上記各実施の形態と同じ構成要素には、同一
番号を付して説明する。
【0094】図8において、24はFFT、25はQA
Mデコーダ、26はデータ合成器、31はS/N測定回
路、35はキャリア選択手段としてのセレクタ(Select
or)である。尚、本実施の形態4では、図1に示す実施
の形態1の受信系とは異なり、フーリエ変換回路(FF
T)24とセレクタ35との間のローパスフィルタ(L
PF)24a〜24dを省略して示している。
【0095】図9(a)〜(f)は、それぞれ、図8に
示す本実施の形態5の電力線通信装置内における各時点
でのデータの周波数スペクトルや値等を示したものであ
る。
【0096】具体的には、(a)はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)23から出力されフーリエ変換回路
(FFT)24へ入力するマルチキャリアデータの周波
数スペクトル、(b)はフーリエ変換回路(FFT)2
4の出力周波数スペクトル、(c)はセレクタ35の出
力周波数スペクトル、(d)はセレクタ35の出力信号
の信号点配置、(e)はQAMデコーダ25によりQA
Mデコードされたシンボル番号、(f)はデータ合成器
26によるデータ合成後の受信データ、をそれぞれ示し
ている。
【0097】次に図面を参照して動作を説明する。尚、
シリアル−パラレル変換回路(S/P)23からマルチ
キャリアデータが出力され、FFT24に入力するまで
は、上記実施の形態1〜4の場合と同じであるため、こ
れ以降の動作についてのみ説明する。
【0098】まず、図9(a)に示すような複数の(本
実施の形態5では、上記各実施の形態と同様に、4個と
する。)サブキャリアからなるマルチキャリアデータ
が、シリアル−パラレル変換回路(S/P)23から出
力され(図1参照。)、フーリエ変換回路(FFT)2
4へ入力する。
【0099】フーリエ変換回路(FFT)24では、4
個のサブキャリアからなるマルチキャリアデータをフー
リエ変換して、図9(b)に示すように、周波数帯域が
同じである周波数軸データに変換して、S/N測定回路
31およびセレクタ35へ出力する。
【0100】S/N測定回路31では、フーリエ変換さ
れた各サブキャリアの周波数軸データのS/Nを測定し
て、その測定値をセレクタ35へ出力する。
【0101】セレクタ35では、S/N測定回路31か
らのフーリエ変換された各サブキャリアの周波数軸デー
タのS/Nを入力し、そのS/Nに基づいて、図9
(c)に示すように、S/Nの最も高いサブキャリアを
1つ選択して、QAMデコーダ25へ出力する。尚、図
9(c)では、図7に示す実施の形態4の場合と同様
に、S/Nの最も高いサブキャリアとして、#3のサブ
キャリアを選択している。図9(d)は、4相QAMに
おける、図9(c)に示す#3のサブキャリアの信号点
配置を示したものである。
【0102】QAMデコーダ25では、図9(d)に示
すようなセレクタ35からのQAM復調されたS/Nの
最も高い#3のサブキャリアのデータをQAMデコード
して、図9(e)に示すような例えば“0”のシンボル
番号に復号する。
【0103】そして最後に、データ合成器26がQAM
デコードされ復号された図9(e)に示すようなシンボ
ル番号を合成して、図9(f)に示すような例えば“0
0”の受信データを得る。
【0104】従って、本実施の形態5の電力線通信装置
の受信系によれば、マルチキャリアを構成する複数のサ
ブキャリア毎にフーリエ変換し、そのフーリエ変換後、
最もS/Nの高い周波数帯域のサブキャリアを1つ選択
して復号するようにしたので、上記実施の形態4の場合
と同様に、各サブキャリアのいずれにも同一データが符
号化されたマルチキャリアデータを受信する場合には、
その分だけ電力線ノイズに強いデータ受信が安価な構成
で可能になる。
【0105】実施の形態6. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態6を、図面を参照して説明する。
【0106】図10は、この発明に係るマルチキャリア
通信装置の実施の形態6の部分構成図であり、この発明
に係る受信系においてシリアル−パラレル変換回路(S
/P)23以降の構成のみを示している。従って、本実
施の形態6は、上記各実施の形態1〜3の送信系と組み
合わせ可能で、例えば、図1において、フーリエ変換回
路(FFT)24、ローパスフィルタ(LPF)24a
〜24d、QAMデコーダ25、データ合成器26の代
わりに挿入する部分の構成を示している。尚、上記各実
施の形態と同じ構成要素には、同一番号を付して説明す
る。
【0107】図10において、25はQAMデコーダ、
26はデータ合成器、31はS/N測定回路、34はQ
AM復調器、36〜39はサブキャリア切出し手段とし
てのバンドパスフィルタ(BPF)、40は利得設定回
路、41は周波数変換・位相・利得調整回路、42は加
算回路(Σ)である。
【0108】図11(a)〜(h)は、それぞれ、図1
0に示す実施の形態6の電力線通信装置内における各時
点でのデータの周波数スペクトルや値等を示したもので
ある。
【0109】具体的には、(a)はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)23から出力されBPF36〜39
へ入力するマルチキャリアデータの周波数スペクトル、
(b)はBPF36〜39の出力周波数スペクトル、
(c)は周波数変換・位相・利得調整回路41の出力周
波数スペクトル、(d)は加算回路42の出力周波数ス
ペクトル、(e)はQAM復調器34の出力周波数スペ
クトル、(f)はQAM復調器34の出力信号の信号点
配置、(g)はQAMデコーダされたシンボル番号、
(h)はデータ合成後の受信データ、をそれぞれ示して
いる。
【0110】次に図面を参照して動作を説明する。尚、
シリアル−パラレル変換回路(S/P)23からマルチ
キャリアデータが出力され、BPF33およびS/N測
定回路31へ入力するまでは、上記実施の形態1〜5の
場合と同じであるため、これ以降の動作についてのみ説
明する。
【0111】まず、図11(a)に示すような複数の
(本実施の形態6では、上記各実施の形態と同様に、4
個とする。)サブキャリアからなるマルチキャリアデー
タが、シリアル−パラレル変換回路(S/P)23から
出力され、各サブキャリアに対応して設けられた4つの
BPF36〜39へそれぞれ入力する。
【0112】すると、BPF36〜39では、マルチキ
ャリアデータのうちそれぞれ対応するサブキャリアのみ
を通過させて、図11(b)に示すような出力周波数ス
ペクトルを得る。つまり、BPF36は#1〜#4のマ
ルチキャリアデータのうち#1のサブキャリアのみを通
過させ、BPF37は#1〜#4のマルチキャリアデー
タのうち#2のサブキャリアのみを通過させ、BPF3
8は#1〜#4のマルチキャリアデータのうち#3のサ
ブキャリアのみを通過させ、BPF39は#1〜#4の
マルチキャリアデータのうち#4のサブキャリアのみを
通過させるように、通過周波数が設定されている。
【0113】次に、S/N測定回路31は、各BPF3
6〜39から出力されたサブキャリア毎にS/Nを測定
して利得設定回路40へ出力し、利得設定回路40で
は、S/N測定回路31で測定された各サブキャリアの
S/Nに基づいて、サブキャリア毎に利得を設定して周
波数変換・位相・利得調整回路41へ出力する。
【0114】周波数変換・位相・利得調整回路41で
は、周波数の異なる各サブキャリアを、同一(図11
(c)では、fcとする。)の周波数に変換すると共
に、各サブキャリアの位相が同じになるように位相を調
整し、さらには、利得設定回路40からのサブキャリア
毎の利得設定に基づきサブキャリア毎に利得を調整し
て、図11(c)に示すような周波数スペクトルのデー
タを加算回路42へ出力する。サブキャリア毎の利得の
調整手法について説明すると、図11(c)に示すよう
に、例えば、#3のサブキャリアのデータの場合には、
S/Nが最も良かったので利得を高くし、#1のサブキ
ャリアのデータの場合には、S/Nが次に良かったので
利得を次に高くし、#4のサブキャリアのデータの場合
には、S/Nが3番目に良かったので利得を3番目に高
くし、#2のサブキャリアのデータの場合には、S/N
が最も悪かったので利得を一番低くなるように調整す
る。
【0115】そして、加算回路42では、周波数変換・
位相・利得調整回路41からのS/Nに基づき利得等が
調整された図11(c)に示すような周波数スペクトル
の#1〜#4のサブキャリアのデータを加算して、図1
1(d)に示すようにS/Nの向上した周波数スペクト
ルのデータを得て、QAM復調器34へ出力する。サブ
キャリアの加算によりサブキャリアのS/Nが向上する
理由は、一般的に雑音は不規則なものであるので、加算
すると通常プラス、マイナス相殺してPOWERレベルが増
えない場合が多いのに対し、サブキャリアに載っている
データは同一データで規則的なものであるので、加算す
ればその分だけPOWERレベルが増えるからである。しか
も、この実施の形態4では、周波数変換・位相・利得調
整回路41により、各サブキャリアの利得設定に基づい
て、S/Nが高いものほどサブキャリアの利得が高くな
るように調整しているので、各サブキャリアの利得設定
をしないで加算する場合よりもS/Nが高くなる。
【0116】その後は、図6に示す上記実施の形態4の
場合と同様で、QAM復調器34では、加算回路42に
よって#1〜#4のサブキャリアのデータが加算された
図11(d)に示すような加算データをQAM復調し
て、図11(e)に示すようなQAM復調後のデータを
QAMデコーダ25へ出力する。尚、図11(f)は、
図11(e)に示す加算データを信号点配置で示したも
のである。
【0117】そして、QAMデコーダ25では、図11
(f)に示すようなQAM復調器34からのQAM復調
された加算データをQAMデコードして、図11(g)
に示すような例えば“0”のシンボル番号に復号し、最
後に、データ合成器26がQAMデコードされて復号さ
れた図11(g)に示すようなシンボル番号を合成し
て、図11(h)に示すような例えば“00”の受信デ
ータを得る。
【0118】従って、本実施の形態6の電力線通信装置
の受信系によれば、マルチキャリアを構成する複数のサ
ブキャリア毎に切出し、切出した各サブキャリアデータ
を周波数変換や、位相調整、S/Nに応じたS/Nが高
いものほどサブキャリアの利得が高くなるように利得調
整して加算し復号するようにしたので、各サブキャリア
単独の場合よりもS/Nの向上したサブキャリアを復号
することになり、上記実施の形態4,5の場合と同様
に、各サブキャリアのいずれにも同一データが符号化さ
れたマルチキャリアデータを受信する場合には、その分
だけ電力線ノイズに強いデータ受信が安価な構成で可能
になる。
【0119】尚、本実施の形態6では、QAM復調器3
4で説明したが、上記実施の形態4の場合と同様に、Q
AM復調器34の代わりにFFTを使用しても勿論よ
い。
【0120】また、本実施の形態6では、上述したよう
に、S/Nの向上したサブキャリアを得るため、S/N
測定回路31により各キャリアのS/Nを測定して、そ
のS/Nに基づいて利得設定回路40によりキャリア毎
に利得を設定し、周波数変換・位相・利得調整回路41
が利得の調整などを行ない、加算回路42が加算するよ
うに説明したが、本発明では、これに限らず、S/N測
定回路31、利得設定回路40および周波数変換・位相
・利得調整回路41における利得調整を不要にして、各
キャリアのS/Nに基づいてキャリア毎に利得の調整を
行なわずに、各キャリアを加算するようにしても良い。
このようにした場合、加算されたサブキャリアのS/N
は、上述したようにS/Nに応じて各キャリアの利得の
調整を行なった後加算されたサブキャリアのS/Nより
も勿論低下するが、一般的に雑音は不規則なもので加算
すると通常プラス、マイナス相殺してPOWERレベルが増
えない場合、すなわち減少する場合が多いので、加算さ
れたサブキャリアのS/Nのほうが、加算前のサブキャ
リアのS/Nの最大値より向上している場合が多いから
である。従って、この場合には、周波数変換・位相・利
得調整回路41は、周波数変換および位相調整のみを行
うことになる。
【0121】実施の形態7. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態7を、図面を参照して説明する。
【0122】図12は、この発明に係るマルチキャリア
通信装置の実施の形態7の部分構成図であり、上述の図
6と同様に、この発明に係る受信系においてシリアル−
パラレル変換回路(S/P)23以降の構成のみを示し
ている。従って、本実施の形態7は、上記実施の形態4
〜6と同様に、上記各実施の形態1〜3の送信系と組み
合わせ可能で、例えば、図1において、フーリエ変換回
路(FFT)24、ローパスフィルタ(LPF)24a
〜24d、QAMデコーダ25、データ合成器26の代
わりに挿入する部分の構成を示している。尚、上記各実
施の形態と同じ構成要素には、同一番号を付して説明す
る。
【0123】図12において、24はFFT、25はQ
AMデコーダ、26はデータ合成器、31はS/N測定
回路、40は利得設定回路、42は加算回路(Σ)、4
3は位相・利得調整回路である。尚、本実施の形態7で
は、図1に示す実施の形態1の受信系とは異なり、フー
リエ変換回路(FFT)24とセレクタ35との間のロ
ーパスフィルタ(LPF)24a〜24dを省略して示
している。
【0124】図13(a)〜(g)は、それぞれ、図1
2に示す本実施の形態7の電力線通信装置内における各
時点でのデータの周波数スペクトルや値等を示したもの
である。
【0125】具体的には、(a)はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)23から出力されフーリエ変換回路
(FFT)24へ入力するマルチキャリアデータの周波
数スペクトル、(b)はフーリエ変換回路(FFT)2
4の出力周波数スペクトル、(c)は位相・利得調整回
路43の出力周波数スペクトル、(d)は加算回路41
の出力周波数スペクトル、(e)はQAM復調器34の
出力信号の信号点配置、(f)はQAMデコーダされた
シンボル番号、(g)はデータ合成後の受信データ、を
それぞれ示している。
【0126】次に図面を参照して動作を説明する。尚、
シリアル−パラレル変換回路(S/P)23からマルチ
キャリアデータが出力され、BPF33およびS/N測
定回路31へ入力するまでは、上記実施の形態1〜6の
場合と同じであるため、これ以降の動作についてのみ説
明する。
【0127】まず、図11(a)に示すような複数の
(本実施の形態7では、上記各実施の形態と同様に、4
個とする。)サブキャリアからなるマルチキャリアデー
タが、シリアル−パラレル変換回路(S/P)23から
出力され(図1参照。)、フーリエ変換回路(FFT)
24へ入力する。
【0128】フーリエ変換回路(FFT)24では、4
個のサブキャリアからなるマルチキャリアデータをフー
リエ変換して、図13(b)に示すように、周波数帯域
が同じである周波数軸のデータに変換して、S/N測定
回路31および位相・利得調整回路43へ出力する。
【0129】S/N測定回路31では、実施の形態5の
場合と同様に、フーリエ変換された周波数軸の複数のサ
ブキャリア毎にS/Nを測定して、その結果を利得設定
回路40へ出力する。利得設定回路40では、測定され
た各サブキャリアのS/Nに基づいて、サブキャリア毎
にS/Nが良いものほど利得が高くなるうに利得を設定
して、位相・利得調整回路43へ出力する。
【0130】位相・利得調整回路43では、FFT24
からの周波数帯域が同じである周波数軸データの各サブ
キャリアの位相が同じになるように調整すると共に、設
定回路40からのサブキャリア毎の利得設定に基づき利
得を調整して、図13(c)に示すような周波数スペク
トルのデータを加算回路42へ出力する。
【0131】図13(c)について簡単に説明すると、
図11(c)の場合と同様に、#3のサブキャリアのデ
ータの場合には、S/Nが最も良かったので利得を高く
し、#1のサブキャリアのデータの場合には、S/Nが
次に良かったので利得を次に高くし、#4のサブキャリ
アのデータの場合には、S/Nが3番目に良かったので
利得を3番目に高くし、#2のサブキャリアのデータの
場合には、S/Nが最も悪かったので利得を一番低くな
るように調整する。ただし、図13(c)に示す本実施
の形態7の場合は、図11(c)に示す実施の形態6の
場合とは異なり、フーリエ変換後である。
【0132】そして、加算回路42では、位相・利得調
整回路43からの図13(c)に示すような周波数スペ
クトルの#1〜#4のフーリエ変換後のサブキャリアの
データを加算して、図13(d)に示すような周波数ス
ペクトルのデータを得て、QAMデコーダ25へ出力す
る。尚、図13(e)は、図13(d)に示す加算デー
タを信号点配置で示したものである。
【0133】その後は、上記各実施の形態と同様に、Q
AMデコーダ25は、図13(e)に示すような加算回
路42からの加算データをQAMデコードして、図13
(f)に示すような例えば“0”のシンボル番号に復号
し、最後にデータ合成器26がQAMデコードされ復号
された図13(f)に示すようなシンボル番号を合成し
て、図13(g)に示すような例えば“00”の受信デ
ータを得る。
【0134】従って、本実施の形態7の電力線通信装置
の受信系によれば、複数のサブキャリアからなるマルチ
キャリアをFFT24により周波数成分データにフーリ
エ変換し、位相調整およびS/Nに応じた利得調整して
加算し復号するようにしたので、各サブキャリア単独の
場合よりもS/Nの向上したサブキャリアを復号するこ
とになり、上記実施の形態4〜6の場合と同様に、各サ
ブキャリアのいずれにも同一データが符号化されたマル
チキャリアデータを受信する場合には、その分だけ電力
線ノイズに強いデータ受信が安価な構成で可能になる。
【0135】尚、本実施の形態7では、上述したよう
に、S/Nの向上したサブキャリアを得るため、S/N
測定回路31により各キャリアのS/Nを測定して、そ
のS/Nに基づいて利得設定回路40によりキャリア毎
に利得を設定し、位相・利得調整回路43が利得の調整
などを行ない、加算回路42が加算するように説明した
が、本発明では、これに限らず、上記実施の形態6で説
明したように、S/N測定回路31、利得設定回路40
および位相・利得調整回路43における利得調整を不要
にして、各キャリアのS/Nに基づいてキャリア毎に利
得の調整を行なわずに、各キャリアを加算するようにし
ても良い。従って、この場合には、位相・利得調整回路
43は、位相調整のみを行うことになる。
【0136】実施の形態8. 次に、この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施の
形態8を、図面を参照して説明する。
【0137】図14は、この発明に係るマルチキャリア
通信装置の実施の形態8の部分構成図であり、上述の図
6と同様に、この発明に係る受信系においてシリアル−
パラレル変換回路(S/P)23以降の構成のみを示し
ている。従って、本実施の形態8は、上記実施の形態4
〜7と同様に、上記各実施の形態1〜3の送信系と組み
合わせ可能で、例えば、図1において、フーリエ変換回
路(FFT)24、ローパスフィルタ(LPF)24a
〜24d、QAMデコーダ25、データ合成器26の代
わりに挿入する部分の構成を示している。尚、上記各実
施の形態と同じ構成要素には、同一番号を付して説明す
る。
【0138】図14において、24はフーリエ変換回路
(FFT)、26はデータ合成器、44はQAMデコー
ダ、45は判定器である。尚、本実施の形態8では、図
1に示す実施の形態1の受信系とは異なり、フーリエ変
換回路(FFT)24とQAMデータ43との間のロー
パスフィルタ(LPF)24a〜24dを省略して示し
ている。
【0139】図15(a)〜(f)は、それぞれ、図1
4に示す本実施の形態8の電力線通信装置内における各
時点でのデータの周波数スペクトルや値等を示したもの
である。
【0140】具体的には、(a)はシリアル−パラレル
変換回路(S/P)23から出力されフーリエ変換回路
(FFT)24に入力するマルチキャリアデータの周波
数スペクトル、(b)はフーリエ変換回路(FFT)2
4の出力周波数スペクトル、(c)はフーリエ変換回路
(FFT)24の出力信号の信号点配置、(d)はQA
Mデコーダされたシンボル番号、(e)は判定器45の
出力であるシンボル番号、(f)はデータ合成後の受信
データ、をそれぞれ示している。
【0141】次に図面を参照して動作を説明する。尚、
シリアル−パラレル変換回路(S/P)23からマルチ
キャリアデータが出力されFFT24に入力するまで
は、上記実施の形態1〜7の場合と同じであるため、こ
れ以降の動作についてのみ説明する。
【0142】まず、図15(a)に示すような複数の
(本実施の形態8では、上記各実施の形態と同様に、4
個とする。)サブキャリアからなるマルチキャリアデー
タが、シリアル−パラレル変換回路(S/P)23から
出力され(図1参照。)、フーリエ変換回路(FFT)
24へ入力する。
【0143】フーリエ変換回路(FFT)24では、4
個のサブキャリアからなるマルチキャリアデータをフー
リエ変換して、図15(b)に示すように、各サブキャ
リアの周波数帯域が同じである周波数軸のデータに変換
して、QAMデコーダ44へ出力する。尚、図15
(c)は、図15(b)に示すフーリエ変換後データの
信号点配置を示したものである。
【0144】QAMデコーダ44では、図15(c)に
示すようなFFT24からのサブキャリア毎にフーリエ
変換後のデータをQAMデコードして、図15(d)に
示すように、サブキャリア毎にシンボル番号に復号し、
判定器45へ出力する。図15(d)について、簡単に
説明すると、#1のサブキャリアのデータの場合には、
例えばシンボル番号“0”に復号し、#2のサブキャリ
アのデータの場合には、例えばシンボル番号“1”に復
号し、#3のサブキャリアのデータの場合には、例えば
シンボル番号“0”に復号し、#4のサブキャリアのデ
ータの場合には、例えばシンボル番号“0”に復号した
ことを示している。
【0145】判定器45では、図15(d)に示すよう
なQAMデコーダ44からの各サブキャリアのシンボル
番号を入力して、図15(e)に示すように、多数決に
より出力すべきシンボル番号を選択、すなわち各サブキ
ャリアのうち最も出力の多いシンボル番号を選択して、
データ合成器26へ出力する。図15(e)に示す場合
では、図15(d)に示すようにシンボル番号“0”の
復号データが最も多いので、このシンボル番号“0”の
復号データを選択するようにする。
【0146】データ合成器26では、判定器45で多数
決により選択されたQAMデコード後の復号データを、
上記実施の形態の場合と同様に合成して、図15(f)
に示すような例えば“00”の受信データを得る。
【0147】従って、本実施の形態8の電力線通信装置
の受信系によれば、複数のサブキャリアからなるマルチ
キャリアをFFT24によりキャリア毎に周波数成分デ
ータにフーリエ変換し、その後サブキャリア毎に各キャ
リアの周波数成分データをQAMデコードし、QAMデ
コードされた各キャリアのシンボル番号のうちから多数
決によりシンボル番号を選択するようにしたので、電力
線からのノイズがあるキャリアの周波数帯域に集中し
て、そのキャリアのデータが化ける等した場合でも、多
数決により最も確からしい他のキャリアのデータが選択
されることになり、その分だけ電力線ノイズに強いデー
タ受信が安価な構成で可能になる。
【0148】
【発明の効果】
【0149】以上説明したように、本発明によれば、マ
ルチキャリア変調方式を用いてデータ通信を行うように
したため、小規模な事業所や家庭内等のネットワークに
最適な低コストかつ伝送速度の速い通信環境を提供でき
ると共に、アップサンプリング手段等によりマルチキャ
リア全体の周波数帯域が逆フーリエ変換手段からの出力
時の所定倍数分だけ広がったため、通信路(伝送路)に
おけるノイズがある周波数帯域に集中した場合でも、そ
の分だけノイズに強いデータ送受信が安価な構成で可能
になる。
【0150】また、次の発明によれば、ノイズの影響を
少なくするため、例えば、送受信されるマルチキャリア
データの周波数間隔を、逆フーリエ変換手段から出力さ
れるマルチキャリアデータの周波数間隔の所定倍数と定
められている場合でも、その所定倍数分の1に各キャリ
アの周波数帯域をカットオフするカットオフ手段、およ
びその所定倍数でアップサンプリングするアップサンプ
リング手段を追加するだけで済むので、マルチキャリア
符号化手段および逆フーリエ変換手段やフーリエ変換手
段の入出力数が減り、小規模で安価なもので対応するこ
とができ、コストを大幅に削減することができる。
【0151】また、次の発明によれば、周波数帯域およ
び周波数間隔が基準周波数であるマルチキャリアデータ
を送受信する高速のマルチキャリア通信装置との間でデ
ータ送受信する場合でも、この両マルチキャリア通信装
置間で、本発明のマルチキャリア通信装置がどのマルチ
キャリアにデータを符号化するのかを予め取り決めてお
けば、何ら改良等することなく、高速のマルチキャリア
通信装置とのデータ通信が可能になる。
【0152】また、次の発明によれば、PN系列に従っ
て低周波から高周波の4つの各マルチキャリアそれぞれ
に、時刻毎に符号化されるデータのチャネルが異なるよ
うにしたので、あるキャリアがノイズによりつぶされて
も、他のキャリアによりデータを送受信できるので、各
キャリアに異なるデータを符号化する場合でも、データ
全てが潰れるということがなくなり、電力線ノイズに対
する耐ノイズ性が向上し、より信頼性の高いデータ通信
が可能になる。
【0153】また、次の発明では、送信系では、マルチ
キャリアのいずれにも同一データを符号化する一方、受
信系では、そのマルチキャリアを構成する各サブキャリ
アのいずれにも同一データが符号化されたマルチキャリ
アデータを受信して、ノイズの影響の少ない任意の周波
数帯域のマルチキャリアデータを復号するようにしたの
で、電力線からのノイズがある周波数帯域に集中した場
合でも、その分だけ電力線ノイズに強いデータ送受信が
可能になる。
【0154】また、次の発明では、ノイズがある周波数
帯域に集中した場合でも、周波数帯域の広がったマルチ
キャリアのサブキャリア全てに同一データが符号化され
たマルチキャリアデータを受信して、最もS/Nの高い
周波数帯域のサブキャリアデータを選択して復号するよ
うにしたので、その分だけノイズに強いデータ受信が安
価な構成で可能になる。
【0155】また、次の発明では、ノイズがある周波数
帯域に集中した場合でも、周波数帯域の広がったマルチ
キャリアのサブキャリア全てに同一データが符号化され
たマルチキャリアデータを受信してフーリエ変換し、最
もS/Nの高い周波数帯域のサブキャリアデータを選択
して復号するようにしたので、その分だけノイズに強い
データ受信が安価な構成で可能になる。
【0156】また、次の発明では、ノイズがある周波数
帯域に集中した場合でも、周波数帯域の広がったマルチ
キャリアのサブキャリア全てに同一データが符号化され
たマルチキャリアデータを受信し、周波数変換や位相調
整、S/Nに応じた利得調整を行って各サブキャリアデ
ータを加算し復号するようにしたので、その分だけノイ
ズに強いデータ受信が安価な構成で可能になる。
【0157】また、次の発明では、ノイズがある周波数
帯域に集中した場合でも、周波数帯域の広がったマルチ
キャリアのサブキャリア全てに同一データが符号化され
たマルチキャリアデータを受信してフーリエ変換し、そ
の後、位相調整やS/Nに応じた利得調整を行って各サ
ブキャリアデータを加算し復号するようにしたので、そ
の分だけノイズに強いデータ受信が安価な構成で可能に
なる。
【0158】また、次の発明では、ノイズがある周波数
帯域に集中した場合でも、周波数帯域の広がったマルチ
キャリアのサブキャリア全てに同一データが符号化され
たマルチキャリアデータを受信してフーリエ変換し、そ
の後、サブキャリア毎にQAMデコードし、サブキャリ
ア毎にQAMデコードされたシンボル番号のうちから多
数決により最も確からしいシンボル番号を選択するよう
にしたので、その分だけノイズに強いデータ受信が安価
な構成で可能になる。 [図面の簡単な説明]
【図1】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施
の形態1である電力線通信装置の全体構成を示す図
【図2】それぞれ、図1に示す実施の形態1の電力線通
信装置内における各時点でのマルチキャリアデータの周
波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図3】それぞれ、実施の形態2による各キャリアへの
PN系列によるデータの符号化順序を示す図
【図4】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施
の形態3の全体構成を示す図
【図5】それぞれ、図4に示す実施の形態3の電力線通
信装置内における各時点でのマルチキャリアデータの周
波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図6】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施
の形態4の部分構成を示す図
【図7】それぞれ、図4に示す実施の形態6の電力線通
信装置内における各時点でのマルチキャリアデータの周
波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図8】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実施
の形態5の部分構成を示す図
【図9】それぞれ、図8に示す実施の形態5の電力線通
信装置内における各時点でのマルチキャリアデータの周
波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図10】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実
施の形態6の部分構成を示す図
【図11】それぞれ、図10に示す実施の形態6の電力
線通信装置内における各時点でのマルチキャリアデータ
の周波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図12】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実
施の形態7の部分構成を示す図
【図13】それぞれ、図12に示す実施の形態7の電力
線通信装置内における各時点でのマルチキャリアデータ
の周波数スペクトルを周波数軸上で示した図
【図14】この発明に係るマルチキャリア通信装置の実
施の形態8の部分構成を示す図
【図15】それぞれ、図14に示す実施の形態8の電力
線通信装置内における各時点でのマルチキャリアデータ
の周波数スペクトルを周波数軸上で示した図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋熊 利康 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 井上 雅裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−153882(JP,A) 特開 平6−334573(JP,A) 特開 昭61−198825(JP,A) 特開 昭61−131625(JP,A) 特開 昭53−128209(JP,A) 特開 昭58−59251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 1/00 - 1/20 H04J 11/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データをマルチキャリア変調方式に
    より変調して各キャリア間の周波数間隔が基準周波数で
    あるマルチキャリアデータに符号化するマルチキャリア
    符号化手段と、 上記マルチキャリア符号化手段からのマルチキャリア変
    復調方式のマルチキャリアデータにおける各キャリアの
    帯域を所定倍数分の一にカットオフするカットオフ手段
    と、 上記カットオフ手段からのマルチキャリアデータを逆フ
    ーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、 上記逆フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータを
    上記所定倍数でアップサンリングしてキャリア間周波数
    が上記基準周波数の所定倍数で、各キャリアの帯域を上
    記マルチキャリア符号化手段により符号化されたマルチ
    キャリアデータの各キャリアの帯域と同じにしたマルチ
    キャリアデータを出力するアップサンプリング手段と、 上記アップサンプリング手段からのマルチキャリアデー
    タを送信する送信手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  2. 【請求項2】 各キャリア間の周波数間隔が基準周波数
    の所定倍数であるマルチキャリアデータを受信する受信
    手段と、 上記受信手段が受信したマルチキャリアデータを上記所
    定倍数分の一でダウンサンプリングしてキャリア間周波
    数が上記基準周波数で、各キャリアの帯域を上記受信手
    段で受信されたマルチキャリアデータの各キャリアの帯
    域に対し上記所定倍数分の一にしたマルチキャリアデー
    タを出力するダウンサンプリング手段と、 上記ダウンサンプリング手段からのマルチキャリアデー
    タをフーリエ変換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータを復
    号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  3. 【請求項3】 入力データをマルチキャリア変調方式に
    より変調して各キャリア間の周波数間隔が基準周波数で
    あるマルチキャリアデータに符号化するマルチキャリア
    符号化手段と、 上記マルチキャリア符号化手段からのマルチキャリア変
    復調方式のマルチキャリアデータにおける各キャリアの
    帯域を所定倍数分の一にカットオフするカットオフ手段
    と、 上記カットオフ手段からのマルチキャリアデータを逆フ
    ーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、 上記逆フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータを
    上記所定倍数でアップサンリングしてキャリア間周波数
    が上記基準周波数の所定倍数で、各キャリアの帯域を上
    記マルチキャリア符号化手段により符号化されたマルチ
    キャリアデータの各キャリアの帯域と同じにしたマルチ
    キャリアデータを出力するアップサンプリング手段と、 上記アップサンプリング手段からのマルチキャリアデー
    タを送信する送信手段と、 各キャリア間の周波数間隔が基準周波数の所定倍数であ
    るマルチキャリアデータを受信する受信手段と、 上記受信手段が受信したマルチキャリアデータを上記所
    定倍数分の一でダウンサンプリングしてキャリア間周波
    数が上記基準周波数で、各キャリアの帯域を上記受信手
    段で受信されたマルチキャリアデータの各キャリアの帯
    域に対し上記所定倍数分の一にしたマルチキャリアデー
    タを出力するダウンサンプリング手段と、 上記ダウンサンプリング手段からのマルチキャリアデー
    タをフーリエ変換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータを復
    号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載のマルチ
    キャリア通信装置において、 マルチキャリア符号化手段は、各キャリアに同一データ
    を符号化したマルチキャリアデータを出力することを特
    徴とするマルチキャリア通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3記載のマルチキ
    ャリア通信装置において、 マルチキャリア符号化手段は、各キャリアにデータを符
    号化する際、各キャリアに符号化されるデータのチャネ
    ルを時間毎に変えたマルチキャリアデータを出力するこ
    とを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  6. 【請求項6】 入力データをマルチキャリア変調方式に
    より変調してマルチキャリアのうち1つのキャリアにの
    み符号化するマルチキャリア符号化手段と、 上記マルチキャリア符号化手段からのマルチキャリアデ
    ータを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、 上記逆フーリエ変換手段から出力され、同一データが符
    号化された、所定周波数間隔で発生する元変調波の周期
    スペクトルを含む複数のマルチキャリアデータのうち、
    所定の複数のマルチキャリアデータを含む周波数でカッ
    トオフするカットオフ手段と、 上記カットオフされたマルチキャリアデータを送信する
    送信手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のマルチキャリア通信装
    置において、 マルチキャリアを構成する各キャリアに同一データが符
    号化されたマルチキャリアデータを受信する受信手段
    と、 上記受信手段が受信したマルチキャリアデータに基づい
    て各キャリアに符号化された同一データを復号するマル
    チキャリア復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のマルチキャリア通信装置
    において、 マルチキャリア復号手段は、 受信手段が受信したマルチキャリアデータを構成する各
    キャリアのS/Nを測定するS/N測定手段と、 上記S/N測定手段の測定出力に基づき上記受信手段が
    受信したマルチキャリアデータからS/Nの最も高いキ
    ャリアデータを選択するキャリア選択手段と、 上記キャリア選択手段によって選択されたキャリアデー
    タを周波数軸データに変換する周波数軸データ変換手段
    と、 上記周波数軸データ変換手段からの周波数軸データを復
    号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のマルチキャリア通信装置
    において、 マルチキャリア復号手段は、 受信手段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変
    換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段からのマルチキャリアデータを構
    成する各キャリアのS/Nを測定するS/N測定手段
    と、 上記S/N測定手段の測定出力に基づき上記フーリエ変
    換手段からのマルチキャリアデータのうちS/Nの最も
    高いキャリアデータを選択するキャリア選択手段と、 上記キャリア選択手段によって選択されたキャリアデー
    タを復号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のマルチキャリア通信装
    置において、 マルチキャリア復号手段は、 受信手段が受信したマルチキャリアデータをキャリア毎
    に切出すキャリア切出し手段と、 上記キャリア切出し手段によってキャリア毎に切出され
    たデータを同一の周波数に変換すると共に、位相調整を
    行う調整手段と、 上記調整手段からのキャリア毎の出力を加算する加算手
    段と、 上記加算手段からの加算データを周波数軸データに変換
    する周波数軸データ変換手段と、 上記周波数軸データ変換手段からの周波数軸データを復
    号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のマルチキャリア通信
    装置において、 マルチキャリア復号手段は、さらに、 キャリア切出し手段によってキャリア毎に切出されたデ
    ータの各S/Nを測定するS/N測定手段と、 上記S/N測定手段の測定出力に基づき上記キャリア切
    出し手段からのデータの利得をキャリア毎に設定する利
    得設定手段と、を有し、調整手段は、上記キャリア切出
    し手段によってキャリア毎に切出されたデータを同一の
    周波数に変換すると共に、位相調整し、さらに上記利得
    設定手段による設定利得に基づいて利得調整を行うこと
    を特徴とするマルチキャリア通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のマルチキャリア通信装
    置において、 マルチキャリア復号手段は、 受信手段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変
    換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段によってフーリエ変換されたマル
    チキャリアデータをキャリア毎に位相調整する調整手段
    と、 上記調整手段からのキャリア毎の出力を加算する加算手
    段と、 上記加算手段からの加算データを復号する復号手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のマルチキャリア通信
    装置において、 マルチキャリア復号手段は、さらに、 フーリエ変換手段によってフーリエ変換されたマルチキ
    ャリアデータを構成する各キャリアのS/Nをキャリア
    毎に測定するS/N測定手段と、 上記S/N測定手段の測定出力に基づき上記フーリエ変
    換手段からのマルチキャリアデータの利得をキャリア毎
    に設定する利得設定手段と、を有し、調整手段は、フー
    リエ変換されたマルチキャリアデータをキャリア毎に位
    相調整すると共に、上記利得設定手段による設定利得に
    基づいて利得調整を行うことを特徴とするマルチキャリ
    ア通信装置。
  14. 【請求項14】 請求項7記載のマルチキャリア通信装
    置において、 マルチキャリア復号手段は、 受信手段が受信したマルチキャリアデータをフーリエ変
    換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段によってフーリエ変換されたマル
    チキャリアデータをキャリア毎に復号する復号手段と、 上記復号手段によってキャリア毎に復号された復号デー
    タを入力して、最も入力の多い復号データを判定して出
    力する判定手段と、 を有することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1,3,4,5,6のいずれか
    に記載のマルチキャリア通信装置において、 送信手段は、電力線を介しマルチキャリアデータを送信
    することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項2,3,7〜14のいずれかに
    記載のマルチキャリア通信装置において、 受信手段は、電力線を介しマルチキャリアデータを受信
    することを特徴とするマルチキャリア通信装置。
  17. 【請求項17】 入力データをマルチキャリア変調方式
    により変調して各キャリア間の周波数間隔が基準周波数
    であるマルチキャリアデータに符号化すると共に、各キ
    ャリアの帯域を所定倍数分の一にカットオフして逆フー
    リエ変換し、 逆フーリエ変換されたマルチキャリアデータを上記所定
    倍数でアップサンリングしてキャリア間周波数が上記基
    準周波数の所定倍数で、各キャリアの帯域を上記符号化
    マルチキャリアデータの各キャリアの帯域と同じにした
    マルチキャリアデータを送信する、 ことを特徴とするマルチキャリア通信方法。
  18. 【請求項18】 各キャリア間の周波数間隔が基準周波
    数の所定倍数であるマルチキャリアデータを受信して、
    受信したマルチキャリアデータを上記所定倍数分の一で
    ダウンサンプリングしてキャリア間周波数が上記基準周
    波数で、各キャリアの帯域を上記受信マルチキャリアデ
    ータの各キャリアの帯域に対し上記所定倍数分の一にし
    たマルチキャリアデータをフーリエ変換する共に、復号
    することを特徴とするマルチキャリア通信方法。
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