JP3286386B2 - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents

タイヤ空気圧警報装置

Info

Publication number
JP3286386B2
JP3286386B2 JP09674693A JP9674693A JP3286386B2 JP 3286386 B2 JP3286386 B2 JP 3286386B2 JP 09674693 A JP09674693 A JP 09674693A JP 9674693 A JP9674693 A JP 9674693A JP 3286386 B2 JP3286386 B2 JP 3286386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
air pressure
determination
tire
tire pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09674693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06286432A (ja
Inventor
知示 和泉
哲也 立畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP09674693A priority Critical patent/JP3286386B2/ja
Priority to DE4410941A priority patent/DE4410941A1/de
Priority to US08/220,361 priority patent/US5826210A/en
Publication of JPH06286432A publication Critical patent/JPH06286432A/ja
Priority to US09/132,308 priority patent/US6182021B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3286386B2 publication Critical patent/JP3286386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、タイヤ空気圧警報装
置に関し、特に、タイヤの初期状態を補償をする為の初
期設定処理と、その処理後のタイヤ空気圧判定処理とで
タイヤ空気圧の低下を検知するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】 車両のタイヤの空気圧がある程度以上
低下した状態で走行することは好ましくないので、従来
より、種々のタイヤ空気圧警報装置が提案されている。
例えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタイヤ空気圧の
低下を判定するようにしたもの、或いは、タイヤ空気圧
が低下すると、空気圧が低下した車輪の回転数が増加す
ることから、4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサ
を設け、それら車輪速センサで検出した車輪速に基いて
タイヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、等が提
案されている。
【0003】例えば、特開昭63−305011号公報
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 車両のタイヤの空気
圧は、通常2Kg/cm2 で、その空気圧が1 Kg/cm 2 に低
下した場合のタイヤ径の変化は、約3%程度であるのに
対して、タイヤの製作誤差も約3%程度であることか
ら、4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧低下を判定する
技術においては、タイヤ製作誤差と空気圧低下とを識別
することは、非常に難しい課題である。前記公報の装置
では、積荷やタイヤの特性に鑑みて制御ゲインを変更す
る技術について示唆してはいるが、タイヤの製作誤差を
補正してタイヤ空気圧判定精度を高める為の具体的な技
術については、何ら提案していない。
【0005】そこで、タイヤの製作誤差や特性を補償す
る為の初期設定処理等を行うにしても、その初期設定処
理を行う時の車速と、実際にタイヤ空気圧判定を行う時
の車速とが同じとは限らないので、初期設定処理の結果
を一律に適用するだけでは、タイヤ空気圧判定の精度を
高めることが難しく、タイヤ空気圧判定の信頼性が低下
する。更に、タイヤは使用中に摩耗したり、摩擦特性が
変化したりするので、前記初期設定処理のみでタイヤ空
気圧判定の精度を高めるには限界があり、タイヤ空気圧
判定の信頼性を十分に高めることは出来ない。本発明の
目的は、初期設定処理時の車速と、実際のタイヤ空気圧
判定時の車速とを加味して判定しきい値を補正すること
でタイヤ空気圧判定の精度及び信頼性を高め得るタイヤ
空気圧警報装置、また、学習制御により判定しきい値を
補正することでタイヤ空気圧判定の精度及び信頼性を高
め得るタイヤ空気圧警報装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1のタイヤ空気
圧警報装置は、車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
置において、車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出
手段と、前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用い
て、所定の第1車速域において4輪のタイヤの初期状態
における4輪タイヤ間の補償係数を求めるための初期設
定処理を行う初期設定処理手段と、前記車輪速検出手段
で検出された4輪の車輪速と前記初期設定処理手段によ
って求められた補償係数とを用いて、初期設定処理手段
による処理後の所定期間又は所定走行距離毎に、第1車
速域よりも広い第2車速域において、タイヤ空気圧判定
処理を実行する空気圧判定処理手段とを備えたものであ
る。
【0007】ここで、前記空気圧判定処理手段は、前記
4輪の車輪速と前記補償係数とから求めた判定係数と、
空気圧が低下したと判定する判定しきい値とを比較して
空気圧低下を判定するように構成されており、前記初期
設定処理手段は、第1車速域を区分した複数の車速帯別
に、空気圧判定処理手段における前記判定しきい値を補
正する為の第1補正係数を設定するとともに、前記第1
補正係数は、前記複数の車速帯のうち車輪速の検出精度
が高い車速帯ほど前記空気圧低下の判定が行われやすく
なるように構成されたことを特徴とする構成(請求項
)、前記空気圧判定処理手段は、前記4輪の車輪速と
前記補償係数とから求めた判定係数と、空気圧が低下し
たと判定する判定しきい値とを比較するものであって、
前記空気圧判定処理手段は、第2車速域を区分した複数
の車速帯別に、前記判定しきい値を補正する為の第2
正係数を設定するとともに、前記第2補正係数は、前記
第2車速域を区分した複数の車速帯が高速側ほど前記空
気圧低下したと判定がされにくくなるように構成された
ことを特徴とする構成(請求項3)、前記空気圧判定処
理手段は、前記判定しきい値を学習制御で補正する為の
学習補正係数を設定するようにした構成(請求項)、
等種々の態様に構成することが出来る。
【0008】
【発明の作用及び効果】 請求項1のタイヤ空気圧警報
装置においては、車輪速検出手段は車両の4輪の車輪速
を検出し、初期設定処理手段は、前記検出された車輪速
を用いて、所定の第1車速域において4輪のタイヤの初
期状態における4輪タイヤ間の補償係数を求める。空気
圧判定処理手段は、検出された4輪の車輪速と前記補償
係数を用いて、初期設定処理手段による処理後の所定期
間又は所定走行距離毎に、第1車速域よりも広い第2車
速域において、タイヤ空気圧判定処理を実行する。この
ように、4輪のタイヤの初期状態を補償するための補償
係数を用いてタイヤ空気圧判定を行うので、交換後のタ
イヤの製作誤差や特性等を補償したタイヤ空気圧判定を
行うことができるから、タイヤ空気圧判定の精度や信頼
性を高めることができる。また、第1車速域を車輪速検
出に適した比較的狭い車速域に設定して補償係数の精度
を高めつつも、第2車速域を第1車速域よりも広く設定
して、タイヤ空気圧判定を広い車速域で実行できるか
ら、実用性に優れる。
【0009】ここで、請求項2では、前記空気圧判定処
理手段は、前記4輪の車輪速と前記補償係数とから求め
た判定係数と、空気圧が低下したと判定する判定しきい
値とを比較して空気圧低下を判定するように構成されて
おり、初期設定処理手段が、第1車速域を区分した複数
の車速帯別に、判定しきい値を補正する為の第1補正係
数を設定すると共に、前記第1補正係数は、前記複数の
車速帯のうち車輪速の検出精度が高い車速帯ほど前記空
気圧低下の判定が行われやすくなるように構成されてい
ため、初期設定処理時の車速帯に応じて判定しきい値
を補正して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を向上で
きる。請求項では、前記空気圧判定処理手段は、前記
4輪の車輪速と前記補償係数とから求めた判定係数と、
空気圧が低下したと判定する判定しきい値とを比較する
ものであって、空気圧判定処理手段が、第2車速域を区
分した複数の車速帯別に、判定しきい値を補正する為の
第2補正係数を設定すると共に、前記第2補正係数は、
前記第2車速域を区分した複数の車速帯が高速側ほど前
記空気圧低下したと判定がされにくくなるように構成さ
れたため、タイヤ空気圧判定実行時の車速帯に応じて判
定しきい値を補正して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼
性を向上できる。
【0010】求項では、空気圧判定処理手段が、判
定しきい値を学習制御で補正する為の学習補正係数を設
定するため、タイヤ空気圧判定の誤判定を少なくし、タ
イヤ空気圧判定の精度や信頼性を向上できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ装
置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気圧警報
装置に本発明を適用した場合の実施例である。第1図に
示すように、この自動車は、左右の前輪1,2 が従動輪、
左右の後輪3,4 が駆動輪とされ、エンジン5 の出力トル
クが自動変速機6 からプロペラシャフト7、差動装置8
および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4 に伝達
されるように構成してある。各車輪1〜4には、車輪と
一体的に回転するディスク11a 〜14a と、制動圧の供給
を受けて、これらディスク11a 〜14a の回転を制動する
キャリパ11b 〜14bなどからなるブレーキ装置11〜14が
夫々設けられ、これらのブレーキ装置11〜14を作動させ
るブレーキ制御システム15が設けられている。
【0012】このブレーキ制御システム15は、運転者に
よるブレーキペダル16の踏込力を増大させる倍力装置17
と、この倍力装置17によって増大された踏込力に応じた
制動圧を発生させるマスターシリング18とを有する。こ
のマスターシリング18からの前輪用制動圧供給ライン19
が2経路に分岐され、これら前輪用分岐制動圧ライン19
a,19b が左右の前輪1,2 のブレーキ装置11,12 のキャリ
パ11b,12b に夫々接続され、左前輪1のブレーキ装置11
に通じる一方の前輪用分岐制動圧ライン19a には、第1
バルブユニット20が設けられ、右前輪2 のブレーキ装置
12に通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19b にも、第
1バルブユニット20と同様の第2バルブユニット21が設
けられている。
【0013】一方、マスターシリンダ18からの後輪用制
動圧供給ライン22には、第1、第2バルブユニット20,2
1 と同様の第3バルブユニット23が設けられている。こ
の後輪用制動圧供給ライン22は、第3バルブユニット23
の下流側で2経路に分岐されて、これら後輪用分岐制動
圧ライン22a,22b が左右の後輪3,4 のブレーキ装置13,1
4 のキャリパ13b,14b に夫々接続されている。このブレ
ーキ制御システム15は、第1バルブユニット20を介して
左前輪1のブレーキ装置11の制動圧を可変制御する第1
チャンネルと、第2バルブユニット21を介して右前輪2
のブレーキ装置12の制動圧を可変制御する第2チャンネ
ルと、第3バルブユニット23を介して左右の後輪3,4 の
両ブレーキ装置13,14 の制動圧を可変制御する第3チャ
ンネルとが設けられ、これら第1〜第3チャンネルが互
いに独立して制御されるように構成してある。
【0014】前記ブレーキ制御システム15には、第1〜
第3チャンネルを制御するコントロールユニット40が設
けられ、このコントロールユニット40は、ブレーキペダ
ル16のON/OFFを検出するブレーキスイッチ25からのブレ
ーキ信号と、ハンドル舵角を検出する舵角センサ26から
の舵角信号と、各車輪の回転速度を夫々検出する車輪速
センサ27〜30からの車輪速信号とを受けて、これらの信
号に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニット
20,21,23に夫々出力することにより、左右の前輪1,2 お
よび後輪3,4 のスリップに対する制動制御(ABS制
御)を第1〜第3チャンネルごとに並行して行うように
なっている。
【0015】次に、本願特有のタイヤ空気圧警報装置に
ついて説明する。このタイヤ空気圧警報装置は、前記4
つの車輪速センサ27〜30と、タイヤ空気圧判定の初期設
定を指令する為の初期設定スイッチ33(これは、インス
トルメントパネルに付設されている)と、インストルメ
ントパネルに付設されたワーニングランプ34、コントロ
ールユニット40、などで構成され、コントロールユニッ
ト40には、車輪速センサ27〜30、ブレーキスイッチ25、
舵角センサ26、走行距離計31、初期設定スイッチ33、等
のセンサやスイッチからの信号が供給され、ワーニング
ランプ34は、コントロールユニット40で駆動制御され
る。
【0016】前記各車輪速センサ27〜30は、ディスク11
a 〜14a に形成された又はディスク11a 〜14a に隣接さ
せて設けられた図示外の検出用ディスクに形成された4
4個の検出部を電磁ピックアップで検出する構成のもの
である。前記コントロールユニット40は、車輪速センサ
27〜30からの検出信号を濾波するフィルタ及びフィルタ
で濾波された検出信号を波形整形する回路、アナログの
各種検出信号をA/D変換するAD変換器、入力出力イ
ンターフェイスと、CPUとROMとRAMとからなる
マイクロコンピュータ等からなり、ROMには、後述の
タイヤ空気圧判定制御の制御プログラムやマップが予め
入力格納してあり、RAMには、その制御に必要な種々
のメモリ類(バッファ、メモリ、フラグ、カウンタ、ソ
フトタイマ等)が設けられている。
【0017】以下、前記コントロールユニット40で実行
されるタイヤ空気圧判定制御について、図2以降の図面
に基いて説明する。但し、フローチャートの図中、符号
Si(i=1,2,・・・)は、各ステップを示すもの
である。最初に、このタイヤ空気圧判定制御の概要につ
いて説明すると、基本的に4つの車輪速センサ27〜30で
検出される車輪速Vw1〜Vw4 に基いてタイヤ空気圧判定
を行うのであるが、自動車の使用開始時や1又は複数の
タイヤを交換したとき等に、係数Cx(これが補償係数
に相当する)の初期設定処理を実行して、タイヤの製作
誤差や特性を補償する為の係数Cxを初期設定する。そ
の後、比較的短い定期的(所定走行距離毎、又は、所定
期間毎)にタイヤ空気圧判定処理を実行して、何れかの
タイヤの空気圧異常を判定し、タイヤ空気圧が低下して
いる場合には、ワーニングランプ34を介して警報を出力
する。
【0018】そして、前記初期設定処理は、初期設定用
の第1車速域(例えば、10〜55Km/H)のときに実行
し、前記タイヤ空気圧判定処理は、空気圧判定用の第2
車速域(例えば、10Km/H〜最高車速)のときに実行す
る。尚、このタイヤ空気圧判定制御は、前記初期設定処
理と、タイヤ空気圧判定処理とを含む。
【0019】次に、前記係数Cxの初期設定処理につい
て、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。この
係数Cxの初期設定処理は、タイヤを交換した場合等に
インストルメントパネルに付設したa接点型の初期設定
スイッチ33がON操作されると開始され、次に前記セン
サ27〜30, 26,31 やスイッチ25からの信号をディジタル
化した各種データが読み込まれ(S1)、次に、初期設
定処理の実行中を示す為に、ワーニングランプ34が点灯
され、且つタイヤ空気圧判定処理を禁止する為にフラグ
Fが0にリセットされる(S2)。
【0020】次に、係数Cxの初期設定条件が成立か否
かの判定が実行される(S3)が、自動車が加減速状態
でないこと、定常直進走行状態であって、前記初期設定
用の車速域に入っていること、が充足されたときには、
条件成立と判定されてS4移行し、また、条件不成立の
ときはそのままリターンする。尚、車速Vとしては、車
体速が適用され、車速Vは、左右の従動輪(前輪1,
2)の車輪速Vw1, Vw2の平均値に等しく設定され、加
減速は、車速Vの変化から検知される。S3の判定結果
がYes のときには、S4〜S9において、タイヤ空気圧
判定の判定しきい値(図4のS33及びS37のαβD
0)を補正する為の補正係数α(第1補正係数に相当す
る)が、次のように設定される。
【0021】車速Vが10Km/H以上で25Km/H未満の車
速帯のときには、S4、S5により補正係数αが1.10に
設定され、また、車速Vが25Km/H以上で40Km/H未満
の車速帯のときには、S6、S7により補正係数αが1.
05に設定され、また、車速Vが40Km/H以上で55Km/H
未満の車速帯のときには、S8、S9により補正係数α
が1.00に設定される(図7参照)。即ち、車速Vが40
Km/H以上で55Km/H未満のときに、車輪速Vw1〜Vw4の
検出精度が最も高くなり、車速Vが低下するのに応じて
車輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下することから、車速
Vが低下するのに応じてαを大きくして、タイヤ空気圧
判定の判定しきい値を大きく補正するようになってい
る。尚、前記数値1.10、1.05は、一例を示すもので、こ
れらの数値に限定されるものではない。
【0022】前記S5、S7又はS9から、S10へ移
行し、S10において、タイヤの製作誤差や特性を加味
してタイヤ交換時等における4つのタイヤの初期状態を
補償する為の補償係数Cxが、4輪の車輪速Vw1〜Vw4
を用いて、一方の対角線関係にある左前輪1と右後輪4
の車輪速の和(Vw1+Vw4)と、他方の対角線関係にあ
る右前輪2と左後輪3の車輪速の和(Vw2+Vw3)との
比として、次式で演算される。 係数Cx=(Vw1+Vw4)/(Vw2+Vw3) 次に、係数Cxが適正値か否か判定されるが、タイヤの
製作誤差によるタイヤ径の誤差が最大0.3 %であること
から、係数Cxが略1の所定範囲(例えば、0.95〜1.0
5)に入っている場合に、係数Cxが適正値であると判
定される。
【0023】係数Cxが適正値であるときには、S12
において係数Cxの書き換え処理が実行され、前回の係
数Cx(i-1) が今回のCx(i) で書き換えられ、次に、
S13においてワーニングランプ34が消灯され且つタ
イヤ空気圧判定処理を許可する為にフラグFが1にセッ
トされ、その後S16へ移行する。一方、S11の判定
結果がNoのときは、S14において係数Cxが、不定か
否か判定され、不定のときにはS3へ移行してS3以降
が再実行され、また、不定でないときには、S15にお
いてワーニングランプ34が所定時間(例えば、2秒
間)点滅され、その後S16へ移行する。S16では、
フラグFが1か否か判定され、その判定が No のときは
リターンし、また、その判定がYes のときはこの処理が
終了する。但し、1回のスイッチ33のON操作に基い
て、同一の車速帯において、複数回の初期設定処理を実
行して複数の係数Cxを求め、それら複数の係数Cxの
平均値から最終の係数Cxを決定するように構成するこ
とも可能である。こうして、タイヤ交換時等における4
つのタイヤの初期状態を補償する為の係数Cxが決定さ
れ、RAMのメモリに格納される。尚、低μ路走行時
や、悪路走行時や坂道走行時には、初期設定処理を禁止
するように構成してもよい。
【0024】次に、タイヤ空気圧判定処理について、図
3と図4のフローチャートを参照しつつ説明する。この
タイヤ空気圧判定処理は、例えば、10Kmの走行距離
毎に実行される処理であり、この処理の開始後、前記セ
ンサ27〜30,26,31やスイッチ25からの信号をディジタル
化した各種データが読み込まれ(S20)、次に、前記
フラグFが1か否か判定され(S21)、Yes のときに
は、S22においてタイヤ空気圧判定条件成立か否か判
定される。このタイヤ空気圧判定条件に関して、自動車
が加減速状態でないこと、定常直進走行状態であって、
タイヤ空気圧判定用の車速域に入っていること、が充足
されたときには、条件成立と判定されてS23へ移行
し、条件不成立のときはS29へ移行する。
【0025】次に、条件成立の場合には、S23〜S2
7において、タイヤ空気圧判定時の車速Vに応じて判定
しきい値を補正する為の補正係数β(第2補正係数に相
当する)が設定される。車速Vが10Km/H以上で50Km
/H未満の車速帯のときには、S23、S24により補正
係数βが1.00に設定され、また、車速Vが50Km/H以上
で100Km/H未満の車速帯のときには、S23、S24
により補正係数βが1.10に設定され、また、車速Vが1
00Km/H以上の車速帯のときには、S27おいて補正係
数βが1.20に設定される(図8参照)。
【0026】即ち、車速Vが10Km/H以上で50Km/H未
満のときには、初期設定処理の車速Vに近い車速のとき
にタイヤ空気圧判定を実行するため、空気圧判定変数D
の誤差が小さくなることから、補正係数βが1.00に設定
され、また、車速Vが増大するのに応じて、初期設定処
理の車速Vから大きくズレた車速のときにタイヤ空気圧
判定を実行するため、空気圧判定変数Dの誤差が大きく
なることに鑑みて、車速Vの増大に応じて補正係数βを
大きく設定する。尚、前記数値1.10、1.20は、一例を示
すもので、これらの数値に限定されるものではない。
【0027】次に、S28において、図4のタイヤ空気
圧判定のサブルーチンが実行されてその後リターンし、
S21又はS22の判定結果がNoのときは、S29にお
いて、タイヤ空気圧判定のサブルーチンにおけるタイマ
Tがリセットされ、フラグFa,Ftが0にリセットさ
れるとともに、カウンタI,Jが0にリセットされ、そ
の後リターンする。次に、S28のタイヤ空気圧判定サ
ブルーチンについて、図4のフローチャートを参照しつ
つ説明する。先ず、フラグFtが1か否か判定され(S
30)、最初はNoなのでS31において、タイマTがス
タートされ且つフラグFtが1にセットされてS32へ
移行する。また、フラグFtが1にセットされている状
態では、S30からS32へ移行する。次に、S32に
おいて、空気圧判定変数Dが、図示の式、つまり、次式
により演算される。
【0028】 D=2×[Cx(Vw2+Vw3)-( Vw1+Vw4)]/[ Vw1+Vw2+Vw3+Vw4 ] 上式において、係数Cxは、予めタイヤの初期状態を補
償するように設定してあるため、タイヤ空気圧が正常で
ある場合には、空気圧判定変数Dは略0に等しい値にな
るが、右前輪2又は左後輪3のタイヤ空気圧が低下して
いる場合には、車輪速Vw2又は車輪速Vw3が大きくなる
ため空気圧判定変数Dは正方向に増大し、また、左前輪
1又は右後輪4のタイヤ空気圧が低下している場合に
は、車輪速Vw1又は車輪速Vw4が大きくなるため空気圧
判定変数Dは負方向に増大する。次に、S33において
判定変数Dが、判定しきい値αβD0(但し、所定の基
本値D0は、例えば、0.020 〜0.050 の範囲の値であ
る)以上か否か判定され、その判定結果がYes のとき
は、フラグFaが1か否か判定され(S34)、フラグ
Faが1でないときには、判定変数Dが判定しきい値α
βD0以上の回数をカウントするカウンタIが1にセッ
トされ且つフラグFaが1にセットされ(S35)、そ
の後S41へ移行する。また、フラグFaが1にセット
されている状態では、S34からS36に移行してカウ
ンタIがインクリメントされ、その後S41ヘ移行す
る。
【0029】一方、S33の判定結果がNoのときは、S
37へ移行して判定変数Dが、判定しきい値−αβD0
以下か否か判定され、Yes のときはフラグFaが2か否
か判定され(S38)、フラグFaが2でないときに
は、判定変数Dが判定しきい値−αβD0以下の回数を
カウントするカウンタJが1にセットされ且つフラグF
aが2にセットされ(S39)、その後S41へ移行す
る。また、フラグFaが2にセットされている状態で
は、S38からS40に移行してカウンタJがインクリ
メントされ、その後S41ヘ移行する。次に、S41に
おいて、タイマTのカウント値Tが所定時間T0(例え
ば、2秒)経過したか否か判定されるが、最初のうち
は、その判定結果がNoであるため、S41からリターン
するのを繰り返していって、図3のS20〜S27、S
30〜S41が繰り返えして実行され、タイマTのカウ
ント値TとカウンタIのカウント値I又はカウンタJの
カウント値Jが増加していく。尚、図には、タイヤ空
気圧正常時の空気圧判定変数Dの挙動を図示し、図10
には、右側前輪2又は左側後輪3のタイヤ空気圧異常時
の空気圧判定変数Dの挙動を図示してある。
【0030】そして、所定時間T0経過すると、S41
の判定結果がYes となるため、S42へ移行し、カウン
タIのカウント値Iが所定値K0以上か又はカウンタJ
のカウント値Jが所定値K0以上か否かの判定が実行さ
れ、その判定結果がNoのときには、S43においてタイ
ヤ空気圧が正常と判定されてS46へ移行し、また、S
42の判定結果がYes のときには、S44においてタイ
ヤ空気圧異常(低下)と判定され、S45において、ド
ライバーにタイヤ空気圧低下を警報する為に、ワーニン
グランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点灯され、
S46へ移行する。S46においては、次回のタイヤ空
気圧判定処理に備えて、タイマT、フラグFa、フラグ
Ft、カウンタI、カウンタJが、夫々0にリセットさ
れ、今回のタイヤ空気圧判定処理が終了する。尚、低μ
路走行時や、悪路走行時や、坂道走行時には、タイヤ空
気圧判定を禁止するように構成することもできる。
【0031】次に、以上説明したタイヤ空気圧警報装置
の作用について説明する。インストルメントパネルに初
期設定スイッチ33を設け、そのスイッチ33を操作するこ
とにより、タイヤ交換時等の必要な時に係数Cxを初期
設定する初期設定処理を実行するので、タイヤ交換後の
4輪のタイヤの製作誤差や特性を補償した係数Cxを設
定することができる。この初期設定処理は、比較的低速
の10〜55Km/Hの第1車速域の車速の時に実行するの
で、駆動輪のスリップ等の影響を殆ど受けずに、車輪速
Vw1〜Vw4を高精度に検出して、係数Cxの設定精度を
高めることができる。更に、初期設定処理を実行すると
きの車速Vに応じて、車速が低いとき程補正係数αが大
きくなるように、補正係数αを設定し、この補正係数α
で判定しきい値を補正するため、タイヤ空気圧判定にお
ける誤判定の確率を小さくし、タイヤ空気圧判定の精度
や信頼性を高めることができる。
【0032】その初期設定処理後には、所定距離走行毎
に又は所定期間経過毎に、前記係数Cxを用いてタイヤ
空気圧判定処理を実行する。このタイヤ空気圧判定処理
は、定常直進走行時であって10Km/H〜最高車速の第2
車速域のときに実行するが、この第2車速域を第1車速
域よりも広く第1車速域を包含するように設定してある
ため、車速の略全域においてタイヤ空気圧判定を実行で
きるから、実用性に優れる。ここで、車速Vが60Km/H
以上になると、駆動輪のスリップ等の影響で車輪速の検
出精度が低下することに鑑み、タイヤ空気圧判定を実行
するときの車速が、第1車速域から離れる程大きくなる
ように、補正係数βを設定し、その補正係数βで判定し
きい値を補正するため、タイヤ空気圧判定における誤判
定の確率を小さくし、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性
を高めることができる。
【0033】そして、このタイヤ空気圧判定処理では、
タイマT、カウンタI、カウンタJを用いて、所定時間
T0におけるD≧αβD0となるカウント値Iや、D≦
−αβD0となるカウント値Jをカウントし、それらの
カウント値I,Jが所定値K0以上のときに、タイヤ空
気圧異常と判定するので、多くのサンプリングデータに
基いて精度良くタイヤ空気圧判定を行うことができる。
【0034】次に、前記実施例におけるタイヤ空気圧判
定処理の一部を変更した別実施例について、図5、図6
を参照しつつ説明する。尚、図5は、図のフローチャ
ートのうちの変更部分を示すものであり、図6は、図4
のフローチャートのうちの変更部分を示すものである。
この別実施例では、補正係数α、βに加えて、学習補正
係数γを適用して、判定しきい値がαβγD0と設定さ
れ、学習補正係数γは、初期設定完了時に1に設定され
る。最初に、図5に基いて説明すると、S43の次に、
S70において今回の判定フラグH(i) が0にリセット
され、次にS71において前回の判定フラグH(i-1) が
1か否か判定され、前回もタイヤ空気圧正常と判定され
て判定フラグH(i-1) が0のときはS72において学習
補正係数γが変更なしに保持され、次にS79において
ワーニングランプ34が消灯され、その後S46へ移行
する。
【0035】S71の判定結果がYes のときは、S73
において前回のβ(i-1) と今回のβ(i) とが等しいか否
か( つまり、前回のタイヤ空気圧判定のときの車速帯と
今回のタイヤ空気圧判定のときの車速帯とが同じか否
か) の判定がなされ、その判定結果がYes のときは、車
速帯が同一であるにも係わらずタイヤ空気圧が前回は異
常で今回は正常と判定していることから、フェイルセー
フ的観点から判定しきい値が僅かに大き過ぎる可能性が
あることに鑑み、この場合、S74において学習補正係
数γが所定値0.05だけ小さく変更され、その後S79を
経てS46へ移行する。
【0036】一方、S73の判定結果が No のとき、前
回と今回とで車速帯が異なるときは、S75において、
前前回の判定フラグH(i-2) が1か否か判定され、その
判定結果がYes のとき、つまり、タイヤ空気圧が前前回
と前回が異常で、今回は正常と判定していることから、
前記同様に、判定しきい値が僅かに大き過ぎる可能性が
あることに鑑み、この場合、S74において学習補正係
数γが所定値0.05だけ小さく変更され、その後S79を
経てS46へ移行する。また、S75の判定結果が No
のときは、タイヤ空気圧が前前回は正常、前回は異常、
今回は正常と判定していることから、学習補正係数γが
略適正であると考えられるので、S78において学習補
正係数γが変更なしに保持され、その後S79を経てS
46へ移行する。
【0037】次に、図6に基いて説明すると、S44
おいてタイヤ空気圧異常と判定されると、S80におい
て今回の判定フラグH(i) が1 にセットされ、次に前回
の判定フラグH(i-1) が1 か否か判定され、その判定結
果がYes のときは、S82において、前回のβ(i-1) と
今回のβ(i) とが等しくないか否か( つまり、前回のタ
イヤ空気圧判定のときの車速帯と今回のタイヤ空気圧判
定のときの車速帯とが異なるか否か)の判定がなされ、
その判定結果がYes のときには、異なる車速帯で続けて
異常判定が出たことから、S83においてタイヤ空気圧
異常と判定され且つワーニングランプ34が点灯状態に
保持され、次にS85において学習補正係数γが変更な
しに保持され、その後S46へ移行する。
【0038】S82の判定結果が No のときは前回と今
回とで車速帯が同じであるため、タイヤ空気圧異常と断
定し難いので、S84においてタイヤ空気圧が準異常と
判定され且つワーニングランプ34が点滅状態に保持さ
れ、次にS85へ移行する。一方、S81の判定結果が
No のとき、つまり、タイヤ空気圧が前回は正常で、今
回は異常のときには、S86において前回のβ(i-1) と
今回のβ(i) とが等しいか否か判定され、その判定結果
がYes のときには、前回と今回とで車速帯が同じである
のに、タイヤ空気圧が前回は正常で、今回は異常と判定
していることから、S84へ移行してタイヤ空気圧が準
異常と判定され且つワーニングランプ34が点滅状態に
保持される。
【0039】S86の判定結果が No のときは、前回と
今回とで車速帯が異なるために今回の判定がタイヤ空気
圧異常となった可能性がある。そこで、S87におい
て、前前回の判定フラグH(i-2) が1か否か判定され、
その判定結果が No で、前前回もタイヤ空気圧正常と判
定されていた場合には、タイヤ空気圧が低下した可能性
が高いことから、S84へ移行してタイヤ空気圧が準異
常と判定され且つワーニングランプ34が点滅状態に保
持される。一方、S87の判定結果がYes のとき、つま
り、タイヤ空気圧が前前回は異常で、前回は正常、今回
は異常と判定していることから、判定しきい値が低過ぎ
る可能性があることに鑑み、S88において学習補正係
数γが所定値0.05だけ大きく変更され、その後S46へ
移行する。
【0040】本実施例のタイヤ空気圧判定処理において
は、学習補正係数γを導入し、前記のようなロジックで
学習補正係数γを学習していくことにより、タイヤ空気
圧判定の誤判定の確率を小さくすることができる。
【0041】次に、前記実施例の一部を変更した第2別
実施例について、図11、図12を参照しつつ説明す
る。図11は、図2に相当する初期設定処理のフローチ
ャートであり、図2と同一のステップには、同一符号を
付して説明を省略する。この実施例では、前記係数Cx
の代わりに、タイヤの製作誤差や特性等を補償するため
の初期偏差Δが適用され、S3Aにおいて、S3と同様
に初期偏差Δ初期設定条件が成立か否かの判定が実行さ
れ、条件成立のときは、S4Aにおいて、前記図2のS
4〜S9と同様に、車速帯判定と補正係数βの設定処理
が実行され、次に、S10Aにおいて、図示の式にて初
期偏差Δが演算される。S11Aでは、初期偏差Δが適
正値か否か判定されるが、例えば、−0.05〜0.05の範囲
のときに適正値であると判定され、S12Aにおいて初
期偏差Δの書換え処理が実行される。また、初期偏差Δ
が適正値でないときには、S14Aにおいて、初期偏差
Δが不定か否かの判定が、前記S17と同様に実行され
る。
【0042】次に、前記図3のタイヤ空気圧判定処理の
うちのタイヤ空気圧判定サブルーチンについて図12に
より説明するが、図12は、図4に相当する図であり、
図4と同一のステップには、同一符号を付して説明を省
略する。本実施例におけるタイヤ空気圧判定変数Dは、
S32Aに示す式で演算され、S33Aでは、(D−
Δ)が判定しきい値αβD0以上か否かの判定が実行さ
れ、また、S37Aでは、(D−Δ)が判定しきい値−
αβD0以下か否かの判定が実行される。本実施例のよ
うに、初期偏差Δを用いる方が演算処理が多少簡単化す
るという利点がある。
【0043】ここで、前記実施例のように車輪速を用い
ずに、連続又は断続の所定期間における累積的な車輪速
センサ27〜30の出力パルスの数Nw1〜Nw4をパラメータ
として、タイヤ空気圧判定を実行することも可能であ
り、また、その所定期間とパルス数Nw1〜Nw4とから演
算される車輪1回転当りの時間Tw1〜Tw4をパラメータ
としてタイヤ空気圧判定を実行することも可能である。
そして、この場合に、上記と同様に、初期設定処理を実
行して、連続又は断続の所定期間(前記所定期間とは、
同一又は異なる所定期間)における累積的な車輪速セン
サ27〜30の出力パルスの数INw1〜INw4を求め、パル
ス数の比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)をパラメ
ータとして、タイヤ空気圧判定を実行することも出来
る。勿論、この場合にも、補正係数αとβとが適用さ
れ、また、必要に応じて学習補正係数γも適用されるも
のとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るタイヤ空気圧警報装置とアンチス
キッドブレーキ装置の全体構成図である。
【図2】気圧判定制御の係数Cxの初期設定処理のフ
ローチャートである。
【図3】気圧判定制御のタイヤ空気圧判定処理のフロ
ーチャートである。
【図4】図3のタイヤ空気圧判定サブルーチンのフロー
チャートである。
【図5】第1別実施例に係る図4のフローチャートの一
部に相当するフローチャートである。
【図6】第1別実施例に係る図4のフローチャートの一
部に相当するフローチャートである。
【図7】補正係数αの特性図である。
【図8】補正係数βの特性図である。
【図9】タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変数Dの挙動
を示す線図である。
【図10】タイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙
動を示す線図である。
【図11】第2別実施例タイヤ空気圧判定制御におけ
る図2相当図である。
【図12】第2別実施例に係るタイヤ空気圧判定サブル
ーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 前輪 3,4 後輪 25 ブレーキスイッチ 26 舵角センサ 27〜30 車輪速センサ 31 走行距離計 33 初期設定スイッチ 34 ワーニングランプ 40 コントロールユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
    圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
    置において、 車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて、所定
    の第1車速域において4輪のタイヤの初期状態における
    4輪タイヤ間の補償係数を求めるための初期設定処理を
    行う初期設定処理手段と、 前記車輪速検出手段で検出された4輪の車輪速と前記
    期設定処理手段によって求められた補償係数とを用い
    、初期設定処理手段による処理後の所定期間又は所定
    走行距離毎に、第1車速域よりも広い第2車速域におい
    て、タイヤ空気圧判定処理を実行する空気圧判定処理手
    段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  2. 【請求項2】 前記空気圧判定処理手段は、前記4輪の
    車輪速と前記補償係数とから求めた判定係数と、空気圧
    が低下したと判定する判定しきい値とを比較して空気圧
    低下を判定するように構成されており、前記初期設定処
    理手段は、第1車速域を区分した複数の車速帯別に、空
    気圧判定処理手段における前記判定しきい値を補正する
    為の第1補正係数を設定するとともに、前記第1補正係
    数は、前記複数の車速帯のうち車輪速の検出精度が高い
    車速帯ほど前記空気圧低下の判定が行われやすくなる
    うに構成されたことを特徴とする請求項1に記載のタイ
    ヤ空気圧警報装置。
  3. 【請求項3】 前記空気圧判定処理手段は、前記4輪の
    車輪速と前記補償係数とから求めた判定係数と、空気圧
    が低下したと判定する判定しきい値とを比較するもので
    あって、前記空気圧判定処理手段は、第2車速域を区分
    した複数の車速帯別に、前記判定しきい値を補正する為
    第2補正係数を設定するとともに、前記第2補正係数
    は、前記第2車速域を区分した複数の車速帯が高速側ほ
    ど前記空気圧低下したと判定がされにくくなるように構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気
    圧警報装置。
  4. 【請求項4】 前記空気圧判定処理手段は、前記判定し
    きい値を学習制御で補正する為の学習補正係数を設定す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    タイヤ空気圧警報装置。
JP09674693A 1993-03-29 1993-03-30 タイヤ空気圧警報装置 Expired - Fee Related JP3286386B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09674693A JP3286386B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 タイヤ空気圧警報装置
DE4410941A DE4410941A1 (de) 1993-03-29 1994-03-29 Reifenluftdruckwarnvorrichtung
US08/220,361 US5826210A (en) 1993-03-29 1994-03-29 Tire air pressure warining device
US09/132,308 US6182021B1 (en) 1993-03-29 1998-08-11 Tire air pressure warning device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09674693A JP3286386B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 タイヤ空気圧警報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06286432A JPH06286432A (ja) 1994-10-11
JP3286386B2 true JP3286386B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=14173252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09674693A Expired - Fee Related JP3286386B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-30 タイヤ空気圧警報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3286386B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115214272A (zh) * 2022-08-12 2022-10-21 中国第一汽车股份有限公司 胎压监测方法、装置、车辆及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06286432A (ja) 1994-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100270448B1 (ko) 감압된 타이어 검출 방법
EP0650856A1 (en) System for determining pneumatic tire pressure for motor vehicle
US7529611B2 (en) Adaptive traction control system
JPH0356216B2 (ja)
GB2289764A (en) Procedure for calibrating the wheel speeds of a motor vehicle
JPH07501298A (ja) コーナーリング識別方法
JP2006521237A (ja) 道路と車両タイヤとの間で作用する摩擦を表す摩擦値を決定するための方法及び装置
JPH10230717A (ja) パンクタイヤを検出する方法及びその装置
JP4321194B2 (ja) スピードメータ制御装置およびスピードメータ制御方法
JP3286386B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JPH06286430A (ja) タイヤ空気圧警報装置
JP3159575B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JP3286417B2 (ja) 車両の操舵装置
JP3286414B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JP3286387B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JP3286390B2 (ja) 車両の制御装置
JP3286415B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JP3286409B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JPH06286429A (ja) タイヤ空気圧警報装置
CN102906575B (zh) 横向角速度检测装置
JP2005008094A (ja) タイヤ空気圧低下検知装置の閾値設定方法
JPH06286436A (ja) 車両の制御装置
JP3286412B2 (ja) タイヤ空気圧警報装置
JPH06286632A (ja) 車両の制御装置
JP3286389B2 (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090308

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090308

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100308

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100308

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110308

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120308

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees