JP3286387B2 - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents

タイヤ空気圧警報装置

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JP3286387B2 JP09674793A JP9674793A JP3286387B2 JP 3286387 B2 JP3286387 B2 JP 3286387B2 JP 09674793 A JP09674793 A JP 09674793A JP 9674793 A JP9674793 A JP 9674793A JP 3286387 B2 JP3286387 B2 JP 3286387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、タイヤ空気圧警報装
置に関し、特にタイヤの初期状態を補償するため補償係
数を求める初期設定処理が、テンパータイヤやカント路
面の影響で円滑に実行されない場合の対策を講じたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】 車両のタイヤの空気圧がある程度以上
低下した状態で走行することは好ましくないので、従来
より、種々のタイヤ空気圧警報装置が提案されている。
例えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタイヤ空気圧の
低下を判定するようにしたもの、或いは、タイヤ空気圧
が低下すると、空気圧が低下した車輪の回転数が増加す
ることから、4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサ
を設け、それら車輪速センサで検出した車輪速に基いて
タイヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、等が提
案されている。
【0003】例えば、特開昭63−305011号公報
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前記車両のタイヤの
空気圧は、通常2Kg/cm 2 で、その空気圧が1 Kg/cm 2
に低下した場合のタイヤ径の変化は、約3%程度である
のに対して、タイヤの製作誤差も約3%程度であること
から、4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧低下を判定す
る技術においては、タイヤ製作誤差と空気圧低下とを識
別することは容易ではないが、前記公報の装置では、積
荷やタイヤの特性に鑑みて制御ゲインを変更する技術に
ついて示唆してはいるが、タイヤの製作誤差や特性を補
正してタイヤ空気圧判定精度を高める為の具体的な技術
については、何ら提案していない。
【0005】そこで、タイヤの製作誤差や特性を補償す
る為の初期設定処理により、タイヤの製作誤差や特性を
補償する補償係数を予め算出しておき、その補償係数を
用いてタイヤ空気圧判定を行うことが考えられる。この
初期設定処理は、定常直進走行状態のときに行うことが
望ましいが、テンパータイヤ装着状態の場合やカト路
面走行状態の場合等には、車輪速や舵角に影響が出るた
め、初期設定処理を円滑に終了できなくなる場合があ
る。本発明の目的は、テンパータイヤを装着している状
態でも、カント路面等の場合でも、確実に初期設定処理
を実行できるタイヤ空気圧警報装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1のタイヤ空気
圧警報装置は、車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
置において、車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出
手段と、前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用い
て、所定の係数算出条件成立時に、4輪のタイヤの空気
圧が正常な場合の4輪タイヤ間の初期状態を補償する為
の補償係数を算出する初期設定を行う初期設定処理手段
と、前記初期設定処理手段に初期設定の開始を指令する
為の初期設定開始スイッチ手段と、前記初期設定開始ス
イッチ手段から開始指令入力後、所定時間経過しても初
期設定が終了しないときに、前記係数算出条件を緩和す
る条件緩和手段とを備えたものである。
【0007】請求項2のタイヤ空気圧警報装置は、前提
構成、車輪速検出手段、初期設定処理手段、初期設定開
始スイッチ手段に関しては、請求項1と同様であるが、
前記初期設定開始スイッチ手段から開始指令入力後、所
定距離走行しても初期設定が終了しないときに、前記係
数算出条件を緩和する条件緩和手段を備えたものであ
る。
【0008】請求項3のタイヤ空気圧警報装置は、前提
構成、車輪速検出手段、初期設定処理手段、初期設定開
始スイッチ手段に関しては、請求項1と同様であるが、
前記初期設定開始スイッチ手段から開始指令入力後、再
度開始指令が入力されたときに、前記係数算出条件を緩
和する条件緩和手段を備えたものである
【0009】
【発明の作用及び効果】 請求項1のタイヤ空気圧警報
装置においては、車輪速検出手段により車両の4輪の車
輪速が検出され、初期設定処理手段は、初期設定開始ス
イッチ手段から開始指令が入力されると、検出車輪速を
用いて所定の係数算出条件成立時に、4輪のタイヤの
気圧が正常な場合の4輪タイヤ間の初期状態を補償する
為の補償係数を算出する。そして、条件緩和手段は、前
記の開始指令入力後、所定時間経過しても初期設定が終
了しないときに、前記係数算出条件を緩和する。従っ
て、車輪に装着したタイヤの状態や走行路面の状態によ
り、初期設定開始後所定時間経過しても、初期設定処理
が終了しないときに、前記係数算出条件を緩和するの
で、初期設定処理の終了を促進し補償係数を算出し、そ
の補償係数をタイヤ空気圧判定に用いることができる。
【0010】請求項2のタイヤ空気圧警報装置において
は、請求項1と略同様であるが、条件緩和手段は、前記
の開始指令入力後、所定距離走行しても初期設定が終了
しないときに、前記係数算出条件を緩和する。従って、
車輪に装着したタイヤの状態や走行路面の状態により、
初期設定開始後所定距離走行しても、初期設定処理が終
了しないときに、前記係数算出条件を緩和するので、初
期設定の終了を促進し補償係数を算出し、その補償係数
をタイヤ空気圧判定に用いることができる。
【0011】請求項3のタイヤ空気圧警報装置において
は、請求項1と略同様であるが、条件緩和手段は、前記
の開始指令入力後、再度開始指令が入力されたときに、
前記係数算出条件を緩和する。従って、車輪に装着した
タイヤの状態や走行路面の状態により、初期設定処理が
円滑に終了しないときに、初期設定開始スイッチ手段を
再度操作すると、前記係数算出条件が緩和されるので、
初期設定の終了を促進し補償係数を算出し、その補償係
数をタイヤ空気圧判定に用いることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ装
置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気圧警報
装置に本発明を適用した場合の実施例である。第1図に
示すように、この自動車は、左右の前輪1,2 が従動輪、
左右の後輪3,4 が駆動輪とされ、エンジン5 の出力トル
クが自動変速機6 からプロペラシャフト7、差動装置8
および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4 に伝達
されるように構成してある。各車輪1〜4には、車輪と
一体的に回転するディスク11a 〜14a と、制動圧の供給
を受けて、これらディスク11a 〜14a の回転を制動する
キャリパ11b 〜14bなどからなるブレーキ装置11〜14が
夫々設けられ、これらのブレーキ装置11〜14を作動させ
るブレーキ制御システム15が設けられている。
【0013】このブレーキ制御システム15は、運転者に
よるブレーキペダル16の踏込力を増大させる倍力装置17
と、この倍力装置17によって増大された踏込力に応じた
制動圧を発生させるマスターシリング18とを有する。こ
のマスターシリング18からの前輪用制動圧供給ライン19
が2経路に分岐され、これら前輪用分岐制動圧ライン19
a,19b が左右の前輪1,2 のブレーキ装置11,12 のキャリ
パ11b,12b に夫々接続され、左前輪1のブレーキ装置11
に通じる一方の前輪用分岐制動圧ライン19a には、第1
バルブユニット20が設けられ、右前輪2 のブレーキ装置
12に通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19b にも、第
1バルブユニット20と同様の第2バルブユニット21が設
けられている。
【0014】一方、マスターシリンダ18からの後輪用制
動圧供給ライン22には、第1、第2バルブユニット20,2
1 と同様の第3バルブユニット23が設けられている。こ
の後輪用制動圧供給ライン22は、第3バルブユニット23
の下流側で2経路に分岐されて、これら後輪用分岐制動
圧ライン22a,22b が左右の後輪3,4 のブレーキ装置13,1
4 のキャリパ13b,14b に夫々接続されている。このブレ
ーキ制御システム15は、第1バルブユニット20を介して
左前輪1のブレーキ装置11の制動圧を可変制御する第1
チャンネルと、第2バルブユニット21を介して右前輪2
のブレーキ装置12の制動圧を可変制御する第2チャンネ
ルと、第3バルブユニット23を介して左右の後輪3,4 の
両ブレーキ装置13,14 の制動圧を可変制御する第3チャ
ンネルとが設けられ、これら第1〜第3チャンネルが互
いに独立して制御されるように構成してある。
【0015】前記ブレーキ制御システム15には、第1〜
第3チャンネルを制御するコントロールユニット40が設
けられ、このコントロールユニット40は、ブレーキペダ
ル16のON/OFFを検出するブレーキスイッチ25からのブレ
ーキ信号と、ハンドル舵角を検出する舵角センサ26から
の舵角信号と、各車輪の回転速度を夫々検出する車輪速
センサ27〜30からの車輪速信号とを受けて、これらの信
号に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニット
20,21,23に夫々出力することにより、左右の前輪1,2 お
よび後輪3,4 のスリップに対する制動制御(ABS制
御)を第1〜第3チャンネルごとに並行して行うように
なっている。
【0016】次に、本願特有のタイヤ空気圧警報装置に
ついて説明する。このタイヤ空気圧警報装置は、前記4
つの車輪速センサ27〜30と、タイヤ空気圧判定の初期設
定を指令する為の初期設定スイッチ33(これは、インス
トルメントパネルに付設されている)と、インストルメ
ントパネルに付設されたワーニングランプ34、コントロ
ールユニット40、などで構成され、コントロールユニッ
ト40には、車輪速センサ27〜30、ブレーキスイッチ25、
舵角センサ26、走行距離計31、初期設定スイッチ33、等
のセンサやスイッチからの信号が供給され、ワーニング
ランプ34は、コントロールユニット40で駆動制御され
る。
【0017】前記各車輪速センサ27〜30は、ディスク11
a 〜14a に形成された又はディスク11a 〜14a に隣接さ
せて設けられた図示外の検出用ディスクに形成された4
4個の検出部を電磁ピックアップで検出する構成のもの
である。前記コントロールユニット40は、車輪速センサ
27〜30からの検出信号を濾波するフィルタ及びフィルタ
で濾波された検出信号を波形整形する回路、アナログの
各種検出信号をA/D変換するAD変換器、入力出力イ
ンターフェイスと、CPUとROMとRAMとからなる
マイクロコンピュータ等からなり、ROMには、後述の
タイヤ空気圧判定制御の制御プログラムやマップが予め
入力格納してあり、RAMには、その制御に必要な種々
のメモリ類(バッファ、メモリ、フラグ、カウンタ、ソ
フトタイマ等)が設けられている。
【0018】以下、前記コントロールユニット40で実行
されるタイヤ空気圧判定制御について、図2以降の図面
に基いて説明する。但し、フローチャートの図中、符号
Si(i=1,2,・・・)は各ステップを示すもので
ある。最初に、このタイヤ空気圧判定制御の概要につい
て説明すると、基本的に4つの車輪速センサ27〜30で検
出される車輪速Vw1〜Vw4 に基いてタイヤ空気圧判定を
行うのであるが、自動車の使用開始時や1又は複数のタ
イヤを交換したとき等に、係数Cx(これが補償係数に
相当する)の初期設定処理を実行して、タイヤの製作誤
差や特性を補償する為の係数Cxを初期設定する。その
後、定期的(所定走行距離毎、又は、所定期間毎)にタ
イヤ空気圧判定処理を実行して、何れかのタイヤの空気
圧異常を判定し、タイヤ空気圧が低下している場合に
は、ワーニングランプ34を介して警報を出力する。
【0019】そして、前記初期設定処理は、路面摩擦状
態に応じて設定される車速域のときに実行し、また、前
記タイヤ空気圧判定処理は、路面摩擦状態に応じて別途
設定される車速域のときに実行する。尚、このタイヤ空
気圧判定制御は、前記初期設定処理と、タイヤ空気圧判
定処理と、路面摩擦係数演算処理(これのフローチャー
トは省略)とを含む。
【0020】次に、前記係数Cxの初期設定処理につい
て、図2と図3のフローチャート及び図6、図8、図9
を参照しつつ説明する。この係数Cxの初期設定処理
は、自動車の使用開始時やタイヤを交換したり空気圧を
変更した場合等にインストルメントパネルに付設したa
接点型の初期設定スイッチ33がON操作されると開始さ
れ、次に、スイッチ33のON操作の時点からの経過時間
を計時するタイマTがスタートされ、且つ走行距離計31
からの信号に基いてスイッチ33のON操作の時点からの
走行距離をカウントする距離カウンタDが0にリセット
され(S1)、次に前記センサ27〜30, 26, 31やスイッ
チ25からの信号をディジタル化した各種データが読み込
まれ(S2)、次に、初期設定処理の実行中を示す為
に、ワーニングランプ34が点灯され、且つタイヤ空気圧
判定処理を禁止する為にフラグFが0にリセットされる
(S3)。
【0021】次に、S4において、タイマTのカウント
アップと距離カウンタDのカウントアップとが実行さ
れ、次に、係数Cxの初期設定条件が成立か否かの判定
が、S5〜S16のステップにおいて判定される。この
初期設定条件としては、基本的に、自動車が加減速状態
でないこと、定常直進走行状態であって、車速Vが図6
のマップに示す路面摩擦に応じて設定された係数Cxの
初期設定許可車速域に入っていることが必要であるが、
何れかの1輪にテンパータイヤを装着した状態の時やカ
ト路面走行時には、初期設定処理が円滑に実行されな
いので、これらの特定の場合にも、確実に初期設定処理
が実行されるようになっている。
【0022】先ず、S5において、車速Vが図6に示す
所定の車速域にあるか否かの判定が実行されるが、車速
Vとしては、左右の従動輪(前輪1,2)の車輪速Vw
1, Vw2の平均値が適用される。ここで、図6に示した
係数Cxの初期設定許可車速域の下限値は、過度に低速
でない所定値(例えば、20Km/H)に設定され、また、初
期設定許可車速域の上限値は、走行路面の摩擦状態に応
じて40〜50Km/Hの範囲の値に設定してある。
【0023】前記上限値に関して、低μ状態のときの4
0Km/Hから高μ状態のときの50Km/Hへリニアに増大す
るように設定され、前記μとは、路面の摩擦係数であ
る。50Km/H超の高速状態では、駆動輪のスリップ量が
増加したり、前輪1,2 と後輪3,4 の輪荷重が変化したり
して、車輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下するので、5
0Km/H以下の車速のときに、初期設定処理を実行するこ
とが望ましい。そして、低μのときには駆動輪のスリッ
プ量が増加するので、40Km/H以下の車速のときに、初
期設定処理を実行することが望ましい。尚、路面μの演
算方法については、後述する。
【0024】S5の判定の結果、Yes のときはS6ヘ移
行し、また、 No のときはS2へ戻る。S6では、タイ
マTの計時時間Tが所定値T0以上か否か判定される
が、最初のうちはその判定結果が No となるので、次に
S7では、距離カウンタDのカウント値Dが所定値D0
以上か否か判定される。そして、最初のうちは No と判
定されるため、S8に移行して初期設定スイッチ33が
再度ON操作された否か判定される。但し、最初は初期
設定スイッチ33が再度ON操作されないため、最初の
うちは No と判定されてS9へ移行する。
【0025】次に、S9では、車速Vの変化率が略0か
否か(つまり、定常走行状態か否か)判定され、Yes の
ときはS10へ移行して舵角θhが略0か否か(つま
り、直進走行状態か否か)判定され、直進走行状態のと
きはS11へ移行する。S11では、図示の式に示すよ
うに、テンパータイヤの装着状態を判定する為の異径輪
判定変数Rが、左側の車輪速Vw1, Vw3の合計と右側の
車輪速Vw2, Vw4の合計の差の絶対値の車速Vに対する
比として演算され、その異径輪判定変数Rが、所定のし
きい値β以下か否か判定される。
【0026】即ち、4輪共通常タイヤの場合には、定常
直進走行状態であれば、図に示すように、異径輪判定
変数Rがしきい値β以下になるから、S11の判定結果
はYes となる。しかし、3輪の通常タイヤに加えて1輪
のテンパータイヤを装着している状態では、左側の車輪
速Vw1, Vw3の合計と右側の車輪速Vw2, Vw4の合計と
が等しくないため、図9に示すように、異径輪判定変数
Rが所定のしきい値βよりも大きくなるので、S11の
判定結果がNoのとなり、S11からS14へ移行する。
【0027】S10の判定結果がNoのときは、S12に
おいて舵角θhが所定値α以下か否か判定され、その判
定結果がNoのときは旋回中であるとして、S2へ戻る。
S12の判定結果がYes のときは、カト路面を走行中
か否かを判定する為に、S13において舵角θhが所定
時間tα以上継続的に一定か否か判定される。但し、こ
の判定は、実際には、複数回にわたる演算処理により、
タイマのスタートと、タイマスタート後のフラグのセッ
トと、タイマのカウントとを介して実行される。カ
路面を走行中でない場合にはS13の判定結果はNoとな
ってS2へ移行するが、カト路面を走行中のときに
は、S13の判定結果がYes となる。そして、この場合
にも、初期設定処理が可能となるように、S13でYes
のときはS13からS11へ移行する。
【0028】S11の判定結果がNoのときは、テンパー
タイヤを装着しているか否か判定する為に、S14にお
いて、異径輪判定変数Rが所定時間以上継続的に一定か
否か判定される。但し、この判定は、実際には、複数回
にわたる演算処理により、タイマのスタートと、タイマ
のスタート後のフラグのセットと、タイマのカウントと
を介して実行される。そして、テンパータイヤを装着し
ている場合には、定常直進走行状態であっても、異径輪
判定変数Rが所定時間以上継続的に一定となるので、こ
の場合にも、初期設定処理が可能となるように、S14
でYes のときはS14から図3のS17へ移行する。
【0029】一方、この初期設定処理開始後、所定時間
経過しても、又は、所定距離走行しても、初期設定処理
が未完了である場合、或いは、初期設定処理が完了しな
いために初期設定スイッチ33が再度ON操作された場
合には、以下のように、所定時間tαを小さく、また、
しきい値βを大きく補正することで、初期設定処理を完
了させる。即ち、S6の判定の結果、タイマTの計時時
間Tが所定時間T0以上のときは、S16へ移行して、
所定時間tαが0.95tαに、また、しきい値βが1.05β
に書換えられてS2へ戻り、また、S7の判定の結果、
距離カウンタDでカウントする走行距離Dが所定値D0
以上のときは、S16へ移行して、所定時間tαが0.95
tαに、また、しきい値βが1.05βに書換えられてS2
へ戻る。また、S8 の判定の結果、初期設定スイッチ3
3が再度ON操作された場合には、S15において、タ
イマTがリセット後スタートされるとともに距離カウン
タDが0にリセットされ、その後S16ヘ移行して、所
定時間tαが0.95tαに、また、しきい値βが1.05βに
書換えられてS2へ戻る。
【0030】次に、S11の判定結果がYes のとき、又
はS14の判定結果がYes のときは、図3のS17へ移
行し、S17以降が実行される。S17において、タイ
ヤの製作誤差や特性を加味してタイヤ交換時等における
4つのタイヤの初期状態を補償する為の係数Cxが4輪
の車輪速Vw1〜Vw4を用いて、一方の対角線関係にある
左前輪1と右後輪4の車輪速の和(Vw1+Vw4)と、他
方の対角線関係にある右前輪2と左後輪3の車輪速の和
(Vw2+Vw3)との比として、次式で演算される。 係
数Cx=(Vw1+Vw4)/(Vw2+Vw3) 次に、S18において、係数Cxが適正値か否か判定さ
れるが、タイヤの製作誤差によるタイヤ径の誤差が最大
0.3 %であることから、係数Cxが略1の所定範囲(例
えば、0.95〜1.05)に入っている場合に、係数Cxが適
正値であると判定される。
【0031】係数Cxが適正値であるときには、S19
において係数Cxの書き換え処理が実行され、前回の係
数Cx(i-1) が今回のCx(i) で書き換えられ、次に、
S20においてワーニングランプ34が消灯され且つタ
イヤ空気圧判定処理を許可する為にフラグFが1にセッ
トされ、その後S22へ移行する。一方、S18の判定
結果がNoのときは、S22において係数Cxが、不定か
否か判定され、不定のときにはS21へ移行し、不定で
ないときにはS23においてワーニングランプ34が所
定時間(例えば、2秒間)点滅され、その後S21へ移
行する。
【0032】S21においては、フラグFが1か否か判
定され、係数Cxの設定が完了してフラグFが1である
ときには、この初期設定処理が終了するが、係数Cxの
設定が未完了でフラグFが0であるときには、図2のS
2へ戻る。但し、1回のスイッチ33のON操作に基い
て、複数回の初期設定処理を実行して複数の係数Cxを
求め、それら複数の係数Cxの平均値から最終の係数C
xを決定するように構成することも可能である。以上の
ようにして、タイヤ交換時等における4つのタイヤの初
期状態を補償する為の係数Cxが決定され、RAMのメ
モリに格納される。
【0033】尚、前記の初期設定処理において、S6、
S7、S8における判定結果がYesのときには、S11
に相当するステップにおいて、(R−δ)が所定のしき
い値γ以下か否か判定するように構成してもよい。但
し、δは略0.05β程度の所定値であり、γは略βに等し
いしきい値である(図9参照)。
【0034】ここで、走行路面の路面μを求める演算処
理について説明する。路面μは、車速Vとその加速度V
gとに基いて演算されるが、この演算には、500ms
のタイマと100msのタイマとを用い、加速開始後車
体加速度Vgが十分に大きくならない500ms経過ま
では100ms毎に100ms間の車速Vの変化から、
次式により車体加速度Vgが演算される。
【0035】Vg=K1×〔V(i)−V(i−10
0)〕 そして、車体加速度Vgが十分に大きくなった500m
s経過後は100ms毎に500msの間の車速Vの変
化から、次式により車体加速度Vgが演算される。 V
g=K2×〔V(i)−V(i−500)〕尚、前記の
式中、V(i)は現時点の車速、V(i−100)は1
00ms前の車速、V(i−500)は500ms前の
車速、K1、K2は夫々所定の定数である。前記路面μ
は、前記のように求めた車速Vと車体加速度Vgとを用
いて表1に示したμテーブルから、3次元補完により演
算され、この路面μが、初期設定処理およびタイヤ空気
圧判定処理に適用される。
【0036】
【表1】
【0037】次に、タイヤ空気圧判定処理について、図
4と図5のフローチャートを参照しつつ説明する。この
タイヤ空気圧判定処理は、例えば、100Kmの走行距
離毎に実行される処理であり、この処理の開始後、前記
センサ27〜30,26,31やスイッチ25からの信号をディジタ
ル化した各種データが読み込まれ(S30)、次に、前
記フラグFが1か否か判定され(S31)、Yes のとき
には、S22においてタイヤ空気圧判定条件成立か否か
判定される。このタイヤ空気圧判定条件に関して、自動
車が加減速状態でないこと、定常直進走行状態であっ
て、車速が図7のマップに示す路面摩擦状態に応じて設
定されたタイヤ空気圧判定許可車速域に入っているこ
と、が充足されたときには、条件成立と判定されてS3
3へ移行し、条件不成立のときはS34へ移行する。
【0038】ここで、図7に示したタイヤ空気圧判定許
可車速域の下限値は、過度に低速でない所定値(例え
ば、20Km/H)に設定され、また、タイヤ空気圧判定許可
車速域の上限値は、走行路面の路面摩擦状態に応じて4
0Km/H〜最高車速の範囲の値に設定されている。前記上
限値に関して、低μ状態のときの40Km/Hから高μ状態
のときの最高車速へリニアに増大するように設定されて
いる。そして、50Km/H超の高速状態では、駆動輪のス
リップ量が増加して車輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下
するが、多少の精度低下は生じても、50Km/H超の高速
走行状態におけるタイヤ空気圧の低下を検出することが
望ましいので、前記のように設定してある。また、低μ
のときには駆動輪のスリップ量が増加するので、40Km
/H以下の車速のときに、タイヤ空気圧判定処理を実行す
ることが望ましい。
【0039】S33においては、図5のタイヤ空気圧判
定のサブルーチンが実行され、その後リターンし、S3
1又はS32の判定結果がNoのときは、S34におい
て、タイヤ空気圧判定のサブルーチンにおけるタイマT
がリセットされ、フラグFa,Ftが0にリセットされ
るとともに、カウンタI,Jが0にリセットされ、その
後リターンする。次に、S33のタイヤ空気圧判定のサ
ブルーチンについて、図5を参照しつつ説明する。先
ず、フラグFtが1か否か判定され(S40)、最初は
NoなのでS41において、タイマTがスタートされ且つ
フラグFtが1にセットされてS42へ移行する。ま
た、フラグFtが1にセットされている状態では、S4
0からS42へ移行する。次に、S42において、空気
圧判定変数Dが、図示の式、つまり、次式により演算さ
れる。
【0040】 D=2×[Cx(Vw2+Vw3)-( Vw1+Vw4)]/[ Vw1+Vw2+Vw3+Vw4 ] 上式において、係数Cxは、予めタイヤの初期状態を補
償するように設定してあるため、タイヤ空気圧が正常で
ある場合には、空気圧判定変数Dは略0に等しい値にな
るが、右前輪2又は左後輪3のタイヤ空気圧が低下して
いる場合には、車輪速Vw2又は車輪速Vw3が大きくなる
ため空気圧判定変数Dは正方向に増大し、また、左前輪
1又は右後輪4のタイヤ空気圧が低下している場合に
は、車輪速Vw1又は車輪速Vw4が大きくなるため空気圧
判定変数Dは負方向に増大する。次に、S43において
判定変数Dが所定値D0(例えば、0.050 )以上か否か
判定され、その判定結果がYes のときは、フラグFaが
1か否か判定され(S44)、フラグFaが1でないと
きには、判定変数Dが所定値D0以上の回数をカウント
するカウンタIが1にセットされ且つフラグFaが1に
セットされ(S45)、その後S51へ移行する。ま
た、フラグFaが1にセットされている状態では、S4
4からS46に移行してカウンタIがインクリメントさ
れ、その後S51ヘ移行する。
【0041】一方、S43の判定結果がNoのときは、S
47へ移行して判定変数Dが所定値−D0以下か否か判
定され、Yes のときはフラグFaが2か否か判定され
(S48)、フラグFaが2でないときには、判定変数
Dが所定値−D0以下の回数をカウントするカウンタJ
が1にセットされ且つフラグFaが2にセットされ(S
49)、その後S41へ移行する。また、フラグFaが
2にセットされている状態では、S48からS50に移
行してカウンタJがインクリメントされ、その後S51
ヘ移行する。次に、S51において、タイマTのカウン
ト値Tが所定時間T0(例えば、2秒)経過したか否か
判定されるが、最初は、その判定結果がNoであるため、
S51からリターンするのを繰り返していって、図4の
S30〜S32、S40〜S51が繰り返えして実行さ
れ、タイマTのカウント値TとカウンタIのカウント値
I又はカウンタJのカウント値Jが増加していく。尚、
図10には、タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変数Dの
挙動を図示し、図11には、右側前輪2又は左側後輪3
のタイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙動を図示
してある。
【0042】そして、所定時間T0経過すると、S51
の判定結果がYes となるため、S52へ移行し、カウン
タIのカウント値Iが所定値K0以上か又はカウンタJ
のカウント値Jが所定値K0以上か否かの判定が実行さ
れ、その判定結果がNoのときには、S53においてタイ
ヤ空気圧が正常と判定されてS56へ移行し、また、S
52の判定結果がYes のときには、S54においてタイ
ヤ空気圧異常(低下)と判定され、S55において、ド
ライバーにタイヤ空気圧低下を警報する為に、ワーニン
グランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点灯され、
S56へ移行する。S56においては、次回のタイヤ空
気圧判定処理に備えて、タイマT、フラグFa、フラグ
Ft、カウンタI、カウンタJが、夫々0にリセットさ
れ、今回のタイヤ空気圧判定処理が終了する。
【0043】次に、以上説明したタイヤ空気圧警報装置
の作用について説明する。インストルメントパネルに初
期設定スイッチ33を設け、そのスイッチ33を操作するこ
とにより、タイヤ交換時等の必要な時に係数Cxを初期
設定する初期設定処理を実行するので、交換後の4輪の
タイヤの製作誤差を補償した係数Cxを設定することが
できる。そして、初期設定処理は、走行路面の路面摩擦
状態に応じて設定される車速域において定常直進走行状
態のときに実行するので、低μ路における駆動輪のスリ
ップ、輪荷重の変動、等に起因する誤差要因を極力排除
して、係数Cxを高精度に初期設定できる。
【0044】しかも、S13のステップを介してカント
路面を走行中のときにも、また、S14のステップを介
してテンパータイヤ装着状態のときにも、確実に初期設
定処理を実行できる。更に、初期設定開始後所定時間経
過しても初期設定処理が完了しない場合、又は、初期設
定開始後所定距離走行しても初期設定処理が完了しない
場合、又は、初期設定開始後初期設定スイッチが再度O
N操作された場合には、S16においてS11のしきい
値βを判定条件を緩和する方向へ変更し、また、S13
おける所定時間tαを判定条件を緩和する方向へ変更す
るため、確実に初期設定処理を完了できる。
【0045】その初期設定処理後には、所定距離走行毎
に又は所定期間経過毎に、前記係数Cxを用いてタイヤ
空気圧判定処理を実行する。このタイヤ空気圧判定処理
は、定常直進走行時であって走行路面の路面摩擦状態に
応じて設定される車速域における定常直進走行状態のと
きに実行するので、初期設定処理の場合と同様に、低μ
路における駆動輪のスリップ、輪荷重の変動、等に起因
する誤差要因を極力排除して、タイヤ空気圧判定の精度
や信頼性を高めることができる。そして、このタイヤ空
気圧判定処理では、タイマT、カウンタI、カウンタJ
を用いて、所定時間T0におけるD≧D0となるカウン
ト値Iや、D≦−D0となるカウント値Jをカウント
し、それらのカウント値I,Jが所定値K0以上のとき
に、タイヤ空気圧異常と判定するので、多くのサンプリ
ングデータに基いて精度良くタイヤ空気圧判定を行うこ
とができる。
【0046】次に、前記実施例の一部を変更した第1別
実施例について、図12、図13を参照しつつ説明す
る。図12は、図2と図3の部分に相当する初期設定処
理のフローチャートであり、図2と同一のステップに
は、同一符号を付して説明を省略する。この実施例で
は、前記係数Cxの代わりに、タイヤの製作誤差や特性
を補償するための初期偏差Δが適用され、前記S11で
Yes のとき、又はS14でYes のときには、S17Aに
おいて、図示の式にて初期偏差Δが演算される。S18
Aでは、初期偏差Δが適正値か否か判定されるが、例え
ば、−0.05〜0.05の範囲のときに適正値であると判定さ
れ、S19Aにおいて初期偏差Δの書換え処理が実行さ
れる。また、初期偏差Δが適正値でないときには、S2
2Aにおいて、初期偏差Δが不定か否かの判定が、前記
S22と同様に実行される。
【0047】次に、前記図4のタイヤ空気圧判定処理の
うちのタイヤ空気圧判定サブルーチンについて図13に
より説明するが、図13は、図4に相当する図であり、
図4と同一のステップには、同一符号を付して説明を省
略する。本実施例におけるタイヤ空気圧判定変数Dは、
S42Aに示す式で演算され、S43Aでは、(D−
Δ)が所定値D0以上か否かの判定が実行され、また、
S47Aでは、(D−Δ)が所定値−D0以下か否かの
判定が実行される。本実施例のように、初期偏差Δを用
いる方が演算処理が多少簡単化するという利点がある。
【0048】次に、タイヤ空気圧判定制御の第2別実施
例について、その技術思想について文章にて説明する。
このタイヤ空気圧判定制御では、車輪速センサ27〜30か
ら供給されるパルス信号Pw1〜Pw4のパルス数を所定時
間以上の期間にわたってカウントし、各車輪毎のパルス
数の合計値を比較することで、タイヤ空気圧の異常を判
定する。前記車輪速センサ27〜30は、夫々、車輪が1回
転する毎に、44個のパルス信号を出力するように構成
してあり、前記RAMには、車輪速センサ27〜30から出
力されるパルス信号を一次記憶する4つのバッファを設
けるものとする。初期設定時には、例えば8ms間に読
み込んで更新しつつバッファに格納したパルス信号Pw1
〜Pw4のパルス数を複数回カウントして、その累積的な
合計初期パルス数INw1〜INw4を求める。
【0049】タイヤ空気圧判定処理においても、前記初
期初期設定処理時と同様に、累積的な合計パルス数Nw1
〜Nw4を求め、この合計パルス数Nw1〜Nw4と、前記合
計初期パルス数INw1〜INw4との比(Nw1/INw1)
〜(Nw4/INw4)をパラメータとして、タイヤ空気圧
異常を検知する。尚、初期設定処理時の車速Vと、タイ
ヤ空気圧判定処理時の車速Vとが同じとは限らないの
で、前記の比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)を用
いることが必要である。尚、前記の説明では、パルス数
INw1〜INw4、Nw1〜Nw4を求めるようにしたが、4
つの車輪についての車輪1回転当りの時間ITw1〜IT
w4、Tw1〜Tw4を演算し、前記同様に、時間Tw1〜Tw4
と時間ITw1〜ITw4との比(Tw1/ITw1)〜(Tw4
/ITw4)をパラメータとしてタイヤ空気圧異常を判定
するように構成してもよい。
【0050】尚、前記初期設定処理は、タイヤ交換後に
相当距離走行してタイヤが摩耗した場合等におけるタイ
ヤ空気圧正常時に実行して、係数Cxを再設定すること
が可能であるし、また、悪路や坂道走行状態のときに
は、初期設定処理を禁止するように構成することもあ
る。また、ワーニングランプ34の代わりに、インストル
メントパネルに付設されるディスプレイに警報を表示出
力するように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るタイヤ空気圧警報装置と
アンチスキッドブレーキ装置の全体構成図である。
【図2】タイヤ空気圧判定制御の初期設定処理のフロー
チャートの一部である。
【図3】前記初期設定処理のフローチャートの残部であ
る。
【図4】イヤ空気圧判定処理のフローチャートであ
る。
【図5】図4のタイヤ空気圧判定サブルーチンのフロー
チャートである。
【図6】係数Cxの初期設定許可車速域のマップを示す
図である。
【図7】タイヤ空気圧判定許可車速域のマップを示す図
である。
【図8】通常タイヤのときの異径輪判定変数Rの挙動を
示す線図である。
【図9】テンパータイヤのときの異径輪判定変数Rの挙
動を示す線図である。
【図10】タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変数Dの挙
動を示す線図である。
【図11】タイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙
動を示す線図である。
【図12】第1別実施例に係る初期設定処理の図2と図
3の一部に相当するフローチャートである。
【図13】第1別実施例に係るタイヤ空気圧判定処理の
タイヤ空気圧判定サブルーチンのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1,2 前輪 3,4 後輪 25 ブレーキスイッチ 26 舵角センサ 27〜30 車輪速センサ 31 走行距離計 33 初期設定スイッチ 34 ワーニングランプ 40 コントロールユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−160605(JP,A) 特開 平1−295167(JP,A) 特開 平4−271907(JP,A) 特開 昭63−305011(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
    圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
    置において、 車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて、所定
    の係数算出条件成立時に、4輪のタイヤの空気圧が正常
    な場合の4輪タイヤ間の初期状態を補償する為の補償係
    数を算出する初期設定を行う初期設定処理手段と、 前記初期設定処理手段に初期設定の開始を指令する為の
    初期設定開始スイッチ手段と、 前記初期設定開始スイッチ手段から開始指令入力後、所
    定時間経過しても初期設定が終了しないときに、前記係
    数算出条件を緩和する条件緩和手段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  2. 【請求項2】 車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
    圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
    置において、 車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて、所定
    の係数算出条件成立時に、4輪のタイヤの空気圧が正常
    な場合の4輪タイヤ間の初期状態を補償する為の補償係
    数を算出する初期設定を行う初期設定処理手段と、 前記初期設定処理手段に初期設定の開始を指令する為の
    初期設定開始スイッチ手段と、 前記初期設定開始スイッチ手段から開始指令入力後、所
    定距離走行しても初期設定が終了しないときに、前記係
    数算出条件を緩和する条件緩和手段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  3. 【請求項3】 車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
    圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
    置において、 車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて、所定
    の係数算出条件成立時に、4輪のタイヤの空気圧が正常
    な場合の4輪タイヤ間の初期状態を補償する為の補償係
    数を算出する初期設定を行う初期設定処理手段と、 前記初期設定処理手段に初期設定の開始を指令する為の
    初期設定開始スイッチ手段と、 前記初期設定中に、再度開始指令が入力されたときに、
    前記係数算出条件を緩和する条件緩和手段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
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