JP3285978B2 - 飲料水電解用電極およびその製造方法ならびにイオン水生成装置 - Google Patents

飲料水電解用電極およびその製造方法ならびにイオン水生成装置

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JP3285978B2 JP34152992A JP34152992A JP3285978B2 JP 3285978 B2 JP3285978 B2 JP 3285978B2 JP 34152992 A JP34152992 A JP 34152992A JP 34152992 A JP34152992 A JP 34152992A JP 3285978 B2 JP3285978 B2 JP 3285978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料水電解用電極およ
びその製造方法、ならびにこの電極を電解用電極として
用いたイオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属チタンを導電性基体として、
その上に白金属族金属やその酸化物の被覆層を設けた金
属電極は種々の電解工業の分野において使用されてい
る。
【0003】しかし、飲料水、特に水道水の殺菌用ある
いはイオン水用として、上記の電極の適用は一部電極を
除いて少ない。水道水の電気分解は以下のような点で重
要な目的がある。つまり、水道水の水源となる河川湖水
は地殻の主成分であるケイ素、ナトリウム、カリウム、
アルミニルム、マグネシウム、鉄等の金属イオンを含有
する。これら金属イオンは数ppm 〜数十ppm の含有量で
あり、生物に好適なミネラル水の源となっている。
【0004】一方、水道水には上記ミネラル水とは異な
り、濾過のみでは殺菌が不十分であり、しかも万一配水
管が汚染された場合でも安全でなければならないので、
持続性の殺菌力のある塩素が消毒剤として注入されてい
る。この量は、水道法施行規則において、配水管末での
残留塩素量は遊離形では0.1ppm 以上、結合形では
0.4ppm 以上とするよう定められている。しかし、こ
の殺菌力のある塩素は水の味覚を損なうのみならず、発
ガン物質のおそれのあるトリハロメタン等、塩素化合物
を生成するため、できるかぎり塩素を除去することが望
ましい。
【0005】このため、従来塩素の除去方法として、飲
料前の水道水に脱遊離塩素、脱カルキを行って飲料水の
質的向上をはかる家庭用浄水器が普及しているが、この
家庭用浄水器は活性炭濾過床等を水道水蛇口に取付ける
構成であり、常時湿潤な状態に保持される方法であるか
ら、細菌の温床となる不都合がある。
【0006】また、別の除去方法として、飲料水を電解
室内に導入し、これを電解したのち取り出したり、その
後製氷したりすることも行われている。さらに、別の方
法として、微孔性隔膜で電解槽(電解室)を画成して、
従来は白金めっきチタンあるいはフェライトからなる陽
極とステンレス鋼からなる陰極とを電解槽中に没し、こ
れら電極に直流電圧を印加する装置が提案されている。
この装置は電極間に直流電界を形成して陰極側にナトリ
ウム、カリウム、カルシウム等の金属イオンを集める一
方、陽極側に塩素イオン、重炭酸イオン等の陰イオンを
集め、陰極側の電解槽中を水の電解で生じた水酸イオ
ン、金属イオンが多く陰イオンの少ないアルカリ性のミ
ネラル(イオン水)とするものである。
【0007】しかしながら、従来のフェライト電極を陽
極として使用して、ミネラル水を作製する場合、製造
上、板状か棒状かに限られ、薄型にならない。またセラ
ミックのため衝撃などに弱い。
【0008】また、チタン基材上に貴金属あるいは貴金
属酸化物をめっきあるいはコーティングした電極なども
この用途に使用されている。例えばルテニウムとチタン
の酸化物の被覆を施した電極あるいはルテニウムとスズ
の酸化物の被覆を施した電極などが塩素発生用陽極とし
て知られている(特公昭46−21884号、特公昭4
8−3954号公報、特公昭50−11330号公
報)。
【0009】しかし、ルテニウム系の酸化物電極は酸化
ルテニウムが食品衛生上有害物となるため使用できな
い。また、酸化パラジウム系などの次亜塩素酸発生効率
の高い電極(特公昭55−35473号公報、特公昭5
5−8595号公報)は、アルカリ水等の処理水に次亜
塩素酸がもれこみ、塩素臭がして飲料水として適さな
い。また、従来より使用されている白金めっきチタン電
極あるいは白金コーティングチタン電極は、食品衛生上
安全であり、陽極での次亜塩素酸発生効率は低く、アル
カリ水中に次亜塩素酸のもれこみも少なく適している
が、装置において電解を続けるうちに陰極表面にカルシ
ウムイオンあるいはマグネシウムイオンが水酸化物とし
て付着して装置の性能を阻害するため、陽陰極を切り替
える必要がある。この場合、高電圧下で、陽陰極を切り
替えるため、これらの電極では電極寿命が短い。
【0010】また、これらの電極を陽極として使用し、
酸素発生用電極として用いたとき、電極寿命も短くな
る。特に使用頻度が多くなるにつれ、この問題は顕著に
なる。
【0011】また、酸素発生用電極として、酸化イリジ
ウム系ならびに酸化イリジウム−酸化タンタル系(特開
昭63−235493号公報、特開平2−61083号
公報、特開平3−193889号公報、特公昭60−2
1232号公報、特公昭60−22075号公報、特開
昭57−116786号公報、特開昭60−18469
0号等)が知られているが、高電圧下での極性逆転の際
に十分な耐食性が得られない。また、商業的にコスト高
となることが問題である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、アルカリ性イオン水を得るような場合、極間の極性
逆転をくり返しても寿命が長く耐久性に優れた飲料水電
解用電極を提供することにある。
【0013】また、第2の目的は、上記目的に加え、塩
素成分の発生が少ない飲料水電解用電極を提供すること
にある。
【0014】さらには、上記電極を有利に製造すること
ができる製造方法と上記電極を用いたイオン水生成装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは優れた耐久
性を有し、長期間にわたって飲料水電解に使用可能な電
極を開発するために種々の研究を重ねた結果、チタンの
ような導電性基体上の白金金属に酸化タンタルを特定割
合添加することにより、電気抵抗を上げずに密着強度が
強くさらに極性逆転後に陽極とした時に基体のチタン酸
化に伴う劣化を抑制しうることを見出し、またさらに酸
化イリジウムを特定割合添加すると耐久性の向上が見ら
れることを見出した。これらの知見に基づいて本発明を
なすに至った。
【0016】すなわち、上記目的は、下記(1)〜
(8)の構成によって達成される。 (1) 導電性基体上に、金属換算で白金30〜99モ
ル%、タンタル1〜70モル%およびイリジウム35モ
ル%以下を含有する白金金属と酸化タンタルと酸化イリ
ジウムとからなる被覆層を設けた飲料水電解用電極。 (2) 飲料水電解用の陽極として用いられる上記
(1)の飲料水電解用電極。 (3) 陽極および陰極の極性を逆転して使用する際の
陽極および/または陰極に用いる上記(1)の飲料水電
解用電極。 (4) 電解室内に隔膜を介して陰極と陽極とを配設し
て両極に通電し、陰極側でアルカリ性イオン水を得、陽
極側で酸性水を得る際の陽極として用いられる上記
(1)の飲料水電解用電極。 (5) 電解室内に隔膜を介して陰極と陽極とを配設し
て両極に通電し、陰極側でアルカリ性イオン水を得、陽
極側で酸性水を得る際であって、陰極および陽極の極性
を逆転して使用される際の陰極および陽極として用いら
れる上記(1)の飲料水電解用電極。 (6) 導電性基体上に、白金化合物とタンタル化合物
とイリジウム化合物とを含有する溶液を塗布した後、酸
化性雰囲気中で熱処理して、金属換算で白金30〜99
モル%、タンタル1〜70モル%およびイリジウム35
モル%以下を含有する白金金属と酸化タンタルと酸化イ
リジウムとからなる被覆層を形成する飲料水電解用電極
の製造方法。 (7) 浄化水入口を有する電解室内に、隔膜を介して
2つ以上の電極を配置して隔室を画成し、それぞれの隔
室に取出口を設け、前記電極間に通電して前記取出口か
らアルカリ性イオン水または酸性水を得るイオン水生成
装置において、少なくとも陽極として使用する電極に上
記(1)の電解用電極を用いるイオン水生成装置。 (8) 前記電極間に極間の極性を逆転して通電し、前
記電極すべてに上記(1)の電解用電極を用いるイオン
水生成装置。
【0017】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0018】本発明の電極に用いられる導電性基体とし
ては、例えばチタン、タンタル、ジルコニウム、ニオブ
などのバルブ金属またはこれらのバルブ金属の中から選
ばれた2種以上の金属の合金が挙げられる。
【0019】本発明の参考例となる電極においては、こ
れらの導電性基体上に白金金属および酸化タンタルから
なる被覆層が設けられている。この層の白金およびタン
タルの割合は、金属換算で白金が99モル%〜30モル
%およびタンタルが1モル%〜70モル%の範囲にある
ことが必要である。この範囲内においてのみ、良好な結
果が得られる。タンタルが70モル%をこえると、過電
圧の増加を招き、寿命も短くなる。また、極性逆転での
電極寿命が短くなる。一方、タンタルが、1モル%未満
では密着強度が得られず、基体の酸化を抑制する効果が
十分には発揮されない。また、極性逆転での電極寿命が
不十分となる。
【0020】所期の効果を十分達成するには、上記被覆
層において白金を金属換算で0.01mg/cm2〜5mg/cm2
の割合となるように施すのが好ましい。0.01mg/cm2
未満となると本発明の実効が得られず、また5mg/cm2
こえると密着強度が低下する。
【0021】また、本発明の電極では、白金金属、酸化
タンタルおよび酸化イリジウムからなる被覆層とする。
この層の白金、タンタルおよびイリジウムの割合は、金
属換算で、白金が99モル%〜30モル%、タンタルが
1モル%〜70モル%、およびイリジウムが35モル%
以下、好ましくは35〜1モル%の範囲にあることが必
要である。このように、上記参考例の組成に加え、さら
に酸化イリジウムを添加することにより、特に、陽極と
して使用する場合の電極寿命が延び、極性逆転での電極
寿命も十分となる。イリジウムを35モル%以下とする
のは、イリジウムが35モル%をこえると極性逆転での
電極寿命が短かくなるからである。また、陽極として使
用する場合塩素が発生しやすくなることから飲料用のア
ルカリ性イオン水を得るときの使用には適さない。
【0022】また、被覆層における白金の割合は、前記
した白金金属と酸化タンタルとの参考例の被覆層と同様
にすればよい。
【0023】次に、上記水電解用電極の製造方法につい
て説明する。白金金属と酸化タンタルとの参考例の被覆
層の場合は、導電性基体上に白金化合物およびタンタル
化合物を含有する溶液を塗布したのち、酸化性雰囲気中
で熱処理して、白金99モル%〜30モル%およびタン
タル1モル%〜70モル%を含有する白金金属および酸
化タンタルからなる被覆層を設ける。
【0024】この際、使用する塗布液は、熱分解によっ
て白金金属になる化合物、例えば塩化白金酸(H2 Pt
Cl6 ・6H2 O)、塩化白金などの白金化合物と、熱
分解によって酸化タンタルになる化合物、例えば塩化タ
ンタルのようなハロゲン化タンタルやエトキシタンタル
のようなタンタルアルコキシドなどのタンタル化合物と
を所定の割合で適当な溶媒に溶解することによって調製
することができる。また、酸化性雰囲気中での熱処理は
前記塗布液を導電性基体上に塗布し、乾燥したのち、酸
素の存在下に、好ましくは400〜650℃の範囲の温
度において焼成することによって行われる。この操作は
必要な担持量になるまで複数回繰り返され、本発明の参
考例となる電極が得られる。
【0025】一方、本発明の電極の白金金属と酸化タン
タルと酸化イリジウムとの被覆層の場合は、導電性基体
上に白金化合物、タンタル化合物およびイリジウム化合
物を含有する溶液を塗布したのち、酸化性雰囲気中で熱
処理して、白金99モル%〜30モル%、タンタル1モ
ル%〜70モル%、およびイリジウム35モル%以下を
含有する白金金属、酸化タンタルおよび酸化イリジウム
からなる被覆層を設ける。
【0026】この際、使用する塗布液は熱分解によって
白金金属になる化合物、例えば塩化白金酸(H2 PtC
6 ・6H2 O)、塩化白金などの白金化合物と、熱分
解によって酸化タンタルになる化合物、例えば塩化タン
タル、タンタルアルコキシドなどのタンタル化合物と熱
分解によって酸化イリジウムになる化合物、例えば塩化
イリジウム酸等のイリジウム化合物とを所定の割合で適
当な溶媒に溶解することによって調製することができ
る。このように調製した塗布液を塗布したのち、酸化性
雰囲気中で熱処理することにより所望の担持量の被覆層
が施される。また、酸化性雰囲気中での熱処理は、この
塗布液を導電性基体上に塗布し乾燥したのち、酸素の存
在下、好ましくは400〜650℃の範囲の温度におい
て焼成することによって行われる。この操作は必要な担
持量に達するまで複数回繰り返される。このようにして
所望の担持量を有する白金−酸化タンタル−酸化イリジ
ウムの被覆層が施され、本発明の電極が得られる。
【0027】なお、酸化性雰囲気における酸素分圧は一
般に0.05気圧以上とする。
【0028】このように被覆層の形成のための熱処理を
酸化性雰囲気で行うことにより、酸化タンタルや酸化イ
リジウムにおける酸化が十分となり、電極の耐久性が向
上する。これに対し、被覆層を形成するための熱処理を
酸化性雰囲気中で行わない場合には、酸化が不十分にな
り、金属が遊離状態で存在するので電極の耐久性が低下
する。
【0029】本発明の電解用電極は、飲料水の電解槽な
いし電解室内に陽極として配設される。このとき、酸素
過電圧が低く、寿命が長い。また、塩素の発生も少な
い。特に寿命の点では酸化イリジウムを含有する被覆層
とする方が好ましい。この際、このものを陰極としても
用いることができる。
【0030】本発明の電解用電極は、陰極側でアルカリ
性イオン水を生成して飲料水とするような場合におい
て、適宜極間の極性逆転を行って電解を行うときの陰極
および陽極として用いることが好ましい。このようなア
ルカリ性イオン水の生成の際には、陰極にカルシウムや
マグネシウムが付着して電解効率が低下する。このた
め、陰極と陽極とを逆転して通電することにより、これ
ら付着物の除去を行って、電解効率、すなわち成水効率
の回復を図ることが行われている。本発明の電極は、極
性逆転を繰り返しても寿命が長いので、このような使用
法を採るとき有利である。また、本発明の電極を陽極と
して用いるとき、電解による塩素(すなわち次亜塩素
酸)の発生がほとんどない。従って、陰極側において電
解により得られるアルカリ性イオン水に塩素のもれこみ
がなく、飲料水に適する。なお、極性逆転の頻度が少な
い条件下で、陽極として用いるときは酸化イリジウムを
含有する被覆層とする方が寿命の点で好ましい。
【0031】図1には、アルカリ性イオン水を得るため
の電解槽を有するイオン水生成装置(成水器)の一構成
例が示されている。
【0032】図1に示すように、成水器1は、水源2か
ら導入した原水W0 の水質に応じてカルシウムを添加す
るカルシウム添加手段11、カルシウムを添加した後の
水を浄化する浄化手段12、浄化水を電解してアルカリ
性イオン水と酸性水とを得る電解槽である電解手段13
を有する。
【0033】カルシウム添加手段11において、カルシ
ウムを添加するのは井戸水等を原水とするときであっ
て、ミネラルとしてのイオンを補給するとともに、アル
カリ性にしやすくするためである。通常、次亜塩素酸が
含有される水道水等ではカルシウム添加はそれほど必要
ではない。カルシウムは、乳酸カルシウム等として添加
する。
【0034】浄化手段12は、抗菌活性炭や中空系膜が
配設されており、カルキ臭や赤サビ、雑菌等を除去し、
水を浄化するものである。
【0035】電解手段13は、槽131内に隔膜Mを介
し陰極31および陽極32が配設されたものであり、入
口131aを介して浄化水を導入して両極31、32に
通電する構成となっている。陰極31および陽極32に
は、本発明の電解用電極が適用される。
【0036】図1において、カルシウム添加手段11の
上流には、熱水がカルシウム添加手段11に流入するの
を防止する熱水防止弁14が設置されている。また、カ
ルシウム添加手段11の水を抜くための水抜き弁16が
設置されている。さらに、浄化手段12の下流であって
電解手段13の上流には流量センサ17が設置されてお
り、電解手段13に流入する水量が適量となるように制
御している。
【0037】また、電解手段13の出口131cの下流
には電磁弁19が設置されている。さらに、もう一方の
出口131bの下流にはこの流路を経由してアルカリ性
イオン水を得るときのpHを設定するpH調整手段18
が配設されている。また、電解手段13には、電解手段
13内の陰極31と陽極32との極性を逆転する切換手
段15が配設されている。
【0038】なお、図1の構成では、pH調整手段18
を介して得られる水W1 がアルカリ性イオン水であり、
電磁弁19を介して得られる水W2 が酸性水である。
【0039】図1の構成において、水源2の原水W0
熱水防止弁14を介してカルシウム添加手段11に導入
される(図示矢印f1)。ただし、熱水であるときは熱
水防止弁14の作用により、カルシウム添加手段11へ
の流入は防止され、図示矢印f2の方向に流れる。カル
シウム添加手段11においてカルシウムが添加された水
は浄化手段12に導入される。ここで、得られた浄化水
は流量センサ17を介して、入口131aから電解手段
13の槽131内に導入される。浄化水はここで電解さ
れる。この電解により、隔膜Mによって仕切られ、陰極
31が配設された陰極室ではアルカリ性イオン水W1
得られる。この場合、流量センサ17により最適流量が
選択され、かつpH調整手段18によってアルカリ性イ
オン水W1 のpH値が設定される。このようにして得ら
れたアルカリ性イオン水W1 は出口131bから取り出
され、飲料水等に供せられる。一方、陽極32が配設さ
れた陽極室では酸性水W2 が得られる。これは出口13
1cから電磁弁19を介して取り出され、適宜使用する
か、場合によっては、他の不要な水とともに捨ててもよ
い。このときの酸性水W2 では次亜塩素酸の生成が抑制
されるので、アルカリ性イオン水W1 に塩素分が流入し
て飲料水に適さなくなるのが防止される。
【0040】なお、隔膜Mは、イオンの移動、液の流通
等が可能なものであって、食品衛生上問題がなく、アル
カリ性イオン水と酸性水の流路形成による分離が可能な
ものであれば特に制限はなく用いることができる。
【0041】このようなものとしてはポリエチレン系、
ポリプロピレン系、ナイロン系等の樹脂膜、イオン交換
膜、セラミックス製の多孔性膜などが挙げられる。
【0042】上記における電解条件は、5〜50V 程度
の電圧を印加し、電流密度0.1〜10A/dm2 程度とな
るようにする。
【0043】電極31、32は、図1では板状のものを
用いているが、このときの電極間の距離は1〜20mm程
度とし、電解槽容量0.1〜5リットル程度、電解槽へ
の浄化水の流量は0.5〜20リットル/分程度とす
る。
【0044】このようにして得られるアルカリ性イオン
水のpHは、7〜10程度で、塩素量はCl2 換算で
0.01〜1ppm 程度である。また、アルカリ性イオン
水には、Ca等のミネラル成分が原水の1.2倍以上程
度含有される。
【0045】一方、酸性水のpHは3〜6程度で、塩素
量はCl2 換算で0.1〜10ppm程度である。
【0046】一般にアルカリ性イオン水は、飲料水とさ
れ、酸性水は化粧水、料理用水、洗浄用水などとされ
る。
【0047】上記における原水W0 は、水道水、井戸水
等であってよい。
【0048】なお、図1の構成では、主としてアルカリ
性イオン水を取り出すことを目的としたが、酸性水を取
り出すことを主目的とする場合は、切換手段15によっ
て電極31、32の極性を逆転し、槽131の出口13
1bから取り出される水が酸性水となるようにする。す
なわち、電極31を陽極、電極32を陰極として電解す
る。
【0049】また、図1の構成の電極配置において、陰
極31にカルシウム等が付着して電解効率が低下すると
きには電極の極性を逆転して通電すればよい。すなわ
ち、電極31を陽極、電極32を陰極とする。これによ
り電解効率が回復する。
【0050】本発明の電極は、このような極性逆転での
使用においても寿命が長い。また、高電圧下の使用にお
いても寿命が長い。
【0051】図1においては、板状の電極としており、
本発明の電極の形状には特に制限はなく、棒状、柱状、
円筒状等のいずれであってもよい。例えば、図2
(a)、(b)に示すように、ともに円筒状の陰極33
および陽極34を、陽極34を内側に、陰極33を外側
に、同軸的に配置し、この間に円筒状の隔膜M1を配置
する構成とすることも好ましい。
【0052】なお、浄化水は入口131aから槽131
内に導入され、出口131bからアルカリ性イオン水
が、出口131cから酸性水が取り出される。
【0053】また、電解手段13における電極配置は図
3(a)、(b)に示すものであってもよい。図3
(a)、(b)のものは、図2(a)、(b)のものに
おいて、陽極34の内側にさらに円柱状の陰極35を増
設し、陰極35と陽極34とを仕切る円筒状の隔膜M2
を配置したものである。
【0054】図3において、浄化水は入口131aから
導入され、出口131d、131eからアルカリ性イオ
ン水が、出口131fから酸性水が取り出される。
【0055】以上、成水器の電極配置を図示例に従って
説明してきたが、これに限定されるわけではなく、種々
のものであってよい。
【0056】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0057】参考例1 所定の塩化白金酸(H2 PtCl6 ・6H2 O)および
タンタルエトキシド(Ta(OC255 )をブタノ
ールに溶解して、白金/タンタルの組成比を変化させた
金属換算濃度80g/l の塗布液を調製した。
【0058】別に、熱シュウ酸でエッチングしたチタン
基体上に、前記塗布液を刷毛で塗布し、乾燥した後、電
気炉に入れて空気を吹き込みながら550℃で焼き付け
た。この塗布、乾燥、焼き付けの操作を適当な回数所定
の担持量になるまで繰り返して、白金金属と酸化タンタ
ルとの被覆層の電極試料を作成した。これらをサンプル
No. 1〜No. 6とする。
【0059】次に、この作成した電極(サンプルNo. 1
〜No. 6)について、酸素過電圧を測定した。測定方法
は電位走査法により、30℃、1モル/l硫酸水溶液中
で電流密度2A/dm2 における値を求めた。その結果を表
1に示す。
【0060】また、この電極について60℃、1モル/
l硫酸水溶液中で寿命試験を行った。陰極には白金を用
い、電流密度100A/dm2 で、前記サンプルNo. 1〜N
o. 6の電極を陽極として電解を行った。その結果も表
1に示す。
【0061】さらにまた、この電極について30℃、標
準水中(炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )21ppm
、塩化カルシウム(CaCl2 )28ppm 、硫酸マグ
ネシウム(MgSO4 )30ppm 、炭酸水素カリウム
(KHCO3 )2.5ppm )で極性逆転を伴う寿命試験
を行った。陽極、陰極共に同種の電極を用い、電流密度
5A/dm2 で、15分間毎に極性を逆転させて電解を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0062】なお、電極寿命は電解可能な時間を示して
おり、表中の基準は以下のとおりである。
【0063】 1モル/l硫酸水溶液中 極性逆転 ○;2000時間以上 ○;1500時間以上 △;1000時間超〜2000時間未満 △;500 時間超〜1500時間未満 ×;1000時間以下 ×;500 時間以下
【0064】また、表中のモル数は金属換算量である。
【0065】
【表1】
【0066】この結果から明らかなように、本発明の参
考例となる電極は、比較の電極に比べ、低い酸素過電圧
を示し、極性逆転時にも長い寿命を有する。
【0067】実施例1 参考例1と同様に白金金属と酸化タンタルと酸化イリジ
ウムの被覆用の塗布液を、金属換算濃度80g/l の濃度
になるように、塩化白金酸および塩化イリジウム酸とタ
ンタルエトキシド(Ta(OC255 )あるいはタ
ンタルブトキシド(Ta(OC495 )をブタノー
ルに溶解することによって調製した。この塗布液を刷毛
で、熱シュウ酸でエッチングしたチタン基体上に塗布
し、乾燥した後、電気炉に入れて空気を吹き込みなが
ら、550℃で焼き付けた。この塗布、乾燥、焼き付け
の操作を繰り返して白金金属と酸化タンタルと酸化イリ
ジウムとの被覆層の電極試料を作成した。これらをサン
プルNo. 11〜No. 20とする。
【0068】次にこの作成した電極について参考例1と
同様に酸素過電圧測定、寿命試験を行い、その結果を表
2に示した。
【0069】なお、表中の電極寿命の基準は以下のとお
りである。
【0070】 1モル/l硫酸水溶液中 極性逆転 ◎;3000時間以上 ○;1500時間以上 ○;2000時間超〜3000時間未満 △;500 時間超〜1500時間未満 △;1000時間超〜2000時間以下 ×;1000時間以下
【0071】また、表中のモル数は金属換算量である。
【0072】
【表2】
【0073】表2より、本発明の電極は酸素過電圧の点
で実用レベルにあり、特に、極性逆転での寿命が比較の
ものに比べ長いことがわかる。
【0074】参考例2 参考例1のサンプルNo. 2(参考例)を陰極、陽極とし
て図1に示す成水器に適用した。なお、電解槽(電解手
段)の構成は図2に示すものとした。陰極の大きさは内
径60mm、高さ90mm、厚さ0.5mmとし、陽極の高さ
は内径40mm、高さ70mm、厚さ0.5mmとした。陰極
と陽極との間隔は3mmとし、陽極に密着してポリプロピ
レン製の隔膜を設け、陰極と陽極とを仕切った。槽容量
は0.5リットルである。また、陽極室の容量は0.1
3リットルである。
【0075】上記の成水器を、流量3.5リットル/分
で、電圧30V 、電流密度2A/dm2の電解条件とし、ア
ルカリ性イオン水を得るための1日の運転時間を合計1
時間として6ケ月間使用した。この場合、15分間ずつ
使用するものとし、15分間使用した後、3〜4分電極
の極性を逆転して使用し、陰極の性能の回復を図った。
すなわち、1日あたり図2に示す電極の使用法で合計1
時間、電極の極性を逆転した使用法で合計0.25時間
使用した。
【0076】このような6ケ月間の使用中において、pH
9.9、塩素濃度(Cl2 換算)0.1ppm 、カルシウ
ム濃度(Ca換算)20ppm のアルカリ性イオン水が安
定して得られた。この期間におけるpHの変動、塩素濃度
の変動およびカルシウム濃度の変動は、ほとんどなかっ
た。
【0077】6ケ月の使用中において、陰極の性能回復
を目的とするほかに、適宜、電極の極性を逆転して使用
した。この場合は、pH5.7の酸性水が安定して得られ
た。
【0078】上記の成水器において、陰極、陽極を参考
例1のサンプルNo. 5(比較例)とする他は、上記と同
様の操作を行ったところ、6ケ月使用の段階で電解が不
能となった。また、この使用期間中において、徐々に電
極の性能が劣化することも確認された。
【0079】実施例2 参考例2の成水器において、陰極、陽極を実施例1のサ
ンプルNo. 13とする他は、参考例2と同様の操作を行
ったところ、6ケ月間、参考例2の本発明の参考例とな
るものと同等に、安定して使用することができた。
【0080】
【発明の効果】本発明の電極は飲料水電解、つまり極性
逆転による電解ならびに高電圧下において、特に極性逆
転後の陽極反応においても十分な耐久性を示し、長期間
の使用が可能である。このように、本発明の電極は飲料
水電解用電極として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン水生成装置(成水器)の概略構
成図である。
【図2】本発明を適用した電解槽を示し、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】本発明を適用した電解槽を示し、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 成水器 31〜35 電極 M、M1〜M2 隔膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−301876(JP,A) 特開 平2−294494(JP,A) 特開 平6−33280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25B 1/00 - 15/08 C02F 1/46

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に、金属換算で白金30〜
    99モル%、タンタル1〜70モル%およびイリジウム
    35モル%以下を含有する白金金属と酸化タンタルと酸
    化イリジウムとからなる被覆層を設けた飲料水電解用電
    極。
  2. 【請求項2】 飲料水電解用の陽極として用いられる請
    求項1の飲料水電解用電極。
  3. 【請求項3】 陽極および陰極の極性を逆転して使用す
    る際の陽極および/または陰極に用いる請求項1の飲料
    水電解用電極。
  4. 【請求項4】 電解室内に隔膜を介して陰極と陽極とを
    配設して両極に通電し、陰極側でアルカリ性イオン水を
    得、陽極側で酸性水を得る際の陽極として用いられる請
    求項1の飲料水電解用電極。
  5. 【請求項5】 電解室内に隔膜を介して陰極と陽極とを
    配設して両極に通電し、陰極側でアルカリ性イオン水を
    得、陽極側で酸性水を得る際であって、陰極および陽極
    の極性を逆転して使用される際の陰極および陽極として
    用いられる請求項1の飲料水電解用電極。
  6. 【請求項6】 導電性基体上に、白金化合物とタンタル
    化合物とイリジウム化合物とを含有する溶液を塗布した
    後、酸化性雰囲気中で熱処理して、金属換算で白金30
    〜99モル%、タンタル1〜70モル%およびイリジウ
    ム35モル%以下を含有する白金金属と酸化タンタルと
    酸化イリジウムとからなる被覆層を形成する飲料水電解
    用電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 浄化水入口を有する電解室内に、隔膜を
    介して2つ以上の電極を配置して隔室を画成し、それぞ
    れの隔室に取出口を設け、前記電極間に通電して前記取
    出口からアルカリ性イオン水または酸性水を得るイオン
    水生成装置において、少なくとも陽極として使用する電
    極に請求項1の電解用電極を用いるイオン水生成装置。
  8. 【請求項8】 前記電極間に極間の極性を逆転して通電
    し、前記電極すべてに請求項1の電解用電極を用いるイ
    オン水生成装置。
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