JP3285351B2 - カラー表示管 - Google Patents

カラー表示管

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JP3285351B2
JP3285351B2 JP09661190A JP9661190A JP3285351B2 JP 3285351 B2 JP3285351 B2 JP 3285351B2 JP 09661190 A JP09661190 A JP 09661190A JP 9661190 A JP9661190 A JP 9661190A JP 3285351 B2 JP3285351 B2 JP 3285351B2
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クリスチアン ファン リデン マリア
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    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
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    • H01J2229/0777Coatings
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子銃、ゲッター、表示スクリーン、および
該表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリーン
から離れて対向する表面を有する色選択構造を含むカラ
ー表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記タイプのカラー表示管は電子銃および色選択構造
を含んでいる。操作において、電子を電子銃から放射
し、色選択構造上に与えて該色選択構造を加熱する。色
選択構造のこの加熱は色選択構造の変形、いわゆる、画
像品質に悪影響を与える「ドーミング(doming)」を生
ずる。表示スクリーンから離れて対向する色選択構造の
側は、ドーミングに関して望ましい特性を有するように
処理している。更に、カラー表示管はゲッターを含んで
いる。ゲッター材料はゲッター プロセスにおいてゲッ
ターから蒸発し、カラー表示管の表面に堆積する。この
ように形成したゲッター材料の層はカラー表示管におけ
る真空を改善する。かかるゲッター材料層はドーミング
に影響を及ぼすことが確かめられている。ゲッター材料
層によって生ずるドーミングの増加は、ゲッター材料を
色選択構造に、例えば色選択構造から離れた方向にゲッ
ター材料を蒸発させて堆積するのを抑制する段階を付与
することによって防止することができる。しかしなが
ら、この事はゲッターの位置および/または形状に制限
を与えることになり、カラー表示管の内側の表面部分が
ゲッター材料で被覆されなく、管の内側の真空に影響を
与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述する欠点を除去した上述するタイプのカ
ラー表示管を提供することである。
【0004】 本発明は、上述するカラー表示管において、上記表面
を粗くし、ゲッター材料層を上記表面に被着したことを
特徴とする。 即ち、本発明は以下のカラー表示管及び該カラー表示
管を用いた表示装置に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 電子銃、ゲッター、表示スクリーン、および該
表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリーンか
ら離れた方向に向きガラス層で形成された表面を有する
色選択構造を含むカラー表示管において、ガラス層にガ
ラスと異なる材料の粒子を含ませ、それによって前記表
面を粗くし、かつゲッター材料層を前記粗い表面に被着
してあり、該粗い表面は山と穴との差が、0.2〜20μm
のオーダーの粗さを有することを特徴とするカラー表示
管。 (2) 電子銃、ゲッター、表示スクリーン、および該
表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリーンか
ら離れた方向に向きガラス層で形成された表面を有する
色選択構造を含むカラー表示管において、ガラス層が、
ガラス層を被着する場合、粗い層を形成するタイプのガ
ラスから形成し、それによって前記表面を粗くし、かつ
ゲッター材料層を前記粗い表面に被着してあり、該粗い
表面は山と穴との差が、0.2〜20μmのオーダーの粗さ
を有することを特徴とするカラー表示管。 (3) 電子銃、ゲッター、表示スクリーン、および該
表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリーンか
ら離れた方向に向いた表面を有する色選択構造を含むカ
ラー表示管において、該表面が粒状粒子の層を有し、そ
れによって前記表面を粗くし、かつゲッター材料層を該
粒状粒子層を含有する該表面に被着あり、該粗い表面は
山と穴との差が、0.2〜20μmのオーダーの粗さを有す
るたことを特徴とするカラー表示管。
【0006】 粗面とは、表面において0.2〜20μm程度の荒さ、す
なわち「山(hillocks)」と「穴(pits)」との差を意
味する。平滑面に被着するゲッター材料層は低い赤外線
放射係数を有し、このために色選択構造は熱の放射が殆
んど僅かで、比較的に高いレベルのドーミングを生ず
る。ゲッター材料層を粗面に被着する場合には、放射係
数が高い。
【0007】 上記表面はエッチングまたはスカーリングによって粗
くすることができる。 本発明における上記(1)のカラー表示管において、
上記表面をガラス層で形成する場合には、ガラス層が他
の材料の粒子を含むことに特徴を有する。ガラス層の表
面は簡単な手段で粗くすることができる。
【0008】 ガラス層を有するカラー表示管にゲッター材料層を設
けることは知られており、欧州特許出願第133411号に記
載されている。この欧州特許では、色選択構造の表示ス
クリーンから離れて対向する側に硼酸鉛ガラスのガラス
層を設けている。硼酸鉛ガラス層はドーミングを低下す
る。ゲッター材料層をガラス層に被着している。ゲッタ
ー材料層は、ガラス層が電気的に帯電するのを防止す
る。上記欧州特許では、ゲッター材料層がドーミングに
影響を与えるか否かについて記載していない。しかしな
がら、特別の手段も施していないので、ガラス層は平坦
である。平坦なガラス層におけるゲッター材料層は低い
赤外線放射係数を有している。
【0009】 ガラス層における粒子は、ガラス層より高い融点を有
する材料、例えばBi2O3,Al2O3またはWC、または層より
低い融点を有する粒子、例えば錫粒子またはビスマス粒
子のような金属粒子からなる。 好ましくは、材料としては、ガラス層が色選択構造に
約450℃の温度で結合するような材料を用いることがで
きる。かかる温度は色選択電極の燃焼温度にほぼ等しく
4する。ガラス層より低い融点を有する異質粒子(fore
ing particles)は、この要件にAl2O3粒子におけるよう
に適合する。
【0010】 本発明における上記(2)のカラー表示管において
は、ガラス層が被覆する際に粗いガラス層を形成するタ
イプのガラスからなることに特徴を有する。 この例におけるタイプのガラスは、例えば数パーセン
トの限界有余内で、52%のPbO、16%のB2O3、14%のSiO
2、7%のZnO、4%のMnO、4%のFe2O3および3%のAl
2O3を含んでおり、このガラスは色選択構造に490℃の温
度で結合するが、しかし粒状状態を維持し、粗いガラス
層を形成する。
【0011】 本発明のカラー表示管の上記(3)では、ゲッター材
料層を粒状層(granularlayer)に、例えばAl2O3粒子ま
たはBi2O3粒子からなる層に、被着する。 ゲッター材料層は50以上の原子番号の元素を含むのが
好ましい。この場合、電子反射係数が比較的に高い。 次に、本発明をカラー表示管の二三の例について添付
図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は本発明のカラー表示管を含む表示装置の断面を
示している。ガラス外囲器1は表示窓2、コーン3およ
びネック4を含んでおり、イン−ライン電子銃5を上記
ネック4に配置し、この電子銃は3本の電子ビーム6,7
および8を発生し、これらの軸は図面の平面に位置す
る。非偏向条件では、中心電子ビーム7の軸は管の軸9
と一致する。表示窓はその内側に多数の三組の蛍光体素
子を有するスクリーン10を設ける。この素子は、例えば
ラインまたはドットからなる。この場合、素子は三組の
線からなる。各三組の線は緑色に発出する蛍光体を有す
るライン、青色に発出する蛍光体を有するライン、およ
び赤色を発出する蛍光体を有するラインからなる。蛍光
体ラインは図面の平面に対して垂直に延びる。色選択構
造11は表示スクリーンの前面に配置し、この色選択構造
11は電子ビーム6,7および8を通す多数の細長い孔12を
配置する。3つの共平面(coplanar)電子ビームを偏向
コイル13のシステムによって偏向する。カラー表示管
は、更にゲッター14を含んでいる。操作において、ゲッ
ター材料はゲッターから蒸発する。
【0013】 図2はカラー表示管を詳細に説明するための1部を拡
大した断面図である。ドーミングの1例として、図2は
色選択構造11の局部加熱の効果を示しており、この効果
を「局部ドーミング」と称する。「冷」状態において、
電子ビーム7は位置15において表示窓2の内側の表示ス
クリーン10に投射する。例えば、表示された像が強さの
大きさの差、すなわち、暗いおよび明るい表面を現わす
場合に、生ずる色選択電極11の局部加熱は図2のふくら
み部分11aで示すように色選択構造11の局部膨脹を誘発
する。電子ビーム7を通す色選択構造11の孔は、電子ビ
ーム7が位置16のスクリーン10に投射するように変位す
る。この結果、色選択構造の局部加熱は電子ビームのタ
ーゲットスポットをスクリーン上に変移し、この効果を
「局部ドーミング」と称している。「局部ドーミング」
のほかに、例えば「全ドーミング」がカラー表示管に生
ずる。実質的に、全色選択構造11を同等の電子電流密度
で放射する場合でも、なお色選択構造の中心部とその縁
部との間に温度差が生じ、一般に縁部が中心部より冷た
い。この事は、全体として色選択構造の膨脹部分付近に
生じ、ターゲット スポットの変移を生ずる。
【0014】 図3は色選択電極の断面を示している。色選択構造11
には、電子銃5に対向する側17にガラス層18を設け、こ
のガラス層にゲッター材料層19を被着する。この例にお
いて、ゲッター材料層はバリウム層にする。 ゲッター材料層19はカラー表示管の「局部ドーミン
グ」に影響を与えることを確かめた。
【0015】 表1は硼酸鉛ガラス層の種々の点における26インチの
30AX管についての「局部ドーミング」(μm)の結果を
示しており、表示スクリーン上の2点において、表示ス
クリーンの中心からある距離におけるカラー表示管の軸
線上の1つの点は軸線に沿って測定した表示スクリーン
の中心部と縁部との間の距離の半分に等しく(1/2O
W)、および表示スクリーンの中心からある距離におけ
る軸線上の他の点は軸線に沿って測定した表示スクリー
ンの中心部と縁部との間の距離の2/3rdに等しい(2/3O
W)。シャドーマスクは鉄からなる。
【0016】
【表1】
【0017】 表1から、局部ドーミングはバリウム ゲッター層の
被着後より被着前において少ないことがわかる。電子に
より加えられる熱は放射によるか(この場合、特に3〜
80μmの波長の赤外線が重要である)、または色選択構
造による熱伝導によって放散する。これらの試験におい
て、バリウムゲッター層は極めて低い赤外線放射係数
(<0.1)を有し、このために僅かな熱だけを放射する
ことができる。
【0018】 図4は本発明のカラー表示管に適当に用いることので
きる色選択構造を示している。表面20を粗くする。この
表面に、ゲッター材料層21を被着する。「粗い」とは表
面が放射熱の波長に関して粗くすることを意味する。熱
は3〜80μmの範囲の波長を有する赤外線によって放射
する。表面20は0.2〜20μm程度の荒さを有する。ゲッ
ター材料層は2μm以下の厚さを有するのが好ましい。
厚いゲッター材料層はゲッター材料層のレベリングを必
要とする。この結果、熱放射係数が減少する。
【0019】 色選択構造がガラス層からなる場合には、このガラス
層には異質粒子を含有するのが好ましい。これらの粒子
はガラス層の表面の荒さに関する。図5に示すように、
色選択構造は異質粒子23を有するガラス層22からなり、
この粒子23の上にゲッター材料層24を設ける。
【0020】 表2は「アンバー」(低い熱膨脹係数を有する鉄−ニ
ッケル化合物)(アンバーは商標登録名である)からな
り、かつ異質粒子を混合した(硼酸鉛)ガラス層を有す
る多数の選択電極について、バリウム、ゲッター層を被
着した後の赤外線(熱)放射係数を示している。熱放射
係数は平坦なバリウム ゲッター層の場合より高いこと
がわかる。
【0021】
【表2】
【0022】 色選択構造の硼酸塩含有層と残留部分との間の適当な
結合は、表示スクリーンおよびコーンが互いに固定する
温度とほぼ同じか、またはこの温度より低い温度で得ら
れるようにするのが好ましい。適当な結合は、異質粒子
がガラスによりぬれる場合に得られる。この事は、約45
0℃の温度で得られる(表示管に用いるガラスのタイプ
に影響する)。この場合、色選択構造の分離高温処理を
省くことができる。Bi2O3粒子およびWC粒子を含有する
層の場合には、適当な結合が約600℃の温度で得られる
(空気中で)ことを確かめた。この点において、Al2O3
粒子を含有する層は低温度で適当な結合が得られるため
に好ましい。この例において、硼酸塩ガラスより低い溶
融温度を有する材料の層は約450℃で色選択構造に極め
てよく結合した。
【0023】 あるいは、また色選択構造に結合温度で粒子形状で結
合するタイプのガラスのガラス層を色選択構造に設ける
ことができる。 このタイプのガラスとしては、例えば約52%のPbO、1
6%のB2O3、14%のSiO2、7%のZnO、4%のMnO、4%
のFe2O3および3%のAl2O3からなるガラスを示すことが
でき、このガラスは490℃の温度で粒子形状で色選択構
造に結合する。また、本発明の上述する例において、本
発明の主な観点は、すなわち、ゲッター材料層を設ける
表面を、ゲッター材料層を設けた後、比較的に高い熱放
射係数(>0.5、好ましくは>0.7)が得られるように粗
くすることである。 1例において、ゲッター材料層を設ける表面を粒状層
にする。
【0024】 図6は色選択構造に堆積する粒子を有する粗い層25か
らなる選択電極の断面を示している。粗い層25の上にバ
リウム ゲッター層26を吹付ける。バリウム層は粒子層
上に存在させるか、および/または粒子層に拡散するこ
とができる。図6に示すように、上記バリウム ゲッタ
ー層はたいらでない。表3は種々の51 FS(フラット
スクエア(Flat Square))カラー表示管の局部ドーミ
ング結果を比較して示している。表3中、Bi2O3およびA
l2O3の量をg/色選択構造に示している。Bi2O3の場合、5
1 FSスクリーンについての1g/色選択構造は約1.1μmの
平均層厚さに相当する。Al2O3の場合、1g/色選択構造は
約2.6μmの平均層厚さに相当する。この結果、平均層
厚さは0.2〜1μm程度である。表3に示す局部ドーミ
ングの点2/3 ODは、表示スクリーンの中心部とそのコー
ナ部分との管の距離の2/3に等しい表示スクリーンの中
心部から離れた対角線上に位置する。
【0025】
【表3】
【0026】 粗い層を設けないアンバー色選択構造の場合には(表
3のB参照)、バリウム ゲッター層の被着が局部ドー
ミングを向上させている。アンバーは低い熱放射係数
(約0.25)および低い電子反射係数(約0.22)を有して
いる。平滑なバリウムゲッター層はほぼ同じ程度の放射
係数および高い電子反射係数を有しており、このために
局部ドーミングは減少する。
【0027】 図7はゲッター材料の層厚さδに対する赤外線放射係
数εを示すグラフである。曲線71は粒子層を設けない薄
い(約0.1μm)の酸化物層を有するアンバー色選択構
造についてのεを示しており、曲線72は粒状層を設けな
い鉄色選択構造についてのεを示している。これらの場
合、赤外線放射係数におけるゲッター材料層の負の影響
が著しい。曲線73は曲線71のアンバー色選択構造につい
てのεを示しているが、しかし0.6gのBi2O3粒子(約0.3
3mgのBi2O3/cm2に相当する)を被着している。曲線74は
0.6gのBi2O3を設けた曲線72の鉄色選択構造についての
εを示している。曲線75および76は、それぞれ1.0gのBi
2O3を被着したアンバー色選択構造および鉄色選択構造
についてのεを示している。最後に、曲線77は厚い(約
3μm)酸化物層を有し、かつ0.73gのBi2O3を被着した
アンバー色選択構造についてのεを示している。Bi2O3
の場合、粒状中間層の正の影響を明らかに観察すること
ができる。曲線71,72,74,76および77の場合、εは層厚
さに伴って減少している。色選択構造の場合、非被覆表
面は低い放射係数を有しているが、粒状層、例えばBi2O
3含有層を有するアンバー色選択構造の場合には、層厚
さに対するεが曲線73および75に示すように約100nmの
層厚さにおいて最大値を示している。本発明は、特にこ
のタイプの色選択電極に対して重要である。
【0028】 また、本発明において、粒度分布が重要であることを
確かめた。約0.25μmの平均粒度を有する粒状中間層を
設けたゲッター層からなる色選択構造は、0.75μmの平
均粒度を有する粒状中間層を用いる場合より約7%低い
局部ドーミングを示す。1例において、粒子が0.5μm
より小さい平均粒度を有するのが好ましい。平均粒度で
は、小さい粒子が50%で、大きい粒子が50%である粒度
の分布値を有する。更に、平均粒度は0.05μm以上が好
ましい。粒度があまり小さい場合には、低いεを有する
反射ゲッター層が中間層に形成するので極めて好まし
い。
【0029】 更に、本発明においては、色選択電極上の粒状中間層
の分布がドーミングに影響を及ぼすことを確かめた。か
かる層は、粒状粒子を含有する溶液を色選択電極上に吹
付けプロセスによって簡単で、かつ迅速な手段で被着す
ることができる。第8および9図は粒状層を色選択電極
上に分布する2つの方法を示している。約1gのBi2O3
両色選択電極上に吹付ける。線に示す数値は10-4g/cm2
でのBi2O3の量を示している。図8において、軸線に沿
う単位面積当りのBi2O3の量の偏差は約50%で、点2/3 O
と2/3 Wの間約25%である。図9において、軸線に沿う
この偏差は25%以下、例えば約20%、および点2/3 Oと2
/3 Wとの間12.5%以下、例えば約10%である。
【0030】 図9に示す分布は、図8に示す分布に関して局部ドー
ミングにおいて約7%低下にすることを確かめた。色選
択電極に吹付けたBi2O3の量はわずかだけ相違させた。
この結果、表示管の好適例では、粒状層は、例えば軸線
に沿う単位面積当りの量の変化を25%以下、好ましくは
点2/3 Oと2/3 Wの間12.5%以下にするように吹付け手段
で設けるようにする。
【0031】 表4において、鉄色選択構造を有する26インチの30 A
X管についての局部ドーミングを非被覆色選択構造およ
びBi2O3の粒状層からなる色選択構造を比較して示して
おり、Bi2O3粒子は色選択構造の表面に出来るだけ均一
に分布し、色選択電極ではBi2O3粒子が色選択構造の表
面に凝集体状に凝固する。1.0gの硼酸鉛ガラスおよび0.
8gのBi2O3を色選択構造について与えた。表4から明ら
かなように、ドーミングがバリウム ゲッター層を設け
る表面を粗くすることによって減少することがわかる。
【0032】
【表4】
【0033】 また、粒子を他の材料(例えば金属炭化物または金属
窒化物)にすることができる。Al2O3は安価で、多くの
粒度で入手できるために適当な材料である。一般に、高
い原子番号の元素は極めてまれで、小さい原子番号の元
素より高価であることは別として、重金属の使用は環境
に悪影響を及ぼすために、小さい原子番号の元素を用い
るのが好ましい。
【0034】 本発明の範囲は当業者により種々変更を加えることが
できる。カラー表示管の形状は制限されるものでなく、
例えば平坦にすることができ、また電子銃のタイプも制
限されるものでなく、例えばいわゆるデルタ電子銃にす
ることができ、管は1個以上の電子銃を含めることがで
きる。電子銃としては1または2以上のビームを発生す
るシステムを意味する。上述する例において、バリウム
ゲッター層を示すことができる。この事は制限されるも
のでなく、ゲッター層を異なる材料、例えばセシウムま
たはチタンから形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー表示管からなる表示装置の断
面図である。
【図2】 色選択構造を局部的に加熱する効果を説明す
るカラー表示管の1部拡大断面図である。
【図3】 既知の色選択構造の断面図である。
【図4】 本発明のカラー表示管に適当に用いることの
できる色選択構造の断面図である。
【図5】 本発明のカラー表示管に適当に用いることの
できる他の色選択構造の断面図である。
【図6】 本発明のカラー表示管に適当に用いることの
できる他の色選択構造の断面図である。
【図7】 種々の色選択電極についてのゲッター層の厚
さに対する赤外線熱放射係数を示すグラフである。
【図8】 粒状中間層を色選択電極上に分布する2つの
方法を説明するための線図である。
【図9】 粒状中間層を色選択電極上に分布する2つの
方法を説明するための線図である。
【符号の説明】
1……ガラス外囲器 2……表示窓 3……コーン 4……ネック 5……電子銃 6,7,8……電子ビーム 9……カラー表示管の軸 10……スクリーン 11……色選択構造 11a……ふくらみ部分 12……細長い孔 13……偏向コイル 14……ゲッター 15,16……位置 18,22……ガラス層 19,21,24……ゲッター材料層 20……表面 23……異質粒子 25……粗い層 26……バリウム ゲッター層
フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (72)発明者 テオドール クリスチアン アナ ヘン ス オランダ国5621 ベーアー アインドー フェン フルーネバウツウェッハ1 (72)発明者 ヨハネス マリア アザリナ アントニ ウス コンペン オランダ国5621 ベーアー アインドー フェン フルーネバウツウェッハ1 (72)発明者 マリア クリスチアン ファン リデン オランダ国5621 ベーアー アインドー フェン フルーネバウツウェッハ1 (72)発明者 トマス ダニエル マリー フランケン オランダ国5621 ベーアー アインドー フェン フルーネバウツウェッハ1 (56)参考文献 特開 昭61−177359(JP,A) 特開 昭60−72143(JP,A) 特開 昭54−152960(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃、ゲッター、表示スクリーン、およ
    び該表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリー
    ンから離れた方向に向きガラス層で形成された表面を有
    する色選択構造を含むカラー表示管において、ガラス層
    にガラスと異なる材料の粒子を含ませ、それによって前
    記表面を粗くし、かつゲッター材料層を前記粗い表面に
    被着してあり、該粗い表面は山と穴との差が、0.2〜20
    μmのオーダーの粗さを有することを特徴とするカラー
    表示管。
  2. 【請求項2】前記粒子がガラス層より融点の低い材料か
    らなる請求項1記載のカラー表示管。
  3. 【請求項3】前記粒子がAl2O3からなる請求項1記載の
    カラー表示管。
  4. 【請求項4】電子銃、ゲッター、表示スクリーン、およ
    び該表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリー
    ンから離れた方向に向きガラス層で形成された表面を有
    する色選択構造を含むカラー表示管において、ガラス層
    が、ガラス層を被着する場合、粗い層を形成するタイプ
    のガラスから形成し、それによって前記表面を粗くし、
    かつゲッター材料層を前記粗い表面に被着してあり、該
    粗い表面は山と穴との差が、0.2〜20μmのオーダーの
    粗さを有することを特徴とするカラー表示管。
  5. 【請求項5】前記ガラス層が前記ガラスが粒状状態を維
    持する温度で色選択構造に結合されている、請求項4記
    載のカラー表示管。
  6. 【請求項6】前記温度が490℃である、請求項5に記載
    のカラー表示管。
  7. 【請求項7】前記ガラス層が約52%のPbO、約16%のB2O
    3、約14%のSiO2、約7%のZnO、約4%のMnO、約4%
    のFe2O3および約3%のAl2O3とからなる、請求項5また
    は6に記載のカラー表示管。
  8. 【請求項8】電子銃、ゲッター、表示スクリーン、およ
    び該表示スクリーンの前面に配置し、かつ表示スクリー
    ンから離れた方向に向いた表面を有する色選択構造を含
    むカラー表示管において、該表面が粒状粒子の層を有
    し、それによって前記表面を粗くし、かつゲッター材料
    層を該粒状粒子層を含有する該表面に被着してあり、該
    粗い表面は山と穴との差が、0.2〜20μmのオーダーの
    粗さを有するたことを特徴とするカラー表示管。
  9. 【請求項9】粒状層がAl2O3粒子を含む請求項8記載の
    カラー表示管。
  10. 【請求項10】粒子の平均粒度が0.5μm以下である請
    求項1,2,3、8または9項のいずれか一つの項記載のカ
    ラー表示管。
  11. 【請求項11】粒子の平均粒度が0.05μm以上である請
    求項10記載のカラー表示管。
  12. 【請求項12】粒状粒子を含有する層の単位面積当りの
    材料の量を軸線に沿って25%以下に変化させた請求項8
    乃至10のいずれか一つの項記載のカラー表示管。
  13. 【請求項13】色選択構造が少なくとも1部の低い熱膨
    脹係数を有する合金からなる請求項1乃至12のいずれか
    一つの項記載のカラー表示管。
  14. 【請求項14】前記合金が鉄−ニッケル合金である請求
    項13記載のカラー表示管。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれか一つの項記載の
    カラー表示管からなる表示装置。
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