JP3285312B2 - ダイヤルゲージ - Google Patents

ダイヤルゲージ

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JP3285312B2
JP3285312B2 JP25457696A JP25457696A JP3285312B2 JP 3285312 B2 JP3285312 B2 JP 3285312B2 JP 25457696 A JP25457696 A JP 25457696A JP 25457696 A JP25457696 A JP 25457696A JP 3285312 B2 JP3285312 B2 JP 3285312B2
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秀二 林田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤルゲージに
関する。詳しくは、相対移動する第1のスケールおよび
第2のスケールを含み、第1のスケールおよび第2のス
ケールに配列された電極間の静電容量変化からスピンド
ルの移動変位量を測定する静電容量式エンコーダを備え
たダイヤルゲージに関する。
【0002】
【背景技術】ダイヤルゲージの中には、スピンドルの移
動変位量を測定するセンサとして、スピンドルを軸方向
に移動自在に支持するケース内に第1のスケールを配置
するとともに、スピンドルに第1のスケールに対向して
第2のスケールを配置し、この第1のスケールおよび第
2のスケールに配列された電極間の静電容量変化を検出
して両スケールの相対移動量を測定する静電容量式エン
コーダを備えたものが知られている。
【0003】静電容量式エンコーダでは、第1のスケー
ルと第2のスケールとの間に一定のギャップを設けてあ
る。しかし、そのギャップは、高精度化および送受信信
号の省電力化などから狭まる傾向にある。そのため、従
来は、ギャップを設定するにあたって、第1のスケール
と第2のスケールとを一定のギャップを隔てて保持する
構成部材が高精密化、複雑化していたため、商品化に際
してコストアップの一因になっていた。
【0004】そこで、第1のスケールと第2のスケール
との間に一定のギャップを設定するための機構として、
一方のスケールの対向面にギャップに相当する高さを有
する突起を複数形成するとともに、その一方のスケール
を片持ち支持構造の板ばねで他方のスケールに向かって
付勢し、一方のスケールの突起を他方のスケールに当接
させて第1のスケールと第2のスケールとの間に一定の
ギャップを設定する構造を備えたものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した構造
では、一方のスケールを他方のスケールに向かって付勢
する手段が片持ち支持構造の板ばねであるため、一方の
スケールが傾いた姿勢で他方のスケールに向かって付勢
される。このことは、他方のスケールとの接触圧が複数
の突起で異なってしまうため、両スケールが相対移動し
たとき、両スケール間のギャップが変動しやすいうえ、
複数の突起で摩耗の度合いが異なるため、長期間に渡り
両スケール間のギャップを一定に維持できないという課
題があった。
【0006】本発明の目的は、従来の課題を解消して、
長期間に渡り両スケール間のギャップを一定に維持でき
るダイヤルゲージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のダイヤルゲージ
は、ケースと、このケースに軸方向に移動自在に支持さ
れたスピンドルと、前記ケースに設けられた第1のスケ
ールおよび前記スピンドルに設けられ前記第1のスケー
ルにギャップを介して対向配置された第2のスケールを
含み、前記第1のスケールおよび第2のスケールに配列
された電極間の静電容量変化から両スケールの相対移動
量を測定するエンコーダとを備えたダイヤルゲージにお
いて、前記第2のスケールを前記第1のスケールに対し
て略平行な姿勢のまま第1のスケールに向かって付勢す
る平行付勢手段と、前記第1のスケールおよび第2のス
ケールの対向面のいずれか一方には、他方の対向面に当
接して前記第1のスケールおよび第2のスケール間のギ
ャップを一定に保持するギャップ形成手段とが設けら
れ、前記平行付勢手段は、前記スピンドルと前記第2の
スケールとの間に配置され両端側で前記第2のスケール
のスピンドル移動方向両端側を前記第1のスケールに向
かって押圧する板ばね部と、前記スピンドルの移動方向
に沿って配置され一端が前記スピンドルに支持されかつ
他端が前記板ばね部の他端側に連結された板ばね部とを
備えることを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、第2のスケール
は、第1のスケールに対して略平行な姿勢のまま第1の
スケールに向かって付勢され、ギャップ形成手段を介し
て第1のスケールに当接されるから、第1のスケールと
第2のスケールとの接触圧が略全面に亘って均一にでき
る。従って、両スケールの相対移動時に両スケール間の
ギャップが変動することも少なく、しかも、偏った摩耗
も生じることもないから全体として摩耗量も少なくで
き、長期間に渡り両スケール間のギャップを一定に維持
できる。
【0009】
【0010】また、前記平行付勢手段は、互いに平行に
かつ前記スピンドルの軸方向に沿って配置され一端が前
記スピンドルに支持された一対の第1板ばね部と、この
一対の第1板ばね部の他端間を連結するとともに前記第
2のスケールを有するスケール基板の他端側を保持した
連結板部と、この連結板部から前記スケール基板の一端
側に向かって延長され先端が前記スケール基板の一端側
に当接してスケール基板の一端側を前記第1のスケール
に向かって付勢する第2板ばね部とを備え、これら第
1、第2板ばね部および連結板部は1枚の板ばねの折り
曲げによって形成されていることが望ましい。このよう
な構成とすれば、第1、第2板ばね部および連結板部を
1枚の板ばねの折り曲げによって形成したので、部品点
数が少なく、組立工数も低減できる。しかも、スケール
基板の他端側および一端側が第2板ばね部によってスケ
ール基板の第1のスケールに向かって付勢されるから、
スケール基板(つまり、第2のスケール)を第1のスケ
ールと平行な姿勢のまま第1のスケールに向かって付勢
することができる。
【0011】また、前記ギャップ形成手段は、前記第1
のスケールおよび第2のスケールの対向面のいずれか一
方に設けられかつ厚みが一様で電気絶縁性を有する薄
膜、あるいは、前記第1のスケールおよび第2のスケー
ルの対向面のいずれか一方に貼り付けられかつ厚みが一
様で電気絶縁性を有するテープであることが望ましい。
このような構成とすれば、薄膜やテープの全面で第1の
スケールまたは第2のスケールが接触するので、薄膜や
テープの変形、摩耗が少なく、精度を長期に渡って維持
することができる。とくに、テープの場合には、単に貼
り付けるだけでよいから、簡単に形成することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態のダイヤルゲー
ジの外観を示す斜視図、図2は裏蓋を外した状態の背面
図、図3は図2のIII-III線断面図、図4は図2、図3
(裏蓋を外した状態)の分解斜視図である。これらの図
に示すように、本実施形態のダイヤルゲージは、短円筒
形状のケース10を有する。ケース10は、外周壁を貫
通してスピンドル1をその軸方向に移動自在に支持した
円筒状のケース本体11と、このケース本体11の一端
面に設けられた表面ケース部材21と、前記ケース本体
11の他端面に設けられた裏面ケース部材31とを有す
る。
【0013】ここで、前記ケース本体11と前記表面ケ
ース部材21とは、プラスチック材料、具体的にはエン
ジニアリングプラスチックの射出成形により一体的に形
成されている。また、裏面ケース部材31は、前記ケー
ス本体11の他端面に掛け渡された金属製の補強板51
と、この補強板51の外側から前記ケース本体11の他
端面に被嵌されたプラスチック製(具体的には、エンジ
ニアリングプラスチック製)の裏蓋32とを含んで構成
されているなお、前記スピンドル1は、一端側(上端
側)にストッパ2を有し、他端側に被測定物に当接され
る測定子3を有する。
【0014】前記ケース本体11には、その周壁に前記
スピンドル1の一端側(上端側)を支持する軸受部材1
2と、前記スピンドル1の他端側(下端側)を支持する
軸受部材13を内装したステム14とが、前記エンジニ
アリングプラスチックの射出成形時にそれぞれ一体的に
埋設されている。軸受部材12には、前記スピンドル1
の一端側を覆うキャップ15が螺合されている。また、
ケース本体11の周壁内周面には、前記補強板51を止
めねじ16で取り付ける突条17が複数条設けられてい
る。
【0015】前記表面ケース部材21の表面側には、中
央部分に前記スピンドル1の移動変位量を表示するデジ
タル表示部22が設けられているとともに、その上方に
電池収納部23が、下方にゼロセットスイッチ24およ
び電源オン・オフスイッチ25がぞれぞれ設けられてい
る。また、表面ケース部材21の裏面側には、ゴムシー
ト26を介して電装基板27が数本の止めねじ28で取
り付けられている。電装基板27には、第1のスケール
S1が前記スピンドル1の移動方向に沿って設けられて
いるとともに、この第1のスケールS1と前記スピンド
ル1に設けられる第2のスケールS2とに配列された電
極間の静電容量変化からスピンドル1の移動変位量を検
出し前記デジタル表示部22にデジタル表示する静電容
量式エンコーダ29が設けられている。
【0016】ここで、前記静電容量式エンコーダ29の
構成を図5で簡単に説明する。第1のスケールS1に
は、第1の送信電極101がスピンドル1の移動方向に
沿って等間隔に複数配列されているとともに、その配列
方向に沿って第1の受信電極104が配列されている。
第1の送信電極101は、この例では8個ずつが一つの
ユニットを構成している。パルス変調回路106から
は、発振器105のクロックパルスに基づいてパルス化
された45度ずつ位相のずれた8相の正弦波が発生さ
れ、これが第1の送信電極101に供給される。即ち、
第1の送信電極101の単位ユニットのピッチは送信波
長ピッチWt1となる。
【0017】第2のスケールS2には、第1のスケール
S1の送信電極101の4個と容量結合するように対向
する第2の受信電極102が送信波長ピッチWt1と等
しいピッチPr2で配列されている。第2のスケールS
2には、また、第2の受信電極102と電気的に結合し
て、かつ、第1のスケールS1上の第1の受信電極10
4と容量結合するように第2の送信電極103が配列さ
れている。第1のスケールS1の第1の受信電極104
は測定回路107に接続されている。
【0018】従って、第1のスケールS1と第2のスケ
ールS2が相対移動したとき、その相対移動に伴う第1
の送信電極101と第2の受信電極102との容量結合
による受信信号の位相を検出することにより、第1のス
ケールS1と第2のスケールS2との相対変位量を測定
することができる。この場合、第1の送信電極101が
8分割されて、それぞれ45度ずつ異なる位相で駆動さ
れる結果、第2の受信電極102のピッチPr2を8分
割した精度で位置測定を行うことができる。
【0019】前記第2のスケールS2は、前記ケース1
0内の前記スピンドル1に平行付勢手段41を介して取
り付けられている。平行付勢手段41は、図6に示すよ
うに、前記スピンドル1に止めねじ42を介して固定さ
れた取付片43と、この取付片43の一端に止めねじ4
4を介して固定された1枚の板ばねからなる平行変位ば
ね45と、この平行変位ばね45によって前記第1のス
ケールS1に対して略平行な姿勢のまま第1のスケール
S1に向かって変位されるとともに、前記第1のスケー
ルS1と対向する面に前記第2のスケールS2を有する
スケール基板46とから構成されている。
【0020】前記取付片43には、一側にスプリング係
止片43Aが設けられているとともに、他側に折曲片4
3Bが設けられている。前記平行変位ばね45は、前記
取付片43に止めねじ44で一端が固定された一対の第
1板ばね部45Aと、この一対の第1板ばね部45Aの
他端間を連結するとともに前記スケール基板46の他端
側を保持した連結板部45Bと、この連結板部45Bの
中央(前記一対の第1板ばね部45Aの間)から一対の
第1板ばね部45Aより次第に離れる方向に傾斜状に折
曲され、続いて一対の第1板ばね部45Aに接近する方
向に折曲されて前記スケール基板46の一端側に当接し
たのち再び離れる方向に弧状に湾曲された第2板ばね部
45Cとから構成されている。ここで、スピンドル1が
挿入されていない状態において、第2板ばね部45Cと
取付片43との間隔は、スピンドル1の直径より小さい
寸法に設定されている。
【0021】従って、図7に示すように、第2板ばね部
45Cと取付片43との間にスピンドル1が挿入され、
そのスピンドル1に取付片43が止めねじ42によって
固定されると、第2板ばね部45Cと取付片43との間
隔がスピンドル1の直径より小さい寸法に形成されてい
るから、第2板ばね部45Cを介して平行変位ばね45
が第1のスケールS1に向かって付勢される。すると、
ケール基板46の他端側および一端側が第1のスケー
ルS1に向かって付勢される結果、スケール基板46
は、第1のスケールS1と平行な姿勢のまま第1のスケ
ールS1に向かって付勢される。つまり、第2のスケー
ルS2が第1のスケールS1と略平行な姿勢のまま第1
のスケールS1に向かって付勢され、第1のスケールS
1に当接される。
【0022】このとき、第2のスケールS2の表面に
は、厚みが一様で前記第1のスケールS1に当接し第1
および第2のスケールS1,S2間のギャップGを一定
に保持するギャップ形成手段としての薄膜47が設けら
れている。ここで、薄膜47としては、耐摩耗性、摺動
性に優れ、かつ、電気絶縁性を有する材料、たとえば、
ポリエステルテープ(住友スリーエム株式会社製のポリ
エステルテープNo.3965など)が第2のスケール
S2の表面に貼り付けられている。これにより、第1の
スケールS1と第2のスケールS2との間のギャップG
が一定(薄膜47の厚み)に設定されている。
【0023】前記補強板51には、図8に示すように、
両側に前記止めねじ16を挿通するための切欠き52が
形成されているとともに、内部に記スピンドル1の回動
を規制してスピンドル1をその軸方向にのみ移動自在に
案内するガイド部としてのガイド溝53、前記スピンド
ル1を軸方向の一方向(図2中下方向)に付勢するスプ
リング54を係止するスプリング係止部としてのスプリ
ング係止片55、レリーズアーム56およびアース板5
7がそれぞれ設けられている。
【0024】前記ガイド溝53は、前記スピンドル1の
移動方向に沿って長孔状に形成され、内部に前記止めね
じ42の頭部42Aが摺動自在に収納されている。前記
レリーズアーム56は、ピン56Aを介して前記補強板
51に回動自在に支持されているとともに、自由端側の
一側にケース10外から挿入される図示省略のレリーズ
ピンに当接してレリーズアーム56をピン56Aを支点
として回動させる当接片56Bが、自由端側の他側にレ
リーズアーム56の回動時に前記折曲片43Bと係合し
て取付片43およびスピンドル1をスプリング54の付
勢力に抗して図2中上方向に移動させる係合片56Cが
それぞれ設けられている。前記アース板57は、導電性
材料で形成され、先端が前記電装基板27に接触されて
いる。
【0025】以上の構成において、組立にあたっては、
図4に示すように、デジタル表示器22を組み込んだケ
ース本体11と表面ケース部材21内に電装基板27を
組み込み、止めねじ28で表面ケース部材21に固定し
たのち、平行付勢手段41を電装基板27上にセットす
る。このとき、平行付勢手段41の平行変位ばね45は
変形していない状態にあるから、平行付勢手段41は電
装基板27上に傾くことなく水平にセットされる。この
状態において、スピンドル1を軸受部材12を通して平
行付勢手段41の第2板ばね部45Cと取付片43との
間に挿入したのち、止めねじ42によって取付片43を
スピンドル1に固定する。
【0026】このとき、第2板ばね部45Cと取付片4
3との間隔がスピンドル1の直径より小さい寸法に形成
されているから、第2板ばね部45Cを介して平行変位
ばね45が第1のスケールS1に向かって付勢される。
すると、スケール基板46の他端側および一端側が第1
のスケールS1に向かって付勢される結果、スケール基
板46は、第1のスケール26と平行な姿勢のまま第1
のスケールS1に向かって付勢され、第1のスケールS
1に当接される。この状態では、第2のスケールS2の
表面に薄膜47が設けられているから、第1のスケール
S1と第2のスケールS2との間のギャップGを一定
(薄膜47の厚み)に確保できる。
【0027】続いて、補強板51をケース本体11内に
掛け渡し、止めねじ16を介して突条17に固定する。
すると、アース板57の先端が電装基板27に接触し、
かつ、ガイド溝53内に止めねじ42の頭部42Aが収
納された状態になる。これにより、スピンドル1は、回
動が規制された状態で軸方向にのみ移動できる状態にな
るから、第1のスケールS1と第2のスケールS2とを
互いに対向した状態のまま相対移動させることができ
る。最後に、本体ケース11の他端面に裏蓋32を被嵌
する。
【0028】従って、本実施形態によれば、ケース本体
11と表面ケース部材21とをプラスチック材料の射出
成形によって一体的に形成したので、ケース10をそれ
ぞれ別体のケース本体11、表面ケース部材21および
裏面ケース部材31で形成するより部品点数を少なくで
きる。このため、組立工数も少なくできるから、安価に
構成することができる。
【0029】また、ケース本体11と表面ケース部材2
1との成形時に、スピンドル1の一端側を支持する軸受
部材12およびスピンドル1の他端側を支持する軸受部
材13を有するステム14をそれぞれ埋設した状態で成
形するようにしたので、ケース本体11に対する軸受部
材12およびステム14の取り付けを容易にできる。
【0030】また、プラスチック材料としてエンジニア
リングプラスチックを用いたので、ケース本体11と表
面ケース部材21との強度も高く、スピンドル1の真直
性も確保できる。しかも、このケース本体11の開口側
端には、補強板51が掛け渡され、さらに、その外側か
ら裏蓋32が被嵌されているから、ケース10全体の強
度を高めることができる。さらに、補強板51を金属製
としたので、ケース本体11の開口端側の強度をより向
上させることができるから、スピンドル1の真直性をよ
り高い精度に維持できる。
【0031】また、補強板51には、スピンドル1の回
動を規制しスピンドル1をその軸方向にのみ案内するガ
イド部53、スピンドル1を軸方向の一方向に付勢する
スプリング54を係止するスプリング係止片55、レリ
ーズアーム56およびアース板57をそれぞれ設けたの
で、単に、補強板51を本体ケース11に取り付けるだ
けで、ガイド部53、スプリング係止片55、レリーズ
アームおよびアース板57を取り付けることができるか
ら、簡単に組立できる。
【0032】また、電装基板27に第1のスケールS1
を設けるとともに、スピンドル1に第2のスケールS2
を平行付勢手段41を介して設けたので、この平行付勢
手段41によって、第2のスケールS2を第1のスケー
ルS1に対して略平行な姿勢のまま第1のスケールS1
に向かって付勢することができる。従って、第1のスケ
ールS1に対して第2のスケールS2が傾くことがない
から、第1のスケールS1と第2のスケールS2とのギ
ャップGを長期に渡って一定に保つことができる。
【0033】また、平行付勢手段41を、スピンドル1
に一端が支持された一対の第1板ばね部45Aと、この
第1板ばね部45Aの他端間を連結しかつスケール基板
46の他端側を保持した連結板部45Bと、この連結板
部45Bからスケール基板46の一端側に向かって延長
され先端がスケール基板46の一端側に当接してスケー
ル基板46の一端側を第1のスケールS1に向かって付
勢する第2板ばね部45Cとを備えた1枚の板ばねの折
り曲げによって形成したので、部品点数が少なく、組立
工数を削減できる。
【0034】また、第2のスケールS2の表面に、厚み
が一様で電気絶縁性を有する薄膜47を設けたので、第
2のスケールS2が第1のスケールS1に向かって付勢
されたとき、第2のスケールS2は薄膜47を介して第
1のスケールS1に当接することになるから、第1のス
ケールS1と第2のスケールS2との間のギャップGを
一定(薄膜47の厚み)に設定できる。しかも、薄膜4
7の全面で第1のスケールS1に接触するので、薄膜4
7の変形や摩耗が少なく、高精度を長期に渡って維持で
きる。とくに、薄膜47として、耐摩耗性、摺動性に優
れ、かつ、電気絶縁性を有するポリエステルテープを第
2のスケールS2の表面に貼り付けるようにしたので、
第1のスケールS1と第2のスケールS2との間にギャ
ップGを簡単に形成することができる。
【0035】また、組立にあたっては、一体成形した表
面ケース部材21およびケース本体11内に電装基板2
7を挿入、固定し、その上に平行付勢手段41をセット
したのち、軸受部材12から挿入したスピンドル1を平
行付勢手段41の取付片43と第2板ばね部45Cとの
間に挿入して取付片43をスピンドル1に固定し、次
に、補強板51をケース本体11の他端面側に掛け渡し
固定し、最後に裏蓋32を被嵌すればよいから、つま
り、予め複数の部品を組み付けたアッセンブリを順に組
み付けていけばよいから、組立が容易である。
【0036】なお、上記実施形態では、裏面ケース部材
31を、金属製の補強板51とプラスチック製(エンジ
ニアリングプラスチック製)の裏蓋32とを含んで構成
したが、これとは逆に、補強板51をプラスチック製
(エンジニアリングプラスチック製)に、裏蓋32を金
属製としてもよい。さらに、裏面ケース部材31は、補
強板51および裏蓋32のいずれか一方のみでもよい。
【0037】また、上記実施形態では、平行付勢手段4
1を1枚の板ばねの折り曲げによって形成したが、2枚
の板ばねを組み合わせて構成してもよい。また、上記実
施形態では、ギャップ形成手段を第2のスケールS2表
面に貼り付けたテープ(薄膜47)によって構成した
が、複数の突起によって構成してもよい。さらに、これ
らを取り付けるスケールも、第2のスケールS2に限ら
ず、第1のスケールS1に取り付けるようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】本発明のダイヤルゲージによれば、第2
のスケールを第1のスケールに対して略平行な姿勢のま
ま第1のスケールに向かって付勢する平行付勢手段を設
けるとともに、第1のスケールおよび第2のスケールの
対向面のいずれか一方に他方の対向面に当接して両スケ
ール間のギャップを保持するギャップ形成手段を設けた
ので、第2のスケールを、第1のスケールに対して略平
行な姿勢のまま第1のスケールに向かって付勢し、ギャ
ップ形成手段を介して第2のスケールに当接させること
ができるから、長期間に渡り両スケール間のギャップを
一定に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】同上実施形態の裏蓋を外した状態の背面図であ
る。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】図2および図3の状態の分解斜視図である。
【図5】同上実施形態における静電容量式エンコーダを
示す図である。
【図6】同上実施形態における平行付勢手段を示す分解
斜視図である。
【図7】同上実施形態における平行付勢手段による第1
のスケールと第2のスケールとの状態を示す断面図であ
る。
【図8】同上実施形態の補強板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スピンドル 10 ケース 29 エンコーダ 41 平行付勢手段 45A 第1板ばね部 45B 連結板部 45C 第2板ばね部 46 スケール基板 47 薄膜(ギャップ形成手段) S1 第1のスケール S2 第2のスケール 101 第1の送信電極 102 第2の受信電極 103 第2の送信電極 104 第1の受信電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正道 神奈川県川崎市高津区坂戸1−20−1 株式会社ミツトヨ内 (56)参考文献 特開 平2−49112(JP,A) 特開 平7−324946(JP,A) 特開 平5−103909(JP,A) 実開 平6−35902(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 G01B 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケースに軸方向に移動自
    在に支持されたスピンドルと、前記ケースに設けられた
    第1のスケールおよび前記スピンドルに設けられ前記第
    1のスケールにギャップを介して対向配置された第2の
    スケールを含み、前記第1のスケールおよび第2のスケ
    ールに配列された電極間の静電容量変化から両スケール
    の相対移動量を測定するエンコーダとを備えたダイヤル
    ゲージにおいて、 前記第2のスケールを前記第1のスケールに対して略平
    行な姿勢のまま第1のスケールに向かって付勢する平行
    付勢手段と、 前記第1のスケールおよび第2のスケールの対向面のい
    ずれか一方には、他方の対向面に当接して前記第1のス
    ケールおよび第2のスケール間のギャップを一定に保持
    するギャップ形成手段とが設けられ、 前記平行付勢手段は、前記スピンドルと前記第2のスケ
    ールとの間に配置され両端側で前記第2のスケールのス
    ピンドル移動方向両端側を前記第1のスケールに向かっ
    て押圧する板ばね部と、前記スピンドルの移動方向に沿
    って配置され一端が前記スピンドルに支持されかつ他端
    が前記板ばね部の他端側に連結された板ばね部とを備え
    ことを特徴とするダイヤルゲージ。
  2. 【請求項2】 ケースと、このケースに軸方向に移動自
    在に支持されたスピンドルと、前記ケースに設けられた
    第1のスケールおよび前記スピンドルに設けられ前記第
    1のスケールにギャップを介して対向配置された第2の
    スケールを含み、前記第1のスケールおよび第2のスケ
    ールに配列された電極間の静電容量変化から両スケール
    の相対移動量を測定するエンコーダとを備えたダイヤル
    ゲージにおいて、 前記第2のスケールを前記第1のスケールに対して略平
    行な姿勢のまま第1のスケールに向かって付勢する平行
    付勢手段と、 前記第1のスケールおよび第2のスケールの対向面のい
    ずれか一方には、他方の対向面に当接して前記第1のス
    ケールおよび第2のスケール間のギャップを一定に保持
    するギャップ形成手段とが設けられ、 前記平行付勢手段は、互いに平行にかつ前記スピンドル
    の軸方向に沿って配置され一端が前記スピンドルに支持
    された一対の第1板ばね部と、この一対の第1板ばね部
    の他端間を連結するとともに前記第2のスケールを有す
    るスケール基板の他端側を保持した連結板部と、この連
    結板部から前記スケール基板の一端側に向かって延長さ
    れ先端が前記スケール基板の一端側に当接してスケール
    基板の一端側を前記第1のスケールに向かって付勢する
    第2板ばね部とを備え、これら第1、第2板ばね部およ
    び連結板部は1枚の板ばねの折り曲げによって形成され
    ていることを特徴とするダイヤルゲージ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のダイヤル
    ゲージにおいて、前記ギャップ形成手段は、前記第1の
    スケールおよび第2のスケールの対向面のいずれか一方
    に設けられかつ厚みが一様で電気絶縁性を有する薄膜で
    あることを特徴とするダイヤルゲージ。
  4. 【請求項4】 請求項記載のダイヤルゲージにおい
    て、前記薄膜は、前記第1のスケールおよび第2のスケ
    ールの対向面のいずれか一方に貼り付けられかつ厚みが
    一様で電気絶縁性を有するテープであることを特徴とす
    るダイヤルゲージ。
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