JP3285202B2 - 視聴制限装置 - Google Patents
視聴制限装置Info
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Description
視聴を制限する視聴制限装置に関する。
タサービス(Extended Data Service)の情報が重畳さ
れている。以下、拡張データサービス情報をXDS情報
と称する。XDS情報は、テレビジョン信号の垂直ブラ
ンキング期間に挿入される。XDS情報は、番組名,放
送局名,現在時刻等の種々の情報を含んでいる。
現や暴力シーンを含むような成人向けの番組であった場
合、所定の年齢以上の者のみに対して視聴を許容するよ
うにすることが望まれる。そこで、番組放送局は、性表
現や暴力シーンを含む番組に対して、自主的にその番組
の視聴を許容する年齢等の刺激の強さを規定し、画面上
に表示するようにしている。これと共に、XDS情報の
1つとして、その番組の刺激の強さを示すデータ(以
下、レーティングデータと称する)を送信するようにし
ている。
奨の程度が刺激の強さに応じて分けられる。具体的に
は、各番組はレーティングデータによって、例えば、年
齢に関係なく視聴してもよい番組や、7歳以上であれば
視聴してもよい番組等に分けられる。なお、XDS情報
の詳細については、EIA(Electric Industries Asso
ciation)−608に規定されている。
を利用した従来の視聴制限装置の一例を説明するための
フローチャートである。図4において、まず、ステップ
S1で、伝送されてきたテレビジョン信号が受信・復調
され、映像信号及び音声信号が出力される。ステップS
2で、映像信号の中からXDS情報がデコードされる。
ステップS3で、XDS情報がレーティングデータであ
るか否かが判定される。レーティングデータでなけれ
ば、ステップS1に戻る。
4で、そのレーティングデータが、所定の視聴制限レベ
ルより大きいか否かが判定される。所定の視聴制限レベ
ルとは、例えば、パスワード等により保護されている設
定画面において、親等により予め設定されるものであ
る。15歳未満は視聴を制限する(15歳以上であれば
視聴を制限しない)設定をした場合には、その15歳が
視聴制限レベルとなる。レーティングデータが視聴制限
レベルより大きいとは、レーティングデータが表す視聴
制限の度合い(年齢制限)が視聴制限レベルで設定した
視聴制限の度合い(年齢)を超えていることを意味す
る。例えば、レーティングデータが成人向けであれば、
それは視聴制限レベルである15歳を超えていることと
なる。
所定の視聴制限レベルより大きければ、ステップS5
で、伝送されてきた番組の映像信号及び音声信号をミュ
ーティングする。これによってその番組の視聴を制限
し、ステップS1に戻る。なお、ステップS5での視聴
制限時に、視聴制限解除のためのパスワードを要求する
ための表示等を行ってもよい。一方、レーティングデー
タが所定の視聴制限レベルより大きくなければ、ステッ
プS6でミューティングを行わず、もしくは、ミューテ
ィングされていればミューティングを解除し、ステップ
S1に戻る。
視聴制限レベルより大きい番組の開始時に視聴制限が行
われ、その後、その番組が終了し、レーティングデータ
が所定の視聴制限レベルより小さい番組が開始された場
合には、視聴制限が解除されることとなる。従来の視聴
制限装置では、視聴制限レベルを指定しておくだけで、
番組の視聴を制限することができる。
ングデータには、刺激の強さを表す評定方式として、映
画向けの評定方式であるMPAA評定と、一般テレビジ
ョン番組向けの評定方式であるTV Parental Guidelines
評定との2種類が存在し、一般的には、どちらの評定方
式も、各レーティングデータは略号で表現される。
を許容する年齢に応じてレーティングが6種類に分けら
れており、例えば、14歳以上向けの番組には“PG−
13"、17歳以上向けの番組には“R"と表現される。
一方、TV Parental Guidelines評定においては、その番
組の視聴を許容する年齢の6種類に加えて、その番組に
含まれる好ましくないシーンの5種類のコンテンツ情報
も付加される。例えば、15歳以上向けの番組は“TV
−14"と表現されるが、この番組に暴力シーンが含ま
れる場合には、コンテンツ情報として“V"が付加さ
れ、“TV−14−V"と表現される。このように、TV
Parental Guidelines評定は、年齢ベースの評定と、コ
ンテンツベースの評定との組み合わせから成り立ってい
る。親等の子供を監督する立場にある者は、これらの2
種類の評定方式を基準として、視聴制限レベルを設定す
る。なお、レーティングデータの詳細については、EI
A(Electric Industries Association)−744に規
定されている。
について説明する。視聴制限レベルの設定方法として
は、図5に示すように、視聴を許可するレーティングデ
ータの上限を設定する方法や、図6に示すように、テー
ブルを用いて、年齢ベースの評定とコンテンツベースの
評定との各組み合わせについてそれぞれ設定する方法が
ある。
3"以上のレーティングデータを受信した場合に視聴制
限を行う設定である。図6の例は、TV Parental Guidel
ines評定のレーティングデータ“TV−MA",“TV
−MA−V",“TV−MA−S",“TV−MA−
L",“TV−14−V",“TV−14−S"を受信し
た場合に視聴制限を行う設定である。
限レベルを設定するに際しては、レーティングデータを
略号にて表現することが多い。レーティングデータを示
す略号はまだ一般的ではないため、ユーザにとっては、
それぞれの略号がどのようなレベルを意味するかがわか
りにくく、視聴制限レベルを設定する際に、それぞれの
略号の意味を説明するマニュアル等が必要になるという
問題点があった。
ーティングデータは、それぞれある特定の団体により評
定されたものであるが、これはあくまでも親等の子供を
監督する立場にある者に対しての目安となるものであ
り、実際放送されている番組を見た親自身が感じる評定
と、必ずしも一致するとは限らない。例えば、MPAA
評定で、“17歳以上向け(R)"と評定されている番
組でも、親が実際にその番組を見てみると、“成人向け
(X)"の番組であると感じることもある。
立場にある者がマニュアル等を参照し、各評定を参考に
視聴制限レベルを設定しても、所望する(即ち、視聴制
限が行われると期待する)番組の視聴制限が行われない
という事態が考えられる。また、このような事態が発生
した場合、視聴制限が行われなかった現在視聴している
番組(または同クラスの番組)に対し、視聴制限が行わ
れるよう設定を変更しようとした場合、視聴制限が行わ
れなかった現在視聴している番組のレーティングデータ
を新聞等で調べる必要性が生じたり、再度マニュアル等
が必要となることがある。このような作業は、ユーザに
とっては非常に煩雑であり、従来の視聴制限装置は、使
い勝手が悪いという問題点があった。
ものであり、レーティングデータによって番組の視聴を
制限する視聴制限装置において、極めて簡単にユーザの
希望通りに視聴制限レベルを設定することができる視聴
制限装置を提供することを目的とする。
の技術の課題を解決するため、テレビジョン信号を受信
・復調して、映像信号及び音声信号を出力する受信部
(1)と、前記映像信号を表示する表示部(8)と、前
記テレビジョン信号に含まれる番組の視聴制限のための
レーティングデータをデコードするデコーダ(3)と、
前記レーティングデータとユーザが設定する視聴制限の
度合いを示す視聴制限レベルとの比較結果に基づいて、
視聴する番組の映像信号と音声信号の少なくとも一部を
遮断するか少なくとも一部に変更を加えて、前記番組の
視聴を制限するか、前記番組の視聴の制限を解除するか
を切り換える視聴制限部(2)とを備えた視聴制限装置
において、前記視聴制限レベルを記憶するメモリ(5)
と、新たな視聴制限レベルの設定を開始させるための特
定のコードを入力する入力部(10)と、前記入力部に
よって前記特定のコードが入力されたら、現在視聴して
いる番組のレーティングデータを前記表示部に表示する
よう制御する表示制御手段(6)と、前記表示部に表示
された前記現在視聴している番組のレーティングデータ
を前記新たな視聴制限レベルとして設定して、前記メモ
リに記憶させる制御部(4)とを設けて構成したことを
特徴とする視聴制限装置を提供するものである。
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の視
聴制限装置の一実施例を示すブロック図、図2は本発明
の視聴制限装置の動作を説明するためのフローチャー
ト、図3は本発明の視聴制限装置の動作を説明するため
の画面表示の一例を示す図である。
信号を受信・復調し、映像信号及び音声信号を出力す
る。映像信号は、視聴制限部2及びデコーダ3に入力さ
れ、音声信号は視聴制限部2に入力される。視聴制限部
2は、制御部4からの指令に応じて、映像信号及び音声
信号をミューティングする。なお、映像信号,音声信号
のミューティングとは、映像信号,音声信号の全てを遮
断することだけではなく、一部のみを遮断したり、映像
信号,音声信号に変更を加えたりすること等、映像信
号,音声信号の視聴を制限するための処理の全てを含
む。
合成部7を介して陰極線管等の表示部8に入力される。
視聴制限部2より出力された音声信号は、スピーカ部9
に入力される。制御部4から映像信号及び音声信号をミ
ューティングしないという指令がなされていれば、視聴
制限部2は映像信号及び音声信号をミューティングせ
ず、映像信号,音声信号をそのまま合成部7,スピーカ
部9に供給する。なお、合成部7は、後述するオンスク
リーン信号と映像信号とを合成する部分であり、オンス
クリーン信号が入力されなければ、映像信号をそのまま
表示部8に供給する。
XDS情報を抽出してデコードする。これによって、視
聴を制限するためのレーティングデータが得られ、レー
ティングデータは、制御部4に入力される。制御部4に
は、入力部10によって、視聴制限レベルの設定や、視
聴制限解除のためのパスワード等、視聴制限装置を制御
するための各種のコードが入力される。なお、入力部1
0は、リモコン送信機もしくは装置本体に設けられたキ
ーである。
レベルが制御部4を介して入力されて記憶される。制御
部4は、入力されたレーティングデータがメモリ5に記
憶されている視聴制限レベルを超えるか否かを判定す
る。レーティングデータが視聴制限レベルを超えれば、
現在視聴されている(視聴しようとしている)番組を視
聴制限するよう、視聴制限部2を制御する。
ン表示の指令が制御部4になされた場合には、制御部4
はオンスクリーン信号発生部6を制御し、所定のオンス
クリーン信号を発生させる。オンスクリーン信号発生部
6は、オンスクリーン信号を合成部7に入力する。合成
部7は、入力された映像信号とオンスクリーン信号とを
合成し、表示部8に入力する。これによって、表示部8
には、オンスクリーン信号が重畳された映像が表示され
る。視聴制限部2によってミューティングが行われてい
る場合には、オンスクリーン信号のみが表示部8に表示
されることもある。
2のフローチャートを用いてさらに詳細に説明する。図
2において、まず、制御部4は、ステップS11で、入
力部10よりコードが入力されたか否かを判定する。コ
ードが入力されたと判定された場合には、ステップS1
2で、そのコードが視聴制限レベルを設定する特定のコ
ードであるか否かを判定する。そのコードが視聴制限レ
ベルを設定する特定のコードでなければ、ステップS1
3に移り、それぞれのコードに対応した処理を行って、
ステップS11に戻る。なお、特定のコードとは、視聴
制限レベルを設定するため専用のキー入力によるコード
であってもよく、通常用いるキーの組み合わせによるコ
ードであってもよい。
判定されたら、ステップS14で、デコーダ3より入力
される、現在視聴している番組のレーティングデータを
表示部8に表示すると共に、視聴制限レベルを設定する
ためのパスワードの要求表示を表示部8に表示する。図
3は、このステップS14における画面表示の一例であ
る。一例として、現在視聴している番組のレーティング
データが“TV−14−LV"と表示され、その下段
に、パスワードの入力画面が表示されている。なお、
“TV−14−LV"とは、15歳以上向けの番組で、
コンテンツ情報として“L"と“V" が含まれることを
意味する。パスワードの桁数は、図3のように4桁に限
定されることはなく、1桁であってもよく、任意でよ
い。
り、パスワードが入力されたか否かを判定し、パスワー
ドが入力されたら、ステップS16で、現在視聴してい
る番組のレーティングデータを視聴制限レベルに設定す
る。制御部4は設定された視聴制限レベルをメモリ5に
新たに記憶させる。パスワードが入力されなかったら、
ステップS11に戻る。
番組を視聴制限すべきであると感じたら、入力部10に
よって、視聴制限レベルを設定するための特定のコード
を入力し、その後、パスワードを入力することによっ
て、簡単に現在視聴している番組のレーティングデータ
を視聴制限レベルとして設定することができる。勿論、
操作を簡略化するため、パスワードの入力を省略するこ
ともできる。従って、ユーザは、レーティングデータを
示す略号を理解していなくても、視聴制限レベルを簡単
に設定することができ、マニュアル等を参照する必要も
ない。
レベルを設定したら、新しく設定された視聴制限レベル
の内容を確認するため、図5,図6に示すような通常の
視聴制限レベルの設定画面を表示部8上に表示してもよ
い。図5,図6に示す視聴制限レベルの設定画面は、図
3に示す画面を消去した後に表示してもよいし、図3に
示す画面と併せて表示してもよい。
ン受像機に内蔵した構成を示したが、ビデオテープレコ
ーダや他の機器に内蔵することもできる。また、レーテ
ィングデータは、XDS情報の一部として伝送される場
合だけでなく、他の手段によって伝送される場合であっ
ても、同様に番組の視聴制限を行うことができる。さら
に、レーティングデータは、番組の視聴を許容する年齢
を示すデータだけでなく、暴力や性表現の度合いを直接
的に表すデータであってよく、レーティングデータの形
態は本実施例に限定されない。
聴制限装置は、視聴制限レベルを記憶するメモリと、新
たな視聴制限レベルの設定を開始させるための特定のコ
ードを入力する入力部と、この入力部によって特定のコ
ードが入力されたら、現在視聴している番組のレーティ
ングデータを表示部に表示するよう制御する表示制御手
段と、表示部に表示された前記現在視聴している番組の
レーティングデータを新たな視聴制限レベルとして設定
して、メモリに記憶させる制御部とを設けて構成したの
で、極めて簡単にユーザの希望通りに視聴制限レベルを
設定することができる。従って、使い勝手を向上させる
ことができる。
である。
を示す図である。
である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】テレビジョン信号を受信・復調して、映像
信号及び音声信号を出力する受信部と、 前記映像信号を表示する表示部と、 前記テレビジョン信号に含まれる番組の視聴制限のため
のレーティングデータをデコードするデコーダと、 前記レーティングデータとユーザが設定する視聴制限の
度合いを示す視聴制限レベルとの比較結果に基づいて、
視聴する番組の映像信号と音声信号の少なくとも一部を
遮断するか少なくとも一部に変更を加えて、前記番組の
視聴を制限するか、前記番組の視聴の制限を解除するか
を切り換える視聴制限部とを備えた視聴制限装置におい
て、 前記視聴制限レベルを記憶するメモリと、 新たな視聴制限レベルの設定を開始させるための特定の
コードを入力する入力部と、 前記入力部によって前記特定のコードが入力されたら、
現在視聴している番組のレーティングデータを前記表示
部に表示するよう制御する表示制御手段と、 前記表示部に表示された前記現在視聴している番組のレ
ーティングデータを前記新たな視聴制限レベルとして設
定して、前記メモリに記憶させる制御部とを設けて構成
したことを特徴とする視聴制限装置。 - 【請求項2】前記表示制御手段は、前記現在視聴してい
る番組のレーティングデータに加えて、パスワード要求
表示を前記表示部に表示するよう制御すると共に、前記
制御部は、前記パスワード要求表示にパスワードが入力
されたら、前記表示部に表示された前記現在視聴してい
る番組のレーティングデータを前記新たな視聴制限レベ
ルとして設定することを特徴とする請求項1記載の視聴
制限装置。
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